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2021年11月28日
1 新宮城の魅力が満載
 新宮市の小渕さん、冊子第2弾発行  

 新宮市在住で、元新宮城復元対策委員会委員の小渕伸二さん(72)がこのほど、冊子「国指定史跡 新宮城(丹鶴城 沖見城) 続日本100名城」の第2弾を制作し、発行した。

 新宮城は1633(寛永10)年、紀州藩付家老水野氏により完成。建造物は1873(明治6)年の廃城令を受け、75(明治8)年までに取り壊されている。

 市は1980(昭和55)年に新宮城跡を公有地化し都市公園として整備を開始。2003(平成15)年には城郭跡が国史跡指定を受け、17(平成29)年には「続日本100名城」に選出された。

 冊子は、A5版30㌻。熊野新宮や新宮城の歴史、造り、復元模型写真、「水野新宮城」「浅野新宮城」の想像天守(イラスト)、水ノ手跡の炭納屋倉庫群と港跡、同じく国指定史跡を受ける水野家墓所など、城にまつわるあれこれを紹介。写真の追加など、前作以上にイメージしやすいものとなった。

 さらには新宮城跡の最大の魅力ともいえる「算木積み」「亀甲積み」「屏風(びょうぶ)折れ」の石垣についても写真を用いて分かりやすく解説しており、城跡散策や校外学習などに最適な冊子となっている。

 価格は500円(税込み)。市観光協会や荒尾成文堂で販売されている。

  □     □

 制作協力者は次の皆さん。敬称略。

水島大二(日本城郭史学会委員)

栢木 隆(日本古城友の会)

倉本隆之(郷土史研究家)

隅地 洋(同)

和田利信(熊野市教育委員会)

(2021年11月28日付紙面より)

第2弾となる冊子を発行した小渕伸二さん=26日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局(一時的にマスクを外して撮影)
2021年11月28日
2 歩行者天国に熱気
 2年ぶり「タンカクフライデナイト」  (新宮市 )

 新宮市の丹鶴商店街の一部を歩行者天国にした「タンカクフライデナイト」が26日夜、2年ぶりに開催され、約1000人(主催者発表)が露店グルメやステージパフォーマンスを楽しんだ。

 丹鶴商店街振興組合(岩澤祐文理事長)主催で、市の「頑張る商業者団体等活動支援補助金」の補助を受けた事業。会場入り口でマスク着用を呼び掛け、各テーブルに消毒液を設置するなどの新型コロナウイルス感染症対策を取った。

 今年のテーマは「アツアツ大作戦!」。寒い時季の開催ということで、おでんやぜんざい、ビーフシチューなど、地元商店が提供する温かいグルメに行列ができた。

 ステージイベントのスタートとMCは、シンガー・ソングライターの藪下将人さんと藍田真一さんのユニット「ヤブシン」が担当。Team雅龍やDance Crew HAL、SPAなど10団体が出演し、華やかなダンスや音楽で会場を盛り上げた。

 岩澤理事長は「『新宮を動かしていきたい』というみんなの思いを受けて開催した。新型コロナウイルスの流行で、家で過ごすのが普通になってしまっているが、少しずつ外に出ることを当たり前にしていきたい。熊野地方全体ににぎわいを広げていけたら」と話していた。

(2021年11月28日付紙面より)

地元商店のグルメに行列=26日、新宮市の丹鶴商店街
Team雅龍のステージ
2021年11月28日
3 子育て家庭が立ち上がる
 分娩休止の発表受け要望へ  (紀宝町 )

 新宮市立医療センター産婦人科の分娩(ぶんべん)予約休止の発表を受け、紀宝町では子育て家庭が立ち上がり、西田健町長への要望を行うための準備を進めている。結成した「紀宝町ママ友パパ友の会」の会員は26日現在で405人に上る。代表を務める同町井田の山下朋美さんは「子どもたちが里帰り出産できない地域にはしたくない。充実した子育て環境があるからこそ、安心して出産できるようにしてほしい」と訴える。

