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2019年05月25日
1 市民に向け理解求める
 建設に先立ち市民説明会  (新宮市文化複合施設 )

 新宮市教育委員会文化振興課は23日夜、市文化複合施設建設工事の今月下旬の着手に先立ち、市役所別館で市、設計業者による市民説明会を開いた。約70人の市民が参加する中、施設概要などについて説明があった。

 説明会に先立ち、田岡実千年市長が「皆さんにご心配を掛けいろいろな意見を頂く中、紆余(うよ)曲折しながら当初予定地の丹鶴小学校跡地西側1棟案で決定した。どのような施設になるのかを中心に説明させていただきたい」とあいさつした。

 当局は、市文化複合施設は市街地再生を目的としていると説明。外観は所々に熊野材を使用し、周りと調和の取れた色彩計画としている。

 文化ホールは可動席を利用してさまざまな会場づくりができるとし、熊野学機能に関しては熊野学の情報発信の拠点として、熊野学ファンが集まる空間をつくっていくとした。

 図書館には子ども、大人それぞれのゾーンがあり、授乳室や子ども用トイレを配備する。低い本棚を設置することで見通しの良い空間にしていくと説明した。床面積、開架図書ともに現図書館の1・7倍の規模となる。

 財源や事業費などの説明もあったほか、2021(令和3)年2月の完成を見越しているが、図書館の引越しや運用トレーニングなどのために夏頃のオープンになると伝えた。

 質疑応答では、財源やランニングコスト、可動席などについての質問や「このタイミングで説明会をするのは遅すぎる」といった意見もあった。

 「引っ越しにかかる図書館の閉館期間はどれくらいか」の質問には「他の地方の前例を参考に3、4カ月を見込んでいる。できる限り短くする工夫をしていきたい」と回答した。

 「新施設にはメジャーな人も呼べるように努力してほしい」「ランニングコストをカバーできるような壮大な計画を」などの意見もあり、当局は「市民に参画してもらい委員会を立ち上げるなどして自主事業を実施していきたい」と述べた。

 図書館を別の場所にとの意見に対して、向井雅男副市長は「土地の優位性、複合であるという優位性を加味し、結果的に丹鶴小学校跡に文化の拠点を持ってくると決まった」と説明し、理解を求めた。

 速水盛康教育長は「次世代に向け、本当に市民にとって良かったと実感してもらえるように検討を重ねていきたい」と述べ閉会のあいさつとした。

 説明会は全4回を予定しており、27日(月)午後6時30分から熊野川総合開発センター、28日(火)午後6時30分から新高田会館、29日(水)午後7時から佐野会館で開く。

(2019年5月25日付紙面より)

約70人の市民が参加した説明会=23日夜、新宮市役所別館
2019年05月25日
2 思いと支援の輪のせて
 新しい川舟の進水式営む  (川舟製作プロジェクト )

 紀宝町北桧杖の熊野川河川敷で24日、新しい川舟の進水式が営まれた。新宮市の熊野川町ふれあい公社が川舟製作の資金を募る「クラウドファンディング」の支援を受けて完成したもの。森本博也・熊野川川舟センター長や田岡実千年市長らがお神酒によりお清めをし、運航の安全を祈願した。

 インターネット経由で資金を集める「クラウドファンディング」では、定員14人の木船1隻の製作と船外機1台の購入に充てるため、目標金額を200万円と定め、昨年12月3日から今年1月31日まで支援を求めていた。

 支援総額は目標金額を22%超える244万2000円(支援者数142人)となり、集まった資金で熊野速玉大社例大祭・御船祭(みふねまつり)の早舟製作も手掛ける「熊野川体感塾 川舟工房」の谷上嘉一さんに川舟製作を依頼していた。製作期間は約2カ月。

 開式に当たり、森本センター長が支援者や関係者らに感謝を述べ「皆さまのご支援を無駄にせぬよう、歴史ある『川の熊野詣で』を、これからも守り続け、後世に伝えていくため努力を重ねていく」とあいさつ。田岡市長が「クラウドファンディングで多くの共感が得られたのは、なにより船頭さんや語り部さんをはじめ、事業を支えているスタッフの皆さんの『思い』や『頑張り』が伝わったから」と祝辞を述べた。

 進水式では古式にのっとり、サカキで舟を飾り、舳先(へさき)をお神酒で清めた後、船頭の津呂進さんと打越保さんが舟に乗り込みサオをさして右回りに舟を3度回した。

 谷上さんは「安全安心に乗っていただけるような舟づくりを目指している。進水式を終えてまずは一安心。運航される日が楽しみです」と話していた。

 新しい川舟は現在、運航に係る必要な手続きを進めており、6月下旬の実用を目指している。

(2019年5月25日付紙面より)

お神酒で舟を清める田岡実千年市長(手前)と関係者ら=24日、紀宝町の熊野川河川敷
舟に乗り込んだ船頭らが右回りに舟を回転させた
2019年05月25日
3 羽毛製品で地域福祉貢献
 UMOUプロジェクト  (紀宝町社協 )

 紀宝町社会福祉協議会は本年度から、「UMOU(うもう)プロジェクト」の取り組みを始めた。古くなり使わなくなった羽毛製品の提供を求めている。

 プロジェクトは、使わなくなった羽毛製品を回収し、羽毛をリサイクルすることで羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。紀宝町では、その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて町の地域福祉に使われる。

 製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あきや汚れがある不要な製品も回収可能だという。

 町福祉センター内の同協議会で持ち込みを受け付けており、「衣替え時期の今が確認のチャンスです。不要になった羽毛製品で募金活動しませんか」と呼び掛けている。

 問い合わせは、同協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2019年5月25日付紙面より)

紀宝町社会福祉協議会に持ち込まれた羽毛製品=23日、同町福祉センター
2019年05月25日
4 恒例ウオーク下見と草刈り
 なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町のボランティア団体「なちかつ古道を守る会」(太田耕二代表)は22日、同町湯川などで人気の催し「新春ウオーク」の下見と同町内の夏山(なっさ)トンネル周辺のガードレール沿いの草刈りを実施した。

 守る会は年に1回、町内の魅力を再発見しながら歩く新春ウオークを開催しており、毎回、多くの参加者が集まる。その催しのために、ルートの発見や確認に取り組んでおり、この日は会員9人が湯川と二河を歩いた。

 その後、夏山トンネル周辺で草刈りや清掃に汗を流した。守る会によると、同所のガードレール付近には投棄されたごみが多く、草が生い茂っているとごみ自体が目立たたないことから、さらに投棄が増加してしまうという。それを含め、ごみが川や海に流れ出てしまうと生態系にも悪影響を及ぼしてしまうことから、景観と環境の保護のため定期的にクリーン作戦を実施している。

