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2022年09月23日
1 協力が成功と楽しさの源 「彩雲祭」2年ぶり単独開催 (新宮高校)

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長、生徒562人)で22日、文化祭「第29回彩雲(あやぐも)祭」が開かれた。行事テーマは「今できることを全力で!~『協力』が成功と楽しさの源~SDGsとともに」。文化クラブによるステージなどがあり、生徒たちがさまざまな催しを楽しんだ。

 昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で規模を縮小し、文化祭と体育祭を1日で実施したため、文化祭を単独開催するのは2年ぶり。

 学校行事にさまざまな規制がかかる中「一度きりの高校生活で、今できる最大限のことを全力でやり遂げたい。持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールに向け、自分たちにできることを考えたい」との思いを込めて開催した。

 オープニングセレモニーでは、玉置七彩生徒会長が「1、2年生は初めての文化祭。手探りながら、全校生徒が一生懸命準備に携わってきた。思いっきり楽しみ、自己の成長の場にしましょう」とあいさつ。尾﨑玄多・行事企画運営委員長は「今年は文化祭を1日開催ができて本当にうれしい」と語り、動画を通じて文化祭を楽しむための七つのルール▽体調が悪いときは無理せず参加を見合わせる▽大声を出さず、3密を避ける▽教室は常に換気―などを呼びかけた。

 文化部のステージでは、吹奏楽部が今年のコンクール曲「生命(いのち)のアマナ~ウインド・アンサンブルのために~」などを演奏。放送部による星新一の「ある夜の物語」、詩「道程」の朗読、琴部の「虹」「千本桜」の演奏、書道部のパフォーマンスなどが会場を盛り上げた。

 午後には各クラス、生徒会、委員会によるアトラクションや展示があり、SDGsに関連した企画が多く見られた。

(2022年9月23日付紙面より)

オープニングセレモニーで吹奏楽部が演奏=22日、新宮市の県立新宮高校
2022年09月23日
2 センサリーボトルを工作
 すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域子育て支援センター(戸塚ゆう子センター長)は12、13の両日、同町福祉健康センターで「すくすくワークショップ」を開いた。町内で子育て中の親子らが参加し、センサリーボトルを作った。

 センサリーボトルとは透明の瓶にオイルやビーズ、ラメ、カラーセロハンなどを入れ、ゆっくりと揺らめく様子を楽しむおもちゃ。「安らぎのジャー」「魔法のビン」とも呼ばれる。

 この日はペットボトルと洗濯のり、カラフルなジェリービーズなどを使って工作。子どもたちは好きな色のフェルトボールを選んでペットボトルに入れ、浮いたり沈んだりする様子を不思議そうに眺めた。

 南知希君(3)と参加した母親の準子さんは「色がきれいで、集中して作ってくれたと思う。最近はおもちゃだけではなく、他の子どもたちに興味を持ち始めたようで、遊んでいるところを近くに見に行ったりしています」と話していた。

 ワークショップは未就園児と保護者を対象に、毎月実施している。10月は18日(火)と19日(水)にハロウイーンの工作をする予定だ。申し込みは同センター(電話0735・52・0224)まで。

(2022年9月23日付紙面より)

揺らめくボールを見つめる=13日、那智勝浦町福祉健康センター
2022年09月23日
3 合同で災害パネル展実施
 新宮警察署と串本海保署  (串本町・古座川町 )

 新宮警察署(田原正士署長)と串本海上保安署(内海浩一署長)の合同による災害パネル展示が21日、串本町文化センターと古座川町中央公民館の2会場で始まった。いずれも30日(金)までの実施で、日々の防災意識を高める一助として目を通してもらえればとしている。

 旧串本警察署と串本海上保安署の取り組みを継承しての実施で、地域住民のさらなる防災意識の向上を図ることが目的。展示物は写真や啓発ビラなどで、警察活動や海上保安活動の様子や同活動越しに見る被災地の状況を伝えて普段の防災意識を高める構成としている。

 串本海上保安署のパネルの内容は阪神淡路大震災以降の主だった大規模災害における活動紹介で2会場ともほぼ共通。新宮署のパネルの内容は2会場で異なっていて、串本町会場は令和元年台風19号と平成30年西日本豪雨と平成23年紀伊半島大水害、古座川町会場は同大水害と東日本大震災となっている。

 合同の災害パネル展実施は2018年に旧串本警察署と串本海上保安署が取り組んで以来約4年ぶり。趣旨が近しい連携として約2年前に合同で津波防災の街頭啓発をした経緯もあり、こちらも災害パネル展実施期間の初日にオークワ串本店前、29日(木)に同古座川店前で継承実施するとしている。物資は災害時の海上保安活動の概要と津波緊急避難時の確認事項や非常持ち出し品を伝える啓発ビラなど。ビラは100セットを準備し新宮警察署と串本海上保安署の各署員5人で手分けして住民へ配り、その説明で防災意識を促した。

 新宮警察署警備課の谷英人課長は「防災週間から少し遅れてしまったが、今は台風シーズンに当たるので何とか9月中には実施し皆さんの防災意識を高めたかった」とこれら啓発活動実施の思いをコメント。同時に串本海上保安署との関係を幅広く深め、両署連携による災害対応力を強化していければと両署の内部的な狙いも見据えて語った。

