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2022年01月29日
1 一足早い節分で終息願う
 補陀洛山寺で立春大護摩供星祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木智英住職)で27日、立春大護摩供星祭(りっしゅんおおごまくほしまつり)があった。昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から僧侶や職員のみが参加。コロナ終息を願い、髙木住職らが「鬼は外、福は内」と掛け声を発し、一足早い豆まきが行われた。

 同寺の国重要文化財の本尊「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳し、髙木住職らが法要を営んだ。

 続いて本堂内の護摩壇で護摩木をたき上げ、家内安全、商売繁盛、身体健全などを祈願。その後、僧侶2人が本堂の回廊から境内に向けて豆をまいた。

 例年は多くの参拝者が集まる中、かみしも姿の厄年の人たちが境内に設置したやぐらから豆まきや餅まきを行いにぎわっている。

 昨年8月に同寺の住職を、11月に那智山青岸渡寺の副住職を拝命した髙木住職は「僧侶にできることは限られているが、天台宗には『一隅を照らす』という言葉がある。それぞれの場所で自らができることを懸命に努力して光り輝くことで、世の中や社会が明るくなる。その思いを持って、一日も早いコロナ終息と安穏を祈願させていただいた。また、コロナや厄、邪気である鬼を払って福が来るように豆まきも行いました」と語った。

 なお、毎年多くの人々が参拝に訪れる那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)の「節分会」はコロナの感染拡大防止のため、中止を発表している。

(2022年1月29日付紙面より)

商売繁盛やコロナ終息などを願い護摩木をたき上げた=27日、那智勝浦町の補陀洛山寺
僧侶のみで一足早い豆まきを行った
2022年01月29日
2 今こそ健康づくりの意識を
 動画「ころころ体操」公開  (串本町 )

 串本町がこのほど、介護予防体操動画「ころころ体操」を作成した。昨年12月から町公式ホームページ(HP)上で公開していて、作成した町地域包括支援センターは「外出自粛を求められる今こそ健康づくりを意識してほしい」とし視聴を呼び掛けている。

 この動画は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛で体力や認知が衰えるのを抑える目的で作成。前年度に同様の目的で実施した介護予防教室「ころころ教室」で参加者に紹介した家庭で取り組める体操を厳選収録し、所要時間約15分のレッスン動画として昨年夏に仕上げた。

 同教室を指導した株式会社シグの理学療法士・高垣弘行さんが監修し、▽グーパー体操▽肩回し体操▽腹筋体操▽スクワット▽バランス体操▽ふくらはぎストレッチ▽ハムストリングスストレッチ―の内容とコツを紹介。同センターと町社会福祉協議会の生活支援コーディネーター2人が紹介に合わせて適切な動作を実践し、視聴しながら取り組めるよう工夫している。

 視聴する方法は今月27日現在で2系統あり、昨年秋から取り組み始めた地域リハビリテーション活動支援事業の参加者には希望制で収録DVDを配布。町公式HPからはトップページ→暮らしの情報「高齢・介護」→新着情報「地域リハビリテーション活動支援事業(21・12・2)」とリンクをたどった先のページ中段にある再生画面から視聴できる。視聴自体は無料だが、スマートフォンなど通信端末を使う場合の通信料は各自負担となる。

 外出自粛は日頃の社会活動参加がもたらす体力や認知への好刺激を少なからず減じる。その不足分を家庭の中で補える状況を作って外出自粛で不健康になってしまう町民を一人でも減らしたい、というのが同教室や同動画に込めている願い。同コーディネーターの中まどかさんは「新型コロナウイルスが感染拡大したときのために作った動画。町民の皆さまに親しんでもらえるよう、よく知ってもらっている生活支援コーディネーター2人も協力させていただきました。ぜひこの動画を役立ててもらえれば」と話している。

(2022年1月29日付紙面より)

町公式ホームページ上の動画「ころころ体操」再生画面
2022年01月29日
3 互いの学びを共有
 CSマイスターミニ座談会  (和歌山県 )

 和歌山県教育委員会は26日、オンラインを用いて「令和3年度県CS(コミュニティスクール)マイスターミニ座談会」を開いた。学校運営協議会や共育コミュニティ関係者、教育関係者ら21人が参加。県CSマイスターの対談などを通して学びを共有した。

 県CSマイスター(※)と学校・家庭・地域など、各教育分野の参加者が互いに学び合い、交流を深めることにより、きのくにコミュニティスクールのさらなる推進の輪を広げることを目的に実施。交流センター太田の郷(那智勝浦町南大居)に会場を設けての開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑みオンライン開催に切り替えた。

 県は▽「この地域で育ってよかった」と思える子ども▽地域社会を支えようとする意欲あふれる子ども▽ふるさとに愛着を持てる子ども▽ふるさとの未来を託せる子ども―を目指す子ども像としており、2008年に「きのくに共育コミュニティ」(国では学校支援地域本部事業)、17年に「きのくにコミュニティスクール」(同、コミュニティ・スクール)を開始した。

 この日のテーマは「きのくにコミュニティスクールは宝の山~すべての子供が輝くCSをめざして~」。文部科学省CSマイスターの大谷裕美子さん(県CSマイスター)と串本町統括コーディネーターの森博司さん(同)による対談「CSマイスター裕美子の部屋~森CSマイスターとの対談より~」からスタートした。

 森さんは自己紹介に加え、教育現場を通した自身のコミュニティ・スクールとの関わりなどについて説明し「コミュニティ・スクールは最終的には子どもたちの学力向上に返っていかなければならない」。

 対し大谷さんは「いろんな事情のある学校もあり地域の特性もある。学力はあくまでも数字。社会教育は数字では表せない部分も多い」などと見解を示すとともに、県内の状況について情報交換をした。

