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2022年08月27日
1 自発的意志や社会貢献学ぶ
 サマーボランティアスクール  (太地町 )

 太地町社会福祉協議会は24、25の両日、町内の中学生を対象に「サマーボランティアスクール」を開いた。参加した町立太地中学校の生徒5人はボランティアや防災について学びを深めた。

 本年度テーマは「学ぼう、防災」。ボランティア活動や福祉への理解を深めるとともに、自分たちに何ができるかを考え、災害時の行動について学ぶことなどが目的。

 岡本研会長は「2日間で自発的に行動しようという気持ちを学んでいただけたら」とあいさつ。

 町社協の小畑美由紀さんは「ボランティアとは」「どんなボランティアがある」などを問い、生徒はその対応について付箋に書き出した。

 小畑さんは「困っている人たちを助けたいと思う気持ちもボランティアになる」と話した。

 町社協事務局次長の漁野真司さんが「災害ボランティアについて~災害時でなくても助け合おう~」を講義。「何のために誰のためにボランティア活動を行うのかを知る」「人と人とのつながりの大切さを知る」「他人事ではなく自分事として考え行動する」を柱とし、社協の役割や災害ボランティアの詳細、日頃から自らができること、自身のボランティア体験を解説した。

 漁野さんは1995年の阪神淡路大震災が契機となり、災害ボランティアが始まり、ボランティア活動の発展へとつながったと説明。奉仕のイメージが強いボランティアは本来、自発的な意志に基づき、人や社会に貢献することだと話した。

 漁野さんは「大切なものをなくさないために何をすべきか、自分にできることを考え、日頃から家族や友人と話し合ってほしい」と訴えた。

 「『してもらう人』『してあげる人』の関係ではなく、復興に向け『共に協力しあう』関係」や「自分にできること、できないことを判断し、無理をしない」などのボランティア活動に入る心構えを紹介した。

 そのほか、災害ボランティアに関する〇×クイズや防災ゲーム、災害ボランティアセンターについての座学に取り組み、町役場の職員から「太地町事前復興計画」や応急処置も学んだ。

 脊古陸駆さん(2年)は「多くのボランティアがあることを知った。今後はボランティアに参加したい」と語った。

 翌25日は災害ボランティアセンターの運営体験を実施。受け付け、マッチングを経て、協力者の町民宅を訪問。氏名や最寄りの避難所などの聞き取り調査を行い、活動を報告した。最後はサマーボランティアスクールを振り返り、感想も発表した。岡本会長から生徒に修了証が手渡された。

(2022年8月27日付紙面より)

ボランティアについて学びを深めた=24日、太地町の多目的センター
聞き取り調査に向かう生徒ら=25日、太地町内(同町社会福祉協議会提供)
2022年08月27日
2 遊び通して体力向上を
 地域ふれあいネットワーク  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域ふれあいネットワークは20日、同町二河の教育センター(旧三川小学校)で「運動遊び」を開いた。町の健康づくりや健康課題改善に取り組む「地域活性化起業人」の島田匡平さんがナビゲーターを務め、参加した町内の小学生16人が遊びを通じて楽しみながら体を動かした。

 教育関係者などで組織される同ネットワークは、共働き世代の増加などの環境の変化を受け、放課後や長期休暇中に子どもたちの居場所づくりをすることを目的に活動している。

 この日はウオーミングアップのために鬼も逃げる児童も、歩いて5歩で止まり、タッチされると鬼になるという「5歩鬼」を実施。

 その後は、チーム分けをしてドッジボールに取り組んだ。異なる学校の児童らは協力しながらボールをキャッチし、声をかけ合って、投球するなどして汗を流した。

 参加した畑下波依司君(下里小5)は「ドッジボールが楽しかった。ボールに当たりそうなぎりぎりのところでかわすことができて良かった。ほかの学校の子たちとも仲良くなれた。また、参加したいです」と笑顔で話した。

 島田さんは「遊びを通して体力が向上し、各小学校の児童同士で交流を深めることが目的。ぜひ、今後も継続して参加していただけたら幸いです」と話していた。

 本年度は9月10日(土)、10月8日(土)、11月12日(土)、12月10日(土)に開催され、いずれも午前10時から。

(2022年8月27日付紙面より)

ドッジボールを楽しんだ=20日、那智勝浦町の教育センター
ストレッチなどにも取り組む児童ら
2022年08月27日
3 電波やIoTの発想に親しむ
 小中学生対象に実験工作教室  (わかやま産業振興財団・和歌山工業高等専門学校 )

 わかやま産業振興財団(島正博理事長)と和歌山工業高等専門学校(北風幸一校長)の主催事業「おもしろ科学の実験工作教室〈串本会場〉」が24日に串本町文化センターであり、小中学生11人が工作やプログラミングに挑戦し電波やモノのインターネット(IoT)を利用する発想に親しむなどした。

 この教室は、生活を豊かにする科学への興味や関心を深めることを目的として1993年度から和歌山会場を設けて実施。2011年度に田辺会場、21年に橋本会場と増え、本年度は串本会場を加えた4会場で順次開くとして参加を呼びかけた。

 対象は小学4年生~中学3年生で、事前申し込みは各会場定員15人として電子メールで受け付け。串本会場には田辺市~新宮市から12人の申し込みがあったという。

 当日は午前と午後の2部構成。午前の部はラジオキットの組み立てと電波の利用で同校の平野廣佑助教、午後の部はマイコンモジュール「M5Stack」を用いたプログラミング体験で同校の岡部弘佑准教授が講師となり実施した。同校5年生2人と同財団職員3人がサポートし、両部の合間では同校や高専ロボコンの紹介などもあった。

 午前の部は基板や部品を組み上げる感覚を体験し、ラジオ放送の受信成功を足掛かりにして電波とは何かを学習。午後の部は同モジュールの加速度センサーが捉えた特定の状況に対して特定の音を出す命令を与えるプログラミングが主な内容で、この作業はIoTの発想に通じると小中学生に紹介しつつ、挑戦を促した。

 両部に取り組んた後は修了証書を受け取って終了し、組み立てたラジオは持ち帰り。新宮市から参加した青木尚之君(三輪崎小6年)は「工作やプログラミングが好きなので参加してみた。難しいところは特になかったし、周波数を使って音階が奏でられるのは今まで知らなかった発想で、きれいに音を鳴らすことができて楽しかった。また参加してみたい」とコメントした。

(2022年8月27日付紙面より)

