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2022年04月27日
1 高野坂でシロアリ被害?
 休憩所立ち入り禁止など呼びかけ  (新宮市 )

 新宮市にある世界遺産の熊野古道「高野坂」の休憩所がシロアリ被害を受けている―? 市では現在、休憩所が倒壊する恐れがあるとして、プレートとロープを設置して休憩所の立ち入りおよび使用への注意を呼びかけている。

 「高野坂」は同市広角から三輪崎までの約1・5㌔のコース。こけむした石畳や雄大な熊野灘、四季折々の植物などを眺めながら、ゆっくりと古道歩きを楽しめるコースとして人気のスポットとなっている。

 コース内には本山派山伏(天台宗系)を率いた聖護院宮が熊野三山を巡る際に利用した休憩場所と伝わる「聖護院宮の休憩所跡」があり、現在の屋根付き休憩所もその周辺に位置している。コースのほぼ中間にあり、古道歩きを楽しむ人々の憩いのスペースとなっていた。

 休憩所は、1999年に144日間にわたって開催された地方博覧会「南紀熊野体験博」の頃に和歌山県が設置したもので、設置から20年以上となる。柱部分にシロアリによる被害が見られるほか、柵や床板も経年劣化や蟻害(ぎがい)などにより腐朽している状況だ。

 市担当課によると「管理は市だが県に設置してもらったので抜本的な修理は県が行うことになっている。状況は県に説明している。『高野坂』を歩く際には、危険なので休憩所には近づかないでいただければ」と話している。

(2022年4月27日付紙面より)

倒壊の恐れがある休憩所=新宮市の「高野坂」
経年劣化や蟻害などによる腐朽が目立つ
2022年04月27日
2 防災モデルにしたい
 三輪崎区が防災施設を視察  (新宮市 )

 新宮市三輪崎区の屋敷満雄区長や区の防災担当ら6人が23日、紀宝町の津本防災センターを視察し、津本地区自主防災会(産屋敷誠会長)の取り組みを学んだ。

 津本地区自主防災会は2011年の紀伊半島大水害を教訓に、12年4月に発足。13年に防災センターが完成した。センターを拠点に、防災訓練や炊き出し訓練、子どもから高齢者までの幅広い世代を対象にした防災講話などを継続して開催。地域の防災力向上に努め、16年には「地区タイムライン」を作成し、町と連携を図ってきた。

 子どもから高齢者までが楽しく防災を学ぶ「防災チャレンジ大運動会」も開いてきた。これらの活動が評価され、昨年度の「みえの防災大賞」に選ばれた。

 視察は屋敷区長が津本自主防の取り組みを知り、三輪崎地区のモデルにしようと計画した。同センターで産屋敷会長らが津本自主防の取り組みを紹介。「今後は個別避難計画の策定と南海トラフ地震津波対策の推進を進める予定です。若い人を含めて津本地区全体の防災意識を高め、住民の生命を守るため、頑張っていきます」と伝えた。

 新型コロナウイルス対策として、カーテンの仕切りを設置し、車中泊など分散避難訓練を実施したことを学び、「意識の高さを感じた」「訓練を継続することが大事」などの意見があった。

 屋敷区長は「いい勉強になった。今後も視察し、三輪崎区の防災に生かしたい」と話していた。

(2022年4月27日付紙面より)

取り組みを聞く三輪崎区の関係者=23日、紀宝町の津本防災センター
設備や備蓄品などを視察する
2022年04月27日
3 釣りを通して海を考える
 主催事業で小学生3人ら  (潮岬青少年の家 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家(山口和紀所長)の主催事業「海の環境を考える!本州最南端の魚釣り体験!」が23日にあり、小学生3人とその家族が海との関わり方を考えるきっかけを得るなどした。

 引き続く新型コロナウイルスの情勢により本年度も主催事業の事前告知を県広報紙「県民の友」と公式ホームページのみとし、参加者の数を抑えつつ実施を目指している同家。その最初の実施となるのがこの日の主催事業で、釣れた魚の種類や海に漂うさまざまなものから海の環境を考える内容の日帰り型の体験プログラムを準備して参加を呼びかけた。

 当日は新宮市、串本町、田辺市の小学生3人が家族連れで参加。釣りに詳しい後藤明洋副所長から海のそばで活動するときに注意すべき事柄などを教わった後、浪の浦の船瀬漁港へと移動して釣りに挑戦した。

 釣りざおの先にウキ釣りの仕掛けをつなぎ、餌はオキアミを使用。今回は▽アジ▽ムツ〈幼魚〉▽クロホシイシモチ▽カサゴ▽グレ▽キタマクラ―の6種類が釣れ、キタマクラは猛毒を持つため他の魚と一緒にしたり食べたりしてはいけないことを教わるなどした。

 その後は同家で振り返りをし、今回は釣果がなかったがゴンズイなど毒針を持っている魚もいてかかった場合はじかに触らないなど注意が必要なことも学んだ。釣りをすれば魚が得られる海だが、浜にはいろいろなものが漂着することも写真で紹介。プラスチック類は長く海を漂うと劣化で砕けてマイクロプラスチックとなり、魚が餌と間違えて食べるなど海に悪い影響を与える筋道を連想して日々の生活から海へごみを出さないことの重要さを考えるなどした。

 後藤さんは今回のまとめとして「海は楽しいが、波にさらわれるなど危険と隣り合わせの場所でもある。遊ぶときは海に背を向けず、ライフジャケットを着て楽しんでほしい」と呼びかけてプログラムを締めくくった。

(2022年4月27日付紙面より)

釣り上げた魚を興味津々に観察する参加者ら=23日、串本町潮岬の船瀬漁港
2022年04月27日
4 一字一字に心を込めて
 丸山千枚田オーナーの立て札共同制作  (木本、紀南両高校書道部 )