 対談後、参加者らは「コミスクの困りごと&私の町の宝もの」をテーマにグループ交流を通し、協働の大切さを再確認した。

  □     □

※CSマイスター=コミュニティ・スクールや地域学校協働活動などについて経験と知識が豊富であり、実践に携わった実績を有する者

(2022年1月29日付紙面より)

森博司さん(左)がオンラインを通して大谷裕美子さんと対談=26日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2022年01月29日
4 おいしい旬の高菜
 太田の郷で収穫体験  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」は現在、施設の畑で、今が旬の高菜の収穫体験を実施している。26日には近隣の太田小学校に通う向山遙乃さん(6年)と宮井璃奈さん(5年)が体験に訪れ、コンテナいっぱいの高菜を収穫した。 

 畑では一般的なカラシナと辛味の少ない三池高菜の2種類を栽培している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で「高菜の恵方巻作り&節分遊び」のイベントを中止したため、申し込みがあった参加者に随時収穫をしてもらう形に変更した。

 収穫に訪れた2人は、太田の郷の石田一事務局長らに教わりながら、はさみや包丁で大きく育った外側の葉を収穫。慣れない姿勢に「腰が痛い」と笑いながら1畝の収穫を終え、おまけのダイコンも持ち帰った。

 太田区周辺では浅漬けではなく、しょうゆやみりんで甘辛く炊いた高菜の葉で「めはり」を作る。太田区集落支援員の谷口真実さんは「豚肉と甘辛く炒めたり、じゃこと炒めてふりかけにしたりするのもおすすめ。地元の方は、同じく冬が旬のイルカと一緒に煮付けにすると聞きました」と語った。

 石田事務局長は「暖かくなる前の今は虫食いもなく、いい状態で収穫できるのでは」と参加を呼び掛けている。収穫は1家族5㌔まで1㌔180円。申し込みは、2月10日(木)ごろまで随時募集している。問い合わせなどは、太田の郷(電話0735・30・0566)まで。

(2022年1月29日付紙面より)

高菜を収穫した宮井璃奈さん(左)と向山遙乃さん=26日、那智勝浦町
2022年01月29日
5 灯台外周に春の色彩添える  樫野崎園地の早咲きサクラ  (串本町 )
2022年01月29日
6 教育功労者や優秀教職員受賞者  和歌山県  
2022年01月29日
7 虎の耳? しっぽ?  「虎」の名前が付いた植物・新宮市編  (こども新聞 )
2022年01月29日
8 楽しく親睦を深める  高田小と地域住民がグラウンドゴルフ交流  (新宮市 )
2022年01月29日
9 木本総合1・70倍、紀南2・38倍  三重県立高校前期選抜の志願状況  
2022年01月29日
10 人権啓発に力尽くす  人権擁護委員委嘱と感謝状  (御浜町 )
2022年01月29日
11 4月から18歳が成人、成人式は?  「二十歳を祝う会」などに変更  ( )
2022年01月29日
12 いじめ生まない取り組み開始  「ピンクシャツデー」に向けて  (相野谷小 )
2022年01月29日
13 お悔やみ情報
  
2022年01月20日
14 ワクチン接種、いつ?
 前倒しに向けて準備進む  (新宮市、那智勝浦町など )

 新たな変異株「オミクロン株」による新型コロナウイルス感染症の拡大が急激に広がる中、各自治体では新型コロナワクチン3回目の早期接種に向け急ピッチで準備が進められている。

 国は13日、64歳以下の一般の人について、2回目を打った後の間隔を従来の8カ月から7カ月へと前倒しする方針を発表。さらに17日、岸田文雄首相は3月以降の接種前倒しを加速させる意向を示した。

 多くの自治体で一般向け3回目接種に向けた計画発表が待たれる中、新宮市や那智勝浦町などに今後の接種スケジュールと現状を聞いた。

  □     □

■新宮市



 新宮市では、今月から医療従事者や高齢者施設等入所者、施設従事者などに対する接種を開始した。2月からはワクチンを2回接種してから一定期間が経過(年齢によって異なる)した18歳以上の対象者に向け接種を進めていくという。1回目は6日(日)に集団接種を予定しており、2月は会場での接種を毎週実施していく。

 国の方針(前倒しなど)を随時踏まえながら、対象者には順次接種券を送付しており、接種会場や日時などの詳細を記した案内も同封。

 2回目の接種が個別接種であった人は追加接種も個別接種となる見通し。ワクチンはファイザー社製かモデルナ社製のいずれかを使用する予定。なお、2回接種を完了している市民は2万1000人強で、うち18歳以上が追加接種対象となる。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では、医療従事者への接種券を昨年11月25日に郵送し、12月前半から接種を実施している。

 65歳以上の一般高齢者には昨年12月20日から接種券を郵送。今月24日(月)から体育文化会館で集団接種を開始する。

 今後のワクチン接種について町は、個別接種は行わず集団接種のみで進めていくとしている。3回目接種の終了は6~7月を見込んでいる。

 また、今月末からインターネットでのウェブ予約サービスにも対応するという。

  □     □

■太地町、北山村では



 太地町では、18日から町多目的センターで接種が始まった。接種後8カ月の期間を満たした町民に接種券の送付を行っているが、6カ月に前倒しになったことから、順次対象者に接種券を送付し接種を進めていくという。なお、現時点では接種完了時期は未定。

 北山村では、来月中旬に集団接種を行う予定としている。

(2022年1月20日付紙面より)

写真はイメージ
2022年01月20日
15 紀伊半島大水害から10年
 土砂災害研究講演会  (那智勝浦町 )

 国土交通省近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所と和歌山県、那智勝浦町は18日、同町の体育文化会館で土砂災害研究講演会「紀伊半島大水害から10年~あの日の災害を忘れない~」を開催した。一般、関係者など120人が来場。同水害を契機に進められている土砂災害に関する話題や研究の動向について、講演や報告が行われた。

