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2020年03月29日
1 避難路完成「ありがとう」
 王子地区住民らが市長、議長を訪問  (新宮市 )

 新宮市王子町にこのほど、住民の悲願であった避難路が完成した。王子権現親睦会・自主防災の会(古川重民会長)の歴代会長や地域住民らが約20年にわたり要望を続けていたもの。27日には同会有志10人と濵田雅美市議会議員が新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長と前田賢一議長、東原伸也副議長に悲願達成に対する感謝を伝えた。

 王子町1丁目付近では、近くに避難所である王子ヶ浜小学校がありながらも、最短距離であるNHK新宮ラジオ中継放送所横の道は人1人が通れる幅員しかなく、避難路として機能していなかった。住民や同会は道の拡幅を求めて十数年にわたり市に対して要望活動を行っており、並行して避難訓練を重ねて検証を続けてきたという。

 同町出身である濵田議員の後押しもあり、同会は平成26年、市議会に陳情書を提出。議員改選に伴い翌年に再度提出した陳情書が平成28年9月定例会において採択され、晴れて事業化。3カ年で事業は進み、27日に工事が終了した。総事業費は約6000万円。交付税算入率が70%の緊急防災・減災事業債制度を活用している。

 避難路は4月1日(水)から使用開始。避難路としてだけではなく、消防車や救急車などの往来にも利用される。古川会長は「住民の要望や濵田議員の協力もあり立派なものができました。緊急車両も入れるようになった。避難路を使わないことにこしたことはないが、20年近く諦めずに活動を続けてきて良かった」と感謝を示し「新型コロナ感染症が終息すれば、完成セレモニーを兼ねた避難訓練を実施したい」。

 濵田議員は「避難訓練を重ねて拡幅の必要性を理論づけてくれたので声を上げやすかった。今まで避難を諦めていた地域の高齢者の方が『これなら避難できそう』と話してくれた」と安堵(あんど)の表情を浮かべ「これを機に、他の海岸沿いの危険地域にも対策を。命を守る施策を諦めるわけにはいかない」と決意を新たにした。

(2020年3月29日付紙面より)

拡幅工事が完了した避難路=27日、新宮市王子町
田岡実千年市長らを訪問し感謝を伝えた=同日、新宮市役所
2020年03月29日
2 防災拠点施設の整備進む
 紀宝町ウミガメ公園に隣接  (国交省 )

 国土交通省紀勢国道事務所は、紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」に隣接する防風林で防災拠点施設の整備を進めている。伐採と整地作業が進み、来年度、国の予算が付けば防災備蓄倉庫の発注に取り掛かる。

 2011年3月11日に発生した東日本大震災で震度7の地震と巨大津波により東日本一帯が甚大な被害を受けた。近い将来、中部地方でも東海・東南海・南海地震など南海トラフを震源とする巨大地震の発生が予測されている。

 このことから、同事務所では津波による甚大な被害が想定される太平洋沿岸部(熊野灘地域)での救援・救護活動、緊急物資の輸送などを迅速に行うため、復旧・復興を見据えた地震防災に関する道路啓開を実行するため防災拠点を計画した。

 施設は防風林の一部で約9000平方㍍。防災備蓄倉庫、災害時の避難場所を整備する。地域の防災拠点として非常電源を確保し、道路の規制情報や被災情報などの提供も行う。

 施設の地盤高は10・43~13・26㍍で、三重県が発表した津波浸水予測によると町の最高津波高が12・46㍍に及ぶことから、約1~3㍍の盛り土を行う。また、町では飲料水や貯水槽、避難タワーなど安全安心な道の駅となるよう整備の検討を進めていく。

(2020年3月29日付紙面より)

防災拠点施設の建設工事が進む=紀宝町井田
2020年03月29日
3 観光やまち歩きの拠点として
 設備充実の観光案内所が開所  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は28日、JR紀伊勝浦駅前の旧キヨスク跡に設置した観光案内所を開所した。デザイン性のある施設内には充実した設備が整い、観光や商店街の総合案内、まち歩きの拠点として国内外の観光客に対応する。営業は午前9時から午後6時までで年中無休。

 案内所は空き店舗だった旧キヨスク跡をJR西日本和歌山支社の協力を得て、ジェイアール西日本デイリーサービスネットから無償譲渡されたもので、土地も無償貸与。その後、観光庁の補助制度を活用しリニューアルした。

 同町によると、改修床面積は66・90平方㍍で建設費が1414万2700円。内訳は設計管理業務委託費が192万5000円、工事請負費が1221万7700円となっている。設計管理業務を株式会社建築工房くまのが、施工は有限会社紀宝工業が実施した。

 全国で駐車場事業を展開するタイムズのコインパーキングが町内3カ所に順次整備される。利用者にはポイントが発行され、同案内所で商品券に変換できる仕組みも進めていくという。

 施設内はヒノキや町の朝日や夕日などをイメージした暖色系の壁紙を利用し、親しみやすい空間を演出している。町の観光をPRする動画を映し出すデジタルサイネージや、英語や中国語に対応した2基の観光案内ロボット、約100種類のパンフレット類を充実させた。

 案内所には町観光協会と南紀勝浦温泉旅館組合の職員が常駐する。インバウンド対策としては国際交流員を増員し、2人体制で外国人観光客に対応する。

 この日は新型コロナウイルス感染予防のため、開所式典は中止となった。堀順一郎町長は「現在はコロナウイルスの感染拡大により、町も経済的に疲弊しており、早期の終息を切に願っています。案内所についてはJRさんや各関係者さまのご協力に感謝している。終息後は那智勝浦観光機構が中心となり、町を挙げてお客さまをお出迎えしていきたい」と語った。

