ボランティア・サポート・プログラム (那智勝浦町 )
国土交通省が国道の清掃・美化活動に取り組むボランティア活動を支援するボランティア・サポート・プログラムの調印式が18日、那智勝浦町役場であった。出席した実施団体の町建設業組合有志の会の上地秀和代表と堀順一郎町長、国交省紀南河川国道事務所の川尻竜也所長が協定を結んだ。同町においての締結は初で、今後は3者が協力して朝日地区の歩道部において、清掃や美化活動などに取り組む。
2000年から始まった同プログラムは道路管理者である国交省や市町村が実施団体の活動をサポートし、実施団体が責任を持って活動を行う取り組み。清掃用具など活動に必要な道具は国交省が支給し、市町村は収集ごみの処理や団体との連絡窓口として協力する。
和歌山県内で6団体目。紀南河川国道事務所管内では新宮市(2団体あり)、田辺市、白浜町に次いで5団体目となった。活動内容は清掃のみならず、各団体によってさまざまだという。
実施団体として申し出た有志の会には、町建設業組合(21社)からカミジ技建株式会社、井筒建設株式会社、木原造林株式会社、大和建設株式会社の4社が参加。
同町朝日地区の勝浦交差点から那智勝浦消防本部東交差点までの歩道部(片側約550㍍、上下線約1100㍍)で清掃に取り組み、道路構造物の目視点検なども行う。活動日は偶数月の第2火曜日に定めている。
調印式では堀町長が「朝日地区の国道42号は交通量も多く、町営バスも通る。活動いただけることで町内の美化や意識の向上、活性化にもつながる」。
川尻所長は「有志の会の皆さまがプロの目線で目視点検を行っていただけることは心強い。三位一体となって、地域に取り組みが根差せるように頑張りたい」と話した。
上地代表は「生まれ育った地元に貢献したいとの思いで参加した。那智勝浦町は観光の町。お越しいただいた皆さまに『マグロや温泉も良かったが、道路もきれいだった』と思っていただけるように努めたい」と語った。
(2022年2月20日付紙面より)
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和歌山大学が出前講義 (新宮高校 )
新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で16日、和歌山大学による高大連携出前講義があった。同大学教育学部の三品英憲教授が「日本社会と中国社会―比較をすれば見えてくる?―」と題してオンラインで講話し、1、2年生16人が聴講した。
高校生により専門的な大学での学びやその楽しさを体験してもらおうと実施しており、オンライン開催は今回が初。三品教授は中国近現代史が専門で、教育学部では世界史に関する講義を担っている。
三品教授は講義の狙いについて「日本人と中国人は同じモンゴロイドで稲作や漢字、箸など文化的にも多くの共通点を持つことから『同種同文』といわれるが、価値観や社会体制は大きく異なっている。その違いを歴史的観点から考察し、互いの理解につなげていくことが重要」と説明した。
江戸時代の日本社会と清代の中国社会の特徴を、財産相続形態の違いから解説。「家業・家産・家名を長男1人が受け継ぐ長子単独相続制を取った日本では、身分やムラ社会(※)の構成員が固定化され、『村八分』という強制力を持つ『寄合』の組織に滅私奉公する価値観が形成された。一方、男子均分相続制を取った中国には身分がなく、個々人がより良い生活を求めて居住地を移動し、努力や才覚によって階級の上昇・没落が決まる流動的な社会が形成された。村への帰属意識が弱く、個人の自由が優先される社会であるがゆえに、現在のような一党独裁体制が求められるようになった。このような社会構造の違いが価値観の違いを生み出した」と語った。
鍋割優心君(1年)は「新型コロナウイルス感染症のニュースで中国のことを耳にする機会が増え、それを理解するきっかけになるのではと思って参加した。中国のようなネットワーク型社会のいい面と弱い面の両方を知ることができて面白かった」と話していた。
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※ムラ社会
集落に基づいて形成され、有力者を中心とした厳しい秩序を保つ排他的な社会。日本特有の村落社会を指す用語。
(2022年2月20日付紙面より)
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住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金 (那智勝浦町 )
那智勝浦町は16日、役場1階会議室(期日前投票時に使用する場所で「新型コロナウイルスワクチン接種相談窓口」の隣)に「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金」窓口を設置した。配置された職員が同給付金に係る町民への案内や質問、業務に対応する。
