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2023年02月11日
1 那智駅のカンザクラ開花
 シンボルは今年も咲かず  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮のJR那智駅のカンザクラ(寒桜)の開花が始まった。早咲きで知られるこのサクラは毎年1月初旬から咲き始め熊野地方の春を一足早く知らせてくれる。道の駅なち側にある地域のシンボルとされていたカンザクラは、今年も開花しなかった。

 カンザクラは栽培品種で、カンヒザクラとヤマザクラの雑種。早咲きで有名なカワヅザクラよりも開花は早い。これまで、本紙などでもカンヒザクラとして紹介されてきた木だ。

 日本クマノザクラの会会長も務める国立研究開発法人森林研究・整備機構「森林総合研究所」の勝木俊雄さんによると、那智駅の木々と枯渇している道の駅側の木はいずれもカンヒザクラではないと解説した。

 開花している駅ホームの2本は、8日現在で七、八分咲きほど。美しいピンク色の花の蜜を求めて小鳥やミツバチでにぎやかとなり、その様子をスマートフォンなどで撮影する駅利用者や地域住民らの姿が見られた。

  □     □

■シンボルは花付けず



 隣接する道の駅なち側のカンザクラは、地域のシンボルとして、来駅する人々の目を楽しませていたが、3年前から樹勢が弱り始めた。

 管理する町農林水産課では、これまでに東牟婁振興局林務課や県の林業試験所に相談し、肥料を与えて除草するなどの対策を進めてきた。

 その努力もあってか、おととしは勝浦側(西側)の幹の花は咲いたという。今年は西側・東側ともに花を付けず、枯渇状態となっている。

 町では、全て枯れてしまった場合に対応するため、生きている幹から出た枝を採取してヤマザクラを台木に接ぎ木をして育てる取り組みも行っている。

 大阪府からバイクで訪れた50代男性は「以前に来た際はきれいに咲いていた覚えがあるので、元気がないのは寂しい。駅側にもあったのは知らなかった。こちらはきれいに咲いていたのでうれしく思う。この2本は枯れないでほしい」と話していた。

(2023年2月11日付紙面より)

一足早く春を知らせるカンザクラ=8日、那智勝浦町のJR那智駅

今年も花を付けなかった道の駅なち側のシンボルの木
2023年02月11日
2 手を出さない強い心を培う
 古座中で薬物乱用防止大会  (古座川町 )

 古座川町立古座中学校(井口英夫校長、生徒73人)で9日に薬物乱用防止大会「わかやまNO!DRUG!フェスティバル」があり、生徒らが不正薬物の経路や誘いの断り方などを教わって手を出さない強い心を培うなどした。

 この大会は、県が各保健所を架け橋にして学校や不正薬物等関係諸機関・団体と連携して共催している全校規模の啓発行事。この日は新宮保健所串本支所の和田安彦支所長が実施の趣旨、井口校長が学びの動機付けをして開会した。

 序盤は大阪税関和歌山税関支署新宮出張所の市口知さんが「税関の仕事と不正薬物等の密輸について」と題して講演。不正薬物などの摘発で活躍する麻薬探知犬「エスメ」号のデモンストレーションも織り交ぜ、さまざまな不正薬物等がさまざまな手口で国内へ持ち込まれようとしている現実を印象づけた。

 中盤は同支所保健環境課の藪内弘昭さんが○×クイズで正しい認識を深め、県福祉保健部健康局の榎本章さんが薬物事犯の検挙状況を説明。県内の検挙者数は人口比率で考えると決して少ないとは言えず、10~20代の占める割合が高く好奇心や雰囲気に飲まれて手を出すケースが多いなどの状況を伝えて自衛の必要性を諭した。

 終盤は生徒を代表して西脇大貴さん、巽乙葉さん、橘心優さん(以上2年)、山田果菜さん(1年)、大屋孝太さん(3年)と教員がペアになり、どのように誘われるかや断り方(話題をそらす、何度も同じことを聞く、延々とためらう、誘ってくる相手が引かないようなら何か理由をつけて立ち去る)を実演。生徒会の谷口菜乃会長(2年)が「薬物の誘惑に乗ると心と体を壊し、他人にも迷惑を掛けてしまう。身を守るためには一人一人が手を出さない強い心を持たなければならない。『ダメ。ゼッタイ。』の合言葉をみんなに呼びかけて薬物をこの社会から無くすることを決意する」と宣言して気持ちを引き締めた。

 最後に大会の始終を見届けた県薬物乱用防止指導員串本地区協議会の堀正会長は「薬物を断る実演をして、『ダメ。ゼッタイ。』の強い意志を生徒さん全員が持ってくれたと思う」と確信を掲げ、税関や同支所の説明で必要な知識も身に付いたと振り返って締めくくった。