 会員の一人は「今回は大きな袋に入ったごみがいくつも見つかった。行政に対処してもらうことにした」と述べ、下見については「この町には使われなくなった古い街道も多い。知る人がいなくなったり、全く通れない状態のままも残念」と話した。

(2019年5月25日付紙面より)

下見と草刈りに取り組んだなちかつ古道を守る会の皆さん=22日、那智勝浦町二河(提供写真)
2019年05月25日
5 塚大地君、新高男子Aが優勝
 新宮弓友会主催月例射会  
2019年05月25日
6 2大会で入賞出す
 空手道・拳武館新宮道場  
2019年05月25日
7 大西さん、新谷君が代表に
 都道府県対抗少年剣道優勝大会選考会  (三輪崎剣道クラブ )
2019年05月25日
8 川口さん、桜井さん優勝 紀南東ブロック交歓大会 (県グラウンドゴルフ協会)
2019年05月25日
9 西川で今年初の真夏日  熱中症に注意  
2019年05月25日
10 新宮東牟婁関連4人  和歌山県知事表彰  
2019年05月25日
11 各委員会の委員決まる  改選後初の臨時議会で  (新宮市議会 )
2019年05月25日
12 基準法改正など確認  県建築士会新宮支部が総会  
2019年05月25日
13 オオヤマレンゲ美しく  丹鶴山東仙寺で咲く  
2019年05月25日
14 総会で役員改選など  那智勝浦町母子寡婦福祉会  
2019年05月25日
15 各施設集い盛大に発表会  つくしんぼ歌謡祭  (新宮・東牟婁郡 )
2019年05月25日
16 185人が熊野へ  豪華客船ぱしふぃっくびいなす  (新宮市 )
2019年05月25日
17 グラウンドに声援響く  光洋中で体育祭  (新宮市 )
2019年05月25日
18 ライブを楽しみ歴史を学ぶ  南瑠霞さんがイベント  (串本町 )
2019年05月25日
19 食用バラの開花が始まる  株式会社あがらとの本社で  (古座川町 )
2019年05月25日
20 ごみを拾い古座川下る  クリーンアップ大作戦実施  (南紀串本観光協会 )
2019年05月25日
21 初夏の日差しの下で熱戦  高池小が春季運動会挙行  (古座川町 )
2019年05月25日
22 熊野の神々に愛を誓う  原大樹さんが花の窟で結婚奉告式  
2019年05月25日
23 交通ルールの順守呼び掛け  交通事故死ゼロを目指す日  
2019年05月25日
24 災害時医療救護を学ぶ  高校生や介護職員ら31人  (紀南病院 )
2019年05月25日
25 ごみ拾いしながら登校  全校児童が朝の通学路で  (井田小 )
2019年05月25日
26 お悔やみ情報
  
2019年05月21日
27 多彩な踊りで盛り上がる
 第12回南紀海彩まつり  (新宮市 )

 県内外の団体が一堂に会し多彩な踊りを披露する「第12回南紀海彩(かっさい)まつり」(同実行委員会主催)が19日、新宮市佐野の新宮港緑地であった。1700人以上(主催者発表)が訪れた。時折雨の降る中、46団体がよさこい、ヒップホップ、フラなどを披露し、来場者を楽しませた。

 「南紀海彩まつり」は、踊りを通じて地域・世代間の交流を深め、地域を活性化したいとの思いから始まり、今年は和歌山市や遠方の名古屋市の団体も集まった。

 開会式で来賓の田岡実千年市長は「年々規模も大きくなり、地域にとって欠かせない行事になっている」と祝辞を述べた。

 会場は踊りや演奏、和歌山市出身・在住の兄弟お笑いコンビ「すみたに」のトークショーなどで盛り上がった。「総踊り」では各団体のメンバーらが一緒に踊り、交流を深めた。

 会場内のテント村にはハンドメイド雑貨が集まった「かっさいマルシェ」や食べ物の屋台が出店したほか、子ども向けのパンダバルーンや輪投げコーナーなども設けられ、親子連れの楽しそうな声が響いた。

 毎年恒例のタオルくじ、餅やお菓子・日用品などをまく「Happy Throw!(ハッピースロー)」もあり、会場は多くの人でにぎわった。

 北道江利実行委員長は「出店してくれるお店や足を運んでくれる人が増え本当にありがたい。毎年、遠方から参加してくれる各団体のメンバーの皆さんやスタッフをはじめ、多くの方々の協力に感謝しています。今後も参加したい、楽しいと思ってもらえるよう努力し、さらに盛り上げていければ」と話していた。

(2019年5月21日付紙面より)

全員で盛り上がった総踊り=19日、新宮市佐野の新宮港緑地
お菓子や日用品などが宙を舞った「Happy Throw!」
2019年05月21日
28 「市政は市民(みんな)のために」
 田岡市長報告会に130人  (新宮市 )

 田岡実千年新宮市長の市政報告会が19日、同市野田の市福祉センターであった。田岡みちとし後援会主催。約130人の市民を前に田岡市長は「市政は市民(みんな)のために」の理念の下、本年度取り組む事業などを紹介した。

 田岡市長は、3月29日に事業化が決定した「紀伊半島一周高速道路」について、国土交通省が地区別に説明会を実施していると状況を説明。防災、産業、物流、観光、生活道路としても貴重な道路になると述べ「一日も早い完成を目指して、これからも要望をしていく」と話した。

 昨年度は15隻の豪華客船が新宮港に入港したと報告し、歓迎、見送りセレモニーなどおもてなしの取り組みや実施しているオプショナルツアーについて説明した。県の整備事業によって、物理的には11万㌧級の船の入港も可能だとし、「そういった点も評価され、『クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018』特別賞を受賞した。名誉なこと」と述べた。

 6月1日(土)、2日(日)には新宮港開港40周年を記念して開催される「新宮港みなとフェスタ」で地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開も行われると紹介し、多くの参加を呼び掛けた。

 木質バイオマス発電事業に関しては、本年度から建設が始まる予定であるとし、運営が開始されれば直接雇用、関連産業含めて約100人の雇用が生まれるのではと期待を込めた。

 今年1月に市役所別館として開設した高齢者相談センターでは、4カ月間で地域包括支援センターで297件、在宅医療で14件の相談を受けたことを報告した。「介護保険制度やサービス内容、認知症の見守り相談、高齢者に対する虐待に関する情報などが寄せられている。関係機関と密に連携を図りながら対応している」。

 死亡などの自然減が約200人、転出などの社会減が200人の、年間で合計約400人の人口が減少しているとし、自然減の減少のために「子育て世代包括支援センター」の充実を図っていくとした。

 令和3年の春の完成を目指す市文化複合施設の概要を説明し、「旧市民会館に比べて座席の幅が約5㌢広く、席の前後も広く取っている。男性でもゆったりと座っていただけるのでは」などと述べた。建設費や図書館、川湊遺跡などについても触れ「心配を掛けたが市民の皆さんに喜んでいただけるような、有益な活動の拠点となるような施設を目指したい」とした。

