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2020年08月21日
1 より迅速な救助を目指す
 エレベーター事故対応講習会  (那智勝浦町消防本部 )

 那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は19日、同町天満の町福祉健康センターでエレベーター事故への対応に係る講習会を開いた。消防職員21人が参加し、三菱電機ビルテクノサービス株式会社関西支社和歌山支店勝浦営業所の山下弘之所長と同支店の野口陽平さんの指導の下、エレベーターの仕組みや錠外しの方法などを確認した。

 これまで同署管内でのエレベーター事故の発生はないものの、緊急事態時により迅速な救助を目指すため2006(平成18)年以来の実施となった。講習会は2グループに分かれて行われ、▽エレベーター内の非常灯の状態▽急停止の衝撃と閉じ込められたときの心理状態を体感する▽停電時の動作▽情報センターとのやり取り―に取り組んだ。

 山下所長は機械室で職員にエレベーターの構造について解説。停止時は正常な状態ではないとし「突然作動し巻き込みや挟まれるなどの事故を起こしてしまう可能性があるため、救出する際には必ず電源を落としてから作業してください」と述べた。錠外しでは、野口さんが手順やエレベーターの位置確認、注意点などを説明した後、職員は専用の鍵を使い一人ずつ順番に実践していった。

 山下所長は「職員や救出される人たちの二次災害を防ぐことが最も重要。南海トラフ地震などがいつ発生するか分からないため、講習会での知識や経験を生かしていただければ」。

 嶋田和央・消防指令は「資料的なものでは学んでいるのですが、実践を交えて行う機会が少ないので貴重な時間となりました。救助の際には閉じ込められた人たちに呼び掛けをし、安心感を与えることが大切。改めて速やかで確実な任務に努めていきます」と話していた。

(2020年8月21日付紙面より)

錠外しに取り組む職員たち=19日、那智勝浦町天満の町福祉健康センター
山下弘之所長の説明に耳を傾けた
2020年08月21日
2 各部署がコロナ対策など報告
 新宮市議会総務建設委員会  

 新宮市議会の総務建設委員会(福田讓委員長、7人)が19日、市役所であった。熊野川行政局、消防本部、水道事業所など関係各部署が実施中の事業や入札結果、取り組みなどを報告し、委員たちが質問や意見を述べた。

 消防本部からは報告に先立ち、先日県内他市町の消防署員から新型コロナウイルス感染者が出たことを受け、越水薫消防長が「市民の方々には大変心配をかけており、本部にも多くの問い合わせをいただいている。今回は他市町だが重く受け止めている」と述べ、職員に対し改めて通知や訓示を通して気の引き締めを徹底。引き続き万全を期したいとした。また、職員の感染予防対策として、家族以外との会食や不要不急の管外への外出の自粛などを呼び掛けているなどと報告した。

 委員からは「公務員などは優先的に検査を受けられるような手立てが必要では」「コロナを持ち込ませないための取り組みがなされていない。まん延させないための方策が検査」などの声が上がった。他の委員からは「検査の目的は早期発見。感染防止につながるものではない。国の専門家に従うほかないのでは」と意見。当局は「元を抑えるのは必要だが市独自で体制を組むのは難しい」と理解を求めた。

 委員から「市で陽性患者が出た場合、公式発表の前にしっかりした情報を教えてもらうことはできないのか」との質問があり、田岡実千年市長は「職員が罹患(りかん)した場合には正確な情報を速やかに公式に発表したい」と述べた。

 水道事業所からは「暑さが続き雨も少ないが、熊野川の水量に関しては安定的に供給できる水位をキープしている」などと報告があった。

 企画政策部や総務、選挙管理委員会からの報告もあり、委員からは住友化学が今秋に発売を予定している抗ウイルス物質の散布装置についての研究を求める声や、県外からの作業員を抱える工事現場におけるコロナ対策、プレミアム付商品券の販売時期などを問う声があった。

