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2022年05月24日
1 キセキをおこせ!がんばれ市小 町内4地区の合同運動会 (那智勝浦町)

 澄んだ青空が広がった22日、那智勝浦町立市野々小学校のグラウンドで「2022春季合同運動会」が開かれた。保護者や地域住民の声援を受け、児童や園児がこれまでの練習の成果を披露し、「熊野ハレヤ音頭」で元気なかけ声を響かせた。

 市野々小学校、同校育友会、井関保育所、市野々公民分館、那智山区、市野々区、井関区、八反田区などが合同で開く地域の運動会。今年は雨天の影響で1日延期しての開催となった。

 開会に当たり市野々小の中西健校長が「今日は太陽が輝いて、絶好の運動会日和。雨が続き、あまりグラウンドでの練習ができませんでしたが、5、6年生は係の打ち合わせを行い、3、4年生も草引きや石拾いをしてくれた。1、2年生もいっぱい練習しましたね。君たちの一生懸命な姿を地域の方々へ届けてください」。

 児童会を代表して村井芹さんが「今年のスローガンは『キセキをおこせ!がんばれ市小』です。最後まであきらめない、かっこいい姿を見せてください」とあいさつ。

 徒競走で開幕し、児童29人と園児16人はリレーや玉入れ、ダンスなどを披露。地域住民や保護者も「めはり音頭」や「グラウンドゴルフ競争」で一緒に汗を流し、笑顔で一日を終えた。

 なお、この日は新宮市、那智勝浦町、太地町の公立中学校6校でも体育祭が開かれた。

(2022年5月24日付紙面より)

児童29人が力を合わせ「熊野ハレヤ音頭」=22日、那智勝浦町立市野々小学校
笑顔で駆ける園児たち
2022年05月24日
2 社会貢献活動など承認
 土建協同組合が総会  (新宮市 )

 新宮市土建協同組合(松根康隆理事長、組合員58社)は20日、同市緑ヶ丘の新宮地方建設業協同組合の会館で第72回通常総会を開き、昨年度事業実施報告や収支決算、本年度事業計画など3議案を承認した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、可能な限り規模を縮小しての開催。開会に当たって物故者へ黙とうをささげた。

 松根理事長はあいさつで「入札制度問題において、簡易的な総合評価制度の導入、最低価格の底上げなどいろいろと課題はあったが、おととしより総合評価が土木Aで実施され、昨年度から舗装工事で採用された。また、3月末に新宮市と3役で意見交換を行い、総合評価の拡充、最低価格のアップ、工事量の拡大などを要望した」と報告。

 「今後も簡易的な総合評価を土木B、C、Dおよび建築工事に総合評価が浸透していくよう、市と協議していきたい」と述べ「日頃は騒音や振動など、住民の方々に迷惑をかけている。防災頭巾の寄贈や新宮市美化里親制度(アダプト・プログラム)など、今後も引き続き継続していきたい」と理解を求めた。

 本年度事業は▽市との災害協定に基づく緊急支援活動が迅速に行える応援体制の確立▽入札・契約制度の改革要望▽地域住民とのコミュニケーションを深めるため、積極的な社会貢献活動などへの参加推進▽工事の安全や品質を確保するために必要な各種講習会などを地元開催し、組合員の建設技術の向上を図る―の4点。

 入札制度などに対する要望は「簡易な総合評価落札方式適用工事の拡大」「ダンピング防止の観点から、低入札価格調査制度における審査および契約後の品質管理の厳格化」「適正積算と適正工期の確保」「組合員への受注機会の確保」。

 事務局から新規入会3社の紹介があり、閉会に当たり阿万卓也副理事長があいさつ。「コロナの影響で資材などが高騰しているが、市においては単価の見直しなどを渋る面もある。組合に相談していただき、その中で中身を検討してどうしても合わないものに対しては組合からも言っていくべき。皆さんの協力の下、組合の力を持ってしてきちっとビジネスを行うべきだと思う」と呼びかけた。

(2022年5月24日付紙面より)

事業計画などを承認した=20日、新宮市緑ヶ丘の新宮地方建設業協同組合
松根康隆理事長
2022年05月24日
3 橋杭岩周辺清掃で絆強める
 県内25の単位クラブ合同で  (ライオンズクラブ )