給付事業は国の経済対策に基づくもので、世帯全員の令和3年度住民税均等割が非課税の世帯と、コロナの影響で昨年1月以降の収入が減少して「住民税非課税相当」(※)の収入になった家計急変世帯のいずれかが対象となる。同町では約2700世帯が対象だという。
給付は1世帯につき10万円だが、重複しての受給はできない。支給時期は確認書または申請書の受理から約2~3週間後が目安としている。
受給するには手続きが必要で、世帯全員の令和3年度の住民税が非課税の世帯に関しては、町から届いた確認書に必要事項を記入の上、返信する。
「住民税非課税相当」の収入になった家計急変世帯は申請が必要。申請書に必要事項を記入し添付書類などとともに、郵送または直接提出する。申請期間は3月1日(火)~9月30日(金)。いずれの世帯も3月上旬から随時支給される予定とした。
同窓口では給付事業を進めるに当たり、コロナの影響でない収入減少による給付申請は、不正受給(詐欺罪)に問われる可能性があると注意を促している。
なお、自宅や職場などに都道府県や市区町村、国(の職員)などをかたる不審な電話や郵便があった場合は、町や最寄りの警察署か警察相談専用電話(#9110)に連絡するなど、同給付金の「振り込め詐欺」や「個人情報の詐取」に注意するよう呼び掛けている。
担当職員は「申請書などは現在、対象世帯全てには送付できていない。世帯主さまがお亡くなりになられた世帯や転入世帯など約150世帯分は今後送付させていただく。ご不明な点がある際は電話や窓口でのご説明をさせていただきます。お気軽にご相談ください」と話している。
臨時特別給付金に関する問い合わせは同窓口(電話0735・29・2280)まで。
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※住民税非課税相当
世帯員全員のそれぞれの年収見込額(令和3年1月以降の任意の1カ月収入×12倍)が住民税非課税水準以下であることを指す。
(2022年2月20日付紙面より)
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丹鶴幼で地震津波避難訓練 (新宮市 )
新宮市立丹鶴幼稚園(下岡容子園長、園児44人)で18日、地震・津波避難訓練が行われた。園児らは落ち着いて避難経路をたどるなどして防災への意識を高めた。
同園では火災や地震、不審者などを想定した各訓練を定期的に実施し、日頃から防災・防犯意識を高めている。この日は午前10時ごろに地震発生を知らせる放送が流れた。園庭で遊んでいた子どもたちはその場に座り、手で頭を覆って身を守った後、教職員の指示に従って避難を開始。年長児と3歳児が手をつなぎながら、近隣にある市保健センター隣の花壇・タウンガーデンへと逃げた。
下岡園長は「今日は上手に逃げることができました」と講評。「周囲に落下物があるときは丈夫な物の下に潜り、お外などで遊んでいる場合は『ダンゴムシのポーズ』で頭や体を守ってくださいね」と伝えた。
地震後には津波が発生する可能性があると語り「災害はいつ起こるか分かりません。近くの高い建物などに避難することを忘れないで」と呼び掛けていた。
訓練後にはみんなで園に戻り、クラスごとに分かれて災害にまつわる紙芝居の読み聞かせや防災頭巾の装着方法を確認した。
(2022年2月20日付紙面より)
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谷瀨三兄弟が防災担当大臣表彰 (新宮市 )
新宮市蜂伏在住の谷瀨剛君(12)、悠君(10)、将君(7)で結成されるはちぶせ探検隊「みんなの命をつなぎ隊 谷瀨三兄弟」が制作した「今だ!逃げ時マップ ぼくたちの安全地帯へ」がこのほど、第18回「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」(一般社団法人日本損害保険協会主催)において、防災担当大臣賞を受賞した。10日、市役所で同大臣表彰伝達式と市長表彰式が行われ、田岡実千年市長が表彰状と記念品を贈った。
同コンクールは、楽しみながらまちにある防災・防犯などに関する施設や設備を見て回り、身の回りの安心安全を考えながらマップにまとめて発表する実践的な安全教育プログラム。特に優れた作品には「文部科学大臣賞」「防災担当大臣賞」などが贈られる。
本年度は、小学校、子ども会、児童館など、全国の371団体から5697人が参加。971作品が寄せられた。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、例年東京で行われている表彰式は中止となっている。
