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2022年09月15日
1 新宮高校チームが初優勝
 高校生クイズ in English  (和歌山県 )

 和歌山市の和歌山マリーナシティで11日に開催された「第11回わかやま高校生クイズ in English」で、新宮市の県立新宮高校1年の小西汰知さん、藤野遥さん、川端天人さんのチームが初優勝を飾った。

 和歌山県、日本、世界に関する幅広い知識やなぞなぞを問う英語のクイズ大会で、和歌山県教育委員会主催。近畿大学附属新宮高校や県立新翔高校をはじめ、県内13校から33チーム96人が出場した。クイズは全て英語で出題・解答を行い、○×クイズの予選、早押し3問先取の準決勝を経て、4チームが決勝へ進出した。

 決勝戦は早押し5問先取で、新宮高校チームは県立桐蔭高校と4ポイントずつで並ぶ接戦となったが「私の目は三つあり、赤と青と黄色。私は誰?」というなぞなぞに協力して「traffic light(信号機)」と解答して優勝をつかんだ。

 チームリーダーの小西さんは「問題文が全然聞き取れない問いもあったが“three(3)”“shrine(神社)”“crow(カラス)”の三つの単語から『ヤタガラス』と答えることができ、ここから流れがつかめた」と振り返る。「英語が大好きで、同じESS部の2人を誘った。実用英語技能検定やTOEICにも挑戦しているが、最近は伸び悩んでいたので、県大会で優勝できてうれしい。将来は英語の教師になりたい」と目標を口にした。

 藤野さんは「これまでの優勝校は進学校ばかりで、まさか優勝できるとは思っていなかった。先生方に予想問題を作ってもらい、練習したおかげ」。川端さんは「他の2人に助けられた。いつか海外で働いてみたい」と語った。

 英語科の小川茜教諭は「引っかけ問題も多い中、3人で知恵を出し合い、チームで闘ったことが優勝につながったのでは」と話していた。

(2022年9月15日付紙面より)

(左から)藤野遥さん、小西汰知さん、川端天人さん=13日、新宮市の県立新宮高校
高校生クイズ大会会場の様子(新宮高校提供)
2022年09月15日
2 1万2千円の商品券
 全町民への配布を承認  (太地町議会 )

 太地町議会(水谷育生議長、10人)9月定例会が13日、太地町役場の議場で開会した。9人の議員が出席。町民1人当たり1万2000円の商品券配布事業費や、ドローン活用の映像販売の実証実験事業費などを含む、一般会計補正予算案などを可決承認した。会期は22日(木)までの10日間、一般質問は21日(水)から。

 新型コロナウイルスの感染で療養中の三軒一高町長に代わり、漁野洋伸副町長が議案の提案理由説明を行った。内容は報告2件、議案2件、決算認定7件であることを紹介。「詳細は各担当者より説明させる」と伝えた上で、慎重審議を呼びかけた。

 商品券配布事業は、国の交付金を活用したものであることが、町当局から説明があった。筋師光博議員は「事業の詳細は。執行はいつを予定か」と問うた。当局は「1人1万2000円分の商品券を2920人分、計上している。10月9日に配布を予定。使用期限は令和5年の1月15日まで。可決されたら、協力店舗を募集したい」と答えた。

 海野好詔議員は「(商品券ではなく)現金では駄目なのか」と確認。当局は「現金にしたいが、それだと国の基準で交付金対象にならない」と理解を求めた。

 ドローン活用事業についても町当局より、国の補助金を活用したものであることが報告された。森岡茂夫議員は「ドローン事業の内容はどういうものか」と質問。当局は「森浦湾でのシーカヤックの様子を空撮して、スマホに配信したり、シーカヤックやサイクリングの拠点にドローンで弁当を配達したりする事業を考えている」と伝えた。

 これを受けて漁野尚登議員は「お金をとるのか」と尋ねた。当局は「配信料や配達料を考えているが、今回はあくまで実証実験。アンケートをとるなどして検討する」と述べた。

 一般会計補正予算案は、3億2080万2000円を追加するものだった。全会一致で可決となった。

(2022年9月15日付紙面より)