ラジオキットの組み立てに挑戦する小中学生=24日、串本町文化センター
2022年08月27日
4 郷土愛深め米の大切さ知る
 近大新宮中1年が稲刈り体験  (新宮市熊野川町 )

 新宮市の近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)の1年生48人は24日、同市熊野川町日足の田んぼで稲刈りを実施した。生徒たちは農業活動に取り組む「MYNS(マインズ)」(南本安信代表)のメンバーに教わりながら、鎌を手に金色の稲穂を刈り取った。

 ふるさと教育の一環で2016年から開始。市の教育目標である「郷土への誇りと愛着を育む教育の充実」を目的に、地元農家と協力した体験を通じて地元への愛着を深めようと行われている。作業体験や脱穀、乾燥などを見学することで農家の人たちへの感謝の気持ちと米を大切にする心を養う。田んぼは11年の紀伊半島大水害で浸水被害を受けた場所にあり、地域活性化のため積極的な取り組みで、復興に向けて頑張る地域の姿を伝える狙いもある。

 生徒たちは、4月にMYNSが所有する広さ約10㌃の田んぼで田植えを実施。この日はJAみくまのの清水重良さんから鎌の扱い方や作業の説明を受けると、協力しながら稲を刈っていった。

 大前美結(みゆう)さん(13)は「田植えから稲刈りまで初めての経験でしたが楽しかったです。自分たちが携わった稲がしっかり成長してくれ、特別な感情がある。改めて作物の大切さを実感しました」。

 南本代表は「生徒みんなの一生懸命に作業する姿が見られました。身をもって体験することで、育てることの大切さをいつまでも忘れないでもらえれば」と話していた。

(2022年8月27日付紙面より)

鎌を使い丁寧に稲を刈る生徒=24日、新宮市熊野川町
2022年08月27日
5 山口酒店が優勝 第181回職場対抗ボウリング大会 
2022年08月27日
6 南紀が準決勝進出
 ボーイズリーグ和歌山大会が開幕  
2022年08月27日
7 夏休みの自由研究を手助け  宇久井ビジターで名前調べ  (那智勝浦町 )
2022年08月27日
8 熱中症は予防が大事  田島幸治医師が対策講座  (新宮市熊野川町 )
2022年08月27日
9 改築に向け一部解体  紀南学園で工事進む  (新宮市 )
2022年08月27日
10 区民らが次々お参り  中葉地蔵で「地蔵盆」  (新宮市 )
2022年08月27日
11 MRと自動運転走行を紹介  5社合同で実証実験を実施  (南紀白浜空港 )
2022年08月27日
12 弘法湯、9月中開業目指す  新たな運営得て改装大詰め  (串本町 )
2022年08月27日
13 3年ぶり、中学校陸上競技大会  男女計27種目で熱戦  (熊野南郡 )
2022年08月27日
14 現職陣営のみ出席  御浜町長選事前説明会  
2022年08月27日
15 命の始まりと大切さ学ぶ  きほっこで助産師が授業  (紀宝町 )
2022年08月26日
16 「くまの」が新宮港にお目見え
 関係者らが入港を歓迎  (新宮市 )

 海上自衛隊の最新鋭ステルス型の護衛艦「くまの」(艦長=櫻井敦二等海佐、以下90人)が25日、新宮市佐野の新宮港第3岸壁に入港した。同日、関係者らによる入港歓迎行事が行われ、田岡実千年市長らが出迎えた。同護衛艦は26、27の両日に同所で開催される「自衛隊サマーフェスタ2022in新宮」で岸壁から見学することができる。

 今年3月、和歌山、三重、奈良3県を流れる「熊野川」から命名された護衛艦「くまの」が就役。掃海隊群に直轄艦として編入され、横須賀に配備された。全長132・5㍍、最大幅16・3㍍。排水量は3900㌧。船体のコンパクト化、徹底した省人化を図っており、乗員は通常型護衛艦の半数ほどの約90人。護衛艦機能に加え、従来は掃海艦艇が担っていた対機雷戦機能も備えている。

 熊野を冠した艦名から当地方でのお披露目が実現。同護衛艦が一般の港に入港するのは今回が初めてとなる。

 歓迎行事には田岡市長、酒井清崇東牟婁振興局長、田原正士新宮警察署長をはじめ、新宮防衛協会、紀州防大防医大友の会、県自衛隊家族会など関係者らが出席した。

 主催者を代表し、和歌山地方協力本部長の栫憲記(かこい・けんき)一等陸佐があいさつ。同港入港に至った経緯を説明するとともに、関係者らの尽力に感謝を伝え、乗員に「短い滞在時間だがこの機会を通して和歌山県を知ってもらえれば。イベントを訪れる多くの人に『くまの』をアピールして」と呼びかけた。

 来賓の田岡市長は「新宮港を第2の母港として、ふるさとに帰るがごとく今後もお立ち寄りいただければ。いつでも心を込めてお帰りをお待ち申し上げたい」。対し、櫻井二等海佐は「愛される船となるよう、しっかりと頑張っていきたい」と誓いを新たにした。

 サマーフェスタの初日26日は正午から。陸自の装備品展示や、売店でのグッズ、レトルトの海軍カレーの販売もある。27日は午前9時から午後4時までで、陸自の装備品展示や売店販売に加え、空自が地対空誘導弾ペトリオットの展示もある。

(2022年8月26日付紙面より)

護衛艦「くまの」入港に当たり歓迎行事が行われた=25日、新宮市佐野
関係者らが入港を歓迎
2022年08月26日
17 陽性者登録センター開設など 県民へのお願いを更新 (和歌山県)

 和歌山県は23日、「県民の皆様へのお願い」を更新した。軽微な症状などの条件に当てはまる人は、自己検査・登録制度(抗原定性検査キットの送付・陽性者登録事業)を活用するよう呼びかけている。

 新型コロナウイルス感染症患者の急増に伴い医療の逼迫(ひっぱく)が発生する中、県は急拡大への対応として、有症状者などを対象に抗原定性検査キットの入手から医師による確認・届け出までを自宅にいながらオンラインで完結することができる「県抗原定性検査キット送付・陽性者登録センター」(QRコード参照)を開設した。抗原キットの申し込みは9月28日(水)までの午前9時~午後5時、陽性登録は同30日(金)までの午前9時~午後5時まで申請を受け付ける。

 対象者は▽和歌山県在住または滞在中で、何らかの症状がある▽「年齢が15歳から50歳未満」「基礎疾患(糖尿病、高血圧、心血管疾患、慢性腎臓病、ぜんそくなど)を持っていない」「BMI30未満(BMI=体重㌔÷身長㍍の2乗)」「妊娠していない」―の全てに該当する人。申請から登録までの流れは別図を参照。