(2022年9月23日付紙面より)

新宮警察署と串本海上保安署の合同による災害パネル展会場=21日、古座川町中央公民館(上)、串本町文化センター(下)
合同で津波防災の街頭啓発に臨む新宮警察署と串本海上保安署の署員=同日、串本町串本
2022年09月23日
4 かんきつの新規就農を支援
 「農地バンク」の活用呼びかける  (御浜町 )

 高齢化や担い手不足で耕作放棄地が課題となる中、「年中みかんのとれるまち」がキャッチフレーズの御浜町は、町内でかんきつを栽培する新規就農者を募っている。

 「農地バンク」への支援も行っており「現在、農地バンクには売りたい、貸したい農地がたくさん登録されており、これらの農地を耕作していただける方を募集しています。兼業などで農業をしたい方は、ぜひご活用ください。農地の売買や貸借の交渉も役場がお手伝いさせていただきますので、お気楽にご連絡ください」と呼びかけている。

 農地バンクは、農地の売買、貸借を希望する所有者などから申請のあった情報をホームページや窓口で公開し、農業を営むことを目的として、農地の利用を希望する人に紹介する制度。

 町ではホームページを開設し、登録されている農地や農地登録までの流れなどを紹介している。「御浜町農地バンク」で検索を。問い合わせは農林水産課(電話05979・3・0517)で受け付けている。

 町では、みかん農家としての就農や移住希望者に向けた新しいパンフレットを作製。Iターン、Uターンでみかん農家になった就農者や、移住者の声を紹介した。

 役場1階町民プラザではみかん農家のインタビュー映像を流し、町長室前にも紹介パネルを設置しており、農林水産課の担当職員は「かんきつ栽培に興味のある方はご相談ください」と話している。

(2022年9月23日付紙面より)

御浜町がかんきつの新規就農者を募集=御浜町役場
御浜町が作製したパンフレット
2022年09月23日
5 3大会で上位入賞果たす
 新宮ジュニアレスリングクラブ  
2022年09月23日
6 「道の駅なち」や人口減など問う  那智勝浦町議会一般質問㊦  
2022年09月23日
7 全議案可決で閉会  那智勝浦町議会9月定例会  
2022年09月23日
8 お金の大切さ、学ぼう  「おみせやさんごっこ」に19人  (新宮市の「ベストパートナー」 )
2022年09月23日
9 橋杭海水浴場前で街頭啓発  秋の全国交安運動始まる  (串本町 )
2022年09月23日
10 テイクアウトで30食完売  恒例の「ふれあい子ども食堂」  (紀宝町 )
2022年09月23日
11 百歳高齢者に祝い状  3市町では25人  (熊野・南郡 )
2022年09月23日
12 クズの花が盛り迎える  秋の七草の一つ  
2022年09月18日
13 日ト両国参列得て追悼式典
 トルコ軍艦遭難慰霊碑前で  (串本町 )

 串本町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑前で16日に追悼式典があり、トルコ共和国側と日本側合わせて約50人が同碑一帯に眠るエルトゥールル号(以下エ号とする)の将士に哀悼を示し両国の友好を確かめ合った。

 エ号は1890(明治23)年9月16日、嵐により樫野沖の暗礁に乗り上げて爆沈。587人が殉難する中、当時の島民の献身により69人が救助され全員が母国への帰還を果たした。

 追悼式典は年1回、遭難の日に同町が主催。おととし、昨年はオンライン環境を取り入れ規模を抑えつつ営んだが、今年は国歌と同碑追悼歌を静聴とした以外はほぼ例年同様に挙行した。トルコ共和国側からの来賓招待で在日大使館のエメル・デリノズ・テキン一等参事官やハビブ・イゼット・ゾールオール武官、在名古屋総領事館のウムット・リュトフィ・オズデュルク総領事ら、町側から田嶋勝正町長夫妻を筆頭に町議会の鈴木幸夫議長ら議員や教育委員、大島地区の3区長や町内外の関係個人や団体代表者、一般参拝者が参列した。

 岐阜ファーティヒモスク・イマームによる礼拝を経て、田嶋町長は「私たち串本町民はこの地に眠る殉難将士の御霊(みたま)をお守りし、大島島民が示した利他の精神を継承する。歴史を風化させることなく、日ト友好の架け橋のまちとして両国の友好の一助となることを誓う」と式辞。テキン一等参事官は「串本の皆さまとご一緒にエ号の出来事に思いをはせるため、殉難将兵たちが安らかに眠るこの地に立つことができたことを誇りに思う」と胸中を語って古今紡がれる友好関係への感謝を掲げ、参列一同順次献花した。

 地元樫野区の髙山カヤ子区長(75)はどのような形であろうと区民は9月16日のことを忘れないとし、「去年よりも参列者が少し多くなり、眠っている将士の方々もきっと心強く思ってくれていると思う」と今年の式典を喜んだ。

(2022年9月18日付紙面より)

