御浜町長選
任期満了に伴う御浜町長選挙が27日告示され、現職の大畑覚氏(71)=無所属=以外に立候補の届け出がなく、大畑氏が無投票で3回目の当選を果たした。
自動車教習所でドライブコンテスト (新宮警察署 )
新宮警察署(田原正士署長)は26日、那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所で「シニアドライバーセーフティドライブコンテスト」を開催した。65歳以上の高齢ドライバー24人が参加。実車や学科試験などに挑み、安全運転の大切さを再認識する機会とした。
「秋の全国交通安全運動」(21~30日)の取り組みの一環として同署が企画して今年で2回目の実施。一般的に年齢を重ねることにより身体機能が変化するといわれる中、高齢者世代のドライバーに自身の運転特性を理解し、把握してもらうことを目的としている。
なお、県内では8月末現在で人身交通事故は896件発生しており、うち高齢者ドライバーが関係する事故は303件(約34%)で、新宮署管内では44件中16件と、約36%を占めている。
また、今年に入って管内では3件の死亡事故が発生しているが、うち2件が80代の高齢者ドライバーによる単独事故となっている。
開催に当たり、嶝口知宏交通課長が管内の交通情勢や開催趣旨について説明。新型コロナウイルス感染症と熱中症予防に対する協力を呼びかけ「楽な気持ちで安全第一で臨んでいただければ」とあいさつした。
参加者らは3班に分かれ、実際の仮免許学科試験や実車試験、反応速度や俊敏性、動体視力などを計測した。試験・測定後には人形を使用した衝突実験を見学。交通課交通係の山元洋輔警部補は事故を減らすために「かもしれない運転」「見えるなら見る、見えないなら速度を落とす」などを心がけるよう呼びかけた。
また、日産プリンス和歌山販売㈱新宮店と㈱スズキ自販和歌山新宮営業所による安全運転サポート車の展示や紹介もあった。
試験と計測結果は点数化され、上位3人に表彰状が贈られた。閉会に当たり、田原署長は「免許証の返納も必要だが、車がないと不便といった地域の実情もある。今日のコンテストを通して気付きを得、安全に運転していただければ」と講評した。
コンテストで見事1位となった那智勝浦町の山下伯親(のりちか)さんは「コンテストなので普段より安全運転に努めたが、これを励みに今後、一層の安全運転を心がけたい」と話していた。
(2022年9月28日付紙面より)
新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で25日、令和4年度読書推進フォーラム「だから読書はおもしろい!~読書を通して育む『ことば』の力~」が開催された。167人が来場し、絵本ライブやシンポジウムに熱心に耳を傾けた。
開会に当たり和歌山県教育庁紀南教育事務所の大堀和美所長は「秋と言えば読書。読書は言葉を学ぶだけでなく、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かにする、私たち人間がより深く生きていく上では欠かせないこと。大人から子どもまで、読書の面白さについて考える機会となれば」とあいさつ。
絵本作家・長谷川義史さんによる絵本ライブでは、最初に「たこやきのたこさぶろう」を朗読し、即興で「和歌山うまいもんのうた」を制作。絵を描きながら落語「うなぎにきいて」を披露した。
沖縄県出身の安里有生さんの詩を基にした「へいわってすてきだね」を朗読し「私たち大人が、子どもたちに生きていく状況をバトンタッチするのだから、最低限戦争にならないようにしなければ。その大切さを小学1年生の男の子の詩が教えてくれた。絵本を読んでもらうのは、大人にとってもいい経験。そういう機会が増えればうれしい」と結んだ。
一般社団法人熊野新宮ミュージアムはアトラクションとして朗読劇「鳩ぽっぽ誕生秘話~東くめと基吉 夫唱婦随の大仕事~」を上演。佐藤春夫記念館の辻本雄一館長をコーディネーターに迎えたシンポジウム「ことばの力で想像力を~読書のむこうでみんなとつながる~」もあった。
親子4人で参加した田古良真有香さんは「子どもが寝る前には、毎晩絵本の読み聞かせをしている。3歳の娘に『赤ちゃんってなんで生まれてくるの?』と聞かれた時に『おへそのあな』を読んだことがある。温かい絵で、改めて長谷川先生の声で読んでいただき、とても楽しめた」と話していた。
(2022年9月28日付紙面より)
勝浦ナイトマーケット2022
那智勝浦町の駅前本通り商店街と南紀くろしお商工会青年部(由谷恭兵部長)は24日夜、駅前本通りやいざかた通り、勝浦地方卸売市場で「勝浦ナイトマーケット2022」を開催した。7月末に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、延期となっていた催しには多くの来場者が訪れ、にぎわった。
