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2017年05月31日
1 目指すべき都市像は
 「人とまちが輝き、未来へつなぐまち」  (新宮市総計審 )

 第2回新宮市総合計画審議会(会長・足立基浩和歌山大学経済学部教授、委員20人)が29日夜、市役所であった。将来目指すべき都市像を「~市民が元気で心豊かに暮らすために~人とまちが輝き、未来へつなぐまち 新宮市」とする基本構想の事務局案が示され、委員たちが意見を述べた。

 現在の市の目指すべき都市像は「人輝き文化奏でる都市」としている。新しい都市像案について足立会長は「言葉が少し長いのではないか」。関康之委員(新宮商工会議所会頭)は「もっとシンプルで具体的な方がよい」と指摘した。

 事務局が示した政策目標は▽安心・安全に暮らせるまち▽心豊かな人を育むまち▽共に支え合い幸せ感じるまち▽安定した雇用を生み出すまち▽魅力ある文化がつなぐにぎわいのまち▽持続可能な市政運営―の6点。平成39(2027)年度末の人口は2万6000人以上を目標とした。

 関委員は、現在の総合計画の検証を要望。児玉征也委員(東牟婁振興局長)は空き家の利活用推進を計画に盛り込むことを提案した。

 総合計画はまちづくりの最も上位に位置付けられる行政計画。市の将来目指すべき都市像を示す「基本構想」(長期10年)、具体的施策について体系化した「基本計画」(中期5年)、具体的な事業や規模などを示す「実施計画」で構成される。

 市長の諮問機関である同審議会は8月上旬に「基本構想」、2月上旬に「基本計画」の答申を予定している。次回は7月24日(月)午後7時から市役所で開く。

(2017年5月31日付紙面より)

第2回新宮市総合計画審議会=29日夜、新宮市役所
2017年05月31日
2 加藤恒平選手の活躍願い
 市役所に応援の懸垂幕  (新宮市 )

 サッカー日本代表に初選出された新宮市出身の加藤恒平選手(27)を応援しようと、市体育協会と同スポーツ少年団本部が30日、市役所庁舎に懸垂幕(縦11㍍×横0・92㍍)を掲示した。6月30日(金)まで。

 加藤選手はブルガリアのPFCベロエ・スタラ・ザゴラ所属。現在はキリンチャレンジカップのシリア戦(6月7日、東京スタジアム)、ロシアワールドカップアジア最終予選のイラク戦(同13日、テヘラン)にむけ、千葉県内で合宿に励んでいる。

 市体育協会会長でスポーツ少年団本部長でもある楠本秀一教育長は「夢を諦めずに続けていく姿勢が、子どもたちに勇気や希望を与えてくれている。ぜひピッチの上で活躍し、来年の本大会につなげてほしい。市民の多くも、活躍を期待していると思う」と話した。

(2017年5月31日付紙面より)

懸垂幕を設置する市職員=30日、新宮市役所
2017年05月31日
3 新しい便利帳発行に着手
 サイネックスと協定締結  (串本町 )

 串本町は25日、「暮らしの便利帳」発行に向け株式会社サイネックス=大阪市中央区=と官民連携協定を結んだ。

 同町は合併当時の平成17年に「新町の手引き」、22年に改訂版となる「暮らしのページ」を全戸配布。後の転入者にも配布して、各種制度の周知に役立てている。改訂版発行から7年が過ぎ、内容と現状が合わない箇所が増えたため今回、新たに「暮らしの便利帳」を発行することを決めた。

 同社は平成19年から官民協働で同便利帳の発行事業を始め、5月末で全国の自治体の4割強にあたる724自治体で発行している。新宮・東牟婁地方では新宮市や那智勝浦町で実績があり、串本町は3例目となる発行に着手する形となる。

 この日は同社西日本営業本部長の雲林院英幸執行役員と同本部関西営業部の藤崎正敏部長代行次長、同社阪和支店の小林譲支店長の3人が来町し、田嶋勝正町長と雲林院執行役員が協定書に調印した。田嶋町長は「他市町の便利帳を拝見し、見やすくて町民のみなさんに喜んでいただけると感じた。いろいろな事業者の協力を得ることになるが、町も協力していいものを作り上げていきたい」とコメント。雲林院執行役員は「多くの自治体とご一緒させていただいていることは、この手法が評価いただいているものだと思っている。串本町においてもご指導ご鞭撻をいただき、町民の皆さまが使いやすく見やすい本を作りたい」と意気込んだ。

 同便利帳はパブリック・プライベート・パートナーシップの手法により、従来の行政情報に加え医療機関などの地域情報や広告による事業者情報を提供して実用性の高さを目指す。行政の財政負担はなく、住民が保存活用する点で反復的、継続的な効果が期待できる広告の掲載収益で事業費をまかなう。

 同町における発行規模は1万500部で、概算で数十㌻、事業費数百万円の規模を想定している。発行時期は11月予定で、7~8月に各事業者へ広告利用を呼び掛けるという。

(2017年5月31日付紙面より)

協定書に調印する田嶋勝正町長(左)と雲林院英幸執行役員=25日、串本町役場
2017年05月31日
4 来年は創建2050年 4月の奉祝式年大祭に協力を (本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社は30日、新宮市の東牟婁振興局で記者会見を開き、創建2050年の節目を迎える来年の例大祭に合わせて奉祝式年大祭(4月11日~15日)を営むと発表した。九鬼家隆宮司(60)は「地域や各種団体と一体となって、人と自然との共生を熊野から発信できるイベントにできれば」と各種団体に協力を呼び掛けている。