 2011年に発生し、紀伊半島に甚大な被害をもたらした同水害。講演会は昨年9月に10年を迎えたことを機に、災害を風化させず、関係機関などの活動を地域に周知することを目的に実施された。

 会場には同水害語り部の防災士・久保榮子さんの体験紙芝居や手作りの資料、和歌山県土砂災害啓発センターの活動や水害の実情を伝えるパネルなどが展示された。

 堀順一郎町長は「水害の記憶を後世に伝えていくことが重要。被害を最小限に食い止めるためには防災意識の向上が必要。改めて防災を考える機会としていただけたら」とあいさつした。

 町立色川中学校の生徒10人が「今、私たちにできること」と題し、取り組んできた防災学習の発表を行った。水害で口色川が被災しているため、地域の防災意識の低下を危惧し、色川小・中学校の児童・生徒が防災学習に継続して取り組んでいるという。

 児童らは地域の防災意識確認のために全戸のアンケートを取り、早期避難しない理由などを把握。防災パンフレットを作成して住民に配布した。啓発センターや町、町消防などから「色川地域は土砂災害が発生しやすい」「紀伊半島大水害の詳細」「非常食の作り方やパーティション、テントの設置」などを学んだと説明した。

 同校では敬老の日に高齢者宅を訪問する取り組みをしており、今年からは防災意識の向上のために、訪問時に防災対策の提案や早期避難の呼び掛けも行っているとした。生徒は「色川には若者が少ない。いざというときに高齢者を支える必要がある。中学生でもできることが多くあることを学んだ」。

 今後については「大好きな色川の自然と大切な人たちの命を守りたい。災害はどこで、いつ起きるか分からない。繰り返し学ぶことが大切。これからも避難の大切さを訴えていきたい」と締めくくった。

 そのほか、京都大学防災研究所流域災害研究センターの竹林洋史准教授が「土砂災害防止のための最新技術」を、国土技術政策総合研究所土砂災害研究部砂防研究室の主任研究官の木下篤彦さんが「大規模土砂災害対策技術センターでの10年間の研究成果」、県土砂災害啓発センターの坂口隆紀所長が「和歌山県土砂災害啓発センターの取り組み」、近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所の田村友秀副所長が「紀伊山系砂防事務所のこれまでの取り組み」を講演・報告した。

 紀伊山系砂防事務所の山本悟司所長は「講演会を通して、災害や防災に関心を持っていただき、東日本大震災や紀伊半島大水害を思い出してほしい。災害はいつ発生するか分からないため、しっかりと準備をいただけたら」と語った。

(2022年1月20日付紙面より)

色川中学校の生徒が取り組んできた防災学習について発表した=18日、那智勝浦町の体育文化会館
紀伊半島大水害に関連するパネルが展示された
来場者ら
2022年01月20日
16 出火時の初動態勢を実践
 錦江山無量寺で防火訓練  (串本町 )

 串本町串本にある錦江山無量寺(東谷洞雲住職)で17日、防火訓練があり同寺と町教育委員会が両輪で出火時の初動態勢を実践するなどした。

 この訓練は文化財防火デー(1月26日)の趣旨に基づき実施。同寺は国の重要文化財指定を受ける襖絵(ふすまえ)(紙本墨画竜虎図)など貴重な寺宝を複数所蔵するため毎年、町教委と連携して町消防本部に指導を求めつつ出火時の初動確認に取り組んでいる。

 町教委によると、今年は本尊を安置する本堂からの出火を想定して訓練を開始。東谷住職らは消防への通報と消火器による初期消火、串本応挙芦雪館の職員らは来館者や拝観者の避難誘導、駆け付けた前芝雅嗣総代長ら総代は手分けして寺宝を門外へ運び出し自衛消防活動(消火栓からの放水準備)を試みつつ消防を待ち、消防は到着後速やかに同寺周辺に水利を得て放水するまでの手順を実践した。

 その後は消防から訓練講評を受け、訓練用水消火器を用いた使用訓練にも取り組んで火が小さいうちに対処するすべも磨いたという。

 東谷住職によると、昨年に消防から指摘された通報装置の不備解消が完了し今回は正常な作動が確認できたそう。他方、「あらかじめ手順を考えておくことが大事だと思った」と今回の訓練を振り返り、体制確立を今後の課題として見据えた。

 旧串本町域の同寺とともに、旧古座町域の薬王山成就寺と佛光山善照寺も隔年交互でこの訓練に取り組んでいて、今年は善照寺が2月2日(水)午前10時から実施予定となっている。

(2022年1月20日付紙面より)

消火栓からの放水準備の手順をこなす総代ら=17日、串本町串本(町教育委員会教育課提供)
訓練用水消火器を使って使用訓練に臨む東谷洞雲住職(右)ら(同提供)
2022年01月20日
17 西田健さん、無投票で5選
 「五つの項目を実行する」  (紀宝町長選 )

 任期満了(2月4日)に伴う紀宝町長選が18日に告示され、現職の西田健さん(73)=無所属=のほかに立候補の届け出がなく、西田さんが無投票で5選を果たした。同町長選の無投票は2014年以来8年ぶり。今月24日(月)に当選証書が付与される。

 西田さんは午前9時に同町鵜殿の選挙事務所前で第一声を放ち、選挙カーで町内を遊説。届け出が締め切られた午後5時すぎ、事務所前に戻ると、集まった支持者らから拍手で迎えられた。

 簡素化した祝賀式で後援会長の神園敏昭さんが「謙虚な気持ちで誇りと愛着の持てる魅力ある町づくりにまい進を」と西田さんを激励した。

 妻の雅代さんと共に、孫の栞菜さん(小6)、心音さん(小4)から花束を受け取った西田さんは「5期目の挑戦をさせていただき、無投票となったことは皆さま方のご支援のおかげ」と感謝した。

