ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:67件の記事がありました
【検索ステータス】 
2022年09月29日
1 「交通ルール守って」
 新翔高で生徒らが啓発活動  (新宮市 )

 「秋の全国交通安全運動」(21~30日)期間中の28日朝、新宮市の県立新翔高校(藤田勝範校長)の校門前で交通ルールの順守などを呼びかける啓発活動が行われた。新宮警察署や藤田校長、同署から「自転車マナーアップ推進リーダー」に委嘱されている「新翔地域未来づくりプロジェクトチーム」のメンバーらが参加し、登校中の生徒らに自転車・歩行者マナー向上などを訴えた。

 同推進リーダーは道路交通法の改正による自転車運転者講習制度の施行を受け、2015(平成27)年に県内で初めて実施。校内での自転車の交通マナーの向上や「自転車安全利用五則」の周知、若者の交通安全活動への参画などを主導し事故防止を図ることを目的としている。

 今年は吹奏楽部とプロジェクトチームが推進リーダーとして委嘱されており、朝のあいさつ運動を通じて登校時の自転車・歩行者マナー向上や「自転車安全利用五則」の周知を図っている。

 なお、同署と推進リーダーらは23日、同市佐野のコメリパワー新宮店で自転車利用者らに対する街頭啓発を予定していたが、荒天に見舞われ計画を断念していた。

 この日、正門前に集合したメンバーや教員らは交通安全を呼びかけるたすきをかけ、あいさつをしながら啓発物資を手渡した。

 藤田校長は「生徒たちが率先して啓発を行ってくれる姿は頼もしい限り。大人だけではなく、同じ年代の人からのあいさつや声かけは受け入れやすいと思う」と話していた。

(2022年9月29日付紙面より)

登校する生徒らに交通安全を呼びかけた=28日、新宮市の県立新翔高校
2022年09月29日
2 大畑覚氏、3選果たす
 2期連続の無投票当選  (御浜町長選 )

 任期満了(10月9日)に伴う御浜町長選挙が27日に告示され、現職の大畑覚氏(71)=無所属=のほかに立候補の届け出がなく、2期連続の無投票で大畑氏が3選を果たした。

 同日午前9時に出陣式を行った大畑氏は、選挙カーで町内を巡った。午後5時前、選挙事務所に戻り、同5時の立候補届け出の締め切りで他の候補がないことを確認。

 妻の良子さん(71)、長男の真介さん(46)らと万歳三唱し、花束を受け取った。近隣市町の首長、県議、御浜町議らも駆け付け、支持者と喜びを分かち合った。

 大畑氏は「自分の信念で町政をもう1期進めさせていただきたいとの思いで立候補した。厳しい4年間になると思うが、あと4年間、政策を進めていきたい」と決意を示した。

 2期8年の実績を基に3期目は、第6次御浜町総合計画(前期基本計画)に示された三つの重点プロジェクト▽暮らしに穏やかさを感じる「安全・安心の確保」▽暮らしの活力を生み出す「地域経済の活性化」▽暮らしを未来につなげる「人口減少への挑戦」―に取り組む。「安全安心、地域経済の活性化、人口減対策の三つを中心に施策を展開したい。オール御浜で次世代につなぐまちづくりをキーワードに、全ての施策を次世代につなげたい」と述べた。

(2022年9月29日付紙面より)

妻・良子さん、長男・真介さんと当選を喜ぶ大畑覚氏(中)=27日、御浜町下市木
2022年09月29日
3 谷口さんが世界一周の体験伝える
 公民館の歴史・自然講座  (太地町 )

 太地町公民館で22日、生涯学習講座歴史・自然講座「世界一周のお話会~旅の報告会~」があり、約20人が参加した。那智勝浦町の集落支援員・谷口真実さんが講師を務め、自身が2015年から18年まで世界を旅した際の体験談などを講演した。

 同町公民館主催の取り組みで、革細工やヨガなどの「一般講座」と町の歴史・文化・自然を学ぶ「歴史・自然講座」を展開している。

 谷口さんは母の影響で世界に興味が湧いたとし、高校時代から海外ボランティアなどに参加。その際に言葉の壁を超える友人ができ、生活の違いなどを新たに感じ取ったという。社会人になり、働いて貯金に励んで、世界一周の旅へと出発した。

 自身はリュックサックを背負って旅をするバックパッカーであったとし、メインバッグやサブバッグに加え、防犯上の観点から貴重品などを収納したマネーベルトや靴の中に米ドルを隠していたと話した。

 旅の際は「ドミトリールームなど町一番安い宿に宿泊、野宿もある」「移動は公共交通機関や徒歩、ヒッチハイク」「現金は全て持ち歩かず、各国のATMを利用する」などを徹底したと述べた。

 旅の気づきや出来事について▽エチオピアは世界と7年遅れていて、現在は2015年▽現地の民族の現状や事実▽宿代支払い後、理不尽な理由で宿を追い出された▽発砲や竜巻に遭遇した▽資金が尽きて、ワーキングホリデーで資金を蓄えた―などを紹介し、当時の日記も読み上げた。