 7月に実行委員会を立ち上げ、秋までに詳細なイベントの内容を決める。九鬼宮司は「熊野に新たな足跡を残せる心のこもったイベントにできれば」。本宮大社氏子総代会の榎本隆文会長(65)は「今年の例大祭にもたくさんの人が来てくれた。来年の例大祭は日曜日。海外や県外からもたくさん来てもらい、本宮の祭りの良さを知ってもらえれば」と話していた。

■初めて稚児を募集

 来年は例大祭の湯登神事に参加する稚児12人を初めて一般募集する。参加資格は2~3歳の男子と父親か祖父。問い合わせは、本宮大社(電話0735・42・0009)まで。

(2017年5月31日付紙面より)

記者会見する九鬼家隆宮司(右)と榎本隆文会長=30日、新宮市の東牟婁振興局
2017年05月31日
5 多彩な競技に挑戦 串本町・古座川町2中学校で体育祭 
2017年05月31日
6 新宮市医師会が総会   
2017年05月31日
7 風屋ダムなど視察  松尾アドバイザー招き  (新宮市 )
2017年05月31日
8 日常とネットは同じ  新高で「情報モラル」講話  
2017年05月31日
9 熊野信仰の古文書語る  第1回熊野歴史探訪スクール  (新宮市 )
2017年05月31日
10 水防災意識向上目指す  熊野圏域河川水防協を設立  (熊野市 )
2017年05月31日
11 夏の植物に植え替え 新宮市、タウンガーデンで花抜き 
2017年05月31日
12 7チーム対戦し目津優勝 第13回串本町ゲートボール大会 
2017年05月31日
13 仲間といつまでも元気に 串本町古座地区ふれあいサロンで介護教室 
2017年05月31日
14 25周年記念で母校へ寄付 串中会、平成3年度卒業の45期生 
2017年05月31日
15 愛好者222人が参加 県社協、健康長寿祭グラウンドゴルフ競技③ 
2017年05月31日
16 テイカカズラ  新宮城跡など  
2017年05月31日
17 お悔やみ情報
  
2017年05月25日
18 峯尾節堂の足跡たどる
 ノンフィクション作家・田中伸尚さん  (来年没後100年 )

 『大逆事件―死と生の群像』を書いたノンフィクション作家、田中伸尚(のぶまさ)さん(75)が21日、新宮市を訪れ、来年3月に100回忌を迎える「大逆事件」の犠牲者、峯尾節堂(みねお・せつどう)=1885―1919年=の足跡をたどった。7年ぶりに新宮を訪れた理由などについて聞いた。

普通の人だった



 来年、節堂没後100年を迎え、顕彰碑を建てるという話も聴き、今回7年ぶりに訪れました。節堂はこの地方の犠牲者6人の中で最も注目されていない、人々の関心が薄い人物。獄中手記を読んでもほとんど、大石誠之助や高木顕明のように社会主義、無政府主義に積極的に関わっていなかった。友達の友達という存在で捕まってしまった人物。

 そんな節堂を妙心寺派は判決が出る前に擯斥(ひんせき)処分にした。宗教が国家にベッタリだったことが分かる。宗教、教団の国家に対する姿勢をはっきりさせるのは現代的な問題でもあると思います。

 「大逆事件」当時の一般の人々は、限られた情報の中で、捕まった人たちを非難した。節堂は、26歳で検挙され、社会的な圧力で離婚もし、動揺が激しかったに違いない。当時は社会的に余裕がなかったという時代背景もある。

 節堂は思想的に確立できていなかったし、迷いながらの人生でした。大石との付き合いも薄かったが、「大逆罪」の網にかけられた。

生きている「大逆事件」



 「大逆事件」はまだ生きている事件。まさに形を変えて生きていると思います。今年は大石の生誕150年。節目、節目で思い出され、次の世代に伝えられていくことは大事なことだと思います。

 「共謀罪」は国が人の心を支配しようと外堀を埋めていくようなもの。「大逆罪」はその後、「治安維持法」に継承された。戦争の時代と絡んでふくれあがっていく車の両輪です。戦争に対する反対を抑えるためのもので、古今東西、世界各地にある国家の本質です。

 節堂はドラマチックではない普通の青年だった。そんなどこにでもいるような人に光をあてることが今、大事ではないかと思います。

 もし、今回の取材を本にまとめることができれば、『大逆事件 死と生の群像』(2010年、岩波書店)『飾らず、偽らず、欺かず 管野須賀子と伊藤野枝』(岩波書店、2016年)に続き、「大逆事件3部作」になりますね。

  □     □

■峯尾節堂

 1885年4月1日、新宮生まれ。京都の妙心寺で修学して臨済宗妙心寺派の僧侶となった。大石誠之助や高木顕明らと出会い交流を重ね、「大逆事件」に連坐。死刑判決を受け、その翌日特赦で無期懲役に減刑されたが、1919年3月6日、35歳で、獄中で病死した。事件後、妙心寺派は節堂を擯斥処分としたが、1996年に取り消した。

 妙心寺派は来年3月6日に節堂の100回忌法要を営む計画。それに合わせて「大逆事件の犠牲者たちの人権回復を求める連絡会」が新宮市内で「第4回大逆事件サミット」を開催する予定。

 明治天皇暗殺を企てたとして1911年、12人が絞首刑、12人が無期懲役となった「大逆事件」。現在の研究では大逆罪に名を借りた社会主義者、無政府主義者への弾圧で、国家によるフレームアップであったことが明らかになっている。

(2017年5月25日付紙面より)

