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2019年07月25日
1 幕末の祈とう札見つかる
 扇祭りの打松に類似  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町色川の旧家で20日、幕末ごろの古い祈とう札などが大量に見つかった。同家の建物は江戸時代建造の可能性が高いとして歴史的建造物の調査・修復技術者の山本新平さんが調べている。

 山本さんは「札の年月日が建物と同時期とは確定できないが、江戸中期やそれ以前の材料が使われている。古材を再利用した可能性もあるが、幕末から明治に建てられたのでは」と見ている。この日は山本さんと共に京都大学大学院教授の神吉(かんき)紀世子さんも調査に当たり、太地町の1級建築士・森岡茂夫さんと同大学院生2人が同行した。

 見つかった古札は、天井裏の使われていない神棚(幅120~150㌢、奥行き30~45㌢)に納められていた。多くは那智山の両社寺のもので、中には那智の扇祭りで用いられる「大打松(おおうちまつ)」に似た祈とう札が七つあった。これらはヒノキの柾目板を使い繊細な細工が施されており、長さは約55㌢、幅5・2㌢、厚さ0・7㌢。年月日のないものを除き、最も古いものは157年前の文久2年、那智山の御師と宿坊名が記されている。

 他にも江戸後期から明治までの、補陀洛山寺や伊勢神宮、大峯山、香川県の金比羅神社など、さまざまな社寺の計70点以上の札が天井裏から下ろされ、縁側に並んだ。札は山本さんが表裏の撮影などの記録を取った後再び元の場所に戻した。

 建物について神吉さんは「古い建物は大抵どこかがひずんでいるが、ここは水平垂直に緩みがない。地盤が良いのと、材料、設計などが優れているのでしょう」と話した。

 山本さんはこれまでに、醤油(しょうゆ)の発祥の地で知られる湯浅町の伝統的な町並みの保存に尽力。平成18年12月には和歌山県で初めて文化庁の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に選定された。また、当地域では神吉さんらと共に活動した結果、太地町の太地水産共同組合の建物(大正7年築)は平成23年に登録文化財の指定を受けた。

19年からの色川地区の調査で、集落には江戸期の建造と思われる建物が他にも数戸あると見ており「湯浅町に続き、個人的に伝建地区や文化的景観を目指したいと考えている」と話している。

 ※今件の建物は個人所有で居住者がいます。問い合わせや見学は受け付けておりません。ご了承ください。

(2019年7月25日付紙面より)

縁側に並べられた祈とう札
那智の扇祭りで用いられる「大打松」。扇みこし一体に一つ作られる(熊野那智大社提供)
2019年07月25日
2 防犯意識の高揚図る
 金融防犯協議会が総会  (新宮警察署 )

 新宮警察署管内金融防犯協議会(会長=北野暢哉(まさとし)・紀陽銀行新宮支店長)は23日、新宮警察署会議室で総会を開いた。32人が参加し、本年度事業案、予算案などを承認したほか、山本貴彦・同署生活安全刑事課長が講話した。

 開会で北野会長は、振り込め詐欺などの特殊詐欺事案の発生は後を絶たない状況であるとし「高齢者が被害に遭うケースが多く、家族の心情や老後に備えて少しでも財産を増やしたいと願う気持ちに付け込む、極めて悪質で決して許すことのできない犯罪」と述べた。

 「当協議会としては現場に携わる最後のとりでとして、善良な住民が犯罪被害に遭うことのないよう、積極的な声掛けと職員の防犯意識の高揚を図っていきたい」とあいさつした。

 県暴力団排除条例について、条例制定以降、各店舗間が相互に協力し、新宮署を中心とした関係機関・団体との連携を深めていきたいと述べ「条例の基本理念である『暴力団を恐れない』『暴力団に対して資金を提供しない』『暴力団を利用しない』に基づき、より一層暴力団追放に取り組みたい」と呼び掛けた。

 髙砂(たかす)浩之署長は、金融機関を対象とした強盗犯罪の防止対策としては、声掛けや見守り活動、店内の防犯ビデオも効果的であるとし、「防犯ビデオの点検を含め、万が一の時のための対処訓練を積み重ねることが重要。短時間でいいので犯人の特徴を覚える訓練、カラーボールの投てき訓練、刺股の訓練など、職員が躊躇(ちゅうちょ)することなく役割分担できるように、日々訓練を積み重ねて」。

 特殊詐欺に対しては、全国的にも発生が後を絶たない状況であると述べ「防止のために大切なのは、お客さまを被害に遭わせないという熱い思い。水際で必ず防止するという気持ちを職員の方に伝えてほしい」と話していた。

(2019年7月25日付紙面より)

新宮警察署管内金融防犯協議会の総会=23日、新宮警察署
髙砂浩之署長(左)と会長の北野暢哉・紀陽銀行新宮支店長
2019年07月25日
3 久々の再会に友情深める
 白馬北小と太地小児童が交流  (太地町 )

 太地町立太地小学校(宮本礼子校長)の5年生7人と長野県白馬村の白馬北小学校(木下政道校長)の5年生45人は23日、同町公民館で交流会を開いた。両校の児童は1月に白馬村でスキーをして以来、約半年ぶりに再会した。

 白馬村と太地町は1984年に姉妹都市提携を結び、翌85年から両校が交流を始めた。4年生の冬に白馬村で雪を、5年生の夏には太地町で海を体験するなどして友情を深めながら互いのふるさとを学んでいる。

 白馬北小の児童は22日に太地町入りし、学校案内や太地小5年生が家庭科授業で作ったウエルカムドリンクの梅ジュースを味わった。23日の朝に漁港を見学した後、交流会に出席した。

 開会では両校の校歌を合唱。歓迎のあいさつで宇佐川彰男教育長が「皆さんのお父さん、お母さんが子どもの頃から始まった交流が今も変わらず続いていることがうれしい。最近は天気も悪かったのですが、白馬北小の皆さんが幸せを持って来てくれたように思います。しっかり友情を深め、白馬に帰ったら太地の魅力を伝えてあげてください」と呼び掛けた。