 和歌山県に25ある単位ライオンズクラブ(LC)合同の橋杭岩周辺清掃が20日にあり、会員50人が「ONE TEAM 和歌山」の思いを胸にして奉仕した。

 この奉仕は、同じ和歌山県内で活動する単位クラブの結束を目的とした第3回9R・10R会員交流会の記念事業の一つとして計画。同交流会は当初2019―20年度に開く計画だったが新型コロナウイルスの情勢に直面し3年連続で実施できず。実施に向けて各単位クラブから人員を出し合って結成する同交流会実行委員会(小森正剛実行委員長)だけでも結束を今後につなげないかと考え、実行委員のみ参加とすることで規模を抑えつつ記念事業を実施することとした。

 この日は実行委員に加え会場地の串本LCと近隣の各単位クラブ会員有志が奉仕支援のため合流。同交流会の代表世話人を務める9R・太田勉チェアパーソンと10R・楠本健治チェアパーソンを軸に50人が集まり、串本LCは主に橋杭ビーチ、他は小森実行委員長ら串本LCの世話役陣と共に橋杭岩周辺の流木やごみを拾い集めて回収した。

 約1時間の活動でおおむね軽トラック3台分を引き上げ、最後に結束のあかしとなる記念写真を撮影して締めくくった。

 太田チェアパーソンは「和歌山といえば海で、串本は加えてロケットの打ち上げもあるなど脚光を集めている。だからこそこのような活動が必要」、楠本チェアパーソンは「ライオンズクラブは奉仕を活動の主体とする集まり。今回の奉仕で少しでも串本の皆さまのお役に立てたら」とそれぞれコメント。

 小森実行委員長は「この交流会を迎えることは串本LCにとって光栄なことで、今回は流れてしまったがいつか実現したい。同じ和歌山県のメンバーとして『ONE TEAM 和歌山』の思いを強めるためにまず、紀南(=おおむね10R)がどのようなところかを知ってもらえたら」と心境を語った。

(2022年5月24日付紙面より)

「ONE TEAM 和歌山」の思いを胸にし橋杭岩周辺の漂着物を回収=20日、串本町くじ野川
橋杭岩周辺清掃に参加した県内のLC会員の皆さん
2022年05月24日
4 3年連続で花火大会中止
 新型コロナ感染拡大予防で  (那智勝浦町 )

 新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、8月11日(木・祝)に予定されていた第14回「那智勝浦町花火大会」の中止が決まった。町の夏の風物詩である花火大会の3年連続の中止について、町民からは残念がる意見や、やむを得ないという声も聞かれた。

 同花火大会は町民手づくりの大会を基本理念に、これまで13回開催されてきた。那智湾を舞台に1万発の花火が大輪を咲かせ、2019年は海の章、追善供養、山の章、フィナーレの4部構成で多くの観客を魅了した。

 大会中止の旨は23日から町ホームページにも掲載されている。

  □      □

■那智勝浦町花火大会の中止について

 中止に当たり、堀順一郎町長と花火大会実行委員会の串俊男会長は連名で次の通りコメントを発表した。

 令和4年8月11日に開催を予定しておりました第14回那智勝浦町花火大会は、新型コロナウイルス感染症拡大予防のために中止とすることを決定いたしました。

 観覧にお越しになる町民の皆さまや大会関係者などに対し、万全の感染防止対策を講じての大会運営は困難であると判断し、このような決定に至りました。

 「住民手づくりの花火大会」として本町の夏の恒例行事である花火大会を3年連続中止することは断腸の思いであり、例年の開催に当たりご支援、ご協力を賜っております企業や関係者の皆さま、何より花火大会を楽しみにしていただいている町民の皆さまには誠に申し訳ございませんが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 一日も早く事態が収束することを願うとともに、収束後にはなんらかの形で皆さまに楽しんでいただける花火大会が実施できないかを検討してまいりますので、引き続きご支援、ご協力をお願い申し上げます。

(2022年5月24日付紙面より)

