年末の帰省ラッシュピーク (熊野地方 )
年末年始の帰省ラッシュがピークを迎え、正月をふるさとや観光地への行楽で過ごそうとする人や車の姿が多く見られる。30日、JR新宮駅では午前中に特急列車の2便が、京都・大阪方面と名古屋方面から到着。大きな荷物を持ち帰省してきた人たちが、次々と改札を通り、迎えに来た家族の車に乗り込む姿などが見られた。Uターンのピークは1月3日(水)とみられる。
改札付近にはお見送り&お迎えコーナーを設置し、駅社員らからの温かなメッセージが利用客らを出迎えた。愛知県から妻と2人の子どもと帰省した角卓也さん(36)は「毎年盆と正月の2回は帰省しています。実家で過ごす予定です」と話していた。
和歌山県警が発表している1月の交通事故発生予報によると、当地方の厳重警戒日は1日(月・祝)、2日(火)、17日(水)、25日(木)、27日(土)、28日(日)。県内での年間の人身事故の件数と死者数は前年より減少したものの、高齢者が亡くなる事故が半数近くを占めている。
日本道路交通情報センターによると、1月4日(木)までの年末年始期間中は交通量が増加し、高速道路を中心に激しい渋滞の発生が予測される。
(2017年12月31日付紙面より)
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社協が超小型EV導入 (太地町 )
太地町社会福祉協議会ではこのほど、1人乗りの電気自動車(EV)を1台導入した。ホームヘルパーや看護師、ケアマネジャーの訪問に27日から使用している。
同町は家が立て込んだ地区が多く、原付二輪車でなければ回れない家庭が多かった。そのため、雨や風の強い日には苦労していた。今回導入したのはトヨタのCOMS(コムス)という車種で、車両の全長が約2・4㍍、全幅が約1㍍と小さい。小回りが利き駐車しやすく、オプションパーツのキャンバスドアで雨の浸入も防げるようにした。
充電には家庭用の100㌾コンセントを使う。約6時間ほどで満充電となる。1回の充電での走行距離は時速30㌔で68㌔(国土交通省届出値)。最高で時速約60㌔まで出すことができる。後ろにはトランクボックスがあり、荷物を積むにも困らなくなった。
練習を兼ね、暖海地区まで乗ってみたという訪問看護師の竹原愛さんは「駐車するスペースを気にせず乗れるのがいいですね。太地町の細い路地にぴったりです」と感想を話した。
(2017年12月31日付紙面より)
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那智勝浦町の下里神社
那智勝浦町の下里神社(山本貞夫宮司)で29日、元日の歳旦祭に向けて迎春準備があった。神社役員らがしめ縄の張り替えや門松の設置、のぼりの掲揚などをした。
しめ縄は10㍍のさらし3枚を使い、門松は神社の竹林から切り出した竹を使って、役員らが手作りしている。毎月2回、神社の清掃をしている下里江川親睦会が早朝から周辺を清掃し、奉納旗45本を境内に立てた。
1月1日(月・祝)は午前0時から初詣参拝者にぜんざいを振る舞い、午前9時から歳旦祭を営む。
山本宮司は「ぜんざいのお餅は、太田の農家の方が米を作り、杵(きね)でついたものです。とても良く伸びておいしいですよ。毎年あっという間になくなります」と話していた。
(2017年12月31日付紙面より)
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新宮信用金庫理事長杯卓球大会
串本少年野球連盟所属の2チーム
御浜町「Atawa.R.G.C」
レスリング「NTS近畿ブロック合宿」
市場展望スペースリニューアル (那智勝浦町 )
南紀くろしお商工会中部支部(山縣弘明支部長)は那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場2階の展望スペースを地域活性化に役立てようと、このほど展示をリニューアルした。新たな展示も増えたことから27日、記念式典を開いた。スペースの名称は公募により「マグロ資料館展望スペースTUNAGOOD(つなぐ)」に決まった。
同町と県、地元のボランティアグループ「よみがえれ脇仲倶楽部」が共同で踊り場だった空間を、平成25年に展示スペースとして利用を始めた。今回のリニューアルは、同商工会が「平成29年度地域・ひと・まちづくり補助事業」へ要望書を提出。「自然・歴史・文化等の地域固有の資源を活用した地域資源活用事業」として補助を受けた。
