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2018年11月11日
1 選挙に興味を持って
 新翔生が期日前投票所で職業体験  (新宮市 )

 8日に告示された和歌山県知事選(25日投開票)を受け、県立新翔高校3年生2人が10日、新宮市選挙事務で職業体験をした。生徒らは投票所での仕事を通じ、選挙への理解と関心を深めた。

 2016年7月の参議院議員通常選挙から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことを受けて始まった取り組み。将来を担う生徒たちに、早い段階から社会の一員・主権者という自覚を持ってもらおうと市選挙管理委員会が実施した。選挙を身近に感じ、関心を高め、生徒自らに周囲への情報発信源となってもらう狙いもある。

 この日は吾妻京香さん(18)と日浦琳香さん(17)が、期日前投票所となる市役所1階ギャラリーで宣誓書の確認や記入の案内、選挙用紙の交付などを体験した。

 吾妻さんは「将来自分自身に関わってくることだと体験を希望しました。思っていたよりも忙しかったです。投票は当日に行く予定で、若い人たちにももっと投票に来てほしいと思いました」。

 今回の選挙期間中に18歳となる日浦さんは「体験をして、若い人が少ないと思いました。このような機会もあるので、たくさんの人に体験してもらい、選挙に興味を持ってほしいです。投票は当日に行く予定。授業で若い人の投票率が少ないと学びました。自分たちの将来に関わることなので、友達同士で選挙について話をするなどができればいいなと思いました。暮らしやすい地域や国になってくれれば」と話していた。

 新宮市内の7日現在の有権者数は2万4820(男1万1304、女1万3516)人。

(2018年11月11日付紙面より)

事務の体験をする吾妻京香さん(中央)と日浦琳香さん=10日、新宮市役所
2018年11月11日
2 495人が熊野へ
 豪華客船ぱしふぃっく・びいなす  (新宮市 )

 豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594㌧、全長183・4㍍)が10日午前9時ごろ、新宮市三輪崎の新宮港に入った。495人の乗客が熊野巡りを楽しんだ。

 今回は郵船トラベル(株)主催、千葉県木更津市共催のチャータークルーズ「秋の味覚と世界遺産・熊野古道クルーズ」(2泊3日)。木更津を出発し、横浜、新宮、横浜の行程。

 着岸直後の歓迎セレモニーでは田岡実千年市長が歓迎のあいさつ。垣内宏・新宮港振興会長、宮本昌幸・市観光協会副会長らが郵船トラベル(株)の磯村克生社長、木更津市の田中幸子副市長、松井克哉船長に花束を贈呈。新宮市から記念品を贈り、返礼品を受け取った。

 岸壁では平安衣装の人たちによる出迎えや地元物産展が開かれた。徐福茶や熊野なまずのフライと天ぷらの振る舞いもあった。同日午後4時45分ごろから始まる熊野水軍太鼓の演奏に見送られ、船は午後5時に横浜に向け出港する。

(2018年11月11日付紙面より)

平安衣装姿の女性たちが乗客らを出迎えた=10日、新宮港
2018年11月11日
3 南の国の雪まつりに向け 第24回は2月17日開催 (那智勝浦町)

 第24回商工祭「南の国の雪まつり」(来年2月17日開催)に向けた第1回実行委員会が9日、那智勝浦町商工会館であった。実行委員長の森川起安・南紀くろしお商工会長、名誉実行委員長の堀順一郎町長、各組織からの実行委員ら約30人が出席した。

 平成8年から続く那智勝浦町の冬を代表するイベント。商業の活性化と地域振興、ふるさと再発見、第1次産業の発展などを目的に開催している。地域の経済団体として積極的に働き掛け、地域社会を魅力あるものにすることをコンセプトに、「ふれあい」をイベントテーマに設定している。実行委員会は商工会、水産振興会、観光協会、漁協、農協、森林組合、温泉旅館組合などさまざまな団体で構成されている。

 森川会長は「安心、安全を最優先に」と呼び掛けるとともに、例年の課題である駐車場問題について、公共交通機関やシャトルバス利用の周知を強く求めた。堀町長は「地元の人のみならず遠方の人々にも満足していただける祭りに。町もバックアップしていく」とあいさつした。