第13回花火大会の様子
2022年05月24日
5 5月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2022年05月24日
6 川村さん(男性)、笠松さん(女性)が優勝
 那智勝浦町体協GG夏季大会  
2022年05月24日
7 5チームが出場し開幕
 学童軟式野球(B級)東牟婁大会  
2022年05月24日
8 新区長に垣下純三さん  区民総会で横領事件など説明  (新宮市佐野区 )
2022年05月24日
9 1位に佐古金一さん  写連紀南支部5月例会  
2022年05月24日
10 大野ちづるさんが新人賞  新世紀美術協会「新世紀展」で  
2022年05月24日
11 演奏や歌、踊り楽しむ  第一蓬莱親睦クラブ定期総会  (新宮市 )
2022年05月24日
12 地元児童も大役果たす  市場オペラ「蝶々夫人」  (那智勝浦町 )
2022年05月24日
13 ビンゴゲームで盛り上がる  特殊詐欺の防止啓発も  (いっぷく亭 )
2022年05月24日
14 秋の収穫を楽しみに  3年ぶりに「田植えの集い」  (丸山千枚田 )
2022年05月24日
15 善意の寄付、全額届けたい  がん研究支援呼びかけ走破  (生命の駅伝 )
2022年05月24日
16 「元気でね」と見送る  アオウミガメ2頭を放流  (ウミガメ公園 )
2022年05月24日
17 住民も誘って盛り上がる  三尾川小で地区運動会  (古座川町 )
2022年05月24日
18 お悔やみ情報
  
2022年05月17日
19 3年ぶりの熱戦迫る
 27日に「第22回ツール・ド・熊野」開幕  



 熊野地方を舞台に27日(金)から29日(日)までの3日間、3年ぶりに「TOUR・de・熊野(ツール・ド・くまの)」が開催される。NPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」が主催、公益財団法人日本自転車競技連盟が後援。

 ツール・ド・熊野は「南紀熊野体験博」「東紀州体験フェスタ」の関連イベントとして1999年4月に初めて開催。地域の振興と地球環境に優しい自転車の普及を目的に「3DAY CYCLEROAD 熊野」が行われた。

 07年の第9回大会からNPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」が主催し、名称を「ツール・ド・熊野」に変更。翌08年からUCI(国際自転車競技連合)アジアツアー2・2のカテゴリーに指定され「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・北海道」と並んで国際自転車競技連合公認の国内3大レースの一つとなった。

 大会は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から昨年、おととしと中止となっていた。22回目の今年は新宮市を拠点とする「キナンレーシングチーム」をはじめ海外1、国内17の計18チームが出場し、熱戦を展開する。

 コースは海、山、川の景観と起伏のある自然豊かな環境で、本場ヨーロッパに似た雰囲気が特徴。初日の27日は第1ステージとなる新宮市熊野川町の「赤木川清流コース」で開幕する。28日(土)には三重県熊野市紀和町の山間部を走る「熊野山岳コース」で第2ステージ、29日に太地町の「太地半島周回コース」で行われる3日間の総合タイムで競われる。

 開幕に向け、角口賀敏理事長は関係者やボランティアなど多くの人たちに感謝し「コロナ禍で迷いもありましたが、前に進まなければ地域の未来はないと思い、徹底した感染対策を施し開催することを決めました。当地方の皆さんにはお世話とご迷惑をお掛けしますが、非常に盛り上がる大会にしていければ」と話している。

 今大会も恒例のフォトコンテストや地元ケーブルテレビ局による生中継、動画投稿サイト「ユーチューブ」の「サイクリングチャンネル」での配信を予定している。

(2022年5月17日付紙面より)

開催をPRする角口賀敏理事長(右)と下澤友紀雄事務局長=16日、新宮市浮島の株式会社キナン本社
2022年05月17日
20 税金やその必要性を考える
 高池小6年対象に租税教室  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の6年生10人を対象にした租税教室が13日にあり、児童が税を意識しその必要性を考えるきっかけを得た。

 この教室は、新宮・東牟婁租税教育推進協議会(山端克明(やまばな・よしあき)会長)が管内の小学校~高校の希望を受け講師を派遣する形で通年実施。今月は4小学校が希望していて、高池小はその先陣を切る参加となった。

