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2022年10月27日
1 協力体制の強化図る
 佐川急便で不審者発見・通報訓練  (和歌山県警 )

 新宮市王子町の佐川急便㈱新宮営業所で25日、不審者発見・通報訓練が行われた。和歌山県警察本部生活安全部・生活安全企画課職員や新宮警察署員が協力。訓練を通して、相互の連携と不審者発見時の対応力強化を図った。

 県警と同社は、犯罪のない安全安心な社会の実現を目的とし、今年8月26日に「地域安全に関する協定」を締結。同社と県警本部が協定を結ぶのは全国初で、同社は子どもの見守りや特殊詐欺被害の防止、犯罪などを認知したときの通報などの面で協力体制を図っていく。

 協定により、同社では和歌山、高野口、田辺、新宮の県内4営業所の管理職が、防犯情報や子どもの安全情報などを提供する、県警の「きしゅう君の防犯メール」に登録。防犯メールで不審者情報などを得た場合に社内のネットワークで社員間で情報を共有し、配達時などに不審者を発見した際には速やかに110番通報する体制づくりを行っていく。

 協定締結時より順次、各営業所で訓練を実施しており、新宮営業所では不審者情報の防犯メールを受信した従業員が不審者を発見。110番通報し、現場に駆け付けた警察官に不審者の特徴などを説明するまでの一連の流れを確認した。

 特殊詐欺被害防止訓練では、焦った様子で荷物を持ち込んだ利用者に対して、窓口対応社員が特殊詐欺被害の可能性があると判断し、封筒の中身を利用者に確認するとともに通報。

 現場に到着した警察官が「現金が入っているのでは」「詐欺の可能性がある」などと、利用者に扮した警察官に説得を試みるなどした。

 生活安全企画課の中西史・課長補佐は「実際に現金を送ってしまった事例が発生している。窓口利用者の対応が難しいようなら警察に通報を」などと呼びかけた。

 訓練を終え、小川純一郎所長は「実際に封筒の中に現金が入っているのか判断するのは難しいが、少しでも不審だと感じたら特殊詐欺が発生していることを伝えてあげることが必要だと感じた。協定締結を機に、お客さんへの声かけを強化し、今後も警察に協力していければ」と話していた。

(2022年10月27日付紙面より)

警察官が利用者に封筒の中身を確認=25日、新宮市の佐川急便新宮営業所
不審者の情報を伝える佐川急便の職員(左)
2022年10月27日
2 泳ぐ宝石「らんちう」 3年ぶり品評大会にぎわう (新宮市)

 紀州らんちう同好会(植松啓会長)は23日、新宮市の三輪崎漁協魚市場で3年ぶりとなる品評大会を開催した。熊野地方をはじめ大阪や京都、福井などから愛好家18人が76匹を出品し、美しさを競った。

 らんちう(蘭鋳、蘭虫、らんちゅう)とは金魚の一種で、江戸時代末期から明治にかけて和金を品種改良したもの。「泳ぐ宝石」とも呼ばれ、世界各地に愛好家がいる。

 植松会長は「3年ぶりの開催ということで、皆楽しみにしていた。この日のために日々飼育をしている」と喜びを語り、審査について「基準はさまざまあるが、尾の美しさが7割で、バランスや泳ぎ方、形なども重要。長年続けていても入賞できないこともあり、飼育のセンスが問われる」と語った。

 品評会には当歳魚(1歳未満)、弐歳魚(1~2歳未満)、親魚(2歳以上)の3部門があり、日本らんちう協会西本部の小林保治副部長が審査。上位入賞魚には大関、関脇、小結など相撲と同じ番付が与えられた。入賞魚が白いおけに並ぶと、愛好家や見物客らが美しさに見入っていた。

(2022年10月27日付紙面より)

各地から愛好家らが集う=23日、新宮市三輪崎
優等賞に選ばれたらんちうを眺める
2022年10月27日
3 放水訓練、初期消火を体験 成川小で消防団学校講座 (紀宝町)