一般会計補正予算案などを審議した=13日、太地町役場の議場
2022年09月15日
3 現地実習で学びを生かす
 玉川大学観光学部の学生  (古座川町 )

 玉川大学観光学部リージョナルリーダーコースの1年生11人が7日から10日までの4日間、古座川町観光協会(鈴木貴裕会長)協力の下でフィールドワークに取り組んだ。

 同コースの専門科目「地域創生プロジェクト」の一環。履修する11人は持続可能な開発目標(SDGs)を意識しながらツーリズムによる地域活性化の手法を学んでいて、その学びを現地で生かす経験を積むためこのフィールドワークに臨んだ。

 同科目を担当する小林等准教授はテーマとして「古座川町の特定エリア(空き地)を活(い)かし、Z世代を対象に、地域が活性化する魅力あるアイデアをプレゼンせよ!」を設定。前年度に大学生対象スタディーケーションの実証実験に臨んだ経緯がある同協会に受け入れを求め、同協会は過去の実績を生かして場を整える協力をした。

 11人は四つのグループに分かれ、初日は合同で南紀熊野ジオパークセンターや町内にある虫喰岩(むしくいいわ)、一枚岩、滝の拝などのジオサイトを見学。2日目はグループそれぞれの小テーマに基づいて現地の現況を調べ、バーベキュー交流会を開いて住民との意見交換にも取り組んだ。3日目は古座川ジビエ山の光工房を見学し、現地でできる体験に選択参加。以降は発表の準備に専念した。

 4日目は南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館でグループごとにプレゼンテーションを実施。現況から課題を抽出し、フィールドワークのテーマに沿って解決策の提案をするという流れを基調にして発表を重ねた。様子は会場聴講とオンライン聴講の2系統で伝え、現地や同大学の関係者が質問や感想、意見を寄せて11人の経験を後押しした。

 現地を代表して同町地域振興課の下村賢一課長、同協会の鈴木会長と須川陽介理事(前会長)が講評。それぞれの立場から感じた事柄を伝え、提案に感謝するなどした。

 現地実習を終えて小林准教授は「学びを生かす経験は大学の4年間にとどまらず、以降の人生においても役に立つ。非日常がある場所を訪ねてみたり人脈につながったりと今回はいい経験をさせていただき、学生は久しぶりに旅の良さも感じられたと思う」と語った。

  □     □

※Z世代=生まれた時点でインターネットやデジタル技術があり親和性が高い世代。現時点のおおむね10~25歳を指す。

(2022年9月15日付紙面より)

現地の課題を抽出し解決策を関係者に提案する学生ら=10日、南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館
2022年09月15日
4 県内温泉の活性化を
 わかやま12湯サミット  (那智勝浦町 )

 「第2回わかやま12湯サミットin南紀勝浦温泉」が12日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島で開かれた。和歌山県内の12温泉地の旅館ホテルの女将(おかみ)を中心に、関係者52人が参加。県内温泉地の活性化を目指し情報を交換し、交流を深めた。

 わかやま12湯推進協議会(青木査稚子会長)の主催。県の温泉の魅力PRなどのために2020年に組織した団体で、女将が前面に立ち、温泉地のある市町村や観光協会、観光地域づくり法人(DMO)などと連携して活動を行っている。

 加盟の温泉地は▽わかやま温泉▽みなべ温泉▽白浜温泉・椿(つばき)温泉▽すさみ温泉▽串本温泉▽龍神温泉▽川湯温泉▽渡瀬温泉▽湯の峰温泉▽南紀勝浦温泉▽湯川温泉▽太地温泉。第1回のサミットは昨年10月に、田辺市の龍神温泉で開いていた。

 今回は、多くが浴衣姿での参加だった。各温泉地の女将など女性4人が語るパネルディスカッションが「注目される和歌山の温泉のここが好き‼」をテーマに開催された。自分がいる温泉地ではなく、他所の温泉地をアピールするという条件があった。

