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2022年10月29日
1 めはりずし作りと川舟
 体験バスツアーが開始  (新宮市熊野川町 )

 熊野川町ふれあい公社と熊野御坊南海バスの初めての共同企画「大人気の瀞峡川舟クルーズ体験と『かあちゃんの店』めはりずし作り体験日帰りバスツアー」が27日、新宮市熊野川町で始まった。12月11日(日)までの20日間に実施予定で、参加には予約が必要。初日の午前は8人が参加、両体験を通し、魅力の一端を知った。

 ツアー内容は、バスでJR新宮駅を出発し、交流促進施設(熊野川温泉)さつきで「かあちゃんの店」の竹田愛子さんの指導の下、めはりずし作りに挑戦。続いて玉置口に移動し、瀞峡での川舟体験をし、瀞峡めぐりの里でのショッピングや、ジオサイト「貝持嶋」の見学を経て、JR新宮駅に戻るというもの。午前と午後の2回、実施している。

 27日の午前の部は、朝に出発する日帰りバスツアーということもあり、参加者は地元中心だった。めはりずし作り体験では、竹田さんが用意した塩漬けの高菜を使用。参加者は、みじん切りにした塩漬け高菜をまぶしたご飯をこぶし大程度に丸め、塩漬け高菜の葉で包んだ。竹田さんは「葉の葉脈が内側になるように」などと指導。参加者は懸命に取り組んでいた。

 完成しためはりずしは竹の皮で包んだ。川舟の上で食べる、もしくは自宅に持ち帰るなど、参加者の自由という。

 新宮市内から夫と共に参加した、玉置ひとみさん(66)は「めはりずしは自分で作ることはほとんどない。郷土料理を作れるようになっておきたいと思って参加した。船に乗るのも好きだったので、ジェット船の休止が残念だったが、川舟で瀞峡めぐりができるようになったのはうれしく、今日も楽しみ。熊野川町は頑張っていると思う」と話した。

 同ツアーの参加費は、大人2000円、子ども1000円、未就学児無料。川舟は4歳児以上より乗船できる。予約は、熊野御坊南海バスホームページ(https://kumanogobobus.nankai-nanki.jp)。27日午前9時現在では、日によっては空きがある。問い合わせは、熊野御坊南海バス(電話0735・22・5101)。

(2022年10月29日付紙面より)

竹田愛子さんの指導の下でめはりずし作りに取り組んだ=27日、新宮市熊野川町の交流促進施設さつき
2022年10月29日
2 商品券の引き換え開始
 期間は11月末日まで  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町のまちなか商品券の引き換えが27日、町内の郵便局で始まった。引き換えの期間は11月30日(水)まで、商品券の使用期限は来年の1月15日(日)までとなっている。

 コロナ禍の影響で落ち込んだ、町内経済の活性化を図るもの。全町民に配布する5000円分の「A券」のほか、マイナンバーカード普及促進のために取得者や申請者に配布する5000円分の「B券」がある。

 全町民の元に、A券の引換券が届いているほか、9月末までにマイナンバーカードを取得している人には、B券の引換券も届いている。引換券と本人確認書類を持って、町内の11郵便局のいずれかを訪れれば、商品券を受け取れる。

 那智宇久井郵便局では初日の午前中から、町民が順次訪れて、商品券を引き換える姿が見られた。宇久井在住の道中愛さん(49)は「マイナンバーカードは早いうちに作っておいたので、B券も受け取れた。商品券はうれしいし、町内の商店で使えるのが良い。普段はあまり買えない、ケーキや花を奮発して買おうかな」と話していた。

 なお、A券は小規模店舗のみ、B券はそれに加えて大型店舗などでも使用できるという違いがある。B券は、これからマイナンバーカードを申請する人も受け取ることができるが、その期限は来年の1月13日(金)となっている。

(2022年10月29日付紙面より)

引換券を渡して商品券を受け取った=27日、那智勝浦町の那智宇久井郵便局
2022年10月29日
3 今年は70㌧の集荷見込む
 ユズ果実の搾汁作業開始  (古座川ゆず平井の里 )

 古座川町平井にある農事組合法人古座川ゆず平井の里(宇田篤弘代表理事)で28日、ユズ果実の搾汁が始まった。今年は約70㌧の集荷量を見込み、11月末をめどにして作業を進めるという。

 昭和中期に生産が広がり、半世紀余りにわたって町内の代表的な農産物の一つとなっているユズ。同法人は生産者の共同体として2004年に設立され、現在は90人が組合員となり産業を支えている。

 今年は約60戸から集荷予定で、その全体量は平年よりやや少なめと見込んで搾汁作業をスタート。この日は同法人が所有する出荷場の1日当たりの許容量いっぱいの約4㌧を順次搾り、一帯にユズ独特の芳香が漂った。

 香りの良さで定評がある町産ユズ。傷が少なく色づきがよい果実は紀ノ川農協へ出荷し、残りの果実を搾汁する。得た果汁はそのまま卸したり、同法人で約30品目ある加工品にして販売する。搾った後の皮などは堆肥化してユズ園などへと戻すが、きれいな皮は導入間もないスライサーを使って活用を図るという。

 集荷量は少ないが品質はまずまずと見る宇田代表理事は「後継者も少しずつ増えユズの木の更新も進めてはいるが、多くの生産者が高齢となりこれからもどう大事にするかを考えている。頑張れるのは皆さまのご愛顧のおかげ。そのような間柄を感じながら、これからも古座川町のユズ生産をご愛顧いただき応援していただければ何より」と話し、この日の搾汁作業を見守った。

(2022年10月29日付紙面より)

洗浄したユズ果実を搾汁機へ流し入れる従業員=28日、古座川町平井
2022年10月29日
4 熊野材の一生を体験
 3年生39人が林業学習  (近大新宮 )

 紀の国緑育推進事業を活用した林業教室が27日、近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)の3年生39人を対象に開かれた。生徒たちは間伐体験や原木市場・製材所見学、木工教室などを通じて熊野材が製造される過程を追い、ふるさとの産業について学びを深めた。

 紀の国森づくり税を活用し、広大な森林を有する和歌山県の林業や環境問題への関心を高め、森林を守り育てる意識を育むことが目的。同校の参加は4年目で、熊野川町森林組合と紀南木材新緑会が協力している。

 講義では新緑会の野中亮伸さんが「森林の役割と新宮の歴史について」をテーマに講話。「日本の森林は、国内の自家用車が排出する二酸化炭素の約7割を吸収している」と気候変動の抑制に果たす役割を述べ、「山に水を蓄え、土砂災害を防ぐなど、木の持つ優れた機能を発揮させるためには、森林の適切な管理と伐採・利用が不可欠」と林業の重要性を強調した。「森林は未来につなぐ私たちの宝物。加工すれば、私たちが暮らす家や紙、鉛筆にもなる。今日は1本の木になったつもりで、その一生を体験して」と呼びかけた。

 同市熊野川町で行われた間伐体験では、熊野川町森林組合のサポートを受けつつ、生徒たちが直径20㌢のスギを伐採。午後からは木材の競りを行う原木市場や、木材にホゾ・仕口などの加工をするプレカット工場を見学。木工教室ではパズル制作をした。