 都市建設課、農林水産課からは7月の梅雨前線豪雨に伴う市道東敷屋線、市道小井谷線、林道谷口皆瀬川線における被災状況について説明があった。

(2020年8月21日付紙面より)

新宮市議会総務建設委員会=19日、新宮市役所
2020年08月21日
3 「飛雪米」の稲刈り始まる
 飛雪の滝百姓塾が収穫  (紀宝町 )

 「にほんの里100選」に数えられる紀宝町浅里で20日、町のブランド米「飛雪米」の稲刈りが始まり、農事組合法人飛雪の滝百姓塾(木下起査央・代表理事)の会員が飛雪米の「結びの神」を収穫した。

 百姓塾は2005(平成17)年に任意団体として設立。11(平成23)年9月の紀伊半島大水害で甚大な被害を受けたが、翌年には農地の復旧に努め、15(平成27)年に法人化した。

 設立当初は耕作面積37㌃だったが、年々、耕作放棄地を耕し、今では120㌃の水田を管理。昨年は約3・3㌧を収穫した。また、国や県の補助金を活用して環境美化や獣害対策にも取り組んでいる。

 結びの神は県農業研究所が12年かけて開発した品種。同地区では結びの神とコシヒカリを栽培し、「飛雪米」としてブランド化した。熊野川と山々に囲まれ、豊かな水と土地で育った飛雪米は、ふっくらした食感が特徴だという。

 この日は結びの神2・4㌧を収穫し、来週にコシヒカリの稲刈りを行う予定。今年は昨年を上回る約3・4㌧の収穫を見込んでいる。

 木下代表理事は「新米は9月から道の駅『紀宝町ウミガメ公園』で販売する予定です。ぜひ、食べてください」と話していた。

(2020年8月21日付紙面より)

ブランド米「飛雪米」の稲刈り作業=20日、紀宝町浅里
2020年08月21日
4 こんな時こそ当たり前に
 町立小中2学期始まる  (串本町・古座川町 )

 串本町、古座川町の町立小中学校が20日、一斉に2学期の始業を迎えた。新型コロナウイルスの影響で例年より11日ほど早い再スタート。両町とも24日(月)から学校給食を再開し、時間割に沿った授業を進める。

 同ウイルス感染拡大に伴う臨時休校で失われた授業時数を取り戻すため、両町とも夏季休業(夏休み)期間は8月6日から19日までの14日間(例年の約3分の1)に短縮。幸いにして両町とも昨今進められてきた普通教室の空調整備事業が時期近しくして間に合い、児童生徒は真夏の暑さを緩めた環境下で授業に励めるようになっている。

 串本町立西向小学校(山本隆介校長、児童46人)は真夏の日差しを避けるため、窓などを開放した体育館内で始業式を営んだ。山本校長は大きな事故なくそろって2学期を迎えられたことを喜び、引き続き新型コロナウイルスや熱中症の予防を心掛けることを呼び掛け。早寝早起き朝ご飯やあいさつ、勉強や友達に優しくすることなどこんな時こそ当たり前のことを当たり前にして、みんなで支え合うことを願いながら今日から頑張ることを呼び掛けた。

 串本町教育委員会によると町立小中学校は21日(金)も午前中までとし、24日から授業を本再開となる。古座川町教育委員会によると始業式以降の動きは町立小中学校個々で判断をしているが、学校給食は串本町学校給食センターから配食を受ける古座中と足並みをそろえて24日から再開するという。県立串本古座高校は一足早く17日に2学期の始業を迎えている。

(2020年8月21日付紙面より)

