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2022年04月13日
1 新宮―白浜間、28億円超の赤字 17路線30区間の収支を公表 (JR西日本)

 JR西日本は11日、利用者が少ない在来線17路線30区間の収支を初めて公表した。2017~19年度の営業損益の赤字額の平均は、紀勢線の新宮―白浜間が、山陰線の出雲市―益田間の34億5000万円に続く28億6000万円。JR西日本は、経営状況の厳しさを示すデータを共有することで、沿線自治体と存廃を含めた運営の在り方の協議を加速させたい考えだ。

 今回の開示対象は19年度の1㌔当たりの1日の輸送密度2000人未満だった区間。在来線総距離の約3割に及び、全ての線区で赤字だった。30区間の合計赤字額は約247億円となった。JR西日本では「地域の皆さまと課題を共有し、地域のまちづくりや線区の特性・移動ニーズを踏まえて、鉄道の上下分離などを含めた地域旅客運送サービスの確保に関する議論や検討を幅広く行いたい」と見解を示している。

 情報開示を受け、和歌山県の仁坂吉伸知事は「路線ごとに採算を合わせる必要はなく、黒字路線の収益を赤字路線に配分するなど、全ネットワーク維持の方向で考え、また、輸送密度などの一律の基準を用いて地方路線の切り捨てありきで見直しを進めるのではなく、地域資源を活用した利用促進などの柔軟な対応を行うべき」などとコメント。

 新宮市の田岡実千年市長は「新宮―紀伊田辺間で実施していた『サイクルトレイン』が、この4月から御坊までに拡大し、これまでJRを利用していなかった人も利用する機会が増えた。周辺自治体と共に観光を盛り上げ利用促進につなげたい」。

 市観光協会の里中陽互会長は「道も良くなり、また人口減少などの影響で鉄道を利用する人も少なくなったのでJRの公表はショックだが予想はしていた。住民や関係自治体も真剣に考えていかないといけない問題では」と話している。

(2022年4月13日付紙面より)

新宮市徐福のJR新宮駅
2022年04月13日
2 クリスタルボウル演奏
 小林ちひろさんが奉納  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社で10日、東京都世田谷区在住の演奏家の小林ちひろさんによる、クリスタルボウル演奏の奉納があった。五つのクリスタルボウルを使い、幻想的な音色を響かせた。

 小林さんは、太地町に友人がおり、その友人の仲介で、初の同大社での奉納演奏が実現した。もともと神社仏閣が好きで、2年ほど前から、聖地の一つである熊野三山でも奉納演奏がしたいと思っていたが、コロナ禍の影響で、ずっと来ることができなかったという。

 空路で9日に南紀白浜空港に到着、本宮、速玉の両大社も参拝し、この日に那智での奉納演奏となった。クリスタルボウルは、水晶でできた円筒形のボウルで、専用のバチでたたいたり、開口部の縁をなぞったりして音を出す。

 小林さんは、奉納演奏前に、熊野那智大社で正式に参拝。祈りをささげた上で、境内にあるあずまやの長生殿に移動し、演奏を行った。

 サイズや模様の違う五つのボウルを並べ、バチで鳴らして、空気が静かに揺らぐような、ゆったりとした音の空間を生み出した。たまたま居合わせた参拝客は、小林さんの前に用意された椅子に腰かけて耳を傾け、その音色を堪能していた。

 小林さんは「奉納演奏の夢がかない、感慨深い。やっとかなったとの思いがある。素晴らしい所だと思った」と感想。

 同大社の男成洋三宮司は「素晴らしい、癒やされるような音色だった」と話した。

(2022年4月13日付紙面より)

クリスタルボウル演奏を行う小林ちひろさん=10日、熊野那智大社
2022年04月13日
3 77年前、沖縄の中学生は何を見た
 中田、阪本さん招き平和学習  (矢渕中 )

 紀宝町立矢渕中学校(立嶋信雄校長)で8日、平和学習があった。修学旅行の事前学習として、3年生72人が太平洋戦争で唯一の地上戦があった沖縄の歴史を学んだ。

 作家の中田重顕さん(79)が講師を務め、元有線放送アナウンサーの阪本浩子さん(80)が朗読。2人は20年ほど前から各中学校で平和学習を続け、沖縄に修学旅行する意味を伝えてきた。

 中田さんは「77年前、沖縄の中学生と先生たちは何を見たのか。沖縄で学ぶべきことは、命が何より大切だと言えなかった時代の悲しみ。それを象徴するのが沖縄学徒隊である。女子学徒隊の悲劇を中心に考えてみよう」と切り出した。

