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2019年03月31日
1 濱口さんが無投票当選
 「地方創生実現に全身全霊を」  (和歌山県議選・新宮市選挙区 )

 和歌山県議会議員選挙が29日告示され、新宮市選挙区(定数1)では自民現職の濱口太史さん(52)が立候補した。同日午後5時の届け出締め切りまでに他の立候補がなく、濱口さんが無投票で3期目の当選を果たした。濱口さんは「再度機会を与えていただいた。代表として皆さまのお役に立てるように、新宮市が元気になれるように一生懸命頑張りたい」と誓いを新たにした。

 花束贈呈もなく、万歳三唱の時には深々と頭を下げた。「まだ戦っている仲間がいるから」。前回に続き無投票で当選を果たした濱口さんは心境を口にする。2011年の選挙に初出馬し、1万を超える票数を獲得して県政へ。同市緑ヶ丘の選挙事務所で開かれた出陣式では、支援者らに見送られて出発。選挙カーで市内を回った。午後5時の立候補締め切り後、事務所で約80人の支援者に囲まれて当選を祝った。

 支援者を前に濱口さんは「いかなる形においても当選できてほっとしているが、もろ手を上げて喜びたい気持ちよりも、皆さま方のご期待や見る目もかなり厳しくなってくる。背筋が伸びる思い」とあいさつ。

 「人口減少問題を打破するためには経済の回復が最重要。農林水産業、観光産業、そして建設業の主立った産業を、もう一度新宮の基幹産業として復活させるために努力していきたい」と意気込み、「地方創生を実現するために、誠心誠意、全身全霊をかけて働かせていただく所存」。無投票については「認めてもらえた結果だと思っている。今後は活動を見てもらえるように情報発信を工夫していきたい」と話していた。

 後援会を代表して伊藤算志さんが「8年間、いろいろな出会いを経て人脈を広げてきた。3期目はもっと幅広く大きく、県政で活躍してくれると信じている」と激励した。

  □     □

■田辺市は3人が無投票当選

 田辺市選挙区は定数3に対し、届け出順に鈴木太雄さん(48)=自現、鈴木德久さん(59)=無新、谷口和樹さん(47)=立現=の3人が立候補したが、この他に立候補者はなく、3人が無投票で当選した。鈴木太雄さんと谷口さんは3回目、鈴木德久さんは初めての当選となった。

(2019年3月31日付紙面より)

支援者らと当選を喜ぶ濱口太史さん(左から2人目)=29日、新宮市緑ヶ丘
2019年03月31日
2 紀伊半島一周高速道路実現へ
 新宮道路など新規事業化  

 国の2019(平成31)年度予算が27日に成立し、一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の新規事業化が決まった。これにより、紀伊半島を一周する高速道路全ての未事業化区間が事業化された。

 新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、全体事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、全体事業費は約850億円。

 現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 近畿自動車道紀勢線(熊野市~新宮市間)建設促進期成同盟会に所属する新宮市、田辺市、那智勝浦町、北山村、熊野市、御浜町、紀宝町では新規事業化を広く周知するため懸垂幕を作成し、各庁舎に設置した。

 新規事業化された新宮市、熊野市、御浜町、紀宝町の市長、町長のコメントは次の通り。

  □    □

■田岡実千年・新宮市長

 一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)新宮道路、紀宝熊野道路を新規事業化いただき、大変喜ばしい限りであります。悲願である紀伊半島一周高速道路がいよいよ現実のものとなり、これまでご尽力賜りました関係各位に深く感謝申し上げます。高速道路は全ての区間がつながってこそ、最大の効果を発揮するものであり、「地域創生」「国土強靱(きょうじん)化」「地域の安全・安心」を実現するため、紀伊半島一周高速道路の一日も早い完成に向け、今後も関係各位と連携し、円滑な事業進捗(しんちょく)を図ることができるよう全力で取り組んでまいります。

  □    □

■河上敢二・熊野市長

 事業中の熊野尾鷲道路(Ⅱ期)は早期開通に向けて大きく前進しており、熊野道路の用地取得も市職員を派遣している三重県の近畿道紀勢線推進プロジェクトチームにより順調に進められており、紀伊半島一周高速道路が現実の計画となったことを大変喜んでおります。

 これまで「熊野尾鷲道路建設促進期成同盟会」を組織し、近畿自動車道紀勢線の全線事業化、早期整備を強く要望してきましたが、一つの区切りとなりました。今後も国や県、そして地域関係者とも連携し、円滑に事業進捗が図られるよう積極的に協力してまいります。

  □    □

■大畑覚・御浜町長

 御浜町内の国道42号は南海トラフ巨大地震の津波時に全区間浸水する想定となっており、災害拠点病院として再整備した紀南病院が有効に機能しないだけでなく、紀宝熊野道路がなければ他地域からの救援すら受けることが困難です。近畿自動車道紀勢線は人命だけでなく、町の命運すらも左右する「命の道」と考えております。

 当町は新規事業化、早期完成を強く要望するだけでなく、県や町民の皆さんの協力を頂きルート帯の地籍調査を先行して進めてきました。今後も国や県、地域の皆さんと連携し、円滑な事業の進捗を図ることができるよう努めてまいります。

  □    □

■西田健・紀宝町長

 7市町村で「近畿自動車道紀勢線(熊野市~新宮市間)建設促進期成同盟会」を組織し、近畿自動車道紀勢線の全線事業化、早期整備を強く要望してまいりました。

 今回の新規事業化により近畿自動車道紀勢線全線が事業化されたことは、昨年度の新宮紀宝道路工事着手に続き、早期整備に向けて大きく前進したこととなり、誠に喜ばしい限りです。

 紀宝熊野道路、新宮道路が一日も早く供用されることを強く期待し、引き続き、国や県、関係各位と緊密に連携し、円滑な事業進捗を図ることができるよう全力で取り組んでまいります。

(2019年3月31日付紙面より)

新規事業化の懸垂幕を掲げる=29日、新宮市役所
新規事業化された2区間を含む近畿自動車道紀勢線(和歌山県提供)
2019年03月31日
3 クマノザクラが満開
 新宮市・神倉神社  

 世界遺産に登録されている神倉神社(新宮市)の拝殿に近い樹林の中で1本の「クマノザクラ」が満開となり、観光客らの目を楽しませている=写真・29日撮影

 クマノザクラは昨年、約100年ぶりに確認されたヤマザクラの新種で、花びらが少しピンク色をしているのが特徴。

 植物に詳しい熊野自然保護連絡協議会の瀧野秀二副会長の話によると、樹林の中の桜は確実にクマノザクラで、拝殿前の2本は別種のヤマザクラだという。

 クマノザクラが、国道42号沿いなど麓から神倉神社と一緒に見える位置にあるので、当地方の自然に興味のある観光客らの案内に役立つものと思われる。

(2019年3月31日付紙面より)


2019年03月31日
4 成川地区に高台整備
 災害時の活用や交流の場に  (紀宝町 )

 2017年度から整備を進めてきた紀宝町成川の成川地区高台が完成し、29日、竣工(しゅんこう)式があった。

 高台は海抜約47㍍にあり、防災対策用地として14年度に約2000平方㍍の一次避難広場、防災備蓄倉庫、耐震性貯水槽を整備。今回、さらなる用地の確保を目的に、約7000平方㍍の広場を整備した。

 今後、災害時の活用をはじめ、平常時でも地域住民の交流や憩いの場として利用できる防災公園として整備を進めていく。

 竣工式では西田健町長、莊司健町議会議長、濱地宏枝・成川区長らがテープカットした。西田町長は「引き続き『人の命が一番』を基本に安心・安全な町づくりに取り組みたい」とあいさつした。

 来賓祝辞の後、竣工を記念してクマノザクラを植樹した。濱地区長は「高台は災害時に仮設住宅が建設されると聞いた。避難場所としても使えるので、心配事が一つ減った」と話していた。

(2019年3月31日付紙面より)