 5期目に向けて「約束した五つの項目を実行することが責務。『人の命が一番、子どもは町の宝、高齢者は町の誇り』と誇りと愛着の持てる魅力ある町づくりの取り組みを進めていく」と決意を述べた。

 西田さんは1948年、旧鵜殿村生まれ。72年に鵜殿村に奉職。産業建設課長、総務課長などを歴任し、2000年に鵜殿村長に初当選。06年に旧鵜殿村と旧紀宝町が合併して誕生した紀宝町の町長選で当選し、現在4期目。20年から県町村会会長、21年から全国町村会副会長を務めている。

(2022年1月20日付紙面より)

孫の栞菜さん(左端)から花束を受け取る西田健さん=18日、紀宝町鵜殿
2022年01月20日
18 「M―1」優勝で三重№1に  県大会3冠達成で有終の美  (有馬クラブ )
2022年01月20日
19 地震や風水害時の行動考える  神内小で防災体験学習  (紀宝町 )
2022年01月20日
20 基本的な感染防止の徹底を  町民に向けメッセージ  (那智勝浦町 )
2022年01月20日
21 不要不急の外出控えて  症状があればクリニック受診を  (和歌山県 )
2022年01月20日
22 力強い絵画で「火の用心!」  園児と婦人防火クラブがポスター制作  (新宮市三輪崎 )
2022年01月20日
23 地域の子ども守りたい  はま建装がマスクを寄贈  (北山村 )
2022年01月20日
24 皆さまに感謝伝えたい  わかば保育園が50周年  (那智勝浦町 )
2022年01月20日
25 クッキー作りに挑戦  下田児童館で子ども料理教室  (新宮市 )
2022年01月20日
26 住民税非課税給付を承認  町議会が第1回臨時会で  (古座川町 )
2022年01月20日
27 収穫追い込みを迎える  重畳山のポンカン生産  (串本町 )
2022年01月20日
28 当選者延べ491人決める  お年玉プレゼント抽選実施  (串本リリースタンプ会 )
2022年01月20日
29 お悔やみ情報
  
2022年01月14日
30 広げよう、赤い羽根
 市内小学生の絵はがきを審査  (新宮市 )

 新宮市野田の市福祉センターで12日、令和3年度赤い羽根絵はがきコンクール審査会があった。市共同募金委員会が主催。同委員会長の田岡実千年市長と社会福祉法人和歌山県共同募金会の髙瀨一郎常務理事、大谷和也副主査、市社会福祉協議会の大谷康央事務局長が審査員を務め、市内5小学校の児童から寄せられた作品を審査。県共同募金会会長賞などに6作品を選んだ。

 赤い羽根共同募金は戦後復興の一助として1947年に始まった住民主体の活動。当初は戦後復興の一助として、被災した福祉施設を中心に支援が行われ、その後、法律(現在の「社会福祉法」)に基づき、地域福祉の推進のために活用されてきた。

 現在は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ」として取り組みを展開している。

 10月からの運動期間に合わせ、市では市内の子どもたちに街頭募金への協力を呼び掛け運動を展開。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響でおととしの募金活動は中止となり、昨年は田岡市長や市社会福祉協議会職員らが市内で募金への協力を呼び掛けた。

 そんな昨今のコロナ情勢を鑑み「活動が制限される中でも子どもたちに広く運動および活動の趣旨を伝えることができれば」と同コンクールを初企画。昨年秋に市社協職員らが市内小学校でオンラインを交えながら「赤い羽根共同募金」の授業を実施しつつ、「私たちの町でみつけた! 人のつながり」をテーマに定めたコンクールへの参加を呼び掛けていた。

 第1回のコンクールには、短い募集期間(昨年10月1~31日)にもかかわらず196枚の作品が寄せられた。審査会では最終審査に残った109枚から田岡市長らが▽県共同募金会会長賞(1点)▽市共同募金委員会会長賞(同)▽市社会福祉協議会賞(同)▽審査員特別賞(3点)―を選定。「こういうふうに使われているというメッセージ性が高い」「絵から作品テーマである、人のつながりが感じられる」「共同募金の意味を理解してくれている」などと講評した。

 審査を終え、田岡市長は「レベルの高さに驚いた。この取り組みが共同募金の理解につながっていくことを願います。たくさんの応募に感謝」と話していた。

 応募作品は2月以降に市福祉センターで展示予定。入賞作品は市社協広報紙「Assist(アシスト)」3月号にて掲載されるほか、3月には表彰式も予定している。

(2022年1月14日付紙面より)

作品を審査する和歌山県共同募金会の髙瀨一郎常務理事(左写真手前)、田岡実千年市長(右写真)=12日、新宮市福祉センター
2022年01月14日
31 「来年こそ」の思い諦めず
 塩竈神社で「脊美祭り」神事斎行  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竈(しおがま)神社(井谷正守宮司)で9日、伝統の「脊美(せみ)祭り」が営まれた。祭り関係者約10人が参列し、商売繁盛や船の安全などを祈願した。

 脊美まつり保存会(会長=並川廣・浦神西区長)が祭りや歴史を継承し、古来捕鯨の歴史を持つ同区でセミクジラを模したわら製の「脊美」を縁起物として用いる祭り。過去には成人の儀式として行われていたとされている。長年、捕鯨文化を継承していることから2016年に日本遺産「鯨とともに生きる」に認定された。

 例年は井谷宮司が「鬼」と書かれた的を矢で射抜くと同時に、3人の脊美子が取り付けられた脊美を一斉につかみ取り西区区民会館まで全力で駆け抜ける儀式や東区の勇義社(畑下圭喜社長)による勇壮な獅子舞奉納、脊美音頭などを披露しているが、新型コロナウイルス感染症の影響から昨年に続いて規模を縮小し、神事のみの斎行となった。