日頃から、両親より2011年の紀伊半島大水害における被災体験について聞く機会が多かった3人。「自分たちの住んでいる地域の災害リスクや、災害に応じた避難場所を知りたい」との思いから、大水害から10年の節目となった昨年の8月、防災対策課の櫻井勇太さんの協力を得るなどしてマップ作りを開始。
地域の特性を調べたり地域住民から聞き取りを行ったりしながら、約2カ月かけて完成させた。3人は「蜂伏には若い家族が多い。蜂伏会館には赤ちゃん用の備蓄品がない」など、調査を進める上で気付いたことを市に提言したという。
田岡市長は「素晴らしい完成に感動。いろんな人にマップを知ってもらうことで市の防災力向上につながれば」と称賛。
剛君は「お父さんとお母さんから、水害の時は水が来るのが早く力も強いということを聞いた。頑張って作ったマップでいい賞をもらえてうれしい」。悠君、将君も「めっちゃうれしい」と声をそろえた。
兄弟にはおととし4月に妹の蘭ちゃんが誕生。母・真理子さんは「妹が産まれたことで、さらに命の大切さを感じたと思う。マップ作りを通して兄弟の絆がさらに強まったのでは」と話していた。また式典後には、櫻井さんに対して、3人からサプライズで手書きの感謝状が贈られた。
3人が制作したマップは、市役所4階エレベーターホールで一定期間展示される。
(2022年2月11日付紙面より)
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梅村代表理事らが市長表敬 (新宮青年会議所 )
一般社団法人新宮青年会議所(新宮JC)の梅村英義代表理事と宮本大二郎専務理事は9日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。今年一年の意欲や思いを伝えるとともに、団体の活動に協力を呼び掛けた。
梅村代表理事就任2年目となる今年の新宮JC。2年連続の就任は新宮および県内でも初という。「変化そして改革のとき」をテーマに掲げ、内容の変化・作り直しによる改革を目指す。
梅村代表理事は、新型コロナウイルス感染症の影響で思ったような事業展開がかなわない現状を報告。また、同JCにおける女性会員の比率は高いものの20代会員がいない状況を伝え「会員拡大のための活動をしっかりしていかないといけない。定款や規約を変更し、入会しやすい状態に変えていきたい」。
また「コロナ禍で子どもたちも活動できていない。青少年の育成やまちづくりに関して、JCでできることは担っていきたい」などと意気込みを語った。
第32代理事長を務めた田岡市長は「自分の仕事をしながらの活動は体力的にも時間的にも大変だが、自分自身の成長に必ずつながる」と激励。
「JCに入っていなければ、市長という責任ある仕事に就けていないと思う。鍛えていただいたおかげで今があると感謝している」と伝えた。
対し、梅村代表理事は「会員も減っているが、JCの継続を見据え、若い人につなげていけるように道筋をつくることができれば」と抱負を語った。
(2022年2月11日付紙面より)
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広報きたやま11月号 (北山村 )
第19回和歌山県広報コンクールで、北山村が発行する「広報きたやま」の2021年11月号が広報の部(町村部)で1位、7月号が写真の部(組み写真の部)で2位に選ばれた。広報紙制作を担当する北山村役場総務課の橋爪大希(たいき)主事は「1位になったのは初めて。たくさんの方から記事ネタやご意見を頂いたおかげ」と笑顔で語った。
和歌山県広報協会主催のコンクール。広報技術向上を目的に、県内市町村が21年1~12月に発行した広報紙などを審査する。今年は広報紙の部に30点(市部9点、町村部21点)、写真の部に35点(一枚写真の部24点、組み写真の部11点)、映像の部に3点の応募があった。
11月号は、▽企画▽文章▽デザイン▽写真▽視認性―の5項目の合計点で69点(最高100点)を獲得。オールカラーで写真が多く「北山グルメを堪能しよう!」「北山村歴史シリーズ 大塔宮護良(おおとうのみやもりなが)親王と竹原八郎」など多彩な情報を掲載していることが評価された。一方で「飲食店紹介では店主が登場した方がいい」「文字を大きくしては」などの意見もあったという。
7月号は「観光筏(いかだ)下り安全祈願神事」のページが▽表現力▽技術力▽感動力▽独創力▽意匠力―の5項目で、50点満点中49点を獲得。移動しながら望遠レンズや広角レンズを使い分けて撮影し、シンプルにまとめた点が好評だった。
橋爪主事は「前任者の仕事を引き継ぎながらも、他の市町村の広報紙を参考に、自分なりにレイアウトやデザインを工夫してきた。3カ月に1回の発行前には、役場のほぼ全員から意見を頂いて修正を重ねている。今後も、村民の方々に楽しく読んでもらえる広報を目指したい」。
