夏休み木工教室に150組 (新宮市 )
新宮木材協同組合(植松浩理事長)と木材界の若手で組織する紀南木材新緑会(野中亮伸会長)は28日、同市あけぼのの新宮木材会館で「夏休み親子木工教室」を開催した。約150組の親子や家族連れが参加し、会場にトントンカンカンと金づちとのこぎりの音を響かせた。
夏休みの恒例行事となっており、今年で41回目を迎えた。木工工作を楽しみながら木の良さを知ってもらうのが目的。会館敷地内にはウバメガシ、ナギ、クマノザクラ、ヒノキ、スギの苗や、切り出した丸太などが展示され、新緑会のメンバーがそれぞれについて解説し、木への理解と親しみを啓発した。
今年は「壁掛けプレート」か「可動シェルフ」のどちらかを選んで工作。子どもたちは保護者に手伝ってもらいながら作品作りに取り組んだ。
昨年に続き参加したという右京篤樹君(9)は「去年より難しかった。でも楽しかった」と完成した可動シェルフを手に笑顔。母親の明枝さんは「普段、木に触れることも一緒に工作することもないので親にとっても新鮮です」と感想を述べた。
野中会長は「新宮市は木材の町。木を通して親や家族間のつながりを深める機会にしていただけたら」と話していた。
(2019年7月30日付紙面より)
熊野川と市田川を清掃 (河川愛護月間 )
河川愛護月間(毎年7月)に合わせ国土交通省や「河川を美しくする会」などは28日、新宮市と紀宝町で「熊野川・市田川クリーンキャンペーン」を実施した。地域住民ら約300人が参加し、1㌧以上のゴミを回収した。
新宮市の熊野川右岸と市田川では、1982(昭和57)年から続く活動で今年37回目。紀宝町の熊野川左岸は2004(平成16)年に始まり15回目。昨年は西日本豪雨の影響で中止となっている。今年は当初、14日に予定されていたが新宮市に洪水警報、紀宝町に大雨警報が発令されていたため延期となっていた。
熊野川右岸での活動に参加した田岡実千年市長は「今日は天候に恵まれて良かった。世界遺産の熊野川を、市民一人一人が自分たちの川として大切にしていただきたいという啓発も込められている。参加に心から感謝します」とあいさつ。参加者たちはごみ袋を手に、河川敷に放置されたビニール袋や空き缶などを集めた。
市の周辺を流れる河川を美しくすることを目的に1982年に結成された「河川を美しくする会」の榎本義清会長は「ごみを捨てない、川をきれいにするといった意識の啓発も兼ねてのクリーンキャンペーンも37回目。多くの市民の方や各団体の方々にご参加いただきありがたく思います。増えている観光客に、きれいな熊野川を見ていただけたらうれしい」と話した。
(2019年7月30日付紙面より)
串本町潮岬、潮岬観光タワーの隣で建設が進んでいた南紀熊野ジオパークセンター(鈴木博之センター長)が27日、待望のオープンを迎えた。仁坂吉伸知事と関係者や来賓ら約170人が式典に臨んで開館を喜び、その後は早速訪れた一般来館者も加わり館内は多くの人出でにぎわった。
このセンターは、世界ジオパークを目指すに当たっての中核施設としておととし春から県が建設を進めてきた。木造2階建ての本館と同平屋建ての作業棟、20台分の駐車場などがあり、展示資料なども含めた総事業費は約7・4億円。館内では専門員に加え、南紀熊野ジオパークガイドの会も基本2人のシフト体制で常駐し案内する仕組みも備えている。
この日の開館は正午からとし、先立って本館映像室+セミナー室で式典を実施。仁坂知事は「南紀熊野ジオパークをこれからも盛り上げる上で最大の拠点が出来上がった。この場所を中心にして今後の研究、教育、案内を進め、展示を通して県民はもとより全国民、全世界にジオパークとは何か、その趣旨は何か、南紀熊野ジオパークの特色とは何かを理解していただければ」などと今後を期待しながらあいさつし、同パークエリア10市町村を代表して田嶋勝正町長は同センターを基本にして世界ジオパークを目指す決意を掲げた。
来賓を代表して衆議院和歌山3区の二階俊博議員、県議会の岸本健議長、環境省自然環境局の鳥居敏男局長、日本ジオパーク委員会の中田節也委員長が今後の展開に期待しつつ祝辞。仁坂知事から展示内容に貢献した海洋研究開発機構と益富地学会館に感謝状を贈呈し、鈴木センター長と本郷宙軌研究員、福村成哉研究員が「この拠点から各ジオサイトへ行きたくなる運営に努める」と思いを示しながら今後の方向性を報告した。