 白馬村教育委員会事務局の田中克俊教育課長は「交流を通じて両町村の素晴らしい関係が続いていくとともに、これまで培われてきた交流の輪が発展していくことを願っています」と述べた。

 太地小児童を代表して由谷蓮太郎君(10)が「白馬でスキーなどをして楽しかったです。今度は僕たちが太地を案内するので一緒に楽しみましょう」と歓迎。白馬北小代表の滝沢柚芽さん(11)が「くじらの博物館などいろんな所を見学して、皆さんと交流できるのを楽しみにしています」と応えた。

 太地小児童による『綾踊り』や、両校一緒に『友よこの先もずっと』を歌うなどして親睦を深め、お土産を交換した。

 両校の児童は紀の松島巡りで洋上体験をした後、太地町立くじらの博物館を見学。町内で磯遊びなども楽しんだ。

(2019年7月25日付紙面より)

綾踊りを披露する太地小の5年生=23日、太地町公民館
白馬北小の児童と一緒に合唱
2019年07月25日
4 ユニカールなど楽しむ
 ニュースポーツ体験会  (紀宝町老連 )

 紀宝町老人クラブ連合会(牧戸光彦会長)は23日、同町鵜殿体育館で「ニュースポーツ体験会」を開いた。

 気軽に楽しみ、健康づくりにつなげてもらおうと初めて企画した。体験を通して、今後は各地区のサロンなどで取り組んでもらうという。

 同連合会女性委員会が運営し、町内各地区の老人クラブ会員約100人が参加。室内種目の▽ユニカール▽ダーツ▽輪投げ▽バッゴー▽スライドカーリング▽玉入れ▽カローリング―の7種目を用意した。

 10~11人一組の9チームを作り、全種目を体験した。バッゴーは、豆が入ったビーンバッグを約3㍍先の台に投げ合う的当てゲーム。参加者は台に開いた約15㌢の穴を狙ってビーンバッグを投げて得点を競った。

 ユニカールはカーリングを手軽に楽しめるように考案されたスポーツ。参加者はカーペットに描かれた的に目がけてストーンを滑らせた。初めて体験する人も多く、ストーンが滑らず悪戦苦闘する姿も見受けられた。

 平昌(ピョンチャン)五輪で銅メダルに輝いたカーリング女子チームで話題になった「もぐもぐタイム」も設け、和気あいあいと休憩時間を楽しんだ。

 参加者は「初めての競技が多く難しかったけど、慣れれば楽しそう」「気軽にできた」などと話していた。

(2019年7月25日付紙面より)

ユニカールに取り組む参加者=23日、紀宝町鵜殿体育館
ニュースポーツ「バッゴー」を体験
2019年07月25日
5 声援を背に受けながら スポ少剣道交流和歌山大会地方予選 
2019年07月25日
6 個性を大事に誇り持つ  近大新宮で夏期休業前全校集会  (新宮市 )
2019年07月25日
7 利用者ら舞踊に親しむ  川上邦子舞踊研究所が慰問  (那智勝浦町 )
2019年07月25日
8 歌や手遊びで楽しく交流  わかば保が「湯ごりの郷」慰問  (那智勝浦町 )
2019年07月25日
9 和気あいあいと楽しく  教養講座「プリザーブドフラワー」  (新宮市 )
2019年07月25日
10 学校周辺にある戦跡を巡る  南紀自然文化探究の一環で  (串本古座高校 )
2019年07月25日
11 積極的な健診や治療促す  骨粗しょう症予防講座  (串本町 )
2019年07月25日
12 稲村亭が有形文化財候補に  文化審議会が大臣に答申  (串本町 )
2019年07月25日
13 連夜の練習で獅子舞磨く  奉納3団体の稽古大詰め①  (河内祭に向け )
2019年07月25日
14 川崎市の児童生徒が来町  町内児童と共に合同活動  (古座川町 )
2019年07月25日
15 木本はベスト8進出ならず  全国高校野球選手権三重大会  
2019年07月25日
16 交通安全活動の啓発を  安全運転管理推奨像の伝達式  (紀宝警察署 )
2019年07月25日
17 室内遊戯で楽しい時間  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町福祉セ )
2019年07月25日
18 お悔やみ情報
  
2019年07月18日
19 海洋国日本の発展願い 海の日記念式典 (勝浦海事事務所)

 近畿運輸局勝浦海事事務所(吉武愼二所長)は「海の日」の15日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島で「海の日記念式典」を開いた。吉武所長が海事関係の功績などをたたえる国土交通大臣表彰や近畿運輸局長表彰、船員災害防止協会近畿支部長表彰、そして第63回「海と船の絵画展」勝浦海事事務所長表彰(海と船の絵画表彰)の受賞者に表彰状を手渡した。

 「海の日」は海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日として制定された祝日。「海の日」の理解と周知を図るため、全国でさまざまな行事が開かれている。

 開式に当たり、吉武所長は「海事産業は物資の安定輸送を支え、国民の暮らしや経済の基盤として重要な役割を果たしている。海の安全確保や海洋環境の保護についても関係者の努力により守られている。特に安全安心の確保については私たちにとっても最大の使命であり、海事関係者が一丸となって取り組むべき問題」と式辞。「今後とも海洋国日本と、希望と誇りある地域の発展のために尽力を」と協力を求めた。

 来賓の東川智昭・東牟婁振興局長は「これからも関係機関の皆さまと連携し、海の恵みを活用していけたら」とあいさつ。

 田岡実千年・新宮市長が「海事に関する皆さまの協力を頂きながら、海の環境問題などに取り組んでいきたい」。堀順一郎・那智勝浦町長が「この日を、海の環境を見つめなおす一日にしていければ」とそれぞれ祝辞を述べ、荒尾典男・那智勝浦町議会議長が海と船の絵画表彰受賞者に「これからも海を大切にする気持ちを持ち続けて」と呼び掛けた。

