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2017年08月25日
1 復活中の道の駅
 本年度中に川舟センター完成  (紀伊半島大水害から6年 )

 2011年9月の紀伊半島大水害で壊滅的な被害を受けた新宮市熊野川町田長の道の駅「瀞峡街道熊野川」。本年度中に完成予定の熊野川川舟センターが復活すれば、ほぼ元の姿に戻る。

 新宮市街地から熊野川町域への玄関口に立地する道の駅は、熊野川の流れを見下ろす駐車場とトイレ、川舟センター事務所、熊野川物産販売所「かあちゃんの店」などがあり、地域交流の場として多くのドライバーや市民に親しまれていたが、水害で全壊した。

 水害直後、関係機関は一度浸水した土地への再建を躊躇(ちゅうちょ)していたが、地域住民らの要望を受け、1年6カ月後の13年3月にトイレを復旧。「かあちゃんの店」は約11カ月後にプレハブの仮店舗で復活し、3年5カ月の15年3月に木造の施設で本格再開した。

 川舟センターは事務所だけでなく、送迎バス1台、軽トラック1台、ライフジャケット160着などが流失。顧客リストなどの書類も流された。当時、川舟センター長を務めていた品田顕二郎さん(71)は水害から3日後に現場を訪れ、惨状に声が出なかったという。川舟6隻は安全な場所へ移動させていたことから無事だったが、熊野川は流木や落石で形状が変わり、当初再開の見込みは立たなかった。

 川舟センターは事務所を現在の熊野川総合開発センター1階に移転し、約7カ月後に運航を再開したものの、乗船場の道の駅までは距離があり、職員が乗客たちを車で送迎している。

 川の参詣道として世界遺産に登録されている「熊野川」を巡る川舟下り事業は05年9月にスタート。最も乗客が多かったのは07年度の5670人。水害で9月から翌年3月末まで休航した11年度が2426人と最も少なく、その後2千人台が続いていた。14年度3243人、15年度3932人と徐々に回復し、昨年度は4127人と水害後、初めて4000人を突破した。

 品田さんは「新しい川舟センターが完成すれば、事務所と乗船場が近くなり、スタッフも仕事がやりやすくなる。飛び込み客も多くなると思う。さらにお客さんが増えていってくれれば」と話した。

(2017年8月25日付紙面より)

現在の道の駅「瀞峡街道熊野川」
水害直後の様子
2017年08月25日
2 たいまつの炎で山赤く
 金剛寺の「二河の火祭り」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町二河の金剛寺で23日夜、伝統の荒供養「二河の火祭り」が営まれた。同火祭りの保存会(大江政典会長)の会員15人が投げたたいまつが、寺の裏山を赤く染め上げた。

 この荒供養は、室町時代の1510(永正7)年から続けられているとされ、二橋青年会が保存会を組織し、地区住民とともに代々守り続けている。

 会員らは、本堂前で種火を分け合い、たいまつに火を付けて裏山を目指して疾走。目神八幡の小社を経由して宝篋印塔(ほうきょういんとう)前に着くと、針金でつながった2組のたいまつを勇ましく振り回し、周囲の木々や張り巡らされた架線目がけて投げ上げた。木や架線に引っかかると、観衆から歓声が上がった。

 境内には金魚すくいやかき氷などの夜店も並び、地元の家族連れらでにぎわった。

(2017年8月25日付紙面より)

勇ましくたいまつを投げる会員ら=23日、那智勝浦町の金剛寺
2017年08月25日
3 減点なしで全国大会入賞
 ほふく救出チームが健闘  (串本町消防本部 )

 串本町消防本部(北地稔消防長)のほふく救出チームが23日、宮城県で開かれた第46回全国消防救助技術大会で入賞した。2008(平成20)年度の出場に続き2回目となる好成績で、一報を受けた同本部は歓喜に沸きかえっている。

 この大会は、消防救助活動に不可欠な体力、精神力、技術力を培うとともに、競い学ぶことを通して他の模範となる隊員を育成し消防に寄せられる期待に力強く応えることを目的にして年1回実施。本年度は全国消防協会と仙台市が主催になり、「結―感謝そして未来へ―」をスローガンとして掲げて陸上、水上合わせて8種目を開設して全国各地の予選を勝ち抜いた隊員約1000人の挑戦を受け入れた。

 同本部ほふく救出チームのメンバーは、岡地光介消防士・田代和之消防士・川端凌消防士の3人。県予選で9年ぶりの優勝を果たして同大会に進出した。ほふく救出の部には計52チームが出場し、同チームは8組目で挑戦。所要タイム48秒1、減点なしの成績で入賞した。

 本年度は52チーム中40チームが入賞し、入賞チームの所要タイム平均は43秒2。最速は埼玉西部消防局のチームが出した35秒8だった。串本町消防本部チームの3人にとっては初の全国大会で、順位よりもまず着実に入賞を目標にして臨んだそうで、40チーム中34番目の所要タイムとなった。

(2017年8月25日付紙面より)

串本町消防本部ほふく救出チーム(左から田代和之消防士、岡地光介消防士、川端凌消防士)=同本部提供
2017年08月25日
4 熊野川直轄区間の延長
 国交省の山田局長に要望  

