ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:135件の記事がありました
【検索ステータス】 
2017年08月31日
1 文化複合施設を観光拠点に 観光協会が市長に要望書提出 (新宮市)

 新宮市観光協会は29日、平成32年度完成を目指している文化複合施設を、建設予定地から出土した遺跡を生かした観光拠点として整備することを求める要望書を田岡実千年市長に提出した。田岡市長は「重要な遺構が次々と出土する中、遺構はそのまま残すべきと思っております。建てる場所は制約されますが、なるべく要望を取り入れるべく研究していきたい」と回答した。

 要望活動には丹羽生会長、外濵道明副会長、森本祐司専務理事、提案者の隅地洋さんの4人が参加。要望書では、建設予定地の旧丹鶴小学校跡地は、熊野速玉大社、神倉神社、新宮城跡、阿須賀神社などをつなぐ「重要な歴史的結節点」であると説明。熊野学センターの建設を見送り、文化ホールと図書館の2棟案に落ち着いた現在の計画では、「観光交流の人口の増加=地域経済の活性化」の視点が抜け落ちていると指摘している。

 丹羽会長は、時間や予算の制約があることは理解しているとした上で、「中心市街地の疲弊が顕著になる中、地域活性化のためにも、市民が本当に望む施設計画を推進してほしい」と訴えた。

 隅地さんは建設計画の基本理念の一つは「新しい歴史文化を紡ぐ文化観光拠点」であると述べ、「せっかく観光客が来ているのに、ゆっくり休め、情報を得る場所がないと聞く。文化複合施設を市内の観光地をつなぐ拠点とし、日帰り客を宿泊につなげないとお金を落としてもらえない。今こそ行政が主導して学習効果を発揮し、知恵をしぼり出し、関係団体が一体となってプロジェクトを組んで、より良い文化複合施設の代案づくりを目指すべき」。

 森本専務理事は「現状を見ると、観光交流人口は置き去りにされている感がある。遺跡は新宮のポジションが重要であることをクローズアップしている。あらためて考えていただきたい」。

 丹羽会長は「新宮は熊野三山の中で一番観光体制が遅れている」と述べ、縄文時代から明治時代までの各年代から出土している珍しい遺跡を生かした観光拠点が整備できれば「熊野の都として復活できる」と訴えた。

 同席した楠本秀一教育長は「おっしゃる通りだと思います。長く滞在してもらう受け皿として図書館の担う役割は大きい」と述べた。要望書は屋敷満雄市議会議長にも提出した。

(2017年8月31日付紙面より)

田岡実千年市長(左)に要望書を提出する丹羽生会長=29日、新宮市役所
2017年08月31日
2 熊野川の河川事業
 改修期成同盟会で国が説明  (新宮市 )

 熊野川改修促進期成同盟会(会長・田岡実千年新宮市長)の通常総会が29日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルであり、本年度事業計画など5議案を承認した。総会終了後に国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の冠雅之副所長が熊野川の河川事業について説明した。

 2011(平成23)年9月の紀伊半島大水害では、国直轄区間(河口から5㌔)の熊野川本川7カ所で堤防から越水し、支川の相野谷川では輪中堤から水があふれ、一部の輪中堤が転倒した。直轄区間では、新宮市で2301戸(床上1293戸、床下1008戸)、紀宝町で1021戸(床上869戸、床下152戸)の浸水被害があった。

 水害後に国が直轄区間で実施していた河道掘削、築堤などの熊野川激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)は昨年度終了。本年度から引き続き5年間の緊急対策事業で90万平方㍍の河道掘削を実施している。事業費は約34億円。

 冠副所長は、激特事業で掘削した土砂215万立方㍍のうち約60万平方㍍は七里御浜の海岸浸食対策として搬出したことや、紀宝町成川では本年度、竜光寺樋門の耐震対策工事を実施することなどを紹介した。

 熊野川は延長183㌔、流域面積2360㌔平方㍍。管理者が国、和歌山県、三重県、奈良県と混在していることから、新宮市などは大水害後の土砂撤去などがスムーズに進んでいないとし、国直轄区間を宮井地点まで約20㌔延長することを要望している。

 同会は1981(昭和56)年11月設立。会員は新宮市と紀宝町の首長や議員。国直轄区間河川の整備工事推進を目的に要望活動などを展開している。

(2017年8月31日付紙面より)

熊野川改修促進期成同盟会の総会=29日、新宮市井の沢
2017年08月31日
3 勝浦港に太鼓と掛け声
 櫂伝馬の練習スタート  (勝浦八幡神社例大祭へ向け )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)例大祭へ向け、櫂(かい)伝馬保存会(濱口起年会長)の中学生の練習が28日夜、勝浦港で始まった。

 櫂伝馬船は全長約9㍍、幅は広い部分で約1・6㍍の木製の舟。祭り本番は、色とりどりのささ飾りを立てて港をこぎ回り、海上神事ではみこしを引き合うなど重要な役割を果たす。大人の愛友会、商工会の2隻に加え、中学生が乗り込む櫂伝馬保存会の3隻の計5隻が祭りに奉仕する。

 午後7時に中学1年生が乗る「赤舟」、2年生の「白舟」、3年生の「黄舟」が勝浦港の船だまりを出発。太鼓のリズムに合わせて力強く港内をこぎ回った。この日、黄舟で練習をした小阪嚴護さん(15)は「今日一日で(手に)まめが10個できましたが、今年で最後の参加なので精いっぱい頑張ります」と意欲を見せた。

 子どもが少なく人数を集めることが年々困難になっている中、練習を見守った副会長の立木憲さん(59)は「赤舟の1年生がどうにかそろったのでほっとしたところ。今後1隻1学年は難しくなってくると思う。今年も無事に祭りを渡せるよう頑張りたい」と話していた。

(2017年8月31日付紙面より)

初日の練習を終え後片付けをする黄舟の中学生=28日夜、那智勝浦町勝浦
2017年08月31日
4 全国入賞経験者に教わる 小中学生対象講習会 (串本町テニス協会)

 串本町テニス協会(中地孝行会長)は26日、同町総合運動公園テニスコートで「ヨネックス小・中学生講習会」を開き選手54人に全国大会入賞経験者から直接指導を受ける機会を提供した。

 この講習会は、串本ジュニアソフトテニスクラブと関係の深い田辺市のスポーツ店から紹介され、貴重な機会だと喜んで申し込んだことにより実現。全国大会入賞経験を持つヨネックス株式会社大阪支店の川口純吾さんと杉野優也さんが講師となり直接指導した。

 参加した小中学生の内訳は同クラブの小学生25人と串本西中、大島中、串本中のソフトテニス部部員29人。リード役として同クラブ出身の高校生選手も講習に参加した。

 両講師は序盤にウオーミングアップ、中盤以降はストロークやボレー、サーブなど基本となる技術を中心に指導。体の軸を動かしながら打つことやインパクト時のイメージをしっかり持つことなどを実践練習で経験させ、技術向上を後押しした。参加者の指導陣もつぶさに両講師の指導術を見学し、積極的に狙いを尋ね探るなどした。

 参加者の一人、齋藤ひなさん(串本中2年)は「ラケットの握り方や打ち終わった後の面の位置が今までの自分のやり方と違っていて、そこを直してもらって力強い球を打てるようになった。腰を使うと力強い球が打てることも改めて確認できたので、今後の練習に生かしたい。このような機会があったらまた参加したい」とコメント。

 両講師によると、現代のソフトテニス競技にも前・後衛があるが、どちらの選手も両方をこなさないと勝てない時代に差し掛かっている。そのため講習では、前後衛問わず全般の技術に触れる指導を意識しているという。

 今回の指導に対し杉野さんは「一度にたくさんのことは覚えられないので、今日は何か一つでいいので持ち帰りしっかりとできるようになってほしい」、川口さんは「体をとにかく使って打つことを覚えれば、いろんなプレーがしやすくなる。そのあたりを今日の講習で教えたい」と込めた思いを語った。

(2017年8月31日付紙面より)

両講師指導の下でストロークの練習に励む小中学生ら=26日、串本町サンゴ台
2017年08月31日
5 村下健太さん(Aクラス)、須川慶一さん(Bクラス)が優勝
 那智勝浦ゴルフ倶楽部8月度月例杯  
2017年08月31日
6 2ペアが西日本大会へ 小学生ソフトテニス選手権、川崎・山口組(井田若草)と双子の﨑組(熊野) 
2017年08月31日
7 男子は田辺工業、女子は熊野が優勝
 秋季紀南バレーリーグ  
2017年08月31日
8 知事と御浜町長が対談  近畿自動車道紀勢線事業化強く要望  
2017年08月31日
9 楽しく笑顔で上演 新宮市で「おはなしぽけっと」初公演 
2017年08月31日
10 大社ゆかりの武術を奉納 熊野本宮大社で九鬼神流顯彰會が演武 
2017年08月31日
11 関西学生リーグを前に 同志社大学卓球部が那智勝浦町で合宿 
2017年08月31日
12 アメリカの道場で指導  合気道熊野塾、田坂師範部長  (新宮市 )
2017年08月31日
13 会員たちが熱戦 新宮市、ゆうゆうクラブが囲碁・将棋大会 
2017年08月31日
14 43回目の供養会  勝浦四区で供養盆踊り  
2017年08月31日
15 8橋の修繕設計予算を承認 串本町議会、サンゴ台中央線契約も可決 
2017年08月31日
16 ボディーペインティング楽しむ 三尾川保育所、職場体験の中学生も 
2017年08月31日
17 ボウズハゼの滝越えに注目 古座川町小川の滝の拝で自然観察会 
2017年08月31日
18 調べた魅力を地域にPR 南紀熊野ジオパーク、こどもスクール公開発表 
2017年08月31日
19 地域の伝統をつないで  六地蔵まつりとキャンドルナイト  
2017年08月31日
20 メリケンムグラ  新宮市熊野川町で  
2017年08月31日
21 お悔やみ情報
  
