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2022年01月29日
1 一足早い節分で終息願う
 補陀洛山寺で立春大護摩供星祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木智英住職)で27日、立春大護摩供星祭(りっしゅんおおごまくほしまつり)があった。昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から僧侶や職員のみが参加。コロナ終息を願い、髙木住職らが「鬼は外、福は内」と掛け声を発し、一足早い豆まきが行われた。

 同寺の国重要文化財の本尊「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳し、髙木住職らが法要を営んだ。

 続いて本堂内の護摩壇で護摩木をたき上げ、家内安全、商売繁盛、身体健全などを祈願。その後、僧侶2人が本堂の回廊から境内に向けて豆をまいた。

 例年は多くの参拝者が集まる中、かみしも姿の厄年の人たちが境内に設置したやぐらから豆まきや餅まきを行いにぎわっている。

 昨年8月に同寺の住職を、11月に那智山青岸渡寺の副住職を拝命した髙木住職は「僧侶にできることは限られているが、天台宗には『一隅を照らす』という言葉がある。それぞれの場所で自らができることを懸命に努力して光り輝くことで、世の中や社会が明るくなる。その思いを持って、一日も早いコロナ終息と安穏を祈願させていただいた。また、コロナや厄、邪気である鬼を払って福が来るように豆まきも行いました」と語った。

 なお、毎年多くの人々が参拝に訪れる那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)の「節分会」はコロナの感染拡大防止のため、中止を発表している。

(2022年1月29日付紙面より)

商売繁盛やコロナ終息などを願い護摩木をたき上げた=27日、那智勝浦町の補陀洛山寺
僧侶のみで一足早い豆まきを行った
2022年01月29日
2 今こそ健康づくりの意識を
 動画「ころころ体操」公開  (串本町 )

 串本町がこのほど、介護予防体操動画「ころころ体操」を作成した。昨年12月から町公式ホームページ(HP)上で公開していて、作成した町地域包括支援センターは「外出自粛を求められる今こそ健康づくりを意識してほしい」とし視聴を呼び掛けている。

 この動画は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛で体力や認知が衰えるのを抑える目的で作成。前年度に同様の目的で実施した介護予防教室「ころころ教室」で参加者に紹介した家庭で取り組める体操を厳選収録し、所要時間約15分のレッスン動画として昨年夏に仕上げた。

 同教室を指導した株式会社シグの理学療法士・高垣弘行さんが監修し、▽グーパー体操▽肩回し体操▽腹筋体操▽スクワット▽バランス体操▽ふくらはぎストレッチ▽ハムストリングスストレッチ―の内容とコツを紹介。同センターと町社会福祉協議会の生活支援コーディネーター2人が紹介に合わせて適切な動作を実践し、視聴しながら取り組めるよう工夫している。

 視聴する方法は今月27日現在で2系統あり、昨年秋から取り組み始めた地域リハビリテーション活動支援事業の参加者には希望制で収録DVDを配布。町公式HPからはトップページ→暮らしの情報「高齢・介護」→新着情報「地域リハビリテーション活動支援事業(21・12・2)」とリンクをたどった先のページ中段にある再生画面から視聴できる。視聴自体は無料だが、スマートフォンなど通信端末を使う場合の通信料は各自負担となる。

 外出自粛は日頃の社会活動参加がもたらす体力や認知への好刺激を少なからず減じる。その不足分を家庭の中で補える状況を作って外出自粛で不健康になってしまう町民を一人でも減らしたい、というのが同教室や同動画に込めている願い。同コーディネーターの中まどかさんは「新型コロナウイルスが感染拡大したときのために作った動画。町民の皆さまに親しんでもらえるよう、よく知ってもらっている生活支援コーディネーター2人も協力させていただきました。ぜひこの動画を役立ててもらえれば」と話している。

(2022年1月29日付紙面より)

町公式ホームページ上の動画「ころころ体操」再生画面
2022年01月29日
3 互いの学びを共有
 CSマイスターミニ座談会  (和歌山県 )

 和歌山県教育委員会は26日、オンラインを用いて「令和3年度県CS(コミュニティスクール)マイスターミニ座談会」を開いた。学校運営協議会や共育コミュニティ関係者、教育関係者ら21人が参加。県CSマイスターの対談などを通して学びを共有した。

