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2019年05月26日
1 交流通してつながり深める
 台湾一行が市長訪問  (新宮市 )

 客家(ハッカ)研究家の張維安(ジャン・ウェイアン)さん(台湾交通大学客家文化学院前院長)と台湾中央大学客家学院教授の張翰璧(ジャン・ハンビー)さんらが新宮市を訪れ、25日、田岡実千年市長を訪問した。田岡市長は「台湾と市の子どもたちの交流を通して、将来的にさらにつながりを深めていけたら」と一行を歓迎した。

 客家はかつて華北から移住してきた漢族の一派。独自の習俗や言語を保持しており、華僑として多くの客家が台湾や東南アジア諸国に移住している。

 来新には国立民族学博物館の河合洋尚准教授と、日本関西崇正(すうせい)会の城年徳会長も同行した。同会は関西に在住する台湾客家人が集う団体。客家の文化や軌跡、歴史などをたどり、後世に継承しようと活動をしている。市とは約半世紀に及ぶ交流があり、徐福供養式典にも毎年参列している。

 今回の来新は、客家の活動についての調査や資料収集が目的。一行は来年、台湾で「日本と台湾客家」に関する展示を予定しており、24日には徐福公園など関連施設を訪問した。徐福公園には観光や研究のために年間7000人の台湾人が訪れているという。

 城会長が「特異なエネルギーを持ったこの地域のことを、台湾に知ってもらいたい」と同市を紹介。維安さんは「台湾の南部、もしくは東部の風景に似ている気がした。空気も水もきれいで住むのに最適な場所」。翰璧さんは「人と人とが密接な気がする。華僑の団体と行政がつながっているのはうらやましい限り。日本と台湾は観光の面などで協力し合えば、明るい未来が見えてくるのでは」と新宮市を訪れた印象を田岡市長に伝えた。

 維安さんと翰璧さんから「新宮市と台湾がつながる一つのきっかけになれば」と台湾訪問の提案を受けた田岡市長は、「交流人口を増やし町の活性化を目指す同市として、とてもありがたいご提案。文化だけではなく産業面でも交流を深め、つながっていければ」。

 徐福研究会や徐福シンポジウム開催などの提案もあり、田岡市長らは親交を深めるとともに今後の連携を誓い合った。

(2019年5月26日付紙面より)

(左から)河合洋尚准教授、新宮徐福協会の山口泰郎代表理事、田岡実千年市長、張維安さん、張翰璧さん、城年徳会長、劉宏成・日本関西崇正会幹事長=25日、新宮市役所
2019年05月26日
2 講話や当時の町懐かしむ
 太地町熟年会が定期総会  

 太地町の七つの老人クラブで組織される太地町熟年会(須川時夫会長、会員121人)は24日、同町地域福祉センター梛で令和元年度の定期総会を開いた。約80人が参加し本年度計画案など2議案を承認。町総務課の森尾伸課長や住民福祉課の前田かなみ課長、町社会福祉協議会の岡本研事務局長らが出席した。

 須川会長は「当たり前のことは当たり前と思わず、感謝の気持ちを持つ。感謝することで幸せが湧いてくる」と述べ、「感動することも幸せにつながる。小さな喜びを見つけることも同様。幸福感は自分の暮らしを前向きにしてくれる」とあいさつし、会員増強についての協力も呼び掛けた。続いて、森尾課長と岡本事務局長が祝辞を述べた。

 本年度事業計画では同会が進めている体力づくりのためのウオーキングや認知症予防のための身近な勉強会の実施、梛で映画鑑賞会を行うことが紹介された。

 役員の紹介後は特殊詐欺講話が行われ、太地郵便局の小河則行局長と紀伊勝浦郵便局郵便部の新(あらた)典高部長が講師を務めた。小河局長は裁判所からの最終通告のはがきが来たなど、同局に寄せられた事案を紹介し、「電話を催促されても絶対に電話をしてはいけない。見知らぬ電話があれば出ないようにしてほしい」と注意を促し、「携帯電話を片手に現金自動預払機(ATM)を操作する人には必ず声掛けをしている。なにかあった際は一人で悩まず家族や局に相談してほしい」と話した。

 消費者に対して注文していない商品を送り付けて金銭を要求する「送り付け商法」について新部長が「代金引換で送られてきても、絶対に受け取らなくてはいけない決まりはない」と説明した。代金引換商品の場合は配達員が3回、連絡を入れているとし、「心当たりがない場合は「『保留していてほしい』と配達員に伝えればいい。また、全く知らない商品の場合は受け取り拒否ができ、差出人に返品できる」とし、その際には印鑑が必要になると語った。

 講演後は「オールドフィルム鑑賞」があり、1968(昭和43)年当時の太地町の風景や人々の様子が映し出され、懐かしむ声が聞こえた。

(2019年5月26日付紙面より)

総会に参加した会員=24日、太地町地域福祉センター梛
須川時夫会長
2019年05月26日
3 さらなる健全育成推進を
 少年補導員連絡会が総会  (新宮警察署 )

 新宮警察署少年補導員連絡会(柳本利文会長)の総会が24日、同署大会議室で開かれた。柳本会長が「少年犯罪の検挙、補導状況を減少できるように、今後もしっかりと啓発活動を続けていく」と決意を新たにした。

 少年補導員は少年非行防止活動の一層の推進を図り、地域事情に合った取り組みを進めるため民間の協力者に県警本部長から委嘱している。

 柳本会長は「少年犯罪の低年齢化、社会環境の変化に伴い、地域住民あるいは行政機関との連携による取り組み強化を目指していかなければならない」とあいさつ。今年の大きな課題として、全国的に展開されている非行少年の立ち直り支援などを挙げた。

 髙砂(たかす)浩之署長は日頃の協力に感謝を述べ、昨年の県内における刑法犯認知件数は交通事故発生件数とともに17年連続で減少していると説明。18年連続を目指し取り組みが効果を上げているとしながらも「サイバー犯罪、ストーカー犯罪、児童虐待、DVなどの相談件数は若干増加傾向にあり、刑法犯認知件数が減っているからといって必ずしも治安が良くなっているとは言えない」。

 携帯電話やインターネットの普及により、被害や犯罪に巻き込まれるなど、少年を取り巻く環境は憂慮すべき状況であると述べ、「少年の非行防止と健全育成を推進するためには警察だけでは限界がある。関係機関・団体、地域全体で少年に犯罪を起こさせない、犯罪被害から守る活動がより一層求められる」と協力を呼び掛けた。

 総会に先立ち、少年補導員として長年にわたり活動した宇井大二さんと野生計さんに、県警本部長と県少年補導員連絡協議会長連名の表彰状が贈られた。

(2019年5月26日付紙面より)

開会に当たりあいさつをする柳本利文会長=24日、新宮警察署
髙砂浩之署長(左)が表彰状を手渡した
2019年05月26日
4 修学旅行で古道を踏破
 岐阜市の中学生が挑戦  (那智勝浦町 )

 岐阜市陽南中学校の3年生約160人(1~4組)は23日、修学旅行で熊野古道を歩いた。大門坂からスタートして那智の滝まで約11㌔の行程を踏破した。那智勝浦町観光協会や熊野那智ガイドの会のガイドらが生徒たちをサポートした。

 同校は修学旅行で登山体験に取り組んできたが、雪の危険などから数年前に見直しが図られた。過去に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の大雲取越にも挑戦している。世界遺産の歴史を学び、自然景観を楽しむだけでなく、生徒間で励まし合いながら険しい山道を越える達成感を味わってもらうのが狙い。今回で6年目。

 旅行は2泊3日の日程で前日に三重県志摩市を訪れた後、那智勝浦に向かい同町のホテルに宿泊した。午前8時45分に那智山・大門坂を出発。二の滝、那智高原、妙法山阿弥陀寺を経て、2016(平成28)年に世界遺産に追加登録されたかけぬけ道を越えてゴールの那智の滝へ向かった。生徒らは晴天の下、汗を流しながら歩みを進めた。足を痛めてリタイヤする生徒もいたが、事故もなく無事にゴールの那智の滝まで歩き切り、互いを称え合った。