慰霊碑に献花する田嶋勝正町長夫妻ら=16日、串本町樫野
2022年09月18日
14 ジオ的観点からふるさと知る
 熊野川中で「瀞峡めぐり」事前学習  (新宮市 )

 新宮市立熊野川中学校(松本潤校長)で16日、国の特別名勝・天然記念物に指定されている瀞峡(瀞八丁)を舟で巡る「瀞峡めぐり」の事前学習があった。南紀熊野ジオガイドの平野皓大さんが来校し、地域の観光資源の魅力を伝えた。事前学習を踏まえ、同校1、2年生は21日(水)に「瀞峡めぐり」を体験する予定。

 ふるさと学習の一環として実施。ジオ的観点を通して、地域の名所を知ってもらうことを狙いとしている。

 瀞峡は、和歌山、三重、奈良の3県にまたがる景勝地で、大正時代にプロペラ船が瀞峡―新宮町(現新宮市)間を往来し、昭和40年代にはウオータージェット船が登場。多くの観光客を絶勝の地へと運んだ。現在は(一財)熊野川町ふれあい公社が川舟を活用した「瀞峡めぐり」を運営している。

 平野さんは、ジオパークの概要や「私たちはプレートの沈み込みで生み出された三つの種類の大地がつくった場所で生活しています」など、南紀熊野ジオパークの成り立ちを説明。

 吉野熊野国立公園内にあり、南紀熊野ジオパークエリアでもある瀞峡について「マグマの熱で硬くなった地層が削られて今の地形になりました」。

 かつては新宮からプロペラ船で観光客を輸送していたことや、鉱山や炭鉱があったことなどから大変なにぎわいを見せていたとし「河原にはお店もいっぱい並んでいた。三反帆(さんだんぼ)や木材を運ぶ筏(いかだ)も行き交っていた」と、大地が形成した歴史や文化の盛り上がりを紹介。「昔は栄えていたんだということを思い出しながら『瀞峡めぐり』を楽しんで」と呼びかけた。

(2022年9月18日付紙面より)

ジオ的観点からふるさとを学習=16日、新宮市立熊野川中学校
平野皓大さん
2022年09月18日
15 移住定住支援を拡充
 「空き家バンク」の新事業も  (紀宝町 )

 紀宝町は本年度から、「空き家バンク制度」の物件充実を図ることを目的に、各自治会と連携した「空き家バンク登録奨励金事業」や「空き家バンク登録促進助成事業」、住宅取得を支援する「住宅購入支援事業」「空き家改修支援事業」を進めている。

 人口減少・少子高齢化に歯止めをかけるため、町では地域活性化や空き家の利活用促進、移住定住希望者への支援制度を拡充させてきた。

 2014年度から開始した「空き家バンク制度」は延べ62件の物件登録があり、37件が成約し、22組40人が町外からの移住だった。

 移住定住、子育て支援を続けてきた結果、19年と21年を比較した30~40代の転入超過率の改善幅が東海4県で4位になるなど、成果が表れてきた。

 町では「今後も全庁挙げて紀宝町を移住先として選んでいただける、住み良いまちづくりを推進し、引き続き、人口社会減、自然減対策の取り組みを継続したい」としている。

 各種事業への問い合わせは役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。

  □     □

 主な事業は次の通り。

■空き家バンク登録促進助成金事業

 空き家バンクに物件を登録する際、空き家の清掃や家財道具などの残置物の搬出・処分などを町内業者に委託する場合の費用を一部助成。対象は空き家バンクに登録を行う家主で、助成額は上限3万円で対象額の2分の1。

■空き家改修支援事業

 購入した空き家の改修工事を町内建設業者の施工で行う際の工事費用の一部を助成する。助成額は上限10万円で対象額の3分の1。町商工会商品券を給付する。

■町内住宅購入支援事業

 町内で新築、中古問わず住宅を購入した人に購入費用の一部を助成する。助成額は5万円(購入額を上限)で、義務教育終了前の子ども1人につき5万円を加算し、町商工会商品券を給付する。

(2022年9月18日付紙面より)

空き家バンクに登録されている物件(紀宝町提供)
住宅から見える風景(同提供)
2022年09月18日
16 小型車を無料貸し出し
 まちなか観光の実証実験  (太地町 )

 太地町は15日より、2人乗りの小型電気自動車を使った「ちょいノリ旅」の実証実験を始めた。観光客などに対して無料で車両を貸し出し、町内散策に利用してもらう。28日(水)までで、ニーズや適正価格、行き先などを調べ、事業化の可能性を探る。

 太地町は内閣府から、未来技術社会実装事業を行う地方自治体の一つとして採択を受けており、その一環となる。同事業は、未来技術を活用した地方創生の提案を募集したもの。この事業として「ちょいノリ旅」のほか、自動運転車による町内巡回や、ドローン活用ビジネスの実証実験なども行っている。

 「ちょいノリ旅」は、まちなか観光の促進を目指すもの。車両はJR太地駅に置いてあり、駅内の観光案内所で利用の受け付けと貸し出しを行う。利用の場合は事前予約を求めているが、借り受けの希望があり、予約が入っていない場合は即日でも貸し出す。