 三重県消防協会紀南支会による消防団学校講座が25日、紀宝町立成川小学校(大藤伸之校長、児童54人)であり、全校児童が放水、初期消火訓練を体験した。

 地域住民の生命と財産を守る消防団の活動を学び、体験するとともに消防団員との交流を図ることを目的に2007年度から実施。同校には紀宝町消防団の逢野統一団長と第2分団の疋嶋康男分団長、成川班の6人が訪れた。

 2、3年生対象の講話で疋嶋分団長は「私たち消防団員は普段、普通の仕事をしていて、火事や台風、地震などが起きたときに活動します」と説明。町消防団には160人、成川班には21人が所属しているとし「紀宝町では6人の女性消防団員もいます。18歳になったら消防団に入ってください」と呼びかけた。

 児童たちは「消防車庫には何が入っていますか」「どんな訓練をしますか」などと質問。疋嶋分団長は「車庫には消防車、移動式ポンプ、ヘルメットなどが入っています」「敬礼や消防車からの放水、ポンプ操作、土のうの積み方などの訓練をしています」などと答えた。

 この後、全校児童が運動場に集合。1~3年生は水消火器による初期消火訓練に取り組み、4~6年生は団員のサポートを受けながらホースを握り放水訓練を体験した。熊野市消防本部紀宝分署も協力し、消防車両を展示。児童たちは子ども用防火服を身に着けるなどした。

(2022年10月27日付紙面より)

放水訓練を体験する児童=25日、紀宝町立成川小学校
水消火器で初期消火訓練に取り組む
2022年10月27日
4 仕事への理解深める
 神倉小3年が社会科授業  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)の3年生58人は25日、同市井の沢のハイマートを訪れた。児童は鮮魚部主任の西畑直行さんから仕事内容や取り組みなどについて教わった。

 社会科授業の一環で、地域のために働く職業について実際に話を聞き、見学や体験を通して仕事への理解を深めることを目的に実施。地域に密着した働く姿勢を実際に肌で感じてもらおうとハイマートに依頼し実現した。この日はクラス別の2グループに分かれて行われた。

 到着した児童は鮮魚や総菜、野菜などの各コーナーや店員の作業を見学。気付いたことや店内にある商品の配置図を熱心に書き留めていった。

 質問コーナーでは「よく売れる品物は何ですか?」「どうやって商品の場所を決めていますか?」「お客さんが多く来る時間はいつですか?」などが挙がり、西畑さんは丁寧に回答した。

 植松樹香(このか)さん(8)は「普段は分からない作業場の様子を見ることができて楽しかった。お店には来たことがあるけど、いろんなことをしているのが分かって勉強になった」。

 西畑さんは「積極的に質問するなど、子どもたちが興味を持ってくれているのが分かりました。授業を通じて、改めて食の大切さを忘れないでもらえれば」と話していた。

(2022年10月27日付紙面より)

見学し気付いたことを書き留める児童=25日、新宮市井の沢のハイマート
2022年10月27日
5 新しい風を吹かせよう  近大新宮祭盛り上がる  
2022年10月27日
6 著作権使用料で判決  当地音楽教室にも影響  
2022年10月27日
7 「同和問題」について考える  人権教育地方別研修会  (那智勝浦町 )
2022年10月27日
8 1位に西美晴さん  写連新宮支部10月例会  
2022年10月27日
9 大きさに驚き歓声  サツマイモ収穫を体験  (太地こども園 )
2022年10月27日
10 ハッピーハロウィーン!  ECC伊佐田教室がパーティー  (新宮市 )
2022年10月27日
11 谷口暁理さんが全勝で切符つかむ  全日本空手道選手権大会  (新宮市 )
2022年10月27日
12 本州最南端で打ち上げ体験  和歌山市の教室参加者ら  (串本町 )
2022年10月27日
13 乳がん早期発見の意識促す  ピンクリボン運動街頭啓発  (串本町 )
2022年10月27日
14 県選手権大会でベスト8に  女子バレーボール部が健闘  (串本古座高校 )
2022年10月27日
15 応援受け自己記録に挑戦  第16回小学校陸上記録会  (串本町 )
2022年10月27日
16 三重県選抜、全国大会へ  地元勢4人、東海優勝に貢献  (中学生野球大会 )
2022年10月27日
17 親子で落花生の収穫楽しむ  母親サークル「のいちごの会」  (那智勝浦町 )
2022年10月27日
18 下古谷律武さん、全国大会へ  好成績で本選突破  (日本クラシック音楽コンクール )
2022年10月27日
19 世界平和やコロナ退散祈り  熊野修験が特別大護摩供  (那智勝浦町 )
2022年10月27日
20 お悔やみ情報
  
