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2022年02月25日
1 持続可能な観光地域づくり目指し
 新宮市に1000万円を寄付  (信金中央金庫 )

 信金中央金庫(柴田弘之理事長、以下信金中央)が実施する地域創生支援スキーム「SCBふるさと応援団(企業版ふるさと納税)」において、2021年度の寄付対象事業に新宮市が選定された。24日、同市大橋通の新宮信用金庫(以下新宮信金)本店で目録贈呈式があり、田岡実千年市長が信金中央の漁野理子さん(新宮信金に出向中)から目録を受け取った。寄付金額は1000万円。寄付金は新年度からの開始を予定している「市自転車活用推進事業」(※)に活用される。

 同スキームは、創立70周年を記念し、2020年度から22年度までの3年間を実施期間としてSDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)を踏まえ、信金中央が企業版ふるさと納税などを活用した寄付を行うことにより、地域の課題解決および持続可能な社会の実現に資する地域創生事業を信用金庫とともに応援し、地域経済社会の発展に貢献することを目的に創設された。

 本年度は全国93事業(94信用金庫、92地方公共団体)に対し、計9億2200万円の寄付を行うことを決定している。

 新宮市への寄付決定は新宮信金の推薦によるもの。目録贈呈式には田岡市長と新宮信金の浦木睦雄理事長、漁野さんのほか、信金中央理事の髙橋裕司・大阪支店長もオンラインで出席した。

 目録を受け取った田岡市長は、地方創生の取り組み推進への貢献に対する信金中央への感謝状を漁野さんに手渡し「まちなかの観光周遊や『太平洋岸自転車道』、『ツール・ド・熊野』における国際サイクルコースである赤木川流域で、電動サイクル(Eバイク)を活用していきたい。新宮信金さまをはじめ市内の関係団体や企業と連携しながら、持続可能な観光地域づくりを推進し地域活性化を図っていく」と感謝を伝えた。

 浦木理事長は「当金庫は新宮市に本店を置く唯一の金融機関として、今年6月9日に創立100周年を迎えることになった。ひとえに地域の皆さまのご支援、ご愛顧のたまもの。節目の年に地元のお役に立てることをうれしく思っています」。

 髙橋大阪支店長は「自転車を活用した新しい旅行スタイルの推進は、今後の観光コンテンツの主要なメニューになる。自転車の利用促進はさまざまな社会的問題に対応可能で、地域創生やSDGsの推進に極めて有益な事業となるものと確信している」とあいさつ。

 「寄付を通じて、多くの皆さまのご協力をいただきながら、地域の中核的な存在である新宮信金とともに地域創生事業に積極的に取り組んでいきたい」と話した。

  □     □

※新宮市自転車活用推進事業=自転車を楽しむ、自転車で楽しむ体験型・交流型観光を促進し、持続可能な観光地域づくりを進め地域活性化を図るもの。

(2022年2月25日付紙面より)

(左から)新宮信金の浦木睦雄理事長、オンラインで出席した信金中央理事の髙橋裕司・大阪支店長、田岡実千年市長、漁野理子さん=24日、新宮市大橋通の新宮信用金庫本店(一時的にマスクを外して撮影)
2022年02月25日
2 住民生活支援など盛り込む
 次年度の当初予算案を発表  (古座川町 )

 古座川町が22日、次年度の当初予算案を発表した。一般会計は総額29億4180万円で、対本年度比3・9%減。七つある特別会計とともに3月1日(火)から始まる町議会第1回定例会へ上程し審議を求める。

 一般会計の歳入に占める自主財源の構成比は13・4%で、町税収入(=地方税)は約2億円を見込む。歳出に占める投資的経費は1億9309万円で、対本年度比1億364万円減。普通建設事業として進めてきた池野山集会所新築工事の完了に伴う大幅減だという。歳入、歳出の区分別内訳は=別図=の通り。

 西前啓市町長は主な事業として▽住民生活支援事業(新規、524万円)▽宅地造成候補地測量事業(新規、1275万円)▽観光交流施設整備調査事業(新規、220万円)▽複合センター改修事業(新規、426万8千円)▽患者送迎事業(新規、327万4千円)▽介護人材育成支援事業(継続、100万円)▽文化財保護費用補助事業(新規、30万円)―を列挙。

 住民生活支援事業は①交通不便地区高齢者生活支援事業②し尿処理費補助事業③移動販売支援事業―からなる。①は数人規模で実施。②は住民税非課税世帯を対象とし年1回に限り費用の2分の1(上限5000円)を補助する。③は広範な町内で移動販売をする事業者に燃料費面で補助を出し継続を支援する。

 宅地造成候補地測量事業は高池上部区と池野山区を対象にして実施。観光交流施設整備調査事業はぼたん荘裏用地などの施設調査や県から譲渡を受けるふるさと定住センターの利活用に向けた準備に予算を充てる内容で、同センターはアウトドア拠点としての活用を方向性として本年度中に譲渡を受けるという。

 複合センター改修事業は住民の集いの場の創出を方向性として改修するための設計監理費を計上。患者送迎事業は廃院により医療空白地帯となっている高池地域の住民を明神診療所へ送迎する。文化財保護費用補助事業は町指定文化財の日常的保全経費に対する補助を新たに始めるとしている。

 特別会計は7会計合計13億3997万円で、対本年度比3504万円増となっている。

(2022年2月25日付紙面より)


