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2021年11月25日
1 災害に備え、体制構築
 三佐木蜂伏地区でボラセン設置訓練  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会は21日、三佐木蜂伏地区災害ボランティアセンター(以下ボラセン)設置訓練を実施した。三輪崎・佐野・木ノ川・蜂伏地区の民生委員、福祉委員、各区役員、光洋中学校・新翔高校の生徒、教師ら78人と社協職員11人が参加。有事に備え、ボラセン立ち上げおよび運営に係る流れを確認した。

 ボラセンとは、地域などでボランティアに関する事務を行い、ボランティアの活性化を図る組織。

 2007年より毎年ボラセン設置訓練を実施している市社協では、紀伊半島大水害(11年)当時、ボラセン立ち上げや被災世帯への支援活動に生かすことができた教訓を基に、住民主体の「災害時にも強い地域づくり」構築のために当該訓練を実施。今回は新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から住民らの参加を取りやめ、三輪崎・佐野・木ノ川会館の3会場をリモートでつないで訓練に取り組んだ。

 訓練開始に先立ち、佐野会館では前田道春区長が「最近、新型コロナに気持ちが向いているが大規模災害は必ず来る。その際は後方支援に回っていただけるよう訓練を」。

 市社協の大谷康央事務局長は「リモートで会場を三つに分散しての訓練は初の試み。訓練をすることによって地域につながりができ、有事の際に力を発揮できると思っている」とそれぞれあいさつ。

 紀伊半島大水害DVDを視聴したほか、和歌山県社会福祉協議会の南出考さんが「講話・災害ボランティアセンターについて」と題し講話した。

 訓練では、3日前の午後3時に紀伊半島沖を震源とするマグニチュード8・0、震度7強の地震が起こり、地震による家屋の倒壊(三輪崎・佐野・木ノ川・蜂伏)や津波による浸水被害(三輪崎・佐野)、土砂災害(木ノ川・蜂伏)が発生。道路も寸断されているといった状況を想定し、ボラセン設置に取り掛かった。

 各会館入り口で受け付けを済ませた参加者らはそれぞれ班に分かれ、活動の留意事項の説明を受けた後、ボランティア依頼内容に沿って必要な資機材や車両を調達。

 コロナ禍の状況の中、実際に被災者役の自宅への訪問は取りやめとし、活動報告書を基にグループワークを展開した。活動状況と活動継続の有無をスタッフに報告するなどして一連の流れを確認。有事に備え体制の構築を図った。

(2021年11月25日付紙面より)

ボランティア依頼内容に沿って必要な資機材を調達する参加者ら=21日、新宮市佐野
依頼内容を受け、班のリーダーを決定した
2021年11月25日
2 感染症対策の装備充実
 高規格救急車を配備  (那智勝浦町消防本部 )

 那智勝浦町消防本部は22日、同本部庁舎で高規格救急車の配備式を開いた。今回の救急車は新型コロナウイルスをはじめとする感染症予防対策強化が図られた構造となっており、高規格救急車は3台目。堀順一郎町長から湯川辰也消防長にキーのレプリカが渡された。

 配備された救急車はトヨタ製の四輪駆動車。全長5・66㍍、幅1・89㍍、高さ2・5㍍。総排気量2693㏄。定員は7人。

 他の車両と比較し、同車両は▽ストレッチャー架台が洗浄可能▽傷病者室にオゾン発生装置およびオゾンガス濃度計が設置▽運転室と傷病者室の間に間仕切り設置―などを備えている。

 さらに救急救命士による心肺機能停止傷病者への器具を用いた気道確保などの特定行為だけでなく、適切な救命処置をしながら医療機関へ搬送するために傷病者室は広さを確保しているという。

 新型コロナウイルス関連緊急事業で車両と積載する資機材が整備され、総事業費は3322万円。

 堀町長は「さまざまな救命に役立つ車両や資機材の導入により、コロナを心配する患者さまなどにも安心して乗車いただける。各業者さまにも感謝しております。消防職員の皆さまも安心して業務に取り組めるのではないかと思います」。

 湯川消防長は「コロナ禍の中、感染対策を強化した高規格救急車の配備、誠にありがたい。改めて、感染症対策の徹底を図るとともに日々、訓練を重ねて町民の安心安全を守るために職員一同、一丸となって取り組んでいきます」と感謝と抱負を述べた。

(2021年11月25日付紙面より)

感染症対策を強化した高規格救急車が配備された=22日、那智勝浦町消防本部
職員から車両の説明を受ける堀順一郎町長
2021年11月25日
3 図書館で過ごす一日
 「本気フェス」にぎわう  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立図書館は23日、同館駐車場で「本気(マジ)フェス~本とラクガキと~」を開催した。古本市やさまざまなワークショップが催される中、多くの家族連れや図書館ファン、読書愛好家でにぎわった。

 同図書館が主催する地域交流イベントの一環で昨年に引き続き2回目。本と図書館を通して交流を図ってもらうことが目的で、催しを通して図書館に足を運んでもらうきっかけづくりも兼ねている。

 好天に恵まれたこの日、駐車場には一般人が当日だけの古本店主となる「一箱古本市」が並んだほか、「しおりづくり」「読書手帳づくり」「新聞エコバッグ」の各種ワークショップも開催。駐車場地面を開放して実施された「ラクガキであそぼ」では、子どもらが色とりどりのチョークを用いて地面にお絵かき。会場は真剣な表情で古本を選ぶ大人や、工作などに熱中する子どもらの姿であふれた。

 図書館関係者は「新型コロナウイルス感染症の影響で交流イベントがなかなか開催できない状況が続いた。現在、感染状況が少し落ち着いている中、感染対策を講じながら開催することができた。図書館、ボランティアの皆さん、古本店主さん、ご来場された方々。みんなが楽しいと感じていただけるとうれしいです」と話していた。

(2021年11月25日付紙面より)

多くの家族連れや読書愛好家らでにぎわった=23日、那智勝浦町立図書館
さまざまなワークショップが開かれた
2021年11月25日
4 恵みに感謝し終息願う
 熊野那智大社で新嘗祭・献穀講祭  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は23日、「新嘗祭(にいなめさい)・献穀講祭(けんこくこうさい)」を営んだ。

 新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年にとれた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝する祭り。