勝浦市場には、自然資源にやさしい「はえ縄漁」による生マグロが年間を通して水揚げされる。市場を埋めつくすマグロと競りの様子は観光客に人気が高い。展望スペースの窓からは、同第2売り場の様子が一望できるようになっている。
展示スペースには、従来あったはえ縄船の模型、勝浦港の歴史などを説明する写真に加え、3月に水揚げされた過去最大446㌔のクロマグロの「実物大の横断幕」や「勝浦市場のあゆみ」、「巻き網漁にはないはえ縄漁の魅力」、「南紀熊野ジオパークとマグロのつながり」などのパネルが追加された。
脇仲倶楽部の会長も務める山縣支部長は「今後も地域資源をつなぐ拠点づくりとして、私たち地元住民や商工会・観光協会・漁協ほかさまざまな関係団体と県・町との『つながり』のもと、継続的に利活用されることを願う」と話した。
(2017年12月29日付紙面より)
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貴重な資料、有志らまとめる (那智勝浦町 )
那智勝浦町湯川の喫茶きよもんで昨年9月に開かれた「下里展~文化と自然の息づく町~」で紹介された資料が展示会を開いた有志らにより1冊の本にまとめられた。
下里地区は太田川河口を港にした貿易で古くから栄えた町で、佐藤春夫ゆかりの懸泉堂や国指定文化財の下里古墳などがある。地元の有志らが町の魅力を伝えようと展示会を企画。景勝地や史跡を撮影し、資料を集めて展示した。同時に会場で「がらくた市」を開き、傷みが進んでいた懸泉堂の雨漏りの修繕費に収益の全てを寄付した。
この時の展示が来場者に好評で、地域の文化財を残していくためにも資料として残せないかという声が上がり、本にまとめた。有志の一人で女性グループ「虹の会」で下里の魅力について講演した中村起士央さん(69)は「日々の生活の中で身近にあった地域の古き良き物が失われていくような思いがする。この本で下里の良さを再発見してほしい」と話した。製作に携わった有志の一人は「本に収録の『下里音頭』に『ほんまにえーのし、やのこいえーのし』という歌詞があるが、下里は本当にいいところです」と話した。下里展の本は同町湯川の喫茶きよもんに置いている。
(2017年12月29日付紙面より)
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イルミネーションが闇を彩るイベント「キラフェス」が23日、紀宝町の田代公園・ふるさと資料館前であり、大勢の来場者が師走の夜に光に彩られたメルヘンの世界を楽しんだ。実行委員会(古屋敷良実行委員長)が主催した。
点灯は午後5時。赤や黄、白などさまざまな色が闇の迫った田代公園を彩った。ステージでは、バンド、フルート、ジャズオーケストラの演奏が繰り広げられ、会場の全員がクリスマスソングを歌う企画もあって盛り上がった。小学生以下の子どもにはサンタからのプレゼントもあり、締めくくりのくじ引きやお菓子まきも人気を集め、最後までにぎわった。鵜殿青年会、協力団体のトナ会、同町商工会青年部の出店も並び、うどんや豚汁、温かい飲み物などで来場者の冷えた体を癒した。ステージトップに登場したロックバンド「774←」でベース担当の山下義光さん(51)=那智勝浦町天満=は「楽しく、気持ちよかった」と演奏を振り返った。15年ほど前にもこのステージに立ったそうで「当時の方がにぎやかだったかな」の感想も述べた。
町内の小学生対象に募集したイルミネーションデザインコンテストの表彰式もあった。今年は135作品の応募があり、金賞には小学生低学年部門が大植心晴さん(成川小3年)の「かめサンタ」、同高学年部門では奥のぞみさん(相野谷小4年)の「ゆけっ!!しらす号」が選ばれた。大植さんは「テーマはすぐに決まった。うれしい」、昨年に続いて金賞の奥さんも「うれしい。しらす号を見てほしい」と喜んだ。特別賞には松本遥真君(相野谷小2年)、榎本柊也君(鵜殿小3年)、石垣里奈さん(鵜殿小3年)、仮屋翔馬君(相野谷小4年)、松下姫衣美さん(鵜殿小5年)、莊司大喜君(鵜殿小6年)の作品が選ばれ、古屋敷委員長から全員に表彰状と賞品が贈られた。
イルミは来年1月5日(金)までの午後6時から10時まで点灯する。31日(日)と元旦(月・祝)はオールナイト。古屋敷実行委員長は「地元の有志が集まってもう20年。われわれも高齢化が進んだ」と述べ、運営に若いボランティアの参加を募り、西田健町長は多くの支援に感謝した。
(2017年12月29日付紙面より)
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蓬莱の畑地製菓舗で (新宮市 )