2022年10月13日
21 出船各地区の旗番決まる 16日の御船祭・早船競漕に向け (新宮の速玉祭)

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で11日夜、例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」の神事の一つ「御船祭(みふねまつり)・早船競漕(きょうそう)」(16日)の旗番抽選会が行われた。上野宮司をはじめとする神職、審判委員、出船9地区のメンバーらが出席する中、地区の代表者らがくじを引いてスタート位置を決めた。

 例大祭は同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御(とぎょ)し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島を回る「神輿渡御式」からなる祭り。2月の御燈祭(おとうまつ)りと合わせ、「新宮の速玉祭・御燈祭り」として国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける。

 早船競漕の開催は実に3年ぶり。9隻の早船は9日早朝に蔵から出され、各出船区では本番に向けて練習が行われている。

 抽選に先立ち、上野宮司は「日本には重要無形民俗文化財がたくさんあるが、速玉大社の例大祭は連綿とした気の遠くなるような歴史があり先人たちが守ってきた。われわれはそれを受け継いでいる。この重みをご理解いただき、神様のお供をできて良かったと思えるよう信仰心をあつくしてほしい」。

 「祭りの本当の重要な部分を背負っていただきながら、コロナ感染防止、そして事故やけがのないように安全第一でお願いしたい」と呼びかけた。

 審判委員が競漕時の注意事項などを説明した後、くじを引く順番を決める予備抽選、船番抽選、旗番抽選が行われ、各区ごとに13人分の検査キットが配布された。

 神迎えの喜びを表す早船競漕は16日(予備日は23日)午後4時30分ごろ、旧丹鶴小学校下の熊野川河原に設けられた下札場(しもふだば)からスタート。熊野川をさかのぼり約1・6㌔上流にある御船島を3周し、同市相筋河原の上札場(かみふだば)を目指す。

 3年前の2019年は、堤防区が15分2秒のタイムで優勝した。

(2022年10月13日付紙面より)

旗番抽選に挑む各地区の代表者たち=11日夜、新宮市の熊野速玉大社
2022年10月13日
22 組み立てや打ち上げを体験
 串本中1年ロケット講座で  (県宇宙教育研究会 )

 串本町立串本中学校(濱﨑和司校長)の1年生36人を対象にしたロケット講座が11日にあり、生徒はモデルロケット「アルファⅢ」を組み立てて打ち上げる体験をし、ロケット「カイロス」初号機打ち上げへの期待感を高めるなどした。

 この講座は、県宇宙教育研究会(会長=笹井晋吾・県立桐蔭中学校・高校長)が学校教育における指導ノウハウを構築するため前年度から重ねている試行の一環。本年度も串本中1年生と串本西中2年生に協力を求め、昼休みを挟む改良を加える形で準備した。

 当日はモデルロケットの指導講師ライセンス取得間もない串本中の太田昇教諭が初主導し、指導経験豊富な同研究会の藤木郁久事務局長らが補佐。本年度は2人一組でなく全員にモデルロケットを割り当て、生徒は4時間目に接着剤を使った工程を終えるまで組み立てを進め、昼休み中に接着剤を乾かしエンジンとパラシュートを詰めるなどして仕上げた。