南紀熊野ジオパークガイドの会を代表して築山省仁さんと福辻京子さん、県立串本古座高校CGS部の原山河君(2年)と鈴木颯太君(1年)の4人が開館の節目に決意を宣言し、仁坂知事らあいさつした6人によるテープカットでオープンを祝った。
式典に先立って潮岬節保存会が郷土芸能、式典後は潮岬小5、6年生とグループ「GEONG(ジオング)」がジオソングを披露。初日の人出を見込んで同ガイドの会も常駐人数を増やし、各展示コーナーに1人つく形で内容の紹介に努めた。
同センターの内装や展示の詳細は24日付11面を参照。開館時間は午前9時~午後5時で、年末年始(12月29日~1月3日)のみ休館する。オープンと同時に同パーク推進協議会と同パークガイドの会の各事務局が同センター事務室へ本移転し、世界ジオパーク認定を目指す振興にいっそうの勢いがつく展開も同センターを拠点にして目指すという。問い合わせは同センター(電話0735・67・7100)まで。
(2019年7月30日付紙面より)
柱松本番に向け実行委員会 (新宮市 )
新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は28日、「佐野柱松」(8月16日開催)の周知のため、のぼり旗立てとポスター貼りをした。同会メンバーたちがのぼり旗、ポスターとも100ずつ用意し、佐野区を中心に各所へ設置した。
佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが、58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。6月初旬から寄付集めを開始し、たいまつ作りなどの準備を進めてきた。
瀬古会長(57)は「27回目を迎え、令和になって初めての祭り。メンバー全員、新たな気持ちで準備を進めています。当日は晴天の下で開催できることを願っています」と話していた。
当日は新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館の子どもたちによる踊りやアイスカービングのステージ、花火などを予定している。
(2019年7月30日付紙面より)
全国高校軟式野球選手権和歌山大会
第35回泉北空手道選手権大会 (拳武館新宮 )
県民体育大会に出場し15人が入賞 (少林寺拳法南紀熊野スポ少 )
早期実現求め決議採択 (県内17市町村 )
高速自動車道紀南延長促進協議会(会長・田岡実千年新宮市長)の通常総会が9日、新宮市井の沢の新宮商工会議所であった。関係者約100人が出席し本年度事業計画など6議案を承認した。役員改選では田岡市長をはじめとする全員が留任。紀伊半島一周高速道路の早期実現などを求める決議文を満場一致で採択した。
3月に一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の新規事業化が決まり、紀伊半島を一周する高速道路全ての未事業化区間が事業化された。新宮道路は同市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、全体事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、全体事業費は約850億円。現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。
田岡会長は高速道路は全ての区間がつながってこそ機能、効果が発揮されると述べ「事業中区間の早期完成を実現させるため、これまで以上の活動を展開していくのはもちろんのこと、市町村も地元対策などといった役割を果たしていく」と協力を呼び掛けた。
総会に出席した顧問の濱口太史・県議会議員は「地域の活性化を図るために県当局や関係機関と連携を強化しながら、現在事業中区間の早期完成、新区間の早期着工など、全面開通に全力で取り組んでいく」と県議会高速自動車国道紀南延長促進議員連盟の谷洋一会長のあいさつを代読。