 世界遺産「熊野川」の管理者が和歌山県、三重県、国と混在しているため紀伊半島大水害後の堆積土砂撤去作業や濁水軽減対策が遅れていると新宮市と紀宝町の首長らが23日、山田邦博・国土交通省水管理国土保全局長に熊野川の国直轄区間延長を求める要望書を提出した。

 要望活動には新宮市の田岡実千年市長と屋敷満雄議長、紀宝町の西田健町長と榎本健治議長ほか、濱口太史和歌山県議、二階俊博自民党幹事長秘書の二階俊樹氏らが参加。同市熊野川町田長の道の駅「瀞峡街道熊野川」の紀伊半島大水害慰霊碑前で手渡した。

 現在の国直轄区間は河口から上流5㌔まで。要望書では北山川と合流する宮井地点(約25㌔)までの延長を求め、国主導による早期取り組みを訴えている。山田局長は「熊野川の問題に皆さまの意識が高いことがよく分かりました」と述べ、関係機関と連携し、対策をより一層進めていくと述べた。

(2017年8月25日付紙面より)

要望書を受け取る山田邦博局長(中)=23日、新宮市熊野川町田長
2017年08月25日
5 食中毒注意報発令  和歌山県全域  
2017年08月25日
6 思い思いにパン作り 新宮市で子ども向け夏休みパン教室 
2017年08月25日
7 進路に向け準備を  新宮高校で夏休み明け集会  
2017年08月25日
8 「商店街あるもの探し」 京都橘大生が那智勝浦町築地を散策 
2017年08月25日
9 熊野川濁水状況を視察  国交省の山田水管理国土保全局長  
2017年08月25日
10 農作業で過疎地とつなぐ 岡谷鋼機が紀宝町浅里地区で稲刈り 
2017年08月25日
11 小学校児童と楽しく交流  太地こども園で夏祭り  
2017年08月25日
12 勤労観高める学び重ねる  西向中と大島中が職場体験  (串本町 )
2017年08月25日
13 お悔やみ情報
  
2017年08月22日
14 懸命に竹刀振るう
 県警特練生らが防犯剣道教室  (新宮警察署 )

 和歌山県警察剣道特別練習生による防犯剣道教室が19、20の両日、新宮市と那智勝浦町で開催された。県警剣道師範の宮戸伸之さんや訓練生ら14人が紀宝町から串本町までの剣道クラブに所属する幼稚園児から高校生までの剣士らに模範稽古や実技指導などをした。

 少年の健全育成を目的に、新宮警察署管下防犯協議会が主催した。昨年に続き2回目の開催。師範以下訓練生のほとんどが参加する教室は珍しい。宮戸師範は新宮市出身。数少ない剣道の最高位の8段を2008年に40代で取得した。一昨年の都道府県対向剣道大会では大将を務め、県を初の優勝に導くなどしている。特練生の中には三輪崎剣道クラブ出身の下貴広さんと西村雄希さんらがいる。

 19日は市立光洋中学校体育館で約80人が参加した。準備体操、素振りの後、訓練生の稽古を見学し、迫力のある姿や動きに真剣な表情で見入っていた。20日は那智勝浦町体育文化会館であった。宮戸師範や特練生がアドバイスを交えながら指導し、約100人が懸命に稽古に励んだ。実技指導では訓練生を相手に竹刀を振るい、汗を流した。

 谷本克也・新宮警察署長は「和歌山県警の剣道特練生は非常に優秀で実力のあるチーム。いろんなことを教えていただき、技術と心身の成長に役立てて」。同協議会会長の田岡実千年・新宮市長は「両親や指導者に感謝の気持ちを持ち、剣道を通じ、心も体も成長し立派な人間になるよう頑張ってほしい」とあいさつ。

 宮戸師範は参加者らに向け「稽古の前に特練生を見てイメージして同じようにやろうとする気持ちがあるから一つ一つ正しく見ているし気迫も違う。剣道は運動神経の良しあしでなく、コツコツ地道にやることが上達の一番の秘訣(ひけつ)。少ない人数の中でも一生懸命やることを忘れないで」と呼び掛けた。

 稽古を終え「やりがいがあった。速い技や高度な技の中でも、基本が大事ということを特に教えたかった。基本ができているから応用技ができるということを分かってくれれば。楽しさ、良さを分かってくれて、続けてほしい」と語った。

 昨年に続き2回目の参加の瀧本鉄馬君(12)は「特練生は一本一本が全部決まっているような感じがして、毎日どんな稽古をしているのかが気になりました。宮戸先生は人を強くすることを考えており、いろんなアドバイスをしてくれました。分かりやすくやってくれるのでいい先生だと思いました」。

 「今までとは違うような感じの稽古で楽しかったです。いつも戦えないような特練生の人たちと会えてうれしかった。今後は同じように一本一本を大事にして決めていきたい。将来は警察官になって特練生になりたいと思います」と話していた。

(2017年8月22日付紙面より)

和歌山県警察剣道特別練習生らと稽古する参加者ら=20日、那智勝浦町体育文化会館
始めたばかりの子どもたちも懸命に取り組んだ=20日、那智勝浦町体育文化会館
師範の宮戸伸之さんら14人が訪れた=19日、新宮市立光洋中学校体育館
2017年08月22日
15 杭全神社の熊野信仰
 歴史探訪スクールに80人  (新宮市 )