 以降は潮岬にある望楼の芝へ移動し、射点4カ所に分かれて順々に打ち上げ。ミスがあればその場で原因を考えつつ、全員が発射を体験した。

 岡志(いっし)さん(13)は「接着するところがちょっと難しかったけど、何とか作れた。打ち上がったけれどパラシュートが最後まで開かなくて、ずっと『開け!』と思っていた」と感想を述べ、「今度こそ成功させたい」とリベンジに意欲。吉田美月(みづき)さん(13)は「モデルロケットを作るのは初めて。細かな作業が難しくてちゃんと飛ぶか心配したけど、1回で打ち上げに成功し、パラシュートもうまく開いてうれしかった」と話し「機会があればまたやってみたい」と興味を高めていた。

 その後はドローンによる記念撮影なども体験して終了。藤木事務局長は「串本へは何度も来ている。会うことがあったらまた一緒に学ぼう」、太田教諭は「次は技術の時間で自作のロケットを作り、打ち上げにチャレンジできたらと思う」と今後の目標を生徒と共有して締めくくった。串本西中2年生は13日に協力する予定。

(2022年10月13日付紙面より)

モデルロケット「アルファⅢ」を組み立てる1年生ら=11日、串本町立串本中学校
仕上げたモデルロケットを望楼の芝で打ち上げ=同日、串本町潮岬
2022年10月13日
23 災害リスク知って備えて
 三輪崎支所に防災出張窓口開設  (新宮市 )

 新宮市三輪崎の市役所三輪崎支所で12日、防災出張窓口が開設された=写真。14日(金)までの3日間にわたって市防災対策課の職員1、2人が常駐。2011年の紀伊半島大水害のパネル展示や「紀伊半島大水害 豪雨」のDVD上映を行うほか、ハザードマップの見方や防災行政無線放送のメール配信サービスの登録方法、防災に向けた各種事業の説明などを行う。

 大規模災害発生時においても、地域の防災拠点施設としての役割を十分に果たすことをコンセプトの一つに、7月19日に開所した三輪崎支所新庁舎。

 新庁舎開設以降の防災出張窓口の開設は初めてで、これまで本庁舎で実施していた災害展示の一部を移設展示することで11年前の大水害を思い起こしてもらい、地域住民に防災意識を高めてもらうことを目的としている。

 さらに、ハザードマップの正しい見方を周知することで自宅の災害リスクを認識してもらい、リスク軽減に向けた▽住宅耐震改修▽木造住宅耐震診断▽ブロック塀等耐震対策―の耐震事業や、避難のために宿泊した市民の宿泊料金を助成する「旅館等宿泊避難支援事業」の紹介も実施している。

 なお、「旅館等宿泊避難支援事業」は本年度から実施期間を通年とし、割引額をこれまでの1泊上限2000円から3000円に増額して展開。市が「レベル3 高齢者等避難」「レベル4 避難指示」のいずれかを発令していることなどが要件となる。

 出張窓口設置に当たり、同課の上田紘大さんは「大水害発生当時のことを思い出していただき、ハザードマップで災害リスクの把握を」。竹田和之課長は「防災への興味が高まっているように感じる。今後もこういった機会を設けていければ」と来庁を呼びかけている。

(2022年10月13日付紙面より)


2022年10月13日
24 来年こそはにぎやかに 飛鳥神社例大祭 (太地町)

 太地町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)の例大祭宵宮が8日夜に、本宮が9日に営まれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、稚児行列や子ども神輿(みこし)を中止するなど、行事を縮小して斎行した。宵宮では、樽(たる)神輿の渡御(とぎょ)が行われ、行列が太地水産共同組合から出発し、同神社を目指した。