 利用時間は午前8時30分から午後4時までで、利用していいのは太地町内のみ。充電時間は2時間必要で、電気と利用時間の残量が十分であれば、1日に複数人に貸し出すこともあり得る。

 使用車両は、トヨタのC+pod。後部座席がなく、車長が短い。オートマチックで、最高速度は時速60㌔。クーラー使用時で約75㌔の走行が可能となっている。利用には、普通自動車運転免許が必要。また台風接近など荒天時は、貸し出しを中止する場合がある。予約は、太地町観光案内所(電話0735・59・3131)。前日の午後5時まで受け付ける。

 なお「ちょいノリ旅」の実証実験は、太地町が単独で費用負担して実施する。要する費用は、車両レンタル代の十数万円のみ。実証実験の結果、事業化の可能性があるとなれば、内閣府を経由して関係省庁の人材が派遣され、使用できる補助金を紹介してもらえるなど、助言が受けられる。

 また事業化するにしても、町事業として、委託管理事業として、関係法人で行うなど、さまざまな選択肢が考えられるという。

(2022年9月18日付紙面より)

無料で貸し出される、まちなか観光用の2人乗り小型電気自動車=16日、JR太地駅
2022年09月18日
17 サフランモドキ咲く  新宮市三輪崎の岩肌  
2022年09月18日
18 全産業の現状判断「下降」超  和歌山県の経済動向  
2022年09月18日
19 和歌山には19~20日最接近か  高波、暴風などに警戒  (台風14号 )
2022年09月18日
20 小鷺愛空さん最優秀賞  天石東村記念書道作品展  
2022年09月18日
21 さまざまな海を表現  「写真を楽しむ写真展 うみ」  (太地町立石垣記念館 )
2022年09月18日
22 来年への思い込め斎行  宇久井神社例大祭の宵宮  (那智勝浦町 )
2022年09月18日
23 県知事賞など22賞選出  児童生徒木工工作コンクール  
2022年09月18日
24 教育支援などに1千万円寄付  R.Linkに紺綬褒章伝達  (御浜町 )
2022年09月18日
25 お悔やみ情報
  
2022年09月14日
26 文化ホールの改善点は?
 より良い運営に向けアンケート  (新宮市「丹鶴ホール」 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」が昨年10月にオープンし、来月で開館1年を迎える。開館1周年を節目とし市では現在、これまで施設内文化ホールを使用した個人や団体などに対してアンケートを実施しており、募った意見を基に今後の管理運営の見直しなどに反映していく構えだ。

 同施設は東に新宮城跡、北に熊野川を望む現在地に建設され、昨年10月3日に華々しくオープンの日を迎えた。

 貸館としても使用される文化ホールは立ち見席などの利用により最大人員1142人を収容できる大型ホール。客席を全て収納することで平土間パターンに転換できるなど、イベントに合わせて客席パターンを変えられる汎用(はんよう)性の高さを誇る。

 文化ホールの令和3年度貸館使用率は平均59・4%で、土・日・祝日のみでは72・2%。コロナ禍における開館・運営となったが、さまざまなイベントを通して多くの人に利用されている。

 市ではこれまで、来場者らに対するアンケートは実施していたが、貸館利用者に対して意見を募るのは今回が初めて。アンケートを通して満足度調査やニーズ把握などを行うことを目的としている。

 質問は、良い・悪いところや施設の使い勝手、料金、清掃状況、職員や技術スタッフの対応などに関してで、回答期限は今月末。

 開館1年を迎えるに当たり、文化振興課の栗林圭一課長は「できる部分、できない部分含めてこれまでも改善は重ねてきた。頂いた意見を基に、できる限り利用者に寄り添える施設を目指していければ」と思いを語る。

  □     □

■改善に向け、民間も



 タイミングを同じくして、施設および文化ホールの有効的な利活用に向けて声を上げようとする動きもある。

 市文化複合施設管理運営検討委員会元委員長の関康之さんは、開館1年を経過するに当たり、市内を中心とした文化関係の団体などに対し意見を聴取。意見交換などを通して、利用環境や改善案などをまとめる方針だ。

 関さんは「ボランティアとしてイベントに協力した際、改善すべき課題があると感じた。今後、地元だけでは活用しきれなくなると思う。当地方への観光を兼ねて文化ホールのイベントに参加してもらうことも視野に入れ、利活用の可能性を増やしていく必要があるのでは」。

 また、文化ホールを使用したことのある団体関係者は「スタッフのスキルなどは素晴らしいと感じた。しかし、使用料金や備品、終了時間の制約など課題もあると思う。運営面での改善を期待したい」と話していた。

(2022年9月14日付紙面より)

「丹鶴ホール」内の文化ホール=新宮市下本町
来月開館1年を迎える「丹鶴ホール」
2022年09月14日
27 神事のみ営んで礼つなぐ
 古座神社など例祭を執行  (串本町 )