 1組の谷口侑里さんは「かなりきつかった。川岸を渡るところが大変だった。自分の限界を突破できた気がする」と述べ、辻永恋(えれん)さんは「すごく疲れたけど、とても良い経験になった。次は大人になって、楽しみながら挑戦してみたい」と語った。松村敏幸校長は「一人ではくじけてしまい、これだけの長距離を歩けない。仲間が一緒にいて声を掛け合うからこそゴールできる。乗り切る力やあきらめない心をこれからの舞台でも生かしてほしい」と話した。

(2019年5月26日付紙面より)

11㌔を歩き切った陽南中学校3年1組の皆さん=23日、那智勝浦町の那智の滝
険しい山道を歩く生徒ら(提供写真)
2019年05月26日
5 雨でも元気に楽しく  はまゆう保育園が親子遠足  (新宮市 )
2019年05月26日
6 空き家の活用がポイント  創業応援セミナーに60人  (新宮信用金庫 )
2019年05月26日
7 「大きく育って」と願い込め  3~5歳児がサツマイモ苗植え  (新木保育園 )
2019年05月26日
8 食事や出し物楽しむ  ゆうゆうクラブ女性部交流会  (新宮市 )
2019年05月26日
9 元気な歓声響く  町立小学校や保育所で運動会  (那智勝浦町 )
2019年05月26日
10 力いっぱい競技に臨む  神倉小で運動会  (新宮市 )
2019年05月26日
11 ホウ酸団子を作る  鵜殿のひまわりサロン  (紀宝町 )
2019年05月26日
12 グラウンドに歓声響く  成川小、成川保の合同運動会  (紀宝町 )
2019年05月26日
13 「熊野倶楽部」が4つ星獲得  ミシュランガイドの東海版で  (熊野市 )
2019年05月26日
14 みんなでダンス!?  鈴島でチゴガニ  (新宮市 )
2019年05月26日
15 感謝込めて花束贈る  新宮警察署にマリア保の園児  (新宮市 )
2019年05月26日
16 ネット社会を生きるため  情報モラル講演会  (新宮高 )
2019年05月26日
17 お悔やみ情報
  
2019年05月23日
18 「働き方改革」理解を
 県労働基準協会新宮支部が総会  

 公益社団法人和歌山県労働基準協会新宮支部(支部長・堀起佳新宮鉄工所社長、378事業所)は21日、那智勝浦町のホテル浦島で本年度定期総会を開き、事業計画などを承認した。総会後には新宮労働基準監督署(中前英人署長)による講話があった。

 開会で堀支部長は、県内の昨年の労働災害死者数は過去最少となったものの死傷者数全体では増加していることから「今後一層の取り組み強化が求められる」と述べた。

 今年4月から「働き方改革推進法」が順次施行されているが、問題のある事案が少なからず認められるとし「協会としても行政のご支援、ご指導ならびに役員、会員の方々のご理解、ご協力を賜りながら労働災害防止および労働条件の確保・改善などに関する各種事業に取り組んできた」とあいさつ。

 本年度は労働基準法や労働安全衛生法等関係法令の諸手続等の相談、関係機関・団体等との連携などに取り組んでいく。

 総会後の講話では、あいさつで中前署長がグラフを示し「和歌山県の労働者は全国より労働時間が長いのに有給休暇をあまり取っていないということになる。高齢化も進んでいる」と説明。

 「働き方改革」の意義や署の取り組みとして「働き方改革関連法の周知徹底」「過重労働の解消、過労死防止対策の推進」「基本的な労働条件の確保・改善」「労働災害防止」に向けた指導に取り組んでいると紹介した。「事業主の皆さま方から監督署にご相談もたくさんいただいておりますが、署に設けられている相談・支援班が懇切丁寧に対応しております。どうかお気兼ねなくご利用ください」と呼び掛けた。

 同署の森井顕二監督・安衛課長は関連法に関する講話をし、出席者らが耳を傾けた。

(2019年5月23日付紙面より)

会員らが出席した総会の様子=21日、那智勝浦町のホテル浦島
2019年05月23日
19 永年在籍会員11人を表彰
 シルバー人材センターが総会  (新宮市 )

 公益社団法人新宮市シルバー人材センター(山口彰理事長)は18日、市福祉センターで第8回定時総会を開いた。昨年度事業報告などの議案を承認したほか、永年在籍会員11人を表彰した。

 人材センターの昨年度の請負・委任での受託件数は3914件、契約金額は7948万6671円で前年より減少となったが、派遣事業は受注件数30件、契約金額は1474万3229円と増加している。会員は11人増(入会32、退会21)。

 本年度は「自主・自立・共働・共助」の理念の下、安全適正就業を前提に就業機会や会員の拡大など、センターの進展と地域の活性化に貢献できるようさまざまな事業に取り組む。事業内容は普及啓発に伴う奉仕活動や「高齢者いきいきサポート事業」の実施など。

 山口理事長は、現在の会員の平均年齢は73歳であるとし「平成元年当時、私たちは40代前後の働き盛りで、バブル期の日本を支えていた」と振り返った。「人が集まって仕事を分け合っていく。少しでも世の中の役に立ち、毎日が円滑に進められるように頑張っていきたい」とあいさつした。

 来賓の田岡実千年市長は、会員らの活動に感謝を述べ、市の人口減少率について説明。「良質な雇用を創出するとともに、安心して子どもを育てられる環境を整えていきたい」。今後は高齢者になっても経験を通して社会に貢献してくれる人が必要になってくると述べ、「これからもまちのために力を貸してください」と協力を求めた。

(2019年5月23日付紙面より)

永年在籍会員表彰を受ける会員=18日、新宮市福祉センター
山口彰理事長
2019年05月23日
20 交流通して解決策見いだす
 大阪市立大学がフィールドワーク  (新宮市 )

 大阪市立大学コミュニティ再生副専攻の学生と院生ら6人は、17日から19日にかけて新宮市を訪問した。地域の課題に対して取り組む姿勢や方法を学ぶ「アゴラセミナーⅠa」のフィールドワークを実施し、新宮市熊野川町の小口自然の家や高田地区、神倉神社などを訪れ、ヒアリングや対話で学びを深めた。

 アゴラセミナーは「地域実践演習」で学んだ知識を基に、地域社会が抱える問題をより幅広い視点から俯瞰(ふかん)することを目的とした科目。フィールドワークを通して、実践家と交流、意見交換しあうことで地域が抱える問題や課題を見いだすだけでなく、現場に即した解決策をデザインする力を身に付ける。

 18日の小口自然の家では、熊野川行政局住民生活課の宮上圭巨課長補佐と西山寛係長が、同行政局の概要などについて話した。定住促進の取り組みとして▽体験交流推進事業▽熊野川地域フラワーツーリズム推進事業▽熊野川町定住促進住宅―などを紹介した。市民交流を深め、同地域をより多くの人に知ってもらおうと、自然や特産品など地域資源を生かした体験交流事業も実施していると説明。米作り体験やこんにゃく作り体験、熊野川地域物産展(鯉のぼり祭り)などの取り組みを解説した。

 19日には旧チャップマン邸を訪問。市観光ガイドの栗林確さんが「大逆事件」や人権問題について講話した。栗林さんは「『大逆事件』はえん罪といわれているが、本当の犯人はいない。弾圧事件といえる」などと説明。同市春日の犠牲者顕彰碑と、碑に記された「志を継ぐ」の意味について説明し「自由、人権、平等の精神を継ぐために、新宮市は戦い続けなければならない」と述べた。

 学生らはその後、高野坂を経て三輪崎漁港や三輪崎青年会館、三輪崎八幡神社などを見学。日本遺産に認定されている鯨踊りや鯨に関する伝承を学んだ。

(2019年5月23日付紙面より)

