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2021年12月11日
1 新連載で新宮市が登場
 漫画家のやまさき拓味さん  

 「競馬や馬を知らない方々に読んでいただくことがテーマだった」と語る新宮市出身の漫画家・やまさき拓味(ひろみ)さん(72)の一話読み切り型の新連載「令和 優駿たちの蹄跡(ていせき)」が双葉社の漫画アクションで始まった。第1回は前後編でストーリーが展開され、故郷や恩師である植地貞夫さん(85)も登場している。雑誌は現在、各書店などで発売中。後編掲載分は21日(火)ごろ店頭に並ぶという。

 やまさきさんは和歌山県立新宮商業高校(現・新翔高校)を卒業後、さいとうたかをプロダクションに入社。1972年に小池一夫氏原作の「鬼輪番」でデビュー。90年にはバディ・プロダクションを設立。少年チャンピオンで「優駿の門」が連載され、ビジネスジャンプでスーパーホース列伝「優駿たちの蹄跡」を発表した。

 長年にわたり、競馬漫画の第一人者として活躍。連載中の「雑兵物語」や元競走馬とオリンピックを目指す「優駿の門2020馬術」も人気を博している。

 実在した競走馬や人々の絆を描く今回の作品。同校をモデルとした熊野商業高校(誤植。後編では新宮商業高校に訂正)や当時の学校周辺の風景に加え、新高(新宮高校)、北山村などのフレーズも登場する。やまさきさんの作品で同市が登場するのは過去にも数度ある。

 新宮商業高校美術部に入部したやまさきさんに絵を教えたのが教師の植地さんだった。植地さんは「絵が好きな生徒だった。『80号サイズの絵を描かせてほしい』と言った時は驚いた。教師はそういう声が欲しくなる」。

 連載については「水墨画の要素で演出したきれいな絵。新宮出身の漫画家がいること、新宮が登場し物語をまとめているところを読んでほしい。彼は自慢の教え子」と笑顔で話した。

 やまさきさんは「今の僕があるのは植地先生のおかげ。出会わなければ、この仕事はしていなかったと思う」。

 作品については「根底には新宮にいたあの頃の時代がある。今回の作品は僕らの年代であれば『分かる』と共感してもらえるはず。今後も馬を一頭ずつ取り上げ、普遍的な人間の物語を描いていくので、若い方にも楽しんでいただけるはず」と語った。

(2021年12月11日付紙面より)

新連載で新宮市を登場させたやまさき拓味さん(熊野新聞2021年新年号より)
自慢の教え子の新作漫画を持つ植地貞夫さん=8日、那智勝浦町の喫茶きよもん
2021年12月11日
2 「地産地消」について学ぶ
 宇久井小で野菜の学習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長)で10日、野菜の学習があった。「野菜のおじさん」こと新宮広域圏公設地方卸売市場の中本勝久市場長が講話し、4年生23人が、野菜が食卓に届くまでの仕組みや地産地消について学んだ。

 社会科と総合学習の一環で、自分たちが住む地域や県について知識を深めてもらうことが目的。

 中本市場長は、市場の仕事について「八百屋やスーパーマーケットなど野菜を仕入れたい店が値段を競う『競り』を通じ、農家さんの野菜や果物に最初に値段を付けて売るところ」と紹介。遠方で取れた野菜が輸送される中でどんどん値段が上乗せされていく仕組みなどを解説し、「地産地消」の大切さを訴えた。

 野菜のパワーについて「今が旬のブロッコリーには、ビタミンCがたくさん含まれており、食べると風邪の予防になる。コマツナ200㌘には牛乳1本分のカルシウムが含まれている」と例を挙げて説明。「宇久井では枝豆やネギを生産しており、特に高津気ピーマンはブランド野菜。地元産の野菜には輸送料もかからず、すぐに皆さんの元に届くので新鮮で栄養もたっぷり。皆さんにはぜひ那智勝浦産、和歌山産の野菜を食べてほしい」と呼び掛けた。

 授業後、児童には地元産のブロッコリーやダイコン、ニンジン、ネギ、生シイタケ、ミカンがプレゼントされた。

(2021年12月11日付紙面より)

野菜について学ぶ児童=10日、那智勝浦町立宇久井小学校
中本勝久市場長
2021年12月11日
3 COPDや喫煙の影響知る
 院長代理を迎えて健康教室  (串本町 )