 また、PCR検査等の無料化事業を9月30日まで延長すると決定。県は、保健所の業務負担軽減のために、陽性が判明した人で管轄保健所からショートメッセージサービス(SMS)を受信した人は、MyHER-SYS(マイハーシス)を活用した健康観察への協力を呼びかけている。

(2022年8月26日付紙面より)

和歌山県抗原定性検査キット送付・陽性者登録センター
登録センターのQRコード
2022年08月26日
18 「前向き行動支援」学ぶ
 和久田学さんが教育講演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町教育研究会(会長=山下真司・勝浦小学校長)が24日、町内の小中学校10校の教職員を対象とした教育講演会を開催した。公益社団法人子どもの発達科学研究所の所長兼主任研究員の和久田学さん(小児発達学博士)が「子どもの行動を支える学校としての取り組み」と題してオンラインで講話した。

 和久田さんは1986年から静岡県特別支援学校の教諭を務め、2012年からは研究者として大阪大学大学院、浜松医科大学、弘前大学大学院で活躍。文部科学省委託の「いじめ・不登校等の未然防止に向けて魅力ある学校づくりに関する調査研究事業」で大阪府吹田市の公立小中学校にプログラムを提供している。

 和久田さんは、学力面の遅れや暴れる・おとなしすぎる、不登校といった問題が起こってから支援を行う従来の方法を「失敗を待つモデル」と批判。それに代わる包括的モデルとして、米国で開発・実践されている「教育に対する反応(RTI)モデル」を紹介した。

 「学びとは、半永続的な行動の変化である」という定義を示し「教師の仕事は子どもに学びをもたらし、適切な行動を増やしていくこと」と説明。「現在の教育現場では不適切な行動を減らすことが中心となりがち。しかし、『しかる』『注意する』という罰的アプローチを取ると、勉強自体への意欲をなくす『近接領域弱化の法則』や、怖い先生の前だけきちんとするようになる『弁別の法則』といった副作用が起こり、問題が深刻化する可能性がある」と述べた。

 具体的な手法としては、ターゲットとなる行動が起こる先行条件・行動・結果の三つを分析するABC分析の考え方を紹介。適切な行動が起こる先行条件を整え、結果を褒める「前向き行動支援」の重要生を述べ「教師による課題設定や指示、非言語性表現、時間デザインなどが重要な先行条件となる」と教育のプロとしての指導力の向上を促した。

(2022年8月26日付紙面より)

オンライン講話の様子=24日、那智勝浦町立市野々小学校
2022年08月26日
19 化石に親しみ造形に挑戦
 潮岬でアート・WS実施  (県文化振興財団 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家などで21日、イベント「夏休みアート・ワークショップ(WS)串本編」があり参加者15人と同伴の家族が化石に親しみ、その造形に挑戦するなどした。

 このイベントは県と県文化振興財団が県立近代美術館、潮岬おもしろらんど体験学習推進協議会、和歌山芸術文化支援協会の協力を得て実施。講師として美術家の妻木良三さんと化石研究家の左向幸雄さんを迎え、2人が愛好する世界観に触れる内容で小学生以上を対象にし定員先着15人程度で事前申し込みを呼びかけた。

 講師2人は化石収集で親しい間柄。前半は左向さんが潮岬地内に私設している化石資料館を訪ねて町内外から収集した化石を解説付きで観察し、高まった関心を足掛かりにして後半は妻木さんから化石の型取りを当日指示して作品作りに取り組んだ。

 当日指示の内容に合わせて左向さんは三葉虫の化石を参加者に提供。妻木さんは樹脂粘土を使ってきれいに型取りする方法を伝えて工作を促し、仕上がった作品をシャーレに封入し参加の証しとして託した。

 妻木さんは現在、同美術館で「なつやすみの美術館12 妻木良三『はじまりの風景』」と題した展覧会を開いていて、終盤では紀伊半島で見られる自然の造形にも似た表現の鉛筆画作品など出品概要を紹介し、最後に「自分が楽しいことは何かなとアンテナを張り、その何かにうまく出会えると楽しくなる。それを大事にしてほしい」と呼びかけて締めくくった。

 イベントを経て妻木さんは「試行錯誤して考えた型取りの手法で子どもも上手に作品を仕上げて喜ぶのを見て、やってよかったし楽しみを持ち帰ってもらえたと思う。自分も左向さんも好きなことがやめられず今がある。化石や絵である必要はないので、皆さんそれぞれに好きの先にあるものとの出会いがあれば」と手応えなどを語った。

(2022年8月26日付紙面より)

左向幸雄さんの化石資料館を見学する参加者=21日、串本町潮岬
化石の型取りに取り組む子どもら
展覧会の概要を紹介する妻木良三さん(左)
2022年08月26日
20 輪投げなどの出店楽しむ  成川保育所で「なつまつり」  (紀宝町 )
2022年08月26日
21 3年ぶり、思い思いの仮装で  延命地蔵仮装盆踊り大会  (紀宝町神内 )
2022年08月26日
22 小中学生議員が鋭い質問  1日限りの子ども議会一般質問  (紀宝町 )
2022年08月26日
23 極楽地蔵を清掃  地元や他県の有志  (新宮市 )
2022年08月26日
24 優勝目指しゲームに挑戦  5児童館でチャレラン大会  (新宮市 )
2022年08月26日
25 安楽地蔵など供養  三輪崎区が法要営む  (新宮市 )
2022年08月26日
26 山本信義さん78歳の挑戦  アマチュア無線3級に合格  (那智勝浦町 )
2022年08月26日
27 星形の花が鈴なりに咲く  イワタバコが花の盛りに  (古座川町 )
2022年08月26日
28 じいそれは わしの服やで 小さかろ  第4回もの忘れ川柳入賞発表  (古座川町社会福祉協議会 )
2022年08月26日
29 きみが防ぐ電気事故!  8月は電気使用安全月間  (こども新聞 )
2022年08月26日
30 永年勤続で感謝状  南紀園、小割由貴子さん  
2022年08月26日
31 お悔やみ情報
  
2022年08月23日
32 初の全体行事で地域防災力向上を
 幼少年婦人防火委が研修会  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で20日、令和4年度市幼少年婦人防火委員会の防災研修会があった。市内三つの自主防火組織が参加。防災講話や活動報告などを通して防災意識の高揚を図る機会とした。