 厳かな雰囲気の中、井谷宮司が神事を執り行い祝詞を奏上。参列者が玉串をささげていき、コロナ収束を願った。

 並川区長は「無事に神事を終え安心した反面、2年連続の規模縮小はつらい。私たちはじめ、世話人の方々の高齢化も進んでくるため、伝統を引き継ぎながらも祭事の改善を考えなければならないのではと思っています。来年こそは通常の祭りができるよう、諦めずに信じていければ」と話していた。

(2022年1月14日付紙面より)

多くの思いを祈願し神事を執り行う井谷正守宮司=9日、那智勝浦町浦神の塩竈神社
祭り関係者が玉串をささげた
2022年01月14日
32 警察との連携意識し救助
 関係機関等と合同で訓練  (串本警察署 )

 串本町上野山にある上野山防災広場で12日、串本警察署(泉政勝署長)とその関係機関等合同の災害警備訓練があった。大規模災害発生時の警察との連携を意識して関係機関等も救助訓練に臨む内容で、南海トラフを震源域とする大地震発生から6時間後という想定で態勢構築から救助まで一連の流れを実践した。

 この訓練は、同署が阪神・淡路大震災の期日を踏まえて計画。同署現地本部を軸にして連携し人命救助の態勢を構築して実動する内容で関係機関等に合流を呼び掛けた。

 当日は▽県警本部(警備部警備課・警備部機動隊・生活安全部地域指導課警察航空隊・串本警察署)▽航空自衛隊串本分屯基地▽串本町消防本部古座消防署▽串本海上保安署▽串本町役場▽株式会社POS▽県災害救助犬協会―の7機関42人が参加し、救助関係諸機関未踏の被災地に態勢を構築するところから訓練を始めた。

 県警ヘリ「きのくに」と串本警察署配備のオフロードバイクで被害状況を確認し、得た情報を防災相互通信用無線機や衛星電話を用いて関係機関などと共有し応援を要請。株式会社POSと県災害救助犬協会が調査に協力して倒壊家屋と損壊車両に閉じ込められた要救助者を発見し、同家屋は消防が救出して海保が搬送、同車両は警察が救出し自衛隊が搬送する形で救助を実践した。

 警察と消防が有するそれぞれの救出に秀でた資機材とその操作技術を被災地で最大限行使するために他の機関が調査や捜索、要救助者の搬送やがれき撤去などの支援をし、被災地における災害対処能力を効率的に引き出すのが今回の連携の全体像。

 同基地の中津洋紀司令と共に訓練の始終を見届けた泉署長は同訓練の主眼を参加人員に改めて伝え「どの機関も真摯に取り組み、成果があったと思う」と講評。「訓練に終わりなし。要救助者を救える仕事に就いている自覚を持ち、自身や同僚、第三者を危険にさらさないため今後も向上を目指して(訓練を)継続してほしい」と呼び掛けて締めくくった。

(2022年1月14日付紙面より)

損壊車両から要救助者(ダミー人形)を救出する串本警察署の署員=12日、串本町上野山
串本警察署現地本部の指示に基づき消防と海保が連携して倒壊家屋の要救助者を救出
2022年01月14日
33 コロナ収束と豊作願い
 熊野那智大社にまりひめ奉納  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町苺(いちご)生産組合(桒野稔近(くわの・としちか)組合長)とJAみくまの農業協同組合が13日、熊野那智大社(男成洋三宮司)に和歌山県のオリジナル品種のイチゴ「まりひめ」約9㌔を奉納した。

 那智勝浦町産のイチゴの振興と豊作を願い、この時季に毎年奉納している。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年に引き続き生産農家や町立市野々小学校児童、同生産組合のマスコットキャラクター「まりりん」、同町イメージキャラクターの「なっちー」らの参列をやめ、平安衣装によるイチゴの振る舞いも中止とした。

 神事には桒野組合長と坂地安明副組合長、JAみくまの農業協同組合職員ら合わせて4人が参列。巫女(みこ)が「那智の瀧舞」を奉納し、代表して桒野組合長が玉串をささげた。

 最盛期には、栽培面積4・5㌶で45人のイチゴ農家が生産に従事していた同組合。しかし生産者の高齢化などが原因で栽培が減少傾向となっていた。

 現在は若者を中心に再建され、9軒の農家が約65㌃の農地でイチゴを栽培している。まりひめは紀州の伝統工芸品「紀州手まり」にちなみ、命名された東牟婁地方を代表する特産品。同町太田地区が主要産地で、果実は大きめで甘味が強く酸味もほどよいのが特徴だ。

 神事後、男成宮司は「新型コロナの影響で厳しい状況にあるが、町を代表する果物を心待ちにしている人も多い。豊作と組合の発展、農家の皆さまのご健勝をお祈りしております」と感謝。

 桒野組合長は「前年に比べて採れ出しも早く味も良かった。年末には観光客も多く売れ行きが良かった」としつつも「今年に入ってまた感染が拡大しつつある。観光客の減少はイチゴや農業にも関係してくる。早期のコロナ収束を願っています」と話した。

 「まりひめ」は現在、出荷のピークを迎えている。

(2022年1月14日付紙面より)