(2020年3月29日付紙面より)

観光案内所が開所した=28日、那智勝浦町のJR紀伊勝浦駅前
初の観光客が訪れた
2020年03月29日
4 さらなる普及に努める  熊野川小にガス器具など寄贈  (県エルピーガス協会 )
2020年03月29日
5 那智勝浦観光機構が設立  活性化や国内外の誘客図る  (那智勝浦町 )
2020年03月29日
6 よりきれいな町に  たばこ組合新宮支部が清掃活動  (那智勝浦町 )
2020年03月29日
7 優しく強い子になって  たづはら保で卒園式  (新宮市 )
2020年03月29日
8 「こんなに大きくなりました」  天満保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2020年03月29日
9 ラインで新型コロナ対策サポート  三重県  
2020年03月29日
10 新年度もコロナ対策継続  山中富行さんを再任  (紀宝町教委 )
2020年03月29日
11 教職員の人事異動 和歌山県教育委員会 
2020年03月29日
12 3月定例会一般質問(終)  古座川町議会  
2020年03月29日
13 推奨3コースなど紹介  サイクリングマップ作成  (古座川町観光協会 )
2020年03月29日
14 お悔やみ情報
  
2020年03月26日
15 官民一体で火災予防啓発
 新宮ガスと協定締結  (新宮市消防本部 )

 住宅防火の推進を目的に、新宮市の新宮ガス株式会社(永井健一代表取締役社長)と市消防本部(内野井愼搾消防長)は25日、「火災予防啓発の連携に関する協定」を締結した。ガス会社と消防による官民一体の協定は県内初。共同で作製したリーフレットを市民に広く配布するなどして、住宅用火災警報器の普及や取り換え促進の啓発などに取り組む。

 市消防本部によると、建物火災による死者のうち、約9割が住宅火災によるもので、約6割を占める一番の要因は「逃げ遅れ」。住宅用火災警報器は煙や熱を関知して警報音などで知らせ、早期の消火や逃げ遅れ防止に役立つことから、2006年に新築住宅、11年に既存住宅への設置が義務付けられた。

 設置から約10年での取り換えが推奨されていることから、交換間近、または交換期限を過ぎた機器の更新が課題となっている。設置率は全国82・3%に対し、新宮市は75・0%と大きく下回っている(昨年6月1日現在)。

 新宮ガスでは2010年から住宅用火災警報器を販売し、交換期限の管理や交換時期の案内などに取り組んでいる。親会社である大阪ガス株式会社が各自治体と協定を結んでいることから、このたびの締結に至った。

 協定調印式は新宮ガス本社で行われた。永井社長は「地域と共に歩むガス会社として、地域の方々の安心安全を守ることは一つのミッション。火災予防は大きな柱だと考えます。高齢化が進む中、より良いサービスを提供していきたい」。

 内野井消防長は「新宮ガスさんの申し入れはありがたい。連携して設置率を上げ、死亡率の低下に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

 協定締結により、新宮ガスでは火災警報器が適切に作動するよう、維持管理や取り換えの必要性を広く市民に呼び掛ける活動を展開していく。他にも、設置状況に係る情報交換や火災予防啓発にも取り組む。ポスターも作製し、市内の掲示板などに掲示する。

(2020年3月26日付紙面より)

(左から)新宮消防署の古根川喜一予防課長、内野井愼搾消防長、新宮ガス株式会社の永井健一代表取締役社長、尾﨑守彦総務部長=25日、新宮市あけぼのの新宮ガス本社
2020年03月26日
16 飼育プールをリニューアル
 ツイッターキャンペーンも  (紀宝町ウミガメ公園 )

 紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」内にあるウミガメ飼育棟の改修工事が完了し、25日にリニューアルオープンした。現在、営業時間を短縮中だが26日からは午前9時から午後5時までの通常営業に戻る。

 約1カ月かけて大・小プール内をペンキ塗装し、水温を調節するチリングユニットを交換する工事を行った。24日には新しく生まれ変わったプールにアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイなど6頭を仮設プールから移動させた。

 リニューアルを記念しツイッターの「フォロー&リツイートキャンペーン」を始めた。4月10日(金)までにツイッターでウミガメ公園をフォローかリツイートすると抽選でウミガメ人形が10人に当たる。

 飼育員の伊藤柊也さんは「新型コロナウイルスが落ち着いたら、ぜひ遊びに来てください」と呼び掛けている。

(2020年3月26日付紙面より)

リニューアルしたプールにウミガメを放す=24日、道の駅「紀宝町ウミガメ公園」
2020年03月26日
17 交通安全への意識高めて
 ランドセルカバーなどを贈呈  (交通安全協会新宮支部 )

 和歌山県交通安全協会新宮支部(田中肇支部長)の清水重延副支部長は24日、那智勝浦と太地の町教育委員会や役場を訪れ、新年度に入学する児童に贈る交通安全用のランドセルカバーや新入園児への巾着袋を贈呈した。

 毎年、春の交通安全運動期間を前に実施している事業で、新生活を迎える児童・園児や保護者の交通安全意識の高揚を図るのが目的。管内16校と支援学校1校の新入学児童322人、幼稚園・保育所(園)など25カ所の新入園児368人分を用意した。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では小学校6校81人、保育所(園)・子ども園8カ所96人分を配布した。

 贈呈を受けた岡田秀洋教育長は「願いが込められた寄贈に感謝しています。黄色いカバーを見掛けたときには慣れない1年生がいると認識していただき、温かく見守ってほしい」。清水副支部長は「運転者に新入児童や園児だということを認識してもらうのが目的。カバーを着けていることで、子どもたちや保護者の方々にも改めて交通安全への意識を高めてもらえれば」と語った。