 「渡瀬や川湯など山あいの温泉は、雨でも山がきれい」「椿は白浜ほど開けていなくて、人に温かみがある」「いろんな人が友人のように話しかけてくれる。地元の人との交流が魅力の一つ」「川湯は出た後も体がずっとぽかぽかする」「湯川は化粧水にずっとつかっている感じ」などの意見があった。

 パネルディスカッションに先立ち、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員も務める和歌山大学の後誠介客員教授による「わかやま 温泉の謎を解く」の講演もあった。「温泉は岩石を煎じ詰めた漢方薬のようなもの」「もとは雨水。100年以上前の水が温泉となっている」などと伝えた。

 同町の堀順一郎町長のあいさつもあった。「意見交換など行い、県全体で誘客できるような取り組みにつながれば」と述べた。

(2022年9月15日付紙面より)

パネルディスカッションでは他の温泉地の魅力を紹介
2022年09月15日
5 東紀州選抜が初優勝  三重県中学生軟式野球選抜大会  
2022年09月15日
6 「町の役に立てたかな」  子ども議会の要望に応じ点検  (紀宝町 )
2022年09月15日
7 3人が登壇、当局質す  新宮市議会一般質問①  
2022年09月15日
8 参加した生徒の感想紹介  サマーボランティアスクール  (太地町 )
2022年09月15日
9 海外協力隊が見たネパール  19日まで、太田の郷で写真展  (那智勝浦町 )
2022年09月15日
10 命を守るための工夫を  勝浦小5年生が防災学習  (那智勝浦町 )
2022年09月15日
11 往時の現物交え魅力伝える  「那智大滝」記念展始まる  (南紀熊野ジオパーク )
2022年09月15日
12 長期の訪問で姿勢を学ぶ  グローカルの2年生20人  (串本古座高校 )
2022年09月15日
13 町の発展祈り晴天の下、斎行  勝浦八幡神社例大祭  (那智勝浦町 )
2022年09月14日
14 文化ホールの改善点は?
 より良い運営に向けアンケート  (新宮市「丹鶴ホール」 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」が昨年10月にオープンし、来月で開館1年を迎える。開館1周年を節目とし市では現在、これまで施設内文化ホールを使用した個人や団体などに対してアンケートを実施しており、募った意見を基に今後の管理運営の見直しなどに反映していく構えだ。

 同施設は東に新宮城跡、北に熊野川を望む現在地に建設され、昨年10月3日に華々しくオープンの日を迎えた。

 貸館としても使用される文化ホールは立ち見席などの利用により最大人員1142人を収容できる大型ホール。客席を全て収納することで平土間パターンに転換できるなど、イベントに合わせて客席パターンを変えられる汎用(はんよう)性の高さを誇る。

 文化ホールの令和3年度貸館使用率は平均59・4%で、土・日・祝日のみでは72・2%。コロナ禍における開館・運営となったが、さまざまなイベントを通して多くの人に利用されている。

 市ではこれまで、来場者らに対するアンケートは実施していたが、貸館利用者に対して意見を募るのは今回が初めて。アンケートを通して満足度調査やニーズ把握などを行うことを目的としている。

 質問は、良い・悪いところや施設の使い勝手、料金、清掃状況、職員や技術スタッフの対応などに関してで、回答期限は今月末。

 開館1年を迎えるに当たり、文化振興課の栗林圭一課長は「できる部分、できない部分含めてこれまでも改善は重ねてきた。頂いた意見を基に、できる限り利用者に寄り添える施設を目指していければ」と思いを語る。

  □     □

■改善に向け、民間も



 タイミングを同じくして、施設および文化ホールの有効的な利活用に向けて声を上げようとする動きもある。

 市文化複合施設管理運営検討委員会元委員長の関康之さんは、開館1年を経過するに当たり、市内を中心とした文化関係の団体などに対し意見を聴取。意見交換などを通して、利用環境や改善案などをまとめる方針だ。

