新宮市でワクチン集団接種開始
新宮市で25日、高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった。この日会場となった市役所別館では、85~102歳の360人に対して接種が行われた。
65歳以上の高齢者を対象に先月から国内で開始されたワクチン接種。同市では接種会場を▽市役所別館▽佐野体育館▽熊野川総合開発センター▽市役所別館―に分け、接種・予約受付時期をずらすなどの対策を講じていたが、ワクチン供給量に限りがあること、供給が遅れていることなどから申し込み予約が殺到。コールセンターがつながりにくい状況が続き、同会場の接種には定員360人に対し2455人の申し込みがあった。
次の会場となる佐野体育館での接種〈1回目は5月9日(日)、申し込み予約は終了〉でも、定員360人に対し1374人が申し込んでおり、接種ボーダーラインは81歳以上となっている。なお、熊野川総合開発センター〈1回目5月23日(日)、定員180人〉は5月10日(月)から、次の市役所別館〈1回目6月6日(日)、定員360人〉は5月24日(月)からそれぞれ申し込み予約が開始する。熊野川総合開発センターでの接種は、定員を超えた場合、交通事情などの地域性を考慮し、熊野川・高田地域住民が優先となる。
この日の接種には、市職員70人、医師4人、看護師16人が被接種者の対応に当たった。会場内の混雑を避けるため15分刻みで被接種者を誘導。6時間かけて360人の接種が完了した。
市新型コロナワクチン接種推進室の山下泰司室長は「想像した以上にスムーズに接種いただけたと感じている。次の会場でもスムーズかつ安心安全にワクチンを受けていただけるように配慮していきたい」と話していた。
(2021年4月27日付紙面より)
新型コロナワクチン集団接種 (串本町 )
串本町が24日、65歳以上の町民を対象にした新型コロナワクチンの集団接種を開始した。同町は年長優先で接種する考えで、今回は102歳~88歳の一部、計487人に通知。以降、ワクチン供給が決まり次第、接種希望者を供給数に割り当てて通知を送付するとしている。
同町12日の発表における65歳以上の町民数は7383人で、7日時点での接種希望者数は5422人(全体の約73%)。対してワクチンは第1弾487人分(1人2回で計算)と第2弾同数の供給が決まっていて、その枠で年長優先に基づき希望者へ順次通知をしている状況にある。
接種会場はくしもと町立病院で、同町は円滑に進めるため15日に運営訓練を実施。場慣れと課題抽出をし▽受け付けを時間内と時間外の二つに分ける▽医師の問診を3人体制に増強する―といった課題解消策を講じた体制で集団接種に臨んでいる。
その初回には選挙期間中で運営訓練に立ち会えなかった田嶋勝正町長も視察に訪れ、代表して午前9時~9時30分の接種希望者にあいさつし、接種と併せて引き続きの感染症予防を呼び掛け。以降は待ち時間を軽減するため指定時間を前倒しして受け付けを始め、集団接種を進めた。役場福祉課によると今回は計画した6時間枠(30分×12サイクル)にほぼ収まる形で終えられたという。
集団接種第1号となった和深在住の田野岡みほさん(90)は「痛みもなく、受けることができて良かった」とコメント。付き添いの次女・沼井恵美さん(68)によると母は一人暮らしをしていて「副作用も心配だけど、かかられたら大変」と話し、無事接種できたことにほっとしていた。
今回の接種者は3週間後の5月15日(土)に2回目の接種をする。第2弾の接種日は同月6日(木)、11日(火)、13日(木)、18日(火)に分散して1回目、その3週間後に2回目の接種を行う。同課の中田匠課長によると5月中旬ごろに1461人分の供給がある見込みで、期日が確認でき次第、通知の発送を進めるとしている。
この接種の相談や問い合わせは新型コロナワクチンコールセンター(電話0735・62・1560)まで。
(2021年4月27日付紙面より)
ほたるを守る会が啓発看板 (紀宝町 )
紀宝町のほたるを守る会(蔵本一範会長)は25日、町内3地区7カ所にホタルの保護を呼び掛ける啓発看板を設置した。
ホタルが飛び交う美しく楽しい町を目指し、看板には「ホタルは自然環境のバロメーター」と書き、5月から6月中旬までホタル保護のため草を残していることを伝えた。
会員7人と町職員2人が3グループに分かれて作業し、ホタルが生息する井田川、神内川、相野川の各地区に掲げた。作業に合わせて、同町大里のふるさと資料館前などのビオトープの点検も行った。
