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2019年06月27日
1 労働災害防止に向け連携
 建設工事関係者連絡会議  (新宮・東牟婁地方 )

 建設工事における災害の一層の減少を図ろうと、厚生労働省和歌山労働局新宮労働基準監督署(中前英人署長)は25日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で建設工事関係者連絡会議を開催した。新宮・東牟婁地区の公共工事発注機関、建設関係団体、災害防止行政機関の約30人が出席した。

 会議は、三者がより緊密な連携を図ることで災害防止対策の取り組みを推進することを目的に毎年開かれている。

 中前署長は7月1日(月)から始まる「全国安全週間」(スローガン=新たな時代にPDCA みんなで築こう ゼロ災職場)に向け▽安全衛生活動の推進▽業種の特性に応じた労働災害防止対策▽業種横断的な労働災害防止対策―への取り組みを求めた。熱中症対策や「働き方改革」への協力を呼び掛け「本会議は工事関係者が多数参加する年に1度の会議。情報や意見交換を活発に行い、実りあるものに」とあいさつした。

 新宮労働基準監督署の森井顕二監督・安衛課長が、6月現在の全国の労働災害発生状況について説明。死亡災害は昨年同時期からマイナス6人の260人、休業4日以上の死傷災害は昨年同時期からマイナス2244人の37656人と報告した。死亡災害の型別では墜落・転落事故が最も多い81・31%であり、その半数が建設業であったと述べた。

 新宮署管内では、6月現在で休業4日以上の死傷災害が22件起きているとし「作業者の安全の確保と、緊急連絡体制の整備を」と呼び掛けた。

 昨年の職場における熱中症による死傷者数は1178人で、前年の2倍以上であったと話した。「STOP! 熱中症 クールワークキャンペーン」の重点取り組み期間である7月には▽暑さ指数を下げるための設備の設置▽作業時間の短縮▽日常の健康管理▽労働者の健康状態の確認―などの対策が必要と述べ、取り組みを求めた。

 死亡災害の約6割がチェーンソーによる伐木作業時に起きていることを受け、厚生労働省が一部を改正(8月1日施行)した「労働安全衛生規則」の改正内容の紹介もあった。

 紀南河川国道事務所新宮川出張所・新宮国道維持出張所・新宮建設監督官詰所、紀伊山系砂防事務所那智勝浦監督官詰所、東牟婁振興局新宮建設部・串本建設部・農林水産振興部、新宮市、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町が公共工事の現状や労働災害防止、暑さ・熱中症予防に関わる対策などを紹介した。

(2019年6月27日付紙面より)

関係者約30人が出席した=25日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
中前英人署長
2019年06月27日
2 「イヤイヤ期」の意味は
 育児講座で志村浩二さん講話  (新宮市 )

 新宮市子育て支援センターは20日、市保健センターで育児講座を開いた。23人の参加者を前に、浜松学院大学短期大学部幼児教育科准教授の志村浩二さんが「イヤイヤ期」をテーマに講話。「ないほうが楽かもしれないが、一緒に乗り越える中で子どもは大事な大人を認識でき、大人は成長ができる。そういう意味合いがあるのではないか」と語った。

 志村さんはイヤイヤ期を「あっても問題なく、意味がある。ないから駄目だということではないが、ないときには気を付けたほうがいい」と説明。ただし、遺伝的な気性の激しさやおっとりしている子の差があるため、なくても一概に問題があるとは言えないと述べた。

 子は反抗することで「親は自分を見捨てはしないか、親の心は壊れてしまわないか」を確認しているとし、親は分かったように接するのではなく、怒るときは怒る方がいいとも説明。「大切なのは、時間がたてば『もとの優しいお母さん』に戻っていること。母を『自分を見捨てない大人』だと認識するとき、子どもは安心して親子の関係を認識できる」。

 子が父親を社会的に認知するのはだいたい3歳ごろで「自分を守ってくれている大事な人(母親)の心の支えになっているのは父親」だと気が付いたときとも話した。その時、息子であれば父親に反抗心が芽生えるものの体を使ってダイナミックに遊ぶなど「すごさを見せる」ことで憧れに代わり、娘であれば大事な母が支えにしている人は自分にとっても支えになる人だと憧れを持つと説明。父母の関係の重要性を伝えた。

 答えや正解のない中で子に向き合う親にとって、大切なのは大変さを話し、それを受け止めてもらうことだとし「愚痴を言い、それに共感で返してくれる無条件に話を聞いてもらえる存在が大切」。「適切な方法はない中、対応している自分を認めること。支えてくれる存在が大事」だと呼び掛けた。

(2019年6月27日付紙面より)

志村浩二さんが軽快な口調で話を進めた=20日、新宮市保健センター
2019年06月27日
3 和大WSで地域を考える
 潮岬中1年生15人が経験  (串本町 )

 串本町立潮岬中学校(堀靖典校長)の1年生15人が25日、和歌山大学の「地域人・仕事再発見ワークショップ(WS)」に取り組み、地域に対して自分たちができることを考える筋道を経験した。

 このワークショップは、同大学が文部科学省の指定を受け地域貢献の一環で県内の中学校や高校に提供している機会。潮岬中は経済学部の金川めぐみ准教授が開設するゼミナール(ゼミ)から前年度に提供を受ける予定だったが、台風接近でやむなく中止となってしまったため改めて本年度の実施を計画し、1時限目から6時限目までの授業時間を使って提供を受けるに至った。

 ゼミからは金川准教授と大学生10人が来校。趣旨の説明を受けた生徒は3人ずつに分かれファシリテーター役の大学生2人を加えた5人で生徒主体のグループワークを開始。生徒は福祉学習の一環で地域福祉を考えるためにこのWSの提供を受けたが、そのためにはまず地域そのものをしっかりと見つめることが大切だと金川准教授は動機づけ、▽串本町の良さや良くしたいところ▽暮らしたいと思う理想の串本町(将来像)とそのキャッチフレーズ▽理想の串本町のためにできそうなこと▽自分ができること(自助)やみんなでできること(共助)―を順に話し合うよう各グループに指示した。