新宮市蓬莱の畑地製菓舗(畑地泰明店主)は正月用の鏡餅作りを始めた。店員、アルバイトを増員して15人ほどが朝からつきたての餅を丸めて店頭に並べている。
作業は31日(日)の午前中まで行い、130㌘~1・5㌔の8種類の鏡餅を計約2㌧分作る。鏡餅の他、ヨモギ、キビなどの棒餅やトチの実を使った餅など多様な種類を用意している。
畑地さんは「鏡餅は固めにしないと形が崩れてしまう。きねでつくのと同じように作ることで、粘り、コシが強く、つやもいい餅ができます。今年は寒くてありがたい」と話していた。
鏡餅は丸く平たい形をした正月用のお供え餅。元来、年神様へのお供えとした餅のことで、その形は「三種の神器」の鏡、玉、剣を表しているといわれる。地方によって異なるが一般的に1月11日が鏡開き。刃物を使わず木づちなどでたたいて割って食べる。
正月に餅を食べる習慣は平安時代、宮中で健康と長寿を祈願して行われた行事「歯固めの儀」に由来する。
(2017年12月29日付紙面より)
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那智の滝で迎春準備 (那智勝浦町 )
那智勝浦町那智山の世界遺産・那智の滝で27日、大しめ縄の張り替えがあった。日本一の落差133㍍の滝口で、神職たちが足を滑らさないよう慎重に新しいしめ縄に取り換えた。
那智の滝は熊野那智大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は7月14日の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」の前と年末の毎年2回行われている。
しめ縄はサラシ製で、長さ26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行った後、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職5人が参道約2㌔を約30分かけて運んだ。
那智の滝は大みそかから元旦にかけて青岸渡寺の三重塔とともにライトアップされる。
(2017年12月28日付紙面より)
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再来年夏の稼働を目指す (新宮市 )
フォレストエナジー株式会社(本社・東京都品川区、沼真吾社長)は26日、新宮市佐野3丁目で木質バイオマス発電事業を計画していると発表した。来年の春に着工、再来年夏の商業運転開始を目指している。計画通り進めば和歌山県内で最初に稼働するバイオマス発電事業所になる。
同社によると、発電所を設置するのは民間の土地で広さは約8500平方㍍。近隣地域の木材を使った木質チップを年間約2万㌧使用し、約1800㌔㍗の電気(約3900世帯分)と約2800㌔㍗の熱を供給する。熱の一部は乾燥機の熱源として使用し、伐採したばかりの木材を燃料として使うことができる。残りの熱の活用は今後協議していく。
同社は「燃料供給元で乾燥工程を負担することなく、間伐材・低質材の流通量が増えるため、地域の素材生産会社と林業者を通じて森林整備を促進するとともに、地域経済の活性化に役立つものと考えております」と話している。
同社は2015年4月10日の設立。未利用になっている木質資源を地産地消して電気や熱などのクリーンエネルギーを作る施設を開発、運営している。秋田県秋田市、宮崎県川南町ですでに木質バイオマス発電所を稼働している。佐野で事業を始めるため新たに新宮フォレストエナジー合同会社を設立した。
佐野の新宮港第2期工業用地でも株式会社エフオンが木質バイオマス発電所の建設を計画していて、2021(平成33)年中の稼働運転を目指している。敷地面積は約5万3000平方㍍。年間発電量は1万8000㌔㍗(3万世帯分)。近隣県から調達した木質チップを年間約18万㌧使用する予定。
(2017年12月28日付紙面より)
文化セで第13回町民音楽祭 (串本町 )
串本町文化センターで24日、「第13回町民音楽祭」が開かれた。大規模改修に伴い、例年より約3カ月前倒ししての実施。ジャンル多彩な15組が日頃の取り組みの成果を披露し、約300人(主催者発表)が鑑賞した。
このイベントは同町、同町教育委員会、串本音楽協会主催。1971(昭和46)年に旧串本町で始まり現串本町にも受け継がれている文化行事で、通算すると47回目の実施になる。