 新宮市教育委員会、熊野学研究委員会主催の平成29年度熊野学講演会・歴史探訪スクールオープン講座が19日、市福祉センターであった。帝塚山学院大学名誉教授の鶴﨑裕雄さんが約80人を前に、『平野郷社(杭全神社)縁起絵巻―大阪平野区杭全(くまた)神社の熊野信仰―』の演題で話した。

 歴史探訪スクールは熊野地方の特色ある歴史や文化を楽しく学ぶことを目的に開催している。鶴﨑さんは大阪市平野区が平安時代初期に坂上広野麻呂により開発され、一族や家臣らが街を形成していったと紹介。杭全神社に関して、拝殿や社殿を写真で紹介し「趣が新宮の神社に似ている」と語った。

 「文芸遊びが行われた場所」として連歌所の写真を挙げ、熊野権現が描かれた軸、牛頭(ごず)天皇が描かれた軸を示し「二つの神様をお祭りしている神社」と説明。三つの絵巻物の内『平野郷社縁起絵巻』をスライドで映しながら読み解いていった。描かれている一つ一つの場面を語り、神話などが基になっていることや、二つの神を結ぶ特定の根拠はないことを話した。

 人々が杭全神社に短歌や、短歌の上の句と下の句を交互に呼んでいく連歌を奉納していたとして解説。万葉集や拾遺和歌集、愛宕(あたご)百韻から引用し、歴史的背景や意味などを語った。

  □     □

■那智大滝の信仰と歴史

 次回の講座は9月10日(日)午後2時から4時まで、熊野学研究委員会の山本殖生さんが講師となり『那智大滝の信仰と歴史』をテーマに、講話やフィールドワークをする。参加費は500円(年会費を納入した人、中高生は無料)。集合場所は那智山青岸渡寺尊勝院新館。動きやすい服装、靴での参加を呼び掛けている。

 申し込みは市教育委員会文化振興課(電話0735・23・3368)まで。期限は9月6日(水)。

(2017年8月22日付紙面より)

講話に耳を傾ける参加者ら=19日、新宮市福祉センター
鶴﨑裕雄さん
2017年08月22日
16 県勢の和歌山FBが勝利
 串本で初のBFL公式戦  

 串本町サンゴ台にある総合運動公園野球場で19日、プロ野球独立リーグ「ベースボールファーストリーグ(BFL)」の公式戦があり、田辺市を拠点とするチーム「和歌山ファイティングバーズ(以下FB)」と東大阪市のチーム「06BULLS(以下06)」の対戦が地元の少年野球チーム選手らの注目を集めた。

 BFLは、日本野球機構(NPB)12球団入りを目指す高校生より上の世代の選手で結成したチームが参戦するプロリーグ。本年度は06とFB、兵庫県三田市を拠点とするチーム「兵庫ブルーサンダース(BS)」が参戦し、各チームのホームグラウンドを回る形で公式戦を重ねている。

 県勢のFBは2016年4月に野球王国和歌山の再燃を目指して設立された新興のチームで、運営母体はNPO法人ANFUTURE。▽田辺スポーツパーク▽上富田スポーツセンター▽串本町総合運動公園―の3球場をホームとし、山﨑章弘監督や吉田篤史コーチ率いる選手21人チームで本年度からBFLへ参戦している。

 この日開かれたのはBFL公式戦第13試合で、同公園での実施は初となる。会場地を代表して田嶋勝正町長が特産の長期保存水『なんたん水』を差し入れつつ歓迎と激励のあいさつ。特別協賛者を代表して串本ライオンズクラブの尾﨑和貴会長が始球式に臨み、06の先攻で試合が始まった。

 先に優勢に立ったのはFBで、二回裏に2点を先制。追う立場の06は三回表と六回表で各1点、FBも五回裏で1点を追加。八回裏で長打を持ち味とする大月翔選手が今季第1号のソロホームランを放って点差を広げ、06も九回表ワンアウト一、三塁で4番打者という局面から1点を追加したが届かず、スコア4―3でFBが勝利した。

 観客席は18歳以下無料、19歳以上1000円(障がい者手帳提示で500円)で開放され、少年野球クラブの選手やその家族と指導陣、硬式野球愛好者らが観戦。串本オーシャンズの切畑桧キャプテン(6年)は「フォアボール後、すぐに(気持ちを)切り替えてストライクをとるところがすごかった。自分はキャッチャーをしているけど、セカンドへ送球する時の素早さは学びたいと思った」と話した。

 試合中は串本オーシャンズの切畑キャプテンと大藤麗生君と中村裕斗君(いずれも6年)、KKN少年野球クラブの杉本龍河君(6年)と薮根心海君(5年)がボールボーイ、串本の澤井亜侑さん(4年)とKKNの杉本沙羅さん(2年)がアナウンスを体験。両チームの選手は試合後、FBによる野球教室に参加して山﨑監督らから直々にアドバイスを受け、選手の技術を間近に見学する機会も得た。

  □     □

■次回は9月16日正午~

 同公園ではこの日のほか、9月16日(土)正午に公式戦(対兵庫BS戦)を予定している。FBの高下沢理事は「今は手が回っていないが、将来的に新宮市のくろしおスタジアムもホームにと考えている。まずは次回(の同公園での公式戦)、今回以上の観客を集められるよういっそう努めるので、地元からの観戦や応援をよろしくお願いします」と話した。

(2017年8月22日付紙面より)