栗林確さんから「大逆事件」の説明を受ける学生ら=19日、新宮市の旧チャップマン邸
2019年05月23日
21 懸念踏まえて方向性確認
 更生保護女性会串本分会が総会  (串本町 )

 串本町更生保護女性会串本分会(谷口矮文子会長)が17日、文化センターで総会を開き事業計画案を承認するなどして活動に弾みをつけた。

 更生保護女性会は、青少年の健全育成に努めるとともに過ちを犯した者の更生の支えになり、総じて誰もが心豊かに生きる明るい社会の実現に向け活動する団体。

 串本町域では現在、旧串本町域を担当する同分会と旧古座町域を担当する古座分会がそれぞれに趣旨の達成を目指している。串本分会は更生保護女性本来の役割に加え、社会を明るくする運動を契機とした啓発やミニ集会の展開、町内一斉清掃やふれあいいきいきまつりへの参加、地区レベルでの活動などを通して明るい社会づくりに努め、他方では「にしき園ボランティア」と題して奉仕活動にも取り組んでいる。

 総会には会員18人が出席。冒頭で谷口会長は改元を節目にして今を振り返り、IT技術の進展で便利になる一方で人の絆が希薄になり命の重さや尊さといった概念が失われつつあるように感じると懸念を訴え、今後の方向性として「これからも子どもを見守り寄り添う活動を中心にし、皆さんが安心して心豊かに暮らせる社会を目指して各種団体と連携しながら頑張っていきたい」と呼び掛けた。

 来賓として田嶋勝正町長、潮﨑伸彦教育長、堀正・牟婁保護司会串本分会長も同席し、それぞれに祝辞を述べて会員の活躍を期した。

 議事では前年度と本年度の事業関連諸議案を審議し承認。事業計画は前年度をほぼ踏襲する内容とし、2年に1回の研修先(更生保護施設「端正会」視察を10月下旬ごろ実施)や牟婁保護司会との交流機会を持つこと、総会や例会で会員が集まるときに研修の機会を持つことも話し合い併せて決めた。

(2019年5月23日付紙面より)

開会に当たりあいさつする谷口矮文子会長=17日、串本町文化センター
2019年05月23日
22 優勝は木下三次さん
 もみじ会5月月例杯  
2019年05月23日
23 対戦カード決まる
 新宮と串本古座が初戦で激突  (県高校総体サッカー競技 )
2019年05月23日
24 相撲のJOC強化スタッフに
 和歌山商の門林教諭  (那智勝浦町出身新宮高卒 )
2019年05月23日
25 東牟婁からは串本が参戦
 県サッカー協会U―12トップリーグ  
2019年05月23日
26 地域の魅力をアピール  「第40回伊勢楽市」に出展  (新宮市 )
2019年05月23日
27 昭和40年前後の新宮市  2組の写真が物語る風景  (熊野の歴史を探る )
2019年05月23日
28 つながり深め地域づくり  初の花いっぱい運動実施  (那智勝浦町 )
2019年05月23日
29 楽しく自由な発想で  少年少女発明クラブ開講式  (新宮市 )
2019年05月23日
30 16人の児童が入部  王子ヶ浜少年消防クラブ結成式  (新宮市 )
2019年05月23日
31 目指せ!!インターハイ出場  運動部の健闘に期待  (新宮市内各高校で壮行会 )
2019年05月23日
32 11組34人がテント泊  ファミリーキャンプ  (潮岬青少年の家 )
2019年05月23日
33 専決承認や予算補正など  古座川町議会第2回臨時会開会  
2019年05月23日
34 武道館で愛好者が交流  合同鍛錬会は28日に延期  (串本町健康太極拳協会 )
2019年05月23日
35 かわいい練り切り和菓子  あったカフェでワクワククッキング  (串本町 )
2019年05月23日
36 迫力の踊りで盛り上がる  第12回南紀海彩まつり  
2019年05月23日
37 神様の恵みや地域に感謝  マリア保で「花の日礼拝」  (新宮市 )
2019年05月23日
38 お悔やみ情報
  
2019年05月18日
39 円滑な管理運営を目指し
 近畿ブロック協議会が総会  (新宮市 )

 公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)の37自治体、45海洋センターで構成する近畿ブロック地域海洋センター連絡協議会の令和元年度総会が16日、新宮市役所別館で開催された。平成30年度事業実施報告や収支決算報告があり、新年度の実施計画と収支予算が承認された。役員改選では田岡実千年市長が新年度の会長に選出された。

 B&G財団は、海洋性レクリエーションをはじめとする自然体験活動などを通じて、次代を担う青少年の健全育成と、幼児から高齢者まで国民の「心とからだの健康づくり」を推進している。各地域のB&G海洋センターは全国に10ブロック設立された地域海洋センター連絡協議会のもと、事業の連携や活動情報の共有化を進めている。

 近畿ブロックは和歌山県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県のB&G地域海洋センターおよび海洋クラブで構成。各地域において青少年の体力づくりや住民の健康増進と心の触れ合いの場として施設の有効活用を促進し、円滑な施設の管理運営を図ることを目的としている。主な事業は▽海洋センターの管理運営に関する情報交換▽海上・陸上スポーツの研修に関すること▽B&Gスポーツ大会近畿ブロック大会に関することーなど。会長、副会長、理事は各都道府県海洋センターの持ち回りとなっている。任期は1年。本年度は6月1日(土)、2日(日)に串本町で「B&G親と子のふれあいキャンプ」、8月7日(水)、8日(木)に新宮市においてスポーツ交流会「和歌山県マリンスポーツの集い」などを計画している。

 総会では前会長の西村良平・京都府南丹市長のあいさつがあったほか、田岡市長が「今後も協議会の発展のために精いっぱい頑張りたい。さらに強固な協力関係を築き、本会が有意義なものになれば」と他府県からの参加者らを歓迎。「本年度の事業運営が円滑に進みますようご理解、ご協力を」と新任のあいさつをした。

 17日に同会場で開催された指導員研修会では、公益社団法人アジア協会アジア友の会の村上公彦・専務理事事務局長が「土と水と緑の学校」を題目に講演した。

(2019年5月18日付紙面より)

総会に出席した皆さん=16日、新宮市役所別館
2019年05月18日
40 本番に向けた展開固める
 串本町実行委員会が総会  (ねんりんピック )

 ねんりんピック紀の国わかやま2019串本町実行委員会(会長・田嶋勝正町長、委員29人)が17日、同町地域保健福祉センターで総会を開き▽小中学生協力による応援のぼりの掲出▽ミニ観光ツアーの実施―を含む今後の展開を固めた。

 ねんりんピック(全国健康福祉祭)は、60歳以上を中心に国民の健康増進や社会参加、生きがいの高揚などを図り、触れ合いと活力のある長寿社会形成に寄与するスポーツと文化の祭典として年1回実施。会場は都道府県持ち回りとなっていて、本年度は和歌山県が会場地となり各市町村に会場を求めつつ受け入れの準備を進めている。

 大会期間は11月9日(土)~12日(火)の4日間。同町域では総合運動公園多目的グラウンドがサッカー交流大会の一会場となっていて、10日(日)と11日(月)の2日間にわたり試合と表彰式を行う。同実行委員会はこの機会の盛り上げとともに、その出場者と応援者、観戦者の受け入れを円滑安全に進めるための準備を進めている。

 総会を開くに当たり、田嶋町長は「串本町に来ていただいた皆さんに喜んでいただける大会をつくり上げていきたい」と意気込みを掲げつつあいさつ。続く議事では前年度と本年度の事業関連諸議案を承認し177日後に迫った試合本番に向け士気を高めた。

 委員は前年度事業報告の一環で第31回大会(ねんりんピック富山)の記録映像を鑑賞し、本番でどのような状況が予想されるかを一考。そのイメージを持って前述の趣向や円滑な運営のための諸準備に加え地元ならではの軽飲食の振る舞いや健康づくり教室などで歓迎やもてなしを展開することを決めた。