節堂がいた泉昌寺で話を聴く田中伸尚さん=21日、紀宝町阪松原
2017年05月25日
19 会長に鈴木怜子さん 身体障害者連盟が定期総会 (那智勝浦町)

 那智勝浦町身体障害者連盟(鈴木怜子会長)の定期総会が23日、町福祉健康センターであった。本年度事業計画案、規約の改定案など7議案を承認した。参加した22人の会員らは総会後の昼食会などで交流を深めた。

 来賓の植地篤延副町長は「福祉の充実と推進については、自ら進んで参加する熱意が大切。積極的に社会参加している皆さんの活動は意義深い。引き続き協力を」とあいさつ。鈴木会長は、和歌山県が発行する、義足、内部障害などで外見からは援助や配慮が必要なことが分からない人のための「ヘルプマーク」を紹介し「制度を広めたい。必要な方は申し出て」と呼び掛けた。事業案として「ホテルフリーゲート白浜」の視察を10月に予定しており、「支配人、コックさん以外は全員障害者が勤務している。励みになることが多いと思う」と参加を促した。

 同会は会員の親睦を図り、障害を克服して自立の促進と福祉の増進を目的として活動。本年度は串本町障害者連盟とのグラウンドゴルフ、カラオケ交流会や日帰り研修旅行、郡連スポーツ大会参加、町長との懇談会などを予定している。

(2017年5月25日付紙面より)

全員で連盟歌を歌う=23日、那智勝浦町福祉健康センター
あいさつをする鈴木怜子会長
2017年05月25日
20 本番に向けて準備進む
 夏に潮岬で第49回キャンプ  (日本ユネスコ協会連盟 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で7月30日(日)から8月2日(水)まで、第49回ユネスコ子どもキャンプが開かれる。日本ユネスコ協会連盟の主催事業で、対象は全国の小学4年生~中学3年生。定員50人で募集するさなかにあり、会場地では実行委員が打ち合わせを重ねて受け入れの準備を進めている。

 このキャンプは、ユネスコが掲げる「教育、科学、文化」による平和実現を目的にし、国内各地の地域ユネスコ協会と協力して年次実施している。1968(昭和43)年に始まり、本年度は49回目で、日本発祥の民間ユネスコ運動70周年記念事業として位置付け。次年度の50回目の節目も含め、和歌山県ユネスコ連絡協議会が同連盟と協力する状況にある。

 キャンプテーマは「わ(WA)!!自然と深める僕らの絆」。昨年秋に会場地の実行委員会が結成され、テント泊を軸にした3泊4日の体験プログラムを検討していて、期間中は同家外での野外活動や屋内活動、夕食交流会や「ジオリンピック」、キャンプファイヤーや班タイムといった日程が募集要項で告知されている。

 今月21日に開かれた実行委員の打ち合わせでは、屋外活動は▽古座川でカヌー体験▽串本海中公園でバックヤードツアー▽橋杭海水浴場でマリンアクティビティー体験▽山間部でジオツアー―の4メニューとし、屋内活動はトルコ記念館を軸にして行い夕食交流会はトルコ料理づくりに挑戦することなどを実践手法も交えて検討した。

 一連の体験プログラムを通して、かけがえのない自然環境に親しみ共生の歴史を自らも刻む心と、日本とトルコの友好の歴史から人の絆や助け合いの心を育むきっかけを提供するのが全体目標。着実な達成のため同連盟は子どもと目標の仲立ちをする青年スタッフ(高校生以上)も全国規模で募集をしている。

 申し込み方法などその他詳細を知りたい人は早めに同連盟公式ホームページ(http://unesco.or.jp/)か同家などで配布している各要項を参照。問い合わせは同家(電話0735・62・6045)まで。

(2017年5月25日付紙面より)

第49回ユネスコ子どもキャンプの打ち合わせを重ねる実行委員=21日、県立潮岬青少年の家
2017年05月25日
21 河内祭ジオラマ製作
 熊野灘捕鯨文化継承協  

 第3回熊野灘捕鯨文化継承協議会は23日、新宮市の東牟婁振興局で第3回総会を開いた。本年度は河内祭の御船行事のジオラマを製作し、来年2月末までにJR古座駅に展示する事業(500万円)などを計画している。

 昨年4月25日に日本遺産に認定された熊野灘の捕鯨文化に関するストーリー「鯨とともに生きる」を活用した誘客促進と地域活性化を目的とした取り組みを進めている組織。和歌山県、県観光連盟、関係市町、観光団体、文化保存会などで組織している。昨年度は「くじらと人と物語」とのキャッチコピーやロゴマークを作成。総合ガイドブックを増刷し、各駅などに設置したほか、ウオークイベントや企画展を開催した。

 今年4月28日には孔島厳島神社の石造物(新宮市)、宇久井半島の山見台跡群(那智勝浦町)、太地角右衛門の墓(太地町)、古座組鯨方石宝(串本町)など10件が構成文化財に追加認定され、計29件になった。

 本年度予算は4028万1000円で、うち2408万円は文化芸術振興費補助金(日本遺産魅力発信推進事業)。追加認定を受けた文化財の案内板・説明板などの制作・設置費(795万2880円)、捕鯨の勢子舟を復元するため現存する破片の調査と設計の費用(119万4000円)、日本遺産ガイド養成費(81万9620円)などが盛り込まれている。

(2017年5月25日付紙面より)