 那波柚衣さんは「普段自然と関わる機会はほとんどないので、山の険しさや作業の大変さを体験でき、面白かった」と話していた。

(2022年10月29日付紙面より)

間伐体験をする生徒たち=27日、新宮市熊野川町
スギの苗木に触れる
2022年10月29日
5 平和の大切さかみしめる  新宮ユネスコが「ピースウオーク」  
2022年10月29日
6 ウェブ予約も受け付け  新型コロナワクチン接種  (那智勝浦町 )
2022年10月29日
7 栄養取ってフレイル予防  千穂第一地区サロン  (新宮市 )
2022年10月29日
8 イヌタデの花が咲く  那智勝浦町太田  
2022年10月29日
9 「大きいの見つけた!」  マリア保が芋掘り体験  (新宮市 )
2022年10月29日
10 かわいいお化けに変身!  3年ぶりハロウィーンパレード  (太地こども園 )
2022年10月29日
11 トリック・オア・トリート  はまゆう・こども園にお菓子贈呈  (第二なぎの木園 )
2022年10月29日
12 一足早く雰囲気に親しむ  家族でハロウィーン体験  (潮岬青少年の家 )
2022年10月29日
13 町内愛好者45人競い合う 池野山で町長杯グラウンドゴルフ大会 (古座川町)
2022年10月29日
14 発展を願って残余金を寄付  串本古座高の旧京阪神同窓会  
2022年10月29日
15 薬物乱用防止の意識促す  串本古座高前で街頭啓発  (新宮保健所串本支所 )
2022年10月29日
16 爽やかな香りを楽しむ  寺子屋広場でハーブ蒸留体験  (紀宝町 )
2022年10月29日
17 震度5の揺れで命を守る練習  1、2年生が防災学習で  (鵜殿小 )
2022年10月29日
18 1年ぶりに和気あいあいと  讃寿会グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2022年10月29日
19 熊野のストーリー、明確に  教育旅行受け入れ環境整備研修会  
2022年10月29日
20 串本町観光フォトコンテスト  本年度入賞作品紹介②  
2022年10月29日
21 爽やかな秋晴れの下熱戦  新翔高校で第16回体育祭  
2022年10月27日
22 協力体制の強化図る
 佐川急便で不審者発見・通報訓練  (和歌山県警 )

 新宮市王子町の佐川急便㈱新宮営業所で25日、不審者発見・通報訓練が行われた。和歌山県警察本部生活安全部・生活安全企画課職員や新宮警察署員が協力。訓練を通して、相互の連携と不審者発見時の対応力強化を図った。

 県警と同社は、犯罪のない安全安心な社会の実現を目的とし、今年8月26日に「地域安全に関する協定」を締結。同社と県警本部が協定を結ぶのは全国初で、同社は子どもの見守りや特殊詐欺被害の防止、犯罪などを認知したときの通報などの面で協力体制を図っていく。

 協定により、同社では和歌山、高野口、田辺、新宮の県内4営業所の管理職が、防犯情報や子どもの安全情報などを提供する、県警の「きしゅう君の防犯メール」に登録。防犯メールで不審者情報などを得た場合に社内のネットワークで社員間で情報を共有し、配達時などに不審者を発見した際には速やかに110番通報する体制づくりを行っていく。

 協定締結時より順次、各営業所で訓練を実施しており、新宮営業所では不審者情報の防犯メールを受信した従業員が不審者を発見。110番通報し、現場に駆け付けた警察官に不審者の特徴などを説明するまでの一連の流れを確認した。

 特殊詐欺被害防止訓練では、焦った様子で荷物を持ち込んだ利用者に対して、窓口対応社員が特殊詐欺被害の可能性があると判断し、封筒の中身を利用者に確認するとともに通報。

 現場に到着した警察官が「現金が入っているのでは」「詐欺の可能性がある」などと、利用者に扮した警察官に説得を試みるなどした。

 生活安全企画課の中西史・課長補佐は「実際に現金を送ってしまった事例が発生している。窓口利用者の対応が難しいようなら警察に通報を」などと呼びかけた。

 訓練を終え、小川純一郎所長は「実際に封筒の中に現金が入っているのか判断するのは難しいが、少しでも不審だと感じたら特殊詐欺が発生していることを伝えてあげることが必要だと感じた。協定締結を機に、お客さんへの声かけを強化し、今後も警察に協力していければ」と話していた。

(2022年10月27日付紙面より)

警察官が利用者に封筒の中身を確認=25日、新宮市の佐川急便新宮営業所
不審者の情報を伝える佐川急便の職員(左)
2022年10月27日
23 泳ぐ宝石「らんちう」 3年ぶり品評大会にぎわう (新宮市)

 紀州らんちう同好会(植松啓会長)は23日、新宮市の三輪崎漁協魚市場で3年ぶりとなる品評大会を開催した。熊野地方をはじめ大阪や京都、福井などから愛好家18人が76匹を出品し、美しさを競った。

 らんちう(蘭鋳、蘭虫、らんちゅう)とは金魚の一種で、江戸時代末期から明治にかけて和金を品種改良したもの。「泳ぐ宝石」とも呼ばれ、世界各地に愛好家がいる。

 植松会長は「3年ぶりの開催ということで、皆楽しみにしていた。この日のために日々飼育をしている」と喜びを語り、審査について「基準はさまざまあるが、尾の美しさが7割で、バランスや泳ぎ方、形なども重要。長年続けていても入賞できないこともあり、飼育のセンスが問われる」と語った。

 品評会には当歳魚(1歳未満)、弐歳魚(1~2歳未満)、親魚(2歳以上)の3部門があり、日本らんちう協会西本部の小林保治副部長が審査。上位入賞魚には大関、関脇、小結など相撲と同じ番付が与えられた。入賞魚が白いおけに並ぶと、愛好家や見物客らが美しさに見入っていた。

(2022年10月27日付紙面より)

各地から愛好家らが集う=23日、新宮市三輪崎
優等賞に選ばれたらんちうを眺める
2022年10月27日
24 放水訓練、初期消火を体験 成川小で消防団学校講座 (紀宝町)

 三重県消防協会紀南支会による消防団学校講座が25日、紀宝町立成川小学校(大藤伸之校長、児童54人)であり、全校児童が放水、初期消火訓練を体験した。

 地域住民の生命と財産を守る消防団の活動を学び、体験するとともに消防団員との交流を図ることを目的に2007年度から実施。同校には紀宝町消防団の逢野統一団長と第2分団の疋嶋康男分団長、成川班の6人が訪れた。

 2、3年生対象の講話で疋嶋分団長は「私たち消防団員は普段、普通の仕事をしていて、火事や台風、地震などが起きたときに活動します」と説明。町消防団には160人、成川班には21人が所属しているとし「紀宝町では6人の女性消防団員もいます。18歳になったら消防団に入ってください」と呼びかけた。

 児童たちは「消防車庫には何が入っていますか」「どんな訓練をしますか」などと質問。疋嶋分団長は「車庫には消防車、移動式ポンプ、ヘルメットなどが入っています」「敬礼や消防車からの放水、ポンプ操作、土のうの積み方などの訓練をしています」などと答えた。