参与の中家啓造・県県土整備部道路局道路政策課長は「県としては今後も事業が円滑に進むよう取り組むとともに、2025年開催予定の大阪・関西万博までに紀伊半島一周高速道路はもちろん、南紀田辺までの4車線化が完成されるよう国や関係機関に働きかけていきたい」とあいさつした。
決議は「地方創生、国土強靱(きょうじん)化、地域の安全・安心を実現するとともに、ストック効果を早期に発揮させるためにも、紀伊半島一周高速道路の実現が急務」などとする内容で、新宮青年会議所の鈴木竜司理事長が朗読した。
同協議会は御坊市、田辺市、新宮市、日高郡、西牟婁郡、東牟婁郡の17市町村40団体で組織。各機関への要望などを展開している。
(2019年7月11日付紙面より)
第47回ブロック別研修会 (県更生保護女性連盟 )
和歌山県更生保護女性連盟(石谷秀子会長)主催のブロック別研修会〈紀南ブロック〉が8日、役場古座分庁舎であった。主題は「現代の家族をめぐる問題への更生保護女性会員としての関わり方について」で、同ブロックに所属する会員約60人が和歌山保護観察所の岡田和也所長と共に児童虐待と更女の接点を考える機会を持った。
この研修は、会員の資質向上と相互交流を図る目的で年1回、管内各ブロック単位で開いている。紀南ブロックには現在、新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町の各更生保護女性会(串本町には同会古座分会と同会串本分会がある)があり、その持ち回りで研修会場を準備。今回は串本町更生保護女性会古座分会(川名千代美会長)がその役割を担った。
同分会の山本珠美さんが開会を宣言し、東嘉容さんが綱領唱和、中道晶子さんが御歌斉唱を主導。川名会長が参加を歓迎し、石谷会長は同連盟事業への支持に感謝しつつ「これまでの常識が通用しない犯罪やいじめ、不登校や子育ての不安を抱えた方々がいる中、私たちはその方々の痛みに目を向け、いつか私たちの身にも(保護の必要性が)降り掛かると思いながら誰もが幸せに明るく暮らせる家庭環境を真剣に考えないといけない」とあいさつして会員の気持ちを引き締めた。
来賓を代表して田嶋勝正町長、岡田所長、牟婁保護司会の生熊和道会長がそれぞれの立場から祝辞を述べて会員の活躍を期待。平田秀教育次長、津久田琢也保護観察官、牟婁保護司会串本の住野芳文副分会長、串本青少年センターの出口孝センター長も列席して盛会を祝った。
研修会は基調講演と全体会の2部構成で、間にはアトラクションとして南京玉すだれや詩舞など同分会管内で活発な芸能発表もあった。
基調講演の講師は岡田所長が務め、主題への考えを促すため▽児童虐待の防止等に関する法律における児童虐待の定義(身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待)と具体例▽公の介入を行いやすくするための民法改正の動向▽実母を対象にした調査から見える要因▽虐待が生活に与える影響(少年院内調査から)▽虐待の世代間連鎖―などを解説。
「自分がされて嫌なことは他人にしないのが普通だが、それができない人も社会には一定数いる」と言う点も押さえながら、全体会では加害者・被害者の視点〈事後対応〉と行政・地域の視点〈事前防止〉の両面から児童虐待防止を考えてほしいと促した。
全体会では各女性会や分会の代表者が今回の主題について話し合った内容を発表し、津久田保護官と同連盟の石谷会長と坂口侑子副会長が助言。岡田所長が講評を述べて在り方への筋道をつけた。
その後は中道さんの主導で県連盟歌を斉唱し、太地町更生保護女性会の北年美会長が閉会のあいさつを述べ研修会を締めくくった。
(2019年7月11日付紙面より)
補陀洛山寺で土用護摩祈とう (那智勝浦町 )
那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)で10日、土用護摩祈とう、先祖供養法要があった。髙木亮英副住職が先祖の名が記された塔婆木を読み上げ、「家内安全」「健康長寿」「心願成就」など参列者の願いが書かれた護摩木をたき上げた。
本堂では国の重要文化財でもある本尊の「三貌十一面千手千眼観世音菩薩(190㌢、香木造立像)」が開帳された。