2学期の始業に当たり児童の気持ちを引き締める山本隆介校長=20日、串本町立西向小学校
2020年08月21日
5 実行委員会を設立  紀の国わかやま文化祭2021  (那智勝浦町 )
2020年08月21日
6 観光客に太田の新米を  恒例の採れたて新米キャンペーン  (那智勝浦町 )
2020年08月21日
7 いよいよ2学期スタート  公立小中学校で始業式  (那智勝浦町・太地町 )
2020年08月21日
8 コロナ防止で初盆行事縮小  海翁禅寺で灯籠焼き  (那智勝浦町 )
2020年08月21日
9 華やかな和装髪飾り  寺子屋分校「楽しい手芸教室」  (紀宝町 )
2020年08月21日
10 夜間に独特の花咲かせる  峯地内でカラスウリ開花  (古座川町 )
2020年08月21日
11 赤い池の正体はミドリムシ?  新宮市の浮島の森  
2020年08月19日
12 対策講じ夏の例祭
 奉仕業者に感謝状も  (新宮市の王子神社 )

 新宮市の王子神社(西俊行宮司)で17日、夏の例祭が営まれた。村上圭総代会代表をはじめ関係者約20人が参列。秋を前に五穀豊穣(ほうじょう)や収穫の無事などを祈願した。式典前には奉告祭も執り行われ、同社社務所や境内周辺の石垣などを奉仕修復した3業者に感謝状が贈られた。

 同社は、神武天皇の2人の兄である稲飯命(いないいのみこと)、三毛入野命(みけいりのみこと)を祭神とする。

 神社のある下熊野地地区は、かつて農業が盛んな地域で当時から村の神社と親しまれ、毎年1月1日に元旦祭、2月17日に例大祭、そして8月17日に夏の例祭が営まれている。

 西宮司の祝詞奏上の後、村上代表を先頭に参列者が玉串をささげて、五穀豊穣、豊年満作などを祈願。引き続き、隣接する正一位玉廣稲荷大明神、二葉稲荷大明神の社でも同様の神事が営まれた。

 村上代表は、今年の夏の例祭は新型コロナウイルス感染防止のためマスク着用のうえ、できるだけ間隔を空けて椅子を並べて斎行するに至ったと経緯を話し「秋の穫り入れを前にして五穀豊穣、豊年満作、地域の皆さまの安全・安泰、そしてコロナ禍が一日でも早く終息するようしっかりと祈念いたしました」と話していた。

 感謝状を受けたのは、ご神木根元のコンクリートや境内周囲の石垣の修復工事を奉仕した尾畑建設㈱(山下克代表取締役)、大正12年建立の石造り鳥居の傾斜や基礎の修復工事を行った㈲シンユー(太田芳信代表取締役)、おととしの台風で破損した社務所の屋根瓦の葺き替えや内壁・外壁の修理、入り口の木製柱などを修復した㈲汐﨑瓦製造所(汐﨑博昭代表取締役)の3業者。西宮司が感謝状と記念品を贈呈した。

(2020年8月19日付紙面より)

奉仕業者に感謝状が贈られた=17日、新宮市の王子神社
玉串をささげ五穀豊穣などを祈願した
修復された石垣や社務所
2020年08月19日
13 外観を見て取れる段階に
 串本町役場新庁舎の建設  

 来年3月末に建物部分を仕上げる方向で建設が進んでいる串本町役場新庁舎―。着工から10カ月余りが過ぎ、いよいよ外観が見て取れる段階に達している。

 新庁舎は同町サンゴ台にあるくしもと町立病院奥の造成地内に用地(約1万3339平方㍍)を得て建設中。耐震性を確保するため岩盤に達するまで杭を打ち込み、その上に鉄筋コンクリート造の地下部を載せさらにプレキャストプレストレストコンクリート造の地上部(2階建て、延べ床面積5442平方㍍)を載せる構造(種別はPCaPC造一部RC造)で完成を目指している。

 駐車場など付帯する外構整備も含めた総事業費は約33億円。うち9割を緊急防災・減災事業債と合併特例事業債(30年償還、交付税措置により同町の実質負担額は約10億円となる見込み)、残りを国庫補助金や庁舎建設準備基金、ふるさと応援寄付金や一般財源で充当する。