 同大社でも神前に新しい穀物などをささげ、農作物の恵みに感謝した。責任役員や町内の農家からなる献穀講員ら26人が参列し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 祭りでは男成宮司が祝詞を奏上し、正装した2人の巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納した。献穀講代表の太田博久さんらが玉串をささげた。

 太田さんは「新型コロナウイルス終息と紀伊半島大水害からの早期復興を願っています」と語っていた。

(2021年11月25日付紙面より)

恵みに感謝し、終息や早期復興を願った=23日、那智勝浦町の熊野那智大社
巫女が浦安の舞を奉納
2021年11月25日
5 リアルが優勝果たす
 那智勝浦町総体軟式野球  
2021年11月25日
6 優勝は速水さん、山崎さん
 グラウンドゴルフかつうら大会  (県年金受給者協会 )
2021年11月25日
7 28チームが熱戦展開
 新宮市スポーツ祭典バドミントン競技  
2021年11月25日
8 串本JFCが全国大会へ
 新宮、王子、アルマは敗れる  (全日U―12サッカー和歌山県大会 )
2021年11月25日
9 1位に野中誠一さん  写連紀南支部11月例会  
2021年11月25日
10 地域の仕事や仕組み学ぶ  三輪崎小3年生が社会科校外学習  (新宮市 )
2021年11月25日
11 総合的な治水対策推進目指し  熊野川改修促進期成同盟会が要望活動  
2021年11月25日
12 私たちにできることは?  王子ヶ浜小で認知症学習  (新宮市 )
2021年11月25日
13 税を知り、身近に感じる  近大新宮で税の作文表彰  
2021年11月25日
14 コロナ収束や地域の安寧願う  廣津野神社例大祭  (新宮市 )
2021年11月25日
15 熊野姫まつりに向け研さん  藤紀流藤紀和会  (那智勝浦町 )
2021年11月25日
16 メッセージ託して協力求む  強調月間で巡回活動隊員ら  (子供・若者育成支援 )
2021年11月25日
17 5作目のリリースなど報告  嶋幸二さん田嶋勝正町長に  (串本町 )
2021年11月25日
18 平和求める決意ささげる  古座地区で戦没者慰霊祭  (串本町 )
2021年11月25日
19 小中学生8人推奨本アピール  ビブリオバトル古座川町大会  
2021年11月25日
20 俳句の楽しさ伝える  夏井いつきさん「句会ライブ」  (熊野市 )
2021年11月25日
21 災害対応ゲームで学ぶ  防災研修や授業参観  (矢渕中 )
2021年11月25日
22 6競技で熱戦繰り広げる  南郡・熊野市スポ少地域交歓大会  
2021年11月25日
23 お悔やみ情報
  
2021年11月21日
24 新宮分室が「丹鶴ホール」に設置
 東大文学部熊野プロジェクト  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」2階熊野エリアにこのたび「東京大学文学部熊野プロジェクト新宮分室」が設置される。20日に東京大学本郷キャンパスで連携協定締結記念行事・木製看板(幅20㌢×縦60㌢)の引き渡しがあり、田岡実千年市長が藤井輝夫東京大学総長より看板を受け取った。

 今年3月22日、相互に連携協力することにより次世代人文学の構築、市・熊野地方における学術の振興と地域活性化に資することを目的に、連携協定を締結した同市と東京大学大学院人文社会系研究科・文学部。

 このたびの新宮分室の設置は協定に基づくもので、分室には毎年数カ月程度、大学の地域連携担当の助教が来室し、同市と▽東大学生の熊野地方における体験活動▽東大院生・留学生の熊野研修および若手フォーラム▽「東大人文・熊野フォーラム」ならびにセミナー、ワークショップ▽東大教員、外国人訪問研究者による講演、セミナー―などの活動が計画されている。

 看板の引き渡しおよび連携協定締結記念「東大人文・熊野フォーラム in 本郷」における各研究報告の様子はオンラインで配信された。

 開催に当たり、秋山聰・人文社会系研究科長が締結と分室設置に至った経緯などを説明。「熊野地方が人文学にとって豊かな地であると痛感している。学生諸君がいろんな体験をするのにもふさわしい場所」。分室設置に関しては「市民の皆さんとより密接な対話ができる機会をつくっていきたい」と述べた。

 田岡市長は「東大の皆さんによる活動が計画されていることを喜ばしく感じる。連携活動を通じて、熊野学の充実に一層努めていきたい。分室を拠点に、実り大きい成果が上げられることを期待している」。

 藤井総長は「さまざまなものを受け入れてきた熊野地方は、ダイバーシティ(多様性)、インクルーシブ(社会的包摂)を古くから実践してきた場所。協働することで豊かな対話が生まれるのでは」とそれぞれあいさつ。

 大西克也・前研究科長は「大阪府で育った自分は、幼い頃から熊野の山々には憧れの気持ちを持って眺めていた。在任中にこのような協定が締結できたことを個人的にもうれしく思っている」。

 国際熊野学会の山本殖生代表委員は「熊野の魅力を学術的に証明していくことは難しい。ご指導いただき、熊野の魅力を国際的、学術的に研究を進めていければ」と述べた。

(2021年11月21日付紙面より)

連携協定締結記念行事・木製看板引き渡し式の様子=20日、東京大学本郷キャンパス(オンライン)
田岡実千年市長(右)が藤井輝夫東京大学総長より看板を受け取った
2021年11月21日
25 観光で稼ぎ潤う町実現に向け
 観光機構が登録DMOに  (那智勝浦町 )

 那智勝浦観光機構(NACKT)は4日付で申請を行っていた観光地域づくり法人(登録DMO)に登録されたことを発表した。登録DMOとなったことでは今後、機構は国からの国庫補助金をはじめとするさまざまな支援を幅広く受けることが可能となった。

  □     □

■DMOとは



 観光庁によると、DMOは地域の多様な関係者を巻き込みつつ、科学的なアプローチを取り入れた観光地域づくりを行うかじ取り役となる「観光地域づくり法人」とされている。

 日本版DMOは地域の稼ぐ力を引き出すとともに、地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地づくりの司令塔となる組織。

 多様な関係者と協働しながら明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定し、その戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人だ。

  □     □

■今後の展望など



 昨年10月に候補DMOに登録された機構。その後、「宿泊」「飲食」「文化財・歴史」「観光資源・体験」「物販・特産品」「交通」「施設・環境整備」の七つの専門部会の設立や会員(サポーター)組織を創設。町内外関連組織との連携を図るとともに、さまざまな調査を行い、広報や各種プロモーション、マーケティング、イベント開催などの事業を展開してきた。