 宵宮は水産共同組合で頭屋祭を終えた後、行列が出発。今年も神輿練りはなかったが、江戸時代初期に新宮市の阿須賀神社から分霊を受け、樽に入れて運んだ故事に由来する樽神輿や参列者が、暗くなった町内を歩いた。

 沿道には渡御の様子を一目見ようと訪れた町民の姿も見られた。その後は宵宮本殿祭が行われた。

 翌朝の本宮では雨天のため、寄水(きすい)地区へは行かず、行列は水産共同組合から飛鳥神社へ向かった。

 到着後の本殿祭では髙橋宮司が豊漁や町の繁栄などを祈願して祝詞を奏上し、参列者らが玉串をささげた。

 例大祭を終えると、雨脚が強くなったため、社務所内で記念撮影を実施。その後、寄水青年同志会と東新青年同志会が獅子神楽を奉納した。

 祭典頭主の塩崎伸一さんは「滞りなく無事に宵宮を終え安心した。渡御の際、見学する町民の皆さんの姿を見て町の伝統ある祭りを待っていてくれたのだと感じた。翌日の本宮でも同じだが、地域の繁栄や平穏無事はもちろん、新型コロナが一日も早く終息し、来年こそは従来の祭りが斎行できることを祈りたい」。

 髙橋宮司は「規模縮小やあいにくの天気となったが、無事に斎行できて良かった。来年こそは例年通り、明るくにぎやかに神輿の練りができればありがたいです」と語った。

(2022年10月13日付紙面より)

例大祭を終え、記念撮影=9日、太地町の飛鳥神社
宵宮で行列が参進する様子=8日夜、太地町内
2022年10月13日
25 画家まつおさんの作品展示  28日まで公開制作も実施  (串本海中公園 )
2022年10月13日
26 近大新宮、堂々の準優勝  22日開幕、初の近畿大会へ  (秋季高校野球県二次予選 )
2022年10月13日
27 訪日外国人受け入れの心構えは  那智勝浦町でインバウンド対応研修  
2022年10月13日
28 濱口さんのギター響く  熊野カフェ10周年ライブ  (那智勝浦町 )
2022年10月13日
29 お話でつなぐ、交流の輪  旧チャップマン邸で研修会  (新宮市 )
2022年10月13日
30 両校の校歌を一緒に練習  太地小と北山小が交流  
2022年10月13日
31 創作踊りで観客沸かせる  「新宮秋まつり」盛大に  
2022年10月13日
32 ミカンの選果現場を見学  かんきつ現地学習会  (御浜町 )
2022年10月13日
33 来月は記念すべき100回目  「紀の宝みなと市」にぎわう  (紀宝町 )
2022年10月13日
34 長年、防犯活動に尽力  県内唯一、莊司裕さんに防犯栄誉金章  (紀宝町 )
2022年10月13日
35 「赤い羽根共同募金運動」始まる  町福祉セに募金箱設置  (紀宝町 )
2022年10月02日
36 12人と1団体を功労表彰
 市制施行記念日に伴い  (新宮市 )

 新宮市制施行記念日(10月1日)に伴う令和4年度市政功労者表彰式が1日、市役所別館であった。田岡実千年市長が地方自治や社会福祉、消防水防などで市に貢献した個人12人と1団体を表彰。賞状と記念品を贈った。

 この日をもって、旧新宮市が市制を施行して89年、旧熊野川町が町制を施行して66年、2005(平成17)年に旧新宮市と旧熊野川町が合併し、新しい新宮市が誕生してから17年を迎える。

 この表彰は1977(昭和52)年度から始まり、本年度を含め個人1012人と102団体を表彰。2011(平成23)年のみ、紀伊半島大水害の被害を考慮し中止となっている。

 式典では田岡市長が一人一人に表彰状を贈呈し「各分野で献身的な活動をいただき、地域社会の発展や住民福祉の向上、市の発展に多大なご貢献をいただき敬意を表します」とあいさつ。