総合運動公園野球場で開かれた初のBFL公式戦=19日、串本町サンゴ台
県勢の和歌山FBに声援を送る地元の少年野球選手ら
2017年08月22日
17 櫂伝馬を蔵出し
 例大祭へ準備始まる  (勝浦八幡神社 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で20日、例大祭=9月16日(土)宵宮、17日(日)本宮=で使われる櫂伝馬(かいでんま)の蔵出しがあった。作業には愛友会(濱口泰至会長)とそのOBで結成する櫂伝馬保存会(濱口起年会長)の会員らが奉仕した。

 例大祭は、神輿(みこし)渡御(とぎょ)行列、還御舟行列をはじめ、大黒天の墨塗り、櫂伝馬、徒士山伏、餅搗(もちつき)、獅子神楽、舟謡などの伝統行事があり、古くからの年行司制度も引き継がれ、多彩な祭典・神賑(しんしん)行事が行われる。還御舟行列は町の無形民俗文化財に指定されている。

 伝馬船は全長約9㍍、幅約1・6㍍、スギ、ヒノキなどを適所に使い、古くから伝わる船大工の技術で作られた美しい船形の木造船。若者らが乗る「愛友会舟」、中学1年生が乗る「赤舟」、2年生の「白舟」、3年生の「黄舟」、南紀くろしお商工会青年部の「商工会舟」の計5隻が本祭の櫂伝馬行事に登場する。この日は商工会舟を除く4隻が蔵出しされ、神社前の海に進水。保存会集会所近くへ移動し練習に備えた。

 蔵出しを手伝った栗原聡信さん(20)は「まだ2年目ですが、とても楽しみです」、愛友会の濱口会長(28)は「若い人たちが多いので、勉強しながら頑張ります」と話していた。

 櫂伝馬保存会の役員が指導する中学生の練習は28日(月)から勝浦漁港で始まる。

(2017年8月22日付紙面より)

船蔵から庫出しされる伝馬船=20日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
2017年08月22日
18 近大新宮、串本古座が二回戦へ
 県下高校野球新人戦  
2017年08月22日
19 10年目の熊野合宿 NPO法人スポーツクラブどんぐり (日常離れ集中し心身ともに育む)
2017年08月22日
20 立石真也君が準優勝
 ジュニアテニスサマーステージ13歳以下  
2017年08月22日
21 進路選択の参考に  紀南高で高校生活入門講座  
2017年08月22日
22 夏休み明け授業スタート  近大新宮で全校集会  (新宮市 )
2017年08月22日
23 果樹の天敵に注意  中国原産の外来種「クビアカツヤカミキリ」  
2017年08月22日
24 水遊びに歓声上げ  宇久井保育所でプ-ル参観  (那智勝浦町 )
2017年08月22日
25 情緒豊かに明かりともる 那智勝浦町、法泉寺で盆の「千灯供養」 
2017年08月22日
26 灯籠焼きの炎に手合わす 那智勝浦町、海翁禅寺で伝統の初盆行事 
2017年08月22日
27 須賀漁港のごみ引き揚げ  串本と和歌山葵の両LC  (串本町 )
2017年08月22日
28 お悔やみ情報
  
2017年08月13日
29 お盆をふるさとで
 帰省ラッシュがピーク  (熊野地方 )

 盆をふるさとや行楽地で迎えようという家族連れなどのラッシュが「山の日」の11日、ピークを迎えた。熊野地方の幹線道路、国道42号では他府県ナンバーの車が増え始め、列車の乗車率も上がっている。帰省した熊野川町出身の60代女性は「墓参りに戻ってきました。孫を連れてきたので、実家の方に行ってみようと思います」と話していた。

 JR新宮駅では、京都・大阪方面や名古屋方面からの特急列車に乗って帰省した人々が大きな荷物を抱えて続々と改札を通り、迎えに来た家族と手を振り合う様子が見られた。

 改札付近には「お見送り&お迎えコーナー」が設置され、利用客らを出迎えた。盆や春の大型連休、年末年始などに設けており、家族らがホームをのぞき込むようにして列車から降りてくる家族などを捜す姿があった。

 駅として地域を元気づけ、利用者に喜んでもらおうと、季節に合わせたさまざまな取り組みをしている。電車を降りた人を出迎えるのは「おかえりなさい!!」の温かな言葉。夏らしいデザインで、駅社員の石野恵美さんが制作した。

 駅では「最も多く利用されるお盆の時期は、関西や関東から大勢のお客さまが新宮の故郷に見えられます。安全で安心して利用できる列車で来られるお客さまに、温かい雰囲気でお迎え、お見送りするためのコーナーを作りました。お客さまに『新宮駅に来てよかった』と感動していただければ、私どももうれしく思います」と話していた。

(2017年8月13日付紙面より)

帰省客らを出迎える姿が見られた=11日、新宮市徐福のJR新宮駅
2017年08月13日
30 全国のレスリング選手一堂に
 体育文化会館で強化合宿  (那智勝浦町 )

 きのくに和歌山国体での総合優勝を記念して県レスリング協会(森下正紀会長)と県高等学校レスリング専門部は9日、国体レスリング競技の会場にもなった那智勝浦町体育文化会館で強化合宿をスタートさせた。16日(水)まで行われ、最多で約350人が練習に参加する。