 市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくりを目指し、「市政の改革」「雇用の創出」を二本柱に、残りの任期を頑張っていきたいと抱負を語った。「市職員が自ら市民のために一生懸命頑張ろうという気持ちを醸成させるのが自分の役目。信頼関係があって初めて一つのチームとして市民のために頑張れる」と話し、「職員にもしっかりと取り組むように指示を出し、人権に優しい新宮市を作っていく」と力を込めた。

(2019年5月21日付紙面より)

田岡実千年市長
2019年05月21日
29 専用タブレットを導入
 タイムラインの効率運用目指し  (紀宝町 )

 紀宝町は災害が発生する前にあらかじめ取るべき対策を時間ごとに決める「タイムライン(事前防災行動計画)」の新システムを構築し、今季の出水期から運用を開始する。

 タイムラインは、台風や大雨などでの災害発生を前提に防災関係機関が連携して、あらかじめ状況を想定、共有した上で防災行動を時系列で整理した計画。

 甚大な被害を受けた紀伊半島大水害(2011年9月)の教訓を踏まえ、町では全国に先駆け14年度から開始した。現在、町全体と浅里、大里、鮒田の3地区で運用しており、今後、他の地区にも広げ、さらなる地域の防災力向上に努めていく。

 新システムは、町と地区ごとの行動計画や進捗状況などを共有でき、タイムラインの効率的な運用が期待できるという。

 専用タブレットを活用し、避難者数の入力ができるほか、地区別の雨量、水位、避難所の開設状況、気象情報なども確認できる。現場で撮影した写真などの情報も即座に共有が可能で、刻々と変化する状況を瞬時に把握できるようになる。

 町では17台のタブレットを導入し、町内各地区の主要避難所に設置する計画。今後は町内37の自主防災組織を対象にタブレットの説明会を実施する。

 また、インターネットで町防災情報システムを公開しており、スマートフォンやパソコンから雨量や水位、ダム情報などが確認できる。URLはhttp://www.kasen.town.kiho.lg.jp/

(2019年5月21日付紙面より)

紀宝町が導入した専用タブレット
2019年05月21日
30 1300年続く終活の旅
 西国三十三所巡礼が日本遺産に  

 文化庁は20日、究極の終活を達成できるストーリーとして「1300年続く日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~」を日本遺産に認定した。巡礼一番札所である那智勝浦町那智山の青岸渡寺・髙木亮享住職は「大変ありがたい。世界遺産登録15周年の年に、歴史ある巡礼路が日本遺産に選ばれ喜んでいる」と話した。

 日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもの。ストーリーを語る上で欠かせない文化財などを地域が主体となって、整備、活用し国内外に発信していくことで地域の活性化を図る。

 令和元年度のストーリーは申請72件、認定16件。昨年度までの認定数と合わせて、現在83件となっている。今回、県が申請した「今も息づく『語り』~絶世の美女 清姫がたどった道~」「海から始まる修行の旅『葛城修験』」は認定がなかった。

 認定後は、関係自治体や観光関係団体などで構成する協議会を設立。文化芸術振興費補助金の交付要望を行い、公開活用のための整備や人材育成、情報発信および旅行商品の造成などに取り組む。

(2019年5月21日付紙面より)

巡礼一番札所の那智山青岸渡寺
2019年05月21日
31 智弁和歌山が優勝
 春季近畿地区高校野球大会県予選  
2019年05月21日
32 妹尾軍次さんが優勝 新宮グラウンドゴルフ同好会「5月大会」 
2019年05月21日
33 U―12ホップLが開幕
 県大会への出場権懸けて熱戦展開  (全日本U―12少年サッカー )
2019年05月21日
34 英霊に感謝し平和願う  太地町戦没者慰霊祭  
2019年05月21日
35 「終活」でより良く生きる  大泰寺で尾屋さんがセミナー  (那智勝浦町 )
2019年05月21日
36 1位に栗栖達也さん  写連新宮支部5月例会  
2019年05月21日
37 「防犯の約束」忘れずに  市野々小で防犯教室  (那智勝浦町 )
2019年05月21日
38 「絶対に飛び出しません」  三輪崎保が交通安全教室  (新宮市 )
2019年05月21日
39 「筋肉は裏切らない」  谷本道哉准教授が講演  (近畿大学生物理工学部 )
2019年05月21日
40 新宮・東牟婁で1人  令和元年春の褒章  
2019年05月21日
41 安全運転に気を付けて  甫子浦交差点で夜間啓発  (那智勝浦町 )
2019年05月21日
42 自転車の交通安全呼び掛ける  那智勝浦町で街頭啓発  
2019年05月21日
43 理事長に松根康隆さん再任  新宮市土建協同組合が総会  
2019年05月21日
44 日本ヤタガラス協会設立  会長に山本殖生さん  (那智勝浦町 )
2019年05月21日
45 自転車の安全な乗り方学ぶ  井田小で交通安全教室  
2019年05月21日
46 春の雨にも負けずに  千枚田の田植えに900人集う  (熊野市 )
2019年05月21日
47 橋爪理津子さんが優勝  グラウンドゴルフ大会  (相野谷公民館 )
2019年05月21日
48 雨にも負けず全力で 串本西中学校で体育祭 (串本町)
2019年05月21日
49 縦割り3ブロックで熱戦  潮岬中学校が体育祭開く  (串本町 )
2019年05月21日
50 お悔やみ情報
  
2019年05月14日
51 50周年祝し記念大会 家元名代の千敬史さん来勝 (茶道裏千家淡交会南紀支部)

 一般社団法人茶道裏千家淡交会南紀支部(支部長・九鬼家隆本宮大社宮司、関宗重幹事長、会員168人)は12日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島で「茶道裏千家淡交会南紀支部・茶道裏千家淡交会南紀青年部創立五十周年記念大会」を開催した。

 茶道裏千家家元・千宗室さんの次男で茶人の敬史(たかふみ)さんが来勝したほか、記念式典では田岡実千年新宮市長、堀順一郎那智勝浦町長、宇佐川彰男太地町教育長などが来賓として出席。功労者表彰や祝賀会も行われ、出席者200人が50周年を祝い、交流を深めた。同会南紀支部は近畿第二地区(大阪東・西・南・北、堺、和歌山で構成)に所属していて、この日は各支部の関係者らも祝いに駆け付けた。

 式典では九鬼支部長が「昨年は台風のため、記念大会を実施できなかったが、令和の年に50周年を迎えることができた。お茶を通し、人々の心を豊かにしてほしい。日本の伝統や文化の素晴らしさを感じながら発信いただければと思う」とあいさつ。谷口尚子青年部長が「これからも支部、青年部の発展のために皆さまのご指導を賜りたいと思います」と話した。

