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2022年12月29日
1 3年連続、上がり子中止 熊野速玉大社「御燈祭り」 

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)、神倉奉賛会、神倉青年団、市観光協会は28日、御燈祭(おとうまつ)り検討委員会を開き、来年の「御燈祭り」(2月6日)の上(あ)がり子の参加中止を決定した。中止は3年連続。今年同様、神職と介釈(かいしゃく)ら関係者のみで神事を斎行する。

 熊野速玉大社例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」と合わせて国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける「御燈祭り」は、新年における「火の更新」を意味する勇壮な祭り。毎年、全国から大勢が祭りに参加し、御神火を移した松明(たいまつ)を手に一斉に神倉神社を駆け下りる。

 検討委員会の開催は今年2回目。今月1日の会議では、斎行に向けて前向きな検討が行われていたものの、新型コロナウイルスの1日当たりの感染者数が全国で20万人を超え、死者数も最多となるなど、ここ数日間の感染状況を受けて上がり子参加中止の判断に至った。

 上野宮司は「当初はこのまま感染者が減っていけば、との思いだったが感染状況が悪化。全国的に感染が拡大しており苦渋の決断に至った。けが人などが出た際の医療態勢も構築できず、上がり子や関係者の健康面も憂慮される。上がり子中止の決断は断腸の思いだが、皆さんの思いを背負ってコロナの収束や世界平和への祈りを強くして神事を斎行したい」と思いを語った。

 なお、神倉神社の石段検分および事故防止協議会は例年通り来年1月中旬ごろに実施する予定。

  □     □

 御燈祭り当日の日程は次の通り。

▽午前10時 かがり御供(ごく)奉製

▽午後5時10分 介釈、神倉神社で修祓(しゅうばつ)の後、熊野速玉大社に向かう

▽午後5時50分 神職、介釈一行同大社を出発して神倉神社に向かう

▽午後6時20分 神倉神社到着

▽午後7時10分 御神火をおこし、神事開始

▽午後7時30分ごろ 大松明を先頭に下山開始

▽午後7時40分ごろ 中ノ地蔵に到着、拝礼

▽午後7時50分 神倉神社社務所に到着。拝礼後、阿須賀神社へ出発

▽午後8時20分 阿須賀神社に御神火を奉安し奉幣を奉る

▽午後8時50分 熊野速玉大社に御神火を奉安し奉幣を奉る

(2022年12月29日付紙面より)

今年2月の御燈祭りの様子
検討委員会で上がり子参加中止を決定=28日、新宮市の熊野速玉大社
2022年12月29日
2 火災無く新年迎えるために 激励を受けて年末特別警戒 (串本町消防団)

 串本町消防団(稲田賢団長)の年末特別警戒が27日から始まった。この日は消防防災センターで同警戒出発式があり、11ある分団の代表者が田嶋勝正町長や稲田団長から激励を受けて初動した。

 管内の住民に火災無く新年を迎えてほしいという願いを込めて取り組んでいる年末恒例の団活動。各分団車両1台と人員2人が出席し、団本部と共に激励の一行を迎えて同式に臨んだ。

 田嶋町長は「常に火への注意を払っても、ちょっとした気の緩みで火事を起こしてしまうのが現実。町民の皆さま方が気持ちよく素晴らしい新年を迎えられるよう、十分火災に注意するよう喚起をしてほしい」と述べ、激励金を託して奮起を期待。稲田団長は「町民の皆さんが安心して明るい良い年を迎えられるよう、感染症や交通事故にも十分注意しつつ気を引き締めて警戒に当たってほしい」と訓示して団員の士気を高め、各分団管内へと送り出した。

 同団の警戒期間は30日(金)までの4日間。同団事務局によると、期間中は午後7時、10時、翌日午前2時の3回、管内巡回をして火災予防意識の喚起や出火のいち早い察知で火災の抑止を図る。今年の町内の火災件数は26日現在で9件(建物2、林野1、車両1、その他5)。3月末までに7件が発生するという過去にない発生頻度が不安視されたが、相応に予防啓発を重ね6月以降は火災が発生していないという。同町消防本部の寺島正彦消防長はこの状況が年の瀬まで、そして新年以降も続くことを願って同式を見届けた。

(2022年12月29日付紙面より)

串本町消防団の分団車両を年末特別警戒へと送り出す激励の一行=27日、串本町消防防災センター
2022年12月29日
3 現園舎に「ありがとう」
 新園舎でテープカットも  (鵜殿保育所 )

 来年1月4日(水)から高台へ移転する紀宝町立鵜殿保育所。現在の園舎で過ごす最後の日となった27日には、園児たちが感謝の気持ちを込めて大掃除に取り組んだ。清掃後は歩いて新園舎に向かい、4歳児がテープカットした。

 現園舎は1980(昭和55)年4月1日に完成。平屋建てで延べ床面積は約824平方㍍。42年間にわたり、各クラスやホールに子どもたちの元気な声が響き渡った。

 現在は1~4歳の81人が通い、今年は園舎で七夕や夏祭り、クリスマス会などで楽しい保育所生活を過ごした。

 この日は、大掃除後、道具箱などを持って新園舎に出向いた。全てが真新しい施設に入り、中央に位置する遊戯室でミニ竣工(しゅんこう)式を開催。4歳児8人がテープカットして「小さな世界」を歌った。

 保育室のロッカーに道具箱を入れて引っ越しを終え、下地水香所長は「みんなのためにすてきな保育所を造ってくれました。1月からは、この新しい保育所に来てくださいね」と呼びかけた。

 遊具で遊んだり、部屋を見て回った園児たちは「早くここで遊びたい」と心を躍らせていた。

(2022年12月29日付紙面より)

現園舎に「ありがとう」を告げた園児たち=27日、紀宝町鵜殿
新園舎でテープカットする4歳児
ロッカーに道具箱を入れる
2022年12月29日
4 鏡餅作りピークに
 畑地製菓舗で次々と  (新宮市 )

 蒸したもち米の湯気が工場内に立ちこめる―。新宮市蓬莱の畑地製菓舗(畑地泰明店主)では28日、正月用の鏡餅作りがピークを迎えている。店員、アルバイトを増員し、朝からつきたての餅を丸めて店頭に並べている。

 ピークは30日(金)まで続くとのことで、3段合わせて4㌔にもなる鏡餅も作る。鏡餅の他、ヨモギなどの棒餅やエビ入り、トチの実を使った餅、あん餅など多様な種類を用意している。

 畑地さん(77)は「皆さんにとって良い新年になり、無事に過ごしてもらえるように祈って作っています」と餅作りに込めた思いを語った。

 日本の伝統・鏡餅は丸く平たい形をした正月用の床飾りで、穀物神「年(歳)神」への供え物であり依(よ)り代(しろ)。その形は「三種の神器」の鏡、玉、剣を表しているといわれる。地方によって異なるが、一般的に1月11日が鏡開き。刃物を使わず木づちなどでたたいて割って食べる。

 正月に餅を食べる習慣は平安時代、宮中で健康と長寿を祈願して行われた行事「歯固めの儀」に由来する。家に床の間が作られるようになった室町時代以降、現在のように供えられるようになった。

(2022年12月29日付紙面より)