 この日は新宮税務署個人課税部門の小田大樹さんが講師として来校。消費税や所得税など約50種類の税金があることを伝え、映像教材で税金の有無で社会はどう変わるか、学校を例にして税はどのように使われているかを児童と一緒に考えた。

 1億円の見本を児童に持ってもらうなどして金銭感覚を培いつつ、学校を一つ建てるのに平均15億円、義務教育を受けるのに小学生は1人年間約88万円、中学生は約100万円の税金が使われているといった紹介も。児童はそれら話を聞いた感想を発表して、小田さんの紹介に感謝した。

 児童の大屋沙織さんは家族から消費税や所得税などの話を聞いて社会に税金があることを知っていたそうで「いろいろな税金があることを知れて良かった。ムービー(=映像教材)で税があるとないの差が激しくて、ないと国民は損をするので必要だなと思った」と印象を話した。

 選挙権年齢の引き下げで主権者教育の重要性が一層高まる中、国民の三大義務の一つでもある納税への関心と適切な理解を児童・生徒の段階から促すことがこの教室の趣旨。今後は下里小と北山小=ともに17日(火)、王子ケ浜小=18日(水)=も参加する予定となっている。

(2022年5月17日付紙面より)

1億円の見本を交えて税制度を教わる6年生ら=13日、古座川町立高池小学校
2022年05月17日
21 常呂と熊野をつなぐ試み
 東大人文・熊野フォーラム  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で14日、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部と新宮市が主催する「東大人文・熊野フォーラムin新宮」があった。「常呂(ところ)と熊野―地域を繋(つな)ぐ試みとして」をテーマに開催。フォーラムの様子はオンラインでも同時配信された。会場では約100人が聴講する中、人文社会系研究科前研究科長の大西克也教授が基調講演を行った。

 第2回となる同フォーラムでは、常呂(北海道北見市)と熊野(新宮市)をつなぐ新たな人文学の試みとして、熊や鯨などの聖化動物を通して熊野とオホーツクの精神文化の通底を考えるといった趣旨に基づきテーマを定めた。2021年に新宮市と連携協定を締結した同大学は、半世紀にわたって常呂町(現北見市)と地域連携協定を結んでいる。

 開催に当たり、同大学の津田敦副学長が「多くの人が『熊野』に取りつかれていくのを見てきた。私も『熊野』に取りつかれたいとの思いで熊野に来た。『熊野』に選ばれ、足繁く通えるようになれば」とあいさつした。

 辻直孝・北見市長のビデオメッセージが紹介され、田岡実千年市長は「遠く離れた地域に通底する文化の特徴とは、また外国はどうかを学ぶことができるこれまでになかった大変興味深いプログラム。熊野の個性と文化を再検証する機会としていただければ」。

 秋山聰・人文社会系研究科長がフォーラムの趣旨を説明。「それぞれの文化的事象や歴史文化をじっくりと眺めてみれば、多かれ少なかれ人文学的比較対象の種となる要素はおのずと見つかるのではないか。二つの地域を人文学的見知からつなげ、予想もしない共通点を見つけたり比較を試みたりすることによって、双方の文化振興に寄与することが人文学には可能ではないかと思い始めている」と期待を込めた。

  □     □

■牛玉宝印と鳥文字の関係は



 大西教授は「熊野の牛玉(ごおう)宝印と呉越の鳥書(ちょうしょ)―漢字の伝来と信仰―」を題目に講演。中国では春秋時代後期(前6世紀)~戦国時代初期(前4世紀)の「越王句践剣」に記されている鳥書や漢時代の鳥書、雑体書を紹介し「当時は瑞象(ずいしょう)の意味合いがあったと思われるが、後漢時代には魔よけの機能が備わっていた」。

 漢字を発明したとされる古代中国の伝説上の人物・蒼頡(そうけつ)の記録では「鬼は文字によって告発されることを恐れて夜に泣いたのである」と伝わっていると紹介し「漢字の魔よけの機能が、記録という漢字の本質に由来している」と説明した。