 熊野市紀和町の丸山千枚田に設置するオーナーらの立て札の共同制作が23日、同市の県立木本高校であり、同校書道部11人と県立紀南高校書道部3人が取り組んだ。

 この取り組みは、地元高校の丸山千枚田との関わりの一環として2011年に木本高校で始まり、翌12年からは両校合同で進められ、今年で12年目となる。杉の間伐材で作った幅9㌢縦75㌢の立て札に、それぞれが鮮やかな墨痕でオーナーの住所と氏名をしたためた。制作は4月から取りかかり、約150枚を予定している。

 木高書道部の奥村海斗部長(17)=3年=は「2回目の経験だが、緊張した。普段は木に書くことがなく、字がにじまないので難しかった」、紀南高校書道部の前田浩志部長(16)=2年=は「初めてだが、緊張で手が震えた。棚田に自分の作品が飾られるのはうれしい」と、それぞれに話した。

 丸山千枚田は、(一財)熊野市ふるさと振興公社が棚田保全の賛同者から出資金を募る「オーナー制度」を採用して保存に努めている。22日現在のオーナー数は125組135口741人。棚田の全体規模は1340枚7・2㌶で、ふるさと振興公社が4・6㌶を管理し、うち1・54㌶がオーナー用となっている。公社がオーナーを対象に取り組む、たいまつをかざして害虫を追い払う「虫おくり」行事は中止が決まっているが、5月21日(土)には「田植えの集い」開催を予定している。振興公社の和平憲一さんは、こうした行事を通じて千枚田の保存に理解が深まるよう期待し、立て札は「28日(木)までに設置したい」とした。

(2022年4月27日付紙面より)

立て札制作に取り組む=23日、熊野市の木本高校書道部室
木本、紀南両校書道部の皆さん
2022年04月27日
5 新宮高男子Bが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2022年04月27日
6 楽しく競技に慣れ親しむ
 黒潮ミニバスケットボールクラブ  (進め!!青春 )
2022年04月27日
7 串本古座が優勝飾る
 3年ぶりの連盟杯春季大会  (紀南バレーボール連盟 )
2022年04月27日
8 串本オーシャンズ連覇
 第42回マクドナルド・トーナメント  
2022年04月27日
9 お願い額433万円に設定  日赤和歌山県支部新宮市地区  (協賛委員会 )
2022年04月27日
10 感染対策、引き続き徹底を  市長が動画でメッセージ  (新宮市 )
2022年04月27日
11 選管が当選証書付与  堀順一郎氏代理人に  (那智勝浦町 )
2022年04月27日
12 給食にも影響及ぶ  食材費の高騰受けて  
2022年04月27日
13 本年度最初の避難訓練  下里小で地震・津波想定し  (那智勝浦町 )
2022年04月27日
14 ハナショウブ鮮やか  季節先取り1輪のみ  (新宮市 )
2022年04月27日
15 ナニワイバラ白く彩る  青木宏之さん宅の庭で春真っ盛り  (那智勝浦町 )
2022年04月27日
16 町長賞1席に楠本憲平さん  第3回石垣記念館写真展  (太地町 )
2022年04月27日
17 出場目指して試技に臨む  県消防救助技術会選考会  (串本町消防本部 )
2022年04月27日
18 出会い、楽しみ、交流へ  対象広げ新子育てサロン  (紀宝町 )
2022年04月27日
19 ハマヒルガオが花の盛り  新宮・王子ヶ浜海岸で  
2022年04月27日
20 琵琶を弾じ、平家を語る  荒尾努さんが平曲奉納  (熊野那智大社 )
2022年04月27日
21 お悔やみ情報
  
2022年04月23日
22 青天の下、元気よく
 住民らがこいのぼり設置  (新宮市熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は22日、新宮市熊野川町日足道路バイパス付近の水田で、毎年恒例のこいのぼり設置作業を実施。世界平和や地域活性化などへの願いを込めた。

 2011年9月の紀伊半島大水害からの復興への願いを込め、また「地域の人々を元気づけたい」との思いから、地元住民らが設置を始めて10回目。なお、今年もおととし、昨年に引き続き、災害復興イベント「鯉のぼり祭り」は新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、中止となった。

 11年まで町内イベントで使用し、熊野川行政局で保管していたこいのぼりは水害の際に全て流出。現在使用しているこいのぼりは、熊野川行政局が新聞などで呼びかけを行い、県内各地から集まったものだ。

 この日は会員と行政局職員ら約10人が設置作業に当たった。熊野杉の間伐材で作った高さ約12㍍のポール6本を立てて取り付けると、30匹のこいのぼりは青天の下、風を受けて元気に泳いだ。

 こいのぼり設置期間は5月13日(金)ごろまで。下阪会長は「新型コロナウイルス感染症のまん延やウクライナ情勢など暗い話題が続いている。少しでも明るい話題になれば。世界の平和と地域の活性化への思いを託して設置しました」と話していた。

(2022年4月23日付紙面より)

青空を泳ぐ30匹のこいのぼり=22日、新宮市熊野川町
会員ら約10人が設置作業を行った
2022年04月23日
23 ヒジキが広域で不漁
 一部は解禁見送りも  

 那智勝浦町の各漁業協同組合でこのほど、組合員のヒジキ漁が解禁。しかし収穫量は少なく、新宮市三輪崎や太地町の漁協は、資源量確保のため解禁自体を中止している。広域の不漁は「黒潮大蛇行」による海水温の上昇が、原因の一つと考えられている。

 和歌山東漁協浦神支所では、19日に解禁となった。解禁したばかりのため、今年の収穫量はまだ不明だが、4~5年前は5㌧から10㌧ほどあったのが、昨年は300㌔ほどに減少した経緯がある。支所の職員は「今年も200から300㌔ほどではないか」と予想している。

 浦神では初日の19日、組合員が漁港で収穫したばかりのヒジキを広げて干す姿が見られた。2日ほど干して乾燥させ、ごみなどを取り除いた後、浦神支所の市場に出すという。干す作業を行う80歳代女性は「今年は量が少なく、サイズも短い」とこぼしていた。

