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2019年07月14日
1 まちの繁栄を祈る 金刀比羅神社で例大祭 (太地町)

 太地町の金刀比羅(ことひら)神社=通称こんぴらさん=(髙橋正樹宮司)で13日、夏の例大祭が営まれた。過疎地域神社活性化推進委員会が主催。神事後は大人・子どもごとに餅まき・菓子まきが盛大に行われた。

 同神社は1798(寛政10)年、太地角右衛門頼徳が讃岐国(香川県)の金刀比羅神社から勧請した。昭和30年代は熊野地方で唯一の金刀比羅神社として広域から大勢の人々が参拝に訪れた。境内には出店も並び、奉納相撲も行われるなどにぎわったが近年は祭典のみとなっていた。

 同神社と同町の飛鳥神社は神社本庁から過疎地域神社活性化推進施策の指定を受けたことから、町内の各種団体などで委員会をつくり、祭りを盛り上げようと景品付きの餅まきなどを企画し、町民参加の祭礼が昨年、復活した。

 例大祭の式典には三軒一高町長、太地漁協の脊古輝人組合長、塩﨑伸一同神社責任総代ら、和歌山県神社庁からは庁長の九鬼家隆・熊野本宮大社宮司が参列した。

 神事後に九鬼庁長は「過疎化している地域において神社を再興し、活性化につなげることが過疎地域神社活性化推進施策。皆さまの思いで神社や地域が元気になるように頑張っていただきたい」とあいさつ。三軒町長は「段々とにぎわってきた。地域が盛り上がってきてくれてうれしい」と話した。

 髙橋宮司は同神社の歴史を説明し、太地水産共同組合から鈴緒3本の奉納についての感謝を述べた。「雅楽道友会の先発隊が東京から駆け付けてくれた。太地の神社で雅楽あっての大祭は感極まるものがあった。太地の繁栄を祈るお祭りは今後も継続していきたい」と語った。

 餅まき・菓子まきでは多くの住民らが参加し大いに盛り上がった。参加した細野りらさん(太地小4年)は「餅まき自体初めてで楽しかった。また来たいです」と笑顔で語った。

 なお、例大祭で雅楽を奏でた雅楽道友会による「雅楽鑑賞会」が同日午後7時から町公民館で実施される。

(2019年7月14日付紙面より)

盛大に行われた餅まき=13日、太地町の金刀比羅神社
神事が執り行われた
2019年07月14日
2 記念事業などに向け意見交換
 最終答申案など調整  (新宮城復元対策委 )

 新宮城の復元を目的に、懸賞事業の実施などについて検討、意見交換を行う「第6回新宮城復元対策委員会」(須川倍行委員長、委員12人)が12日、新宮市役所会議室であった。「新宮城復元にかかる資料収集のための懸賞事業」「水野家入部400年記念事業との連携」の諮問内容について最終答申案を調整。同委員会は11月の「水野家入部400年記念事業」の終了をもって解散することなどを決定した。

 開会に当たり、須川委員長が「懸賞事業の方もうれしいニュースは入ってこないが、同じく事業を実施している高松城(香川県高松市)や丸亀城(同県丸亀市)の調査を含め、活路を見出せたら」とあいさつした。

 資料収集のための懸賞事業について、当局から▽懸賞事業の効果的かつ積極的な広報の実施▽懸賞事業の継続実施▽新宮城の早期復元および整備事業の推進―の提言があった。市内外、国内外問わず創意工夫をもって積極的に広報活動を実施し、懸賞事業は必要に応じて内容を見直した上で募集期間に捉われず継続することや、新宮城の早期復元は、文化財担当者の増員など体制強化による復元に向けた早期計画策定、早期着手に向け取り組んでいく。

 整備事業に関しては、石垣など破損個所などの修復、城跡周辺の樹木伐採などの景観整備を進めていくとした。委員からは「国や県から知見のある人の出向に向けての取り組みを積極的にしていくべきでは」などの意見があり、最終答申案に盛り込むことを決定した。