 紀宝町は新宮市に隣接する地域的事情もあり、これまで多くの妊婦が同センターで出産してきた。発表を受けて、町子育て支援センターを利用する母親たちが「自分たちの声を届けたい、何かできることをしたい」と決意。署名も案にあったが「声を届けるのが先」とスピードを優先し、無料通信アプリ「LINE(ライン)」などを使い、活動に賛同してくれる会員を集めた。数人の団体より、数百人の団体の方が、影響力を与えると考えた。

 同町と御浜町、熊野市の一部事務組合でつくる紀南病院組合立紀南病院(御浜町阿田和)は2015年9月から分娩を休止していることから、紀南病院の分娩再開と、同センターに関しては新宮市への働き掛け、遠方の病院に通うことになる妊婦への町独自の支援を求める。今も会員の声を集めていて、要望項目は今後増える可能性もあるという。

 紀宝町神内の紀宝はぐくみの森では26日、山下さんら会員が集まり、要望案の打ち合わせをした。第4子の出産時に赤ちゃんが同センターへ緊急搬送されたという会員の女性は「命に関わる事態だった。お母さん側が急変した場合、医療センターがなかったらと考えると怖い」と不安を口にした。山下さんは「たくさんの人に協力していただき、感謝している。町に声を届け、自分たちもできることに協力していきたい」と話している。要望書は12月3日(金)に提出する予定。

(2021年11月28日付紙面より)

打ち合わせをする会員ら=26日、紀宝町神内の紀宝はぐくみの森
2021年11月28日
4 前回同様、上がり子中止決定
 熊野速玉大社「御燈祭り」  

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)、神倉奉賛会、神倉青年団は26日、御燈祭(おとうまつ)り検討委員会を開き、前回に引き続き「御燈祭り」(来年2月6日)の上(あ)がり子の参加を中止し、前回同様、最少人数の神職と介釈(かいしゃく)のみで神事を斎行すると決定した。

 熊野速玉大社例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」と合わせて国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける「御燈祭り」は、新年における「火の更新」を意味する勇壮な祭り。毎年、全国から大勢が祭りに参加し、御神火を移した松明(たいまつ)を手に一斉に神倉神社を駆け下りる。

 このたびの決定は、新型コロナウイルス感染症第6波の襲来を案じ、上がり子の健康を最重要視するもの。約2000人の上がり子が山門内に集結する同祭りは長時間の3密状態を避けることは難しく、クラスター(感染者集団)が発生する危険が高くなると予想されることから、やむなしの判断に至った。

 中止の決定に当たり、上野宮司は「全国的にさまざまな感染対策を講じながら少しずつ通常に戻す動きがあるが、同祭りでは山門内の上がり子たちの安全を担保できないことなどから苦渋の決断に至った。再来年こそは従来通り斎行することができれば」と話していた。

 なお、祭り当日は正午から神倉山への入山を制限。翌7日の御燈祭り奉祝祭、餅まきも中止する。

  □     □

■御燈祭り当日の日程

※当日(2月6日)夕刻以降、神倉神社付近への車の参入は避けること

▽午前10時=かがり御供奉製

▽午後5時10分=介釈、神倉神社で修祓(しゅうばつ)の後、熊野速玉大社に向かう

▽午後5時50分=神職、介釈一行同大社を出発して神倉神社に向かう

▽午後6時20分=神倉神社到着

▽午後7時10分=御神火をおこし、神事開始

▽午後7時30分ごろ=大松明を先頭に下山開始

▽午後7時40分ごろ=中ノ地蔵に到着、拝礼

▽午後7時50分=神倉神社社務所に到着。拝礼後、阿須賀神社へ出発

▽午後8時20分=阿須賀神社に御神火を奉安し奉幣を奉る

▽午後8時50分=熊野速玉大社に御神火を奉安し奉幣を奉る

(2021年11月28日付紙面より)

おととしの御燈祭りの様子
2021年11月28日
5 働くことへの意識高める  新翔高で「先輩が先生」  (新宮市 )
2021年11月28日
6 和歌山県から世界各地へ  城南中2年が移民学習  (新宮市 )
2021年11月28日
7 竹原昌男さんに記念品  堀町長ら叙勲受章たたえる  (那智勝浦町 )
2021年11月28日
8 カーブミラーをピカピカに  温故知新の会が清掃作業  (那智勝浦町 )
2021年11月28日
9 ゲームで交流の輪広がる  中央児童館で「おたのしみひろば」  (新宮市 )
2021年11月28日
10 100株のビオラを植栽  新宮商工会議所女性会が美化活動  
2021年11月28日
11 干し柿作りが本番  熊野地方  
2021年11月28日
12 小中学生の力作1400点  紀南児童生徒図画習字作品展  
2021年11月28日
13 和の伝統芸能集う  「丹鶴ホール」に8団体、華やかに  (新宮市 )
2021年11月28日
14 お悔やみ情報
  