11月号は、日本広報協会主催の「令和4年全国広報コンクール」に出品される。これまでの広報誌は北山村のホームぺージ(https://www.vill.kitayama.wakayama.jp/about/koho/)で見ることができる。
(2022年2月11日付紙面より)
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串本町が10日、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金〈住民税均等割非課税世帯分〉の案内通知の発送を始めた。給付開始日は28日(月)で、通知を受けた世帯は同封の確認書を返送してほしいという。
国のコロナ克服・新時代開拓のための経済対策に基づき市町村が事務代行して実施する同給付。同町の場合①住民税均等割非課税世帯②令和3年1月以降に新型コロナウイルス感染症の影響で家計急変のあった世帯―のいずれかに該当(ただし住民税が課税されている者の扶養親族等のみからなる世帯は除外)する世帯が対象で①は案内通知に含む確認書の返送②は3月1日(火)から9月30日(金)まで役場2階に設置する臨時特別給付金事務局(兼コールセンター)窓口で給付の希望を受け付ける。
1世帯当たりの給付額は10万円で、給付先は世帯主が指定する金融口座。①は確認書に不備がないかを確かめた上で事務処理を進め、至近の振込期日で給付をする。
②は申請書に加え申立書で年間収入見込額または年間所得見込額で対象となる事情を申し立てる必要があり、まずは窓口に申し出て説明を受けるところから始まる。例えば年間収入見込額(令和3年1月以降の任意の1カ月の収入を12倍した額)で申し立てる場合の非課税相当収入限度額は世帯状況によりまちまちだが、世帯主が配偶者・扶養親族計2人を扶養している場合は168万円、配偶者・扶養親族計3人を扶養している場合は209万7千円など。同見込額が該当する同限度額を下回る事情があれば申し立てができ②に該当すると認められれば申請が受理され至近の振込期日で給付を受けられる。
同限度額の他の区分など詳細は今月14日(月)から開設するコールセンター(電話0735・67・7432、土・日・祝日を除く平日午前8時30分~午後5時15分)または前述した窓口まで。
①の世帯数は除外後の数で約3200世帯。同事務局は、町福祉課名の封筒で案内通知を発送したので着実に受け取り確認書を返送してほしいと話している。
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古座川町も7日付で前述の①に該当する約630世帯(除外後の数)に案内通知を発送済み。給付開始日は28日としている。②に該当する世帯への対応は10日現在で未確定。決まり次第周知を図るとしている。コールセンターの設置予定はなく、問い合わせは町住民生活課(電話0735・72・0180)まで。
(2022年2月11日付紙面より)
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東大文学部熊野プロジェクト (新宮市「丹鶴ホール」 )
新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」2階熊野エリア「熊野学研究室」にこのほど、「東京大学文学部熊野プロジェクト新宮分室」の看板が設置された。分室には東大助教の太田泉フロランスさんが着任。新型コロナウイルス感染症の状況にもよるが、今年夏以降、年に数回分室に在中し市および熊野地方と同大学との橋渡しを担う。
市と東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は昨年3月、相互に連携協力することにより次世代人文学の構築、市・熊野地方における学術の振興と地域活性化に資することを目的に、連携協定を締結。
11月には東京大学本郷キャンパスで連携協定締結記念行事・木製看板(幅20㌢×縦60㌢)の引き渡しがあり、田岡実千年市長が藤井輝夫東京大学総長より看板を受け取った。看板は1月下旬に同所に設置された。
新宮分室の設置は協定に基づくもので、分室には毎年2、3回数カ月程度、太田さんが来室し市と▽東大学生の熊野地方における体験活動▽東大院生・留学生の熊野研修および若手フォーラム▽「東大人文・熊野フォーラム」ならびにセミナー、ワークショップ▽東大教員、外国人訪問研究者による講演、セミナー―などの活動を展開していく。
分室設置に当たり、秋山聰・人文社会系研究科長は記念行事において「熊野地方は人文学にとって豊かな地であり学生諸君がいろんな体験をするのにもふさわしい場所。分室設置により市民の皆さんとより密接な対話ができる機会をつくっていきたい」と話していた。