 合宿は参加者の競技力向上と地域のスポーツ振興を図るのが目的。町体育文化会館は元国体会場であることに加え、マットが6面使用でき、旅館も近いといったメリットがあるため、全国の選手を集める強化合宿の会場として定着してきた。今回で8回目になる。

 早稲田、専修、近畿、桃山学院などの大学をはじめ、近畿各府県や遠くは沖縄から高校レスリング部、社会人チーム、地元の小中学生チームが参加。中には各世代の日本チャンピオンもいる。アトランタ五輪銅メダリストで早稲田大レスリング部監督の太田拓弥さんら各参加団体のコーチが指導している。

 練習開始前に太田さんは「練習も今年で8年目を迎えて、年々参加人数が増えてレベルも上がってきている。小中高校、全日本レベルの選手が一堂に会するのは日本でもここだけだと思う。レスラーとして模範となるような行動を心掛けて」と呼び掛けた。

 1988年のソウル五輪で金メダルを獲得し、現在専修大学のレスリング部監督を務める佐藤満さんは「多くの人が環境を用意してくれたおかげで練習ができる。環境づくりをしてくれた人に感謝して自分をマネジメントし、強い選手、相手の難しい選手を見つけて練習をお願いして。考えて行動できる選手がチャンピオンになる」と選手たちを鼓舞した。

(2017年8月13日付紙面より)

練習に励む選手たち=9日、那智勝浦町体育文化会館
2017年08月13日
31 台風に負けず無事閉校
 第34回土と水と緑の学校  (新宮市 )

 第34回「土と水と緑の学校」(新宮市など主催)の閉校式が12日、同市高田の高田グリーンランドであった。今年は台風の影響で日程を2日短縮し、新宮市の姉妹都市、宮城県名取市の小中学生10人は参加できなかったが、3泊4日の日程を無事終えた。

 大自然の中、地球の基本である土、水、緑について学び、その役割、大切さに気付いてもらうことを目的に毎年この時季に開校している。閉校式では参加した児童生徒90人が4班に分かれ、共同生活で学んだ成果を替え歌などで発表。「ホエールウオッチングでは船酔いした人もいたけど楽しかった」「カヌーが楽しかった」「最初は仲間とあまり話せなかったけど、最後には仲良くなれた」などと話した。

 参加者たちに修了証を手渡した校長の田岡実千年新宮市長は「自然の美しさ、海の雄大さ、自然の役割を感じてくれたと思います。学校で感じたことをこれからの生活に生かしてください。また来年もお会いできることを楽しみにしています」とあいさつした。

 公益社団法人アジア協会アジア友の会の村上公彦事務局長は「台風の影響で2日間短縮しましたが、プログラムを良く組めたと思います。各活動を見て回りましたが、みんな元気によく頑張っているなあと思いました」と講評した。

(2017年8月13日付紙面より)

田岡実千年校長から修了証を受け取る=12日、新宮市高田
学校で体験したことを発表する児童ら=同
2017年08月13日
32 南紀熊野スポーツ少年団、2部門7人が全国出場へ 全国中学生少林寺拳法和歌山県選考会 
2017年08月13日
33 初日中止で交流戦に
 新宮サマーサッカーフェスティバル  
2017年08月13日
34 ガスボンベ捨てないで  新宮市の熊野川河川敷  
2017年08月13日
35 故人しのびプレー  又新ソフトテニスクラブ追悼大会  (新宮市 )
2017年08月13日
36 お化け「こわい」「楽しい」  大野保育所で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2017年08月13日
37 魚屋さん遊びに歓声  わかば保育園で夏祭り  (那智勝浦町 )
2017年08月13日
38 ヒナノシャクジョウ  神倉神社で  
2017年08月13日
39 練習の疲れと緊張ほぐす  レスリング夏合宿でヨガ教室  (那智勝浦町 )
2017年08月13日
40 お悔やみ情報
  
2017年08月12日
41 町の情報発信拠点に
 道の駅たいじオープン  (太地町森浦 )

 太地町森浦で建設が進められていた「道の駅たいじ」が完成し、11日正午にオープンした。古式捕鯨発祥の地である太地町の玄関口として、クジラとともに歩んできた地域の歴史・文化情報を発信し、町の「森浦湾くじらの海計画」と連携した体験型の環境学習にも利用していく。

 道の駅たいじは直轄一体型道の駅として、県内31番目の道の駅として登録された。施設面積は5168平方㍍で、駐車場57台(大型車5、小型車50、身障者用2)を整備。トイレは「日本一きれいなトイレ」をコンセプトに落ち着いた色調を採用。ゆとりある共用スペースを設け、女性用には「パウダーコーナー」を設けている。子ども用、多目的トイレもある。電気自動車(EV)充電器や公衆無線LAN、町内循環バスの停留所も備える。コンシェルジュ(案内係)が常駐し、観光案内や地域の歴史文化の情報を発信する。

 駅長は太地町漁協参事の貝良文さんが務める。駅内には地域産品を販売する直販エリアがあり、地域から個人団体あわせて70人が農水産物や加工品などを出品する。

 クジラや地元で捕れた魚が食べられるレストランがあり、初日はクジラスタミナ丼とマグロ丼がおよそ半額の500円(税込み)で出された。12日から通常メニューが始まり、20日からイルカや地元の魚介類を使った料理も提供する。貝駅長は「直販コーナーでは、ぜひ新鮮なものをお買い求めいただきたい」と呼び掛けている。