 先月、新宮港40周年記念イベントの際に入港した地球深部探査船「ちきゅう」の絵を描いて入賞した山口渉君は「家族みんなで船内を見学しました。離れた所から見ても大きかったです」と話していた。

(2019年7月18日付紙面より)

表彰を受けた皆さん=15日、那智勝浦町のホテル浦島
吉武愼二所長(左)が表彰状を手渡した
2019年07月18日
20 新宮城の魅力を内外に発信
 11月に水野家入部400年記念事業  (新宮市 )

 水野家入部400年記念事業実行委員会(委員長・田岡実千年新宮市長)、(一財)自治総合センター主催の水野家入部400年記念事業「水野家と新宮城下町」の開催が11月9日(土)、10日(日)に決まり、新宮市役所で17日、記者発表が行われた。田岡市長は「新宮城は石垣が全国的に有名。この機会に県内外から多くの人に実物を見に来ていただけるようなイベントになれば」と呼び掛けた。

 今年は元新宮領主水野家入部・浅野家移封400年を迎える節目の年。記念事業開催により、新宮城の魅力を市内外に発信し、歴史と文化のまち新宮市を広くPRし、市民意識を醸成するとともに、城郭ファンをはじめとした交流人口の拡大を図っていく。事業費は720万円。

 イベント当日は水野家第20代当主・水野勝之さんをはじめ、新宮水野家の子孫であるモニカ・水野・べロイターさん、健・ヨアヒム・べロイターさんをドイツから招き、「水野家入部と新宮の発展」(仮)と題したシンポジウムを開催するほか、モニカさんと健さんを先頭に、当時の衣装を着た関係者らによる「新宮城入城ウオーク」などが催される。

 水野家交流自治体である刈谷市(愛知県)、福山市(広島県)、結城市(茨城県)や、浅野家の移封先である三原市(広島県)、姉妹都市の名取市(宮城県)、昨年10月に「歴史・文化・産業交流都市協定」を締結した気仙沼市などにも参加を要請し、シンポジウムや物産展、PR展示などを展開していく。

 記者発表に先立ち、田岡市長が「これを機に関係交流都市や友好都市と親交を深めるとともに、モニカ・水野・べロイターさんにも協力をお願いしドイツとの交流も期待している」とあいさつ。旧チャップマン邸を拠点とした商店街周遊イベント「ナイトタイムエコノミー」や新宮城でのステージイベント、チャンバラ合戦「IKUSA」などの開催も予定しており、事務局では随時情報を公開していくとしている。

(2019年7月18日付紙面より)

あいさつする田岡実千年市長(中央)=17日、新宮市役所
2019年07月18日
21 那智海水浴場で清掃奉仕
 20日の海開きを前に  (那智勝浦町 )

 20日(土)の海開きを前に那智勝浦町の那智海水浴場で17日、町内の各種団体が協力してクリーン作戦を実施した。

 同町観光企画課が毎年、関係団体に協力を呼び掛けて実施している。観光協会、南紀勝浦温泉旅館組合、民宿組合、勝浦ライオンズクラブ、南紀くろしお商工会、和歌山東漁協那智支所、浜ノ宮区、東牟婁振興局、那智勝浦ロータリークラブ、同町建設業組合、熊野交通勝浦営業所、なちかつ古道を守る会などの団体から約50人が開始前に集まった。参加者らは流木や藻くずなどの漂着物を拾い集め、県内最大の砂浜をきれいにした。

 海開きは午前10時30分から期間中の安全を祈り、神事が営まれる。同町観光協会によるイベント「ビーチフラッグでお菓子をゲット」も開催する予定。

(2019年7月18日付紙面より)

全長約800㍍の砂浜を清掃した=17日、那智勝浦町
2019年07月18日
22 トルコの行政官12人が来町
 JICA国別研修の一環で  (串本町 )

 国際協力機構(JICA)の国別研修に参加するトルコ共和国の地方幹部行政官12人が15、16日の2日間、串本町を訪問し樫野崎などの視察や田嶋勝正町長を表敬訪問するなどの研さんを積んだ。

 12人はJICA北海道が公益財団法人はまなす財団に委託して展開する地方幹部行政官対象の同研修に参加。母国の課題になっている地域間格差是正のため、日本の地方行政の仕組みや活性化の手法を知り自身の任地を活性化する行動計画作成能力の向上を目指して活動している。

 研修期間は6月26日から7月19日までの24日間。同財団は目的達成のため基本事項を伝える座学と参考になる地域開発モデルケースの視察や交流の2面で見識を深める機会を提供している。その中に日本とトルコの友好発祥地とされる同町への訪問を組み込み、来町するに至った。

 到着した12人は真っ先に樫野崎へ赴いてトルコ軍艦エルトゥールル号遭難の地を確かめ、殉難将士慰霊碑に花と国歌をささげて礼を尽くした。同行した役場総務課の計らいで霊廟に入る機会も得て、同碑に眠る先人と対面。最年長のグループリーダー、カフラマンマラシュ県ドゥルカディルオール郡のカディル・オカタン郡長(50)は「エルトゥールル号のことは小さい頃からよく聞いていて、いつかこの地に行きたいとずっと思っていた。実際に来てまたとないほどの感動が心にしみている。司令官を含む587人が犠牲になったが、69人が日本の皆さんに助けられ、このことが日本とトルコの友好を深めたし、そうあり続けることで将士の皆さんも安らかに眠れると思う。私たちはそのような先人を日本の皆さんに預けている、という思いです」と心境を語った。

 その後は樫野埼灯台やトルコ記念館も巡って日本側が伝える史実への理解を深め、同町の主要観光資源・橋杭岩とそれを活性化している現地の仕組みも視察した。

 町内で宿泊し16日は同町役場本庁を訪問。職員の歓迎を受け、田嶋町長はエルトゥールル号遭難救助の史実を子どもや孫の世代に伝えることに今後も頑張りたいと決意を示しつつ一行との懇談に応えるなどした。

(2019年7月18日付紙面より)