 県CSマイスター(※)と学校・家庭・地域など、各教育分野の参加者が互いに学び合い、交流を深めることにより、きのくにコミュニティスクールのさらなる推進の輪を広げることを目的に実施。交流センター太田の郷(那智勝浦町南大居)に会場を設けての開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑みオンライン開催に切り替えた。

 県は▽「この地域で育ってよかった」と思える子ども▽地域社会を支えようとする意欲あふれる子ども▽ふるさとに愛着を持てる子ども▽ふるさとの未来を託せる子ども―を目指す子ども像としており、2008年に「きのくに共育コミュニティ」(国では学校支援地域本部事業)、17年に「きのくにコミュニティスクール」(同、コミュニティ・スクール)を開始した。

 この日のテーマは「きのくにコミュニティスクールは宝の山~すべての子供が輝くCSをめざして~」。文部科学省CSマイスターの大谷裕美子さん(県CSマイスター)と串本町統括コーディネーターの森博司さん(同)による対談「CSマイスター裕美子の部屋~森CSマイスターとの対談より~」からスタートした。

 森さんは自己紹介に加え、教育現場を通した自身のコミュニティ・スクールとの関わりなどについて説明し「コミュニティ・スクールは最終的には子どもたちの学力向上に返っていかなければならない」。

 対し大谷さんは「いろんな事情のある学校もあり地域の特性もある。学力はあくまでも数字。社会教育は数字では表せない部分も多い」などと見解を示すとともに、県内の状況について情報交換をした。

 対談後、参加者らは「コミスクの困りごと&私の町の宝もの」をテーマにグループ交流を通し、協働の大切さを再確認した。

  □     □

※CSマイスター=コミュニティ・スクールや地域学校協働活動などについて経験と知識が豊富であり、実践に携わった実績を有する者

(2022年1月29日付紙面より)

森博司さん(左)がオンラインを通して大谷裕美子さんと対談=26日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2022年01月29日
4 おいしい旬の高菜
 太田の郷で収穫体験  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」は現在、施設の畑で、今が旬の高菜の収穫体験を実施している。26日には近隣の太田小学校に通う向山遙乃さん(6年)と宮井璃奈さん(5年)が体験に訪れ、コンテナいっぱいの高菜を収穫した。 

 畑では一般的なカラシナと辛味の少ない三池高菜の2種類を栽培している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で「高菜の恵方巻作り&節分遊び」のイベントを中止したため、申し込みがあった参加者に随時収穫をしてもらう形に変更した。

 収穫に訪れた2人は、太田の郷の石田一事務局長らに教わりながら、はさみや包丁で大きく育った外側の葉を収穫。慣れない姿勢に「腰が痛い」と笑いながら1畝の収穫を終え、おまけのダイコンも持ち帰った。

 太田区周辺では浅漬けではなく、しょうゆやみりんで甘辛く炊いた高菜の葉で「めはり」を作る。太田区集落支援員の谷口真実さんは「豚肉と甘辛く炒めたり、じゃこと炒めてふりかけにしたりするのもおすすめ。地元の方は、同じく冬が旬のイルカと一緒に煮付けにすると聞きました」と語った。

 石田事務局長は「暖かくなる前の今は虫食いもなく、いい状態で収穫できるのでは」と参加を呼び掛けている。収穫は1家族5㌔まで1㌔180円。申し込みは、2月10日(木)ごろまで随時募集している。問い合わせなどは、太田の郷(電話0735・30・0566)まで。

(2022年1月29日付紙面より)

高菜を収穫した宮井璃奈さん(左)と向山遙乃さん=26日、那智勝浦町
2022年01月29日
5 灯台外周に春の色彩添える  樫野崎園地の早咲きサクラ  (串本町 )
2022年01月29日
6 教育功労者や優秀教職員受賞者  和歌山県  
2022年01月29日
7 虎の耳? しっぽ?  「虎」の名前が付いた植物・新宮市編  (こども新聞 )
2022年01月29日
8 楽しく親睦を深める  高田小と地域住民がグラウンドゴルフ交流  (新宮市 )
2022年01月29日
9 木本総合1・70倍、紀南2・38倍  三重県立高校前期選抜の志願状況  
2022年01月29日
10 人権啓発に力尽くす  人権擁護委員委嘱と感謝状  (御浜町 )
2022年01月29日
11 4月から18歳が成人、成人式は?  「二十歳を祝う会」などに変更  ( )
2022年01月29日
12 いじめ生まない取り組み開始  「ピンクシャツデー」に向けて  (相野谷小 )
2022年01月29日
13 お悔やみ情報
  