 新型コロナウイルス感染拡大防止に対する協力に感謝し「これまで先人たちが営々として築いてくださった故郷を守り、愛する新宮市のさらなる飛躍を切に念願したい」と述べた。

 榎本鉄也・市議会議長は「今日の市政は、皆さま方が長年にわたって培ってこられた豊かな経験と弛まぬ努力、地道な活動の支えがあって築かれたもの。今後も豊富な経験を存分に生かし、変わらぬお力添えを」。

 濱口太史・県議会議員は「皆さまのご活動はそれぞれの仕事の傍ら、市政や市民のためにボランティア精神を発揮されており尊いもの。市民の見本として引き続きご活躍を」と祝辞を述べた。

  □     □

 表彰を受けたのは次の皆さん。

【社会福祉功労】

▽榎本友子=民生委員・児童委員として社会福祉のために尽力

▽中野末子=同

▽苅屋企世子=同

▽タウンガーデン=ボランティア活動を通じて地域の活性化・清潔な環境づくりに尽力

【産業経済功労】

▽打越 保=熊野川舟下りの船頭として観光産業の発展・振興に尽力

▽前田英利=農業委員として農家の地位向上と農業振興に尽力

▽植 豊治=同

【消防水防功労】

▽津呂 進=消防団員として消防防災活動に積極的に従事

▽中道活好=同

【保健衛生功労】

▽松本欣士=健康づくり地域推進員として健康増進活動に尽力

▽木下かや=学校の薬剤師として学校保健・健康教育に尽力

【教育文化功労】

▽湊川大介=教育委員として教育行政の向上に尽力

【特別功労】

▽(故)小池㬎二=新宮港埠頭株式会社で専務取締役・代表取締役社長として新宮港発展に尽力

(2022年10月2日付紙面より)

市政功労者として表彰を受けた皆さん(前列)=1日、新宮市役所別館
田岡実千年市長(右)が表彰状を手渡した
2022年10月02日
37 読書のむこうでつながる 4人が登壇しシンポジウム (新宮市)

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で9月25日に開催された令和4年度読書推進フォーラムの中で、シンポジウム「ことばの力で想像力を~読書のむこうでみんなとつながる~」が開かれた。

 佐藤春夫記念館の辻本雄一館長をコーディネーターに、那智勝浦町絵本の会「よむよむ」の伊藤松枝代表、「Youth Libraryえんがわ」留守番係の並河哲次さん、元新宮市立図書館司書の山﨑泰さんが登壇した。

 「読書のむこうでみんなとつながる」というテーマについて、伊藤さんは「子どもは絵本や昔話から、その物語を自分の中に意味付けして取り込む力がある」と語り、紙芝居や絵本を通じてさまざまな感情と対峙し、共感力を育んでいく読み聞かせの重要性に改めて言及した。

 辻本館長が「昔は『言葉』と『暴力』は対立的概念だったように思う。しかし昨今、特にインターネットの世界で『言葉の暴力』という問題が広がっている。言葉とは非常に難しく、恐ろしい一面を持っている」と問題提起。並河さんは「インターネットや資源の輸出入などで否応なく世界とつながっている時代だからこそ、コミュニケーションが重要」と述べ、「ふとした瞬間に本や読書と出合える場があることで、そこで言葉を獲得し、対立や分断を乗り越えていくきっかけになるのでは」と語った。

 山﨑さんは、多くの郷土資料に当たって滝廉太郎が旧新宮女子高等小学校の祝賀歌を作曲した経緯を探ったエピソードを紹介し「郷土資料を残した人の多くは既に亡くなっている過去の人々だが、読書を通じて多くの著者と対話し、自分の中に多様性を育んでいくことができる。その多様性こそ、言葉の暴力にあらがう一番の基礎」と話していた。

(2022年10月2日付紙面より)

シンポジウムの様子=9月25日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」
2022年10月02日
38 車両見学会に100人
 「銀河」3日から運転開始  (JR西日本 )