 登録DMOとなったことで、国から補助金や情報提供、体制強化、事業などの支援が受けられるという。

 機構は「観光で稼ぎ、潤う町へ」を実現するために、「那智勝浦町の観光地域づくりのかじ取り役として、官民さまざまな団体・事業者と連携し、必要な役割を担えるよう、引き続き取り組みを進めていく」と話している。

 先日、開かれた臨時議会において、堀順一郎町長は「今後、那智勝浦町の観光振興の旗振り役となるべく、地域の皆さまと一緒に活動を進めてまいります」と抱負を述べていた。

 同町在住の60代女性は「コロナ禍も少しずつ落ち着いてきた。今後はこれまで通りのやり方ではいけないと思う。町が元気になるように努力してほしい」。

 40代男性は「たくさんの支援が受けられると聞いた。努力してくれているのは分かっているので今後に期待したい」と話していた。

(2021年11月21日付紙面より)

6月に初めて開かれた社員総会の様子=那智勝浦町の体育文化会館
2021年11月21日
26 事例や講義を今後に生かす
 生活支援コーディネーター実践研修会  (新宮市 )

 和歌山県が実施する令和3年度第2回生活支援コーディネーター実践研修会が18日、オンラインで開かれた。県内の各市町村が参加する中、新宮市では市職員や市社会福祉協議会職員、市の協議体である「チームくまのがわ」と「わがら広角」、福祉委員や民生委員らが出席。研修会では講義や事例の発表があり、参加者は生活支援サービスの重要性や地域の役割について学びを深めた。

 研修会は市町村が生活支援コーディネーターを設置するに当たり、市町村関係職員などがコーディネーターや協議体の役割などを習得することが目的。第1回の研修会は5月に実施。同市では市役所別館に「チームくまのがわ」、市福祉センターに「わがら広角」が集まり、参加した。

 NPO法人全国コミュニティライフサポートセンターの池田昌弘理事長が「生活支援サービスの立ち上げと運営方法について」を講義した。神奈川県や長野県などの事例を紹介し、生活支援サービスの成り立ちと住民や地域の変化などを解説。特技や趣味、経験を生かすことや、生活支援サービスは多様であるとし、地域全体で取り組むことの重要性も訴えた。

 事例発表では、橋本市の「ささえ愛高野口」や上富田町の有償ボランティア「たすけあいくちくまのステーション」、印南町の「奥真妻活々倶楽部」の担当者が発足経緯や活動、有償ボランティアなどの取り組みについて詳細を説明した。

 参加者らは各グループで意見交換後、オンラインで「都市部で活動が広がらない」「有償ボランティアの増員はかなり苦労がある」「担い手づくりが課題」などの報告を行った。

 池田理事長は「住民の負担をかけないようにせかすことなく進めることが大切。困り事や課題を直球で解決することだけが正解ではない。広い視野で活動し、つながることから始めれば巡り巡ってサービスにつながっていく」と締めくくった。

 市内で2組織目の協議体として、今年発足したばかりのわがら広角の中野末子さんと田中みちよさんは「研修会は自分たち自身の勉強になった。助けてもらう方が気兼ねなく頼めるように、少額のお金を頂く有償ボランティアを導入するほうが互いにとって良いかもしれない。皆さんで相談して進めていきたいです」と語った。

(2021年11月21日付紙面より)

オンラインで生活支援コーディネーター実践研修会が開かれた=18日、新宮市の福祉センター
参加した皆さん
2021年11月21日
27 赤銅の月、夜空に浮かぶ
 部分月食、熊野地方でも  

 月の一部が地球の影に入って欠けたように見える部分月食が19日、国内で観測された。国立天文台によると、今回は月の直径の97・8%が地球の影に入るのが特徴。欠けた部分が真っ暗になるのではなく、皆既月食に似て赤銅色に輝いた月が夜空に浮かんだ。

 当地方では、午後4時48分ごろにはすでに月食が始まっていたがあいにくの雲で、食の最大となる午後6時2分ごろに薄雲を通して確認することができた。

 時間がたつにつれて雲がなくなり、月は食の影から顔を出して明るさを増した。写真は雲が薄くなる時を見計らい、約10分おきにシャッターを切り、食の変化を合成したもの。食の最大時間の画像は薄雲がかかっており、ぼやけている。

 次に国内で月食が見られるのは皆既月食となる来年11月8日。今回と同様、ほとんどが影に入る部分月食は2086年11月21日まで待たなくてはならないという。

(2021年11月21日付紙面より)

熊野地方で確認した月食の様子(10分おきに撮影)=19日
食の最大時間(午後6時2分)の様子
2021年11月21日
28 3グループ117点を展示  蓬莱体育館で合同写真展  (新宮市 )
2021年11月21日
29 木製パズルを作ろう!  王子ヶ浜小で木工教室  (新宮市 )
2021年11月21日
30 天高く、皇帝ヒマワリ  新宮市のタウンガーデン  
2021年11月21日
31 西村伊作の建築巡る  トレイナートのミニダイブ  (新宮市 )
2021年11月21日
32 柴田さん宅の紅葉進む  オープンガーデン栃の木  (那智勝浦町 )
2021年11月21日
33 5人が県代表に選出  JUNTOSフットボールクラブ  
2021年11月21日
34 「子猫を捨てないで」  責任持って飼ってほしい  
2021年11月21日
35 プラスチックの分別法学ぶ  民生委員児童委員協議会が研修  (紀宝町 )
2021年11月21日
36 特産品や地域の魅力に触れる  じゃばらの里の収穫祭2021  (北山村 )
2021年11月21日
37 お悔やみ情報
  
2021年11月20日
38 新宮港にバイオトイレ設置
 新宮地方建設業協同組合が寄贈  

 新宮地方建設業協同組合(海邊俊行理事長)は18日、新宮市佐野の新宮港佐野旅客上屋にバイオトイレを寄贈した。寄贈式には同組合員や新宮市、東牟婁振興局新宮建設部職員らが出席。海邊理事長が鈴木伸幸建設部長に目録を手渡した。