 この日は実行委員らの自己紹介、収支予算書の承認、前回の反省会で出た検討課題について話し合った。会場設営や車いすでのトイレ利用、稼働率の増加しているシャトルバスの対応や駐車場の適正利用などについて検討した。次回の会議は、翌年1月末ごろに開かれる。

(2018年11月11日付紙面より)

駐車場の課題について検討する実行委員ら=9日、那智勝浦町商工会館
2018年11月11日
4 誠之助の人柄に触れる 春夫記念館でギャラリートーク (新宮市)
2018年11月11日
5 秋晴れの下大勢でにぎわう  じゃばらの里の収穫祭  (北山村 )
2018年11月11日
6 那智寒蘭会が展示会  11日まで、那智勝浦町体育文化会館で  
2018年11月11日
7 2年に1度の油絵小品展  太田さん、平田さん次回にも意欲  (サンタウンホール )
2018年11月11日
8 町民の力作並ぶ  11日まで、太地町公民館総合展示会  
2018年11月11日
9 ハーモニーは国境を越えて  那智勝浦吹奏楽団23回定期演奏会  
2018年11月11日
10 お悔やみ情報
  
2018年11月09日
11 新宮城跡ツアーを視察
 南紀熊野ジオパーク現地審査  (新宮市 )

 日本ジオパーク委員会は7日、新宮市や那智勝浦町などで南紀熊野ジオパークの現地審査を実施した。

 両市町と太地町、古座川町、串本町、北山村、白浜町、上富田町、すさみ町、奈良県十津川村の10市町村で構成する南紀熊野ジオパークは2014年8月28日に日本ジオパークに認定された。

 4年に1度、再認定の現地審査を受ける必要があり、今回、審査員3人が来訪。地質遺産の保全、活用の仕組みと取り組み、前回審査時からのジオパーク活動の進展などを審査した。

 6日にすさみ町、串本町を訪問。7日は那智勝浦町の「まちなかジオツアー」、新宮市で毎月1回開いている「時空の旅」を視察した。

 「時空の旅」はジオパークガイドの石坂容子さん、福辻京子さんが紹介した。「川の参詣道」として世界遺産となった熊野川で平安時代の上皇や貴族たちが利用した川舟に乗り、江戸時代の石垣が残る新宮城跡などを巡るツアーで2016年から始まった。

 石坂さんが「この城跡の魅力は石垣にある。石の加工や配置などで時代が分かる。石垣は城を守るものか、城主の権力と財力を示すものか、じっくり見てほしい」などと話し、新宮城跡を案内した。

 審査員は各所で質問するなど、石垣に興味を示していた。視察後、福辻さんは「ガイドで大事なのは終わりの時間。今回は開始時間が予定より遅れたが、予定通り終わった。この日のために10回ほど下見し、審査員が何に興味があるのか探りながら案内できた。安全に終えることができて良かった」と話していた。

 日本ジオパーク委員会による再認定の判断は来年1月18日(金)に公表される予定。

(2018年11月9日付紙面より)

案内を受けながら新宮城跡を巡る審査員ら=7日、新宮市
2018年11月09日
12 新宮で人権問題学ぶ 滋賀実行委がスタディーツアー 

 部落解放・人権政策確立要求滋賀県実行委員会(以下、滋賀実行委)の会員18人が6、7の両日、人権研修のため新宮市を訪れた。会員らは「大逆事件の犠牲者顕彰碑」や「中上健次生誕の地碑」、神倉神社、佐藤春夫記念館などを見学しながら同市の歴史や文化を学び、人権問題について理解を深めた。

 滋賀実行委は会員の人権学習の一環として毎年「人権スタディーツアー」を実施している。向井雅男副市長が「人権社会の確立に向け、皆さまと共にまい進していきたい」と田岡実千年市長のあいさつを代読。「今回の研修が実り多いものとなれば」と一行を歓迎した。

