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2020年04月28日
1 花火大会の中止決定
 熊野徐福万燈祭運営委員会  (新宮市 )

 熊野徐福万燈祭運営委員会(委員長・田岡実千年新宮市長)は27日、市役所別館大会議室で今年1回目の委員会を開いた。第57回熊野徐福万燈祭(新宮花火大会)の事業報告と収支決算などを承認したほか、令和2年度の開催について審議。新型コロナウイルス感染症の全国的な拡大を鑑み、全会一致で中止が決定した。

 熊野徐福万燈祭は、秦の時代に渡来したと伝わる徐福の遺徳をしのぶために始まった花火大会。毎年8月12日に同市徐福の徐福公園で徐福供養式典が営まれ、翌日に熊野速玉大社下の熊野川河川敷を舞台に花火大会が催され、大輪の花火が夜空を彩る。昨年は約4万人(主催者発表)の観客が会場に訪れた。

 田岡市長は中止の意向について、新型コロナ感染症拡大と、それに伴う緊急事態宣言の全国拡大を受け「当市での感染例は報告されていないが、このような状況の変化と収束時期が予測できないこと、また、観客や関係者の方々の健康と安全確保を第一と考え決定した」と報告。徐福供養式典については、予定通り12日に規模を縮小し、関係者のみで実施する旨が伝えられた。

 委員からの「仕方がない」「やむを得ない」などの声を受け、田岡市長は「市民の皆さま、ご協賛いただいている皆さま、関係者の皆さまにこのような決定の報告をしなければならないのは苦渋の決断。一日も早く事態が収束し、来年は多くの方々にご来場いただき楽しんでいただけるような花火大会になるように努力していきたい」と思いを語った。

(2020年4月28日付紙面より)

昨年の花火大会の様子
熊野徐福万燈祭運営委員会で中止が決定した=27日、新宮市役所別館
2020年04月28日
2 町民にマスク10枚配布 3密注意など対策万全に (太地町)

 太地町は26日、新型コロナウイルス対策として町内4カ所の屋外で町民1人当たり10枚のマスクを配布した。3密を避けるため、引き換えを待つ町民が座る椅子は間隔を空けて設置、消毒液を各所に準備するなど万全に予防対策を取った。

 同町は7日に町コロナウイルス対策本部を立ち上げ、マスクの配布や緊急経済対策として、町民1人当たり5㌔の米を支給することを決定。24日に開かれた記者会見で三軒一高町長は「コロナ対策の基準は町民全員に行き届くこと」と話しており、今後も状況を見ながらさらなる施策を打ち出していくという。

 太地漁港ふれあい広場(通称・東の浜)には対象の大東区、小東区、新屋敷区の住民が集まった。住民は引換券を渡し、町職員からマスクを受け取った。

 小東区の網野美紀さん(28)は「最近はどこへ行ってもマスクが手に入らない状況だった。家族の分も頂けたので、すごくありがたい」と笑顔。今後、追加で配布されるマスク50枚や米5㌔の支給については「コロナの影響で仕事ができず、収入が減った世帯もあると思う。米やマスクの追加支給は本当に助かる。太地町民で良かったです」と語った。

 森尾伸総務課長は「コロナ対策として第1弾がマスク、続いて米の支給となるが今後も町民の意見を取り入れながら施策をどんどん進めていきたい」。懸念する点としては「高齢者の引きこもりを防ぎ、元気で過ごしていただくための福祉事業などがコロナでストップしている。高齢者の方々の健康被害を危惧しているため、一日も早い終息を願っている」と話した。

(2020年4月28日付紙面より)

マスクの配布が行われた=26日、太地町の太地漁港ふれあい広場
3密注意などコロナ対策が取られた会場
2020年04月28日
3 おウチで学べる学習サイト
 文科省がインターネットで支援  

 文部科学省は、学習支援コンテンツポータルサイト「子供の学び応援サイト」(https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/index_00001.htm)を開設し、臨時休業期間における学習に役立つコンテンツを紹介している。