開会にあたり同協会の西野政和会長は「50年近く続く音楽祭は県内外を見てもほとんど例がなく、大いに自慢できるわが町の文化力だ」と誇り、会場変遷の経緯を来場者に紹介。例年より数は少ないが、新規出演もあるとして最後まで清聴してほしいとあいさつした。
音楽に関係があれば幅広く出演を受け入れるのが同町の音楽祭の特色。今回もコーラスや器楽はもちろん、琴・三味線・尺八・和太鼓といった和楽器、フラダンスや日本舞踊、詩吟詩舞や歌唱など多彩な演目が披露され、観客の喝采を浴びた。
新規参加の「こーらす“わ”」は和深を拠点にしたグループで、小道具で情感を演出しながら3曲を発表。終盤に出演した女声グループ「串本コーロびおれった」は前倒しのタイミングがクリスマスイブにあたったことにちなみサンタクロースの色彩や衣装で出演。混声グループ「串本うしおコーラスグループ」は団歌や演歌を披露後、「きよしこの夜」の斉唱を観客に呼び掛け、音楽で一体になるひとときで会を締めくくった。
(2017年12月28日付紙面より)
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寿楽荘で萱野賛曈さんが指導 (新宮市 )
新宮市木ノ川の市立養護老人ホーム寿楽荘(田中道男荘長、入荘者30人)で26日、今年最後の生け花があった。希望者21人が安達流師匠の萱野賛曈さんに指導を受け、正月らしい花を生けた。
生け花は毎月1回、40年近く続く取り組み。この日は▽エダワカマツ▽シンビジウム▽ハボタン▽コギク▽ズバイ―を竹の筒に生けていった。
萱野さんは「お花を触っているだけで楽しいですからね」「力を入れて挿したり切ったりすることは筋力を補うためにもいい」「『年だから』と言わずに頑張ってほしい」などと呼び掛けながら教えた。出来上がると一人一人の作品を見て回り「上等です」「きれいに入りましたね」と笑顔で呼び掛けた。施設の玄関にもボランティアで花を生けた。
「正月やねえ」「昔母さんの手伝いをしていたことを思い出す」と話す利用者もおり、103歳の人も取り組んでいる。田中荘長は「皆さん毎月楽しみにしています。良い雰囲気で関わっていただき、うれしい。このような取り組みで変化を受けることはありがたく、いろいろな話もしていただける」と感謝した。
萱野さんは「お花に触れるだけでも利用者さんの顔がほころぶ。その様子がうれしく、私にとっても生きがいです」と話していた。
(2017年12月28日付紙面より)
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新宮弓友会主催の納射会
新宮市スポーツ祭典バドミントン大会
女子ソフトボール部4チーム
議会提案が賛成多数で可決 (新宮市 )
新宮市議会(屋敷満雄議長、16人)の12月定例会で21日、議会発案の大石誠之助を名誉市民に推挙する議案が11対4の賛成多数で可決した。田岡実千年市長は「議会の議決を重く受け止め、遺族に報告した後、最終判断します」とコメントした。
名誉市民は社会福祉の増進、産業文化の進展などに貢献し、その功績が顕著であった新宮市民や縁故者に贈っている称号。1960(昭和35)年の佐藤春夫が初めての名誉市民で、これまで東くめ、木村藤吉、杉本喜代松、世耕弘一、村井正誠、山本秋広、西村伊作、畑中武夫、中上健次の10人に贈っている。
名誉市民はこれまで市長が議会に提案し、議決を経て決定していたが、今議会初日に可決した条例改正で、2人以上の議員で候補者を上程し、可決すれば市長に推挙できるようになった。最終決定するのは市長となっている。
新宮出身の医師、大石誠之助(1867~1911)は明治天皇暗殺を企てたとして1911(明治44)年、12人が死刑、12人が恩赦で無期懲役となった「大逆事件」で、「嘘(うそ)から出た真(まこと)」の言葉を残して絞首刑となった人物。
事件は後の研究で大逆罪に名を借りた社会主義者、無政府主義者への弾圧で、国家によるフレームアップ(でっちあげ)であったことが明らかになっていて、市議会は2001(平成13)年9月に誠之助を含む熊野地方の犠牲者6人の名誉回復宣言を全会一致で採択している。
提案者の上田勝之議員は、誠之助は貧者からは薬代を取らず、遊郭設置や戦争に反対するなど民主主義、人道主義、人権意識の先覚者で、名誉市民の春夫や伊作など後世の新宮人に多大な影響を与えたと説明。「今、この時代に名誉市民に推挙する意味がある」などと訴えた。
(2017年12月23日付紙面より)