 「戦争は人類が考え出した最悪の政策」と断じ、ロシアによるウクライナ侵攻を交えながら「戦争は軍服を着た兵士たちが戦うものだった。子ども、お年寄り、障害者など軍服を着ない人たちを非戦闘員と呼び、戦争中でも保護されるべきとされていた」とハーグ陸戦条約を説明。

 1941(昭和16)年12月8日、太平洋戦争が勃発。日本国中が戦争一色になり、女性たちも軍事教練を強いられた。沖縄は日本でただ一つ地上戦が行われ、子どもを含む県民50万人中、10万人が亡くなった。

 沖縄を守っていた日本の第32軍の主力部隊「第62師団」は三重県や愛知県出身の兵隊を中心に構成され、熊野市出身者は71人、御浜町は23人が沖縄で戦死したとし「紀宝町は何人だろう。君たちで調べてほしい」と求めた。沖縄では中学3年生から軍に協力し、女学校の生徒594人が動員され361人が戦死した。男子生徒は800人が死亡した。

 「『殺せ、殺しなさい、皇国の女性は捕虜になどならない、撃ちなさい、なぜ撃たない』。17歳の少女のこの世のものとも思えぬ声だった。しばらくのためらいの後、自動小銃の響きわたる音がした」。阪本さんは、女学生の手記などを朗読した。

 中田さんは「第三外科壕(ひめゆりの壕)で戦死した少女たちは、親やきょうだいにかわいがられてきた。青春もなく恋も知らず、大人が始めた戦争の犠牲になって死んだ」と伝えた。最後は「再び、こんな戦争をする世にするのか、しないのかは、これからの社会を築く君たちの手にかかっている。よく歴史を学び、自分の頭で、自分の心で考えられる人になってほしい」と語った。

 3年生は5月16~21日に、沖縄県のひめゆりの塔、平和の礎(いしじ)、ガマなどを訪れる予定。生徒会長の中野悠君は「沖縄では歴史をしっかり勉強したい。ウクライナの人たちなど民間の人が被害に遭わないでほしい」と話していた。

(2022年4月13日付紙面より)

沖縄の歴史を伝える中田重顕さん(右)と阪本浩子さん=8日、紀宝町立矢渕中学校
平和学習に取り組む3年生
2022年04月13日
4 三輪崎支所救助員が快挙
 海難救助貢献し表彰  (串本海上保安署 )

 新宮市三輪崎の三輪崎漁業協同組合で11日、串本海上保安署長表彰授賞式があった。海難救助に貢献したとして、内海浩一署長が熊野灘救難所三輪崎支所の救助員、谷奥孝信さん、井上元和さん、川上清雄さん、堀内秀訓さんに対し表彰状を手渡した。

 串本町で最大時間雨量50㍉、累積雨量193㍉を記録(和歌山県危機管理局発表)した3月18日。新宮・東牟婁地方でも強風、高潮注意報が発表され大荒れの天候となった。

 三輪崎漁港港口においてミニボートが転覆し、乗員3人が海中転落したとして、海上保安庁緊急通報用電話番号「118番」に通報が入ったのが午後3時30分。

 同署からの救助協力要請を受けた谷奥さんら4人は、救助員として漁船考良丸(船長=谷奥さん)と井上丸(船長=井上さん)で現場に急行し、午後4時ごろに転覆したミニボートにつかまって救助を求める男性3人を考良丸に引き上げ、迅速かつ安全に要救助者を救助した。3人は体力を消耗していたものの、命に別条はなかった。

 表彰状を手渡した内海署長は「管内が串本から新宮と非常に長く、リアス式海岸で巡視船も近づけないことが多いが、いつも連絡したときには気持ちよく引き受けてくれてありがたい。今後とも協力を」と呼びかけた。

 谷奥さんや井上さんは、当時は大しけで自分たちの身にも危険を感じたと振り返りつつ「もう少し時間がたっていたら危なかったかもしれない。助けることができて良かった。これからもできることがあれば協力したい」と話していた。

 なお、同署によれば救助された3人は、全員救命胴衣を着用していた。海上保安庁では、海難事故防止のため、救命胴衣の常時着用を呼びかけている。

(2022年4月13日付紙面より)