同会では毎年、ホタルが飛ぶ5月1日から6月中旬まで、グループで「ほたる生息パトロール」に取り組んできたが、昨年から新型コロナウイルスの影響で個人パトロールに切り替えた。
町内にはゲンジ、ヘイケ、ヒメの3種類のホタルが生息しており、蔵本会長は「今年は桜の開花が早かったので、ホタルも今月下旬から飛び始めるかもしれない。ホタルが飛び交う美しく楽しい町のためにも活動を継続していきたい」と話していた。
(2021年4月27日付紙面より)
那智勝浦町立下里中学校(布引伸幸校長、生徒78人)で23日、「図書館オリエンーション」が開かれた。学校司書の米地紗織里さん、小笠原若穂さん、羽根沙織さんの3人が講師を務め、1年生30人に図書の分類方法や探し方、借り方、返し方などを教えた。
学校司書は、小・中学校図書館の環境整備などを行う専門職員のこと。同町では図書館のイメージを改善し、子どもたちが本を読んでみようと思える環境づくりを行うという森崇教育長(当時)の方針の下、新宮・東牟婁地方の先陣を切って2015年度から学校司書を配置している。
現在は3人が活動。月3回ほどの頻度で町内10校の小中学校を巡回し、図書整理や新刊の選定、お薦め本のポップ作り、図書館の利用啓発などの業務に当たり、他市町村の司書らと読書の推進に関わる活動共有や情報交換をしている。
下里中の図書館は玄関を入ってすぐのロビーにあり、約5000冊を所蔵。オリエンテーションでは米地さんが「みんなで図書館マスターになろう!」と呼び掛け、日本十進分類法(NDC)による図書の分類やジャンルごとの本棚の場所、本を並べる順番などを解説。「私をみつけて!本探しゲーム」では、生徒たちが四つのヒントを基に指定の本を探した。
杉本彩華さん(1年)は▽ジャンルは数学▽ナゾトキがいっぱい!▽作者は有名大学出身▽作者のお兄さんがメンタリスト―の四つのヒントから「ひらめき王子松丸くんの ひらめけ! ナゾトキ学習」を探し出し、「ヒントを見てどの本かは分かったけれど、どこにあるか探すのが大変だった」と話していた。
(2021年4月27日付紙面より)
新宮は延長戦の末敗れる (春季近畿高校野球和歌山県予選 )
熊野那智大社で「桜花祭」 (那智勝浦町 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)は14日、自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭(おうかさい)」を営んだ。桜の花のかんざしを挿した巫女(みこ)が那智の滝前で「浦安の舞」を優雅に奉納した。
平安時代に花山法皇(968~1008年)が那智山で千日間の山ごもりをした際に、「木のもとをすみかとすればおのづから花見る人となりぬべきかな」と桜の美しさを詠んだという故事にちなんだ祭典。
神事は本社拝殿と別宮飛瀧(ひろう)神社斎場でそれぞれ営まれた。宮司以下神職の烏帽子(えぼし)や巫女の髪飾りには桜の小枝が付けられ、長さ約1㍍のヤエザクラの枝を幣帛(へいはく)として奉献した。
男成宮司は「昨年の桜花祭は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下の中で営んだ。現在も東京や大阪でまん延しているが、そんな中でも季節の移ろいは変わらず、春を迎え桜が咲いている。厳しい状況だが桜を愛(め)でる気持ちになっていただけたら。今後も感染防止に注意し、一日も早い終息を心から祈念しています」と語った。
神事の後、参列者には桜餅が振る舞われた。
(2021年4月15日付紙面より)
電話がつながりにくい状況 (新宮市 )
新宮市で25日(日)から始まる新型コロナワクチン集団接種の予約受け付けが12日から始まった。初日、翌日ともにコールセンターには電話が殺到しつながりにくい状況に。そういった現状を鑑み、市新型コロナワクチン接種推進室では「接種は予約先着順ではないため、慌てず焦らずに予約を」と呼び掛けている。
65歳以上の高齢者を対象に12日から国内各地で始まったワクチン接種。政府は6月末までに全高齢者約3600万人分を市区町村に配布し終える計画としている。
市では現在、接種・予約受け付け時期をずらして【別表①】①市役所別館②佐野体育館③熊野川総合開発センター④市役所別館―での集団接種を予定。