 谷口さんは「旅は楽しいだけでなく常に、自分の命や貴重品を守りながら、寝る場所や移動手段を考えなくてはいけない。危険な目にも遭った」。

 旅の醍醐味(だいごみ)は「人との出会い」だとし、イランやコロンビア、オーストラリアなどで出会った人々との思い出を語った。また、帰国したい思いに駆られた時期があったとし、その際に作曲した「Perfect Light」を熱唱。拍手が送られた。

 谷口さんは「旅をしたことに後悔はない。送り出してくれた両親に感謝している。楽しいこともつらかったことも、私の経験となっている。日々も人生の旅、どこにいても、何をしていても旅の途中。私も皆さんも人生の旅を楽しんでいけたら」と締めくくった。

 質疑応答では参加者から、旅の内容や疑問点、食事などについて、多くの質問があった。

(2022年9月29日付紙面より)

世界一周の旅の体験談を聞く参加者=22日、太地町公民館
谷口真実さん
2022年09月29日
4 目指した実り一丸で収穫
 明神小が大柳区で稲刈り  (古座川町 )

 古座川町立明神小学校(濵地久夫校長、児童11人)が26日、大柳区内で稲刈りに取り組んだ。

 北裏説朗区長の協力でおととしから始まった稲作体験の一環。北裏区長は本年度も広さ約2㌃の水田を提供して同体験を支援していて、児童は代かき直後の水田で泥遊びを体験させてもらった後に一丸でもち米「ヒデコモチ」の苗を田植えし、収穫を目指してきた。

 新型コロナウイルスの情勢でおととしは田植えこそできなかったものの稲刈りは体験したため、今回は3回目の実施。北裏区長から鎌で刈る方法を教わった児童は横一線で時間が許す限りのこぎり鎌で手刈りをし、残りは5、6年生と濵地校長が稲刈り機で刈り取った。

 手刈りした分はあらかじめたたいてほぐしたわらで4株ずつ束にし、5、6年生と北裏区長で組んださがりに掛けるところまで経験してこの日の作業を終えた。今後はイネがほどよく乾くのを見計らって足踏み式やコンバインによる脱穀も体験するそう。採れた米は3学期の給食の食材にし、明神中生徒にも振る舞いつつ味わうという。

 3年間稲刈りを経験し、鎌の刃を株に合わせて丸く滑らせると刈りやすいなどのコツをつかんだという山本凛君(6年)は「自分で稲作をする自信はまだないけれど、北裏さんに教えてもらってだいぶ慣れてきたと思う。今年も自分たちで作った米を食べるのが楽しみ」とコメント。北裏区長は「普段食べているお米がこんな感じで作られていることを楽しく学習してくれれば十分。こうして自然と接する楽しさも感じてもらえたら」と児童の今後を期待した。

(2022年9月29日付紙面より)

実りを迎えたイネを一丸で収穫する明神小の児童ら=26日、古座川町大柳
刈り取ったイネと一緒に記念撮影
2022年09月29日
5 木本がベスト4進出  秋季東海大会まであと1勝  (高校野球 )
2022年09月29日
6 讃寿会が早朝から草刈り作業  「社会奉仕の日」に合わせて  (紀宝町 )
2022年09月29日
7 「全国優勝が僕の目標」  柔道、畠虎仁朗君が県代表で  (紀宝町 )
2022年09月29日
8 留学生らが研究を報告 若手国際フォーラム (新宮市・東京大学)
2022年09月29日
9 ナンバンギセル  新宮市内各所で  
2022年09月29日
10 美しい歌声や演奏で魅了  木の川認定こども園で「お出かけ音楽会」  (新宮市 )
2022年09月29日
11 初のドライブコンテスト開催  あいおいニッセイが協力  (新宮警察署 )
2022年09月29日
12 一般質問録画と会議録公開  町公式HPの議会ページで  (串本町議会 )
2022年09月29日
13 リーフレットの配布開始  「宇宙ウイーク2022」  (串本町 )
2022年09月29日
14 第3回定例会一般質問(終)  串本町議会  
2022年09月29日
15 認知症への理解深める  シキビ出荷体験ワークショップ  (那智勝浦町 )
2022年09月21日
16 規模縮小し終息や繁栄祈願
 宇久井神社例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の宇久井神社(男成洋三宮司)例大祭が18日、本殿で営まれた。宇久井地域唯一の文化事業である例大祭だが、新型コロナウイルスの感染症状況を鑑みて、3年連続で規模を縮小。熊野那智大社の神職が出仕し、祭典役員、党家(とうや)講などの関係者ら約30人が参列して海上安全や豊漁、地域の繁栄、氏子らの無病息災、新型コロナウイルス感染症の終息などを祈願した。

 例年の例大祭は、掛け声勇ましく神輿(みこし)行列が区内を練り歩き、御舟による海上渡御や獅子舞、婦人会と園児による手踊り、餅まきなどで地域全体が活気づく伝統行事だ。今年も「神輿」「御舟」「神楽」「踊り」「餅まき」は中止となった。