 生徒は各項目に対する意見を付箋紙に書き出して5人で共有。終盤ではそれら意見をポスター形式でまとめ、教職員や保護者らが立ち合う発表会に臨んで全体共有した。

 発表した内容は五者五様だが、まとめを得るまでに等しく考え方の筋道を経験。発表を見届けた同町コミュニティスクール推進委員の森博司さんは生徒の自発的な姿が印象的だったと感想を述べ「地域を考えることは自分の将来を考えることにもつながる」と後押しして今回取り組んだことを拍手でたたえた。

 久保瞬君は「串本町をよく知ってから良さを次に生かすという考え方が印象的で、こんな考え方は今までしたことがなかったので、すごく貴重な体験になったと思う」とコメント。

 金川准教授は「公助(行政)だけでなく自助(家庭)、互助(隣近所)、共助(民間組織)で成り立っているのが地域福祉で、それを考えるためにはまちを見つめるところから入らないといけない」と持論を掲げ、「このワークショップは生徒の皆さんがこれから地域福祉を考えていくための素地。この経験を基にして串本町の地域福祉を考えてみてほしいし、潮岬中の生徒がそのように頑張っていることを地域の皆さんにも知っておいてほしい」と地域貢献としての今後を思い描いた。

(2019年6月27日付紙面より)

金川めぐみ准教授や大学生と一緒にWSに取り組む1年生=25日、串本町立潮岬中学校
順次話し合った成果をポスター形式でまとめて発表
2019年06月27日
4 宿泊、日帰り1万6374人
 飛雪の滝キャンプ場  (紀宝町 )

 国の地方創生拠点整備交付金を活用してコテージ8棟と直売・集客交流拠点施設を整備し、昨年4月27日にリニューアルオープンした紀宝町浅里の「飛雪の滝キャンプ場」。昨年度は2127人がコテージ、1048人がテントサイト、342人が研修室を利用し、計869組3517人が宿泊した。

 キャンプ場への入り込み客数は宿泊、日帰り合わせて16374人。稼働率はコテージが25・55%、テントサイトは12・05%で合計平均稼働率は18・8%だった。

 宿泊利用者は三重県、大阪府、和歌山県、愛知県、奈良県の順に多く、町内からは61組が宿泊した。

 コテージ、テントサイト、研修室の宿泊施設などの使用料は計968万7850円、売店の売り上げは154万5537円、体験料19万3400円を含め合計1142万6787円だった。

 町では「1年間で培った経験や反省を生かすとともに、より一層の情報発信、体験メニューなどの充実を図り、一年を通して楽しんでいただけるようなキャンプ場となるよう、取り組みを進めていく」としている。

(2019年6月27日付紙面より)

飛雪の滝に多くの人が訪れた(提供写真)
2019年06月27日
5 元平さん、渡辺さんが優勝 グラウンドゴルフ三和大会 
2019年06月27日
6 新宮RFC成長示す
 熊野ラグビースクールカップで健闘  (山崎運動公園 )
2019年06月27日
7 串本JFCが優勝
 第6回王子カップ2019  
2019年06月27日
8 宮本参歩君、松實陸斗君が優勝
 吹田市民少年少女選手権  (新宮ジュニアレスリング )
2019年06月27日
9 優良漁船などを表彰  水産振興会長に片谷さん再任  (那智勝浦町 )
2019年06月27日
10 身を引き締め活動開始  新議員らに当選証書付与  (那智勝浦町議会 )
2019年06月27日
11 一緒に仲良く交流  王子幼、マリア保5歳児交流会  (新宮市 )
2019年06月27日
12 遠くまで飛んだ  中央児童館で「シャボン玉づくり」  (新宮市 )
2019年06月27日
13 「また一緒に遊ぼうね」  1所2園5歳児が交流会  (新宮市 )
2019年06月27日
14 1、2年生8人が昇級  新宮高校合気道部  
2019年06月27日
15 楽しさ共有し盛り上がる  串本バリアフリー音楽祭  (串本町 )
2019年06月27日
16 約30年来の成果を冊子に  遺跡研究の木村正治さん  (串本町 )
2019年06月27日
17 ノートルダム大聖堂再建に  大使館へ募金届ける  (那智勝浦町 )
2019年06月27日
18 勝浦港美化推進協が総会  写真コンテストの表彰も  (那智勝浦町 )
2019年06月27日
19 お悔やみ情報
  
2019年06月26日
20 海水浴シーズンに備え
 消防署が水難救助訓練  (新宮市 )

 海水浴など水辺でのレジャーシーズンに備え、新宮消防署(越水薫署長)は25日、新宮市佐野の新宮港第3号岸壁で水難救助訓練を実施した。同署警防隊1班の約10人が溺者救出方法などを再確認した。

 訓練は毎年この時季に実施している。今年は釣り人が誤って岸壁から海中に転落したと想定して行われた。

 要救助者の意識がなく、救助工作車が岸壁に近づけない場合と、要救助者の意識があり、車両が岸壁に近づくことができる場合の2パターンで訓練に取り組んだ。署員らは、はしごや滑車、クレーン、水難救助用担架などを使い、指揮者の指示を受けて救助に当たった。

 大石一朗副署長は「訓練を通して市民の安全を守ることができれば。これからの海水浴シーズンに伴い、水難事故が増えてきます。特に飲酒をして水に入ると事故につながりやすい」と注意を促し、「お子さんを連れて海水浴に行くことも多いと思いますが、子どもの水難事故が全国的に増えている。子どもは突発的な行動が多いので極力目を離さないで」と呼び掛けている。

 昨年度中に市内で発生した水難事故は1件。市内では7月14日(日)に三輪崎海水浴場、15日(月・祝)に高田自然プールがオープン予定。

(2019年6月26日付紙面より)

救助訓練に取り組む署員ら=25日、新宮市佐野の新宮港
2019年06月26日
21 伝統芸道「香道」に親しむ
 西向支館が通年講座始める  (串本町公民館 )

 串本町公民館西向支館(畑上耕三支館長)の通年講座「香道(こうどう)教室」が22日、同町西向にある老人憩いの家鶴が浜〈旧西向幼稚園園舎〉で始まり12人が受講登録をして中世に大きく花開いた日本の伝統芸道に親しんでいる。