 7日の研修では同市春日の市人権教育センター(春日隣保館)で、佐藤春夫記念館の辻本雄一館長が「大逆事件」について講話した。辻本館長は1891(明治24)年にロシア皇太子が襲撃された「大津事件」がきっかけとなり刑法73条(大逆罪)が成立したと説明。以降、明治期の「幸徳秋水事件」、大正期の「虎ノ門事件」、昭和期の「朴烈(パクヨル)・金子文子事件」、「李奉昌(イボンチャン)事件(桜田門事件)」の四つの大逆事件が起こった。辻本館長は「少なくとも三つは冤罪(えんざい)。中でも大石誠之助ら熊野・新宮の関係者が巻き込まれた明治の大逆事件は規模が大きかった」と述べた。

 大逆事件で検挙された誠之助を中心とする関係者らが「紀州グループ」と称されるゆえんについて、辻本館長は「権力の側の命名であってそういうグループが実在したわけではない。危険グループの一掃といった捏造(ねつぞう)になりかねない。彼らはそれぞれの個を基調として時代の動向に時にはあらがい、時には押し流されながら、若者特有の悩みや煩悶(はんもん)を抱えつつ生きていただけ」と語った。

 辻本館長は誠之助が名誉市民となったいきさつやその人柄、思想などを紹介。成石平四郎や高木顕明、峯尾節堂ら他の犠牲者についても説明し、研修に参加した会員らは熱心にメモを取るなどして真剣に耳を傾けていた。

(2018年11月9日付紙面より)

フィールドワークを通じて人権問題を学んだ=6日、新宮市春日
講話に耳を傾ける部落解放・人権政策確立要求滋賀県実行委員会の会員ら=7日、春日隣保館
2018年11月09日
13 活動通じ温かな気持ちに
 城南中でオレンジリボン授業参観  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)は7日、各学年を対象に授業参観を開き、「オレンジリボン」の授業を実施した。4年目になる取り組みで保護者らが見守る中、生徒たちは児童虐待などへの学びを深めた。

 オレンジリボンキャンペーンは2004年に栃木県で子どもが虐待を受け、命を奪われた事件をきっかけに始まった。会場となった体育館には3日の文化祭で教職員や保護者らから集まった子どもたちへのメッセージカードが飾られた。森浦展行教諭が授業を進行し、子育てあんしんネットしんぐうの会員らと、市社会福祉協議会の大谷康央事務局長が見学に訪れた。

 2年生の授業では森浦教諭が社会運動に対して支援や賛同を表す「アウェアネス・リボン」の色と意味を説明した。生徒らは協力してオレンジリボンのバッジを作り、カードにメッセージを記入した。最後は生徒を代表して玉置七彩(ななせ)さんがあいさつし、授業が終了した。

 大谷事務局長は「地域と学校がつながることで、一つのきっかけができてくれれば」。子育てあんしんネットしんぐうの川嶋ひとみ委員長は同校の積極的な取り組みに感謝し「『虐待』という言葉は重たいですが、皆が笑顔で相手を思いやる気持ちを忘れないでくれれば」。

 森浦教諭は「温かい気持ちになってもらい、一人で抱え込まずに誰にでも相談してもらえれば」と話していた。

(2018年11月9日付紙面より)

オレンジリボンを作る生徒ら=7日、新宮市立城南中学校
2018年11月09日
14 要救急搬送の目安を説明
 つばき園舎で小児科講座  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院小児科による公開講座が6日に串本町立くしもとこども園つばき園舎であり、保護者や保育教諭ら約30人が医療機関への救急搬送が必要な子どもの症状などへの理解を深めた。

 この講座は、同病院と地域を身近にする取り組みの一環として前年度から始まった。同病院の勤務医が講師登壇する点を特色にして回を重ねていて、本年度は3回目、前年度からの通算で7回目の実施になるという。

 講師は同病院小児科医員の草野信義さんで、演題は「急ぐ症状・急がない症状」。名田倍也・同病院事務部事務長のあいさつを経て登壇し、新宮・東牟婁地方において小児科医は「絶滅危惧種」と対比できるぐらい数が少なく対応力が限られている点を前置きし、すぐに治療が必要な子どもが円滑に受診できる医療環境づくりへの理解と協力を求めて話を進めた。