 クルーズ船などが停泊する同所にはトイレがなく、これまではクルーズ船が来航するたびに市が簡易トイレを設置していた。

 そういった状況を鑑み、また地元の魅力発信や地域貢献、建設業のアピールなどの観点からこのたびの寄贈を決めた同組合は、環境にも配慮した、自己処理型のバイオトイレを選択した。

 バイオトイレは水を使用せず、好気性バクテリアで便やトイレットペーパーを微生物処理するトイレ。微生物処理に快適な温度、酸素、水分のバランスを自動制御で管理する。菌床にはそば殻が使用されている。

 トイレは小便器と洋式トイレ、手洗い場がセットになった1基で、手洗い場も雨水を利用した雨水手洗装置が採用されており、清掃時以外に水を使わない仕様となっている。

 寄贈を受け、鈴木建設部長は「今年の春に海邊理事長に(寄贈の話を)相談させていただいたところ、早急に対応いただき今日の寄贈式に至った」と感謝。「新宮建設部においては東牟婁地方の社会資本の整備を担当している。まだまだ至らないところはたくさんあると思うが、早急に整備が進むよう努めたい」とあいさつした。

 同港を管理する市からは、新谷嘉敏企画政策部長があいさつ。「立派なトイレを寄贈いただいた。新型コロナウイルス感染症も落ち着きを見せ、今後もクルーズ船の入港が予定されている。来港いただいた際にご利用いただけるよう管理に努めていきたい」と述べた。

 海邊理事長は「寄贈場所については市、振興局と相談しながら検討してきた。公園や施設関係にはほぼトイレがあるが、クルーズ船が着く新宮港にはトイレがなく盲点だった。せっかく寄贈するのだから、と環境にも配慮したバイオトイレに決定した」と寄贈に至った経緯などを説明した。

 市によると、同トイレは今後手すりを付けるなどしてバリアフリー化していく予定。なお、トイレの利用はクルーズ船離着岸時のみとなる。

(2021年11月20日付紙面より)

新宮地方建設業協同組合が新宮港にバイオトイレを寄贈した=18日、新宮市佐野
海邊俊行理事長(右)が鈴木伸幸建設部長に目録を手渡した
2021年11月20日
39 定植体験家族で楽しむ
 農福考える「くまの里山」  (那智勝浦町 )

 和歌山県の「耕作放棄地再生活動協働モデル事業」を活用し、休耕地の再生に取り組む那智勝浦町高津気の「くまの里山」(西美恵子代表)は13日、高津気地区の畑でタマネギの定植体験を開いた。約8000本の苗が用意され、集まった栽培オーナーやその家族など約30人が楽しみながら苗植えの作業に取り組んだ。

 「くまの里山」は2007年に組織された「高津気竹灯りの会」が母体。農業を身近なものとし、里山に残る食文化や先人の教えを次世代につなぐとともに、耕作放棄地の再生と里山の保存のために活動している。

 農作物の栽培のほか、地区内のしし垣の整備や保全、地元食材を用いた漬物講習会、ジャガイモや落花生の栽培も行っている。

 この日は家族連れなどの参加者が会員らと交流を図りながら、苗を植えて水やりを行った。懸命に苗植えを行っていた子どもたちは「いっぱい植えた」「ここも植える」と元気いっぱい作業に汗を流した。

 くまの里山によると、今年の苗は良いとし、作り始めて8年目にして手応えを感じているという。収穫は来年5月上旬を予定。それまでの世話は会員らが行う。

 西代表は「おいしいという声を頂けるのでやりがいがある。落花生やジャガイモにも力を入れていく。今後は会員制交流サイト(SNS)のノウハウを学び、情報なども発信してきたい。そうすることで、耕作放棄地をなくすことにつなげていきたい」と語った。

  □     □

■農業と福祉の連携も



 くまの里山はこれまで、農作業などに率先して取り組んできたが、高齢化などの影響から、参加が難しくなった会員もいるという。

 しかし、その会員らも、体験参加者への振る舞いを作ったり、受付係をするなど、これまでとは違った形で活動に協力し、生きがいを創出している姿が見られた。

 西代表は「高齢化や足腰が悪くなり農作業に参加したくても参加できない方もいらっしゃるが、違った形で協力してくれているのでありがたい。互いにさまざまな形で支え合って里山を守ることは、あるべき『農業と福祉の連携』の姿のような気がします」と語った。

(2021年11月20日付紙面より)

タマネギの定植体験を楽しんだ=13日、那智勝浦町高津気
多くの人が参加した
2021年11月20日
40 津本自主防、「みえの防災大賞」に
 高い防災意識など評価受ける  (紀宝町 )

 紀宝町の津本地区自主防災会(谷口昌宏会長)が本年度の「みえの防災大賞」に選ばれた。

 災害に強い三重づくりを目的に2006年度から実施し、本年度は県内13団体から応募があった。津本自主防は、これまで「みえの防災奨励賞」「みえの防災特別賞」を受賞。今回は「常に高い防災意識を持ち合わせ、町の自主防災組織のリーダー的存在として、今後も地域において防災活動の進展が大いに期待される」と評価を受けた。

 紀伊半島大水害後の12年に発足。防災訓練や炊き出し訓練、子どもから高齢者までの幅広い世代を対象にした防災講話などを継続して開催し、地域の防災力向上に努めてきた。子どもから高齢者までが楽しく防災を学ぶ「防災チャレンジ大運動会」も開いてきた。

 16年には「地区タイムライン」を作成し、町と連携を図ってきた。昨年は、7月に新型コロナウイルスに対応した避難所開設・運営訓練を実施、9月には町に記録的短時間大雨情報が発表されたことを受け、小中学生に聞き取りをし、危険箇所にポールコーンを設置した。

 谷口会長は「皆さんのおかげで受賞することができました。防災は訓練の積み重ね。これからも住民の皆さんと共に訓練を続けていきたい」と話していた。12月5日(日)に桑名市で開催される「みえ地震・津波対策の日シンポジウム」で表彰式が開かれる。

(2021年11月20日付紙面より)

津本地区自主防災会によるこれまでの訓練
2021年11月20日
41 目撃例少ないナベコウ飛来
 ナベヅルとつかの間の休息  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町中里の水田に16日、国内でも目撃例の少ないナベコウが飛来した。ナベコウは2羽のナベヅルと共に餌をついばむなどして、つかの間の休息を取った後、再び大空へと飛び立っていった。