(2022年2月6日付紙面より)
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冬型の気圧配置の影響で
冬型の気圧配置の影響で5日、日本列島は日本海側を中心に大雪が警戒されている。熊野地方でも4日から5日朝にかけて雪が降り、山間部などで雪が積もる所もあった。和歌山地方気象台によると、5日朝の最低気温は新宮市で2・1度、古座川町西川で0・6度、串本町潮岬で3・7度。
大阪管区気象台によると、向こう1週間の近畿地方南部では高気圧に覆われて晴れる日もあるが、気圧の谷や寒気の影響で雲が広がりやすく、期間の中頃に雨または雪の日がある見込み。
(2022年2月6日付紙面より)
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約2100人が予約済み (紀宝町 )
新型コロナウイルスワクチンの追加(3回目)接種が紀宝町でも本格化している。集団接種会場の町生涯学習センター「まなびの郷」では5日、一般高齢者の接種が始まり、360人が済ませた。6日も360人の予約が入っている。
4日に初めて1日の感染者が1000人を超えるなど、県内でも感染が急拡大する中、町では国の方針に沿って前倒しで接種を計画した。
18歳以上で2回目接種を完了した8440人のうち、昨年7月末までに2回目接種が完了した4674人に接種券を発送。これまでに約2100人の予約があった。今月15日(火)以降、残りの3766人に順次、接種券を送る予定だという。
ファイザー製を使用する13日(日)、3月5日(土)はすでに予約で埋まった。
モデルナ製を予定している2月19日(土)、20日(日)、26日(土)は空きがあることから、町内の保育所、幼稚園、児童養護施設、通所・居宅サービス事業所の従事者や教職員などエッセンシャルワーカーへの接種も進める。
寺本クリニック、とみむろクリニック、相野谷診療所で実施している個別接種は各医療機関で予約を受け付けている。
町では「国から配分されるワクチンの種類を選べないため、接種するワクチンを希望する場合、接種時期が大幅に遅れてしまう可能性があります。追加接種は、ワクチンの種類ではなく、接種時期が来たら速やかに接種を受けることが大切です」としている。
(2022年2月6日付紙面より)
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下里小学校の児童らが (那智勝浦町 )
那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)の全校児童75人は2日、地区ごとの集団下校で通学路や自宅周辺にある津波避難場所を訪れ、避難経路を確認した。
同校育友会の地区安全部(中山喜雄部長)による取り組みで、保護者らも協力。例年は地区ごとの避難場所を巡る防災ウオークラリーを実施しているが、通学中や自宅にいるときに地震が起きても児童がとっさに対応できるよう、今年は集団下校での避難経路確認を企画した。
校庭に集合した児童は10グループに分かれ、教職員と共に下校。下里地区の22カ所の避難場所のうち、通学路沿いにある場所への入り口を確認したり、実際に高台まで登ったりし、担当の保護者らから説明を受けた。スクールバスで通学している浦神地区では中学生も参加し、児童を高台まで案内する様子も見られた。
教職員からは「『坂道の途中にロープが張ってあって、普段は入れないようになっている』など、児童たちは避難場所について詳しく知っており、教えられることも多かった」などの声も聞かれていた。
(2022年2月6日付紙面より)
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3高校で読書のススメ講座 (新宮・東牟婁 )
帝京大学の学生ボランティアグループ「共読サポーターズ」による「本って面白い!読書のススメ講座」が2日、オンラインで開かれた。新宮・東牟婁地域の県立新宮高校、新翔高校、串本古座高校の図書委員ら12人が参加し、本を読み合い、薦め合い、評し合う「共読」の楽しさに触れた。
和歌山県教育委員会による「読書を楽しむ習慣づくり事業」と、県立高校で図書委員を務める生徒たちによる「生徒図書充実委員会」の交流行事を兼ねて開催した。
「共読」とは、読書で得た情報を共有・交換し合うことで、その価値と効果を相互に高める発展的循環型の読書を指す造語。共読サポーターズは、同大学の読書推進プロジェクト「共読ライブラリー」の一環として2012年から公募で組織され、本と読書の魅力を伝える活動を展開している。
共読サポーターズからは大学3、4年生の5人が出席。月例の活動である企画展示づくりやビブリオバトル、ブックレビュー執筆のやりがいを語り、一人一人が活動を通じて出会った本「ヒーローズ㈱」や「最後は会ってさよならをしよう」などの魅力を紹介した。