高台の竣工を祝してテープカットする関係者=29日、紀宝町成川
クマノザクラを植樹する濱地宏枝・成川区長(左)ら
2019年03月31日
5 紀和路に満開のクマノザクラ  熊野市  
2019年03月31日
6 各市町村で期日前投票  東牟婁郡では7カ所  (和歌山県議選 )
2019年03月31日
7 素直な心で頑張って  太地こども園で卒園式  (太地町 )
2019年03月31日
8 多くの来場者でにぎわう  加寿地蔵尊でさくらのかい  (那智勝浦町 )
2019年03月31日
9 街中のソメイヨシノ見頃に  31日までライトアップ  (那智勝浦町 )
2019年03月31日
10 色とりどりの花を楽しむ  タウンガーデン「はなまつり&バザー」  (新宮市 )
2019年03月31日
11 中曽公園で清掃活動  讃寿会がボランティアで  (紀宝町 )
2019年03月31日
12 思い出の園舎巣立つ  公立保育所で修了式  (紀宝町 )
2019年03月31日
13 2期連続で無投票当選  熊野市・南牟婁郡選挙区  (三重県議選 )
2019年03月31日
14 優勝「ゴールド・ロジャー」  第13回フットサル大会  (串本町 )
2019年03月31日
15 理解深めて接し方考える  認知症サポ養成講座受講  (南紀串本観光協会 )
2019年03月31日
16 感謝込めて送り出す  新宮市退職者発令式  
2019年03月31日
17 お悔やみ情報
  
2019年03月30日
18 災害時トラブルに備え連携
 和歌山弁護士会と協定締結  (串本町 )

 串本町は29日、和歌山弁護士会(山下俊治会長)と災害発生時における法律相談業務等に関する協定を締結した。

 この協定は、災害時に起こるさまざまな民間トラブルの迅速かつ円滑な解決を図る体制づくりが目的。町が法律相談会を開く場合に弁護士会が無償で弁護士を派遣し、弁護士会が災害ADRを行う場合に町は会場の確保と広報に協力することをあらかじめ互いに確認する内容となっている。

 災害ADRは、災害時の民事紛争を早期解決するため、弁護士が第三者として和解あっせん人になり公平中立な立場から相互和解による解決を目指す裁判外紛争解決手続きの手法。同弁護士会は同手続きの利用の促進に関する法律に基づき法務大臣認証を受けた団体が行う形を実践できる状況にあるという。

 この日は同弁護士会の山下会長と災害対策委員会の九鬼周平委員長、柳川正剛副委員長、藤田隼輝委員が役場本庁を訪ね、田嶋勝正町長に面会。田嶋町長と山下会長名で協定書に署名した。

 締結に当たり山下会長は東日本大震災や紀伊半島大水害などでの実務経験を思い返し「かねて任期中にこの協定を結びたいという思いがあった。今後は協定に基づく要請に速やかに協力できるよう努力したい」とコメント。田嶋町長は委員が事前に行った趣旨の説明に対する共感を伝え「この協定を心強く思う。今後もご指導をよろしく願いたい」と思いを交わした。

 同弁護士会は本年度、県、和歌山市、田辺市、新宮市、那智勝浦町とこの協定を締結し、同日は同町に続いて上富田町とも締結した。来年度も順次締結を重ね、紀南の全自治体と協力関係を結ぶことを目指すという。

(2019年3月30日付紙面より)

協定書に署名する山下俊治会長(左から1人目)と田嶋勝正町長(同2人目)=29日、串本町役場本庁
2019年03月30日
19 会社と地域の発展に貢献 優良従業員20人を表彰 (新宮市)

 平成30年度新宮市内優良従業員表彰式(市、新宮商工会議所主催)が27日、同市井の沢の新宮商工会議所であった。田岡実千年市長と関康之会頭が市内で10年以上勤務し、成績優秀と認めた20人に賞状と記念品を贈呈した。

 関会頭は「多年にわたる皆さま方のご功績は大変意義深いもの。今後も他の従業員の模範として、より一層職務にご専念くださいますよう心からお願い申し上げますとともに、引き続き事業の繁栄とこの熊野地域、新宮のためにご尽力を」とあいさつ。

 田岡市長は「会社や地域の発展のためにご尽力いただいていることに敬意と感謝を申し上げます。今後、皆さまのような方が一人でも多く増えて、市の経済が発展するように、後輩にもしっかりと引き継いでいただきたい」。

 屋敷満雄・市議会議長は「地域経済は依然として厳しい状況。その中で表彰された皆さまは、経営者、同僚従業員にとって人望厚い立派なこと」。

 濱口太史県議は「能力や技術だけでなく、お客さまや取引先とのコミュニケーションなどの面も高く、長く認められたということが表彰につながった」。

 榎本伸・新宮税務署長は「今後も経験やノウハウを広げていただき、事業所の発展、地域の活性化のための活躍を期待」。

 上野山勲・新宮公共職業安定所長は「地域の発展の一翼を担っているといっても過言ではない。受賞は周りの支えがあったことを忘れず、後進の育成にご尽力を」と祝辞を述べた。

 受賞者代表の須川佳彦さんが「本日ここで皆さまからいただいた言葉を肝に銘じ、各自がさらに精進し努力していくべく心を新たにしています」と感謝した。

(2019年3月30日付紙面より)

田岡実千年市長(右)が賞状と記念品を手渡した=27日、新宮市井の沢
2019年03月30日
20 大物クロマグロに喜ぶ
 春休みに親子連れら見物  (勝浦地方卸売市場 )

 生鮮マグロの水揚げ量が国内有数の那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場では、春休みに入った頃から大物クロマグロが相次いで揚がり、市場を見学に訪れる観光客らを喜ばせている。28日は、315㌔の大物を含めクロマグロが計9本水揚げされた。21日と25日にも300㌔を超えるクロマグロが揚がった。

 同市場に揚がるマグロ類は、資源に優しい「はえ縄漁」などによる釣りで取れたもの。1本ずつ丁寧に引き揚げられるため、肉質が良く刺し身などの生食に向いている。春休みに入り親子連れらの見物人が増え、同市場の2階展望デッキや第2売り場の様子が一望できる展望スペースが利用されている。

 来月6日に両親とベトナムへ旅立つ石橋弘明君(11)は、東京都江東区から同市場を訪れた。市場関係者からマグロの生態や漁法について説明を受けた石橋君は、はえ縄漁で用いる釣り針を手に、この日揚がった最大の315㌔のクロマグロと記念撮影。「大きさに驚いたし、うれしかった」と笑顔を見せた。

(2019年3月30日付紙面より)

315㌔の大物クロマグロの前で記念撮影=28日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年03月30日
21 ポニー乗馬体験楽しむ
 ホースセラピー牧場  (御浜町 )

 御浜町阿田和のくまのグリーンファーム「ホースセラピー牧場」で23日、動物ふれあい体験フェアがあり、子どもたちが乗馬体験や馬の餌やりなどを楽しんだ。

 同牧場では、馬と触れ合うことを目的とした体験プログラム「ホースセラピー」に取り組んでおり、セラピー用の馬を育成している。

 普段は敷地内を開放していないが、今回は多くの人に楽しんでもらおうと、初めて公開。現在、ポニーのミーア、日本スポーツホース種のシーマ、双子のシバヤギ金太と銀太を飼育している。

 乗馬体験では子どもたちがミーアの背中に乗って散歩した。餌やり体験も人気を集めた。

 くまのグリーンファームのイチゴやミカン、ジュース、ジャムなどの他、アイス、焼き芋などが販売された。

 新宮市元鍛治町から祖母の山口拓代さんと一緒に訪れた上岡然君(5)は、乗馬体験を楽しんだ後「馬はおとなしくてとても気持ちよかった」と笑顔を見せていた。

(2019年3月30日付紙面より)

牧場内で乗馬体験を楽しむ=23日、御浜町阿田和のホースセラピー牧場
シーマに餌やりをする来場者
2019年03月30日
22 落札候補者が決定  文化複合施設建設に係る入札結果  (新宮市 )
2019年03月30日
23 全議案可決し閉会  新宮市3月議会定例会  
2019年03月30日
24 懸垂幕などで呼び掛け  期日前投票は30日から  (和歌山県議選 )
2019年03月30日
25 古式捕鯨の「勢子舟」完成  「道の駅たいじ」で公開中  
2019年03月30日
26 熱い論戦が幕を開ける  和歌山県議選、候補者第一声  
2019年03月30日
27 リズムに合わせ体動かす  子育て支援セがリトミック  (古座川町 )
2019年03月30日
28 青空の下で余興を楽しむ  桜の広場でふれ愛カフェ  (古座川町 )
2019年03月30日
29 3月定例会一般質問(終)  串本町議会  
2019年03月30日
30 三重県議会が全国3位  地方議会の改革度調査  
2019年03月30日
31 3選狙う現職2人立候補  熊野市・南牟婁郡選挙区  (三重県議選 )
2019年03月30日
32 未来につなぐ~僕らの想い~ 新宮高校吹奏楽部 第38回定期演奏会 
2019年03月30日
33 地域の将来担う舌戦開始  東牟婁、定数2に3人立候補  ( )
2019年03月30日
34 お悔やみ情報
  