2017年08月27日
22 練習の無事を祈る
 八幡神社例大祭に向け修祓式  (三輪崎郷土芸能保存会 )

 新宮市の三輪崎郷土芸能保存会(濱口仁史会長)は25日、同市三輪崎の八幡神社例大祭で奉納する県無形民俗文化財の鯨踊り、獅子神楽の練習を始めた。初日は同市の三輪崎青年会館で練習の無事を祈り「修祓(しゅばつ)式」が営まれ、熊野速玉大社神職のもと古式にのっとった神事で無事を祈った。例大祭は9月15日(金)に本殿大前ノ儀、16日(土)に宵宮、17日(日)に神輿渡御(みこしとぎょ)に伴う奉納行事が営まれる。

 保存会は20代から80代までの幅広い年齢層で構成されている。天狗(てんぐ)=稚児=を務めるのは屋敷朋希君(5)。「天狗は難しそう。大きく上手に踊りたい」と話していた。会員らは例大祭に向け、日曜日を除く毎晩同会館で練習を重ねる。

 濱口会長は「暑い中、大変だと思うが練習、例大祭本番、関連行事と続くので、暑さを乗り切り頑張ってもらいたい」とあいさつ。11月25日(土)に日本青年館(東京都)で開催される「全国民俗芸能大会」に出場する全国4団体の一つに選ばれ、61年ぶりに参加することに触れ「そこに向けても頑張りたいが、われわれの本番は例大祭。まずは地元の皆さんに喜んでもらえる鯨踊りと獅子舞を披露したい」と力を込めた。89歳となる最長老の尾﨑匡司さんの現役参加を「うれしく誇りに思う」と述べた。

 漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願う例大祭は、三輪崎漁港付近にあった本宮に神様が年に1度里帰りする祭り。神輿渡御に伴い恵比寿(えびす)、大黒天、二十四孝(にじゅうしこう)の山車渡行、郷土芸能、舞踏などの奉納行事が繰り広げられる。

(2017年8月27日付紙面より)

獅子神楽を練習する三輪崎郷土芸能保存会の皆さん=25日夜、新宮市の三輪崎青年会館
天狗を務める屋敷朋希君
2017年08月27日
23 尾﨑酒造、プラチナ賞を受賞
 フランスのコンクールで  

 新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗代表取締役社長)は同社の「純米酒太平洋」を、6月26日にフランス・パリで開かれたフランスで初の日本酒コンクール(品評会)「蔵マスター」純米部門に出品、プラチナ賞に輝いた。

 このコンクールは、フランス人によるフランス人のための日本酒のコンクール。フランスの歴史的食文化であるマリアージュと呼ばれる食と飲み物の食べ合わせを日本酒と食という観点からみて、体験をする場としての重要性を持たせ、フランス市場における日本酒をアピールする場を提供していくもの。

 審査員はフランス各地のソムリエ、レストラン関係者、ホテル・料理学校関係者など32人を中心に構成された。全員が事前に日本酒の概要と利き酒・評価方法のレクチャーを受けた上で、ワイン専門家として総出品酒数550点(純米大吟醸部門266点、純米部門284点)を審査し、点数の高い上位33%が賞を受賞。両部門からプラチナ賞58点、金賞123点が選ばれた。

 尾﨑社長は「熊野地方産のコシヒカリと熊野川の伏流水で造られ、地元の皆さんに親しんでもらっている地酒『太平洋』が、和食と同じく食の無形文化遺産に登録されているフランス料理とも合うということをワインのプロたちによって金賞より上のプラチナ賞というかたちで評価され、本当にありがたく思う」と受賞を喜んだ。森本紘造製造部長は「造る側にとって今回の受賞は、太平洋は外国の人にも合うことが証明されたということでもあり、うれしく思うと同時に今後の自信になる」と話した。

 プラチナ賞を受賞した「純米酒太平洋」は、7月に行われた「全国燗酒コンテスト2017」でも金賞を受けている。

(2017年8月27日付紙面より)

プラチナ賞を獲得した「純米酒太平洋」を持つ尾﨑征朗代表取締役社長(右)と森本紘造製造部長=21日、新宮市船町の尾﨑酒造
2017年08月27日
24 定期演奏会へ向け練習に熱
 10月22日、体育文化会館  (那智勝浦吹奏楽団 )

 那智勝浦吹奏楽団(大江一恵団長)は10月22日(日)午後6時30分から、那智勝浦町体育文化会館で第22回定期演奏会を開く。演奏会を2カ月後に控え、練習に熱が入ってきた。大江団長は「文化の秋、『勝吹』は高尚かつ芸のあるところが魅力。皆さんに演奏会を楽しんでもらうため、練習に取り組んでいます。定期演奏会へぜひご来場を」と意気込んでいる。

 同吹奏楽団は那智中学校吹奏楽部OBらをメンバーに1994年に発足。熊野地方各地のイベントでの出演や、小学校や各地域を訪問して演奏会などを開催し、地域文化の向上に貢献している。定期演奏会は22回目。和歌山県文化振興事業補助事業として開催。

 第一部は格調高く「梁塵秘抄~熊野古道の幻想~」で開幕。熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三札所草創1300年を記念しての演奏。指揮の大江伸二さんは「記念の年。お祝いの雰囲気を盛り上げたい」と話す。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のテーマ曲の後、今回のテーマ「昭和は遠くなりにけり」のヒットパレードと続く。昭和と平成のヒット曲を対比しながら紹介していくというユニークな企画。老いも若きも楽しめる演奏を展開する。「芸」のステージのテーマは「那智勝浦吹奏劇団『今昔~南紀勝浦旅ものがたり』」。那智勝浦町の観光振興を願いながら町の今昔を紹介する。

 入場料は500円。中学生以下は300円。9月1日(金)からチケット発売。販売は文具センターツツ井(新宮市)、湊化粧品店(那智勝浦町)。問い合わせは同吹奏楽団事務局(電話0735・52・3795)。

(2017年8月27日付紙面より)

定期演奏会を前に回数を増やし、練習に取り組むメンバーら=20日、新宮市福祉センター
2017年08月27日
25 グランプリは坪内裕樹さん  TOUR・de・熊野フォトコンテスト①  
2017年08月27日
26 自分の知る世界広がった 北山村、中学生が海外研修から帰国 
2017年08月27日
27 新しい鳥居が完成 新宮市、三輪崎八幡神社で竣工式 
2017年08月27日
28 絵画や花が並ぶ  30日まで、熊野美術協会スパセン展  (スーパーセンターオークワ南紀店 )
2017年08月27日
29 道の駅周辺を清掃 新宮市、クリーン大作戦に50人 
2017年08月27日
30 家族連れらでにぎわう 新宮市三輪崎で「地蔵盆」 
2017年08月27日
31 お悔やみ情報
  
2017年08月18日
32 雨の中、炎の軌跡
 伝統の「佐野柱松」勇壮に  (新宮市 )

 五穀豊穣(ほうじょう)などを願う伝統行事「佐野柱松」が16日夜、新宮市佐野の新宮港緑地公園であった。スギで作られた御柱(おんばしら)上部に取り付けた籠目掛けて火のついた松明(たいまつ)を投げる勇壮な儀式には、雨の中多くの注目が集まった。

 柱松は戦時中に一時中断。1948年に佐野青年会が再開したものの、資金や人手の不足から59年に再び途絶えていた。93年に現在の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)が祭りを復活させて今回で25周年を迎える。

 一部プログラムを変更し、サニーサイド・ジャズ・オーケストラの演奏、くろしお児童館の子どもたちの創作踊りなどがステージを盛り上げた。新宮市三輪崎出身の小阪芳史さんの氷の彫刻の実演では、名古智美さんのバルーンアートと共演し、火の鳥をイメージした作品を完成させた。25周年記念花火をはじめ約600発の花火が空に大輪の花を咲かせた。

 御柱の籠への松明投げ入れに成功した那智勝浦町宇久井の浦山昌嗣さん(50)には米が贈られた。浦山さんは「何回か参加しています。めっちゃうれしいですね。楽しいですよ。このような祭りは長く続いてほしいです」と喜んでいた。子ども松明投げは三輪崎小5年の植田里希丸君が投げ入れ、「初めて参加しました。うれしいです」と笑顔を見せた。

 瀬古会長は「柱松も今年で25回目を迎えます。柱松が永遠に続いていけますよう、会員一同一生懸命頑張ってまいりますので、ご協力をお願いいたします」とあいさつし、区民や企業、雨の中訪れた人たちに感謝した。

 来賓の田岡実千年市長は地元の活性化につながっており、実行委員会に敬意と感謝を表した。前田道春佐野区長は「催しが1年でも長く続いていくように、皆さま方にお願いしながら協力していきたい。柱松実行委員会員の皆さまに、区民を代表して感謝とお礼を申し上げる」と述べた。