 神事では林美喜(よしき)権禰宜(ごんねぎ)が祝詞を奏上し、出席者が玉串をささげた。この日は宇久井青年会(柴原寛会長)と秋葉会(梶誠仁会長)による獅子神楽の奉納が行われた。

 祭典委員長の亀井二三男さんは「コロナ禍のため、3年連続で式典のみという形は残念。しかし、台風接近の中においても、無事に終えることができて良かった」。

 来年については「子どもが参加しての祭りだが、3年間は参加ができていない。住民や地域としても伝統と文化を継承していきたい。今後もコロナの終息を祈願し、来年こそは通常通りの形で斎行したい」と語った。

(2022年9月21日付紙面より)

宇久井青年会が獅子神楽を奉納=18日、那智勝浦町の宇久井神社
秋葉会も奉納した
2022年09月21日
17 新宮・東牟婁でも倒木などの被害
 台風14号は温帯低気圧に  

 大型の台風14号が19日、和歌山県に接近し、新宮・東牟婁でもJRが運行を取りやめたほか、住民が一時避難するなどして警戒を強めた。気象庁によると、台風14号は20日午前9時に東北沖の太平洋上で温帯低気圧に変わった。

 19日午前4時ごろ、県内全域に暴風警報が発令された。午後6時ごろまでに、串本町や田辺市など8市町村が「高齢者等避難」を出した。北山村では午後5時15分に災害対策本部を設置した。

 県南部では局地的に激しい雨が降り、和歌山地方気象台によると降り始め(17日午前0時)から20日午前5時までの間に田辺市本宮町で333㍉、古座川町西川で184㍉を観測した。

 JR西日本は19日昼ごろから県内の路線の運転を順次取りやめた。20日午前9時過ぎから運転を再開したが、通勤通学の足に影響が出た。

 和歌山地方気象台によると、19日午後5時3分に串本町潮岬で最大瞬間風速20・6㍍、同32分に新宮市で19㍍を観測。新宮市の廣津野(ひろつの)神社境内では大木が倒れ、市保健センター横の「タウンガーデン」で約5㍍の皇帝ヒマワリが根元から折れ曲がるなどの被害があった。同所を管理するボランティアグループ「タウンガーデン」の平田裕子代表は「風や大雨の影響でミモザやスモークツリーの木が倒れたこともある。残念だけど公園内に倒れてくれたのがせめてもの救い」と話していた。

(2022年9月21日付紙面より)

廣津野神社で倒木の被害=20日午前10時ごろ、新宮市新宮
根元から折れた皇帝ヒマワリ=19日午後4時30分ごろ、新宮市の「タウンガーデン」
2022年09月21日
18 コンバイン使い脱穀作業
 高池小5年感謝伝えつつ  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の5年生10人が16日、池野山にある学校田そばでイネの脱穀作業に取り組んだ。

 同校の歴代5年生が取り組む稲作体験(通称・米米クラブ)の一環。本年度の5年生は淡佐口幸男さんから池野山にある広さ1・5㌃の水田を借りてもち米「かぐらもち」を育て、6年生の応援を得て8日に刈り取りさがりにかけて天日干ししていた。

 淡佐口さんもできるだけ雨にぬれないよう守ったことでほどよく乾き、台風14号接近による風や雨が心配されるため急ぎ脱穀作業を実施。世話役の中根和夫さんから手順を教わり次々に淡佐口さんのコンバインについている脱穀機に乾いたイネの束を入れ、役目が終わったさがりを分解し泥を洗い流して後片付けした。水田の水を得ているため池が次年度から使えなくなるため、淡佐口さんのこれまでの協力は本年度が最後。世話役の奥根公平さんが10人の様子を動画撮影し記録にとどめた。

 採れたもみの量は推定32㌔。ひとまず淡佐口さんに保管してもらい3学期に最後の体験となる精米作業をすることを確認し、今回でひとまず世話役終了となる中根さんと奥根さんに歴代5年生の分まで感謝を伝えて脱穀作業を終えた。

(2022年9月21日付紙面より)

乾いたイネの束をコンバインに入れて脱穀=16日、古座川町池野山
採れたもみの重さを確かめ感想を伝えてこれまでの世話に感謝する高池小5年生
2022年09月21日
19 美しい童話の世界を堪能
 「人魚姫」公演に350人  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で17日、劇団東少公演ミュージカル「人魚姫」があった。約350人が来場し、歌や踊りで彩られた不朽の名作を楽しんだ。

 「丹鶴ホール」開館記念オープニングイヤー事業(後期)の一環。アンデルセン原作の名作童話を菅井建さんの脚本、源紀さんの演出でミュージカル化。マリーナ役を元「モーニング娘。」の小川麻琴さん、王子役を俳優の渡辺和貴さん、隣国の王女役を元HKT48の多田愛佳さんが演じている。

 劇団東少は1949年の創立以来、公演活動を続けて半世紀を越える歴史ある児童演劇の専門劇団。公演地は北は北海道から南は九州沖縄までと幅広く、公演日数も年間100日を超え20万人以上を動員している。