 この後、全校児童が運動場に集合。1~3年生は水消火器による初期消火訓練に取り組み、4~6年生は団員のサポートを受けながらホースを握り放水訓練を体験した。熊野市消防本部紀宝分署も協力し、消防車両を展示。児童たちは子ども用防火服を身に着けるなどした。

(2022年10月27日付紙面より)

放水訓練を体験する児童=25日、紀宝町立成川小学校
水消火器で初期消火訓練に取り組む
2022年10月27日
25 仕事への理解深める
 神倉小3年が社会科授業  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)の3年生58人は25日、同市井の沢のハイマートを訪れた。児童は鮮魚部主任の西畑直行さんから仕事内容や取り組みなどについて教わった。

 社会科授業の一環で、地域のために働く職業について実際に話を聞き、見学や体験を通して仕事への理解を深めることを目的に実施。地域に密着した働く姿勢を実際に肌で感じてもらおうとハイマートに依頼し実現した。この日はクラス別の2グループに分かれて行われた。

 到着した児童は鮮魚や総菜、野菜などの各コーナーや店員の作業を見学。気付いたことや店内にある商品の配置図を熱心に書き留めていった。

 質問コーナーでは「よく売れる品物は何ですか?」「どうやって商品の場所を決めていますか?」「お客さんが多く来る時間はいつですか?」などが挙がり、西畑さんは丁寧に回答した。

 植松樹香(このか)さん(8)は「普段は分からない作業場の様子を見ることができて楽しかった。お店には来たことがあるけど、いろんなことをしているのが分かって勉強になった」。

 西畑さんは「積極的に質問するなど、子どもたちが興味を持ってくれているのが分かりました。授業を通じて、改めて食の大切さを忘れないでもらえれば」と話していた。

(2022年10月27日付紙面より)

見学し気付いたことを書き留める児童=25日、新宮市井の沢のハイマート
2022年10月27日
26 新しい風を吹かせよう  近大新宮祭盛り上がる  
2022年10月27日
27 著作権使用料で判決  当地音楽教室にも影響  
2022年10月27日
28 「同和問題」について考える  人権教育地方別研修会  (那智勝浦町 )
2022年10月27日
29 1位に西美晴さん  写連新宮支部10月例会  
2022年10月27日
30 大きさに驚き歓声  サツマイモ収穫を体験  (太地こども園 )
2022年10月27日
31 ハッピーハロウィーン!  ECC伊佐田教室がパーティー  (新宮市 )
2022年10月27日
32 谷口暁理さんが全勝で切符つかむ  全日本空手道選手権大会  (新宮市 )
2022年10月27日
33 本州最南端で打ち上げ体験  和歌山市の教室参加者ら  (串本町 )
2022年10月27日
34 乳がん早期発見の意識促す  ピンクリボン運動街頭啓発  (串本町 )
2022年10月27日
35 県選手権大会でベスト8に  女子バレーボール部が健闘  (串本古座高校 )
2022年10月27日
36 応援受け自己記録に挑戦  第16回小学校陸上記録会  (串本町 )
2022年10月27日
37 三重県選抜、全国大会へ  地元勢4人、東海優勝に貢献  (中学生野球大会 )
2022年10月27日
38 親子で落花生の収穫楽しむ  母親サークル「のいちごの会」  (那智勝浦町 )
2022年10月27日
39 下古谷律武さん、全国大会へ  好成績で本選突破  (日本クラシック音楽コンクール )
2022年10月27日
40 世界平和やコロナ退散祈り  熊野修験が特別大護摩供  (那智勝浦町 )
2022年10月27日
41 お悔やみ情報
  
2022年10月26日
42 大石誠之助の漫画を出版
 淨泉寺の山口副住職が制作  (新宮市 )

 新宮市大橋通にある淨泉寺(山口範之住職)の山口淨華(しずか)副住職がこのほど、「漫画で読む 大石誠之助」を制作、自費出版した。B5判124㌻で500部を制作。同寺で税込み1000円で販売している。

 同市出身の医師で市名誉市民の大石誠之助(1876~1911年)。インドで医学研究に従事、社会主義に関心を抱き、帰国後に新宮で貧民救済の地域活動を行った。幸徳秋水らと親交があったことから、同寺12代住職・高木顕明(けんみょう)師(1864~1914年)らと共に「大逆事件」に連座。刑場の露と消えた。

 現在では大逆罪に名を借りた社会主義者、無政府主義者への弾圧で、冤罪(えんざい)であったことが明らかとなっている。

 新宮高校時代には漫画研究会を創部し、漫画甲子園に出場。プロの漫画家のアシスタントを務めた経験もある山口副住職は、2015年に「漫画で読む 高木顕明」を自費出版。今回の第2弾は続編の位置付けで「前回では描き切れていない部分を描きたい」との思いから制作に着手した。

 誠之助の目線を通して当時の社会的背景や「大逆事件」などに言及しており、制作に当たっては市立図書館に足を運び、誠之助や「大逆事件」に関するさまざまな資料を渉猟。実際に誠之助を知る人物による文献を基にしたエピソードも散りばめられており、その人間的魅力を余すところなく紹介している。

 120年前の人物を身近に感じてもらおうと、現代に生きるいじめっ子の「松子」が明治時代にタイムスリップ。誠之助やその家族、顕明らとのふれあいを通して、誠之助をはじめとした当時の人々や歴史的背景を知り、人権意識を高めていくといった設定となっている。前回、ストーリーテラーの役割を担った「蓮華」も再登場する(「漫画・高木顕明」は現在、アマゾン電子書籍で入手可能)。なお、同漫画は6月に同寺で営まれた「遠松忌(えんしょうき)法要」に合わせて発行されたが、新型コロナウイルス感染症の影響で広く周知する機会を得られずにいた。

 「誠之助にはいろいろな面があるが、医師、料理人、そして平等な社会の実現を目指して力を注いだ人という三つの柱で描いた」と山口副住職。

 「家庭料理を振る舞ったり、さまざまな常識に対して革新者だったと思う。120年前、華やかなまちだった新宮に、こういう人がいたことを知ってほしい。文章だけでは伝わりきらない、人柄や人間性を感じていただければ」と話していた。

(2022年10月26日付紙面より)

淨泉寺の山口淨華副住職が大石誠之助の漫画を自費出版=24日、新宮市大橋通
2022年10月26日
43 生誕130年記念企画展 「わんぱく時代」の地から (佐藤春夫記念館)

 新宮市立佐藤春夫記念館(辻本雄一館長)で、企画展「佐藤春夫生誕130年記念『わんぱく時代』の地から―知られざる佐藤春夫の軌跡―」が始まった。展示は令和5年2月12日(日)まで。

 市名誉市民・佐藤春夫(1892~1964年)の生誕から今年で130年。節目の年を迎えるに当たり、同記念館は今年8月、互いの持つ資源を有効に活用し、相互の発展とともに文化振興に寄与することを目的に実践女子大学と包括的連携協定を締結。両者は包括連携協定締結記念と銘打ち、生誕130年事業を盛り上げるべく、協力体制の下各種事業を展開している。

 このたびの企画展では、同大学が所蔵するものや、佐藤家が同大学に寄託している資料などを初展示。春夫の少年時代の日記や文豪たち(谷崎潤一郎、芥川龍之介、太宰治、室生犀星など)の春夫宛ての書籍や原稿、春夫の弟の秋雄、夏樹の日記など、春夫旧邸から見つかった新発見・初公開・新出のものも多い。