(2017年8月18日付紙面より)

御柱の籠目掛けて松明が投げられた=16日夜、新宮市佐野
2017年08月18日
33 宇井大和選手が市長表敬
 日本代表としての活躍誓う  (新宮市 )

 トルクメニスタンで開かれる第5回アジアインドア&マーシャルアーツゲームズ(9月17~27日)へ日本代表として出場する新宮市出身で早稲田大学2年の宇井大和選手(新宮高校卒)が15日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に大会での健闘を誓った。

 宇井選手はレスリング男子グレコローマンスタイル66㌔級で出場。市役所へは同大レスリング部監督の太田拓弥さん、新宮高校レスリング部監督の籔中(やぶ・あたる)教諭とともに訪問した。

 宇井選手は1年時に全日本大学グレコローマン選手権、2年生になった今年4月のJOCジュニアオリンピックカップで優勝したことなどが選考委員会で評価され代表入りを決めた。

 田岡市長は「4月のJOC杯での優勝おめでとうございます。9月のアジア大会、優勝目指して頑張ってほしいと思います。健闘を祈っています」と激励。

 宇井さんは「シニアの大会に日本代表として出場するので恥ずかしい試合はできないと思う。大会に向けて一生懸命練習して、いい結果を残せるようにがんばりたい」と応え、「まだ全日本で優勝できるような選手ではないので、まずは学生の大会で圧倒的に勝てるようになってから、全日本でも勝って五輪に出られるように頑張りたい」と五輪への思いも話した。

 太田監督は宇井選手について「シニアとしては初めての大会。今までよりレベルが上がり、相当厳しい戦いになる。アジアも、韓国、イラン、ソビエト系の国などレベルの高い国が多いので簡単には勝てないが、まず1試合勝って、3位決定戦ぐらいまで進み、試合数を1試合でも多くやって経験を積んでもらいたい」とアジア大会に向けて話した。

(2017年8月18日付紙面より)

田岡実千年市長(左)にアジア大会出場を報告する宇井大和選手。宇井選手の右から太田拓弥早大監督、籔中新宮高校監督=15日、新宮市役所
2017年08月18日
34 カメルーンでの活動を報告
 海外協力隊の小林千華さん  (串本町 )

 青年海外協力隊平成27年度1次隊の隊員として2年間、カメルーン共和国に派遣された同町古座の小林千華さん(27)が17日、田嶋勝正町長に報告した。

 小林さんは70日間の候補生養成を経て平成27年7月に同国へ。ニョン・ソー県初等教育事務所に配属され、2年間の支援をして29年6月末に帰国した。派遣中の目標は、情操教育を理解し自主的に実践する教員を増やすこと。主役は教員で自分はその支援者という考えで一歩下がった姿勢を貫き、1年目は6校、2年目は5校を巡回する形で支援を注いだという。

 この日はJICA国際協力推進員の足立朋美さんや和歌山青年海外協力協会の談儀善弘会長も立ち会う中、小林さんはプレゼンテーション資料を交えて2年間の活動状況を報告した。1年目は「とにかく慣れる。何でも挑戦する」を意識して現場理解に奔走し、2年目は「広めるより深める」を意識。配属先のサポートを得て意欲的な教員を対象にした情操教育リーダー養成講習会を開き研究授業、討議会といった日本の仕組みを伝えたことや、運動会運営ワークショップを通して巡回先の1校、ンガラン小学校が関心を示しカメルーン人自身の自主的実践で実現したことは嬉しい成果だとした。情操教育に役立つ教材冊子をフランス語で自主制作して託したことも、実物を交えて報告した。

 2年間の支援を通して小林さんは▽諦めない▽信じる▽楽しむ―ことの大切さを実感したと振り返り、今後は教職復帰かさらなる国際貢献のいずれかで進みたいと総括。田嶋町長は「報告を受けて充実した2年間を送ったと感じ、カメルーンの皆さんだけでなく小林さん自身も成長したように思う。その貴重な経験を生かすことを期待して、今後も頑張ってほしい」と小林さんの活動をねぎらった。

(2017年8月18日付紙面より)

2年間の活動を報告する小林千華さん(前列左)=17日、串本町役場
2017年08月18日
35 頑張れ、ボウズハゼ
 高田川で岩壁登り  

 「川のアルピニスト」と呼ばれているボウズハゼが新宮市の高田川で群れになって垂直の岩壁を登っている=写真。何度も流されながら上流を目指している。

 関東地方以西の太平洋側から琉球列島に分布するスズキ目ハゼ科の魚。体長は5~10㌢。初夏に産卵し、川で生まれた稚魚は海に下り、次の春に川に帰ってくる。餌を求めて群れで川の流れに逆らって泳いでいく習性がある。

 吸盤状の口と腹びれを巧みに使って、垂直の岩壁でも登ることができる。餌は海ではプランクトン、川ではコケなど。寿命は4~6年で、川の上流などの岸に穴を掘り冬眠する。頭が丸いことからこの名が付いた。

(2017年8月18日付紙面より)


2017年08月18日
36 全国出場報告し健闘誓う
 少林寺拳法南紀熊野スポーツ少年団  
2017年08月18日
37 それぞれの決意を胸に
 全国中学生空手道選手権大会に出場  
2017年08月18日
38 矢渕中吹奏楽部が金賞  県コンクールB編成の部で  (紀宝町 )
2017年08月18日
39 サンタクルーズ市訪問の中学生が出発 7泊の研修で交流深める (新宮市)
2017年08月18日
40 協力して会場をきれいに  柱松実行委員らが片付け  (新宮市 )
2017年08月18日
41 故人しのび手合わす  勝浦・天満地区などで盆行事  
2017年08月18日
42 滝越えに挑むボウズハゼ 古座川町小川の渓流瀑「滝の拝」で 
2017年08月18日
43 イワダレソウ  宇久井の海岸で  
2017年08月18日
44 お悔やみ情報
  
2017年08月15日
45 夜の熊野川を彩る
 新宮花火大会に5万人  

 熊野徐福万燈祭(第55回新宮花火大会)が13日夜、新宮市の熊野速玉大社下の熊野川河川敷であった。打ち上げ花火約5000発、仕掛け花火約20基が夜の熊野川を彩り、約5万人(主催者発表)の観客を魅了した。

 新宮仏教会による初精霊供養、流し燈籠などの後、田岡実千年市長、丹羽生・市観光協会長、山口泰郎・新宮徐福協会代表理事、関康之・新宮商工会議所会頭、屋敷満雄・市議会議長の5人が導火線に点火し、仕掛け花火スターマインが夜空に一斉に打ち上がった。

 熊野川河川敷には約150㍍にわたって夜店が並び、子どもらでにぎわった。

(2017年8月15日付紙面より)

水上スターマイン=13日夜、新宮市
大勢の人でにぎわう夜店=同
2017年08月15日
46 夜空に大輪咲き乱れる
 那智勝浦町花火大会  

 那智勝浦町花火大会(大会長・寺本眞一町長)が12日夜、那智湾で開かれた。この日は盆の連休と重なったこともあり、約4万5000人(主催者発表)の観客が夜空に咲く約5000発の花火を楽しんだ。

 町民の手作りを大会の基本理念に、同大会実行委員会(大江清一委員長)が中心となって開催しており、今年で11回目。プログラムは、海の章、追善供養、山の章、フィナーレの4部構成で、締めには音楽に合わせて大玉花火を連発した。

 会場周辺には開催前から人だかりができ、浴衣姿の来場者も見られた。色とりどりの花火が打ち上がると、「どん」という音とともに衝撃波が伝わり、歓声が上がった。

 初めて那智勝浦の花火大会を見たという京都府京都市から来た伊藤大輔さん(32)、久美さん(30)夫妻とその子どもの蒼輔君(2)、花ちゃん(0)は「曲に合わせて花火が打ち上がっていたのが印象的。最高の花火で、京都から来たかいがありました」と喜んでいた。

(2017年8月15日付紙面より)

肩を寄せて花火を眺める来場者=12日、那智勝浦町の那智湾
2017年08月15日
47 まちのすべてを情報発信
 古座川商店プロジェクト  (古座川町 )

 古座川町のあらゆるものを発信する「古座川商店」を立ち上げるプロジェクトがこのほど、クラウドファンディングの開始を機に公に動き出した。まちの情報発信力強化を目指す試みで、年内の同商店開設を目指して発起人3人が挑戦している。

 町内にある全ての人や物産や事柄を情報発信し、多くの人々に古座川を伝えてファンを作り、究極的には移住推進を図ることまで視野に入れたプロジェクト。発起人はもりとよ商店を営む出身者・森武志さん(41)、農園を営む出身者・松林秀哲さん(42)、デザイン会社を営むIターン者・岩倉昂史さん(23)の3人で、日頃の商売で培った感覚で顧客と地域の架け橋になる仕掛けを思い描いている。

 「古座川商店」は、メディアとショップの2機能を兼ね備えた運営形態。メディアとしては地域の日常や生活の知恵を紹介し、住民が観光客の興味をくんで地域情報を伝えるような温かみのある情報発信の仕組みを、物産販売では既存の物産品にとどまらずテナガエビや高齢者仕込みの漬け物、町民同士で分け合っている旬の味覚やアウトドアレジャー体験など、町内で得られるあらゆるものを商品として並べる仕組みを見据えている。