 同劇団は同ミュージカルの公演に当たり「人魚姫を通して子どもたちに夢のような美しさと人生の喜びや悲しみを深く感じてもらい、たくましく心豊かに生きてもらいたいと願っております」とコメントしている。

 同演目は、プロローグ、エピローグのある2幕7場で公演。約1時間30分にわたって主演者らが美しくも切ない「人魚姫」の世界観を披露。来場者らは大きな拍手を送った。

(2022年9月21日付紙面より)

歌や踊りで童話の世界観を表現した=17日、新宮市の「丹鶴ホール」
2022年09月21日
20 和気あいあいとプレー
 新宮グラウンドゴルフ同好会9月秋季大会  
2022年09月21日
21 新人戦のシード権を獲得
 県高校卓球選手権で活躍  (新宮高校 )
2022年09月21日
22 性の多様性など学ぶ  丸山さんが中学生に講演  (那智勝浦町 )
2022年09月21日
23 本来の祭りが戻ると願い  下里神社、天満天神社で例大祭  (那智勝浦町 )
2022年09月21日
24 フッ化物洗口で虫歯予防へ  園児らぶくぶくと練習  (紀宝町 )
2022年09月21日
25 三重県大会初優勝を報告  ママさんバレー「レインボウ」  (御浜町 )
2022年09月21日
26 自宅療養者らに生活物資支援  独自のコロナ対策事業開始  (紀宝町 )
2022年09月21日
27 災害復旧事業などを計上  一般会計補正予算〈第6号〉  (串本町 )
2022年09月21日
28 小川の古民家会場にし個展  ジオ写真愛好の長谷洋さん  (古座川町 )
2022年09月21日
29 お悔やみ情報
  
2022年09月14日
30 文化ホールの改善点は?
 より良い運営に向けアンケート  (新宮市「丹鶴ホール」 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」が昨年10月にオープンし、来月で開館1年を迎える。開館1周年を節目とし市では現在、これまで施設内文化ホールを使用した個人や団体などに対してアンケートを実施しており、募った意見を基に今後の管理運営の見直しなどに反映していく構えだ。

 同施設は東に新宮城跡、北に熊野川を望む現在地に建設され、昨年10月3日に華々しくオープンの日を迎えた。

 貸館としても使用される文化ホールは立ち見席などの利用により最大人員1142人を収容できる大型ホール。客席を全て収納することで平土間パターンに転換できるなど、イベントに合わせて客席パターンを変えられる汎用(はんよう)性の高さを誇る。

 文化ホールの令和3年度貸館使用率は平均59・4%で、土・日・祝日のみでは72・2%。コロナ禍における開館・運営となったが、さまざまなイベントを通して多くの人に利用されている。

 市ではこれまで、来場者らに対するアンケートは実施していたが、貸館利用者に対して意見を募るのは今回が初めて。アンケートを通して満足度調査やニーズ把握などを行うことを目的としている。

 質問は、良い・悪いところや施設の使い勝手、料金、清掃状況、職員や技術スタッフの対応などに関してで、回答期限は今月末。

 開館1年を迎えるに当たり、文化振興課の栗林圭一課長は「できる部分、できない部分含めてこれまでも改善は重ねてきた。頂いた意見を基に、できる限り利用者に寄り添える施設を目指していければ」と思いを語る。

  □     □

■改善に向け、民間も



 タイミングを同じくして、施設および文化ホールの有効的な利活用に向けて声を上げようとする動きもある。

 市文化複合施設管理運営検討委員会元委員長の関康之さんは、開館1年を経過するに当たり、市内を中心とした文化関係の団体などに対し意見を聴取。意見交換などを通して、利用環境や改善案などをまとめる方針だ。

 関さんは「ボランティアとしてイベントに協力した際、改善すべき課題があると感じた。今後、地元だけでは活用しきれなくなると思う。当地方への観光を兼ねて文化ホールのイベントに参加してもらうことも視野に入れ、利活用の可能性を増やしていく必要があるのでは」。

 また、文化ホールを使用したことのある団体関係者は「スタッフのスキルなどは素晴らしいと感じた。しかし、使用料金や備品、終了時間の制約など課題もあると思う。運営面での改善を期待したい」と話していた。

(2022年9月14日付紙面より)

「丹鶴ホール」内の文化ホール=新宮市下本町
来月開館1年を迎える「丹鶴ホール」
2022年09月14日
31 神事のみ営んで礼つなぐ
 古座神社など例祭を執行  (串本町 )

 串本町古座にある古座神社(石田保宮司)の例祭が10日に宵宮、11日に本祭を迎えた。昨今の新型コロナウイルス感染状況を鑑み、今年も神事のみで奉仕。併せて9日に境内社・住吉神社例祭、11日に九龍島(くろしま)神社例祭(遙拝〈ようはい〉神事)も執り行い、礼を今後につないだ。

 古座神社は旧古座浦域を代表する聖域で、現在は応神天皇、素盞嗚尊(すさのおのみこと)と海神3神(底筒男命〈そこつつのおのみこと〉・中筒男命〈なかつつのおのみこと〉・表筒男命〈うわつつのおのみこと〉)などをまつり古座区が護持している。近世には八幡社だった経緯があり、例祭は旧暦8月15日に近い日曜日(奉仕の都合により古座小運動会と重なる場合は2番目に近い日曜日)を本祭日にして営んでいる。普段は閉ざされている参道鈴門を開いて山腹にある本殿を直接参拝できる年間で唯一の機会ともなっている。