 記念事業との連携に関しては、併せて懸賞事業の広報を実施することや新宮城ゆかりの人々との交流や絆を深めること、新宮城への市民理解、復元に向けた機運を高めるため、啓発の強化やふるさと教育の一環として市の歴史を学び、郷土愛の醸成を図ることなどを提言した。

 事務局から、水野家入部400年記念事業「水野家と新宮城下町」の実施日や事業内容、タイムスケジュールなどの説明もあった。開催日を11月9日(土)、10日(日)とし、記念式典やシンポジウム、交流自治体PR展示、入城ウオーク、物産展などを予定していると報告。記念事業に係る関連イベントの説明もあった。

 委員らは10月に香川県を訪問し、高松城や丸亀城を視察する予定。

(2019年7月14日付紙面より)

最終答申案を検討した=12日、新宮市役所
2019年07月14日
3 管内3カ所で街頭啓発
 わかやま夏交安始まる  (串本警察署 )

 わかやま夏の交通安全運動が11日から始まった。期間は20日(土)までの10日間。串本警察署(中弥泰典署長)管内では12日に3カ所で街頭啓発があり、往来するドライバーや住民に物資を配って交通安全意識を促すなどした。

 この運動は、県・交通事故をなくする県民運動推進協議会が春秋の全国交通安全運動の合間を縫うように夏と冬の年2回主唱。県警察本部を軸にして関係行事を計画し、県内の交通安全機運の高揚を促している。

 同署管内では同協議会串本地区連合会が11日に期間初日恒例の街頭啓発をする予定だったが、当日雨天のため規模を縮小して12日に実施。同連合会事務局の東牟婁振興局串本建設部と串本町役場総務課と同署の各職員、交通指導員や同町交通安全母の会会員合わせて15人が同町くじ野川にある橋杭海水浴場駐車場に集まり、同署職員が国道42号を南進する車両を同駐車場へ誘導し、他が啓発物資を配って安全運転などを呼び掛けた。

 この日はすさみ町の道の駅すさみで県警交通部高速道路交通警察隊と東西両振興局などによる街頭啓発、古座川町のオークワ古座川店で同署と同町役場総務課による自転車安全運転啓発も実施。後者の啓発では5人が自転車安全利用五則(自転車は車道が原則・歩道は例外、車道は左側を通行、歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行、安全ルールを守る、子どもはヘルメットを着用)や3年以内に2回以上摘発されると自転車運転者講習の受講が命じられる危険行為14種類などを伝える啓発チラシを含む物資を配って、適正な利用への理解と実践を促した。

 同署管内では16日(火)に飲酒運転撲滅啓発、18日(木)に横断歩道啓発も予定している。場所はいずれもオークワ串本店前。今期の運動重点は▽子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽飲酒運転の根絶▽自転車の安全利用の推進▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽横断歩道における歩行者優先の徹底―の5点。

(2019年7月14日付紙面より)

ドライバーに安全運転を呼び掛ける啓発員=12日、橋杭海水浴場駐車場(交通事故をなくする県民運動推進協議会串本地区連合会提供)
自転車安全利用五則を説明=12日、オークワ古座川店
2019年07月14日
4 夏の事故防止目指し
 那智勝浦町で朝の街頭啓発  

 那智勝浦町では「夏の全国交通安全運動」中の12日、同町天満のAコープ前や汐入橋交差点付近で朝の街頭啓発があった。堀順一郎町長をはじめ町職員、消防本部、町交通安全指導員協議会、新宮警察署の署員ら22人が集まった。

 例年、交通量の多い通勤時間に合わせて実施していたが、さまざまな年代に啓発しようと開始時間を午前9時30分に繰り下げた。堀町長はあいさつで、運動の重点の一つである「横断歩道における歩行者優先の徹底」を呼び掛け、「町内に限ったことではないが、歩行者が遠慮がちに車の通過を待つ様子を多々見掛ける。勝浦は海外からの観光客が年々増えている。海外では歩行者優先が浸透しているため、安全のためにも町全体で優先通行を徹底していただきたい」と述べた。