2017年05月25日
22 南美智子さんが優勝
 もみじ会5月例杯  
2017年05月25日
23 嶋田さん、串高男子Aが優勝
 新宮弓友会5月例射会  
2017年05月25日
24 紀州治しが優勝 第120回職場対抗ボウリング大会 
2017年05月25日
25 公式戦初本塁打など活躍
 新宮市出身・小川洋君、秋田県高校野球春季地区大会で  
2017年05月25日
26 久司さん、小川さんが優勝 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ春季大会 
2017年05月25日
27 減災へ全国初の連携 紀宝町タイムライン、高知と熊本の町村 
2017年05月25日
28 施設間の交流深める 福祉ソフトボール連盟、恒例のリーグ戦が開幕 
2017年05月25日
29 晴天に恵まれ田植え 熊野市、1000人余りが千枚田に 
2017年05月25日
30 地域住民と触れ合い 新宮市、公立保育所の5歳児が交流会 
2017年05月25日
31 被爆樹コカリナの音も  新翔高スクールコンサート  
2017年05月25日
32 児童のため意見出し合う  三輪崎小で緊急時下校説明会  (新宮市 )
2017年05月25日
33 古武術通じ日本文化学ぶ  神倉小で不二流体術が演武披露  (新宮市 )
2017年05月25日
34 グラウンドゴルフで交流  串本と那智勝浦の身障連  
2017年05月25日
35 グラウンドゴルフ愛好者172人競う 串本町、ミヤモトスポーツ杯大会 
2017年05月25日
36 生産紹介や試食でアピール JAみくまの、上田原でニンニク収穫祭 
2017年05月25日
37 スイカズラの花  新宮市相賀で  
2017年05月25日
38 お悔やみ情報
  
2017年05月13日
39 脳卒中に注意を
 医療センター中井院長が講演  (新宮市 )

 新宮市立医療センターの中井三量院長(脳神経外科医)が11日、新宮市福祉センターで「身体の健康について―脳卒中の予防的外科治療―」をテーマに講演した。脳卒中は医学の進歩で死亡率4位に下がっているが、後遺症が残ることが多いため、介護原因の1位になっているとし、発生前の治療などを紹介した。

 厚生労働省の平成14年の調査によると、脳卒中(脳血管障害)は死因の4位(年間13万人)で、患者数は年間137・4万人(4位)、国民医療費は年間1・7兆円(4位)。高齢者医療費では年間1・38兆円(1位)で、要介護の原因の1位となっている。

 脳卒中の内訳は、くも膜下出血15%、脳出血25%、脳梗塞60%(脳血栓42%、脳塞栓15%、一過性脳虚血3%)。中井院長は、脳卒中が発生する原因として▽血圧が高い▽食塩を多くとる▽糖尿病▽悪玉コレステロールが多い―などを紹介。

 突然、激しい頭痛に襲われたり、手足の動きが悪く、ろれつが回らなくなったりした人がいたら、衣服を緩めるなど、息をしやすい体勢にして、すぐ救急車を呼ぶよう呼び掛けた。

 新宮市教育委員会主催の健人大学5月講座で講演した。受講生約200人が聴講した。中井院長は、医療センターの医療に対する要望があれば、声をあげてほしいと話していた。

(2017年5月13日付紙面より)

約200人が聴講=11日、新宮市福祉センター
中井三量院長
2017年05月13日
40 消防署での仕事を学ぶ
 北山小学校4年生の社会見学  

 熊野市有馬町の熊野市消防本部(職員80人)を10日、北山村立北山小学校(松本広明校長、児童15人)の4年生3人が山口哲(さとし)教諭の引率で社会見学に訪れた。

 児童らは消防司令補の北勝志さんの案内で庁舎を見学し、北さんから救急隊員や消防隊員がどのような仕事をしているかを教わった。

 消防長の岡田敏哉さんからは「救急の電話をする時に備えて、自分の家の正確な住所、お父さんお母さんの名前を言えるようにしておいてください」と指導を受けた。通信指令室では119番通報する練習をしたが、練習中に実際の119番通報があり、児童らは1分で救急車が出動する様子を見ることができた。

 車庫に移って、救急車や消防車に乗せてもらい、車の設備、車中での仕事、出動の手順などの詳しい説明を受けた。防護服を着せてもらい、その重みや暑さも体験した。

 児童らは、消防の仕事は怖くないか、火事の一報から何分で出動できるか、なぜ短時間で出動できるのかなどを質問した。なぜ消防士になったのかという質問に、北さんは「人を助けたい気持ちがあったから。私だけでなく消防士はみんなそうだと思う」と答えていた。北さんからは、家に火災報知器があるか確認することと自宅の正確な住所を覚えるという二つの宿題が出された。

 岡ひよりさんは「火事や救急の時に消防署でどんな仕事をするのかを教えてもらい、今まで知らなかったことを知ることができた」と話していた。

(2017年5月13日付紙面より)

防護服を体験=10日、熊野市消防本部
2017年05月13日
41 日ト友好のバラ今年も開花
 橋杭小玄関前でお披露目  (串本町 )

 串本町立橋杭小学校(岡﨑明生校長、児童48人)で今年もバラ「エルトゥールル」が花の時期を迎えている。昨年より半月ほど遅れたが、次々と深紅の花が咲いている。花つきがいい株を選んで玄関前に飾り付けていて、正門越しに鑑賞することができる。

 このバラは平成25年5月、駐日トルコ共和国大使夫人に送られた新種で、同夫人は「エルトゥールル」と命名。27年6月に同町の日本トルコ友好125周年事業で町民が育てた株約20本がお披露目され、以来両国友好の象徴の一つとなっている。