 神事と併せて古座青年会が獅子舞、河内会が御舟謡(みふねうた)、同神社が子どもみこによる浦安の舞を奉納するのが例年の慣例となっているが、おととし、昨年に続いて今年も感染予防のため見送り、参道鈴門の開扉や鈴門以外の境内ちょうちんの飾り付けも参拝の密を避けるため休止。代表参列による神事のみで営むこととした。

 大前の儀は11日午前10時から社務所で執り行い、古座区、古座青年会、古座獅子会、河内会、勇進会、和歌山東漁業協同組合古座支所、氏子総代、責任役員の代表8人らが石田宮司と共に参列。石田宮司と代表8人で玉串をささげ二礼二拍手一礼の所作で信仰を注いだ。引き続き境内で九龍島神社に向かって遙拝神事も営んだ。住吉神社例祭は9日夜半、社務所で関係者のみ参列する形で執り行った。

 今年から稽古を再開した古座青年会と河内会に対し、子どもみこの奉仕は3年続いて稽古も含めて見送り。石田宮司は対象とする小学4年生前後の世代の意識の希薄化を心配しつつ「来年は一から立て直すつもりで臨む」と継続の思いを掲げつつ、今年の奉仕に努めていた。

(2022年9月14日付紙面より)

社務所で本殿大前の儀に臨む代表参列者ら=11日、古座神社
住吉神社例祭(上)や九龍島神社例祭の様子
2022年09月14日
32 土砂災害調査研究を発表
 シンポジウムに600人  (那智勝浦町 )

 国土交通省近畿地方整備局、大規模土砂災害対策技術センター(以後、大規模センター)、和歌山県、那智勝浦町は10日、同町の体育文化会館で紀伊半島大水害から11年「大規模土砂災害対策技術センターシンポジウム~紀伊半島から新たな砂防技術を全国へ~」を開催した。仁坂吉伸和歌山県知事をはじめ、和歌山、三重、奈良3県の市町村長や議員などが出席し、事前申込者も含め約600人が来場。オンラインでも実施されたシンポジウムでは斜面崩壊研究の成果や最新技術の活用などについて発表され、パネルディスカッションも行われた。

 はじめに、国土交通省水管理・国土保全局砂防部の三上幸三部長が大規模土砂災害対策技術の発展などの地域防災力の向上のために、大規模センターを設置したとし「今後も数多くの機関と連携し、地域に密着した活動を行っていく」とあいさつ。

 仁坂知事は同水害の犠牲者に触れ「尊い命は帰ってこない。最も被害の大きかった那智勝浦町でシンポジウムが実施できるのは感慨深い。災害発生時は研究成果を生かし、命が失われることを食い止められるよう祈っております」。

 堀順一郎町長が「悲しみと教訓を忘れることなく、後世に伝えていかなくてはならない。シンポジウムを防災減災の向上につなげていただけたら」と話した。

 大規模土砂災害対策研究機構の委員長で京都大学農学部の小杉賢一朗教授が「大規模土砂災害対策技術センターの提供するフィールドにおける斜面崩壊研究の成果とその活用の可能性~地下水観測からわかりつつある土砂災害の予測方法~」を講演した。

 一般的に土砂災害の発生には雨水の浸透・流動に伴う地下水位の上昇が大きな誘因の一つになるとし、観測結果を効果的な避難につなげ、人的被害を防止・軽減していくことが重要と主張。

 小杉教授は「紀伊半島大水害時の最大時間雨量や積算雨量を超過したら非常に危険」「紀伊半島大水害後に初めて経験する規模の豪雨になったら危険が相対的に大きい」「明確な根拠に基づく適切な避難につながる可能性が考えられる」と訴えた。

 続いて、大規模センターのセンター員で国土技術政策総合研究所の竹下航さんが映像で、深層崩壊の仕組みを解説。同センターの副センター長で、近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所の山本悟司所長が「ドローン最新技術活用」「自動化施行」について説明した。

 最後は筑波大学の内田太郎教授がコーディネーターを務め、5人のパネリストと共に「紀伊半島大水害からの技術開発、今後の方向性~災害予測、危機管理、流域監視と防災教育~」と題して、パネルディスカッションに取り組んだ。

 近畿地方整備局の渡辺学局長のあいさつをもってシンポジウムが締めくくられた。

 会場では大規模センターの紹介、調査研究成果を紹介したパネルや、那智川の事業実施状況の映像紹介などが展示された。

(2022年9月14日付紙面より)

紀伊半島大水害から11年が経過し、大規模土砂災害対策技術センターシンポジウムが開催された=10日、那智勝浦町の体育文化会館
多くの来賓や人々が出席した
2022年09月14日
33 伝統芸能のあや踊り
 太地小で練習スタート  (太地町 )