2022年02月25日
3 今後の良い歩みにつながる
 南紀勝浦温泉が1位返り咲き  (温泉総選挙2021 )

 国民参加型の地方活性化プロジェクト「温泉総選挙2021」でこのほど、本紙エリアの「南紀勝浦温泉(以降、同温泉)」が歴史・文化部門で7973票を獲得し1位に返り咲いた。おととしも1位に輝いたが、昨年は二つ順位を落とし3位だった。2年ぶりの1位獲得について、南紀勝浦温泉旅館組合の清水貞吾組合長らを取材した。

 温泉総選挙は好きな温泉地への応援投票(ウェブ投票のみ)を通じて、さまざまな情報に触れ、各温泉地の利用促進を図ることで、地域活性化につなげることが目的。

 九つの部門があり、総エントリー数は132温泉地。歴史・文化部門は歴史上の出来事や人物にゆかりのある温泉地や独自の文化を残している温泉地がエントリー。

 南紀勝浦温泉は「総選挙2018」で各省庁賞にエントリーし、総務大臣賞も受賞している。今回、2位の岩手県花巻市の鉛温泉藤三旅館(7391票)とは582票の差を付け首位となった。3位には広島県広島市の湯の山温泉(7193票)が入賞した。

 エントリーの際の紹介文では、177カ所の源泉と水揚げ量日本一を誇る生マグロが楽しめる宿泊施設や世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定されている熊野那智大社や那智山青岸渡寺、那智の滝など、「マグロと温泉と世界遺産のまち」をアピールした。

 1位返り咲きについて、清水組合長は「この町は和歌山県内でも源泉の数が多い。各旅館が持つ独自の温泉には歴史や文化があり、質も良いため今回の結果の要因につながったと思う。良い歩みだと思う」。

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)の理事長も務める清水組合長は▽同温泉の知名度向上▽日帰り客が町内を周遊し滞在時間を長くするための魅力づくり▽県のリフレッシュプランや国の「Go To トラベル」キャンペーンなどの再開に向けた取り組み▽感染症対策の見直しと継続―などの重要性を挙げた。

 今後について清水組合長は「世界遺産はもちろんだが、温泉とマグロを表に出して売っていくことが大事。さらにお客さまが集まる場所をつくるなどのハード整備は町行政が担い、宿泊や誘客、宣伝などのソフト整備は機構と旅館組合が行う。今後の観光地としての繁栄にはハードとソフトの連携が必要不可欠」。

 堀順一郎町長は「地元の皆さまや関係者の方々のご尽力のおかげ、感謝しています。1位の名に恥じないように世界遺産や温泉などを守るとともに、良い観光地を目指して、町と機構、旅館組合、皆さんで力を合わせて取り組んでいきたい」と語った。

  □     □

■和歌山県では

 今回の受賞について、県商工観光労働部観光局観光振興課の南方健宏さんは「南紀勝浦温泉旅館組合さまの情報発信や地元各宿泊事業者さまの日々のサービスが積み重ねられた結果。まん延防止等重点措置の最中、積極的な誘客は先になると思うが、南紀勝浦温泉は県にとっても貴重な観光資源。今回の結果は良い機会となった」。

 県の取り組みについては「今年予定されているJR西日本の長距離列車『WEST EXPRESS 銀河』や、民間ロケットの打ち上げとともに紀南への誘客を図っていきたいです」と話している。

(2022年2月25日付紙面より)

ホテル浦島「忘帰洞」(和歌山県提供)
熊野別邸中の島「紀州潮聞之湯」(和歌山県提供)
かつうら御苑「滝見乃湯 庭園露天風呂」
2022年02月25日
4 「みはま音頭」を後世に
 御浜小6年生がパネルを制作  

 「みはま音頭」を後世に伝えようと、御浜町立御浜小学校の6年生が22日、1カ月以上かけて制作したパネルとパンフレットを大畑覚町長と辻本誠一教育長に贈呈した。

 みはま音頭は奥田伊佐夫・2代目町長時代の1968年9月1日、町制10周年記念に発表された曲。1~8番で構成され、歌詞には「七里御浜」や「みかん「御浜小石」「妙見お山」「御浜焼」「風伝颪(ふうでんおろし)」など町の名所や特産が盛り込まれている。

 児童たちは1月13日から取り組みを開始し、町長や教育長、地元青年団、文化協会、阿田和民謡教室など関わりのある人にインタビューしてきた。

 パネル2枚を作り、みはま音頭の歌詞や未来へつなぐ御浜町、次世代につなぐ文化など、これまで調べたことをつづった。

 この日、学習成果を報告する場として町長室を訪れた児童たちに大畑町長は、「みはま音頭を町民に知ってもらいたいという思いを受け止めてくれて感謝しています。新型コロナウイルスが収束して、町のイベントが復活したらみんなに踊ってもらいたい。皆さんも後輩たちに音頭を広めてもらいたい」と伝えた。

 辻本教育長は「みはま音頭の歌詞には町の魅力が詰まっている。皆さんには、勉強した経験を今後に生かしてほしい」と話した。

 パネルは役場1階ロビーに展示し、町ではみはま音頭の歌詞を防災無線で流せるか検討するという。

(2022年2月25日付紙面より)