 交通安全指導員協議会の塩﨑一男会長があいさつした後、参加者らは横断幕を掲げ、ドライバーや買い物客らに運動の重点を掲載したチラシや啓発物資を配った。午後4時からは自転車利用者に安全な利用を呼び掛ける活動を展開。合計で290セットの啓発物資を配った。

 この後は18日(木)午後6時30分ごろから甫子浦交差点で夜間街頭啓発を予定している。

(2019年7月14日付紙面より)

啓発物資を配り、交通安全を呼び掛けた=12日、那智勝浦町天満
2019年07月14日
5 4年連続の初戦突破  新宮が逆転勝利で和工を下す  (全国高校野球選手権和歌山大会 )
2019年07月14日
6 那智勝浦町教委に国交省大臣表彰  防災学習の継続実践が評価  
2019年07月14日
7 「君たちに伝えたいこと」  夏休み前に非行防止講話  (光洋中学校 )
2019年07月14日
8 家族で楽しいひととき  きたやま保で夕涼み会  (北山村 )
2019年07月14日
9 みんなで作る夏の思い出  熊野川小4、5年生がキャンプ  (新宮市 )
2019年07月14日
10 野菜の摂取目標量を知る  健康増進計画の推進  (那智勝浦町 )
2019年07月14日
11 42人が即興ペア組み対戦  第15回串本町ソフトテニス大会  
2019年07月14日
12 183人が実力別で対戦  第15回串本町卓球大会  
2019年07月14日
13 地域に考えるきっかけ提供  古座支店が「健康企画展」  (第三銀行 )
2019年07月14日
14 上野山の園児作品加わる  ホスピタルアート展示  (くしもと町立病院 )
2019年07月14日
15 特殊詐欺被害の防止を  紀南高校生徒会らがキャンペーン  
2019年07月14日
16 AMドリームスが優勝  学童軟式野球大会  (ろうきん杯 )
2019年07月14日
17 夜の園舎で大はしゃぎ  相野谷保で夕涼み会  (紀宝町 )
2019年07月14日
18 詐欺に遭わないよう  高齢者地域見守り隊が啓発  (紀宝町 )
2019年07月14日
19 クイズやゲームを楽しむ  校内ウオークラリー  (成川小 )
2019年07月14日
20 靴下のはぎれで座布団作る  「まなびの学級」第2回講座  (紀宝町 )
2019年07月11日
21 高速道、全面開通に向け
 早期実現求め決議採択  (県内17市町村 )

 高速自動車道紀南延長促進協議会(会長・田岡実千年新宮市長)の通常総会が9日、新宮市井の沢の新宮商工会議所であった。関係者約100人が出席し本年度事業計画など6議案を承認した。役員改選では田岡市長をはじめとする全員が留任。紀伊半島一周高速道路の早期実現などを求める決議文を満場一致で採択した。

 3月に一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の新規事業化が決まり、紀伊半島を一周する高速道路全ての未事業化区間が事業化された。新宮道路は同市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、全体事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、全体事業費は約850億円。現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 田岡会長は高速道路は全ての区間がつながってこそ機能、効果が発揮されると述べ「事業中区間の早期完成を実現させるため、これまで以上の活動を展開していくのはもちろんのこと、市町村も地元対策などといった役割を果たしていく」と協力を呼び掛けた。

 総会に出席した顧問の濱口太史・県議会議員は「地域の活性化を図るために県当局や関係機関と連携を強化しながら、現在事業中区間の早期完成、新区間の早期着工など、全面開通に全力で取り組んでいく」と県議会高速自動車国道紀南延長促進議員連盟の谷洋一会長のあいさつを代読。

 参与の中家啓造・県県土整備部道路局道路政策課長は「県としては今後も事業が円滑に進むよう取り組むとともに、2025年開催予定の大阪・関西万博までに紀伊半島一周高速道路はもちろん、南紀田辺までの4車線化が完成されるよう国や関係機関に働きかけていきたい」とあいさつした。