 太地町立太地小学校(海野文宏校長)で伝統芸能の「あや踊り」の練習がスタートした。12日には民芸保存会くじら踊り部会の鈴木崇試副会長と高野和昌さんが来校し、4~6年生39人に振り付けを教えた。

 古式捕鯨発祥の地である同町の県指定無形文化財「くじら踊り」は、クジラが捕れたときなどの祝い事の際に船上で踊る座踊り。綾棒(あやぼう)をもりに見立てて打ち振る「あや踊り」と、もろ肌脱ぎになって太鼓のリズムに合わせて踊る「魚踊り」の二つがある。

 児童が踊るあや踊りには、1~3年生用の簡易バージョンと、より大人が踊るものに近い高学年バージョンがある。高学年バージョンには綾棒を回転させながら投げる動作などがあり、今年初めて挑戦する4年生は苦戦しながらも5、6年生の動きを追いかけて練習。体育館に太鼓と唄が響いた。

 練習の成果は、10月29日(土)に開催される太地小学校の運動会で披露する予定だ。

(2022年9月14日付紙面より)

綾棒を持って練習する4年生=12日、太地町立太地小学校
振り付けを教える高野和昌さん(左)と鈴木崇試副会長
2022年09月14日
34 最優秀賞2点など決まる  小中学生ポップコン発表  (串本町 )
2022年09月14日
35 議員の倫理感などめぐり論争  新宮市議会  
2022年09月14日
36 小中学生の力作を審査  熊野を描こう絵画作品展  
2022年09月14日
37 高池小学校が最優秀賞  人権の花写真コンテスト  
2022年09月14日
38 秋を知らせる赤い花  那智勝浦町でヒガンバナ  
2022年09月14日
39 穏やかに過ごせる場に  王子おやつサロンがマスク入れ作り  (新宮市 )
2022年09月14日
40 キノコや粘菌を観察  県立博物館がイベント  (那智勝浦町 )
2022年09月14日
41 団子作りやゲーム楽しむ  中央児童館で「お月見のつどい」  (新宮市 )
2022年09月14日
42 地震発生時の行動考える  神内小で防災体験学習  (紀宝町 )
2022年09月14日
43 保険給付費、毎年増加  紀南介護保険広域連合が定例会  
2022年09月14日
44 ワクチン接種事業費など計上  令和4年第3回定例会が開会  (紀宝町議会 )
2022年09月14日
45 船上から復旧状況を見学  東防波堤のクルージング  (紀宝町 )
2022年09月11日
46 一緒に筏下りを満喫
 北山小と太地小が交流  

 北山村立北山小学校(松本広明校長)と太地町立太地小学校(海野文宏校長)は9日、同村で交流学習を開いた。両校の5、6年生(北山7人、太地19人)と教職員たちは観光筏(いかだ)下りを体験。北山川の渓谷美や筏師の伝統技術を堪能するなどして親睦を深めた。

 交流学習はコロナ禍で行事などの大幅な規模縮小を余儀なくされる中、山口賢二・北山村長と三軒一高・太地町長が、少しでも子どもたちに交流の場を設けようと話し合い実現。昨年9月に北山小の児童と教職員が地域を学ぶ目的で同町を訪れ、12月には太地小の6年生が同村で北山小の子どもたちとじゃばらの収穫を体験した。

 マスク姿で救命胴衣を身に着けた児童らは筏師からの説明を受けた後、2グループに分かれて筏に乗り込み笑顔で出発。渓流に近づくと「怖い!」「こんなの初めて」などと声を上げながら、スリルと感動を味わった。

 体験後は道の駅おくとろに移動して昼食を味わい、次回の再会を約束して太地の児童らを見送った。

 太地小6年の雜賀大陽君(11)は「初めての筏下りは少し怖かったけど、迫力があって楽しかった。あまり北山小のみんなと話せていないので、これから仲良くなっていきたい」。

 北山小6年の浦畑真菜さん(11)は「太地小のみんなと再会し、同じ時間を過ごせてうれしかったです。コロナで会える機会も限られるかもしれないけど、また交流できることを楽しみにしています」と笑顔を見せていた。

(2022年9月11日付紙面より)

迫力の筏下りを体験した=9日、北山村
交流を楽しんだ北山小と太地小の児童ら
2022年09月11日
47 ママら骨健康度チェック
 食生活や運動習慣考える  (紀宝町 )

 紀宝町神内の町子育て支援センターで9日、みらい健康課による「ママのための骨健康度チェック」があった。センターを訪れていた母親らが骨の状態を調べ、食生活や運動習慣などについてアドバイスを受けた。

 骨粗しょう症は骨の量が減り、骨折しやすくなる病気。閉経後の女性に多いことから、女性ホルモンの減少に関わりが深いと考えられている。

 20歳代をピークに40歳代から徐々に骨は少なくなるため、若い頃から食生活に気を配り、適度な運動を心がけてもらおうと、9月の健康増進普及月間に合わせ、子育て支援センターを会場に2年前から行っている。