 急ぐ症状を判断する目安について▽発熱▽咳や鼻水▽下痢や嘔吐▽皮疹▽けいれん▽頭をぶつけた―といった主訴別に説明。これらの目安は日本小児科学会のサイト「こどもの救急」でも示され、小児救急相談(電話#8000、平日午後7時~翌日午前9時、土・日・祝日午前9時~翌日午前9時)もあるので迷ったときは利用してほしいとアピールした。

 目安に該当した場合が急ぐ症状であり救急搬送が必要だが、けいれんの目安に該当した場合については自家用車で運ぶのは危険(運転者が子どもに気を取られて運転を誤る可能性が高い)なのですぐに救急車を呼ぶよう呼び掛けた。

 草野さんは「(小児科医は)皆さんのためにありたい」と改めて思いを掲げ、診療時間内は気軽な来院、診療時間外や日曜応急診療時は事前に電話連絡をすることへの協力を求めた。余った時間で質問にも気さくに答えて、地域との歩み寄りを深めた。

(2018年11月9日付紙面より)

救急搬送が必要な子どもの症状を主訴別に説明する草野信義さん=6日、串本町串本
2018年11月09日
15 事業主に労働保険加入呼び掛け  新宮労働基準監督署  
2018年11月09日
16 懸垂幕やのぼりで呼び掛け  期日前投票は9日から  (和歌山県知事選 )
2018年11月09日
17 アルベルト・コンタドール氏がキナン本社を来訪  ツール・ド・フランス元王者  
2018年11月09日
18 食に感謝し楽しく交流  北山小でふれあい収穫祭  (北山村 )
2018年11月09日
19 多くの発表や催し楽しむ  来場者ら親睦深める  (宇久井地区ふれあい食事会 )
2018年11月09日
20 3クラブが近畿大会進出 秋の大会などで部員健闘 (串本古座高校)
2018年11月09日
21 歌の鑑賞や斉唱に親しむ  太地メイコール訪問公演  (古座川町 )
2018年11月09日
22 蜂蜜しぼりや芋掘り体験  主催事業で子どもら34人  (潮岬青少年の家 )
2018年11月09日
23 学習や練習の成果を披露  中学校で文化祭・学習発表会  (新宮・東牟婁地方 )
2018年11月09日
24 熱い舌戦がスタート  現職、新人の一騎打ちの公算  (和歌山県知事選、IR誘致や人口減争点に )
2018年11月09日
25 お悔やみ情報
  
2018年11月07日
26 歓迎会で絆深める 在米太地人系クラブ (太地町)

 太地町からアメリカへ移住した人々やその子孫たちで組織する在米太地人系クラブ(脊古正純代表)の訪問団41人を歓迎するパーティーが5日、同町公民館で開かれ、訪問団と町民合わせて約110人が集まった。久しぶりに再会する親戚らが昔話に花を咲かせるなど、会場は温かい雰囲気に包まれた。

 明治以降、アメリカ・カリフォルニア州のターミナル島に移住した太地の先人たちは、マグロ缶詰製造などで成功し、ピーク時には県内各地や静岡県などから約3000人の移民を集めた。1915年に「在米太地人会」が結成され、終戦後の56年には「太地人系クラブ」に名称を変更。一世の高齢化などから2006年に解散。08年に太地町から調査団が派遣された際に再結成の話が持ち上がり、11年に再結成された。15年に結成100周年を迎え、太地町から80人の代表団が訪米するなど交流が続いている。

 今回の訪問は3日から7日までの日程。4日は「第33回太地浦くじら祭」にも参加した。団体で太地を訪れるのは初という。

 開会式で宇佐川彰男教育長は同クラブの歴史を紹介し「アメリカと太地の人々の絆が続くように、中学生や高校生の派遣も考えたい。今日は親睦を深めましょう」とあいさつ。脊古代表は「下は6歳、上は90歳代までの訪問団。太地町の皆さんが100%何から何までやってくれた。一緒に食事ができてうれしい」と感謝した。会場ではマグロの解体ショーもあった。

 小学校5年の時に渡米した森本仁千さん(69)は「くじら祭が素晴らしかった。漁船に乗船した体験は忘れられない。太地は元気な町だ」、新宮高校卒業後、18歳で渡米した宮川勝揮さん(78)は「アメリカで想像していた何倍もの歓迎をしてくれた。日本語の分からない三世、四世もみんな満足しているように感じる」と喜んでいた。