夏の思い出づくりの場や商店街の周知、活性化を目的に実施され、今年で2回目。来場者はコロナ対策として、会場入り口で検温とアルコール消毒終了後、蛍光性のブレスレットを着用。そのほか、マスク着用やごみの持ち帰りなどの協力を呼びかけた。
催しは「食べる」「見る」「遊ぶ」のブースに分け、豊富な飲食販売やジャンピングホエール、ヨーヨー釣りなどに加えて、地域で活動する各グループによるダンス披露やめはり音頭などが盛大に行われた。
また、会場内には大漁旗が掲げられたほか、町内や太地町の園児、児童、生徒が「夏の思い出」をテーマに絵を描いたちょうちんがいざかた通り商店街にライトアップされた。
駅前本通り商店会の中西毅会長は「若い方々の企画・立案・実行の力がすごい。これだけ多くの人たちが勝浦の通りに集まるのはうれしい。めはり音頭を盛大にやっていただけるのも昔に回帰するよう」と話した。
催しを中心的に計画・実行してきたのは「Cafeアマアイ」の鳥羽山恭平さんと「kitchen nicori」の奥田裕也さんの2人。
鳥羽山さんは「1度延期となり、急きょ開催する形となったため、出店者さんも本来より減ってしまった。しかし、コロナも減って晴天の下、開催できた。多くの人でにぎわうことができて結果的に良かったと思う」。
奥田さんは「延期もあって、当初は1000人規模の来場者を想定していたが、それ以上の来場があって手応えを感じた。コロナの関係で現在はテイクアウトの形式だが、その場で飲食できるようにするなど、その年の状況に合わせてイベントの形を変えていきたい」と語った。
串本町から家族と訪れた30代男性は「友達から聞いて家族で来た。楽しいイベントです。コロナに注意しながら、今後は各地でもどんどんイベントをやっていってほしい」と話していた。
(2022年9月28日付紙面より)
老ク連250人が奉仕活動 (新宮市 )
新宮市老人クラブ連合会(上廣正幸会長)は「老人の日・老人週間」の全国一斉奉仕活動に合わせて27日朝、浮島の森駐車場や鴻田会館周辺、緑ヶ丘会館前など市内17カ所で清掃活動を行い、同会に所属する約250人が参加した。
清掃奉仕は「花のある町、ゴミのない町」をテーマに実施。美しい環境で公共施設を利用してもらおうと毎年、草引きやごみ拾いの活動に取り組んでいる。
同市神倉の県立新宮高校旧校門前では、西道楽天会(河上政方会長)のメンバー19人が手分けして周辺の草を引き、協力しながら紙くずや落ち葉、空き缶を拾うなどして汗を流した。
河上会長は「天候の心配もありましたが、無事に清掃を終えることができ安心しました。落ち葉や雑草はどうしても多くなるが、以前に比べると年々、紙くずや空き缶などは格段に少なくなった。日頃から住民の皆さんの美化意識やマナーの良さの表れ。これからも地域全体で『自分たちの町をきれいにする』という気持ちを忘れず、通りがかった人たちが爽快な思いになってもらえるような景観を保っていきたい」と話していた。
(2022年9月28日付紙面より)
第75回ダブルス大会 (紀南テニス協会 )
鶴岡一人記念大会 (南紀ボーイズ )
各地で啓発活動など
正しい交通ルールの遵守(じゅんしゅ)とマナーの実践を呼びかける「秋の全国交通安全運動」が21日から始まった。30日(金)までの10日間、「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全確保」「夕暮れ時と夜間の歩行者事故などの防止および飲酒運転の根絶」「自転車の交通ルール遵守の徹底」を重点に取り組んでいく。
新宮市では運動初日の21日、市交通事故をなくする市民運動推進協議会(会長・田岡実千年市長)、市交通指導員協議会、県交通安全協会新宮支部、新宮警察署など関係者約70人が、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で決起集会と出発式を開いた。
運動展開に先立ち、市民運動推進協議会の清岡幸子副会長は「交通事故のない社会を目指し、誰もが安全で安心し暮らせる新宮市として、今後もあらゆる機会を通じて交通ルールとマナーの遵守を訴え、各種広報を行っていく」。
7月から、県と県警が連携し、横断歩道における歩行者保護の取り組みを推進する「サイン+サンクス運動」が実施されていることを紹介し「車を運転する際には横断歩行者優先の徹底を意識して」と呼びかけた。
酒井清崇・東牟婁振興局長は「交通事故のない安全で安心なまちづくりは全ての県民、市民の願い。交通事故をなくしていくため、引き続きご尽力を」。
田原正士・新宮警察署長は、交通事故につながりやすい交差点関連の交通違反や重大な事故に直結しやすい横断歩行者妨害や飲酒運転に対して取り締まりを行うとともに、自転車による悪質な違反に対する指導と取り締まりの強化、「サイン+サンクス運動」周知のための広報などを展開していくと強調。
「引き続き、歩行者の安全確保、飲酒運転をさせない、交通事故を起こさせない環境づくりに取り組んでいただき、交通事故減少の機運が高まることを期待している」とあいさつした。