 その他事項では、期間中の交通対応(道路や鉄道)について確認を求める質問があり、事務レベルで県と十分にすり合わせて安全確保に努めるよう促した。

(2019年5月18日付紙面より)

第31回大会の記録映像を見て本番のイメージを培う委員ら=17日、串本町地域保健福祉センター
2019年05月18日
41 教習コースで運転技術確認
 紀宝町、御浜町の老連が参加  (安全運転大会 )

 「子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止」などを重点とした「春の全国交通安全運動」期間中の15日、御浜町の紀伊自動車学校で高齢者を対象とした安全運転大会があった。

 高齢運転者が実際に教習車を運転し、交通事故防止を図ることが狙い。紀宝町と御浜町の両老人クラブ連合会から会員10人が参加した。

 同校教室で開会式があり、紀宝地区交通安全協会の久保正会長が「日頃の運転技能再確認の場にしてください」とあいさつした。

 紀宝警察署の横山哲也地域交通課長は「今年に入り管内で138件の事故が発生し、人身事故が13件で2人が亡くなった。国道42号での事故が多い」と報告し、「身体能力、運転技術を把握し、十分注意して運転してもらいたい」と呼び掛けた。

 この後、教習コースに移動して実技走行に取り組んだ。参加者は教習車に乗り込み、バックでの幅寄せ、交差点の左折、狭い道路の走行などのチェックを受けながら自身の運転技術を確かめた。

 普段は軽トラックに乗っているという紀宝町平尾井の林杜谷さん(72)は「緊張して一旦停止を忘れそうになった。バックや安全確認の重要性を再確認できた」と話していた。

(2019年5月18日付紙面より)

交通安全講話を聞く参加者=15日、御浜町の紀伊自動車学校
教習コースで運転技術を確かめる
2019年05月18日
42 納期内納税を呼び掛ける
 県税事務所と新宮市が合同啓発  

 自動車税の納期内納税を周知する啓発活動が16日、新宮市橋本のイオン新宮店で行われ、紀南県税事務所と新宮市役所の職員合わせて5人が、ポケットティッシュを配布し買い物客らに呼び掛けた。

 自動車税は、4月1日現在での自動車所有者を対象に、5月31日(金)を納期限として納める県税。課税台数が約31・3万台と多くの県民が納税するもので、税収額も約115億円と基幹税として貴重な財源となっている。

 納税場所は、金融機関窓口の他、コンビニエンスストアやペイジー対応ATM、インターネットバンキング、口座振替、各県税事務所、振興局県税窓口など。

 啓発活動は県内各県税事務所と16市町が合同で実施し、新宮市を含む20カ所で自動車税と併せて固定資産税や軽自動車税など市町村税の納付期限も周知した。

 紀南県税事務所納税課の鈴木康正さんは「納期内納税のパーセンテージが、ありがたいことに年々上昇しています。今年もさらに上昇するよう、皆さまにご協力をお願いしたい」と話した。

(2019年5月18日付紙面より)

買い物客らにポケットティッシュを配り買い物客らに納期内納税を呼び掛ける=16日、新宮市橋本
2019年05月18日
43 前河土さん、羽山さんが優勝
 那智勝浦体協グラウンドゴルフ春季大会  
2019年05月18日
44 8部門で優勝と好成績
 平野杯空友会国際親善交流空手道大会  (志彰会勝浦道場 )
2019年05月18日
45 緩やかな回復傾向  県内経済情勢4月判断  
2019年05月18日
46 地域に根差した活動を  更生保護女性会が総会  (太地町 )
2019年05月18日
47 部長に大林幸子さん再任 南紀くろしお商工会女性部が総会 (那智勝浦町)
2019年05月18日
48 「一緒に遊ぼう!」  太地こども園が触れ合いの日  
2019年05月18日
49 楽しいひとときを過ごす  白梅保が親子遠足  (新宮市 )
2019年05月18日
50 浅瀬横切り注目集める  サンゴ台のオオウナギ  (串本町 )
2019年05月18日
51 浦神の「耳の鼻」訪ねる  春夏ツアー第2弾で23人  (南紀串本観光協会 )
2019年05月18日
52 潮岬節保存会と共演  体育祭の練習大詰め  (潮岬中 )
2019年05月18日
53 海洋センター修繕を支援  B&G財団が助成を決定  (串本町 )
2019年05月18日
54 大きく手を伸ばして横断  鵜殿保で交通安全教室  
2019年05月18日
55 命の道早期完成を  熊野尾鷲道路や国道169号改良促進を決議  (熊野市 )
2019年05月18日
56 会員の力作63点展示  画会「むら」第43回小品展  (まなびの郷 )
2019年05月18日
57 お悔やみ情報
  
2019年05月16日
58 万全の準備で温かなお迎えを 新宮市実行委が第2回総会 (ねんりんピック)

 第32回全国健康福祉祭和歌山大会「ねんりんピック紀の国わかやま2019」に向けた新宮市実行委員会(会長・田岡実千年市長)の第2回総会が14日、市役所別館で開かれた。報告事項と、本年度の事業計画案など5議案が審議された。

 新宮市では11月9日(土)から11日(月)までの3日間、新宮東宝ボウルでボウリング交流大会、やたがらすサッカー場でサッカー交流大会(串本町、田辺市、上富田町と共催)が実施される他、各会場では、健康づくり教室の実施やおもてなしコーナーなどが設置される。

 田岡会長のあいさつ後、▽委員の変更▽常任委員会における審議決定事項―の報告事項2件と、▽平成30年度事業報告▽同年度収支決算報告および監査報告▽令和元年度事業計画案▽同年度収支予算案▽ねんりんピック紀の国わかやま2019新宮市開催種目交流大会令和元年度競技主管団体開催事業補助金交付要綱案―の5議案がそれぞれ、事務局からの説明後に審議され承認された。

 その他では、ボウリング競技に安里秀策選手(和歌山県ボウリング連盟)など日本代表経験のある4選手が招待選手として参加すること、期間中の9、10日には、水野家入部400年記念事業が新宮城跡および周辺や新宮市役所別館などを会場に開催されることなどが報告された。

 田岡会長は「大会まであと180日。万全の準備を整え、全国からお越しいただく皆さまを温かくお迎えしたい。大会が大成功となりますよう委員の皆さま方には、引き続き格別なご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます」と締めくくった。

(2019年5月16日付紙面より)

大会の成功に向けて議案が審議された=14日、新宮市役所別館
田岡実千年会長
2019年05月16日
59 那智勝浦教習所を開放
 高齢者体験型講習など  (春の全国交通安全運動 )

 春の全国交通安全運動中の14日、那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所(寺井健雄所長)が開放され、体験型講習などがあった。参加した高齢者15人が交通安全講話を聞き、教習所内のコースを運転するなどして交通安全について再確認した。

 開講前に寺井所長は「この機会に自身の運転などを見直し、事故防止に努めてください」とあいさつ。続いて新宮警察署の岡本暢夫交通係長が講話した。体験型講習では、運転のできる参加者12人が2人一組になり、交差点右左折やS字クランクなどの互いの運転を観察。教習所担当者がコース走行の安全度を採点した。

 岡本係長は、全国的に交通事故は減少し、人身事故も減っているものの物損事故は増加しているとして、町内では駐車場内の接触事故が3割を占めると話した。「当地方は車がないと生活が難しい。元気に暮らすには、事故無く運転が続けられることが重要」と述べ、気を付けるポイントとして▽『道路は生きている』道の形は同じでも、状況は常に変わる。油断せず「かもしれない運転」を心掛ける▽『君子危うきに近寄らず』必要な安全確認の多い右折などは極力避けて、事故の確率を高めない▽『車は凶器』快適さの影にあるリスク、常に加害者になる可能性を忘れずに―といった三つの心得を繰り返し説いた。また、運転免許証の自主返納についても十分な検討を呼び掛けた。

(2019年5月16日付紙面より)