2021年11月11日
15 在外和歌山県人会と交流
 城南中2年がオンラインで  (新宮市 )

 南北アメリカ大陸にある六つの国・地域の和歌山県人会と県内12校の小・中学校・高校の児童・生徒約800人が一堂に会する「わかやま国際ネットワーク」全体交流会が8日、オンラインで開かれた。本紙エリアからは新宮市立城南中学校の2年生45人が参加し、県の移民史や異文化に触れた。

 和歌山県主催。同県は全国6位の移民県であり、戦前から現在まで約3万3000人を世界各地に送り出している。移民した人々は現地で親睦や相互扶助のために県人会を組織し、2019年には初の和歌山県人会世界大会を開催。23年の第2回世界大会に向けて毎年11月を「わかやま国際スピリット推進月間」とし、交流事業を展開していく。

 今回の交流会には南加(南カリフォルニア)和歌山県人会、シアトル紀州クラブ、在パラグアイ和歌山県人会、ブラジル和歌山県人会連合会、在ペルー和歌山県人会、在アルゼンチン和歌山県人会が参加し、現地での生活を紹介。城南中学校のパートでは、映像を通じて教室やクラブ活動、文化祭の様子を伝えた。

 12月には県がマッチングした在ペルー和歌山県人会の個別交流会を開催する予定で、同会のソニア・サカタ会長は「ペルーの県人会は今年30周年を迎え、会員は100人ほど。皆さんとの交流を楽しみにしている」と語った。

 板谷智大(ともき)生徒会長は「和歌山県出身の移民がたくさんいることを初めて知った。交流会を通じて、城南中のいいところをたくさん知ってほしい」と話していた。

(2021年11月11日付紙面より)

ペルーでの生活を映像で紹介=8日、オンライン
オンライン交流会に参加する生徒=同日、新宮市立城南中学校
2021年11月11日
16 今年も「火の用心」の季節
 幼年消防クラブがパレード  (那智勝浦町 )

 秋の全国火災予防運動(9~15日)に伴って9日、毎年恒例の防火パレードが那智勝浦町であった。町立勝浦認定こども園(築紫依美香園長)の幼年消防クラブの鼓笛隊や町消防本部、消防団員ら約50人が町役場~那智勝浦観光機構バスターミナルを歩き、火災予防を呼び掛けた。

 パレードは火災予防と防火意識の高揚が目的。役場玄関前の出発式では、堀順一郎町長が「町内の皆さんに『火の用心』を呼び掛けるため、ぜひ頑張って。保護者の皆さまは暖房器具の点検などで防火に努めてほしい」とあいさつした。

 園児は「僕たち私たちは、火遊びはしません」と誓いの言葉を述べ、「火の用心の歌」を演奏。代表園児4人が堀町長や湯川辰也消防長、下地将仁団長らから「ミニまとい」を受け取り、パレードを開始した。

 鼓笛隊の演奏や拍子木の音が響くと、地域住民らも店先から顔をのぞかせ、園児たちの姿を見守った。保護者たちもビデオカメラを手に、一緒に町を歩いた。

 バスターミナルの解散式では鼓笛隊が隊列変化を披露しながら「夜に駆ける」を披露。築紫園長は「子どもたちは毎日練習を頑張ってきた。今日皆さんの前で演奏できたことが、大きな自信につながると思う。今後も引き続き、火災予防の大切さを地域に広報していきたい」と述べた。

 湯川消防長によれば、今年発生した火災件数は4件で、建物火災が2件、山林火災が1件、その他火災が1件。火災が増えるこれからの時季、▽寝たばこをしない▽ストーブの周りに燃えやすい物を置かない▽コンロを使うときはそばから離れない▽コンセントのホコリを掃除する―の4点と、住宅用警報器の設置・点検を呼び掛け、「寒い季節も『火の用心』をよろしくお願いします」と話していた。