表彰を受けた井上元和さん(前列左)、谷奥孝信さん(同右)、川上清雄さん(後列中央)、堀内秀訓さん(同右)。内海浩一署長(後列左)と=11日、新宮市三輪崎の三輪崎漁業協同組合
海難救助に対し表彰状を受けた
2022年04月13日
5 景観美化に汗を流す  たばこ商業組合紀南支部  (新宮市 )
2022年04月13日
6 通学路で子どもの安全守る  可搬式オービスで取り締まり  (新宮警察署 )
2022年04月13日
7 学芸員が解き明かす「本宮祭」 蘇理剛志さんが講話 (熊野本宮大社)
2022年04月13日
8 小麦の価格が上昇  うどん店に影響迫る  (新宮市「たぬき屋」 )
2022年04月13日
9 豊かな実りが生き物誘う  久司さん宅のレンゲ畑  (那智勝浦町 )
2022年04月13日
10 ピアノ演奏に聞きほれる  麦の芽会がコンサート  (新宮市 )
2022年04月13日
11 新しい園生活始まる  丹鶴幼で入園式  (新宮市 )
2022年04月13日
12 いろんなことに挑戦して  みくまの支援学校で入学式  (新宮市 )
2022年04月13日
13 技と心磨き、さらに精進を  萩原きもの総合学院が卒入式  (新宮市 )
2022年04月13日
14 高校生の可能性に期待  防災ワークショップ  (紀南高校 )
2022年04月13日
15 春の一日を楽しむ  3年ぶりに「丸山千枚田の畦塗り体験」  (熊野市 )
2022年04月13日
16 骨髄バンクの応援団  勇気の会・紀州支部  
2022年04月13日
17 規模抑えつつ生誕祝う  霊巌寺で法会「花まつり」  (古座川町 )
2022年04月13日
18 新入生53人の入学を許可  本年度の入学式を挙行  (串本古座高校 )
2022年04月13日
19 第1回定例会一般質問④  串本町議会  
2022年04月13日
20 小学生13人、中学生29人新入  町立小中学校が一斉に入学式  (古座川町 )
2022年04月13日
21 お悔やみ情報
  
2022年04月12日
22 歴史重ね、後世につなぐ
 新宮LCがサクラを寄贈  (新宮市 )

 新宮ライオンズクラブ(新宮LC、金嶋正人会長)の会員ら33人は9日、新宮市の黒潮公園で清掃奉仕を展開した。また、新宮LC認証60周年を記念し、同所にオオシマザクラ60本を植樹。新宮市に寄贈した。金嶋会長が田岡実千年市長に目録を贈呈した。

 本年度(2021年7月1日~22年6月30日)、認証60周年を迎えた新宮LC。節目を迎えるに当たり記念式典などを盛大に執り行う予定としていたが、いまだ猛威を振るう新型コロナウイルス感染症情勢を受け、実施は困難な状況に。

 そんな中、コロナ禍にあっても比較的行いやすい清掃活動とサクラの植樹および寄贈をもって、60周年に対する機運を高めるとともに、地域に対する感謝を示す機会とした。新宮LCは、紀伊半島大水害(11年)の復興を祈念し、翌12年にも同所にヤマザクラの植樹を行っている。

 目録を受け取った田岡市長は、さまざまな事業を通したまちづくりへの協力に感謝を示し「近い将来、この場所が市民の皆さんが花見に訪れる場所になれば」と期待を寄せた。

 金嶋会長は「新宮LCは60年前、チャーターメンバー2人から始まった。その時自分は5歳。歴史の重みを感じずにはいられない。これまでさまざまな奉仕事業をしてきた。今後も70年、80年と歴史を積み重ね、後世に引き継いでいってほしい」と話していた。

 清掃活動には、田岡市長ほか市職員3人も参加。それぞれ火箸とごみ袋を手に、約2時間にわたり敷地内の美化活動に汗を流した。

(2022年4月12日付紙面より)

清掃奉仕に参加した皆さん=9日、新宮市の黒潮公園
金嶋正人会長(右)が田岡実千年市長に目録を手渡した
約2時間にわたり清掃活動を実施
2022年04月12日
23 運転者に安全運転呼びかけ
 河内橋北詰で早朝街頭啓発  (古座川町 )

 古座川町宇津木、河内橋北詰の交差点一帯で8日に春の全国交通安全運動の早朝街頭啓発があり、通行する運転者に安全運転が呼びかけられた。

 同町交通指導員会(松下健生会長)を軸にした行事で、毎年春秋の同運動に合わせて実施している。当日は同会とその事務局を持つ町役場、警察署等再編に伴い新たに新宮警察署から20人が啓発員として参加。代表して同署交通課の嶝口知宏課長が啓発の重点や再編後の同署の姿勢を伝え、初動に弾みをつけた。