開帳法要は、この日も含め1月27日の立春大護摩供星祭、5月17日の渡海上人供養の春まつりと年3回営まれている。
髙木副住職は「功徳をいただき観音様の御心、人への思いやり、慈しみの心を持って健やかにお過ごしください」とあいさつした。
(2019年7月11日付紙面より)
太地小で体験授業
太地町立太地小学校(宮本礼子校長、児童80人)で9日、南極の氷を紹介する授業があった。自衛隊和歌山地方協力本部新宮地域事務所の垂水秀所長と菰田剛久さんが来校し、児童は南極についての説明を聞き実際に氷に触れて学びを深めた。
普段、ほとんど見る機会のない南極の氷を間近で見て触ることで、児童に生態系や貴重さを知ってもらおうと6年に1回ほどの頻度で開いている。
菰田さんは南極の位置や生息している生物、気候などをクイズ形式で紹介。「南極は世界で最も寒く、大きさは日本の36倍で、約1400万平方㌔もあります。約60年前に世界が約束してどこの国の領土でもないこととし、平和のためだけに使うことを決めました」と解説した。
氷を運んできた経緯を「自衛隊が、南極で研究をしている人のための移動や道具、食料などを運ぶ手伝いを50年以上しています。移動手段も、厚い氷の海のため、海上自衛隊の船『しらせ』でしか通れません。その船が交代の人を連れて帰るときに、日本の小学生の皆さんへのお土産として氷を運んできてくれました」と語った。
氷の特徴として「海の水と違い南極の氷は雪が凍っています。白い部分は約80万~100万年前の空気が封じ込まれており、3年をかけて3030㍍地下まで掘り下げて取り出しました」と説明した。
体験では児童が学年ごとに南極と通常の氷を触って比較。「色が違う」「ザラザラしてる」「冷たさが違う」などと感想を言い合った。
宮本校長は「子どもたちが目を輝かせ、興味を持って学ぶ姿が見られました。授業を通じて海の町である太地と海でつながっている南極の氷や生態系などを知ってもらえれば」と話していた。
(2019年7月11日付紙面より)
世界遺産15周年祝いメッセージ花火 (那智勝浦町 )
那智勝浦町観光協会(矢熊義人会長)は7日、世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」登録15周年記念メッセージ花火大会を勝浦湾内の人工埠頭(ふとう)渡ノ島(わたのしま)で開催した。
堀順一郎町長は「ぜひ、一つ一つのメッセージに耳を傾けてください」と呼び掛け、大輪の花火が夜空に広がった。打ち上げごとに一つずつメッセーが読み上げられ、約30分の間に1000発以上の花火が次々と打ち上がった。
かつての地域の風物詩、勝浦湾での花火打ち上げは2017年に那智山奉祝記念事業として復活。住民らの好評を博し、昨年の「熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年記念事業」に続き、世界遺産登録15周年の節目を迎えたことから3年連続の実施となった。
同町築地の「勝浦漁港にぎわい市場」は花火大会に合わせて海側のテラスを解放。営業時間を午後9時まで延長した。開催前には西川流友華会「舞踊団 華」の子どもたちが、唱歌『たなばたさま』で日本舞踊を披露した。
(2019年7月9日付紙面より)
扇立祭に備えて虫干し (熊野速玉大社 )
熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ「扇立祭(おうぎたてまつり)」が14日(日)に開かれるのを前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で8日、祭り当日に各殿で開帳する檜扇(ひおうぎ)7握を虫干しのため蔵から出した。
扇立祭は、神前に立てられた檜扇に神が降臨し、氏子が病気にかからないよう、また五穀につく虫を追い払って豊作を願い始まった。
室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物で、現在、日本に18握ある国宝のうち11握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されていて「熊野檜扇」と呼ばれている。