 串本町が9日夕方、役場会議室で本年度の健康教室を開いた。今回はくしもと町立病院の院長代理で内科医の秋山裕由(ひろゆき)さんが登壇。「慢性閉塞性肺疾患(COPD)と喫煙について」と題して語り、50人が聴講した。

 この教室は、町健康増進計画に掲げる諸項目の達成を目指し町保健センター主体で毎年実施。運動指導や講演などさまざまな形で計画して町民の主体的な健康増進の裾野を町内へ広めている。

 今回は項目の一つ、喫煙と健康の関係を啓発し禁煙や受動喫煙防止に努めることに基づいて計画。秋山医師は呼吸器内科を専門としその見地から健康増進を図る内容を求めつつ、当日の受講を呼び掛けた。

 始めるに当たり田嶋勝正町長は、新たにいろいろな知識を得て健康増進につなげてほしいと呼び掛けて秋山医師を迎えた。

 秋山医師はまずCOPDの定義とその症状、発症時に肺はどうなるかを進行の度合いを踏まえて解説。対して医療では薬物治療(吸入薬など)と非薬物治療(禁煙や呼吸リハビリなど)を並行実施し、将来の重症化リスクの低減を図るとした。

 国内のCOPD発症者が500万人を超えるとされる一方、治療を受けているのは数十万人。せきやたんが出る段階を中等度、周りの人と同じ生活行動で息切れをする時点を高度と位置付け、「壊れずに残るところを効率良く使うのが治療の目指すところ」という点も強調して少しでも症状を感じたら受診する(使えるところを多く残す管理を始める)事を求めた。

 喫煙がCOPDにつながる事を喫煙歴別の肺CT画像を交えて伝え、COPDの進行抑制や皮膚の老化抑制、生計圧迫の解消など禁煙がもたらすメリットや喫煙がもたらす影響にも触れて肺機能の適切な管理意識を促すなどした。

(2021年12月11日付紙面より)

慢性閉塞性肺疾患や喫煙の影響を知るために開かれた健康教室の様子=9日、串本町役場
秋山裕由さん
2021年12月11日
4 いももちなど郷土料理作る
 生涯現役スキルアップセミナー  (新宮市 )

 新宮市生涯現役促進地域連携協議会は9日、市保健センターで令和3年度生涯現役スキルアップセミナー「郷土料理を作ってみよう」を開催した。市内の55歳以上の8人が、在宅栄養士の堀順子さんに教わり、「いももち」などの郷土料理作りに挑戦した。

 この日の献立は、めはりずし、かつおの角煮、いももちの3品。堀さんは、実習前に調理のこつや栄養バランスの良い食事について解説し、「高齢になって食欲がなくなったときにも、かつおの角煮などちょっとした料理があればタンパク質を取れる」と食事の大切さを語った。

 参加者たちは2班に分かれて調理を開始。いももち作りでは、柔らかく煮たサツマイモに餅と砂糖をつき混ぜ、中にあんこを入れたり、きなこを掛けたりして完成させた。

 堀さんは「私は串本在住ですが、新宮市ではいももちをあまり作らないと聞いた。おいしいので、皆さんにもぜひ作ってほしい」。

 参加した70代女性は「いももちは今まで作ったことがなく、気になって参加した。手間の掛かる料理だけれど、サツマイモをいただく機会が多いので、時間があれば作りたいと思う」と語った。

 同協議会は市内在住の55歳以上を対象に、就労を希望する人と雇用を希望する企業・事業所のマッチングを行い、中高年齢者の雇用促進と生きがいづくりを支援。平日午前9時~午後4時30分に市役所別館1階(旧職業訓練センター)で生涯現役相談窓口を開設している。問い合わせなどは同協議会(電話0735・29・7384)まで。

(2021年12月11日付紙面より)