  □     □

■太地町



 太地町では、町教育委員長室で清水副支部長が宇佐川彰男教育長に、児童16人分のランドセルカバーと園児10人分のミニ巾着を手渡した。

 宇佐川教育長は「子どもたち皆が喜んでくれるでしょう。交通安全を意識し、楽しく通園、通学してくれたらうれしい」と感謝した。清水副支部長は「不慣れな新しい通学路で、これを付けていれば新入生ということが一目で分かり、周囲の注意を促せる。今後も事故のないことを願い活動を続けていく」と話していた。

(2020年3月26日付紙面より)

清水重延副支部長(左)から贈呈を受ける岡田秀洋教育長=24日、那智勝浦町教育委員会(県交通安全協会新宮支部提供)
贈呈式で清水副支部長(左)と宇佐川彰男教育長=同日、太地町教育委員会
2020年03月26日
18 ピンクパンサーが見頃
 花てまりの会が花壇整備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の花づくりボランティアで構成される「花てまりの会」(おお木博子会長、会員26人)は24日、同町浜ノ宮のシンボルパーク跡地(那智勝浦町海浜公園)にある花壇の整備を実施した。今週いっぱいまでピンクパンサー(シレネ・カロリニアナ)が見頃だという。そのほかにもクリサンセマムやチューリップがきれいな花を咲かせている。

 同会は観光客や住民らに花を楽しんでもらい、町のPRや活性化に寄与するために町内8カ所の花壇整備に取り組んでいる。

 この日は参加した9人が、草むしりや花がら摘みに汗を流した。同会によると、にぎわい市場前や足湯周辺の花壇のピンクパンサーやフリージア、シバザクラ、斑入りニチニチソウも見頃とのこと。シンボルパーク跡地では5月にメランポジウムやセンニチコウの植え付けを行う予定。

 おお木会長は「『花がきれい』とお褒めの言葉や声掛けをしていただくことが増えたので励みになっている。主役の花に目がいくように整備をしています。今後も会員の皆さんと共にいろいろなことに挑戦したい」と語った。

(2020年3月26日付紙面より)

※ おお木博子会長の「おお」は、左側が「羽」の下に「令」、右側が「寛」

「花てまりの会」の皆さん=24日、那智勝浦町のシンボルパーク跡地
観光客を迎えるにぎわい市場前の花壇
2020年03月26日
19 新学期に期待膨らませ  小中学校で一斉に修了式  (熊野市・南牟婁郡 )
2020年03月26日
20 87人から111通の応募  みらい健康マイレージ  (紀宝町 )
2020年03月26日
21 通知票など受け取る  新宮市内小中学校で修了式  
2020年03月26日
22 全議案可決し閉会  新宮市議会3月定例会  
2020年03月26日
23 ヨウコウザクラ見頃に  ピーアップシングウ  (新宮市 )
2020年03月26日
24 園児10人が証書受け取る  新木保育園で卒園式  (新宮市 )
2020年03月26日
25 園児50人が新たな一歩  保育所・こども園で卒園式  (那智勝浦町 )
2020年03月26日
26 総合優勝は小杉裕通さん  紀州愛蘭会の春蘭展示会  (新宮市 )
2020年03月26日
27 太地町の人事異動   
2020年03月26日
28 一般職42人の人事異動 観光振興や防災体制強化 (那智勝浦町)
2020年03月26日
29 タイプ木の誘導看板完成  高池小6年生の卒業制作  (古座川町 )
2020年03月26日
30 3月定例会一般質問③  古座川町議会  
2020年03月26日
31 淡佐口三好さんの長寿喜ぶ  西前啓市町長が百歳祝い  (古座川町 )
2020年03月26日
32 お悔やみ情報
  
2020年03月25日
33 休園前の学舎巣立つ
 王子幼稚園で卒園式  (新宮市 )

 今月末で休園が決定している新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長)で24日、卒園式が開かれた。園児11人(男8、女3)は職員や保護者から祝福され通い慣れた学舎を巣立ち、新たな一歩を踏み出した。園児らは保護者に対し、「お父さん、お母さん、今まで育ててくれてありがとうございました。1年生になっても頑張ります」と感謝を述べ、手作りのメッセージカードと歌を贈った。

  □     □

■沿革や主な行事など



 1958(昭和33)年に誕生した王子幼稚園。ピーク時の79年には138人もの園児が在園し、子どもたちの元気な声が周辺地域を明るくしていた。

 83(昭和58)年に初めて入園者が100人を切り、微増微減が続いた。その後も少子化や保護者の働き方、生活環境などの変化もあり、入園児数は減少傾向へ。新年度の入園希望者がおらず、休園する運びとなった。

 同園所蔵の資料から主な行事を振り返ると▽69(昭和44)年9月の始業式ではプレハブ園舎を使用▽74(昭和49)年、王子小学校のマラソン大会に初参加▽同年8月プレハブ園舎取り壊し作業が開始され、王子青年会が奉仕で備品類を小学校へ運搬▽80(昭和55)年3月、太地町のくじらの博物館と植物園への卒園遠足▽93(平成5)年3月に新園舎竣工(しゅんこう)式、園児も出席▽2009(平成21)年6月、お茶ごっこ▽15(平成27)年3月、国体選手のなぎなた演技を見学▽18(平成30)年11月、焼き芋パーティー―など。