 この交差点は丁字構造で、啓発員は3組に分かれ通行する運転手全員に声がかけられる形で布陣。同課の課員が安全な停車を図り、他の啓発員が物資を渡し親しく声をかけて適切運転を求めた。

 啓発を経て西前啓市町長は、道幅が狭い役場から下流約300㍍までの区間が近々ゾーン30(最高速度30㌔区域)になることを事前報告しつつ、「今後は新宮署の指導を頂きながら交通事故ゼロを目指して頑張る」とし引き続きの交通安全確保への協力を啓発員に要請。松下会長は「お年寄りと子どもを交通事故から守れるよう、それぞれの持ち場において今後とも頑張りたい。古座川町はこれからも信号がなくても大丈夫なよう、横断歩道は歩行者に譲る点を重点的に癖づけることを目指していきたい」とコメントした。

  □     □

 今期の運動期間は6日から15日(金)までの10日間で、県・交通事故をなくする県民運動推進協議会が掲げる運動の重点は▽子どもをはじめとする歩行者の安全確保▽歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上▽自転車の交通ルール順守の徹底と安全確保▽高齢者の交通事故防止―の4点。

 この日はオークワ串本店前でも地域交通安全活動推進委員と同署による横断歩道の歩行者優先の指導を含めた街頭啓発があり、同委員が横断歩道周辺でメッセージボードをかざし視覚的に順守してほしい事項を運転者へアピールするなどした。

(2022年4月12日付紙面より)

通行する運転者に物資を渡して安全運転を呼びかける啓発員=8日、河内橋北詰交差点一帯
2022年04月12日
24 自然の恵みに感謝 熊野本宮大社で新茶祭 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で10日、新茶祭が営まれた。大社裏の茶園で同大社敬神婦人会役員らが摘み取った特産品「音無茶(おとなしちゃ)」の新芽を神前に供え、自然の恵みに感謝するとともに産業の発展を祈った。

 音無茶は、平安時代に熊野を訪れた殿上人が植えたのが始まりといわれている。名前は大社近くを流れる音無川にちなんで付けられた。昭和30~40年代に栽培面積を増やし、現在は町内で40戸ほどが約5㌶で栽培している。黄金色でまろやかな味わいが特徴だ。

 昨年は3軒の農家が生葉約500㌔、緑茶加工後約100㌔、委託加工農家9軒が生葉約300㌔、緑茶加工後約60㌔を出荷。なお、令和3年をもって茶工場操業は終了している。

 この日は敬神婦人会の5人が、祓戸(はらいど)王子近くの茶園約10㌃で新芽を摘み取った。大社では毎年、収穫した一番茶を皇室に献上しているが、新型コロナウイルス感染症の影響で昨年に引き続き取りやめとなった。

 生産農家の倉谷夏美さんは「暖かくて霜の被害もなかった。順調な収穫ができそう」と笑顔。本格的な茶摘みは今月下旬から5月上旬ごろを予定しているという。

 神事を終え、九鬼宮司は「日本の平穏の中でお祭りができることに感謝。改めて祭りを通してコロナ収束を願い、そして世界の平和を祈ることは、蘇(よみがえ)りの場所が本来やるべき一つの姿とも思っている」。

 13日(水)から始まる例大祭「本宮祭」に対し「滞りなく、また、少しでも笑顔に会える場面を皆さま方と共有することができれば」と関係者らに協力を呼び掛けた。

(2022年4月12日付紙面より)

新芽を摘み取る敬神婦人会役員ら=10日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2022年04月12日
25 裸形上人しのび平和願う
 那智山青岸渡寺で開山祭  (那智勝浦町 )

 西国第一番の観音札所である那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で10日、開山祭献茶法要会が営まれた。本尊の如意輪観世音菩薩(ぼさつ)を開帳し、同寺の開祖とされる裸形上人(らぎょうしょうにん)をしのび、髙木住職や智英副住職らが読経し茶が供えられた。また、例年設けられる茶席は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から昨年、おととしと同様に中止となった。