 同サイトでは、さまざまな学習支援情報を小・中・高校生別、学習分野ごとに集約しており、学習レベルなどに合った内容を選択できる。

 内容は▽子供の読書キャンペーン~きみの一冊をさがそう~▽マスクの作り方▽子供の運動あそび応援サイト▽わくわくサイエンスリンク集―など盛りだくさん。また、奨学金・授業料などの減免に関する情報や、幼児教育、特別支援教育などの参考サイトも紹介されている。学校教師や保護者に対するリンクも充実している。

 LINE(ライン)で公式アカウントを友だち登録すると、自分に合った情報が送信されてくる。

 同サイトでは子どもたちに対し「学校の休業中は、夏休みや冬休みなどと同じようにいつも通りの生活リズムで過ごしましょう。必要のない外出はやめて、健康に気を付けましょう。家庭学習を行う場合には、このウェブサイトを参考にして、自分に合った学習内容を選びましょう。分からない場合は学校の先生や保護者の方などに相談しましょう」などと呼び掛けている。

(2020年4月28日付紙面より)

「子供の学び応援サイト」トップページ
LINEで友だち登録すると、自分に合ったコンテンツが送られてくる
2020年04月28日
4 GW見据えコロナ予防広報
 分団軽車両使い3日間実施  (串本町消防団 )

 串本町消防団(稲田賢団長)が26日、新型コロナウイルス感染予防広報に取り組み始めた。同日と5月2日(土)、4日(月・祝)の3日間、午前9時~正午に巡回広報をする内容。初日は出発式を営み、11ある分団にじかに思いを託して送り出した。

 全国的に感染が拡大する状況を受け、管内住民の予防を促すのが狙い。同ウイルスに対して町民の安全、安心を守るためにできることはないかと意識する中で田嶋勝正町長や寺島正彦消防長から提案があり、各分団が機動力に優れた可搬型小型ポンプ積載車(軽車両)を出動させる体制を整えて実働にこぎつけた。

 差し迫るゴールデンウイーク(GW)期間を見据え、わずか3日間で今回の体制を構築。出発式は同町サンゴ台にある消防防災センターであり、提案者の田嶋町長は施設閉鎖や事業自粛の状況とGW繁忙の懸念を振り返り「この地域から感染者を出さないこと、そして感染が全国的に収まることを願い、皆さんと共にこの連休の間を頑張っていきたい」、稲田団長は「町民の生命と財産を守るのが与えられた責務。串本町から感染者を一人も出さない意気込みで広報活動をする」と今回の広報にかける思いを寄せ、井道一馬副団長の指揮で出動する同積載車を送り出した。

 串本と潮岬の両分団は単独で3日間、有田・田並・和深と大島・須江・樫野と西向・古座・田原はチームを組んで3分団管内を各1日ずつ回る形で成果を目指すという。広報のアナウンス内容は4月が帰省の自粛や他都道府県からの帰省や転勤時の2週間の自宅待機、5月が不要不急の外出自粛や3密回避による感染予防の呼び掛けとなっている。

  □     □

消防本部も救急車両で予防広報



 串本町消防本部(寺島正彦消防長)も現在、救急車両を用いた同ウイルス感染予防広報を定期的に重ねている。

 この取り組みは、職員から複数挙がっている感染予防を目的としたアイデアの一つで、手のつけやすさからさっそく実働している。同町域は17日、24日と5月1日(金)の3日間、古座川町域は今月21日と28日(火)の2日間、同本部に予備車として備えている救急車両を午前9時~午後4時に出動させ、アナウンス巡回をしているという。

 寺島消防長は「防災行政無線でも呼び掛けをしているが、消防車両や救急車両による巡回広報は注目度が高く同無線以上に関心を持ってもらいやすいと思う。予備車を保守目的で走らせるときに併せてアナウンスを流すのが今回のアイデアで、予備車を使うので本来の救急業務が圧迫されることもない。新型コロナウイルスの感染予防は今とても大切なこと。この取り組みが一人でも多くの住民の皆さまの意識の高まりにつながることを願っている」と語った。

(2020年4月28日付紙面より)

