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2017年08月27日
1 練習の無事を祈る
 八幡神社例大祭に向け修祓式  (三輪崎郷土芸能保存会 )

 新宮市の三輪崎郷土芸能保存会(濱口仁史会長)は25日、同市三輪崎の八幡神社例大祭で奉納する県無形民俗文化財の鯨踊り、獅子神楽の練習を始めた。初日は同市の三輪崎青年会館で練習の無事を祈り「修祓(しゅばつ)式」が営まれ、熊野速玉大社神職のもと古式にのっとった神事で無事を祈った。例大祭は9月15日(金)に本殿大前ノ儀、16日(土)に宵宮、17日(日)に神輿渡御(みこしとぎょ)に伴う奉納行事が営まれる。

 保存会は20代から80代までの幅広い年齢層で構成されている。天狗(てんぐ)=稚児=を務めるのは屋敷朋希君(5)。「天狗は難しそう。大きく上手に踊りたい」と話していた。会員らは例大祭に向け、日曜日を除く毎晩同会館で練習を重ねる。

 濱口会長は「暑い中、大変だと思うが練習、例大祭本番、関連行事と続くので、暑さを乗り切り頑張ってもらいたい」とあいさつ。11月25日(土)に日本青年館(東京都)で開催される「全国民俗芸能大会」に出場する全国4団体の一つに選ばれ、61年ぶりに参加することに触れ「そこに向けても頑張りたいが、われわれの本番は例大祭。まずは地元の皆さんに喜んでもらえる鯨踊りと獅子舞を披露したい」と力を込めた。89歳となる最長老の尾﨑匡司さんの現役参加を「うれしく誇りに思う」と述べた。

 漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願う例大祭は、三輪崎漁港付近にあった本宮に神様が年に1度里帰りする祭り。神輿渡御に伴い恵比寿(えびす)、大黒天、二十四孝(にじゅうしこう)の山車渡行、郷土芸能、舞踏などの奉納行事が繰り広げられる。

(2017年8月27日付紙面より)

獅子神楽を練習する三輪崎郷土芸能保存会の皆さん=25日夜、新宮市の三輪崎青年会館
天狗を務める屋敷朋希君
2017年08月27日
2 尾﨑酒造、プラチナ賞を受賞
 フランスのコンクールで  

 新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗代表取締役社長)は同社の「純米酒太平洋」を、6月26日にフランス・パリで開かれたフランスで初の日本酒コンクール(品評会)「蔵マスター」純米部門に出品、プラチナ賞に輝いた。

 このコンクールは、フランス人によるフランス人のための日本酒のコンクール。フランスの歴史的食文化であるマリアージュと呼ばれる食と飲み物の食べ合わせを日本酒と食という観点からみて、体験をする場としての重要性を持たせ、フランス市場における日本酒をアピールする場を提供していくもの。

 審査員はフランス各地のソムリエ、レストラン関係者、ホテル・料理学校関係者など32人を中心に構成された。全員が事前に日本酒の概要と利き酒・評価方法のレクチャーを受けた上で、ワイン専門家として総出品酒数550点(純米大吟醸部門266点、純米部門284点)を審査し、点数の高い上位33%が賞を受賞。両部門からプラチナ賞58点、金賞123点が選ばれた。

 尾﨑社長は「熊野地方産のコシヒカリと熊野川の伏流水で造られ、地元の皆さんに親しんでもらっている地酒『太平洋』が、和食と同じく食の無形文化遺産に登録されているフランス料理とも合うということをワインのプロたちによって金賞より上のプラチナ賞というかたちで評価され、本当にありがたく思う」と受賞を喜んだ。森本紘造製造部長は「造る側にとって今回の受賞は、太平洋は外国の人にも合うことが証明されたということでもあり、うれしく思うと同時に今後の自信になる」と話した。

 プラチナ賞を受賞した「純米酒太平洋」は、7月に行われた「全国燗酒コンテスト2017」でも金賞を受けている。

(2017年8月27日付紙面より)

プラチナ賞を獲得した「純米酒太平洋」を持つ尾﨑征朗代表取締役社長(右)と森本紘造製造部長=21日、新宮市船町の尾﨑酒造
2017年08月27日
3 定期演奏会へ向け練習に熱
 10月22日、体育文化会館  (那智勝浦吹奏楽団 )

 那智勝浦吹奏楽団(大江一恵団長)は10月22日(日)午後6時30分から、那智勝浦町体育文化会館で第22回定期演奏会を開く。演奏会を2カ月後に控え、練習に熱が入ってきた。大江団長は「文化の秋、『勝吹』は高尚かつ芸のあるところが魅力。皆さんに演奏会を楽しんでもらうため、練習に取り組んでいます。定期演奏会へぜひご来場を」と意気込んでいる。

 同吹奏楽団は那智中学校吹奏楽部OBらをメンバーに1994年に発足。熊野地方各地のイベントでの出演や、小学校や各地域を訪問して演奏会などを開催し、地域文化の向上に貢献している。定期演奏会は22回目。和歌山県文化振興事業補助事業として開催。

 第一部は格調高く「梁塵秘抄~熊野古道の幻想~」で開幕。熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三札所草創1300年を記念しての演奏。指揮の大江伸二さんは「記念の年。お祝いの雰囲気を盛り上げたい」と話す。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のテーマ曲の後、今回のテーマ「昭和は遠くなりにけり」のヒットパレードと続く。昭和と平成のヒット曲を対比しながら紹介していくというユニークな企画。老いも若きも楽しめる演奏を展開する。「芸」のステージのテーマは「那智勝浦吹奏劇団『今昔~南紀勝浦旅ものがたり』」。那智勝浦町の観光振興を願いながら町の今昔を紹介する。

 入場料は500円。中学生以下は300円。9月1日(金)からチケット発売。販売は文具センターツツ井(新宮市)、湊化粧品店(那智勝浦町)。問い合わせは同吹奏楽団事務局(電話0735・52・3795)。

(2017年8月27日付紙面より)