大学生の悩みに著名人が本を紹介する形で答える企画「S―MONDO」にも触れ、実際に参加した高校生の悩みに大学生が回答。「自分に自信を付けるには、どうしたらいい?」という問いには「私に、魔法をかけてDisney Princess Rule」を薦め、「自分が思う理想の人に一歩ずつ近づく行動を取ることが大事。ディズニープリンセスの映画の中の行動に、理想の人に近づくエッセンスが詰まっている」と答えた。
新宮高校の谷口日和さん(1年)は「大学生の話を実際に聞けるのは、とても貴重な経験だった。今まで名前は知っていたけれど読んでいなかった『西の魔女が死んだ』を読んでみようと思う。小説が好きで、友達にも本の魅力を伝えたいと思った」と話していた。
(2022年2月4日付紙面より)
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サクセムがパンとマスク寄贈 (太地町 )
和歌山県紀の川市に工場を置く菓子製造会社のサクセム株式会社(中里輝茂代表取締役社長、本社=大阪府熊取町)は1日、太地町役場に備蓄保存パン「ライフブレッド」(形状規格外品)300本とマスク1800枚を寄贈した。三軒一高町長は「アルファ米など、毎日同じ非常食を食べるのも難しい。試食したが、味も好評だった。高齢者の方にも喜んでいただけると思う。町の備蓄に加えたいと考えている。本当にありがたい」と感謝を述べた。
2008年に大阪府堺市で青果販売業として創業された同社は14年から洋菓子の製造を開始した。世界中の飢餓に苦しんでいる子どもたちに無償で配布し、救済することを目標に10年の歳月をかけて備蓄保存パン「ライフブレッド」を開発した。その実現を目指して、国連や非政府組織(NGO)との交渉などにも日々、奮闘しているという。
さらに同社は国産カットネギ市場を構築すべく、16年に自社農場で青ネギの栽培を開始。雇用創出も視野に入れ、和歌山県全域で地元農家、JAなどの協力の下、青ネギの委託栽培とカット用青ネギの出荷も行っている。
ライフブレッドはバリアー性の高いアルミ包材を使用し、微生物や水分活性を徹底して管理することで、常温で5年6カ月の保存期間を保証している。
昨年は新宮市に、今年1月に紀の川市と北山村にも寄贈を行っている。この日は中里社長をはじめ、和﨑優子取締役と須﨑重博取締役も同行した。
中里社長は「弊社のパンがどのようなものかを知っていただきたい。機会があれば、大量に配布したいので、各地域でも役立てていただければ」と語った。
町担当職員は「数を見ながら、各避難所などに振り分けたい。太地町は台風の影響を受けやすいため、避難所を頻繁に開設する。その際に皆さまに提供したい」と話していた。
(2022年2月4日付紙面より)
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東仙寺で節分星祭 (新宮市 )
新宮市新宮の丹鶴山東仙寺(鶴田隆寛住職)で3日、「節分星祭」が営まれた。厄年の男女が訪れる中、鶴田住職がご本尊・弘法大師の前で護摩供養を行い、信者たちの身体健康や家内安全などを祈った。
同寺は「東海白寿三十三観音霊場」の一番札所。星祭は、人がそれぞれ生まれた年によって持っている「本命星」の巡りが悪い人たちの災いが少しでも和らぐようにと祈る祭りで「星供養」とも呼ばれている。午後5時からは地域住民らが境内に掘られた穴で正月のしめ縄や松飾りなどを焼く「どんど焼き」が行われる。
参列した60代女性=同市蜂伏=は「毎年、足を運んでいます。健康と商売繁盛、当地方でも発生している新型コロナウイルスの一日も早い収束を願いました」。
鶴田住職は「感染対策には日常生活はもちろん、心の中にしっかりとした思いを持つのも大切な予防。どうすれば感染拡大を抑えることができるのか、まずは一人一人、自らの行動を律することから始めるのが重要だと思います」と話していた。
(2022年2月4日付紙面より)
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町内7カ所に救援金箱設置 (古座川町 )
古座川町が1日、役場本庁など町内7カ所でトンガ国海底火山噴火災害救援金の受け付けを始めた。期間は3月15日(火)までで、今月2日に防災行政無線などで町内周知を図り協力を求めている。
この災害は、日本時間の先月15日午後1時すぎにあったトンガ沖の海底火山「フンガトンガ・フンガハアパイ火山」の大規模噴火に伴い発災。翌16日午前0時15分、太平洋沿岸に津波警報などが発令されたことで遠く離れた日本でも広く知られるところとなった。