(2023年2月11日付紙面より)

麻薬探知犬デモンストレーションや断り方実演の様子=9日、古座川町立古座中学校
大会宣言を掲げる谷口菜乃会長
2023年02月11日
3 歯科受診の習慣つけよう
 無料券でフッ化物塗布  (紀宝町 )

 予防のため定期的に歯科を受診する習慣をつけてもらおうと紀宝町は2015年度から、小中学生に年2回分のフッ化物歯面塗布の無料クーポン券を送っている。本年度分クーポンの使用は3月末までで、早めの受診を呼びかけている。

 町では歯の健康への意識を高めてもらうため01年から歯科衛生士が常勤し、さまざまな歯科保健事業に取り組んでいる。

 乳幼児期には歯科健診でのフッ化物歯面塗布、保育所・幼稚園でのフッ化物洗口(うがい)を希望者に行っており、小中学生になると、歯科でフッ化物塗布を受けられるクーポンを送付している。

 本年度は昨年4月に対象者へ2回分を送っており、なくした場合でもみらい健康課で再発行できるという。

 受診すると、年齢に適した歯ブラシや好みの風味の歯磨き粉がもらえる。クーポンを利用する場合は、町内の協力歯科医院に予約し、当日、クーポンを持参する。

 フッ化物塗布は高濃度のフッ素を歯科医師や歯科衛生士が歯に塗り、歯の質を強くするもので、歯の生え始めや、永久歯へ生え替わる時期の子どもの虫歯予防として行われている。半年に1回の頻度で塗布すれば効果的だという。

 同課の歯科衛生士、竹田仁香さんは「虫歯ができてしまってからの治療ではなく、予防として歯科を受診する習慣をつけましょう」と呼びかけている。

(2023年2月11日付紙面より)

乳幼児健診でフッ化物歯面塗布を受ける子ども=紀宝町鵜殿の町福祉センター
2023年02月11日
4 災害への危機意識養う
 王子ヶ浜小で地震・津波避難訓練  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長、児童325人)で9日、地震・津波避難訓練があった。児童らは落ち着いて避難経路をたどるなどして防災への意識を高めた。

 避難経路の確認や方法を身に付け、災害への危機意識を養ってもらおうと毎年実施している。この日は当地方に震度5強の地震が起きた後、津波が発生したと想定。緊急放送が流れると児童らは防災頭巾をかぶって身を守り、教職員の指示に従って海抜20・6㍍の学校屋上へと逃げた。

 避難完了後、谷口校長は話をせず、素早く避難できていたと講評。あらゆる状況を想定しておくことが大事と語り「いつ、どこで、どの程度の災害があるか分かりません。いざという場合のために『心の準備』『物の準備』『連絡の準備』など、家族の人たちと話し合って確認して」と話した。

 避難時に重要な「押さない、走らない、しゃべらない、戻らない、近寄らない」を略した「おはしもち」を伝え「訓練を通じて常に意識し、もしものときには実行できるように覚えておいてください」と呼びかけていた。

(2023年2月11日付紙面より)

落ち着いて避難経路をたどる児童ら=9日、新宮市立王子ヶ浜小学校
谷口幸生校長(右)の話に耳を傾けた
2023年02月11日
5 できる限りの支援を  二階氏がトルコ大使館訪問  
2023年02月11日
6 目標達成に向け現状確認  オンラインで大規模氾濫減災協議会  (和歌山県 )
2023年02月11日
7 現職3陣営が出席  両選挙区ともに無投票か  (和歌山県議選立候補予定者説明会 )
2023年02月11日
8 特選に垣本正道さん  写連紀南支部1月優秀作品  
2023年02月11日
9 下里中生徒が稽古に励む 11日の「御弓祭」に向けて (那智勝浦町)
2023年02月11日
10 未来社会の実現に貢献を  宣言式でデジタル納税推進誓う  (新宮納税貯蓄組合連合会・新宮納税協会 )
2023年02月11日
11 従業員総意で義援金を寄託  トルコとの友好思い小森組  (串本町 )
2023年02月11日
12 男女とも全国平均上回る  小中学生の体力調査  (熊野市 )
2023年02月11日
13 町づくりの中に人権問題を  3年ぶりに人権講演会  (紀宝町 )
2023年02月11日
14 消防団への理解を求める  女性団員らが促進キャンペーン  (紀宝町 )
2023年02月03日
15 下小児童と守る会が道普請
 熊野古道歩き交流深める  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)の4年生12人は1月31日、「なちかつ古道を守る会」(地庵晋司会長)の協力の下、身近にある世界遺産の熊野古道「清水峠」を歩き、道普請を行った。児童は歴史を学びながら古道や自然に触れ、清水峠入り口付近のぬかるんだ道に石を置くなどして整備に汗を流した。