 決議は「地方創生、国土強靱(きょうじん)化、地域の安全・安心を実現するとともに、ストック効果を早期に発揮させるためにも、紀伊半島一周高速道路の実現が急務」などとする内容で、新宮青年会議所の鈴木竜司理事長が朗読した。

 同協議会は御坊市、田辺市、新宮市、日高郡、西牟婁郡、東牟婁郡の17市町村40団体で組織。各機関への要望などを展開している。

(2019年7月11日付紙面より)

関係者約100人が出席した総会の様子=9日、新宮商工会議所
田岡実千年新宮市長
2019年07月11日
22 児童虐待との接点考える
 第47回ブロック別研修会  (県更生保護女性連盟 )

 和歌山県更生保護女性連盟(石谷秀子会長)主催のブロック別研修会〈紀南ブロック〉が8日、役場古座分庁舎であった。主題は「現代の家族をめぐる問題への更生保護女性会員としての関わり方について」で、同ブロックに所属する会員約60人が和歌山保護観察所の岡田和也所長と共に児童虐待と更女の接点を考える機会を持った。

 この研修は、会員の資質向上と相互交流を図る目的で年1回、管内各ブロック単位で開いている。紀南ブロックには現在、新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町の各更生保護女性会(串本町には同会古座分会と同会串本分会がある)があり、その持ち回りで研修会場を準備。今回は串本町更生保護女性会古座分会(川名千代美会長)がその役割を担った。

 同分会の山本珠美さんが開会を宣言し、東嘉容さんが綱領唱和、中道晶子さんが御歌斉唱を主導。川名会長が参加を歓迎し、石谷会長は同連盟事業への支持に感謝しつつ「これまでの常識が通用しない犯罪やいじめ、不登校や子育ての不安を抱えた方々がいる中、私たちはその方々の痛みに目を向け、いつか私たちの身にも(保護の必要性が)降り掛かると思いながら誰もが幸せに明るく暮らせる家庭環境を真剣に考えないといけない」とあいさつして会員の気持ちを引き締めた。

 来賓を代表して田嶋勝正町長、岡田所長、牟婁保護司会の生熊和道会長がそれぞれの立場から祝辞を述べて会員の活躍を期待。平田秀教育次長、津久田琢也保護観察官、牟婁保護司会串本の住野芳文副分会長、串本青少年センターの出口孝センター長も列席して盛会を祝った。

 研修会は基調講演と全体会の2部構成で、間にはアトラクションとして南京玉すだれや詩舞など同分会管内で活発な芸能発表もあった。

 基調講演の講師は岡田所長が務め、主題への考えを促すため▽児童虐待の防止等に関する法律における児童虐待の定義(身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待)と具体例▽公の介入を行いやすくするための民法改正の動向▽実母を対象にした調査から見える要因▽虐待が生活に与える影響(少年院内調査から)▽虐待の世代間連鎖―などを解説。

 「自分がされて嫌なことは他人にしないのが普通だが、それができない人も社会には一定数いる」と言う点も押さえながら、全体会では加害者・被害者の視点〈事後対応〉と行政・地域の視点〈事前防止〉の両面から児童虐待防止を考えてほしいと促した。

 全体会では各女性会や分会の代表者が今回の主題について話し合った内容を発表し、津久田保護官と同連盟の石谷会長と坂口侑子副会長が助言。岡田所長が講評を述べて在り方への筋道をつけた。

 その後は中道さんの主導で県連盟歌を斉唱し、太地町更生保護女性会の北年美会長が閉会のあいさつを述べ研修会を締めくくった。

(2019年7月11日付紙面より)

岡田和也所長と共に児童虐待と更女の接点を考える会員ら=8日、串本町役場古座分庁舎
2019年07月11日
23 夏の無病息災祈る
 補陀洛山寺で土用護摩祈とう  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)で10日、土用護摩祈とう、先祖供養法要があった。髙木亮英副住職が先祖の名が記された塔婆木を読み上げ、「家内安全」「健康長寿」「心願成就」など参列者の願いが書かれた護摩木をたき上げた。