各会場360人(③熊野川総合開発センターは180人)が定員。現在予約を受け付けているのは①市役所別館のみで予約受け付け期間は16日(金)まで。
①市役所別館②佐野体育館に関しては、定員を超えた場合は高年齢順で受け付けを確定する。受け付けが確定した場合、予約に漏れた場合いずれについても通知が送付される。
コールセンター(電話0120・89・5070)がつながらない場合はFAX(0120・79・5070)もしくは市ホームページ(https://www.city.shingu.lg.jp)・公式LINE(ライン)でも予約可能。FAXの場合は▽FAX番号▽電話番号▽名前▽生年月日(西暦)▽接種券番号(10桁数字)▽希望する接種会場(現在は①のみ)―を記入する。
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個別接種については5月上旬を予定しているが、個別接種が可能な医療機関は現在調整中で予約も受け付けていないため、同推進室では、基礎疾患のある人や接種に不安のある人の相談とは別に、かかりつけ医に対する個別接種の可否や接種日、予約などの問い合わせは通常業務に支障をきたす可能性があるため控えるよう呼び掛けており、「調整でき次第、予約方法と併せてお知らせしたい」としている。
(2021年4月15日付紙面より)
UMOUプロジェクト (紀宝町社協 )
紀宝町社会福祉協議会は三重県共同募金会の「UMOU(うもう)プロジェクト」に協力しており、昨年の募金額が2年連続で三重県内1位となった。
町社協では2014年から活動し、現在は町の協力を得ながら年間を通して羽毛製品の募集を続けており、引き続き協力を呼び掛けている。昨年の実績は4万3600円だった。
このプロジェクトは、使わなくなった羽毛製品を回収し、羽毛をリサイクルさせることで、羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて紀宝町の地域福祉に使われる。
製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あき、汚れたものなど不要になった羽毛製品も回収可能だという。
町福祉センター内の同協議会まで持ち込みを。問い合わせは、同協議会(電話0735・32・0957)まで。
(2021年4月15日付紙面より)
四村川などに稚アユ放流 (熊野川漁業協同組合 )
アユ釣りシーズンを前に、熊野川漁業協同組合(大嶋邦嗣組合長)は14日、管内流域に稚アユ計1350㌔を放流した。
この日放流したのは、大塔川450㌔、赤木川上流200㌔、高田川150㌔、三越川100㌔などで、田辺市本宮町の四村川では、同組合四村川地区の森俊博さんら約10人が体長7~10㌢の稚アユ450㌔を3カ所に分けて丁寧に放していった。
森さんは「前日の雨の影響もなく、放流を終えることができて安心しました。稚魚のサイズも大きめだったので、無事に大きく成長してくれるのが楽しみ。新型コロナウイルスの影響もあるので、アユ釣りが解禁になった際には感染症対策をしっかり施していただき、楽しんでもらえれば」と話していた。
(2021年4月15日付紙面より)
ホップリーグ東牟婁ブロック大会が開幕
スポ少野球東牟婁予選が開幕
カレンダーに作品掲載 (太地町 )
太地町は2021年度版の「まちのカレンダー」を作製し、3月中旬に町内全戸に配布した。本年度は同町の石垣記念館が開館30周年を迎えることから、同町出身の画家・石垣栄太郎氏(1893~1958年)の絵画作品が表紙や各月を飾った。
カレンダーは21年4月から22年3月までの12カ月間に町内で実施される主な行事や、保健衛生関係行事、ごみ収集日程などが一目で把握できるように作られている。
カレンダー上部には例年と同様の児童の標語に加え、太地いさな句会の俳句も掲載している。また、各家庭の予定を書き込むスペースもあり、町民から好評を得ている。
昨年度は同町の姉妹都市であるオーストラリア・ブルームにスポットを当て、その歴史や交流を行う姿を写真や文章で紹介した。
同町教育委員会によると、栄太郎氏は舟大工でアメリカに移民していた父・政治氏に呼ばれ、自身も移民。さまざまな職業を経験し生活を送っていたが、芸術に目覚めたという。
作品は社会の不正義への怒りを元に表現した作品が多いとされる。今回は16点の作品がカレンダーに使用された。
宇佐川彰男教育長は「太地町独自のカレンダーで、今回は石垣記念館30周年を記念したものになっている。町民の皆さまに喜んでいただけたら幸いです」と話している。