正月用の鏡餅を作る畑地泰明店主ら=28日、新宮市蓬莱の畑地製菓舗
2022年12月29日
5 第1期入選作品を発表  新宮市インスタグラムフォトコンテスト  
2022年12月29日
6 1位に西美晴さん  写連新宮支部12月例会  
2022年12月29日
7 クラス別に出し物を披露  正明保で発表会  (新宮市 )
2022年12月29日
8 正月らしい若松の生け花 くろしお児童館で児童4人 (新宮市)
2022年12月29日
9 音楽とダンスのクリスマス  共同募金チャリティーフェスタ  (太地町 )
2022年12月29日
10 第31回応募作品を審査  鍵井靖章さん迎え実行委  (串本海中フォトコン )
2022年12月29日
11 3日間計約70人が親しむ  参観時間延長「夕暮参観」  (潮岬灯台 )
2022年12月29日
12 第4回定例会一般質問  古座川町議会  
2022年12月29日
13 ドライフラワーでしめ縄  子育てサロン「つむぐ」  (紀宝町 )
2022年12月29日
14 冬空に舞い上がれ!  井田保育所がたこ揚げ  (紀宝町 )
2022年12月29日
15 医師派遣の継続を要望  紀南病院組合議会12月定例会  
2022年12月29日
16 お悔やみ情報
  
2022年12月25日
17 廃部危機乗り越え昇級
 新宮高校合気道部  

 「質実剛健」「文武両道」を校訓・校是に掲げる県立新宮高校(東啓史校長)。同校合気道部(髙須崇顧問、上地翔真部長)ではこのほど、廃部の危機を乗り越えて1年生部員5人が晴れて全員そろって5級に昇級した。

 新宮市は、西牟婁郡西ノ谷村(現田辺市)生まれの合気道の創始者・植芝盛平の命を受けて建設された熊野塾道場がある、合気道の聖地の一つ。

 そんな環境も背景の一つに、同校合気道部は1960年に産声を上げた。以降60年以上にわたり、「和合」「万有愛護」など植芝翁の教えを継承し、代々にわたり、心身の鍛錬に努めてきた。

 そんな同部だが、今年の3月に廃部の危機を迎える。3年生の卒業により部員が消失。「あわや廃部か」と関係者やOBらが肩を落とす中、4月に1年生5人が入部。先輩部員からの指導が受けられない中においても、同部OB会の鈴木正師範や紀子シュタイナーさん、玉置温之(はるゆき)さんらの指導と温かいまなざしを受け、切磋琢磨(せっさたくま)し合い稽古を積み重ねてきた。

 昇級審査は今月20日、同校で行われ、紀州熊野合気会の庵野素岐会長が審査。緊張感が漂う中でも5人は日頃の練習の成果を発揮。見事合格を勝ち取った。

 発足当時に同部に席を置いていた玉置さんは「新型コロナの影響で練習もできない期間もあったができる範囲で真面目に一生懸命頑張ってくれた。これからも上を目指してほしい」と激励。

 髙須顧問は「指導いただいた皆さんには感謝しかない。切磋琢磨しながら頑張ってくれているので今後が楽しみです」。シュタイナーさんは「鈴木先生が一生懸命力を尽くしてくれた。合気道はヨーロッパでもとても盛ん。今後、海外の人とも練習する機会を持つことができれば」と話していた。

 上地部長は「何も知らない状態の自分たちを指導してくださった指導員やOBの方々には感謝の言葉しかない。一つでも上の級を取ることが、恩返しになると思っています」と笑顔。

 合気道の魅力について「体の動かし方などが他のスポーツとは違い、指導を受ける中で毎日新しい発見がある」と述べ「部員募集中です。女性の方も大歓迎です」と呼びかけた。

(2022年12月25日付紙面より)

1年生部員5人そろって昇級審査に合格=22日、新宮高校
2022年12月25日
18 クリスマスムード楽しむ
 マリア保「キャロリング」  (新宮市 )

 新宮市の保育所型認定こども園「マリア保育園」(三浦恒久園長、園児119人)は23日、3年ぶりの「キャロリング」を実施した。園児らはクラスごとに6施設を訪れて歌の披露などを行い、クリスマスムードを楽しんだ。

 キャロリングはクリスマスの喜びを分かち合おうと同園の恒例行事として行われていたが昨年、おととしは新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止となっていた。この日は、5歳児がはまのデイケアと社会福祉法人県福祉事業団東牟婁生活総合支援センター「えん」、3歳児が新宮市役所、2歳児が市保健センターを巡った。

 新宮病院には、4歳児26人が訪問した。園児たちは「おはようございます」と元気よくあいさつ。歌「私と小鳥と鈴と」を披露し、クリスマスカードを手渡すと、見守った職員らから大きな拍手が送られた。その後はベーカリーキッチントムトム新宮本店にも訪れ、カードを渡した。

(2022年12月25日付紙面より)

歌「私と小鳥と鈴と」を披露する園児=23日、新宮市の新宮病院
クリスマスカードを手渡した
2022年12月25日
19 甲子園出場が地域への恩返し
 センバツ21世紀枠東海地区候補表彰  (木本高校 )

 来年3月18日(土)に開幕する「第95回記念選抜高校野球大会」の21世紀枠、東海地区候補校に選ばれた県立木本高校が23日、東海地区高校野球連盟から表彰された。

 同校体育館で表彰式が行われ、表彰状と盾を受け取った榎本和真主将(2年)は「東海地区の候補に選ばれ、地域の方々も喜んでくれた。甲子園出場が恩返しだと思う。全員が甲子園に出る気持ちで練習しています」、久保尊副主将は「甲子園出場の目標もできたし、学校の友達も励ましてくれる。冬はハードな練習が増えてくるが、みんなで助け合って頑張りたい」と決意を述べた。

 初の東海地区推薦校に選ばれた木本は、過疎地でありながら地元出身の部員13人で、県内強豪校と互角に戦い秋季大会県ベスト4に進出したことや、140㌔近いストレートを誇る投手が2人いること、地元に愛されていることなどが高く評価された。

 21世紀枠の出場校は、木本を含む全国の候補9校から3校が選ばれ、1月27日(金)に発表される。

(2022年12月25日付紙面より)

賞状と盾を受け取った榎本和真主将(左から2人目)と久保尊副主将(同3人目)=23日、熊野市の県立木本高校
2022年12月25日
20 ブルービーチに無数のイルミ
 南紀くろしお商工会青年部  (那智勝浦町 )

 南紀くろしお商工会青年部(由谷恭兵部長)は23日から来年1月7日(土)までの間、那智勝浦町のブルービーチ那智(熊野体験博跡地)で2度目となる「NACHIKATSUブルービーチイルミネーション」を開催している。夜のビーチ周辺を無数の光が照らし、来場者の目を楽しませている。点灯時間は午後5時30分から10時まで。

 催しはコロナ禍の影響で町内のイベントの多くが中止になっていることを受け、落ち込んだ地域のにぎわいを取り戻すとともに、地域住民に楽しんでもらうことが目的で昨年からスタート。来場者も多く、好評を博していた。

 今年11月中旬から企画・協議し、15日から数日間かけて、部員やOBら約10人で設置。昨年の経験や失敗を踏まえ、作業を進めた。その中、強風で、イルミネーションが転倒し破損するアクシデントもあったという。

 会場では光のトンネルやクリスマスツリー型のイルミネーションに加え、今年から新たにパレスや手作りのフォトスポットを設置した。23日夜も多くの家族連れなどが訪れ、子どもたちは「こっちもきれい」「ここで写真撮って」と、喜ぶ姿が見られた。

 南沙余親睦委員長は「今年も時間のない中、みんなで頑張りました。今後も継続していけたら」。由谷部長は「少しずつ感染状況も落ち着きつつあるため、コロナが明けることを期待したい。皆さまにはイルミネーションで元気になって、新年を迎えていただけたら幸いです」と話していた。

 なお、大みそかはオールナイトで点灯するという。

(2022年12月25日付紙面より)