 敬史さんは「50周年おめでとうございます。歴史を感じるとともに歴代支部長や青年部長などの先人の方々をはじめ、皆さまのご努力のおかげです」と述べ、「他人を理解しようとする姿勢は人間関係の良い緩衝材になる。年齢も仕事も違う組織で衝突することはあるだろうが、その姿勢を持って淡交会の活動をしていただきたい。60年、70年の歴史につながっていくことを期待しております」。来賓を代表して堀町長が祝辞を述べた。

(2019年5月14日付紙面より)

利休居士道歌を唱和する多くの関係者ら=12日、那智勝浦町のホテル浦島
千敬史さん
2019年05月14日
52 中井宏次さんが笑いを語る
 まなびの学級開講講座  (紀宝町 )

 紀宝町教育委員会は11日、令和元年度まなびの学級開講講座を同町まなびの郷で開いた。第1回講座は「医笑同源 笑う門には健康が来る」と題し、NPO法人健康笑い塾を主宰する中井宏次さんが講演した。学級生や近隣住民約100人が来場し、生活における笑いの重要性を学んだ。

 同教委が実施する春秋学級とチャレンジ学級が昨年度合併し、まなびの学級となった。本年度は講座や健康ストレッチ体操、視察研修、制作講座など年7回を予定ており、75人が学級生として参加している。

 開講式で西章教育長は「皆さまにはいろんな講座に参加していただき、さまざまなことを一緒に楽しむことで人としての豊かさを生涯にわたって培っていってもらいたい。進化し続けるAIを搭載したロボットにもそれはできない。今後もその学びを大事に伸ばしてほしい」とあいさつした。

 講師の中井さんは2007年に同法人を設立し、笑い(ユーモア)で心豊かな歓(よろこ)びのある生活をテーマに「笑配師(しょうばいし)」として、全国で活動している。

 講演で中井さんは健康長寿の道しるべとして、「好奇心」「ユーモア」「協調性」が重要だと説いた。

 多くの病の原因とされるストレスやがん細胞を攻撃するリンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞を挙げ、「ストレスには神様が人間にだけ与えてくれた能力の『笑い』が必要になる。笑いは健康長寿につながる」と述べ、「皆さんは毎日、がんになっている。発症しないのはNK細胞が戦ってくれているから。笑うことで免疫力が上がり、健康になることは科学的にも証明されている。泣くことも大事で、人間関係も重要になってくる」と話した。

 来場者は2人一組となり、中井さんの指示の下、互いを褒めながら笑い合った。中井さんは「脳が楽しいと思う笑いが必要。楽しい、うれしいと考える回路になれば行動にもつながる」と伝えた。講演会は最後まで笑い声が絶えず、盛り上がった。

 同教委は学級生を随時募集している。問い合わせはまなびの郷(電話0735・32・0241)まで。

(2019年5月14日付紙面より)

中井宏次さんが笑いの重要性を講演した=11日、紀宝町のまなびの郷
笑いを学んだ参加者
2019年05月14日
53 魚道を跳ね上流目指す
 滝の拝でアユの滝越え  (古座川町 )

 古座川町小川にある渓流瀑(けいりゅうばく)「滝の拝」(県指定名勝・天然記念物)で今年も、アユの滝越えが始まった。下流から見て本流の右側にある多段の魚道を一段ずつ跳ねて登る様子が観察できる。

 今年は5月初旬から滝越えが始まったと地元でささやかれているが、天然の稚アユの遡上(そじょう)が例年になく鈍く数はまだまだ少なめ。流域を管轄する古座川漁業協同組合が8日に海産稚アユ900㌔を放流し、その遡上に注目が集まる状況にある。

 魚道は、落差約8㍍ある滝の拝を越えてさらに上流に行けるよう人為的に作っている流れ。落差30㌢前後の小さな滝とその淵が幾重にも連なる構造になっていて、アユは一段ずつ跳ね上がって滝越えに挑んでいる。

 流れに負けて押し戻されるアユも多い中、滝越えに成功したアユは上流の豊かな餌場に恵まれ滝の拝から下流域よりも大きく育つ。11日は頻繁とはいかないが、1匹また1匹と魚道を跳ね上がる様子が観察できた。

 同漁協管内のアユ漁「友釣り」の解禁は6月1日(土)。滝の拝一帯で組合員が行う土着の釣法「トントン釣り」は同月16日(日)が解禁日となっていて、以降しばらくは起伏の激しい熱変成岩でできた河原に陣取って「トントン釣り」に挑戦する様子も見学できるようになる。

(2019年5月14日付紙面より)

魚道を跳ね上がって滝の拝を越えようとするアユ=11日、古座川町小川
2019年05月14日
54 自然探訪スクールが開講
 1年通し熊野の自然に親しむ  (新宮市 )

 熊野学研究委員会自然部会と新宮市教育委員会、一般財団法人新熊野体験研修協会主催の第36回自然探訪スクールが12日、開講した。和歌山県立新宮高校駐車場での開講式後、参加者ら約20人が千穂ヶ峰で植物などの自然観察を楽しんだ。

 開講式で速水盛康教育長は「熊野の自然の豊かさ、その価値を味わってください」とあいさつ。「足元に気を付けて『つれもて行こら』の気持ちでお願いします」と呼び掛けた。千穂ヶ峰では熊野学研究委員の高塚建さんが植物などの解説をし、参加者らは緑豊かな山中を散策した。

 同スクールは美しいふるさとの自然に触れ、親しみながらその恵みに感謝し、大自然の営みを学び、それを愛護する精神を培う目的で開いており、年間を通じ7講座を予定している。次回は6月16日(日)午前9時30分から、新高田会館で「顕微鏡で見るミクロの世界」をテーマに行う。1講座500円。申し込み、問い合わせは市教育委員会文化振興課(電話0735・23・3368)まで。締め切りは6月12日(水)。

(2019年5月14日付紙面より)

千穂ヶ峰に向かって歩き出す参加者ら=12日、県立新宮高校駐車場
2019年05月14日
55 新高女子が5種目で入賞 和歌山県春季陸上競技選手権大会 
2019年05月14日
56 一打ごとに感じる楽しさ
 県年金受給者協会グラウンドゴルフかつうら大会  
2019年05月14日
57 三輪崎が3年ぶりの優勝
 全小バレー県東牟婁地方大会  
2019年05月14日
58 票の再点検を実施  大石元則さんの異議申し立てを受け  (新宮市議選 )
2019年05月14日
59 遺跡が語る熊野新宮の歴史  丹鶴体育館で調査報告  (新宮市 )
2019年05月14日
60 活動に対する理解深める  総会で本年度事業など決める  (新宮ユネスコ協会 )
2019年05月14日
61 那智湾で幻日現象観測   
2019年05月14日
62 会場が笑顔であふれる  「ぼくときみ。」親子コンサート  (新宮市 )
2019年05月14日
63 活動を通して成長を  「ポンポコ学園」が入園式  (熊野少年自然の家 )
2019年05月14日
64 県3位で全国、近畿へ 前向日葵・濵本琴心組 (ソフトテニス競技)
2019年05月14日
65 真心の安全運転呼び掛け  春の全国交安運動始まる  (串本町・古座川町 )
2019年05月14日
66 通勤の車に啓発物資  那智勝浦町で早朝街頭啓発  
2019年05月14日
67 お悔やみ情報
  