 串本町古座にある古座神社(石田保宮司)の例祭が10日に宵宮、11日に本祭を迎えた。昨今の新型コロナウイルス感染状況を鑑み、今年も神事のみで奉仕。併せて9日に境内社・住吉神社例祭、11日に九龍島(くろしま)神社例祭(遙拝〈ようはい〉神事)も執り行い、礼を今後につないだ。

 古座神社は旧古座浦域を代表する聖域で、現在は応神天皇、素盞嗚尊(すさのおのみこと)と海神3神(底筒男命〈そこつつのおのみこと〉・中筒男命〈なかつつのおのみこと〉・表筒男命〈うわつつのおのみこと〉)などをまつり古座区が護持している。近世には八幡社だった経緯があり、例祭は旧暦8月15日に近い日曜日(奉仕の都合により古座小運動会と重なる場合は2番目に近い日曜日)を本祭日にして営んでいる。普段は閉ざされている参道鈴門を開いて山腹にある本殿を直接参拝できる年間で唯一の機会ともなっている。

 神事と併せて古座青年会が獅子舞、河内会が御舟謡(みふねうた)、同神社が子どもみこによる浦安の舞を奉納するのが例年の慣例となっているが、おととし、昨年に続いて今年も感染予防のため見送り、参道鈴門の開扉や鈴門以外の境内ちょうちんの飾り付けも参拝の密を避けるため休止。代表参列による神事のみで営むこととした。

 大前の儀は11日午前10時から社務所で執り行い、古座区、古座青年会、古座獅子会、河内会、勇進会、和歌山東漁業協同組合古座支所、氏子総代、責任役員の代表8人らが石田宮司と共に参列。石田宮司と代表8人で玉串をささげ二礼二拍手一礼の所作で信仰を注いだ。引き続き境内で九龍島神社に向かって遙拝神事も営んだ。住吉神社例祭は9日夜半、社務所で関係者のみ参列する形で執り行った。

 今年から稽古を再開した古座青年会と河内会に対し、子どもみこの奉仕は3年続いて稽古も含めて見送り。石田宮司は対象とする小学4年生前後の世代の意識の希薄化を心配しつつ「来年は一から立て直すつもりで臨む」と継続の思いを掲げつつ、今年の奉仕に努めていた。

(2022年9月14日付紙面より)

社務所で本殿大前の儀に臨む代表参列者ら=11日、古座神社
住吉神社例祭(上)や九龍島神社例祭の様子
2022年09月14日
28 土砂災害調査研究を発表
 シンポジウムに600人  (那智勝浦町 )

 国土交通省近畿地方整備局、大規模土砂災害対策技術センター(以後、大規模センター)、和歌山県、那智勝浦町は10日、同町の体育文化会館で紀伊半島大水害から11年「大規模土砂災害対策技術センターシンポジウム~紀伊半島から新たな砂防技術を全国へ~」を開催した。仁坂吉伸和歌山県知事をはじめ、和歌山、三重、奈良3県の市町村長や議員などが出席し、事前申込者も含め約600人が来場。オンラインでも実施されたシンポジウムでは斜面崩壊研究の成果や最新技術の活用などについて発表され、パネルディスカッションも行われた。

 はじめに、国土交通省水管理・国土保全局砂防部の三上幸三部長が大規模土砂災害対策技術の発展などの地域防災力の向上のために、大規模センターを設置したとし「今後も数多くの機関と連携し、地域に密着した活動を行っていく」とあいさつ。

 仁坂知事は同水害の犠牲者に触れ「尊い命は帰ってこない。最も被害の大きかった那智勝浦町でシンポジウムが実施できるのは感慨深い。災害発生時は研究成果を生かし、命が失われることを食い止められるよう祈っております」。

 堀順一郎町長が「悲しみと教訓を忘れることなく、後世に伝えていかなくてはならない。シンポジウムを防災減災の向上につなげていただけたら」と話した。

 大規模土砂災害対策研究機構の委員長で京都大学農学部の小杉賢一朗教授が「大規模土砂災害対策技術センターの提供するフィールドにおける斜面崩壊研究の成果とその活用の可能性~地下水観測からわかりつつある土砂災害の予測方法~」を講演した。

 一般的に土砂災害の発生には雨水の浸透・流動に伴う地下水位の上昇が大きな誘因の一つになるとし、観測結果を効果的な避難につなげ、人的被害を防止・軽減していくことが重要と主張。

 小杉教授は「紀伊半島大水害時の最大時間雨量や積算雨量を超過したら非常に危険」「紀伊半島大水害後に初めて経験する規模の豪雨になったら危険が相対的に大きい」「明確な根拠に基づく適切な避難につながる可能性が考えられる」と訴えた。

 続いて、大規模センターのセンター員で国土技術政策総合研究所の竹下航さんが映像で、深層崩壊の仕組みを解説。同センターの副センター長で、近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所の山本悟司所長が「ドローン最新技術活用」「自動化施行」について説明した。

 最後は筑波大学の内田太郎教授がコーディネーターを務め、5人のパネリストと共に「紀伊半島大水害からの技術開発、今後の方向性~災害予測、危機管理、流域監視と防災教育~」と題して、パネルディスカッションに取り組んだ。