 新宮市徐福のJR新宮駅で1日、長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の車両見学会があった。事前申し込み・抽選の上、見学の機会を得た親子連れや鉄道ファンなど約100人が参加し、瑠璃紺色の車体とくつろぎ感あふれる内装を見学。列車での旅に思いをはせた。

 観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置している。紀南コースは昨年7月16日に運行を開始し、12月22日までの約5カ月間にわたり、延べ約3000人が乗車した。

 紀南コース2年目の運行は3日(月)からで、今回は、海側座席を倍増するなど進化。県を挙げた「おもてなし」を充実させるなどして、さらに鉄道の旅と当地方の魅力のPRを図っていく。

 運行開始初日は、午後9時15分に京都駅を出発し、翌4日(火)午前9時37分に新宮駅に到着する。新宮駅発の初便は5日(水)午前9時50分。新型コロナウイルス感染症の状況により変更となる場合があるが、来年3月8日(水)までの間で夜・昼行それぞれ36本の運行を予定している。

 運行開始に先立ち、JR西日本では試運転期間中であるこの日に車両見学会を企画。100人の定員で希望者を募ったところ、県内外から201通565人の申し込みがあった。

 この日、同駅では参加者らが7班に分かれて見学。「きれいやね」「広い」などと口にしながら、スマートフォンやカメラを手に写真や動画を撮影していた。また、駅前では見学会に併せて和歌山大学・自主学生プロジェクト「きのくに線活性化プロジェクト(きの活)」が、鉄道玩具「プラレール」を用いた交流会を実施。子どもたちは興味深げにジオラマの町並みを疾走する電車に見入っていた。

(2022年10月2日付紙面より)

運行再開に先立ち「銀河」の車両見学会が行われた=1日、JR新宮駅
カメラなどを手に内装を見学
鉄道玩具に夢中
2022年10月02日
39 伊勢~熊野、200㌔を歩く
 熊野古道巡礼旅復活プロジェクト  

 伊勢神宮から熊野那智大社までの200㌔を歩く「熊野古道巡礼旅復活プロジェクト」の参加者が9月30日、紀宝町を踏破した。10月2日には那智勝浦町の青岸渡寺を目指す。

 熊野古道伊勢路は伊勢から熊野にわたる全長200㌔余りの長い巡礼路で、一部に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が含まれている。昭和初期まで実際に巡礼利用されてきたといわれ、現在も熊野街道・熊野古道と結ばれ、当時から続く1本の道が続いている。

 伊勢から熊野への巡礼旅の未来の可能性を探ることを目的とした、大杉谷自然学校(大西かおり校長)によるプロジェクトの第1弾。9月20日からスタートし、伊勢を出発して11日かけて紀宝町入りした。

 この日は6人が世界遺産の七里御浜、熊野川沿いを歩き自然豊かな風景を満喫。鮒田から三反帆(さんだんぼ)の川舟に乗り、御船島を1周して新宮市の熊野速玉大社に出向いた。

 三重県を踏破した大西校長は「豪雨の中を歩いた日もあったが、熊野川に着いて感慨深い思いがある」と話していた。

(2022年10月2日付紙面より)

川舟で御船島を巡るプロジェクトの参加者=9月30日、紀宝町の熊野川
2022年10月02日
40 安全運転呼びかけ物資配布  汐入橋交差点などで夜間啓発  (那智勝浦町 )
2022年10月02日
41 作業の安全を目指し  不整地運搬車技能講習  (南紀くろしお商工会 )
2022年10月02日
42 仲間を信じ思いつなぐ  みくまの支援学校で運動会  (新宮市 )
2022年10月02日
43 全校児童がゲームを楽しむ  2学期最初の「仲よし班あそび」  (井田小 )
2022年10月02日
44 秋空の下で盛り上がる  鵜殿小・うどの幼合同運動会  (紀宝町 )
2022年10月02日
45 頑張るぞ、えいえいおー!  勝浦こども園で運動会  (那智勝浦町 )