決起集会後には関係者に見送られながら取り締まり部隊が出発。参加者らは啓発物資やのぼりを手に、買い物客らに交通安全を呼びかけた。
(2022年9月22日付紙面より)
高田小中が「赤い羽根共同募金」の授業 (新宮市 )
新宮市立高田小中学校(山本健司校長、児童4人、生徒6人)で15日、「赤い羽根共同募金」についての授業があった。市社会福祉協議会地域福祉部の植地美貴さんと東雄大さんらが来校。取り組みの意義や募金を通した支え合いの仕組みなどについて講話した。
10月1日(土)から全国一斉に始まる「赤い羽根共同募金運動」に先立ち、子どもたちに募金の大切さや、人として支え合いや優しい気持ちを養ってもらう目的で実施。同校での授業を皮切りに、市内の小学校を巡回し授業を展開する計画としている。
共同募金は、戦後間もない1947年に市民が主体の民間運動として始まりその後、現在の社会福祉法に基づき、地域福祉の推進のために活用されている。
現在は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ」として取り組みを展開している。
植地さんと東さんは、共同募金を呼びかける羽には赤や緑、青、黄、黒、白、水色の7種類があると紹介。「全て人に関わる募金で、赤い羽根は福祉や災害支援のために活用されます」と話した。
同募金の成り立ちを紹介した手作りの紙芝居「赤い羽根共同募金ってなぁに?」を読み聞かせ「子ども食堂やサロン活動、高齢者へのお弁当の配布など、困った人たちだけではなく、まちづくりをしたいと思っている人の応援にも使われます」などと説明。さまざまな活動を支えているその役割について理解を求め「赤い羽根絵はがきコンクール」参加への協力を呼びかけた。
共同募金について認識を深めた子どもらからは「まちのいろいろな取り組みを支えていることを知った。勉強になった」「支え合い、助け合う優しい気持ちはすてきだと思う」などと感想を発表した。
(2022年9月22日付紙面より)
「こどもかいぎ」で話し合う (那智勝浦町 )
那智勝浦町地域ふれあいネットワークは17日、同町二河の教育センター(旧三川小学校)で「こどもかいぎ」を初開催した。自由に話し合いができる場が設けられ、参加した町内の小学生10人がさまざまな発言を行った。
教育関係者などで組織される同ネットワークは、共働き世代の増加などの環境の変化を受け、放課後や長期休暇中に子どもたちの居場所づくりをすることを目的に活動している。
「こどもかいぎ」は、対話の重要性を知るとともに、人の意見を大切に扱い、互いを尊重する機会につなげることなどを目的に実施。この日のファシリテーターは井藤朋子さんとPon(ポン)さん、山﨑佳子さんの3人が務めた。
井藤さんらは「みんなが安心できる『場』」「どんな意見も大切に(話そうとしている人に耳を傾ける。反対意見もOK)」「パスもあり」の3点を大事にしてほしいと説明。
テーマに「こんな学校だったらいいな」「大人と子ども、どっちがいい?」「もやっとすること」などを上げ、児童発信の質問や疑問についても話し合った。
「こんな学校だったらいいな」のテーマでは「廊下で走ったらだめ」「連絡帳を毎日書かないといけない」など学校のルールについて触れ、児童は「先生だって走っているのになぜ?」「家にメールで送ってくれれば」などの活発な意見が上がった。
「こどもかいぎ」を終えた児童は「先生に言えないことも話すことができた」「学校のルールで、もやっとしたことが言えて気持ちが晴れた」「みんなの意見と自分の意見を比べられた。自分の思っていることと違うことがあると分かった」などの感想を述べた。
井藤さんは「社会には戦争や環境破壊、貧困などの問題がある。解決できない原因の一つに対話ができていないことが挙げられると思う」。
対話については「対話はお互いのリスペクトという根っこが一番大事。対話がうまくできていくと、人との関わりや生きることがもっと楽しく自由に、豊かになるはず。たくさん発言してくれたのでうれしかった。次回の検討もしています」と語った。
(2022年9月22日付紙面より)
太田小でバケツ稲収穫 (那智勝浦町 )
台風一過の晴天が広がった20日、那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)の5、6年生7人が、5月から育てていた「バケツ稲」の刈り取りをした。
「バケツ稲」はバケツで育てるイネのこと。狭いスペースでも米作りに挑戦でき、土作りや日々の水やり、成長観察、害虫対策、収穫、脱穀など全ての工程を体験できることが特徴だ。JAグループによる食農教育の一環で、JAみくまのの協力を得て昨年から挑戦している。
児童は5月、それぞれのバケツに5本のコシヒカリの苗を植え「世界一う米(まい)」「新潟になんて負けないぞう米」「ひかる米」「クロミマイ」「ケバブ米第二合」などと命名。昨年はイナゴの食害を受けた経験から、自作の防虫ネットを張って保護してきた。
この日は1㍍ほどに成長したイネを鎌で収穫し、手すりにはさ掛け。片付け作業では、バケツの底までびっしりと張った根を観察した。