まりひめ約9㌔を奉納した=13日、那智勝浦町の熊野那智大社(一時的にマスクを外して撮影)
2022年01月14日
34 競技普及のきっかけに
 バレーボール体験会  (新宮バレーボールスポーツ少年団 )
2022年01月14日
35 心身鍛え技術向上目指す
 OBらも参加し伝統の寒稽古  (新宮剣友会 )
2022年01月14日
36 女子サッカーの普及願い
 新宮高とトルベリーノが合同合宿  
2022年01月14日
37 「里親を知って」  巡回パネル展始まる  (那智勝浦町 )
2022年01月14日
38 ごみ減量や適正処理に向け  基本計画素案に対する意見募集中  (新宮市 )
2022年01月14日
39 毎日来るセキレイが心癒やす  井関の笠木千枝子さん  (那智勝浦町 )
2022年01月14日
40 お正月遊びを楽しもう!  くろしお児童館で伝統的な遊び  (新宮市 )
2022年01月14日
41 片山さん、小栗須さん六段に  紀南剣道連盟が初稽古会  
2022年01月14日
42 なぎ看護学校に7年連続合格  9年連続就職率100%達成  (紀南高校 )
2022年01月14日
43 3市町の各チームに寄贈  美し国三重市町対抗駅伝  (JA伊勢 )
2022年01月14日
44 一般高齢者、2月から開始  新型コロナワクチン追加接種  (紀宝町 )
2022年01月14日
45 二刀流でまちづくりを推進  宇宙コース新設受けて町長  (串本町 )
2022年01月14日
46 展示や体験で意識を促す  24日まで防災企画を実施  (南紀熊野GPC )
2022年01月14日
47 峯の薬師如来堂で厨子開扉  守護職・水本一男さん奉仕  (古座川町 )
2022年01月12日
48 防災力の向上目指し
 2年ぶりに消防出初め式  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の体育文化会館で9日、令和4年消防出初め式があった。各分団の幹部や来賓ら約40人が出席。防災活動に尽力した団員らを表彰したほか、防災力向上への誓いを新たにした。

 新型コロナウイルス感染症の影響で昨年の出初め式が中止となったため2年ぶりの開催となった。感染防止対策の観点から規模を縮小し無観客で挙行。多くの町民が見学に訪れるパレードや一斉放水も中止とした。

 式典では殉職消防団員に対する黙とうに続き、国歌と町歌を静聴。

 昨年春の叙勲で瑞宝単光章を受章した元消防団長・貝岐昌志さんと、秋の叙勲で同じく瑞宝単光章を受章した元副団長・竹原昌男さんをたたえ、令和3年度県消防協会総裁表彰、東牟婁地域消防協会優良消防職団員表彰、町長表彰、消防長表彰、消防団長表彰が行われた。

 堀順一郎町長は受章者や団員らの尽力や新型コロナウイルス感染対策への協力に敬意と感謝を示し「自然災害などの被害を最小限にとどめるためには施設面の整備を進めるのも当然だが、町民の安心安全のためには一人一人の防災意識の向上も必要」と式辞。

 津波浸水域にある消防本部の高台移転や災害発生時に対策本部となる防災センターを併設するなどの対策を進めているとし「一人の命も失わないという精神の下、有事の際には迅速な行動ができるよう研さんを。また、それぞれの地域において町民の防災意識の啓発・向上にご協力を」と呼び掛けた。

 湯川辰也消防長は「新型コロナウイルス感染症の影響で引き続き厳しい状況が続いているが、災害はいつ何時発生するか分からない。町民の生命、身体および財産を守る崇高な使命を達成するため、引き続き基本的な感染対策を行いながら消防団活動に尽力を」とあいさつ。来賓の荒尾典男町議会議長、玉置昌彦・東牟婁振興局地域振興部長、谷洋一県議会議員がそれぞれ祝辞を述べた。

 下地将仁団長は「自分たちの地域は自分たちで守るという基本理念の下、町民が安心して暮らせるように消防人としての自覚と誇りを持ち、災害対応力の向上に努め、日夜訓練を重ねていく」と訓示した。

(2022年1月12日付紙面より)

各受章者を表彰した=9日、那智勝浦町の体育文化会館
2022年01月12日
49 コロナ終息や商売繁盛など願い
 熊野速玉大社で恵比寿祭  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内の熊野恵比寿(えびす)神社で10日、恵比寿祭(恵比寿神社例大祭)が執り行われた。神職らが参列し、新型コロナウイルスの終息などを祈願した。

 例年では商売繁盛や家内安全などを願い、前日夜の宵宮から縁起物の福笹(ふくざさ)や熊手を買い求める多くの人々でにぎわいを見せる同大社の「十日えびす」。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の観点から昨年に引き続き、規模を縮小し神事のみを斎行。えびす様の御利益にあやかろうと、地域住民らが祭司を務めた上野潤権宮司に続いて玉串をささげた。

 神事を終え、上野権宮司は「新型コロナの影響で今年も福笹など縁起物の設置はできなかったが神事斎行に当たり多くの問い合わせがあった。こういった状況でも忘れていない人が多いとうれしく感じた」とあいさつ。

 「『虎口を脱する』ということわざもあるが、今年は光に満ちあふれて一日でも早く日常が戻り、来年こそは祭りが盛大に執り行われるようになれば」と話した。

(2022年1月12日付紙面より)

地域の発展やコロナ終息を祈願し、上野潤権宮司らが玉串をささげた=10日、熊野速玉大社境内の熊野恵比寿神社
2022年01月12日
50 6事業者連携し体験提供
 キャンプ主題にして実証  (古座川町 )

 古座川町で8、9日に6事業者連携によるキャンプイベントがあり、モニター客16人を受け入れてその在り方に対する意見を求めるなどした。

 このイベントは、同町観光協会を事務局とする複数の事業者で本年度に展開している「産学官民連携による観光型過疎地域課題解決実証事業」の一環。今回連携した事業者は▽古座川ジビエ山の光工房▽HYGGE▽田上おとり店▽北海道大学和歌山研究林▽Yocco▽古座川町観光協会―で、事業者からの誘い掛けに応えた芸能人を含む16人がモニター客として協力した。

 事業者はそれぞれの得意を発揮して連携し、テントの設営やまき割り、地元の食材を取り入れたキャンプ飯作り、各種体験(鹿革クラフト・木工クラフト・毛鉤(けばり)作り)やテントサウナなどの各体験を提供。モニター客は事業者の趣向を凝らした進め方にも触れながら2日間の行程を過ごし、その内容に対して意見を還元するなどした。