トルコの地方幹部行政官と懇談する田嶋勝正町長=16日、串本町役場本庁
殉難将士慰霊碑に国歌を歌いささげて先人への礼を尽くす12人=15日、串本町樫野
2019年07月18日
23 東牟婁地方中学校総合体育大会①
 野球、バドミントン  
2019年07月18日
24 海と船の絵画展審査結果 119作品中9作品に海事事務所長賞 
2019年07月18日
25 「挑戦」の思いを忘れず  大会に向け訓練  (那智勝浦町消防本部 )
2019年07月18日
26 安全祈願などに42人  海の記念日で事業  (新宮港振興会 )
2019年07月18日
27 人権問題解決の糸口は  新宮市における部落差別問題に対する取り組みなど  
2019年07月18日
28 紀勢本線全通60周年を祝う  「サロンカーなにわ」など到着  
2019年07月18日
29 御幣ささげ所願成就願う  池野山八坂神社夏季祭典  (古座川町 )
2019年07月18日
30 エルドアン大統領と面会  G20時に誘われ串本町長  
2019年07月18日
31 14人がプレー楽しむ  グラウンドゴルフ大会  (紀宝GG )
2019年07月18日
32 防災メールを配信  地震や津波、気象など  (紀宝町 )
2019年07月18日
33 「とこわかダンス」元気に踊る  9月21日の運動会で披露  (鵜殿小 )
2019年07月18日
34 ミスコンや夜店にぎわう  熊野速玉大社「扇立祭」  
2019年07月12日
35 住みよい社会のために
 わかやま夏の交通安全運動  (新宮市 )

 和歌山県、交通事故をなくする県民運動推進協議会など主催の「わかやま夏の交通安全運動」が11日から始まった。20日(土)まで▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽飲酒運転の根絶▽自転車の安全利用の推進▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽横断歩道における歩行者優先の徹底―を重点とし、県民に注意を呼び掛ける。

 夏季の行楽などによる交通量の増加、暑さからくる疲れや気の緩みなどによる夏特有の交通事故が多発する時期を捉え、交通ルールの遵守(じゅんしゅ)と正しい交通マナーの実践を習慣づけることにより、交通事故の防止を図ることを目的に、各地で啓発活動などが展開された。

 新宮市橋本のイオン新宮店で行われた決起集会では、新宮警察署、市交通事故をなくする市民運動推進協議会、市交通指導員会協議会などの関係団体から約50人が参加。上田勝之市議、松浦友範交通課長、田中肇・県交通安全協会新宮支部長、清岡幸子・新宮市交通指導員協議会長も加わり、買い物客らに物資を配布し、交通安全を呼び掛けた。

 決起集会で田岡実千年新宮市長は、「交通事故のない安心安全な社会を目指す、そういう思いが少しでも伝わるような啓発活動になれば」。松浦交通課長は、管内の人身事故件数は半減していると日頃の活動に感謝を示し、「これからのレジャーシーズンに向け、遠方からの観光客増加に伴い事故の増加が見込まれる。さらに暑くなると過労気味のドライバーが増え、居眠り運転など大きな事故が懸念される。夏場の事故防止に対する広報、啓発をはじめ、住みよい社会づくりのためにより一層の協力を」と呼び掛けた。

(2019年7月12日付紙面より)

啓発物資を配り交通安全を呼び掛けた=11日、新宮市橋本のイオン新宮店
2019年07月12日
36 がん撲滅の夢を託して
 光洋中で「生命の駅伝」募金贈呈式  (新宮市 )

 第25回「生命の駅伝」募金贈呈式が10日、新宮市立光洋中学校(宮本雅史校長)の体育館であった。生徒会長の海野夏葵さん(3年)が、学校で集めた1万1464円を和歌山県立医科大学の村田晋一教授に手渡した。

 がんと闘う人を励まし、研究を支援する目的で行われている募金活動で、主催は「生命の駅伝の会」(本部・三重県松阪市、太田正隆会長)。今回の募金は、三重、和歌山の両県合わせて329万322円だった。

 毎年協力している同校の宮本校長は「今回は募金という形で、がん撲滅の夢を託してくれたと思っています。近い将来、その夢が実現できることを祈っています」とあいさつ。

 田岡実千年市長は「患者さんに勇気を与える取り組みだと考えていますので、これからも取り組みがますます発展することを願っています」。東牟婁振興局の久保田清之健康福祉部長が「生命の駅伝の取り組みが、多くのがん患者やその家族の方々に勇気や希望を与えること、また今回集められた募金が、がん研究の一部となるよう祈念したい」と今後に期待を寄せた。

 募金を受け取った村田教授は、小さなことの積み重ねが大きなことにつながるとし「皆さんもこれから、中学、高校、大学、社会へと進むと思いますが、日頃のちょっとした驚きや感動、そういったところから、幸せが見つかる気がします。皆さんのこれからの活躍と、頂いた寄付が大きく融合していく世の中になればと願っています」と感謝した。

 同駅伝実行委員会の上村眞由委員長はがんに関わる人のことを考えることが社会人にとって重要なことだとし「皆さんも、生命の駅伝を通して、そういう人たちのことを考えてくれながら、社会に進む準備をしてくれている。素晴らしい社会人になるだろうなと期待しています」と呼び掛けた。

(2019年7月12日付紙面より)

生徒会長の海野夏葵さん(右)から村田晋一教授に募金が手渡された=10日、新宮市立光洋中学校
募金活動に中心となって取り組んだ生徒会の皆さん
2019年07月12日
37 字を書いて気持ち伝えて
 「教育かもめ」作成し寄贈  (トヨタレンタリース和歌山串本駅前店 )

 和歌山トヨタ自動車株式会社のグループ会社・株式会社トヨタレンタリース和歌山の串本駅前店(坂井崇副店長)が10日、串本町と古座川町の学校に通う小学生~高校生1225人分6125枚のはがき「教育かもめ」を両町の教育委員会に寄贈した。