分団車両を新型コロナウイルス感染予防広報へ送り出す田嶋勝正町長ら=26日、串本町サンゴ台
2020年04月28日
5 楽しさを伝える指導を
 新宮バドミントンスポーツ少年団代表・奥田清二さん  
2020年04月28日
6 ヤマドリゼンマイ立派な姿に  浮島の森のシンボル  (新宮市 )
2020年04月28日
7 接待の手土産で再び特選  主力商品「紀州梅真鯛梅」  (株式会社岩谷 )
2020年04月28日
8 「ひきこもりは特別じゃない」  紀宝町社協がDVD作成  
2020年04月28日
9 移動自粛を強く求める  大畑覚御浜町長  
2020年04月28日
10 感染防止に向けて重要な時期  大型連休中の外出、帰省は控えて  (西田健紀宝町長 )
2020年04月28日
11 ハマヒルガオが花の盛り  新宮市・王子ヶ浜海岸  
2020年04月28日
12 お悔やみ情報
  
2020年04月11日
13 海上安全や大漁願う
 孔島鈴島で例大祭  (新宮市 )

 新宮市三輪崎の孔島(くしま)嚴島(いつくしま)神社と鈴島蛭子(えびす)神社で10日、例大祭が営まれた。関係者ら約20人が出席。孔島・鈴島保護委員会の井上元和委員長や屋敷満雄三輪崎区長、田岡実千年市長らが航海の安全や大漁などを願い玉串をささげた。

 孔島嚴島神社の主祭神は海路を守護する神として信仰を集める市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。鈴島蛭子神社の祭神は漁港を見守る大漁の神である蛭子命(ひるこのみこと)とされている。孔島と鈴島は南紀熊野ジオパークを構成するジオサイトに認定されており、孔島嚴島神社の石造物は、2017年に日本遺産「鯨とともに生きる」に追加登録されている。

 毎年、大勢の地域住民が参加している餅まきは、新型コロナウイルス感染症感染予防の観点から今年は中止。神事の後に参列者に護符とまんじゅうが配られた。

 井上委員長は「今年はコロナウイルスの関係で餅まきは中止になったが神事だけでも、と実施に至った。天候にも恵まれ、海上安全や大漁、家内安全などを祈願した」。

 大雨や台風など、近年の異常気象により同所にも流木などが多く流れ着いている現状を危惧し「特に世界的に問題になっているペットボトルなど海洋プラスチックごみに取り組んでいる。これからも、三輪崎の宝である孔島と鈴島を守るべく奉仕活動をしていきたい」と話していた。

 例大祭は毎年、旧暦の3月18日に営まれている。

(2020年4月11日付紙面より)

関係者や地域住民らが玉串を供えた=10日、新宮市三輪崎の嚴島神社(孔島)
蛭子神社(鈴島)の例大祭の様子
2020年04月11日
14 一潮待つも生育鈍く
 姫のヒジキ漁始まる  (串本町 )

 串本町姫の磯場で9日、ヒジキ漁が始まった。今年は全体的に生育がかなり鈍く、従事する姫ひじき採捕組合(山田隆一会長)は昨年以上の不漁を懸念しつつ作業を進めている。

 古くから長く、太く、柔らかいことで定評がある姫産ヒジキ。その年の収穫を和歌山東漁業協同組合経由で仕入れる姫ひじき生産組合による加工品「姫ひじき」の出荷により、地元はもちろん町内外にも広く親しまれるところとなっている。

 今年も3月下旬の大潮に合わせて収穫を始める予定だったがその時点での生育が著しく鈍く、直前で一潮遅らせる判断をした。この日収穫したヒジキの長さは20~40㌢。豊漁時の半分ほどしかないが、品質保持目的のめどとしている4月末の収穫完了から逆算してこれ以上は待てないため初漁に踏み切った。