 香道は、仏教とともに伝来した香木を純粋に聞いて鑑賞する平安時代の宮廷遊戯から派生し、後の武士香や禅の教えなどを吸収し室町時代に確立された芸道。時の上流階級がたしなむ中でより洗練した形が近世には庶民へも広がり、現在は茶道や華道と並ぶ日本の伝統芸道の一つとして親しまれている。

 同支館は過去2回、香道を2年に1回開いている成人教育講座のテーマに据えて体験する機会を提供。いずれも参加者に好評だったため、2回目に思いをはせた通年講座への昇格を決断し講師と予算を確保するめどをつけて実現するに至った。

 那智勝浦町市野々在住で過去2回の成人教室講座の講師を務めた御薗御流香道の牧栄邦(本名・牧邦子)さんが引き続き同教室の講師を担当。初回のこの日は過去2回の成人教育講座同様に遊戯「源氏香」に挑戦し、難易度は低めで6種類ある香木のうちの3種類を5回聞いて判断する内容で、香道独特の楽しみ方を伝えた。

 今回は牧さんの生徒がお点前などを務めたが、来月以降は受講生も順次それらの役回りをこなして徐々に香道の所作や礼節への理解を深めていくそう。畑上支館長は「3年前は茶道や華道と並ぶ芸道なのになじみがないということで香道を紹介したら好評で、本館に予算もつけていただけて本年度から教室を開くことになった。香木を聞くことは心身にも良いそうで、受講生の皆さんには毎日の忙しさを忘れ平安貴族の気持ちで優雅に過ごしてもらえれば」と語り、受講生の実りある成果を期待した。

 この日は受講登録していないが興味を持った2人が見学。この教室は基本、第4土曜日午後1時30分から3時まで開いていて、今後も見学歓迎で、追加の受講登録希望にも柔軟に対応するので、見学時などに畑上支館長まで申し出てほしいという。

(2019年6月26日付紙面より)

遊戯「源氏香」に挑戦する受講生=22日、串本町西向
2019年06月26日
22 介護と医療の連携深める
 「あいくる」が多職種交流会  (紀宝町 )

 団塊の世代が2025年に後期高齢者になるなど、医療と介護の両方を必要とする高齢者が急増することが予想されている。

 高齢者らが疾病を抱え、医療と介護を必要とする状態になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けることができるよう医療・介護関係者を支援し、医療と介護が切れ目なく提供できる体制づくりを進めるため、御浜町の紀南病院内に昨年6月、「紀南地域在宅医療介護連携支援センターあいくる」が設置された。

 熊野市、御浜町、紀宝町の地域包括支援センターで住民からの直接相談を受け付け、あいくるでは医療・介護関係者からの相談に対応している。

 また、あいくるでは医療と介護の壁をなくし、互いに顔が見える関係を築こうと、昨年9月から多職種交流を開いている。昨年度は4回開催し、計77人が参加した。

 24日には本年度最初の交流会を紀宝町井田の特別養護老人ホーム「亀楽苑(きらくえん)」で開催。入所型介護施設の関係者から話を聞いた。

 3市町の地域包括支援センター職員、紀南病院の医師や看護師らが出迎えた。今回は気軽に足を運んでもらうためカフェ形式で進めた。

 介護施設利用者への対応などについて話が進み、紀南病院内科医の濱口政也さんは「今日はさまざまな立場の人が集まって介護現場ならではの悩みを聞いた。病院の中と外、医療と介護の垣根をなくすことがあいくるの役割。交流会は困り事の情報共有の場で、年4回ほど開催していきたい」と話していた。

(2019年6月26日付紙面より)

介護関係者が集まった多職種交流会=24日、紀宝町井田の亀楽苑
2019年06月26日
23 「がん晴れる道しるべ」
 記念講演で川崎由華さん  (新宮信用金庫 )

 新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)は24日、新宮市大橋通の本店で「信用金庫の日 記念講演会」を開催した。約170人の来場者を前に、一般社団法人がんライフアドバイザー協会代表理事の川崎由華さんが「がん晴れる道しるべ~がん患者300人から学ぶ、がんになる前に備えておくこと~」を演題に話した。

 信用金庫法が1951年6月15日に公布・施行されたことから同日を「信用金庫の日」と定め、全国の各信用金庫ではさまざまな催しをしている。新宮信用金庫では例年ゲストを招き、記念講演会を開いている。

 川崎さんは「がんという病気は空からやりが降ってくるようなもの。検診を受けたり節度のある生活を心掛けることでやりを細くしたり本数を減らしたりすることはできるが、完全に予防できるものではない」と述べ、がんと診断されても自分を責めないように伝えた。

 国立がん研究所によると、「生涯のうち『がん』になる確率」は男性は62%、女性は47%であるとし「2人に1人ががんになるというのも大げさではない。がんと診断されたら仕事を辞めてしまう人もいるが、主治医などと相談してからにするべき」。がんと診断されて5年後に生きている人の割合は67・9%と紹介し、「5年たって生きていたらいいという問題ではない。5年後どう生きているか、5年間をどう過ごしているかが大事」と話した。

 「がんと診断されるとお金の悩みからネガティブな思いが出てくる」と述べ、がんと診断された人の年齢、年収別に治療費を説明。乳がんと診断された60代女性の例では、約100万円の治療費が医療保険とさらに限度額適応認定証を申請することによって5・7万円の支払いで済んだと紹介した。

 大腸がんの70代男性の例では、約160万円の治療費が高齢受給者証の提出で5・7万円の支払いになったとし「多額の医療費がかかるときは年齢と年収によって支払う金額が変わってくる。自分の年齢、年収がどの高額療養費制度に当てはまるのか知っておくことが大事」と話した。

 川崎さんは「治療にどのくらいの期間とお金が必要なのか、医療機関に相談することは大切」と訴えた。また、月に2万1000円以下では高額療養費制度に当てはまらないと説明し「複数の医療機関にかかると余計にお金がかかってくる。高額療養費制度は万能ではない」。

 お金は健康なときには気にならないものとし、「お金の備えをしておくことによって、がんになっても自分らしく生きることができるのでは」と呼び掛けた。

(2019年6月26日付紙面より)