2019年03月27日
35 浸水被害解消に向け
 市田川大規模内水対策部会合  (新宮市 )

 2017年10月の台風21号豪雨を受けて発足した熊野川減災協議会「市田川大規模内水対策部会」の4回目の会合が25日、新宮市役所であった。今般の会合を経て「市田川流域大規模浸水対策計画」を策定。同部会は今月をもって閉会し、今後は熊野川減災協議会において年に1度、各機関による対策の進捗(しんちょく)管理や達成状況およびその効果などを確認し、早期に目標が達成できるよう努めていく。

 同部会は、市内を流れる市田川沿いの水害の原因を究明するとともに軽減対策を考えようと、昨年1月22日に発足。4回にわたり、より効果的な浸水対策を総合的、一体的に推進するために、ハード・ソフト対策を短期的、長期的事項に取りまとめる計画案を協議していた。委員は国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の堤英彰所長、気象庁和歌山地方気象台の山田尚幸台長、和歌山県県土整備部の髙松諭部長、田岡実千年市長の4人。

 計画は、短期計画としては5年程度で浸水被害の軽減効果が高い対策を集中的に実施し、長期計画は概ね20~30年程度で浸水被害解消に向けた対策を実施することを目標に掲げている。

 計画にはハード対策として▽市田川、浮島川排水機場ポンプ増強▽都市下水路の整備▽流域対策。ソフト対策として▽水位情報共有システムの構築▽複合ハザードマップの作成▽防災教育・啓発活動の推進▽水防資機材の充実▽タイムラインの確実な運用―などが取りまとめられた。

 策定を受け、髙松部長は「2017年の台風以上を想定しておかなければならない。県としても協力していきたい」。堤所長は「西日本豪雨を含め、国民の関心の高い状況。各機関で引き続き想定外を見据えながらハード面、ソフト面での連携をしていきたい」。山田台長は「気象庁としては、活動に役立つために、そして住民が避難できるための情報をしっかり提供していきたい」と述べた。

 田岡市長は計画策定に対して関係者らに感謝を述べ「昨年9月の集中豪雨では750㍉の雨が降り、5時間で200㍉を超えたが、取り組みの中で被害を最小限に抑えられたと効果を実感している。策定後もこれまで以上に連携いただき、防災・減災に努めていきたい」と協力を呼び掛けた。

(2019年3月27日付紙面より)

関係者らが出席した会合の様子=25日、新宮市役所
2019年03月27日
36 若手、中堅の力で観光振興を ワークショップの成果を報告 (那智勝浦町)

 那智勝浦町は25日、町役場大会議室で町内の有志14人と観光企画課の職員らによる「観光振興ワークショップ」の成果報告会を開いた。町議会議員や住民ら約30人が参加した。

 町が(株)リクルートライフスタイルに委託した「平成30年度観光振興アドバイザリー業務」の一環。ワークショップは昨年8月から11月末にかけて、顔合わせ1回のほか計6回、役場や町体育文化会館で実施した。問題解決型ワークショップの主催や企画プランニングをする(株)マサカノ(福岡県・門田隆代表取締役社長)が協力し、門田さんが進行役を務めた。

 堀順一郎町長は「次年度の町の施策であるDMO(※)に生かされると期待している。観光振興に尽力を」とあいさつ。観光企画課の吉田明弘課長は▽官民協働で観光振興の機運を高めること▽10年、20年先を見越した地域の若手、中核人材の育成▽地域コンセプトの作成―などの趣旨を述べ、「考えたコンセプトを対外的プロモーションの軸にできれば」と話した。

 この日はワークショップに参加した町内の団体、個人の中から熊野那智大社神職の井戸大輔さんほか4人が出席し、第1回目からのワークショップの内容を報告した。地域が大切にしているものを挙げる話し合いでは、那智の滝と熊野那智大社だと全員が一致したことから、井戸さんが同大社の由緒や神話について詳しく語った。八咫烏(やたがらす)の絵文字が描かれた「那智瀧宝印」を解釈し「御利益のキーワードは『結ぶ』ではないか」と述べた。

 話し合いの中から合意的に導き出されたコンセプトを「那智勝浦町は、那智の滝が源となって育んだ命、暮らし、文化の町。御利益は“結ぶ”」と示し、▽いつでも誰でも楽しめる「結ぶ&つなぐ33パスポート」▽滝水を使用した結(むす)ビールや結(むすび)ソーダ、地域の食材を取り入れた「お結び」―などの商品開発を提案した。

 門田さんは「那智勝浦町は良い観光資源がたくさんあって一本化が難しい。ようやくかけらが見えてきた。来期に磨き込み、発信できれば」と話していた。

  □     □

※DMO=デスティネーション・マネジメント・オーガニゼーションの略。DMOとは、地域の観光資源に精通し、地元と連携しながら観光名所を作り出す法人のこと。海外では、地場に根付いた法人が活発に機能することで成果が出始めている。

(2019年3月27日付紙面より)

観光振興ワークショップの結果報告会があった=25日、那智勝浦町役場大会議室
町のコンテンツマップを見る参加者ら
2019年03月27日
37 手作り品の市などにぎわう
 おむすびマルシェ2019  (古座川町 )

 古座川町相瀬にある一枚岩前で24日、イベント「おむすびマルシェ2019」があった。風は冷たいが始終日差しが注ぐ好天に恵まれ、今回も手作り品の市などが多くの来場者を集めてにぎわった。

 このイベントは、町内の若手有志が結成するおむすび部が主催。初秋の「おむすびまつり」と双翼の交流行事で、「マルシェを通して人と人を結び地域のみんなをつなげたい」という有志の一人・岩倉美記さん(27)の思いを他の有志みんなで支える形で回を重ねている。

 今回は同町観光協会(須川陽介会長)が初展開するキャンペーン「古座川桜フェア」に包括される一イベントとして計画。フランス語で市場を意味するマルシェには24店舗が参加し、一枚岩鹿鳴館下のスペースに軒を連ねて来場者の注目や購買を集めた。

 幼い子どもは勝浦ライオンズクラブが作成した広さ6畳程度のエア遊具に興味津々。会場中央にはステージが設けられ、グループ「笑音風」の音楽ライブやパフォーマー「タクト」の演技、地かるた「くまのじかるた」を使った景品付きの競技会やビンゴゲーム大会が活気を誘い、最後はお菓子まきで盛り上がった。

 今回は同フェアとの連動で川をさかのぼるように会場を求める必要があり、旧来の南紀月野瀬温泉ぼたん荘から一枚岩前へと舞台を移したそう。この企画を主導した岩倉さんは「マルシェということで店と客のやりとりが主な内容になりますが、それだけではもったいない。いろいろな人と親しくなれるのが田舎のいいところで、今日のやりとりをきっかけに大勢の皆さんがつながってくれたら」と期待しながら運営の指揮に当たっていた。

(2019年3月27日付紙面より)

出店者と来場者の駆け引きで活気づくマルシェ=24日、古座川町相瀬
音楽ライブで会場を盛り上げるグループ「笑音風」
子どもに大人気のエア遊具
2019年03月27日
38 10人に市長表彰
 専修学校各種学校優秀卒業生  (新宮市 )

 平成30年度専修学校・各種学校優秀卒業生市長表彰式が26日、新宮市役所であった。王子珠算学校、萩原きもの総合学院、新宮料理学院の生徒ら10人に田岡実千年市長が表彰状と記念品を贈呈した。

 表彰は市内にある各種学校の模範となる卒業生に毎年行われている。表彰式には向井雅男副市長ら関係者も出席した。田岡市長は受賞者たちの努力に敬意を表し、「習得した知識、技能はこれからの長い人生で役立つ」と述べ、「各学校の皆さんの活躍を祈念しています」とあいさつした。