 なお、浦神に先だって宇久井漁協は1日に、和歌山県漁協勝浦支部、和歌山東漁協那智支所は14日に解禁。しかし宇久井は「近年も今年も収穫はなし」。勝浦や那智は19日午後4時現在で「目立った収穫は見られない」という。勝浦と那智は、昨年の収穫量は10㌔や20㌔と、ほぼ無いに等しい状態だったため「採りに行く人自体があまりいないのかも」と話していた。

 太地町漁協と三輪崎漁協は、解禁自体を見送った。太地は「見送りは3年連続。サイズが小さく、採ったら育たなくなる」。三輪崎は「去年も今年も見送り。磯枯れ(磯焼け)してしまっている」と語った。

 ヒジキ不漁は広範囲にわたっており、当地方の特産品の一つである、串本町の「姫ひじき」も、生育不良で2年連続の収穫断念となっている。同町串本にある県水産試験場は、生育不良の原因の一つを「黒潮の大蛇行」であると分析。

 黒潮の「枝」が流れ込むことで海水温が年間を通じて高くなるほか、潮流にも影響を与えていると考えられている。この状況は当然、串本町に限定ではなく、那智勝浦町、太地町、新宮市三輪崎も同じと思われる。

(2022年4月23日付紙面より)

収穫したヒジキを広げて干す=19日、那智勝浦町浦神
2022年04月23日
24 給食にも提供されるレンゲ米
 食を支える「地元産」㊦  

 熊野地域の特産品といえば、かんきつや海産物を思い浮かべるが、お米もふるさと納税の返礼品に並ぶなど人気を集めている。山間部を中心に田園風景が広がり、米作りに適した条件がそろう熊野地域にはいくつものブランド米がある。熊野市紀和町丸山千枚田の「丸山千枚田米」、御浜町尾呂志の「尾呂志米」、紀宝町の「飛雪米」「レンゲ米」などがそうだ。中でもレンゲ米は「地元産」として学校給食に提供されている。

  □     □

■レンゲ米



 コシヒカリのレンゲ米を栽培し、町レンゲ米栽培部会(中西和益代表)に所属する井賀淳也さん(38)は「12~13年前から取り組んでいる。10月には田んぼにレンゲの種をまき、花が咲く前の3月に耕運して肥料にしている。一手間多くなるが、安心な食材を届けるため今後も作り続けたい」と話す。

 かつて、春の田んぼにレンゲの花が咲く光景は珍しくなかった。レンゲ米は、昔から伝わる栽培方法「レンゲ農法」で作った米。今では苗を植える前に畑を作り、レンゲをすき込むことにより自然の窒素を土壌に発生させ、それを有機肥料として利用している。

 農薬や化学肥料を極力使わずに栽培できることから、2002年から同部会が取り組みを開始。「安心安全な地元食材を子どもたちに」との思いで、町内の学校給食に提供するようになった。

 会員5人が約1150㌃の田んぼで栽培し、昨年度は給食用に1万4400㌔を収穫した。本年度は町内7小中学校で計900食分、1日約70㌔を用いており、地元産品が学校給食を支えている。

(2022年4月23日付紙面より)

レンゲ米を栽培する井賀淳也さん=20日、紀宝町大里
町給食センターで調理されるレンゲ米=同日、紀宝町神内
2022年04月23日
25 玄関水槽などリニューアル 式典や行事開き今後に弾み (串本海中公園センター)

 串本町有田にある串本海中公園センター(鈴木一正代表取締役、黒田徳仁支配人)が22日、施設の一部改修を終えリニューアルオープンした。

 改修内容は▽水族館玄関水槽のリニューアル▽ウミガメプールデッキの作り替え▽レストラン「アクロポーラ」と水族館の連絡道の舗装替え▽同館壁面のデザイン変更と芝生広場への木製テーブル・いす配置による滞留環境創出―など。

 玄関水槽は、入って左側の水槽が築50年を経て水漏れなどが続いたため更新整備。幅4㍍、水深1㍍、奥行き1・5㍍の水槽を新たに据え、串本の海の浅海の様子を伝える展示へと変更。併せて周囲にファンタジックな海の絵柄を配して明るいイメージの演出を図っている。

 この日は開館に先だって式典があり、同センターの親会社・株式会社鈴木商会(鈴木一正代表取締役社長)を代表して高橋正志専務取締役は「運営を引き継いで以降17年間続けられたのは、串本の海の豊かさと来館者の愛好、関係者の力添えあればこそ」と感謝。鈴木社長を筆頭にしリニューアルに至った経緯を報告し「これからも愛されるよう、このリニューアルを機に心を入れ替えて串本の海を守る」と決意を掲げて引き続きの愛好を関係者らに願った。

 来賓を代表して平井治司副町長と南紀串本観光協会の島野利之会長が同センターの今後の弾みを期待しつつ祝辞を披露。高橋専務取締役と平井副町長、和歌山東漁業協同組合の垣下良夫副組合長で除幕をしてリニューアルを祝い、同館の森美枝館長は愛される水族館として今後も努める、同センターの黒田支配人は美しい海を守り次の世代に残す、とそれぞれ決意を掲げて関係者の立ち会いに感謝した。

 以降、記念行事として串本町立串本西小学校(福島恵美校長、児童39人)を招待し、館内見学やウミガメ放流の体験機会も提供した。

(2022年4月23日付紙面より)