みはま音頭のパネルとパンフレットを贈呈した児童ら=22日、御浜町役場
2022年02月25日
5 リーグ連覇など見据え励む  伊賀FCくノ一三重選手ら  (串本町 )
2022年02月25日
6 職員らに拍手で見送られ  矢熊義人副町長が退任  (那智勝浦町 )
2022年02月25日
7 新宮で1.02倍  県立高校入試出願状況  (和歌山県教委 )
2022年02月25日
8 瑠璃色の小さな花  オオイヌノフグリ咲く  (新宮市 )
2022年02月25日
9 見守り兼ねて弁当配布  千穂第2地区福祉委員会  (新宮市 )
2022年02月25日
10 皇室の繁栄など祈る  熊野三山で「天長祭」  
2022年02月25日
11 サクラのように根付く場所に  ニュータウン公園で植樹  (那智勝浦町 )
2022年02月25日
12 乳がん、子宮頸がんの各検診  3月4日に紀宝町役場で  (女性の健康週間 )
2022年02月25日
13 参拝者らほころぶ花楽しむ  那智山のカワヅザクラ  (那智勝浦町 )
2022年02月25日
14 お悔やみ情報
  
2022年02月22日
15 産婦人科医師派遣決定
 慈恵会医科大から2人  (新宮市立医療センター )

 新宮市立医療センターにこのたび、東京慈恵会医科大学医学部医学科産婦人科学講座から、部長職常勤医師1人、非常勤医師1人の派遣が決定した。市が21日に発表した。派遣時期は4月からを予定。市立医療センターは「当センターでの分娩(ぶんべん)再開に向け、着実に準備を進めていく」とコメントを寄せている。

 常勤医師1人の退職決定に伴い、3月1日(火)以降の分娩予約休止を発表している同医療センター。新宮・東牟婁エリアの中核病院として、年間約300件の分娩を行ってきた。

 分娩休止を受け、市当局や市議会は医師招聘(しょうへい)に向けて各関係機関に要望活動を展開。今月18日には学校法人近畿大学(世耕弘成理事長)と産婦人科医師派遣などを盛り込んだ包括連携協定を締結していた。

 慈恵会医科大からの医師派遣の決定に当たり、田岡実千年市長は「誠にありがたく思っている。このことにより、他の大学からの医師派遣も含め、安心・安全な分娩再開に向け、着実に前進している」と関係者に感謝。

 「ただし、緊急手術や緊急分娩など、24時間対応できるよう、派遣される常勤医師および非常勤医師の方々の勤務体制を構築することが必要となる。ご迷惑をお掛けしている妊婦の皆さんをはじめ、市民の皆さまには確実に分娩が再開できる体制が整えば、市および医療センターからお知らせいたします」と理解を求めている。

 市立医療センターの中井三量院長は、産婦人科部長医師退職により3月中旬以降の産婦人科診療、出産分娩はいったん中止となる見込みとしながらも「4月時点ではまだ当院での出産分娩はできないが、以降のさらなる常勤医師獲得に向け活動しており、体制が整い次第可能な限り早急に出産分娩ができるよう努力し準備を進めていく」とコメントを出している。

(2022年2月22日付紙面より)

慈恵会医科大から医師派遣が決定した新宮市立医療センター
2022年02月22日
16 10年目のコスモスのために
 チーム御所の地が作業に汗  (那智勝浦町 )

 「今年はメモリアルイヤー。コスモスを植え始めて10年になる。必ずきれいに咲かせたい」。そう話すのは那智勝浦町狗子ノ川のチーム御所(ごしょ)の地(じ)代表の建石修さんだ。チーム御所の地は毎年、同町狗子ノ川の通称「御所の地」の4・5反ある休耕田にきれいなコスモスを咲かせ、人々の目を楽しませている。

 その昔、那智聖(なちひじり)の行場であったという同所。元々は田んぼとして利用されていたが、2011年に発生した紀伊半島大水害によって、水路が破損。水が使えないことから休耕田となった。

 由緒ある土地を放置してはいけないと当時、狗子ノ川区長を務めていた建石さんの下、同区で協議を重ねた。区で花の部会を立ち上げ、地域おこしを兼ねてチューリップや菜の花、コスモスを植えてきた。

 その後、花の部会を前身にチーム御所の地を設立し、コスモスを植え続けて今年で10年目を迎えた。同所は毎年、一面に咲くコスモスを一目見ようと町内外から多くの人々が訪れる人気のスポットとなった。

 会員によると、数年間は和歌山県や町からの補助もあったが、今はないという。しかし、同所に咲くコスモスを喜び、チーム御所の地の活動を応援する人からの援助もあり、感謝しているとした。

 この日は建石さんと建石頼男さん、松尾悦子さんら役員と会員2人が参加。事前に町消防本部に届け出し、トラクターによる耕耘(こううん)を妨げる雑草の焼却に取り組んだ。会員は延焼防止のため、ホースで周辺に水をまきながら、雑草を燃やすなどの作業に汗を流した。

 気候によって時期の変更はあるが、9月ごろにコスモスの種まきを行い、10月後半から11月にかけて開花する見込み。

 コスモスの見せ方などを研究するために各地を視察しているという建石さんは「昨年は種をまく時期が悪く、あまり良くなかった。今年は10年の年なので、きれいに咲かせたい。皆さんに喜んでもらえるように頑張ります」と笑顔で語った。

(2022年2月22日付紙面より)