 受賞者を代表し、萩原きもの総合学院の平尾優芽さん(17)は「このような晴れがましい栄誉を頂いたのは、ひとえに各学校の先生方をはじめ、皆さんのご指導などのおかげ。今後も受賞に恥じないよう頑張っていきます」と謝辞を述べた。

(2019年3月27日付紙面より)

田岡実千年市長から表彰状を受け取る卒業生=26日、新宮市役所
表彰式に出席した皆さん
2019年03月27日
39 地元勢7人が記録残す
 第11回和歌山陸上競技協会記録会  
2019年03月27日
40 優勝は神島高校
 第7回新宮市長杯女子サッカー大会  
2019年03月27日
41 西垣戸農園が優勝 第141回職場対抗ボウリング大会 
2019年03月27日
42 前河土清さん、小川羊子さんが優勝
 那智勝浦町長旗・町老連会長盾争奪グラウンドゴルフ大会  
2019年03月27日
43 8人が思い出の園舎巣立つ  天満保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2019年03月27日
44 観光ビデオが部門賞1位  和歌山県  
2019年03月27日
45 災害時の炊き出しに  那智勝浦町にガス器具など寄贈  (県エルピーガス協会 )
2019年03月27日
46 校長、教頭の異動 和歌山県教育委員会 
2019年03月27日
47 早期の事業完成図る  日足地区等フォローアップ部会が設立  (国交省、和歌山県、三重県 )
2019年03月27日
48 ランドセルカバーなど贈呈  新入学児童や園児に  (交通安全協会新宮支部 )
2019年03月27日
49 近大卓球部が春期合宿 10年目の歓迎式開催 (那智勝浦町)
2019年03月27日
50 ひばりたち巣立つ  くしもとこども園で卒園式  (串本町 )
2019年03月27日
51 元気いっぱい羽ばたいて 和深保育所で卒園式 (串本町)
2019年03月27日
52 給水タンク車1台を配備  水不足に備えて新規整備  (古座川町 )
2019年03月27日
53 3月定例会一般質問②  串本町議会  
2019年03月27日
54 筏師の道15㌔で整備活動  紀宝町桐原から7時間かけて  
2019年03月27日
55 歌声でホールを包む  西脇カラオケ教室発表会  (紀宝町 )
2019年03月27日
56 ピアノの音色響き渡る  2教室による「響演」  (御浜町 )
2019年03月27日
57 AMドリームスがA代表  三重県少年野球大会  (熊野・南郡予選 )
2019年03月27日
58 健康づくりをポイント化  みらい健康マイレージ  (紀宝町 )
2019年03月27日
59 お悔やみ情報
  
2019年03月26日
60 「熊野を心のふるさとに」
 卒業旅行で川舟下り体験など  (東大阪子ども会 )

 大阪府東大阪市の柏田校区子ども会の小学6年生25人が24日、卒業記念旅行で熊野地方を訪れ、熊野川川舟下りなどを体験した。新宮市熊野川町の熊野川総合開発センターで開かれた歓迎式で、記念証書「熊野を心のふるさとに」を受け取った松崎佳達(けいた)君は「熊野には、私たちの町にはない豊かな自然がたくさんある。『心の宝物』として大切にし、これからの中学校生活を頑張っていきます」と述べ、関係者らに感謝した。

 熊野地方を巡る卒業記念旅行は、都会の子どもたちに自然豊かな熊野地方を第二のふるさとにしてもらおうと子ども会の康熙満(かん・ひまん)さん(63)が企画し、今年で6回目。康さんは2010年に初めて川舟下りを体験し、その時の感動を子どもたちにも伝えたいと旅行先に選んだ。康さんは11年の紀伊半島大水害時には熊野地方の被害を案じ、半年ぶりに川舟の運航が再開した際には、第一便に乗船したという。

 歓迎式で子ども一人一人に新宮市長、那智勝浦町長連名の記念証書を手渡した速水盛康新宮市教育長は「今年は世界遺産登録15周年の記念すべき年。川舟に乗って目線を川に合わせ、風景や伝承を体感し、熊野を心のふるさとにしてください」とあいさつした。

 教職員ら7人と一緒にバスで熊野を訪れた子どもたちは、熊野三山を巡ったほか、道の駅「瀞峡街道熊野川」で紀伊半島大水害犠牲者の慰霊碑に献花し、黙とうをささげた。

 康さんは「東大阪市は中小企業のビルが立ち並ぶコンクリートジャングル。東大阪もふるさとだが、山や川、きれいな滝がある風景も心のふるさと。いずれ子どもたちが大きくなったとき、恋人や家族を連れて熊野の地を訪れてくれることが楽しみ。それが熊野に対する恩返しにつながると思います」と話していた。

(2019年3月26日付紙面より)

熊野川で川舟に乗る子どもら=24日、新宮市熊野川町田長
水害犠牲者の慰霊碑に献花し手を合わせた
2019年03月26日
61 卒園児送り園史締めくくる
 大島保で卒園式と閉所式  (串本町 )

 串本町の大島保育所(稲田賢所長、園児7人)が23日、卒園式と閉所式を営んだ。本年度は園児3人が卒園。閉所式には住民約50人が集まり、紀伊大島にもたらした功績を振り返るなどして63年の園史を締めくくった。

 同所は1956(昭和31)年に設立された私立はまゆう幼稚園を前身とし、2002(平成14)年に大島へき地保育所となり、大島区(稲田賢区長)に運営が委託される形で園史を紡いできた。

 その間に送り出した卒園児の総数は1180人。卒園式では、最後の卒園児一人一人に卒園証書を授与。稲田所長は「あいさつを大切にし、優しい心を持ち続けてください」と願い、地域や保護者、保育士に感謝した。

 来賓の祝辞に続いて在園児は「あか組(=年長児クラス)は頼りになり一緒にいてくれて楽しかった」と述べ、卒園児は在園児との思い出を振り返り「これからもっとたくさんの友達をつくってください。約束ですよ」と思いを託してそれぞれの別れの言葉とした。最後は園児全員で歌『大切な友達』『ありがとう保育園』を園舎に響かせた。

 引き続き閉所式があり、同所運営委員会会長でもある稲田所長は「どのようなことがあっても大島保育所で頑張ったことを思い出してほしい」と述べ、同所保護者会も住民に身近で愛され続けた同所への感謝を掲げた。

 同所に40年勤めた堀切康子保育士と30年勤めた坂本喜代子さんに花束を贈って功労を称え、2人は同所に多くの学びを得ることができたと感謝。全員で歌『地球はみんなのものなんだ』を合唱し、関係者による餅まきで園史を締めくくった。

 同所を卒園し小学生になる吉田日葵さんと弟・陽輝君の父・翼さんは「大島保育所には子ども2人がお世話になった。もっと続いてほしかった」と閉所を惜しんだ。

 在園児4人は来年度から、新たに開園する同町立潮岬こども園に通園するという。

(2019年3月26日付紙面より)

稲田賢所長から卒園証書を受け取る卒園児=23日、串本町の大島保育所
全員合唱で園史の閉幕を飾る閉所式の出席者
2019年03月26日
62 大物クロマグロ続々
 386㌔、室戸沖で  (勝浦地方卸売市場 )

 生鮮マグロの水揚げ量が国内有数の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で25日、全長2㍍62㌢・386㌔のクロマグロが揚がった。同市場では21日にも308㌔が水揚げされたばかりで、相次ぐ大物に、市場の活気が続いている。

 宮崎県の直喜丸(なおきまる、19㌧・4人乗り)室戸岬沖で22日午後4時ごろ釣り上げた。1㌔当たり5690円で競り落とされた。船長の児玉保彦さん(57)は「過去最高の大物でうれしい。魚を引き揚げるチェーンの根元が壊れるほどの重量で苦労した」と話していた。

(2019年3月26日付紙面より)

大物クロマグロの全長を測る組合員ら=25日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年03月26日
63 水墨画「熊野七薬師」を奉納
 植地宣之さんが大泰寺に  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の古刹(こさつ)、定光山大泰寺(西山十海住職)に22日、新宮市在住の郷土画家・植地宣之さんの水墨画『熊野七薬師』が奉納された。

 植地さんは「孫の病の快癒祈願で七薬師にお参りし、心が休まった。感謝の思いを込めて奉納させていただきました」と話した。

 同寺薬師堂本尊の「薬師如来像(国重要文化財)」や熊野地方の七つの薬師堂が描かれた全紙サイズ(75㌢×135㌢)の掛け軸で、この作品は第52回全日本水墨画秀作展で埼玉新聞社賞を受賞している。