 同校は上記のお披露目時に使われた木製プランターケースを譲り受けた機に、バラ「エルトゥールル」を育てようと考えて入手先を調査。同事業に合わせて苗15本を寄贈した日本バラ協会の若林英子理事から千葉県船橋市の店舗「パティオローズ」(小川宏代表)が生みの親だと紹介を受け、併せて「串本町の学校が育ててくれるなら」と苗を私的に寄贈する申し出があり感謝して苗をもらうことにした。

 昨年1月に苗20本が届き、児童を代表して当時の6年生(現中学2年生)が鉢植え。バラの育て方に詳しい田並在住の小川春寛さんに教わった方法で管理し、児童も水やりなどの世話をしているという。

 昨年は4月中旬に咲き始めたが、今年は5月初めに初開花を迎えた。枝を切り詰めて越冬させたため、株自体がまだ小ぶりで花も大きいもので10㌢弱。前校長から管理を受け継いだ平松聡教頭は「つぼみをいくらか摘めば花を大きくできると思うが、花の数が減ってしまうのもさみしいのでなかなか踏み切れないでいる」と述べ、当面は株任せで大きくなるのを見守るとした。

(2017年5月13日付紙面より)

花の時期を迎え玄関前に飾られているバラ「エルトゥールル」=10日、串本町立橋杭小学校
2017年05月13日
42 一丸でアレンジ潮岬節練習
 21日の体育祭本番に向け  (潮岬中 )

 串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長)の生徒52人が12日、ダンス「これぞオチャヤレ岬節」の練習に取り組んだ。体育祭に向けた準備の一環。本年度は21日(日)に挙行する計画で、練習も大詰めを迎え、この日は全学年一丸で通し練習に臨むなどした。

 「これぞオチャヤレ岬節」は潮岬節保存会(島田和幸会長)が継承する正調潮岬節を現代的にアレンジしたダンス。同校が体育祭で披露するのは8回目で、初披露となる1年生は4月中旬から、経験のある2、3年生は一足早く3月中旬から練習に励んできたという。

 12日の前半は1年生と2、3年生に分かれて練習し、1年生は会員・稲生由紀子さんの指導を受けて稽古の総仕上げに臨んだ。2、3年生は教員指導で過去に教わった振り付けに磨きをかけ、後半は1年生も加わった生徒全員で通し練習などに励んだ。

 本年度も生徒の指導を担当した稲生さんは「初めて挑戦する1年生は振り付けを一通り覚え、2、3年生はとにかく元気に踊ってほしい」と期待し、練習の後押しをした。

 潮岬地区で育つ子どもは小学校で踊り「正調潮岬節」、中学校でダンス「これぞオチャヤレ岬節」を練習し運動会や体育祭で披露している。本番では同会が生歌を届け、生徒と会員の共演で郷土色豊かに会場を盛り上げる。

(2017年5月13日付紙面より)

稲生由紀子さんの指導を受け稽古に励む1年生=12日、串本町立潮岬中学校
2017年05月13日
43 熊野の地下をさぐる あなたの家の土地は? -「地質の日」特集 終- 
2017年05月13日
44 熊野林業に県緑化功労賞  和歌山県が活動を評価  
2017年05月13日
45 ルール守り安全運転を  「自転車月間」で啓発  (那智勝浦町 )
2017年05月13日
46 マリンスポーツの振興に アロハスマイルマーケット、那智勝浦町に寄付金贈る 
2017年05月13日
47 ギンリョウソウ  新宮市  
2017年05月13日
48 プライバシー保護を念願に  改修工事で多床室を個室仕様に  (田辺市本宮町 )
2017年05月13日
49 生育数はまだ少なめ 那智勝浦町、シイノトモシビダケ観察会前に下見 
2017年05月13日
50 選挙で寺町忠議長を選出 串本町議会、臨時会開き体制を固める 
2017年05月13日
51 ジャケツイバラ  熊野川町赤木で  
2017年05月13日
52 本のプレゼントに笑顔 東牟婁振興局、児童福祉週間で施設訪問 
2017年05月13日
53 お悔やみ情報
  
2017年05月11日
54 地域のつながり深める
 熊野川町で広がるサロン活動  (新宮市 )

 新宮市熊野川町で地区と市社会福祉協議会が協力して実施している「ふれあいいきいきサロン」の活動が広がっている。現在は同町34地区中14地区9カ所で毎月1回程度開いており、地域の高齢者を中心に楽しい集いの場となっている。

 9日には嶋津地区で豆ごはん作りがあり、参加者の畑で収穫していた豆などを使ってみんなで取り組んだ。炊きあがりを待つ間は漢字クイズや世間話で盛り上がり、お昼ごろになると「いい匂いがしてきた」とにっこり。「おいしいね」「塩加減もええわ」と口々に言い合いながら味わった。平野ミキエさん(87)は「楽しくておいしかった。サロンは楽しいから、毎月参加したい気持ちになってきます」と話していた。

■地域のつながりや介護予防を目的に



 サロンは地域のコミュニティーづくりや介護予防、寝たきりの防止、一人暮らしの人への見守りなどを目的に、平成17年ごろから始まった。社協職員が区長会で紹介・提案し、希望する地区に協力する形で活動してきた。平成23年の紀伊半島大水害以降、人口減少などに伴い地域のつながりを深めるためにより力を入れて取り組んでいる。

 26年からは熊野川行政局内にできた熊野川地域包括支援センター職員と一緒に、実施する地区を拡大。今では▽上長井・西・谷口▽大山▽鎌塚・滝本▽赤木▽日足・相須・椋井▽志古▽九重・四瀧▽嶋津▽篠尾―で開いており、10日には相須地区で新たに開かれた。