 宮殿や寺社などに掲げられたという「扁額(へんがく)」と牛玉宝印との共通点を上げ「牛玉宝印が扁額の書を取り入れたのは間違いない」。

 三山で最も古いとされる「那智瀧宝印」は15世紀に全ての文字を烏点で作り上げる劇的な変革が行われたことや、需要が増加したことや誰にでも書けるものではないことなどから手書きから木版となったことなどについても紹介。「連携協定締結により、このようなことを考える機会に恵まれたことは私にとっても楽しい経験となった」と講演を締めくくった。

(2022年5月17日付紙面より)

会場では約100人が聴講した=14日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
大西克也教授
秋山聰・人文社会系研究科長
2022年05月17日
22 児童が紙工作に挑戦
 少年少女発明クラブ  (新宮市 )

 小学生にさまざまな工作や体験の機会を提供する「新宮市少年少女発明クラブ」(瀧野秀二会長)の開講式と、その第1回の講座「ペーパークラフト」が14日、新宮市福祉センターであった。所属する児童28人のうち、27人が参加。式で所属バッジを受け取ったほか、昆虫や動物を作る紙工作を楽しんだ。

 発明クラブは全国にあり、和歌山県内でも11市町で活動が行われている。新宮市は2015年に開始しており、市内の小学校の4~6年生を対象に、児童に理科や科学、ものづくりなどに関心を持ってもらえるように取り組んでいる。本年度は11回の講座の実施を予定している。

 式では、瀧野会長があいさつ。講座について「昨年は新型コロナでできなかったものもあるが、今年は全部できるように祈っている。皆さんもぜひ、全部参加を。一生懸命に、いろんな講座に挑戦を」と呼びかけた。続いて、児童に1人ずつ、クラブのバッジを手渡した。

 ペーパークラフトは、和歌山県立新翔高校の教諭でもある中岸速人さんが講師を務めた。児童に対し「ものづくりは失敗を恐れず、失敗しても次に生かすことが大事。その過程を大事に。頑張って完成品ができたなら、それは素晴らしいこと」と伝えた。

 講座の内容は、切り取り線や折り線、のりしろを加えて描かれた、昆虫や動物の図柄の付いた用紙をはさみやカッターで切り抜き、折ったり貼ったりして立体的に工作するもの。カブトムシやクワガタムシ、チョウ、キリン、クマ、サルなどの種類があった。

 児童は、好みの2種類の図柄を選び、工作を開始。中岸さんは完成見本を配るなどしながら、その様子を見て回った。児童に対して「カッターで切る時はもっと立てて」「(昆虫の)触角を切る時は気を付けて」「ここは山折りで、こっちは谷折り」などと指導。児童はこれらを聞き入れ、一心に取り組んでいた。

 キリギリスとトンボに挑戦した、王子ヶ浜小6年生の岸本青空(すかい)君は「参加するのは初めて。工作は夏休みに、お父さんと木材で貯金箱を作ったりしている。ペーパークラフトは楽しい。キリギリスは胴体のところの折り方が難しかった。これからの講座も楽しみ」と話した。

(2022年5月17日付紙面より)

児童に完成見本を示す中岸速人さん=14日、新宮市福祉センター
開講式に参加した皆さん(一時的にマスクを外して撮影)
2022年05月17日
23 ユニークな姿の幼虫  紀州の名蝶イシガケチョウ  
2022年05月17日
24 インテリア作品などを提案  紀州備長炭ギャラリー開設  (株式会社サウススカイ )
2022年05月17日
25 町おこしや復興につながれば  総健歌謡クラブが寄付  (那智勝浦町 )
2022年05月17日
26 ジャガイモの収穫楽しむ  「くまの里山」の恒例行事  (那智勝浦町 )
2022年05月17日
27 「新しい時代へ向かう一歩」  総会でスローガンなど承認  (新宮YEG )
2022年05月17日
28 「紀の宝みなと市」にぎわう  子どもたちも「型抜き」に挑戦  (紀宝町 )
2022年05月17日
29 カレーライスに舌鼓  「こどもの日」ミニイベントも  (紀宝町 )
2022年05月17日
30 今年も純白のセッコク美しく  神内神社の「安産樹」に  (紀宝町 )
2022年05月17日
31 お悔やみ情報
  
2022年05月11日
32 広域で受け入れ体制強化
 那智勝浦町が加入  (スポーツ合宿誘致推進協 )