 プレキャストは工場製造という意味で、プレストレストコンクリートは加重耐性を高めたコンクリートの一種。鉄骨風の構造体にプレキャストプレストレストコンクリートの構造材を組み合わせる工法となるため現在、骨組みのような外観をのぞかせている。

 役場総務課によると、新型コロナウイルスの影響を若干感じるものの現状で来年3月末の建物完成という方向性に変わりはないという。完成以降は庁内のネットワーク環境や段階的な備品移動が必要で、その段取りは現在検討中。町民の日常的な利用に極力負担をかけないよう円滑に移転を進めたいとしている。

(2020年8月19日付紙面より)

外観が見て取れる段階に達している役場新庁舎の地上部分=14日、串本町サンゴ台
2020年08月19日
14 那智勝浦町が組合加入か
 受け入れは最短で令和5年秋予定  (紀南環境衛生施設事務組合定例会議 )

 紀南環境衛生施設事務組合(管理者・田岡実千年新宮市長)は17日、新宮市福祉センターで定例会議(議長・松本光生新宮市議会議員)を開催した。事務局から出納検査の結果などについて報告があったほか、歳入歳出決算の認定について審議、承認した。

 同組合は和歌山県新宮市、田辺市、太地町、北山村、三重県紀宝町、御浜町の2市3町1村で構成し、南清園と火葬場(清浄苑)を運営する。組合議員は各市町村議会議員から選出の15人(新宮5、その他各2)で組織している。

 今年3月に那智勝浦町からの組合加入の申し出があったことを受け、4月30日に開かれた同組合議会全員協議会において協議がなされた。

 同町の火葬場は1983(昭和58)年に竣工(しゅんこう)。36年を経過したことを受け令和元年度に15年延命する工事(工事費約4000万円、令和4年度まで)を計画したが、延命化後の新築建設費が約5億円かかる見込みだった。

 そういった状況を鑑み、同町は住民サービスの向上や負担軽減を図ることを目的に、効率的かつ効果的な運用を行っている組合に加入の申し出をすることを決定した。

 同町加入により、稼働率が36%(平成30年度実績)から48%となることなどから、清浄苑では火葬炉を1炉増設し、動物炉1炉も改築が必要となる。同町の火葬を受け入れる(管内扱いとする)のは増改築終了後で、最短で令和5年秋頃になる予定。火葬炉建築事業費はコンサル委託業務一式、火葬炉工事費、施設整備費など合わせて2億7600万円を見込んでいる。

 現在は和歌山、三重の両県、総務大臣と規約変更の事前協議を済ませており、同町および各市町村議会で規約変更の議決がされた後、議決を受け各市町村長連名で総務大臣などに規約変更許可申請を提出する予定。

 全員協議会において管理者の田岡市長は「さまざまな事務の広域化や連携を深める上で今般、那智勝浦町の加入は組合構成市町村にとっては大きなプラスとなり歓迎すべきこと」を理解を求めていた。

(2020年8月19日付紙面より)

紀南環境衛生施設事務組合定例会議の様子=17日、新宮市福祉センター
2020年08月19日
15 楽しみながら熱中症対策
 神倉小にミストシャワー  (新宮市 )

 新宮市内の公立小中学校と県立高校で17日、夏休みが明け、授業が再開された。新型コロナウイルス感染拡大による夏季休業短縮の影響もあり、酷暑の中で教育活動を行わなければならない今夏、各校には感染症対策と熱中症対策の両立が求められている。

 そんな中、神倉小学校(藪中秀樹校長、児童436人)では夏休み中に設置したミストシャワーのお披露目があった。子どもたちに楽しみながら熱中症対策をしてもらうことが目的だ。