除幕でリニューアルを祝う高橋正志専務取締役(左から3人目)ら=22日、串本海中公園センター水族館
記念行事で招待した串本西小に新しい玄関水槽を紹介
2022年04月23日
26 アキラ自動車が優勝 第177回職場対抗ボウリング大会 
2022年04月23日
27 38度以上の発熱なし  小児ワクチン、副反応報告  (新宮市医師会 )
2022年04月23日
28 町政への関心、投票率の回復は  過去45年間で減少続く  (那智勝浦町長選 )
2022年04月23日
29 青空の下でコンサート  吹奏楽部が昼休みに  (近大新宮 )
2022年04月23日
30 わかやまおもてなしPR映像完成  きのくに線活性化プロジェクト  (和歌山県 )
2022年04月23日
31 およげ!こいのぼりくん  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2022年04月23日
32 ストレッチマシンを体験  改修終えた体育文化会館で  (那智勝浦町 )
2022年04月23日
33 宿泊避難支援事業活用を  上限増額、実施期間は通年に  (新宮市 )
2022年04月23日
34 体操や歌で楽しいひととき  いっぷく亭、4カ月ぶりに  (紀宝町 )
2022年04月23日
35 連携を強めて楽しく  熊野ラグビー開校式に約50人が参加  (熊野市 )
2022年04月23日
36 児童文学の成立に触れる  かんりん文庫読書講演会  (串本町 )
2022年04月23日
37 真っ赤な「まりひめ」堪能  太田小児童がイチゴ狩り  (那智勝浦町 )
2022年04月23日
38 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第48回】風景は食卓と土をつなぐ  

 食育と聞くと、農業体験が大切だと思っている方が多くいらっしゃいます。確かに、子どもたちが農業に触れて、食べ物がどんな風に育ち、どう収穫されているかを知ることは、とてもいい食育になると思います。東京でも、そのために田んぼや畑を借りて、子どもに農業体験をさせる家庭もあるくらいです。ただ、どこの家庭でもできることではありませんよね。わが家も、娘が3歳になる前にたった一度だけ、稲刈り体験をさせてみましたが、11歳の今では何も覚えてないそうです(笑)。そこからも機会があればやらせたいとは思うものの、時間もかかるし、なかなかできず、今日まできてしまいました。でも、体験だけが食育ではありません。私は、そんなご家庭に風景で食育することをお勧めしたいと思います。

 例えば今なら田植えの時期ですよね。車で走っていると、水の張った田んぼや、田植えをしている様子を目にすることができます。そんなときに、「あ、田植えをしているよ!」と子どもに声をかけて、その様子を見せるだけでも、十分食育になるのです。手で植えているのか、機械で植えているのか、農家の方はどんな服装で、どんな体勢で仕事をしているか、稲はどんな様子か。一つの田んぼにどれくらい植えられるのか。そんなことを田んぼを見ながら話すだけでも、子どもたちの中にはその風景が確実に残ります。今の時期に植えて、田んぼの水量を調節したり、雑草を抜いたり、手を入れてやっと秋に収穫できること。そこから稲刈りをして、脱穀をしてもみ取りをして、さらに精米をして、白いお米ができること。そんな説明をしてあげると最高ですよね。そして、家でお米を食べるとき、「今日見たよね」とその風景の話をもう一度してみてください。お米がいかに手間をかけて育てられているかが、よく分かると思います。1本の稲から採れるお米はたったの約70粒です。稲1株には22本の穂がついているので、1株から採れるお米は約1540粒! お茶わん1杯は、約3250粒といわれていますから、2株と少しのお米が必要です。そんなお話もぜひしてあげてください。

 田んぼでなくても同じです。畑を通りかかったら、「これはなんの畑かな」と一緒に見てみるだけで、立派な食育になります。今の季節は畑の上にできる作物もたくさんありますから、掘らなくても何の畑か分かりますよね。分からないときは、一緒にスマホで調べるのもお勧めです。農家の方に聞いてみるのもいいかもしれません。風景は、食卓と土をつないでくれる先生なのです。特に熊野地方には豊かな自然があるからその機会はとても多いと思います。

 これからゴールデンウイーク。どこかに出かけられるご家庭もたくさんあると思います。いつも見慣れた景色より、風景に目をやる機会も増えますし、子どもの印象にも残りやすいので、ぜひ一緒に探してみてください。食べ物と子どもの距離がグンと近くなると思います。

(2022年4月23日付紙面より)

2022年04月22日
39 地球のために祈りを
 世界平和など願い祈願祭と奉納奉告祭  (熊野速玉大社 )

 「アースデー(地球の日)」(4月22日)を前にした21日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で地球温暖化抑制と世界平和の祈りを込めて祈願祭が執り行われた。併せて、熊野地方を拠点に創作活動を行うアーティスト・平野薫禮(ぐれ)さんが八咫烏(やたがらす)をモチーフに製作した鏝絵(こてえ)作品「導き」の奉納奉告祭も斎行された。

 4月22日は「アースデー(地球の日)」。1969年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)により提唱され、アメリカ・サンフランシスコ市のジョセフ・アリオト市長(当時)が翌年3月21日にその概念を採用。同年4月22日にアメリカで行われた環境保護運動を記念し、ゲイロード・ネルソン上院議員が同日を「アースデー」と宣言した。全米各地で活動が開始され、現在の環境保護運動の先駆けともされている。

 地球環境について考える日「アースデー」には▽気候変動に対応する▽保存修復▽食品と環境▽プラスチック汚染を終わらせる―などの課題に対して、国際的な取り組みが行われている。日本においても、限りある地球の資源や環境について考える機会を設ける目的で、各地でイベントや会議などが展開されている。

 平野さんは、同大社が展開する地球環境保護運動の取り組みに賛同し、作品を製作。着手したのは1年半ほど前だが、何度も作り直すうちにしっくいの魅力に取りつかれ、このほど横75㌢、奥行き65㌢、高さ72㌢、重さ18㌔の八咫烏を完成させた。

 「本来、日本人は持続可能に生きてきた。神道の教え、上野宮司のお話に共感し、自分にできることは何かを考えながら製作しました」。

 地球が危機的な状況であるにもかかわらず戦争が起こっている現状を憂い「自然が壊されていることに心を痛めている。(作品が)多くの人のインスピレーションのもとになれば」と話す。

 上野宮司は作品に対し「地球・自然・社会などの環境を良い方向に導いてほしいといった願いを込めて製作いただいた」と感謝。「人類は自分たちの幸せのために地球を作り替えてきた。また、幸せを願いながらも自分たちの手によって戦いを起こしている。地球のため、世の中の平和のためには意識して生きることが大事では」と話していた。