 近畿地方整備局の渡辺学局長のあいさつをもってシンポジウムが締めくくられた。

 会場では大規模センターの紹介、調査研究成果を紹介したパネルや、那智川の事業実施状況の映像紹介などが展示された。

(2022年9月14日付紙面より)

紀伊半島大水害から11年が経過し、大規模土砂災害対策技術センターシンポジウムが開催された=10日、那智勝浦町の体育文化会館
多くの来賓や人々が出席した
2022年09月14日
29 伝統芸能のあや踊り
 太地小で練習スタート  (太地町 )

 太地町立太地小学校(海野文宏校長)で伝統芸能の「あや踊り」の練習がスタートした。12日には民芸保存会くじら踊り部会の鈴木崇試副会長と高野和昌さんが来校し、4~6年生39人に振り付けを教えた。

 古式捕鯨発祥の地である同町の県指定無形文化財「くじら踊り」は、クジラが捕れたときなどの祝い事の際に船上で踊る座踊り。綾棒(あやぼう)をもりに見立てて打ち振る「あや踊り」と、もろ肌脱ぎになって太鼓のリズムに合わせて踊る「魚踊り」の二つがある。

 児童が踊るあや踊りには、1~3年生用の簡易バージョンと、より大人が踊るものに近い高学年バージョンがある。高学年バージョンには綾棒を回転させながら投げる動作などがあり、今年初めて挑戦する4年生は苦戦しながらも5、6年生の動きを追いかけて練習。体育館に太鼓と唄が響いた。

 練習の成果は、10月29日(土)に開催される太地小学校の運動会で披露する予定だ。

(2022年9月14日付紙面より)

綾棒を持って練習する4年生=12日、太地町立太地小学校
振り付けを教える高野和昌さん(左)と鈴木崇試副会長
2022年09月14日
30 最優秀賞2点など決まる  小中学生ポップコン発表  (串本町 )
2022年09月14日
31 議員の倫理感などめぐり論争  新宮市議会  
2022年09月14日
32 小中学生の力作を審査  熊野を描こう絵画作品展  
2022年09月14日
33 高池小学校が最優秀賞  人権の花写真コンテスト  
2022年09月14日
34 秋を知らせる赤い花  那智勝浦町でヒガンバナ  
2022年09月14日
35 穏やかに過ごせる場に  王子おやつサロンがマスク入れ作り  (新宮市 )
2022年09月14日
36 キノコや粘菌を観察  県立博物館がイベント  (那智勝浦町 )
2022年09月14日
37 団子作りやゲーム楽しむ  中央児童館で「お月見のつどい」  (新宮市 )
2022年09月14日
38 地震発生時の行動考える  神内小で防災体験学習  (紀宝町 )
2022年09月14日
39 保険給付費、毎年増加  紀南介護保険広域連合が定例会  
2022年09月14日
40 ワクチン接種事業費など計上  令和4年第3回定例会が開会  (紀宝町議会 )
2022年09月14日
41 船上から復旧状況を見学  東防波堤のクルージング  (紀宝町 )
2022年09月11日
42 一緒に筏下りを満喫
 北山小と太地小が交流  

 北山村立北山小学校(松本広明校長)と太地町立太地小学校(海野文宏校長)は9日、同村で交流学習を開いた。両校の5、6年生(北山7人、太地19人)と教職員たちは観光筏(いかだ)下りを体験。北山川の渓谷美や筏師の伝統技術を堪能するなどして親睦を深めた。

 交流学習はコロナ禍で行事などの大幅な規模縮小を余儀なくされる中、山口賢二・北山村長と三軒一高・太地町長が、少しでも子どもたちに交流の場を設けようと話し合い実現。昨年9月に北山小の児童と教職員が地域を学ぶ目的で同町を訪れ、12月には太地小の6年生が同村で北山小の子どもたちとじゃばらの収穫を体験した。

 マスク姿で救命胴衣を身に着けた児童らは筏師からの説明を受けた後、2グループに分かれて筏に乗り込み笑顔で出発。渓流に近づくと「怖い!」「こんなの初めて」などと声を上げながら、スリルと感動を味わった。

 体験後は道の駅おくとろに移動して昼食を味わい、次回の再会を約束して太地の児童らを見送った。

 太地小6年の雜賀大陽君(11)は「初めての筏下りは少し怖かったけど、迫力があって楽しかった。あまり北山小のみんなと話せていないので、これから仲良くなっていきたい」。

 北山小6年の浦畑真菜さん(11)は「太地小のみんなと再会し、同じ時間を過ごせてうれしかったです。コロナで会える機会も限られるかもしれないけど、また交流できることを楽しみにしています」と笑顔を見せていた。

(2022年9月11日付紙面より)

迫力の筏下りを体験した=9日、北山村
交流を楽しんだ北山小と太地小の児童ら
2022年09月11日
43 ママら骨健康度チェック
 食生活や運動習慣考える  (紀宝町 )

 紀宝町神内の町子育て支援センターで9日、みらい健康課による「ママのための骨健康度チェック」があった。センターを訪れていた母親らが骨の状態を調べ、食生活や運動習慣などについてアドバイスを受けた。

