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2022年11月19日
1 税教育貢献などたたえ
 納税表彰式で表彰状や感謝状  (新宮税務署 )

 新宮税務署(河野武署長)、公益社団法人新宮納税協会(横手章郎会長)、新宮納税貯蓄組合連合会(森川起安会長)は17日、新宮市井の沢の新宮商工会議所で「令和4年度納税表彰式」を開いた。管内で国税の申告と納税、租税教育などに貢献した個人や団体に対して、河野署長、横手会長、森川会長が表彰状や感謝状を手渡した。

 国税の申告と納税および租税教育などに関して、功績顕著な団体または個人、法人を顕彰することにより、広く納税思想の高揚などに資することを目的に、「税を考える週間」(11月11~17日)の行事の一環として税務署と関係民間団体の共催で行われている。

 新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりとなった表彰式では、河野署長が開式のあいさつ。税務行政への理解と尽力に対して感謝を示し「今後も納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現するという使命を果たし、納税者の皆さまからの理解と信頼を得るため、納税環境の整備や適正・公平な税務行政の推進に向けたさまざまな施策に一層取り組んでいく」。

 来年10月に導入されるインボイス制度について「制度の円滑な実施に向けて、引き続き事業者の方々に制度の理解や準備が進むよう、あらゆる機会を捉えて周知・広報に努めたい」と述べた。

 公務で欠席の田岡実千年市長に代わり、稗田明総務部長が「皆さま方の日頃の租税教育の推進による納税意識の高まりは、市の安定した財政確保と市民が夢と希望を持ち、安心して暮らし続けるまちづくりにつながる。今後も納税制度の普及、地域社会の発展のためにご尽力を」とあいさつを代読。

 受賞者を代表して西哉素史さんが「今後も組織の拡大や活発な事業活動の積極的な推進に協力し、正しい申告と期限内納税の励行に努め、他の模範となるようにと努力を重ねていく」と誓いを新たにした。

 続いて「中学生の『税についての作文』」(国税庁、全国納税貯蓄連合会主催、応募編数46万918編)で国税庁長官賞を受賞した森本健星さん(太地中3)と「税に関する高校生の作文」(国税庁主催、応募編数14万8050編)で和歌山県知事賞に選ばれた𠮷良佳子さん(近大新宮高1)が作文を力強く朗読。なお、和歌山県は、「中学生の『税についての作文』」において全生徒に占める応募割合で、22年連続で全国1位を達成している。

(2022年11月19日付紙面より)

式典に出席した皆さん=17日、新宮市井の沢の新宮商工会議所
2022年11月19日
2 避難所運営など挑戦
 全校生徒が防災学習  (緑丘中学校 )

 新宮市立緑丘中学校(宮本雅史校長)は17日、学年ごとで別内容の防災学習を行った。全校生徒228人が学び、有事に備えた。

 生徒自身に防災を学んでもらい、さらに地域の防災リーダーとなってもらうことを目的に実施した。1年生が防災マップ作り、2年生が非常用持ち出し袋の中身、3年生が避難所運営を学んだ。

 3年生92人は、体育館に集合。5人程度の班に分かれ、避難所運営の図上訓練を行った。教室や体育館など、学校の間取りが記された図を使用し、避難者に見立てたカードを振り分けていくもの。配慮が必要な避難者も多く、さらに各室の収容可能人数にも限りがあり、生徒には運営者として適切な配置が求められた。

 前提条件は▽大地震発生▽現在時刻は午後4時から午後11時の間▽雨が強くなってきている▽気温は7度、夜中に0度に▽電気、ガス、水道は使用できない―など。さらに「生徒の個人情報もあるため、職員室は使用しない」「避難生活が続く中で学校再開もあり得るので、できるだけ教室は空けておく」なども加えられた。

 避難者カードは世帯ごとにまとめた状態で裏に番号が記され、裏返した状態で各班に配られていた。教員の番号読み上げで、その世帯が避難してきたものと見なした。人数は世帯ごとに違い、当然1人もおり、旅行中の外国人もいた。▽子どもがパニック状態▽乳児連れ▽酒臭い人がいる▽ぜんそく持ち▽インフルエンザ感染―などの世帯もあった。

 じっくり考える間もなく、カードの避難者は次々と訪れた。加えて▽テレビ▽おむつとミルク▽給水タンク―などの支援物資も届き、その配置も求められた。生徒らは「その世帯はこっちに」「乳児連れは同じ部屋に」などと、急いで相談し、懸命に振り分けを行っていた。