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生産者らが品質チェック (那智勝浦町 )
那智勝浦町と新宮市の農家でつくる「くろしお苺生産販売組合」(杉浦仁組合長)は20日、同町南大居のJAみくまの太田営農センターでイチゴ「まりひめ」の目慣らし会を実施した。
目慣らし会は、「まりひめ」の出荷規格を統一するため、毎年イチゴのシーズンに開かれている。この日は、イチゴ生産農家(9軒)とみくまの農業協同組合の職員らが集まり、大きさや形などを見て等級などを確認した。
杉浦組合長は「台風で生育に影響が出て、昨年より出だしが遅れたが、摘果も良く効き品質には自信がある。年始から順調に出荷できると思う」と話した。
「まりひめ」は、完熟で摘んでいるため、強い甘さが特徴。足が早く、地域でしか販売されないため、公設市場を通して近隣のスーパーや八百屋で販売されている。イチゴの収穫および出荷は、12月から5月終盤まで。昨年度は収穫期間中、まりひめだけで約1万5600ケースを出荷した。
(2017年12月23日付紙面より)
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大会出場の2人を壮行 (潮岬中 )
串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長、生徒52人)が21日の全校集会で、国際大会に出場する武田日向君(3年)と全国大会に出場する潮﨑梨緒さん(3年)の活躍を期待して壮行した。
武田君は夏の倉敷国際少年野球大会以降、和歌山野球振興協会(夢クラブ)の代表選抜を受け、台湾で開かれる2017台北市国際青少年野球大会に出場することになった。大会日は22日~27日(雨天予備日28日)の6日間で、初日は開会式、23~25日が予選リーグ、26~27日が決勝トーナメントと閉会式。武田君は日本和歌山チームの一員として、32チーム中の上位進出を目指す。
潮﨑梨緒さんは昨夏、JOCジュニアオリンピック第31回全国都道府県対抗中学バレーボール大会の和歌山県チーム選抜を受け、9月以降は週末ごとに合同練習に打ち込んできた。大会日は25日~28日の4日間で、初日は開会式、2日目は予選リーグ、27~28日は上位32チームによる決勝トーナメント。女子の会場は準々決勝までエディオンアリーナ大阪、準決勝以上は大阪市中央体育館となっている。
2人はユニフォーム姿で全校生徒教職員にあいさつし、武田君は「選ばれなかった人の分まで頑張り、結果を残してこれからの自信につなげていきたい」。潮﨑さんは「自分の好きなバレーボールを指導してくれた先生や周りの方々、そして家族に感謝して、県代表として頑張る」と述べ、挑戦中の応援を求めた。
藤本校長は「2人とも小学校の頃から競技を始めた。時には苦しい時もあっただろうが、それを乗り越えて『楽しい』と言える今がある。すごいなと思うし、これからも頑張ってほしい。別々に競技から何を学んだかを質問したら、くしくも同じ答えが返ってきた。『人とのつながりの大切さを学んだ』という。そのような2人なので、大きな舞台でも臆することなく堂々と楽しんでプレーしてくれると思うので大いに期待したい」。生徒会の古久保颯太会長(2年)は「健康に注意して、当日は全力を発揮してほしい」と激励し、一同拍手で健闘を期待した。
(2017年12月23日付紙面より)
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新宮GG同好会「年忘れ12月大会」
和道流新宮支部が2大会で活躍
和大のジオ支援システム (那智勝浦町 )
南紀熊野ジオパークのガイド養成講座をきっかけに結成されたガイドグループ「たいジオ」(久世滋子会長)は9日、那智勝浦町色川で「アルコラ色川」を開催した。和歌山大学が開発した、ジオツアー支援システム「ついジオ」を使い、学生らと参加者約20人が口色川から大野、赤畠谷えん堤などを散策した。
ついジオは、スマートフォンなどの端末上で動作するウェブアプリケーションで、あらかじめ登録されたジオの情報や、現場で撮影した画像、説明などを、ツアー参加者の端末へ簡単に配信ができる。「ツイッター」とも連携している。同大学システム工学部の吉野研究室(吉野孝教授)が開発した。
同研究室で開発に携わった同大学院2年の谷口翔吾さん(24)は、「和歌山でしかできない観光と情報の組み合わせを探して、インターネットでジオパークを見つけました。これなら局所的なアプローチができると開発に取り組んだのが4年前です。今後もネット環境を使ってジオツアーの知名度を上げていきたい」と話した。谷口さんらは、この日の参加者から意見や要望などを集め、「ついジオ」の改良を重ねる予定。