2022年01月28日
14 コロナ撲滅願い鬼面札調製 熊野本宮大社で節分準備 (田辺市本宮町)

 2月3日(木)の節分を前に、田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では福豆と鬼面札の調製がピークを迎えている。同大社における鬼面札の調製は今年が初。新型コロナウイルス感染症の撲滅を願い、節分祭・追儺(ついな)式参列者や厄払い祈祷(きとう)を受けた人に授与される。

 鬼面札は戦前から同大社に残る鬼面印を使用。版木は昨年に調製したもので、鬼面の左右には牛王(ごおう)宝印、そして災厄を払い、疫病を除いて福を招く神として信仰される蘇民将来にあやかり「七難即滅 本宮再生 蘇民将來子孫家」の印が押されている。

 調製は1週間ほど前に開始。27日には神職らが、奉書紙に八咫烏(やたがらす)神事で調製した宝印を押すなどして鬼面札を完成させていった。来月3日までに約300体を仕上げる予定となっている。

 節分祭・追儺式当日は、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、神事を縮小。撒豆は豆を奉書紙に納めて行うなど

の感染防止対策を講じる。

 例年なら神職や神社役員らが豆をまきながら拝殿の回廊を3周し鬼を追い払うが、今年は神職のみで斎行。最後の豆まきは神職と厄年の人のみで行う。

 福豆、鬼面札は当日に限り、参拝者と厄よけ・開運招福の祈祷を受けた人に授与する。また、鬼面札は2月28日(月)までに厄払い祈祷を受けた人にも授与される。

 同大社の節分祭・追儺式は午後4時から。九鬼宮司は「新型コロナウイルス、オミクロン株の1日も早い撲滅を祈る限り。多くの人が困難を乗り越えられるよう、思いを込めて神事を執り行いたい」と話している。

(2022年1月28日付紙面より)

神職らが宝印を押し、鬼面札を完成させていった=27日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
コロナ撲滅を願い調製された鬼面札
2022年01月28日
15 賢く性の知識身に付けて
 太地中学校で思春期講座  

 太地町立太地中学校(山田貴也校長)でこのほど、3年生11人を対象とした思春期講座があった。かづこ助産院の本舘千子(もとだて・かづこ)院長が「『いのち』が大切より『あなたが』大切」と題して講話した。

 高校進学を控えた生徒に性に関する正しい知識を身に付けてもらうことが目的。本舘院長は串本町から紀宝町までのさまざまな教育現場に立ち、命の大切さや思春期に起こる体と心の変化、性の権利、科学的根拠に基づくさまざまな知識を学ぶ「包括的性教育」の必要性などについて伝えている。

 本館院長は生徒たちに「高校生になったら、好きな人ができたり、恋をしたりすることもあると思う。恋愛で自分を傷つけないため、相手を傷つけないためには学習が必要です」と語り、性的マイノリティー(LGBTQ)や妊娠が起こる仕組み、性感染症などについて改めて知識を伝えた。

 「紅茶と同意」の動画で性的同意について紹介し「デートDVやセクハラ、痴漢など、同意のないものは全て性暴力。水着で隠れるプライベートゾーンだけでなく、嫌な人には髪一本だって触れられたくない」と言及。

 「だまされないよう、助けてと言えるよう、嫌なことは嫌と言うことができるように、皆さんには賢くなってほしい」と語り、「今後心配なこと、困ったことができたら相談に乗ります」と呼び掛けていた。

(2022年1月28日付紙面より)

本舘千子院長が講話=太地町立太地中学校
2022年01月28日
16 スマホで「手軽」確定申告
 御浜町長が模擬体験  

 所得税の確定申告が2月16日(水)から始まるのを前に、尾鷲税務署(柳生憲吾署長)は25日、御浜町役場でスマートフォンを使った申告をPRした。大畑覚町長が模擬体験し「スマホは初めてだが、思ったより簡単で、短時間でできる」と手軽さを伝えた。