 大堀夢叶(ゆめと)さん(15)は「夜泣きする子がいるなど、配慮が必要な人がいると振り分けが難しかった。実際に(災害が)起こって(避難所運営を)やることになったら戸惑うと思うが、みんなで協力して案を出して頑張りたい」と話した。

(2022年11月19日付紙面より)

避難者の振り分けを話し合う生徒ら=17日、新宮市立緑丘中学校
2022年11月19日
3 子どもたちとプレー楽しむ 市野々小で交流GG大会 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立市野々小学校(中西健校長)と市野々公民館分館(古田桂造分館長)は17日、同校グラウンドで交流グラウンドゴルフ大会を開催した。5、6年生12人と地域住民17人が参加し、楽しい時間を過ごした。

 毎年恒例の大会で、子どもたちと地域住民の仲を深めようと実施。8ホールを2周し、計16ホールでスコアを競った。

 児童は体育などで2回練習をして大会に臨んだが、あと少しでホールポストに入らないボールに「悔しい~!」「あとちょっとなのに」と一喜一憂。一方、毎週練習を重ねている地域住民たちからはホールインワンも飛び出し、児童から「すごい」「僕もホールインワンがいい」と声が上がった。試合後には、それぞれに賞品が手渡された。

 猪飼彩月さん(5年)は「自分のスコアはあんまり良くなかったけれど、楽しかった。地域の皆さんも、6年生も上手だった」と語った。

 閉会式で中西校長が「地域の皆さんが学校に来てくださること。子どもたちにとって、こんなにいい学びはない。今後も楽しい学校生活になるよう、力を貸していただきたい」とあいさつ。

 古田分館長は「地域で会ったらぜひ声をかけてください。来年は市野々光峰会とのGG大会も計画しているので、また楽しみましょう」と呼びかけていた。

(2022年11月19日付紙面より)

児童と地域住民が一緒にプレー=17日、那智勝浦町立市野々小学校
大会に参加した皆さん
2022年11月19日
4 清水建設江東BS初来訪
 総合運動公園でキャンプ  (串本町 )

 社会人ラグビーチーム「清水建設江東ブルーシャークス」(佐藤和美代表理事)が18日、串本町総合運動公園でキャンプを始めた。民間ロケット射場「スペースポート紀伊」建設の縁で実現した初来訪で、期間は20日(日)までの3日間。校区内に同射場がある串本町立田原小学校(山路和彦校長、児童14人)と交流して地域への競技普及を図りつつ、短期集中で向上に打ち込んだ。

 東京都江東区に拠点を置く同チーム。今年から始まったジャパンラグビーリーグワンDivision3で2位となり、Division2のスカイアクティブズ広島との入れ替え戦で2連勝して昇格を果たすなど勢いを見せている。

 今回のキャンプは、2年前に同射場建設がきっかけで同公園の紹介を受けていた佐藤代表理事が、今年の着任を機にキャンプ先として推奨したことで実現。同チームにとっては新型コロナウイルスの情勢もあり3年ぶりの実施だそうで、都合がついた選手とスタッフ82人と基本フルメンバーで参加しているという。

 開始に先だって同町側からの歓迎セレモニーがあり、代表して熱烈なラグビーファンでもある平井治司副町長が初来訪を歓迎。佐藤代表理事、キャプテンの高橋広大選手、バイスキャプテンの松戸治樹選手と臼井礼二朗選手にボトルドウオーター「串本の水」や紀南農業協同組合のブランドミカン「天」の差し入れを託し、同チームはサイン入りジャージを託し代表して佐藤代表理事は「代表理事となっていの一番に串本でキャンプができないかとスタッフに伝え、年度内に合宿を実現できた。こちらで最終調整をして新しいステージでの戦いに臨み、来季はDivision1に上がりファンもついてくるようなチームとなって串本町へも少しでも貢献できるようにと考えている」と謝辞を述べて感謝した。

 選手全員が社員で練習時間が限られる同チーム。セレモニー後はさっそく練習を始め、併せて選手の一部が田原小児童に競技体験の機会を提供する地域貢献にも取り組んだ。

(2022年11月19日付紙面より)