 1904年、数え13歳当時の生活をつづった日記では、自然豊かなな野山を駆け回り、テニスやベースボールに興じたり、友達と鉱物を交換したりする明治の少年の日常生活が記されており、新宮を舞台に自身の幼少期を小説化した「わんぱく時代」の資料に使われた可能性もある。

 また、春夫の最後の手帳や、芥川賞を巡り、作家の太宰治(1909~48年)が春夫を怒らせたことに対するわび状、「わんぱく時代」に活用された昭和20年代ごろの舞台となる参考写真など、見どころ多数の企画展となっている。

  □     □

■11月2日、講演会・談話・公演

 同館は11月2日(水)午後1時30分から、市文化複合施設「丹鶴ホール」で講演会・談話・公演「『わんぱく時代』の地から」を開催する。参加無料。

 春夫友人令孫で歌手の東哲一郎氏による公演「春夫詩を歌う」、東京大学准教授の河野龍也氏の講演「春夫文学の今後」、春夫遺族の高橋百百子氏と河野氏の談話を予定。新型コロナウイルス感染拡大状況により中止とする場合がある。

(2022年10月26日付紙面より)

佐藤春夫少年時代の日記などを初展示=25日、新宮市立佐藤春夫記念館
昭和20年代ごろの新宮の写真も展示
2022年10月26日
44 砂遊びの楽しさなど伝える 橋杭ビーチで子育て行事 (串本町)

 串本町くじ野川にある橋杭ビーチで23日、子育て行事「すなはま親子広場」があり子ども35人とその家族が砂遊びなどを楽しんだ。

 このイベントは、コンソーシアム和歌山本年度大学等地域貢献促進事業の助成を受ける和歌山信愛大学地域連携フィールドゼミナールの一環。同町域を素材にして研究を進める森下順子准教授のゼミナール(以下森下ゼミ)と県立串本古座高校CGS部が地域課題の解消策として実施した。

 同部は過去に保育班を結成し、保育ボランティア活動を実践。その経験を通して地域における子育ての実態把握をしているのが森下ゼミで、同部が経験を伝え森下ゼミがその内容を検討し助言する関係で、互いの活動を充実している。感染症予防で要の同活動がし難い中、情報交換で公園はあるのに遊べる砂場がないことが話題となり、打開策として身近な砂浜で遊ぶ発想を広めることを見いだし実動としてこの行事をするに至ったという。

 子ども35人とその家族は事前申し込みによる参加。当日は両者の交流に接点を持つ愛知教育大学・厨子健一講師のゼミナール(以下厨子ゼミ)、見学の立場で和歌山大学、支援で町内の保育関係者も合流した。

 前半は遊び「宝探し」で、子どもは砂浜を掘って埋められたカプセルを見つけ砂遊びグッズに交換してもらう流れで砂遊びの楽しさを体験した。後半は自由遊びで、大学生や高校生と一緒に砂山や砂絵づくりを楽しみ、芝地で釣りやボウリング、行事を支援した保育関係者による木の実集めなどの遊びも実施。その間手すきになった保護者に向け、厨子ゼミの大学生が幼少期の経験から子育てのヒントを探り出す学内調査の結果を発表した。

 保育班のリーダー・久保文乃さん(3年)は「こういうイベントは初めてで戸惑いもあったけれど、久しぶりに子どもと直接接することができていい経験になりました」とコメント。主導した森下准教授は「保育体験が難しい中で実行したこのイベントを通して自己課題を見いだし、子どもの笑顔を引き出すことの大切さに気付いてもらえたら」と高校生や大学生の今後に期待した。

(2022年10月26日付紙面より)

森下ゼミとCGS部が準備した遊び「宝探し」に挑戦=23日、串本町くじ野川の橋杭ビーチ
挑戦の後は高校生や大学生と一緒に砂遊び
2022年10月26日
45 美しい調べを堪能
 バイオリンのコンサート  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町町民音楽祭特別記念コンサート「和洋折衷~世界最高峰のヴァイオリン~ストラディヴァリウスと日本の伝統楽器の饗宴」が23日、同町天満の福祉健康センターであった。バイオリン奏者の寺下真理子さんが、名器ストラディバリウスを使い、三味線、箏(こと)、ピアノの奏者と共演した。約170人が訪れ、美しい調べを堪能した。

 町民音楽祭実行委員会(山縣弘明会長)と那智勝浦町文化協会(後誠介会長)の主催。寺下さんは和歌山市出身で、第2回東京音楽コンクール弦楽器部門バイオリン最高位の受賞歴があり、東京フィルなどとも共演している。

 ストラディバリウスは、イタリアで17、18世紀に製作された、世界最高峰のバイオリンで、希少で高価。寺下さんは貸与を受けている。寺下さんのほか、三味線の尾上秀樹さん、箏の大川義秋さん、ピアノの北端祥人さんが出演した。

 コンサートで寺下さんは「那智勝浦町は去年に初めて訪れ、とても気に入ったところ。今回は機会をつくってくれて、うれしく思う。最後まで楽しんでいただければ」とあいさつ。ピアノとのほか、三味線や箏との合奏、さらに4者での合奏も披露した。参加者は、寺下さんの技術と、ストラディバリウスの音色に静かに耳を傾け、和楽器との旋律の調和も楽しみ、盛んな拍手で称賛していた。

(2022年10月26日付紙面より)

バイオリンと和楽器で旋律を奏でた=23日、那智勝浦町天満の福祉健康センター
2022年10月26日
46 西垣戸農園が優勝
 第183回職場対抗ボウリング大会  
2022年10月26日
47 日頃の練習の成果競う
 新宮市民スポ祭弓道競技の部  
2022年10月26日
48 塩崎莉乃亜さんが栄冠
 県小学生秋季陸上競技選手権大会  
2022年10月26日
49 4人が上位入賞と活躍
 北道院型試合選手権大会  
2022年10月26日
50 和菓子の魅力感じて  緑丘中2年生がキャリア教育授業  (新宮市 )
2022年10月26日
51 児童の手芸作品が並ぶ  佐野会館で家庭科作品展  (新宮市 )
2022年10月26日
52 20人が決意を新たに  准看護学院で戴帽式  (新宮市 )
2022年10月26日
53 真の勝者を決める戦い  第16回新翔高校体育祭  (新宮市 )
2022年10月26日
54 生き物愛する心を学ぶ  動物愛護フェスティバル  (那智勝浦町 )
2022年10月26日
55 水際での防止に協力を  強盗、特殊詐欺想定の訓練  (紀宝警察署 )
2022年10月26日
56 紀宝町の文化財を巡る  牛鼻神社、鵜殿城跡など訪れ  (熊野市民大学 )
2022年10月26日
57 中部・関東から観光客増  尾鷲北―南の開通から1年  (熊野尾鷲道路 )
2022年10月26日
58 テニスは男女で矢渕が優勝  熊野市南郡中体連新人大会  
2022年10月26日
59 愛好者交えて聞き取り  鉄道四方山ばなし会Ⅱ  (串本町 )
2022年10月26日
60 お悔やみ情報
  