ムラサキイモでいももち作り=9日、新宮市保健センター
2021年12月11日
5 更家君、協議会長賞を受賞  税に関する高校生の作文  (紀南高校 )
2021年12月11日
6 カメレンジャーも啓発  「人権週間」期間中に街頭で  (紀宝町 )
2021年12月11日
7 安全安心な施設を願い  鵜殿保育所新築工事の安全祈願祭  (紀宝町 )
2021年12月11日
8 亀井大雅さんが県代表に  第49回全日本空手道選手権大会  
2021年12月11日
9 最終日に1人登壇  新宮市議会一般質問(終)  
2021年12月11日
10 医療センター実情を問う  教育民生委員会で委員が意見  (新宮市議会 )
2021年12月11日
11 郷土食味わい親睦深める  熊野川中で「さつまいも交流会」  (新宮市熊野川町 )
2021年12月11日
12 荒井佑実さんの作品進化  アンコール企画で展示  (紀の国トレイナート )
2021年12月11日
13 センター拠点で定例ツアー  ガイドの会が期間限定実施  (南紀熊野ジオパーク )
2021年12月11日
14 応援受けつつ完走に挑む  明神小中合同持久走大会  (古座川町 )
2021年12月11日
15 お悔やみ情報
  
2021年12月11日
16 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第44回】シニアの食育  

 食育は子どものもの、と思われている方はとても多いです。確かに、私もずっと子どもの食に関することを調べてきましたし、食育が積極的に行われるのは、幼少期から小学生くらいが一般的ではあります。先日シニアの方向けの食育について、話す機会があったので、ご紹介しておこうと思います。

 60代以上の方は、30代から40代よりもさらに健康的な食生活を意識されている方がほとんどです。野菜を中心の食生活にしたり、肉より魚、洋食より和食という方も多いのではないでしょうか? そして、今のシニア世代は、昔に比べてうんと若くて、情報にも敏感ですよね。テレビや雑誌、インターネットなどで、「○○が体にいい」「○○食がブーム」なんて聞くと、試してみようと思われる方もたくさんいます。今のトレンドで言うと、「糖質オフ」や野菜中心の「ビーガンフード」「オートミール」なんかでしょうか?こういったトレンド食もいち早く取り入れるのは、実は50代以上だったりすることもあるんです。

 ただ、これらは50歳を過ぎると、むしろ取り入れることは危険な側面もあります。東京都健康長寿医療センター研究所によると、BMI(体格指数)の低い痩せ型が一番死亡リスクが高く、軽度や中度の肥満はリスクは変わらないそうです。つまり痩せ型の方は生きるための栄養が足りていない状況にあるのです。この低栄養こそ寿命を縮める原因です。栄養が十分にないと、免疫力も低下しますし、骨がもろくなったり、集中力や記憶力も低下します。手術や骨折の回復にも時間がかかります。しかも、この低栄養は女性に多いのです。65歳以上になると、22%の女性が低栄養といわれています。(平成28年国民健康・栄養調査結果)

 低栄養にならないためにも、1日3食しっかりと食べる!をまずは意識してください。野菜信仰を捨てて、お肉やお魚・お米などタンパク質や炭水化物を取ってほしいのです。コレステロール値でさえ高い人の方が低い人より長生きというデータがあるくらいです。

 私が一番伝えたいのは、シニアにも食を楽しんでほしいということです。孤立感や孤食から食事がおろそかになり、しっかり食べない人が増えているというのも事実です。これは子どももそうですが、シニアも、「楽しく食べること」で生活の質は大きく向上するのです。作るときに、気になるレシピを試してみてもいいし、作ったことのない料理にトライしてみるのもいいですよね。ぜひ趣味として、食事作りや食事を取ることを、何らかの形で楽しんでください。

 そして、トレンドに振り回されず、できるだけ多くの品目をバランスよく食べることを意識してほしいと思います。できる範囲で構いません。今は作り置きのレシピもたくさんあるので、まとめて作って、毎日少しづつ食べていくのもいいと思います。食を楽しめるシニアになれたら、きっと健康で楽しく長生きできると思います。

(2021年12月11日付紙面より)

2021年12月09日
17 市内回り協力呼び掛ける
 歳末助け合い托鉢  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(会長・白井清牧清蔵寺住職)は8日、新宮市大橋通の淨泉寺で成道会(じょうどうえ)の法要と「歳末助け合い托鉢(たくはつ)」を実施した。同会加盟寺院の僧侶11人が網代がさ姿で市内を回った。

 成道会は釈迦(しゃか)が菩提樹(ぼだいじゅ)の下で悟りを開いたとされている12月8日を記念して行う法会。2月15日の涅槃会(ねはんえ)や4月8日の降誕会(ごうたんえ=花まつり)と並んで三大法会の一つとなっている。托鉢は1922(大正11)年ごろから行われている。集まった寄金は市社会福祉協議会に寄付された。