 開山祭は約1600年前にインドから渡来し、那智の滝で修行したと伝えられる裸形上人の遺徳をたたえるため、1949年に始まった。

 献茶式は表千家と裏千家が1年交代で奉仕しており、今年は茶道表千家流音無会(筑紫充代代表)の桝田ゆうさんが献炭と献茶を務めた。

 法要後、筑紫代表は「ロシアによるウクライナ侵攻が行われている。早く平和になっていただきたい。そしてコロナが早く終息することを願っています」。

 髙木住職は「筑紫さま社中によって、裸形上人の遺徳をしのび、献茶を執り行っていただいた。観音様の思いやりや優しさ、慈しみの心を知って、知らしめていただきたい。現在、ウクライナ情勢やコロナ禍と厳しい世相となっている。世の中の平和と安寧、安穏をご祈念いたしました」と語った。

(2022年4月12日付紙面より)

献茶式の様子=10日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
髙木亮英住職らが読経を行った
2022年04月12日
26 六つ葉のクローバー発見  山﨑紀彦さんが散歩中に  (串本町 )
2022年04月12日
27 学校給食米の生産始まる  2学期見据えて田植え  (串本町地産地消生産者組合 )
2022年04月12日
28 近大新宮が初戦突破  春季高校野球県予選が開幕  
2022年04月12日
29 熊野速玉大社での奉納演奏を配信  →Pia-no-jaC←  
2022年04月12日
30 それぞれの政策など語る  立候補予定者招き公開討論会  (那智勝浦町長選 )
2022年04月12日
31 楽しくゆかし潟を散策  勝浦千歳連合会  
2022年04月12日
32 心身ともに成長誓う  新翔高校に97人入学  (新宮市 )
2022年04月12日
33 ピカピカの1年生!  公立小中学校で入学式  (新宮・東牟婁 )
2022年04月12日
34 「交通事故死ゼロを目指す日」  交通ルール順守を呼びかける  (紀宝署 )
2022年04月12日
35 マツバウンランの花  あぜ道などに咲く  (紀宝町 )
2022年04月12日
36 カフェに再び笑顔広がる  Cafe de アプローチ  (紀宝町 )
2022年04月12日
37 かんきつ栽培に挑戦  地域おこし協力隊に北出さん  (紀宝町 )
2022年04月12日
38 お悔やみ情報
  
2022年04月05日
39 桜奉奠、春の訪れ祝う
 新宮神社でさくら祭り  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内にある新宮神社で3日、例祭(さくら祭り)が執り行われた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長たち約30人が参列。桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)し、春の訪れを祝った。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 同神社は2019年に御代(みよ)替わりの年の記念事業として修復工事を実施した。鬼瓦と拝所の瓦は、当時(江戸時代のものとされる)のものが利用されているという。

 祭典では小雨の中、上野宮司が祝詞を奏上。その後、参列者が桜の枝を手に玉串をささげていった。この日は雨天のため、巫女(みこ)たちによる舞の奉納は取りやめとなった。祭典終了後には、関係者らによって参拝者らに厄払いの餅が配られた。

 上野宮司は「あいにくの天候となりましたが、無事に滞りなく神事を終えることができました。新型コロナウイルスの影響が厳しく、まだまだ油断できない状況にある。不安でつらい日々が続く中でも希望を持ち、いい一年となるよう願っています」と話していた。

(2022年4月5日付紙面より)

上野顯宮司や参列者が桜の枝をささげた=3日、新宮市の熊野速玉大社
2022年04月05日
40 じゅんかんバスの新車両納車
 4月上旬から運用予定  (太地町 )

 太地町に3月30日、町営じゅんかんバスの新車両が1台納車された。町公民館駐車場では車両を販売した和歌山トヨタ自動車株式会社新宮店の玉置直人さんらが町職員に対し、車載装備などを説明した。4月上旬から運用される予定。

 じゅんかんバスは2001年に運行が開始され、町民の意見や周辺道路網の変化などにより時刻および経路の改編を行ってきた。町には路線を一般的な形で走行する通常タイプ(大型)のバスと、手を上げた場所から乗車できる自由乗降タイプ(小型)の2種類がある。

 今回の車両は14人乗りのハイエースコミューターで自由乗降タイプに使用される。目立ちやすい青色のカラーリングに加え、高齢者が利用しやすいように手すりや補助ステップを設置。車内放送用マイクも完備した。旧車両と併せて運行されるが、この車両をメインとして使用するという。購入費用は476万5880円。

 デザインを手掛けた太地町立くじらの博物館の中江環副館長によると、町を象徴する「イソヒヨドリ」「ハマセンダン」「ハマユウ」が描かれており、きれいな海と自然豊かな山の緑に加えて、降り注ぐ太陽やセミクジラ、コビレゴンドウが囲むシンボル的なデザインになっているという。