 式典で三軒一高町長は「町の玄関口に位置するこの施設は、町の食・観光の大きな起爆剤になると確信している」と完成とオープンを喜んだ。

 太地町民芸保存会によるくじら太鼓が披露され、二階俊博自由民主党幹事長らが出席してテープカットが行われた。

(2017年8月12日付紙面より)

「道の駅たいじ」のテープカットをする関係者ら=11日、太地町森浦
11日正午にオープンした「道の駅たいじ」
2017年08月12日
42 力作168点を審査 新宮市観光フォトコン  

 新宮市観光フォトコンテストの審査会が10日、新宮市福祉センターであった。6人の審査員が県内外の42人から応募があった作品168点を厳正に審査した。最優秀賞などの入賞者は今月下旬に発表する。

 新宮市観光カレンダー製作実行委員会が主催の今年6回目の事業。入賞作品は最優秀賞1点、優秀賞4点、入賞10点、特別賞10点程度で、観光カレンダーやパンフレットなどで活用する。カレンダーは10月中の完成を目指している。

 今年のコンテストのテーマは「歴史と文化のまち、しんぐう」。神倉神社、熊野川、新宮城跡、新宮花火大会、御燈祭り、熊野川、王子ヶ浜などを撮影した写真が出品された。

 審査員を務めたのは実行委員会委員長の森本祐司・市観光協会専務理事、田岡実千年市長、丹羽生・市観光協会長、市展審査員の児嶋毅さんと杉本光朗さん、新宮市商工観光課の勢古口千賀子企画員。テーブルに並んだ応募作品の中で自分が気に入った作品に付箋を付けていった。

 審査委員長を務めた児嶋さんは「どれもレベルが高く、甲乙付け難い。選ぶのが大変です」と話していた。

(2017年8月12日付紙面より)

入選作品を選ぶ審査員たち=10日、新宮市福祉センター
2017年08月12日
43 意識高めて交通事故防止
 交通課ら特別活動始める  (串本警察署 )

 串本警察署(津田健治署長)は10日、夏季特別交通事故防止活動を始めた。この日は出発式を経て、道の駅くしもと橋杭岩で街頭啓発を実施。津田署長は「観光に来て事故を起こしては楽しい思い出も台無しになる。取り締まりを強化するのはそうならないよう緊張感を持ってもらうため。皆さまの安全運転で事故を少しでも減らせるよう努めたい」としている。

 県警交通事故抑止総合対策「ユニバーサル・セーフティ・パッケージ2017」の一環。行楽繁忙期に懸念される交通事故の増加をドライバーらの意識で抑止する試みで、同署は今回「みなSUMMERの力を合わせて交通事故をなくしましょう!」を独自スローガンとして掲げ、啓発や指導取り締まりの強化といった手法で同活動の推進を図るとしている。

 出発式では、東谷潤交通課長ら交通課と地域課の課員15人が津田署長に同活動に従事することを報告。県警配備の大型白バイ「GL1500」を先頭に警察車両を運用し管内の警らにあたった。

 啓発には串本町役場や県交通安全協会串本支部の職員も協力。今回は▽子どもと高齢者の交通事故防止▽飲酒運転根絶▽駐車場での事故防止―に重点を置き、街頭犯罪や特殊詐欺被害の防止を呼び掛ける資材も含めて啓発物資を配るなどした。啓発効果を高めるため、大型白バイとともに県警マスコットキャラクター「きしゅう君」も登場し、往来する家族らの注目集めに貢献した。

 日頃の重点項目にない駐車場での事故防止は、前向き(前進)駐車ではなくバック駐車を促すことで、後進で車を出す時の事故発生を防ぐのが狙い。同署は当面、前向き駐車する車両に指導票「セーフティー・みちびきカード」を配り、バック駐車を心掛けるよう求めるとしている。

 東谷交通課長によると、同署管内では8月に交通事故件数が少ない月の倍になる傾向にあるそう。行楽繁忙に伴う交通量の増加に加え、夏バテや長時間移動に伴う疲れなど事故を誘発する要因が多い月でもあり「だからこそ一件でも事故を減らしたいという思いを持って同活動に臨む」と話した。

(2017年8月12日付紙面より)

大型白バイなどで関心を引き安全運転への関心を促す署員ら=10日、道の駅くしもと橋杭岩
2017年08月12日
44 親子でLED工作楽しむ
 県電気工事工業組合新宮支部  

 「電気使用安全月間」(毎年8月)中の9日、和歌山県電気工事工業組合新宮支部(勝山康文支部長、52社)は新宮市五新の自動車会館でLEDランプを作る「LED親子工作教室」を開き、小学生24人と保護者らが参加した。

 同支部では長年にわたり、学校、保育園、幼稚園などの施設の電気設備の点検や電気器具の清掃を進めてきた。今年は、協議を重ねた結果、電気に関して興味を持ってもらうことなどを目的に、関係各所の協力を得て、工作教室を開催することになった。

 勝山支部長のあいさつの後、講師のパナソニック社(エコソリューションズ社)のキャリア教育コーディネーターの布谷秀嗣さんが、LEDは日本語にすると「発光ダイオード」といい、信号機、自動車のライト、スポーツ施設の大型ビジョンなどで使用されていることや白熱電球との比較などを説明した。