 田辺市や白浜町、串本町など1市5町、和歌山県でつくる「南紀エリアスポーツ合宿誘致推進協議会」にこのほど、新たに那智勝浦町が加入した。印南町も同じく加入し、本年度から8市町となった同協議会は、県外からのスポーツ合宿誘致をさらに強化していく構えだ。

 同協議会は、2013年に設立。15年に和歌山県で開催された「紀の国わかやま国体」を契機に整備・改修されたスポーツ施設などを有効活用するため、スポーツ合宿や大会などを広域的に誘致していくことを目的に発足した。串本町は17年度に加入した。

 那智勝浦町と印南町の加入は、先月26日に田辺市の西牟婁振興局で開かれた同協議会総会で承認されたもの。那智勝浦町は昨年度からオブザーバーとして同協議会に参加していた。

 なお、同協議会によると、18年度には6市町で8万6627人を受け入れたが、19年度には猛威を振るい始めた新型コロナウイルス感染症の影響で合宿のキャンセルが相次ぎ、受け入れは7万7388人に。20年度には2万8648人にまで落ち込みを見せた。昨年度は5万2346人のキャンセルが生じたが、5万4334人を受け入れている。

 国体時にレスリング競技の会場となり、受け入れ体制が整っていることからレスリングの合宿誘致に力を入れていくという那智勝浦町。同協議会は加入自治体が増えることで誘致に向けた連携がより強化され、また取りこぼしをできる限り少なくするといった体制が構築できるとし「受け入れられる競技が増えるとバリエーションに強みが出る。(那智勝浦町は)これまでのエリアと離れているため、東海圏からの受け入れにも力を入れていきたい」と展望を語る。

 那智勝浦町観光企画課では「加入により、協議会の持っているノウハウを借り、レスリングや卓球の合宿などの誘致はもとより、これまであまり利用されていない文化系の団体の誘致にもつながっていけば」と話している。

(2022年5月11日付紙面より)

国体開催時にレスリング競技などの会場となった那智勝浦町の体育文化会館
2022年05月11日
33 2回目後も重篤な反応見られず
 小児ワクチン、副反応報告  (新宮市医師会 )

 新宮市医師会(米良孝志会長)はこのほど、新型コロナウイルス小児ワクチンを接種した5~11歳の年齢層における、2回目接種後の副反応集計結果を公表した。1回目接種後同様、重篤な副反応は確認されなかった。

 市医師会では、独自に接種者の保護者に副反応記録用紙を配布。その記録を基に同年齢層の副反応調査を行っている。

 調査は新宮会場(4月3日)と那智勝浦会場(10日)、個別(16日)で接種を受けた267人を対象に実施。このたびの公表は4月22日までに到着した分の集計結果となっている。

 集計の結果、重篤な反応はなかったが1回目に「息苦しい」「気持ちが悪かった」「基礎疾患関連症状」などの症状が見られた3人のうち、2人は2回目は異常がなかった。また、2回目に症状が見られた2人については、1回目は異常はなかった。

 接種当日から7日目までの8日間で、37・5度以上の発熱があった人は、1回目は5人(2・0%)、2回目は10人(7・6%)。うち、2回目で38・0度以上の発熱は3人(2・3%)だった。なお、2回目の最高体温が1回目より0・5度以上高かった人は16人(12・1%)いた。発熱の頻度は高くはなかったが、2回目で体温が高くなる傾向が見られた。

 接種部位の痛み(疼痛=とうつう)の頻度が最も高く、次に接種部位の腫れ(腫脹=しゅちょう)が続いた。2回目の頻度が高かったのは腫脹のみだった。

 全身の反応では、1回目、2回目とも身体のだるさ(倦怠=けんたい=感)の頻度が最も高く、次いで頭痛の頻度が高かった。倦怠感、頭痛の頻度を日別で見ると、1回目、2回目とも接種翌日が高く、いずれも2回目での頻度が高かった。

(2022年5月11日付紙面より)


2022年05月11日
34 会長自ら葉の特徴など紹介
 タイプ木前で観察会開く  (日本クマノザクラの会 )