(2017年12月15日付紙面より)
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地方自治法施行70周年記念大臣表彰 (紀宝町 )
地方自治法施行70周年記念総務大臣表彰を紀宝町が受賞した。趣旨は、地方自治の伸展および住民の福祉の増進に努めた団体および個人を表彰するもの。同町は紀伊半島大水害(2011年9月)での甚大な被害を教訓に、事前防災行動計画(タイムライン)を全国に先駆けて作成して災害対策強化に取り組むとともに、近隣市町と連携した医療サービスを提供するなど、自ら創意工夫した施策を実施。住民の安全・安心確保への努力が評価された。
表彰式は11月20日、天皇皇后両陛下のご臨席、内閣総理大臣らが参列して東京国際フォーラムであった。町を代表して表彰を受けた西田健町長は12日、「行政と町民が一体となって取り組んだ結果が評価された」と喜びを語った。三重県内では尾鷲市といなべ市も表彰されている。
(2017年12月15日付紙面より)
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「ピアニッシモ」コンサート (三輪崎幼 )
新宮市立三輪崎幼稚園(尾﨑いづみ園長、園児6人)で13日、コーラスグループ「ピアニッシモ」(野澤宮子代表)のコンサートが開かれた。クリスマスにちなんだ曲や古くから親しまれている童謡など10曲以上を披露し、美しいハーモニーで園児や訪れた保護者らを楽しませた。
この日は佐野保育所(西浦ゆかり所長)と三輪崎保育園(中畑元太園長)の5歳児合わせて37人も一緒に楽しんだ。
1曲目の『きよしこの夜』で、キャンドルを手に持ち歌いながら入場。『シャボン玉』『赤とんぼ』『七つの子』など昔からある童謡や、季節にちなんだ『ジングルベル』などをピアノ伴奏に合わせて披露したほか、園児と一緒に『赤鼻のトナカイ』、『あわてんぼうのサンタクロース』を歌った。
尾﨑園長は「伝えたい歌を歌って教えてくれる」と感謝すれば、野澤代表は「園児の祖父母も懐かしんでくれたり、園児が家でも歌ってくれたりしている。今後も歌う機会の少なくなってきた歌など、いろいろと伝えていきたい」と話した。
ピアニッシモはNPO法人ハトぽっぽのボランティアや地域の母親が集まってつくるコーラスグループで、同園では12年ほど前から年に2回ほど実施されている。
(2017年12月15日付紙面より)
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串本と古座川約1300人分 (トヨタレンタリース和歌山串本駅前店 )
和歌山トヨタ自動車株式会社(小川至弘代表取締役会長)のグループ会社・株式会社トヨタレンタリース和歌山串本駅前店(千田潤也店長)が11日、古座川町と串本町の小学生~高校生に向け未使用の教育年賀はがき約1300人分を贈った。
日本郵便株式会社が提案する、学校教育の一環ではがきを書く体験を地域のスポンサー協力を得て届ける施策「教育年賀」の一環。原点には小川会長と池田和則・串本郵便局局長の出会いがあり、手紙を書く楽しみや喜びを経験し、その良さを伝えたいという池田局長の思いに共感した小川会長が同店をスポンサーにし、教育委員会とスポンサーの名前が入ったはがきを一人あたり5枚が行き渡るよう届けている。同店を軸にした寄贈は、昨夏の「教育かもめ~る」に続いて2回目となる。
寄贈先は両町の教育委員会。古座川町教育委員会(和田充旦教育長)は同町立高池小学校(大畑眞校長)で小川会長ら一行を迎え、児童会の後口幸宏会長、奥村悠陽副会長、矢本隼暉副会長(以上6年)、畦智球斗委員、打越凌委員、尾崎遥音委員、久保了佑郎委員(以上5年)が小川会長からはがきを受け取った。7人を代表して後口会長は「手紙を書くのが好きでいつも年賀状を書くのを楽しみにしているので、こんなにたくさんもらえてうれしい。自分で書いた年賀状を家族や親戚にも送りたい」と述べ感謝した。
串本町教育委員会(潮﨑伸彦教育長)は同町立古座小学校(道本幸浩校長)で寄贈式を開き、全校児童70人が一行を歓迎する中で児童会の浅利大雅会長(6年)が小川会長からはがきを受け取った。浅利会長は夏休みに先生へ書いた暑中見舞い(教育かもめ~る)の実物を紹介し「今日もらった年賀はがきもこういうふうにして先生に送る」と述べて感謝した。