 薬師堂は関南七薬師の第一霊場として昔から近隣の人々の信仰を集めてきた。西山住職は奉納を受け、「お堂に色が加わり全体が美しく引き立ちました。年に3度のご本尊開帳の折など、特別な機会に飾らせていただきます」と感謝していた。

(2019年3月26日付紙面より)

薬師堂で作品を奉納した植地宣之さん(右)、西山十海住職=22日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2019年03月26日
64 林・立石組(男子)、和田・笹之内組(女子)が優勝
 那智勝浦町硬式テニス大会  
2019年03月26日
65 指導法などを学ぶ
 JFAトレセン和歌山スタッフ研修会  (和歌山県サッカー協会 )
2019年03月26日
66 神倉が大会3連覇達成
 2位に串本、3位に那智勝浦  (イオン新宮店専門店会少年野球大会 )
2019年03月26日
67 「大逆事件」は冤罪か  担当弁護士の残した文書から読み解く  (新宮市 )
2019年03月26日
68 教育や指導について語る  石浦外喜義さんが講演  (太地町 )
2019年03月26日
69 佐古さん、富宅さんが1位 写連紀南支部3月例会 
2019年03月26日
70 友達たくさんつくって  わかば保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2019年03月26日
71 オンリー・ワン企業へ後押し  エムアファブリーが激励賞  (和歌山県 )
2019年03月26日
72 感謝の気持ち込め演奏  第38回定期演奏会  (新宮高校吹奏楽部 )
2019年03月26日
73 楽しくスポーツに親しむ  第4回子どもラグビー体験  (新宮市 )
2019年03月26日
74 楽しく防災を学ぶ  ミハマボウサイフェス  
2019年03月26日
75 早くも田植え始まる  お盆の贈答用に早場米を  (紀宝町 )
2019年03月26日
76 早期発見・早期治療を  糖尿病予防講演会  (紀宝町 )
2019年03月26日
77 13日間の春休みに  公立小中学校で修了式  (三重県 )
2019年03月26日
78 げんき塾マルシェに活気  田代公園芝生広場に48店並ぶ  (紀宝町 )
2019年03月26日
79 ちょうちん灯し風情演出  佐田区内で点灯はじまる  (古座川町 )
2019年03月26日
80 質まずまずだが生育鈍く  姫でヒジキの収穫始まる  (串本町 )
2019年03月26日
81 劇も織り交ぜて演奏重ねる 吹奏楽部第9回定期演奏会 (串本古座高校)
2019年03月26日
82 お悔やみ情報
  
2019年03月14日
83 感謝を込めて歌う
 30年間指揮の泉宏尚さんが勇退  (梛の樹合唱団 )

 新宮市ゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会、上廣正幸会長)の会員らからなる「梛(なぎ)の樹(き)合唱団」(森一夫団長、20人)で発足当時から指揮を務めていた泉宏尚さん(85)らの送別式が13日、同市福祉センターであった。泉さんの勇退に伴い「梛の樹合唱団」は来年度から「ゆうゆうクラブコーラス教室」として再スタートを切る。

 同合唱団は1989(平成元)年に発足した。唱歌などポピュラーな曲を歌い、市民音楽祭などにも出演してきた。この日は上廣会長が泉さんに感謝状を贈呈した。

 代表世話人の苅谷佐与子さんは思い出を振り返った。泉さんと、94(平成6)年からピアノ伴奏を務めてきた溝奧かずゆさんへの感謝を涙ながらに伝え「今日で一応、梛の樹合唱団は幕を下ろしますが、今は100歳時代。お互い体に気を付けて、笑顔でいつまでも元気で過ごしましょう。30年間本当に本当にありがとうございました」と謝辞を述べた。

 団員らは泉さんと溝奧さんに記念品と花束を贈った。泉さんの作曲した団歌『梛の樹の歌』など3曲を、泉さんの指揮で感謝を込めて歌った。

 泉さんは「団は、音楽的には無知で技術は素人だったが、熊野の血筋というような、歌の心がよく分かっている人たちだった。たくさんのコーラスを指揮してきたが、心が豊かな合唱団だった」。

 溝奧さんは「団の雰囲気が良く、難しい伴奏のときも頑張ることができた。皆さんが私を成長させてくれました」と語った。

(2019年3月14日付紙面より)

泉宏尚さんの指揮で団歌を歌う団員ら=13日、新宮市福祉センター
花束を贈呈した
2019年03月14日
84 子どもたちの力作見て
 町おこしポスターを張り出し  (那智勝浦町 )

 地元を盛り上げようと那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)の6年生は、勝浦漁港にぎわい市場周辺でPR活動を展開。活動中に使用された「町おこしポスター」が、このほど町商工会館の窓に張り出され、通りを歩く観光客らの目を引いている。

 毎年6年生の校外発表と町おこしを兼ねて実施する授業で、子どもたちは、世界遺産と温泉と生マグロの町ならではの題材を考え、取材を重ねてポスターやパンフレットを仕上げた。ポスターには、児童らが考案したオリジナルキャラクター「ミカサん」や「なちたん」も登場し、熊野那智大社や勝浦の生マグロの魅力を伝えている。

 商工会では、子どもたちの努力や町への思いを住民や観光客にアピールするため、次回開催まで約1年間掲示する予定。同事務局の井藤嘉彦さんは「よく勉強していると思います。観光客が足を止めて読んでいますよ。町の人たちも力作をぜひ見ていただければ」と話していた。

(2019年3月14日付紙面より)

勝浦小学校6年生が町おこしで使ったポスターが張り出されている=12日、那智勝浦町商工会館
2019年03月14日
85 養護教諭ら睡眠を考える
 町立病院小児科公開講座  (串本町 )

 くしもと町立病院(竹村司病院事業管理者)で11日、小児科公開講座があり、養護教諭ら一般約50人が、睡眠の大切さや適切に睡眠を取るポイントなどについて考える機会を持った。

 この講座は、串本町教育研究会養護部会が主催。生徒の適切な生活習慣を研究する中学校養護教諭が中心になって計画した学びの機会で、講師の依頼を受けた竹村管理者(同病院小児科医)は同病院が現在力を入れている公開講座の位置付けを条件にして協力することとし、同病院事務部発で関心がある町民の一般聴講を呼び掛けた。

 同部会を代表して古屋美生教諭は、改めて今回の講座の趣旨を伝えて積極聴講を呼び掛けた。竹村管理者は演題「こどもの睡眠と健やかな成長」を掲げて登壇した。

 人間の三大欲求の一つ・睡眠には周期性と2種類の睡眠(レム睡眠とノンレム睡眠)があることを前提した上でざっくばらんに話を進め、現代の子どもの夜型生活習慣の実態と睡眠不足症候群がもたらすさまざまな弊害、さらに睡眠時無呼吸症候群(子どもの場合は扁桃肥大アデノイドなど)や発達障害(自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害〈ADHD〉、起立性調節障害〈OD〉など)など睡眠障害を引き起こす基礎疾患を紹介。睡眠で課題を抱える子どもに接するときはまず、これらに該当する状況がないかを注意して観察するよう促した。

 人体に備わる体内時計には1日単位の周期性(概日リズム)があり、最近はその乱れによる睡眠障害も社会問題化していると指摘。乱す要因には光インプリンティング現象、寝る直前のテレビ・ゲーム・スマートフォン(スマホ)の使用や摂食など脳の覚醒を引き起こしてしまう刺激、起きた直後の日光浴(体内時計をリセットする条件)や朝食(深夜に睡眠誘発物質・メラトニンの分泌を促す条件)の欠如などがあり、それら生活習慣から睡眠障害を招くケースも多いと警鐘を鳴らした。

 睡眠において特に大切なのは寝始めてからの3時間。この間は脳が休まる深い眠り(ノンレム睡眠)となり、成長ホルモンの分泌も活発となる。適切にこの睡眠がとれているかは起きてから4時間後に眠気があるかないかで判定できるとし、目安にすることを推奨。