定期演奏会を前に回数を増やし、練習に取り組むメンバーら=20日、新宮市福祉センター
2017年08月27日
4 グランプリは坪内裕樹さん  TOUR・de・熊野フォトコンテスト①  
2017年08月27日
5 自分の知る世界広がった 北山村、中学生が海外研修から帰国 
2017年08月27日
6 新しい鳥居が完成 新宮市、三輪崎八幡神社で竣工式 
2017年08月27日
7 絵画や花が並ぶ  30日まで、熊野美術協会スパセン展  (スーパーセンターオークワ南紀店 )
2017年08月27日
8 道の駅周辺を清掃 新宮市、クリーン大作戦に50人 
2017年08月27日
9 家族連れらでにぎわう 新宮市三輪崎で「地蔵盆」 
2017年08月27日
10 お悔やみ情報
  
2017年08月26日
11 津波避難所の築山完成
 9月24日の見学会後、開放  (新宮市 )

 新宮市が津波一時避難所として同市蓬莱1丁目の旧王子製紙跡地で整備を進めていた築山が完成した。9月24日(日)午前8時30分から地域住民らを対象に見学会を開き、その後、供用を開始する予定だ。

 熊野川河口部に位置する土地は、市が2013年12月4日付で「王子ホールディングス株式会社」(本社・東京都中央区)から譲り受けた約3万2277平方㍍の一部。全体の面積は約1万8000平方㍍で、中心付近に縦約80㍍、横約60㍍、高さ6・1㍍の楕円(だえん)形の築山を造成した。上部の面積は約630平方㍍あり、約1260人が避難できる。

 紀伊半島大水害後に国が熊野川河口部で実施した掘削工事で採取した砂利を約1万2000立方㍍使用し、表面に土をかぶせ芝生を敷いた。築山への入口は5カ所で、頂上へ登るスロープは2カ所設置している。事業費は市が約7500万円、国が約4500万円の計約1億2000万円となる見込み。

 市役所で24日に開かれた市議会総務建設委員会で並河哲次委員は、地域住民から築山の強度に心配の声が挙がっていると指摘。田坂豊・建設農林部長は「安全性は確保されていると思っている」と答えた。久保智敬委員が管理する部署について質問し、工藤英二・都市建設課長補佐は、築山が防災対策課、周囲は協議中と回答した。

 南海トラフ巨大地震での浸水深が0・5㍍と予想されている土地。地盤は海抜約7㍍で、築山上は海抜約13㍍になる。残りの土地の活用方法について田岡実千年市長は「白紙の状態。地域住民の意見を聴きながら活用法を考えていきたい」と述べた。

(2017年8月26日付紙面より)

津波一時避難所となる築山=24日、新宮市蓬莱
2017年08月26日
12 新宮高校が関西で銀賞 「自分たちの演奏ができた」 (吹奏楽コンクール)

 新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問)は21日、兵庫県の姫路文化センターで開催された第67回関西吹奏楽コンクール高等学校の部小編成で銀賞を受賞した。

 新宮高校はジンベエザメや海をイメージした曲『リンコドンティプス―蒼き海の守り神―』で、小編成26人で出場した。同部は県吹奏楽コンクールで4年連続の金賞を受賞し、3年ぶりの関西コンクール出場権を獲得した。2014年の関西コンクール出場時の結果は銅賞だった。

 立溝まい・前部長は「金賞を目指していたので悔しかったです。関西では県で出し切れなかった100%の力を出し切りたいと話していました。それは無理でしたが、練習を超えるくらい楽しい演奏ができました」。

 3年間を振り返り「しんどいこともいっぱいあったけれど、コンクールでやっと結果を出せたり、コンサートをいっぱいさせてもらい、いい経験ができました。吹奏楽をやってきて良かったと思っています」と話した。

 新たに部長を務める磯﨑美和さんは「金賞を目指して頑張ってきたのでちょっと悔しかったですが、関西では自分たちの演奏ができて良かったと思いました」。「まい先輩のようにしっかりとできるか不安もありますが、歴代の先輩や部長から伝統を受け継ぎ、新宮高校吹奏楽部としてたくさん活動できれば」と今後の意気込みを語った。

 亀谷顧問は「生徒が大きく成長してくれたことが賞よりもうれしいです。関西大会までに自分たちの音楽を発信したいという思いを発揮できたことがうれしかった。彼女らの演奏はインパクトがあり、最高得点を付けてくれた審査委員の人もいました。課題もありますが客席の空気感も良かったと聞いています。金賞には届きませんでしたが、会場で聞いている人の琴線に触れる演奏ができたと思います」と話していた。

(2017年8月26日付紙面より)

関西大会に出場した吹奏楽部の皆さん=24日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年08月26日
13 和歌山工専学生ら立ち会う
 第3回MH賦存状況調査  (和歌山県 )

 県の本年度第3回メタンハイドレート(MH)賦存状況調査が24日、串本港を拠点にして行われた。第1、2回同様、すでに確認しているメタンプルームと見られる気泡密集帯のデータ収集が目的で、今回は和歌山工業高等専門学校の岸本昇教授と専攻科の学生2人も観測作業に立ち会った。

 この調査は、国家規模のMH開発誘致を目的として平成24年度から継続実施。東京海洋大学の青山千春准教授監修の下で同研究所が選定した海域を県漁業調査船「きのくに」の高性能魚群探知機(計量ソナー)で観測し、得られたデータの解析と考察を㈱独立総合研究所に委託して得られた成果を材料にして国への働き掛けを重ねている。

 本年度は6回の調査を行う計画で、メタンプルームと見られる気泡密集帯の経年変化を見るために同一海域(潮岬の南約20㌔にある水深1600~1700㍍の海底)の観測を重ねている。

 和工専は平成27年度に日本科学技術振興財団「エネルギー教育モデル校事業」の指定を受け、将来のエネルギー開発を適切に判断し行動する人材の育成に力を入れている。岸本教授によると、同調査への立ち会いは学生が新エネルギー源の一つとしてMHに関心を持ち将来のエネルギー研究に役立てる目的で計画し、県産業技術政策課に協力を求め第2回調査から立ち会っているという。