■地域に合わせた活動



 平均参加者数は6人~20人。かるたやレクリエーション、カラオケ、グラウンドゴルフ、健康講話などをはじめ、地域の食材を使った料理、干し柿やかご作り、季節ならではのメニューも。住民らがやってみたいことを自分たちで考えて、主体的に取り組むため、年々個性豊かになってきている。人数や頻度、開催場所などの関係で毎月1回のサロンを実施できない地区でも、クリスマス会や地区の敬老会など年に数回の催しに市社協も協力し、地域に合わせた活動を一緒になって行う。

■住民同士のつながりと地域力



 人口が少ないからこそ、さまざまなつながりや協力が大切となってくる同町。サロンだけでなく、地域住民が主体となった取り組みに社協や行政が関わることで、官民一体、協働で事業を行え、それにより、さらにつながりが広がっていく。

 市社協熊野川ステーションの大江真季さんは「地域とのつながりがあってできること。ありがたいです。みんなが楽しんでくれており、一緒に参加させてもらっている私自身も楽しませていただいています」。

 地域とつながることで課題が見え、解決に向けた取り組みも行える。「互いの強みを生かし、知恵と力を出し合っていきたい。地域のつながりを大切に、信頼関係を築き、より良い地域に向けて一緒に歩んでいきたいです」と話していた。

(2017年5月11日付紙面より)

春らしい豆ごはん作りなど、個性豊かな企画も増えている=9日、新宮市熊野川町嶋津
2017年05月11日
55 今年も8月11日に開催
 花火大会の第1回実行委員会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町花火大会の実行委員会(委員23団体)は9日、今年度第1回の会合を同町役場で開き、花火大会の開催日を例年通り8月11日(金・祝)に決めた。

 花火大会は平成19年に町民手作りの大会として復活し、夏の恒例行事となっている。今年も実施に向けて準備が始まった。日程は、雨天時は12日(土)、21日(月)、22日(火)と順延。予算は昨年より9万9500円多い、1446万2000円。花火打ち上げ費用864万円と花火業者は昨年と同じ。収入は広告費、追善供養寄付が40万円減の見込みで他は前年度並みとなっている。町補助金は300万円。

 植地篤延副町長は「わが町の一大イベントとして、例年同様に子どもから高齢者までが楽しめる大会に」と呼び掛けた。委員らは、追善供養寄付の予算減額や、昨年度は利用者の少なかったバスの借り上げについて話し合った。

 同実行委員会の会長は区長連合会の会長が務めており、役員選任で区長連合会会長の大田政信さんが再任された。30日(火)に区長連合会の総会が予定されており、役員改変の場合は新会長が同実行委員会の会長を務めることになる。

(2017年5月11日付紙面より)

大田政信会長があいさつ=9日、那智勝浦町役場
2017年05月11日
56 需要に応え一足早く生産
 姫ひじき新物加工始まる  (串本町 )

 串本町姫の特産品「姫ひじき」の新物加工がこのほど始まった。姫ひじき生産組合(堀喜代子会長)は需要に応えるため4月18日以降、収穫時期の合間を縫う形で断続的に生産を重ねている状況で、収穫が一段落する今月下旬から本格的に加工に専念するという。

 姫産ヒジキは古くから茎が太く柔らかくておいしいと定評があり、その加工品「姫ひじき」は1976(昭和51)年、旧西向漁業協同組合婦人部が地元に伝わる製法で生産を始めた。1985(昭和60)年に同組合が設立されてから今日まで生産が続いている。

 直径1㍍強の鉄釜で天日干しした姫産ヒジキ60㌔をじっくりと炊き上げ、再び天日干しするのが同組合の加工方法。仕上がった乾燥ヒジキを選別して袋詰めし「姫ひじき」として出荷している。

 今季の姫産ヒジキの収量は約4・7㌧(乾燥重量)で、昨年よりわずかに少ないがほぼ例年並み。今年はゴールデンウイークに向けた予約が相次ぎ、加工できる姫産ヒジキの在庫がなかったため一足早く新物の加工を始めた。加工作業は天日干しに適した気象条件を見越して進めていて、今年は10月いっぱいまで続く見込みだという。

(2017年5月11日付紙面より)

炊き上がった姫産ヒジキを鉄釜から出す組合員=8日、串本町姫
2017年05月11日
57 アワビ漁が口開け
 新宮市三輪崎の海岸で  

 新宮市三輪崎の海岸で9日、アワビなどの漁が口開け(解禁)となった。この日を待ちわびた三輪崎漁業協同組合員たちがウエットスーツ姿で船や磯から素潜りを繰り返し、海中の岩に張り付いたアワビを採捕した。漁は8月下旬まで続く。

 例年は4月中旬に口開けとなっているが、今年は熊野川の濁水の影響で視界が悪く潜れない日が続いたことなどから、1カ月近く遅くなった。海の深くまで潜って貝などを採る人は「あま」と呼ばれるが、女性は「海女」、男性は「海士」と漢字で書く。潜らないで浅瀬で採る人は「あさりど」と呼ばれる。口開けは「あさりど」に合わせ、波の静かな日にしている。

 頭に「磯メガネ」、岩から貝をはがす「磯ノミ」と採った貝などを入れた網袋を手に海からあがってきた「あさりど」の女性たちは「数はあったよ。大きいのもようけ採れた」。「密漁された跡みたいな石もあったね」などと話していた。

 4年前に大阪からUターンしたという竹内覚さん(69)=同市三輪崎=は昨年から「あさりど」として貝を採っている。「母親もあまで、弟もあまやからね。面白いよ」と話していた。

(2017年5月11日付紙面より)