祭りで使用されている檜扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故杉本義夫さんが模写し、故鮒田和往さんが奉製したものとなっている。
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■祭り当日の行事
祭り当日は午後5時30分から神事があり、神職が各殿の檜扇を開帳する。
奉賛行事として境内特設舞台で午後6時15分から9時ごろまで、ミス扇コンテストと歌手・大下香奈さんと紀の川良子さんの歌謡ショーを行う。
大禮殿入り口付近では午後5時30分から高校生以下無料の福引大会、6時30分から尾﨑酒造提供の地酒祭り、参集殿前では5時30分から熊野速玉敬神婦人会による呈茶会が行われる予定。小雨決行。荒天延期。
(2019年7月9日付紙面より)
田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日、「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録15周年を祝う奉告祭が営まれた。七夕でもあるこの日には境内にメッセージの記帳所も設けられ、参拝客らは短冊に熊野への思いや1年後の自分への抱負などを書き込んだ。
参拝客や関係者にメッセージの記入を促した九鬼宮司は自ら短冊に思いを託した。「多くの人が熊野の地を訪れてくれている中、熊野の在り方を、古いものを守りながらも新しい光を入れられるよう、形を変えながら示していくことができたら」とメッセージに込めた思いを語り、1年後も災害がなくこの日を迎えることができれば、と話していた。メッセージ記入者には九鬼宮司揮毫(きごう)の「刻」を刻印したキーホルダーが授与された。短冊は封筒に入れ、同大社で1年間保管される。
奉告祭には同大社氏子総代会や敬神婦人会ら関係者約20人が参列。九鬼宮司に続き、玉串をささげて節目を祝った。九鬼宮司は、今年の8月は1889(明治22)年の十津川大水害から130年の節目を迎えると述べ、慰霊祭への参列を呼び掛けた。
(2019年7月9日付紙面より)
熊野速玉大社でMay J.さんコンサート (新宮市 )
和歌山県は6日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)でJ―POP・R&BシンガーのMay J.(メイ・ジェイ)さんを招いて世界遺産登録15周年記念「世界遺産『高野・熊野夢舞台』コンサート」を開催した。May J.さんは境内に設けられた特設ステージで『アナと雪の女王』のテーマソング「レット・イット・ゴー」などを歌った。時折天候が崩れたが、幻想的な雰囲気の中、全国から訪れた500人のファンが歌声を楽しんだ。
高野・熊野夢舞台は2012年にスタート。世界遺産の雄大な景観を舞台に野外コンサートを開催することで「高野・熊野」地域の持つ魅力を全国にアピールするのが狙い。世界遺産登録15周年の今年は、神倉山に降臨した熊野の神々を最初に迎えたとされる熊野速玉大社を会場に選んだ。
コンサートに先駆け、三輪崎郷土芸能保存会による「三輪崎の鯨踊」が披露された。仁坂吉伸知事が「他県から来られている人も多くいるが、このご神域で歌を聞いて、神様に思いを届ける役割を担っている方々だと思います」。上野宮司は「癒やしの歌声を聞いて、平和の心と新たな力をいただく日になれば」とあいさつ。田岡実千年市長が「夢のような空間で夢のような歌声を聞けることを楽しみにしています」と祝辞を述べた。
コンサート後には上野宮司とMay J.さんによるトークショーもあった。上野宮司は「いろんな人がこの日が来るのを待ち遠しくしていた。あなたの素晴らしさが神様に伝わったと思う」とたたえた。May J.さんは「毎回ライブをするたびによみがえりたいという思いで歌っている。今日は特にパワーを感じた。これをばねに頑張っていきたい」と話していた。
(2019年7月9日付紙面より)
選手権での健闘願い現役部員を激励 (新高硬式野球部OB会 )
紀南バタフライチームカップ