 これら仕組みをまずはネットショップとして実現し、将来的には実店舗も構えて生み出したファンが町域を訪ねる筋道づけを目指している。

 発起人代表の森さんが数年前に同プロジェクトの発端となる構想を持つようになり、同級生の松林さんやプランニングに秀でた岩倉さんと意気投合したことで「古座川商店」プロジェクトへと発展。内容周知を兼ねてクラウドファンディング(アドレスhttps://camp-fire.jp/projects/view/37281)による資金調達を試みるに至った。

 調達期限は10月24日(火)。町域ならではの各種リターンを設定して不特定多数からの支援を求めていて、究極は空き家1軒のリターン(99万8000円、リフォーム必須)も掲げている。

 構想加速の引き金は、インターネット上における同町のアピールの弱さに対する3人の共感。「現状は町外に優しくない」と評価した3人は、商売人視点で相手への優しさと運営を支える収益性を意識してこのプロジェクトを立ち上げた。クラウドファンディングは資金調達というよりも、事前にファンを作りその信頼や期待を力にして一緒に挑戦したいという思いで試みているという。

 構想を公に打って出る段階に入り、森さんは「物より人に光を当て、古座川町に住む誰もが前を向いて生活する仕組みにしていきたい。そのことが町の価値を高め、生きがいや移住を増やす町の価値の高まりにつながると思う」と同プロジェクトに込める思いを語った。

(2017年8月15日付紙面より)

古座川商店プロジェクトに取り組む(左から)岩倉昂史さん、森武志さん、松林秀哲さん=11日、古座川町高池
2017年08月15日
48 学校給食米の収穫始まる
 1年分約15㌧の納入目指す  (串本町地産地消生産者組合 )

 串本町地産地消生産者組合(山下敏文組合長、会員21人)の学校給食米収穫が12日から始まった。本年度は1年分約15㌧納入を目指し、会員一丸で収穫に励むという。

 同組合は平成21年度から、学校給食における地産地消推進に協力し、町内産コシヒカリの納入に取り組んでいる。前年度は全町規模の学校給食が本格化し、年間需要は約4倍(約4㌧→約15㌧)に急増。さすがに即応は難しく、まずは2~3学期分の約11㌧の納入を目指した。

 本年度は新たに4人を組合員として迎え21人体制で学校給食米の生産を始めた。新たに再興した休耕地はないが、組合員増強により耕作面積が3・5㌶増え、同組合全体で約22㌶まで拡大し、この体制で年間需要をまかなうことを目指している状況だ。

 この日は組合員の坂本渡さん(64)が同町高富にある町営住宅そばの水田を稲刈り。収穫した米の全量を学校給食米に充てるそうで、「『子どもたちがおいしいと言ってくれている』と学校給食センターも喜んでいる。今年も2学期最初の給食から新米を味わってもらえるよう頑張りたい」と意気込んで、約30㌃分を同日中に収穫した。

 今年は全体的に豊作傾向だそうで、同組合は約1カ月がかりで収穫の適期を迎えた水田から順次稲刈りを進める。収穫期を迎えて山下組合長(67)は「組合として目指しているのは、年々増える耕作放棄地を少しでも減らしながら安心安全でおいしい学校給食米を届けること。まずは一昨年までのように、年間の必要量を組合でまかなえるよう努めたい」と話した。

(2017年8月15日付紙面より)

学校給食米納入に向け収穫に励む坂本渡さんと見守る山下敏文組合長=12日、串本町高富
2017年08月15日
49 48人が合格
 日本水泳連盟主催泳力検定  
2017年08月15日
50 平和への感謝を胸に
 新宮と向陽が第3回定期戦を開催  
2017年08月15日
51 杉浦政次さん個人表彰 那智勝浦町、天満ラジオ体操の会 
2017年08月15日
52 徐福の遺徳しのぶ  供養式典に50人参列  (新宮市 )
2017年08月15日
53 「架け橋になれるよう」 サ市訪問の中学生が新宮市長らと懇談 
2017年08月15日
54 肌荒れや老化予防に期待  熊野産クロモジの有効成分で特許取得  
2017年08月15日
55 学習の成果を発揮  ECC教室合同発表会  
2017年08月15日
56 見て!泳げたよ  くしもとこども園プール参観  
2017年08月15日
57 故郷への誇り胸に 本宮町、新成人を祝う会に22人 
2017年08月15日
58 お悔やみ情報
  
2017年08月11日
59 大自然を満喫して 土と水と緑の学校開校 (新宮市高田)

 第34回「土と水と緑の学校」(新宮市、アジア協会アジア友の会、新熊野体験研修協会など主催)が9日、新宮市の高田グリーンランドで開校した。台風5号の影響で3泊4日に日程を変更。ことしは小学3年生から中学3年生までの子ども約90人が、12日(土)まで寺子屋形式で共同生活を送りながら自然を学ぶ。

 自分たちの住む地球の基本である土と水、緑を学び、その役割と大切さに気付くことを目的にしている。自然体験により子どもたちが成長期の精神のバランスを保ち豊かな想像力が育てられることを目指している。

 開校式では楠本秀一教育長が「自然の役割や大切さを学ぶ素晴らしい学習の場。地域の自然を大いに満喫し、体験を積んでほしい」と、校長である田岡実千年市長のあいさつを代読。来賓の濵田雅美・市議会副議長が祝辞を述べた。アジア友の会の村上公彦事務局長は「短い中にも中身がある。リーダーの言うことをよく聞いてたくさん友達を作って」と呼び掛けた。

 市立光洋中学校3年の尾崎戒音君とNPO法人京田辺シュタイナー学校8年生(中2)の吉田菜那子さんが高田の大自然の中で仲間と何事にも元気にチャレンジし、学ぶと宣誓した。

(2017年8月11日付紙面より)

開校式で宣誓する尾崎戒音君と吉田菜那子さん=9日、新宮市の高田グリーンランド
2017年08月11日
60 白バイで交通事故抑止を
 13台が紀伊半島を縦断  (和歌山県警 )

 夏の行楽シーズンを迎え、交通事故を抑止しようと、和歌山県警交通機動隊と田辺警察署、新宮警察署は9、10の両日、白バイによる紀伊半島縦断を実施した。13台の白バイと覆面パトカーが和歌山市から新宮市までの主要幹線道路を走行した。

 帰省や観光で当地方に車両が集中するこの時期には渋滞や重大事故の発生が懸念されることから初めて実施した。県内に白バイは26台あり、うち2台が新宮署に置かれている。

 今回は県警本部の交通機動隊から8台、田辺署内の交通機動隊(紀南分駐所)3台、新宮署2台が参加。9日には国道42号や424号、311号、168号などの主要幹線道路を走って那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所に集合した。

 10日には新宮署玄関前で出陣式があり、13台の白バイが整列した。谷本克也・新宮警察署長に申告後、一斉に署を出発し、事故抑止のために交通指導取り締まりなどをした。

 19日(土)は「バイクの日」でもあり、二輪車の事故防止も呼び掛けている。谷本署長は「交通事故が増える可能性があるので警戒を強め、事故防止に努めたい。初めて交通機動隊が新宮署に来ていただいたということはありがたい」。県警本部交通部交通機動隊の小畑博昭隊長は「夏場は当地方での事故が一番多い。観光客が増え、白バイの姿で注意喚起をすることが効果的だと、高速道路を通らずに目につくよう地道を走ってきた。安全確認をしていただきたい」と話していた。

■合同訓練を実施



 9日午後には那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所で合同訓練があった。交通機動隊の小畑隊長を含む15人が集合。コース上に設けたパイロンの間や狭い道などを走行し、運転技術の維持に努めた。

 和歌山県警本部交通機動隊は今月3日、4日に大阪府警察総合訓練センターで開催された平成29年度近畿管区内白バイ安全運転競技会で19年ぶりに優勝している。小畑隊長は「日頃から訓練をしており、継続していかなければならない。県民の事故防止、隊員の事故防止にも取り組んでいく」と話していた。

■物損事故が増加傾向に



 新宮警察署管内の交通事故概況は、7月末現在で人身事故が48件(前年同期比11件減)、死者数1人(同1人増)、傷者数55人(同15人減)となっている。7月中の人身事故は14件で、前年と比べ倍増。物損事故は656件で前年に比べ55件増となっており、人身事故件数は減少傾向にあるものの物損事故が増加している。

 高齢者の関係する事故は28件で、全体の過半数を占めている。特に人や自転車と車が衝突する事故は15件発生し、13人が負傷している。原因では安全不確認が81%を締め、次いでブレーキやハンドルの操作不適、前方・動静不注視となっている。

■駐車の際はバックで



 管内の駐車場での交通事故は人身48件中3件、物損事故656件中175件となっており、25%強を占めている。原因のほとんどが安全不確認であり、特にバック(後退)の際に衝突している。

 県警察では駐車場内の事故防止を目的に「セーフティー・みちびきカード」を作成。「車を駐車する際は、バックで! 発車する際は、前向きに!」をスローガンに、車両利用者への啓発活動を展開していく。

(2017年8月11日付紙面より)

白バイが並ぶ出陣式の様子=10日、新宮警察署
運転技術維持のため訓練に励む隊員ら=9日、那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所