 今回乗船した専攻科1年の嶋田大海さん(21)はMHを研究のテーマにしているそうで、第2、3回と続けて立ち会い「MHは身近なところにあるという認識が深まった。陸上で採掘できるロシアやカナダと違い、日本は海上。いろいろな技術を組み合わせることによって採掘は可能になるのかなと感じている」とコメント。

 同科2年の土田裕介さん(22)はMH開発が実現するかどうかを検討したくて今回の調査に立ち会ったそうで「何度も同じところで反応が出るのを見て、MHは空想のものではないという実感を得た。MHがどう検討されているかというプロセスを肌で感じるいい機会になった」と印象を語り、それぞれに考察を深める成果を得ていた。

 同課によると残る第4、5回調査は8月28~31日中、第6回は11月末ごろに行う予定。同日現在で同研究所から新たな海域の調査指示はなく、定点観測が続くという。

(2017年8月26日付紙面より)

魚群探知機のモニター越しに観測作業を見守る和工専の学生ら(県産業技術政策課提供)
2017年08月26日
14 外装工事ほぼ終わる
 新町立温泉病院  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満で建設中の新町立温泉病院で外壁の塗装工事が終わった24日、主要な足場が外され病院の外観が見えた=写真。2階屋上の防水工事が終われば、外装工事はほぼ終了で、今後はキャノピー(出入口の屋根)と南側の外構、内装などの工事を進める。職員住宅棟の工事は9月中に終了予定。

 工事の進行状況は完了までの58%で年内完成を目指し10月末には84%の見込み。町はスケジュール表を工事が行われている朝日区内に回覧で配布し、住民に細かく日程を通知している。

 同町建設課主幹の畑下靖さんは「近隣住民の皆さまのご理解とご協力のおかげで順調に進んでおります。8月は台風も1度だけだったので助かりました。作業員の方も猛暑の中、頑張って作業してくれています」と感謝していた。

(2017年8月26日付紙面より)


2017年08月26日
15 熊野HPが優勝 第123回職場対抗ボウリング大会 
2017年08月26日
16 串本古座が三回戦へ
 県下高校野球新人戦  
2017年08月26日
17 伝統の炎で山燃える 那智勝浦町、金剛寺で「二河の火祭り」 
2017年08月26日
18 24日、新宮で37・5度  全国3位の気温  
2017年08月26日
19 去る夏を惜しむ  円満地公園、来月3日にプールじまい  (那智勝浦町 )
2017年08月26日
20 水道料や旧職訓の今後  新宮市議会総務建設委員会  
2017年08月26日
21 楽しく英語で遊ぼう  勝浦認定こども園で初の教室  
2017年08月26日
22 真夏に雪景色観賞 那智勝浦町、スノードーム作り体験 
2017年08月26日
23 自転車の鍵を掛けよう  近大新宮高校生徒らが啓発  (新宮市 )
2017年08月26日
24 民話朗読劇稽古総仕上げ 古座川町、27日のイベント内で上演 
2017年08月26日
25 高瀬会利用者に接して学ぶ  明神中3年生の福祉体験  (古座川町 )
2017年08月26日
26 ウナズキギボウシ  熊野川町の岩場で  
2017年08月16日
27 太地町で夏の成人式
 22人が大人への一歩踏み出す  

 太地町の成人式が15日、同町のホリスティック・スペース・ジャパンであった。これまで正月の1月3日に催していたが、華美な服装にならず、保護者の負担を無くして本来の軽装での参加を促すため、開催を夏に移した。この日は対象者29人のうち22人が出席し、大人への一歩を踏み出した。

 式典で宇佐川彰男教育長は「厳しい大人の社会を乗り越えるには友人や家族らが支えになってくれる。社会に出ていろんな人と交流し、信頼できる仲間と今後の人生を歩んで」と述べた。

 三軒一高町長は町の30年計画の進展を伝え、「長い人生のなかで20歳は大きな節目。育ててくれた両親に感謝を。皆さんが毎年帰ってくるたびにきれいになったと思える、衛生管理の行き届いた町にしたい」と話した。

 新成人を代表して佐々木健介さん(19)は「大人になるという境遇に立ってみて社会からのプレッシャーを感じている。喜びと不安が入り交じる心境ですが、この気持ちを忘れず、人との出会いを大切に、この地で生まれ育ったことを誇りに思ってこれからの人生を歩んでいきたい」と宣誓した。

 新成人たちは会場周辺で旧友との記念撮影を楽しみ、思い出話に花を咲かせていた。新宮高校卒業後、大阪の大学へ進学した大藪恭久さん(19)は「みんな昔と違って大人になっていた。これからは一人の大人として、社会や町に貢献していきたい」と話した。

(2017年8月16日付紙面より)

抱負を述べる佐々木健介さん=15日、太地町のホリスティック・スペース・ジャパン
出席者の皆さん
2017年08月16日
28 家族連れらでにぎわう
 仲之町商店街で恒例の「夜市」  (新宮市 )

 新宮市の仲之町商店街振興組合(勢古啓子理事長)は12日夜、毎年恒例の夜市を開いた。1丁目から3丁目までの各所に、盛りだくさんの出店があり、多くの家族連れらでにぎわいを見せた。

 「夏の夜を楽しんでほしい」との思いから始まり、30年近く続く催しで、歩行者天国のアーケードでは、魚釣りやバスケットゲーム、くじ引きなどのゲームにさまざまな景品が用意され、子どもたちは夢中になって挑戦。かき氷や焼きとうもろこし、焼きそばなどの模擬店などもあり、家族連れや友達同士など、大人も子どもも一緒になって夜市を楽しんだ。

 にぎわう様子に勢古理事長は「仲之町外の店の協力や、多くの家族連れの姿を見られてうれしい。新宮の花火の前夜祭のように楽しんでもらえたら」と喜び、「この商店街はアーケードがあり、突然の雨なども気にせずに買い物を楽しむこともできますし、一人でも多くの人に今後も楽しんでもらえたら」と話した。