 「教育かもめ」は、手紙を書く楽しみや喜びを経験し豊かな人生の一助とする気持ちを高めるきっかけとして学校教育の現場に寄贈する夏のお便り郵便はがき(通称・かもめ~る)。日本郵便株式会社の手紙文化振興の一施策で、各郵便局が管内企業の協賛を得て作成している。

 今回は串本郵便局(構浩局長)管内にある同店が協賛する形で実現。背景には3年ほど前に和歌山トヨタ自動車株式会社の小川至弘会長が当時の同局局長から同施策の紹介を受けた経緯があり、その趣旨に共感した小川会長の思いにより「教育年賀」と対で3年来寄贈を重ねる状況にある。

 この日は同局と受け手の教育委員会の段取りにより贈呈式を実施した。和歌山トヨタ自動車株式会社の保養所があることで縁が深い古座川町では、中央公民館を会場にし同町立高池小学校(大畑眞校長)の1、2年生が出席。代表して5人が小川会長から同店名と教育委員会名が入った「教育かもめ」を受け取り、立花優仁君(2年)が感謝を述べた。同店がある串本町では同町立串本小学校(濵正和校長)を会場にし、児童を代表して1、2年生が小川会長を出迎えて寄贈を受けた。

 古座川町の会場で小川会長は「皆さんに渡したのは暑中見舞いのはがき。手書きで『お元気ですか?』と書いて出したら相手は喜ぶし、お返しに『かわいらしいな』と言ってもらえたら自分もうれしい。そのような人と人のつながりを生むために、字を書いて相手に気持ちを伝えるのが手紙だ」と諭して賛成を誘い、このはがきを使った頑張りを期待。併せて両会場とも紙芝居を上演しお菓子を配るなどして、意欲のもとになる元気も引き出した。

 贈呈式には西前啓市町長と中道悟教育長、田嶋勝正町長も来賓として同席。両町長は小川会長への感謝を述べ、子どもたちにしっかりと役立てるよう呼び掛けるなどした。寄贈した「教育かもめ」は教育委員会から学校へ届けて趣旨に沿う活用をしてもらうという。

(2019年7月12日付紙面より)

「教育かもめ」を受け取る高池小の1、2年生=10日、古座川町中央公民館
児童に「教育かもめ」を贈る小川至弘会長(右)=10日、串本町立串本小学校
2019年07月12日
38 「扇神輿」を張り替え
 14日の例大祭に向け  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で11日、「那智の扇祭り」=14日(日)=を前に扇神輿(おうぎみこし)張替奉告祭が営まれた。熊野十二所権現の神霊を移す扇神輿は高さ約6㍍、幅約1㍍の細長い形で「那智の大滝」を表しており、毎年張り替えられる。

 午前8時から神事が営まれた後、白装束の氏子ら28人が斉館に集まり、男成宮司の見守る中、伝統の製法で作業に取り掛かった。扇の長さが神輿を張る寸法の基本になっていることや扇を神輿に止める縫い糸の長さも決まっていることなど、作り方のほとんどが口伝によるため先輩が後輩に手順を指導しながら作り上げた。

 扇神輿は細長い枠に赤い緞子(どんす)を365本の竹くぎで留め、32本の日の丸が描かれた扇や8面の白銅鏡、細工が施されたへり松と呼ばれる板などが飾られる。神輿1体は1カ月を意味し、12体で1年を、32本の扇は1カ月の30日と、残る2本が月の満ち欠けを、365本の竹くぎは1年の日数を表している。8面の白銅鏡は「神威八紘(はっこう)」(あまねく広く輝かすの意味)と伝わる。

(2019年7月12日付紙面より)

古くから伝わる手法で「扇神輿」を張り替える氏子=11日、那智勝浦町那智山
2019年07月12日
39 バレーホリックが優勝 紀南バレーボール連盟社会人大会 
2019年07月12日
40 橋本さん、井上さんが優勝 荒天で1コート短縮 (那智勝浦町体協グラウンドゴルフ夏季大会)
2019年07月12日
41 中山悠吏君、2大会連続V
 四日市、いなべ両市での大会に出場  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2019年07月12日
42 会長に児嶋隆也さん  新宮ロータリークラブ新役員  
2019年07月12日
43 国立公園内をきれいに  休暇村南紀勝浦会が清掃奉仕  (那智勝浦町 )
2019年07月12日
44 平見一雄さんが厚労大臣表彰 各組合が功労者表彰受賞者を発表 
2019年07月12日
45 日本の伝統文化に親しむ  光洋中1年生が着装とマナー学ぶ  (新宮市 )
2019年07月12日
46 館内に温かい音色響く  旧チャップマン邸でオープニングコンサート  (新宮市 )
2019年07月12日
47 新しい連携の形を模索  高田小・中で教員兼務  (新宮市 )
2019年07月12日
48 角がないナメクジ?  目津の畑で見つかる  (串本町 )
2019年07月12日
49 地域住民と交流  高池保育所の夏祭り  (古座川町 )
2019年07月12日
50 「和をつなげよう」  上野山こども園が夕涼み会  (串本町 )
2019年07月12日
51 6月定例会一般質問⑤  串本町議会  
2019年07月12日
52 射場と振興の接点考える  観光関係者対象に勉強会  (南紀串本観光協会 )
2019年07月12日
53 小雨決行で250人が挑む  認定コース第4回記念大会  (潮岬青少年の家 )
2019年07月12日
54 例年より遅い初産卵を観察  優占種スギノキミドリイシ  (串本海中公園 )
2019年07月12日
55 同級生らの応援も得て開館  私立図書館「かんりん文庫」  (串本町 )
2019年07月12日
56 思春期教育など推進を  紀南地域母子保健医療推進協が実務委員会  
2019年07月12日
57 横断歩道は左右の確認を  1、2年生対象の交通安全教室  (鵜殿小 )
2019年07月12日
58 防災情報共有システムを紹介  タブレットで状況確認可能に  
2019年07月12日
59 町の課題解決に向け議論  鈴木英敬知事と1対1対談  (紀宝町 )
2019年07月07日
60 世界遺産登録15周年 紀伊山地の霊場と参詣道 (各地で記念イベント)