2017年08月11日
61 ドローン飛ばして沿岸捜索
 巡視艇と連携して運用訓練  (串本警察署 )

 串本警察署(津田健治署長)と串本海上保安署(東浦博昭署長)が9日、巡視艇むろづきと捜索用ドローンの連携による沿岸捜索訓練に取り組んだ。

 この訓練は、津波災害時の立ち入りが極めて困難ながれき上の要救助者を速やかに発見する目的で串本警察署警備課に捜索用ドローンが配備された機に計画。水難事故時の行方不明者などの捜索でも効果が期待できることから、陸上、海上のいずれからも近づきにくい場所をいち早く捜索する想定で運用を試みた。

 今回は紀伊大島戸島崎付近の湾内を訓練区域とし、同署警備課課員3人が巡視艇むろづき後部甲板からドローンを離陸させて小型艇でも近づきがたい磯場を捜索した。巡視艇とドローンの距離が開きすぎてコントロールを失ったり探索後の着陸が極めて難しかったりと、風の影響が運用上の大きな課題となったが、巡視艇も繊細な操船でドローンを追尾し計2回の運用訓練を無事完了した。

 同署は6月に配備されて以降、署内講堂や屋外で運用訓練を重ねているが実践環境下は今回が初だという。上地義章警備課長は「今回は初めての実践環境での運用となったが、映像は鮮明で陸海から近づきにくい場所の捜索には非常に有効だと感じた。若干風に流された部分などがあり、今後も訓練を重ねて運用の限界を見極めていきたい」と総括し、操縦技術のさらなる向上も今後の重要課題として見据えた。

 このドローンの飛行可能時間は約30分で、予備バッテリー使用で連続2時間30分運用できる。撮影した映像や画像を操縦機のモニターでリアルタイムに確認でき、同機で記録した映像や画像のデータを大型モニターで再生して捜索に生かす形での運用を考えている。配備先は警備課だが課員だけでなく署員全員が扱えるよう運用訓練を重ねているという。

(2017年8月11日付紙面より)

巡視艇からの離発着訓練に臨む串本警察署警備課課員ら=9日、串本町串本
2017年08月11日
62 蜂蜜、今年もクマの被害
 新宮市熊野川町で相次ぐ  

 熊野地方各地の山間部ではニホンミツバチの蜜の採取作業が始まっているが、新宮市熊野川町ではツキノワグマによるゴーラ(蜂の巣箱)の被害が相次いでいる。ゴーラ3個が荒らされた平岩明さん(79)=同町相須=は「今年で3年連続。夜中に来ているよう」と話している。

 採蜜歴30年以上の平岩さんは、自宅の裏山などに約80個のゴーラを設置している。今年はゴーラの周囲に丸太の柵を設置したが、効果はなかった。「人間の力では動かないようにしたけど、だめだった。相当大きなクマでないとこんなことはできないと思う」。

 近くの九重では、ドラム缶で囲っていたゴーラも被害に遭った。篠尾でも被害情報があり、十津川村竹筒では目撃した人がいるという。

 一方、熊野川対岸の小口地区などではクマによる被害情報はなく、順調に採蜜作業が進んでいるようだ。採蜜歴約20年の中村正直さん(79)=同町西=は「こちら側ではクマじゃなく、蜜を盗みにくる人間の被害をよく聞きます」。

 シイ、ヤマザクラ、クリなど熊野の山に自生した花の蜜でできた熊野川町産の蜂蜜は人気が高く、県外からの注文も多い。中村さんは近くの山に約30個のゴーラを設置していて、毎年5、6個から蜜を採っている。「今年は5個開けて1斗5升(約27㍑)採った。よい方ですね」と話していた。

 和歌山県内に生息するツキノワグマは絶滅の恐れがあることから狩猟が禁止されている。本年度の県内の目撃情報は7月29日現在15件。秋はクマが冬眠に備えドングリなどのエサを求めて活発に行動することから、県は、山に入る際は鈴・ラジオなど音の鳴るものを携帯し、遭遇した際は慌てて逃げず、じっと見ながら背中を見せず、ゆっくりと離れるよう呼び掛けている。

(2017年8月11日付紙面より)

ゴーラに付いたクマの爪痕を指さす平岩明さん=9日、新宮市熊野川町相須
2017年08月11日
63 第二なぎの木園に贈呈 三和建設が紀陽と百五CSR私募債を活用 
2017年08月11日
64 特殊詐欺の被害防止を 日本郵便東海支社、郵便局長と紀宝警察署員が呼び掛け 
2017年08月11日
65 JA女性会と3品調理  潮岬中3年が料理教室受講  (串本町 )
2017年08月11日
66 地域の仲間意識育てる  学童保育が潮岬で合宿  (串本町 )
2017年08月11日
67 映画鑑賞して考え深める 串本中、登校日利用し平和学習会 
2017年08月11日
68 本州最南端で絆培う 串本町でユネスコ子どもキャンプ 
2017年08月11日
69 アキノタムラソウ  熊野古道高野坂で  
2017年08月11日
70 お悔やみ情報
  
2017年08月08日
71 南方熊楠と中上健次 熊野大学セミナーに100人 (新宮市)

 2017熊野大学夏期セミナー「南方熊楠と中上健次を探る」(熊野大学主催)が5、6の両日、新宮市高田の高田グリーンランドであった。全国各地から集まった中上文学ファンら約100人が豪華講師陣のもと、熊野が生んだ2人の人物について学んだ。

 夏期セミナーは1993年に始まり今回で25回目。今年の講師は安藤礼二さん(文芸評論家)、町田康さん(作家)、中上紀さん(作家)、渡邊英理さん(研究者)、松居竜五さん(南方熊楠研究者)、辻本雄一さん(佐藤春夫記念館館長)らが務めた。

 今年は和歌山市で生まれ田辺市で半生を過ごした博物学者で、生物学者、民俗学者でもある熊楠(1867~1941年)の生誕150年。新宮市出身の芥川賞作家の中上(1946~92年)は熊楠について「熊野のとば口田辺に、巨きな男あり その男、博覧強記にして、奔放なる想像力を持ち、民俗と微細なるもの、洋の東西問わず、神羅万象を解かんとして、日夜明け暮れたり」と書くなど、常に意識していた。

 安藤さんは「南方熊楠とは固有名ではない」との中上の言葉を紹介。映画「熊楠 KUMAGUSU」で主役の熊楠役を務めた町田さんは「2人の関係が深いことは意外だった」、紀さんは「熊楠は那智にこもったが、健次も新鹿にこもった」などと話した。

 「試験もない、校舎もない、校則もない。誰でもいつでも入学でき、卒業は死ぬ時」という熊野大学は、中上が1990年に設立。死後は、その遺志を受け継いだ有志たちが中心となって活動を続けている。

(2017年8月8日付紙面より)

2017熊野大学夏期セミナー=6日、新宮市の高田グリーンランド
2017年08月08日
72 海水浴客らが歓声
 ブルービーチ那智で宝探し  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町のブルービーチ那智(那智海水浴場)で6日、宝探しイベント「真夏のメリークリスマス2017」が開かれ、約700人の海水浴客らでにぎわった。昨年から復活した水着コンテストには大人と子ども部門に計27人が出場し、自慢の水着姿を披露してイベントを盛り上げた。

 南紀勝浦温泉旅館組合青年部(濵憲弘部長)が主催し、南紀くろしお商工会青年部、町観光協会、町役場産業課などが協力して開いている夏の恒例イベント。前日から南紀勝浦温泉に宿泊した観光客に宝探しの参加券をプレゼントし、海水浴を楽しみながら10万円相当の液晶テレビ1台、折りたたみ自転車1台、任天堂「スイッチ」1台などの豪華景品が当たるくじ引きを楽しんでもらう企画。環境省の「快水浴場百選」の特選に選ばれているブルービーチ那智の魅力を知ってもらう目的もある。宿泊客だけでなく、地元の人も有料で参加できるとあって近隣地域からの参加も増えている。

 水着コンテストの子どもの部で優勝した大阪府東大阪市から来た杉野しずくちゃん(5)は「楽しい。海がきれい」、大人の部優勝の大阪府堺市の加治屋奈子さん(18)も「楽しかった。うれしいです」と喜んでいた。特賞を引き当てた愛知県清須市の熊澤徹さん(43)は「家族で遊びにきて宿泊先のチラシでイベントを知りました。特賞は信じられない」と驚きの表情。「那智勝浦町は手つかずの自然が多く残るいい所と感じました」と話していた。司会を務めた濵部長(38)は「関係団体の協力のおかげで無事に終えられてよかった。工夫を凝らしてもっといいイベントにしたい。来年も続けたい」と話していた。

(2017年8月8日付紙面より)

砂浜に埋められたスーパーボールを探す参加者ら。これを抽選券と引き替えて抽選=6日、那智勝浦町浜ノ宮
2017年08月08日
73 花火大会など2日間活気
 第13回串本まつり後半  (串本町 )

 本州最南端の夏の風物詩、第13回串本まつり後半のイベントが5、6日に行われた。5日夜半の花火大会では約4000発を打ち上げ。約2万5000人(主催者発表)が鑑賞するにぎわいを見せた。