チームを代表して歓迎への感謝と意気込みを示す佐藤和美代表理事=18日、串本町総合運動公園
選手と一緒にラグビーを体験する田原小の児童
2022年11月19日
5 新宮弓友会が優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2022年11月19日
6 東牟婁地方中学校新人大会②
 卓球・バスケットボール  
2022年11月19日
7 団体、個人で全国や近畿へ
 県高校弓道新人大会  (新翔高・新宮高 )
2022年11月19日
8 3年に1度の開花  新宮市でツメレンゲ  
2022年11月19日
9 あでやかな日舞に拍手  「第16回友千恵会」  (新宮市 )
2022年11月19日
10 ガイド参加し危機管理見直す  「神秘ウオーク」のマニュアル作成  (那智勝浦観光機構 )
2022年11月19日
11 3グループ112点を展示  蓬莱体育館で合同写真展  (新宮市 )
2022年11月19日
12 中西五三さんが最優秀賞  新宮愛蘭会の展示会  (新宮市 )
2022年11月19日
13 感染症予防などを考える  串本支部会員が独自研修  (県美容業生活衛生同業組合 )
2022年11月19日
14 啓発物資配って意識喚起図る  女性への暴力なくすため啓発  (串本町 )
2022年11月19日
15 町内6組が競い目津優勝 サンゴ台で3杯ゲートボール大会 (串本町)
2022年11月19日
16 避難所運営に若い力を  防災ワークショップで考える  (紀南高 )
2022年11月19日
17 青森産リンゴ、ニンニク大人気  100回記念「紀の宝みなと市」  (紀宝町 )
2022年11月19日
18 休み時間中に避難訓練  一人一人が考えながら  (鵜殿小 )
2022年11月19日
19 任期の3年間振り返る  来月1日に一斉改選へ  (紀宝町民児協 )
2022年11月19日
20 3年ぶりに歌声響く  小中学生の郡市音楽会  
2022年11月19日
21 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第55回】カルタ作りで食育を!  

 先日、新宮市で講演をさせていただきました。開催に当たりご協力いただきました関係者の皆さま、そしてお越しいただきました皆さまに心より御礼申し上げます。思っていたよりも、たくさんの方にお越しいただき、とてもうれしかったです。久しぶりに新宮駅周辺に行き、同級生や恩師にも再会し、タイムスリップしたような気持ちになりました。地元でこんな機会を頂けてとても幸せでした。

 さて、今回はカルタ作りのお話をしようと思います。未就学児のお子さまをお持ちの方にはとってもお勧めの食育です。食育というよりは、教育かもしれません。私は娘が年中さんくらいの頃に、カルタ作りをやりました。作り方はとてもシンプルです。「あ」から「ん」まで読み札を一緒に考えます。この時に、季節の花や野菜を入れるようにしました。例えば「つくしは春にニョキッとはえる」とか「なつにはビワを食べましょう」とか、簡単なものです。そして、絵札に絵を描かせます。どんなに下手でも大丈夫。色も一緒に塗りました。

 1日に2~3枚くらいずつ作っていったので、50枚作るのにはとても時間がかかったのですが、これがとても良かったのです! カルタを作って良かったことを三つご紹介します。

 まず一つ目は、平仮名を覚えること。自分で作ったカルタは何度も何度も遊ぶので、読み札もすらすら読めるようになり、平仮名を完全に覚えてくれました。お勉強感覚ではなく覚えてくれたのはとても良かったと思いました。

 「あ」から「ん」まで五十音あるのもとてもいいと思います。これは手作りじゃなくてもそうかもしれませんが、市販のカルタとは遊ぶ頻度が全然違うので、繰り返し何度も遊ぶことで、読み手もやりたいという思いが芽生え、一生懸命読んだ結果だと思います。

 二つ目は、何度も繰り返し遊ぶことで、季節の野菜や花、果物をたくさん覚えること。意図的にそういう読み札を入れたというのもありますが、これはとても効果的でした。食卓に出した時も、「これは秋の野菜だね~」などと話して、カルタに入れた野菜や果物はよく食べるようになりました。カルタ作りをするなら、ぜひ取り入れてほしいと思います。

 三つ目は、とてもいい思い出になるということ。作ってすぐは何度も遊ぶのですが、しばらくすると飽きてしまいます。でも、大切に取っておくと、子どもが大きくなった今も、とてもいい思い出の品になっています。絵のタッチや、本人が考えた読み札は、今見るとかわいくて思わず笑ってしまいます。私は当時思い付きで始めたので、薄っぺらいコピー用紙みたいなもので作ってしまいましたが、無地のカルタもネットで簡単に手に入るので、これから作る皆さんはぜひ厚紙などしっかりしたもので作ってみてください。何度も遊ぶので、すぐに破れたりボロボロになってしまうのです。

 小さなお子さんがいるご家庭にはお勧めです! お正月に向けてぜひ挑戦してみてください!