今年のコスモスのために作業に取り組む=19日、那智勝浦町狗子ノ川
毎年多くの人々の目を楽しませるコスモス(昨年10月中旬撮影)
2022年02月22日
17 火伏せとコロナ終息願う
 古座神社で愛宕権現例祭  (串本町 )

 串本町古座にある古座神社(石田保宮司)で19、20日の2日間にわたって愛宕(あたご)権現の例祭があり、古座区の南藤房男区長らが火伏せやコロナ禍の終息を願って礼を尽くした。

 愛宕権現は古く軍神として武家、また京の都では火盗守護の利益を求めて庶民の信仰を集めた経緯がある。本地仏は勝軍地蔵。古式捕鯨で発展した古座は家屋が密に並ぶまちなみを宿すため、愛宕権現を安置して今も欠かさず信仰を注ぎつつ日々取り扱う火への細心を保っている。

 近年まで後背の山腹に祠(ほこら)を据えてまつっていたが参道が急峻(きゅうしゅん)で奉仕する代表者の高齢化もあり、今は同神社境内にある九龍島(くろしま)神社へうつして火伏せの加護を求める信仰をつなぐところとなっている。

 今年は新型コロナウイルスの情勢で河内会による御舟謡(みふねうた)の奉納を休止としたが、神事は例年通り実施。19日夜半の宵宮祭を経て20日は同祠前で大前の儀をし、同区と勇進会、河内会、串本町消防団古座分団の各代表者と責任役員が石田宮司に続いて玉ぐしをささげるなどして礼を尽くした。

 この例祭で奉納した「だんご」は神事後、愛宕権現の利益とともに火の取り扱いへの細心を振り返るきっかけとして参列者や集まった住民に授与した。南藤区長は「愛宕権現は火の神様なので区民には火災に十分気を付けてほしい。あと、早くコロナも終息してほしい」と願うところを語り、「今年は何としても河内祭(こうちまつり)をしたいし、コロナの行動制限がもっと緩まればできると思う。学校関係(=櫂伝馬(かいでんま)の奉仕)はさすがに抜きにしてもできる限り何とかしたい」と話した。

(2022年2月22日付紙面より)

九龍島神社前で愛宕権現の例祭を執行=20日、古座神社
「だんご」を授与して火への細心の裾野を広げる参列者ら
2022年02月22日
18 例年通りの祭り斎行を祈る
 天神社で春の例大祭  (那智勝浦町 )

 学問の神様・菅原道真を主神として古くから厚い信仰を集める那智勝浦町天満の天神社(髙橋正樹宮司)の春の例大祭が19日宵宮、20日に本宮の日程で営まれた。今年は昨年と同様、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から神事のみの斎行となったが、天満交友会による獅子神楽の奉納があった。

 順番に始まる那智谷筋の祭りの最後を飾る同例大祭。例年は古式弓法で大的を射抜いて鬼の邪気を払うお弓神事や祭典委員会(楠本實委員長)が先導する行列が区内を練り歩く。

 最後は餅まきが盛大に実施され多くの住民でにぎわっているが、今年は関係者ら約30人が参列して静かに祭りが進められた。 

 髙橋宮司が祝詞を奏上し、関係者が玉串をささげた。続いて、天満交友会が2演目の獅子神楽を奉納した。

 天満交友会の山東平(さんどう・たいら)会長は「例年なら1カ月は練習する。規模縮小のため、少人数で1週間のみ練習して今日に臨んだ。来年こそは例年通りの例大祭や各家庭を回る地下(じげ)回しができることを願っています」。

 楠本委員長は「最近はコロナの流行が懸念されるため、宮司たちと協議して今回の形にして良かったと思う。3年も休むと伝統が廃れてしまう可能性もあるため、来年こそは斎行できるように祈願しました」と話した。

 同社責任役員の越水政憲さんは「町の発展などを祈願する伝統的なお祭りを次につないでいきたい。そのためにもコロナの終息を祈っています」。

 髙橋宮司は「無事にお祭りが斎行できて良かった。良い年であることを祈願しました。来年こそは弓行事をしっかりやりたいと思います」と語った。

(2022年2月22日付紙面より)

天満交友会による獅子神楽の奉納=20日、那智勝浦町の天神社
関係者らが参列した
2022年02月22日
19 元気は命。命は生きる力  子育てワークショップ  (紀宝町 )
2022年02月22日
20 まもなくクマノザクラの季節  スマホでステキな一枚を  
2022年02月22日
21 献血呼び掛け、協力に感謝  勝浦LCが奉仕活動  (新宮市 )
2022年02月22日
22 東大人文教員らが熊野研修 セミナー通して研究発表 (新宮市)
2022年02月22日
23 災害リスクを確認しよう  新宮市とNHKがポスター共同作成  
2022年02月22日
24 寒風の中、駆け抜ける 下里中で長距離走記録会 (那智勝浦町)
2022年02月22日
25 3年生と楽しい思い出を  熊野川中で「送別レクリエーション」  (新宮市 )
2022年02月22日
26 公園遊具の一部使用禁止  運動公園と祇園山公園で  
2022年02月22日
27 本年度入賞作品18点を披露  ジオパークセで紀南展始まる  (わかやまネイチャー・アワード )
2022年02月22日
28 お悔やみ情報
  