 工作は、土台作り、LED選び、本体作り、飾り付け、和紙張りと五つの行程に分けて行われた。工程ごとに丁寧な説明を受け、親子で協力しながら作業し、完成後はできた作品を持って記念撮影した。

 祖母と参加した三輪崎小学校6年の阪本英士君(11)は「夏休みの工作にと参加しました。作業も簡単で、楽しかったです」と話した。

(2017年8月12日付紙面より)

色合いを確認しながら飾り付ける=9日、新宮市五新の自動車会館
2017年08月12日
45 熊野川河道掘削の効果  台風5号1・5㍍水位低下  
2017年08月12日
46 新鮮な海産物が人気  三輪崎漁港、朝市にぎわう  
2017年08月12日
47 香波書道教室9人が特別賞を受賞 第52回高野山競書大会 
2017年08月12日
48 カヌーなどで自然学ぶ  土と水と緑の学校の子どもら  (新宮市 )
2017年08月12日
49 イオン杯少年野球写真展  20日まで、イオン新宮店  
2017年08月12日
50 アンパンマンこどもくらぶ  JAみくまのが会員募集  
2017年08月12日
51 遊びと絵本「うみねこ」 新宮市、海賊公園敷地内にオープン 
2017年08月12日
52 夏のひとときにぎわう  12日まで、川湯たのしい縁日  (本宮町 )
2017年08月12日
53 計14時間の自習こなす 串本古座高校、1年生対象に学習合宿 
2017年08月12日
54 町産材料で小物入れ作り 古座川町公民館シカ皮クラフト教室 
2017年08月12日
55 豪雨防災の再構築目指す  東牟婁氾濫減災協が発足  
2017年08月12日
56 治療体系を解説し検診促す くしもと町立病院、大腸がん治療院内公開講座 
2017年08月12日
57 お悔やみ情報
  
2017年08月04日
58 那智勝浦の魅力再発見
 京都橘大がプロジェクト  

 那智勝浦町と「大学ふるさと」協定を結ぶ京都橘(たちばな)大学(京都市山科区)の学生36人と教員5人が2日、「熊野再発見プロジェクト2017」で来町した。2泊3日の日程で地域の観光資源を研究する。

 このプロジェクトは2014年10月に町と大学で行われた観光・まちづくりに関するミーティングを契機に、15年6月に発足した。大学の地域連携事業の一環として観光資源を研究し、地域の再生に協力するのが目的。都市文化資源論の受講生を中心に関心ある学生が参加しており、学生と地域住民が交流しながら新しい地域の姿を見つける狙いもある。

 今年で3回目になるが、来年度は橘大地域連携センター長で再発見プロジェクトを指揮する木下達文教授が別のプロジェクトに取り組むため、休止となり、再来年度に再開する予定。

 初日は、学生らが那智山青岸渡寺と熊野那智大社を見学。ホテル浦島では歓迎会が催され、町から関係者18人が出席して学生たちを迎えた。

 町観光産業課の在仲靖二課長は「明日からの体験でぜひ頑張って町の魅力を再発見していただけたら」とあいさつ。町観光協会の花井啓州会長が乾杯の音頭を取った。各テーブルで町関係者と学生が歓談を交わした。

 3回目の参加になる現代ビジネス学部都市環境デザイン学科の松尾和斗さん(3年)は「1回の期間が短いので回数を重ねて町の全貌を見たい。今回はお土産のパッケージデザインを研究し、新しい商品開発も提言できたら。太地町にも目を向け、那智勝浦町と地域の関わりも見たい」と話した。

 3日は学生が班ごとにテーマを決めてフィールドワークに取り組み、関係各所への聞き込みや観光地を調査する。4日は体育文化会館でフィールドワーク報告会を開き、調査に基づいた報告や提案をする。

(2017年8月4日付紙面より)

那智勝浦町観光協会花井啓州会長が歓迎のあいさつ=2日、那智勝浦町のホテル浦島
那智の滝前で記念撮影する学生ら(京都橘大学提供)
2017年08月04日
59 体験講座で意識高める
 新宮高校でオープンスクール  (新宮市 )

 新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)のオープンスクールが3日、同校であった。新宮・東牟婁地方を中心に17校から279人が参加し、体験講座を受講。進学への意識を高めた。

 同校の学習内容や学校生活を体験し、理解を深め、中学校での進路指導に役立ててもらおうと中学3年生を対象に毎年実施している。畑校長は「オープンスクールで雰囲気を感じてもらえれば。進路選択は自分で情報を集めることが大切。有効に活用して」とあいさつ。

 進学、就職などの進路に向けた指導も充実しており、安心して入学してきてほしいと呼び掛け「最大のうりは豊かな環境。県内でも敷地面積は1、2を争う。学習や部活の環境も整っており、個人活動にも十分な余裕がある」と紹介した。

 高校1年生が校訓「質実剛健」の意味や授業、行事、クラブ活動など高校生活を説明。自身の所属する部活や学校生活で良いと思うことを挙げた。その後、中学生らは8教科12科目の体験講座の中から自分が事前に申し込んでいた内容を受講し、高校の授業の雰囲気などにじかに触れていた。

(2017年8月4日付紙面より)

生物の授業を受ける参加者ら=3日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年08月04日
60 167人が13講座参加
 新翔高校で教育体験学習  (新宮市 )