 骨粗しょう症は骨の量が減り、骨折しやすくなる病気。閉経後の女性に多いことから、女性ホルモンの減少に関わりが深いと考えられている。

 20歳代をピークに40歳代から徐々に骨は少なくなるため、若い頃から食生活に気を配り、適度な運動を心がけてもらおうと、9月の健康増進普及月間に合わせ、子育て支援センターを会場に2年前から行っている。

 手首の骨で測定する「骨健康度測定器」を使い、5段階の結果で健康度を判定した。結果を基に管理栄養士の畠博子さんが、カルシウムを多く含む牛乳やヨーグルトなどの乳製品、豆腐などの大豆製品を食べ、適度な運動で骨を鍛えるよう呼びかけた。

 この日は保健師や歯科衛生士が定期的に訪問する「育児相談」も同じ時間帯に設けられ、子どもたちも身長や体重を測ったり、歯磨き指導を受けたりした。

(2022年9月11日付紙面より)

骨の健康度を調べる母親=9日、紀宝町神内の町子育て支援センター
2022年09月11日
44 敬老の日おめでとう!
 ツルの手形アート作り  (新宮市 )

 新宮市佐野のくろしお児童館で8日、「おててとあんよ~手形・足形アート~」があった。19日(月・祝)の「敬老の日」にちなみ、0~3歳の子どもと保護者が、長生きの象徴であるツルの手形アートを作った。

 誰一人として同じ形、サイズのものは存在しない子どもたちの「今」を記録する手形足形アートを制作する教室。同館のpetapeta―art(R)アドバイザーの柗田(まつだ)由衣加さんが講師を務め、毎月季節の題材を用いて作品作りを行う。

 近隣市町での新型コロナウイルス感染拡大を受け、今回は手形のスタンプのみで、装飾やお絵かきは家庭で行う形で実施。児童館を訪れた親子たちが入れ替わりでツルの羽根の部分に手形を押していった。

 髙塚彩葉ちゃん(3)、瑞葵ちゃん(1)と参加した母親の美希さんは「おじいちゃん、おばあちゃんたちに送ろうと思います。遠方に暮らしてはいますが、ほとんど毎日ビデオ通話で話しており、娘たちも祖父母が大好きです」と話していた。

(2022年9月11日付紙面より)

手形でアートを作った親子=8日、新宮市のくろしお児童館
2022年09月11日
45 キョウチクトウ咲く  新宮市王子町の防風林内  
2022年09月11日
46 大斎原・潜水橋の復旧目指し よみがえり委員会で意見交換 (田辺市本宮町)
2022年09月11日
47 上体起こしやシャトルラン  体力・運動能力測定に27人  
2022年09月11日
48 お母さんの健康づくりに  期間限定でヨガ教室  (紀宝町 )
2022年09月11日
49 一足早く「十五夜」  粘土のお団子など飾り  (飯盛保育所 )
2022年09月11日
50 「新宮が魅せる様々な風景」 観光フォトコン入選者を表彰 (新宮市)
2022年09月08日
51 連携確認、有事に備え
 3機関で災害救助訓練  (新宮警察署 )

 新宮警察署(田原正士署長)は7日、新宮市の熊野速玉大社北側の熊野川河川敷(通称:権現河原)で、新宮市消防本部(垣内一男消防長)、ドローン協定締結企業の株式会社アドホック(喜多徳幸代表取締役社長)と合同の災害救助訓練を行った。地震の発生を想定し、無線などを使った通信、ドローンによる捜索、倒壊家屋や河川内離島からの救出救助の訓練を実施。連携を確認して有事に備えた。

 紀伊半島大水害から11年が経過するに当たり、大規模災害発生時における関係機関との連携や、救出救助に万全を期すことを目的として実施した。新宮署から12人、新宮消防から7人、アドホックから3人が参加した。

 和歌山県南方沖で地震が発生、新宮市でも震度6強を記録したと想定した。新宮署が現地本部を設置し、衛星携帯電話や無線を使って新宮消防やアドホックに応援を要請した。これを受けてアドホックが現着、ドローンを飛ばして周辺を捜索した。

 ドローンに搭載したカメラとサーモグラフィーを使い、倒壊家屋内の要救助者を発見。警察が現地に向かい、チェーンソーで屋根を切り開いて、要救助者を助け出した。ドローンは、河川内離島の亀島にも要救助者がいることを発見。これは消防が担当、ボートで亀島に向かい、要救助者を搬送した。

 田原署長は「新宮署では一人一人が、災害警備の向上を目指して頑張っている。その成果を発揮するとともに、新宮消防やアドホックとの連携が行えるように、不備があれば改善し、救える住民の命を一人でも救えるようにしたい。災害時は、現場の状況が分からないので、ドローンで安全に全体像を把握し、適切に人員を配置することで、新宮署管内のどこの地域でも同じように、命を救えるようにしたい」などと話した。

(2022年9月8日付紙面より)