 和歌山県、三重県、奈良県にまたがる三つの霊場(熊野三山、高野山、吉野・大峯)と参詣道(熊野参詣道、高野山町石道、大峯奥駈道)を対象とする「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産(文化遺産)に登録されて、今月7日で15周年を迎える。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」は2004年7月7日に登録。世界遺産登録は日本では12番目で、近畿地方では5番目に当たる。登録時の規模は周辺地域を合わせて日本の世界文化遺産では最大となる1万㌶。

 日本で初めて「道」が世界遺産として登録され、文化遺産の中でも人間の営みと自然の結びつきを示す「文化的景観」にも初めて選ばれた。山岳霊場と参詣道、そして文化的景観は、紀伊山地の自然がなければ成立しなかった、世界でも類を見ない資産として高く評価されている。16年10月には阿須賀神社などが追加登録、軽微な変更がなされ現在に至っている。

 世界遺産登録を受け、和歌山県では05年3月に世界遺産条例を制定。7月7日を「和歌山県世界遺産の日」と定め、「基本理念を十分に踏まえ、県民等の理解のもとに、世界遺産に係る保存、調査研究、整備、活用その他の活動について、適切に必要な施策を実施する」とした。

 各自治体やボランティア団体が熊野古道や景観、登録資産などの美化や保護のために保全活動をする中、観光地化による観光公害や、公共工事などによる「川の参詣道」熊野川への悪影響も懸念されている。

 6日、7日(日)に、当地方においても登録15周年を記念するイベントが各地で催される。県世界遺産条例の前文には「私たちは、世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約の精神に基づき、人類共有の財産『紀伊山地の霊場と参詣道』を将来の世代へ確実に引き継いでいくことを決意して、この条例を制定する」とある。登録15周年を機に、人類共通の財産を次世代へつないでいくために、文化や自然環境の重要性を認識し、当地域から世界へと発信していくことの意義を再確認したい。

  □     □

■6、7日の本紙エリア内記念イベントなど

▽~世界遺産登録15周年記念~世界遺産「高野・熊野夢舞台」コンサート(6日、熊野速玉大社/観覧申込終了)

▽世界遺産登録15周年記念ウオーク(6、7日、大門坂~那智の滝、青岸渡寺~那智の滝/受付終了)

▽「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録15周年記念メッセージ花火(7日、那智勝浦町勝浦湾内/午後8時から・荒天の場合は翌8日に延期)

▽世界遺産登録15周年奉告祭(7日、熊野本宮大社/午前10時から・メッセージの記入でキーホルダー授与)

▽「紀伊山地の霊場と参詣道」登録15周年・世界遺産熊野本宮開館10周年記念イベント(7日、世界遺産熊野本宮館/午前10時から午後5時・音無茶の振る舞い、熊野参詣曼荼羅(まんだら)絵解きなど)

(2019年7月7日付紙面より)

2019年07月07日
61 利用規約について意見交換
 文化複合施設管理運営検討委  (新宮市 )

 第13回新宮市文化複合施設管理運営検討委員会(関康之委員長)が5日、市役所別館で開かれた。文化ホールなどの開館時間や時間区分、予約受付など貸館利用規則について意見を交換した。

 速水盛康教育長は「市民の文化活動の拠点にふさわしい管理を目指して取り組んでいきたい。施設は第2次総合計画のテーマに近付いていくためにも大きな役割を果たすものであると実感している」と述べ協力を呼び掛けた。堀内秀雄・前委員長に代わり新たに就任した関委員長は「費用対効果は重要視する部分。稼働率を上げ新宮市の文化力を高めていくことが地域全体の活性化につながっていく」とあいさつした。

 計画策定を支援する株式会社シアターワークショップ代表取締役の伊東正示さんが、開館・受付時間や貸出時間、申し込み時期、予約申し込み方法などについて案を示した。他自治体の市民運営や利用調整会議の事例を紹介し、▽幅広い層の利用を促進する方針となっているか▽優遇措置についてどう考えるか▽市民運営を取り入れるか―を検討ポイントに挙げ委員らに意見を求めた。

 委員からは夜間の利用頻度や市民運営、自主事業の優先性などについての質問があった。「ランニングコストが気になっている市民が多い。自主事業ばかりで歳入が少なくなるのはおかしな話」「民間が使用しやすいように成人式など、行政側の年間を通したスケジュールを周知するべき」などの意見もあった。

 伊東さんは予約申し込み方法や使用料金の市内利用優遇措置について「広域的に使ってもらうことが大事。交流人口を増やすためにはメリットが大きい」と市内外同ルールを提案した。委員からは「税金を納めているという市民感情も考慮すべきでは」との提言があり、申し込み時期を早めるなどのアドバンテージが必要などと意見をまとめた。

(2019年7月7日付紙面より)

利用規約などについて意見を出し合った=5日、新宮市役所別館
2019年07月07日
62 曼荼羅絵図の道巡る
 世界遺産15周年記念  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町観光協会(矢熊義人会長)は6日、世界遺産登録15周年を記念した熊野古道ウオークイベント「曼荼羅(まんだら)の道」を開いた。雨の中、県内外から16人が参加。自然道などを巡り那智参詣曼荼羅絵図に描かれた「熊野詣」を堪能した。

 道の駅なち・世界遺産情報センターに集合した一行は、補陀落渡海(ふだらくとかい)の信仰で知られる同町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)へ。

 本堂で特別に開帳された国の重要文化財「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩」を前に寺の由緒や本尊について説明を受けた。同寺は熊野古道中辺路と大辺路の分岐点に存在すること、三貌の表面はふっくらとした顔立ちで穏やかな表情だが脇面が2面とも「憤怒」の表情なのが珍しいことや光背がおよそ400年後に作り直された可能性などの話に耳を傾けた。

 境内に展示している渡海船を見学し、熊野那智ガイドの会の山東健会長から、同寺の住僧たちが南海の観音浄土を目指した捨て身行の「補陀落渡海」について聞いた。船の構造なども間近に見て説明を受けた。