(2021年11月11日付紙面より)

ミニまといを持ってパレード=9日、那智勝浦町
幼年消防クラブの鼓笛隊
2021年11月11日
17 県大会で最優秀賞を獲得
 演劇部が創作作品で近畿へ  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校演劇部(谷口克朗顧問、青木心優嘉(みうか)部長、部員9人)の創作作品「桜の花の咲くころに」がこのほど、県高校総合文化祭演劇部門(以下県大会)で最優秀賞を獲得。県代表として近畿高校総合文化祭演劇部門(以下近畿大会)に出場することとなった。

 同部は8月に県内であった紀の国わかやま総文2021(=第45回全国高校総合文化祭)の演劇部門をボランティアスタッフとして支持。トップクラスの作品発表に刺激を受け、高まる気持ちが冷めないうちに自身の作品創作に取りかかったという。

 青木部長(2年)が考えた筋書きを原作とし、部員9人一丸で工夫を注ぎ込み練り上げたのが前述した創作作品。全国各地から夢を持って上京した若者4人の1年目の挑戦と人間模様を学生マンションの屋上を舞台にして描き出す内容で、創作をしながら同時にキャスト4人、スタッフ5人と手分けして稽古や準備を進め、大会4日前に県大会時点の形がほぼ仕上がるほど打ち込んだという。

 キャラクター設定を詳細に詰め、どの場面に何を入れ込むかで特にこだわったそう。県大会は先月27~29日に県民文化会館であり、74回目を数える今回は8校が作品を発表する中で最優秀賞をつかみとった。

 同部は2015年に作品「扉はひらく」、翌16年に作品「幸と歩」で同賞を連続受賞していて、今回は5年ぶりの獲得となる。青木部長は「作品を発表するまでとても緊張したけれど、本番は今までで一番良くできた。(先月29日に)結果を聞いた時はすぐに実感は湧かなかったけれどうれしかったし、泣いたり抱き合ったりしてみんなで喜んだ」と県大会の挑戦を振り返って語る。

 近畿大会は今月19日(金)~21日(日)、滋賀県大津市にあるびわ湖ホールで開かれる。府県代表が競演するワンランク上の舞台に向け、同部は今ある原型をとどめつつ直せるところを直して県大会以上に仕上げ、全国を目指して挑む考え。そのような中、5日にあった同校文化祭で校内上演もし、鑑賞した生徒教職員から励ましを受けるなどして意気込みを高めている。

 地域への披露については目下12月19日(日)に串本町文化センターで公演を開く方向で調整を進めているという。

  □     □

 創作作品「桜の花の咲くころに」を支える部員は次の皆さん。

■キャスト

青木心優嘉〈部長〉

森 風香  廣瀬みりか

田中歩実

■スタッフ

久保文乃   船井早来

浦木利菜   海野 藍

坂井美優

※海野さんは作中に登場する鳥の声も担当。

(2021年11月11日付紙面より)

県大会で最優秀賞をつかみ取った演劇部の皆さん(2人欠席)=8日、県立串本古座高校
文化祭で上演した創作作品「桜の花の咲くころに」のワンシーン=5日、県立串本古座高校
2021年11月11日
18 人権尊重の社会目指し
 新宮市内2カ所で街頭啓発  

 新宮市人権尊重委員会(会長・田岡実千年市長)は10日、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店前と、同市橋本のイオン新宮店前で街頭啓発を実施した。同委員や東牟婁振興局職員ら約50人がチラシやポケットティッシュなどの啓発物資を買い物客たちに配布した。

 和歌山県は11月の「同和運動推進月間」に当たり、同和問題をはじめとするさまざまな差別に対する理解を深めてもらおうと県内各地で啓発活動を展開している。市は同月を「差別をなくする強調月間」とし、人権問題の早期解決を図るため実施している。

 スーパーセンターオークワ南紀店では、田岡市長が「市では1953年に人権尊重委員会が結成され、あらゆる差別の解消を目指し取り組みを進めています」とあいさつ。「啓発活動によって市民の皆さんと共に、『差別のない明るいまちづくり』を行っていくという私たちの思いを届けていければ」と呼び掛けていた。