 国税庁では新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、会場の混雑を緩和するためスマホを使った確定申告書の作成、送信を呼び掛けている。今回からはスマホのカメラで源泉徴収票を撮影すれば、金額や支払者情報などが自動で入力されるようになった。

 この日は大畑町長が国税電子申告・納税システム「e―Tax」による申告書の作成を模擬体験した。国税庁ホームページからスマホ専用画面を開き「確定申告書等作成コーナー」に必要事項を入力し、還付の確定申告書を5分程度で作成した。

 2021(令和3)年分確定申告は、所得税・復興特別所得税・贈与税が3月15日(火)まで、消費税・地方消費税が同31日(木)まで。感染症対策のため、会場で申告する場合は、入場整理券が必要となり、各会場で当日先着順に配布、または、通信アプリ「LINE(ライン)」の国税庁公式アカウントから事前発行する。

 国税庁は動画による確定申告書の作成方法(「動画で見る確定申告」で検索)をホームページ上で紹介している。

(2022年1月28日付紙面より)

スマホによる確定申告模擬体験をする大畑覚町長=25日、御浜町役場
2022年01月28日
17 登録証とプレートを伝達
 物件「旧谷畑家住宅主屋」  (串本町 )

 串本町西向、岩渕地内にある登録有形文化財〈第30―0316号〉「旧谷畑家住宅(こざがわ)主屋(おもや)」で26日、その登録証とプレートの伝達があった。所有する社会福祉法人和歌山県福祉事業団の佐武寛子・古座あさかぜ園園長は「改めて貴重な建物だと受け止め、これからも大事に使わせていただきます」と語り、登録証とプレートを預かった。

 この物件は、1954年に材木商の谷畑家が建築した木造2階建て一部平屋建て家屋。良材を用い凝った造作に加え、2階の座敷が古座川の眺望に秀でる配置になっているなど立地を生かした設計も宿す近代和風建築の好例として国土の歴史的景観に寄与していると評価され、昨年6月24日付で国の文化財登録原簿に記載された。町内では「樫野埼灯台旧官舎」「旧神田家別邸(稲村(とうそん)亭)」に続き3件目、旧古座町域では初の登録有形文化財記載となっている。

 現在は同事業団が谷畑家から譲り受け、同園が就労訓練を目的とした事業所〈飲食店〉「うどんとうなぎの古座川」などで運用中。同日現在、職員5人と入所者1人の6人チームで火曜日以外の午前11時~午後2時に営業していて、その一般利用を通して物件の内外に親しむことができる。

 この日は町教育委員会教育課の鈴木一郎次長らが物件を訪ね、このほど文化庁から町教委へ届いた登録証と砲金製のプレートを佐武園長へ伝達した。併せて登録に伴う手続き事項の説明をし、今後の適切な管理と他の文化財登録制度より緩やかな制約下での鋭意活用を促した。

 同事業団にとっては、御坊市にある物件「なかがわ(旧中川家住宅)主屋(しゅおく)」(現・事業所「そば&Cafeなかがわ」)に続き2件目となる登録有形文化財。佐武園長は、前例となるこの物件を参考にしつつ今後の管理に努めると話している。

(2022年1月28日付紙面より)

登録有形文化財プレートの伝達を受ける佐武寛子園長(左)=26日、串本町西向
旧谷畑家住宅(こざがわ)主屋。現在は飲食店「うどんとうなぎの古座川」などとして運用中
2022年01月28日
18 ペルーの暮らしに触れる  在外県人会とオンライン交流  (新宮高校 )
2022年01月28日
19 上手に回せるかな?  わかば保育園でこま作り  (那智勝浦町 )
2022年01月28日
20 子どもの成長を実感  くろしお児童館で手形・足形アート  (新宮市 )
2022年01月28日
21 827人が3回目接種を予約  まなびの郷での集団接種  (紀宝町 )
2022年01月28日
22 タブレット使い学び深める  明神小と花坂小、梁瀬小  (古座川町 )
2022年01月28日
23 3回目のワクチン接種  2日で345人が来場  (那智勝浦町 )
2022年01月22日
24 産婦人科医師問題に光
 3月中の分娩再開は困難  (新宮市議会 )