 ナベコウはコウノトリ科コウノトリ属に分類され、シベリアや中国北部、朝鮮半島で繁殖し、インドや中国南部で越冬する。日本国内では冬季まれにだが、九州や沖縄などの西日本で迷行するという。

 ナベヅルは中国東北部とロシアの境を流れるアムール川流域などで繁殖し、秋・冬は西南日本や韓国南部、中国揚子江流域などで過ごす。世界での生息数は1万4000~1万6000羽と推定されており、鹿児島県の出水地域でその8~9割が越冬しているとされている。

 和歌山県立自然博物館によると、県内へのツル類の飛来は少数だが、毎年確認されているとし、夏場に過ごす生息地よりも南(赤道側)の温暖な地域に移動し、寒い冬を乗り切るため、餌が取れる環境を求めてやって来るという。

 しかし、ナベコウについては、和歌山県鳥類目録(2009年版)で記録がないとし、国内での目撃例もかなり少ないため、同町で確認できたことはかなり珍しい事例ではと見解を示している。

 同館の鳥類・哺乳類担当学芸員の佐々木歩さんは「ナベコウが渡来する理由は説明できないが、越冬地へ向かう途中でたまたまこの場所で休んでいるのか、ナベヅルがいることに安心してこの場所を採食場所として利用しているのかなどと考えている」「ナベヅルもナベコウも採食場所として水田や畑、河川、河口などの開けた場所の水場を好む。残念ながら近頃は干潟の埋め立て、護岸整備や宅地化が進んでいるため、これらの場所を好む鳥類も徐々に見られなくなっていくかもしれません」と語った。

(2021年11月20日付紙面より)

珍しいナベコウが大空を舞う=16日、那智勝浦町中里
ナベヅルとナベコウが飛来した
2021年11月20日
42 個人・団体で成果を競う
 新宮市民スポ祭弓道競技の部  
2021年11月20日
43 低学年、高学年ともに優勝
 建武館創立120周年近畿剣道大会  (三輪崎剣道クラブ )
2021年11月20日
44 約340人乗せ、飛鳥Ⅱが入港  新宮市  
2021年11月20日
45 「おじいちゃんとぼく」  人権の詩2021で優秀賞  (那智勝浦町 )
2021年11月20日
46 車いすの困難さ学ぶ  神倉小で福祉体験講座  (新宮市 )
2021年11月20日
47 踊って音楽を楽しもう  新宮高吹奏楽部が演奏会  (三輪崎小 )
2021年11月20日
48 連携し詐欺被害防ぐ  那智勝浦町のコンビニ店に感謝状  (新宮警察署 )
2021年11月20日
49 揺れを知り避難路確認も  西向小が「起震車体験」  (串本町 )
2021年11月20日
50 北大研究林内で作品制作  招聘作家の大矢りかさん  (森のちからⅫ )
2021年11月20日
51 対象者2547人に郵送で配布  経済活性化商品券第2弾  (古座川町 )
2021年11月20日
52 新たなコラボ企画スタート  紀南高×熊野エリア道の駅協  
2021年11月20日
53 待望の浄水場が完成  桐原地区で除幕式と見学会  (紀宝町 )
2021年11月20日
54 「さがせ!ミック」の原画展  町立図書館で開催中  (紀宝町 )
2021年11月20日
55 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第43回】食育のバロメーター  

 「食育って、やっているつもりだけど、これでいいのか、本当に身に付いているのか不安です」。最近こんなご相談を受けました。食育は子どもの自己肯定感を上げ、将来の健やかな食意識をつけてもらうためだと私は思っているので、日々の学習を確認するテストのように、進捗(しんちょく)を確認する必要はないと思っています。

 でも、その不安な気持ちもよく分かります。そこで、私はこうお答えしました。「お子さんが、食事を楽しみにしていたら成功の印ですよ」。子どもが食事を楽しみにする、というのは食育においてとても大切なことです。では食事を楽しみにする子どもには、どんな特徴があるのでしょうか? 最新の論文によると、その特徴は三つあります。

 まず一つ目は「食欲がある」これは当然といえば当然ですね。食べたいから、食事が楽しみということです。でもこの食欲は、体調と大きく関係しています。睡眠不足や、日光に当たらず体内時計が狂うと、食欲はなくなってしまいます。おなかがすくということは、規則正しい生活・きちんとした食事のリズム・そして間食を取りすぎないなど、健やかな生活ができている証しでもあるのです。

 二つ目は「好き嫌いが少ない」ということです。偏食は厳しく叱責(しっせき)する必要はありませんが、諦めることもよくありません。あまり好まない食材も、食卓に出して、「おいしいよ」と声を掛けてあげてください。そしておいしそうに食べてみせてあげてください。そうした経験が警戒心を解き、食べてみようかなという気持ちにつながります。食べられるものが増えると、食事は楽しくなるはずです。

 三つ目は「よくかんでいる」ということです。それでいて、ダラダラ食べる子は少なかったという結果が出ています。よくかむことで、よく味わい、おいしさを発見することができます。以前もこの連載で書きましたが、かむことにはメリットしかありません。さらに、よくかむことは食事の楽しさと関係することが今回の研究で分かったということですね。

 食事が楽しいという子どもは、どの研究を見ても、自己肯定感が高く、何事にも前向きで、家族関係も良好だということが分かります。そして、楽しい食事は食経験として子どもたちの未来を、確実に明るくしてくれるはずです。

 食育がうまくいっているかどうかは、食の知識を増やすということではありません。子どもたちが、毎日のご飯を楽しみに生活し、食卓で自分の居場所を再確認することができるかどうか、ということなのです。もしもあなたが、「食育できているかな?」と不安になったら、お子さんに「ご飯の時間は好き?」と聞いてみてください。

 最初にまず、家庭での食育が目指すところは、「ご飯を食べる時間が好き!」と言ってもらうこと、これに尽きると思っています。逆に、食事が好きと言ってもらえたら、食育の8割は成功しているのです。

(2021年11月20日付紙面より)

2021年11月20日
56 お悔やみ情報
  
2021年11月13日
57 納税道義の高揚に寄与
 関康之さんに大阪国税局長納税表彰  (新宮税務署 )

 株式会社関三吉商店(新宮市橋本)代表取締役の関康之さん(64)がこのほど、大阪国税局長納税表彰を受賞した。11日に同社で贈呈式があり、山端克明(やまばな・よしあき)新宮税務署長が、長年にわたる申告納税制度の普及発展に対する感謝を伝え、表彰状を手渡した。