新設されたフォトスポットで撮影=23日夜、那智勝浦町のブルービーチ那智

夜のブルービーチ那智を明るく照らす
2022年12月25日
21 3人の美しい音色を堪能  松山地区でクリスマスコンサート  (新宮市 )
2022年12月25日
22 頂上からの眺めは最高!  太田小児童が八郎山へ  (那智勝浦町 )
2022年12月25日
23 読み聞かせの喜び感じる  太地中1年生が母校で  
2022年12月25日
24 生活・食品衛生優秀施設を表彰  管内で5事業者に伝達  (東牟婁振興局 )
2022年12月25日
25 高齢者宅を訪問し贈り物  高田地区福祉委員会  (新宮市 )
2022年12月25日
26 防災コンサートやゲーム  民児協がクリスマス会  (太地町 )
2022年12月25日
27 みんなで歌おう、踊ろう!  わかば保育園でクリスマス会  (那智勝浦町 )
2022年12月25日
28 親子で楽しい時間  子育てサロン「サンタさんと遊ぼう」  (新宮市 )
2022年12月25日
29 クリスマス楽しんで  はまゆう・こども園にお菓子贈呈  (第二なぎの木園 )
2022年12月25日
30 クリスマスツリー作る 子ども元気塾の科学工作教室 (紀宝町)
2022年12月25日
31 楽しくダンスパーティー  飯盛保でクリスマス会  (紀宝町 )
2022年12月25日
32 マジックに目輝かせる  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2022年12月25日
33 マイナカード申請受け付け中  17施設の移動支所でも実施  (紀宝町 )
2022年12月25日
34 お悔やみ情報
  
2022年12月24日
35 すがすがしく、迎春準備
 新しい年前に、煤払い式  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で23日、年末恒例の「煤(すす)払い式」が営まれた。上野宮司や神職、同大社敬神婦人会(久保あや子代表)有志約15人が境内のほこりを落とし、新年を迎える準備を進めた。

 煤払い式は神事の一つ。麻ひものたすきを巻いた神職が、長さ約5㍍のささ竹で各殿の壁面や屋根にたまったほこりを払い、拭き掃除を行った。婦人会はバケツや雑巾を手に、境内各所を水拭きした。

 敬神婦人会の中山清己さんは「毎年、みんなで一生懸命にお手伝いさせていただいている。みんな健康で、良い年が迎えられるといいですね」と笑顔。

 上野宮司は「敬神婦人会の方々にもご奉仕いただき、隅々まで掃除させていただいた。身が引き締まる思い。(煤払い式には)希望に満ちた年であってほしいと、心を込めて奉仕させていただく深い意味がある。初詣に来られた方にもすがすがしい気持ちでご参拝いただけると思ってます」と話していた。

 初詣に当たっては、今年同様、約5、6㍍のさい銭箱を準備。拝殿手前に設置し、必要に応じて東門を開放するなどの新型コロナウイルス感染対策を講じるという。

 31日(土)午後4時から大晦日大祓式(おおつごもりのおおはらいしき)、5時から除夜祭・神符遷霊祭(しんぷせんれいさい)を斎行。元日の午前0時、初太鼓開門をもって初詣客を迎える。

(2022年12月24日付紙面より)

一年間の煤を取り払う=23日、新宮市の熊野速玉大社
境内各所を水拭きする敬神婦人会員ら
2022年12月24日
36 3年ぶりの開催話し合う
 商工祭「南の国の雪まつり」  (那智勝浦町 )

 南紀くろしお商工会(森川起安会長)が事務局を務め、各種団体で構成される商工祭「南の国の雪まつり」実行委員会はこのほど、来年2月19日(日)に3年ぶりの第26回商工祭「南の国の雪まつり」を開催することを決定した。消毒や検温などの感染症対策を徹底し、催しを運営していくとしている。

 雪まつりは消費者と団体、ふるさととのふれあいをテーマとし、町の商業の活性化や地域振興、ふるさとの再発見、第1次産業の発展への貢献、子どもたちの思い出づくりなどを目的に実施。例年多くの来場者でにぎわう人気の催しだ。

 2020年は暖冬のため、雪の調達ができず、「雪のない雪まつり」として開催した。その後は新型コロナウイルス感染症の影響で2年間中止となっていた。

 今年11月に第1回実行委員会を開き、委員に開催についての意見を求めたところ、「開催する前提で話を進めたほうがいい。周囲の感染が増加した際は中止すればいい」「前向きに検討してもらい、活性化につなげてほしい」「先進地の感染症対策などを参考にしながら、開催しては」などの声が上がった。

 それらの意見を踏まえて検討を重ね、今月初旬に第2回実行委員会を開いた。実行委員からは「感染症対策が取れるなら子どもたちのために開催すべき」などの意見が出されこの日、正式に開催を決定した。

 事務局によると、来年も子どもたちのために太地町と姉妹都市提携を結ぶ長野県白馬村から雪を運搬するとしている。

 会場となる町役場周辺では朝市・バザーなどの地域物産販売、展示会、大感謝祭、ダンスを含む各種イベントも開催する運びとなっている。

 また、感染状況によって変更の可能性があるが、例年通り、雪まつり前日から雪山を開放して子どもたちに楽しんでもらう予定だという。

 イベントの詳細などは今後の実行委員会で決定していく方針だ。

 実行委員長を務める森川会長は「3年ぶりの雪まつり。安心安全で、衛生管理の行き届いた運営に取り組んでいく。商業活性化や地域振興などはもちろん、雪山で遊ぶ子どもたちのはじけるような笑顔を期待したい」と話していた。

(2022年12月24日付紙面より)

2019年に開催された商工祭「南の国の雪まつり」の様子
森川起安会長
2022年12月24日
37 飛躍を願って「卯」掲げる
 有田神社えと絵馬かけ替え  (串本町 )

 串本町有田上にある有田神社(山本貞夫宮司)のえと絵馬が22日、来年のえと「卯(う)」にかけ替えられた。

 迎春に華やかさを添える氏子の奉仕として23年来続く年末恒例のえと絵馬奉納。今年も制作者2代目・長谷川章総代(48)が祭具修繕の才覚を発揮して仕立てた。

 絵馬の大きさは縦約90㌢、横約130㌢。ベニヤ板に絵馬の形の木枠を添えた造りで、朱に染まる太陽の前で仲むつまじく寄り添う白と茶のウサギを描き、ウサギの姿を模した「卯」の1字、込めた思いを象徴する「飛躍」の2字を年号や神社印とともに描き加えて仕上げた。

 この日は仕事の都合で自らかけ替えができず、深美芳治前宮司に代わり着任した山本宮司(74)立ち会いの下で他の総代らが代行した。長谷川総代はコロナ禍や物価高でいろいろと弾みがつき難い昨今に思いを巡らせ、「このような時期だからこそ、卯にあやかり飛躍の1年になってほしい」と来年のえと絵馬に込めた思いを語っている。

 同神社は例年、大みそか午後11時~元日午前1時に総代が授与所を設けて年の瀬の参拝を迎えているが、今年については28日(水)の迎春準備時に授与自体は行うが有人とするか無人とするかを決めるという。元日の歳旦祭は宮司交代に伴い午後1時30分へと時間を変更。技術継承を目的として来年1月6日(金)午前10時、3年ぶりに総代の奉仕でお的祭を営むとしていて目下お的の新調製作も進んでいる。

(2022年12月24日付紙面より)

来年のえと絵馬を確かめる山本貞夫宮司=22日、串本町有田上の有田神社
2022年12月24日
38 一足早いクリスマス楽しむ
 かわりない会が恒例の催し  (紀宝町 )