警察が倒壊家屋から要救助者を救助=7日、新宮市新宮の熊野川河川敷
アドホックがドローンを飛ばして要救助者を捜索した
2022年09月08日
52 怒りとの向き合い方学ぶ
 那智中で「こころの授業」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長)で6日、スクールカウンセラーの田邊美由紀さんによる「こころの授業」があった。1年生51人が「怒り」との上手な付き合い方について学んだ。

 同校には毎週火曜日、年間36回スクールカウンセラーが来校し、生徒だけでなく保護者の相談にも乗っている。2学期が始まったばかりの生徒たちに、気持ちを落ち着けて学校生活を送ってもらえるよう授業を実施した。

 田邊さんは「怒りやイライラは、今後をよりよくしていこうという思いにつながる大切な気持ち。怒りをため込んだり、カッとなって物や人にぶつけたりするのではなく、上手に向き合っていくのは、大人にも子どもにも必要なこと」と話し「怒りの管理方法」を意味する「アンガーマネジメント」の手法を紹介した。

 怒りを感じたときにその場でできる行動として▽感情のピークが過ぎるまで6秒数える▽いったんその場から離れる▽目をつむる▽冷たい水を飲む▽肩の上げ下げ運動▽深呼吸―を挙げ、冷静になった後に、誰かに怒りを感じた理由を話すよう呼びかけた。また、友達が怒っているときにも、一緒にこれらの行動を実践し、相談に乗るよう話した。

 授業後半では、家でできる▽好きな音楽を聴く▽運動する▽温かい飲み物を飲む▽気に入った物を触る―などの方法について、生徒たちが自分なら具体的にどういう行動を取るのかを考えてワークシートに書き込んでいた。

(2022年9月8日付紙面より)

スクールカウンセラーの田邊美由紀さんが講話=6日、那智勝浦町立那智中学校
2022年09月08日
53 川口~宇津木間で川下り
 小学6年生がカヌー体験  (古座川町 )

 古座川町内の小学6年生を対象にしたカヌー体験が2日にあり、児童13人が川口~宇津木間の古座川流域で川下りを経験するなどした。

 同流域に育つ子として正しく安全に川と親しむ経験を積む目的で年1回、同町教育会が世話役となって実施。平年は夏休み序盤に訪問する川崎市ふれあいサマーキャンプの小中学生と交流する下準備も兼ねて1学期終盤に取り組んでいるが、本年度は訪問がなく若干ずれ込む形で目的達成のため実施する形となった。

 前年度よりも少し長い全長約4㌔のツーリングコースを設定。起点の明神橋そば河原に集合した児童らは南紀串本観光協会古座のインストラクターから安全な乗り降りの仕方やパドルの扱い方、操船方法を教わった後、教員1人を加えた14人でペアを組み2人艇に乗ってツーリングを始めた。

 半ばの高瀬や月野瀬〈少女峰前〉の河原で小休憩を挟み、距離が延びた分短時間となってしまったが月野瀬の河原で数分ほど水浴びもして涼を増しながら終点の河内島前河原を目指したという。

(2022年9月8日付紙面より)

ペアになってカヌーツーリングを経験する古座川町内の小学6年生ら=2日、河内島周辺
川下りを無事終えて指導をしてくれたインストラクターに感謝
2022年09月08日
54 児童の力作が並ぶ
 神倉小で夏休み作品展  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で5、6の両日、夏休み作品展が開かれた。全校児童426人の工作や自由研究などの力作が体育館に並び、保護者や祖父母たちが見学に訪れた。

 会場には、夏休みに児童が作った木製の椅子や本棚、写真立て、オリジナルのゲーム、絵画、書道など、学年別にさまざまな作品を展示。来場者は「きれいにできているね」「すてきやわ」と会話をしながら見入っていた。

 児童の作品は「第8回和歌山県ジュニア美術展覧会」などに出展される予定となっている。

 訪れた児童の祖父は「孫の作品を目にして、思っていたより上手に作っていたので驚きました。他の子どもたちもすてきな物ばかりで感心した。これからも夏の楽しかった思い出として覚えていてもらえれば」と笑顔を見せていた。

(2022年9月8日付紙面より)

児童の作品を見に訪れた来場者=5日、新宮市立神倉小学校
2022年09月08日
55 6人の功績をたたえる  自治功労表彰の授与式  (御浜町 )
2022年09月08日
56 国道169号の改良整備を  8市町村長らが要望  
2022年09月08日
57 LEDでハロウィーン飾り  子ども元気塾の科学工作教室  (紀宝町 )
2022年09月08日
58 音楽で表現力や想像力  保育所でリトミック始まる  (紀宝町 )
2022年09月08日
59 認知症、まずは知って  パネル展示と映画上映  (新宮市 )
2022年09月08日
60 オレンジ色が鮮やか  キバナコスモス咲く  
2022年09月08日
61 少女時代に田原から渡米  後藤初子さんが故郷で語る  (串本町 )
2022年09月08日
62 練習の成果に惜しみない拍手  たかこバレエ教室が発表会  (新宮市 )
2022年09月08日
63 16日から採用選考解禁  就職希望生の壮行式  (新翔高校 )
2022年09月08日
64 複合セ改修などの予算承認  町議会第3回定例会始まる  (古座川町 )