 毎年11月11~17日は「税を考える週間」。国税庁では期間中にさまざまな広報広聴施策を実施するとともに、税務行政に対する意見や要望を聞く機会としている。今年は「くらしを支える税」をテーマに、日常生活と税の関わりを理解してもらい、納税意識の向上を図る取り組みを展開している。

 納税表彰(および租税教育推進校等表彰)は、税への理解を深めてもらおうと、同週間に合わせて国税庁が毎年行っているもの。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年に引き続き「納税表彰並びに感謝状贈呈式」は行わず、各地方の国税局長や各管轄の税務署長が個別に表彰状を贈呈する形を取った。

 この日の贈呈式には山端税務署長ほか、公益社団法人新宮納税協会の横手章郎会長らが出席。関さんは新宮納税協会副会長として多年にわたり、申告納税制度の普及・発展に尽力してきた。なお、父の功さん(92)も1985年に同表彰を受けており、2代にわたって納税道義の高揚に寄与してきた。

 表彰状を手渡した山端税務署長は「これまでさまざまな角度から経営者を見てきたが、顕著な成績を上げている企業の中でも長く続いている企業は共通してCSR(企業が組織活動を行うにあたって担う社会的責任)の精神が根付いている。これからも企業の発展と皆さんの健康を祈念したい」と感謝。

 関さんは「国家財政の根幹を担う税務行政の円滑な運営に協力できることは、社会の一員として当然の責務と心得、それを単に果たしたことに過ぎないところをこのような栄誉に浴したことは微力なりとも社会の役に立てたと思い、この上ない喜び」とあいさつ。

 「今後も正しい申告と期限内納税の励行に努め、他の模範となるよう引き続き力を尽くしたい」と誓いを新たにした。

(2021年11月13日付紙面より)

関康之さんが大阪国税局長納税表彰を受けた=11日、新宮市橋本(一時的にマスクを外して撮影)
2021年11月13日
58 「幸先詣」や「分参」呼び掛け 初詣時季に向け意見交換 (田辺市本宮町)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社と本宮町商工会、熊野本宮観光協会で組織する「熊野本宮よみがえり委員会」(会長・名渕敬熊野本宮観光協会長)は11日、同大社瑞鳳殿で「令和3年第2回熊野本宮よみがえり委員会」を開催。コロナ禍における初詣体制について意見交換し、啓発ポスターを活用した「幸先詣(さいさきもうで)」や「分参(ぶんさん)初詣」の呼び掛けなどに合意した。

 同委員会は、参拝者に対し「新しい生活様式の実践例」に基づいた神事の斎行などを提案するため昨年7月に設立。収束が見通せない新型コロナウイルス感染流行下での初詣客の受け入れ対策などを検討してきた。なお、新型コロナが国内で広がりを見せる前の2020年、同大社には三が日で約47万3000人の初詣客が訪れた。

 令和4年初詣では、混雑を避けるために同大社鳥居周辺に縁起物テントや古札スペース、案内スペースなどを確保。境内は一方通行とし、手水(ちょうず)計14カ所、御朱印所、授与所テント、おみくじテントなどを配する。旧社地「大斎原(おおゆのはら)」でも縁起物授与テントが配置される。

 また、密を避け新年を気持ちよく迎えることができるよう「幸先詣」を推進。12月1日(水)から縁起物などを授与していく。さらに、昨年に引き続き1月15日(土)までの「お正月期間」を広く周知し「初詣は分参で」と呼び掛けていく。

 九鬼家隆宮司は「多くの人がよみがえり再生の地でスタートを切るために初詣にいらっしゃる。地域一帯となって楽しんで帰っていただけるよううに対策に取り組みたい」と思いを語った。

 同大社では今年、参拝客を分散させるために132年ぶりに「大斎原」での「初祈祷(きとう)」を実施。約8万人が初詣に訪れた。

(2021年11月13日付紙面より)

初詣時季に向け、意見を出し合った=11日、熊野本宮大社瑞鳳殿
2021年11月13日
59 心をささげるような思いで
 大島小ら慰霊碑で清掃奉仕  (串本町 )

 日本とトルコの絆をつむぐ―。串本町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑一帯で11日、同町立大島小学校(貴志純子校長、児童31人)らが清掃奉仕に取り組んだ。奉仕後は追悼式も営み、参加した全員で亡くなった将士の安らかな眠りを祈るなどした。

 旧樫野小から受け継ぐ同校の歴代児童教職員伝統の取り組み。前年度は新型コロナウイルス感染症の情勢を考慮して学年ごとに時間差をつけて活動したため、本年度は2年ぶりに全校一丸で実施する形となった。

 当日はエルトゥールル号を語り継ぐ会を支える樫野区民らや保護者約10人もその思いに共感して合流。1~3年生は湿らせた布で碑を磨き、4~6年生は前もって刈った芝や敷地に入り込んだ落ち葉のかき集めと敷地前の溝掃除に取り組み軽トラックの荷台いっぱいのごみを回収した。

 追悼式では黙とうをささげた後、代表して貴志校長、樫野区の髙山カヤ子区長、児童会の濵口大雅会長(6年)が同碑に上がって献花。半世紀以上にわたって同碑に伝わる追悼歌を全員で歌いささげた。最後に貴志校長が同碑に宿る歴史を簡潔に振り返り、これからも思いやりの心を行動に移すことを一同に求めて締めくくった。

 濵口会長は「亡くなった人へ心をささげるような掃除ができたらという思いで取り組んだ」と今回の奉仕を振り返り、「今日はきれいになったねというトルコの(皆さんの)心が伝わったような気がした。次の学年もそれぐらい頑張って欲しいし、自分も関われたことをこれからの自慢にし、聞かれたらしっかりと歴史を語り継いでいきたい」と思うところを語った。

(2021年11月13日付紙面より)

トルコ軍艦遭難慰霊碑一帯で清掃奉仕する大島小児童ら=11日、串本町樫野
追悼歌を歌いささげて亡くなった将士の安らかな眠りを願う一同
2021年11月13日
60 働き者の森にありがとう
 太地こども園でキノピー教室  (太地町 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)で10日、3~5歳児49人を対象とした「キノピー教室」が開かれた。和歌山の森を守る妖精「キノピー」と太地町のマスコットキャラクター「ゴン太」が来園し、森林の大切さを伝えた。