 新宮市議会(榎本鉄也議長、15人、欠員1)は21日、臨時会を開き、住民税非課税世帯などへの臨時特別給付金に係る給付事業や、医療センター産婦人科医師退職に伴う市外医療機関への妊婦健診の受診、出産の交通費・宿泊費の支援を行う衛生費などを盛り込んだ市一般会計補正予算を可決。また、田岡実千年市長より、医療センター産婦人科医師派遣の可能性が高くなったとの報告があった。

 竹内弥生議員の医師確保の現状を問う質疑に対して田岡市長が明らかにした。「県にご尽力いただき、また議会、当局が一丸となって活動していく中で複数の医療機関から医師を派遣していただける可能性が高くなった」と報告。「現在、一日でも早く分娩(ぶんべん)が再開できるように調整をしている段階」としつつも3月中の再開は難しいと見解を示した。

 当局によると、現在常勤医師1人の派遣が確定しており、常勤医師3人が最低条件となる中2人体制が確保されている。もう1人の常勤医師については4月以降にめどが立つ可能性が高いという。

 市一般会計補正予算(第12号)は歳入歳出予算の総額にそれぞれ7億618万5000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ192億961万1000円とするもの。

 給付事業は国の経済対策に基づくもので、世帯全員の2021年度住民税均等割が非課税の世帯と、昨年1月以降の収入が減少して「住民税非課税相当」の収入になった家計急変世帯が対象。1世帯につき10万円を給付する。当局は2月に市役所別館に事務局を設置する計画としており、支給は3月を予定している。

 妊婦に対する支援では、健診などにかかる交通費については串本町から尾鷲市までは1回につき2500円、遠方の場合(県内~松阪市)は1回につき5000円、その他県外は1回につき7000円。宿泊費用は付き添い1人まで1泊5000円(5泊まで)で上限5万円とする。

 臨時特別給付金について福田讓議員は「対象が分かりにくい給付金。広報などで分かりやすく説明を」と要望し、マイナンバーカード普及促進に向けた取り組みも推進した。

(2022年1月22日付紙面より)

開会に当たりあいさつする田岡実千年市長=21日、新宮市役所
2022年01月22日
25 母校で絵本の読み聞かせ 下里中生徒が各小訪問 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立下里中学校(布引伸幸校長)の1年生30人は19日、母校の町立太田小学校と下里小学校に出向き、児童に絵本や紙芝居の読み聞かせをした。

 2016年度から同中で始まった取り組みで、絵本読み聞かせのスキルを身に付けるとともに、自分の考えや意思を相手に伝える表現力やコミュニケーション能力、人前でも動じない度胸を育成することが目的。

 生徒たちは昨年12月から準備や練習を開始し、学校司書や地域の読み聞かせボランティアグループ「りぼん」「ブックスマイル」が技術指導に協力した。

 太田小には8人が、下里小には22人が訪問した。下里小では生徒は二手に分かれ、1年生12人、2年生8人の各教室で準備。

 生徒は「給食番長」「どこいったん」「いろいろバス」や児童に問い掛けながら読む「やさいのおなか」などの絵本や、紙芝居「でてきたなぁ~んだ」「パンダさんパンダさんなにしているの?」の読み聞かせに取り組み、児童は笑顔で絵本や紙芝居を楽しんでいた。

 児童は自分が面白いと思った絵本について感想を発表し、最後は全員で「ありがとうございました」と感謝を述べた。

 2年生教室では、生徒を代表して渡瀬輝君が「皆さんに楽しんでもらおうと1カ月間、一生懸命に練習してきました。楽しんでもらえたのならうれしいです。今日はありがとうございました」と話した。

 ブックスマイルのメンバーは「予行練習の際にしたアドバイスをしっかりと実践してくれていた。すごく良かったです」と話していた。

 下里小の泉一代校長は「担任も読み聞かせを行っているが、中学生が行うことで空間や時間の流れも変わり、新鮮だったと思う。中学生の皆さんの成長も見られて良かった。継続していただけたらありがたいです」。

 布引校長は「小さな児童と触れ合うことは生徒にとっても学びや成長につながり、良かったです」と語った。

(2022年1月22日付紙面より)