講演に耳を傾ける来場者ら=24日、新宮市大橋通
川崎由華さん
2019年06月26日
24 6組が優勝
 なちかつGGCクラブ大会団体戦  
2019年06月26日
25 新宮がU―8、9同時V
 トルベリーノカップ4人制大会  
2019年06月26日
26 8年ぶりに宇久井が優勝
 小学生バレーボール男女大会地方大会  
2019年06月26日
27 秋の収穫楽しみに  「体験農園」に22人参加  (新宮市熊野川町 )
2019年06月26日
28 ブラタモリの裏話語る  山本殖生さんが講演  (新宮市 )
2019年06月26日
29 サ市での日々振り返る  岩本桃永子さんが報告  (新宮市 )
2019年06月26日
30 満開のコスモス揺れる  尾呂志学園横の休耕田で  (御浜町 )
2019年06月26日
31 タイサンボクが花の盛り  新宮市の宗応寺で  
2019年06月26日
32 「飛び出しはしません」  正明保で交通安全教室  (新宮市 )
2019年06月26日
33 「雨でも楽しい」をテーマに  九重マーケット大盛況  (新宮市熊野川町 )
2019年06月26日
34 さまざまな曲を披露  緑丘中吹奏楽部が定期演奏会  (新宮市 )
2019年06月26日
35 松下健生さんに栄誉銀章  少年補導員3人表彰伝達  (串本警察署 )
2019年06月26日
36 ポスター掲げて機運醸成  7月の「河内祭」に向け  (串本町 )
2019年06月26日
37 数字や言葉に親しむ  上野山こども園で知育遊び  (串本町 )
2019年06月26日
38 福祉事業に多くの協力 ピネで「みんなのマルシェ」 (御浜町)
2019年06月26日
39 ジャンボタニシを駆除  5月に田植えした水田で  (神内小 )
2019年06月26日
40 お悔やみ情報
  
2019年06月25日
41 中岩和子さんがトップ
 新人は3人が当選  (那智勝浦町議選 )

 任期満了に伴う那智勝浦町議会議員選挙が23日に投開票され、現職9、新人3の計12人の新議員が決まった。観光振興や地域活性化、少子高齢化、防災、医療・福祉を争点に15人の立候補者が激しい選挙戦を展開。現職の中岩和子さん(71)=公明党=が1000票を獲得しトップ当選を果たした。新人は城本和男さん(62)=無所属、加藤康高さん(49)=同、藤社和美さん(57)=同=の3人が当選した。

 令和初の同町議選は現職9、新人6の計15人が立候補した。不出馬を表明した現職3人の票の行方も注目された。18日の告示後は5日間の短期決戦に突入。立候補者は選挙運動最終日まで、各地域で取り組むべき町の課題や自身の施策を訴え、票の上積みをすべく支持を呼び掛けてきた。

 午後8時から体育文化会館で当落を決定する開票作業が行われ、各候補の支持者らがその様子を見守った。午後9時25分に結果が確定し、当選した各陣営では候補者と支持者が喜びの声を上げた。

 期日前投票は4日間で4038票あり、前回(2015年)より533票増えた。当日有権者数は1万3024人(男5995、女7029)で投票者数は9004人。投票率は69・13%で、前回の72・32%から3・19㌽下がり、過去最低を更新した。新人の出馬などで投票率増が見込まれていた今回の選挙だが、有権者の政治に対する関心も低調な結果となった。

  □     □

子育て支援やバスの充実を トップ当選の中岩さん



 15年から同町議会議長を務め、6期目の当選を果たした中岩さんは「これまでと違い、戦況が見えない大変な選挙戦でした」と振り返り、「当選は支援してくれた皆さまのおかげです。6期目は高齢者のための町内循環バスの充実や子育て支援、観光客の誘客に務め、町の活性化に全力で取り組みたい」と抱負を語った。

 峰武久後援会長は「5期20年間の実績が高く評価された。献身的な支援の結果と感謝しています。山積する町の課題に真摯(しんし)に取り組んでいただけると期待しています」と述べ、選挙事務所はお祝いムード一色に包まれた。

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地域の元気が活性化に 新人トップの城本さん



 同町役場で税務課長や総務課長を歴任し、今回952票を獲得した城本さんは「ここまで支援していただけるとは思わなかった。今回の結果は皆さまのおかげ。お一人お一人に感謝を申し上げたい」。取り組むべき課題については「安心安全の町づくりや町の活性化に取り組みたい。地域が元気にならないと町の発展は難しい」と語った。孫の池田結ちゃん(2)と紬さん(9)から花束を受け取った城本さんは、集まった支持者らと当選の喜びをかみしめていた。

  □     □

■開票結果

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,000中岩 和子71
953亀井二三男70
952城本 和男62
752曽根 和仁56
738金嶋 弘幸51
677加藤 康高49
630藤社 和美57
597東  信介60
592荒尾 典男65
500左近  誠78
492引地 稔治60
489森本 隆夫80
378松本 和彦49
140山本  勉72
33清水 俊幸59


当日有権者数 13,024人

投票者数 9,004人

無効投票数 82票

投票率 69.13%

(2019年6月25日付紙面より)

6期目の当選を祝う中岩和子さん(左から2人目)=23日、那智勝浦町市野々
新人トップで初当選した城本和男さん(中央)=23日、那智勝浦町下里
2019年06月25日
42 高木顕明師しのぶ
 非戦、平和願い遠松忌  (新宮市 )

 新宮市大橋通の淨泉寺(山口範之住職)で22日、真宗大谷派主催の「遠松忌法要」が営まれた。大勢の市民や関係者らが参列し、非戦・平和を唱え、差別と闘った同寺12代住職、高木顕明師(1864~1914年)の遺徳をしのんだ。

 「前(さき)を訪(とぶら)う 今、この時代に聞く非戦・平等の願い」をテーマに毎年営まれている法要。1998(平成10)年に滋賀県大津市の本證寺で有志らが第1回を営み、翌年から新宮市で開かれている。今年22回目で、2000(平成12)年から同派が主催している。

 関係者らは、市内の南谷墓地にある顕明師顕彰碑での勤行後、淨泉寺本堂で営まれた法要に参列。ノンフィクション作家の田中伸尚さんの法話「熊野『大逆事件』過去から未来へ」や交流会もあった。