 幼少年婦人防火委員会は▽婦人防火クラブ(端地遥会長、7クラブ114人)▽王子ヶ浜少年消防クラブ(川嶋丈温委員長、14人)▽白梅幼年消防クラブ―の自主防火組織により構成されている。

 当地域に甚大な被害をもたらした紀伊半島大水害(2011年)から11年。同研修会は「紀伊半島大水害を教訓に地域防災力の強化~命を守る経験を次の世代へ~」と題し、未曽有の災禍や水害の教訓を伝え、地域防災力の強化を図ることを目的に同委員会初の全体行事として開催した。(一財)日本防火・防災協会が共催。市消防本部が協力した。

 研修会は、白梅幼年消防クラブの防火太鼓で幕開け。同委員会長の垣内一男消防長は、各団体の日頃からの火災予防啓発活動への協力に感謝。研修会実施に至った経緯について説明し「防火太鼓はとても元気が良く力を頂いた。この素晴らしいホールで開催できてうれしい。実りの多い研修会となれば」とあいさつした。

 来賓の田岡実千年市長は「紀伊半島大水害から来月で11年を迎える。私たちはこの災害を教訓として市の防災に生かしていかなければ。災害から一人の犠牲者も出さないという強い信念の下、防災対策の一層の充実、強化を図るためには皆さまのより一層の協力が必要」と呼びかけた。

 王子ヶ浜小6年生で組織される王子ヶ浜少年消防クラブは、煙体験や天ぷら油火災実験、消火器取り扱い訓練など、動画を通して活動内容を紹介。「これからも知識や技術を学びながら、将来の地域防火防災リーダーの担い手となるために頑張っていきます」と誓いを新たにした。

 市消防本部予防課は近年の火災状況や動向などを説明。「住宅火災による死者の主な原因として逃げ遅れが過半数を占めている。発見の遅れが被害を拡大させる」と述べ、住宅用火災警報器の設置や交換への協力を求めた。

 防災講話では減災カフェ主宰の上野山巳喜彦さんが「体験談から振り返る紀伊半島大水害」を演題に講話。当時の様子を写真と証言で紹介し「過去に学び、現在を点検し、未来に備えることが大事。令和に生きる私たちは科学・技術の力、先人の知恵、共助の力を合わせた多重防御が必要」と伝えた。

(2022年8月23日付紙面より)

白梅幼年消防クラブの防火太鼓で幕開け=20日、新宮市の「丹鶴ホール」
王子ヶ浜少年消防クラブが活動内容を紹介した
2022年08月23日
33 町長に全国大会優勝報告 堀愛菜さんと堀結菜さん (串本町)

 串本町の少年野球チーム・串本オーシャンズの木下正己監督と選手の堀愛菜さん、堀結菜さん(ともに潮岬小6年)らが19日、田嶋勝正町長に全国大会「NPBガールズトーナメント2022全日本女子学童軟式野球大会」に出場し優勝したことを報告した。

 この大会は7月29日から8月4日まで石川県内であり、全国の43チームがトーナメント形式で対戦。愛菜さん、結菜さんを含む6年生主体のチーム「和歌山ハーモニーズ」(和田昌宏監督、選手14人)を結成して参戦し、6戦を勝ち抜いて優勝をつかみ取った。

 2人は兄に刺激を受け小学1年生の終盤で串本オーシャンズへ入団し軟式野球を始めた。最高学年となった現在のポジションは愛菜さんがキャッチャー、結菜さんはピッチャーとファースト。和歌山ハーモニーズでは外野手(ともにライト)として2月以降7回の合同練習に参加し、その成果も発揮して今回の勝利に貢献した。

 報告には堀さんの両親も同席。木下監督から経緯の説明を受けた田嶋町長は「一つのスポーツに打ち込んでこういった舞台に立つことは良い経験になるし、多くの人に接する機会もあって視野も広まる。君たちの年齢でその経験をすることは素晴らしいことだと思う」とたたえ、懇談をする中で今後別の新しい挑戦を始めたいと2人が考えていることを知り「今経験していることは、野球に限らずいろいろな場面で自分の肉となり血となって返ってくると思う。これからまた新たな目標をつくって挑むにしても精いっぱい頑張ってほしい」と後押しした。

 「力を出し切れた」と同大会を振り返る2人。今後も9月の近畿大会など試合の予定があり、有終の美を目指して卒団まで頑張りたいと意欲を示していた。

(2022年8月23日付紙面より)

全国大会優勝を報告する堀愛菜さん(左)と堀結菜さんら=19日、串本町役場本庁
2022年08月23日
34 美術教育の実践報告
 東牟婁地方美育協会が研修  (那智勝浦町 )

 東牟婁地方美育協会(芝﨑勝善会長)は19日、那智勝浦町立宇久井小学校で「第63回那智山研究集会」を開いた。新宮・東牟婁地方の幼稚園・小中学校から教職員40人が参加し、図画工作や美術に関わる実践報告や講義に、熱心に耳を傾けた。

 畿央大学教育学部の西尾正寛教授、和歌山大学教育学部の丁子かおる准教授を講師に招き、3年ぶりに開催した。

 実践報告では、今年10月に和歌山県で開催予定の第73回造形表現・図画工作・美術教育研究全国大会および第76回和歌山県図工・美術教育研究大会で、研究発表する教諭らが経過を述べた。

 新宮市立丹鶴幼稚園の松尾れいか教諭は、感触や素材との触れ合いを重視した園児たちの造形活動について報告。生き物の観察を通じた絵画制作や粘土・段ボールを使った遊びの様子を振り返り、写真と文章を組み合わせた「ドキュメンテーション」による教職員・保護者間の情報共有についても語った。

 北山村立北山小学校の福田誠教諭は「不易と流行の視点から見直す地域の木版画教材」と題して発表した。約70年の歴史を持つ「東牟婁地方学校版画展」の取り組みに言及し、本年度の北山小学校の5、6年生7人が取り組んでいる共同版画制作に言及。那智勝浦町立勝浦小学校の5年生が「那智勝浦町」をテーマに多色刷りの「彫り進み版画」を制作したことにも触れた。

 講師による講義や色彩・色調に関する実技講習もあり、西尾教授は「外からの情報を取り入れ、美術教育に生かそうとする先生方の熱意が素晴らしい」と話していた。

(2022年8月23日付紙面より)

アートカードによるマッチングゲームに取り組む=19日、那智勝浦町立宇久井小学校
北山小学校と勝浦小学校で制作している共同版画など
2022年08月23日
35 「非常時こそ地域の力を」
 講話で避難生活考える  (御浜町 )