2022年10月21日
61 ロケット打ち上げ来年2月末に
 周辺地域協の臨時総会で発表  (スペースワン株式会社 )

 串本町田原~那智勝浦町浦神にまたがる民間ロケット射場「スペースポート紀伊」を運営するスペースワン株式会社(豊田正和代表取締役社長)=東京都=が19日、ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを来年2月末ごろに再延期することを公式発表した。

 同日、串本町サンゴ台のホテル&リゾーツ和歌山串本で開催のスペースポート紀伊周辺地域協議会(会長=下宏・和歌山県副知事)臨時総会に出席した同社の阿部耕三取締役が事業の経緯や現時点での進捗(しんちょく)と併せて報告したもので、国際情勢に伴う物流の停滞が想定以上で期待する時期に必要な部品が届かないなどの諸課題に苦慮し、それらの対処をすると今年12月末ごろの打ち上げは厳しいとの判断に至ったとして理解を求めた。

 同総会では初号機打ち上げ時の公式見学場の全体管理を担う株式会社JTBも報告に臨み、会場運営の概要や集客窓口とするホームページ「ロケット『カイロス』初号機打ち上げ応援サイト」の事前登録状況やオフィシャルツアーに伴う宿泊施設の配分などを伝えた。

 今回の議事は2社の報告のみ。下副知事は「残念だが、現在の状況などを考えるとやむを得ないと思う。引き続き支援をし、ぜひとも初号機の打ち上げを成功させていただきたい」と総括した。

 当初の2021年度内から今年12月末ごろ目標、さらに来年2月末ごろ目標と再延期したことについて阿部取締役は「楽しみにしていただいた地元の皆さまには大変申し訳ないと思っています。引き続きご支援ご声援をお願いしたい」とコメント。来年2月末ごろという期日は関係各者と話し合う中で総合的に判断し示した目標で、実現に向け全力で取り組むとしている。

 発表を受け副会長の田嶋勝正・串本町長は「来年2月の閑散期にずれ、商売人は助かりファンも来やすい状況になると思う。渋滞対策などよりいっそう充実し、多くの方を迎える状況をつくっていきたい」。

 副会長の堀順一郎・那智勝浦町長は「期間が少し延びたところをうまく活用し、もっと盛り上げて多くの方々に喜んでいただけるような地域振興につなげる期間として前向きに捉えたい」とそれぞれ語った。

(2022年10月21日付紙面より)

臨時総会を開くに当たりあいさつする会長の下宏副知事=19日、ホテル&リゾーツ和歌山串本
阿部耕三取締役
2022年10月21日
62 「笑いは世界の共通語」
 笑福亭鶴笑さんが講話  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で19日、全校生徒561人を対象に人権全体鑑賞会が開かれた。落語家でNPO法人「国境なき芸能団」代表の笑福亭鶴笑さんが、パペット落語などを通じて笑いを届け、難民キャンプで暮らす子どもたちや戦争、平和に対する思いを語った。

 鶴笑さんは笑福亭一門の落語家で、世代や国境、言語の壁を超えて世界中の人々が楽しめる新型落語「パペット落語」を考案。戦争や内乱、災害、疫病によって生活を破壊された人々や、紛争地で生まれ育った子どもたちに励ましの「笑い」を届けるためNPO法人を設立し、アフガニスタンやイラク、カンボジアといった国々へ赴いている。

 鶴笑さんは、枕として難民キャンプを訪れた経験を紹介し「最初は外国人への不信感からキャンプ内への立ち入りを拒否されたが、芸で子どもたちを笑わせたことがきっかけとなってコメディアンとして認めてもらえた」と語った。戦争の絶えない世界の現状を憂い「なぜ戦争が起きてしまうのか。いろんな人の意見を聞いて視野を広げて。人間らしさを取り戻すためにも笑いが大切。皆さんの家庭や学校生活に楽しい笑いがあふれるように」と語りかけた。

 手作りのパペットで1人4役を演じるオリジナルの落語「立体西遊記」では、登場人物たちの軽妙な掛け合いに、生徒たちに笑いが広がった。

 弟子の笑音(しょうと)さんも登場し、灯油シュポシュポやパイプ椅子、熊手、クレンザーボトルなど身近な素材を改造した手作りの笛を披露。塩ビパイプで作ったトロンボーンでは「ぞうさん」を演奏した。

 山田倫加さん(3年)は「初めて落語を聞いたが、面白かった。大学で海外のことを学びたいという思いが強くなった」。松下穂乃果さん(同)は「難民キャンプの話を聞き、海外でも落語が受け入れられて、笑ってもらえること、人と仲良くなれることを聞いて感動した」と話していた。

(2022年10月21日付紙面より)

パペット落語「立体西遊記」を披露する笑福亭鶴笑さん=19日、新宮市の県立新宮高校
塩ビパイプのトロンボーン演奏
落語を聞く生徒たち
2022年10月21日
63 国内2例目のヒトデ標本
 紀伊半島沖で採集の2種  (串本海中公園 )

 紀伊半島西南沖で採集されたイバラスナヒトデとケムシヒトデが標本に基づく記録として国内2例目となることがこのほど判明し、その報告論文が先月20日発行の学術誌「Biogeography」24号に掲載された。

 イバラスナヒトデは、串本海中公園センター水族館の平林勲係長が2019年12月30日に有田沖で展示生物の採集をしていた時に発見。見慣れないヒトデ類だったため水産研究・教育機構の木暮陽一主幹研究員に精査を求めたところ、沖縄県の1標本のみ記録されているイバラスナヒトデだと判明した。

 木暮主幹研究員は生体調査に加え過去に採集され標本として収蔵されている未同定種も対象として研究をしている専門家。1975年にすさみ町沖で採集され大阪市立自然史博物館に未同定種として収蔵されていた標本を昨年に見つけ、形態観察をした末に小笠原諸島兄島でのみ記録されるケムシヒトデだと判断。紀伊半島西南沖で採集されたこれらヒトデ類は貴重な標本と感じ、平林係長と連名で論文を書き学術誌掲載で公表するに至った。

 平林係長によるといずれも南方系に分布するヒトデ類で、公表により分布北限が紀伊半島へと更新される結果になったそう。木暮主幹研究員はこれら2種が採集される背景に越冬を含め生息可能な環境が紀伊半島沖で成り立っている状況を洞察し、いずれもこれまで本州には記録がなく貴重な標本だと評価している。

  □     □

ケムシヒトデの生体展示中



 以降、平林係長は今月3日に田並沖でのイセエビ刺し網漁で混獲された生物を調査中にケムシヒトデと思われる個体を見つけ、その場で交渉し譲り受けた。

 後に確かめたところ間違いなく、希少なヒトデ類として17日から館内Aゾーンで生体展示を始めている。平林係長は「木暮さんが論文で公表した直後に生きた状態で見つかったのはまさに奇跡。国内ではほぼ目にすることがないケムシヒトデを生体展示でじかに知ってもらいつつ、生態の解明にもつなげていきたい」と意気込んでいる。