 適切な睡眠を導くポイントとして▽入眠儀式▽朝の光を浴びる▽しっかり体を動かす▽決まった時間に寝て起きる▽休みの日に寝だめをしない▽バランスの良い朝食でメラトニン分泌を促す―などを挙げて、子どもの健やかな成長を守る働き掛けを促し、基礎疾患に心当たりがあるときは小児科に相談するよう呼び掛けた。

(2019年3月14日付紙面より)

子どもの睡眠のあり方について語る竹村司管理者=11日、くしもと町立病院
2019年03月14日
86 議員定数全国最少に
 6人から5人へ削減案が可決  (北山村議会 )

 北山村議会(久保學議長)は3月定例会2日目の12日、葛城健也議員が提出した、議員定数を6人から5人に削減する条例を全会一致で可決した。人口減少に伴うもので、沖縄県の北大東村と並び全国最少の定数。12月の村議選から適用される。2016年の村長選で山口賢二村長が議員辞職して立候補をして以来、欠員1の状態が続いていた。

 葛城議員が福村尚議員の賛成を受けて発議した「北山村議会の議員の定数を定める条例の提出について」。議会運営委員会では16年9月から定数問題について協議を重ね、自治会との懇談会などを開いてきた。

 葛城議員は協議や調査などの結果、多くの村民が定数を削減するべきとの意識であったことや、3年弱の間、5人の議会運営で特段の支障はなかったとし、「本村の人口減少の現実を考慮し、現在の行政改革の流れの中、今期の議員定数に関するさまざまな取り組みや議論を総合的に判断した」と提案理由を述べた。

 北山村の人口は先月末で435人。人口が最も多かったのは1945年の2601人で、当時の定数は12人だった。人口の減少とともに定数を削減し、2007年に6人となった。

 久保議長は「4年ほど前から人口が減っており、見合った定数が5人くらいかと協議してきた結果。これが正しいと思う。今後人口が増えれば定数を増やせばいい。執行部からの提案に対し、議員には監督責任もある。(議員)個人の意思を持ち、しっかりと見ていきたい」。

 議員のなり手不足に関して、これまでも選挙を実施してきていることから心配はないとの考えを示し、一時期「村総会」の措置が検討されていた高知県の大川村と比較されることについて「いくら人口が減っても議会制民主主義をしていくべきだと僕は思う。大川村や他と人口的に比較しても文化や伝統、考え方は違う。ただ同じような人口だから、というだけでは協議できない」と述べた。

(2019年3月14日付紙面より)

発案の理由を説明する葛城健也議員=12日、北山村役場議場
2019年03月14日
87 NSC北斗SSが優勝
 第20回まぐろカップ少年サッカー大会  
2019年03月14日
88 買え買え詐欺に注意  新手の悪質商法や詐欺の手口学ぶ  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
89 初日に3人が登壇  新宮市議会一般質問  
2019年03月14日
90 冷凍冷蔵施設の指定管理者など  議案審議で多くの質問  (那智勝浦町議会 )
2019年03月14日
91 一緒に遊べて良かった  たづはら保育園がお別れ遠足  (新宮市 )
2019年03月14日
92 園児らの成長喜ぶ  宇久井、井関保でお別れ会  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
93 「平成を音楽に乗せて」  近大新宮高校・中学校が定演  
2019年03月14日
94 苗木生産前に認識を共有  クマノザクラ勉強会開く  (七川ふる協 )
2019年03月14日
95 地元の海をじかに教わる  くしもとの海体験学習会  (串本町 )
2019年03月14日
96 真実や見抜く視点教わる  文化セで記念講演会開く  (くしもと9条の会 )
2019年03月14日
97 年長児と在園児が交流  下里、南大居保でお別れ会  ( )
2019年03月14日
98 発達障害など理解深める こころのフェスティバル (那智勝浦町)
2019年03月14日
99 卒業前の思い出づくり  高田小学校がお別れ遠足  (新宮市 )
2019年03月14日
100 「優しい気持ちになるね」  丹鶴幼で生け花教室  (新宮市 )
2019年03月14日
101 おいしいブロッコリー収穫  勝浦小の3年生が農業学習  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
102 商店街に、春がきた  活性化イベント「春よこい」  (新宮市 )
2019年03月14日
103 獣害対策の柵設置進む  紀宝町、有害鳥獣の被害軽減に  
2019年03月14日
104 県下18警察署に取締本部  三重県警察が設置  (統一地方選 )
2019年03月14日
105 早期復興を願い  チャリティーコンサート  (御浜町 )
2019年03月14日
106 紀宝町議会一般質問②   
2019年03月14日
107 おすし作りと餅つき体験  相野谷中1年生が阪松原地区高齢者と交流  (紀宝町 )
2019年03月14日
108 アカシアの花満開に  那智勝浦町  
2019年03月12日
109 捕鯨について考える
 米国人大学院生らが訪問  (太地町 )

 アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター(横浜市)の留学生らが太地町や捕鯨について考えるツアーがあった。9日から10日にかけて、大学院生ら9人が町の要所を巡り、地元漁師や町民と交流した。

 太地町在住で同センターOBのジェイ・アラバスターさん(44)が主催し、漁協や役場が協力。専門分野のさまざまな大学院生や研究員が参加した。アラバスターさんは「多くの若い学生に太地町を紹介したい。冷静に美しい町を体験してほしい」と話した。一行は9日、追い込み漁が行われる畠尻湾、町立くじらの博物館を巡り、7月から31年ぶりに商業捕鯨を再開する捕鯨船「第七勝丸」に乗船した。

 同センターは日本を研究する専門分野などで対応ができる高度な日本語を習得する機関。1961年設立のスタンフォード・センターを前身として63年に設立された。ハーバード大学やプリンストン大学などの14校が加盟している。

 畠尻湾ではイルカ追い込み漁を批判的に描いた映画『ザ・コーヴ』について、町で起きた事実を聞いた。続いて、くじらの博物館で、同町学芸員の櫻井敬人さんから約400年前に始まった古式捕鯨の説明を受けた。水族館では、飼育員との質疑応答があった。午後からは「第七勝丸」の船内を見学し、漁協の貝良文参事らから調査捕鯨と商業捕鯨の違いや漁の方法、船での生活について学んだ。

 ウィスコンシン大学フルブライト博士研究員のベイリー・アルブレクトさん(29)は「捕鯨については米国では反対が多いですが、知識や情報が不足している」と話した。カナダ人のマシュー・ミックレランさん(35)は「(太地町は)とても静かできれいな町。貴重な機会だった」と感謝していた。

(2019年3月12日付紙面より)

捕鯨を考えるツアーで、イルカと触れ合う米国大学院生ら=9日、太地町立くじらの博物館
小型捕鯨船「第七勝丸」の船内を見学した
2019年03月12日
110 「さようなら、また来てね」
 にっぽん丸を見送り  (新宮市 )

 大型客船「にっぽん丸」(全長166・6㍍、2万2472㌧)が9日午後5時ごろ、「新宮港梛(なぎ)の木見送り隊」や地元太鼓グループ「紀宝楽」に見送られ、新宮市三輪崎の新宮港から神奈川県の横浜港に向け出港した。

 今回のクルーズ名は「にっぽん丸で航(い)く 熊野古道プレミアム」。客船は8日午後5時ごろ、新宮港に入港。乗客らはその日の夜、熊野速玉大社で「秋川雅史スペシャルコンサート」を観覧し、9日には熊野古道歩きや観光などを楽しんだ。

 出港に伴う見送りセレモニーでは、昨年12月に新宮港が「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018特別賞」を受賞したことを記念し、田岡実千年市長や濱口太史県議らがくす玉を割って祝った。田岡市長は乗船客の来熊に感謝を述べ、「多くの人が新宮港を利用してくれたことが賞を頂く大きな力となった。開港40周年を迎える節目の時にうれしい報告となりました」とあいさつ。濱口県議は梛の木見送り隊の取り組みや、熊野速玉大社の御神木である梛の意味などについて説明し「熊野は癒やしとよみがえりの地。日々の生活に疲れたとき、悩んだときは、ぜひこの地をまた訪れてください」と呼び掛けた。

 紀宝楽の勇壮な演奏が響く中、にっぽん丸は出港。見送り隊や市民らの「さようなら、また来てね」の声に、乗客らは「ありがとうございました」「また来るね」などと応えていた。次回は29日(金)にスターレジェンドの入港を予定している。