 法要を営んだ後、僧侶たちは同寺を出発。国道42号沿いやJR新宮駅前、仲之町商店街などを回り、ずだ袋を掛けて「恵まれない子どもたちに温かなお正月を」と呼び掛ける声に、市民らは「ご苦労さまです」と応えながら浄財を入れていった。

 白井住職は「大勢の人たちの温かい気持ちに感謝しています。苦労されている方々の手に届くよう願い、コロナ禍でも感染対策を施しながら役に立てれば」と話していた。

 新宮仏教会加盟寺院は▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽長徳寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の12寺院。

(2021年12月9日付紙面より)

協力を呼び掛けながら市内を回る僧侶たち=8日、新宮市大橋通
歳末助け合い托鉢に参加した新宮仏教会の皆さん
2021年12月09日
18 分娩予約再開など訴え
 民生委員児童委員らが要望書提出  (新宮市 )

 新宮市民生委員児童委員協議会、子育てサポートキッズクラブ、新宮市・那智勝浦町・太地町・古座川町・北山村・串本町母子保健推進員会の代表ら6人は8日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に市立医療センター産婦人科常勤医師の確保などを訴える要望書を提出した。

 市立医療センター産婦人科では、常勤医師2人のうち1人が退職することが決定したことに伴い「後任の医師が確定していない状況下では、安全で安心な医療の提供が担保できない」といった理由から、来年3月以降の分娩(ぶんべん)予約休止を発表している。

 市民生委員児童委員協議会、子育てサポートキッズクラブの要望書は「子どもを産み、育てられないまちに将来はない」とし▽産婦人科常勤医師を確保し、来年3月1日以降の分娩予約を再開する▽分娩休止に伴う相談窓口を設置し、とりうる他の手段を市民・圏域住民に伝える▽市の医師確保の取り組みについて、今後の方法と予定を公表する▽市外で出産する妊産婦の通院交通費や出産前の待機宿泊費を助成する支援策など、分娩ができない状況における妊産婦の支援策を整える―の項目を盛り込んだ。

 また、新宮・東牟婁の母子保健推進員会長連名の要望書では「市立医療センターにおいて、妊婦や家族が安全・安心に出産を迎えられるよう、産科医師の確保及び分娩体制の再構築を図る」よう求めた。

 市民生委員児童委員協議会の勢古啓子・主任児童委員委員長は「受け入れられない状況。住民として訴えていかなければ。ますます少子化が進んでいる状況の中、切に要望したい」。

 子育てサポートキッズクラブの川嶋ひとみ代表は「協力できることはさせていただきたい」と訴えた。

 要望書を受け取った田岡市長は「市の最優先課題として取り組んでいる。県でも技監を先頭に尽力いただいている。あらゆる手を使って、医師確保に全力で努めたい」と述べた。

(2021年12月9日付紙面より)

各団体の代表らが要望書を提出した=8日、新宮市役所
2021年12月09日
19 製作交えて原理に触れる 小学生対象に体験会実施 (県宇宙教育研究会)

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で4日、町内の小学生を対象にしたロケット体験会があり23人が製作を交えて打ち上げの原理に親しむなどした。

 この体験会は、県宇宙教育研究会が主催。昨年9月の発足以降社会教育の領域で回を重ねていて、今回は1~3年生向けに空気ロケット、4~6年生向けにモデルロケットの各製作・打ち上げ体験を準備し学校経由で参加を呼び掛けた。

 今回も県立桐蔭高校・中学校科学部の部員有志が参加者をサポート。空気ロケットの体験は午前に実施し、バンドー神戸青少年科学館サイエンスアドバイザー・齋藤賢之輔さん指導の下で18人が空気の力を原動力とするミニロケット作りに取り組んだ。

 同会の定番となりつつあるモデルロケットの体験は午後に実施し、藤木郁久事務局長(同部顧問)指導の下で5人がキット「アルファⅢ」を組み上げ、望楼の芝へ移動して打ち上げに臨んだ。このロケットは火薬エンジンを原動力とし、3秒で約100㍍まで飛びパラシュートを開いて落下する仕組み。点火の指導ができる藤木事務局長と一緒に一人ずつ発射して一連の過程を見届けた。今回は定員に対して少人数の参加だったため、打ち上げ後の余った時間でドローンの操縦体験も提供した。