 手首の骨で測定する「骨健康度測定器」を使い、5段階の結果で健康度を判定した。結果を基に管理栄養士の畠博子さんが、カルシウムを多く含む牛乳やヨーグルトなどの乳製品、豆腐などの大豆製品を食べ、適度な運動で骨を鍛えるよう呼びかけた。

 この日は保健師や歯科衛生士が定期的に訪問する「育児相談」も同じ時間帯に設けられ、子どもたちも身長や体重を測ったり、歯磨き指導を受けたりした。

(2022年9月11日付紙面より)

骨の健康度を調べる母親=9日、紀宝町神内の町子育て支援センター
2022年09月11日
48 敬老の日おめでとう!
 ツルの手形アート作り  (新宮市 )

 新宮市佐野のくろしお児童館で8日、「おててとあんよ~手形・足形アート~」があった。19日(月・祝)の「敬老の日」にちなみ、0~3歳の子どもと保護者が、長生きの象徴であるツルの手形アートを作った。

 誰一人として同じ形、サイズのものは存在しない子どもたちの「今」を記録する手形足形アートを制作する教室。同館のpetapeta―art(R)アドバイザーの柗田(まつだ)由衣加さんが講師を務め、毎月季節の題材を用いて作品作りを行う。

 近隣市町での新型コロナウイルス感染拡大を受け、今回は手形のスタンプのみで、装飾やお絵かきは家庭で行う形で実施。児童館を訪れた親子たちが入れ替わりでツルの羽根の部分に手形を押していった。

 髙塚彩葉ちゃん(3)、瑞葵ちゃん(1)と参加した母親の美希さんは「おじいちゃん、おばあちゃんたちに送ろうと思います。遠方に暮らしてはいますが、ほとんど毎日ビデオ通話で話しており、娘たちも祖父母が大好きです」と話していた。

(2022年9月11日付紙面より)

手形でアートを作った親子=8日、新宮市のくろしお児童館
2022年09月11日
49 キョウチクトウ咲く  新宮市王子町の防風林内  
2022年09月11日
50 大斎原・潜水橋の復旧目指し よみがえり委員会で意見交換 (田辺市本宮町)
2022年09月11日
51 上体起こしやシャトルラン  体力・運動能力測定に27人  
2022年09月11日
52 お母さんの健康づくりに  期間限定でヨガ教室  (紀宝町 )
2022年09月11日
53 一足早く「十五夜」  粘土のお団子など飾り  (飯盛保育所 )
2022年09月11日
54 「新宮が魅せる様々な風景」 観光フォトコン入選者を表彰 (新宮市)
2022年09月03日
55 3年ぶり、早船競漕実施へ
 例大祭に向け事故防止協議会  (熊野速玉大社 )

 熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」=10月15日(土)、16日(日)=に向けた事故防止協議会が1日夜、同大社双鶴殿であった。大社・祭り関係者、新宮警察署職員ら約30人が出席。早船競漕(きょうそう)を含め、従来に近い規模で斎行していくことなどを確認した。

 例大祭は同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御(とぎょ)し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島を回る「神輿渡御式」からなる祭り。

 2月の御燈祭(おとうまつ)りと合わせ、「新宮の速玉祭・御燈祭り」として2016年3月、国の重要無形民俗文化財(重文)に指定された。

 例大祭は2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、渡御式の参列規模を縮小し、御船渡御に伴う早船競漕を中止とするなどして斎行。

 今年も大神輿の代わりに神幸船神輿を使用の上、神輿渡御のルートを昨年同様縮小し、神馬渡御式のルートも同様に縮小。直会(なおらい)を中止とするなどの感染対策を講じる計画としているが、早船競漕の実施は実に3年ぶりとなる。

 なお、神輿奉仕員と御船出船区こぎ手は、16日に簡易検査キットを使用して検査を実施。万が一陽性者が出た区は出船を控えるとする。

 上野宮司は「コロナ禍ではあるが、伝統ある神事をできる限り伝えていきたい」と述べ、感染拡大や事故防止に向けた万全の体制に対して協力を呼びかけた。

(2022年9月3日付紙面より)

2019年の御船祭の様子
事故防止協議会で新型コロナウイルスや事故防止対策などを共有=1日、熊野速玉大社
2022年09月03日
56 授業の発展性にも期待
 全小中学校に「電子黒板」導入  (紀宝町 )

 紀宝町は町内の全小学校に計34台、矢渕、相野谷両中学校に計13台の合わせて47台の電子黒板を導入。2学期が始まった1日から各教室で使用されるようになった。

 町は2020年度、GIGAスクール構想により、全小中学校に高速大容量校内LAN、全児童生徒に計796台、教師用に計65台の学習用端末(ノートパソコン)を整備。さらなる学習意欲、理解力向上、授業効率化を図るため、本年度、全普通教室に電子黒板を導入した。

 電子黒板は65型カラー液晶で、タッチパネルにも対応。児童生徒のノートパソコンとも連結し、指などで書いた文字や図形などを電子的に変換することができる。

 従来の黒板では不可能だったパソコン画面、資料、写真などを映し出すことができ、それらを拡大して見せることも可能。書き込んだものをデータとしてパソコンに保存でき、授業の録音もできる。