 新宮市では強調月間に伴い、人権尊重文集「春を呼ぼう」の発行や、市庁舎正面に「広げよう やさしい心と思いやり」の懸垂幕を掲揚するなどしている。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、例年開催している「市民のつどい2021・ふれ愛講座」は中止となった。

(2021年11月11日付紙面より)

啓発活動に取り組む田岡実千年市長(中央)ら=10日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2021年11月11日
19 学びの成果を披露  伝統文化親子教室の発表会  (新宮市 )
2021年11月11日
20 多様な自然と人の営み  南紀熊野ジオパークフォトコン入賞作品展  (宇久井ビジターC )
2021年11月11日
21 舞台通して新宮を知って  紀南学園に招待チケット贈呈  (熊野新宮ミュージアム )
2021年11月11日
22 地域や社会で子育て支える  渡辺顕一郎さんが講演  (新宮市 )
2021年11月11日
23 地域住民ら140人が集う  熊野川ふれあい交流事業  (新宮市熊野川町 )
2021年11月11日
24 税金の大切さ思い  中学生の税についての作文表彰  (光洋中 )
2021年11月11日
25 グラウンドゴルフ愛好者200人がプレー 潮岬青少年の家で記録会 (串本町)
2021年11月11日
26 総合運動公園でキャンプ  花園近鉄ライナーズ来町  (串本町 )
2021年11月11日
27 パレードなどで意識促す  秋季火災予防運動始まる  (串本町 )
2021年11月11日
28 児童、園児が屋上へ逃げる  保育所と合同避難訓練  (相野谷小 )
2021年11月11日
29 大豆の感触確かめながら  親子でみそ作り体験  (紀宝町 )
2021年11月11日
30 有馬クラブ、県大会で2冠  県学童軟式野球選手権大会  (熊野市 )
2021年11月11日
31 現職・西田健氏が出馬表明  誇りと愛着の持てる町づくりを  (紀宝町長選 )
2021年11月11日
32 お悔やみ情報
  
2021年11月05日
33 関係機関の連携強化
 「世界津波の日」前に合同訓練  (新宮市 )

 「世界津波の日」(11月5日)を目前に控えた3日、新宮市佐野の新宮港緑地で、令和3年度新宮市総合防災訓練を実施した。16機関から約200人が参加。さまざまな訓練を通し、大規模災害に対する連携強化を図った。

 「世界津波の日」は2015年12月に国連総会で制定。安政元(1854)年11月5日に、安政南海地震による津波が現在の和歌山県広川町を襲った際、濱口梧陵が稲むらに火を付け、津波から逃げ遅れた村人を高台へ導いて多くの人の命を救った逸話「稲むらの火」にちなんでいる。

 訓練に参加したのは▽近畿地方整備局紀南河川国道事務所▽田辺海上保安部串本海上保安署▽関西空港海上保安航空基地▽陸上自衛隊第37普通科連隊▽近畿管区警察局和歌山県情報通信部機動警察通信隊▽和歌山県警察本部広域警察緊急援助隊▽新宮警察署▽和歌山地方気象台▽東牟婁振興局▽県防災航空隊▽株式会社POS▽NPO和歌山災害救助犬協会▽新宮市▽市消防本部▽市立医療センター▽市水道事業所。

 訓練は、和歌山県南方沖で震源の深さ約10㌔、マグニチュード8・6と推定される地震が発生し、市では震度6強を観測。県には地震による大津波警報が発表されたほか、県内全域で家屋の倒壊や火災が発生し、橋や道路の損壊、土砂災害、交通・通信・電力・ガス・水道などの施設機能がまひ。救援活動が妨げられ、多数の死傷者が発生したとの想定の下実施された。

 沿岸部では津波による港湾施設が損壊、家屋・船舶が流失し、行方不明者が多数出ているとの情報を受け、田岡実千年市長が災害対策本部を設置。出動要請を受けた各機関が情報伝達や海上被害調査、漂流者救助、炊き出し、給水、医療救護活動、救出救助、消火などの訓練を行った。