 脊古代表は「二世はもう90代。今は五世までいる。今回、若い人に募集をかけてみたところ、自分のルーツを知りたいという声が多く上がり、これだけの訪問団になった。みんな来て良かったと言ってくれた。交流を続けたい」と話していた。

(2018年11月7日付紙面より)

アルバムを見ながら談笑する出席者ら=5日、太地町公民館
マグロの解体ショーも開かれた歓迎パーティー
2018年11月07日
27 肯定の言葉で一押し
 ペップトーク講演会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町教育委員会は3日、同町体育文化会館で「心に響くコミュニケーション・ペップトーク やる気を引き出す魔法の言葉」講演会を開催した。同町民総合体育大会40回記念講演会で、スポーツ少年団の指導者やスポーツクラブの参加者ら84人が聴講に訪れ、トレーナーズスクエア株式会社の代表取締役社長、岩﨑由純さんの講演に耳を傾けた。

 ペップトークとはアメリカでスポーツの試合前に監督やコーチが選手を励ますために行っている短い激励のメッセージ。ペップは「元気、活気、活力」の意味で、ペップトークは緊張や不安をやる気に変える「前向きな背中の一押し」の言葉。

 岩﨑さんはアメリカのスポーツ現場で学んだ経験を生かし、実例を示しながら、ユーモアあふれる語り口で紹介した。

 「選手は技術や体力を磨いて試合に臨む。指導者は言葉の力を磨く。どれだけ選手にパワーを与えられるかが指導者だ。日本人は言霊のパワーを知っている」と述べ、ペップトークの特徴を▽短く▽分かりやすく▽肯定的な言葉を使う▽魂を揺さぶる▽人をその気にさせる―などを挙げた。

 「ミスするな。この試合に負けたら走らせるぞと試合前に選手に言っては駄目。これでは勝って大喜びしている姿は想像できない」と語り、「イメージは実現化する。してほしいこと、成功や勝利をイメージさせることが大切」と訴えた。

 「『廊下を走るな』ではなくて『廊下を静かに歩こう』」など肯定的な言葉を使う必要性を強調。「質問に答えられないときは『どうして分からないの』と責める否定質問ではなく、『どこまで分かっているか教えて』の肯定質問で」などと述べ、積極的な言葉という意味の造語「ポジティ語」を提案した。

 できなかったプレーの事実をまず受け入れ、その時の状況や精神的状態などをしっかり聞く「傾聴力」をつけ、悪かった点は改善点として良い意味に捉える「とらえ方変換」をし、やってほしいという「してほしい変換」に変え、やればできると「背中の一押し」をするなど、選手育成のステップを説明。選手の成功を信じて指導すると選手は期待に対して潜在意識で反応する「ピグマリオン効果」なども解説した。

 「誰かの夢の実現や目標の達成を応援する人が『ドリームサポーター』。それは子どもにとっては親や兄弟、先生、指導者」と来場者に呼び掛けた。

(2018年11月7日付紙面より)

ユーモアあふれる岩﨑由純さんの講演に熱心に耳を傾ける参加者ら=3日、那智勝浦町体育文化会館
岩﨑由純さん
2018年11月07日
28 9団体150人が発表
 第43回紀南吹奏楽のつどい  (紀南地区吹奏楽連盟 )

 串本町文化センターで4日、合同演奏会「第43回紀南吹奏楽のつどい」があった。過去最多の9団体が出演。今回は500人規模の鑑賞を集める中、各団体個別や中高別、合同で演奏を響かせた。

 この演奏会は、紀南地区吹奏楽連盟(木村享照理事長)が主催。1967(昭和42)年に旧新宮商業高校の故・植村俊平教諭が呼び掛けて始まり、以降は同連盟や前身の県吹奏楽連盟紀南支部により年1回の頻度で計画されている。荒天に伴う中止や持ち回りで開かれる県吹奏楽祭に置き換わった年もあり、実施は43回目。県内では最も歴史のある地方合同の演奏会だという。