2019年05月11日
68 若さが創る新時代へ
 総会でスローガンなど決める  (新宮YEG )

 新宮商工会議所青年部(新宮YEG、瀬古伸一郎会長、部員81人)は9日夜、新宮市井の沢の同会議所で令和元年度総会を開き、事業計画や収支予算を承認したほか本年度スローガンを「清新~若さが創る新時代~」にすることなどを決めた。

 承認した本年度事業計画は▽新宮秋まつり実行委員会との連携・協力▽地域活性化に向けた事業の企画・運営▽忠度(ただのり)まつり実行委員会との連携・協力▽熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会との連携・協力▽「熊野川きらきら清流まつり」の開催―など。本年度予算は303万4140円。スローガンには、清い心で新しい気持ちで若さと情熱を持って新しい時代を築き上げたいという思いを込めた。

 瀬古会長は新紙幣一万円札の顔として「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一が選ばれたことに触れ「渋沢栄一は東京商工会議所の設立者、初代会頭としても知られる。ますます商工会議所に注目が集まり、役割も多様化、重要化してくるのでは」とあいさつ。「利益と公益を追求する渋沢の意志をつなぐために、地域社会の発展に貢献し、共に新時代を築いていきたい」などと決意を新たにし協力を呼び掛けた。

 昨年度は「熊野川きらきら清流まつり」や「ひまわりまつり」を開催。RIZAP健康増進セミナーや熊野古道トレッキング、新宮城跡を活用した地域活性化事業「あえかなる城」を初めて実施した。

(2019年5月11日付紙面より)

総会に出席した皆さん=9日、新宮商工会議所
2019年05月11日
69 新宮と串本の2会場で開講
 本年度手話奉仕員養成講座  (美熊野福祉会 )

 社会福祉法人美熊野福祉会が展開する手話奉仕員養成講座〈串本会場〉が8日、串本町役場古座分庁舎で始まった。年度を通して計39回開く計画で、24人が受講登録し修了を目指す。

 この講座は、新宮市・東牟婁郡の1市4町1村が同法人に委託して実施。高校生以上を対象にし聴覚障がい者の母語・手話の表現技術を託し支援者を育成することを目的としていて、実施2年目となる本年度は▽新宮会場(同法人ワークランドそらで毎週火曜日午後7時~8時30分)▽串本会場(毎週水曜日午前10時15分~11時45分)―の2会場を設け、それぞれで国が規定するカリキュラムに沿って目的の達成を目指す。

 各会場とも定員先着25人で受講生を事前募集し、新宮会場は25人の受講登録を得て7日、串本会場は24人の受講登録を得て8日にそれぞれ開講した。串本会場の初回は受講生21人が出席。同法人本部の大代聖子さんと東牟婁・新宮聴覚障害者協会の松尾玲子さんが講師を務め、手話を学ぶ前段階として聴覚障害を正しく知るための基礎知識や聴覚障がい者の生活の様子を伝えて理解を促した。

 新宮会場は来年3月10日(火)、串本会場は来年2月26日(水)に最終回を迎える予定。全39回は前半が入門編、後半が基礎編となっていて、講師は健聴講師4人と同協会会員2人・県聴覚障害者協会会員2人が対となって務める。出席率80%以上の受講生に対し、本年度は新宮市名で修了証を交付するという。

 本年度は両会場ともほぼ定員を満たす受講登録を得て開講。大代さんは「古座川町に続いて新宮市も手話言語条例を制定する中、地域で手話奉仕できる人が増え、聴覚障がい者の皆さんがどこに行っても手助けをしてもらえる環境をこの講座で充実していければ」と目指すところを語った。

(2019年5月11日付紙面より)

聴覚障害の基礎知識を伝える講師の大代聖子さん=8日、串本町役場古座分庁舎
2019年05月11日
70 学校周辺で消火栓など確認
 児童ら対象に防災研修会  (井田小 )

 紀宝町教育委員会は9日、井田小学校で児童、職員対象の学校防災研修会を実施。5年生21人と6年生24人がそれぞれ学校周辺を歩き、防災マップづくりに取り組んだ。

 防災教育事業の一環で、児童の研修会は地域を歩いて地理的特徴を把握し、地震、津波が起きた際の身の守り方を考えることが狙い。

 町学校防災アドバイザーで三重大学大学院工学研究科の川口淳・准教授が講師を務めた。5年生の授業では「地震は突然地面が揺れることが怖い。揺れると建物やブロック塀などが倒れ、火災も発生する。地震の後には津波が来るかもしれない。できるだけ高い場所に逃げるしかない。地震が起きるとこの町はどうなるのか考えながら歩いてほしい」と呼び掛けた。

 地図上で歩くルートを確認し、川口准教授は「揺れたら倒れそうな物や火事のときに使う消火栓を探してほしい。役に立ちそうな公衆電話、避難場所の位置も確認しよう」とアドバイスした。

 学校周辺の地図、筆記用具、デジタルカメラを持ち、5グループに分かれてフィールドワークに出発。危険と思われる箇所や消火栓などを撮影し、気付いたことをメモしながら歩いた。

 児童たちは学校に戻った後、調べた箇所を地図に記して防災マップを作った。

 町教委では、本年度も町内各小中学校で防災研修会を実施する予定だという。

(2019年5月11日付紙面より)

消火栓の場所を確認する5年生の児童=9日、紀宝町井田
2019年05月11日
71 公民館の新しい顔に
 福岡脩惠さんを館長に任命  (新宮市 )

 新宮市はこのほど、新公民館長に福岡脩惠(のぶよし)さんを任命した。任期は1日から令和2年3月31日まで。10日に行われた任命式では速水盛康教育長が「令和元年にふさわしい館長であると思っています」と激励した。

 福岡さんは1952(昭和27)年生まれ。大学卒業後三重県職員として採用され、市立丹鶴小学校をはじめ、市内・東牟婁郡内で小学校教諭、教頭、校長として奉職。2013(平成25)年3月に市立神倉小学校長を定年退職後、法務省新宮人権擁護委員会人権委員や市総務部人権啓発(政策)課人権教育指導員として人権尊重に関わる業務に従事した。

 福岡さんは「公民館の大きな目標は生涯学習と地域コミュニティーの形成。丹鶴、蓬莱公民館に関わったことがあるが、地域の実情や特性に応じて特色のある活動をされており、コミュニティーの形成に大きな役割を担っている。それを陰で支えるのが自分の役目だと思っています」。