 本年度の同まつりは実行委員会(島野利之会長)主催の下、7月29、30日と8月5、6日の4日間にわたって実施。

 5日夕方の串本節踊り(町民総踊り)には13団体約450人が参加し、同まつり実行委員会の島野会長、来賓の田嶋勝正町長、前芝雅嗣県議会議員、寺町忠町議会議長の4人から激励を受け、串本節保存会の生歌に合わせてローソン串本町串本店前~JA紀南前の町道約350㍍を順次踊り抜けた。

 隊列の半ばでは来町中のトレス市代表団4人も串本節に挑戦。他の参加者も浴衣や夏の軽装、法被などで団体ごとに統一感を出しながら通過し、観客の注目を集めた。

 串本港では夕方から同町商工会関係のビアガーデンが始まり、1日から販売開始になったトルコ産クラフトビール「ボモンティビール」もアピールを兼ねて出品され話題を集めた。港湾沿いには恒例の夜店街が並び、浴衣を着た子どもらが絶え間なく往来。

 花火大会は午後8時から始まり、早打ちやスターマイン、フィナーレの大スターマインと約1時間にわたって打ち上げられた。台風に伴う雨に降られることなく、打ち上げ地点の巡視艇係留岸壁を囲むように、鑑賞の人波を集めていた。

 翌6日は町立体育館~文化センター駐車場で商工会青年部主管のふれあいひろばやアユのつかみ取りやビンゴゲーム大会、同センターホールで21ユニット出演のステージ「ダンスK―night2017」が開かれた。同ひろばでは○×クイズ大会も開かれ、アユのつかみ取りでは体長20㌢弱のアユ1000匹強が水槽に放たれ、1~3歳、4~6歳(幼児)、小学校低学年、同高学年、一般と順次挑戦した。ビンゴゲーム大会では須賀節夫商工会長や田嶋町長があいさつし、約650人が計2回の抽選に挑戦。ダンスK―nightでは主にキッズユニットがエネルギッシュに踊りを披露した。

 関連イベントの串本海上保安署(東浦博昭署長)による巡視船体験航海は、一日海上保安官に永石比呂さんと川端智香子さんを迎え、午前と午後の2便合わせて200人弱が、巡視船みなべか巡視艇むろづきに乗船した。みなべでは串本海中公園センターによるウミガメ放流があり、航行中は航空機がローパス(低空飛行)で至近距離を通過。トレス市代表団一行も視察の一環でみなべに乗船した。同艇係留岸壁では自己救命策確保講習や各種展示などもあった。

(2017年8月8日付紙面より)

串本港の夜空を彩った花火大会=5日、串本港
約650人の挑戦を集めたビンゴゲーム大会=6日、串本町立体育館
2017年08月08日
74 8年越し感動のゴール
 葦舟で本宮から新宮へ  

 「川の参詣道」の復活を願い活動している熊野葦舟プロジェクト実行委員会(高栖浩史代表)の会員らが4、5の2日間で、田辺市本宮町から新宮市までの熊野川約34㌔を葦舟(あしぶね)で下った。通して下るのは活動開始から8年目で初めて。ゴールを見届けた同会顧問の麻野吉男さん(72)は「感慨深いものがありますね。熊野川に目を向けてもらえる機会が増えてくれれば」と話した。

 ダムと山の荒廃の影響で流れが細くなってしまった「川の参詣道」が元に戻ることを願い始まった活動。約20人が交代しながら1日目は熊野本宮大社旧社地・大斎原前から約7時間かけて熊野川行政局まで、2日目は行政局から熊野速玉大社下権現河原まで約7時間かけて下った。

 葦舟の名前は「太平洋」で、全長5㍍、幅1㍍、重さ80㌔。舟の中には船旅の安全を祈る船玉(ふなだま)として直径約13㌢の本宮大社の石を入れている。今年の5月1日に長崎市在住の探検家、石川仁さん(50)の指導のもと、紀宝町産の葦1万本を使って1日で作った。

 プロジェクトを引っ張っている石川さんは、サハラ砂漠をラクダで横断、イヌイットとの捕鯨などを体験している人物。2019年には葦舟での太平洋横断を計画しているという。自らも一部区間、葦舟を漕(こ)いだ石川さんはゴール後、「8年越しの思いがかない、胸がいっぱいです。何よりも熊野川の景色が素晴らしかった。来年からも続けていきたいです」。

 初めて葦舟に乗った松田靖子さん=奈良県御所市=は「絶対に乗ってみたいと思っていました。舟が生きている感じがして、ずっと乗っていたいと感じる幸せな舟でした。来年も参加したいです」と話していた。

(2017年8月8日付紙面より)

権現河原にゴールし喜ぶ参加者たち=5日、新宮市
2017年08月08日
75 甲子園での活躍を願い 全国高校野球選手権大会、東牟婁出身の登録8選手を紹介 
2017年08月08日
76 7月度県企業倒産状況  東京商工リサーチ和歌山支店  
2017年08月08日
77 各地で避難所開設  台風5号、紀伊半島接近  
2017年08月08日
78 熊楠にとっての熊野 研究者の松居竜五さん講演 (新宮市)
2017年08月08日
79 平和への思いを引き継ぐ 新宮ユネスコ協会、「平和のつどい」で歴史から戦争を考える 
2017年08月08日
80 夏らしい作品描く 新宮市、絵画創作教室で児童ら 
2017年08月08日
81 土長さん新日春展で入選  31日まで「茜屋」で個展  
2017年08月08日
82 涼しげにうちわの書 那智勝浦町、円満地公園で「二社中展」 
2017年08月08日
83 涼やかな装いでもてなし 串本古座高校茶道部がにしき園を慰問 
2017年08月08日
84 クサギの花  新宮城跡で  
2017年08月08日
85 お悔やみ情報
  
2017年08月06日
86 中上健次、小学生時代の詩
 長女の紀さん「涙が出そう」  (新宮市 )

 新宮市出身の芥川賞作家、中上健次(1946~92年)が千穂小学校5年生の時に書いた詩『映画』がこのほど見つかった。長女で作家の中上紀さん(46)=東京都=が4日、市立図書館が保管している小学3年生時の詩『さいふ』と2編を確認し、「没後25年の節目の年にうれしい偶然です。衝撃的で涙が出そうになりました」と話した。

 全集に収められていない2編の詩は、当時の名字で「木下健次」となっている。『映画』は千穂小学校5年生全員の作品を収めた詩集『どんぐり』の中の1編で、同級生の仲憲次さん(70)=岐阜市=が実家の整理中に見つけ6月4日、図書館内にある中上健次資料収集室に寄贈した。

 紀さんは「過去の扉がいきなり開かれたような感じで非常にショックを受けました。名字を見ても父の複雑な家庭環境があらわになります。当時、映画館に行くことは特別なことだったと思います。父が小説『青い朝顔』の中で書いているように当時の貧しい生活を思いました」

 現在確認されている中上が書いた文章で最も古い『さいふ』は、当時の新宮市内小中学生の優秀な詩や俳句を集めた冊子『わかあゆ』に収められている。図書館に2014年7月、市民から寄贈された。中上の同級生で詩人、ラテン・アメリカ文学研究者の田村さと子さんが『中上健次発言集成1・月報①』の中で1995年に紹介している。

 紀さんは「小学3年生なのに、ちゃんと韻を踏んでいて、文才があったのかなと思います。比喩もすばらしく非常に良い詩だと思います」と話していた。

(2017年8月6日付紙面より)

父が書いた小学生時代の詩を読む中上紀さん=4日、新宮市立図書館
2017年08月06日
87 大学生が若い視点で提言
 熊野再発見プロジェクト  (那智勝浦町 )

 大学生の視点で那智勝浦町の観光の魅力を探る京都橘大学の「熊野再発見プロジェクト」の発表会が4日、同町体育文化会館であり、2、3両日に熊野地方を巡った約40人の学生らがグループ単位で意見を述べた。町からは花井啓州町観光協会長、大門坂茶屋のおかみ宮本照代さん、町観光産業課職員らが出席し、学生の貴重な意見に耳を傾けた。

 2015年度から実施しているプロジェクトで、京都橘大学は昨年6月、那智勝浦町と「大学のふるさと協定」を結び、地域資源の再評価や観光PRの支援に取り組んでいる。同大学の木下達文教授が担当するゼミの学生や講義の受講生らを中心に広く学内から関心のある生徒が参加している。

 町や観光協会が発行する案内パンフレットを参考に自由にテーマや行き先を決め、同町の築地や湯川地区、那智山、太地町を散策した。発表では、町の良い点は「人が温かく、どの地域でも親切に声を掛けてくれた」「ビン玉通りがレトロで素敵だった。京都と比べて観光地なのにゴミが少なく海がきれい」などが上がったが、課題も多くあった。「若い人向けの土産や那智の滝をイメージしたものが少ない」「紀伊勝浦駅の近くに駐車場がない」との指摘があり「商店街がシャッターだらけで暗くて近寄りづらい。空き店舗を利用して中が見える休憩スペースを作ってはどうか」「くじらの博物館までのバスの本数が少なく待ち時間が多い。待合場所で、もっと観光情報の提供を」など、課題に対する提案もあった。

 木下教授は「観光振興には頑張っている人の点と点をつなげて全体で考えるテーブルが必要。京都にいると和歌山の情報が少ない。こういった学生と皆さんとのネットワークが他の大学でも広がっていけば」と話していた。

(2017年8月6日付紙面より)