今年の米の出来について、6年生は「去年よりもいいと思う。4合くらいになったらいいな」「去年、潮岬青少年の家のキャンプから帰ってきたら、穂が全滅していた。今年はパイプを組み立ててネットを張った」と話していた。
29日(木)に脱穀し、最後はおにぎりにして全員で味わう予定で、「シンプルに塩味がいいな」などの声があった。
(2022年9月22日付紙面より)
宇久井神社例大祭 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の宇久井神社(男成洋三宮司)例大祭が18日、本殿で営まれた。宇久井地域唯一の文化事業である例大祭だが、新型コロナウイルスの感染症状況を鑑みて、3年連続で規模を縮小。熊野那智大社の神職が出仕し、祭典役員、党家(とうや)講などの関係者ら約30人が参列して海上安全や豊漁、地域の繁栄、氏子らの無病息災、新型コロナウイルス感染症の終息などを祈願した。
例年の例大祭は、掛け声勇ましく神輿(みこし)行列が区内を練り歩き、御舟による海上渡御や獅子舞、婦人会と園児による手踊り、餅まきなどで地域全体が活気づく伝統行事だ。今年も「神輿」「御舟」「神楽」「踊り」「餅まき」は中止となった。
神事では林美喜(よしき)権禰宜(ごんねぎ)が祝詞を奏上し、出席者が玉串をささげた。この日は宇久井青年会(柴原寛会長)と秋葉会(梶誠仁会長)による獅子神楽の奉納が行われた。
祭典委員長の亀井二三男さんは「コロナ禍のため、3年連続で式典のみという形は残念。しかし、台風接近の中においても、無事に終えることができて良かった」。
来年については「子どもが参加しての祭りだが、3年間は参加ができていない。住民や地域としても伝統と文化を継承していきたい。今後もコロナの終息を祈願し、来年こそは通常通りの形で斎行したい」と語った。
(2022年9月21日付紙面より)
台風14号は温帯低気圧に
大型の台風14号が19日、和歌山県に接近し、新宮・東牟婁でもJRが運行を取りやめたほか、住民が一時避難するなどして警戒を強めた。気象庁によると、台風14号は20日午前9時に東北沖の太平洋上で温帯低気圧に変わった。
19日午前4時ごろ、県内全域に暴風警報が発令された。午後6時ごろまでに、串本町や田辺市など8市町村が「高齢者等避難」を出した。北山村では午後5時15分に災害対策本部を設置した。
県南部では局地的に激しい雨が降り、和歌山地方気象台によると降り始め(17日午前0時)から20日午前5時までの間に田辺市本宮町で333㍉、古座川町西川で184㍉を観測した。
JR西日本は19日昼ごろから県内の路線の運転を順次取りやめた。20日午前9時過ぎから運転を再開したが、通勤通学の足に影響が出た。
和歌山地方気象台によると、19日午後5時3分に串本町潮岬で最大瞬間風速20・6㍍、同32分に新宮市で19㍍を観測。新宮市の廣津野(ひろつの)神社境内では大木が倒れ、市保健センター横の「タウンガーデン」で約5㍍の皇帝ヒマワリが根元から折れ曲がるなどの被害があった。同所を管理するボランティアグループ「タウンガーデン」の平田裕子代表は「風や大雨の影響でミモザやスモークツリーの木が倒れたこともある。残念だけど公園内に倒れてくれたのがせめてもの救い」と話していた。
(2022年9月21日付紙面より)
高池小5年感謝伝えつつ (古座川町 )
古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の5年生10人が16日、池野山にある学校田そばでイネの脱穀作業に取り組んだ。
同校の歴代5年生が取り組む稲作体験(通称・米米クラブ)の一環。本年度の5年生は淡佐口幸男さんから池野山にある広さ1・5㌃の水田を借りてもち米「かぐらもち」を育て、6年生の応援を得て8日に刈り取りさがりにかけて天日干ししていた。
淡佐口さんもできるだけ雨にぬれないよう守ったことでほどよく乾き、台風14号接近による風や雨が心配されるため急ぎ脱穀作業を実施。世話役の中根和夫さんから手順を教わり次々に淡佐口さんのコンバインについている脱穀機に乾いたイネの束を入れ、役目が終わったさがりを分解し泥を洗い流して後片付けした。水田の水を得ているため池が次年度から使えなくなるため、淡佐口さんのこれまでの協力は本年度が最後。世話役の奥根公平さんが10人の様子を動画撮影し記録にとどめた。
採れたもみの量は推定32㌔。ひとまず淡佐口さんに保管してもらい3学期に最後の体験となる精米作業をすることを確認し、今回でひとまず世話役終了となる中根さんと奥根さんに歴代5年生の分まで感謝を伝えて脱穀作業を終えた。
(2022年9月21日付紙面より)
「人魚姫」公演に350人 (新宮市 )
新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で17日、劇団東少公演ミュージカル「人魚姫」があった。約350人が来場し、歌や踊りで彩られた不朽の名作を楽しんだ。