 同研究会は7月に町子ども会連絡協議会主催のモデルロケット体験に協力。他方で学校教育領域(本年度は試験的に串本中1年生と串本西中が参加)における体験提供に踏み出した状況もあり、本年度の体験会は今回が最終となる予定。藤木事務局長は今後もタイミングを見て計画するとし、対象となる子どもやその家族にぜひ参加してほしいとコメントした。

(2021年12月9日付紙面より)

藤木郁久事務局長(左)の指導でモデルロケットを製作する参加者=4日、串本町潮岬
望楼の芝で自作したモデルロケットを打ち上げ
2021年12月09日
20 移住者が町の暮らしを紹介
 合同で移住ウェブセミナー  (紀宝町 )

 紀宝町は4日、大紀町と合同で移住ウェブセミナーを開催。オンラインでの配信を通して町の魅力を全国に発信した。

 新型コロナウイルスの影響で移住相談会が困難な状況となっていることから、昨年に引き続き、合同で開催。愛知、東京、兵庫などから移住に興味がある人が参加した。

 紀宝町は高岡地区の「お試し住宅」から発信し、森まりかさんが進行。大阪府出身の自然ガイド・佐竹剛さんと沖縄県出身で子育て真っ最中の大山ゆかさんが町での暮らし、働き方、子育て事情などを紹介した。

 佐竹さんは「地域おこし協力隊の募集があり、滝がメインの飛雪の滝キャンプ場で、ゼロから自分で考えて運営できる内容だったので、またとない機会だと思った。ちょうどアウトドアガイドを起業したところで、それを進めていくにもメリットがあると感じた。自然に関わる仕事をしたかったので今の仕事に満足しています」と移住のきっかけや現状を語った。

 大山さんは、お試し住宅を通じて紀宝町が気に入ったと伝え、「自然が豊かで過ごしやすい。図書館などの公共施設が充実し、新宮市もあるので買い物にも便利だし、外食も病院も一通りそろっているので不便さはほとんど感じない」と話した。

 子育て環境について「保育所も待機することなく入れて良かった。子どもの医療費が高校生まで無料など、子育て支援が手厚くうれしい」と紹介した。

(2021年12月9日付紙面より)

紀宝町の魅力などを発信した出演者=4日、紀宝町高岡
2021年12月09日
21 新谷悠大君が準優勝
 県中学校剣道選手権大会  
2021年12月09日
22 人見さん(男性)、戸石さん(女性)が優勝
 那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会  
2021年12月09日
23 近畿選抜優勝大会に出場 光洋中バレーボール部 (新宮市)
2021年12月09日
24 ペットの虐待は犯罪です  ブリーダーの中村さんが呼び掛け  (那智勝浦町 )
2021年12月09日
25 初日に3人が登壇  新宮市議会一般質問①  
2021年12月09日
26 税金の大切さ学ぶ  三輪崎小で租税教室  (新宮市 )
2021年12月09日
27 夜を照らし地域明るく  井関クラブにイルミネーション  (那智勝浦町 )
2021年12月09日
28 世界平和を願い募金活動  歳末・海外たすけあい運動  (新宮赤十字奉仕団 )
2021年12月09日
29 向上の功績を表彰し感謝  第20回社会福祉大会開く  (古座川町 )
2021年12月09日
30 来年のえと「寅」掲げる  有田神社で絵馬掛け替え  (串本町 )
2021年12月09日
31 人事評価の在り方明瞭に  町議会第4回定例会開会  (古座川町 )
2021年12月09日
32 25人が適切な使い方教わる  動物駆逐用煙火使用講習会  (古座川町 )
2021年12月09日
33 黒潮海童まつりで秋満喫  規模縮小して交流イベント  (熊野市 )
2021年12月09日
34 元気よく体動かす  ママサークルさくらんぼ  (紀宝町 )
2021年12月09日
35 お巡りさんの仕事を勉強  4、5歳児が社会見学で  (相野谷保 )
2021年12月09日
36 マスク越しに笑い声響く ふれあいいきいきサロン牡丹 (紀宝町)
2021年12月09日
37 議長に髙岡氏、副議長に端地氏  改選後初の定例会開会  (御浜町 )
2021年12月09日
38 お悔やみ情報
  
2021年12月07日
39 伝統料理を後世に 北山村で試食会 (南紀熊野ジオパーク)