意見を発表する学生ら=4日、那智勝浦町の体育文化会館
2017年08月06日
88 順調に2日目出航
 葦舟で本宮から新宮へ  

 田辺市本宮町の熊野本宮大社から新宮市の熊野速玉大社までの熊野川34㌔を下っている熊野葦舟プロジェクト実行委員会(高栖浩史代表)は5日、新宮市熊野川町の熊野川行政局前から2日目をスタートした。同日午後4時ごろ、速玉大社前に到着する予定だ。

 ダムと山の荒廃によって流れが細くなってしまった「川の参詣道」を復活させることを願い始まった取り組みで、今年で8回目。1日目は休憩を挟みながら約20人が交代で、約7時間かけて行政局まで下った。

 プロジェクトを指導している探検家の石川仁さん(50)=長崎市在住=は、サハラ砂漠をラクダで横断、南米ジャングルの丸木舟川下り、イヌイットとの捕鯨などを体験している人物。2019年には葦舟での太平洋横断を計画している。「順調に進んでいます。ゴールよりも安全に笑顔で終わることが一番です」と話していた。

(2017年8月6日付紙面より)

葦舟を熊野川に下ろす参加者たち=5日、新宮市熊野川町
2017年08月06日
89 台風5号 7日、西日本に接近か   
2017年08月06日
90 国交省などで要望  高速道延長促進協議会  
2017年08月06日
91 「キャラ弁」に笑顔 新宮市、たかやま商店でメキシコ人家族体験 
2017年08月06日
92 たくさんのイベント満喫 新宮市、たんぽぽクラブでお泊まり保育 
2017年08月06日
93 真夏に咲く“雪の花”  ハツユキソウが見頃  (新宮市タウンガーデン )
2017年08月06日
94 お悔やみ情報
  
2017年08月05日
95 古代にタイムスリップ
 児童31人が勾玉を作る  (新宮市 )

 新宮市立歴史民俗資料館(中谷利夫館長)は市教育委員会と共催で3日、同館横の阿須賀会館で夏休みイベント「勾玉(まがたま)をつくろう~古代にタイムスリップ~」を開催した。熊野学研究委員会委員で那智勝浦町立宇久井小学校教頭の坊信次さんが講師を務め、児童31人が勾玉作りに挑戦した。

 縄文、弥生、古墳時代を通して発見されている勾玉は、丸みをおび、曲がった形状をしている装飾品で、古代人は魔よけのお守りなどとして用いてきた。材質は石、土、翡翠(ひすい)、瑪瑙(めのう)、水晶など。

 児童たちは「ろう石」をサンドペーパーややすりで削り、磨いて色を付け、首飾りに仕上げた。浅山陽心君(10)=王子ヶ浜小4年=は「曲がった部分を削るのが難しかったけど、滑らかに磨くのが楽しかった」とうれしそうに話していた。

 同資料館の夏休みイベントは今年で8回目。これまでに縄文土器や埴輪(はにわ)作りなども行っている。勾玉作りは今回で5回目だった。中谷館長は「子どもたちは最初のうちは苦戦しているようでしたが、すごく熱心に作っていました。夏休み恒例の人気イベントになっていますので、続けていきたい」と話していた。

(2017年8月5日付紙面より)

勾玉を磨く児童たち=3日、新宮市の阿須賀会館
2017年08月05日
96 地域住民と交流の輪
 湯ごりの郷で納涼盆踊り  (那智勝浦町 )

 社会福祉法人高瀬会(切士桂理事長)の地域密着型バーデンライフケアセンター「湯ごりの郷」は1日、那智勝浦町湯川の同センターで夏祭り納涼盆踊り大会を開いた。利用者と地域住民らが参加した。

 盆踊り大会は同法人が目的とする「地域に密着した施設」を目指して、2008年4月の設立以来続けられている。第1回目は先代理事長の初盆に開き、今年で10回目になる。

 この日は、突発的な強い雨に見舞われ開催が危ぶまれたが、雨が弱まるのを待ち、約30分遅れで無事開催された。露店では焼きそばやたこ焼きなどが振る舞われた。やぐらの周囲では盆踊りをはじめ、浜ノ宮櫂(かい)踊り保存会やフラダンスサークル・ハプナ、施設職員らが踊り、来場者を楽しませた。お楽しみ抽選会もあり、景品にかき氷器や蚊取り器、扇風機などが用意された。

 切士理事長は「湯ごりの郷は地域密着の施設。皆さまがいかに笑顔で過ごせるか、利用者の尊厳などを考えています。亡くなった人や施設でみとった人を思いながら踊り、盆踊りの楽しい時間を過ごしてほしい」と話した。来賓に植地篤延副町長が出席し、出張中の寺本眞一町長のメッセージを代読した。

(2017年8月5日付紙面より)

盆踊りを楽しむ来場者ら=1日、那智勝浦町湯川の「湯ごりの郷」
露店前もにぎわいを見せた
2017年08月05日
97 戦争体験聞き平和考える
 田仲康慧さん招き学習会  (潮岬小 )

 串本町立潮岬小学校(濵正和校長、児童159人)は4日、登校日を利用して平和学習会を開いた。4~6年生は潮岬第2老人クラブ田仲康慧会長(81)の戦争体験を聞き、平和のありがたさを考える機会を持った。

 田仲さんは1937(昭和12)年1月3日、日本の統治下にあったサイパン島で生まれた。父は同島でサトウキビ畑を営む責任者。後に第2次世界大戦が始まり小学3年生だった44年6月にアメリカが同島へ侵攻。以降艦砲射撃や機銃掃射など戦禍の日々を強いられた。父は死を選んで家を飛び出し行方不明になったが、田仲さんは母や妹2人と共にアメリカ兵に見つかり捕虜となった。

 収容所の生活に耐えきれず5歳と3歳だった妹はにわかに衰弱して亡くなったが、田仲さんは母と2人で終戦まで生き延び串本へ帰還。以降は無線技術士となって活躍し、退職後も地域の役職を請け負うなど活発な人生を送っている。

 体験談を始める前に田仲さんは、1945(昭和20)年に広島や長崎へ投下された原子爆弾の怖さを紹介。その爆弾を積み込んだ飛行機が飛び立った島で自分は生まれたと伝え、目の当たりにした戦禍の光景や体験を語り伝えた。

 「同じ時期、この潮岬も機銃掃射を受けていた。80歳以上のおじいちゃんおばあちゃんに聞いてみてほしい」とも呼び掛け。最後にその一人としてこの日まで生き抜いてきた自分を振り返り「自分の考えをしっかりと持ってやりたいことをとことんやってほしい。目的を持って頑張ってほしい」と期待を児童に託した。

 1~3年生は映画鑑賞などを通して戦争がどういうものかを教わり、そうではない今の平和な時代のありがたさをみんなで考えた。

(2017年8月5日付紙面より)

戦争体験を児童に語り伝える田仲康慧会長=4日、串本町立潮岬小学校
2017年08月05日
98 川の参詣道復活を
 葦舟で本宮から新宮へ  

 「川の参詣道」の復活を願い、田辺市本宮町の熊野本宮大社旧社地・大斎原横の熊野川から4日午前、葦舟(あしぶね)が出発した。翌5日の午後に34㌔下流の新宮市、熊野速玉大社下権現河原に到着する予定だ。

 多くのダムと山の荒廃によって流れが細くなってしまった熊野川を、かつてのような水量豊かな川に戻し、「川の参詣道」を復活させようと熊野葦舟プロジェクト実行委員会(高栖浩史代表)が2010年から実施している。今回8回目で、本宮―新宮間を通して下るのは今回が初めて。

 葦舟の名前は「太平洋」で、全長5㍍、幅1㍍、重さ80㌔。紀宝町産の葦を1万本使用している。今年の5月1日に長崎市在住の探検家、石川仁さん(50)の指導で1日かけて作った。

 葦舟は約20人が2日間、交代しながら漕(こ)ぐ。高栖代表は「とにかく安全第一です」と話していた。

(2017年8月5日付紙面より)

雨の中、出発する葦舟=4日、田辺市本宮町
2017年08月05日
99 48チームが熱戦
 全日本小学生男子ソフトボール大会  (降雨コールドで八幡ドリームス(兵庫)優勝 )
2017年08月05日
100 国体本大会への出場目指す
 県代表に地元ゆかりの3選手が選出  
2017年08月05日
101 松實陸斗君の初優勝など 新宮ジュニアレスリングクラブ、全国少年少女といなべ市大会で活躍 
2017年08月05日
102 4社寺巡拝スタンプラリー  草創創建記念し和歌山県  
2017年08月05日
103 台風5号 6日、九州に接近の恐れ   
2017年08月05日
104 「平和の未来」テーマに  新宮LCが絵画教室  
2017年08月05日
105 業績や事業を報告  株式会社キナンが近況説明会  (新宮市 )
2017年08月05日
106 押し花作品並ぶ 阿田和郵便局、7日には無料体験も 
2017年08月05日
107 温かい気持ち育む 北山村で小学生のボランティア体験 
2017年08月05日
108 日本人墓地修繕の後押しを  トレス市代表団が遺族会と懇談  (串本町 )
2017年08月05日
109 あったカフェと交流  潮岬幼稚園でゲーム楽しむ  (串本町 )
2017年08月05日
110 潤野で待望の花盛り迎える 古座川町、ひまわり畑プロジェクト 
2017年08月05日
111 販売前に串本町へ届ける  トルコ産ビール試飲提供  
2017年08月05日
112 お悔やみ情報
  