 毎週月曜日に高齢者が集まる通所サービス「かわりない会」(牧戸光彦会長)は19日、紀宝町鵜殿の老人憩の家讃寿(さんじゅ)荘で毎年恒例のクリスマス会を開催した。

 今年最後の集まりで、利用者、スタッフ合わせて25人がサンタの帽子をかぶり、一足早いクリスマス気分を味わった。

 会場のツリーはスタッフが作り、来年の「うさぎ年」にちなみ「飛躍の年 いっしょにはねましょう」といった願い事も飾った。

 サッカーワールドカップでアルゼンチンが優勝したことから、南アメリカの地図を見ながら各国の歴史や文化を学び、旅行気分を味わった。

 紙芝居「サンタさんはおおいそがし」「かさじぞう」を楽しみ、全員でクリスマスケーキを食べた後、ベルの音色とともにサンタとトナカイが登場。利用者にプレゼントを手渡し、会場には笑顔の輪が広がった。

(2022年12月24日付紙面より)

恒例のクリスマス会を楽しんだ=19日、紀宝町鵜殿
2022年12月24日
39 串本、宇久井が県大会へ
 2022少年サッカー新人戦  
2022年12月24日
40 市民の皆さまへお願い  新宮市がコロナ対策呼びかけ  
2022年12月24日
41 高齢者の生活や助け合い学ぶ  社協が福祉体験学習  (那智勝浦町 )
2022年12月24日
42 元気で楽しい冬休みを  公立小中学校などで終業式  (新宮・東牟婁地方 )
2022年12月24日
43 体を温め健康に過ごして  おくとろ温泉やまのやどで「じゃばら湯」  (北山村 )
2022年12月24日
44 いい匂いで体もポカポカ  ピーアップシングウでゆず湯  
2022年12月24日
45 クリスマスのコンサート  木の川認定こども園で  (新宮市 )
2022年12月24日
46 歌やダンスで楽しい時間  丹鶴幼でクリスマス会  (新宮市 )
2022年12月24日
47 橋杭ビーチに防砂ネット  南紀串本観光協会ら設置  (串本町 )
2022年12月24日
48 風物詩への気持ち高める  家族5組迎えて主催事業  (潮岬青少年の家 )
2022年12月24日
49 県内の14チームが競い合う  本州最南端少女バレー大会  (串本町 )
2022年12月24日
50 第4回定例会一般質問(終)  串本町議会  
2022年12月24日
51 中学校の授業や部活を見学  町内4小学校の6年生が  (紀宝町 )
2022年12月24日
52 17日間の冬休みに入る  一斉に2学期の終業式  (熊野・南郡 )
2022年12月24日
53 2団体と個人3人に感謝状  交通安全など警察活動に協力  (紀宝警察署 )
2022年12月15日
54 心のちりも合わせて落とす
 青岸渡寺で大すす払い  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の西国第一番札所である那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で14日早朝から昼ごろにかけて、1年間のほこりを払い清める年末の大すす払いが行われた。寒風吹きすさぶ中、髙木住職や髙木智英副住職、寺の職員が総出で世界遺産の本堂や鐘楼、山門などの清掃に取り組んだ。

 職員らは協力してササの葉を先に付けた長いタケを使い、天井などにたまったほこりを落とした。

 重さ450㌔、直径1・4㍍、大きさでは日本一といわれている本堂につり下げられた豊臣秀吉寄進の大鰐口(おおわにぐち)は職員がはしごに乗って、丁寧に清めた。

 この日、寺が清められる様子を見物したり、写真に収めたりする参拝客の姿も多く見られた。

 髙木住職は「今年もさまざまな災いや暗いこともあった。恒例となった大すす払いは1年のちりやほこりを払うもの。願わくは、皆さまの心のちりも合わせて落としたい」。

 新年については「来年はうさぎ年。飛躍の年であるとともに、明るく朗らかで平和な1年であることを祈っております」と語った。

(2022年12月15日付紙面より)

職員総出で大すす払いが行われた=14日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
2022年12月15日
55 「新しいこと、何でもやりたい」
 個人ボランティアと初の交流会  (紀宝町 )

 紀宝町ボランティア・市民活動センター「きぼらんせ」(神園敏昭運営委員長)は、町福祉センターで個人ボランティア(個人ボラ)との交流会を初開催した。

 個人・団体のボランティア・市民活動の連携、発展を目指す組織で、本年度は88団体と個人合わせて3949人が所属している。

 個人ボラは2011年の紀伊半島大水害のボランティア活動を契機に誕生し、矢渕中学校花壇の整備、キホッチョ農園の苗植え、収穫作業などに取り組んできた。

 交流会は、個人ボラを招き、興味のある活動や参加しやすい取り組みなどを聞き、今後の運営に生かすことが狙い。

 13人が参加し、個人ボラのこれまでの活動を紹介した後、4、5人1グループで「こんな活動してみたい! 興味がある!」などをテーマに意見交換した。

 「新しいことは何でもやりたい」「知らない人には連れて行ってあげたい」「ボランティアはゆとりが必要。働いている人が多いので仲間を増やすことが大変」「継続した取り組みが必要」などの他、「バス停の時刻表が破れている。来訪者のためにも直す活動をしたい」「困っていても手を挙げられない高齢者が多い。そういった人を拾い上げる活動は」など具体的な意見もあった。

 今回集まった意見は今後、きぼらんせの運営委員会で協議するという。

(2022年12月15日付紙面より)

交流会で意見交換する個人ボランティアらの参加者=紀宝町福祉センター
2022年12月15日
56 被害者も加害者も生み出さない
 中江美則さんが講演  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で11日、新宮警察署主催の「新宮ハートフルコンサート~交通事故防止の願いを込めて~」が行われ、特別講演では、犯罪更生保護団体ルミナ代表の中江美則さんが「亀岡集団登校交通事故から10年~深まる苦しみ…ひろがる傷口~」を演題に講話した。

 2012年4月に京都府亀岡市で発生した、未成年者の無免許運転による集団登校児童死傷事故で妊娠中の娘・松村幸姫さん=当時(26)=を亡くした中江さん。

 悲惨な被害者を生み出さないためには加害者を生み出さないことが大切との思いから「犯罪更生保護団体ルミナ」を設立。警察署や刑務所、保護司会などからの依頼を受け、講演活動に取り組んでいる。

 講演に先立ち、紀南交通事故被害者の会の中岡貴恵代表が、中江さんと知り合うきっかけについて紹介。中岡さんは、2018年12月14日、紀宝町鵜殿の六反田交差点付近の県道で発生した交通事故で、母親の中尾叔子さん=当時(85)=を亡くしている。

 中岡さんは「遺族自身、当時を振り返ることは苦しいことだが、伝えていくことで交通事故がもたらす苦しみの深さを知っていただき、被害者にも加害者にもならないための意識をより一層持っていただければ1件でも事故がなくなり、救える命があるのでは」と訴えた。

 中江さんは、約10年前の事故当時について「想像できない痛みと恐怖で幸姫が苦しんでいる。医師に対して楽にしてあげてほしいとしか言えなかった」。加害者に対して「愛する家族を地獄に落とした。憎まずにはいられなかった」と回顧した。

 幸姫さんが死去した翌日、幸姫さんの携帯電話に加害者の父親から電話がかかってきたこと、電話番号が漏えいしていたこと、自身が受けた誹謗(ひぼう)中傷や嫌がらせ、加害者に対する復讐(ふくしゅう)の思いが芽生えたこと、裁判の様子、無免許運転の厳罰化を求める活動などにも言及し「一般市民がこれだけの短時間で経験するのかと、自分の人生を疑うばかりだった。信じられないことが次々と家族に襲いかかった」などと振り返った。