  □     □

■山本園長の思い



 同園では17(平成29)年度から同小の校長が園長を兼任することとなり、畑下圭喜・元校長が園長を務め、18(平成30)年度から山本園長が引き継いだ。

 山本園長は「児童にとっても、園児と交流することは多くのことを学ぶ良い機会になっていた。休園は大きな損失の一つ。遊びの中で学習していく幼稚園の姿は小学校にはない学びであり、私も勉強になった」。

 「卒園生の方々やご家族が幼稚園の良さを地域に伝えていただけたらありがたい。園児が増え、再園することを強く願っています」と話した。

 卒園する園児たちに対しては「素直に喜び、積極的な姿に元気をたくさんもらった。幼稚園で学んだことを小学校でも生かして、何事にも興味を持って取り組む姿勢を続けてほしい」と語った。

(2020年3月25日付紙面より)

さまざまな思いを胸に卒園する園児ら=24日、新宮市立王子幼稚園
修了証書を受け取った
2020年03月25日
34 美しい海岸よみがえる
 「宇久井海と森の自然塾」が地玉の浜清掃  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町宇久井半島の自然保全活動を続ける宇久井海と森の自然塾運営協議会(玉置之一会長)は22日、同半島の地玉(じごく)の浜海岸で漂着物を取り除く清掃活動を実施し、会員ら45人が汗を流した。

 毎年この時期に実施する恒例作業。宇久井ビジターセンターから徒歩約20分の磯場には、台風など高波で打ち上げられた多くの漂着物があり、ごみの種別もペットボトル、空き缶、空き瓶、スプレー缶、ロープ、漁の浮きに使われた発泡スチロールなどさまざま。町指定ごみ袋で分別回収し、大きな流木は、のこぎりやチェーンソーで小さく切断して処分した。タイヤ4本も回収した。自然塾会員の西垣内茂さんは「大きなごみや外国製のペットボトルは昨年より減ったが、細かなごみやプラスチックごみがこんなに多いとは」と驚いていた。

 作業にはNPO大杉谷自然学校、休暇村南紀勝浦、那智宇久井郵便局からも応援に駆け付け、地道な手作業ながら海岸は見違えるほどきれいになった。

 ボランティア参加の40代女性=同町天満=は「時々ここへ遊びに来るが、ごみの量は気になっていた。これだけの人数だと片付くのも早い」と感心していた。ボランティアには中学生と高校生の2人も参加した。

 昼食時にはこの海岸でとれたフノリのみそ汁と、海岸で花開くハマダイコンが作業の疲れを癒やした。

(2020年3月25日付紙面より)

海岸の清掃作業に取り組む=22日、那智勝浦町宇久井の地玉の浜
2020年03月25日
35 「ちのと」の眺望に親しむ
 田並のさくら遠足2020  (串本町 )

 串本町田並にある田並劇場が20日、イベント「田並のさくら遠足2020」を開き事前に申し込んだ24人をクマノザクラ眺望の名所「ちのと」へといざなった。

 同劇場を営む林憲昭さん・澄蓮さん家族が地元住民から教わり、毎年訪れて愛(め)でている「ちのと」の山桜。その眺望場所一帯は山が深く切れ込み、山腹にある山桜の花盛りが一望できる景観に親しむ事ができる。

 今時期に咲いているのはクマノザクラではないかと直感した澄蓮さんは、基本野生種としてにわかな話題になった2年前に古座川町長追在住の樹木医・矢倉寛之さんに相談。期待通りの答えを得て、以降「ちのと」を広く紹介したいという思いで前年度からこのイベントに取り組むようになった。

 当日は同劇場へ集合し、案内役の矢倉さんも合流。田並川沿いの田並上集落奥まで車で移動し、その先は歩いて約1・4㌔先にある「ちのと」の眺望場所を目指した。道中に点々と自生するクマノザクラを間近に観察し、矢倉さんは自身の研究の経緯や分類学の視点、クマノザクラの花序の特色や同定時に注目する部分などを解説。お気に入りの一本を見つけてよく観察しほかのクマノザクラなどとの違いを確かめながら理解を深める筋道を立てて関心を促した。

 眺望場所に到着後は、古田にある農家カフェ「つくる」の仕出し弁当を味わいながら小休憩。林夫妻によるワークショップも体験して折り返し、同劇場へ戻って解散した。

(2020年3月25日付紙面より)

「ちのと」の山桜の眺望に親しむ参加者ら=20日、串本町田並上
道中のクマノザクラを観察しながら矢倉寛之さんの解説を受ける
2020年03月25日
36 「自分たちでできることから」 各事業所に手作りマスク配布 (美熊野福祉会)

 社会福祉法人美熊野福祉会(森常夫理事長)は19日、各事業所(杉の郷、杉の郷えぼし寮、虹、ゆず、ワークランドそら、法人本部)の職員らに手作りマスクを配布した。職員や地域ボランティアが新型コロナウイルスなどの感染症予防のために308枚を制作。色とりどりの手作りマスクが、各事業所に明るい風を吹き込んでいる。

 同法人では現在、マスクやアルコール消毒液を全体に供給しており、業者にも発注済みとのことだが、今後のマスク不足に備え、このほど職員と10人の地域ボランティアにマスクの制作を依頼した。マスクの着用徹底により、利用者や来客の健康や不安払拭(ふっしょく)に最大限の注意を払っている。

 手作りマスクの利用は「待っているより自分たちにできることをやろう」という思いによるもの。橋上慶一・本部事務局長は「手作りマスクは職員やボランティアの皆さんが、善意で1枚1枚一生懸命縫い上げてくださったもの。大切に使わせていただいています」と感謝を示す。