 同事業は観光庁「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」の採択を受けて展開していて、昨年10月にスタディケーション、11月にワーケーション、そして同イベントを実施し、これら領域に対応する資源提供を域内連携で形作ることを実践した。今月は日本航空株式会社(JAL)の協力を得てワーケーションも19日(水)から実施予定。以降はこれら実証の成果を今後の課題解決に生かすため事業者間で共有しつつ、観光庁に報告する流れとなっている。

(2022年1月12日付紙面より)

キャンプイベントの一端、鹿肉ソーセージ作りの実演の様子=8日、古座川町相瀬
2022年01月12日
51 110番の適正利用を
 署員らが広報啓発  (新宮警察署 )

 警察庁が定める「110番の日」である10日、新宮警察署(山田守孝署長)は新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店などで、110番の適正利用を呼び掛ける啓発活動を実施した。

 新宮署によると、2021年中の110番受理件数は6万2843件。うち、いたずらや間違い、無応答などの非有効は1万131件で昨年と比較し1285件の減少となった。主な通知内容は交通事故関係が29%と最も多くを占めている。

 同店正面入り口では和歌山県警のマスコット「きしゅう君」や署員、交番連絡協議会員ら11人が買い物客に対し、啓発物資を配布。「110番の適正利用をお願いします」と声掛けした。

 同署ではいたずら電話や間違い電話の110番によって、事件・事故などによる緊急の110番がつながりにくくなるため、犯人摘発や被害者救護の妨げになる可能性があると危惧しているとした。

 南良太地域課長は「緊急でない場合や問い合わせ、相談などは警察相談窓口(073・432・0110または#9110)に通報してください。適切な110番のご利用をどうぞ、お願いいたします」と話した。

 なお、同署では110番通報のポイントとして▽何があった(不審な人影など)▽どこで(場所、目印など)▽いつ▽犯人は(どの方向へ、服装は、人相は)▽今、どうなっている▽通報者の名前、住所、電話番号を慌てず伝える―の六つを挙げている。

 この日はイオン新宮店、JR新宮駅から出発するくろしお22号車内(JR紀伊勝浦駅までの区間)でも啓発を行った。

(2022年1月12日付紙面より)

110番の適正利用などを呼び掛けた=10日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2022年01月12日
52 次回はキラフェス復活したい  イルミネーション撤収作業  (光の祭典in紀宝 )
2022年01月12日
53 具体的な目標を立てよう  小中学校で3学期始業式  (熊野市・南郡 )
2022年01月12日
54 全校生徒が共に完成祝う  大規模改修工事竣工式  (矢渕中 )
2022年01月12日
55 「停滞する町の復活を」  和泉行洋氏が事務所開き  (那智勝浦町長選 )
2022年01月12日
56 コロナ対策徹底・継続を  公立小中学校で始業式  (新宮・東牟婁 )
2022年01月12日
57 平癒願い枝打ち鳴らす  大泰寺、初薬師で本尊開帳も  (那智勝浦町 )
2022年01月12日
58 芳香漂わせつつ花盛り  樫野埼灯台のスイセン  (串本町 )
2022年01月12日
59 使命再確認し士気高める  事始め行事「消防出初め式」  (串本町・古座川町 )
2022年01月12日
60 お悔やみ情報
  
2022年01月06日
61 大人の自覚と責任胸に 新宮市、成人式に242人 

 新宮市の令和4年成人式が4日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」であった。振り袖やはかま、スーツ姿の新成人242人(男121、女121)が出席。田岡実千年市長や来賓らに見守られながら大人への第一歩を踏み出した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年の令和3年成人式は中止に。

 今年は抗原検査やワクチン接種証明書の提出に協力を呼び掛けるなど感染防止対策を徹底し、式典内容を簡素化。家族の入場を取りやめ新成人のみの入場とするなどの対策を講じつつ実施した。

 昨年10月に開館を迎えた同施設における成人式開催は初となる。なお、式典の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信が行われた。

 国歌と市歌斉唱(静聴)後、速水盛康教育長が「これまでの20年間の生活を振り返り今日の日を一つの節目とし、社会人としての自覚と責任、そしてふるさと新宮に誇りを持ち、自分自身の人生をたくましく切り開いて」と開会の辞。

 田岡市長が「コロナ禍も3年目。生活様式の変化を余儀なくされる中、戸惑うこともあったと思う。市としても対策を講じ、アフターコロナも見据えて一日も早く日常を取り戻すべく取り組んでいきたい」とあいさつ。

 長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースの運行や新宮港へのクルーズ客船の入港、紀伊半島一周高速道路実現に向けた取り組みなどに触れ「観光が活性化すると関連する産業も活性化し新たな雇用も生まれる。ふるさとを誇りに思い、一緒になって市を盛り上げてほしい」と呼び掛けた。

 来賓の榎本鉄也市議会議長は「失敗を恐れず何事にもチャレンジしいろんな体験をしてほしい」と祝辞。

 新成人を代表して西桃果さん(20)が恩師や仲間、地域住民、家族らに感謝を述べ「新型コロナの影響で生活様式ががらりと変わり、先の見えないもどかしい思いや将来に不安を感じたが、そんな状況だからこそ人と人とのつながりや何気ない日常のありがたさに気付くことができた」。

 「これから先、どんな困難がやってこようとも自分の行動に責任を持ち、人のため、また自分のために精いっぱい歩んでいく」と誓いを新たにした。

 市教育委員の中村八十八さんのあいさつで閉会。最後に市の町並みや市内中学校の校舎などがスクリーンに映し出され、同市出身の臨済宗円覚寺派管長・横田南嶺老師がサプライズ登場。「途中で諦めなければ、思いや願いは必ず実現する」と動画で呼び掛けた。