同町にとって被災したトンガ王国は出身者の縁がある国。歴代の農政大臣に名を連ねるシヨタメ・ツトム・ナカオ(中尾勉)さんの父・中尾重平さんは大柳の出身で、船大工としてオーストラリアへ移民後、トンガへと渡り事業家として大成した。生涯望郷の念を抱くも帰郷はかなわず他界。亡き父の思いを継いでツトムさんが1973年11月22日、白浜町で公演をしていた母国の舞踊団を引き連れて来町し、大柳に眠る先祖代々を墓参した後に明神小運動場で町主催の歓迎式へ出席し返礼として舞踊団によるトンガ舞踊を披露して町民約300人が見届けた。
当時児童だった町民は今還暦前後の年齢。今も多くの町民の記憶に残るところで、そのいきさつは国際交流事例の一つとして父・重平さんの生涯と共に町史に刻まれるところともなっている。そのような接点がある国の窮状を受け、町は住民生活課を軸にし町民からの救援金受け付けに動いている。
投票箱を汎用(はんよう)した救援金箱を▽役場本庁▽中央公民館▽保健福祉センター▽役場七川出張所▽役場三尾川(みとがわ)出張所▽役場小川出張所▽七川診療所―に据え、開庁・開館中に随時寄せてもらえればとしている。問い合わせは町住民生活課(電話0735・72・0180)まで。
(2022年2月4日付紙面より)
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まん延防止等重点措置 (和歌山県では初 )
1日当たりの感染者数が8万人を超えるなど、全国的に新型コロナウイルス感染拡大が止まらない。和歌山県でも連日400人を超える陽性者が確認されており、仁坂吉伸知事は先月27日、「感染が全県的に広がっている」として、まん延防止等重点措置の適用を政府に要請する考えを示した。近く適用される見通しで、県では初となる。
1月31日現在、東京都や大阪府など34都道府県に適用されている重点措置。三重県では先月21日、県内24市町を重点措置区域に指定。31日には熊野市、御浜町、紀宝町を含む県内全域が対象地域となった。
和歌山県では県内全域が対象区域となる見込み。一方、東京都では病床使用率が上昇し、都が緊急事態宣言の要請検討の目安としている50%に近づいている(1月31日現在)。緊急事態宣言と重点措置の違いとは? 重点措置が適用されたら私たちの生活はどう変わるのか。改めて整理したい。
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緊急事態宣言が都道府県を対象とするのに対し、重点措置は都道府県内の区域が対象となり、区域は各知事が指定する。また、緊急事態宣言では「時短」「休業」ともに要請と命令が可能だが、重点措置では「時短」のみ要請と命令が可能だ。期間については、緊急事態宣言は2年以内だが、重点措置は6カ月以内が基本となる(延長可能)。
ともに罰則規定が適用され、正当な理由なく時短要請などに応じなかった場合に過料が科せられる。過料は緊急事態宣言下では30万円以下、重点措置においては20万円以下となる。
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重点措置が適用された場合、第三者認証制度の適用を受けた飲食店(以下、認証店)は午後9時まで、それ以外の飲食店(宅配、テークアウト除く)は午後8時までの時短が要請される。また、酒類の提供停止(認証店は知事判断)や5人以上の会食を避けるよう要請がなされる。
イベントなどについては、感染防止を徹底したイベントは人数上限2万人かつ収容率の上限を100%とする。それ以外では人数上限5000人かつ収容率の上限を50%(大声あり)または100%(大声なし)とする。なお、対象者の全員検査などで制限が緩和される場合もある。「ワクチン・検査パッケージ制度」活用については知事判断に委ねられる。
出勤などについては出勤者数の削減や時差出勤などの推進が求められる。
(2022年2月2日付紙面より)
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南紀くろしお商工会 (那智勝浦町 )
南紀くろしお商工会(森川起安会長)は1月28日、那智勝浦町築地の商工会館(南紀くろしお商工会本所)で「インボイス制度の概要と電子インボイス導入に向けた実務対応」を実施した。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、税理士法人トリプル・ウィン顧問で税理士・行政書士の星叡(ほし・ただし)さんがオンラインで講師を務めた。町内事業者10社(オンライン含む)が参加し、適格請求書(インボイス)やその制度である適格請求書等保存方式(インボイス制度)について学んだ。
インボイスとは消費税額や事業者登録番号が記載された一定の要件を満たす請求書、納品書、領収書などの書類を指す。売り手が買い手に対し、正確な適用税率や消費税額などを伝える手段となるという。