 顕明師は新宮出身の医師・大石誠之助(1867~1911年)らと共に非戦、平和を唱えて活動していたが、明治天皇暗殺を企てたとして「大逆事件」1910(明治43)年に連座し無期懲役となり、無念の中、14(大正3)年6月24日に秋田監獄で自ら命を絶った。事件を受け、顕明師は同派から追放されたが、96(平成8)年に処分取り消しとなり、名誉が回復されている。

 山口住職は「遠方は北海道から、多くの人がこの日のために駆け付けてくれたのはありがたいこと。盛況のうちに法要を営むことができた」と感謝を示し、「顕明師の『余が社会主義』の内容を指針とし、もう一度自己を見直すきっかけとしたい」と話していた。

(2019年6月25日付紙面より)

高木顕明師顕彰碑前での勤行=22日、新宮市の南谷墓地
2019年06月25日
43 医療関係者ら意見交換
 災害医療勉強会兼ね救護研修会  (紀宝町 )

 紀南地域救急医療対策協議会主催「災害時医療救護研修会第2回救護班研修」が23日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷で催された。第3回南紀災害医療勉強会と合同開催で、メインテーマは「南紀の災害医療とDMAT」。医療関係者や行政職員など約150人が参加し、大災害発生時の医療について事例発表や意見交換をした。

 松阪市民病院救急部の谷口健太郎医師が災害急性期に活動できるDMAT(災害派遣医療チーム)について、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに編成されたことや2016年の熊本地震、18年の西日本豪雨での体験などを語り、公開ディスカッションではコメンテーターを務めた。

 ディスカッションのテーマは「紀伊半島の災害医療とDMATについて」。くしもと町立病院の寺島真由美副看護師長は「災害マニュアルに沿った訓練はどのように?」と問いかけ、那智勝浦町立温泉病院の山本康久院長は「当院にはヘリポートがなく、水、食料、電気の備蓄は3日分。補給計画はない」と実情を述べた。新宮市立医療センターの舟津稔博医師は介護施設との連携訓練の必要性を訴えた。

 機体の大きい防災ヘリは病院のヘリポートに着陸できないことや、ドクターヘリの病院への運行回数は一日5回以下が限度と思われることが明らかになり、訓練に医師の参加が少ないなどの課題も出された。大災害では、DMATは大都市周辺に多く派遣されることが予想され、「この地方への派遣は大丈夫か?」との疑問の声も上がった。派遣は必ずされるが、規模は不明という。

 午後には御浜町、紀宝町、熊野市消防署、那智勝浦町立温泉病院、新宮市立医療センター、JSCOPE実行委員会による発表会があり、防災・減災への勉強会、情報発信や収集、応急手当講習会などそれぞれの取り組みが発表された。

 会場には医療職志望の高校生約10人も姿を見せ、近畿大学附属新宮高校2年の大井美空(みく)さんは「この地方は高齢者が多い。私達が動けることもあるのでは。将来は看護師になり、この地方で働きたい」などと話した。

(2019年6月25日付紙面より)

医療関係者参加の会場=23日、紀宝町の「まなびの郷」
DMAT活動を語る谷口健太郎医師
課題など発表のディスカッション参加者
2019年06月25日
44 薬物乱用防止機運を醸成
 管内の3カ所で街頭啓発  (新宮保健所串本支所 )

 新宮保健所串本支所管内3カ所で22日、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動街頭啓発があり、啓発員約30人が薬物乱用を防ぐ機運の醸成に努めた。

 この運動は厚生労働省が主唱する全国規模の薬物乱用防止キャンペーン。その趣旨に賛同する和歌山県は、国内の薬物事犯検挙人数が年間1万3000人余りで推移し若年層も少なくない状況を鑑みつつ今年3月に「第四次紀の国薬物乱用防止五か年戦略」を策定。関係機関団体と連携して対策に力を入れることとし、その一環で同支所は県民の意識を高め国連総会決議に基づく「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」の趣旨を周知し防止の機運を高めることを目的とした同啓発を実行した。

 前述の3カ所は▽Aコープ紀南VASEO店前▽同こざ店前▽オークワ古座川店前―で、啓発員は県薬物乱用防止指導員、串本警察署、串本青少年センター、串本町と同町教育委員会、古座川町と同町教育委員会、同支所の各関係者。

 Aコープこざ店前では11人が買い出しなどで往来する住民にポケットティッシュなどの啓発物資を手渡し、趣旨を説明するなどして薬物乱用防止を意識するきっかけを託した。

 同支所の堀内達司さんは「世界を見るとカナダが昨年に大麻を合法化したが、日本はそうではなく今も危険であることに違いはない。その危険がインターネットの普及と巧みな誘い掛けで都会や地方関係なく身近になっているのが今の時代で、若年層の検挙者も多いからこそ、社会は十分に啓発をして『ダメ。ゼッタイ。』を伝えなければならない」とこの啓発に込めた思いを語り、その実践をする啓発員の活動を後押しした。

(2019年6月25日付紙面より)

往来する住民に薬物乱用防止を意識するきっかけを託す啓発員=22日、Aコープこざ店前
2019年06月25日
45 新宮―和歌山工で開幕
 準々決勝までの組み合わせが決定  (全国高校野球選手権和歌山大会 )
2019年06月25日
46 宇久井マーリンズが優勝
 小学生バレーボール男女大会地方予選  
2019年06月25日
47 参院選について抱負語る  世耕経産相が国政報告  (新宮市 )
2019年06月25日
48 12人の新議員、喜びの声  那智勝浦町議選  
2019年06月25日
49 親子のつどいで交流育む  新宮市障害児者父母の会  
2019年06月25日
50 宿泊、日帰り共に増  GW中の主要観光地観光客入込数  (和歌山県 )
2019年06月25日
51 福祉会、独り立ちできた  いなほ後援会が解散  (那智勝浦町 )
2019年06月25日
52 健康食の調理と試食  第2回きほう食の会栄養教室  
2019年06月25日
53 不審な動き見逃さず  紀宝地区金融機関防犯協会が訓練  (第三銀行御浜支店 )
2019年06月25日
54 新作「いないいないばあ」  布絵本作り講座始まる  (鵜殿図書館 )
2019年06月25日
55 当局は初日に29案件上程  串本町議会6月定例会始まる  
2019年06月25日
56 雰囲気楽しみ気持ち高める  児童館行事「たなばたかい」  (古座川町 )
2019年06月25日
57 お悔やみ情報
  