 本堂では国の重要文化財でもある本尊の「三貌十一面千手千眼観世音菩薩(190㌢、香木造立像)」が開帳された。

 開帳法要は、この日も含め1月27日の立春大護摩供星祭、5月17日の渡海上人供養の春まつりと年3回営まれている。

 髙木副住職は「功徳をいただき観音様の御心、人への思いやり、慈しみの心を持って健やかにお過ごしください」とあいさつした。

(2019年7月11日付紙面より)

願いを込めた護摩木をくべる参列者=10日、那智勝浦町浜ノ宮
2019年07月11日
24 南極の氷に触れ学ぶ
 太地小で体験授業  

 太地町立太地小学校(宮本礼子校長、児童80人)で9日、南極の氷を紹介する授業があった。自衛隊和歌山地方協力本部新宮地域事務所の垂水秀所長と菰田剛久さんが来校し、児童は南極についての説明を聞き実際に氷に触れて学びを深めた。

 普段、ほとんど見る機会のない南極の氷を間近で見て触ることで、児童に生態系や貴重さを知ってもらおうと6年に1回ほどの頻度で開いている。

 菰田さんは南極の位置や生息している生物、気候などをクイズ形式で紹介。「南極は世界で最も寒く、大きさは日本の36倍で、約1400万平方㌔もあります。約60年前に世界が約束してどこの国の領土でもないこととし、平和のためだけに使うことを決めました」と解説した。

 氷を運んできた経緯を「自衛隊が、南極で研究をしている人のための移動や道具、食料などを運ぶ手伝いを50年以上しています。移動手段も、厚い氷の海のため、海上自衛隊の船『しらせ』でしか通れません。その船が交代の人を連れて帰るときに、日本の小学生の皆さんへのお土産として氷を運んできてくれました」と語った。

 氷の特徴として「海の水と違い南極の氷は雪が凍っています。白い部分は約80万~100万年前の空気が封じ込まれており、3年をかけて3030㍍地下まで掘り下げて取り出しました」と説明した。

 体験では児童が学年ごとに南極と通常の氷を触って比較。「色が違う」「ザラザラしてる」「冷たさが違う」などと感想を言い合った。

 宮本校長は「子どもたちが目を輝かせ、興味を持って学ぶ姿が見られました。授業を通じて海の町である太地と海でつながっている南極の氷や生態系などを知ってもらえれば」と話していた。

(2019年7月11日付紙面より)

氷を触り比較する児童=9日、太地町立太地小学校
南極の氷(右)と通常の氷
2019年07月11日
25 ワークショップ初開催  道の駅「たいじ」の朝市  (太地町 )
2019年07月11日
26 大規模清掃に500人  シーズン前に宇久井海岸清掃  (那智勝浦町 )
2019年07月11日
27 新体制での運営始まる  改選後初の臨時議会  (那智勝浦町議会 )
2019年07月11日
28 災害への備え学ぶ  新宮市熊野川でおやこサロン  
2019年07月11日
29 特殊詐欺や熱中症に注意  嶋津地区サロンで講話  (新宮市熊野川町 )
2019年07月11日
30 自力を精いっぱい出して 総体、近畿、高校野球の壮行会 (近畿大学附属新宮高校)
2019年07月11日
31 自分自身と仲間を信じて  新宮高で壮行会と表彰  (新宮市 )
2019年07月11日
32 詐欺被害の未然防止たたえる  コンビニ店員に感謝状  (新宮警察署 )
2019年07月11日
33 獅子舞練習やしめ縄準備  八坂神社祭典前に上部区  (古座川町 )
2019年07月11日
34 6月定例会一般質問④  串本町議会  
2019年07月11日
35 飼育プールに星空広がる  ウミガメ公園で七夕行事  (紀宝町 )
2019年07月11日
36 治水対策の充実を  紀南河川国道事務所に要望  (紀宝町 )
2019年07月11日
37 ハマナツメ淡緑色に  東紀州地域で満開に  (那智勝浦・太地町 )
2019年07月11日
38 お悔やみ情報
  