(2022年1月6日付紙面より)

242人の新成人が出席した=4日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
西桃果さんが誓いの言葉を述べた
2022年01月06日
62 活気ある掛け声響く
 新宮公設市場で初市  

 新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場で5日、同市場協力会(小田三郎会長)主催の「令和4年初市」があった。午前7時すぎから初競りが始まり、威勢のいい掛け声が市場内に響く中、イチゴやダイコン、白菜、かんきつ類などが次々と競り落とされた。

 同市場は生鮮食料品の円滑な流通と安定供給を図り、周辺広域住民の食生活の安定に貢献することを目的に、1985年5月に県内の公設市場第1号として設置された。

 初競り前の式典で小田会長は、新型コロナウイルス感染症が及ぼす影響に触れるとともにワクチン追加接種の早期実施を待望し「コロナ禍が早く落ち着いて元の普通の日常が戻ってくることを願うばかり」とあいさつ。

 市場を取り巻く現状について、人口減少などにより市場の商圏が年々縮小傾向にあり、流通の多様化などで市場外流通が年々増大するなど厳しい状況にあると述べ「このような時こそ地域との密着性という強みをこれまで以上に生かしてきめ細やかなご商売を続けることが大事では」。

 生産者に対する所得向上の後押しや、地元小売業者の商売の下支えに力を尽くすとし「地域の消費者の皆さまへの生鮮食料品の安定供給という、この市場に課せられた使命を果たしていきたい」と誓いを新たにした。

 市場管理者の田岡実千年市長は、安全・安心な青果物、水産物の安定供給への尽力に感謝を述べ「公設市場としての役割を果たすべく、市場機能の充実・活性化に努めていきたい」と協力を呼び掛けた。

(2022年1月6日付紙面より)

威勢のいい掛け声が響いた=5日、新宮広域圏公設地方卸売市場
小田三郎会長
2022年01月06日
63 2年ぶり、厳かに弓引き神事
 豊作祈願する禱祭営む  (神内神社 )

 紀宝町神内の神内神社(宮地秀直宮司)で2日、新年の豊作を祈願する禱祭(とうさい)が営まれ、作柄を占うお弓神事が行われた。

 昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、2年ぶりに伝統の祭りが復活。新年早々にぎわいを見せた。

 神社で神事を執り行い、下澤深総代会長、川原田規泰区長、当主4人と矢拾い、御穀持ちの神内小児童4人らが身を清めた。当主は弓引きの高須崇さん、中前直也さん、後見人の楠本友茂さん、赤土雅則さん。矢拾いを井賀真央君(5年)、中前綸太君(4年)、御穀持ちは山本光姫さん(4年)、高須智菜さん(4年)が務めた。

 神事の後、参列者が行列を作り、鈴を鳴らしながら神社から200㍍ほど離れた宮田まで歩いた。宮田では弓引きの2人が約20㍍離れた位置から的を狙って2本ずつ計28本の矢を放った。中心に矢を射抜くと見物客から歓声と拍手が起こった。

 最後は澄み切った青空に遠矢を空に放った。この後、今年と来年の当主が集まり、神社で引き継ぎの儀を執り行って終了した。川原田区長は「地域の伝統行事が2年ぶりに復活して良かった。今年は的に20本の矢が当たり、豊作に期待が持てそう」と話していた。

(2022年1月6日付紙面より)

厳かにお弓神事を執り行う=2日、紀宝町神内
弓引き、後見人、矢拾い、御穀持ちらの皆さん
2022年01月06日
64 大漁や操業の安全を祈願
 熊野那智大社にマグロ奉納  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で初市が開かれた4日、和歌山県漁業協同組合連合会の額田浩事務局長ら4人が同町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)を参拝した。この日揚がったマグロを1本奉納し、大漁と漁業者の安全な操業を祈願した。

 今年の初市は4日午前9時時点では52㌧だったが、最終は約62㌧で税込み4764万853円と、近年にない水揚げだったという。

 約15㌔のメバチマグロが神前に供えられ、神事では神職が祝詞を奏上。巫女(みこ)が神楽「那智の瀧舞」を舞い、金幣(きんぺい)の儀が行われた。一同を代表し額田事務局長が玉串をささげた。

 男成宮司は奉納に感謝を述べ、「コロナ禍の中、漁業を取り巻く自然環境も日々情勢が変わり、ご苦労なされていると思う。神様のご加護の下、今年一年の豊漁と海上安全をお祈りいたしました」と語った。

 額田事務局長は「本日は大漁と安全を祈願させていただきました。市場では感染症対策に取り組んでいる。コロナが早く終息して、多くの方々に那智勝浦町のマグロをはじめとする水産物をおいしく楽しんでいただけたら幸いです」と話した。

(2022年1月6日付紙面より)

初市のマグロを奉納した和歌山県漁業協同組合連合会の皆さん=4日、那智勝浦町の熊野那智大社
生きの良いマグロ
2022年01月06日
65 清野健太郎君3度目の頂点  串本町勢、好成績を重ねる  (中高生読書まつり )
2022年01月06日
66 9日に田並劇場で先行公演  木皮成さんら合宿の延長で  (串本町 )
2022年01月06日
67 濵端ひとみさんが優勝  令和4年初射会  (新宮弓友会 )
2022年01月06日
68 ふるさと忘れず感謝持って  飛鳥神社で「新成人のご祈祷」  (太地町 )
2022年01月06日
69 町民のよりどころとなるよう  仕事始めで町長年頭訓示  (紀宝町 )
2022年01月06日
70 お正月休みを楽しんで  子どもたちが餅つき体験  (紀宝町商工会青年部 )
2022年01月06日
71 大きな夢と高い目標を  新成人151人を祝し激励  (熊野市成人式 )
2022年01月06日
72 お悔やみ情報