(2021年4月11日付紙面より)
堀順一郎町長がメッセージ (那智勝浦町 )
大阪府などの近隣や和歌山県内でも新型コロナウイルスの感染拡大が広がっていることを受け、那智勝浦町の堀順一郎町長は9日、「感染防止対策」や「ワクチン接種状況」についてコメントを発表した。内容は次の通り。
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町民や事業者の皆さまにおかれましては、平素から新型コロナウイルス感染症への感染防止の取り組みにご協力いただき、心より御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症は大阪府などの近隣で感染が急激に広がっており、和歌山県でも4月7日に過去最多となる感染が確認されました。本町を含む新宮保健所管内では感染者が確認されておりませんが、最近の感染状況や、感染力が強いとされる変異種の報道などで、不安な気持ちをお持ちの方も多いと思います。
ご自身や大切な方を守るため、引き続きマスクの着用や3密の回避など、基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。
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本町は1月18日に「新型コロナウイルスワクチン接種対策室」を設置し、スムーズに接種を実施できる体制を整えております。現在、ワクチンの供給は全員に行きわたる量ではありませんので、4月19日より高齢者の皆さまから順次接種を始めてまいります。
ワクチン接種は町民の命を守り、感染拡大防止の決め手と期待されております。入手次第速やかに接種を行い、ワクチンの供給量に応じて速やかに接種を進めてまいりますので、今後ともご安心ください。
接種に不安のある方は、かかりつけ医や町の相談窓口に相談していただき、接種に問題のない方はできる限り接種いただきますようお願い申し上げます。
(2021年4月11日付紙面より)
那智勝浦町
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)にある和歌山県天然記念物の「秀衡桜(ひでひらざくら)」が現在、見頃を迎えている。
秀衡桜は高さ15㍍、幹の周囲約2㍍の巨木。約800年前、武士の熊野詣でが盛んな時代に奥州藤原氏の第3代当主・藤原秀衡が夫人と共に参詣した際、奥州から持ち込んだ苗を植えたと伝えられている。花の姿が雲かかすみに見まがうほど真っ白く咲くため「白山桜」とも呼ばれている。
例年は、毎年14日に営まれている「桜花祭」の頃に満開を迎えるとのことだが、今年は10日ほど開花が早いという。
同大社神職は「気候が暖かかったせいか、3、4日前から一気に満開となりました。写真を撮っている参拝者の方々をよく見掛けます。昨年から続く新型コロナウイルスの影響で気持ちが重くなりがちな日々だと思いますが、桜を眺めて心穏やかにお参りしていただければ」と話していた。
(2021年4月11日付紙面より)
市内5小学校の205人へ (新宮市土建協同組合 )
新宮市土建協同組合(松根康隆理事長)は8日、市内5校の新小学1年生205人に防災頭巾220個を贈呈した。松根理事長ら4人が市役所を訪れ、「災害から子どもたちの命を守るために役立ててほしい」と速水盛康教育長に手渡した。
かつて市立の小学校では、児童たちは教科書を乗せて頭を守り、避難訓練に取り組んでいた。きっかけは2010年5月の組合創立60周年記念で、逃げるときに両手を使うことができればより安全と思い、市内小学校の全児童に防災頭巾を贈呈。小学校生活を通して使用できるよう、毎年新1年生に贈り続けており、今年で12年目となる。
組合は「さまざまな工事を実施する際、音やほこりなどで迷惑を掛けている市民に対して何かできることがあれば」との思いから花づくりなどのボランティア活動を行う市美化里親制度(アダプト・プログラム)加盟団体への寄付や、協働で花の苗植え作業にも取り組んでいる。
受け取った速水教育長は「さらなる非常災害への意識を高める機会を頂き、大変ありがたく思います。東日本大震災から10年。子どもたちはもちろん、教職員も改めて気を引き締め、防災教育の充実を図っていきたい」。