小川会長は「手紙を書くことで人と人がつながるのは、字が心を伝えるから。スマホなどがはやっているがひとまず置いて字を書いてほしい(高池小)」「人と人のつながりを生む大切な言葉は形にして残ることが大事。大切な人へのお礼の言葉などを残せるよう頑張ってほしい(古座小)」と児童の頑張りを期待した。
串本町教育委員会への寄贈分には県立串本古座高校の生徒の分も含まれ町教委経由で同校に伝達するという。
(2017年12月15日付紙面より)
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櫻澤あんりさんが2週連続V
第11回新宮ジュニアレスリング大会
地元と健康にこだわり開発 (新宮港埠頭 )
新宮市三輪崎の新宮港埠頭株式会社食品部(シングウポートフーズ)はこのほど、地元にこだわった食材で作ったブリ商品を開発した=写真。今月9日(土)午前10時から正午まで、港内の株式会社食縁本社工場前で初めて地元販売する。
近畿大学技術の養殖プレミアムブリ「におわないブリ」を使用した商品。168時間かけて製造している薫製は、生ハム風と照り焼き風の2種類。切り身はプレーン、照り焼き、みそ漬け、酒かす漬けの4種類。刺身用ブロック、しゃぶしゃぶ用などもある。
安全、安心をモットーに、いずれの商品も化学調味料や食品添加物を一切使用しておらず、しょうゆは新宮醤油、酒かすは尾﨑酒造など、地元産を使用している。
同社は1978(昭和53)年9月30日に設立された新宮市の第三セクター。これまで新宮港を中心とした港湾運送、船舶代理店、貨物運送を主たる事業としてきたが、日本の「食」の多様性に注目し、食品部を設置。稚魚生産から加工販売までの「なまず養殖事業」もスタートしていて、来年の夏ごろの販売開始を予定している。
小池けん二社長は「私のモットーは、常に先を見据え新しい視点を持つこと。人口減少・少子高齢化の波がこの地方でも大きな社会問題となり、産業の衰退は地方都市の活力を疲弊させています。この地域の新たな活力と産業の振興を図り、雇用の場を作ることが必要。地域の特産を目指した事業を興し、全国展開を図りながら、さらに地域社会に貢献する会社を育てたいと考えています」と話している。
(2017年12月6日付紙面より)
※ 小池けん二社長の「けん」は、「濕」のさんずいを取り除いた字
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新宮税務署が説明・相談会 (新宮市 )
新宮税務署は4日、新宮市の新宮商工会議所で「雑損控除等説明会」を開いた。台風21号などで被害を受けた人を対象とする説明会で、同市などで多くの被害があったことから開催した。被災した場合の所得税の減免制度や、住宅や家財の損失額の計算方法などについて説明した。
災害などで住宅や家財に被害があった場合、雑損控除か災害減免法によって所得税の軽減免除を受けられる場合がある。どちらか有利な方を選ぶことができ、確定申告の際に必要書類を添付して申請する。インターネットで申告書が作成できる国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」を使う際にも、被害のあった家財などの損失額を入力することで、条件に合わせて雑損控除か災害減免法の有利な方を選択できる。
説明会では全般的な説明の他に、個別相談の時間も設けられ、申告会場に持参できる損失額計算個票の用紙も配られた。確定申告の期間は2月16日(金)からとなるが、同署では被災者を対象に事前対応も予定している。
担当の同署個人課税部門の統括国税調査官・山田耕士さんは、「申告の時期には混雑も予想されます。まずは説明会にお越しください」と話した。
この説明会・個別相談会は今後、5日と7日(木)に同所で、14日(木)に那智勝浦町築地の南紀くろしお商工会で開かれる予定。時間は説明会が午後1時30分~2時30分、個別相談会が午後2時30分~5時。夜間の説明会が午後6時~7時。
(2017年12月6日付紙面より)
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来年、創建2050年を迎える田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の式年大祭を盛り上げようと組織された「熊野本宮大社御創建二千五十年奉祝式年大祭推進協議会」(榎本長治会長)は2日、大社瑞鳳殿で総会を開き、来年の主なイベントの事業計画案などを承認した。