 「苦しみの毎日の中で周りの人たちに助けられたこともあった。元犯罪者たちとの出会いが自分を少しずつ変えてくれた」と述べ、犯罪更生保護団体を設立した経緯や受刑者らとの関わりについて紹介。「僕たちのような被害者をこれ以上増やしてほしくない一念でやっている。被害者遺族の苦しみを知ることで再犯者をつくらせない活動の取り組みが、犠牲者を生まないことにつながる」。

 「幸姫はこの世で幸せになれなかったが弱い者たちを見守る姫にしてあげたい。生きた証しをつくってあげたい」と述べ「新宮市には被害者に寄り添ってくれる議員さんもいる。新宮署の方々の優しさにも触れさせていただいた。命のメッセージが、犯罪抑止のための実りとなることを願っています」と語った。

(2022年12月15日付紙面より)

紀南交通事故被害者の会のメンバーらが、松村幸姫さんと中尾叔子さんのメッセンジャーに花束を手向ける一幕もあった=11日、新宮市の「丹鶴ホール」
中江美則さん
2022年12月15日
57 迫力の能楽ばやしを鑑賞
 宇久井小学校で巡回公演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長、児童178人)で13日、日本の伝統芸能である能楽のコンサート「囃子堂(はやしどう)」が開かれた。一般社団法人京都能楽囃子方(のうがくはやしかた)同明会の谷口正壽(まさとし)さんら5人が来校し、謡(うたい)、笛、小鼓、大鼓、太鼓による迫力の演奏で児童を圧倒した。

 文化庁の「令和4年度文化芸術による子供総合育成事業」の巡回公演。能楽は日本で最初に登録された国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産。同会は能楽の学校公演や体験教室を通じて能楽の魅力や、あいさつ、道具を大切にする心を伝える活動を継続している。

 開演に当たり谷口さんが「能楽は600年前に生まれた日本のミュージカルで、演劇や舞、音楽によって成り立つ総合芸術。江戸時代には武士の正式な芸術となったため、武士が大切にした価値観が反映されている。能楽ばやしには四つの楽器と謡しかないが、30人のオーケストラをしのぐ力がある」と語り、それぞれの楽器の特徴を解説した。

 龍神が登場する場面で演奏される「早笛」や天狗が空高くを飛んでいる様子を表現した「大癋(おおべし)」などを披露すると、児童たちはじっと聞き入っていた。

 五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「三番三(さんばそう)」では、前日のワークショップで小鼓、大鼓を練習した4~6年生の中から18人が共演。掛け声に続けて、力強く小鼓と大鼓を打っていた。

(2022年12月15日付紙面より)

「三番三」を演奏する6年生=13日、那智勝浦町立宇久井小学校
正座であいさつする児童
2022年12月15日
58 協議会の方向性、次回に結論  紀南地域高校活性化推進協  
2022年12月15日
59 昔ながらの遊びに挑戦  地域の人たちと交流  (成川小 )
2022年12月15日
60 河口大橋連結イベントを  紀宝町議会一般質問①  
2022年12月15日
61 4人が登壇、当局質す  新宮市議会一般質問①  
2022年12月15日
62 教職員目指し教養高める  丹鶴ホールで資格認定講習会  (新宮市 )
2022年12月15日
63 生徒らの美声が響く  合唱コンクールを開催  (近大新宮中学校 )
2022年12月15日
64 長年の功績たたえる  山口範之さんに叙勲伝達  (新宮市 )
2022年12月15日
65 利用者のために役立てて  チャリティー募金を寄付  (南紀くろしお商工会 )
2022年12月15日
66 当局上程の19案件を承認  町議会第4回定例会始まる  (古座川町 )
2022年12月15日
67 263人が完走し自己記録樹立  総合運動公園で持久走行事  (串本町 )
2022年12月15日
68 お悔やみ情報
  
2022年12月14日
69 万が一の落水に備え
 船頭や語り部が救助訓練  (熊野川川舟センター )

 川舟下りや瀞峡めぐりを実施している、新宮市熊野川町田長(たなご)の熊野川川舟センターは13日、新宮市消防署熊野川消防出張所の協力のもと、センター下の熊野川河川敷などで、川舟救助訓練を実施した。センター職員や船頭、語り部の11人が参加、水難事故発生時の対応法を学んだ。

 川舟下りと瀞峡めぐりは、3月初めから11月末までをシーズンとしている。現在はシーズンオフであることに加え、4月に北海道の知床遊覧船沈没事故が起こったこともあり、訓練実施となった。消防を招いての訓練は2007年以来となる。

 訓練実施に先立ち、山口博巳・市消防署副署長兼消防出張所長があいさつ。「今日の訓練は不測の事態に備え、初動や救助の方法を確認するもの。通報しても川の中まで消防が到着するのに時間がかかる。救助には初動が大事となる。一番良い方法を、意見を聞きながらつくりあげたい」と話した。

 センターの待合室で、消防職員による講義があった。増水予測や天気予報確認、安全装備の点検の重要性などを語った。新型コロナウイルス感染予防対策についても言及。携帯電話を使った緊急通報の際の注意点も指摘した。実際に参加者と消防で、携帯電話の使用を想定した通報訓練も実施した。

 この後、河川敷での訓練を実施。消防の説明を受け、参加者が救命ロープを投げたり、落水者に見立てた人形を船上に引き上げたりした。参加者はいずれも、懸命に取り組んでいた。

 センター職員の向井地一成さん(69)は「これを機会に、さらなる安全運航に努めたい。実際にやってみると違う。語り部さんが救命ロープを投げたりする機会もなかなかないので良かった。運航シーズン前にもまたやってみたいと思う」と話した。

(2022年12月14日付紙面より)

救命ロープを投げる参加者=13日、新宮市熊野川町田長の熊野川河川敷
携帯電話での通報も訓練した
2022年12月14日
70 高台へ逃げる意識高める
 潮岬で合同津波避難訓練  (串本町 )

 串本町の潮岬地区で12日、合同津波避難訓練があった。社会情勢を考慮し今回も規模縮小でこども園、小学校、中学校の高台避難のみ実施。自主防災会が避難路となる道路の交通安全を確保する中、園児、児童、生徒と教職員約300人が一斉に最寄りの高台へ駆け上がり、逃げる意識を高めるなどした。

 この訓練は、日頃高台で過ごしていることでとりわけ将来を担う子どもたちの津波緊急避難意識が薄れないよう、自主防災会がこども園、小学校、中学校に働きかけ基本年2回の頻度で前半に津波避難訓練、後半に防災学習の2部構成で合同実施している。

 最近は新型コロナウイルスの情勢により昭和東南海地震(1944年12月7日午後1時36分ごろ発生)や昭和南海地震(1946年12月21日午前4時19分ごろ発生)の期日に近い日程で年1回、前半の高台避難のみと頻度や内容が縮小しているが、肝心の同意識だけはつなぎ託さなければという思いで子どもたちの実践機会を保っている。

 今回は午後1時30分にマグニチュード9、震度7の大揺れを伴う地震が発生した想定で同訓練を開始。園児、児童、生徒と教職員は津波浸水が予想される低地にいると前提して揺れから身を守る行動をし、以降担任の指示を受けて最寄りの高台(=旧測候所横駐車場)へと駆け上がった。

 こども園、小学校、中学校から高台までの避難路は終盤が一本道となっていて、その入り口で殺到。足の速い生徒は園児と児童を誘導して先に行かせ、その後を一丸で追従した。高台に着いたらすぐに人数を数えて全員の避難完了を確認して行動を終了した。