松根理事長は「近い将来に発生するとされている東南海地震などの災害に備えて命を守るアイテムの一つとなってくれれば」と話していた。
(2021年4月11日付紙面より)
官公庁で辞令交付式
官公庁で1日、辞令交付式があり、新年度がスタートした。熊野地方の各自治体の首長たちは、昇任した幹部職員や新規採用職員らを前に「地域のために一致団結して職務に」などと奮起を促した。
新宮市では、田岡実千年市長が課長以上の管理職員、新規採用職員などと分けて人事発令通知書を一人一人に手渡した。幹部職員には「極めて厳しい時期ではありますが、全ての職員が一致団結し、課題に向き合いまちづくりを推進していかなければならない。そのためには皆さんのリーダーシップが何より重要」と訓示。
医療職に対し「地域の厳しい現状を認識し、連携を持って患者目線の診療を。コロナ禍の中、自身の健康にも留意を」。主幹・課長補佐・係長昇任者に「皆さんが持つ力の全てを結集し、組織の中心から新宮市をより良いまちに」と呼び掛けた。
また、23人の新規採用職員に対しては「まずは目の前の仕事を着実にこなしながら幅広い情報や知識を吸収し、一日も早く市民から信頼される職員に」と期待を込め、「皆さんの市職員としての一歩が、市の輝かしい未来の原動力になるものと確信している」とエールを送った。
新規採用職員を代表し、尾子瑞希さんが「地方自治の本旨を体するとともに、公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行する」と宣誓書を読み上げ、新生活の一歩を踏み出した。
(2021年4月2日付紙面より)
校舎などの老朽化に伴い (紀宝町 )
老朽化が進む紀宝町立矢渕中学校の大規模改修が始まった。工期は12月末までを予定しており、現在は工事のための準備に取り掛かっている。
現校舎は1974年に建設され46年が経過。町では施設の長寿命化、防災機能強化を図り、安全・安心の向上を進めるとともに、教育環境のさらなる充実を図るため大規模改修を計画した。
今後、管理教室棟、技術室棟、屋内運動場、柔剣道場の改修を予定しており、内外壁、屋根、天井の塗装、トイレの洋式化、照明器具のLED化、強化ガラスへの取り換えなどを行う。
グラウンドはバックネットと防球ネットを改修し、周辺施設は生徒用駐輪場、来客用駐車場の増設を行うという。
町教育委員会では「工事は長期間になるため、生徒、教職員の安全に配慮して進めていく」としている。
(2021年4月2日付紙面より)
少女バレーの瀧野智惠子さん (串本町 )
串本少女バレースポーツ少年団代表兼監督の瀧野智惠子さん(67)が3月31日、串本町の田嶋勝正町長から令和2年度県スポーツ少年団顕彰の表彰状伝達を受けた。
この顕彰は昨年6月22日に創設された制度で、県内のスポ少の指導や育成に10年以上貢献した指導者を県スポ少本部長名でたたえることを趣旨とする。
瀧野さんは1991年から串本少女バレースポ少における指導に打ち込み、以来30年にわたって数多くの選手を育みその家族に成長の喜びを広げてきた。現在は同町スポーツ少年団の本部長や東牟婁地方スポーツ少年団連絡協議会の副会長も務め、他の指導者の範となりスポ少活動の発展と振興にも貢献。同町教育委員会が推薦し、それら実績を総合的に評価され同制度初年度の顕彰(伝達時は「第一号」と表現)を受けるに至ったという。
伝達は同日午後1時30分に町長室であり、田嶋勝正町長は「顕彰の第一号という栄えある受賞をうれしく思う。子どもたちのため、地域発展のため今後も頑張ってほしい」とますますの活躍を期待。
瀧野さんは「新たな顕彰の第一号ということでとてもうれしい。すてきな賞を頂いたことはすでに保護者も知っていて、県スポ少創立50周年で受賞した時のように祝ってもらえるのかなと今から楽しみにしています」「串本の保護者はいい方ばかりで、いつも助けてくれる。私と選手と家族が三位一体になって頑張ってこられたのは保護者のおかげだと毎年感謝しています」と受賞の喜びを語った。
懇談では、30年来の経験で培った厳格なるも堅実に達成感を選手と家族に託す指導方針やその反響、初の経験となる4、3年生7人チームの現況やそのような状況でも夏休み期間恒例の主催大会「本州最南端串本町少女バレーボール交流大会」の実施を目指していることを報告。田嶋町長は今後の団員増を祈りつつ、県内外から参加があり県大会以上の規模となっている主催大会実施時は町も協力するので相談してほしいと歩み寄った。
(2021年4月2日付紙面より)