 速水教育長は「豊富な経験のもと、実践もされている方なので、広い知見からさまざまな各公民館活動に理解を示されている。公民館長がしっかりと見守り支援をしていく、そんな活動になっていくのではと期待しています」と話していた。

(2019年5月11日付紙面より)

任命を受ける福岡脩惠さん(左)と速水盛康教育長=10日、新宮市役所教育長室
2019年05月11日
72 手縫いの雑巾を寄贈  千穂第一地区福祉委員が神倉小に  (新宮市 )
2019年05月11日
73 新支部長に坂下行平さん  商工会太地支部が総会  (太地町 )
2019年05月11日
74 連携図り活動の発展を  市ボランティア・市民活動センター総会  (新宮市 )
2019年05月11日
75 51年間の集大成並ぶ  後呂茂利雄さん写真展  (太地町 )
2019年05月11日
76 福祉支援に思い届ける  三踊の会がチャリティー舞踊会  (那智勝浦町 )
2019年05月11日
77 「ヨイハ」の声元気よく  三輪崎小5年生が鯨踊り練習  (新宮市 )
2019年05月11日
78 池野山で田植えに挑戦  高池小5、6年生21人  (古座川町 )
2019年05月11日
79 事業計画案など話し合う  老人クラブ連合会が理事会  (古座川町 )
2019年05月11日
80 毛筆に心を込めて  千枚田オーナーの立て札を制作  (木本、紀南両高書道部 )
2019年05月11日
81 楽しみながら規律を学ぶ  相野谷中1年が宿泊体験研修  (熊野少年自然の家 )
2019年05月09日
82 「この景色を守り育てたい」
 赤十字奉仕団が清掃活動など  (新宮市 )

 5月の「赤十字運動月間」に合わせ、新宮市新宮赤十字奉仕団(仲富美子委員長)は7日、募金活動や清掃活動を実施した。団員約20人がトレードマークのかっぽう着姿で参加し、市役所周辺の草むしりなどに取り組んだ。

 奉仕団の活動を知ってもらうことを目的に毎年実施している。午前中はJR新宮駅で周知キャンペーンを行い、市内7カ所で買い物客らに募金を呼び掛けた。午後からの清掃活動では市福祉センターに集まった団員らを前に田岡実千年市長が日頃の活動に感謝を述べ、「海外からの観光客が増える中で、町がきれいだと言ってくれている。毎年クリーン作戦をやっていただいていることが、町をきれいにしようという意識の醸成にもつながっているのでは」と激励した。

 仲委員長は「『南国の五月晴れこそゆたかなれ』と歌われているように、私たちは恵まれた素晴らしい景色の中で生活できています」と佐藤春夫の望郷五月歌の一節を引用。「素晴らしい緑豊かな由緒ある新宮を、少しでも美しく守り育てていきたい」と決意を新たにし「みんなで和気あいあいと、外に出て活動することは健康にもつながります」とさらなる協力を呼び掛けた。

 赤十字奉仕団は、人道・博愛の精神の下、人道的な活動を身近な社会の中で実践しようとする人が集まった組織。特殊赤十字奉仕団、青年赤十字奉仕団などがあり、県内には56の地域赤十字奉仕団がある。

(2019年5月9日付紙面より)

市役所周辺の草むしりやごみ拾いなどを行う団員ら=7日、新宮市
田岡実千年市長(右)からねぎらいを受けた=同日、新宮市福祉センター
2019年05月09日
83 弁天島の形成や地質学ぶ
 地質の日行事に多数参加  (那智勝浦町 )

 串本町商工会とウェッブプロデュースで構成される「ちょっとウォーカー制作委員会」は4日、那智勝浦町大勝浦の弁天島で12回目の地質の日記念行事として、「熊野ふしぎ発見カモ 弁天島と深海底の不思議?」を開催した。和歌山大学災害科学教育研究センター客員教授の後誠介さんと南紀熊野ジオパークガイドの須藤英司さんが講師を務めた。町内をはじめ、京都や大阪、三重県尾鷲市などから30人が参加し、弁天島の化石や地質について学んだ。

 同制作委員会は熊野の地での体験や発見、体感を通してゆったりした空間と時間を制作・共有することを目的に活動している。

 弁天島の化石に関する報文の著者の一人である後さんは「今から1700万年前の1000㍍を超えるかもしれない深海を見に行く。いろんなものを自分たちで見つけてください」とあいさつ。参加者は弁天島を歩きながら、生物の痕跡である「生痕(せいこん)化石」や化石の芯の部分が黄鉄鉱に置き換わったものなどを探した。発見ごとに後さんが化石の種類や特徴、地質を詳しく解説した。

 この日は南紀熊野ジオパーク学術研究・調査活動助成事業に携わる石橋隆さんも参加しており、町のシンボルとされる弁天島の巨岩の成り立ちについて説明した。橋杭岩に共通する構造があることや千数百万年前から温泉が出ていることを挙げ、「弁天島の景観は熱水活動で数十万年かけて隆起し、波による波蝕(はしょく)によって形成された。地域の文化、産業、地質現象を見る上でとても見事なもの。この価値を地元の方々に知ってもらい、広げていただけたら」と提案した。

 須藤さんは「けがなく、無事に帰り、誰かに学んだことや催しの内容などをお話していただくまでがこのイベントです」と語った。新宮市立神倉小学校5年生の加子坂有晟君は「楽しかった。化石探しの時にウニの化石を見つけた。また参加したいです」と笑顔で話した。

 各催しの際に同制作委員会がコーヒーや地元の菓子などで参加者をもてなす人気の「イワバックスコーヒー」も開かれ、一行は会話を楽しみ、散策の疲れを癒やしていた。

(2019年5月9日付紙面より)

後誠介さんが参加者らに地質や化石について説明した=4日、那智勝浦町大勝浦
参加した皆さん
2019年05月09日
84 史実と調査の成果を世界へ
 エ号のガイド冊子を出版  (ERC )

 串本町姫、旧養春小学校内にあるエルトゥールル・リサーチ・センター(ERC)のチーフを務めるスペイン人の考古学者ベルタ・リエドさん(47)がこのほど、ガイド冊子『フリゲート・エルトゥルル』を出版した。1冊1000円で、町内では▽トルコ記念館▽トルコ文化センター▽南紀串本観光協会▽ホテル&リゾーツ和歌山串本―で入手できる。

 リエドさんは2007年から続く旧オスマン帝国(現トルコ共和国)の木造フリゲート艦エルトゥールル号(以下エ号とする)遺品発掘調査(トゥファン・トゥランル団長)のメンバーの一人。

 発掘作業は夫のトゥランルさんを軸にして15年まで続き、遺品8130点を樫野沖の同号遭難海域から引き揚げる成果を上げた。高度な保存処理が必要な遺品はトルコ共和国ボドルムの専門機関、その他遺品は同センターで現在も段階的に同処理を進めるさなかにある。