「丹鶴ホール」開館記念オープニングイヤー事業(後期)の一環。アンデルセン原作の名作童話を菅井建さんの脚本、源紀さんの演出でミュージカル化。マリーナ役を元「モーニング娘。」の小川麻琴さん、王子役を俳優の渡辺和貴さん、隣国の王女役を元HKT48の多田愛佳さんが演じている。
劇団東少は1949年の創立以来、公演活動を続けて半世紀を越える歴史ある児童演劇の専門劇団。公演地は北は北海道から南は九州沖縄までと幅広く、公演日数も年間100日を超え20万人以上を動員している。
同劇団は同ミュージカルの公演に当たり「人魚姫を通して子どもたちに夢のような美しさと人生の喜びや悲しみを深く感じてもらい、たくましく心豊かに生きてもらいたいと願っております」とコメントしている。
同演目は、プロローグ、エピローグのある2幕7場で公演。約1時間30分にわたって主演者らが美しくも切ない「人魚姫」の世界観を披露。来場者らは大きな拍手を送った。
(2022年9月21日付紙面より)
新宮グラウンドゴルフ同好会9月秋季大会
県高校卓球選手権で活躍 (新宮高校 )
厳かに本殿大前ノ儀 (三輪崎八幡神社 )
新宮市の三輪崎八幡神社(上野顯宮司)で15日、同社例大祭の本殿大前ノ儀が営まれた。祭り関係者約15人が参列し、神様をたたえて新型コロナウイルス感染症の収束や地域の平穏無事などを願った。
例大祭は漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願い、現在の三輪崎漁協付近にあった元宮に神様が年に1度里帰りする伝統の祭り。今年もコロナウイルス感染症拡大防止の観点から規模を縮小して実施。恵比寿(えびす)、二十四孝(にじゅうしこう)、大黒天の山車が豪快にぶつかり合いながら町を練り歩く神輿渡御(みこしとぎょ)、その他の奉納行事は引き続き中止となった。
大前ノ儀では、厳かな雰囲気の中▽総代会▽三輪崎区▽漁業協同組合▽農業実行組合▽三輪崎祭り奉賛会―の各団体が保管していた神様の神徳を頂くより代の金幣を返還。上野宮司が祝詞、仲西博光副区長が祭詞を奏上し、参列者が玉串を供えた。
その後、各団体代表者が金幣を運び、ご神体を箱に納めて氏子総代会が元宮へと向かって神事を執り行った。
総代会の井上元和さんは「天気の心配はありましたが、無事にこの日を迎えることができて安心しました。コロナ禍で今年も規模縮小を余儀なくされたが、『来年こそ』の思いを持ち続けていければ」と話していた。
(2022年9月16日付紙面より)
マイナカードの休日窓口 (古座川町 )
古座川町住民生活課が11日、役場本庁でマイナンバーカードの休日申請サポート・交付窓口を設けて申請の利便を図った。
平日の開庁時間に同カードを申請するのが難しい町民や申請・活用の方法がよく分からない町民を対象にした取り組み。9月末までの申請分は最大で2万円分のポイント還元が目指せるマイナポイント事業第2弾の対象となるため、一人でも多くの町民がその恩恵を受けられるよう同窓口の開設を計画した。
この日は午前9時~正午の時間帯で同窓口を設け、21人が申請で利用。同課は無料で申請時に必要となる証明写真を撮影し、手続きを後押しした。他に申請後に役場へ届いた同カードの交付で6人、マイナポイント事業の申し込み手続き支援で7人が利用したという。
同事業〈第2弾〉のポイント付与の条件は①2万円分のチャージまたは買い物で利用〈上限5000円分〉②健康保険証としての利用申し込み〈7500円分〉③公金受取口座の登録〈7500円分〉―の3系統で、いずれも付与の受け皿となるマイナポイント事業への登録が必要となる。
同窓口は23日(金・祝)午前9時~正午にも同様に設けるとし、この窓口以外に平日の開庁時間帯も同課窓口で随時申請や交付などに対応しているので、同事業<第2弾>を逃さず申請してもらえればという。
申請利用時の持ち物は氏名と生年月日または氏名と住所が記載された身分証明書(運転免許証やパスポートなど1点または健康保険証や年金手帳や医療受給者証や学生証など2点)。交付利用時は身分証明書に加えて同カード交付通知書と電子証明書発行通知書〈はがき〉、マイナンバー通知カード〈持っている人のみ〉など。
マイナンバーは住民票を有する国内の住民に付与されている12桁の個人番号で、同カードはその番号に対する登録情報に基づき身分証明書など利便性拡大が目指されている。同町における問い合わせは同課住民班(電話0735・72・0180)、他の市町村についてはそれぞれの関係課まで。
(2022年9月16日付紙面より)
奥瀞トンネル工事を見学 (北山中学校 )
北山村立北山中学校(松本広明校長)は14日、奥瀞道路(Ⅲ期)工事の一部として行われている、2号トンネル工事の現場見学会を行った。全学年の7人が参加し、トンネル内に入り工事について説明を受け、安全な場所で発破作業も見学。奥瀞道路(Ⅲ期)の整備による効果を知り、建設業の魅力に触れた。