 御浜町は21日、防災講話「地域における防災力の重要性 避難所で過ごす生活とは」を阿田和の町中央公民館で開催した。自主防災組織に関わる町民らが聴講し、避難生活や避難所運営について考えた。

 町には阿田和、下市木、上市木、志原、尾呂志、神木の6地域に計65の自主防災組織が活動している。講話は研修の一環として町民対象に企画し、三重大学大学院地域イノベーション学研究科、三重大学地域圏防災・減災研究センター准教授の水木千春さんを講師に迎えた。

 講話で水木さんは近年の気象について「台風に関係なく線状降水帯が発生し、局所的に雨が降っている。日本のどこで被害が出ても不思議ではない」と指摘。「非常時こそ、地域の力が必要」とし、災害を見据えて日頃からリアルな訓練を重ねることや、運営側だけでなく、避難者の協力が必要不可欠で、地域にも事前に周知しておくことの重要性をアドバイスした。

 「災害発生時は誰もが切迫した状態になり、強い不安やストレスが重なる」とした上で、避難所ではさまざまな問題が発生することを紹介。プライバシー、食事、健康、衛生、トイレなどの問題のほか、子どものいる世帯や高齢者、外国人などへの配慮も欠かせないとした。また、感染症対策を考慮した避難所のレイアウトや運営のポイントについても説明した。

 あいさつした大畑覚町長は昨年度に町総合計画を策定し防災対策を進めていることや、6地域で避難所運営マニュアルが作られたことを報告。「今後台風シーズンを迎えるに当たり、警戒を強めている。自主防災組織の皆さんには町職員と一緒になって取り組んでもらえたら」と日頃の活動に感謝を示し、今後の協力を求めた。

(2022年8月23日付紙面より)

自主防災組織の住民らが聴講した=21日、御浜町中央公民館
講師の水木千春さん
2022年08月23日
36 貝砂を観察し気付き得る  小学生を対象にイベント  (南紀熊野ジオパーク )
2022年08月23日
37 プログラミング制御を学ぶ  串本町でロボット教室開講  (県宇宙教育研究会 )
2022年08月23日
38 厳正な抽選で参加者確定  サーカスショーに856人申し込み  (新宮市 )
2022年08月23日
39 歩いて健康と名産品を獲得  「旅するつもりでウォーキング」  (那智勝浦町 )
2022年08月23日
40 ウミホタルはなぜ光る?  発明クラブが野外活動  
2022年08月23日
41 県下高校野球新人戦が開幕  新宮が初戦突破、有・串・新連合は敗退  
2022年08月23日
42 秋季関西リーグに向けて  佛教大卓球部が3年ぶりに合宿  (那智勝浦町 )
2022年08月23日
43 有症状者対象に検査キット  オンラインで受け付け  (三重県 )
2022年08月23日
44 1等当選者に商品券  健診受診者対象の抽選会  (御浜町 )
2022年08月23日
45 またいつか、この仲間で演奏を  関西コンクールで銀賞受賞  (新宮高校吹奏楽部 )
2022年08月23日
46 お悔やみ情報
  
2022年08月20日
47 2年目の運行、10月3日から
 「銀河」車両見学会も開催  (JR西日本 )

 長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースの運行が10月3日(月)から開始する。来年3月までの約5カ月間にわたり京都―新宮間を運行する。2年目の運行となる今回は、海側座席を倍増するなど進化。県を挙げた「おもてなし」を充実させるなどして、さらに鉄道の旅と当地方の魅力のPRを図っていく。

 観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置している。紀南コースは昨年7月16日に運行を開始し、12月22日までの約5カ月間にわたり、延べ約3000人が乗車した。

 今回は昼行列車では出発時間を約2時間早め、停車駅(紀伊田辺駅)を新たに追加。おもてなし停車時間も拡大する。新大阪駅、京都駅の到着時間が約1時間早まることによって、関東や九州、北陸方面からも利用しやすいダイヤとなる。

 夜行・昼行列車ともに海側座席を倍増する運行(夜行列車24席→61席、昼行列車30席→71席)とし、車窓からの美しいオーシャンビューを演出。宇久井―那智間では県、那智勝浦町、和歌山大学、南紀熊野ジオパークガイドの会の協力の下、景観改善活動も実施した。

 また、新たなおもてなしプランの設定やプランのリニューアルを図るとともに、地元企業との合同企画により新たなオリジナル商品も発売していくという。

 運行開始初日は、午後9時15分に京都駅を出発。翌4日午前9時37分に新宮駅に到着する。新宮駅発の初便は5日午前9時50分。新型コロナウイルス感染症の状況により変更となる場合があるが、来年3月8日(水)までの間で夜・昼行それぞれ36本の運行を予定している。

 なお、日本旅行が企画する個人旅行商品は今月30日(火)から発売予定。詳細は「WEST EXPRESS 銀河」特設サイト(https://www.jr-odekake.net/railroad/westexginga/)からリンクする専用ページで周知する。

  □     □

■10月1日、車両見学会

 JR西日本は、2年目運行に先駆け10月1日(土)、試運転期間に車内を特別に見学できる「車両見学会」を実施する。

 時間は午前9時45分~10時45分。参加料金は大人(中学生以上)150円、子ども(小学生)70円(小学生未満は大人1人につき2人まで無料。3人目からは子ども料金が必要)。

 事前申込制で募集人数は100人。申込多数の場合は抽選となる。申込期間は9月1日(木)~14日(水)必着。往復はがきの往信裏面に見学希望者全員(最大4人まで)の①氏名(ふりがな)②生年月日(西暦)、代表者の③郵便番号④住所⑤電話番号⑥見学者に車いす利用者がいる場合は人数―を記入し、返信表面に代表者の住所、氏名を書いて、〒647―8555新宮市春日1の1、新宮市役所商工観光課内宛てで送る。抽選結果は返信用はがきで知らせる。なお、列車の遅れや天候、新型コロナウイルス感染状況などにより、時間を短縮したり中止となる場合もある。

(2022年8月20日付紙面より)

「WEST EXPRESS 銀河」(JR西日本提供)
2022年08月20日
48 浮子などの漁具目立つ
 三輪崎海岸で海洋ごみ調査  (南紀熊野ジオパーク探偵団 )

 地元の自然や地球環境に関心を持つ中高生らで組織する「南紀熊野ジオパーク探偵団」(東垣〈あずま・わたる〉団長=南紀熊野ジオパークセンター長)のメンバーや研究者ら17人が17日、新宮市の三輪崎海岸で海洋ごみの調査活動を実施した。