(2017年8月16日付紙面より)

バスケットゲームに挑戦=12日、新宮市の仲之町商店街
値段とソースの香ばしさが来場者を引き寄せた焼きそば
2017年08月16日
29 太地の夜空に大輪咲く
 古式捕鯨再現の「勇魚祭」も  

 太地町の太地漁港周辺で14日、伝統の古式捕鯨を再現する第29回太地浦勇魚(いさな)祭と盆供養花火大会が開かれた。初盆を迎えた故人への追善供養など、盆行事の一環として開催され、町民や里帰りの人たち、観光客らでにぎわった。

 太地浦勇魚祭は400年の歴史を持つ捕鯨文化を伝えるため、太地勇魚会(井上正哉会長)が主催して行っている。赤い鉢巻きにふんどし姿の12人の男たちが2隻の「勢子(せこ)舟」で海に繰り出すと、沖からクジラを模した船が登場。男たちは掛け声とともにクジラを網に追い込み、古式捕鯨「網掛け突き捕り法」を再現した。

 男たちは次々にクジラにもりを打ち込んだ後、海に飛び込み、クジラにまたがって格闘を演じた。最後に包丁でとどめを刺す「鼻切り」が披露されると観客から拍手が起こった。

 井上会長は「先人のクジラとの勇気ある闘いを伝え、捕鯨文化が薄れていかないように伝えていきたい。身近に感じてもらいたい」と話した。香川県高松市から帰省した髙橋麻帆さん(35)は「太地は反捕鯨団体の標的にされるニュースがよく流れ、心配でしたが、こうやって若い人たちが大事に捕鯨文化を守ってくれているのだなと感じました」と話していた。

 勇魚祭の後、柱松に続いて花火大会があり、夜空に大輪を咲かせた。フィナーレには鯨踊りと創作太鼓「太地」のパフォーマンスに合わせて町民一同の大スターマインが打ち上がった。観客から「すごい」「きれい」など歓声が上がり、拍手喝采が送られた。

(2017年8月16日付紙面より)

大スターマインをバックに創作太鼓を打ち鳴らす=14日、太地町の太地漁港
クジラの模型にまたがり、とどめを刺す若者=同
2017年08月16日
30 対象22人の仲間入り祝う
 いろり館で新成人の集い  (古座川町 )

 古座川町公民館(富田正弘館長)は15日、南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館で新成人の集いを開き、対象者22人の大人の仲間入りを祝った。

 20歳の節目を迎えるにあたり大人の自覚を得る成人式に相当する行事。本年度の対象者は平成9年4月2日~平成10年4月1日生まれの町立中学校卒業者22人(男12人、女10人)で、式には17人(男8人、女9人)が出席した。

 浴衣やスーツ、制服姿で集う新成人に向け、富田館長は今後も失敗にめげずあらゆる場面で経験を積んで人間力を高め続けることを期待し「日本の未来は皆さんを含めた大人にかかっている。自分や社会の進路選択に確かな人間力を持ち、感謝を忘れず地に足をつけて大人社会を進んでほしい」と激励した。

 来賓を代表して西前啓市町長は夢を原動力にし感謝と努力を忘れず、大人としての自覚と責任を持ってそれぞれの道へ羽ばたいてほしいと祝辞。大屋一成町議会議長、嶋原和夫教育委員長も列席して祝った。

 新成人を代表して上地佑奈さん(19)は「新成人一同、社会への仲間入りを祝福された感激を胸に、社会人としてよりいっそう精進する。まだまだ未熟な私たちに、今後もご指導をお願いします」と謝辞を述べ、垣実咲さん(19)が記念品を受領。式後は記念コンサートや記念撮影、立食パーティーなどで仲間や先輩諸氏との親交を深め合った。

 新成人の山本裕也君(20)は古座中出身。広島県にある大学へ進学し、現在は環境関係の学問を学んでいるという。ふるさとで祝福を受け「古座川町の役に立ちたくて今、大学で勉強している。大人の仲間になったという実感はまだないけれど、将来はこっちに帰ってきて古座川町の豊かな環境を生かしてまちづくりにつながる何かができないかと思っている。そのような職場を自分で作るというのも夢の一つです」と心境を語った。

(2017年8月16日付紙面より)

祝福への謝辞と抱負を掲げる新成人代表の上地佑奈さん=15日、古座川町月野瀬
新成人の集いに出席した皆さん
2017年08月16日
31 3年連続日本代表入り
 新宮市出身の谷口暁理君(大阪・浪速高校)  
2017年08月16日
32 15年目の那智勝浦遠征 大阪市・此花区少年野球連盟 (地元5チームと交流戦を実施)
2017年08月16日
33 早期整備を国と県に要望  七里御浜浸食対策連絡協  
2017年08月16日
34 「平和へのパス」つなぐ  アートフットボール清野乙彦さん  
2017年08月16日
35 特殊詐欺被害を未然防止 新宮警察署、店員の久保実香さんに感謝状 
2017年08月16日
36 「お盆まつり」にぎわう 紀宝町鵜殿港で紀の宝みなと市 
2017年08月16日
37 世代超え80人が競い合う 第13回串本町民ソフトテニス大会 
2017年08月16日
38 樫野で人々の注目集める 串本町、移動式屋台「シミット号」 
2017年08月16日
39 盆踊りなどで納涼楽しむ 古座川町、第33回高瀬会夏祭り実施 
2017年08月16日
40 5000発にうっとり  にぎわい見せた那智勝浦町花火大会  
2017年08月16日
41 イワタバコの花  大雲取越沿いで  
2017年08月16日
42 「パンダくろしお」に笑顔 JR西日本、ラッピング列車が新宮駅へ 
2017年08月16日
43 お悔やみ情報
  
2017年08月15日
44 夜の熊野川を彩る
 新宮花火大会に5万人  

 熊野徐福万燈祭(第55回新宮花火大会)が13日夜、新宮市の熊野速玉大社下の熊野川河川敷であった。打ち上げ花火約5000発、仕掛け花火約20基が夜の熊野川を彩り、約5万人(主催者発表)の観客を魅了した。