国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と、2号トンネルの施工業者である熊谷組が協力した。山口賢二村長から両者に見学の打診があり実現した。
奥瀞道路(Ⅲ期)は北山村の小松と下尾井をつなぐ、延長(距離)3・4㌔の道路の工事で、2本のトンネルを掘り、3本の橋を架ける。県境である北山川をまたいでつなぐため、2号トンネルの場所は三重県熊野市紀和町小森となる。約1・6㌔のトンネルを掘る計画で、現在は326㍍まで進んでいる。
見学に先立ち学校で、同事務所が奥瀞道路(Ⅲ期)の概要、熊谷組がトンネル工事の技術について説明した。同事務所は整備の効果として▽災害時の物資輸送や復旧・復興活動に役立つ▽救急搬送の時間が短縮▽地域経済に寄与―などを伝えた。
この後、2号トンネルへと移動。生徒らは、長靴を履き、ヘルメットをかぶり、防じんマスクを着けて中へと進んだ。外に比べ気温が低く、湧き出る水で足下がぬかるんでいることを体感。同事務所や熊谷組の説明を受けながら、掘削した岩肌に施された補強や、使用する重機などを見学した。最深部では、装置を使ってダイナマイトを岩盤に詰める作業も見た。
発破は、トンネル外で見学した。熊谷組の手でトンネル入り口の鉄の扉が閉められた後に実施。爆発音とともに、飛び散った小石がいくつも扉に当たる音が響き、さらに衝撃で扉が激しく震えた。生徒らは耳をふさぎ、発破の迫力に驚いた様子を見せていた。
3年生の岡田寿鶴(すず)さんは「トンネル内が肌寒くてびっくりした。中には機械がたくさんあって興味深かった。(発破で)爆発した時、扉が動いていてすごかった。自分で建設業をするのはちょっと怖いけど、道路ができれば新宮市まで行くのに今より時間がかからなくなるので、買い物が楽になり、たくさん行けるようになるかなと思った」と話した。
2号トンネルの進捗(しんちょく)率は約30%。来年11月ごろの貫通を予定しているが、コンクリートで覆い固める作業もあるため、完成はまだ先で、時期も未定。奥瀞道路(Ⅲ期)の全体の完成時期も、同様に未定となっている。
(2022年9月16日付紙面より)
各種取り組みで年々増加 (御浜町 )
昨年度、御浜町の特定健診受診率が57%で県内1位となり、国民健康保険税が対前年比10%以上減税となった。2015年度に26%、16年度には25%と県内で最下位だったが、受診率向上のため、町ではさまざまな取り組みを展開。その結果、受診率は年々上がり、20年度に50%を超えた。
受診率が向上すると国や県からの交付金が増える仕組みとなっているため、健診の無料化、最大3万円分の商品券が当たる抽選、人間ドック・脳ドック検診助成制度の拡充、集団健診受診者へのお土産配布などが国民健康保険加入者に還元されている。
町では各種取り組みの他、特定健診結果から生活習慣の改善による予防効果が多く期待できる人に対して、特定保健指導のサポートも実施している。
本年度からは「オンライン特定保健指導」もスタート。町では「受診率60%を目標に掲げ、これからも受診率向上と健康維持のための取り組みを積み重ねていきたいと考えています」とコメントしている。
□ □
町による受診率向上の取り組みは次の通り。
▽国保加入者の多くを占める農家への聞き取りをし、時間を取りやすい6月の健診実施
▽住民課職員の訪問、在宅が多い夕方以降にも電話で働きかけるなど、職員や委託業者からはがきや電話での勧奨活動
▽紀南医師会へ通院中の人への受診勧奨の協力呼びかけ▽電話での予約受け付けに加え、インターネットによる予約受け付けも開始
▽感染症予防対策のため、集団健診の予約時間と人数を細かく設定
▽集団健診会場での骨密度の無料検査(希望者のみ)
▽2023年度より翌年度も受診した人に粗品を配布
▽新規国保加入者に健診受診勧奨のため窓口で健診リーフレットを配布
▽保険証送付時に健診リーフレット、受診券送付時に健診日程リーフレットを同封
▽庁舎内にて健診情報掲示・お土産の展示など
(2022年9月16日付紙面より)
県下剣道優勝大会「守破離」
第107回連盟秋季大会 (紀南バレーボール連盟 )
学童軟式野球大会
北山小と太地小が交流
北山村立北山小学校(松本広明校長)と太地町立太地小学校(海野文宏校長)は9日、同村で交流学習を開いた。両校の5、6年生(北山7人、太地19人)と教職員たちは観光筏(いかだ)下りを体験。北山川の渓谷美や筏師の伝統技術を堪能するなどして親睦を深めた。
交流学習はコロナ禍で行事などの大幅な規模縮小を余儀なくされる中、山口賢二・北山村長と三軒一高・太地町長が、少しでも子どもたちに交流の場を設けようと話し合い実現。昨年9月に北山小の児童と教職員が地域を学ぶ目的で同町を訪れ、12月には太地小の6年生が同村で北山小の子どもたちとじゃばらの収穫を体験した。
マスク姿で救命胴衣を身に着けた児童らは筏師からの説明を受けた後、2グループに分かれて筏に乗り込み笑顔で出発。渓流に近づくと「怖い!」「こんなの初めて」などと声を上げながら、スリルと感動を味わった。