(2022年11月19日付紙面より)

2022年11月13日
22 透視図で天守よみがえる
 栢木隆さん、鳥瞰図など作画  (新宮市 )

 愛知県尾張旭市在住の栢木(かやき)隆さんがこのほど、浅野時代の新宮城の鳥瞰(ちょうかん)図や、水野時代の天守透視図などを制作した。栢木さんは2019年に水野時代の鳥瞰図なども制作。異なる時代の鳥瞰図が完成したことで、各時代の城や城下町の様子をよりイメージしやすくなり、また江戸城や和歌山城を参考にした天守透視図は、当時の優美な姿を現在に伝える貴重な資料の一つとなりそうだ。

 栢木さんは、日本古城友の会会員。近世城郭の鳥瞰図を多く手がけ、高い評価を受けている。同会の機関紙「城と陣屋」シリーズ「新 紀伊新宮城」(1999年発行)では、著者として名を連ねている。

 なお、栢木さんの「新宮城出丸推定復元図」は、江戸時代後期の「新宮城下絵図」、「日本林政史」(32年農林省発行)とともに、元新宮城復元対策委員の倉本隆之さんが、新宮城の模型を制作した際の参考資料にもなっている。

 「紀州熊野新宮浅野右近大夫忠吉居城古図」(広島県三原市立図書館蔵)などを参考にした浅野時代の鳥瞰図には「松ノ丸(三ノ丸)」がなく、また、水野時代には見ることのできない、斜面を移動する敵の動きを阻止する役割を持つ「登り塀(石垣)」が描かれている。

 豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、朝鮮半島の倭城(わじょう)の防備を固めるために採られた手法である「登り塀」は彦根城や洲本城、米子城などに残されており、中国・朝鮮半島・日本の築城交流史がうかがえる貴重な遺構として研究が進められている。

 天守透視図は、幕府の江戸城富士見櫓(やぐら)を模倣したと推測し制作。栢木さんは「江戸城をまねできたのは、水野氏が徳川の外戚であることなどから優遇された可能性がある。これに近いものがあったのでは」と話す。透視図には現在、市有形民俗文化財に指定されている「城内太鼓」(現在は市立神倉小学校で保管)も描かれている。

 鳥瞰図、透視図の原画は現在、元新宮城復元対策委員で和歌山城郭調査研究委員の小渕伸二さんの下で保管されており、小渕さんは「水野と浅野の時代の違いが一目で分かる資料で違いに驚かされた。水野家は浅野時代を土台に、より強固な守りの城造りをしていることが分かる」。

 城の復元に関しては、いまだ設計図や写真は見つかっていないとしながらも「(天守透視図は)どのような城があったのか想像できるいい資料。あの有名な松本城(長野県)より大きく、江戸城と同じ城が新宮にあった。幕府として、陪臣となった水野家に対して悪いことをしたと思ったのか、江戸城と同じ城を造ってもおとがめなしだった。水野家と徳川家の関係性も見える、貴重で面白い資料」と話している。

(2022年11月13日付紙面より)

江戸城富士見櫓などを参考とした新宮城天守透視図
栢木隆さんが浅野時代の新宮城の鳥瞰図を制作(上)。下は水野の時代のもの
2022年11月13日
23 那智の滝源流域を保全
 基金活用、所有者と協定  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は10日、同町役場で、那智の滝の源流域に約217㌶の山林を所有する、大阪市の松本林業株式会社(松本𠮷正代表取締役社長)と、保全に関する協定書を交わした。同社は今後20年にわたり、同町の基金を活用して、保全活動を行うことになる。

 那智の滝の源流域は約500㌶あり、4者が所有、その1者が松本林業となる。活用するのは、2001年に設置された「那智の滝源流水資源保全事業基金」。協定は、源流域の森林保全を通じて水源養成機能の改善、および保水力向上を目的としている。