 関さんは「ボランティアとしてイベントに協力した際、改善すべき課題があると感じた。今後、地元だけでは活用しきれなくなると思う。当地方への観光を兼ねて文化ホールのイベントに参加してもらうことも視野に入れ、利活用の可能性を増やしていく必要があるのでは」。

 また、文化ホールを使用したことのある団体関係者は「スタッフのスキルなどは素晴らしいと感じた。しかし、使用料金や備品、終了時間の制約など課題もあると思う。運営面での改善を期待したい」と話していた。

(2022年9月14日付紙面より)

「丹鶴ホール」内の文化ホール=新宮市下本町
来月開館1年を迎える「丹鶴ホール」
2022年09月14日
15 神事のみ営んで礼つなぐ
 古座神社など例祭を執行  (串本町 )

 串本町古座にある古座神社(石田保宮司)の例祭が10日に宵宮、11日に本祭を迎えた。昨今の新型コロナウイルス感染状況を鑑み、今年も神事のみで奉仕。併せて9日に境内社・住吉神社例祭、11日に九龍島(くろしま)神社例祭(遙拝〈ようはい〉神事)も執り行い、礼を今後につないだ。

 古座神社は旧古座浦域を代表する聖域で、現在は応神天皇、素盞嗚尊(すさのおのみこと)と海神3神(底筒男命〈そこつつのおのみこと〉・中筒男命〈なかつつのおのみこと〉・表筒男命〈うわつつのおのみこと〉)などをまつり古座区が護持している。近世には八幡社だった経緯があり、例祭は旧暦8月15日に近い日曜日(奉仕の都合により古座小運動会と重なる場合は2番目に近い日曜日)を本祭日にして営んでいる。普段は閉ざされている参道鈴門を開いて山腹にある本殿を直接参拝できる年間で唯一の機会ともなっている。

 神事と併せて古座青年会が獅子舞、河内会が御舟謡(みふねうた)、同神社が子どもみこによる浦安の舞を奉納するのが例年の慣例となっているが、おととし、昨年に続いて今年も感染予防のため見送り、参道鈴門の開扉や鈴門以外の境内ちょうちんの飾り付けも参拝の密を避けるため休止。代表参列による神事のみで営むこととした。

 大前の儀は11日午前10時から社務所で執り行い、古座区、古座青年会、古座獅子会、河内会、勇進会、和歌山東漁業協同組合古座支所、氏子総代、責任役員の代表8人らが石田宮司と共に参列。石田宮司と代表8人で玉串をささげ二礼二拍手一礼の所作で信仰を注いだ。引き続き境内で九龍島神社に向かって遙拝神事も営んだ。住吉神社例祭は9日夜半、社務所で関係者のみ参列する形で執り行った。

 今年から稽古を再開した古座青年会と河内会に対し、子どもみこの奉仕は3年続いて稽古も含めて見送り。石田宮司は対象とする小学4年生前後の世代の意識の希薄化を心配しつつ「来年は一から立て直すつもりで臨む」と継続の思いを掲げつつ、今年の奉仕に努めていた。

(2022年9月14日付紙面より)

社務所で本殿大前の儀に臨む代表参列者ら=11日、古座神社
住吉神社例祭(上)や九龍島神社例祭の様子
2022年09月14日
16 土砂災害調査研究を発表
 シンポジウムに600人  (那智勝浦町 )

 国土交通省近畿地方整備局、大規模土砂災害対策技術センター(以後、大規模センター)、和歌山県、那智勝浦町は10日、同町の体育文化会館で紀伊半島大水害から11年「大規模土砂災害対策技術センターシンポジウム~紀伊半島から新たな砂防技術を全国へ~」を開催した。仁坂吉伸和歌山県知事をはじめ、和歌山、三重、奈良3県の市町村長や議員などが出席し、事前申込者も含め約600人が来場。オンラインでも実施されたシンポジウムでは斜面崩壊研究の成果や最新技術の活用などについて発表され、パネルディスカッションも行われた。

 はじめに、国土交通省水管理・国土保全局砂防部の三上幸三部長が大規模土砂災害対策技術の発展などの地域防災力の向上のために、大規模センターを設置したとし「今後も数多くの機関と連携し、地域に密着した活動を行っていく」とあいさつ。