 南紀熊野ジオパークは4日、北山村で「ジオ興し活動」を実施。同村下尾井の久保岡徳美さん宅で「北山村の伝統料理を残そうプロジェクト」を開催した。地域住民らが参加し、久保岡さんが作る同村の伝統料理に舌鼓を打った。

 南紀熊野ジオパークでは、ジオパークガイドや民間事業者、行政担当者らが、東西南北の四つのエリアに分かれて「南紀熊野ジオ興しチーム」を結成。地元住民らの協力を得るなどして地域資源の発掘やジオパークの活用・普及に向けた活動を展開している。

 このたびのプロジェクトでは、同村において昭和30年代ごろまで正月や結婚式など「ハレの日」に振る舞われていた伝統料理を再現。その技術や味を継承してもらうことを目的に、若年層の地域住民を対象に試食会を実施した。なお、記録として残すため、料理の手順などはスマートフォンなどで動画撮影された。

 山間部に位置する同村では、日持ちさせるためにマグロに塩を振って一晩置いた「塩シビ」など、保存のために塩や酢を用いた料理が発展。しかし、交通網の発達や道路状況の改善などから、現在「塩シビ」が作られることは少なく、また、当地域に伝わる「サンマずし」や「昆布巻き」を作る人も減少している。

 久保岡さんはかつて、地元食材を使ったレストラン「かからの食の店」を営業。和歌山大学の鈴木裕範・客員教授(当時は同大学経済学部助教授)の協力を得て「奥熊野の村の暮らし365日~北山村の食ごよみ~」を制作するなど、同村の伝統料理の継承に尽力してきた。

 この日は鈴木客員教授も参加する中、久保岡さんは▽塩シビ▽手作りこんにゃく▽酢でしめた塩シビを入れた大根のなます▽サンマずし▽昆布巻き▽めはりずし▽ごま豆腐―など、主に熊野地方の産品を使った数々の料理を用意。参加者らは料理を口に運び「おいしい」「懐かしい味」などと感想を述べた。

 同村役場の里中恵理さんがプロジェクトの趣旨を説明し、鈴木客員教授が「作る様子を見て、手間暇かけて作るからおいしいんだと改めて実感した。古くからのものは残っているが、少子高齢化の影響などでなくなっているのも事実。記録だけではなく、技術として学んで次に残すことが大事」と呼び掛けた。

 試食会に参加した、同村出身の井野千代さん(55)は「小さい頃は当たり前に食べていたことを思い出した。おばあちゃんの味と同じでうれしい。生まれ育った場所の料理が、こんなにおいしいんだと再確認した。次に伝えていくために覚えて残したいと思う」と話していた。

(2021年12月7日付紙面より)

久保岡徳美さんの料理に舌鼓を打つ参加者ら=4日、北山村下尾井
かつての「ハレの日」の料理が並んだ
2021年12月07日
40 「人を一人にさせないで」
 長島りょうがんさん招き人権学習  (三輪崎公民分館 )

 新宮市の三輪崎公民分館(杉山秀樹分館長)は4日夜、市立三輪崎小学校体育館で、長島りょうがんさんによるトーク&ライブ「そっとやさしく」を開催した。来場者らは、りょうがんさんが展開する、笑いあり、涙あり、音楽ありのステージを楽しんだ。

 同公民分館が取り組む人権学習の一環として開催。

 りょうがんさんは三重県熊野市出身。中学時代からラグビーに取り組み、県立木本高校ではキャプテンとして東海大会、三重県大会で優勝した。

 日本代表選手に選ばれ、オーストラリア選抜と国際試合をした時の縁でオーストラリアなど赤道付近を放浪。その時に出会った子どもたちの姿が忘れられず、教師となった。

 「りょうがん」は本名ではなく、自身で「良顔先生」と名乗ったことがきっかけ。体育教師や中学校長、各教育施設勤務、三重大学・三重短期大学でも教べんを振るった経験などを基に、手作りの歌と講話を通した人権ライブキャラバンを全国各地で展開。人の温かさや優しさなどを語り伝えている。現在は三重県生涯学習センター所長を務めている。

 りょうがんさんは開催に当たり、「人は人と関わることによって変わることもある。人権学習で大切なことは一人にさせないことだと思う」とあいさつ。さだまさしさんの「奇跡」をピアノの弾き語りで披露した。