 同法人の障害者自立支援施設「ワークランドそら」が運営する「cafeそら」(新宮市佐野)では、玄関に消毒液を設置。手作りマスクを着けた職員、利用者らが調理や接客に当たっている。橋上事務局長は「最善の策を取っています。ぜひ、多くの方々に安心してご来店いただき、楽しい食事の時間を過ごしてほしい」と願いを込めた。

(2020年3月25日付紙面より)

手作りマスクを着けて業務に当たる=23日、新宮市佐野のcafeそら
職員やボランティアによる色とりどりの手作りマスク
2020年03月25日
37 南紀園の規約改正めぐり  3月議会定例会  (新宮市議会 )
2020年03月25日
38 県企業への影響9割超に  第2回新型コロナアンケート  (和歌山県 )
2020年03月25日
39 ミツバツツジを植樹  新宮港振興会が「緑の募金」事業で  (新宮市 )
2020年03月25日
40 異動規模は例年並み  新宮・東牟婁地方関係の人事  (和歌山県 )
2020年03月25日
41 他に先駆けて開花進む  一枚岩のソメイヨシノ  (古座川町 )
2020年03月25日
42 3月定例会一般質問②  古座川町議会  
2020年03月25日
43 紀宝町人事異動   
2020年03月25日
44 1年生になっても頑張ります  うどの幼稚園で卒園式  (紀宝町 )
2020年03月25日
45 お悔やみ情報
  
2020年03月20日
46 思い出を胸に巣立つ
 新宮市や那智勝浦町などの小学校で  (卒業式 )

 新宮市と那智勝浦町の各小学校で19日、卒業式が行われた。児童たちは校長から卒業証書を受け取り、思い出が詰まった母校を巣立っていった。北山村では北山小学校の3人が卒業した。今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から各校ではマスク着用の上、規模を縮小するなどして実施した。

  □     □

■新宮市



 新宮市では神倉99人、王子ヶ浜48人、三輪崎72人、高田3人、熊野川14人の計236人が卒業した。三輪崎小では芝﨑勝善校長が一人一人に卒業証書を手渡して、最上級生として自覚ある行動とパワーで下級生をリードしてくれたと語り、「人と人が共に生きる社会で大切なものの一つがあいさつです。これから進むそれぞれの中学校で不安なこともあると思いますが、『笑顔であいさつ』を忘れず、夢に向かって進んでください」と送り出した。

 全員で「旅立ちの日に」を合唱した後、卒業生代表の福田美心(みこ)さんが教職員や学校関係者、保護者らに感謝の気持ちを伝え、「これから私たちは夢に向かって歩んでいきます。小学校で学んだことを胸に刻み、力強く生きていきます」と別れの言葉を述べた。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では勝浦45人、宇久井33人、下里12人、市野々4人、色川3人の計97人が卒業。宇久井小では山本健策校長が卒業証書を手渡し、卒業生の頑張りをたたえた。課題に対する集中力の高さ、下級生への素晴らしい接し方など担任教職員の言葉を紹介し、「つらいことがあっても、おなかいっぱいご飯を食べて、寝て、力をためて、何度でも挑戦する。君たちならできるはず。活躍を祈っています」とエールを送った。

 卒業生は全員で答辞を読み、教職員や給食調理員、子ども見守り隊、保護者など、学校生活を支えてくれた多くの人に感謝した。「真っすぐ前を向き、希望を胸に夢に向かって一歩一歩歩んでいきます」と結び、「旅立ちの日に」を合唱。保護者たちはわが子の姿をカメラに収め、涙を浮かべていた。

 23日(月)には太田小学校(尾﨑卓子校長)の6年生5人が卒業式を迎える。

(2020年3月20日付紙面より)

拍手で迎えられ入場する児童たち=19日、新宮市立三輪崎小学校
卒業証書を受け取る児童=同日、那智勝浦町立宇久井小学校
2020年03月20日
47 乗組員や観光客に対応
 勝浦漁港公衆トイレ供用開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は今年2月末に同町築地の勝浦漁港に完成した勝浦漁港公衆トイレなどの利用を19日正午に開始した。船員専用浴室など、設備が充実したトイレ施設は同漁港に寄港するマグロ漁船の乗組員(船員)や、観光客らの利用に向けて建設された。

 町によると、これまでは同漁港に隣接するにぎわい市場にはトイレはなく、その近くにある足湯施設「海の湯」のトイレのみだった。また、乗組員用のシャワー室も新冷蔵庫施設建設のため撤去。浴場を無料開放していた勝浦シーハウス熊野灘も営業時間帯のみの利用だったため、深夜や早朝に寄港する乗組員にとっては利用しづらい状況にあったという。

 トイレ施設の建設は、観光客の利便性向上とマグロ漁船乗組員へのサービスの一環。建築面積は68・14平方㍍。▽男子トイレ(大便器1基、小便器2基)▽女子トイレ(大便器2基)▽多目的トイレ(大便器1基、オストメイト、ベビーチェア、おむつ替えシート)―が設置されており、5台分の専用駐車場もある。

 水揚げなど同漁港に寄港した乗組員が24時間利用できる浴室にはシャワー室が3室、浴室が1室あり、ドライヤーやロッカー、シャンプー、リンス、ボディソープも完備。最も多いインドネシアの乗組員に対応した看板も設置している。設計監理費含め建設費は約4260万円。隣接のにぎわい市場や足湯施設らと統一感を持たせたデザインとなっている。

 担当する農林水産課は「多くの乗組員の皆さまが那智勝浦町へ来ていただけるようにシャワーなどを整備させていただいた。トイレについても観光客や一般の方々に利用していただけたら」と語った。

(2020年3月20日付紙面より)