2022年02月19日
29 地域を支える漁業に触れる
 宇久井中2年が大敷へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)の2年生14人が18日早朝、宇久井漁業協同組合(向井誠士組合長)協力の下で漁業体験学習に臨んだ。第三十宇久井丸と第三十六宇久井丸に乗船した生徒たちは、大型定置網(通称・大敷)から旬のブリやワラサが引き揚げられる様子を間近で見学し、地域を支える漁師の仕事を肌で感じた。

 宇久井大敷の歴史は1926(大正15)年に始まる。黒潮の影響を受ける好漁場であり、ブリやサバ、アジ、サワラなどを主に、四季折々の魚種が取れる。48(昭和23)年にはブリの大漁によって宇久井中学校の旧校舎が建設されたとも伝わっている。

 漁業とのつながりの深い同校は20年以上にわたって海洋教育に取り組み、地元漁師自らが講師となって漁業の歴史や漁法、魚種、料理法などを生徒たちに伝えている。漁業に関わる人々の苦労や水揚げの喜びを共にすることで、将来的な後継者育成も視野に入れている。本年度は新型コロナウイルス感染対策のため、2年生29人が2日間に分かれて乗船する。

 明け方の宇久井漁港に集合した生徒たちは、漁師と共に沖合約3㌔の定置網へ出漁。この日はブリやワラサ約20本が水揚げされ、漁協関係者は「量は少なかったが、ブリに脂がのって形が良くなってきた。次回の乗船時は大漁を期待している」と語った。

 祖父が漁師をしているという亀井星空(きらら)さんは「漁の話をよく聞いていたが、実際に漁を見るのは初めて。大きな魚を間近で見られて、迫力があった」。田原まなさんは「これまで漁師さんの講話を聞いて学習してきたが、想像以上に体力を使う、自然との関わりが深い仕事だと感じた。漁師さんの手際の良さやチームワークが印象的だった」と話していた。

(2022年2月19日付紙面より)

夜明けに第三十宇久井丸で出漁する生徒ら=18日、那智勝浦町の宇久井漁港
水揚げされたブリやワラサ
2022年02月19日
30 生涯現役の就労を支援
 中高年向け就職説明会  (新宮市 )

 新宮市生涯現役促進地域連携協議会は16、17の両日、同市神倉のハローワーク新宮で福祉の職場就職説明会を開いた。介護や障害者福祉施設4事業者が集まり、市内在住の55歳以上を対象に職種や仕事内容などを丁寧に説明した。また、両日とも55歳以下の参加も良しとした。

 厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」の採択を和歌山県内で初めて受けた同協議会。和歌山労働局の受託事業として就業を希望する人と雇用を希望する企業や事業所へのマッチングを行い、中高年齢者の雇用の促進と生きがいづくりの場への参加などの支援を実施している。

 これまでに「高齢者向け就労意識調査および企業向け雇用ニーズ調査」「生涯現役セミナー」「重点業種におけるスキルアップセミナー」「高齢者向けの総合相談窓口設置」「事業所訪問による業務の掘り起こし」などを行ってきた。

 今回の募集は介護、教育や生活支援、ケアプランの作成、送迎などの業務内容。▽児童養護施設紀南学園(児童福祉)▽社会福祉法人美熊野福祉会(障害者福祉)▽社会福祉法人紀友会(老人福祉・介護)▽社会福祉法人いなほ福祉会(障害者福祉)―の4事業所が参加した。各事業所の担当者が詳細を説明し、来所者の質問に答えた。

 ハローワーク新宮の榎坂博文所長は「若年層の人口流出があるため、この地域では55歳以上の方々の労働力は重要な力となる。面接会において、皆さまが自分に適した仕事を見つけ、生涯現役でご就労いただけたら幸いです」。

 同協議会事務局担当の西利行さんは「今回は55歳以上にとらわれず、若い方にも呼び掛けを行った。介護の現場においては人材不足も懸念されている。この機会を通じて企業さまの手助けにもつながれば」と話した。

 同事業は3カ年事業のため、本年度3月31日(木)をもって終了となる。同協議会事務局によると、詳細は未定だが、市単独による継続も視野に入れて現在、協議を進めているという。

(2022年2月19日付紙面より)

就職説明会の様子=16日、新宮市神倉のハローワーク新宮
2022年02月19日
31 元気いっぱいの大絵馬見に来て
 勝浦八幡神社境内に設置  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)の境内には現在、子どもたちが手作りした元気いっぱいの大絵馬が掲げられている。大絵馬を撮影する参拝者の姿も見られている。

 大絵馬は昨年12月半ばに同神社として初めて制作されたもの。神社本庁の過疎地域活性化推進施策を同社が受け実施。太地町在住で日本画家の土長けいさん指導の下、町内の3歳から12歳までの子どもたち32人が今年の干支「寅」を自由に描いた。

 12月末に境内に設置され、評判だという。今後も毎年、大絵馬作りを実施するという。

 髙橋宮司は「お正月には、絵馬作りに参加した子どもたちとそのご家族が参拝に来られていた。写真を撮られる人も多いです。ご参拝の際にはぜひ、元気いっぱいの大絵馬も見ていただけたら」と話していた。

(2022年2月19日付紙面より)

子どもたち手作りの大絵馬が境内に彩りを添えている=12日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
2022年02月19日
32 栄養、運動、人とのつながりを
 フレイル対策のポイント  

 新型コロナウイルスの影響で、外出する機会が減ったことにより、健康への悪影響が懸念されている。高齢期の健康を守るためには、持病や生活習慣病の悪化を防ぐとともに、心身の機能の衰えに早く気付き、適切な対応策を講じることが有効だ。