採ったアワビを手にする「あさりど」=9日、新宮市三輪崎
2017年05月11日
58 4月度県企業倒産状況  東京商工リサーチ和歌山支店  
2017年05月11日
59 郷土の宝に理解深める  神内小が出前授業でホタル学ぶ  (紀宝町 )
2017年05月11日
60 新会長に山下真司校長  那智勝浦町教育研究会が総会  
2017年05月11日
61 英会話を楽しもう!  神倉小でALTの英会話授業  (新宮市 )
2017年05月11日
62 がん検診の受診呼び掛け 新宮市健康づくり地域推進員らが啓発 
2017年05月11日
63 食事や出し物楽しむ 新宮市、ゆうゆうクラブ女性部が交流会 
2017年05月11日
64 再興した畑に苗を植え付け 串本町地域おこし協力隊、潮岬でサツマイモ栽培開始 
2017年05月11日
65 旧医師住宅を生徒宿舎に 串本古座高校地域協議会、第1回会合開き方向性確認 
2017年05月11日
66 熊野の地下をさぐる あなたの家の土地は? -「地質の日」特集②- 
2017年05月11日
67 ヒメレンゲ咲く  新宮市高田で  
2017年05月11日
68 お悔やみ情報
  
2017年05月07日
69 命日に春夫しのぶ お供茶式に60人参列 (新宮市)

 新宮市出身の文豪で、望郷詩人とも呼ばれる佐藤春夫(1892~1964年)の命日の6日、市内の佐藤春夫記念館前庭でお供茶式(くちゃしき)が営まれた。関係者ら約60人が参列し、遺徳をしのんだ。

 茶道裏千家淡交会が長年、大社烏集庵や望郷五月歌碑前で営んできた式で、記念館がオープンした翌年の1990(平成2)年から佐藤春夫記念会とともに記念館庭園で開いている。

 田岡実千年市長、楠本秀一教育長、濱口太史県議らも出席。茶道裏千家淡交会南紀支部の西宗友さんがお点前、半東は山野宗景さんで、関宗重さんが春夫の遺影前にお茶を供えた。式典後に淡交会員たちが参列者たちにお菓子とお茶を配った。

 田岡市長は「豊かなふるさとの自然を表現した『望郷五月歌』は没後なお、多くの人に愛され、一層輝きを増すように思う。先生がこよなく愛された古里新宮の悠久の歴史文化と豊かな自然の成熟のため、さらなる努力を傾注しなければならない」。辻本雄一館長は小説『初恋びと』や童話『うちのうたちゃん』と未発表詩『なつかしき山々』の草稿が発見されたことなどに触れてあいさつ。「まもなく記念館が開館して30年。関係各位の皆さんのおかげでお応えできている。今後ともご支援ご協力を」と呼び掛けた。

(2017年5月7日付紙面より)

佐藤春夫記念館前庭で行われたお供茶式の様子=6日、新宮市
遺影前にお茶を供えた
2017年05月07日
70 居場所づくりや地域交流
 千穂できっちん・クローバー  (新宮市 )

 新宮市千穂のファミリーホーム「クローバーの家」(荒木博和理事長)で4月30日、毎月恒例の「きっちん・クローバー」が開かれた。地域住民や子どもたちが訪れ、親子丼と若竹汁を味わった。5月は運動会などの関係で行わない。

 この取り組みは、地域の子どもと大人の信頼できる居場所づくりや、地域交流などを目的に「こども食堂」として毎月最終日曜日の午前11時30分から実施している。

 ファミリーホームは児童相談所などの関係機関と連携し、家族と離れて生活しなければならない子どもを迎え育てる施設で、県内には5カ所ある。クローバーの家は昨年4月に開設した。

 訪れた人たちは「おいしい」と話しながらこの日のメニューを味わった。荒木理事長は地域住民などの協力に感謝していた。

(2017年5月7日付紙面より)

食事を味わった=4月30日、新宮市千穂のファミリーホームクローバーの家
2017年05月07日
71 稚アユの群が遡上中
 天然多く6月解禁に期待  (高田川 )

 新宮市相賀―高田の高田川で稚アユの遡上(そじょう)が始まっている=写真。100匹ほどが群をつくり、時折飛び跳ねながら上流を目指して泳いでいる。高田川を含む熊野川水系のアユ漁は6月1日(木)から解禁。熊野川漁業協同組合の堀切金二理事(80)=同市高田=は「3月下旬に各河川で天然遡上が多かったので今年は期待しています」と話している。

 高田川への稚アユの遡上は年々減り、2011年9月の紀伊半島大水害で川底が激変し、追い打ちをかけた。組合は対応策として昨年10月、相賀の高田川内に初めてアユの産卵場を設置。卵を持ったメスとオスの成魚合わせて約4000匹を放流し、産卵、ふ化を確認した。今年の天然遡上の増加について堀切理事は「産卵場の成果かどうかは分からないが、可能性はある」と話す。

 組合は毎年、高田川へ約700㌔の稚アユを放流している。今年の放流もすでに終えている。

 堀切理事は「いつもなら今ごろは相賀から高田へもっと多くの稚アユが上がってきていますが、今年は水温の関係か、相賀でとまっているようです」と話していた。

(2017年5月7日付紙面より)