 串本町沖での採集は初で、すさみ町沖で採集されて以来47年ぶりとなる標本記録。木暮主幹研究員は「生体展示をしているのは、自分が持つ情報の中では世界でも同館だけ。何を食べるかさえ分からないほど知見が乏しいが、餌が分かり飼育ストレスを小さくすれば長生きできると思う。ヒトデ類は脚光を浴びることが少ないが、海を描くとほぼ登場するほど意識されている生き物。うまく飼育できたら目玉の一つになると思う」と長期飼育の成功を期待して語った。

(2022年10月21日付紙面より)

串本町沖で採集されたイバラスナヒトデ(上)とケムシヒトデ(串本海中公園センター水族館提供)
生体展示中のケムシヒトデと観察する平林勲係長=18日、串本海中公園センター水族館
2022年10月21日
64 薬物乱用は駄目 那智中学校の生徒に啓発 

 新宮保健所による「薬物乱用防止等を目的とした校舎校門前早朝啓発活動」が19日、那智勝浦町立那智中学校であった。新宮保健所職員、新宮地区協議会所属の薬物乱用防止指導員、関係機関職員8人のほか、那智中生徒会の役員5人が参加。登校する生徒に啓発物資を手渡し、乱用防止を呼びかけた。

 近年、青少年による薬物乱用、特に大麻乱用が増加しており、令和3年の全国における、大麻事犯の20歳未満の検挙人員が994人、うち高校生が159人、中学生が8人となっている。「大麻は安全で依存性がない」などの誤情報も流れている。

 また、10月は「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動」および「薬と健康の週間」に関連する運動月となっている。これらのことから新宮保健所は昨年、下里中学校と新宮高校で啓発活動を実施、今回は2年目となる。那智中のほか、21日に新翔高校でも実施を予定している。

 那智中では、薬物乱用防止の啓発標語が書かれたポケットティッシュやばんそうこうのほか、薬と健康の週間の啓発ボールペンなどを配布。登校する生徒に対して「薬物乱用防止の啓発です」と伝えながら、啓発物資を手渡していた。受け取った生徒は標語を眺めるなどしながら、校舎へと入っていった。

 生徒会長を務める、2年生の小井谷美央さんは「麻薬を使ったり、犯罪に手を出したりしないよう、啓発活動を通して知ってほしい」と語った。新宮保健所衛生環境課の勝山亮さんは「薬物乱用は遠い世界、都会の出来事として捉えがちだが、インターネットなどで身近に危険があることを感じてもらえれば」と述べた。

(2022年10月21日付紙面より)

啓発物資を手渡す生徒会の役員ら=19日、那智勝浦町立那智中学校
2022年10月21日
65 挑戦者として全力で挑む
 初の近畿大会に向け練習に励む  (近大新宮 )
2022年10月21日
66 髙塚恒輝さんが全国3位
 とちぎ国体レスリング競技  (新宮高校 )
2022年10月21日
67 那智勝浦少年野球クラブが制す
 新熊野少年野球大会など  
2022年10月21日
68 新入団員らに辞令交付  令和4年第2回消防団員任命式  (新宮市 )
2022年10月21日
69 道路脇にツユクサ  極小の青花が鮮やか  
2022年10月21日
70 今年もアサギマダラ飛来  高津気の「休憩所」に数羽  (那智勝浦町 )
2022年10月21日
71 卒業生らに働く意義教わる  行事「ジョブコレクション」  (串本古座高校 )
2022年10月21日
72 貴重な野鳥の群れに笑顔  秋のバードウオッチング  (御浜町 )
2022年10月21日
73 各学年の授業を見学  人権教育推進協議会  (紀南高校 )
2022年10月21日
74 会場周辺で清掃に取り組む  紀宝わくわくフェスを前に  (紀宝町 )
2022年10月21日
75 褒める、叱るの心理学を学ぶ  紀宝町で子育て支援講演会  
2022年10月21日
76 お悔やみ情報
  
2022年10月06日
77 祭りに向け練習進む 神鎮め「鈴剣の舞」 (熊野速玉大社)

 熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」=15日(土)、16日(日)=に向け、巫女(みこ)役による神鎮めの舞「鈴剣(すずけん)の舞」の練習が進んでいる。4日、同大社双鶴殿で行われた練習では神楽人の津越宏之さん(78)から指導を受け、巫女役の2人の少女が足運びを確認するなどした。

 国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける同祭は、同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御(とぎょ)し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島を回る「神輿渡御式」からなる祭り。

 渡御式では、新宮の鍛冶職の末裔(まつえい)が神楽人を務め、巫女役の童女2人が神鎮めとして「鈴剣の舞」を舞う。

 今年、巫女役を務めるのは野尻帆夏さん(神倉小4)と濵中千颯さん(同)。「昨年の舞を見て自分もやってみたいと思った」と巫女役を引き受け、9月13日に練習を開始した。

 2回目の練習日となったこの日、2人は初めて衣装を身に着け、本番さながらの稽古に励んだ。

 衣装を身にまとった2人は「きれい」と感想。「足の運びが難しい。本番は緊張すると思うけど頑張る」と意気込みを見せ、祭り当日に向けて真剣な表情で動作を確認するなどした。

 津越さんは「きれいに舞えている。タイミングも合っている」と太鼓判を押し「祭りはまち全体で支えていかないといけない。巫女役はなかなかない機会。本番は頑張ってほしい」と期待を寄せた。

(2022年10月6日付紙面より)

津越宏之さん(右)の指導の下、練習に励む濵中千颯さん(左)と野尻帆夏さん=4日、熊野速玉大社
2022年10月06日
78 伊勢路の巡礼旅を語る
 大杉谷自然学校が講演会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町体育文化会館で1日夜、NPO法人大杉谷自然学校(大西かおり学校長)主催の講演会があった。「熊野古道伊勢路巡礼旅復活プロジェクト」で伊勢から那智勝浦町の熊野那智大社・那智山青岸渡寺まで200㌔を旅している4人の女性たちが、旅で得た感動や気付きを語った。

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」未登録エリアである伊勢路北部の追加登録を応援し、その可能性を探ることを目的とするプロジェクト。同学校の大西学校長、張暁玲(ちょう・しゃおりん)さん、熊野那智ガイドの会の生熊みどりさん、アトリエちきゅうの道の絵地図作家・植野めぐみさんの4人が中心となって歩き、多くの人々がサポートしている。

 一行は台風の影響を受けつつも、9月20日に伊勢路の起点である玉城町田丸を出発。10月1日に那智勝浦町へ到着した。

 大西学校長は、旅で出合った景観や泊まった宿、ハプニングなどについて講話。新宮市のまち並みについて「車で通ったことはあったけれど、歩いた印象は全く違う。歩いてこそ、町が醸し出す文化的な雰囲気を感じることができる」と振り返った。

 パネルディスカッションではイコモス文化の道国際学術委員博士の伊藤文彦さんが加わり、巡礼旅の魅力について深めた。伊藤さんは「旅をした4人の感想を聞くと、巡礼路そのものではなく、宿での食事や峠での声のかけ合い、地域の人々との出会いついて語っていた。歩くことをベースとしたさまざまな人との出会いやそこで得る気付きこそが重要。同じく道の世界遺産であるスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路では、スポーツの一種として歩き始める人が多いが、長い距離を歩き、旅の仲間と会話をする中で心境に変化が生まれ『巡礼者』となっていく」と述べた。

(2022年10月6日付紙面より)