 組合員18人が区域の北側にある磯場へ入り、手分けして波打ち際に揺れるヒジキを収穫。株元を傷めないように残して刈り、袋に詰めて磯から引き上げた。

 姫の漁場は区域の北側と南側の2カ所があり、今後も潮が大きく引くタイミングで収穫を進め4月末の完了を目指すそう。山田会長(77)は「一潮待った効果は若干あったと感じるが、県にアドバイスを頂きながら皆で漁場の管理に取り組んだ結果がこれでは大変頭が痛い。県からは黒潮が離れて冷たい水が入らなかったことが原因。潜る人からは貝も少なくイガミもやせているという話を聞いている。自然相手のことなのでどうしようもないが、去年に続いての不漁なので来年こそは状況が変わるのを祈るばかりだ」など状況を憂いながら初漁に臨んでいた。

 今期の全体終了は2㌧に届くかどうか、と山田会長は厳しい状況を見込んでいる。

(2020年4月11日付紙面より)

ヒジキの収穫に励む組合員=9日、串本町姫の磯場
2020年04月11日
15 マスク不足解消へ取り組み進む
 全ての児童生徒に配布  (紀宝町 )

 新型コロナウイルスの影響で全国的にマスク不足が深刻化する中、紀宝町では手作りマスクの取り組みが進んでいる。町教育委員会では町内各小中学校全ての児童生徒にマスクを配布するなど、普及への広がりを見せている。その取り組みを取材した。

  □     □

■寺子屋分校



 町福祉センターで8日に開かれた寺子屋分校「楽しい手芸教室」では、14人が自分や家族用の布マスクを作って持ち帰った。

 町民から布マスクの作り方を知りたいとの要望が多く寄せられ、植野洋子さんら7人が教えた。参加者は型紙に合わせて布を切り抜き、ミシンで縫っていった。顔の形に沿うよう鼻周りには針金を縫い込み、全国的に品切れが続いているゴムの代わりに長さを調節できるひもで代用した。

 乳幼児を連れた母親も多く参加し、野田美和さんは「社協だよりを見て、実際に作り方を習いたいと思って参加した。手作りの方が温かい感じがするし、キャラクターや車の模様の布で作れば、子どもたちも気に入って着けてくれる気がする」と語った。

 植野さんは4月中、毎週土曜午後1時から、鵜殿の長谷集会所で布マスク教室を開く予定にしている。

  □     □

■矢渕中学校



 町立矢渕中学校(竹原巧校長)では家庭科の授業を活用し、9日に1年生74人、10日に2年生77人、3年生86人がマスク作りに取り組んだ。

 マスクを作ることで、感染予防に対する意識を高め、作り方を理解することでマスク不足に対応することが狙い。教職員2人が企画し、各クラスの担任、副担任が作り方を学び、生徒に教えた。

 1年生は中学校生活の授業初日に取り組んだ。生徒は型紙に合わせて用意した布を表と裏の2枚に切り、重ね合わせて縫い込んだ。アイロンで形を整え、最後にゴムひもを付けて完成した。マスクは手洗いして何度でも使えるという。

 竹原校長は「新型コロナウイルスは飛散に注意が必要なため、少しでも感染防止になればとの思いでマスク作りを授業に取り入れた」と話していた。

  □     □

■マスク配布



 同町は新型コロナウイルスの感染を予防するため9日、町内各小中学校の全児童生徒1人につきマスク10枚を配布した。配布数は町内5小学校と2中学校を合わせて781人分の7810枚。品不足が続いているため、町が防災用に備蓄していた2万5000枚を取り崩した。

 町立鵜殿小学校(前田幸利校長、児童232人)では、新元明生特別参与からマスクを受け取った前田校長が「ありがたい。保護者も手に入らず、困っている子どももいたので、助かった」と喜び、感謝した。

 町では3月の卒業式前と今月の入学式前にも、各学校や町施設に消毒液を配布するなど感染防止に取り組んでいる。新元特別参与は今後の見通しについて、「どちらも入手困難な状況にある。どれだけ調達できるか。いろいろなネットワークを活用して努力したい」と述べた。

(2020年4月11日付紙面より)