1年生に読み聞かせする生徒=19日、那智勝浦町立下里小学校
2年生に紙芝居を披露
2022年01月22日
26 妊娠期から子育て期をサポート
 子育て世代包括支援センター  (紀宝町 )

 妊娠期から子育て期を安心して過ごせるよう、町の保健師が家族をサポートする紀宝町の「子育て世代包括支援センター」。「切れ目のない、きめ細やかな支援」を提供する「ワンストップ窓口」として、役場みらい健康課内に開設し、子育てを応援している。

 妊娠後、母子健康手帳を交付した保健師が担当保健師として妊娠期から出産、子育て期をサポートする。出産までは妊婦健診助成、マタニティ歯科健診や沐浴(もくよく)練習と妊婦疑似体験ができる「パパママ教室」、妊婦全戸訪問などの支援を行う。

 出産後は、産後ケア、母乳ケア助成券の発行、乳幼児訪問などのほか、妊娠8カ月から生後1歳までの子育てほっとサロン、7・8カ月離乳食教室、子育てワークショップ、各種健診、すくすく育児相談と安心して子育てができる環境を整えている。

 現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館しているが、町立図書館・子育て支援センター複合施設「紀宝はぐくみの森」で「子育てほっとサロン」を開いており、毎回、妊婦や赤ちゃん、子育て中の母親らが参加している。

 助産師の本舘千子(もとだて・かづこ)さんは「町全体で子育てができる環境が整っている。子育てサロンやファミリーサポートセンターなど縦のつながり、妊婦さんやお母さんの横のつながりもあり、縦横でうまくつながっている」と話す。

 支援センター(電話0735・33・0355)では「子育てに関する情報が知りたい」「子どもの発達について相談したい」「妊娠・出産、産後の相談をしたい」「里帰り出産を考えている」などの相談も受け付けている。祝日を除く平日の午前8時30分から午後5時15分まで。

(2022年1月22日付紙面より)

育児の悩みなどを共有する子育てほっとサロン
2022年01月22日
27 会員ら協力してごみ拾い
 たばこ組合紀南支部  (新宮市 )

 和歌山県たばこ商業組合紀南支部(塩崎伸一支部長)は20日、新宮市役所周辺で今年初となる清掃活動を実施した。会員16人が参加し、3密防止などの新型コロナウイルス感染対策に取り組みながらごみ拾いに汗を流した。

 同組合女性部(大谷敏子部長)を中心に、たばこのポイ捨て禁止や未成年者の喫煙防止などの呼び掛けを目的に活動しており、清掃は1997年度から開始。今年で25年目を迎え、年間25回ほどのペースで行われている。

 そろいのチョッキを身に着けた会員はのぼりを掲げながら、市役所を中心に近隣で紙くずや吸い殻などのごみを拾った。

 大谷部長は「清掃活動自体は今年初だが、2月が休みのため、本年度最後の清掃となりました。市役所周辺はとてもきれいでごみも少なかったです」。

 喫煙者の減少に触れ、「たばこをやめられる方も増えている中、町のたばこ屋の皆さんは頑張っています。毎年、さまざまなものに使われるたばこ税も町や市に入っている。そのことを知っていただけたら幸いです」と話していた。

(2022年1月22日付紙面より)

和歌山県たばこ商業組合紀南支部の皆さん=20日、新宮市役所別館前
清掃活動に汗を流した
2022年01月22日
28 今年も大前の儀のみに  水門神社例祭「水門祭」  (串本町 )
2022年01月22日
29 鯨の墓と戒名について  公民館の生涯学習講座  (太地町 )
2022年01月22日
30 目で見る明治の大水害 歴探スクールで中瀬古友夫さん (新宮市)
2022年01月22日
31 風に舞いながら  園地内でコカモメヅルの種子  (宇久井ビジターC )
2022年01月22日
32 熊野産ヒノキの学習机  高田小学校へ試験導入  (新宮市 )
2022年01月22日
33 3回目接種の予約開始  集団接種は2月6日から  (御浜町 )
2022年01月22日
34 避難後に初期消火訓練  火災想定して運動場に逃げる  (成川小 )
2022年01月22日
35 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第45回】シニアの食育はネットスキルから  