2019年06月16日
58 思いが再燃する会目指し
 経営者塾卒業生が100人会  (新宮信用金庫 )

 新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)が次世代の経営者育成のため取り組んできた「しんぐう信金TKC経営者塾」の卒業生でつくる「しんぐう信金経営塾100人会」の総会が14日、新宮市新宮のホテルニューパレスで開かれた。若手経営者らが集まり、昨年度の決算報告などを承認したほか、懇親会で親睦を深め合った。

 TKC経営者塾は地域の再生を担う若手経営者らを対象にしたプログラムで、向山税務会計事務所の向山俊也所長を講師に2012(平成24)年にスタート。外部から日本総合研究所主席研究員で『里山資本主義』の著書でも知られる藻谷浩介さんら多彩な講師を迎え、幅広い経営の知識を学んできた。同会は卒業生が100人になったことから、17(平成29)年7月に発足した。

 目的は▽卒業生100人が束となる力を結集し、地域社会の繁栄に貢献する▽経営者塾の活動を通じて経営者としての見識・視野を広げ、個々の事業にて結果を出す▽塾生同士のネットワークを広げ親睦を深め切磋琢磨(せっさたくま)し、経営者として成長する―など。

 開会に当たり、浦木理事長が「原点回帰をベースに、3年後の新宮信用金庫設立100周年、さらなる100年を。地域のために必要とされる金融機関を目指していきたい」とあいさつ。総会では会長に就任した野中工務店の野中亮伸代表が「塾生として講義を受けていた時はワクワクした熱い気持ちが燃えていたと思う。その思いが再燃するような会に。さらに一歩踏み込んで、次の世代がワクワクするような会にしていけたら」と述べた。

 新しい取り組みとして▽勉強会や講演会など学びの場を設ける▽会員同士の親睦を図る懇親会の開催▽企画事業―の3本の柱を掲げ、「足並みをそろえるのは難しいかもしれないが、個々の意見が反映される会にしていきたい」と協力を呼び掛けた。

(2019年6月16日付紙面より)

総会に参加した若手経営者ら=14日、新宮市のホテルニューパレス
2019年06月16日
59 発達・知的障害における精神症状
 なんなんネットが研修会  (新宮市 )

 東牟婁地方の精神医療、保健、福祉関係者で組織する南紀の心の医療・保健・福祉をなんとかしよらネットワーク(通称・なんなんネット、屋敷満雄代表)は14日、新宮市新宮の社会福祉法人熊野緑会・第二なぎの木園で専門的知識研修会を開催した。南紀医療福祉センターの精神科医、小崎有理さんが「発達障害、知的障害における精神状態」を題目に講演。両障害の特徴や詳細について、会員や職員らは知見を深めた。

 小崎さんは「そもそも障害とはそれ自体が悪いわけではない。本人の生きてきた社会や文化の違いや生活水準からのずれ。私たちはそういうずれを診察している」と述べた。

 発達障害は知的障害、自閉スペクトラム、学習障害が単独でなく、てんかんや睡眠障害など合併して現れることが多いと解説。さらに発達障害は二次障害である抑うつ障害群や強迫症などの精神障害を起こしやすいとした。

 知的障害は軽度の場合は小・中学校以降に気付かれやすいが、知的な高さと生活の困難は比例しないとし、「知的障害の人の中にも二次的に精神症状や行動上の問題が起こることがある」。精神症状では幻覚、幻聴、心因性難聴などで、行動上では過食、ゲーム依存、ギャンブル依存などを挙げた。

 発達障害と知的障害は環境の影響を受けやすいとし、さまざまな情報を吸収する力が弱いとしながらも「両障害は脳の機能障害だが、関わり方次第で成長する」と語った。

 その後、症例や薬物治療を紹介。当事者の困り事を探ることが必要とした上で、▽見通しを立て、決まったスケジュールを過ごす▽本人にとって心地よい環境を探す▽頼ってよい人を探す▽正しい対処法を教える▽本人にとってリラックスできる楽しい活動を見つける―などが重要と話した。

 小崎さんは貧困や孤独は福祉で、病気や不安などは医療で、本人の障害特性は保育教育社会で対応できると述べた。また、いつもと違うと感じた際は医師に相談することを勧めた。地域での支援については身近に支えてくれる家族や友人、同僚などを増やし、一人で抱え込まず、経済的支援や情報を増やすことを提案した。その後、質疑応答があった。

(2019年6月16日付紙面より)

研修会が開かれた=14日、新宮市新宮の社会福祉法人熊野緑会・第二なぎの木園
2019年06月16日
60 架空請求のはがき多数届く
 見守り隊が注意呼び掛ける  (紀宝町 )

 紀宝町内の家庭などに4月から今月にかけて「地方裁判所管理局」と名乗る機関から「特定消費料金未納に関する訴訟最終告知のお知らせ」と書かれたはがきが多数届いている。

 はがきには「貴方の利用されていた契約会社、ないし運営会社から契約不履行による民事訴訟として、訴状が裁判所に提出されました事を御通知致します」「給料差押え及び動産、不動産の差押えを強制的に履行させて頂きます」などと記載されている。

 「プライバシー保護の為、本人様からご連絡戴きますようお願い申し上げます」とし、ほかに相談せず本人から連絡するよう強調している。住所は東京都千代田区霞が関で、局番は東京の03から始まっている。

 こういった特殊詐欺被害を防止しようと、町高齢者地域見守り隊(小田原徳子代表)は年金支給日に毎月1回、町内で啓発活動を実施している。

 今月は14日に鵜殿郵便局、主婦の店、相野谷郵便局、JA伊勢紀宝支店、成川交番前で活動した。実際に届いたはがきや、架空請求に注意する内容のチラシを配布した。

 チラシには▽地方裁判所がはがきで訴状を送ることはない▽訴状は特別送達と記載された封書で郵便職員が手渡しすることが原則で、ポストに投函された訴状はがきは架空請求―などと記し、注意を呼び掛けている。