 新宮仏教会による初精霊供養、流し燈籠などの後、田岡実千年市長、丹羽生・市観光協会長、山口泰郎・新宮徐福協会代表理事、関康之・新宮商工会議所会頭、屋敷満雄・市議会議長の5人が導火線に点火し、仕掛け花火スターマインが夜空に一斉に打ち上がった。

 熊野川河川敷には約150㍍にわたって夜店が並び、子どもらでにぎわった。

(2017年8月15日付紙面より)

水上スターマイン=13日夜、新宮市
大勢の人でにぎわう夜店=同
2017年08月15日
45 夜空に大輪咲き乱れる
 那智勝浦町花火大会  

 那智勝浦町花火大会(大会長・寺本眞一町長)が12日夜、那智湾で開かれた。この日は盆の連休と重なったこともあり、約4万5000人(主催者発表)の観客が夜空に咲く約5000発の花火を楽しんだ。

 町民の手作りを大会の基本理念に、同大会実行委員会(大江清一委員長)が中心となって開催しており、今年で11回目。プログラムは、海の章、追善供養、山の章、フィナーレの4部構成で、締めには音楽に合わせて大玉花火を連発した。

 会場周辺には開催前から人だかりができ、浴衣姿の来場者も見られた。色とりどりの花火が打ち上がると、「どん」という音とともに衝撃波が伝わり、歓声が上がった。

 初めて那智勝浦の花火大会を見たという京都府京都市から来た伊藤大輔さん(32)、久美さん(30)夫妻とその子どもの蒼輔君(2)、花ちゃん(0)は「曲に合わせて花火が打ち上がっていたのが印象的。最高の花火で、京都から来たかいがありました」と喜んでいた。

(2017年8月15日付紙面より)

肩を寄せて花火を眺める来場者=12日、那智勝浦町の那智湾
2017年08月15日
46 まちのすべてを情報発信
 古座川商店プロジェクト  (古座川町 )

 古座川町のあらゆるものを発信する「古座川商店」を立ち上げるプロジェクトがこのほど、クラウドファンディングの開始を機に公に動き出した。まちの情報発信力強化を目指す試みで、年内の同商店開設を目指して発起人3人が挑戦している。

 町内にある全ての人や物産や事柄を情報発信し、多くの人々に古座川を伝えてファンを作り、究極的には移住推進を図ることまで視野に入れたプロジェクト。発起人はもりとよ商店を営む出身者・森武志さん(41)、農園を営む出身者・松林秀哲さん(42)、デザイン会社を営むIターン者・岩倉昂史さん(23)の3人で、日頃の商売で培った感覚で顧客と地域の架け橋になる仕掛けを思い描いている。

 「古座川商店」は、メディアとショップの2機能を兼ね備えた運営形態。メディアとしては地域の日常や生活の知恵を紹介し、住民が観光客の興味をくんで地域情報を伝えるような温かみのある情報発信の仕組みを、物産販売では既存の物産品にとどまらずテナガエビや高齢者仕込みの漬け物、町民同士で分け合っている旬の味覚やアウトドアレジャー体験など、町内で得られるあらゆるものを商品として並べる仕組みを見据えている。

 これら仕組みをまずはネットショップとして実現し、将来的には実店舗も構えて生み出したファンが町域を訪ねる筋道づけを目指している。

 発起人代表の森さんが数年前に同プロジェクトの発端となる構想を持つようになり、同級生の松林さんやプランニングに秀でた岩倉さんと意気投合したことで「古座川商店」プロジェクトへと発展。内容周知を兼ねてクラウドファンディング(アドレスhttps://camp-fire.jp/projects/view/37281)による資金調達を試みるに至った。

 調達期限は10月24日(火)。町域ならではの各種リターンを設定して不特定多数からの支援を求めていて、究極は空き家1軒のリターン(99万8000円、リフォーム必須)も掲げている。

 構想加速の引き金は、インターネット上における同町のアピールの弱さに対する3人の共感。「現状は町外に優しくない」と評価した3人は、商売人視点で相手への優しさと運営を支える収益性を意識してこのプロジェクトを立ち上げた。クラウドファンディングは資金調達というよりも、事前にファンを作りその信頼や期待を力にして一緒に挑戦したいという思いで試みているという。

 構想を公に打って出る段階に入り、森さんは「物より人に光を当て、古座川町に住む誰もが前を向いて生活する仕組みにしていきたい。そのことが町の価値を高め、生きがいや移住を増やす町の価値の高まりにつながると思う」と同プロジェクトに込める思いを語った。

(2017年8月15日付紙面より)

古座川商店プロジェクトに取り組む(左から)岩倉昂史さん、森武志さん、松林秀哲さん=11日、古座川町高池
2017年08月15日
47 学校給食米の収穫始まる
 1年分約15㌧の納入目指す  (串本町地産地消生産者組合 )

 串本町地産地消生産者組合(山下敏文組合長、会員21人)の学校給食米収穫が12日から始まった。本年度は1年分約15㌧納入を目指し、会員一丸で収穫に励むという。

 同組合は平成21年度から、学校給食における地産地消推進に協力し、町内産コシヒカリの納入に取り組んでいる。前年度は全町規模の学校給食が本格化し、年間需要は約4倍(約4㌧→約15㌧)に急増。さすがに即応は難しく、まずは2~3学期分の約11㌧の納入を目指した。

 本年度は新たに4人を組合員として迎え21人体制で学校給食米の生産を始めた。新たに再興した休耕地はないが、組合員増強により耕作面積が3・5㌶増え、同組合全体で約22㌶まで拡大し、この体制で年間需要をまかなうことを目指している状況だ。

 この日は組合員の坂本渡さん(64)が同町高富にある町営住宅そばの水田を稲刈り。収穫した米の全量を学校給食米に充てるそうで、「『子どもたちがおいしいと言ってくれている』と学校給食センターも喜んでいる。今年も2学期最初の給食から新米を味わってもらえるよう頑張りたい」と意気込んで、約30㌃分を同日中に収穫した。