 仁坂知事は同水害の犠牲者に触れ「尊い命は帰ってこない。最も被害の大きかった那智勝浦町でシンポジウムが実施できるのは感慨深い。災害発生時は研究成果を生かし、命が失われることを食い止められるよう祈っております」。

 堀順一郎町長が「悲しみと教訓を忘れることなく、後世に伝えていかなくてはならない。シンポジウムを防災減災の向上につなげていただけたら」と話した。

 大規模土砂災害対策研究機構の委員長で京都大学農学部の小杉賢一朗教授が「大規模土砂災害対策技術センターの提供するフィールドにおける斜面崩壊研究の成果とその活用の可能性~地下水観測からわかりつつある土砂災害の予測方法~」を講演した。

 一般的に土砂災害の発生には雨水の浸透・流動に伴う地下水位の上昇が大きな誘因の一つになるとし、観測結果を効果的な避難につなげ、人的被害を防止・軽減していくことが重要と主張。

 小杉教授は「紀伊半島大水害時の最大時間雨量や積算雨量を超過したら非常に危険」「紀伊半島大水害後に初めて経験する規模の豪雨になったら危険が相対的に大きい」「明確な根拠に基づく適切な避難につながる可能性が考えられる」と訴えた。

 続いて、大規模センターのセンター員で国土技術政策総合研究所の竹下航さんが映像で、深層崩壊の仕組みを解説。同センターの副センター長で、近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所の山本悟司所長が「ドローン最新技術活用」「自動化施行」について説明した。

 最後は筑波大学の内田太郎教授がコーディネーターを務め、5人のパネリストと共に「紀伊半島大水害からの技術開発、今後の方向性~災害予測、危機管理、流域監視と防災教育~」と題して、パネルディスカッションに取り組んだ。

 近畿地方整備局の渡辺学局長のあいさつをもってシンポジウムが締めくくられた。

 会場では大規模センターの紹介、調査研究成果を紹介したパネルや、那智川の事業実施状況の映像紹介などが展示された。

(2022年9月14日付紙面より)

紀伊半島大水害から11年が経過し、大規模土砂災害対策技術センターシンポジウムが開催された=10日、那智勝浦町の体育文化会館
多くの来賓や人々が出席した
2022年09月14日
17 伝統芸能のあや踊り
 太地小で練習スタート  (太地町 )

 太地町立太地小学校(海野文宏校長)で伝統芸能の「あや踊り」の練習がスタートした。12日には民芸保存会くじら踊り部会の鈴木崇試副会長と高野和昌さんが来校し、4~6年生39人に振り付けを教えた。

 古式捕鯨発祥の地である同町の県指定無形文化財「くじら踊り」は、クジラが捕れたときなどの祝い事の際に船上で踊る座踊り。綾棒(あやぼう)をもりに見立てて打ち振る「あや踊り」と、もろ肌脱ぎになって太鼓のリズムに合わせて踊る「魚踊り」の二つがある。

 児童が踊るあや踊りには、1~3年生用の簡易バージョンと、より大人が踊るものに近い高学年バージョンがある。高学年バージョンには綾棒を回転させながら投げる動作などがあり、今年初めて挑戦する4年生は苦戦しながらも5、6年生の動きを追いかけて練習。体育館に太鼓と唄が響いた。

 練習の成果は、10月29日(土)に開催される太地小学校の運動会で披露する予定だ。

(2022年9月14日付紙面より)