2017年08月02日
113 率先避難者になって
 防災列車「鉃學」を体験  (串本古座高 )

 県立串本古座高校(愛須貴志校長)の1年生107人が7月31日、JRきのくに線の串本―新宮間で鉄道防災教育・地域学習列車「鉃學」に乗車した。緊急停車した列車からの避難を体験するとともに地域の歴史や南紀熊野ジオパークを学んだ。

 「鉃學」は和歌山大学クロスカル教育機構生涯学習部門西川一弘研究室がJR西日本の協力で実施している取り組みで、今回3回目。鉄道からの津波避難協力者を拡大することなどが目的で、将来的には修学旅行やツアー商品化を目指している。

 訓練は列車が走行中に震度7の地震が発生したと想定。緊急地震速報を受け、市内で緊急停車した車両から生徒たちは飛び降り、車掌らの誘導で約200㍍先の高台まで走って逃げた。

 生徒たちは緊急停車するまでの間、鉄道会社初の緊急用降車台を見学したほか、避難はしごの使い方を学習。案内に従って九龍島(くろしま)などのジオサイトを車内から見学した。

 訓練を終え、西川准教授(38)は「電車をよく利用する高校生たちに率先避難者になってもらうことが一番の狙い。いかに生徒たちに解説を聞いてもらいやすくするかが課題です」。

 浅野瑠花さん(15)は「はしごの使い方がためになりました。たまに電車を活用するので、いざいう時に役に立てば」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

車両から降りて高台へ避難する生徒たち=7月31日、新宮市
2017年08月02日
114 のぼりやポスターで周知
 8月16日の柱松本番に向け  (新宮市 )

 新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は7月30日、「佐野柱松」の周知のためののぼり旗立てとポスター貼りをした。

 佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。

 当日は同市佐野の新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館児童らの踊りやアイスカービングとバルーンアートのステージ、花火などを予定している。

 30日の活動には会員約20人が参加。協力してのぼり旗を用意し旗3班、ポスター2班に分かれて地域内を回った。

 職場の上司に誘われて今年入会した森岡久貴さん(19)は「とにかく頑張りたい」。加藤誠人さん(36)は「地域内に勤めており、今までこういうことに参加したことがなく手伝いたいと入会しました。初めて柱松を見たのは小学生の頃で、25年間通して開催していることがすごいと感じています。運営サイドの勉強もさせていただき、末永く続くよう頑張りたい」。上本大輔さん(31)は「誘われて、少しでも地域の役に立てればと参加しました。最後の打ち上げもすごく盛り上がっているという印象。子どもが2人いるので、子どもが楽しんでくれるよう、佐野区に人が来てくれるよう頑張っていきたい」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

用意したのぼりを積み、出発=7月30日、新宮市佐野の黒潮公園
2017年08月02日
115 一連の歴史一筋にして示す
 福竜丸建造70年展始まる  (串本町 )

 串本町役場古座分庁舎1階ロビーで1日、「第5福竜丸=第7事代丸建造70年歴史展」が始まった。期間は6日(日)までで、開場時間は午前8時30分~午後5時、入場無料。5日(土)と6日はイベントも計画されている。

 第五福竜丸は1954(昭和29)年3月、マーシャル諸島ビキニ環礁で行われた水爆実験に伴う放射性降下物(通称・死の灰)を浴びて被曝した遠洋マグロ漁船。その前身は1947(昭和22)年3月に現在の串本町中湊の字中洲にあった古座造船所から進水したカツオ漁船第7事代(ことしろ)丸で、今年は建造70年にあたる。

 その節目に合わせて計画した今回の展示は、建造の地「字中洲」や古座造船所の歴史、第五福竜丸被曝当時の汚染マグロ被害や核兵器廃絶の世界情勢を、写真や図面、解説パネルやジオラマで伝える内容。ジオラマは同実行委員会の手作りで、現在は自然回帰している字中洲が建造当時どのような状態(今より若干中湊寄り)にあり、どのように活用されていたかを見て取れる形に仕上がっている。

 関連のイベントとして5日午前10時、午後1時、午後3時の3回、映画「放射線を浴びたX年後」を上映。6日午後1時30分から、第五福竜丸記念館の市田真理学芸員を迎えて講演「第5福竜丸の航海はつづく」や福竜丸建造の語り部・姫鹿尾菜(ひめひじき)さんとの対談が行われる。いずれも入場無料。

 同展を主に監修した仲江孝丸実行委員(59)によると、字中洲の成立から今年7月7日の国連核兵器禁止条約制定に向けた交渉会議による同条約採択までの経緯を一筋の流れとしてまとめたそうで、「核兵器そのものはあかんと誰しも言うが、一方では核の傘といい正当化する動きもある。福竜丸建造の地で暮らす者としては、核兵器の愚かさや廃止の展望を伝えて一緒に考えてほしいという思い。建造70年を機に字中洲の成立から核兵器禁止条約まで一連の歴史を一筋にして示し、過去の誤った認識の是正も含めて皆さんに伝えていきたい」とコメント。その思いの象徴として、同展冊子「語り継ごう 第5福竜丸=第7事代丸建造70年の歴史」500部を作成し、関係各所への配布後の残部400部を来場者にも配り託す。

 問い合わせは同実行委員会事務局(電話0735・62・0006、役場教育課内)まで。

(2017年8月2日付紙面より)

ジオラマなど展示資料と共に仲江孝丸実行委員=7月31日、串本町役場古座分庁舎
2017年08月02日
116 水彩鉛筆絵画に挑戦
 熊野芸術文化セミナーに71人  

 「2017熊野芸術文化セミナー~伊作の心にふれる、創る~」(新宮市など主催)が7月29、30の両日、同市高田の高田グリーンランドであった。文化学院や熊野美術協会講師の下、今年は「色彩構成にドローイングを体験しよう」をテーマに水彩鉛筆絵画に挑戦した。

 日本の近代建築と自由主義教育の先駆者で名誉市民の西村伊作(1884~1963年)が創設した文化学院(東京都)と提携して毎年開催されているセミナーで、今年16回目。今回は新宮市を中心に遠くは名古屋市などから10代から80代までの参加があった。

 参加者たちは小さく長方形に切った和紙に色を付け、裏返してパネルに並べ、水を染み込ませた筆で色を写した。その上から思い思いの絵を描いて仕上げ、額装も作った。

 2回目の参加の佐藤真由美さん(31)=新宮市佐野=は「思い通りに色が付かず、ゴールがどんどん変わりましたが、知らない世界に迷い込んだようで楽しかったです」。

 第1回から講師を務めている文化学院総合芸術学科常勤講師の上野秀一さん(61)は「参加者の期待に応えようと毎年違うものに挑戦していますが、参加者が減らないことに驚いています。新宮の人は自分なりにどんどん制作を進めていく人が多く、芸術に向いていると思います」。

 同セミナー実行委員長の清水雅昭さん(61)は「独特な表現を体感してもらうことが目的でしたので、狙い通りになりました。参加者の6~7割がリピーター。芸術を通して参加者同士のつながりができるのもこのセミナーの良いところです」と話していた。

 開講式で田岡実千年市長は「リピーターが多く、新宮市の文化行事として、なくてはならない行事になっています」とあいさつした。

(2017年8月2日付紙面より)

水彩鉛筆絵画を制作する参加者たち=7月30日、新宮市高田
2017年08月02日
117 10部門で入賞と活躍
 平野杯空友会国際親善交流空手道大会  
2017年08月02日
118 第1回優勝は仲・田中組 中山杯争奪納涼大会 
2017年08月02日
119 運営に役立てて 新中会が佐藤春夫記念館に寄付 
2017年08月02日
120 中西克氏さんに委嘱状  新宮市民生委員児童委員  
2017年08月02日
121 警察への理解深める  城南中生徒招きミニ警察署協議会  (新宮市 )
2017年08月02日
122 空き地を無料駐車場に  熊野市紀和町の丸山千枚田  
2017年08月02日
123 画用紙いっぱいに夏の思い出 新宮市、木ノ川会館で絵画教室 
2017年08月02日
124 楽器演奏やコーラス楽しむ 那智勝浦町立温泉病院で納涼祭 
2017年08月02日
125 手作りうちわで盆踊り  宇久井保育所で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2017年08月02日
126 車いすの操作を学ぶ  みくまの支援学校ボランティアスクール  (新宮市 )
2017年08月02日
127 音楽劇に夢中 新宮市、中央児童館が夏休みこども劇場 
2017年08月02日
128 まぐトル君も一緒に踊る  潮岬幼稚園で「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
129 「恋ダンス」で盛り上がる  くしもとこども園「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
130 潮岬の顕彰碑一帯を美化  木曜島遺族会の会員奉仕  (串本町 )
2017年08月02日
131 夜店に舞台、花火で納涼  第9回にしき園夏まつり  (串本町 )
2017年08月02日
132 特選に富宅祐亮さん  写連紀南支部県本部顧問審査7月優秀作品  
2017年08月02日
133 歩行者天国大にぎわい  タンカクフライデナイト  (丹鶴商店街振興組合 )
2017年08月02日
134 フウランの花  新宮市高田で  
2017年08月02日
135 お悔やみ情報