2017年05月07日
72 まちかどぶらり 488 新緑につつまれ -新宮市橋本- 
2017年05月07日
73 46年ぶり再会喜ぶ 旧蓬莱小、1971年卒業生が同窓会 
2017年05月07日
74 緩やかに持ち直し  4月の県内経済情勢  
2017年05月07日
75 地域間の交流深める 新宮市、高田キッズ「カレーの日」 
2017年05月07日
76 しょうぶ湯で健やかに  ピーアップシングウで季節の温泉  
2017年05月07日
77 地域の元気を見せる 新宮市熊野川町、こいのぼり祭りで活気 
2017年05月07日
78 赤色海岸ににぎわいを 那智勝浦町、アロハスマイルマーケット 
2017年05月07日
79 フデリンドウ  熊野川町田長谷で  
2017年05月07日
80 お悔やみ情報
  
2017年05月06日
81 観光客「例年より多い」
 大型連休、熊野の各行楽地  

 熊野地方各地の行楽地は大型連休に入り連日大勢の観光客でにぎわっている。施設や道の駅の駐車場はどこも満車になっていて、正確な数はまだ集計されていないが、各関係者とも「例年より多い」と話している。

 世界遺産熊野本宮館前の駐車場は5日、午前8時の時点で満車になった。河原の駐車場も多くが埋まっている。田辺市本宮行政局産業建設課の山下義朗次長は「観光客数はまだ出ていませんが、駐車場の状態などを見ると人は例年より多いと思います」。

 新宮市熊野川町のウオータージェット船乗り場にも大勢の観光客が訪れ、4日は約200台の駐車場が満車になった。堀芳生・熊野交通株式会社志古船舶営業所長は「昨年よりお客は多いと思います。雨不足で欠航したことが逆に宣伝になったのかもしれません」と話していた。

 新宮市観光協会は5、6の両日、新宮市徐福のJR新宮駅前広場でゴールデンウイーク「しんぐうマルシェ」を開催し、6店舗が地元のお菓子や特産品を販売した。丹羽生・新宮市観光協会長は「飛鳥Ⅱが入港できなかったのは残念でしたが、個人客が増えています」と話した。

(2017年5月6日付紙面より)

神門の外まで続く熊野本宮大社の参拝者の列=4日、田辺市本宮町
熊野速玉大社の参拝者の列=4日、新宮市
2017年05月06日
82 花祭りでインド舞踊奉納
 那智勝浦町大泰寺  

 那智勝浦町下和田の大泰寺(西山十海住職)は2日から4日まで花祭りを営んだ。3日にはAmi(本名・地引知子)さん(51)と今井テツ(本名・今井徹)さん(60)がインド舞踊を奉納した。

 Amiさんは同町狗子ノ川在住。神社や仏閣での奉納やミュージシャンとのコンサートで活躍している。今井さんは福岡県朝倉市在住のピアニストで、40歳から即興演奏活動を続けている。

 2人は一昨年にコンサートのコラボで意気投合し、昨年9月に同寺で舞の奉納を行った。その際、西山住職から花祭りでの奉納を呼び掛けられた。

 2人は薬師堂と本堂で舞を奉納した。花を持ち寄ってきた参拝者は清らかな音と優雅な舞に目を奪われていた。

 奉納を終えてAmiさんは「薬師堂で奉納したとき、涙が出た。参拝者の光のようなものを感じ、エネルギーを頂いた」。

 今井さんは「熊野の地には20年ほど前から住んでいて、思い入れがある。大泰寺で演奏して、自然に見守られている感じがした」と話した。

 花祭りは、旧暦4月8日の釈迦(しゃか)の誕生をたたえる法会。本堂の中にしつらえた花御堂を草花で飾り、誕生の際に甘露が降った故事にならって釈迦の立像に甘茶をかける。

(2017年5月6日付紙面より)

花御堂前で演奏と舞を奉納する=3日、那智勝浦町下和田の大泰寺
2人のパフォーマンスにうっとり
2017年05月06日
83 魚道泳いで上流目指す
 滝の拝でアユの滝越え  (古座川町 )

 古座川町小川にある滝の拝で今年も、アユの滝越えが見られるようになった。

 滝の拝は岩石の河原が水流で流される石で削られて形作られた落差約8㍍の滝。古座川の支流である小川を遡上(そじょう)するアユにとっては越えがたい壁でもあるため、下流方向から見て本流の右手には人為的に『魚道』が設けられている。

 落差30㌢前後の小滝を幾重にも連ねて人為的に作り出した水流の道で、アユは小滝を一つずつ越えて滝の拝の上流を目指している。落水の流れの中を泳ぎ登ったり、水面から勢いよく飛び出して一段上の小滝に跳ね上がったりと滝越えの方法はさまざま。水流にはじかれるアユも多く、無事に滝の拝の上流に至ったアユは豊富な餌と縄張りを得て下流よりも大ぶりになるとされている。

 2日午後は1~2匹ずつ順々に魚道を遡上する様子がうかがえた。本流の水量が多すぎず少なすぎず、最下段の小滝周辺にアユが群がっている時に観察しやすい。

(2017年5月6日付紙面より)

魚道を跳ね上がって滝の拝の上流を目指すアユ=2日、古座川町小川
2017年05月06日
84 初代王者は蓬莱フレンズ
 第1回新宮RC旗学童軟式野球大会  
2017年05月06日
85 昨年並みの収穫が目標  尾呂志学園の児童生徒が田植え  (御浜町 )
2017年05月06日
86 避難所巡り非常食試食  太地中学校で防災学習  
2017年05月06日
87 緑の中で伸び伸びと  王子ヶ浜小が遠足  (新宮市 )
2017年05月06日
88 特選に野中誠一さん  写連紀南支部県本部顧問審査4月優秀作品  
2017年05月06日
89 ゴマギの花  新宮市熊野川町で  
2017年05月06日
90 お悔やみ情報