マスクを作る参加者たち=8日、紀宝町福祉センター
布を縫い合わせる1年生=9日、紀宝町立矢渕中学校
新元明生特別参与(右)から前田幸利校長にマスクを伝達=9日、紀宝町立鵜殿小学校
2020年04月11日
16 自分の体は自分で守る  三輪崎区で布マスク教室  (新宮市 )
2020年04月11日
17 濱口太史県議が委員会で質問(終)  和歌山県議会2月定例会  
2020年04月11日
18 8人が新しいスタート  新宮高定時制で入学式  
2020年04月11日
19 町立小中学校13日は登校日  串本町教委  
2020年04月11日
20 新入生60人誓いを胸に  第一体育館で入学式営む  (串本古座高校 )
2020年04月11日
21 横断歩道は歩行者優先  署員が状況つくり印象づけ  (串本警察署 )
2020年04月11日
22 新入生310人を迎える 新宮市・那智勝浦町立中学校 
2020年04月11日
23 13日から面会禁止に  新宮市立医療センター  
2020年04月11日
24 お悔やみ情報
  
2020年04月08日
25 お茶で自然の恵みをPR 熊野本宮大社で新茶祭 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日、新茶祭が営まれた。大社裏の茶園で巫女(みこ)らが摘み取った特産品「音無茶(おとなしちゃ)」の新芽を神前に供え、自然の恵みに感謝するとともに産業の発展を祈った。

 音無茶は、平安時代に熊野を訪れた殿上人が植えたのが始まりといわれている。名前は大社近くを流れる音無川にちなんで付けられた。昭和30~40年代に栽培面積を増やし、現在は町内40戸約4・5㌶で栽培している。黄金色でスッキリとした味わいが特徴だ。

 茶葉はペットボトル飲料やアイスクリーム、お菓子などの加工品としても販売されているほか、最近では二番茶を使用したほうじ茶の需要が伸びている。昨年の一番茶の収穫量は、渇水の影響で約440㌔、製品化されたのは80㌔強と例年の3分の1程度だったいう。

 白衣に赤いたすき姿の巫女と大社敬神婦人会役員らが、祓戸(はらいど)王子近くの茶園(約10㌃)で新芽を摘み取った。大社は毎年、収穫した一番茶を皇室に献上している。本格的な茶摘みは4月下旬を予定。収穫量は1200㌔を見込んでいる。

 JAみくまの熊野川営農センターの内野智文センター長によると、今年は暖冬と降雨の影響で新芽の動きが活発。例年より収穫が2週間ほど早いという。「今年は品質が良く、おいしいお茶ができるのでは」。

 九鬼宮司は全国的に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響に言及。「13日から始まる本宮祭では、この国難の状況の中、一日も早い収束を願いながら祈願を中心に執り行いたい」と述べ、新茶祭の斎行に際して「音無茶を通して、多くの方々に熊野の自然の恵みを知ってもらえれば」と話していた。

(2020年4月8日付紙面より)

新茶を摘み取る巫女ら=7日、田辺市本宮町
2020年04月08日
26 釣りをするような形が特色
 ウラシマソウが花の時季に  (古座川町 )

 古座川町小川にある滝の拝周辺で今年も、ウラシマソウが花の時季を迎えている=写真

 ウラシマソウはサトイモ科テンナンショウ属の多年草。地中にある球茎が越冬し、春にやり型で波打つ小葉が放射状に広がる葉を出し次いでその葉で隠すような位置に花を咲かせる。

 筒状に見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉で、その中に肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる花の集まりがある。花序の先がさらに伸びて仏炎苞からしな垂れる形が浦島太郎のさお先の糸を思わせることから和名がついたといわれている。

 草丈は50㌢ほど。都道府県によっては絶滅危惧種に指定しているケースもあるなど、見かける機会が限られている野草となっている。写真は滝の拝橋右岸側駐車場の近くで撮影。周囲には葉が若々しくまだ花茎を出していない株もあり、しばらくは開花の様子を楽しめそうな状況だ。