 今年は全体的に豊作傾向だそうで、同組合は約1カ月がかりで収穫の適期を迎えた水田から順次稲刈りを進める。収穫期を迎えて山下組合長(67)は「組合として目指しているのは、年々増える耕作放棄地を少しでも減らしながら安心安全でおいしい学校給食米を届けること。まずは一昨年までのように、年間の必要量を組合でまかなえるよう努めたい」と話した。

(2017年8月15日付紙面より)

学校給食米納入に向け収穫に励む坂本渡さんと見守る山下敏文組合長=12日、串本町高富
2017年08月15日
48 48人が合格
 日本水泳連盟主催泳力検定  
2017年08月15日
49 平和への感謝を胸に
 新宮と向陽が第3回定期戦を開催  
2017年08月15日
50 杉浦政次さん個人表彰 那智勝浦町、天満ラジオ体操の会 
2017年08月15日
51 徐福の遺徳しのぶ  供養式典に50人参列  (新宮市 )
2017年08月15日
52 「架け橋になれるよう」 サ市訪問の中学生が新宮市長らと懇談 
2017年08月15日
53 肌荒れや老化予防に期待  熊野産クロモジの有効成分で特許取得  
2017年08月15日
54 学習の成果を発揮  ECC教室合同発表会  
2017年08月15日
55 見て!泳げたよ  くしもとこども園プール参観  
2017年08月15日
56 故郷への誇り胸に 本宮町、新成人を祝う会に22人 
2017年08月15日
57 お悔やみ情報
  
2017年08月12日
58 町の情報発信拠点に
 道の駅たいじオープン  (太地町森浦 )

 太地町森浦で建設が進められていた「道の駅たいじ」が完成し、11日正午にオープンした。古式捕鯨発祥の地である太地町の玄関口として、クジラとともに歩んできた地域の歴史・文化情報を発信し、町の「森浦湾くじらの海計画」と連携した体験型の環境学習にも利用していく。

 道の駅たいじは直轄一体型道の駅として、県内31番目の道の駅として登録された。施設面積は5168平方㍍で、駐車場57台(大型車5、小型車50、身障者用2)を整備。トイレは「日本一きれいなトイレ」をコンセプトに落ち着いた色調を採用。ゆとりある共用スペースを設け、女性用には「パウダーコーナー」を設けている。子ども用、多目的トイレもある。電気自動車(EV)充電器や公衆無線LAN、町内循環バスの停留所も備える。コンシェルジュ(案内係)が常駐し、観光案内や地域の歴史文化の情報を発信する。

 駅長は太地町漁協参事の貝良文さんが務める。駅内には地域産品を販売する直販エリアがあり、地域から個人団体あわせて70人が農水産物や加工品などを出品する。

 クジラや地元で捕れた魚が食べられるレストランがあり、初日はクジラスタミナ丼とマグロ丼がおよそ半額の500円(税込み)で出された。12日から通常メニューが始まり、20日からイルカや地元の魚介類を使った料理も提供する。貝駅長は「直販コーナーでは、ぜひ新鮮なものをお買い求めいただきたい」と呼び掛けている。

 式典で三軒一高町長は「町の玄関口に位置するこの施設は、町の食・観光の大きな起爆剤になると確信している」と完成とオープンを喜んだ。

 太地町民芸保存会によるくじら太鼓が披露され、二階俊博自由民主党幹事長らが出席してテープカットが行われた。

(2017年8月12日付紙面より)

「道の駅たいじ」のテープカットをする関係者ら=11日、太地町森浦
11日正午にオープンした「道の駅たいじ」
2017年08月12日
59 力作168点を審査 新宮市観光フォトコン  

 新宮市観光フォトコンテストの審査会が10日、新宮市福祉センターであった。6人の審査員が県内外の42人から応募があった作品168点を厳正に審査した。最優秀賞などの入賞者は今月下旬に発表する。

 新宮市観光カレンダー製作実行委員会が主催の今年6回目の事業。入賞作品は最優秀賞1点、優秀賞4点、入賞10点、特別賞10点程度で、観光カレンダーやパンフレットなどで活用する。カレンダーは10月中の完成を目指している。

 今年のコンテストのテーマは「歴史と文化のまち、しんぐう」。神倉神社、熊野川、新宮城跡、新宮花火大会、御燈祭り、熊野川、王子ヶ浜などを撮影した写真が出品された。

 審査員を務めたのは実行委員会委員長の森本祐司・市観光協会専務理事、田岡実千年市長、丹羽生・市観光協会長、市展審査員の児嶋毅さんと杉本光朗さん、新宮市商工観光課の勢古口千賀子企画員。テーブルに並んだ応募作品の中で自分が気に入った作品に付箋を付けていった。

 審査委員長を務めた児嶋さんは「どれもレベルが高く、甲乙付け難い。選ぶのが大変です」と話していた。

(2017年8月12日付紙面より)

入選作品を選ぶ審査員たち=10日、新宮市福祉センター
2017年08月12日
60 意識高めて交通事故防止
 交通課ら特別活動始める  (串本警察署 )

 串本警察署(津田健治署長)は10日、夏季特別交通事故防止活動を始めた。この日は出発式を経て、道の駅くしもと橋杭岩で街頭啓発を実施。津田署長は「観光に来て事故を起こしては楽しい思い出も台無しになる。取り締まりを強化するのはそうならないよう緊張感を持ってもらうため。皆さまの安全運転で事故を少しでも減らせるよう努めたい」としている。

 県警交通事故抑止総合対策「ユニバーサル・セーフティ・パッケージ2017」の一環。行楽繁忙期に懸念される交通事故の増加をドライバーらの意識で抑止する試みで、同署は今回「みなSUMMERの力を合わせて交通事故をなくしましょう!」を独自スローガンとして掲げ、啓発や指導取り締まりの強化といった手法で同活動の推進を図るとしている。