公衆トイレなどの利用が開始された=19日、那智勝浦町の勝浦漁港
設備が充実したトイレ
船員専用の浴室
2020年03月20日
48 感謝と決意掲げて巣立つ 町立小学校一斉に卒業式 (串本町・古座川町)

 串本町や古座川町の小学校が19日、新型コロナウイルスの感染防止策を講じて一斉に卒業式を営んだ。串本町では119人(男子67、女子52)、古座川町では14人(男子9、女子5)が卒業証書の授与を受け、感謝や決意を掲げて巣立ちの時を迎えた。

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)は同町中央公民館で同式を営み、在校生代表の5年生と教職員、家族が見守る中で6年生11人(男子7、女子4)が卒業証書の授与を受けた。大畑校長は将来の夢やこれから取り組みたいことにコツコツと努力して頑張ること、そして詩「赤い花白い花」を紹介して自分らしく周りの人の事も考えられる人になってほしいと11人の今後に願った。

 5年生は11人への憧れの思いを明かしつつ「友達を大切にして勉強や運動に頑張ってほしい」と送る言葉を寄せ、11人は在校生への思いや先生ら学校職員や家族への感謝を示して「中学校に行っても小学校での学びを忘れず新しい友達とも仲良くして頑張る」と決意を掲げた。児童はそれぞれの思いを歌に乗せて交わし合って、別れの節目をつけた。

 他の小学校の卒業生数は▽明神小1人▽三尾川小2人▽串本小27人▽橋杭小5人▽潮岬小37人▽出雲小4人▽串本西小16人▽大島小7人▽西向小8人▽古座小12人▽田原小3人―となっている。

(2020年3月20日付紙面より)

感謝と決意を掲げて卒業の時を迎える6年生(古座川町立高池小学校提供)
2020年03月20日
49 ご祭神の案内板を設置
 熊野速玉大社  

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)はこのほど、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ、イザナギノミコト)、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ、イザナミノミコト)をはじめとした十二柱のご祭神の拝殿に案内板を設置した=写真。

 案内板の設置は昨年の暮れ。社務所に「どこにどの神様が祭られているのか」といった質問が多く寄せられていたことから設置に至ったという。案内板には神々の名前のほかにも、簡単な説明文も添えられている。

 同大社によると、新型コロナウイルス感染症の影響で3月上旬をピークに参拝客が激減したとしながらも「最近では少しずつ参拝者数も増え、意識的には次の段階に来たと感じます」。「よみがえりの地・熊野」をPRすることによって、地域活性化に寄与することができればと話していた。

  □     □

■4月3日にさくら祭り

 同大社境内で4月3日(金)午前11時から、「新宮神社例祭・さくら祭り」を斎行する。例年は祭典終了後に餅まきを実施していたが、今年は新型コロナウイルス感染症予防の観点から、正午より餅を配布する。

(2020年3月20日付紙面より)


2020年03月20日
50 危機関連保証が発動  中小企業に金融支援  (和歌山県 )
2020年03月20日
51 住宅地、商業地とも下落  和歌山、三重県地価公示  
2020年03月20日
52 新型コロナや町長の方針など議論  那智勝浦町議会一般質問①  
2020年03月20日
53 適正な衛生管理に向け  6月からHACCP制度化  (新宮食品衛生協会 )
2020年03月20日
54 4月1日付人事異動を内示①  行政職とこども園・保育所職  (串本町 )
2020年03月20日
55 小学校での夢や目標を発表  5歳児9人のお別れ会  (成川保 )
2020年03月20日
56 児童94人が学びや巣立つ  全5小学校で卒業式  (紀宝町 )
2020年03月20日
57 お悔やみ情報
  
2020年03月14日
58 「いつか笑顔で開催を」
 恒例演奏会、中止の判断  (新宮高校吹奏楽部 )

 和歌山県立新宮高校(前田成穂校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問、山門由奈部長)は、世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、22日(日)に同校体育館で開催を予定していた「第39回定期演奏会」を中止すると決定した。

 同校吹奏楽部は、コンクールやコンテストに出場するほか、イベントへの参加や小学校訪問演奏などを通して演奏活動を行っている。この時季恒例の定期演奏会は、趣向を凝らしたステージを一目見ようと保護者や地域住民、吹奏楽ファンなどが多数訪れる人気の催し。卒業生の引退セレモニーとしても位置付けられている。

 感染症拡大防止に向け、各地の小・中・高等学校で臨時休校措置が取られる中、同校では2月28日に急きょ卒業証書授与式を実施。見送る在校生、巣立ちを祝う保護者や来賓がいないばかりか、入場曲もない、校歌斉唱もない、「音のない」卒業式となった。

 亀谷顧問や部員らは、世界的な社会混乱の中、「少しでも明るい話題を提供できれば」との思いから状況が好転することを期待し準備を進めてきた。臨時休校に入り、クラブ活動が休止になってからは「卒業生を送り出したい」との思いから、山門部長や副部長らと電話やメールで連絡を取り合い「規模の縮小はやむを得ない。しかし開催を目標に、前向きに準備を」と打ち合わせを続けたという。

 中止の判断は、今月11日に決定した春の選抜高校野球中止と、世界保健機関(WHO)のパンデミック宣言を受けたもの。亀谷顧問は、決定は人命を最優先に判断したもので仕方がないとしながらも「みんな頑張って練習してきた。卒業生に最後の見せ場をつくってあげられなかったことが悔やまれる」と苦しい胸の内を明かす。

 卒業生や各パートの紹介、演奏会の曲目や演目などを盛り込んだ自信作のパンフレットと消化しきれない思い出だけが残った。パンフレットに関しては、状況の改善が見込まれる4月以降に希望者に配布するという。