 その後は同町井関の尼将軍供養塔、大門坂・多富気(たぶき)王子を経て熊野那智大社、那智山青岸渡寺を参拝し、那智の滝も正式参拝した。

 友人と紀宝町から参加した産屋敷基久さん(62)は「一度も見たことのない本尊の開帳を知り参加しようと思った。最近は外国人観光客が増えてきたので地域の良い所を知り、聞かれたら説明できるようになりたい」と話していた。

(2019年7月7日付紙面より)

雨の中、次の目的地へ向かう一行=6日、那智勝浦町浜ノ宮
2019年07月07日
63 紀宝署管内、犯罪最少地域に
 曽根秀行さんらを表彰  (紀宝地区防犯協会 )

 紀宝地区防犯協会(会長・西田健紀宝町長)は5日、紀宝町役場大会議室で本年度総会を開催した。紀宝町防犯委員会御船地区運営委員の西地隆さんと同相野谷地区運営委員の曽根秀行さんを表彰した。

 副会長の大畑覚御浜町長、顧問の岡田智治紀宝警察署長らが出席。西田会長は「安心安全な社会、非行のない明るい社会の実現を目指すための防犯活動を推進してもらいたい」とあいさつした。

 岡田署長は犯罪情勢を報告した。昨年中、県内の刑法犯認知件数は1万1247件で戦後最少を記録。5月末現在は4226件で本年も減少傾向にある。

 同署管内では昨年の認知件数が59件で前年より25%減少した。5月末現在は21件で昨年同期より11件減り、県内18警察署で被害発生が最も少ない地域となった。21件のうち19件がさい銭盗などの窃盗だった。

 高速道路の延伸により紀宝地区でも凶悪事件が起こる可能性があると危惧し、「犯罪のない町づくりにご協力を」と呼び掛けた。

 議事では昨年度の事業、決算を報告。本年度の事業計画案、予算案を審議して採択した。役員改選に伴い、西田会長、大畑副会長らを再任した。

 本年度は10月11日(金)から20日(日)までの「全国地域安全運動」に協力し、地域安全運動街頭キャンペーン、地域安全ポスター展などを実施する。

 警察、関係機関が協力し、自主防犯団体による防犯パトロール、小学校の通学路で児童の見守り活動をサポートするとともに、子どもに対するあいさつ運動に取り組む。12月の紀南剣道大会を支援する。

 年間を通して、特殊詐欺被害防止活動、キッズ輝けスクール、薬物乱用防止教室などの開催、補導活動の推進を行う。

(2019年7月7日付紙面より)

表彰を受ける紀宝町防犯委員会相野谷地区運営委員の曽根秀行さん(右)=5日、紀宝町役場
2019年07月07日
64 ビャクレンの花咲く  新宮市・宝珠寺で  
2019年07月07日
65 新宮市の魅力をPR  紀友会(東京都)の例会で  
2019年07月07日
66 期日前投票初日は544人  20日まで、市町村役場など  (参院選 )
2019年07月07日
67 安全安心な街づくり目指し  新宮署管下防犯協議会が総会  
2019年07月07日
68 触れ合い遊びを楽しむ  南大居・大野保が「ゆうゆう」慰問  (那智勝浦町 )
2019年07月07日
69 車いすは「足そのもの」  王子ヶ浜小5年生が車いす体験  (新宮市 )
2019年07月07日
70 商店街の歴史を学ぶ  ヤタガラス未来プロジェクトの一環で  (新宮市 )
2019年07月07日
71 「7日は晴れますように」  成川保育所で七夕の集い  (紀宝町 )
2019年07月07日
72 県大会目指して白熱  中学校総合体育大会  (熊野市・南郡 )
2019年07月07日
73 お悔やみ情報
  
2019年07月02日
74 開催に向け2頭を搬入
 くじらに出会える海水浴場  (太地町 )

 太地町の名物の催しである「くじらに出会える海水浴場」の準備に向けて町立くじらの博物館(林克紀館長)は6月30日、くじら浜海水浴場でハナゴンドウ2頭の搬入作業を実施した。28日に搬入予定だったが低気圧接近に伴い、延期となっていた。この日も雨天での海上移送となったが、職員ら8人が協力しスムーズに作業を進めた。

 展示期間は7月8日(月)から8月19日(月)まで。午前11時と午後1時の2回(約15分間)、いけすから開放される。

 クジラの近くで泳ぐことができる人気の催しは2008年から始まり12回目となる。

 搬入されたのは飼育展示6回目の参加となる雌のサツキ(体長291㌢、推定体重309㌔、推定10歳)と初参加で雄のネモ(262㌢、推定体重208㌔、推定4歳)。午前6時30分に2頭を担架に乗せ、ボートにくくり付けて同館を出発した。森浦湾を経由し午前7時15分ごろに海水浴場に到着。網いけすに搬入した。その後、職員から餌をもらった2頭はいけす内を泳ぎ回り、ジャンプするなど元気な姿を見せた。

 同館学芸員で飼育員の稲森大樹さん(34)は「海水浴場内の網いけすでの飼育展示は来場者がクジラと一緒に泳げ、同じ空間を共有できる非常に珍しい催しとなっている。隣接するくじらの博物館もあり、あちらでもクジラをたくさん見ることができるので合わせてご利用いただければ」と語った。

(2019年7月2日付紙面より)

搬入作業の様子=6月30日、太地町のくじら浜海水浴場
いけすで元気な姿を見せる
2019年07月02日
75 水害忘れないために
 井関クラブで追悼キャンドル作り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町井関の那智谷大水害遺族会の追悼式でともすキャンドル作りが6月29日、同地区の井関クラブであった。地元の町立市野々小学校の児童や町内外から、約40人が参加した。

 キャンドル作りは、2011年9月の紀伊半島大水害で中学校の同級生を亡くした井上絵里香さん(22)が中心となり続けている。今年も井上さんと有志らの「水害のことを忘れないために、思いを込めてキャンドルを作りませんか」との呼び掛けに、親子連れらが集まった。