 “think locally,act globally(地域で考え、地球規模で行動)”のモットーの下、南紀熊野ジオパークをフィールドに探求活動を行う。本年度の研究テーマは、昨年に引き続き「海洋環境を考える」だ。

 調査には、新宮市の県立新翔高校、新宮高校から生徒4人が参加し、砂浜約500㍍を歩きながら、漂着したごみを分類・記録して収集した。

 プラスチック片178個(うち一つがアラビア語)やペットボトル51個(うち三つが中国語、一つが韓国語、一つが台湾語)、発泡スチロール49個の他、大きなブイや浮子(うきこ)、漁網などの漁具40個(うち五つが中国語)が回収された。

 京都大学学際融合教育研究推進センター次世代研究創成ユニットの島村道代・特定准教授は「漂着するごみの7~8割は陸由来、残りが海から来るものだが、今回は漁具が増えた印象。地元のクリーン活動によって目立つごみは拾われているらしく、増減は詳しく検討する必要がある」と語る。

 参加した新翔高校の谷岡俐育さん(2年)は「ボランティアが好きで参加した。思っていたよりもごみの種類が多かった」。他にも「小学生の頃に比べたらごみが減った気がする」「ボロボロになったものが多かった」などの感想が聞かれた。

 今後は白浜町の志原海岸でも調査を行い、2地点の結果を共有しつつ事後学習を行う。最終的には、来年度の日本地球惑星科学連合大会などの学術大会で成果を報告することを目指すという。

(2022年8月20日付紙面より)

調査に参加した皆さん=17日、新宮市三輪崎
回収された漁具
2022年08月20日
49 本尊開帳し御詠歌唱える
 コロナ禍での御十七夜法要  (那智山青岸渡寺 )

 西国三十三所観音霊場の第一番札所、那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)は17日夜、観音の縁日法要の御十七夜(おじゅうしちや)を営んだ。開帳された本尊の如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)を前に、新型コロナウイルス感染症対策で各自の間隔を保った善男善女が手を合わせた。

 旧暦8月17日の「御十七夜」は各地の観音霊場で法要が営まれており、青岸渡寺では盆に当たる新暦8月17日に本尊を開帳している。開帳は節分(2月)、開山祭(4月)と盆の年3回。

 昨年と同様にコロナ対策として、地元の那智山観音講の信者のみが法要に参列。一般参拝者は3密を防ぐために本尊より距離を取る形で外陣(げじん)からの参拝となった。

 午後7時から髙木住職が追善供養と所願成就を祈り、参列者も般若心経を詠唱。本尊を前に信者が御詠歌を唱え、夜の境内に鐘の音と歌声が流れ響いた。

 先月開かれた晋山式にて、正式に住職の任命を受けた髙木住職は「正式な形で住職となってからは初の御十七夜法要を務めさせていただいた。観音信仰の布教に全身全霊を込めて務めていくが、私一人ではできない。多くの皆さまのご協力と、神仏の御神徳が成せるもの。変わらず、精進していきたい」と話した。

 同町市野々から参拝に訪れた女性は「コロナ禍のため、3年ぶりに観音様にお参りができた。心が洗われるようでした」と話していた。

(2022年8月20日付紙面より)

開帳された本尊を前に手を合わせる信者=17日夜、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
外陣から参拝を行う一般参拝者
髙木亮英住職
2022年08月20日
50 道徳教育の在り方考える
 文化セで教育講演会聴講  (串本町教育研究会 )

 串本町教育研究会(会長=水上茂秀・潮岬小学校校長)が17日、同町文化センターで本年度教育講演会を開き町立の小中学校に勤務する教員ら約150人が資質を高めるため聴講した。

 「ふるさとを愛し、串本の未来を担う子どもを育てる」をテーマにして年1回実施している研修の機会。新型コロナウイルスの情勢によりおととしは中止、昨年はオンライン実施とし、今年は感染対策を講じつつ3年ぶりに平年通りの集合研修として開いた。

 開会に当たり水上会長はテーマ達成のための活動方針として▽連携▽実践交流による指導力の向上▽学ぶ姿勢の大切さ―の3点を掲げ、部会活動と全体活動のハイブリッドによる研究と修養を推し進める自主研究団体が町教研だと位置付け、今回のめあてを示して教職員の資質向上の努力を後押しした。

 演題は「子どものための授業づくり」で、兵庫教育大学大学院の淀澤勝治准教授が講師として登壇した。淀澤准教授は道徳教育・幼児教育専攻で2021~22年度文部科学省「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の指定に基づき潮岬中を軸にしてさまざまな助言を寄せていることで接点がある人材。この日は副題として「教科化によって道徳授業をどう変えるか?」を掲げ、▽豊かな感性▽豊富な教養▽学び続ける力―といった着眼点で体験による実感を託しながら教科化の背景や児童生徒みずからが考え議論する道徳授業を作る上での要点を伝えるなどしたという。

(2022年8月20日付紙面より)

3年ぶりに集合研修の形で開いた教育講演会=17日、串本町文化センター
道徳授業の在り方についての提言を受け止める町立小中学校の教員ら
2022年08月20日
51 感謝を忘れず日々躍動を
 サッカー部15周年記念事業  (近大新宮 )
2022年08月20日
52 和歌山選抜が全国制覇
 堀愛菜さん、結菜さんが優勝に貢献  (ガールズトーナメント )
2022年08月20日
53 テッポウユリが出迎え  下里神社の境内入り口  (那智勝浦町 )
2022年08月20日
54 カメムシきらいにならないで!  昆虫研究家・浜際康太さん  (こども新聞 )
2022年08月20日
55 中学校国語・理科に課題  全国学力・学習状況調査  (和歌山県 )
2022年08月20日
56 東北・北陸の大雨災害  福祉センターで義援金募集  (新宮市 )
2022年08月20日
57 連日催行で序盤の利用好調  ジオモニターツアー始まる  (熊野御坊南海バス )
2022年08月20日
58 特賞~4等の当選者決める  本年度のサマー抽選会実施  (串本リリースタンプ会 )
2022年08月20日
59 教育の現場も交え形探る  学校づくり協議会が発足  (串本町 )
2022年08月20日
60 幼児教育・保育の課題に対応  保育所のあり方検討委員会  (紀宝町 )
2022年08月20日
61 お悔やみ情報
  
2022年08月20日
62 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第52回】リボベジで食育を!  