 亀谷顧問は「いつの日か笑顔で演奏会を開催することができれば」と、感染症の終息と社会的混乱の収束に期待を寄せた。

(2020年3月14日付紙面より)

あえなく中止となった定期演奏会を周知するポスター
2020年03月14日
59 秋に地域保健福祉セ内へ
 図書館が来年度に仮移転  (串本町 )

 串本町図書館が今年の秋に地域保健福祉センターへ仮移転する。同町は来年度当初予算で移転改修事業費3840万円を計上し、同町議会3月定例会は12日の本会議で承認。所管する同町教育委員会教育課は来年度早々に同センター内の改修工事の入札をし、年末の現施設敷地返還を間に合わせるとしている。

 同館は現在、串本小学校の北隣にある旧園舎を利用する形で開館している。敷地は借地で年末に返還期限を迎えるため、同町はかねて適した本移転先を模索してきたが現時点でめどが立たず。南海トラフを震源とする大地震に伴う津波の到達が懸念されるものの、利便性を過度に損なうことがなく、すでにバリアフリー済みで改修経費も抑えられる同センターに仮移転して返還を間に合わせることとした。

 本年度中に仕上がる設計では、同センター1階のロビーと食堂を図書館フロアとして確保しているそう。年末の返還期限から逆算して4月に改修工事の入札をして着手。9月ごろに引っ越しを始め、完了次第現施設を解体撤去して敷地を所有者に返す流れで進める。引っ越しは1カ月前後を要するとし、この間は休業とし利用者に理解と協力を呼び掛けるという。

 南海トラフ巨大地震を前提にした同町津波ハザードマップにおける地域保健福祉センターの津波浸水深は5~10㍍。同じく県津波災害警戒区域図における同センターの津波浸水深は約6㍍で、現施設も約3㍍となっている。今回の仮移転では浸水の懸念が拭い去れないため、被災による損失が許されない貴重な蔵書は仮移転を機に高台にある空き施設で一時保管し、その他の蔵書を同センター内に並べて閲覧や貸し出しに資することを考えているという。

 同課は「新庁舎、こども園、統合小と大きな事業が続く中、図書館もと言い出しにくいのが実情。移転後は町立体育館や文化センターなどと共用する駐車場が使えて、今以上に利用しやすくなる」と話し、仮移転後の利用の活発化を期待しながら来年度の仮移転を見据えている。

(2020年3月14日付紙面より)

仮移転先の地域保健福祉センター=11日、串本町串本
現施設。年末までに更地にして敷地を所有者に返還するという
2020年03月14日
60 災害時の役割を話し合う
 紀宝町でボラコ養成講座  

 2011年の紀伊半島大水害の際、2週間にわたり紀宝町で災害ボランティアセンターの活動に携わった県社会福祉協議会の山口訓広さんが12日、町福祉センターで講演した。昨年10月の台風19号で被害を受けた栃木市での活動を振り返り「社協は地域とのつながりが強み。被害を知ってもらうことも大切」と伝えた。

 14人が参加した第6期災害ボランティアコーディネーター(ボラコ)養成講座の第4回講座で、山口さんは台風被害の概要を説明。12日に関東地方を通過し、全国で死者約100人、負傷者約400人、全壊家屋約3300棟などの被害があった。

 栃木市では床上・床下浸水が計7583棟あり、山口さんは23日から1週間、市災害ボランティアセンターで運営支援に取り組んだ。「受付や現地調査など、その地域に応じたルールで活動した」などと話し、泥出し作業や運営支援など活動の様子を写真で紹介した。

 「運営支援を通してスピード感や柔軟性、地域とのつながり、情報発信などの課題が見つかった」と問題提起。支援現場を想定し、参加者は「ボランティアが来ない、連絡が取れない」など住民の声にどう対応するかグループで考えた。

 各グループからは「災害範囲が広く、ニーズが多くて優先順位をつけてしまうと思う」「被災者にニーズが変わっていないか確認する必要がある」などの意見があった。

(2020年3月14日付紙面より)

コーディネーターの役割を話し合う参加者=12日、紀宝町福祉センター
2020年03月14日
61 串本JFCが優勝
 第1回Kスポーツカップ  
2020年03月14日
62 串本JFCが関西大会へ
 JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN関西和歌山県大会  
2020年03月14日
63 電子看板導入見合わせ  総務建設委員会でコロナ対策など  (新宮市議会 )
2020年03月14日
64 最終日に1人登壇  新宮市議会一般質問③  
2020年03月14日
65 ロケットやDMOなど議論  令和2年度一般会計予算案可決  (那智勝浦町議会 )
2020年03月14日
66 次期町長選への立候補表明  町議会議員の橋本尚視氏  (古座川町 )
2020年03月14日
67 特殊詐欺を未然に  コンビニ勤務の2人に感謝状  (熊野警察署 )
2020年03月14日
68 新宮、串本署長が交代  和歌山県警春の人事異動  
2020年03月14日
69 お悔やみ情報
  
2020年03月11日
70 心一つに新型コロナ終息祈る 熊野本宮大社で祈願祭 (田辺市)

 国内外で感染が広がる新型コロナウイルスの終息を願う祈願祭が10日、田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で営まれた。一日も早い終息とともに感染者の回復を祈って神事を執り行い、疫病の平癒に効果があると伝わるお札「熊野牛王神符(くまのごおうしんぷ)」を頒布した。

 雨の中、熊野本宮観光協会、同町商工会、田辺市熊野ツーリズムビューローなどをはじめとした行政観光関係者らや同大社氏子総代会、敬神婦人会、氏子青年会ら計27人が参列。ご神体に息が掛からないよう神職が着用する奉書紙(ほうしょし)と麻緒(あさお)のマスクを着けて神事に臨んだ。