 新年が始まりましたね。わが家も一気に通常モードに突入し、正月ぼけで何かとミスの多い日々です。前回の記事で、シニアの食育と題し、トレンド食に振り回されず、お肉や炭水化物をきちんと食べてくださいというお話をしました。今回は、「食べることを楽しむ」ために、ぜひ身に付けてほしいスキルをお伝えしようと思います。

 身に付けてほしいスキル、それはネットスキルなんです。前回ご紹介したシニアに多い低栄養は、トレンド食に敏感な人だけでなく、1人暮らしの人、食に無頓着な人にも多いといわれています。1人暮らしや、ご夫婦だけの暮らしになると、料理がおっくうになったり、もうこれでいいやと簡単な食事で済ませてしまう方も多いと思います。でも、バランス良く栄養を取るには、それだと足りないものが出てきてしまうことが多いんです。

 ただ、年齢を重ねると、お買い物も一苦労ですよね。特に田舎は車がないとなかなか買い物にも行けないと思います。買い物に行けないから、適当な食事で済ませてしまうということもあるのではないでしょうか? でも今は、ネットスーパーやお取り寄せなど、家に居ながらにして食料を簡単に調達することができます。重いものも気軽に買うことができますし、全国各地の生産者の方から、直接新鮮な食材を買うこともできるんです。インターネットでお買い物をすることに、抵抗がある方も多いと思いますが、元気で動けるうちにそのスキルを身に付けておけば、生活がグンと豊かになると思います。

 また、インターネットでは会員制交流サイト(SNS)というコミュニティーがあります。SNSなんてよく分からないという声が聞こえてきそうですが、このSNSこそがシニアのQOL(生活の質)を上げてくれるのではないかと考えています。

 シニアの孤食は年々増えているといわれています。孤独な食事は、気分も沈ませますよね。でも、SNSさえあればいつでも多くの人とつながり、コミュニケーションを取ることができます。作った料理の写真を撮って、SNSにアップするだけで、いろんな方にコメントをもらえたり、いいねと反応をもらえたりするんです。そして、写真を撮るから彩りに気を付けようとか、もう1品作ろう!という気持ちは確実に、食生活を豊かにしてくれるはずです。

 この記事を読んでくださっている方は、まだまだ若いと思いますが、ぜひ今のうちに、ネットを活用できるようになっていただきたいと思います。

 健康への第一歩は「食を楽しむこと」! これからの人生を健康に楽しむために、始めてほしいんです。難しいように思えますが、一度設定してしまえば、ネットの操作は本当に簡単です。これからは実際会う友人だけでなく、遠くにいる方とも気軽にコミュニケーションが取れる時代です。同じトレンドを取り入れるなら、トレンド食ではなく、インターネットを! 2022年に始める新しい試みとして、トライしてみてはいかがでしょうか?

(2022年1月22日付紙面より)

2022年01月22日
36 お悔やみ情報
  
2022年01月18日
37 御燈祭りに向け安全確認
 神倉神社の石段検分  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で17日、石段検分が行われた。2月6日(日)の「御燈祭(おとうまつ)り」に向け、関係者が石段の安全を点検。ひび割れなどが約47カ所見つかり、祭り当日までに修繕する。

 「御燈祭り」は1400年以上前から続くとされており、熊野速玉大社例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」と合わせて国の重要無形民俗文化財(重文)に指定されている。白装束に荒縄を巻いた「上(あ)がり子」と称する参拝者が神倉山上で松明(たいまつ)に御神火を受け、山門の開閉とともに急峻(きゅうしゅん)な石段を一気に駆け下る勇壮な祭りとして例年、全国から大勢の人が訪れている。

 今年は新型コロナウイルス感染症第6波の襲来を案じ、約2000人の上がり子が山門内に集結することによって長時間の3密が避けられない状況にあることを考慮。クラスター(感染者集団)が発生する危険が高くなると予想されることから、昨年同様、最少人数の神職と介釈(かいしゃく)のみで営まれる。当日は正午から神倉山への入山を制限し、報道関係者や一般撮影者の入山も禁止。翌7日(月)の御燈祭り奉祝祭、餅まきも中止する。

 点検には同大社、神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)、神倉青年団(中山忠吏団長)などから6人が参加。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(1147~99年)が寄進したと伝わる自然石を積み上げた538段の石段を一段ずつチェックし、石が動くなどの問題箇所にチョークで印を付けていった。