交通安全講話に耳を傾ける参加者の皆さん=14日、那智勝浦町宇久井
寺井健雄所長
岡本暢夫交通係長
2019年05月16日
60 器材試用で持ち味アピール
 メーカーと連携しイベント  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(小松誠司会長、会員24店舗)が11、12日の2日間、串本町の袋港や有田港、串本漁港を拠点にしてイベント「串本ダイビング祭り」を開いた。器材メーカー15社が参加して自社製品を貸し出し、それぞれの持ち味をアピール。ダイビング客約150人が試用して、各製品の持ち味を確かめるなどした。

 世界最北限のサンゴ群落があり、魚種も多く陸伝いで行けるダイビングスポットとして多くの愛好者に親しまれている串本の海。その集客力に着目し都市圏では難しい実際の使用を交えたアピールをするために器材メーカー各社が同組合と連携し、同組合も各社推奨の器材が実際に試せるという話題性による誘客を目指して年1回、両輪でこのイベントの運営に取り組むようになった。

 7年目となる今回も両日の日中に器材モニター会、初日夜半に交流会を開く内容で実施。モニター会場は主なダイビングボート係留場所となっている袋港と有田港に設け、各社は半々に分かれ初日が有田港なら2日目は袋港と入れ替わる形でブースを開いて、立ち寄ったダイビング客に製品を紹介し試供を勧めるなどした。

 交流会は串本漁港内に会場を設け、同組合スタッフに加え家族も協力して郷土食を含む軽飲食を準備。会員店舗のスタッフとダイビング客、メーカー各社のスタッフ約200人が集まり、食事をしながらダイビングつながりの交流を深め合った。

(2019年5月16日付紙面より)

ダイビング客らへのアピールでにぎわう器材モニター会=11日、袋港
食事を交えて交流するイベント参加者ら=11日、串本漁港
2019年05月16日
61 ホテル業の振興に貢献
 田邉毅一さんが国土交通大臣表彰  (新宮市 )

 2019年観光関係功労者の受賞者が先月15日に発表され、多年にわたりホテル業の振興に努め発展に寄与したとして、株式会社ユーアイホテルの田邉毅一(たなべ・きいち)・代表取締役社長(76)が国土交通大臣表彰を受けた。田邉社長は「観光のまち、そこで賞を頂けたことは地域の観光も認められたこと。うれしく思います」と喜びを語った。

 神奈川県横浜市出身。南紀ホテル組合と和歌山ラオス友好協会の会長、南紀勝浦温泉旅館組合副組合長を務める。2016年に近畿運輸局観光関係功労者表彰を受賞した。約50年にわたり観光関係の仕事に従事。福岡や静岡、春日部、舞鶴などでホテル運営やサービス業に携わり、各地域の振興に貢献してきた。新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルは1992(平成4)年に創業した。

 「日本においてホテルが理解されてきたのは東京オリンピックからではないでしょうか。旅館が衰退しホテルが増え、『駅前にはホテル』の時代になりました。生活様式と同時に宿泊産業の形態も変わってきたと感じます」と、この50年を回顧する。しかし現在、海外の観光客が増え、日本の旅館の良さを日本人が見つめ直す時代になってきたとし「仕事ではホテル、余暇では旅館、そういう時代に変わってくる」とこれからの宿泊産業を予想する。

 「お客さんから『また来るよ』と言ってくれることがうれしい」と目を細めながら、与えられたことを淡々とやってきただけと謙遜する。「いろんな人に支えられてきました。受賞を目標にするのではなく、仲間、先輩、家族を大事にすることが大切だと感じています」。

 「人とのふれあいによって気持ちが優しくなった」と観光関係に従事してきた自身を振り返り、「新宮市とは縁があった。元気なうちはここで頑張って観光振興に貢献していければ」と話していた。

(2019年5月16日付紙面より)

受賞を喜ぶ田邉毅一・代表取締役社長=新宮市井の沢の新宮ユーアイホテル
2019年05月16日
62 和歌山支部から4人入賞
 第41回北道院オープン選手権  
2019年05月16日
63 優勝は三輪崎少女バレー
 上位5チームが県大会出場へ  (全小バレー県東牟婁地方大会 )
2019年05月16日
64 2票差覆らず  異議申し出を受け再審査  (新宮市議選 )
2019年05月16日
65 徐福通じた交流を  新宮・熊野市長が蘇州市訪問  
2019年05月16日
66 大野ちづるさんが入選  新世紀美術協会「新世紀展」で  
2019年05月16日
67 今月2度目の開催も盛況  道の駅「たいじ」の朝市  (太地町 )
2019年05月16日
68 文化活動は精神的活力  年金新東文化祭盛り上がる  (新宮市 )
2019年05月16日
69 子どもたちの力作審査  歯と口の健康ポスター  (紀南歯科医師会 )
2019年05月16日
70 6チーム競い「目津」優勝  第15回串本町ゲートボール大会  ( )
2019年05月16日
71 音楽とダンスで盛り上がる  田並劇場でライブパフォーマンス  (串本町 )
2019年05月16日
72 例年並みの事業計画を承認  串本リリースタンプ会総会  (串本町商工会 )
2019年05月16日
73 定数12に17陣営が出席  那智勝浦町議選立候補予定者説明会  
2019年05月16日
74 お悔やみ情報
  
2019年05月14日
75 50周年祝し記念大会 家元名代の千敬史さん来勝 (茶道裏千家淡交会南紀支部)

 一般社団法人茶道裏千家淡交会南紀支部(支部長・九鬼家隆本宮大社宮司、関宗重幹事長、会員168人)は12日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島で「茶道裏千家淡交会南紀支部・茶道裏千家淡交会南紀青年部創立五十周年記念大会」を開催した。

 茶道裏千家家元・千宗室さんの次男で茶人の敬史(たかふみ)さんが来勝したほか、記念式典では田岡実千年新宮市長、堀順一郎那智勝浦町長、宇佐川彰男太地町教育長などが来賓として出席。功労者表彰や祝賀会も行われ、出席者200人が50周年を祝い、交流を深めた。同会南紀支部は近畿第二地区(大阪東・西・南・北、堺、和歌山で構成)に所属していて、この日は各支部の関係者らも祝いに駆け付けた。

 式典では九鬼支部長が「昨年は台風のため、記念大会を実施できなかったが、令和の年に50周年を迎えることができた。お茶を通し、人々の心を豊かにしてほしい。日本の伝統や文化の素晴らしさを感じながら発信いただければと思う」とあいさつ。谷口尚子青年部長が「これからも支部、青年部の発展のために皆さまのご指導を賜りたいと思います」と話した。

 敬史さんは「50周年おめでとうございます。歴史を感じるとともに歴代支部長や青年部長などの先人の方々をはじめ、皆さまのご努力のおかげです」と述べ、「他人を理解しようとする姿勢は人間関係の良い緩衝材になる。年齢も仕事も違う組織で衝突することはあるだろうが、その姿勢を持って淡交会の活動をしていただきたい。60年、70年の歴史につながっていくことを期待しております」。来賓を代表して堀町長が祝辞を述べた。

(2019年5月14日付紙面より)

利休居士道歌を唱和する多くの関係者ら=12日、那智勝浦町のホテル浦島
千敬史さん
2019年05月14日
76 中井宏次さんが笑いを語る
 まなびの学級開講講座  (紀宝町 )

 紀宝町教育委員会は11日、令和元年度まなびの学級開講講座を同町まなびの郷で開いた。第1回講座は「医笑同源 笑う門には健康が来る」と題し、NPO法人健康笑い塾を主宰する中井宏次さんが講演した。学級生や近隣住民約100人が来場し、生活における笑いの重要性を学んだ。

 同教委が実施する春秋学級とチャレンジ学級が昨年度合併し、まなびの学級となった。本年度は講座や健康ストレッチ体操、視察研修、制作講座など年7回を予定ており、75人が学級生として参加している。