協議会は今年9月に組織。熊野本宮観光協会、田辺市熊野ツリーズムビューローなどさまざまな団体、企業など30を超える団体で組織。奉祝期間を誘客の絶好の機会として捉え、さまざまなイベントを展開し、熊野の魅力を発信しようと事業に取り組んでいる。
本宮大社の例大祭は例年4月13日から15日に行われているが、来年は11日(水)から15日(日)までを日程として奉祝式年大祭として営む。期間中には歌手の山川豊さんや水森かおりさんらの歌唱奉納などがある。
例年8月に行われる「八咫(やた)の火祭り」は10月13日(土)に日程を変更し、式年大祭とは別に公募した稚児による湯登神事を行う。
3月には博物学者、小説家の荒俣宏さん、5月には演出家の宮本亜門さん、秋には作詩家の及川眠子さんの講演を計画。宝物殿の特別拝観なども予定している。
協議会では大祭記念ロゴを製作し、ピンバッジやのぼり、記念ポロシャツの製作も進めており、さまざまなPR活動を展開していく。
総会で協議会顧問の九鬼宮司は「地元の高校生も祭りに参加したいという声もあり、うれしい。皆さんと新たな祭りができればと考えている。何かが生まれてくると確信している」とあいさつ。榎本会長は「2050年のお祝いだけでなく、熊野の良さを発信する大きな機会と捉え、地域の観光振興につなげられたらと思う」と話し、「参加していただける団体、企業を募集している。本宮大社へ問い合わせてほしい。いろいろな方々に参加してもらい、一緒に盛り上げていきたい」と呼び掛けた。
(2017年12月6日付紙面より)
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町長らに感謝届け親交深める (串本町 )
駐日トルコ共和国大使館のハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使(58)一行が4日、串本町の田嶋勝正町長や同町立大島小学校(山本隆介校長、児童36人)を表敬訪問し、トルコ軍艦エルトゥールル号殉難将士慰霊碑に献花するなどした。
メルジャン大使は先月17日に着任した新任の特命全権大使。今回の訪問は公務に就くにあたって慣例になっているあいさつ回りを兼ねた視察の一環で、インジ・メルジャン夫人と通訳者としてボアチ・ウリケル専門官を連れ3人で来町した。
南紀白浜空港で役場総務課職員と合流し、公用車で同町入り。役場本庁で表敬を受けた田嶋町長は「町民を代表して歓迎する。エ号の遭難は悲しい事故だったが、当時の救難活動が今の日本とトルコの友好を築いた柱と言ってもらえることを私たちはうれしく、誇りに思っている。今も清掃や献花をしながら587人の殉難将士をお守りしているので安心してほしい。これからいいお付き合いをさせていただきたい」と述べ、メルジャン大使は「何よりもまず将士を大切にしてくれていることに感謝する。われわれも祖先への思いを胸に友好を作る努力をし、町長ともよい機会を作りたい」と応えた。
「次の来町時には町長と一緒にダイビングに挑戦したい」など後の懇談も弾む中、田嶋町長は歓迎の一端で記念楯や日本トルコ友好マスコットキャラクター「まぐトル」のぬいぐるみ、町独自の友好のあかしとしている同碑レリーフをかたどったピンバッジなどを贈って親交を深めた。
同町立大島小学校では、山本校長と6年生の造隼瑠菜さんがあいさつし、6年生の伊勢谷連さんと中西基樹君が花束を贈って来校を歓迎。一同で同碑とともに受け継がれる追悼歌を披露した。
メルジャン大使は「皆さんや役場の方々が両国の国旗を振って迎えてくれたことが、串本に来て何より感動していることだ」と歓喜。同碑の清掃などを通して殉難将士を大切に守ってくれている児童を『もっとも美しい花で飾られたような友好の架け橋』とたたえて感謝し、交流の記念にと文具を贈るなどした。
表敬後は樫野崎を訪ね、田嶋町長夫妻や樫野区の岩谷知道区長の代理で高山カヤ子さんとともに同碑に献花。メルジャン大使夫妻は樫野崎園地にある建国の父・アタテュルク像への献花を来町にあたって希望したそうで、同町も応えて段取りし実現した。併せて樫野埼灯台やトルコ記念館、遭難地点とされる岩礁(通称・船甲羅)を視察し現地説明を受けるなどした。
夜は田嶋町長主催の歓迎夕食会に出席。町内に宿泊し翌5日に串本海中公園センターを視察するなどして同大使館がある東京へ戻った。
(2017年12月6日付紙面より)
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