 日本クマノザクラの会(勝木俊雄会長)が7日、古座川町池野山にあるタイプ木前で葉や実の観察会を開いた。

 昨年2月の発足以降、新型コロナウイルスに伴う活動のしづらさにひるまずオンライン研修などで会員の知識の深化を図っている同会。現地観察会は今年3月に熊野市で花の観察会を開いて以来の実施で、若干数だが一般の参加希望にも応える形とした。

 当日は勝木会長自ら講師を務め、会員や一般など30人が参加。勝木会長はクマノザクラの学名登録をした当事者で、そのためのホロタイプ標本〈花の標本〉を採取したのがタイプ木だと紹介しつつ今時期はどこを見比べたら他のサクラと区別できるかを紹介するとして話を切り出した。

 予備知識として国内の野生種はクマノザクラを含めて11種類あり他に雑種や栽培品種があるとする捉え方を意識付け。以降本題へと入り、葉で区別する場合は短枝を観察するのが良く、鋸歯と蜜腺の2点で同会が準備した複数のサクラの枝葉の実物比較をしてクマノザクラ特有の特徴を確かめるなどした。

 実については▽所有者の許可を得てから採取する▽サクラの種子は雑種が生じやすい―の2点で注意喚起をしつつ、実物を観察した。質問も受け付け、その一端でクマノザクラはヒトが山の木を切ってまきを得ていた時代の環境の中で存続してきたが今はそれがなくなり伸び放題となった高木との生存競争に勝てず将来的に消えゆく状況にあると懸念。個人的には手を入れて森林を若返らせて管理したい、という思いも掲げるなどした。

 その他、観察を終えた苗木の提供や導入を目指している技能検定の原案紹介、入会案内などもして参加者の興味を誘った。勝木会長は今後、各地を巡る形で現地研修を開いて盛り上げたい考え。今回の観察会について「花で区別する人は随分増えたが、花以外でも見分けることができる。まずはそれができることを知ってもらい、クマノザクラをさらに理解する足掛かりにしてもらえれば」と語った。

 同会の取り組みについては公式ホームページを参照。

(2022年5月11日付紙面より)

クマノザクラの葉や実の特徴を解説する勝木俊雄会長(左)=7日、古座川町池野山
2022年05月11日
35 外来種のメリケントキンソウ
 小学校グラウンドに拡大  (那智勝浦町 )

 種子に鋭いとげを持つ外来植物のメリケントキンソウが現在、小学校のグラウンドなどに広がり、教育関係者らの頭を悩ませている。

 メリケントキンソウは南米原産のキク科の一年草で、国内では1930年代に和歌山県で発見された。公園や芝生などの明るい場所を好む。種には2㍉ほどのとげがあり、靴底などに刺さって分布域を拡大。芝生に寝転んだり、こけたりした際に皮膚に刺さってけがをすることがある。

 2008年に県教育委員会の屋外運動場芝生化促進事業でグラウンドを芝生化した那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)では、月1回「芝生の日」を設定して手入れをしてきたが、現在ではほぼ全面にメリケントキンソウが繁殖。8日朝にも児童や保護者、地域住民、小学校教職員、南大居保育所の保育士ら約40人が除去作業を実施するも、取り切れない個体が散見される状態だった。

 町立下里小学校でも10年から児童のけが防止や砂ぼこりの飛散防止策として校庭を芝生化したが、14年ごろから少数の個体が確認され始めた。現在では校庭の周辺部に広がり、柴原寛教頭は「児童の足に刺さったとげを一個一個ピンセットで取ったことも。種ができる5~6月は絶対にはだしでグラウンドに出ないこと、座らないことを呼びかけている」と語る。

 町立宇久井小学校でもメリケントキンソウが確認されている他、町内外から多くの子どもたちが訪れる環境省宇久井ビジターセンターでも近年急速に拡大している。

 メリケントキンソウは非常に繁殖力が強く、ひとたび広がると根絶は困難。全国的に問題視されているものの、子どもたちが集う場所という特性上、除草剤散布が忌避されることも多い。早期発見、および地道な摘み取りによる早期対応が重要となる。

(2022年5月11日付紙面より)

除去作業を行う児童や地域住民ら=8日、那智勝浦町立太田小学校
鋭いとげを持つ種子
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