2019年07月05日
39 第7勝丸が初日に漁獲
 商業捕鯨再開後初の入札  (太地町 )

 31年ぶりの商業捕鯨再開により、漁獲されたミンククジラの販売が始まった。太地町の太地漁協地方卸売市場では4日、再開後初の鯨肉の入札があった。

 北海道の釧路港から1日に出港した沿岸捕鯨の船団(5隻)に、同漁協所属船の第7勝丸(竹内隆士船長)が参加。勝丸が初日に捕ったミンククジラが解体され、赤肉など約66㌔が太地町に空輸で届いた。

 漁協参事の貝良文さん(59)は「再開初日に水揚げがあった上、太地の勝丸が捕ったのは倍の喜び。調査捕鯨と違って船上で血抜きするので質が良い。おいしいクジラがいち早く地元に届きありがたい」と話した。3日までに釧路港に揚がったミンククジラ4頭のうち2頭は勝丸が漁獲した。

 午前8時からの入札には町内の仲買人約10人が参加。肉質を見定めながら入札した。赤肉約40㌔を落札したカネヨシ由谷水産の代表、由谷章さん(50)は「ご祝儀相場で落札させてもらった。これからの世代にクジラを食べてもらうため、刺し身で提供するだけでなく商品開発を進めていきたい」と意気込みを見せた。

 太地漁協スーパーには、この日落札された赤肉が100㌘598円で店頭に並んだ。

(2019年7月5日付紙面より)

入札の様子=4日、太地漁協地方卸売市場
2019年07月05日
40 未成年の喫煙防止呼び掛け
 たばこ組合が啓発  (新宮市・那智勝浦町 )

 和歌山県たばこ商業組合新宮支部(塩崎伸一支部長)は4日、JR新宮駅とJR紀伊勝浦駅で未成年者の喫煙防止を呼び掛けた。

 (一社)日本たばこ協会、全国たばこ販売協同組合連合会は各団体らと協力し、2009年度より毎年7月に全国的に未成年者の喫煙防止に対する意識の向上を図っている。

 新宮駅では同支部組合員7人と新宮警察署の署員2人が参加。雨天の中、未成年者の喫煙防止を訴えた。

 紀伊勝浦駅では塩崎支部長ら7人と同署の署員2人が、啓発物資のポケットティッシュを駅の利用者や未成年者に声掛けをして手渡した。

 塩崎支部長は「未成年の方にたばこを絶対に吸わせないために全国一斉で取り組んでいる。たばこは20歳になってからを理解していただければ」と述べ、大谷敏子女性部長は「年齢が判別しにくいお客さまもいるので販売時にはしっかりと確認をしている。今後も未成年者の健康のために活動に尽力していきたい」と語った。

 同支部では啓発のほか、たばこのポイ捨て禁止などの呼び掛けを目的に年間20回ほどの清掃活動を実施している。また、喫煙者のための灰皿設置にも取り組んでいる。

 昨年度の県内のたばこ税収は約10億4500万円で、支部管内では約4億5734万円だった。これらは地域や住民の日常生活に必要な施策などに活用されている。

(2019年7月5日付紙面より)

学生らに啓発物資を手渡した=4日、新宮市
JR新宮駅で啓発活動に取り組んだ皆さん
JR紀伊勝浦駅で未成年者喫煙防止を訴えた皆さん
2019年07月05日
41 着衣泳で助かる方法学ぶ
 B&Gで水辺の安全教室  (串本町 )

 串本町サンゴ台にある同町B&G海洋センター(伊藤俊文所長)で6月30日、講習会「体験から学ぶ水辺の安全教室」があり、町内の小学1~3年生20人が着衣泳の感覚を確かめ身近な浮く物やライフジャケットで助かる方法を学ぶなどした。

 この講習会は同町ふるさと振興公社と同センターが主催、B&G財団が後援、同町教育委員会が協力。海や川などの水の事故から子どもたちを守るために同財団が提唱するプログラムに基づいた取り組みで、同センターや町内の小学校経由で参加を呼び掛ける形で年1回、水辺で遊ぶ機会が増える真夏前に開いている。