 中江副館長は「町から依頼を頂いた。太地町の象徴的なものを組み合わせてデザインしました。町民の皆さまや観光客の方々にもなじみやすいものになればうれしいです」と話した。

 三軒一高町長は「町民の皆さまに気付いていただけるように目立つ色にしてほしいとお願いしていた。今後は自動運転のカートも整備していきます。一つ一つ進歩していけるように努めていきたい」と語った。

(2022年4月5日付紙面より)

納車された新車両のじゅんかんバス=3月30日、太地町公民館駐車場
町の象徴的な動植物などが描かれたシンボル的なデザインが特徴
2022年04月05日
41 総当たり戦や対抗戦で対戦
 子ども会チーム対象に大会  (串本町 )

 串本町立体育館で2日、子ども会のドッジボールチームを対象にした交流大会があり、町内外の3チームが総当たり戦や対抗戦で試合に臨んだ。

 新型コロナウイルスの情勢によりドッジボール競技による交流を目的とした県大会が2年続けて中止となり、とりわけチームの準主力(=主に5年生)、主力(=主に6年生)として練習を続けたが活躍の機会がない状況はかわいそうだと感じた東牟婁地方子ども会連絡協議会が今年2月の郡大会実施を計画したが、これも県へのまん延防止等重点措置適用で実現できず。

 諦めきれない指導者陣は郡大会の会場地・串本町の教育委員会に交流会の実施を掛け合い、年度をまたぐ形となったがこの日の活躍の機会創出へとこぎ着けた。

 急きょ実施で常連団体の一部は参加が間に合わなかったが、当日は潮岬と太地、競技熱が高まり昨夏結成した大島の3チームが参加。ウオーミングアップを経て総当たり戦をし、その後は3チーム混合で即興チームを作り6年生対5年生、5年生以下対5年生以下の試合にも臨んだ。

 6年生対5年生の1セット目は6年生が圧勝し、2セット目は接戦となったが僅差で6年生が勝利。潮岬の6年生(現・中学1年生)メンバーは「5年生は強かったけど、まだまだ強くなれると思った。潮岬は今日の試合で全勝したけれど、みんなが強くてチームワークも良かったからだと思う。下級生も努力とチームワークで頑張ってほしい」と話し、下級生の対抗戦を見届けた。

 閉会に当たり指導者を代表して山本誠士さんは最高学年が実力を託す良い機会になったとし、この交流を励みにしてこれからも楽しんでドッジボールに挑戦してほしいと呼び掛けて締めくくった。

(2022年4月5日付紙面より)

6年生(赤)対5年生の試合の様子=2日、串本町立体育館
2022年04月05日
42 商売繁盛や大漁を祈願
 2年ぶりの餅まきも  (大勝浦「弁天祭」 )

 那智勝浦町の大勝浦地区にある弁天島の例大祭「弁天祭」が3日、大勝浦漁民集会場であった。弁天島保存会(猪飼伸、宏(こう)両代表)など17人が参列、商売繁盛や大漁、芸能上達などを祈願した。2年ぶりの餅まきもあり、にぎわいを見せた。

 本来は弁天島で営まれるが、雨天のため会場を移した。またコロナ禍の影響で、昨年は保存会の役員5人だけが参加して神事のみ実施、餅まきもなかった。今年は場所こそ移したが、例年通りの内容での実施となった。

 祭壇には旬の野菜や果物のほか、マグロも供えられていた。勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が神事を担当し、祝詞を奏上。参列者が順次、玉串をささげて祈った。

 髙橋宮司は、玉串の意味を説いたほか、同じ祭りを毎年続けられることを「ありがたい。コロナ禍の時代だからこそ、余計に感じる。これが日本の伝統」と伝えた。

 餅まきでは、約30人の近隣住民が集まっていた。保存会の会員らが、約50㌔の餅と、袋に詰めた菓子を盛大にまいた。集まった住民らは、歓声を上げて餅や菓子を集めていた。

 伸代表(43)は「大阪から毎年来てくれる人が、遠方にもかかわらずまた来てくれた。弁天祭も無事終わり良かった」と感想。

 宏代表(41)も「雨で場所は変わったが、例年通りの弁天祭ができて良かった。餅まきも喜んでもらえたし、菓子まきは初めてだったが、子どもらが喜んでいて良かった」と話した。