 開講式で西章教育長は「皆さまにはいろんな講座に参加していただき、さまざまなことを一緒に楽しむことで人としての豊かさを生涯にわたって培っていってもらいたい。進化し続けるAIを搭載したロボットにもそれはできない。今後もその学びを大事に伸ばしてほしい」とあいさつした。

 講師の中井さんは2007年に同法人を設立し、笑い(ユーモア)で心豊かな歓(よろこ)びのある生活をテーマに「笑配師(しょうばいし)」として、全国で活動している。

 講演で中井さんは健康長寿の道しるべとして、「好奇心」「ユーモア」「協調性」が重要だと説いた。

 多くの病の原因とされるストレスやがん細胞を攻撃するリンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞を挙げ、「ストレスには神様が人間にだけ与えてくれた能力の『笑い』が必要になる。笑いは健康長寿につながる」と述べ、「皆さんは毎日、がんになっている。発症しないのはNK細胞が戦ってくれているから。笑うことで免疫力が上がり、健康になることは科学的にも証明されている。泣くことも大事で、人間関係も重要になってくる」と話した。

 来場者は2人一組となり、中井さんの指示の下、互いを褒めながら笑い合った。中井さんは「脳が楽しいと思う笑いが必要。楽しい、うれしいと考える回路になれば行動にもつながる」と伝えた。講演会は最後まで笑い声が絶えず、盛り上がった。

 同教委は学級生を随時募集している。問い合わせはまなびの郷(電話0735・32・0241)まで。

(2019年5月14日付紙面より)

中井宏次さんが笑いの重要性を講演した=11日、紀宝町のまなびの郷
笑いを学んだ参加者
2019年05月14日
77 魚道を跳ね上流目指す
 滝の拝でアユの滝越え  (古座川町 )

 古座川町小川にある渓流瀑(けいりゅうばく)「滝の拝」(県指定名勝・天然記念物)で今年も、アユの滝越えが始まった。下流から見て本流の右側にある多段の魚道を一段ずつ跳ねて登る様子が観察できる。

 今年は5月初旬から滝越えが始まったと地元でささやかれているが、天然の稚アユの遡上(そじょう)が例年になく鈍く数はまだまだ少なめ。流域を管轄する古座川漁業協同組合が8日に海産稚アユ900㌔を放流し、その遡上に注目が集まる状況にある。

 魚道は、落差約8㍍ある滝の拝を越えてさらに上流に行けるよう人為的に作っている流れ。落差30㌢前後の小さな滝とその淵が幾重にも連なる構造になっていて、アユは一段ずつ跳ね上がって滝越えに挑んでいる。

 流れに負けて押し戻されるアユも多い中、滝越えに成功したアユは上流の豊かな餌場に恵まれ滝の拝から下流域よりも大きく育つ。11日は頻繁とはいかないが、1匹また1匹と魚道を跳ね上がる様子が観察できた。

 同漁協管内のアユ漁「友釣り」の解禁は6月1日(土)。滝の拝一帯で組合員が行う土着の釣法「トントン釣り」は同月16日(日)が解禁日となっていて、以降しばらくは起伏の激しい熱変成岩でできた河原に陣取って「トントン釣り」に挑戦する様子も見学できるようになる。

(2019年5月14日付紙面より)

魚道を跳ね上がって滝の拝を越えようとするアユ=11日、古座川町小川
2019年05月14日
78 自然探訪スクールが開講
 1年通し熊野の自然に親しむ  (新宮市 )

 熊野学研究委員会自然部会と新宮市教育委員会、一般財団法人新熊野体験研修協会主催の第36回自然探訪スクールが12日、開講した。和歌山県立新宮高校駐車場での開講式後、参加者ら約20人が千穂ヶ峰で植物などの自然観察を楽しんだ。

 開講式で速水盛康教育長は「熊野の自然の豊かさ、その価値を味わってください」とあいさつ。「足元に気を付けて『つれもて行こら』の気持ちでお願いします」と呼び掛けた。千穂ヶ峰では熊野学研究委員の高塚建さんが植物などの解説をし、参加者らは緑豊かな山中を散策した。

 同スクールは美しいふるさとの自然に触れ、親しみながらその恵みに感謝し、大自然の営みを学び、それを愛護する精神を培う目的で開いており、年間を通じ7講座を予定している。次回は6月16日(日)午前9時30分から、新高田会館で「顕微鏡で見るミクロの世界」をテーマに行う。1講座500円。申し込み、問い合わせは市教育委員会文化振興課(電話0735・23・3368)まで。締め切りは6月12日(水)。

(2019年5月14日付紙面より)

千穂ヶ峰に向かって歩き出す参加者ら=12日、県立新宮高校駐車場
2019年05月14日
79 新高女子が5種目で入賞 和歌山県春季陸上競技選手権大会 
2019年05月14日
80 一打ごとに感じる楽しさ
 県年金受給者協会グラウンドゴルフかつうら大会  
2019年05月14日
81 三輪崎が3年ぶりの優勝
 全小バレー県東牟婁地方大会  
2019年05月14日
82 票の再点検を実施  大石元則さんの異議申し立てを受け  (新宮市議選 )
2019年05月14日
83 遺跡が語る熊野新宮の歴史  丹鶴体育館で調査報告  (新宮市 )
2019年05月14日
84 活動に対する理解深める  総会で本年度事業など決める  (新宮ユネスコ協会 )
2019年05月14日
85 那智湾で幻日現象観測   
2019年05月14日
86 会場が笑顔であふれる  「ぼくときみ。」親子コンサート  (新宮市 )
2019年05月14日
87 活動を通して成長を  「ポンポコ学園」が入園式  (熊野少年自然の家 )
2019年05月14日
88 県3位で全国、近畿へ 前向日葵・濵本琴心組 (ソフトテニス競技)
2019年05月14日
89 真心の安全運転呼び掛け  春の全国交安運動始まる  (串本町・古座川町 )
2019年05月14日
90 通勤の車に啓発物資  那智勝浦町で早朝街頭啓発  
2019年05月14日
91 お悔やみ情報
  
2019年05月11日
92 若さが創る新時代へ
 総会でスローガンなど決める  (新宮YEG )

 新宮商工会議所青年部(新宮YEG、瀬古伸一郎会長、部員81人)は9日夜、新宮市井の沢の同会議所で令和元年度総会を開き、事業計画や収支予算を承認したほか本年度スローガンを「清新~若さが創る新時代~」にすることなどを決めた。

 承認した本年度事業計画は▽新宮秋まつり実行委員会との連携・協力▽地域活性化に向けた事業の企画・運営▽忠度(ただのり)まつり実行委員会との連携・協力▽熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会との連携・協力▽「熊野川きらきら清流まつり」の開催―など。本年度予算は303万4140円。スローガンには、清い心で新しい気持ちで若さと情熱を持って新しい時代を築き上げたいという思いを込めた。

 瀬古会長は新紙幣一万円札の顔として「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一が選ばれたことに触れ「渋沢栄一は東京商工会議所の設立者、初代会頭としても知られる。ますます商工会議所に注目が集まり、役割も多様化、重要化してくるのでは」とあいさつ。「利益と公益を追求する渋沢の意志をつなぐために、地域社会の発展に貢献し、共に新時代を築いていきたい」などと決意を新たにし協力を呼び掛けた。

 昨年度は「熊野川きらきら清流まつり」や「ひまわりまつり」を開催。RIZAP健康増進セミナーや熊野古道トレッキング、新宮城跡を活用した地域活性化事業「あえかなる城」を初めて実施した。

(2019年5月11日付紙面より)

総会に出席した皆さん=9日、新宮商工会議所
2019年05月11日
93 新宮と串本の2会場で開講
 本年度手話奉仕員養成講座  (美熊野福祉会 )

 社会福祉法人美熊野福祉会が展開する手話奉仕員養成講座〈串本会場〉が8日、串本町役場古座分庁舎で始まった。年度を通して計39回開く計画で、24人が受講登録し修了を目指す。