  □     □

■メッセージステッカーも製作



 同大社ではこのたび、地球環境保護活動の一環として、同メッセージステッカー「地球のために 全ての祈りを」を製作した。初穂料(400円)は環境保全活動の支援金として全額寄付される。上野宮司は「多くの人に活動にご賛同いただければと願っています」と話している。問い合わせは同大社(電話0735・22・2533)まで。

(2022年4月22日付紙面より)

鏝絵を奉納した平野薫禮さん(右)と(左から)上野顯宮司、斎主を務めた上野潤権宮司=21日、熊野速玉大社
メッセージステッカー初穂料は環境保全のために寄付される
2022年04月22日
40 神倉小に雑巾寄贈
 千穂第一地区福祉委員会  (新宮市 )

 新宮市の千穂第一地区福祉委員会(玉置裕委員長)は20日、市立神倉小学校(藪中秀樹校長、児童425人)に雑巾200枚を寄贈した。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からサロンなど同委員会の活動が制限される中、会員たちが各家庭で昨年夏ごろから雑巾を制作。寄贈は9年前から毎年行われている。

 サロンは寝たきりや引きこもり防止、住民同士の交流を目的に2011年から始まり、同市の神倉老人憩の家で季節感のある折り紙の壁飾りやお茶会など、さまざまな行事を企画して開いている。今後も引き続き感染状況を注視しながら活動していく方向だという。

 この日は玉置委員長と堀川敏子副委員長、二河真理副委員長が来校。藪中校長に手縫いの雑巾を手渡した。玉置委員長は「新型コロナの影響によりタオルの入手が困難ではありましたが、自分たちが暮らす地域の学校と子どもたちに少しでも何かできないかと、みんなで協力して作りました。いろんなことに役立ててもらえれば」。

 藪中校長は「毎年、皆さんに心を込めて作っていただいていることをありがたく思います。雑巾を通じて地域の方々とのつながりも生まれている。清掃時や消毒など、使用する機会が多いため有効に活用させていただきます」と感謝していた。

(2022年4月22日付紙面より)

藪中秀樹校長(右)に手縫いの雑巾を手渡した=20日、新宮市立神倉小学校
2022年04月22日
41 タイムラインなどを視察
 菰野町議会の「新政みらい」  (紀宝町 )

 紀宝町に19日、菰野(こもの)町議会の最大会派「新政みらい」の議員4人が視察に訪れ、紀宝町のタイムライン、子ども議会の取り組みを研修した。

 視察は2年ほど前に計画していたが、新型コロナウイルスが拡大する中で延期となっていた。紀宝町からは町議会の榎本健治・議会運営委員長、萩野進也・総務産業常任委員長、市川潔・教育民生常任委員長と担当職員が出席した。

 菰野町議会議長を務める中山文夫さんが「山に囲まれた菰野町で津波の被害はないと思うが、どんな災害が起こるか分からない。避難所の設置などを含め、紀宝町の事業などを参考にしたい」とあいさつした。

 担当職員がタイムラインを含む紀宝町の防災対策を紹介。簡単で分かりやすく迅速に情報共有できるようになった「町新防災情報システム」について、「雨量、水位、ダム情報、カメラ画像など必要な情報を収集、集約して一元管理が可能となった。防災行政無線やホームページ、ツイッター、登録制メールとも連携しており、情報配信も容易に行うことができる」と説明した。

 議員4人は、タイムライン状況が確認できるタブレットを操作し「高齢の方でも使いやすいと感じた」などと話していた。

(2022年4月22日付紙面より)

紀宝町の取り組みなどを聞く菰野町の議員=19日、紀宝町役場
2022年04月22日
42 必要不可欠な電子文房具
 高1、中1にiPad配布  (近大新宮 )

 近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)は19日、高校1年生および中学1年生の計154人に最新型のタブレット端末「iPad(アイパッド)」を配布した。

 「情報通信技術(ICT)教育を推進する上で必要不可欠な電子文房具」との位置付けで、学校所有の機器を貸し出す方式ではなく、生徒所有の文房具として学校や家庭での学習に活用する。

 同校ICT教育部(小西統部長)が中心となり、操作性やセキュリティー面を考慮して機種を選定。ゲームアプリのダウンロードやネット閲覧には制限をかけており、校内にはシステム・端末トラブルに対応する窓口を設置してサポートに当たる。

 iPadを受け取った生徒たちは「画面が大きい」「ピカピカ」と喜び、家庭に持ち帰って初期設定を行った。翌20日には早速、中高一貫コースの高校1年A組で総合学習に活用。高校1年生の学年行事で行うプレゼンテーションに向け、Keynote(キーノート)アプリでスライドの編集やリハーサルに励んだ。

 中村悠寿君(高1)は「普段からiPhone(アイフォーン)を使っているので、操作性はそれほど変わらないが、画面が大きくて細かい編集作業がしやすい。ノートパソコンよりも気軽に使える」。

 教職員からも「昨年10月ごろに教職員用のiPadが配布され、プロジェクターにiPad画面を表示させるミラーリングや、端末同士でデータのやりとりをするエアドロップ機能を活用してきた。非常に効率が良くなる」と評判は上々だった。

(2022年4月22日付紙面より)

iPadを受け取った中学1年生=19日、近畿大学附属新宮高校・中学校
それぞれの端末を使って編集作業
2022年04月22日
43 各チームが熱戦展開
 ホップリーグ3部東牟婁ブロック大会が開幕  
2022年04月22日
44 「文藝」夏季号で中上健次特集  中上紀さんと宇佐見りんさん対談も  
2022年04月22日
45 IR計画、事実上の頓挫  県議会で計画を否決  (和歌山県 )
2022年04月22日
46 サンリオキャラが応援隊に  那智勝浦町、北山村などからスタート  (和歌山県「共通返礼品」 )
2022年04月22日
47 ブリやタイ、海の食材も豊富  食を支える「地元産」㊤  
2022年04月22日
48 火災8件、救急1328件の出動  令和3年消防統計まとまる  (串本町消防本部 )
2022年04月22日
49 近隣道路の草引きに励む  高池在住の上村廣美さん  (古座川町 )
2022年04月22日
50 大玉仕立てのタマネギ収穫  潮岬こども園の4、5歳児  (串本町 )
2022年04月22日
51 新聞紙で作ってみよう!  「かぶと」を工作  (こども新聞 )
2022年04月22日
52 投票する人「決めている」99人  有権者132人にアンケート  (那智勝浦町長選 )
2022年04月22日
53 お悔やみ情報
  