 中学生対象の新宮市佐野の県立新翔高校(永石和校長)の生徒教育体験学習が2日、同校であった。新宮東牟婁地方と三重県内の11中学校から167人と保護者13人、引率教員18人が参加。講座やクラブ体験で進路への考えを深めた。

 総合学科への理解と進路に関する目的意識の高揚、学習意欲の育成を図る目的で毎年実施している。全体会で國見一郎教頭は同校が今年創立100周年を迎えることや総合学科の特徴などを交えてあいさつ。

 生徒会による学校説明では丸亀弘稀会長、安井貫乃副会長が特色ある系列や科目、クラブ活動、学校行事をスライドで紹介した。その後、中学生らは13講座の中から事前に申し込んでいた内容を受け、高校の学習を体験した。

 建設実習には同校建設技術部の生徒らが協力した。担当教諭から授業の特徴や川原家、資機材の説明などを聞き、測量や建設車両の運転の実習に挑戦した。

 森口斗輝君(15)は「パワーショベルが運転できると聞いて参加しました。体が車両と一体化しているようで思うように運転できました。川原家のことが学べました」。

 十河りく君(14)は「面白そうだと思い参加しました。初めて乗り、どう動かすかがよく分かりました。震動が来て面白かった。工業科ではどのようなことをしているかが学べました」と話していた。

(2017年8月4日付紙面より)

建設技術の体験講座の様子=2日、新宮市佐野の県立新翔高校
2017年08月04日
61 友好の深化目指して来町
 トレス市の副市長ら一行  (串本町 )

 串本町の友好都市、オーストラリア・トレス市のイェン・ロバン副市長ら一行が2日、両市町友好の深化を目指して来町した。7日(月)午前まで滞在する計画で、到着後すぐに田嶋勝正町長を表敬訪問し、記念品を交換するなどして親交を深め合った。

 同市はオーストラリア北東部に位置する、明治期以降約7000人の日本人が白蝶貝採取事業などに従事するため渡航した海域「トレス海峡」の7島とヨーク岬の2地域を統括する行政区。渡航者の約8割は和歌山県出身者で、ダイバーとして従事し現地で命を落とした約700人のうち、162人が同町の出身者だったとされている。

 両市町の友好都市関係は、串本町出身者をはじめとする日本人渡航者がもたらした技術で市域発展の礎を築いた先人の絆を起点にして新たな友好を築きたいというトレス市からの申し出により、平成23年12月7日の友好都市宣言合意文書調印によって成立。現在6年目の半ばを迎えている。

 来町したのはロバン副市長と妻のアリス・ロバン夫人、ガブリエル・バニ市議会議員と同市企業・地域振興部のアンドリュー・ブラウン部長、日本人渡航者子孫の芝崎ロンダさんの5人。ボンダ・マローン新市長就任の報告と現地視察が目的だという。

 田嶋勝正町長の歓迎を受けたロバン副市長は同島の日本人墓地や盆フェスタ、人口規模や産業の現況を話題にして懇談を重ねる中で、市域で日本人ダイバーの歴史を今以上に伝えるためにこの6日間で友好をより深めたいという思いも打ち明けた。田嶋町長は時季折々の交流とともに普段付き合いを重ねることが友好を長く続ける手段になると応え、両市町経由で互いの物産を販売し合うことを提案するなどした。ブラウン部長は同墓地保存について日本国政府や日本財団に資金援助を求めていることを報告し、田嶋町長は同町も後者と縁があり、協力を申し入れるとした。

 懇談後は同町から記念楯、同市から成人や友好の象徴としての意味合いを持つ装飾品「ダーリィ」を贈り合い、今回の来町交流の証とした。

 一行は翌3日、同町潮岬にある潮風の休憩所を訪ねて関係資料を視察し、隣接する顕彰碑に献花。木曜島遺族会(坂井敏生会長)との懇談に臨んだ。以降は町内近隣の現地視察が主な行程で、串本まつり串本節踊りや花火大会、巡視船体験航海への参加や両市町間の会食交流も含まれている。

(2017年8月4日付紙面より)

来町の証とともにイェン・ロバン副市長(左から3人目)ら=2日、串本町役場
2017年08月04日
62 仲さん、和泉さんが優勝 那智勝浦町体育協会グラウンドゴルフ夏季大会 
2017年08月04日
63 新宮高校弓道部・佐野さん2位、野中さん8位 近畿高校弓道大会 
2017年08月04日
64 台風5号、北北西へゆっくり進む   
2017年08月04日
65 絵画で爽やかな夏に 喫茶きよもんで前田稔夫さん風景画展 
2017年08月04日
66 「県内経済は、持ち直している」  和歌山財務事務所の7月判断  
2017年08月04日
67 花火ムード高まる  JR熊野市駅に二尺玉  
2017年08月04日
68 手話で自分の名前紹介 新宮市、くろしお児童館で小学生対象の教室 
2017年08月04日
69 地域で楽しい夏のひととき 新宮市千穂分館、蓬莱分館で夏祭り 
2017年08月04日
70 健康維持の知恵を教わる 串本町、明生学級介護予防講座受講 
2017年08月04日
71 家族だんらんの機会提供 串本町で第5回夢ケーキ体験サロン 
2017年08月04日
72 児童生徒ら木工に挑戦 串本町西向でベンチづくり教室 
2017年08月04日
73 新宮・勝浦港も追加  海上保安庁の津波防災情報図