 お盆も過ぎましたが、今年は残暑が厳しい日々が続きますね。

 暑くて、キッチンに立つのも嫌だし、お買い物に行くのも嫌!という方が多いのではないでしょうか? そんな方にお勧めの食育があります。それが「リボベジ」です。リボベジとは「リボーンベジタブル」の略で再生野菜のこと。普段料理で捨ててしまう野菜のヘタや根の部分を再生して育てることをいいます。例えば、豆苗(トウミョウ)。豆苗って、根っこから1~2㌢くらいをカットして、残った根を水につけていると、またニョキニョキと生えてきますよね? そしてそれを収穫して食べますよね。あれこそまさに「リボベジ」なんです。豆苗やカイワレ大根以外にも「リボベジ」できるものはたくさんあるんです。

 例えば根菜。根菜は葉が生えているヘタ部分(2~5㌢の厚さにカットしたもの)を切り口がつかる程度の水に浸しておくと、2週間ほどで葉っぱが生えてきます。大根やニンジン、カブなんかも再生可能です。ニンジンの葉っぱは、なかなか食べない方も多いと思いますが、パセリ代わりの料理の彩りに使えます。大根の葉は、炒めてふりかけにしてもいいですし、おみそ汁の具にするのもお勧めです。玉ネギも再生可能です。玉ネギの芯の部分を水に浸しておくだけでもニョキニョキと緑色の芽が生えてきます。特に味にクセもなく、万能ネギ代わりに使うことができます。

 葉野菜も実は「リボベジ」することができます。根の部分から3㌢ほどを水につけておくと、10日間ほどで葉が生えてきます。ホウレン草やチンゲンサイもできます。根っこが残っていなくても、根に近い部分を残して水に浸すと、成長するんです。野菜の生命力はすごいですよね。

 リボベジには、幾つか注意点があります。一つめは「水を小まめに替えること」これが一番大切です。新鮮なお水でないと元気には育ちません。1日1回は必ずお水を替えて、使っている容器のぬめりや、水につかっている部分のぬめりも、きれいに洗ってあげてください。二つめは「日光を当て過ぎないこと」基本的には日陰がお勧めです。そして三つめは「新鮮な野菜を使うこと」元気な野菜の切り口でやらないと、うまくいかないのが「リボベジ」です。

 正直「リボベジ」は、野菜代の節約になる!というほどの収穫は期待できません。どの野菜も、少しだけ成長した部分を収穫して、食卓にちょこっと使える程度です。でも、野菜の生命力を感じることができたり、簡単に野菜の成長を日々観察できるので、食育にはもってこいなのです。手間もたった2週間ほどですし、土も必要ありません。野菜を畑で育てて、収穫して食べる体験というのは、すぐにできることではないですが、誰でも家で簡単に野菜を栽培して、実際に食べる体験ができるのだから、最高ですよね。

 ぜひお子さんと一緒に「リボベジ」に挑戦して毎日変わる野菜の様子を観察してはいかがでしょうか? 夏の自由研究としても、とってもお勧めの食育です。

(2022年8月20日付紙面より)

2022年08月11日
63 熊野の自然や歴史に触れる
 東京大学体験活動プログラム  

 東京大学の学生・院生ら10人が7日、「東京大学体験活動プログラム」のため来熊した。10日まで4日間の日程で、新宮市や田辺市本宮町、那智勝浦町、太地町を訪問。熊野古道歩きや熊野三山巡り、座学などを通して当地方の歴史や文化、自然に触れる機会とした。

 同大学の濱田純一・前総長が提唱した「よりタフによりグローバルに」を基に2012年度から始まったプログラムの一つ。新しい考え方や生活様式を学び「知のプロフェッショナル」に必要なアイデアや発想力を身に付けることが狙い。

 同大学大学院人文社会系研究科長の秋山聰さんが13年に台風の中、熊野古道「大雲取越」を歩いた際に「円座石(わろうだいし)」から見上げた丸い空に感動したことがきっかけで熊野に興味を持つようになり、当地方でのプログラムを企画。今年で4回目となる。

 なお、今回はプログラム実施に当たって、学生と院生の垣根を越えて参加者を募集。25人が希望し、選考を経て学生5人、院生5人が参加の機会を得た。熊野学研究委員会の山本殖生さん、中瀬古友夫さん、瀧野秀二さんが講師を務め、参加者らの学びに寄り添った。

 初日、新宮市に到着した一行は同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」の「熊野サロン」へ。山本さんからレクチャーを受け、熊野三社のルーツや熊野信仰の興り、歴史、宝物などについて学んだ。

 座学後には、参加者らが「理系なので日本文化に接する機会がなかった。これを機に熊野の歴史を勉強したい」「地方出身なので地域振興、地域活性化に興味があって参加した」「今後、クジラとイルカの生態を勉強する予定。山のことも勉強したい」などと参加の動機を紹介した。

 秋山さんは「プログラム開催に当たり、これまでで一番多い25人の学生らが参加を希望してくれた。学部もさまざまで、まちづくりや防災など、いろいろな分野への興味から参加してくれた。学生にとっても地域にとっても将来につながっていくと思う」と話していた。

 同大学大学院人文社会系研究科・文学部と新宮市は昨年3月に連携協定を締結。人文学を応用しての地域振興や交流促進、地域連携活動などを図っている。

(2022年8月11日付紙面より)

熊野三山や熊野古道などを巡り知見を深めた=7日、新宮市の熊野速玉大社
「熊野サロン」で座学に挑む参加者ら=同日、新宮市の「丹鶴ホール」
2022年08月11日
64 陽性者、情報のスマホ入力に協力を
 和歌山県  

 和歌山県内で新型コロナウイルスの感染者数が大幅に増加している状況を鑑み、県では緊急性の高い患者への対応をできるだけ円滑に行うため、新型コロナ検査の陽性者本人または家族などによる基本情報のスマートフォン入力を開始。県内保健所が行っていた電話連絡(基本情報などの聞き取り)を一部、行わない方針に変更した。電話連絡を行わない対象者は、原則として3歳以上59歳以下で、スマートフォンやパソコンから基本情報の必要項目を入力した人。入力した症状や基礎疾患などから緊急性が高いと判断した人に対し、療養方法について保健所から電話連絡が入る。