 小田原代表は「架空請求のはがきが多数、町内に届いている。だまされないように注意してほしい」と話していた。

  □     □

 架空請求と思われるはがきや電話があった際の相談窓口は次の通り。

▽紀宝警察署(電話0735・33・0110)

▽紀宝町産業振興課(電話0735・33・0336)

▽同町地域包括支援センター(電話0735・33・0175)

▽消費者ホットライン(電話188)

(2019年6月16日付紙面より)

詐欺被害防止のチラシを配布する見守り隊=14日、紀宝町の鵜殿郵便局
2019年06月16日
61 希望の火種になるよう願い
 大たいまつ作り進む  (「那智の扇祭り」を前に )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で7月14日(日)に営まれる例大祭「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形文化財)を前に、神事で使う大たいまつ作りが進んでいる。10日(水)までに12本を完成させる。

 同大社・宮大工の嶌﨑(しまさき)和真さん(37)と技手(ぎて)の林能永(よしなが)さん(53)が、3月中旬から作業を進め、現在6本まで完成した。

 大たいまつは直径3㌢ほどのヒノキの木材を束ねて作る。12本それぞれに大きさが異なり、一番大きなものは高さ70㌢、柄の部分を含めると140㌢。直径は50㌢で、重さは50㌔もある。

 嶌﨑さんは「令和の時代が希望にあふれた新しい時代になってほしい。たいまつの火が希望の火種になるよう願いを込めて作っています」と話していた。

(2019年6月16日付紙面より)

仕上げの作業で木材を外に曲げる=14日、那智勝浦町の熊野那智大社
2019年06月16日
62 命を守れるような処置を  丹鶴幼で救急救命講習会  (新宮市 )
2019年06月16日
63 観光や防災対策など  那智勝浦町の課題(終)  (那智勝浦町議選を前に )
2019年06月16日
64 体操服ぬらし掃除に励む  三輪崎小でプール掃除  (新宮市 )
2019年06月16日
65 地域の昔話に夢中  きたやま保で絵本読み聞かせ  
2019年06月16日
66 「いっぱい採れたよ」  王子幼稚園がスモモ狩り  (新宮市 )
2019年06月16日
67 人形劇の世界を楽しむ  宇久井保に人形劇団クアパパ  (那智勝浦町 )
2019年06月16日
68 海とマグロに親しむ  下里小が勝浦漁港で  (那智勝浦町 )
2019年06月16日
69 地域の課題など取り上げる  本会議で一般質問  (三重県議会 )
2019年06月16日
70 思い出のひとときに  親子でトートバッグ作り  (紀宝町 )
2019年06月16日
71 小中学校の教科書を展示  紀宝町は「まなびの郷」で  
2019年06月16日
72 スポーツボイス広めたい  インストラクター・森まりかさん  (紀宝町 )
2019年06月16日
73 熊野のアップサイドとは  経営塾100人会で藻谷さんが講演  
2019年06月16日
74 お悔やみ情報
  
2019年06月11日
75 健康な歯をいつまでも
 第16回歯と口の健康フェスタ  

 紀南歯科医師会(日高治会長)主催の第16回「歯と口の健康フェスタ」が9日、那智勝浦町福祉健康センターであった。フェスタ終了後には5月13日に審査会が行われた「歯と口の健康に関するポスター」の表彰式もあり、特選と準特選に選ばれた9人に日高会長から表彰状が贈られた。

 「歯と口の健康週間」(4~10日)にちなむ行事で、歯と口腔(こうくう)への衛生意識を高めるのが狙い。平成16年から続いている。歯科医師会の医師による歯の検診や口腔内スコープには親子連れの利用が多く、血管年齢や骨密度を測定するコーナーも大勢の人でにぎわった。

 今年のポスター展へは、管内の小学校15校、中学校2校、幼稚園2園から計397点の応募があった。日高会長は「歯みがきをする時の表情などが上手に表現された大変素晴らしい作品でした。ポスターを描くことが歯と口の健康について考えることにつながるよう願っています」とあいさつ。

 来賓の堀順一郎町長は「歯と口が元気いっぱいに上手に描けていて感心しました」と入賞者をねぎらった。町教育委員会の草下博昭・学校教育課長は「ポスターを通して、歯が大切というメッセージが多くの皆さんに届くことを願っています」と祝辞を述べた。

 特選に選ばれた吉川美紅さん(田原小1)は、学校の友達と歯磨きをしている絵を画用紙いっぱいに描き、「みんなで歯磨きしたら楽しい」。学校での歯磨き指導の様子を描いた山口遼太君(色川小6)は「はみ出さないように字に色を塗るのが難しかった」と述べ、奥歯までもっときれいに磨けたらと笑顔を見せた。

 ハムスターやヒマワリの種などで健康な歯を表現した桐本紗さん(城南中1)は「特選はうれしい。背景を描くのを頑張りました」と喜びを語った。

(2019年6月11日付紙面より)

特選、準特選に選ばれた皆さん=9日、那智勝浦町福祉センター
2019年06月11日
76 自主防と行政が連携
 那智谷3区で避難訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の那智川流域の市野々、井関、八反田3区の588世帯1060人を対象にした土砂災害防災訓練が9日、町立市野々小学校体育館を避難場所に行われた。地域住民をはじめ、各区の自主防災組織、和歌山県、町と消防、新宮警察署から約200人が参加した。体育館には61世帯75人が避難した。

 2011年の紀伊半島大水害の被害を教訓に、市野々地区単独で14年に訓練を開始。その後井関、八反田が加わった。雨期を前にした時期に土砂災害の危険を再確認し、迅速な避難行動とその支援、防災情報の伝達が確実に実行できるように実施している。

 堀順一郎町長は「全国でゲリラ豪雨が頻繁に発生する中、想定外という言葉はもう通用しない。那智川流域は砂防ダム整備も進み、安全性は高まっていると思うが、『起こり得る』ということを再度認識し、あらゆる災害に備えねばならない」とあいさつ。情報伝達機能改善のため、防災無線のデジタル化を進めていると報告した。

 避難訓練は24時間で200㍉以上の降雨が予想された状況を想定した。午前9時に「警戒レベル3」の避難準備、高齢者等避難開始の放送が流れ、町消防署、消防団が車両で地区内をパトロール。体育館内に対策本部を設置し、堀町長らが情報を集約した。