 同冊子は現時点での成果の集大成として出版したもので、A5判フルカラー76㌻、製作数は1000部。同号の歴史や同調査の経緯、主立った遺品などを図解や写真を織り交ぜ、英語と日本語で解説する内容となっている。

 出版は同調査が始まった当初から思い描いてきたそう。16年に母校のスペイン・アリカンテ大学で同調査の成果をまとめた論文を発表し、博士号を取得後、その要約版を4カ月がかりで英文編集し、ERCにおけるパートナーの枠谷かおりさんが翻訳した日本語解説も取り入れて仕上げた。

 今年4月に出版までこぎつけ、リエドさんは「この調査はトルコでもまだ一部の人しか知らないという印象を持っている。もっと世界的に知らせたいという思いで書いた」と込めた思いをコメント。10歳の子どもでも関心を持ってもらえるよう写真を多く取り入れ、豆知識的な記述も加えるなどして分かりやすさにこだわったとアピールした。

 販売収益はERCを維持する資金に充てる考え。今後は日本語解説をトルコ語に置き換えた冊子も出版し、ボドルムなどでの販売を目指すという。

(2019年5月9日付紙面より)

ガイド冊子「フリゲート・エルトゥルル」を出版したベルタ・リエドさん=7日、串本町姫
2019年05月09日
85 母校への気持ちを込め
 第39回卒業生同窓会が寄付  (新宮市 )

 新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)を1987年3月に巣立った第39回卒業生が7日、同校を訪れ、同窓会の会費の一部を母校に寄付した。

 同窓会は1月2日に串本町のホテル&リゾーツ和歌山串本で開かれ、200人が出席。恩師も4人が出席し、旧交を温めたという。当時は1クラス約45人の13クラスあり、540人の卒業生がいた。

 贈呈式には39回卒業生を代表して実行委員長の平田智也さん、副委員長の泉晶子さんが来校し、余剰金9万120円を同校同窓会の夏山晃一会長に手渡した。

 平田さんと泉さんは「50歳の節目の同窓会を開くに当たり、LINE(ライン)や実家への電話、直接会うなどして声を掛けたところ、大勢の人が集まってくれました。先輩方が代々受け継いでおり、自分たちも自然とその考えに至り寄付させていただきました」。

 夏山会長は「気持ちのこもった寄付をしてもらい本当にありがたい。今後の学校活動資金として大切に使わせていただきます」と話していた。

(2019年5月9日付紙面より)

新宮高校同窓会の夏山晃一会長(中央)に寄付金を手渡した平田智也さんと泉晶子さん=7日、新宮市神倉の県立新宮高校
2019年05月09日
86 自然と人のぬくもり感じ快走
 第21回奥熊野いだ天ウルトラマラソン  
2019年05月09日
87 来年度予算編成に向け  新宮市が県に要望  
2019年05月09日
88 建学の精神を確認  近大新宮教職員らが墓参り  (新宮市 )
2019年05月09日
89 冥福祈り平和を誓う  勝浦護国神社で例祭  (那智勝浦町 )
2019年05月09日
90 晴天の下楽しく過ごす  高田小中学校が遠足  (新宮市 )
2019年05月09日
91 地域の力で課題解決を  恒例の「チームくまのがわ」  (新宮市 )
2019年05月09日
92 GWに多くの観光客  熊野地方  
2019年05月09日
93 松根で6人が釣りに挑戦  フライフィッシング講習  (七川ふるさとづくり協議会 )
2019年05月09日
94 観光充実のため追加起用  地域おこし協力隊委嘱状交付式  (古座川町 )
2019年05月09日
95 アルバム託し思い伝える  南努さんが町長を表敬  (串本町 )
2019年05月09日
96 手作りメダルプレゼント  新入園児の歓迎会  (成川保 )
2019年05月09日
97 1年生と一緒に楽しむ  春の遠足で井田神社へ  (井田小 )
2019年05月09日
98 AMドリームス(御浜町)が全国出場  少年野球三重県予選で優勝  
2019年05月09日
99 高学年が田植え体験  神内生き活き協が協力  (神内小 )
2019年05月09日
100 お悔やみ情報
  
2019年05月08日
101 スリルと渓谷美楽しむ
 令和最初の観光筏下り開航  (北山村 )

 北山村の北山川で3日、今シーズンの観光筏(いかだ)下りが始まった。復活から今年で41回目を迎える。第1便の筏が出航し、日本各地から訪れた観光客たちが水量豊かな北山川の急流と渓谷美を味わいながら川下りを満喫した。

 筏下りは元筏師や村民の努力で1979年に観光筏下りとして再開した。特産品のかんきつ系果実「じゃばら」とともに村の基幹産業になっている。スギの丸太8本で組んだ床(とこ)を七つ連結している筏は、全長約30㍍、幅約1・6㍍、重さは7㌧。手すりと席が設けられ、訓練を積んだ筏師たちが櫂(かい)で操船する。

 ライフジャケットを着た乗船客たちは、急流で歓声を上げながら約5・5㌔を約70分かけて下った。昨年までの総乗客数は21万1474人。昨年は6301人だった。開航式では、神職が今シーズンの安全を祈願。山口賢二村長が「事故もなく、大勢のお客さんに来ていただければ。今後もこのわれわれの小さな村の振興に努めていきたい」とあいさつし、テープカットが行われた。

 日本唯一の飛び地の村、北山村には最盛期、数百人の筏師が住んでおり、村民は1000人以上いた。昭和40年代に北山川水系にダムができ、道路が発達。木材がトラック輸送に代わったことで筏流しは衰退し、村民は現在約450人になっている。

 運航期間は9月末までの5カ月間で、今年は5月11日(土)、12日(日)と6月1日(土)、2日(日)に、昨年に引き続き特別便を運航する予定。特別便では筏の上で弁当を食べたり、花や特徴的な岩などを撮影しながら約120分かけて下る。問い合わせは同村観光センター(電話0735・49・2324)まで。

(2019年5月8日付紙面より)

歓声を上げながら急流を下る観光客たち=3日、北山村
2019年05月08日
102 命日に春夫の遺徳しのぶ お供茶式に50人参列 (新宮市)

 新宮市出身の文豪で、望郷詩人とも呼ばれる佐藤春夫(1892~1964年)の命日の6日、市内の佐藤春夫記念館前庭でお供茶式(くちゃしき)が営まれた。関係者や一般約50人が参列し、遺徳をしのんだ。

 茶道裏千家淡交会が長年、大社烏集庵(うしゅうあん)や望郷五月歌碑前で営んできた式で、記念館がオープンした翌年の1990(平成2)年から佐藤春夫記念会とともに記念館庭園で開いている。