 通算17回目となる今回は、同センタージュニアスイミングスクールの受講生と一般がほぼ半々の比率で参加。インストラクターの太田陽介さんが全体進行を担当し、児童は2組に分かれ中正司智さんと芝本大輝さんが直接指導をする形で体験を積んだ。

 これら内容を学ぶにあたり、太田さんは「自分の命は自分で守る、という気持ちを持って水辺で遊ぼう」と事前に呼び掛け。序盤は着衣泳で、「気持ち悪い」「服がくっつく」「(水着より)動きにくい」など感想を述べながら、服を着た状態で水に落ちたときにどんな感じになるかを経験した。

 中盤は服を着た状態で水に落ちたときの助かり方として、2㍑のペットボトルやバケツなど浮きの代わりになるものを抱えながらの背浮きを練習。できれば服の中にペットボトルを入れて両手が使える状態にした方がいいことや、もし友達が水に落ちてペットボトルを投げ渡さないといけないときは空っぽより少しだけ水を入れた方が遠くに飛ばしやすい、といった知恵も体験しながら学んだ。

 終盤はライフジャケットを着た状態で浮く練習。大声で助けを求めると疲れて溺れやすくなるので簡単に大きな音が出せる笛が付いていることや、慌てなければジャケットの浮力だけで頭を水面上に出したままにできることも確かめた。

 参加者の家族は屋内プールを見渡せる窓があるロビーから様子を見学。館内放送で太田さんの進行を聞きながら、児童と一緒に学びを深めるなどした。

(2019年7月5日付紙面より)

ペットボトルを抱えた背浮きを練習する児童=6月30日、串本町B&G海洋センター
ライフジャケットの使い方を教わる
2019年07月05日
42 神仏習合で五穀豊穣祈願
 蝗封祭と虫送り行事  (紀宝町神内 )

 紀宝町神内で3日、神内神社(宮地秀直宮司)による蝗封祭(むしふうじさい)と善光寺(一村桂晋住職)の虫送り行事が神仏習合で営まれた。

 水田の虫害を防ぎ農作を祈願する法要で、古くから7月最初の丑(うし)の日に行われてきた。今年は神社、寺の関係者ら約20人が参列した。

 神内神社で宮地宮司による神事を執り行い、5月に田植えした神社近くの宮田で祈とうした。

 逢初(あいぞめ)ノ森に移動し、宮司が祝詞をあげた。平穏を祈念して1740年に建立された妙法華塔で虫送り行事を行い、一村住職が「虫」の文字を書いた白石を地中深くに封じ込め、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 神仏習合による虫送り行事は全国でも珍しいという。

(2019年7月5日付紙面より)

妙法華塔で営まれた虫送り行事=3日、紀宝町神内
2019年07月05日
43 会長に田邊毅一さん再任  南紀ホテル組合が総会  
2019年07月05日
44 会長に田中信秀さん  新宮市社協役員改選  
2019年07月05日
45 会長に西山十海さん  2019~20年度役員  (勝浦LC )
2019年07月05日
46 見守りや非行防止訴える  各団体が集まり啓発  (那智勝浦町 )
2019年07月05日
47 功労者11人を表彰  市自治会連合会が総会  (新宮市 )
2019年07月05日
48 無病息災を祈り 阿須賀神社で夏越大祓式 (新宮市)
2019年07月05日
49 練習の成果を発揮して  大会に挑む3クラブを激励  (串本古座高で壮行会 )
2019年07月05日
50 6月定例会一般質問①  串本町議会  
2019年07月05日
51 中曽公園で草刈り作業  讃寿会がボランティアで  (紀宝町 )
2019年07月05日
52 全身に絵の具を塗り  ボディペインティング楽しむ  (うどの幼 )
2019年07月05日
53 短冊に願いを込めて  七夕の飾り付け楽しむ  (紀宝町 )
2019年07月05日
54 戦いの火ぶた切られる  候補者が各地で第一声  (参院選 )