 今年は同連盟結成50周年に当たり、その記念事業に位置付けて計画した。出演は▽緑丘中▽光洋中▽那智中▽潮岬中▽新宮高▽新翔高▽串本古座高▽近大附属高中▽那智勝浦吹奏楽団―の各吹奏楽部員や同団員で、総勢約150人(主催者発表)。序盤~中盤は各団体個別(新翔高と串本古座高を除く)による演奏披露で、部員は2曲、団員は3曲(他にサプライズ楽曲1曲)を発表した。終盤は中高別に合同ユニットを編成し、中学生は楽曲『情熱大陸メインテーマ』『宝島』、高校生は楽曲『ヤングマン』『サンバ・エクスプレス』で力強く演奏を響かせた。

 日頃の活動成果を披露して相互交流し、集団活動をする力と演奏技術の向上を図るのが今回のつどいの目的。開会に当たり同連盟の西野政和副会長は同連盟結成50周年の節目を支える経験豊かな先生の指導を受けてさらに活躍することを部員らに期待し、閉会に当たり木村理事長は「いろいろな活動の中から吹奏楽を選び、演奏し鑑賞するという吹奏楽を通してわれわれはこのようにつどいをしている。このご縁を大切にし、これからもいい紀南のまちを一緒につくっていければと考えている。皆さま、本日はありがとうございます」と述べて締めくくった。

(2018年11月7日付紙面より)

中学生合同ユニットによる演奏=4日、串本町文化センター
高校生合同ユニットによる演奏
2018年11月07日
29 市内4カ所で協力呼び掛け
 新宮市共同募金委員会  

 社会福祉法人和歌山県共同募金会新宮市共同募金委員会(会長・田岡実千年市長)による今年度2回目の赤い羽根共同募金運動が4日、市内4カ所であり、市社会福祉協議会、高校生、有志ボランティアが買い物客らに募金を呼び掛けた。

 赤い羽根共同募金は戦後復興の一助として1947年に始まった住民主体の活動で、新宮市では「ささえ愛募金」「MACHI(まち)サポート募金」「新宮いのちの募金」の「3つの活動募金」として呼び掛けている。昨年度の実績額は計411万8422円で、今年の目標額は450万円。

 新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店前では、新宮高校の生徒らが街頭募金運動を展開した。

 同協議会の大谷康央事務局長は「赤い羽根共同募金は自分の町を良くし、地域課題を解決するために活用されます。来年3月末まで取り組んでいきます。協力をお願いします」と呼び掛けている。

(2018年11月7日付紙面より)

協力を呼び掛ける新宮高校の生徒ら=4日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店前
2018年11月07日
30 10月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2018年11月07日
31 練習の成果を披露
 新宮剣友会が例大祭に合わせ奉納試合  
2018年11月07日
32 学童軟式新人大会開幕
 12月1日に準決勝、決勝  
2018年11月07日
33 塚大地君が全国選抜へ
 新人大会全4部門で近畿出場権獲得  (新宮高校弓道部 )
2018年11月07日
34 美しい音色に耳傾け  クレール高森で秋カフェ  (新宮市 )
2018年11月07日
35 勝浦LCの寄贈に  堀順一郎町長から感謝状  (那智勝浦町 )
2018年11月07日
36 優雅に浦安の舞奉納  熊野那智大社で明治祭  (那智勝浦町 )
2018年11月07日
37 本番に向け実行委員会  3月に市民音楽祭合唱・器楽の部  (新宮市 )
2018年11月07日
38 運動会ごっこで交流深める  新宮市の佐野、蓬莱、高田保育所  
2018年11月07日
39 見て、食べて、遊ぶ  6千人でにぎわう  (紀和ふるさとまつり )
2018年11月07日
40 紀州材の良さを知って  王子ヶ浜小で木工教室  (新宮市 )
2018年11月07日
41 税の重要さを学ぶ 神倉小学校で租税教室 (新宮市)
2018年11月07日
42 大野さん、西さんらを表彰  第13回新宮市展最終日に  
2018年11月07日
43 地域迎え盛り上がり共有  串本校舎の本年度文化祭  (串本古座高校 )
2018年11月07日
44 両分野連携し事例を検討  在宅医療と介護の関係者  (串本町 )
2018年11月07日
45 クロカジキの魚拓を託す  チーム「天晴」から串本町へ  
2018年11月07日
46 お悔やみ情報