 今回は新宮警察署串本分庁舎警備係から実際に起こったときには自分で考えて命を守らなければならないと意識付けを受け、園児、児童、生徒を代表して潮岬中生徒会の西悠斗会長(2年)は「訓練を通じて実際に災害が起こったときにどのような行動を取らなければいけないかが実感できた。常に平静を保ち、自分たちの命を守るような行動を心がけられたらいいなと思った」と述べて締めくくった。

(2022年12月14日付紙面より)

最寄りの高台へ一斉に駆け上がる園児、児童や教職員=12日、串本町潮岬
訓練を通して思ったことを述べて締めくくる潮岬中生徒会の西悠斗会長(右)
2022年12月14日
71 3年ぶり通常点検、放水に向け
 紀宝町消防団が礼式訓練  

 紀宝町消防団(逢野統一団長)は11日、町深田運動場で礼式訓練を実施。団長、副団長と1~4分団の団員71人が来年1月3日(火)の消防出初め式に向けて服装点検や機械器具点検、行進などに取り組んだ。

 出初め式は毎年、町生涯学習センターで式典を開催し、各表彰の後、鵜殿運動場で通常点検を行っている。昨年と今年は新型コロナウイルスの影響で式典だったが、来年は3年ぶりに通常点検を実施する。

 訓練には各分団の車両も出動。人員報告の後、逢野団長が「出初め式に向けて小隊編成、服装点検、機械訓練など一連の流れで進めていく。1月3日には訓練の成果を発揮できることを期待している。訓練を通して消防団員としての士気を高めてもらいたい」とあいさつした。

 訓練は熊野市消防署紀宝分署の署員から指導を受け、号令に合わせて整列や敬礼などを繰り返し、団員行動を確認した。小型ポンプ操法、旗手訓練などにも取り組み、出初め式に備えた。

 西田健町長も参加し「町、消防団などが一体となって安全・安心の確保に向けて、皆さんと一緒に住みよい町づくりを進めていきたい」と激励した。

(2022年12月14日付紙面より)

西田健町長を交えて礼式訓練に取り組む=11日、紀宝町深田運動場
3年ぶりの放水に向けて小型ポンプ操法訓練を行う
2022年12月14日
72 周知や機運醸成を目指し
 ロケットの懸垂幕を設置  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は12日、役場庁舎2階(駐車場側)にロケットのイラストが描かれた同町オリジナルの懸垂幕を設置した。

 懸垂幕は串本町田原にある民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」の来年2月の初号機打ち上げに対しての応援や町民への広い周知、興味を持ってもらうことなどを目的としている。

 本来は懸垂幕だが、縦向きでの庁舎への設置が難しいことから、横断幕仕様で設置した。

 那智勝浦町と串本町は、ロケット打ち上げに対しての機運醸成を図るために、展示やワークショップなどの催しからなる合同企画の「宇宙ウィーク2022」を10月に開催している。

 同日午後、新宮市の新宮看板広告が懸垂幕を設置。町によると、よほどの強風でない限りは常時設置しているという。

 堀順一郎町長は「打ち上げ自体は来年2月に延期となったが、ロケット発射は地域の活性化につながる。町民の皆さまにロケット『カイロス』の存在や、発射が迫っていることを知っていただきたいと思い設置した。機運を高めていければ」と話していた。

(2022年12月14日付紙面より)

町オリジナルのロケット懸垂幕が設置された=12日、那智勝浦町役場
2022年12月14日
73 全部員で優勝目指す
 近大和歌山サッカー部・畑下葵主将  (那智勝浦町出身 )
2022年12月14日
74 中辺路、串本が優勝
 熊野三山小学生バレーボールフェスタ  
2022年12月14日
75 万葉集の熊野を読み解く  坂本信幸さんが講話  (新宮市 )
2022年12月14日
76 熊野で最先端の学びを  普通科改革支援事業の指定校に  (新宮高校 )
2022年12月14日
77 咲き誇るサザンカ  那智勝浦町狗子ノ川  
2022年12月14日
78 3年半ぶりに力作展示  熊野模型クラブ  (那智勝浦町 )
2022年12月14日
79 安全安心な運航を  繁忙期前に客船点検  (勝浦海事事務所 )
2022年12月14日
80 全国大会で上位入賞  新宮市の下古谷律武さん、快挙  (日本クラシック音楽コンクール )
2022年12月14日
81 一般8人が活動に触れる  食生活改善推進協見学会  (串本町 )
2022年12月14日
82 クラス一丸で歌声響かせる  第40回校内合唱コンクール  (串本中 )
2022年12月14日
83 元気いっぱいに表現  紀宝町4保育所で発表会  
2022年12月14日
84 「児童文学の魅力伝えて」  絵本よみきかせボラ養成講座  (紀宝町 )
2022年12月14日
85 地域の協力得てスイセン植栽  ゲームやリレーで交流深める  (相野谷小・中 )
2022年12月14日
86 感染拡大防止対策などを継続  令和4年第4回定例会が開会  (紀宝町議会 )
2022年12月13日
87 音楽通して交通事故防止訴え
 ハートフルコンサートに600人  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で11日、「新宮ハートフルコンサート~交通事故防止の願いを込めて~」があった。約600人が来場し、和歌山県警察音楽隊と「自転車マナーアップ推進リーダー」に委嘱を受けている県立新翔高校ブラスバンド部のコンサートや犯罪更生保護団体ルミナ代表の中江美則さんによる特別講演、「生命のメッセージ展」を通して交通事故防止や命の大切さを再確認する機会とした。

 「被害者を生み出さないためには加害者を生み出さない」「交通事故防止」「交通事故をゼロにする」という強い思いを、音楽を通して地域住民に訴えかけることを目的に「犯罪被害者週間」(11月25日~12月1日)、「わかやま冬の交通安全運動」(12月1~10日)の一環として開催。

 新宮警察署(田原正士署長)が主催し、新宮市、紀南交通事故被害者の会(中岡貴恵代表)が共催、JAみくまのや交通安全協会新宮支部などが協力した。

 開催に当たり、田原署長は「車両は便利な乗り物だが、走る凶器にもなり得ることを認識していただき、交通ルールを守り安全運転に努めることの重要性をいま一度考えるとともに、身近な人に伝えていただくことにより、交通事故を一件でも減らす一翼を担っていただければ」とあいさつ。田岡実千年市長は「講演や生命のメッセージ展を通して、改めて命の大切さや尊さについて学びを深めていただければ」と呼びかけた。

 コンサートは、新翔高校ブラスバンド部による「学園天国」で幕開け。続いてアニメ曲2曲を演奏し会場を盛り上げた。県警音楽隊は「刑事ドラマ集」などで迫力ある音を響かせた。

 講演では、2012年4月に京都府亀岡市で発生した、未成年者の無免許運転による集団登校児童死傷事故で妊娠中の娘・松村幸姫さんを亡くした中江さんが「亀岡集団登校交通事故から10年~深まる苦しみ…ひろがる傷口~」を演題に話した。

 同校と県警音楽隊の合同コンサートでは、幸姫さん、交通事故で命を落とした中岡代表の母・中尾叔子さんの思い出が詰まった「ハナミズキ」「千の風になって」「春よ、来い」などを演奏。会場は大きな拍手で包まれた。

 開催に先立ち被害者の会と新翔高校に対し、JA共済の漆畑繁生・JAみくまの代表理事組合長からのぼり旗が贈呈された。

(2022年12月13日付紙面より)

音楽を通して交通ルールの順守などを訴えた=11日、新宮市の「丹鶴ホール」
「生命のメッセージ展」も開催された
約600人が命の大切さを再確認した
2022年12月13日
88 山本さんがふるさとに恩返し
 ベンチ4脚を那智大社に奉納  (那智勝浦町 )