巡礼旅の様子を写真で紹介する大西かおり学校長=1日、那智勝浦町体育文化会館
2022年10月06日
79 「銀河」が2年目の運行開始
 新宮駅で出発式  (JR西日本 )

 新宮市徐福のJR新宮駅で5日、JR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の一般運行出発式があった。同列車は同日午前9時50分、乗客を乗せて京都駅に向けて出発した。

 観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置している。

 2年目となる紀南コースは3日から運行を開始。海側座席を倍増するなど進化。停車駅でのお出迎えや特産品の販売、観光パスポート進呈など「おもてなし」を充実させ、さらに鉄道の旅と当地方の魅力のPRを図っていく予定としている。

 運転開始初日は京都駅を午後9時15分に出発。多くの観光客を乗せ、翌4日の午前9時37分に新宮駅に到着した。昨年は7月16日に運行を開始し、12月22日までの約5カ月間で延べ3000人が乗車。今回は来年3月8日(水)までの間で、夜・昼行それぞれ36本の運行を予定している。

 出発式では、白手袋を装着した田岡実千年市長、酒井清崇・東牟婁振興局長、坂本純一・新宮駅長、三浦俊夫・北山村観光課長が見送りに臨んだ。列車は、旗やカメラを手にした関係者や地元住民、「きいちゃん」「めはりさん」らに見送られながら新宮駅を後にした。

 田岡市長は「昨年に引き続き、今年も多くの人を熊野・新宮にお運びいただけることになりありがたい。地域を気に入っていただき二度三度と訪れていただけることを願っています」。

 JR西日本の金岡裕之・和歌山支社長は「昨年は地元のおもてなしも好評だった。今年は車内で紀中エリアの特産品販売を追加するなどバージョンアップを図った。紀南地方は熊野三山や特異な景勝地があり魅力的な場所。海や山など、自然の魅力を全面に出してPRしていけたら」と述べ、同列車への乗車を呼びかけていた。

 次回の運行日は7日(金)。午後9時15分に京都を出発し、8日(土)午前に当地方入りする。

(2022年10月6日付紙面より)

出発式に臨んだ(左から)坂本純一・新宮駅長、田岡実千年市長、酒井清崇・東牟婁振興局長、三浦俊夫・北山村観光課長=5日、JR新宮駅
手を振って見送る関係者ら
2022年10月06日
80 職員一丸の変革目指し臨む
 消防防災セで町長特別点検  (串本町消防本部 )

 串本町消防本部(寺島正彦消防長)が3日、サンゴ台にある消防防災センターで町長特別点検を受け士気の向上を図った。

 消防職員としてふさわしい厳格さや端正さ、気力の充実に努めていかなる号令にも即応するため、同本部の職員は日々姿勢、服装、消防手帳を点検し気持ちを引き締めて業務に当たっている。

 職員間で点検者を立てて毎日実践し、月1回は署長や分註所長、年2回(4月と10月の最初の平日)は消防長が点検者を務めてその緊張感を一層高めている。その取り組みを知った田嶋勝正町長は2016年4月に消防長点検を初観閲。17年4月には着任まもない消防団の稲田賢団長と共に、当時の北地稔消防長に続いて点検を後押しした経緯もある。

 寺島消防長によると、新型コロナウイルスにより消防行政が止まることはないにしても専科教育や研修会など消防力向上の機会の多くが停滞し、出動待機・緊急出動中の職員を除いて全員が参加する消防長点検も感染予防の観点で実施し難い状況が続いた。新型コロナワクチン接種が進み社会情勢が徐々にウィズコロナへ移ろう中、同本部も変革の起点を得るため本来の消防長点検の実施を決断。消防職員が一丸となってその第一歩を踏み出すため、消防長の任命権を持つ町長に特別点検を求めるに至ったという。

 同センターへ招かれた田嶋町長は過去の経験を思い起こし、同本部の段取りに沿って参加した職員一人一人の姿勢や服装、消防手帳を点検。「消防はチームや組織で業務に臨むことが大半。一人の乱れが全体を乱し、時に同僚の命を危険にさらすことさえある」と述べ、常に自分を律し緊張感を持って日々の業務に当たるよう求めた。

 併せて今後の大きな転機として古座消防署の高台移転を挙げ、住民の安全安心を確保し地域の防災力を向上する上で必要という判断で町議会も予算を承認したと報告。「久し振りの町長点検に来たが、皆さん規律良く受けていただきうれしく思う。これからもいっそう頑張ってほしい」と講評して今後の前進を後押しした。

(2022年10月6日付紙面より)

消防職員一人一人の姿勢などを点検する田嶋勝正町長=3日、串本町消防防災センター
2022年10月06日
81 木本、4強の実績刻む  秋季東海地区高等学校野球三重県大会  
2022年10月06日
82 10冊読んで抽選で商品券  読書の秋キャンペーン  (御浜町図書室 )
2022年10月06日
83 田尾さん、石本さんに委嘱状  自衛官募集相談員  (紀宝町 )
2022年10月06日
84 生け花や茶道など教わる  「地域に学ぶ」、3年ぶりに再開  (矢渕中 )
2022年10月06日
85 植芝盛平翁の遺徳に触れる  ヨーロッパの合気道愛好家、来新  (新宮市 )
2022年10月06日
86 一品物求める人出で活気  いろり館で手作り市開場  (古座川町 )
2022年10月06日
87 家族に活動の成果を披露  高池小が学習発表会開く  (古座川町 )
2022年10月06日
88 第3回定例会一般質問(終)  古座川町議会  
2022年10月06日
89 ヤマジノホトトギス  参道沿いで花の見頃  (神倉神社 )
2022年10月06日
90 お悔やみ情報
  
2022年10月02日
91 12人と1団体を功労表彰
 市制施行記念日に伴い  (新宮市 )

 新宮市制施行記念日(10月1日)に伴う令和4年度市政功労者表彰式が1日、市役所別館であった。田岡実千年市長が地方自治や社会福祉、消防水防などで市に貢献した個人12人と1団体を表彰。賞状と記念品を贈った。

 この日をもって、旧新宮市が市制を施行して89年、旧熊野川町が町制を施行して66年、2005(平成17)年に旧新宮市と旧熊野川町が合併し、新しい新宮市が誕生してから17年を迎える。

 この表彰は1977(昭和52)年度から始まり、本年度を含め個人1012人と102団体を表彰。2011(平成23)年のみ、紀伊半島大水害の被害を考慮し中止となっている。

 式典では田岡市長が一人一人に表彰状を贈呈し「各分野で献身的な活動をいただき、地域社会の発展や住民福祉の向上、市の発展に多大なご貢献をいただき敬意を表します」とあいさつ。

 新型コロナウイルス感染拡大防止に対する協力に感謝し「これまで先人たちが営々として築いてくださった故郷を守り、愛する新宮市のさらなる飛躍を切に念願したい」と述べた。

 榎本鉄也・市議会議長は「今日の市政は、皆さま方が長年にわたって培ってこられた豊かな経験と弛まぬ努力、地道な活動の支えがあって築かれたもの。今後も豊富な経験を存分に生かし、変わらぬお力添えを」。

 濱口太史・県議会議員は「皆さまのご活動はそれぞれの仕事の傍ら、市政や市民のためにボランティア精神を発揮されており尊いもの。市民の見本として引き続きご活躍を」と祝辞を述べた。