2022年04月20日
54 台風通過などが原因か
 熊野川などで水位上昇  (紀南河川国道事務所 )

 新宮市や紀宝町の新宮川水系で17日から18日にかけて水位が上昇し、市田川や相野谷川において17日、水防団待機水位に達した。新宮市の熊野速玉大社裏の熊野川河川敷では堤防近くまで水が迫り、近隣住民は「大雨も降ってないのになんで」と不安げな表情を浮かべていた。

 河川を管理する国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所では、市田川(下田観測所)、熊野川(成川観測所)、相野谷川(高岡観測所)の3カ所に「避難目安の水位ライン」を設置。同事務所ホームページで24時間ネット配信しており、洪水時にはスマートフォンなどで避難目安を確認することが可能となっている。

 17日から18日にかけては市田川と相野谷川の基準観測所でそれぞれ白色の水防団待機水位を突破。熊野川の成川地点でも同水位に達する勢いで川の水が河口側より上昇。散歩のためによく熊野川河川敷を訪れる近隣住民は「散歩に来たけど水が来ていて、無理だと思って引き返してきた。海から水が逆流しているのでは」と困惑。市田川流域でも不安げな顔で川をのぞき込む住民らの姿があった。

 同事務所は水位が上昇した理由として「先週中ごろから発生した大潮と、時期を同じくして太平洋側を通過した台風1号の影響では」と見解。台風の影響で波が押し寄せたが、雨が降らなかったことから河口に砂がたまり、河川の水をせき止めている状況にあるという。

 雨が降れば自然に水が流れる道ができるとのことだが、同事務所では人工的に筋を入れ、砂州が開口しやすいように処理する段取りを計画しており「川の監視は常にしている。地域の方々には不安を感じさせてしまっているが安心してほしい」と話している。

(2022年4月20日付紙面より)

さまざまな要因が重なり、水位が上がった=18日、新宮市の熊野川河川敷
市田川の様子=同日
2022年04月20日
55 大きな成長願って
 高田川などに稚アユ放流  (熊野川漁業協同組合 )

 アユ釣りシーズンを前に熊野川漁業協同組合(大嶋邦嗣組合長)は18、19の両日、管内流域に稚アユ計1500㌔を放流した。

 18日には四村川350㌔、赤木川上流250㌔、同川下流200㌔、19日は大塔川350㌔、三越川100㌔、本宮と敷屋で各50㌔を放流。新宮市の高田川では、同組合高田川地区の岡根良安さんら8人が体長7~10㌢の稚アユ150㌔を丁寧に放していった。

 岡根さんは「天候にも恵まれ、無事に放流を終えることができて安心しています。稚魚のサイズも思っていた以上に良かったので、これから大きく成長してくれるのが楽しみ。新型コロナウイルスも油断できない状況にあるため、アユ釣りが解禁になった際には感染対策をしっかりと施していただき、楽しんでもらえれば」と話していた。

(2022年4月20日付紙面より)

丁寧に稚アユを放流する組合員=19日、新宮市高田
2022年04月20日
56 総会で解散の節目つける
 更生保護女性会古座分会  (串本町 )

 串本町更生保護女性会古座分会(川名千代美会長、会員29人)が18日に町民文化センターで本年度総会を開き、会計の精算方針を決めるなどして解散の節目をつけた。

 同分会は2000年5月に旧・古座地区更生保護婦人会として発足。03年に旧・古座町更生保護女性会となり、05年の自治体合併後は同分会として活動を続けてきた。

 解散は川名会長以降の後任が見いだせない状況やそれを踏まえて今年1月に実施した会員対象アンケートで過半数が脱退の意向を示した状況を受け、役員会で判断。前年度末で県更生保護女性連盟を脱退し、新型コロナウイルスの情勢で年度をまたぐ形となったが本年度総会を最終の活動として開くこととした。

 当日は会員18人が出席。御歌・綱領・県連盟歌を静聴して更生保護女性の精神を振り返った後、川名会長は解散のいきさつを報告し「会員同士が気心の知れた仲で、無理をしないで楽しみながらをモットーにボランティア活動を目指してきたいい団体。会長として解散だけは回避したかったが、できなかった。解散後も今までの更女の活動で培ってきたことを生かし、適度なおせっかいおばさんとして自分にできることを地域の中で生かしてほしい」と思いを伝えた。

 来賓として田嶋勝正町長、潮﨑伸彦教育長、牟婁保護司会の生熊和道会長、町福祉課の高岡茂樹副課長が出席し、田嶋町長は「地域にとっても行政にとってもさみしく残念。22年間の尽力にお礼申し上げ、これからも(それぞれの立場で)地域の安全安心のために尽力いただきたい」と願い、旧古座町域の展望を伝えて最後まで会員であり続ける状況を添えた。

 潮﨑教育長も同様に町内の青少年の現況を伝え添えて協力を求め、生熊会長は同保護司会が同分会とともに積んだ研修の思い出を振り返り「罪を憎んで人を憎まず」の精神を今後も生かすことを願うなどした。

 東嘉容副会長を議長に立てて前年度の事業報告案や決算案を承認し、アンケート結果を確認。会計の残額精算については川名会長から串本分会へ入会する10人で決めてほしいと提案があり、それを承認した。

(2022年4月20日付紙面より)