その制度であるインボイス制度は、複数税率下において、適正な課税を確保する観点から導入される仕入税額控除制度で、2023年から本格運用が開始される。また、インボイス発行事業者登録は昨年10月より始まっている。
星さんは同制度の特徴として▽インボイスが発行できるのは登録事業者に限られ、税務署長に申請して登録を受けることとなる▽適格請求書発行事業者の氏名または名称および登録番号などは、インターネットを通じて各税務署単位で公表される▽登録を受けた事業者は全て課税事業者になり、納税義務を負うこととなる▽免税事業者はインボイスを発行できない―などを挙げた。
そのほか、適格請求書発行事業者の登録手続きや登録の必要生、交付・保存義務と不正交付への罰則、適格請求書の記載事項に係る電磁的記録(電子インボイス)などの詳細についても解説した。
星さんは「相手の方に対して、インボイスを通して正しい消費税率や消費税額を伝えることが重要。それがインボイスの意義と捉えている」と話した。
(2022年2月2日付紙面より)
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松本山雅FCがキャンプ (串本町 )
串本町サンゴ台にある町総合運動公園で1月30日、サッカー競技J3チーム・松本山雅(やまが)フットボールクラブ(FC)がキャンプを始めた。同公園の利用は今回が初で、期間は今月11日(金・祝)まで。選手とスタッフ合わせて50人規模での実施で、期間中は感染症予防対策の一環で原則一般非公開としている。
同チームは1965年、長野県選抜選手を中心にして結成。地域リーグやJFLを勝ち抜いて2012年からJリーグに加盟し一時はJ1まで昇格したが、来季はJ3で臨む状況となっている。
J2復帰を懸けて来季に臨むに当たり、元日本代表MFの名波浩監督は松本市内での初動に続きトレーニングマッチを含むキャンプを設定。その舞台として本州最南端の温暖な気候に加え宿泊、練習、トレーニングの各環境が集約的、かつガンバ大阪やセレッソ大阪の利用実績がある同公園を選んだという。
新型コロナウイルス感染拡大の情勢を踏まえ、同チームは同対策を徹底した隔絶環境の中で適時感染の有無確認をしながら練習に励んでいる。公開は同チームが認めた場合のみ実施。初日はその筋で現地を代表して町教育委員会教育課の鈴木一郎次長ら職員3人がかんきつ類や備蓄水「なんたん水」を差し入れ、同公園の環境を生かして活躍することを期待しつつ初の来町を歓迎した。
他チームを迎えてのトレーニングマッチは期間中の5日(土)と9日(水)に設定しているそう。名波監督は「体力づくりと戦術のベースづくりを優先し、けが人が多少出てもという感じでメニューを組んでいるので、(選手には)ハードなものになると思う。J2昇格のため一丸でチーム愛と郷土愛を持って臨む」とキャンプに懸ける思いを語った。
同公園では常連の日本新薬硬式野球部も1月31日から今月14日(月)までキャンプを実施中。町教委は町B&G海洋センタートレーニングルームについて、一般利用と時間をたがえる形で利用するよう各チームに協力を求めているという。
(2022年2月2日付紙面より)
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新宮市の広角地区老人会「ニコニコ広角広梅会」(中野末子会長)は1月29日、新宮警察署横の広角用地でグラウンドゴルフ練習を開いた。区民ら8人が参加し、和気あいあいとプレーを楽しんだ。
以前は同地区サロンの世話役である田中みちよさん宅の庭先で手作りの道具を使用してゴルフをしていたが、みんなが集えるより広い練習場所を探している際に同署横の空き地を発見。広角会館の木下進館長や市社会福祉協議会が市に掛け合い、レクリエーション活動での使用が実現した。
雑草で覆われていたグラウンドは住民有志で草刈りを行い、現在は新型コロナウイルス感染対策を施し週に2回ほど練習に取り組んでいる。
この日は8ホールのラウンド数を定めず、2時間半と時間を決めて行われた。参加者は、競技が始まると一定の距離を保って「惜しい!」「少し強すぎたね」「ナイスイン」などと会話をしながら笑顔で楽しい時間を過ごした。
中野会長は「グラウンドゴルフを始めて屋外で太陽の光を浴び、会話や笑顔を見せることで体調が良くなったという人もいます。コロナの不安はありますが一人一人、できる限りの感染対策と意識を高めて元気に過ごしていければ」と話していた。
(2022年2月2日付紙面より)
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「ちびリンピック」サッカー東牟婁予選
鳴門高校・由谷豪太良君 (太地町出身 )
トヨタカップ県小学生サッカー東牟婁予選