 そのために課題となるのが「フレイル(虚弱)」対策。フレイルにならないためには「栄養」「運動」「人とのつながり」が重要だという。

 フレイルとは、加齢に伴い気力や体力など心身の活力が低下するとともに、社会的なつながりが薄れている状態をいう。健康と要介護の間のような状態で、放置すると健康や生活機能を損なう可能性がある。

 高齢期は筋肉量が落ちやすいため、タンパク質を取り、栄養バランスの良い食事をしっかり食べることがポイントとなる。

 歩く速さが以前より遅くなったり、立ち座りなどで支障が出ている場合はフレイルの恐れがあり、転倒による骨折は要介護状態を招く大きな原因となる。▽週2回以上、30分程度歩くなどの運動▽廊下や階段などに手すりを付け、家の中の危険場所の改善―なども心掛けてみては。

 心の健康状態が不安定な場合は、生活のリズムを整えることや、散歩など気分転換になる方法を考えることが大切で、つらいときは無理せず、心身を休めることが大切。

 「閉じこもり」はフレイルを招く原因となるため、買い物や散歩などの社会参加を心掛けることも予防につながるという。

 身近に相談できる人がいると心強いが、近くにいない場合は地域包括支援センターなどに相談し、健康状態が良くない状況が続いていたら、かかりつけ医や保健センターなどに相談し、急な健康状態の悪化の場合は医療機関への受診を。

(2022年2月19日付紙面より)

2022年02月19日
33 新宮弓友会Bが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2022年02月19日
34 山口酒店が優勝
 第175回職場対抗ボウリング大会  
2022年02月19日
35 開催を信じ優勝目指す
 新人戦に向け練習に励む  (新宮高校女子サッカー部 )
2022年02月19日
36 牛乳パックのしるし  太田小・加苅愛心さんが発見  (こども新聞 )
2022年02月19日
37 医師不足問題「働き掛けを」  各課が所管事務を報告  (新宮市議会教育民生委員会 )
2022年02月19日
38 花ほころび始め春告げる  和泉さん宅のシダレコウバイなど  (那智勝浦町 )
2022年02月19日
39 釈迦の遺徳をしのぶ  本廣寺で「涅槃会」法要  (新宮仏教会 )
2022年02月19日
40 中川さんと松實君が受賞  第60回和歌山県スポーツ賞  
2022年02月19日
41 子ども用マスクなどを寄贈  今後の予防期待し串本町へ  (株式会社イトー )
2022年02月19日
42 明神地内の県道通行再開へ  21日から昼間片側通行可に  (古座川町 )
2022年02月19日
43 高齢者施設向け初期対応手引き作成  往診する「かかりつけ医」も募集  (和歌山県 )
2022年02月19日
44 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第46回】栄養バランスは難しくない!  

 ご飯を作るとき、時短レシピばかりだと栄養が心配だという方がたくさんいます。栄養を考えるというのは一見とても難しいように思いますが、実際はそんなに大変ではありません! 栄養は大きく三つのグループに分かれます。この三つのグループをなんとなく頭に入れておけば、どんな時短レシピも栄養満点にすることができます。

 まずは、今最も注目されている赤色グループから。赤は、肉・魚・豆・牛乳などのタンパク質群です。いわゆる主菜になるメインの人たちです。どんな時短レシピにも、大抵入っているのではないでしょうか? 肉は鶏肉・豚肉・牛肉はもちろんひき肉、ハムやソーセージなどの加工肉もこの赤色に分類されます。魚も、魚介類全般と思ってください。他にも、乳製品のチーズやヨーグルト、大豆などの豆類、おみそなんかも赤色グループです。タンパク質は体づくりには欠かせません。体内のホルモンや酵素、そして免疫物質も作り出すので、とても大切な栄養源です。1食当たりここから必ず二つ以上を使うと意識するのがおすすめです。

 さて、今度は赤色とは反対に、悪役のように扱われている炭水化物の黄色グループです。ご飯や、パン・うどんなどの麺類。そして、芋類もこのグループに入ります。さらにサラダ油・オリーブオイルやごま油なども。そして、砂糖もこのグループです。糖質は、肥満のもととして嫌われていますが、実は体には必要なエネルギーです。なぜなら脳のエネルギー源になるのは糖質だけなんです。また、筋肉をつくるためにも糖質は不可欠です。取り過ぎはよくありませんが、特に育ち盛りの子どもたちには絶対に必要な栄養素になります。肥満が気になるなら、砂糖は控えて白米は玄米に、パンはライ麦に変えるなど低GIを意識してはいかがでしょうか? このグループも1食に一つは取り入れましょう。

 最後は、健康といえばみんな思い浮かべる緑色グループです。これは野菜と果物と覚えておけばオッケー。果物と野菜はほとんどここに入ります。芋類は、黄色グループですが、カボチャは緑色に入ります。カボチャは、野菜の中では糖質がやや高めですが食物繊維など栄養がとても豊富です。この緑色グループは積極的に取り入れたい栄養です。ここからも二つ以上は1食に入れていきたいところです。

 栄養バランスを考えるときこの三つのグループのもの全てを取り入れることを心掛けてください。例えば今日は丼にしよう!となっても、赤色グループから鶏肉を選んで親子丼!となれば、卵と鶏肉で赤はクリア!玉ねぎもしくは長ネギで緑は一つクリア。ご飯と油で黄はクリアです。でも、緑が少し少ないなと感じたら、ホウレンソウのスープを作ろうとかコマツナのおひたしを足そうとかキノコも具材で使っちゃおう!とかそういうことでいいんです。