綾棒を持って練習する4年生=12日、太地町立太地小学校
振り付けを教える高野和昌さん(左)と鈴木崇試副会長
2022年09月14日
18 最優秀賞2点など決まる  小中学生ポップコン発表  (串本町 )
2022年09月14日
19 議員の倫理感などめぐり論争  新宮市議会  
2022年09月14日
20 小中学生の力作を審査  熊野を描こう絵画作品展  
2022年09月14日
21 高池小学校が最優秀賞  人権の花写真コンテスト  
2022年09月14日
22 秋を知らせる赤い花  那智勝浦町でヒガンバナ  
2022年09月14日
23 穏やかに過ごせる場に  王子おやつサロンがマスク入れ作り  (新宮市 )
2022年09月14日
24 キノコや粘菌を観察  県立博物館がイベント  (那智勝浦町 )
2022年09月14日
25 団子作りやゲーム楽しむ  中央児童館で「お月見のつどい」  (新宮市 )
2022年09月14日
26 地震発生時の行動考える  神内小で防災体験学習  (紀宝町 )
2022年09月14日
27 保険給付費、毎年増加  紀南介護保険広域連合が定例会  
2022年09月14日
28 ワクチン接種事業費など計上  令和4年第3回定例会が開会  (紀宝町議会 )
2022年09月14日
29 船上から復旧状況を見学  東防波堤のクルージング  (紀宝町 )
2022年09月08日
30 連携確認、有事に備え
 3機関で災害救助訓練  (新宮警察署 )

 新宮警察署(田原正士署長)は7日、新宮市の熊野速玉大社北側の熊野川河川敷(通称:権現河原)で、新宮市消防本部(垣内一男消防長)、ドローン協定締結企業の株式会社アドホック(喜多徳幸代表取締役社長)と合同の災害救助訓練を行った。地震の発生を想定し、無線などを使った通信、ドローンによる捜索、倒壊家屋や河川内離島からの救出救助の訓練を実施。連携を確認して有事に備えた。

 紀伊半島大水害から11年が経過するに当たり、大規模災害発生時における関係機関との連携や、救出救助に万全を期すことを目的として実施した。新宮署から12人、新宮消防から7人、アドホックから3人が参加した。

 和歌山県南方沖で地震が発生、新宮市でも震度6強を記録したと想定した。新宮署が現地本部を設置し、衛星携帯電話や無線を使って新宮消防やアドホックに応援を要請した。これを受けてアドホックが現着、ドローンを飛ばして周辺を捜索した。

 ドローンに搭載したカメラとサーモグラフィーを使い、倒壊家屋内の要救助者を発見。警察が現地に向かい、チェーンソーで屋根を切り開いて、要救助者を助け出した。ドローンは、河川内離島の亀島にも要救助者がいることを発見。これは消防が担当、ボートで亀島に向かい、要救助者を搬送した。

 田原署長は「新宮署では一人一人が、災害警備の向上を目指して頑張っている。その成果を発揮するとともに、新宮消防やアドホックとの連携が行えるように、不備があれば改善し、救える住民の命を一人でも救えるようにしたい。災害時は、現場の状況が分からないので、ドローンで安全に全体像を把握し、適切に人員を配置することで、新宮署管内のどこの地域でも同じように、命を救えるようにしたい」などと話した。

(2022年9月8日付紙面より)

警察が倒壊家屋から要救助者を救助=7日、新宮市新宮の熊野川河川敷
アドホックがドローンを飛ばして要救助者を捜索した
2022年09月08日
31 怒りとの向き合い方学ぶ
 那智中で「こころの授業」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長)で6日、スクールカウンセラーの田邊美由紀さんによる「こころの授業」があった。1年生51人が「怒り」との上手な付き合い方について学んだ。

 同校には毎週火曜日、年間36回スクールカウンセラーが来校し、生徒だけでなく保護者の相談にも乗っている。2学期が始まったばかりの生徒たちに、気持ちを落ち着けて学校生活を送ってもらえるよう授業を実施した。

 田邊さんは「怒りやイライラは、今後をよりよくしていこうという思いにつながる大切な気持ち。怒りをため込んだり、カッとなって物や人にぶつけたりするのではなく、上手に向き合っていくのは、大人にも子どもにも必要なこと」と話し「怒りの管理方法」を意味する「アンガーマネジメント」の手法を紹介した。

 怒りを感じたときにその場でできる行動として▽感情のピークが過ぎるまで6秒数える▽いったんその場から離れる▽目をつむる▽冷たい水を飲む▽肩の上げ下げ運動▽深呼吸―を挙げ、冷静になった後に、誰かに怒りを感じた理由を話すよう呼びかけた。また、友達が怒っているときにも、一緒にこれらの行動を実践し、相談に乗るよう話した。