  □     □

 表彰を受けたのは次の皆さん。

【社会福祉功労】

▽榎本友子=民生委員・児童委員として社会福祉のために尽力

▽中野末子=同

▽苅屋企世子=同

▽タウンガーデン=ボランティア活動を通じて地域の活性化・清潔な環境づくりに尽力

【産業経済功労】

▽打越 保=熊野川舟下りの船頭として観光産業の発展・振興に尽力

▽前田英利=農業委員として農家の地位向上と農業振興に尽力

▽植 豊治=同

【消防水防功労】

▽津呂 進=消防団員として消防防災活動に積極的に従事

▽中道活好=同

【保健衛生功労】

▽松本欣士=健康づくり地域推進員として健康増進活動に尽力

▽木下かや=学校の薬剤師として学校保健・健康教育に尽力

【教育文化功労】

▽湊川大介=教育委員として教育行政の向上に尽力

【特別功労】

▽(故)小池㬎二=新宮港埠頭株式会社で専務取締役・代表取締役社長として新宮港発展に尽力

(2022年10月2日付紙面より)

市政功労者として表彰を受けた皆さん(前列)=1日、新宮市役所別館
田岡実千年市長(右)が表彰状を手渡した
2022年10月02日
92 読書のむこうでつながる 4人が登壇しシンポジウム (新宮市)

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で9月25日に開催された令和4年度読書推進フォーラムの中で、シンポジウム「ことばの力で想像力を~読書のむこうでみんなとつながる~」が開かれた。

 佐藤春夫記念館の辻本雄一館長をコーディネーターに、那智勝浦町絵本の会「よむよむ」の伊藤松枝代表、「Youth Libraryえんがわ」留守番係の並河哲次さん、元新宮市立図書館司書の山﨑泰さんが登壇した。

 「読書のむこうでみんなとつながる」というテーマについて、伊藤さんは「子どもは絵本や昔話から、その物語を自分の中に意味付けして取り込む力がある」と語り、紙芝居や絵本を通じてさまざまな感情と対峙し、共感力を育んでいく読み聞かせの重要性に改めて言及した。

 辻本館長が「昔は『言葉』と『暴力』は対立的概念だったように思う。しかし昨今、特にインターネットの世界で『言葉の暴力』という問題が広がっている。言葉とは非常に難しく、恐ろしい一面を持っている」と問題提起。並河さんは「インターネットや資源の輸出入などで否応なく世界とつながっている時代だからこそ、コミュニケーションが重要」と述べ、「ふとした瞬間に本や読書と出合える場があることで、そこで言葉を獲得し、対立や分断を乗り越えていくきっかけになるのでは」と語った。

 山﨑さんは、多くの郷土資料に当たって滝廉太郎が旧新宮女子高等小学校の祝賀歌を作曲した経緯を探ったエピソードを紹介し「郷土資料を残した人の多くは既に亡くなっている過去の人々だが、読書を通じて多くの著者と対話し、自分の中に多様性を育んでいくことができる。その多様性こそ、言葉の暴力にあらがう一番の基礎」と話していた。

(2022年10月2日付紙面より)

シンポジウムの様子=9月25日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」
2022年10月02日
93 車両見学会に100人
 「銀河」3日から運転開始  (JR西日本 )

 新宮市徐福のJR新宮駅で1日、長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の車両見学会があった。事前申し込み・抽選の上、見学の機会を得た親子連れや鉄道ファンなど約100人が参加し、瑠璃紺色の車体とくつろぎ感あふれる内装を見学。列車での旅に思いをはせた。

 観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置している。紀南コースは昨年7月16日に運行を開始し、12月22日までの約5カ月間にわたり、延べ約3000人が乗車した。

 紀南コース2年目の運行は3日(月)からで、今回は、海側座席を倍増するなど進化。県を挙げた「おもてなし」を充実させるなどして、さらに鉄道の旅と当地方の魅力のPRを図っていく。

 運行開始初日は、午後9時15分に京都駅を出発し、翌4日(火)午前9時37分に新宮駅に到着する。新宮駅発の初便は5日(水)午前9時50分。新型コロナウイルス感染症の状況により変更となる場合があるが、来年3月8日(水)までの間で夜・昼行それぞれ36本の運行を予定している。

 運行開始に先立ち、JR西日本では試運転期間中であるこの日に車両見学会を企画。100人の定員で希望者を募ったところ、県内外から201通565人の申し込みがあった。

 この日、同駅では参加者らが7班に分かれて見学。「きれいやね」「広い」などと口にしながら、スマートフォンやカメラを手に写真や動画を撮影していた。また、駅前では見学会に併せて和歌山大学・自主学生プロジェクト「きのくに線活性化プロジェクト(きの活)」が、鉄道玩具「プラレール」を用いた交流会を実施。子どもたちは興味深げにジオラマの町並みを疾走する電車に見入っていた。

(2022年10月2日付紙面より)

運行再開に先立ち「銀河」の車両見学会が行われた=1日、JR新宮駅
カメラなどを手に内装を見学
鉄道玩具に夢中
2022年10月02日
94 伊勢~熊野、200㌔を歩く
 熊野古道巡礼旅復活プロジェクト  

 伊勢神宮から熊野那智大社までの200㌔を歩く「熊野古道巡礼旅復活プロジェクト」の参加者が9月30日、紀宝町を踏破した。10月2日には那智勝浦町の青岸渡寺を目指す。

 熊野古道伊勢路は伊勢から熊野にわたる全長200㌔余りの長い巡礼路で、一部に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が含まれている。昭和初期まで実際に巡礼利用されてきたといわれ、現在も熊野街道・熊野古道と結ばれ、当時から続く1本の道が続いている。

 伊勢から熊野への巡礼旅の未来の可能性を探ることを目的とした、大杉谷自然学校(大西かおり校長)によるプロジェクトの第1弾。9月20日からスタートし、伊勢を出発して11日かけて紀宝町入りした。

 この日は6人が世界遺産の七里御浜、熊野川沿いを歩き自然豊かな風景を満喫。鮒田から三反帆(さんだんぼ)の川舟に乗り、御船島を1周して新宮市の熊野速玉大社に出向いた。

 三重県を踏破した大西校長は「豪雨の中を歩いた日もあったが、熊野川に着いて感慨深い思いがある」と話していた。

(2022年10月2日付紙面より)

川舟で御船島を巡るプロジェクトの参加者=9月30日、紀宝町の熊野川
2022年10月02日
95 安全運転呼びかけ物資配布  汐入橋交差点などで夜間啓発  (那智勝浦町 )
2022年10月02日
96 作業の安全を目指し  不整地運搬車技能講習  (南紀くろしお商工会 )
2022年10月02日
97 仲間を信じ思いつなぐ  みくまの支援学校で運動会  (新宮市 )
2022年10月02日
98 全校児童がゲームを楽しむ  2学期最初の「仲よし班あそび」  (井田小 )
2022年10月02日
99 秋空の下で盛り上がる  鵜殿小・うどの幼合同運動会  (紀宝町 )
2022年10月02日
100 頑張るぞ、えいえいおー!  勝浦こども園で運動会  (那智勝浦町 )