 弁天島は古くから「勝浦三景」の一つに数えられる景勝地で、島には「白蛇弁天」が祀(まつ)られている。パワースポットとしても注目を集め、コロナ禍の前は弁天島を目指す外国人観光客の姿もあった。

 弁天祭はこの弁天島を会場に、1年で最も潮が引く旧暦の3月3日に合わせて実施している。好天なら干潮時には磯伝いに歩いて島に渡ることができる。

(2022年4月5日付紙面より)

約50㌔の餅を盛大にまいた=3日、那智勝浦町の大勝浦漁民集会場
2022年04月05日
43 「自分の体は大切なもの」  親子向けに性教育講座  (紀宝町 )
2022年04月05日
44 手話通訳の重要性も確認  今井絵理子議員と意見交換  (紀宝町 )
2022年04月05日
45 ダンスなどで盛り上がる  飛雪の滝キャンプ場で「春祭り」  (紀宝町 )
2022年04月05日
46 ラジオなど防災セット配付  初野地町内会がいのちの募金活用し  (新宮市 )
2022年04月05日
47 退任する尾﨑さんに感謝状  人権尊重推進委員会  (那智勝浦町 )
2022年04月05日
48 空き家解体に補助  10件に最大50万円  (新宮市で新事業 )
2022年04月05日
49 1位に垣本正道さん  写連紀南支部3月例会  
2022年04月05日
50 みんな今日から仲間  新木保育園で入園式  (新宮市 )
2022年04月05日
51 中上命名の桜、今年も  「みっちん桜」華やかに  (新宮市 )
2022年04月05日
52 陽気に誘われ伸び始める  タケの若芽「タケノコ」  (古座川町 )
2022年04月05日
53 友情出演多数得て節目飾る  嶋幸二さんが12周年公演  (串本町 )
2022年04月02日
54 さあ、新年度がスタート!
 官公庁で辞令交付式  

 官公庁で1日、辞令交付式があり、新年度がスタートした。熊野地方の各自治体の首長たちは、昇任した幹部職員や新規採用職員らを前に「地域のために一致団結して職務に」などと奮起を促した。

 新宮市では、田岡実千年市長が課長以上の管理職員、新規採用職員などと分けて人事発令通知書を一人一人に手渡した。幹部職員には「極めて厳しい時期ではありますが、全ての職員が一致団結して課題に取り組み、市民と向き合って市政を推進していかなければならない。そのためには皆さんの情熱と誇りによる、強いリーダーシップが何より重要」と訓示。

 医療職に対し「交通事情の悪い地域においては救急体制をはじめとした地域医療を取り巻く環境は極めて厳しいが、現状を認識いただき患者の目線に立った診療を」と呼び掛けた。

 また、23人の新規採用職員に対しては「まずは目の前の仕事を一つ一つこなしながら経験を積み重ね、一日も早く市民から信頼される職員に」と期待を込め「市職員としての一歩が、市の輝かしい未来の原動力になるものと確信している」と激励した。

 新規採用職員を代表し、米地祥子さんが「地方自治の本旨を体するとともに、公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行する」と宣誓書を読み上げ、新生活の一歩を踏み出した。

(2022年4月2日付紙面より)

新規採用職員を代表し、米地祥子さんが宣誓書を読み上げた=1日、新宮市役所
田岡実千年市長(左)から人事発令通知書を受け取る職員たち
2022年04月02日
55 初動と増員で強固な対応
 新宮警察署串本分庁舎開所  (和歌山県警 )

 和歌山県警察本部の4月1日付警察署の再編などに伴い、旧串本警察署庁舎が新宮警察署串本分庁舎(田原正士署長、山本貴彦分庁舎長)に切り替わった。

 旧串本署管内区域のすさみ町は白浜署、串本町と古座川町は新宮署へそれぞれ移管。県警は旧串本署を新宮署に統合し、旧串本署庁舎は同分庁舎、串本町サンゴ台にある旧串本署代替指揮所は同分庁舎別館として引き続き運用するとしている。

 警察行政面で新宮署各課から同分庁舎へ課員を配置し▽運転免許関係の手続き▽交通許認可関係の申請▽生活安全許認可関係の申請▽落とし物の届出▽警察安全相談の届出―などのサービスを継続。平日の午前9時~午後5時45分の開庁時間に利用できる。

 他の業務について開庁中は同分庁舎、時間外は同分庁舎別館を拠点にしてパトロール活動や事件事故対応などに当たる。駐在所関係では古座川町域は駐在を継続、串本町域は駐在から日勤(交代勤務)へと切り替え時間外は所内設置の電話でやりとりをする形となる。同分庁舎の時間外にも同様の仕組みを適用する。その他体制など詳細は県警公式ホームページの発表を参照。