 授業後半では、家でできる▽好きな音楽を聴く▽運動する▽温かい飲み物を飲む▽気に入った物を触る―などの方法について、生徒たちが自分なら具体的にどういう行動を取るのかを考えてワークシートに書き込んでいた。

(2022年9月8日付紙面より)

スクールカウンセラーの田邊美由紀さんが講話=6日、那智勝浦町立那智中学校
2022年09月08日
32 川口~宇津木間で川下り
 小学6年生がカヌー体験  (古座川町 )

 古座川町内の小学6年生を対象にしたカヌー体験が2日にあり、児童13人が川口~宇津木間の古座川流域で川下りを経験するなどした。

 同流域に育つ子として正しく安全に川と親しむ経験を積む目的で年1回、同町教育会が世話役となって実施。平年は夏休み序盤に訪問する川崎市ふれあいサマーキャンプの小中学生と交流する下準備も兼ねて1学期終盤に取り組んでいるが、本年度は訪問がなく若干ずれ込む形で目的達成のため実施する形となった。

 前年度よりも少し長い全長約4㌔のツーリングコースを設定。起点の明神橋そば河原に集合した児童らは南紀串本観光協会古座のインストラクターから安全な乗り降りの仕方やパドルの扱い方、操船方法を教わった後、教員1人を加えた14人でペアを組み2人艇に乗ってツーリングを始めた。

 半ばの高瀬や月野瀬〈少女峰前〉の河原で小休憩を挟み、距離が延びた分短時間となってしまったが月野瀬の河原で数分ほど水浴びもして涼を増しながら終点の河内島前河原を目指したという。

(2022年9月8日付紙面より)

ペアになってカヌーツーリングを経験する古座川町内の小学6年生ら=2日、河内島周辺
川下りを無事終えて指導をしてくれたインストラクターに感謝
2022年09月08日
33 児童の力作が並ぶ
 神倉小で夏休み作品展  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で5、6の両日、夏休み作品展が開かれた。全校児童426人の工作や自由研究などの力作が体育館に並び、保護者や祖父母たちが見学に訪れた。

 会場には、夏休みに児童が作った木製の椅子や本棚、写真立て、オリジナルのゲーム、絵画、書道など、学年別にさまざまな作品を展示。来場者は「きれいにできているね」「すてきやわ」と会話をしながら見入っていた。

 児童の作品は「第8回和歌山県ジュニア美術展覧会」などに出展される予定となっている。

 訪れた児童の祖父は「孫の作品を目にして、思っていたより上手に作っていたので驚きました。他の子どもたちもすてきな物ばかりで感心した。これからも夏の楽しかった思い出として覚えていてもらえれば」と笑顔を見せていた。

(2022年9月8日付紙面より)

児童の作品を見に訪れた来場者=5日、新宮市立神倉小学校
2022年09月08日
34 6人の功績をたたえる  自治功労表彰の授与式  (御浜町 )
2022年09月08日
35 国道169号の改良整備を  8市町村長らが要望  
2022年09月08日
36 LEDでハロウィーン飾り  子ども元気塾の科学工作教室  (紀宝町 )
2022年09月08日
37 音楽で表現力や想像力  保育所でリトミック始まる  (紀宝町 )
2022年09月08日
38 認知症、まずは知って  パネル展示と映画上映  (新宮市 )
2022年09月08日
39 オレンジ色が鮮やか  キバナコスモス咲く  
2022年09月08日
40 少女時代に田原から渡米  後藤初子さんが故郷で語る  (串本町 )
2022年09月08日
41 練習の成果に惜しみない拍手  たかこバレエ教室が発表会  (新宮市 )
2022年09月08日
42 16日から採用選考解禁  就職希望生の壮行式  (新翔高校 )
2022年09月08日
43 複合セ改修などの予算承認  町議会第3回定例会始まる  (古座川町 )