 夜間の災害発生を見据えた照明車と排水ポンプ車との合同訓練や、災害派遣医療チーム(DMAT)と警察、消防などが連携して治療の優先順位を決める「トリアージ」、検視活動、中高層建物屋上に取り残された要救助者をヘリで引き上げる高所救助活動などもあり、緊迫した空気の中、実践さながらの訓練が展開。なお、訓練は当初、市民参加型を想定していたが、コロナ禍の状況を踏まえこれを断念。当日の様子は動画投稿サイトでライブ配信された。

 訓練を終え、竹田和之・総務部防災及び危機管理担当兼防災対策課長は「各機関とも他の機関と連携を密に、スムーズに訓練を行えていた」などと講評。「人命を第一に考え、日頃から連携を密にし迅速に活動ができるよう、今後も訓練に励んでほしい」と呼び掛けた。

 田岡市長は「コロナ禍においても自然災害は待ったなし。どのような状況下においても対応できるよう、さらなる防災意識の向上を図るとともに、有事に耐えうる備えを常にしておかなければならない」と締めくくった。

(2021年11月5日付紙面より)

各機関が救出救助などそれぞれの訓練を実施した=3日、新宮市佐野
市消防本部による消火活動の様子
2021年11月05日
34 佐藤春夫の遺徳しのぶ 関係者らが「筆供養」 (新宮市)

 「文化の日」の3日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」敷地内の佐藤春夫筆塚前で、令和3年度佐藤春夫「筆供養」が営まれた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模を縮小して実施。関係者ら約30人が参列し、使い古した筆を供養するとともに春夫の遺徳をしのんだ。

 公益財団法人佐藤春夫記念会(舩上光次代表理事)と新宮市教育委員会(速水盛康教育長)が主催。2015年まで旧市民会館前の「筆塚」で営んでいたが、文化複合施設建設工事で一時撤去したことから会場を変更して開催。筆塚前で実施するのは6年ぶりとなる。

 「筆塚」は1966年、新宮ライオンズクラブが市民会館前に建立。揮毫(きごう)は春夫の親友だった堀口大學が行い、佐藤千代夫人と堀口夫妻らが除幕した。塚の中には春夫愛用の毛筆と万年筆が納められている。

 式典では、1951年、春夫が59歳の時に作詞し、文化の日に制定された新宮市歌が流れる中、舩上代表理事が進行役を務めた。

 田岡実千年市長は「佐藤先生の筆塚、西村伊作先生の正門、村井正成先生の壁画は、文化の殿堂としての風格を丹鶴ホールに与えてくれている。今後も筆供養の式典を通じ文化の向上を願い、その発展に努めていきたい」とあいさつ。

 市立佐藤春夫記念館の辻本雄一館長は「久しぶりに筆塚の前で供養できてうれしい。来年は春夫生誕130年、そして中上健次が亡くなって30年を迎える。小さいまちから近代文学を代表する2人の人物が出たということは近代文学に興味のある人々の関心を引くところで、このまちの歴史と風土が育んだものでは」。また、中国の近代文学者・魯迅を日本で最初に紹介したのは春夫であったことなどについて話した。

 茶道裏千家淡交会南紀青年部の谷口宗尚さんの献茶に続き、参列者らが春夫の写真の前に筆を供え遺徳をしのんだ。

 式典の後には、辻本館長による「佐藤春夫パネル展」(3日で終了)の展示解説もあった。

(2021年11月5日付紙面より)

谷口宗尚さんが筆塚前に献茶した=3日、新宮市の「丹鶴ホール」
2021年11月05日
35 打ち上げの実感を得る 串本中でロケット教室 (県宇宙教育研究会)

 串本町立串本中学校(濱﨑和司校長)の1年生39人を対象にしたロケット教室が2日にあり、生徒はモデルロケット「アルファⅢ」の製作と打ち上げに取り組んで実感を得るなどした。

 この教室は、県宇宙教育研究会(会長=笹井晋吾・県立桐蔭高校長)指導の下で実施。同研究会はこれまで社会教育の範囲で重ねてきた実績を学校教育へ取り入れるべく本年度、串本中と串本西中の協力を得て試行することとしている。

 その第1号事例となったのがこの日の教室。同研究会の事務局長で生徒が発射ボタンを押す指導ができる藤木郁久教諭(桐蔭高)と会員の太田昇教諭(串本中)が対で講師を務め、5時間目に製作、6時間目に打ち上げを当てはめる形で指導した。