 猪飼会長は「奉賛会として準備などは例年通り進めている。昨年に続いての規模縮小は非常に残念ですが、現在の状況を考えると仕方ありません。『来年こそ』の思いを持って、再び勇壮な祭りができることを信じています」と話していた。

(2022年1月18日付紙面より)

石段の点検を行う祭り関係者たち=17日、新宮市の神倉神社
2022年01月18日
38 本州最南端で芝焼き作業
 役職員らが消防と両輪で  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が14日、串本町潮岬にある望楼の芝の芝焼き作業に取り組んだ。敷地外への延焼防止のため同町消防本部(寺島正彦消防長)も協力。両輪で芝地のほぼ全面を焼き尽くした。

 この芝焼きは、枯れ芝に火を放って害虫を駆除し、地中にある芝の芽吹きを促す管理手法として1983年から実施。97年に本州最南端の知名度向上による観光の発展を期してイベント化、後に日没後に実施するようになり現在は1月最終土曜日を期日とするイベント「本州最南端の火祭り」として回を重ねるところとなっている。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年に続いて今年もイベントの中止を発表済み。他方で芝焼きは例年の管理として行う必要があるため、今年もイベントに向け事前にしている部分焼き(芝地の外周など一部を焼き延焼防止を図る作業)を全面焼きに振り替えてこの日行うに至った。

 当日は同協会の役職員や会員ら15人(ゲスト2人を除く)と同本部20人が作業に参加。同本部の事前散水と風向きを踏まえた判断に基づいて枯れ芝に火を放ち、広がる炎の動向を見ながらその範囲を広げて既設キャンプ場や木立、旭の森や最外縁(クロスカントリーコースより外側)を除く芝地を焼いた。

 今年の枯れ芝は例年より短かったが風が強く、作業は2時間弱で完了したという。島野会長(54)は「2年続けての中止で残念な思いはあるけれど、来年の今頃は小型ロケットの打ち上げ開始が見込まれコロナが落ち着けば近いタイミングで本州最南端の火祭りもできると思う。他のイベントも中止が続いている状況なので、来年こそはコロナに十分注意しながらでも何とかやって観光を盛り上げていきたい」と思うところを語り、役職員や会員による芝焼き作業を支えていた。

(2022年1月18日付紙面より)

枯れ芝に火を放って焼く南紀串本観光協会の関係者ら=14日、串本町潮岬
2022年01月18日
39 町内の安全無事を祈願
 海翁禅寺で秋葉山大権現祈祷  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の臨済宗海翁禅寺(武内宗隆住職)で15日、一年の間、町内で火災や盗難がないよう祈願する「火盗守護秋葉山大権現御祈祷(きとう)」が営まれた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から寺族のみで実施したが、今年は例年通り、町消防団(下地将仁団長)の幹部や団員8人が参列した。

 前夜には規模を縮小してどんど焼きを行ったが、昨年に引き続き、3密を避けるために15日の餅まきは中止とした。

 祈祷前には境内の鐘が鳴らされ、幹部らが供え物を持ち、一行は山頂の祠(ほこら)へ向かった。武内住職と武内洪淵(こうえん)副住職が読経を行い、火伏せの神として知られる「火盗守護秋葉山大権現」に今年の平穏無事を祈願した。

 また、この日は洪淵副住職の息子の弥那人(みなと)君(勝浦小1)も法衣を身に着け、初参列した。

 下地団長は「秋葉山大権現は勝浦の町を守る火の神様。町内で火事がないように安全祈願するとともにコロナ終息も願いました」。

 洪淵副住職は「普段は病気平癒なども願うが、今日は火盗守護の秋葉山大権現の祈祷。火事や盗難が少しでも減少することを祈願しました」と話した。

 武内住職は「昨年はお寺のみで営んだが、今年は消防団の皆さまも来ていただけた。コロナ終息も含め、町内の皆さまが無事で安全に過ごせるように祈願しました」と語った。

 なお、同寺の「火盗守護秋葉山大権現」は町消防団が願主となって建立され、1969(昭和44)年に同寺総檀家が再建したという。

(2022年1月18日付紙面より)

秋葉山大権現祈祷が営まれた=15日、那智勝浦町の海翁禅寺上の山頂
2022年01月18日
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