 大雨が降った際の土壌雨量指数と60分間積算雨量の二つをグラフ化する「スネークライン図」の基準超過により、同9時30分に「警戒レベル4」の避難勧告を発令。自主防災組織のメンバー、消防団員が避難困難者を支援した。

 内閣府が策定する「避難勧告等に関するガイドライン」の改訂に伴い、放送内容に「警戒レベル1~5」の文言追加運用が始まっている。新宮署の署員は「避難を大げさと思わずちゅうちょしないように。警戒レベル4で、必ず全員が避難すること。レベル5では遅い」と強調した。

 第4分団の消防車で避難所に到着した竹原智紀さん(26)は「子どもが生まれたこともあり、避難所までの距離感を把握しようと初めて参加しました。自宅から小学校までは20分くらいですが実際歩いてみると坂道が急なところもあり、きつかった。魚(うお)の首(紀伊半島大水害の慰霊碑付近)で消防車が止まってくれて助かりました。参加して良かったです」と話していた。

(2019年6月11日付紙面より)

体育館に集まる住民ら=9日、那智勝浦町
避難時要援護者名簿を基に支援訓練を展開した
堀順一郎町長
2019年06月11日
77 豊作願う伝統の「虫おくり」
 夏の訪れ告げる紀和町の風物詩  (丸山千枚田 )

 熊野市紀和町の丸山千枚田で8日夜、農耕文化の継承と豊作を願う伝統行事「虫おくり」があった。地元住民や訪れた人たちが、キャンドルに照らされ幻想的な雰囲気に包まれた丸山千枚田を練り歩いた。

 虫おくりは1953(昭和28)年を最後に途絶えていたが、2004(平成16)年の「熊野古道」世界遺産登録に合わせて復活。害虫を追い払う行事で、夕暮れに子どもたちがお札を持って太鼓や鐘を鳴らし、掛け声を出しながらあぜ道を歩き、千枚田を害虫から守るというもの。

 丸山千枚田に夏の訪れを告げる風物詩として定着しており、今年もオーナーや一般参加者らが足を運んだ。千枚田には田んぼの数と同じ1340個のキャンドルが立ち並び、幻想的な風景が広がった。

 参加者は丸山神社を出発し、鐘と太鼓の拍子に合わせて「虫おくり殿のお通りだい」の掛け声で千枚田を歩いた。田んぼに向けて2発の北山砲を発射した後、世界遺産登録15周年を記念した花火の打ち上げもあった。

 1601(慶長6)年には2240枚あったといわれる丸山千枚田。1993(平成5)年当時530枚まで減り、貴重な資源を保護し後世に伝えようと、95(平成7)年から復元を開始。今では1340枚まで復活した。

 1年に1度しかお目にかかれないとあって、多くのカメラマンも詰め掛け、伝統行事を写真に収めていた。

(2019年6月11日付紙面より)

多くの人たちが「虫おくり」に参加=8日、熊野市紀和町の丸山千枚田
2019年06月11日
78 来場者や出店者の幅広がる
 道の駅「たいじ」の朝市  (太地町 )

 太地町森浦にある道の駅「たいじ」(貝良文駅長)は9日、第10回朝市を開催した。「冷凍伊勢エビ100㌘350円」を目玉商品として、海士組合の初サザエや干物、菓子、ウニご飯、焼き鳥、イワシの詰め放題など多くの店が並び、町内外の来場者でにぎわいをみせた。

 同駅によると、今回は初めてすさみ町からの出店があるなど、出店者の幅が広がりをみせているとし、それに伴い来場者のエリアも拡大してきたという。

 子どもたちに人気のくじ引きやゲームも盛況で、来場者らは好みの品を買い求めるため列を作っていた。

 熊野市有馬町から訪れた前田久美子さんは「手に入りにくい地場のものが多いので、来ると衝動買いをしてしまう。毎回、楽しみにしています」と笑顔で話した。

 貝駅長は「出店者やお客の幅が広がってうれしい」と述べ、今後の展開については「夏休み前の7月にワークショップを計画している。そこで学んだことを夏休みの自由工作などに生かしてもらえたら幸いだと思う」と語った。

(2019年6月11日付紙面より)

毎回多くの来場者でにぎわう朝市=9日、太地町森浦の道の駅「たいじ」
2019年06月11日
79 前期リーグが終了
 宇久井が首位で後期リーグへ  (全日本U―12少年サッカー )
2019年06月11日
80 4継で2位入賞など 新高陸上部5種目で近畿大会出場へ (県高校陸上競技対校選手権)
2019年06月11日
81 バドで全国総体出場へ
 緑丘中出身の有木さん・藤井さん  (耐久高校 )
2019年06月11日
82 議会運営委員長に濱口氏  和歌山県議会  
2019年06月11日
83 再び、世界のなでしこへ!  サッカー日本女子代表写真展  (新宮市役所 )
2019年06月11日
84 事業計画など3議案承認  母子寡婦福祉会が総会  (新宮市 )
2019年06月11日
85 古本・古雑誌買い求め  あおぞら市にぎわう  (那智勝浦町立図書館 )
2019年06月11日
86 豊作と業界発展を祈る 本宮大社で梅の日記念式典 
2019年06月11日
87 高田の自然を守ろう  地元住民70人で清掃  (新宮市 )
2019年06月11日
88 外国人の不法就労防止を  新宮警察、入管が合同啓発  (新宮市 )
2019年06月11日
89 つながりを大切に  三重県教職員組合紀南支部定期大会  
2019年06月11日
90 ボラセン設置訓練など計画  災害ボラコ連絡会が総会  (紀宝町 )
2019年06月11日
91 新体制で初の演奏会  第21回サマーファミリーコンサート  (木本高校吹奏楽部 )
2019年06月11日
92 たいまつ掲げて水田巡る  高富地内の農事「虫送り」  (串本町 )
2019年06月11日
93 陸上部と弓道部から近畿へ  県高校総体で好成績収めて  (串本古座高校 )
2019年06月11日
94 17組の芸能発表楽しむ  第34回古座地区演芸会  (串本町 )
2019年06月11日
95 お悔やみ情報