 同町は、大学教授などの有識者で組織する「那智の滝保全委員会」に、適切な保全方法の調査研究を諮問し、答申を得ている。この答申に従い、作業を進めることになる。具体的には、森林土壌の流失防止や、倒木および流木などの除去、雑木の植樹などの作業を行う。雑木は那智原始林でも見られる在来種などとする。

 堀順一郎町長と松本社長が協定書に署名、押印した。松本社長は「那智の滝を守っていくことは、代々次世代に引き継ぐべき特別な事で、協定の締結は光栄で身の引き締まる思い。町の発展のために微力ながら尽くす所存」と語った。堀町長は「那智の滝は熊野信仰の象徴であり、町の顔、保全して守っていきたい。理想の山につなげる第一歩。良い山にしていきたい」と述べた。

(2022年11月13日付紙面より)

協定書を持つ松本𠮷正代表取締役社長(左)と堀順一郎町長=10日、那智勝浦町役場
2022年11月13日
24 黄色く色づいた果実を収穫
 特産のマイヤーレモン  (紀宝町 )

 紀宝町井田の園地で町特産「マイヤーレモン」の収穫が最盛期を迎えている。農事組合法人紀宝マイヤーレモン生産組合(杉浦利也代表理事)では、6軒の生産者が計5㌶で栽培。来月下旬までに60㌧ほどの収穫を見込んでいるという。

 マイヤーレモンはオレンジとレモンとの自然交雑で誕生したといわれる品種。実はやや丸みがあり、果皮が緑色になる10月ごろから収穫を開始し、今の時期は黄色く色づいている。熟するとオレンジ色になる。

 果汁はビタミンC、果皮にはポリフェノールが含まれるといわれ、爽やかな酸味と風味のある万能なヘルシーフードだ。

 同町では年々、生産者が増え、大量注文があった際、組合員が協力して対応している。果汁にした加工品の受注が多く、今シーズンは県内外に約12㌧を出荷する予定。果実の粉末商品化にも取り組んでいる。

 組合員の男性は「今年は雨が多くてみずみずしい果実に仕上がり、豊作となった。マイヤーレモンは皮が薄く果汁が多いので、加工品に向いている。生でもおいしいので、多くの皆さんに食べてもらいたい」と話していた。

(2022年11月13日付紙面より)

園地でマイヤーレモンの収穫が最盛期=11日、紀宝町井田
2022年11月13日
25 地震が起きたら垂直避難
 那智中学校で津波避難訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長)で10日、南海トラフ巨大地震を想定した津波避難訓練があった。全校生徒142人が校舎屋上まで避難し、改めて日常生活での備えについて考える機会とした。

 町の津波ハザードマップによれば、南海トラフ巨大地震が起こった場合、同校には浸水深2~5㍍の津波が押し寄せる可能性があり、校舎はレベル2の緊急避難先に指定されている。今回は保護者参加の訓練を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、生徒のみで実施した。

 地震を知らせる校内放送が鳴ると、生徒たちは一斉に机の下に潜り込む「シェイクアウト訓練」に入り、地震がやむと2カ所の階段で屋上まで逃げた。

 岡校長は「避難完了まで2分、安否確認終了まで2分30秒と素晴らしい結果。地震が起きたら垂直避難という原則が身に付いている」と講評し、教職員が持ち出した防災バッグの中身や学校の備蓄品について解説した。

 ビデオ視聴では、東日本大震災(2011年)発生時に岩手県の釜石東中学校の生徒たちが率先して地域住民に避難を呼びかけた「釜石の奇跡」を題材に学習していた。

(2022年11月13日付紙面より)

頭部を保護して屋上へ避難=10日、那智勝浦町立那智中学校
2022年11月13日
26 楽しく音楽であそぼう!  子育て支援センターが育児講座  (新宮市 )
2022年11月13日
27 議員定数削減案など審議  総務建設委で議論進める  (新宮市議会 )
2022年11月13日
28 文化の秋に合唱や演劇 各地の中学校で文化祭 (那智勝浦町、太地町)
2022年11月13日
29 見上げる高さ 皇帝ヒマワリ  新宮市のタウンガーデン  
2022年11月13日
30 交通事故を疑似体験  スタントマンが再現  (新翔高校 )
2022年11月13日
31 中学生の目線で当局質す  恒例の模擬議会開会  (太地町 )
2022年11月13日
32 車いすの困難を知る  児童が体験教室を受講  (神倉小学校 )
2022年11月13日
33 3年ぶりに現地開催  まぐろ祭り、来年1月  (那智勝浦町 )
2022年11月13日
34 職員や一般の利用も  「もぐもぐ託児所」本格始動  (太地町地域福祉センター梛 )
2022年11月13日
35 珍魚釣りで串本の海実感  グローカルの2年生14人  (串本古座高校 )
2022年11月13日
36 町内小学生の作品を展示  税に関する習字と絵はがき  (まなびの郷 )
2022年11月13日
37 夜の海面彩る大輪の花  18日は彩色千輪、地爆花火も  (熊野市 )
2022年11月11日
38 連携強化し水際で防げ
 新宮港で10機関がテロ対策訓練  (港湾保安委員会 )