 県内の全市町村と県で組織する「紀の国ふるさとづくり協議会」の取り組みで、森林の恵みやそれを支えてきた山村に対する理解と関心を深めることが目的。

 キノピーは和歌山の森の巨木に住む妖精で、きれいな水や空気、太陽の光、森の生き物が大好き。「子どもを育てるように山村や森林も守り育てていきたい」という願いから、小さな子どもの姿をしている。

 キノピーが登場すると、園児たちは「かわいい」と大はしゃぎ。紙芝居「みんなで森へ行こう」では、木々が深呼吸して空気をきれいにしていることや、森の落ち葉のスポンジが川の水をきれいにし、土砂災害から町を守り、木材や食べ物といった恵みをもたらしていることを勉強した。

 最後に働き者の森に全員で「ありがとう」を言い、笑顔で記念撮影をしていた。

(2021年11月13日付紙面より)

キノピー、ゴン太と記念撮影=10日、太地町立太地こども園
2021年11月13日
61 文化の秋に合唱や演劇 3市町の中学校で文化祭 
2021年11月13日
62 「暮らしと笑顔守る税」  イオン新宮店で習字展  (新宮市 )
2021年11月13日
63 子どもに寄り添う保育を  木の川こども園で入園説明会  (新宮市 )
2021年11月13日
64 児童たちの思い託す  神倉小が赤い羽根共同募金に協力  (新宮市 )
2021年11月13日
65 けん玉を人生に役立てて  「子ども広場くまっこ」  (新宮市熊野川町 )
2021年11月13日
66 宇久井半島の秋に親しむ  県立自然博物館「木の実や種をさがしてみよう」  (那智勝浦町 )
2021年11月13日
67 教育旅行誘致目指し  子どもら参加のモニターツアー  (那智勝浦観光機構 )
2021年11月13日
68 声や雰囲気で世界に浸る  大人のためのおはなし会  (串本町図書館 )
2021年11月13日
69 家族でサツマイモ掘りなど  主催事業で4組11人が体験  (潮岬青少年の家 )
2021年11月13日
70 客に響く観光開発考える  串本で商品造成セミナー  (和歌山県 )
2021年11月13日
71 町内在住演奏家の音楽鑑賞  保育所年長児や児童生徒ら  (古座川町教育会 )
2021年11月13日
72 花街道を冬の花で満たす  熊野、御浜でボランティアが苗の植栽作業  (国道42号 )
2021年11月13日
73 華やかなつまみ細工の羽子板  寺子屋分校「楽しい手芸教室」  (紀宝町 )
2021年11月13日
74 舞姫4人が「浦安の舞」を稽古  23日の秋季例大祭に向けて  (烏止野神社 )
2021年11月13日
75 お悔やみ情報
  
2021年11月11日
76 在外和歌山県人会と交流
 城南中2年がオンラインで  (新宮市 )

 南北アメリカ大陸にある六つの国・地域の和歌山県人会と県内12校の小・中学校・高校の児童・生徒約800人が一堂に会する「わかやま国際ネットワーク」全体交流会が8日、オンラインで開かれた。本紙エリアからは新宮市立城南中学校の2年生45人が参加し、県の移民史や異文化に触れた。

 和歌山県主催。同県は全国6位の移民県であり、戦前から現在まで約3万3000人を世界各地に送り出している。移民した人々は現地で親睦や相互扶助のために県人会を組織し、2019年には初の和歌山県人会世界大会を開催。23年の第2回世界大会に向けて毎年11月を「わかやま国際スピリット推進月間」とし、交流事業を展開していく。

 今回の交流会には南加(南カリフォルニア)和歌山県人会、シアトル紀州クラブ、在パラグアイ和歌山県人会、ブラジル和歌山県人会連合会、在ペルー和歌山県人会、在アルゼンチン和歌山県人会が参加し、現地での生活を紹介。城南中学校のパートでは、映像を通じて教室やクラブ活動、文化祭の様子を伝えた。

 12月には県がマッチングした在ペルー和歌山県人会の個別交流会を開催する予定で、同会のソニア・サカタ会長は「ペルーの県人会は今年30周年を迎え、会員は100人ほど。皆さんとの交流を楽しみにしている」と語った。

 板谷智大(ともき)生徒会長は「和歌山県出身の移民がたくさんいることを初めて知った。交流会を通じて、城南中のいいところをたくさん知ってほしい」と話していた。

(2021年11月11日付紙面より)

ペルーでの生活を映像で紹介=8日、オンライン
オンライン交流会に参加する生徒=同日、新宮市立城南中学校
2021年11月11日
77 今年も「火の用心」の季節
 幼年消防クラブがパレード  (那智勝浦町 )

 秋の全国火災予防運動(9~15日)に伴って9日、毎年恒例の防火パレードが那智勝浦町であった。町立勝浦認定こども園(築紫依美香園長)の幼年消防クラブの鼓笛隊や町消防本部、消防団員ら約50人が町役場~那智勝浦観光機構バスターミナルを歩き、火災予防を呼び掛けた。

 パレードは火災予防と防火意識の高揚が目的。役場玄関前の出発式では、堀順一郎町長が「町内の皆さんに『火の用心』を呼び掛けるため、ぜひ頑張って。保護者の皆さまは暖房器具の点検などで防火に努めてほしい」とあいさつした。

 園児は「僕たち私たちは、火遊びはしません」と誓いの言葉を述べ、「火の用心の歌」を演奏。代表園児4人が堀町長や湯川辰也消防長、下地将仁団長らから「ミニまとい」を受け取り、パレードを開始した。

 鼓笛隊の演奏や拍子木の音が響くと、地域住民らも店先から顔をのぞかせ、園児たちの姿を見守った。保護者たちもビデオカメラを手に、一緒に町を歩いた。

 バスターミナルの解散式では鼓笛隊が隊列変化を披露しながら「夜に駆ける」を披露。築紫園長は「子どもたちは毎日練習を頑張ってきた。今日皆さんの前で演奏できたことが、大きな自信につながると思う。今後も引き続き、火災予防の大切さを地域に広報していきたい」と述べた。