 山本分庁舎長によると、同分庁舎に常駐する警察官の数はほぼ半減となるが母体の新宮署は数が増しており、同分庁舎管内については同分庁舎が初動し本署が増員する二段構えでマンパワーを有効に活用し今まで以上に強固な有事対応を目指すという。

 田原署長は「串本町や古座川町の皆さまにとっては本署が遠くなるが、不安があれば頼っていただきたい。体制が変わってもわれわれがやること自体は変わらない。治安維持の間断を生じさせないよう弾力的に取り組み、皆さまの不安を払拭(ふっしょく)したい」と話している。

(2022年4月2日付紙面より)

警察署の再編等に伴い開所した新宮警察署串本分庁舎=1日、串本町串本
2022年04月02日
56 15人が成長を誓う
 キナングループ入社式  (新宮市 )

 新宮市浮島の株式会社キナン(角口賀敏会長、角口孝幸社長)本社で1日、令和4年度のグループ入社式が行われた。同社への13人とグループ会社の平戸金属工業(株)(下向章弘社長)2人の計15人が会社と共に成長を目指すと誓った。

 社歌斉唱後、角口会長が「与えられた権限の中で精いっぱい羽ばたいてほしい。失敗しても構わない。それが身になるため、いろんなことにチャレンジしてください」と激励。

 役社員紹介、来賓の祝辞、社員章と記念品授与の後、角口社長は▽新しいことに積極的に挑戦する▽行動し発言する―と呼び掛け「自分の仕事に情熱を注いで、新たな挑戦の場をつかんでいってください」と歓迎した。

 新入社員代表の長谷川直人さん(22)は「温かい励ましの言葉を頂いて、決意も新たに身が引き締まる思い。まだ右も左も分からない状態ではありますが、一刻も早く株式会社キナンの一員となれるよう最大限の努力をしていきます」と決意を述べた。

 最後は同グループの経営理念を唱和し、同じく新入社員の前田大志さん(22)が「やるぞ!」のコールで士気を高めていた。

(2022年4月2日付紙面より)

入社式に出席した皆さん(2、3列目が新入社員)=1日、新宮市浮島の株式会社キナン本社(一時的にマスクを外して撮影)
2022年04月02日
57 今日から認知症サポーター
 「きほっこ」の児童が受講  (紀宝町 )

 紀宝町の放課後児童クラブ「きほっこ」の新3~6年生児童9人が参加した「ふくし」講座が3月31日、町福祉センターであった。児童たちは福祉と認知症への理解を深め、認知症サポーターの証しである「オレンジリング」と「認知症キッズサポーター」を受け取った。

 毎年、春休みに町社会福祉協議会が開催する「ボランティアスクール」が今年は中止になったことから、きほっこの児童を対象に実施した。

 町社協の名取雅博さん、須川美己さんが講師。名取さんは「福と祉には『幸せ』という意味があり、福祉は普段の暮らしを幸せにすること」と説明した。

 「辛(つら)いことがあっても何か一つ足せば幸せになる」と話し「その一つをみんなで考え、実行しよう」と呼び掛けた。

 須川さんは認知症の原因や特徴などを説明し「目を合わせ笑顔で話して」とアドバイス。▽驚かせない▽急がせない▽心を傷つけない―の三つを心掛けてほしいとした。

 講話後、児童たちは2人一組で車椅子を体験。操作方法を学び、屋外で段差や砂利道を通った児童は「初めて乗った。ささいな段差も1人で越えられないことが分かった」と話していた。

(2022年4月2日付紙面より)

オレンジリングを受け取った児童ら=3月31日、紀宝町福祉センター
屋外で車椅子体験に取り組む
2022年04月02日
58 職員の成長に期待込める  入社式と辞令交付式  (美熊野福祉会 )
2022年04月02日
59 鯨類施設工事契約で議論  臨時議会開き可決  (太地町 )
2022年04月02日
60 思い出と感謝を胸に  退職者発令式  (新宮市 )
2022年04月02日
61 再会し「1年間ありがとう」  3カ月ぶりママサークル  (紀宝町 )
2022年04月02日
62 上地葉月さん、2冠で全国へ  三重県空手道選手権大会  (紀南支部 )
2022年04月02日
63 新しいお友達こんにちは  わかば保育園で入園式  (那智勝浦町 )