 唱歌「埴生(はにゅう)の宿」(原題「ホーム・スイート・ホーム」、イングランド民謡)について「音楽の教科書から消えたのが不思議」。アニメ「火垂(ほた)るの墓」(原作=野坂昭如)において、故・高畑勲監督が同曲を挿入歌に採用したことに触れ「音楽は争いも超える。戦争をなくしたい、そういう思いを入れたかった」と話した。

 りょうがんさんは、家族やこれまで関わってきた人々との触れ合いや交流、心温まるエピソードの数々を講話。市場で働く母親と、その母親を絵で「世界でいちばん美しい姿」と表現した娘との心の触れ合いを紹介し「99%自分のことを考えていたとしても、1%でも自分のできることがある気がする、そう思うだけでいいと思う。つらそうな人がいたら気に掛けてあげてほしい」と講演を締めくくった。

(2021年12月7日付紙面より)

長島りょうがんさんが歌を交えて講話=4日夜、新宮市立三輪崎小学校
2021年12月07日
41 たばこの害から体を守ろう
 勝浦小4年が防煙教室  

 那智勝浦町立勝浦小学校(山下真司校長)で2日、防煙教室が開かれた。新宮保健所の中山夏美さんが講話し、4年生44人がたばこの害について学んだ。

 管内の小中学校などを対象に、たばこに関する適切な知識を身に付け、将来「吸わない選択」をしてもらえるよう実施している。

 中山さんは「皆さんのお父さんやお母さんが子どもの頃は、大人の男性の10人に8人がたばこを吸っていたが、今は10人に3人まで減っている」と紹介。三大有害物質である▽ニコチン▽タール▽一酸化炭素―が体に与える影響を解説した。

 たばこを吸う人の口の中の写真を見せると、児童は「歯茎が紫色」「歯磨きしても色は取れないの?」とびっくり。近年市場を広げている電子たばこについても学習した。

 中山さんは「たばこに依存すると、体に悪いことを知っていてもやめられなくなる。だから、最初の1本を吸わないことが大切です。皆さんには、自分の体を守る選択をしてほしい」と語り掛けていた。

(2021年12月7日付紙面より)

クイズを交えて学習する児童=2日、那智勝浦町立勝浦小学校
たばこの煙に含まれるタールを見せる
2021年12月07日
42 労働災害防止意識を促す 高富の現場をパトロール (新宮労働基準監督署)

 新宮労働基準監督署と紀南河川国道事務所紀勢線出張所が3日、串本町高富にあるすさみ串本道路高富トンネル他工事の現場で建設工事パトロールを実施し、労働災害防止のための意識喚起に努めた。

 中央労働災害防止協会が主唱し、同署の上位機関となる厚生労働省が後援する本年度年末年始無災害運動(12月1日~1月15日)の一環。この運動は年末年始の慌ただしさや寒冷に伴う労働災害の発生を意識の力で抑え、従事者がそろって無事に一年を締めくくり明るい新年を迎えられるよう願いを込めて展開していて、今年で51回目を数える。

 その趣旨を管内に浸透させるために同署は毎年、このパトロールに取り組んでいる。前述した現場は株式会社大林組が同事務所より発注を受けて施工中で、管内でも規模が大きい現場という点で実施を申し入れたという。当日は同署から最近の労働災害の発生状況報告と同運動の概要など、同社から工事概要と施工状況を互いに報告し、以降このパトロールに臨んで現場の安全確保に発生の要因がないかを確かめた。

 パトロールの重点実施事項は▽墜落・転落災害の防止▽建設機械やクレーン等災害の防止▽倒壊や崩壊災害の防止▽火災や爆発等災害の防止▽転倒災害の防止▽職業性疾病の防止▽自主的安全衛生活動の推進―の7項目。中前英人署長と鈴木達也・労働基準監督官が同社高富トンネル工事事務所の村上正一所長ら責任者とともに現場を目視し、聴取を重ねた内容に基づいて講評を寄せて意識喚起を後押しした。

 同出張所はこの日午前にあった紀伊水道を震源とする地震対応のため、急きょ代理の職員が状況を確認する形を取った。このパトロールの実施に当たり中前署長は、日頃から実践し培っている安全管理に改善点はないかをいま一度確認して無事故で新年を迎えることを同社の現場作業員に呼び掛け。パトロール対象外の管内各現場においても同様に、この運動期間をきっかけにして労働災害防止の意識が高まる状況を願った。

(2021年12月7日付紙面より)

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