 新宮市では、新宮港を旅立つクルーズ客船を一緒に見送る「梛の木見送り隊」会員や外国語ボランティアを募集している。問い合わせは市企業立地推進課(電話0735・23・3333)まで。

(2019年3月12日付紙面より)

旗を手に出港を見送った=9日、新宮港
特別賞受賞を記念してくす玉を割った
2019年03月12日
111 ちょうちん200個を寄贈
 古座川町の桜まつり実行委に  (第三銀行 )

 第三銀行(岩間弘取締役頭取)=三重県松阪市=が8日、古座川町の桜まつり実行委員会(会長・西前啓市町長)にちょうちん200個を寄贈した。

 同まつりが開かれる佐田地内では例年、区民が約3000本あるとされるソメイヨシノの開花時期に合わせてちょうちんを飾り付け、夜半に点灯して情感を盛り上げている。近年は区民の高齢化に伴い、役場の若手職員も協力。今年は18日(月)に設置をし、23日(土)前後の開花状況を見て点灯を始める予定だという。

 設置範囲は、串本町消防本部七川分駐所そばからおおじゃの森までの国道371号沿い(今津橋~佐田桜の広場間を除く)と同森駐車場や佐田桜の広場。役場地域振興課によると経年劣化による配線など各資材の減少で現在飾っているちょうちんの数は未知だが、今回の寄贈によりかなりの割合で更新が進むと見込んでいる。

 この日は浅野章・取締役常務執行役員、小松正実・営業本部紀州地区営業部長兼地方創生推進地区統括、同本部ソリューション営業部地域振興課の清水久史課長、古座支店の山本繁支店長が来庁。西前町長と仲本耕士副町長、洞内宏文地域振興課長が応対し、ちょうちんの寄贈を受けた。

 浅野・取締役常務執行役員は「古座川町の歴史と伝統のある桜まつりにご利用いただき市民に喜んでいただけるとのことで、一つの地域貢献ができたのかなと思う。引き続き地域の皆さまのためにできることをしっかりとやっていきたい」とあいさつ。

 西前町長は「(早咲きの)ヤマザクラがクマノザクラに変わったというか、今は一つの転機かなと思っている。クマノザクラをメインにした取り組みを皆さまと共に広げ、サクラのまちづくりに頑張っていこうと思っているので、今後とも協力を賜ることを切に願いたい」と述べて感謝した。

 同銀行は過去にもちょうちんを寄贈していて、今回は10年ぶりとなる。同実行委員会は31日(日)午前10時~午後2時、佐田桜の広場を拠点にして桜まつりを開く予定。

(2019年3月12日付紙面より)

西前啓市町長(右)にちょうちんを託す浅野章・取締役常務執行役員(中)ら=8日、古座川町役場
2019年03月12日
112 人命救助の心得など学ぶ
 新宮市と北山村が連携訓練  

 新宮市消防本部(川嶋基正消防長)は10日、北山村大沼の村立北山中学校体育館で北山村消防団(中瀬古武雄団長、68人)と連携訓練を実施した。市から7人、村から37人が参加し、心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の取り扱いなどの訓練を行い、有事に備えた。

 村は2016年4月から消防団に関する事務、消火栓や防火水槽の維持管理などを除く消防事務を市に委託している。救急搬送や火災が発生した際は、市消防署熊野川消防出張所(同市熊野川町日足)から救急車や消防車が出動している。村役場(大沼)までの所要時間は約30分。村にはポンプ車など消防車両が4台ある。

 連携訓練は今回で3回目。団員らは佐藤春樹・救急救命士の指導で、心配蘇生法の重要性やAEDの使用法を学んだ。実践訓練を通して救命処置の必要性や重要性を習得し、救命率の向上を図った。

 訓練を終え、川嶋消防長は「反省や検証をして悪いところなどを話し合い、訓練を繰り返していくことが技術と知識の向上につながる」と講評。中瀬古団長は「人命救助は重要な任務の一つで、今日の訓練は意義深いものだった。貴重な体験を糧に、事故や災害などにおける適正な対応へとつなげていければ」と話していた。

(2019年3月12日付紙面より)

心肺蘇生法やAED使用法などを学んだ=10日、北山村立北山中学校
2019年03月12日
113 地元勢上位進出ならず
 県小学生サッカーBリーグ決勝大会  
2019年03月12日
114 83人が参加し2部門で熱戦展開
 春季紀南社会人卓球大会  
2019年03月12日
115 雨中の接戦制し北斗が優勝
 地元勢では新宮SSSが3位に  (第20回まぐろカップ )
2019年03月12日
116 県内公立高校で入試  合格発表は19日午前10時  
2019年03月12日
117 消防団と本部が連携  合同火災水難救助訓練  (那智勝浦町 )
2019年03月12日
118 当初予算など35議案を審議  那智勝浦町3月定例会開会  
2019年03月12日
119 感謝の気持ちを発表  王子ヶ浜小・神倉小で6年生を送る会  (新宮市 )
2019年03月12日
120 商店街に笑顔あふれる  活性化イベント「春よこい」  (新宮市 )
2019年03月12日
121 スタンプラリー抽選会  紀の宝みなと市で行う  
2019年03月12日
122 七里御浜の松林を守ろう  防風林GG作戦でクロマツを植樹  
2019年03月12日
123 屋台村で成長示す  盛り上がった「ポンポコ学園」卒園式  (熊野少年自然の家 )
2019年03月12日
124 天然稚アユの遡上始まる  関心ある住民注目寄せる  (古座川町 )
2019年03月12日
125 上部集会所で式典を営む  7区が集い国皇神社例祭  (古座川町 )
2019年03月12日
126 お悔やみ情報
  
2019年03月05日
127 応急手当ての重要性を認識
 火災予防運動で消防団  (新宮市 )

 春の全国火災予防運動・山火事予防運動(1~7日)期間中の3日、新宮市消防団(竹内由定団長)は、市役所別館で総合訓練を実施した。8分団113人が参加し、心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の取り扱いなどの訓練を行い、有事に備えた。

 団員の技術向上と知識習得を目的に、毎年この時期に実施している。消防職員16人も参加し、団員たちに応急手当てにおける基本動作を指導した。

 訓練開始に当たり、竹内団長は「地域防災の中核を担う活動ができるように訓練を」。田岡実千年市長は日頃の火災予防活動に感謝を述べ、「訓練を通して技術を学び、連携強化につなげてもらえれば」と呼び掛けた。

 訓練終了後、市消防本部の川嶋基正消防長は、かつては市において年間20~30件の火災があり、現場活動を通して経験を重ねていったと述べ、「現代は火災件数は減少傾向にあり、現場活動を経験する機会が少ない。場数を踏めないのであれば、補うのは訓練でしかない」などと話していた。

 同日に熊野川ドームで行われた熊野川地区の訓練では、団員32人、消防職員11人が参加。ホース延長や資機材の取り扱い方法などを学んだ。

  □     □

■女性消防団員らが街頭啓発



 熊野川第5分団(森美代子分団長)の女性団員らは3日、市内で火災予防と消防団入団促進を呼び掛ける街頭啓発を実施した。団員6人、消防職員4人がパンフレットや広報PR用グッズを配布した。

 市民らに火災予防を呼び掛けるとともに、女性消防団員の活躍する姿を周知し、消防団活動に対する理解と信頼を深める目的もある。森分団長は「火災という身近に起こりうることもあり、興味を示してくれる方が多かった。呼び掛けることで、より多くの人が防災意識を高めてくれれば」と話していた。

 消防団員はそれぞれに仕事を持ちながらも、郷土愛護の精神に基づき、地域防災活動のリーダーとして幅広い活動をしている。地震や風水害などの大規模災害においても、地域防災の中核としての活動を期待されている。市消防本部では女性の入団を歓迎している。

(2019年3月5日付紙面より)

人命救助の基本を学んだ=3日、新宮市役所別館
女性団員らが火災予防などを呼び掛けた=3日、新宮市橋本のイオン新宮店
2019年03月05日
128 川湊跡の構造をしのぶ
 丹鶴小跡で発掘調査現地公開  (新宮市 )

 新宮市教育委員会と和歌山県文化財センターは2日、同市下本町の丹鶴体育館入口前広場で新宮城下町遺跡発掘調査現場を公開した。併せて出土品を公開し、市教育委員会職員が見学者らの質問に答えた。