 この講座は、新宮市・東牟婁郡の1市4町1村が同法人に委託して実施。高校生以上を対象にし聴覚障がい者の母語・手話の表現技術を託し支援者を育成することを目的としていて、実施2年目となる本年度は▽新宮会場(同法人ワークランドそらで毎週火曜日午後7時~8時30分)▽串本会場(毎週水曜日午前10時15分~11時45分)―の2会場を設け、それぞれで国が規定するカリキュラムに沿って目的の達成を目指す。

 各会場とも定員先着25人で受講生を事前募集し、新宮会場は25人の受講登録を得て7日、串本会場は24人の受講登録を得て8日にそれぞれ開講した。串本会場の初回は受講生21人が出席。同法人本部の大代聖子さんと東牟婁・新宮聴覚障害者協会の松尾玲子さんが講師を務め、手話を学ぶ前段階として聴覚障害を正しく知るための基礎知識や聴覚障がい者の生活の様子を伝えて理解を促した。

 新宮会場は来年3月10日(火)、串本会場は来年2月26日(水)に最終回を迎える予定。全39回は前半が入門編、後半が基礎編となっていて、講師は健聴講師4人と同協会会員2人・県聴覚障害者協会会員2人が対となって務める。出席率80%以上の受講生に対し、本年度は新宮市名で修了証を交付するという。

 本年度は両会場ともほぼ定員を満たす受講登録を得て開講。大代さんは「古座川町に続いて新宮市も手話言語条例を制定する中、地域で手話奉仕できる人が増え、聴覚障がい者の皆さんがどこに行っても手助けをしてもらえる環境をこの講座で充実していければ」と目指すところを語った。

(2019年5月11日付紙面より)

聴覚障害の基礎知識を伝える講師の大代聖子さん=8日、串本町役場古座分庁舎
2019年05月11日
94 学校周辺で消火栓など確認
 児童ら対象に防災研修会  (井田小 )

 紀宝町教育委員会は9日、井田小学校で児童、職員対象の学校防災研修会を実施。5年生21人と6年生24人がそれぞれ学校周辺を歩き、防災マップづくりに取り組んだ。

 防災教育事業の一環で、児童の研修会は地域を歩いて地理的特徴を把握し、地震、津波が起きた際の身の守り方を考えることが狙い。

 町学校防災アドバイザーで三重大学大学院工学研究科の川口淳・准教授が講師を務めた。5年生の授業では「地震は突然地面が揺れることが怖い。揺れると建物やブロック塀などが倒れ、火災も発生する。地震の後には津波が来るかもしれない。できるだけ高い場所に逃げるしかない。地震が起きるとこの町はどうなるのか考えながら歩いてほしい」と呼び掛けた。

 地図上で歩くルートを確認し、川口准教授は「揺れたら倒れそうな物や火事のときに使う消火栓を探してほしい。役に立ちそうな公衆電話、避難場所の位置も確認しよう」とアドバイスした。

 学校周辺の地図、筆記用具、デジタルカメラを持ち、5グループに分かれてフィールドワークに出発。危険と思われる箇所や消火栓などを撮影し、気付いたことをメモしながら歩いた。

 児童たちは学校に戻った後、調べた箇所を地図に記して防災マップを作った。

 町教委では、本年度も町内各小中学校で防災研修会を実施する予定だという。

(2019年5月11日付紙面より)

消火栓の場所を確認する5年生の児童=9日、紀宝町井田
2019年05月11日
95 公民館の新しい顔に
 福岡脩惠さんを館長に任命  (新宮市 )

 新宮市はこのほど、新公民館長に福岡脩惠(のぶよし)さんを任命した。任期は1日から令和2年3月31日まで。10日に行われた任命式では速水盛康教育長が「令和元年にふさわしい館長であると思っています」と激励した。

 福岡さんは1952(昭和27)年生まれ。大学卒業後三重県職員として採用され、市立丹鶴小学校をはじめ、市内・東牟婁郡内で小学校教諭、教頭、校長として奉職。2013(平成25)年3月に市立神倉小学校長を定年退職後、法務省新宮人権擁護委員会人権委員や市総務部人権啓発(政策)課人権教育指導員として人権尊重に関わる業務に従事した。

 福岡さんは「公民館の大きな目標は生涯学習と地域コミュニティーの形成。丹鶴、蓬莱公民館に関わったことがあるが、地域の実情や特性に応じて特色のある活動をされており、コミュニティーの形成に大きな役割を担っている。それを陰で支えるのが自分の役目だと思っています」。

 速水教育長は「豊富な経験のもと、実践もされている方なので、広い知見からさまざまな各公民館活動に理解を示されている。公民館長がしっかりと見守り支援をしていく、そんな活動になっていくのではと期待しています」と話していた。

(2019年5月11日付紙面より)

任命を受ける福岡脩惠さん(左)と速水盛康教育長=10日、新宮市役所教育長室
2019年05月11日
96 手縫いの雑巾を寄贈  千穂第一地区福祉委員が神倉小に  (新宮市 )
2019年05月11日
97 新支部長に坂下行平さん  商工会太地支部が総会  (太地町 )
2019年05月11日
98 連携図り活動の発展を  市ボランティア・市民活動センター総会  (新宮市 )
2019年05月11日
99 51年間の集大成並ぶ  後呂茂利雄さん写真展  (太地町 )
2019年05月11日
100 福祉支援に思い届ける  三踊の会がチャリティー舞踊会  (那智勝浦町 )
2019年05月11日
101 「ヨイハ」の声元気よく  三輪崎小5年生が鯨踊り練習  (新宮市 )
2019年05月11日
102 池野山で田植えに挑戦  高池小5、6年生21人  (古座川町 )
2019年05月11日
103 事業計画案など話し合う  老人クラブ連合会が理事会  (古座川町 )
2019年05月11日
104 毛筆に心を込めて  千枚田オーナーの立て札を制作  (木本、紀南両高書道部 )
2019年05月11日
105 楽しみながら規律を学ぶ  相野谷中1年が宿泊体験研修  (熊野少年自然の家 )
2019年05月02日
106 新たな時代「令和」寿ぐ 熊野三山で改元祭など 

 新天皇陛下が即位され、新たな時代「令和」が始まった1日、熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社では即位と改元を寿(ことほ)ぎ、奉告祭や揮毫(きごう)などが営まれた。

平和な時代へ願いささげる 熊野速玉大社



 新宮市新宮の熊野速玉大社で営まれた「践祚(せんそ)改元奉告祭」では、上野顯宮司が祝詞を読み上げ、みこたちが世界平和を願う「神なぎの舞」を優雅に奉納。上野宮司に続き、参列者たちが玉串を供えた。

 神事後、上野宮司は「新緑薫る時に新しい時代を麗しく迎えることができました」とあいさつ。11月に執り行われる、天皇の即位の礼の後初めて行われる新嘗祭(にいなめさい)である大嘗祭(だいじょうさい)に触れ「御代替(みよが)わりのたびに行われてきた。日本人が大切にする節目というものは、確認し魂を引き継ぐこと」と説明。

 「清らかに真心を込めて見守る皇室をいただいていることはわが国にとって幸せなこと」と述べ、令和の名の下に、平成に引き続き平和な時代であるよう願いを込めた。

  □     □

希望込めて「令和」揮毫 熊野本宮大社



 田辺市本宮町の熊野本宮大社本殿前では、九鬼家隆宮司が新元号「令和」を揮毫した。多くの参拝者が見守る中、新時代への希望を込めて力強く筆を走らせた。

 昨年12月21日には、御創建二千五十年奉祝式年大祭の締めくくりとなる終了奉告祭で、新年への願いを込め「刻」の一文字を書いた。

 白装束に身を包んだ九鬼宮司は両手で大筆を持ち、縦2・9㍍、横2・1㍍の白い布に「令和」と一気に書き上げた。迫力のある筆運びを見つめた参拝者からは大きな拍手が湧き起こった。