体験後は道の駅おくとろに移動して昼食を味わい、次回の再会を約束して太地の児童らを見送った。
太地小6年の雜賀大陽君(11)は「初めての筏下りは少し怖かったけど、迫力があって楽しかった。あまり北山小のみんなと話せていないので、これから仲良くなっていきたい」。
北山小6年の浦畑真菜さん(11)は「太地小のみんなと再会し、同じ時間を過ごせてうれしかったです。コロナで会える機会も限られるかもしれないけど、また交流できることを楽しみにしています」と笑顔を見せていた。
(2022年9月11日付紙面より)
食生活や運動習慣考える (紀宝町 )
紀宝町神内の町子育て支援センターで9日、みらい健康課による「ママのための骨健康度チェック」があった。センターを訪れていた母親らが骨の状態を調べ、食生活や運動習慣などについてアドバイスを受けた。
骨粗しょう症は骨の量が減り、骨折しやすくなる病気。閉経後の女性に多いことから、女性ホルモンの減少に関わりが深いと考えられている。
20歳代をピークに40歳代から徐々に骨は少なくなるため、若い頃から食生活に気を配り、適度な運動を心がけてもらおうと、9月の健康増進普及月間に合わせ、子育て支援センターを会場に2年前から行っている。
手首の骨で測定する「骨健康度測定器」を使い、5段階の結果で健康度を判定した。結果を基に管理栄養士の畠博子さんが、カルシウムを多く含む牛乳やヨーグルトなどの乳製品、豆腐などの大豆製品を食べ、適度な運動で骨を鍛えるよう呼びかけた。
この日は保健師や歯科衛生士が定期的に訪問する「育児相談」も同じ時間帯に設けられ、子どもたちも身長や体重を測ったり、歯磨き指導を受けたりした。
(2022年9月11日付紙面より)
ツルの手形アート作り (新宮市 )
新宮市佐野のくろしお児童館で8日、「おててとあんよ~手形・足形アート~」があった。19日(月・祝)の「敬老の日」にちなみ、0~3歳の子どもと保護者が、長生きの象徴であるツルの手形アートを作った。
誰一人として同じ形、サイズのものは存在しない子どもたちの「今」を記録する手形足形アートを制作する教室。同館のpetapeta―art(R)アドバイザーの柗田(まつだ)由衣加さんが講師を務め、毎月季節の題材を用いて作品作りを行う。
近隣市町での新型コロナウイルス感染拡大を受け、今回は手形のスタンプのみで、装飾やお絵かきは家庭で行う形で実施。児童館を訪れた親子たちが入れ替わりでツルの羽根の部分に手形を押していった。
髙塚彩葉ちゃん(3)、瑞葵ちゃん(1)と参加した母親の美希さんは「おじいちゃん、おばあちゃんたちに送ろうと思います。遠方に暮らしてはいますが、ほとんど毎日ビデオ通話で話しており、娘たちも祖父母が大好きです」と話していた。
(2022年9月11日付紙面より)
鯨類追い込み漁が解禁 (太地町 )
太地町で1日、イルカや小型クジラの追い込み漁が解禁され、太地いさな組合(小畑充規組合長、20人)の漁船12隻が午前5時15分ごろに太地漁港を出港した。しかし、強風の影響から、船団は約40分後の5時55分に帰港。初日の漁獲には至らなかった。
国際捕鯨委員会(IWC)脱退や商業捕鯨の再開が注目されている同町。反捕鯨活動家による抗議や違法行為などに対処するため、和歌山県警が特別警戒本部現地警戒所を、海上保安庁が臨時駐在所を町内に設置。連携して例年、警備に当たっている。
県警や海保によると、おととし、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で国外の活動家は確認されていない。また、反捕鯨活動家の違法行為はないが、ドローンを用いて上空から漁の様子を撮影する事例もあったという。近年では交流サイト(SNS)を活用した活動が確認されているとした。
この日、のぼりなどを掲げた動物愛護の活動家ら数人の姿は確認できたが、県警職員らが待機する東の浜駐車場では目立った混乱はなかった。
帰港後、小畑組合長は「台風の影響で風が強く戻ってくることになった。しかし、初日に出港できて良かった。コロナ禍で、今年1年は厳しい年になると思うが、しっかり水揚げができるように頑張りたい。明日は今日よりも天気が良いと思うので、通常通り操業したい」と語った。
なお、漁期はクジラ類が来年4月末、イルカ類が来年2月末までとなっている。
(2022年9月2日付紙面より)
公設市場事務組合議会
新宮周辺広域市町村圏事務組合議会の第2回定例会が8月31日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場であった。11人の議員が出席、2021年度の同組合の一般会計決算を認定したほか、同市場で取り扱う青果・水産について報告を受けた。
同組合は、新宮市と東牟婁郡の市町村で組織、公設市場を運営している。組合議会はその市町村の首長や議長などで構成される。今回は一般会計決算のほか、市場事業特別会計決算の認定についても審議。組合議会議長選挙も行われた。