 2学期から運用できるよう夏休み期間中に整備し、2日間にわたり教職員の研修会も開いてきた。

 町立鵜殿小学校(前田幸利校長、児童229人)は各教室に計10台あり、1日のオンライン始業式に続き、2日の授業から活用を開始した。4年生算数のそろばん授業では、計算の仕方を動画で解説。児童たちは映像を見ながら玉をはじいた。

 西章教育長は「ICT(情報通信技術)を活用して主体的、対話的、協働的、深まりのある学びの授業が可能となった。電子黒板はノートパソコンに入力した最大9人の意見を映し出すことができ、他の人の意見も見ながら学習することが容易にできる。勉強に集中する環境が整い、授業の発展性も感じる。個々に応じた授業ができる大きなツール。今後も積極的に活用してもらいたい」と話していた。

(2022年9月3日付紙面より)

電子黒板を使っての授業が始まる=2日、紀宝町立鵜殿小学校
2022年09月03日
57 橋杭海水浴場の資材撤去
 10月末まで体験提供継続  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が2日、遊泳期間が終了した橋杭海水浴場の資材撤去に取り組んだ。これによりビーチハウス・ラパンで提供する各種アクティビティーは、橋杭ビーチ前の海域全面で広々と利用可に。この状態で10月末のシーズンオフまで提供を継続する。

 今年は新型コロナウイルス感染症予防ガイドラインを明示するなど対策を講じつつ7月2日~8月31日を遊泳期間とし、遊泳区域を示すロープブイや利用時に取るべき間隔の目安とする幅くい、有料駐車場を設置。管理者の町によると対前年比11・2%増の8749人が利用したという。

 9月2日は設置した資材を一通り撤去して現状復帰。同協会の会員や職員と町産業課の職員12人がその作業に当たった。島野会長は今夏の観光動態について、海水浴も含め全体的に横ばい~上向きと評価。「秋の行楽シーズンも感染予防の対策を心がけ、よりたくさんの皆さんにお越しいただけるよう、前のめりの姿勢で考えていきたい」とコメントした。

 町産業課によると田原海水浴場も同じ遊泳期間で設置し、1900人(対前年比16・1%増)の利用があったという。

 橋杭ビーチで利用できる各種アクティビティーの詳細は同ハウス公式ホームページ(アドレスhttps://beachhouse-la-lapin.com/)を参照。事前予約や問い合わせは同ハウス(電話090・3356・8305〈青木寛代表〉)か同協会(電話0735・62・3171)まで。

(2022年9月3日付紙面より)

橋杭海水浴場の資材撤去作業に当たる会員や職員ら=2日、串本町くじ野川

2022年09月03日
58 「あの日を忘れない」
 新宮市役所で防災展示  

 新宮市役所1階ギャラリーで防災展示「あの日を忘れない~未来へつなげる防災・減災~」が始まった。時間は午前8時30分~午後5時15分で、同ギャラリーでの展示は5日(月)まで。6日(火)~9日(金)は4階エレベーター前で展示予定。

 当地方に大きな爪痕を残した2011年の紀伊半島大水害から11年。新宮市では、熊野川町を中心に13人の尊い命が奪われ、1人が行方不明となっている。家屋被害は、全壊・大規模半壊・半壊合わせて320棟以上となるなど、甚大な被害を及ぼした。

 展示会場では、市災害記録DVD「紀伊半島大水害 豪雨」を上映。災害当時の写真をパネルで紹介しているほか、実際に避難所で展開する避難スペース(段ボールパーティション、銀マット使用)を再現し、避難所生活が体験できる「新型コロナ対策避難所体験コーナー」を設置。災害用トイレや非常持ち出し袋も展示している。

 また、和歌山工業高等専門学校専攻科エコシステム工学専攻の西萩一喜さんが「和歌山県土砂災害啓発センター」(那智勝浦町市野々)の助言を受けながら開発したRPGの公開や、紀南河川国道事務所が所有するジオラマも展示されている。

(2022年9月3日付紙面より)

「新型コロナ対策避難所体験コーナー」=2日、新宮市役所
紀南河川国道事務所のジオラマも展示
2022年09月03日
59 みんながニッコリ  毎年人気「笑顔満開写真展」  (熊野市 )
2022年09月03日
60 自然公園で清掃活動に汗流す  今年も鵜殿女性の会が作業  (紀宝町 )
2022年09月03日
61 JCの灯を熊野地方に  新宮青年会議所が第21回総会  (新宮市 )
2022年09月03日
62 「春夫記念館移転事業」など  9月議会提出の議案説明  (新宮市 )
2022年09月03日
63 9頭漁獲で幸先良いスタート  鯨類追い込み漁2日目  (太地町 )
2022年09月03日
64 上地琴葉さんがグランプリ  和歌山地区合同発表大会  (ECCジュニア )
2022年09月03日
65 交流やつながり広がれば  藤紀流が日本舞踊体験  (那智勝浦町 )
2022年09月03日
66 新古座消防署建設事業など計上  一般会計補正予算案を発表  (串本町 )
2022年09月03日
67 お悔やみ情報