 何よりも、笑顔のお母さんと楽しく食事をすることが子どもたちの心の栄養になるのです! ぜひ軽い気持ちで意識するところから始めてみてください。

(2022年2月19日付紙面より)

2022年02月11日
45 地域の災害リスク伝えたい
 谷瀨三兄弟が防災担当大臣表彰  (新宮市 )

 新宮市蜂伏在住の谷瀨剛君(12)、悠君(10)、将君(7)で結成されるはちぶせ探検隊「みんなの命をつなぎ隊 谷瀨三兄弟」が制作した「今だ!逃げ時マップ ぼくたちの安全地帯へ」がこのほど、第18回「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」(一般社団法人日本損害保険協会主催)において、防災担当大臣賞を受賞した。10日、市役所で同大臣表彰伝達式と市長表彰式が行われ、田岡実千年市長が表彰状と記念品を贈った。

 同コンクールは、楽しみながらまちにある防災・防犯などに関する施設や設備を見て回り、身の回りの安心安全を考えながらマップにまとめて発表する実践的な安全教育プログラム。特に優れた作品には「文部科学大臣賞」「防災担当大臣賞」などが贈られる。

 本年度は、小学校、子ども会、児童館など、全国の371団体から5697人が参加。971作品が寄せられた。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、例年東京で行われている表彰式は中止となっている。

 日頃から、両親より2011年の紀伊半島大水害における被災体験について聞く機会が多かった3人。「自分たちの住んでいる地域の災害リスクや、災害に応じた避難場所を知りたい」との思いから、大水害から10年の節目となった昨年の8月、防災対策課の櫻井勇太さんの協力を得るなどしてマップ作りを開始。

 地域の特性を調べたり地域住民から聞き取りを行ったりしながら、約2カ月かけて完成させた。3人は「蜂伏には若い家族が多い。蜂伏会館には赤ちゃん用の備蓄品がない」など、調査を進める上で気付いたことを市に提言したという。

 田岡市長は「素晴らしい完成に感動。いろんな人にマップを知ってもらうことで市の防災力向上につながれば」と称賛。

 剛君は「お父さんとお母さんから、水害の時は水が来るのが早く力も強いということを聞いた。頑張って作ったマップでいい賞をもらえてうれしい」。悠君、将君も「めっちゃうれしい」と声をそろえた。

 兄弟にはおととし4月に妹の蘭ちゃんが誕生。母・真理子さんは「妹が産まれたことで、さらに命の大切さを感じたと思う。マップ作りを通して兄弟の絆がさらに強まったのでは」と話していた。また式典後には、櫻井さんに対して、3人からサプライズで手書きの感謝状が贈られた。

 3人が制作したマップは、市役所4階エレベーターホールで一定期間展示される。

(2022年2月11日付紙面より)

谷瀨3兄弟の逃げ時マップが防災担当大臣賞を受賞した=10日、新宮市役所
田岡実千年市長(後列右)が3人に表彰状と記念品を贈った
2022年02月11日
46 継続見据えて道筋を
 梅村代表理事らが市長表敬  (新宮青年会議所 )

 一般社団法人新宮青年会議所(新宮JC)の梅村英義代表理事と宮本大二郎専務理事は9日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。今年一年の意欲や思いを伝えるとともに、団体の活動に協力を呼び掛けた。

 梅村代表理事就任2年目となる今年の新宮JC。2年連続の就任は新宮および県内でも初という。「変化そして改革のとき」をテーマに掲げ、内容の変化・作り直しによる改革を目指す。

 梅村代表理事は、新型コロナウイルス感染症の影響で思ったような事業展開がかなわない現状を報告。また、同JCにおける女性会員の比率は高いものの20代会員がいない状況を伝え「会員拡大のための活動をしっかりしていかないといけない。定款や規約を変更し、入会しやすい状態に変えていきたい」。

 また「コロナ禍で子どもたちも活動できていない。青少年の育成やまちづくりに関して、JCでできることは担っていきたい」などと意気込みを語った。

 第32代理事長を務めた田岡市長は「自分の仕事をしながらの活動は体力的にも時間的にも大変だが、自分自身の成長に必ずつながる」と激励。

 「JCに入っていなければ、市長という責任ある仕事に就けていないと思う。鍛えていただいたおかげで今があると感謝している」と伝えた。

 対し、梅村代表理事は「会員も減っているが、JCの継続を見据え、若い人につなげていけるように道筋をつくることができれば」と抱負を語った。

(2022年2月11日付紙面より)

梅村英義代表理事(右)と宮本大二郎専務理事(左)が田岡実千年市長を訪問した=9日、新宮市役所
2022年02月11日
47 県広報コンクールで1位
 広報きたやま11月号  (北山村 )

 第19回和歌山県広報コンクールで、北山村が発行する「広報きたやま」の2021年11月号が広報の部(町村部)で1位、7月号が写真の部(組み写真の部)で2位に選ばれた。広報紙制作を担当する北山村役場総務課の橋爪大希(たいき)主事は「1位になったのは初めて。たくさんの方から記事ネタやご意見を頂いたおかげ」と笑顔で語った。