 子どもたちは卵の殻や紙コップに溶かしたろうを入れ、色とりどりに着色。均一に注ぎ口をくり抜いた卵の殻は、同町朝日のお菓子工房エストが用意した。地域住民からはたこ焼きや焼きそばが振る舞われた。

 作業前には防災士の久保榮子さんが、ウサギの着ぐるみを着て子どもたちに「逃げ足の速いウサギのように早めの避難を」と強調し、手作りの紙芝居などで自身の被災経験を話した。

 友達数人と一緒に新宮市から参加した北美空ちゃん(6)は初めてのキャンドル作りに挑戦。同伴した保護者らは「参加する前に子どもたちに水害のことを話しました。追悼の気持ちを込めたいと思います」と話した。

 大分県から駆け付けた井上さんは「毎年の皆さんの参加がうれしいです」と感謝していた。

(2019年7月2日付紙面より)

井上絵里香さんの指導でキャンドルを作る子どもたち=6月29日、那智勝浦町井関
ウサギの着ぐるみを着て「早期避難」をアピールする防災士の久保榮子さん
2019年07月02日
76 国内初の策定目指し
 地震津波タイムライン検討会  (紀宝町 )

 紀宝町は6月29日、町生涯学習センターまなびの郷で「地震津波タイムライン」検討会の発足式を開催。地震津波を想定した国内初の事前行動計画「タイムライン」の作成に向けた取り組みが動き出した。

 町では、2014年2月に風水害を対象としたタイムラインを国内で初めて策定し、これまで25回発動した。今回は地震津波に対応するタイムラインで、近い将来、発生が危惧される南海トラフ地震への対策として本年度末の策定を目指す。

 地震津波発生後の各段階で「いつ」「誰が」「何を」するのか事前行動を定めるもので、今後、4回の検討会を計画。町民防災会議の各ブロック会議で地域の対策や対応などを抽出し、タイムラインに盛り込む。

 策定後は訓練などでタイムラインを活用し、絶えず見直して改善を図ることで地震津波発生時の人的、物的被害の最小化、迅速な復旧・復興を目指す。

 発足式には約230人が出席。西田健町長が「災害時は町だけで皆さんの命を守ることはできない。地域の皆さんが一緒になって災害への備えに取り組まないといけない。全国的にタイムライン活用の動きがあり、紀宝町がモデル的なシステムとなり、各自治体で活用していただきたい」とあいさつした。

 南海トラフ地震の発生確率は30年以内に70~80%といわれ、町内では震度5以上が想定されている。津波は10㍍を超え、到達時間は30分以内と想定されている。

 これらの被害に備え、町ではハード面として高台や貯水施設の整備などに取り組んでいる。ソフト面の観点からタイムラインを策定する。

(2019年7月2日付紙面より)

発足式に出席した関係者や住民ら=6月29日、紀宝町のまなびの郷
西田健町長
2019年07月02日
77 夏の健康を祈る
 熊野三山で茅の輪くぐり  

 熊野三山で6月30日、「夏越大祓式(なごしおおはらえしき)」が営まれ、大勢の参拝者たちが「茅(ち)の輪くぐり」で半年間のけがれをはらい清め、夏を元気に過ごせるようにと祈った。

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、老若男女100人以上が参列。手渡された人形(ひとかた)と呼ばれる人の姿をかたどった紙に息を3回吹きかけてけがれを移し、神職に全国から寄せられた人形と一緒に唐櫃(からひつ)に納めてもらいおはらいを受けた。

 続いて参拝者たちは、唐櫃を担いだ神職やみこの後に続いて境内に設けられた茅の輪(直径約2㍍)を八の字に3回くぐった。上野宮司は「梅雨のさなかだが雨もやみ、神事を執り行うことができた。こうやって古来からの神事に参加していただくことは大事なこと」とあいさつ。最先端な時代においてはおろそかにされがちだが、日本の文化を伝えていくことは大切と述べ「残りの半年も元気で過ごされますよう」と願いを込めた。

 この儀式は12月31日(大晦日=おおみそか=の大祓)と年2回営まれている。「水無月(みなづき)の夏越のはらいする人は 千歳の命のぶというなり」という古歌がある。3歳で母を亡くした俳諧師、小林一茶(1763~1828年)は「母のぶん も一つくゞる 茅の輪かな」と詠んでいる。

(2019年7月2日付紙面より)

茅の輪をくぐる参拝者たち=6月30日、新宮市の熊野速玉大社
2019年07月02日
78 6月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2019年07月02日
79 山口酒店が優勝  第144回職場対抗ボウリング大会  
2019年07月02日
80 中川さん出場権、速水君シード権獲得
 近畿高校選手権  (新宮高校レスリング部 )
2019年07月02日
81 手足口病が基準値超え  感染防止を呼び掛ける  (和歌山県 )
2019年07月02日
82 基調講演や寸劇で学ぶ  地域支え合いフォーラムに140人  (新宮市 )
2019年07月02日
83 犯罪や非行のないまちに  社会を明るくする運動で啓発  (新宮市 )
2019年07月02日
84 急流にもまれ技を競う  カヌー大会「じゃばらカップ」  (北山村 )
2019年07月02日
85 町民の協力に感謝  更生保護女性会が「愛のバザー」  (太地町 )
2019年07月02日
86 心機一転で保育所生活  高田保が新高田会館に移転  (新宮市 )
2019年07月02日
87 「熊野なまず」をPR  特定地域振興重要港湾活性化協議会  (新宮市 )
2019年07月02日
88 福島原発事故を語る  おしどりマコ&ケン トークショー  (那智勝浦町 )
2019年07月02日
89 「復権史」から犠牲者語る  遠松忌で田中伸尚さんが法話  (新宮市 )
2019年07月02日
90 俳句を地域との学びに!  小中学生コンクール応募始まる  (紀南高校 )
2019年07月02日
91 串西Aと潮岬が県大会へ 串本で親睦交流スポ大会 (東子連)
2019年07月02日
92 お悔やみ情報