 湯川消防長によれば、今年発生した火災件数は4件で、建物火災が2件、山林火災が1件、その他火災が1件。火災が増えるこれからの時季、▽寝たばこをしない▽ストーブの周りに燃えやすい物を置かない▽コンロを使うときはそばから離れない▽コンセントのホコリを掃除する―の4点と、住宅用警報器の設置・点検を呼び掛け、「寒い季節も『火の用心』をよろしくお願いします」と話していた。

(2021年11月11日付紙面より)

ミニまといを持ってパレード=9日、那智勝浦町
幼年消防クラブの鼓笛隊
2021年11月11日
78 県大会で最優秀賞を獲得
 演劇部が創作作品で近畿へ  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校演劇部(谷口克朗顧問、青木心優嘉(みうか)部長、部員9人)の創作作品「桜の花の咲くころに」がこのほど、県高校総合文化祭演劇部門(以下県大会)で最優秀賞を獲得。県代表として近畿高校総合文化祭演劇部門(以下近畿大会)に出場することとなった。

 同部は8月に県内であった紀の国わかやま総文2021(=第45回全国高校総合文化祭)の演劇部門をボランティアスタッフとして支持。トップクラスの作品発表に刺激を受け、高まる気持ちが冷めないうちに自身の作品創作に取りかかったという。

 青木部長(2年)が考えた筋書きを原作とし、部員9人一丸で工夫を注ぎ込み練り上げたのが前述した創作作品。全国各地から夢を持って上京した若者4人の1年目の挑戦と人間模様を学生マンションの屋上を舞台にして描き出す内容で、創作をしながら同時にキャスト4人、スタッフ5人と手分けして稽古や準備を進め、大会4日前に県大会時点の形がほぼ仕上がるほど打ち込んだという。

 キャラクター設定を詳細に詰め、どの場面に何を入れ込むかで特にこだわったそう。県大会は先月27~29日に県民文化会館であり、74回目を数える今回は8校が作品を発表する中で最優秀賞をつかみとった。

 同部は2015年に作品「扉はひらく」、翌16年に作品「幸と歩」で同賞を連続受賞していて、今回は5年ぶりの獲得となる。青木部長は「作品を発表するまでとても緊張したけれど、本番は今までで一番良くできた。(先月29日に)結果を聞いた時はすぐに実感は湧かなかったけれどうれしかったし、泣いたり抱き合ったりしてみんなで喜んだ」と県大会の挑戦を振り返って語る。

 近畿大会は今月19日(金)~21日(日)、滋賀県大津市にあるびわ湖ホールで開かれる。府県代表が競演するワンランク上の舞台に向け、同部は今ある原型をとどめつつ直せるところを直して県大会以上に仕上げ、全国を目指して挑む考え。そのような中、5日にあった同校文化祭で校内上演もし、鑑賞した生徒教職員から励ましを受けるなどして意気込みを高めている。

 地域への披露については目下12月19日(日)に串本町文化センターで公演を開く方向で調整を進めているという。

  □     □

 創作作品「桜の花の咲くころに」を支える部員は次の皆さん。

■キャスト

青木心優嘉〈部長〉

森 風香  廣瀬みりか

田中歩実

■スタッフ

久保文乃   船井早来

浦木利菜   海野 藍

坂井美優

※海野さんは作中に登場する鳥の声も担当。

(2021年11月11日付紙面より)

県大会で最優秀賞をつかみ取った演劇部の皆さん(2人欠席)=8日、県立串本古座高校
文化祭で上演した創作作品「桜の花の咲くころに」のワンシーン=5日、県立串本古座高校
2021年11月11日
79 人権尊重の社会目指し
 新宮市内2カ所で街頭啓発  

 新宮市人権尊重委員会(会長・田岡実千年市長)は10日、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店前と、同市橋本のイオン新宮店前で街頭啓発を実施した。同委員や東牟婁振興局職員ら約50人がチラシやポケットティッシュなどの啓発物資を買い物客たちに配布した。

 和歌山県は11月の「同和運動推進月間」に当たり、同和問題をはじめとするさまざまな差別に対する理解を深めてもらおうと県内各地で啓発活動を展開している。市は同月を「差別をなくする強調月間」とし、人権問題の早期解決を図るため実施している。

 スーパーセンターオークワ南紀店では、田岡市長が「市では1953年に人権尊重委員会が結成され、あらゆる差別の解消を目指し取り組みを進めています」とあいさつ。「啓発活動によって市民の皆さんと共に、『差別のない明るいまちづくり』を行っていくという私たちの思いを届けていければ」と呼び掛けていた。

 新宮市では強調月間に伴い、人権尊重文集「春を呼ぼう」の発行や、市庁舎正面に「広げよう やさしい心と思いやり」の懸垂幕を掲揚するなどしている。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、例年開催している「市民のつどい2021・ふれ愛講座」は中止となった。

(2021年11月11日付紙面より)

啓発活動に取り組む田岡実千年市長(中央)ら=10日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2021年11月11日
80 学びの成果を披露  伝統文化親子教室の発表会  (新宮市 )
2021年11月11日
81 多様な自然と人の営み  南紀熊野ジオパークフォトコン入賞作品展  (宇久井ビジターC )
2021年11月11日
82 舞台通して新宮を知って  紀南学園に招待チケット贈呈  (熊野新宮ミュージアム )
2021年11月11日
83 地域や社会で子育て支える  渡辺顕一郎さんが講演  (新宮市 )
2021年11月11日
84 地域住民ら140人が集う  熊野川ふれあい交流事業  (新宮市熊野川町 )
2021年11月11日
85 税金の大切さ思い  中学生の税についての作文表彰  (光洋中 )
2021年11月11日
86 グラウンドゴルフ愛好者200人がプレー 潮岬青少年の家で記録会 (串本町)
2021年11月11日
87 総合運動公園でキャンプ  花園近鉄ライナーズ来町  (串本町 )
2021年11月11日
88 パレードなどで意識促す  秋季火災予防運動始まる  (串本町 )
2021年11月11日
89 児童、園児が屋上へ逃げる  保育所と合同避難訓練  (相野谷小 )
2021年11月11日
90 大豆の感触確かめながら  親子でみそ作り体験  (紀宝町 )
2021年11月11日
91 有馬クラブ、県大会で2冠  県学童軟式野球選手権大会  (熊野市 )
2021年11月11日
92 現職・西田健氏が出馬表明  誇りと愛着の持てる町づくりを  (紀宝町長選 )
2021年11月11日
93 お悔やみ情報