 新宮港港湾保安委員会(委員長=久保浩也・東牟婁振興局新宮建設部長)は9日、同港三輪崎第4号岸壁で令和4年度新宮港テロ対策訓練を実施した。田辺海上保安部、新宮警察署、那智勝浦町、新宮市・那智勝浦町の両消防本部、大阪税関和歌山税関支署新宮出張所など10機関から約70人が参加。テロの水際対策における連携体制を強化した。

 訓練は、テロ事案に対する関係機関の対応を相互確認するとともに、各機関の連携をより一層強化し、テロ関係事案に的確に対応することが目的。国際船舶・港湾保安法の施行(2004年)を受け、06年から毎年実施されている。

 ▽巡視艇による不審小型ボートの発見と追跡、逮捕▽入国審査における不審旅客の発見と逮捕▽手荷物検査における旅客の所持品内から拳銃発見と逮捕▽船内不審旅客の捜索と逮捕▽時限発火装置による火災発生、負傷者の救助と消火―の5項目を想定した。

 海上での訓練では、海保のボートが追跡し、追い詰められた不審小型ボートから発砲があり、海保巡視船が威嚇射撃して不審者を逮捕。入国審査や手荷物検査では、追い詰められた不審旅客がナイフを振り回す場面があるなど、実践さながらを想定し行われた。

 久保委員長は「新宮港は国際港湾施設として地域の産業・経済活動を支える重要な港。コロナ感染拡大の影響で国際のクルーズ船入港の実績はないが、入国制限の緩和などで訪日観光客が増加することが考えられる。訓練を通して、テロ対策の重要性・必要性を再確認するとともに、それぞれの組織のつながりの強化を」とあいさつ。

 新宮港公安危機管理担当官の真部克彦・田辺海上保安部長は、関係各位の日頃の取り組みに感謝を伝え「ロシアのウクライナ侵攻など世界が混沌(こんとん)としているが、以前と変わらずテロは発生している。関係機関が一丸となって連携を強めお互いに高め合うことが必要」と訓練の重要性を訴えた。

 訓練後には、副担当官の田原正士・新宮警察署長が「実践さながらの訓練で、各機関の連携が確認できる内容。非常に心強く感じた」と講評。

 来年5月に広島で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)や、大阪府で行われる関係閣僚会合、また25年に開催される大阪万博などに言及し「国際的に注目を集める行事は、テロの格好の攻撃対象となる可能性が考えられる」。

 「絶対に新宮港からテロを敢行しようと画策する者やテロに利用される物を入れさせないという強い姿勢で国際テロ対策に臨む必要がある」と述べ、引き続いての各関係機関のより一層の連携強化とテロへの対処能力の向上を呼びかけた。

(2022年11月11日付紙面より)

本番さながらの訓練が行われた=9日、新宮港
巡視艇むろづきによる消火訓練
2022年11月11日
39 氷の彫刻に拍手喝采
 宇久井小でアイスカービング  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長、児童178人)で2日、氷彫刻家の小阪芳史さんによるアイスカービングがあった。チェーンソーやドリルで大きな氷から立体が作り出されていく迫力のショーに、子どもたちから拍手喝采が沸き起こった。

 アイスカービングとは、氷から動物や花などの彫刻を削り出すアートで、制作・展示時間が短いはかなさも魅力の一つ。小阪さんはこれまでにも佐野柱松などで毎年パフォーマンスを披露してきた。

 小阪さんは、四角い氷と色水を使って繊細な花を作って見せたり、ドライアイスの煙を吹きかけたりするパフォーマンスで子どもたちを楽しませた。重さ70㌔の氷を使った彫刻では、児童は「何ができるのか」とワクワクしながら完成を待ち、2匹のウミガメが現れると「すごい」「ファンタスティック!」と声が上がった。