解散の経緯と思いを伝える川名千代美会長=18日、串本町民文化センター
総会に出席した会員の皆さん
2022年04月20日
57 悠々と泳ぐこいのぼり
 まなびの郷で「バルーン展」  (紀宝町 )

 5月5日の「こどもの日」を前に、紀宝町生涯学習センターまなびの郷にこいのぼりが登場した。施設内のエントランスでは「こいのぼりバルーン展」が始まり、119匹のかわいいこいのぼりが訪れた人たちを楽しませている。

 正面玄関のポールでは、10匹のこいのぼりが春風に吹かれ、気持ち良さそうに泳いでいる。いずれも同5日(木・祝)までで、開館時間は午前9時~午後9時。

 MANABI☆ボランチ(千葉寛訓代表)が取り組んだ。バルーン展は、地域との触れ合いイベントとして初開催。うどの幼稚園と鵜殿保育所に依頼し、全園児がこいのぼりバルーンに色を塗り、カラフルな作品を完成させた。

 MANABI☆ボランチは、町民の生涯学習の推進、子どもの居場所づくりをはじめ、ボランティアイベントなど各種事業を展開しており、新型コロナウイルスの影響で活動が制限されてきたが、昨年は「ハロウィン仮装フォトコンテスト」を開催した。

 来年度以降もバルーン展を継続する予定で、他の保育所にも協力を依頼するという。

 屋外のこいのぼりは、通学や散歩などで近くを通る子どもたちに、こいのぼりを見てもらおうと、昨年に続いて飾った。

 まなびの郷は高台にあり、鵜殿運動場を利用する子どもや高齢者らも眺めていた。MANABI☆ボランチのスタッフは「近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください」と呼びかけている。

(2022年4月20日付紙面より)

園児の作品が並ぶ「こいのぼりバルーン展」=18日、紀宝町生涯学習センター「まなびの郷」
今年も登場したこいのぼり
2022年04月20日
58 福嶋信清さんが優勝
 2022年度スクラッチ杯  (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
2022年04月20日
59 下里・宇久井合同が制す
 県中学校サッカー選手権大会  (東牟婁予選 )
2022年04月20日
60 JUNTOSが好スタート
 県クラブユースU―15サッカー選手権  
2022年04月20日
61 小6・中3を対象に実施  全国学力・学習状況調査  (新宮・東牟婁 )
2022年04月20日
62 通学利用の生徒に動揺  JR新宮―白浜間の赤字  
2022年04月20日
63 必要とする人のために  勝浦LCが献血奉仕活動  (那智勝浦町 )
2022年04月20日
64 ダンスや歌で会場を魅了  丹鶴ホールで「もののけの森のフラメンコ」  (新宮市 )
2022年04月20日
65 上流目指して跳ね泳ぐ  滝の拝でアユの滝越え  (古座川町 )
2022年04月20日
66 本州最南端で愛を叫ぶ  ハルゼミの羽化始まる  (串本町 )
2022年04月20日
67 入賞39作品発表したたえる  文化セで第30回授賞式挙行  (串本海中フォトコン )
2022年04月20日
68 金山が優勝し、県大会へ  県スポ少軟式野球交流大会  
2022年04月20日
69 自慢の庭を公開中!  オープンガーデン熊野  (熊野市 )
2022年04月20日
70 現職、新人の一騎打ち  5日間の選挙戦スタート  (那智勝浦町長選 )
2022年04月20日
71 お悔やみ情報
  
2022年04月05日
72 桜奉奠、春の訪れ祝う
 新宮神社でさくら祭り  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内にある新宮神社で3日、例祭(さくら祭り)が執り行われた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長たち約30人が参列。桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)し、春の訪れを祝った。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 同神社は2019年に御代(みよ)替わりの年の記念事業として修復工事を実施した。鬼瓦と拝所の瓦は、当時(江戸時代のものとされる)のものが利用されているという。

 祭典では小雨の中、上野宮司が祝詞を奏上。その後、参列者が桜の枝を手に玉串をささげていった。この日は雨天のため、巫女(みこ)たちによる舞の奉納は取りやめとなった。祭典終了後には、関係者らによって参拝者らに厄払いの餅が配られた。

 上野宮司は「あいにくの天候となりましたが、無事に滞りなく神事を終えることができました。新型コロナウイルスの影響が厳しく、まだまだ油断できない状況にある。不安でつらい日々が続く中でも希望を持ち、いい一年となるよう願っています」と話していた。

(2022年4月5日付紙面より)

上野顯宮司や参列者が桜の枝をささげた=3日、新宮市の熊野速玉大社
2022年04月05日
73 じゅんかんバスの新車両納車
 4月上旬から運用予定  (太地町 )

 太地町に3月30日、町営じゅんかんバスの新車両が1台納車された。町公民館駐車場では車両を販売した和歌山トヨタ自動車株式会社新宮店の玉置直人さんらが町職員に対し、車載装備などを説明した。4月上旬から運用される予定。

 じゅんかんバスは2001年に運行が開始され、町民の意見や周辺道路網の変化などにより時刻および経路の改編を行ってきた。町には路線を一般的な形で走行する通常タイプ(大型)のバスと、手を上げた場所から乗車できる自由乗降タイプ(小型)の2種類がある。

 今回の車両は14人乗りのハイエースコミューターで自由乗降タイプに使用される。目立ちやすい青色のカラーリングに加え、高齢者が利用しやすいように手すりや補助ステップを設置。車内放送用マイクも完備した。旧車両と併せて運行されるが、この車両をメインとして使用するという。購入費用は476万5880円。

 デザインを手掛けた太地町立くじらの博物館の中江環副館長によると、町を象徴する「イソヒヨドリ」「ハマセンダン」「ハマユウ」が描かれており、きれいな海と自然豊かな山の緑に加えて、降り注ぐ太陽やセミクジラ、コビレゴンドウが囲むシンボル的なデザインになっているという。

 中江副館長は「町から依頼を頂いた。太地町の象徴的なものを組み合わせてデザインしました。町民の皆さまや観光客の方々にもなじみやすいものになればうれしいです」と話した。