 最後に朱印を押して書を仕上げた九鬼宮司は、「平成の30年間はさまざまな災害があり、今なお復興に向かって歩んでいる。令和の時代は穏やかで平和で素晴らしい時代であってほしい。和歌山の和でもあり、大きな力押しの元号になってほしい」と話した。

 揮毫した「令和」の文字は瑞鳳殿正面に掲げる。

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践祚改元奉告祭営む 熊野那智大社



 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)では践祚(即位)改元奉告祭が営まれた。大社責任役員や那智の扇祭り保存会、町観光協会の関係者らが参列。小雨の降る中、大型連休の中日ともあって境内は大勢の参拝客でにぎわった。

 祭典で男成宮司が祝詞を奏上し、2人のみこが浦安の舞を奉納した。神事の後、宇久井青年会(柴原寛会長)が「天狗之舞」「扇之舞」「終之舞」を披露。紀宝町の熊野水軍太鼓保存会(廣里稔暢代表)は太鼓の演奏を奉納した。

 霧の立ち込める幽玄な雰囲気の境内では、即位奉祝の記帳や新元号が記される御朱印を求めて、参拝客が列をなした。お神酒、紅白の餅、梅ジュースの振る舞いもあった。

 この日の午後からは、本殿内庭の一般参入も許可された。参拝者らは順におはらいを受けた後、間近に見る本殿に恭しく手を合わせた。日没から午後9時までは、那智の滝をライトアップする。

(2019年5月2日付紙面より)

平和な時代への願いを込めて玉串をささげる上野顯宮司=1日、新宮市の熊野速玉大社
新元号「令和」を書き上げる九鬼家隆宮司=1日、田辺市の熊野本宮大社
改元の日に大勢の参拝客でにぎわう境内=1日、那智勝浦町の熊野那智大社
2019年05月02日
107 旧校舎を流木で再現
 下里の清水啓自さん  (那智勝浦町 )

 明治43年の建築当時は県内で最も大きい校舎といわれた下里小学校旧校舎。惜しまれつつ昭和63年に取り壊された建物の50分の1スケールの模型が完成した。那智勝浦町下里在住の大工・清水啓自さん(75)が、スギなどの流木を材料に制作した。

 模型を作り始めたのは今年の正月明けごろで、3月20日に完成した。古い写真を集めて作られた旧校舎のスライド映像を見て制作意欲が湧いたという。校門や校庭なども当時のままに作ろうと、校庭にはシーソーなどの遊具や藤棚を配置。教室の数などは、写真や映像で確認した。コの字型の校舎の一角には、佐藤春夫が作詩した校歌も飾られている。

 大工歴60年の清水さんが新宮の「おいさま」(=棟りょう)に弟子入りしたのは昭和34年。新宮城跡では二の丸旅館を建築中で「ちょうど内装工事が始まっていました。伊勢湾台風の時は、現場で雨戸を押さえて建物を守りました」と懐かしそうに話し、「自分の腕というより、道具がきっちりあるからできるんです」と謙遜する。

 清水さんの自宅は、サーフィンのポイントとして有名な下里天満海岸の近くにある。同海岸の太田川河口付近には、大木が流れ着くことが多いため、こうした流木を材料に木工品の制作を思いついたという。最初は初盆で使う灯籠をヒントに花立てを作り、希望があれば地区住民に提供していた。

 「海岸で見つけた流木を60㌢くらいにカットして運ぶのですが、とにかく重い。学校は皆さん懐かしがってくれるのでうれしいですね。(工程を)見に来てくれた人たちと、当時を思い出しながら作りました」と話していた。

(2019年5月2日付紙面より)

制作過程を話す清水啓自さん=那智勝浦町
校舎の屋根以外は、流木を使い作られた
2019年05月02日
108 雨はやんだが太陽見えず
 令和元年の初日の出観望  (串本町 )

 串本町潮岬にある望楼の芝で1日早朝、ツアー客ら約400人が令和元年の初日の出観望を試みた。前日来の雨はやんだものの、曇天で観望はかなわず。日の出時刻の午前5時9分を過ぎても太陽が姿を見せる気配のない空模様を残念がりながらの散会となった。

 試みたのは阪急交通社のツアー企画「潮岬から見る新時代の初日の出と熊野三山詣夜行日帰り」の参加者ら約300人、現在有料期間中の望楼の芝キャンプ場の利用者数十人など。

 ツアーの来訪に合わせ、潮岬観光タワー(タワー・売店・無料休憩所「エルトゥールル館」)も午前4時すぎから早朝営業を開始。集まった人々は同タワー上や望楼の芝の丘、クレ崎を見下ろす展望所などで日の出の瞬間を待った。

 4時30分には雨がやんだが東の空は折り重なるように雲が満ち、「せめて切れ目から日が差さないか」という期待の声もあったが同時刻を過ぎてもその状況は訪れない結果となった。

 大阪府と福岡県からツアーを利用して訪れた男女(共に26)は「初日の出が見られなかったのは残念だが、たまたまこうなっただけだと軽く受け止めておきたい。令和の日本は今まで以上に(国際化して)いろいろな国と接することになると思う。その先で平和な時代になればと思う」と話し、次の目的地・熊野速玉大社へと移動した。

 同町産業課によると、この日は道の駅くしもと橋杭岩でも観望を試みる人波があったが、臨時駐車場所へ誘導するほどには至らなかったという。

(2019年5月2日付紙面より)

望楼の芝から令和元年の初日の出観望を試みる人々=1日、串本町潮岬
2019年05月02日
109 「令和の桜」の記念碑 サクラの名所大里親水公園に (紀宝町)

 大里桜愛好会(松場貞治会長)は平成最後の「昭和の日」となった4月29日、紀宝町大里の大里親水公園に「令和の桜」の記念碑を建てた。

 3月30日に実施した「平成最後そして新しい時代を迎える 桜の植樹会」でサクラを植えた場所に設置した。

 親水公園には、昭和50年と平成30年にそれぞれ「昭和の桜」、「平成の桜」が植樹され、サクラの名所として知られている。

 松場会長は「新たな時代の幕開けとなるこの時にサクラの植樹ができ、非常に感慨深い気持ちです。平和で豊かな平成の時代に感謝し、新しい時代への希望を胸に植樹することができて良かった」と話していた。

(2019年5月2日付紙面より)

「令和の桜」の記念碑を建てる=4月29日、紀宝町大里の大里親水公園
2019年05月02日
110 下西君、弓友会Cが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2019年05月02日
111 山田・市野組が優勝
 天長西日本ソフトテニス大会  (黒潮クラブ )
2019年05月02日
112 神倉が逆転勝利で優勝
 県学童選手権大会東牟婁支部大会  
2019年05月02日
113 地域での支え合いを  更生保護女性会が総会  (那智勝浦町 )
2019年05月02日
114 ボタニカルボトルづくり  東花園が体験型イベント  (那智勝浦町 )
2019年05月02日
115 「まぐろのぼり」泳ぐ  体育文化会館や商工会館  (那智勝浦町 )
2019年05月02日
116 健康と成長祈る  王子幼稚園で「こどもの日のつどい」  (新宮市 )
2019年05月02日
117 紀南支部の講師生徒出品  ホテル&リゾーツ串本で合同作品展  (紀の国押し花会 )
2019年05月02日
118 写真展で改元の節目を飾る  潮岬青少年の家所長・山口和紀さん  (串本町 )
2019年05月02日
119 「接待の手土産」で特選に  ㈱岩谷の「紀州梅真鯛梅」  (串本町 )
2019年05月02日
120 1㌶の水田に「香り米」  三尾川地内で田植え体験  (古座川町 )
2019年05月02日
121 春の遠足で楽しい思い出  グリーンピア南紀へ  (成川小 )
2019年05月02日
122 もうみんなお友達  井田保育所で歓迎会  (紀宝町 )
2019年05月02日
123 貴祢谷神社で春の例大祭 矢渕中グラウンドで餅まき (紀宝町鵜殿)
2019年05月02日
124 お悔やみ情報