 同校によると、今回の古道歩きと道普請は総合的な学習の一環で地域の歴史や文化、生活を学ぶことが目的だという。今回で3回目。

 児童は同会の太田耕二さんから昔の下里地区の様子や世界遺産、熊野古道などを事前に学んでおり、1月中旬には太田さんと共に清水峠を下見している。

 JR紀伊浦神駅に集合した児童は同会が準備していた石をリュックに詰め、出発。太田さんやメンバーの案内の下、交流を深めながら元気いっぱいに古道を歩いた。

 児童は清水峠の入り口付近に到着後、石を丁寧に敷き詰めた。さらにはメンバーや町職員、同校の職員と共に、古道歩きに障害物となる周辺の倒木や枯れ草、石などを片付け、道普請に取り組んだ。

 西麻陽さんは「この場所に熊野古道があることは知らなかった。道普請は楽しいし、道もきれいになってうれしい。いろいろ勉強になった。また来たいです」と笑顔で語った。

 作業を終えた児童にマスクやあめ、ミカンをプレゼントした太田さんは「おかげさまできれいになり、歩きやすくなった。これからも歴史や世界遺産に興味を持って、熊野古道も歩いてもらえたら。その際にごみなどを見つけたら、拾ってもらえるとうれしいです」と呼びかけた。

 地庵会長は「作業を通して、道具の名前や使い方も知ってもらうことも大切。子どもたちの頑張りのおかげで景色も明るくなって良かった」と話していた。

(2023年2月3日付紙面より)

道普請に汗を流した児童ら=1月31日、那智勝浦町の清水峠
下里小学校の児童や「なちかつ古道を守る会」の皆さん
2023年02月03日
16 これからも地域盛り上げたい
 新翔高校が交通安全優良学校に  

 新宮市佐野の和歌山県立新翔高校(藤田勝範校長)はこのほど、第63回交通安全国民運動中央大会で、「交通安全優良学校」に選ばれた。先月18日、東京都新宿区の新宿区立新宿文化センターで開催された同大会本会議において表彰を受けた。

 (一財)全日本交通安全協会、警察庁が主催(内閣府、文部科学省、国土交通省後援)する同大会。交通安全優良学校は、交通安全教育活動を積極的に推進し、児童、生徒の交通安全教育と交通事故防止に顕著な功績があった学校に対し贈られるもので、今回は全国で45学校が表彰を受けた。なお、同校は昨年11月、和歌山県警察と県交通安全協会による「交通安全優良学校」にも選出されている。

 同校では、2015年度より「自転車マナーアップ推進リーダー」活動を実施。委嘱を受けたリーダーが、他の生徒に自転車の交通ルールを守るよう呼びかけたり、警察や地域団体と共に交通安全の街頭啓発を行ったりするなどして、交通事故防止に向けた取り組みを展開している。

 昨年12月には、リーダーとして委嘱を受けている同校ブラスバンド部が新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」で開催された「新宮ハートフルコンサート~交通事故防止の願いを込めて~」で演奏を披露。交通事故防止や命の大切さを訴えた。

 今回の表彰はそういった一連の活動を評価されたもので、県内での受賞は同校のみだった。

 このたびの結果を受け、藤田校長は「警察やJA、地域のご協力の下、自転車マナーアップ推進リーダーの活動や自転車安全教室の実施など、地道な活動が評価いただけたものと思っている。いろいろな人と一緒に協働していただけた賞。地域の中にあって、一緒に交通安全を啓発していくことはすてきなこと。今後も交通安全だけではなく、さまざまな分野で地域を盛り上げるために、積極的に活動していければ」と喜びを語った。

(2023年2月3日付紙面より)

表彰状を手に喜びを語る藤田勝範校長=1日、県立新翔高校
2023年02月03日
17 沖縄の思いに触れ思想培う
 文化セで令和4年度人権講演会  (串本町人権委員会 )

 串本町人権委員会(西野政和会長)が1月31日夜、文化センターで令和4年度人権講演会を開き、約230人(同委員会事務局発表)が沖縄の思いの一端に触れて思想を培う機会を得た。

 この講演会は町、町議会、町教育委員会、町PTA連絡協議会、町教育研究会、町職員労働組合後援。同委員会が年間を通して取り組む啓発活動の一つとして開いていて、本年度は▽沖縄戦40周年記念映画「戦場(いくさば)ぬ童(わらび)」上映▽まーちゃんバンドトーク&ライブ―の二部構成で内容を準備し当日の来場を呼びかけた。