 三軒一高町長は「町民の皆さまに気付いていただけるように目立つ色にしてほしいとお願いしていた。今後は自動運転のカートも整備していきます。一つ一つ進歩していけるように努めていきたい」と語った。

(2022年4月5日付紙面より)

納車された新車両のじゅんかんバス=3月30日、太地町公民館駐車場
町の象徴的な動植物などが描かれたシンボル的なデザインが特徴
2022年04月05日
74 総当たり戦や対抗戦で対戦
 子ども会チーム対象に大会  (串本町 )

 串本町立体育館で2日、子ども会のドッジボールチームを対象にした交流大会があり、町内外の3チームが総当たり戦や対抗戦で試合に臨んだ。

 新型コロナウイルスの情勢によりドッジボール競技による交流を目的とした県大会が2年続けて中止となり、とりわけチームの準主力(=主に5年生)、主力(=主に6年生)として練習を続けたが活躍の機会がない状況はかわいそうだと感じた東牟婁地方子ども会連絡協議会が今年2月の郡大会実施を計画したが、これも県へのまん延防止等重点措置適用で実現できず。

 諦めきれない指導者陣は郡大会の会場地・串本町の教育委員会に交流会の実施を掛け合い、年度をまたぐ形となったがこの日の活躍の機会創出へとこぎ着けた。

 急きょ実施で常連団体の一部は参加が間に合わなかったが、当日は潮岬と太地、競技熱が高まり昨夏結成した大島の3チームが参加。ウオーミングアップを経て総当たり戦をし、その後は3チーム混合で即興チームを作り6年生対5年生、5年生以下対5年生以下の試合にも臨んだ。

 6年生対5年生の1セット目は6年生が圧勝し、2セット目は接戦となったが僅差で6年生が勝利。潮岬の6年生(現・中学1年生)メンバーは「5年生は強かったけど、まだまだ強くなれると思った。潮岬は今日の試合で全勝したけれど、みんなが強くてチームワークも良かったからだと思う。下級生も努力とチームワークで頑張ってほしい」と話し、下級生の対抗戦を見届けた。

 閉会に当たり指導者を代表して山本誠士さんは最高学年が実力を託す良い機会になったとし、この交流を励みにしてこれからも楽しんでドッジボールに挑戦してほしいと呼び掛けて締めくくった。

(2022年4月5日付紙面より)

6年生(赤)対5年生の試合の様子=2日、串本町立体育館
2022年04月05日
75 商売繁盛や大漁を祈願
 2年ぶりの餅まきも  (大勝浦「弁天祭」 )

 那智勝浦町の大勝浦地区にある弁天島の例大祭「弁天祭」が3日、大勝浦漁民集会場であった。弁天島保存会(猪飼伸、宏(こう)両代表)など17人が参列、商売繁盛や大漁、芸能上達などを祈願した。2年ぶりの餅まきもあり、にぎわいを見せた。

 本来は弁天島で営まれるが、雨天のため会場を移した。またコロナ禍の影響で、昨年は保存会の役員5人だけが参加して神事のみ実施、餅まきもなかった。今年は場所こそ移したが、例年通りの内容での実施となった。

 祭壇には旬の野菜や果物のほか、マグロも供えられていた。勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が神事を担当し、祝詞を奏上。参列者が順次、玉串をささげて祈った。

 髙橋宮司は、玉串の意味を説いたほか、同じ祭りを毎年続けられることを「ありがたい。コロナ禍の時代だからこそ、余計に感じる。これが日本の伝統」と伝えた。

 餅まきでは、約30人の近隣住民が集まっていた。保存会の会員らが、約50㌔の餅と、袋に詰めた菓子を盛大にまいた。集まった住民らは、歓声を上げて餅や菓子を集めていた。

 伸代表(43)は「大阪から毎年来てくれる人が、遠方にもかかわらずまた来てくれた。弁天祭も無事終わり良かった」と感想。

 宏代表(41)も「雨で場所は変わったが、例年通りの弁天祭ができて良かった。餅まきも喜んでもらえたし、菓子まきは初めてだったが、子どもらが喜んでいて良かった」と話した。

 弁天島は古くから「勝浦三景」の一つに数えられる景勝地で、島には「白蛇弁天」が祀(まつ)られている。パワースポットとしても注目を集め、コロナ禍の前は弁天島を目指す外国人観光客の姿もあった。

 弁天祭はこの弁天島を会場に、1年で最も潮が引く旧暦の3月3日に合わせて実施している。好天なら干潮時には磯伝いに歩いて島に渡ることができる。

(2022年4月5日付紙面より)

約50㌔の餅を盛大にまいた=3日、那智勝浦町の大勝浦漁民集会場
2022年04月05日
76 「自分の体は大切なもの」  親子向けに性教育講座  (紀宝町 )
2022年04月05日
77 手話通訳の重要性も確認  今井絵理子議員と意見交換  (紀宝町 )
2022年04月05日
78 ダンスなどで盛り上がる  飛雪の滝キャンプ場で「春祭り」  (紀宝町 )
2022年04月05日
79 ラジオなど防災セット配付  初野地町内会がいのちの募金活用し  (新宮市 )
2022年04月05日
80 退任する尾﨑さんに感謝状  人権尊重推進委員会  (那智勝浦町 )
2022年04月05日
81 空き家解体に補助  10件に最大50万円  (新宮市で新事業 )
2022年04月05日
82 1位に垣本正道さん  写連紀南支部3月例会  
2022年04月05日
83 みんな今日から仲間  新木保育園で入園式  (新宮市 )
2022年04月05日
84 中上命名の桜、今年も  「みっちん桜」華やかに  (新宮市 )
2022年04月05日
85 陽気に誘われ伸び始める  タケの若芽「タケノコ」  (古座川町 )
2022年04月05日
86 友情出演多数得て節目飾る  嶋幸二さんが12周年公演  (串本町 )