 式には速水盛康教育長、濱口太史県議、各市議らも出席。茶道裏千家淡交会南紀支部の大崎宗伊さんがお点前、半東は関宗重さんが務めた。式典後には、淡交会員たちが参列者たちにお菓子とお茶を配った。

 辻本雄一館長は「春夫の業績をつないでいきたい。時代的にはやむを得ない面もあるが、春夫だけではなく、明治、大正、昭和の文学作品が子どもたちに伝わりにくい事情があるのも事実。そういう中で新宮市の第一の名誉市民である春夫をいかに顕彰していくかというのは難しい問題」と思いを述べ、「資料をいかに保存し市民の皆さんに見ていただける形を取るか、そして中学生や高校生、あるいは小学生の方にどういった形で伝えていくか。いくつかの課題を残して、31年目の年に入るのではないか」とあいさつ。

 速水教育長は「春夫先生はわが国の誇る偉大な作家、詩人でありながら、望郷詩人といわれるほどふるさとを愛された方でした。南国熊野の豊かな自然を表現した『望郷五月歌』は発表から90年近くたってもなお多くの人々に愛され、より一層輝きを増すように感じます。皆さまと心を共にし、先生がこよなく愛されたふるさと新宮の豊かな自然と伝統を守り、新しい文化の創造と発展に心を尽くしていきたい」と田岡実千年市長のあいさつを代読し「学校教育の中で春夫先生のことをどのようにして学んでいくかについて、宿題を頂いたように感じています」と話していた。

(2019年5月8日付紙面より)

お茶を供え遺徳をしのんだ=6日、新宮市立佐藤春夫記念館
参列者らにお茶とお菓子が振る舞われた
2019年05月08日
103 過去最多2448人利用
 繁忙のGW有料期間終了  (望楼の芝キャンプ場 )

 串本町潮岬にある望楼の芝キャンプ場のゴールデンウイーク(GW)有料期間が6日に終了した。今期は10日間で延べ2448人が利用。過去最多だった前年度(1835人)をさらに33%上回る繁忙ぶりとなった。

 この期間は既存のキャンプ場施設では収容しきれない利用がある繁忙を見据え、潮岬望楼の芝管理運営委員会(田仲康慧会長)が環境省の許可を得て設定。清掃協力金を得て芝地の一角をテント設営場所として提供し、キャンプごみを引き受けるなどして繁忙中の円滑な利用と繁忙後の環境悪化防止を目指して運営している。

 本年度は4月27日から5月6日までの10日間を同期間とし、現地で利用を受け付けた。利用を申し出た人数の内訳は4月の▽27日=347人▽28日=277人▽29日=77人▽30日=78人、5月の▽1日=225人▽2日=672人▽3日=498人▽4日=200人▽5日=62人▽6日=12人―で、同委員会は1日当たりの利用申し出人数は2017年5月3日の795人が最高で今期のピークは及ばなかったが、例年平日の中日が休日だったことで後半のピークが長引いた分、利用が増えたという。

 対前年度比で17年度(4月29日~5月7日)は47%増、18年度(4月28日~5月5日)は23%増、本年度は33%増と利用増加が続く同キャンプ場のGW有料期間。田仲会長は「インターネットの口コミで評判になっているのが、最近の利用が増えている大きな要因だと思う。今年は委員に近場の臨時駐車場所を急きょ草刈りして広げてもらったり、役場職員がシフトを組んで毎日ごみを収集してくれたりと、いろいろな協力があって何とか乗り切ることができた。皆さんに感謝している」と話した。

(2019年5月8日付紙面より)

ずらりとテントが並ぶ望楼の芝=4日、串本町潮岬
2019年05月08日
104 県内外から多くの親子連れ
 「こどもの日」くじらの博物館  (太地町 )

 太地町立くじらの博物館(林克紀館長)は5日、小・中学生の入館無料とする毎年恒例のこどもの日イベントを開催した。県内外から多くの親子連れが訪れ、イルカやクジラのショーを楽しんだ。

 イベントは子どもたちに鯨類を学んでもらおうとスタートした。毎年人気を博し、今年は小・中学生567人含む2064人が訪れた。

 同館によると、5日のみの来館者は昨年より減少したが、4月27日から6日までの合計では1万3722人と昨年より3133人の増となった。

 満員で常時、歓声が上がっていたショーの他にも、クジラの民芸品絵付け体験も好評で、絵付けする子どもの姿をスマートフォンで撮影する保護者の姿も多く見られた。

 カヤックに乗ってクジラに近づき、餌やりができる「カヤックアドベンチャー」を体験した静岡県在住の庄司憲さん(41)一家。妻の恵理さん(40)は「インターネットで検索してこちらへ来ました。クジラが近くで見られて楽しかった」と述べ、娘の璃子さん(7)は「初めて来たけどアドベンチャーワールドより楽しかった。夏休みにも来たい」と笑顔で語った。憲さんは「近くにあるならしょっちゅう来たいです」と話していた。

(2019年5月8日付紙面より)

歓声の上がったイルカショー=5日、太地町立くじらの博物館
好評だったクジラの民芸品絵付け体験
2019年05月08日
105 地元勢県大会出場ならず
 県中学校野球大会紀南決勝大会  
2019年05月08日
106 田中・高岡組が優勝
 新規会員歓迎会兼ねた令和元年祝賀大会  
2019年05月08日
107 サヨナラ勝利で初優勝
 神倉少年野球クラブ第3回大会制す  (新宮RC旗学童軟式野球大会 )
2019年05月08日
108 新牧師に小宮一文さん  下里会堂で就任式  (那智勝浦町 )
2019年05月08日
109 楽しく外国語に触れる  「えいごであそぼう」  (丹鶴幼 )
2019年05月08日
110 日々の出会いを糧に  平安衣装体験楽しむ  (大門坂茶屋 )
2019年05月08日
111 令和祝した朝市盛況  道の駅「たいじ」  (太地町 )
2019年05月08日
112 地元産品に観光客にぎわう 「しんぐう駅マルシェ」開催 (新宮市)
2019年05月08日
113 水害からの復興願い  新宮市熊野川町で「鯉のぼり祭り」  
2019年05月08日
114 名物「海上綱渡り」に挑戦  熊野灘ほうばい祭  (熊野市 )
2019年05月08日
115 親子で楽しいひととき  鵜殿図書館でスペシャルおはなし会  (紀宝町 )
2019年05月08日
116 紀宝トレジャーズ東海へ  スポ少県大会で準優勝  (少年野球 )
2019年05月08日
117 辰巳尚さん、真砂和子さんが優勝  第8回紀宝町長杯グラウンドゴルフ大会  
2019年05月08日
118 心身をリフレッシュ  有酸素運動教室  (串本町 )
2019年05月08日
119 ハッチョウトンボが羽化  直見の大谷湿田で今年も  (古座川町 )
2019年05月08日
120 お悔やみ情報