 「ふるさとに恩返しができれば」。そう話すのは那智勝浦町二河出身で岐阜県在住の山本久和さん(76)だ。山本さんは10日、同町の熊野那智大社(男成洋三宮司)にスギ製のベンチ4脚を奉納した。神事後、ベンチは参拝者らが休憩をする長生殿に設置された。

 山本さんは町立旧三川小学校、那智中学校を経て、自動車整備士の道へ進む。その後、20代で岐阜県に移住し、整備士として仕事に励んできた。

 2011年に発生した東日本大震災や紀伊半島大水害に胸を痛め、両所でボランティア活動に従事してきた。

 活動を終えて自宅に戻ってからも、被災地のためにできることはないかと頭を悩ませていた際に、知人からスギやヒノキの原木を譲り受けた。

 その時、原木を利用したベンチの寄贈がひらめいたという。すぐさま、製材所で原木を板状に切断してもらい、作業に取りかかった。

 手先の器用さから、ベンチ作りは苦ではないと山本さんは話す。その腕前は5脚を半月で作り上げるほどで、作製しては被災地を中心に寄贈し続けた。

 ベンチは今回の寄贈をもって134脚に上った。これまでにも、同大社や町役場、にぎわい市場、那智山青岸渡寺、補陀洛山寺、太地町などにも寄贈している。

 男成宮司は「長い階段を上がって神社に来られる参拝者の皆さまが休憩される際に重宝する。度々、ご奉納を頂きまして、本当にありがとうございます」と感謝を述べた。

 山本さんと幼なじみで、寄贈に同行した同町狗子ノ川の塩﨑いつ子さんは「ベンチを作って寄贈を継続することはなかなかできないこと。本当に立派だと思います」と話した。

 山本さんは「年齢を重ねてもふるさとはふるさと。整備士をやっていると物の仕組みが分かる。自分にできることで地域に貢献したい」。

 今後については「150脚で、ベンチ作りは一区切りしたいと考えている。地元の方や観光客の皆さんに使っていただけたらありがたいです」と笑顔で語った。

(2022年12月13日付紙面より)

山本久和さんが熊野那智大社にベンチを奉納した=10日、那智勝浦町の熊野那智大社
本殿近くの長生殿に設置された
2022年12月13日
89 風物詩の趣向に興味津々
 水中サンタの水槽お掃除  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で11日、年末恒例の趣向「水中サンタの水槽お掃除」が始まった。

 館内Aゾーンにある串本の海大水槽(縦横約6㍍、水深約3㍍)で週1回の頻度でしているアクリル窓の清掃作業をサンタクロースの衣装を着て行う趣向。今年はこの日と18日(日)、25日(日)の午前11時に実施すると公式ホームページを通して告知している。

 この水槽は串本の海の豊かな生態系の景観をコンパクトに表現して紹介。臨場感を増すため海水と太陽光を取り入れている分、アクリル窓に藻類が付きやすく飼育スタッフがダイブしてアクリル板でこすり落とし軍手で磨いて観察しやすい状況を保っている。

 初日の11日は同スタッフの佐久間夢実さんが作業を担当し、大西遼さんが来館者対応を補佐。居合わせた来館者の大半が風物詩の趣向に興味津々で、手を振ってコミュニケーションをしたり、カメラを見せて記念撮影を求めたりするなどでにぎわった。

 従来あったクリスマス直前の企画「水中サンタとじゃんけん大会」は今年も休止。森館長は「この趣向を始めて10年余りになる。トピックス水槽のクリスマス展示(25日まで実施)と併せて一足早く雰囲気を楽しんでいただき、本番への期待を高めてもらえれば」と話している。

 問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。

(2022年12月13日付紙面より)

来館者とコミュニケーションする「水中サンタ」=11日、串本海中公園センター水族館
2022年12月13日
90 ゲームを楽しみ交流
 クリスマス会を初開催  (三佐木蜂伏福祉委 )

 新宮市の三佐木蜂伏地区福祉委員会(上廣正幸委員長)は10日、新宮市の佐野会館で、クリスマス会を開いた。約40人が参加、ゲームを楽しみ交流した。

 同委員会が行うサロンの一つとして開催、初の試みとなる。当初は集まってクリスマスケーキを作り、食べる計画を立てていたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から予定を変更した。ケーキは少量ずつを、参加者が帰る際に渡す粗品の一つとした。

 ゲームは、輪投げなど3種があった。いずれも得点を競うもので、各ゲームの3位までには景品も用意されていた。

 開会に当たり、上廣委員長があいさつ。「今日は皆さんと共に和気あいあい、楽しいひとときを過ごしたい。各ゲームの1位から3位には、景品も用意している。帰りには気持ちばかりの粗品もあり、ショートケーキもある。忘れずに持ち帰りを」などと話した。

 全員で「きよしこの夜」「赤鼻のトナカイ」の2曲を斉唱した後、ゲームを実施。参加者は高得点を狙って懸命に取り組み、結果に一喜一憂していた。

(2022年12月13日付紙面より)

高得点を狙いゲームに取り組んだ=10日、新宮市の佐野会館
2022年12月13日
91 町と住民のパイプ役に  民生委員児童委員委嘱・退任式  (紀宝町 )
2022年12月13日
92 中学生が熱い想いを主張  第22回紀南青少年育成交流会  
2022年12月13日
93 「電気の畑」として  紀南石油がソーラー発電  (那智勝浦町 )
2022年12月13日
94 臨床工学技士の仕事とは  医療ゼミ×近大生物理工学部  (近大新宮 )
2022年12月13日
95 川上不白、活躍の背景  健人大学で川上宗雪宗匠が講話  (新宮市 )
2022年12月13日
96 みんなで楽しい発表会!  3市町のこども園、保育園で  
2022年12月13日
97 雰囲気届け気持ち高める  中央公民館で風物詩行事  (古座川町 )
2022年12月13日
98 新任・再任計67人が着任 民生委員・児童委員委嘱 (串本町)
2022年12月13日
99 お悔やみ情報
  
2022年12月06日
100 長く使用できる体育館に
 神倉小などで改修工事進む  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)の体育館で現在、改修工事が行われている。10月1日から工事が始まっており、工期は来年2月20日(月)までを予定している。

 同校の体育館は、1990年に完成。使用年数は32年を数える。外壁にはスギの板が使用されており木造の体育館は非常に珍しい。2016年には社員旅行で当地方を訪れ、同校の体育館を目にした世界的に有名なアニメ映画監督・宮崎駿さんから「どうかあの建物を大切にしてください。子供達に巨大な木造建築物をのこそうとした人々の努力を伝えてください」といった内容の手紙が学校に寄せられている。

 このたびの改修では、老朽化により傷んだ外壁の修復や塗装、体育館内の傷んだ床の塗装、照明のLED化、トイレの洋式化、アクセスのバリアフリー化、一部外周工事などを計画しており、事業費は8910万円。

 外壁には地元のスギを使って張り直しを行う予定で、年月をかけて工事前の重厚で趣のある黒ずんだ色合いに落ち着いていくという。

 現在、外壁修復のために周辺には足場が組まれており、12月と来年1月には体育館内の工事に着手するため、体育館の使用は停止になるという。

 市担当課では、神倉小体育館の改修について「大切な木造体育館。景観的配慮を行い、長く使用できる体育館に改修した上で後世に残していきたい」と話している。

 なお、同校のほかに1972年に建築された城南中学校、77年建築の光洋中学校の体育館でも改修工事が行われており、城南中体育館は今月から使用を停止、光洋中は12月から使用を停止する。いずれも安全に運動ができる環境を整えるために床面の改修を行っており、事業費は城南中1750万円、光洋中1160万円。市では、今後も計画的に老朽化した学校の校舎や体育館の改修に努めていくとしている。