 市教育委員会では、県文化センターに委託して新宮城下町遺跡の調査を実施している。第2次調査箇所は旧丹鶴小学校敷地西側の約3500平方㍍。すでに4分の3の範囲の調査を完了しており、現在は北側(体育館側)の調査を実施している。来場者らは体育館玄関前から遺構や調査の様子をフェンス越しに見学し、担当者に質問したり、説明を求めるなどした。

 旧丹鶴小敷地内では、平安時代末期から室町時代にかけてのものと考えられる地下式倉庫が見つかっている。担当者は「調査が完了している旧グラウンドから出土したものと合わせて、20棟ほどが密集して見つかっている。中世の港の構造がうかがうことができる」などと説明。敷地内からは他にも、常滑や渥美、瀬戸など東海地方の土器や陶磁器から、瀬戸内地方、中国や朝鮮の白磁などが出土していることから「さまざまな時代のバラエティーに富んだものが狭い範囲内で出土しているのは珍しい」などと話した。

 同所では他にも通路、石垣などが見つかっている。室町時代のものと思われる武具(短刀)や和鏡、中国・宋(960~1279年)後期の銭なども出土しており、来場者らは珍しげに遺構と遺物を見学していた。

(2019年3月5日付紙面より)

和鏡や短刀なども公開された=2日、新宮市下本町の旧丹鶴小学校敷地内
説明を受けながらフェンス越しに遺構を見学した
2019年03月05日
129 最後の卒業生28人送り出す 古座校舎卒業式・閉校舎式 (串本古座高校)

 県立串本古座高校古座校舎(愛須貴志校長、生徒28人)の卒業証書授与式・閉校舎式が1日、同校体育館で営まれた。最後の卒業生28人を送り出し、学校長、教育長、県知事、卒業生の4者で閉校舎への思いを交わして101年目の学校史に節目をつけた。

 同校舎は1918(大正7)年6月16日に開校した旧古座町・高池町・西向村学校組合立古座実業学校を学校史の起点とし、後に古座商業学校、熊野実科高等女学校、古座高等女学校、古座高校、串本古座高校古座校舎と変遷して本年度は100周年の節目を迎えた。少子化に伴う生徒数減は厳しく、存続を求めて重ねてきた活動も及ばず前年度から生徒募集が停止。本年度で最後の卒業生を送り出し31日付で閉校舎することとなった。

 教職員や保護者、来賓や卒業生と同じ時間を過ごした直近のOB・OGを含む招待者ら約200人が見守る中、卒業生2クラスを代表して髙野勇斗君と森涼君が卒業証書を受け取り、愛須校長は「串本古座高校という学舎で培った仲間や先生方との絆は(皆さんの)財産の一つ。これから羽ばたく世界での出会いも、きっと皆さんの成長に大きな役割を果たす。良き出会いを大切にしてほしい」など式辞を述べて前途を期待した。

 来賓を代表して県生涯学習局の木皮享局長(県教育委員会メッセージ代読)、東牟婁振興局の東川智昭局長(仁坂吉伸知事メッセージ代読)、育友会古座校舎会の聖谷昌也会長が祝辞。

 皆勤賞3人の表彰、同校舎会から卒業生・宮本綾乃さんへの卒業記念品贈呈を経て卒業生・池田宗志君は、つらく困惑した生徒募集の停止とそのような中でも最後まで満ちあふれていた28人の活気、教職員の支えを振り返り「全員がこの学校で友達というかけがえのない宝物を手に入れた。高校生活で得たたくさんの経験を糧にして、これからもさまざまなことに挑戦し、困難を乗り越えて立派な人間になりたい」と述べてこれまでの支えに感謝した。

  □     □

帰るべき母校は心の中に



 引き続き閉校舎式があり、愛須校長、木皮局長(宮下和己教育長メッセージ代読)、東川局長(仁坂知事メッセージ代読)が順次登壇。続いて卒業生・宮下歌奏(うてな)さんが3年間の学校生活を振り返っての胸中を語り「『古座高校は君たちがいる限り健在である』。かつて校舎が焼け落ちた時に当時の校長が生徒へ向けた言葉通りなら、閉校舎の先も古座校舎は不滅。私たちが帰るべき母校は、いつも心の中にあるのだから。この学び舎に関わった全ての人に、全卒業生を代表して感謝申し上げたい」とあいさつした。

 卒業生・出口琴子さんの伴奏で校歌と別れの歌「蛍の光」を斉唱し、卒業生28人を拍手で送り出して両式は閉会した。

 101年にわたり輩出した卒業生は1万5380人。会場には祝電と共に本年度全卒業生を対象に集めたメッセージカードや大きく引き伸ばした写真パネルも展示し、その歴史がしのばれた。同校舎は来年度以降の同校の母体となる串本校舎へ歴史と魂を引き継ぎ、本年度末を持って閉校舎となる。

(2019年3月5日付紙面より)

クラスを代表して卒業証書を受け取る卒業生・森涼君(左)=1日、県立串本古座高校古座校舎
壇上で閉校舎への思いを述べる卒業生・宮下歌奏さん
2019年03月05日
130 「大峰奥駈け」春峰入り
 熊野修験が山々で修行  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山から奈良県吉野までの険しい山道を歩く「熊野修験大峰奥駈(おくが)け」が2日、始まった。熊野の山々の霊気を感じられるコースで、修験者だけでなく一般の参加者も年々増え、今年も全国から約80人が集まった。修験者を先頭に列をなして山道を歩き、山中にほら貝の音と「懺悔(ざんげ)、懺悔、六根清浄(ろっこんしょうじょう)」の声が響いた。

 熊野修験は明治初めに政府の廃止令で中断した。1988年に那智山青岸渡寺の副住職で熊野修験の大導師、髙木亮英さんらが再興した。今年で32回目を迎える。

 大峰奥駈けは那智山から奈良県吉野までの約200㌔の山道を4回に分けて歩く。この日は「春峰(はるみね)入り」と呼ばれ、青岸渡寺から熊野本宮大社までの約30㌔を丸1日かけて踏破した。次回は4月ごろに本宮大社から玉置神社まで歩く。髙木大導師は「気を引き締めて修行に励み、世界の安寧と人々の幸せを願いたい」と話していた。

(2019年3月5日付紙面より)

出発前に本堂で読経する熊野修験の皆さん=2日、那智山青岸渡寺
色川辻での勤行
2019年03月05日
131 第21回大会の概要発表
 5月30日から4日間で開催  (ツール・ド・熊野2019 )
2019年03月05日
132 汚れ落として美しく  上野展望台で清掃活動  (宇久井ビジター )
2019年03月05日
133 観光客獲得に向け戦略を  新宮市観光振興委員会  
2019年03月05日
134 宿泊客の安全・安心の目印に  小阪屋に金の適マーク交付  (那智勝浦町 )
2019年03月05日
135 素晴らしい祭りを守る  柱松実行委員会が総会  (新宮市 )
2019年03月05日
136 30人が思い思いに作る  中央児童館で「ひなまつりのつどい」  (新宮市 )
2019年03月05日
137 ふれあいが長寿の秘訣  新宮市熊野川町でお楽しみ会  
2019年03月05日
138 楽しみ笑うことが大事  熟年クラブが健康講座  (那智勝浦町 )
2019年03月05日
139 見学し入学への意思を高める  宇久井中で説明会  (那智勝浦町 )
2019年03月05日
140 観光客の利便性向上へ  キャッシュレスセミナー  (新宮市 )
2019年03月05日
141 韓国の徐福伝承を解く  赤崎敏男さんが講演  (新宮市 )
2019年03月05日
142 カーブミラーを清掃  御船支部の8人が作業  (紀宝地区安協 )
2019年03月05日
143 趣向凝らした演劇を披露  相野谷小で学習発表会  
2019年03月05日
144 開花を楽しみに  紀南高でクマノザクラを植樹  (御浜町 )
2019年03月05日
145 まちの活性化を期待  「みはまロコ」パーク七里御浜でオープン  
2019年03月05日
146 新体操やコーラスなど披露  芸能発表会に25団体出演  (紀宝町 )
2019年03月05日
147 「ひな祭り」楽しむ  にこにこひろばに20人  (串本町 )
2019年03月05日
148 地域ぐるみで意識高める  橋杭小地震・津波避難訓練  (串本町 )
2019年03月05日
149 お悔やみ情報