開会に当たり、管理者の田岡実千年新宮市長があいさつ。コロナ禍の現状について「観光や飲食は厳しい状況が続いている。春先は明るい兆しが見えてきたように思われたが、第7波が襲来し、新宮保健所管内も過去最高の新規感染者数を記録するなど、予断を許さない状況が続いている」と説明。
「とはいえ、地域経済を支えるためには、ウィズコロナの考えに沿った対応も必要かと思う。当面はしっかりと感染予防対策を行いながら観光誘客などに努め、ひいては、市場の取り扱いの増大にもつなげたい。広域圏の皆さんとは一丸となり対応していきたい」とまとめ、協力を求めた。
一般会計決算は▽歳入が692万4264円▽歳出が592万5515円―。特別会計決算は▽歳入が7397万5146円▽歳出が5732万56円―だった。全会一致で認定となった。青果・水産の状況について、7月末現在の対前年比で▽青果は数量で7・9%の減、金額で1・4%の増▽水産は数量で7・0%の減、金額で4・8%の増―となった。新宮水産の業務報告もあった。
議長はもともと、堀順一郎那智勝浦町長が務めていたが、町長選挙が行われた関係で空席となっていた。副議長が推薦、出席議員の異議もなく、堀町長を再任することが決まった。
(2022年9月2日付紙面より)
CGS部が堀笠嶋区内で (串本古座高校 )
和歌山県立串本古座高校CGS部が8月31日、同校が所在する堀笠嶋区内の防犯灯点検ボランティアに取り組み始めた。この日はどこに防犯灯があるかを東敏洋区長ら区役員と一緒に確かめる作業に着手。同時進行でその情報をあらかじめ準備したリストや地図へ落とし込み、まずは全体把握を目指すという。
CGS部は高校生による地域包括的支援(Community General Support)を活動の趣旨とするクラブ。同ボランティアは高齢化の進展相応に大変さが増している同区の防犯灯維持管理の支援を目的とした新たな活動で、その実践を通して地域とじかに関わり課題を共有した上で自分たちにできることを考える発想を部員個々に培う狙いもあるという。
そのため避難路整備や樫野埼灯台一般公開と同様、部内班に縛られない全体活動として位置付け。この日は部員13人が東区長から堀笠嶋区が管理する防犯灯の数や設置方法、維持管理の現状などで話を聞き、以降は東区長組、松本英明副区長組、出嶋正人会計組に分かれて同校の最寄りにある21基の防犯灯の位置や状態を確かめた。
避難誘導灯や街路灯、家庭の屋外灯など他の照明と混同しないよう、実物比較で防犯灯の特徴も確認。区役員と一緒に区内を巡る延長で、順路沿いにある津波避難タワーや避難路についても説明を受け把握に努めた。
東区長と一緒に確認しにまわった井沼希さん(2年)は「防犯灯にはいろんな種類があって堀笠嶋区の皆さんは昔からやっているんだなと知ることができて良かった。自分は防犯灯の位置を確かめて地図に記録したが、これは自分たちだけでなく地域の皆さんにも知ってもらうための取り組みになると思う」と活動の印象をコメント。
同区は現在71基の防犯灯を維持管理していて、残る50基も近日中に確かめる計画。全容把握後の情報はウェブ上のオープンデータとして公開して共有を図り、区の維持管理担当者や同部の部員など特定少数に限らず利用するみんなの目で日々の点検ができる状況の定着を目指すという。
(2022年9月2日付紙面より)
熊野速玉大社で復興慰霊祭 (新宮市 )
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日、紀伊半島大水害復興慰霊祭が営まれた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長ら大社関係者が参列。上野宮司が大水害の犠牲者の鎮魂などを願って祝詞をささげた。
当地域に甚大な被害をもたらした紀伊半島大水害(2011年)から今年で11年。毎年、この時期に慰霊祭を執り行っている同大社では、今年は月首祭に合わせて斎行。犠牲者の鎮魂安霊や人々の心の復興、経験を基にした防災意識のさらなる向上などを願った。
上野宮司の祝詞に続き、巫女(みこ)が国の平穏無事、国民の安寧を願う「浦安の舞」を奉納。参列者らがさまざまな思いを胸に、神前に玉串をささげた。
上野宮司は「魂の安らぎのためには、『今』を一生懸命に、世のため人のために生きていくことが大事。その延長線の中で自然の恵みと試練を経験しながら世の中を良くする努力をしていくといった使命を改めて持たなければ」とあいさつ。
昨今の自然環境に憂慮し、旧ソ連の最後の指導者で東西冷戦を終結に導いたミハイル・ゴルバチョフ元大統領の逝去にも言及。「小さなことでも、地球のためにできることを考えていく必要がある。また、災害だけではなく人間の手によって生まれた悲しみは人間の手によってなくさなければ」と思いを語った。
(2022年9月2日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部
ソフトボール大会紀南地区予選 (和歌山県病院協会 )
全日本卓球選手権和歌山県予選会など