 厳粛な雰囲気の中、大祓(おおはらえ)太鼓による祈とうに続き、九鬼宮司が祝詞を奏上。参列者が玉串をささげた。

 熊野本宮観光協会の名渕敬会長は「町内の観光宿泊施設では、1~3月で4、5割がキャンセルになった。4、5月も平年の2、3割の予約しかない。一番つらいのは、いつまでこの状態が続くか分からないこと。一刻も早く普通の生活に戻りたい」と苦しい心情を語った。

 九鬼宮司は「平安時代に疫病がはやり、浄土信仰が大きく興って熊野詣でへという流れができた。お渡しした牛王神符は古来よりさまざまな病をはらいのけるといわれている。願いを書き入れ、神棚もしくは目線の高い位置に納めて、終息に向け皆さんの心を一つにしてほしい」と呼び掛けた。

(2020年3月11日付紙面より)

マスク姿で祈りをささげる参列者=10日、田辺市の熊野本宮大社
2020年03月11日
71 公立高校で入学試験
 合格発表は18日  (和歌山県 )

 和歌山県内の公立高校で10日、一般選抜入学試験とスポーツ推薦の学力検査があった。スポーツ推薦の実技検査、一般推薦の面接は11日(水)に実施される。

 県立新宮高校では、各教室に集まった受験生たちが点呼や諸注意を受け、午前9時25分から試験が始まった。午前は国語、社会、数学の3科目、昼食を挟んで午後は理科、外国語(英語)の順で試験に挑んだ。

 合格発表は18日(水)午前10時に各校で一斉に掲示されるが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、可能な限り受験者や中学校関係者用に設けられた県ホームページでの確認を呼び掛けている。追募集の出願受け付けは24日(火)で学力検査は26日(木)。

(2020年3月11日付紙面より)

諸注意を受ける受験生たち=10日、新宮市神倉の県立新宮高校
2020年03月11日
72 4月めどに入所者移転
 にしき園本館改築完了  (串本福祉会 )

 串本町二色にある社会福祉法人串本福祉会(和田利文理事長)の特別養護老人ホームにしき園(和田𠮷男施設長)本館の改築工事が2月末に完了した。

 園名を掲げる塔屋が印象的な本館は1986年10月に運用が始まり、現在34年目。鉄筋コンクリート造2階建てで50床を有するが、県が近年に発表した南海トラフを震源とする大地震に伴う最大の津波浸水想定で2階までつかることが懸案事項となり、利用者を確実に守るという観点から今回の改築に踏み切るに至った。

 工事はおととしの12月21日、現施設の隣に追加分の建設用地を確保して始まった。現本館を部分的に解体して建設用地を広げつつ、約14カ月越しで鉄筋コンクリート造4階建ての改築部分が形となった。2階と3階を入所フロア(現本館の50床を許容)とし、2階のフロア高を津波が届かない高さにしているのが特色。1階は入所者全員を許容できる大ホールなど日常活動や事務の機能、4階はフロア全面でなく部分的に建屋を設けて浸水が許されない発電機などを配置し、屋外となっている部分も利用できる構成になっている。万が一津波が敷地に達しても入所者の命を守り、後に孤立しても当面の機能維持ができる環境が今回の改築で整ったという。

 当初は今月4日に新施設の竣工(しゅんこう)式を営んで祝う計画だったが、時期的な感染予防の観点で急きょ規模を縮小し施工業者と工事の節目をつけるにとどめた。和田施設長は「敷地近隣の道路など被災に伴う孤立をどう乗り切るかなど考えるべき課題は山積しているが、まずは想定される最悪の状況でも入所する皆さまと職員の命を守る状況が整ったと一安心している。特養として若干手直ししておきたい部分もあるので急ぎその作業を進め、4月上旬をめどに入所者に移ってもらえるようにしたい」と話している。

 現本館の残った部分は経過年数的にまだ使える点も踏まえ、同園新館~在宅福祉総合センターにしき園と改築部分を連絡するため当面残す考え。現本館の主要機能を改築部分に移した後に空く部分の活用も、今後検討していくという。

(2020年3月11日付紙面より)

このほど工事が完了したにしき園本館の改築部分=3日、串本町二色
2020年03月11日
73 2月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2020年03月11日
74 クローバーD・A優勝 春季ソフトバレー大会 (那智勝浦町)
2020年03月11日
75 3大会で成績収める
 空手道・拳武館新宮道場  
2020年03月11日
76 新型コロナについての対応  町内施設や催しなど  (那智勝浦町 )
2020年03月11日
77 親子で一緒に花を飾る  天満保でお別れ茶話会  (那智勝浦町 )
2020年03月11日
78 卒業遠足で平見公園へ  勝浦認定こども園  (那智勝浦町 )
2020年03月11日
79 体を動かし発想力など養う  正明保で親子リトミック  (新宮市 )
2020年03月11日
80 家庭でできる作り方体験  中央公民館でパン教室  (古座川町 )
2020年03月11日
81 卒業25周年記念して寄付  串本中平成6年度卒業生  
2020年03月11日
82 議員2人に全国表彰伝達  在職15年など区分満たす  (串本町議会 )
2020年03月11日
83 新型コロナ対応タイムライン  紀宝町が早期の策定目指す  
2020年03月11日
84 4月から代替地区画を分譲  紀宝町議会一般質問㊤  
2020年03月11日
85 室内でできるトレーニング  体を動かし健康維持を  
2020年03月11日
86 三軒一高氏が出馬表明  漁協幹部らが5期目要請  (太地町長選 )
2020年03月11日
87 お悔やみ情報