 基本情報の入力は▽陽性者(または陽性者の家族)の携帯電話番号に管轄保健所から送られてくるショートメッセージサービス(SMS)のリンクからスマートフォンで行う方法▽SMSをパソコンに転送して行う方法▽診療所や病院などで配布するチラシの入力フォームQRコードからスマートフォンで読み込む方法(インターネットにつながらない機器には対応していない)―がある。入力フォームには療養方法の希望や、食料などの支援物資(無料)配送の申し込み項目もあるため、できる限り早めの入力を。

 また、陽性者への療養対応を優先するため、感染経路と濃厚接触者の特定のための行動調査は自身によるフォーム入力を基本とする。聞き取りによる行動調査は、医療・介護・救急などの従事者以外は原則行わない。濃厚な接触があったと思う人や職場には、自ら連絡して注意喚起を行うこと。一般の事業所などは、自主的に感染拡大防止への対策(濃厚接触者の特定と自宅待機など)の検討を。

 陽性者の同居家族は全員が濃厚接触者に該当するため、保健所からの連絡がなくても家庭内の感染対策に努めるとともに、隔離待機(原則、患者と最後に接触した次の日から5日目まで)を行うこと。

 新宮保健所では「高齢者や緊急性の高い方への対応を早く行うことができるよう、スマホやパソコン入力へのご協力をお願いします」と呼びかけている。また、新型コロナウイルス感染症の検査を受けた際には、検査結果が判明するまでは公共交通機関の利用を避け自宅で過ごすこと。検査の結果陰性だった場合でも症状がある人は外出を控えて人との接触を避ける。体調が悪くなったときは、かかりつけの医療機関を受診すること。

 療養中に▽うとうとして呼びかけに応じない▽けいれんを起こしている▽息苦しさがある▽唇が紫色になっている―のような緊急性の高い症状が出現した場合には最寄りの保健所(新宮保健所0735・21・9630、串本支所0735・72・0525)もしくは「新型コロナウイルス感染症専用相談窓口 和歌山県コールセンター」(電話073・441・2170、24時間対応)に相談を。

  □     □

■適切な換気でエアロゾル感染予防を



 厚生労働省では、換気の悪い場所でのエアロゾル感染が増えているとして、熱中症を予防しながら適切な換気を行うなどの対策を呼びかけている。

 可能であれば対角線上にあるドアや窓を2カ所開放し、窓が一つしかない場合は扇風機などを窓の外に向けて空気の流れをつくること。

(2022年8月11日付紙面より)

基本情報入力画面(スマートフォン)
入力フォームのQRコード
和歌山県新型コロナウイルス感染症診療・検査・療養等の情報サイトのQRコード
2022年08月11日
65 「ほうき踊り」に大きな輪
 3年ぶりに井田観音で  (紀宝町井田 )

 井田観音のある紀宝町井田の井田下り場集落センターで9日夜、「納涼盆踊り」が3年ぶりに開かれた。子どもから大人までが大きな輪を作り、江戸時代から続く「ほうき踊り」を踊った。

 ほうき踊りは町指定無形文化財で、地元住民らでつくる井田観音ほうき踊り実行委員会が毎年8月9日に開催する盆踊りで奉納している。新型コロナウイルスの影響で2年中止となっていたが、地域を元気づけたいとの思いから感染症対策をとった上で開催した。

 夕暮れ時の午後7時過ぎ、浴衣姿の住民らがぞくぞくと集まり、やぐらを囲んで「甚句」などをにぎやかに踊った。ヨーヨー釣りやかき氷などが用意され、子どもたちも祭りの雰囲気を楽しんでいた。

 ほうき踊りは、稲の害虫を退治し、追い払う動きを模したもので、30人ほどがほうきを持って伝統の踊りを奉納した。子どもたちも大人の動きをまねしながら挑戦した。

 実行委員長の前地敏久さんは「今年は花火などの行事も多々あることから、地域を元気づけたい、子どもたちにも楽しい夏の思い出をつくってほしいとの思いで開催した。伝統の踊りを受け継いでいってもらえたらうれしい」と話していた。

 「厄落とし」として有名な井田観音も開帳された。盆踊りと3月の初午祭(はつうまさい)で公開されている。本尊は高さ30㌢、金箔(きんぱく)をほどこした観世音像で鎌倉時代の作と伝わる。1258年に西忠次が海岸で発見し祭ったことが始まり。同家の古文書によると、その後460年を経て子孫の西忠三郎が堂宇を建立し、安置したという。

(2022年8月11日付紙面より)

伝統の「ほうき踊り」を奉納=9日、紀宝町井田
開帳された井田観音
2022年08月11日
66 景観を保つ意識を
 県職員が道路清掃活動  (新宮市・那智勝浦町 )

 東牟婁振興局新宮建設部は9日、新宮市の国道168号と同169号、那智勝浦町の県道那智山勝浦線で清掃活動を実施した。職員約20人が参加し、各箇所でごみ拾いに取り組んだ。

 活動は観光客や地域住民たちの快適な道路利用や景観美化を目的に東牟婁地域の玄関口である3カ所で毎年4、8、12月の年3回実施している。

 晴天の下、参加者は2人一組となって道路を清掃。那智勝浦町では、体育文化会館やかつうら御苑などの歩道や道路沿いに落ちているたばこの吸い殻や空き缶、ペットボトルなどのごみを丁寧に拾っていった。

 同部職員は「全体的にはきれいですが、たばこの吸い殻が少し目立ちました。当地方には観光地もある。日頃から地域の方々も掃除をしてくれていることとは思いますが、みんなで美しい町として景観を保つ意識を忘れないでもらえれば」と話していた。

(2022年8月11日付紙面より)

清掃活動に取り組む職員=9日、那智勝浦町の県道那智山勝浦線
2022年08月11日
67 うなぎ石漁の石組み作る  ふるさと自然あそび塾で  (古座川町 )
2022年08月11日
68 JGC委員長ら現地調査  南エリアの主要箇所巡り  (南紀熊野ジオパーク )
2022年08月11日
69 没後30年、中上健次を語る(終)  熊野大学で講師陣ら  (新宮市 )
2022年08月11日
70 創刊30周年迎える  「色川だより」38号発行  (那智勝浦町 )
2022年08月11日
71 来年こそは関西大会へ  近大新宮吹奏楽部が金賞  (新宮市 )
2022年08月11日
72 夏空にヒマワリぐんぐん  高さ4・5㍍超に  
2022年08月11日
73 市内17カ所に募金箱設置  打ち上げ花火を目指して  (熊野市 )
2022年08月11日
74 女子3選手が団体、個人で入賞  東海中学校総体柔道大会  (矢渕中 )
2022年08月11日
75 お悔やみ情報