 よく似た植物にナンゴクウラシマソウがあり、小葉がさらに細いやり型で波打たないなどの違いがある。他にもマムシグサやテンナンショウがあり、これらは葉よりも高い位置に花を咲かせウラシマソウのように花序が極端に伸びない。葉柄にマムシのような濃いまだら模様が伴うのがマムシグサ。やり型ではなく広卵型の幅広い小葉をつけるのがテンナンショウ、と区別ができる。

(2020年4月8日付紙面より)


2020年04月08日
27 新1年生が初登校
 町内全小学校で入学式  (紀宝町 )

 紀宝町内の全小学校で7日、入学式があり、真新しいランドセルを背負った新1年生が元気に初登校した。

 町内の新入生は鵜殿小35人(男子18、女子17)、井田小23人(男子12、女子11)、成川小9人(男子6、女子3)、神内小15人(男子11、女子4)、相野谷小7人(男子6、女子1)の計89人(男子53、女子36)。各校では新型コロナウイルスの感染防止のため、式の時間を短縮し、全員がマスクを着用した。

 井田小では、会場の体育館を花で飾り新入生を迎えた。高学年の児童と一緒に入場した新入生たちは、自分の名前が呼ばれると「はい」と元気よく返事した。

 石谷正秀校長は「一日も早く学校生活に慣れて、井田小学校を好きになってくださいね」と祝い、在校生は「入学おめでとう」と歓迎の言葉を贈り、「さんぽ」を歌った。

 新1年生は教材や学習道具などを受け取り、初めての学校生活をスタートさせた。

(2020年4月8日付紙面より)

入学式で元気よく返事する新1年生=7日、紀宝町立井田小学校
2020年04月08日
28 新入児24人迎える
 マリア保育園で入園礼拝  (新宮市 )

 新宮市野田のマリア保育園(三浦恒久園長)で7日、第50回入園礼拝が開かれ、教職員と在園児たちが新入児24人を温かく迎えた。

 三浦園長は「エフェソの信徒への手紙」5章1節を読み、「マリア保育園に春が来て、新しい家族が増えました。この家族をどうぞお守りください。神様がいつも一緒にいてくださいますように」と祈りをささげた。

 保護者会の林英明会長は「初めて子どもを手元から離す方もいると思うが、楽しく最高の先生ばかりなので、安心してお預けください」と話した。

 聖歌「ひかりのこらしく あるきなさい」を歌って閉会した後は、クラスごとに記念撮影をした。保護者たちは満開のサクラの木の前などでわが子の姿をカメラに収めていた。

(2020年4月8日付紙面より)

入園礼拝で聖歌を歌った=7日、新宮市のマリア保育園
2020年04月08日
29 3月定例会一般質問⑦  串本町議会  
2020年04月08日
30 放送や掲示で意識を喚起  春の全国交安運動始まる  (串本警察署 )
2020年04月08日
31 満開の桜を楽しむ  いきいきサロン牡丹  (紀宝町 )
2020年04月08日
32 交通ルールの周知呼び掛ける  自転車安全対策強化日に  (紀宝署 )
2020年04月08日
33 学校運営や医療センターなど  感染症対策について市が方針  (新宮市 )
2020年04月08日
34 充実した高校生活を  新宮高で入学式  (新宮市 )
2020年04月08日
35 明日から元気に登園してね  木の川認定こども園で入園式  (新宮市 )
2020年04月08日
36 ツール・ド・熊野中止  コロナウイルス感染症拡大防止対策のため  
2020年04月08日
37 栃の木のオープンガーデン見頃  柴田さん夫妻が手作り  (那智勝浦町 )
2020年04月07日
38 地域の安全のシンボルに
 大橋交番が開所  (新宮警察署 )

 新宮市の新宮警察署大橋交番(同市大橋通4丁目2番地)が先月31日に完成。6日に同所で開所式が行われた。小畑博昭署長、田岡実千年市長、大橋交番連絡協議会の大崎俊明会長をはじめとした委員らが出席し、新築された交番での勤務開始を祝った。

 同交番は老朽化により昨年10月31日から建て替え工事を実施。同交番配属の警察官は工事中、同市新宮にある広角警察官連絡所を拠点に勤務を行っていた。工事前の大橋交番は1974(昭和49)年に運用を開始。築45年が経過しており、新宮署管内で最も古い交番となっていた。