(2022年12月6日付紙面より)

改修工事が進む体育館=11月24日、新宮市立神倉小学校
2022年12月06日
101 町中周遊促し魅力伝える
 大門坂観光案内所を設置  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は2日、那智勝浦町市野々の大門坂駐車場付近で「大門坂観光案内所」の開所安全祈願祭を実施した。熊野那智大社(男成洋三宮司)から出仕した神職らが神事を執り行い、参列した堀順一郎町長やNACKTの清水貞吾理事長、熊野・那智ガイドの会の汐﨑眞次会長、吉中秀郎町観光企画課長らが新設された観光案内所の発展や無事などを祈った。

 観光案内所は、同駐車場付近にあった休憩施設の一部を改修し設置したもので、那智山エリアの観光案内強化を行うとともに、町中への周遊促進を目的としている。

 官民で構成される町観光地魅力アップ推進委員会が主体となって案内所を整備し、運営を機構が行うもの。壁やサッシを設置する簡易的な工事で、10月末から着工し、先月25日に完成した。

 JR紀伊勝浦駅前にある観光案内所と同じく、室内には町の観光に関するパンフレットなどが多数並んでいる。ガイドの待合としても利用するとしている。

 機構によると、実証的に運営を進めるとし、成果に結び付き次第、継続や設備の充実も視野に入れているという。

 この日は、伊藤士騎(しき)禰宜(ねぎ)と𠮷田遥紀権禰宜(ごんねぎ)が神事を斎行し、堀町長らが玉串をささげた。

 堀町長は「機構で観光戦略を練るために、動態調査を行った。観光客は町中から那智山方面には向かうが、那智山から町中へは足を運ばないというデータが出ている。そのため、町中への周遊と町全体の観光PRをするための拠点が必要だった。町の魅力を十分に伝えることのできる案内所になることを祈念しています」。

 清水理事長は「かねて、観光案内所設置の構想はあったが、コロナ禍もあり至っていなかった。念願の案内所が完成したので、那智山に訪れたお客さまをしっかりともてなすとともに、町中への周遊につなげたい」と語った。

 なお、営業時間などは正式に決定していないため、現在は午前10時~午後4時を予定しているという。問い合わせやガイドの予約などは年中無休のJR紀伊勝浦駅前の観光案内所(電話0735・52・5311)まで。

(2022年12月6日付紙面より)

観光案内所を設置し、町中への周遊を図る=2日、那智勝浦町の大門坂
開所安全祈願祭が営まれた
2022年12月06日
102 3年ぶり「こどもゆめまつり」
 地域の人に教わり制作  (紀宝町 )

 紀宝町内の小学生を対象にした「2022こどもゆめまつり」(同実行委員会主催)が4日、同町鵜殿の町福祉センターであった。3年ぶりの開催に児童71人が参加し、地域の人たちに教わりながらさまざまな制作を楽しんだ。

 ボランティアら地域の人と交流し、成長する機会になればと同町ボランティア・市民活動センター「きぼらんせ」共催で企画した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年、おととしと中止にしたが、今年は午前午後で低学年、高学年の2部制にし、制作とゲーム遊びを交代制にするなど密にならない対策を取った。

 制作は牛乳パックの飛行機、端布を使ったシュシュ、アイロンビーズ、フォトフレームの四つで、高学年はフォトフレームの代わりに己書(おのれしょ)体験を取り入れた。

 講師や運営には地域のボランティアが協力し、アイロンビーズ作りは町立矢渕中学校の生活文化部と美術部が担当した。

 開会式では町社会福祉協議会の木下起査央会長があいさつし、「今日はボランティアさんたちと色々な遊びができるので元気に楽しんでくださいね」と呼びかけた。社協職員は児童らに「こんにちは」と「ありがとう」を手話で教え、「今日はキホッチョ隊に手話をすると参加賞をもらえますよ。(全員に配った)手話の本で勉強し、いろんな人とお話をできるようになってください」と呼びかけた。児童らはあらかじめ希望した制作に挑戦し、講師の人たちと交流しながら楽しんでいた。

(2022年12月6日付紙面より)

矢渕中生活文化部の生徒に教わる児童=4日、紀宝町鵜殿の町福祉センター
フォトフレーム作りに挑戦
2022年12月06日
103 久保建英選手らの活躍期待
 町職員ら手作り横断幕掲げ  (串本町 )

 串本町職員有志が役場本庁舎1階、玄関から入ってすぐの位置にサッカーワールドカップカタール2022日本代表チームや所属する久保建英選手の活躍を期待する横断幕を掲げている。

 久保選手は神奈川県川崎市生まれだが、父が同町出身(串本高校卒)でその祖父母も町内在住。祖父が体育教諭として町内におけるサッカー振興に努め串本中サッカー部を全国大会へ導くなどの実績を上げた経緯もあって、そのつながりで盛り上がりの輪が広まっている。

 横断幕を掲げているのは町総務課の有志数人。95㌢×620㌢の横断幕に文字を貼って手作りし、11月30日午後から掲げている。当初は活躍を祈る内容だったが、日本時間12月2日未明の対スペイン戦で同チームが勝利し決勝トーナメント進出が決まるや「祈」を朱書きの「祝」に貼り直すなど、手作りならではの迅速さで同チームの戦況相応に内容を切り替えている。

 対ドイツ戦勝利以降、町民か町にゆかりがある選手の応援をしないのかと声があり職員の間でも関心が高まっている点で検討。当初は外注も考えたが教育委員会教育課由来のノウハウで今回のように機転を利かせやすい掲げ方があると知り、さっそくその方向で動いた。込める思いは「頑張ってほしい」の一心。横断幕は今後も同チームの戦況に即応して手直しを加えつつ掲げ続けるという。

 同チームの次の試合は日本時間6日(火)午前0時から始まる対クロアチア戦。初となるベスト8入りを懸けて臨む。

(2022年12月6日付紙面より)

日本代表チームや久保建英選手を応援する職員手作りの横断幕=2日、串本町役場本庁舎
2022年12月06日
104 三輪崎Aが3位入賞
 県下少年剣道親善大会  
2022年12月06日
105 久保君、杉本さんが全国へ
 県新人卓球大会で活躍  (新宮高校 )
2022年12月06日
106 9チームが熱戦展開
 少年サッカー新人戦が開幕  
2022年12月06日
107 スポーツ振興など協力  日本生命と包括連携協定  (新宮市 )
2022年12月06日
108 健康意識し市内を歩く  3年ぶり「市民ウォーク」  (新宮市 )
2022年12月06日
109 障害者への防災意識向上図る  理解推進など図る講演会  (みくまの支援学校 )
2022年12月06日
110 みんなで郷土食味わう  熊野川中で「さつまいも交流会」  
2022年12月06日
111 350人がごみ拾い  緑丘校区クリーン作戦  (新宮市 )
2022年12月06日
112 新しいスポーツウエア考案  デサントが下里小で遠隔授業  (那智勝浦町 )
2022年12月06日
113 7人が金賞を受賞  農産物品評会表彰式  (那智勝浦町 )
2022年12月06日
114 川合組が大里区にAED寄贈  社会貢献の一環、応急手当講習会も  (紀宝町 )
2022年12月06日
115 シートベルト着用の徹底を  つどいをモデル事業所に指定  
2022年12月06日
116 平穏を願って信仰注ぐ  直見の妙見神社で例祭  (古座川町 )
2022年12月06日
117 現任の23人に委嘱状を伝達  民生委員・児童委員委嘱式  (古座川町 )
2022年12月06日
118 お悔やみ情報