 出発式では、東谷潤交通課長ら交通課と地域課の課員15人が津田署長に同活動に従事することを報告。県警配備の大型白バイ「GL1500」を先頭に警察車両を運用し管内の警らにあたった。

 啓発には串本町役場や県交通安全協会串本支部の職員も協力。今回は▽子どもと高齢者の交通事故防止▽飲酒運転根絶▽駐車場での事故防止―に重点を置き、街頭犯罪や特殊詐欺被害の防止を呼び掛ける資材も含めて啓発物資を配るなどした。啓発効果を高めるため、大型白バイとともに県警マスコットキャラクター「きしゅう君」も登場し、往来する家族らの注目集めに貢献した。

 日頃の重点項目にない駐車場での事故防止は、前向き(前進)駐車ではなくバック駐車を促すことで、後進で車を出す時の事故発生を防ぐのが狙い。同署は当面、前向き駐車する車両に指導票「セーフティー・みちびきカード」を配り、バック駐車を心掛けるよう求めるとしている。

 東谷交通課長によると、同署管内では8月に交通事故件数が少ない月の倍になる傾向にあるそう。行楽繁忙に伴う交通量の増加に加え、夏バテや長時間移動に伴う疲れなど事故を誘発する要因が多い月でもあり「だからこそ一件でも事故を減らしたいという思いを持って同活動に臨む」と話した。

(2017年8月12日付紙面より)

大型白バイなどで関心を引き安全運転への関心を促す署員ら=10日、道の駅くしもと橋杭岩
2017年08月12日
61 親子でLED工作楽しむ
 県電気工事工業組合新宮支部  

 「電気使用安全月間」(毎年8月)中の9日、和歌山県電気工事工業組合新宮支部(勝山康文支部長、52社)は新宮市五新の自動車会館でLEDランプを作る「LED親子工作教室」を開き、小学生24人と保護者らが参加した。

 同支部では長年にわたり、学校、保育園、幼稚園などの施設の電気設備の点検や電気器具の清掃を進めてきた。今年は、協議を重ねた結果、電気に関して興味を持ってもらうことなどを目的に、関係各所の協力を得て、工作教室を開催することになった。

 勝山支部長のあいさつの後、講師のパナソニック社(エコソリューションズ社)のキャリア教育コーディネーターの布谷秀嗣さんが、LEDは日本語にすると「発光ダイオード」といい、信号機、自動車のライト、スポーツ施設の大型ビジョンなどで使用されていることや白熱電球との比較などを説明した。

 工作は、土台作り、LED選び、本体作り、飾り付け、和紙張りと五つの行程に分けて行われた。工程ごとに丁寧な説明を受け、親子で協力しながら作業し、完成後はできた作品を持って記念撮影した。

 祖母と参加した三輪崎小学校6年の阪本英士君(11)は「夏休みの工作にと参加しました。作業も簡単で、楽しかったです」と話した。

(2017年8月12日付紙面より)

色合いを確認しながら飾り付ける=9日、新宮市五新の自動車会館
2017年08月12日
62 熊野川河道掘削の効果  台風5号1・5㍍水位低下  
2017年08月12日
63 新鮮な海産物が人気  三輪崎漁港、朝市にぎわう  
2017年08月12日
64 香波書道教室9人が特別賞を受賞 第52回高野山競書大会 
2017年08月12日
65 カヌーなどで自然学ぶ  土と水と緑の学校の子どもら  (新宮市 )
2017年08月12日
66 イオン杯少年野球写真展  20日まで、イオン新宮店  
2017年08月12日
67 アンパンマンこどもくらぶ  JAみくまのが会員募集  
2017年08月12日
68 遊びと絵本「うみねこ」 新宮市、海賊公園敷地内にオープン 
2017年08月12日
69 夏のひとときにぎわう  12日まで、川湯たのしい縁日  (本宮町 )
2017年08月12日
70 計14時間の自習こなす 串本古座高校、1年生対象に学習合宿 
2017年08月12日
71 町産材料で小物入れ作り 古座川町公民館シカ皮クラフト教室 
2017年08月12日
72 豪雨防災の再構築目指す  東牟婁氾濫減災協が発足  
2017年08月12日
73 治療体系を解説し検診促す くしもと町立病院、大腸がん治療院内公開講座 
2017年08月12日
74 お悔やみ情報
  
2017年08月05日
75 古代にタイムスリップ
 児童31人が勾玉を作る  (新宮市 )

 新宮市立歴史民俗資料館(中谷利夫館長)は市教育委員会と共催で3日、同館横の阿須賀会館で夏休みイベント「勾玉(まがたま)をつくろう~古代にタイムスリップ~」を開催した。熊野学研究委員会委員で那智勝浦町立宇久井小学校教頭の坊信次さんが講師を務め、児童31人が勾玉作りに挑戦した。

 縄文、弥生、古墳時代を通して発見されている勾玉は、丸みをおび、曲がった形状をしている装飾品で、古代人は魔よけのお守りなどとして用いてきた。材質は石、土、翡翠(ひすい)、瑪瑙(めのう)、水晶など。

 児童たちは「ろう石」をサンドペーパーややすりで削り、磨いて色を付け、首飾りに仕上げた。浅山陽心君(10)=王子ヶ浜小4年=は「曲がった部分を削るのが難しかったけど、滑らかに磨くのが楽しかった」とうれしそうに話していた。

 同資料館の夏休みイベントは今年で8回目。これまでに縄文土器や埴輪(はにわ)作りなども行っている。勾玉作りは今回で5回目だった。中谷館長は「子どもたちは最初のうちは苦戦しているようでしたが、すごく熱心に作っていました。夏休み恒例の人気イベントになっていますので、続けていきたい」と話していた。

(2017年8月5日付紙面より)

勾玉を磨く児童たち=3日、新宮市の阿須賀会館
2017年08月05日
76 地域住民と交流の輪
 湯ごりの郷で納涼盆踊り  (那智勝浦町 )

 社会福祉法人高瀬会(切士桂理事長)の地域密着型バーデンライフケアセンター「湯ごりの郷」は1日、那智勝浦町湯川の同センターで夏祭り納涼盆踊り大会を開いた。利用者と地域住民らが参加した。