 開所に当たり、小畑署長は「大橋交番管内には熊野速玉大社や神倉神社などの世界遺産があり、高速道路の延伸などにより今後観光客の増加が見込まれる。今まで以上にまちの明かりとなり、地域住民や観光客の手助けができるよう、安心で安全なよりどころとなるように署員一丸となって治安向上に取り組んでいく」とあいさつ。

 来賓の田岡市長は「これまで以上に住民の安全を支え、安心を与えてくれると感じている。地域の皆さんの困り事などの相談の場として、大きな役割を果たしてくれることを期待しています」。大崎会長は「今まで以上に地域の安全のシンボルとなることを確信しています」などと祝辞を述べた。

 新交番は木造2階建て。敷地面積は231・41平方㍍で延べ床面積は89・78平方㍍。建物面積71・9平方㍍。12・53平方㍍のカーポートや5・35平方㍍の二輪車置き場などを備えている。1階には地域住民が交流できるコミュニティールーム、事情聴取室、防御板が装備されたカウンター、事務室などを配置。2階は仮眠室となっている。

 同交番には6人の警察官が配置。同日より原則2人態勢で勤務を開始していく。

(2020年4月7日付紙面より)

新しい交番の前で記念撮影を行った=6日、新宮市大橋通
2020年04月07日
39 ビンチョウの漁獲減少響く
 昨年度のマグロ類9億円のマイナス  (勝浦地方卸売市場 )

 国内有数のマグロはえ縄船の基地、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場の2019(令和元)年度のマグロ類の取引高(カジキ含む)は、60億9179万円、前年比8億7685万円減(税抜き)となった。同市場を運営する和歌山県漁業協同組合連合会(JF県漁連)がまとめた。数量は㌧未満、金額は万円未満切り捨て。

 小物類を含む全体の取引高は66億6953万円(税込み)。14年度以降、初めて70億円台を下回った。水揚げ量は過去10年間で最も低く9380㌧にとどまった。昨年度初頭から続く同市場主要魚のビンチョウマグロの大幅な漁獲減少が大きく、クロマグロは数量、金額共に前年度を上回った。

 19年度末集計ではビンチョウマグロ706㌧、5億5897万円の減。キハダマグロ95㌧、2億8422万円減。メバチマグロ75㌧、7335万円減。カジキ類84㌧増、5550万円減。クロマグロは38㌧、9520万円増。同市場占有率の低さからも年度集計にマイナスの影響はなかった。

 新型コロナウイルス感染防止の自粛などについてJF県漁連勝浦市場は、宿泊施設や飲食店の需要は減っているものの全国のスーパーやデパートは機能しているとして、相場への影響は今のところはないとみている。

  □     □

■クロマグロの規制解除



 (一社)全国近海かつお・まぐろ漁業協会の2月2日の通達で、目的採捕停止となっていたクロマグロ大型魚の規制が今月1日に解除された。漁業関係者や仲買人の多くから「最盛期のクロマグロの取引は相場の変動も大きいがその年の不漁を挽回するチャンス。関係者全員が規制の解除を待ちに待っていた。コロナは心配だが鮮度の良いマグロと共に元気を届けたい」などの声があった。

 16年に同市場で417㌔の巨大クロマグロを揚げた第一海伸丸(宮崎県)の船頭、児玉博さんも「クロマグロ狙いで勝負をしているので値の良い時季の禁止は痛かった。コロナの影響もどうなるか見えないが5月いっぱい頑張りたい」と話していた。

(2020年4月7日付紙面より)

出荷準備が進むクロマグロ=2日、那智勝浦町築地


2020年04月07日
40 規模縮小し式典を営む
 中湊の稲荷神社で例祭  (串本町 )

 串本町中湊にある稲荷神社で5日、例祭があった。新型コロナウイルス感染予防のため、今年は式典のみ実施。神保圭志神社総代代表や中湊区の生熊和道区長ら約20人が参列して祭神への礼を尽くした。