 和歌山県広報協会主催のコンクール。広報技術向上を目的に、県内市町村が21年1~12月に発行した広報紙などを審査する。今年は広報紙の部に30点(市部9点、町村部21点)、写真の部に35点(一枚写真の部24点、組み写真の部11点)、映像の部に3点の応募があった。

 11月号は、▽企画▽文章▽デザイン▽写真▽視認性―の5項目の合計点で69点(最高100点)を獲得。オールカラーで写真が多く「北山グルメを堪能しよう!」「北山村歴史シリーズ 大塔宮護良(おおとうのみやもりなが)親王と竹原八郎」など多彩な情報を掲載していることが評価された。一方で「飲食店紹介では店主が登場した方がいい」「文字を大きくしては」などの意見もあったという。

 7月号は「観光筏(いかだ)下り安全祈願神事」のページが▽表現力▽技術力▽感動力▽独創力▽意匠力―の5項目で、50点満点中49点を獲得。移動しながら望遠レンズや広角レンズを使い分けて撮影し、シンプルにまとめた点が好評だった。

 橋爪主事は「前任者の仕事を引き継ぎながらも、他の市町村の広報紙を参考に、自分なりにレイアウトやデザインを工夫してきた。3カ月に1回の発行前には、役場のほぼ全員から意見を頂いて修正を重ねている。今後も、村民の方々に楽しく読んでもらえる広報を目指したい」。

 11月号は、日本広報協会主催の「令和4年全国広報コンクール」に出品される。これまでの広報誌は北山村のホームぺージ(https://www.vill.kitayama.wakayama.jp/about/koho/)で見ることができる。

(2022年2月11日付紙面より)

広報紙制作を担当する橋爪大希主事=9日、北山村役場
2022年02月11日
48 3200世帯に通知発送 住民税非課税世帯等給付金 (串本町)

 串本町が10日、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金〈住民税均等割非課税世帯分〉の案内通知の発送を始めた。給付開始日は28日(月)で、通知を受けた世帯は同封の確認書を返送してほしいという。

 国のコロナ克服・新時代開拓のための経済対策に基づき市町村が事務代行して実施する同給付。同町の場合①住民税均等割非課税世帯②令和3年1月以降に新型コロナウイルス感染症の影響で家計急変のあった世帯―のいずれかに該当(ただし住民税が課税されている者の扶養親族等のみからなる世帯は除外)する世帯が対象で①は案内通知に含む確認書の返送②は3月1日(火)から9月30日(金)まで役場2階に設置する臨時特別給付金事務局(兼コールセンター)窓口で給付の希望を受け付ける。

 1世帯当たりの給付額は10万円で、給付先は世帯主が指定する金融口座。①は確認書に不備がないかを確かめた上で事務処理を進め、至近の振込期日で給付をする。

 ②は申請書に加え申立書で年間収入見込額または年間所得見込額で対象となる事情を申し立てる必要があり、まずは窓口に申し出て説明を受けるところから始まる。例えば年間収入見込額(令和3年1月以降の任意の1カ月の収入を12倍した額)で申し立てる場合の非課税相当収入限度額は世帯状況によりまちまちだが、世帯主が配偶者・扶養親族計2人を扶養している場合は168万円、配偶者・扶養親族計3人を扶養している場合は209万7千円など。同見込額が該当する同限度額を下回る事情があれば申し立てができ②に該当すると認められれば申請が受理され至近の振込期日で給付を受けられる。

 同限度額の他の区分など詳細は今月14日(月)から開設するコールセンター(電話0735・67・7432、土・日・祝日を除く平日午前8時30分~午後5時15分)または前述した窓口まで。

 ①の世帯数は除外後の数で約3200世帯。同事務局は、町福祉課名の封筒で案内通知を発送したので着実に受け取り確認書を返送してほしいと話している。

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古座川町も28日から給付を開始



 古座川町も7日付で前述の①に該当する約630世帯(除外後の数)に案内通知を発送済み。給付開始日は28日としている。②に該当する世帯への対応は10日現在で未確定。決まり次第周知を図るとしている。コールセンターの設置予定はなく、問い合わせは町住民生活課(電話0735・72・0180)まで。

(2022年2月11日付紙面より)

①に該当する世帯への案内通知を準備する臨時特別給付金事務局=9日、串本町役場
2022年02月11日
49 196枚の力作展示  赤い羽根絵はがきコンクール  (新宮市 )
2022年02月11日
50 共創チャレンジ15テーマを登録  TEAM EXPO 2025  (第一生命 )
2022年02月11日
51 前年より大幅増加  年末年始の観光客入り込み数  (和歌山県 )
2022年02月11日
52 感染予防に役立てて  ㈱イトーがマスクなど寄贈  (那智勝浦町 )
2022年02月11日
53 7人参列して平穏を願う  古座神社で厄払い・寿祈とう  (串本町 )
2022年02月11日
54 自分自身で考え行動  うどの幼稚園で避難訓練  (紀宝町 )
2022年02月11日
55 オンラインでお薦め本を紹介  ビブリオバトル大会  (成川小←→御浜小 )
2022年02月11日
56 巨大かんきつ、収穫最盛期  直径20㌢にもなる「紅まどか」  (紀宝町井田 )
2022年02月11日
57 ありがとう、大好きだよ  南大居保5歳児の感謝状  (那智勝浦町 )
2022年02月11日
58 お悔やみ情報