 盆踊り大会は同法人が目的とする「地域に密着した施設」を目指して、2008年4月の設立以来続けられている。第1回目は先代理事長の初盆に開き、今年で10回目になる。

 この日は、突発的な強い雨に見舞われ開催が危ぶまれたが、雨が弱まるのを待ち、約30分遅れで無事開催された。露店では焼きそばやたこ焼きなどが振る舞われた。やぐらの周囲では盆踊りをはじめ、浜ノ宮櫂(かい)踊り保存会やフラダンスサークル・ハプナ、施設職員らが踊り、来場者を楽しませた。お楽しみ抽選会もあり、景品にかき氷器や蚊取り器、扇風機などが用意された。

 切士理事長は「湯ごりの郷は地域密着の施設。皆さまがいかに笑顔で過ごせるか、利用者の尊厳などを考えています。亡くなった人や施設でみとった人を思いながら踊り、盆踊りの楽しい時間を過ごしてほしい」と話した。来賓に植地篤延副町長が出席し、出張中の寺本眞一町長のメッセージを代読した。

(2017年8月5日付紙面より)

盆踊りを楽しむ来場者ら=1日、那智勝浦町湯川の「湯ごりの郷」
露店前もにぎわいを見せた
2017年08月05日
77 戦争体験聞き平和考える
 田仲康慧さん招き学習会  (潮岬小 )

 串本町立潮岬小学校(濵正和校長、児童159人)は4日、登校日を利用して平和学習会を開いた。4~6年生は潮岬第2老人クラブ田仲康慧会長(81)の戦争体験を聞き、平和のありがたさを考える機会を持った。

 田仲さんは1937(昭和12)年1月3日、日本の統治下にあったサイパン島で生まれた。父は同島でサトウキビ畑を営む責任者。後に第2次世界大戦が始まり小学3年生だった44年6月にアメリカが同島へ侵攻。以降艦砲射撃や機銃掃射など戦禍の日々を強いられた。父は死を選んで家を飛び出し行方不明になったが、田仲さんは母や妹2人と共にアメリカ兵に見つかり捕虜となった。

 収容所の生活に耐えきれず5歳と3歳だった妹はにわかに衰弱して亡くなったが、田仲さんは母と2人で終戦まで生き延び串本へ帰還。以降は無線技術士となって活躍し、退職後も地域の役職を請け負うなど活発な人生を送っている。

 体験談を始める前に田仲さんは、1945(昭和20)年に広島や長崎へ投下された原子爆弾の怖さを紹介。その爆弾を積み込んだ飛行機が飛び立った島で自分は生まれたと伝え、目の当たりにした戦禍の光景や体験を語り伝えた。

 「同じ時期、この潮岬も機銃掃射を受けていた。80歳以上のおじいちゃんおばあちゃんに聞いてみてほしい」とも呼び掛け。最後にその一人としてこの日まで生き抜いてきた自分を振り返り「自分の考えをしっかりと持ってやりたいことをとことんやってほしい。目的を持って頑張ってほしい」と期待を児童に託した。

 1~3年生は映画鑑賞などを通して戦争がどういうものかを教わり、そうではない今の平和な時代のありがたさをみんなで考えた。

(2017年8月5日付紙面より)

戦争体験を児童に語り伝える田仲康慧会長=4日、串本町立潮岬小学校
2017年08月05日
78 川の参詣道復活を
 葦舟で本宮から新宮へ  

 「川の参詣道」の復活を願い、田辺市本宮町の熊野本宮大社旧社地・大斎原横の熊野川から4日午前、葦舟(あしぶね)が出発した。翌5日の午後に34㌔下流の新宮市、熊野速玉大社下権現河原に到着する予定だ。

 多くのダムと山の荒廃によって流れが細くなってしまった熊野川を、かつてのような水量豊かな川に戻し、「川の参詣道」を復活させようと熊野葦舟プロジェクト実行委員会(高栖浩史代表)が2010年から実施している。今回8回目で、本宮―新宮間を通して下るのは今回が初めて。

 葦舟の名前は「太平洋」で、全長5㍍、幅1㍍、重さ80㌔。紀宝町産の葦を1万本使用している。今年の5月1日に長崎市在住の探検家、石川仁さん(50)の指導で1日かけて作った。

 葦舟は約20人が2日間、交代しながら漕(こ)ぐ。高栖代表は「とにかく安全第一です」と話していた。

(2017年8月5日付紙面より)

雨の中、出発する葦舟=4日、田辺市本宮町
2017年08月05日
79 48チームが熱戦
 全日本小学生男子ソフトボール大会  (降雨コールドで八幡ドリームス(兵庫)優勝 )
2017年08月05日
80 国体本大会への出場目指す
 県代表に地元ゆかりの3選手が選出  
2017年08月05日
81 松實陸斗君の初優勝など 新宮ジュニアレスリングクラブ、全国少年少女といなべ市大会で活躍 
2017年08月05日
82 4社寺巡拝スタンプラリー  草創創建記念し和歌山県  
2017年08月05日
83 台風5号 6日、九州に接近の恐れ   
2017年08月05日
84 「平和の未来」テーマに  新宮LCが絵画教室  
2017年08月05日
85 業績や事業を報告  株式会社キナンが近況説明会  (新宮市 )
2017年08月05日
86 押し花作品並ぶ 阿田和郵便局、7日には無料体験も 
2017年08月05日
87 温かい気持ち育む 北山村で小学生のボランティア体験 
2017年08月05日
88 日本人墓地修繕の後押しを  トレス市代表団が遺族会と懇談  (串本町 )
2017年08月05日
89 あったカフェと交流  潮岬幼稚園でゲーム楽しむ  (串本町 )
2017年08月05日
90 潤野で待望の花盛り迎える 古座川町、ひまわり畑プロジェクト 
2017年08月05日
91 販売前に串本町へ届ける  トルコ産ビール試飲提供  
2017年08月05日
92 お悔やみ情報