 開会に当たり西野会長は昨年の沖縄本土復帰50周年を意識した内容だとし、太平洋戦争における沖縄戦で軍人ではない住民が直面した状況の筋道を説明して鑑賞を求めた。映画は1985年制作の作品で、記録映像と住民の実直な訴えを交えて太平洋戦争から本土復帰後までの沖縄の実態を伝える内容。その理解を持って西表島出身の三線アーティスト・南(ぱい)ぬ風人(かじぴとぅ)まーちゃんうーぽーさんを講師として迎え、率いるまーちゃんバンドを交え「歌って踊って平和をつかめ」を合言葉にして繰り広げるトーク&ライブを鑑賞して込められたメッセージを受け止めた。

 まーちゃんうーぽーさんは手にする三線が600年前の琉球王国時代に中国から伝わり独自の発展を遂げたように、周囲と仲良く生きていくところが沖縄の素晴らしさだとアピール。祭りを介してその教えを受け継ぐ長老に感銘を覚え、その裾野を世界へ広げるのが自分だとして、情熱豊かに伝えたい思いを語りと歌でつづった。この講演会の趣旨もくみ、顔も合わせず簡単に戦争をしてしまう状況を憂いて「二度と戦争を起こさないため、誰もが笑顔で仲良くする世界を作りたい」「みんなが希望を持てる世界を作るのは私たち」とメッセージを寄せ、そのために伝え広めている沖縄の素晴らしさが生かされる今後を願うなどした。

 閉会に当たり猪村和己副会長は「自然や命、平和に対する思いが心に響いた」とたたえて講師登壇に感謝し、平和と人権は表裏一体とする捉え方を掲げるなどして締めくくった。

(2023年2月3日付紙面より)

歌と語りで思いを伝えるまーちゃんバンド=1月31日、串本町文化センター
沖縄からのメッセージを受け止める来場者
2023年02月03日
18 詐欺防止共有、啓発に生かす
 高齢者地域見守り隊が定例会  (紀宝町 )

 紀宝町の高齢者地域見守り隊(伊藤俊介代表)は1日、町役場大会議室で本年度の第3回定例会を開催。隊員ら約20人が参加し、今後の活動内容や詐欺被害の状況などを確認した。

 見守り隊は2012年9月に発足。現在24人が所属し、月1回の街頭啓発活動などを通して、高齢者の特殊詐欺被害防止を呼びかけている。

 今回は本年度最後の定例会で、伊藤代表が「コロナの影響で本年度も活動を自粛したこともあったが、これからも自分のペースで参加してほしい。特殊詐欺が多く発生しており、皆さんの意見を活動の参考にしたい」とあいさつした。

 成人年齢の引き下げによる若者の詐欺被害、各地で相次ぐ広域強盗事件など、全国的に消費者問題が大きく取り上げられており、紀宝警察署管内では今月、御浜町の20代女性が現金5万円をだまし取られる詐欺が発生した。

 参加者は四つのグループで、特殊詐欺の手口などを話し合い「スマホを使ったSNS(交流サイト)による詐欺は若者の被害が多いのでは」「ATM、コンビニに誘導する詐欺もまだある。頭に入れておくべき」「電話による詐欺の手口も新しくなっている。これから気を付けないといけない」「自宅の鍵をかける習慣を付けたほうがいい」と発表。全員で情報共有した。

 来年度も街頭啓発や寸劇による啓発活動を継続し、スキルアップ研修会、消費者問題講演会などにも取り組むという。

(2023年2月3日付紙面より)

特殊詐欺の手口などを話し合う=1日、紀宝町役場
2023年02月03日
19 1月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2023年02月03日
20 王子サッカー教室が頂点に
 新宮信金経営者塾100人会「紀蹴カップ」  
2023年02月03日
21 在宅医療やみとり考える  医療ゼミ×あいくる  (近大新宮 )
2023年02月03日
22 古道歩き控え事前学習  紀伊山地の霊場と参詣道  (新宮高校 )
2023年02月03日
23 遊びの時間楽しむ作品  喫茶きよもんで紅節書院新春展  (那智勝浦町 )
2023年02月03日
24 寒さに負けないぞ!  全校児童でランニング  (井田小 )
2023年02月03日
25 初の団体戦でプレー 紀宝SCがグラウンドゴルフ大会 
2023年02月03日
26 児童考案ゲーム楽しむ  チャレンジランキング  (熊野川小学校 )
2023年02月03日
27 お悔やみ情報