 この神社は正法寺後背の山腹に鎮座する旧中湊村社(中湊の氏神社)。近年は周辺の伐採により中湊コミュニティセンター付近から鳥居などを見て取れる状態になっている。主祭神は倉持稲命だが例祭は2月の初午(はつうま)でなく4月3日に近い日曜日を期日としていて、近年は式典と厄よけ祈とうに加え青年会「英進社」による子どもみこしや縁日、餅まきなどの奉仕奉賛をして区内随一の祭礼として活気を見せている。

 今年は英進社の奉仕奉賛と区関係要職の来賓招待を見合わせ、祈とうも6人中2人を代表参列とし餅まきを行わない形として規模を縮小。参列者が例年の5分の1程度になる中、古座神社の石田保宮司を迎えて式典や厄よけ祈とうを営んだ。

 例祭に合わせるように満開を迎える傾向が強い境内の桜は今年も花盛り。時折吹き抜ける風が花びらを運ぶ中、今年も生熊区長のあいさつで開式し区内各団体の代表者が玉串をささげて祈願した。県神社総代会の世耕弘成会長から届いた祝電を披露し、神酒を頂いて今年の奉仕を締めくくった。

 生熊区長は「毎年快晴の下でにぎやかに営むのだが、今年は式典のみとなってしまい残念。本厄を迎えた皆さんは来年、後厄となるが改めて参列してほしい。区民の幸せと共に、中湊区からコロナの感染者が出ないことを願った」とコメント。

 英進社の谷端洋会長は「一年で一番の奉仕ができなかったのは本当に残念。英進社はこの祭りのほかに夏の盆踊りでも縁日を出すが、その頃には新型コロナウイルスが終息していてほしいし、その時は今回の分も含めて地域の盛り上げに頑張りたい」と思うところを語った。

(2020年4月7日付紙面より)

規模を縮小して営まれた稲荷神社の式典=5日、串本町中湊
開式のあいさつを述べる生熊和道区長(右)
2020年04月07日
41 教育や避難場所で地域貢献
 木の川認定こども園が開園  (新宮市 )

 社会福祉法人弘德(こうとく)会(西昭嘉理事長)は6日、新宮市木ノ川に新設した幼保連携型認定こども園「木の川認定こども園」(丸本知加子園長)の竣工(しゅんこう)を祝う落慶式を開いた。式では西理事長らが歓喜天(ガネーシャ神)を祭り読経。法人役員や各関係者ら約40人が出席し、市内で新たに誕生した施設の開園を祝った。

 同園は発生が予想される巨大地震や津波に備え、海抜約35㍍の高台で安全な保育環境を整えるとともに、三佐木蜂伏地区の待機児童解消を目指し、西理事長らが開園に向け取り組んできた。

 完成した施設は敷地面積が1767平方㍍、延べ床面積763・40平方㍍の鉄骨3階建て。建設工事費は約2億5000万円。設計監理は大阪市の株式会社チャイルド社が行い、同市佐野の有限会社中谷工務店が施工した。

 0~5歳児が対象で、幼児教育や幼児期の英語教育の充実を図り、延長保育や一時預かり保育、特定保育や未入園児の子育てクラブなどにも取り組む。初年度は41人が入園した。

 西理事長は「5年間かけて完成し、感無量の思い。各関係者の皆さまにお礼を申し上げます」と感謝。「幼児教育や英語教育に取り組み新宮市に貢献するとともに、高台の園舎を地域の方々の避難場所としてご活用いただければ」と語った。

 丸本園長は「どのお子さんも明るく元気に安心して過ごしていただけるように、また、初めての集団生活でこども園が楽しいと思ってもらえるように職員一同、頑張っていきたいです」と話した。

 なお、入園式は同日午後2時から開かれた。保護者の希望もあり、新型コロナウイルス感染症予防のため、2回に分けて行われた。

(2020年4月7日付紙面より)

高台に開園した木の川認定こども園=6日、新宮市木ノ川
竣工を祝う落慶式が開かれた
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