 「最初は真っ白で何を作っているのか分からなかったけれど、氷を切った瞬間にウミガメが現れてびっくりした」「甲羅の模様が繊細ですごいなと思いました」「解けてしまうなんてもったいない」との感想が聞かれた。彫刻は児童玄関に飾られ、下校時に触って楽しんでいた。

(2022年11月11日付紙面より)

学年ごとに記念撮影=2日、那智勝浦町立宇久井小学校
ウミガメを削り出す小阪芳史さん
2022年11月11日
40 ホバークラフトの仕組み学ぶ
 少年少女発明クラブ11月講座  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は6日、市福祉センターで11月講座「ホバークラフトに挑戦しよう」を開いた。市内の小学生の会員18人が参加。奥山均さんが講師を務め、子どもらはホバークラフト(水陸両用車)の仕組みについて学びを深めた。

 発明クラブは全国各地で活動をしており、活動は県内でも10市町で行われている。市では、市内小学校4~6年生の児童を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 ホバークラフトとは、船体上部から吸い込んだ空気を下部に吹き込み続けることで浮上する乗り物。スカートと呼ばれる側壁の下部と水面または地面の隙間から常に空気が漏れ出ることで船体が空中に浮かび、平坦な面であれば地上・水上・雪上区別なく進むことができる。

 飛行機やヘリコプターと同じ航空機に分類されるが、日本の法律では水上走行を主とすることから船舶に分類されている。

 奥山さんが仕組みについて説明した後、子どもらは制作を開始。悪戦苦闘しながらも船体を作り、モーターとプロペラを搭載して仕上げた。完成後は試走させ、電池パックの位置を変えるなどバランスを整え、各自改良を加えていった。

 市立神倉小学校4年の尾鼻凜さんは「楽しかった。難しくなかったけど走らせた時にぶつかって、それを直すのが大変でした」と話していた。

 次回の講座は12月17日(土)、市役所別館での開催を予定している。

(2022年11月11日付紙面より)

完成した船体を走らせた=6日、新宮市福祉センター
2022年11月11日
41 中学生、保護者の「思い」を共有
 紀南地域高等学校活性化推進協  

 県立木本、紀南両高校の在り方を検討する本年度4回目の「紀南地域高等学校活性化推進協議会」が8日、県熊野庁舎であった。委員を務める両校や地域の関係者が、アンケート結果を基に中学生、保護者が高校に何を求めているかを分析し、情報共有した。

 2025年度に5学級規模の学びをスタートさせる必要があるため▽2校が統合して一つの校地で学ぶ(1校5学級規模)▽2校が連携して二つの校地で学ぶ(4学級+1学級)▽2校が独立して学ぶ(1校3学級+1校2学級)―を想定して協議してきた。本年度中に方向性を決める方針だという。

 アンケートは熊野市、御浜町、紀宝町の中学2年生262人と中学1、2年生の保護者486人を対象に実施。

 中学生は240人が回答(回収率91・6%)。「高校選択で重視することは」との問いに「通学しやすい」が31・3%だった。1学年当たりの学級数は、1学級(40人)、2学級(80人)、3学級(120人)がほぼ同数となった。学級数を選んだ理由として「多くの出会いに期待する」が半数を超えた。

 保護者は415人が回答(回収率85・4%)。5学級規模での学校の在り方は「2校統合(1校5学級)」が44・6%、「統合せずそれぞれの学校で学ぶ(1校3学級+1校2学級)」が35・9%だった。

 「2校統合」は▽生徒が少なくなっているので二つの校舎に分ける必要はない。部活動なども強くなる▽今のうちに統合したほうがよい―など、「統合せず」を選んだ理由には▽学力や進路希望に合わせた学習環境を整えてほしい▽2校とも特色があるのでそのままがいい―などの記述があった。

 アンケート結果を基に、委員からは「少人数できめ細かに教育してほしいとの思いが表れている」「学級数は出会いへの期待、人数が増えることへの不安が反映されているのでは」「両校存続を望んでいる声が多くあると感じた」「選択肢が少なくなることは求めていないのでは」などの意見があった。

(2022年11月11日付紙面より)

アンケート結果を基に協議する=8日、熊野市の県熊野庁舎
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