 生徒は同校体育館で講師と合流し、ロケット(スペースシャトル)の打ち上げ映像を交えてこれから挑戦する事柄のイメージを得つつ、2人一組でモデルロケット1基を組み上げた。

 その後、望楼の芝へ移動して計19基を専用の発射台から打ち上げ。一部点火不良があったが、仕切り直して全ての打ち上げが成功した。

 生徒の一人、和田久朋那さんは「1から10まで自分たちで作ったモデルロケットの打ち上げが成功してすごく感動した。もうすぐ小型ロケットの打ち上げが始まるけど、絶対見に行きたいという気持ちになった」とコメント。他の生徒も仲間の打ち上げをカウントダウンで後押しし、上空でパラシュートが開くと歓声を上げ落下するモデルロケットを追い掛けるなど打ち上げに強く興味を示していた。

 太田教諭は当初4人一組でモデルロケットを作る予定だったが同研究会の支援で2人一組にできたことを生徒に伝え、「一人でもロケットを勉強してみようかなと意義を感じてもらえたら(同研究会は)うれしい」と期待を寄せて同教室を締めくくった。

 串本西中では2年生12人を対象にし、9日(火)に実施予定。同研究会は12月4日(土)に県立潮岬青少年の家で小学生対象のロケット教室を開く予定で、藤木教諭は近々学校経由で知らせるので親子で参加してほしいと話していた。

(2021年11月5日付紙面より)

モデルロケットを打ち上げる串本中1年生=2日、串本町潮岬
2021年11月05日
36 じゃばら収穫がスタート
 例年よりやや少ない100㌧見込む  (北山村 )

 日本唯一の飛び地の村、北山村で4日から、特産品「じゃばら」の収穫が始まった。女性たちが色づいたものを枝切りばさみで丁寧に切り取り籠へと入れていった。今年の収穫量は例年に比べてやや少ない約100㌧の見込みで、作業は12月中旬まで続く予定となっている。

 じゃばらは温暖多雨な気候で寒暖差が大きい同村の自然条件が生み出したかんきつ系の果実。紀州みかんやユズの自然雑種とされており、江戸時代から村に分布したと伝えられている。名前は「邪(じゃ)を払う」からきているという説がある。サイズはテニスボールほどで、疲労回復に良いとされるビタミンAとC、風邪予防に効果があるカロテンを含むなど栄養価に優れ、皮には抗アレルギー作用があるフラボノイド成分が多く含まれている。

 じゃばらは株式会社じゃばらいず北山と村じゃばら生産協同組合に加盟している農家33戸の計8㌶ほどの畑で約5000本を栽培。生しぼりやジュース、ポン酢、ジャム、シャーベットなどさまざまな商品に使用されている。

 北山振興株式会社じゃばら農園管理責任者の宇城公揮さん(45)は「小ぶりなサイズもありますが、適度な雨にも恵まれて例年と変わらない大きさに成長させることができた。実もきれいで、品質の良いものが育ちました」と話していた。

 予約はインターネットや電話で受け付けている。問い合わせは、じゃばらいず北山(電話0120・928・933)まで。

(2021年11月5日付紙面より)

丁寧にじゃばらを収穫する地元農家=4日、北山村
2021年11月05日
37 新宮市展、にぎわう  2日にわたり「丹鶴ホール」で  
2021年11月05日
38 差別のないまちづくり目指し  町内5カ所で人権・同和啓発  (那智勝浦町 )
2021年11月05日
39 本紙エリアで7人受章  令和3年秋の叙勲  
2021年11月05日
40 種の観察に取り組む  三尾川小でクマノザクラの授業  (古座川町 )
2021年11月05日
41 新種のエビの飼育展示始める  トゲツノミナミロウソクエビ  (串本海中公園センター )
2021年11月05日
42 坂ミツさん5日に満百歳  家族や町長訪ね長寿祝う  (古座川町 )
2021年11月05日
43 楽しみながら防災意識高める かるたとすごろくに挑戦 (鵜殿小)
2021年11月05日
44 弓神事や手踊りなど奉納  町内各地区で秋の例大祭  (紀宝町 )
2021年11月05日
45 元気にリレーやダンス  新宮市立3小学校で運動会