 設置したのは校舎1階の職員室横のウッドデッキで、午前中は日陰となるため、体育の授業中の休憩などに使用する予定。

 休み時間中にウッドデッキに遊びに来た児童たちは、「涼しい」「シャワーだ」と大喜び。ミストに手を伸ばし、髪や手をぬらして涼んでいた。

 同校によれば、8月中はグラウンドや体育館での体育を控えるよう検討している。その他、授業中に水分補給の時間を設け、暑い日には休み時間中に外遊びをしないよう呼び掛けるなどの工夫をしているという。

(2020年8月19日付紙面より)

ミストシャワーに喜ぶ児童=17日、新宮市立神倉小学校
2020年08月19日
16 熱中症の疑いで13人搬送  8月中に熊野市消防本部管内で  
2020年08月19日
17 夏休みの思い出に  親水公園自然プールにぎわう  (紀宝町 )
2020年08月19日
18 救急医療情報キットを配布  町民65歳以上など対象に  (紀宝町 )
2020年08月19日
19 追善花火が夜空を染める  熊野市で合同初精霊供養  
2020年08月19日
20 昨年の半分ほどで推移  8月連休~盆の入館者数  (南紀熊野ジオパークセンター )
2020年08月19日
21 市民の3R活動を支援  ごみ収集・分別アプリを導入  (新宮市 )
2020年08月19日
22 橋本郵便局の耐震工事終了  9月1日から営業を再開  (新宮市 )
2020年08月19日
23 「戦争は絶対にいけない」  当時の新聞報道で回顧  (戦後75年 )
2020年08月19日
24 新たな気持ちで楽しく  はまゆう保が新園舎で保育業務開始  (新宮市 )
2020年08月19日
25 お悔やみ情報
  
2020年08月13日
26 「高齢になっても安心」
 全町民に現金1万円給付  (太地町 )

 太地町は新型コロナウイルス感染症対策の一環として9日、全町民に対して現金1万円の給付を行った。町や町社会福祉協議会の管理職、総務課の職員らが協力し、町民宅を訪問し届けた。

 同町では今年4月にコロナ対策本部を設置。これまでに全町民に対してマスク110枚や米5㌔の支給、現金5000円の給付を行っている。

 三軒一高町長は以前から「町民の皆さまが安心して生活できるように、スピードや緊張感を持って対策を進めていきたい」と話しており、施策への理解を示す町議会や、配布に汗を流す町や社協の職員に感謝を述べている。

 この日は32人が参加し、役場庁舎内で作業の流れや不在の際の対応などの説明を聞いた。

 森尾伸総務課長は「現金の給付はあくまで目的の一つ。町民の皆さまの生活環境や健康状態などの確認が最重要。熱中症の予防も呼び掛けてください」とあいさつした。

 参加者らは連携し、本部含む10班体制で作業に取り組み、9地区の1582世帯3020人に現金を届けた。

 岡本研会長らの班から現金を受け取った同町太地の森勝真さん(44)は「各家庭に行き届くきめの細かい対策に感謝しています。こちらの町でなら高齢になっても安心です」と語った。

(2020年8月13日付紙面より)

現金1万円の給付を受け取る町民=9日、太地町内
諸注意や報告が行われた
2020年08月13日
27 力作が来年のカレンダーに
 フォトコンテスト審査  (那智勝浦町 )

 那智勝浦観光機構(NACKT)は11日、那智勝浦町役場会議室で来年のカレンダー用に募集していたフォトコンテスト作品の審査会を実施した。70人の98点にも及ぶ力作の中から2カ月に1枚ずつ、年間6枚と表紙用1枚の計7枚を選んだ。

 フォトコンテストは先日解散した町観光協会が2016年に開始した、一般公募の写真でカレンダーを作成する事業。今回から同機構が引き継いだ。今年は兵庫県や大阪府、三重県など県内外の30代から80代までの男女による作品が集まった。

 テーマは▽自由▽那智山の桜、春らしい名所の風景▽大門坂、熊野古道▽扇祭り▽あげいん熊野詣―などで、町の魅力が伝わる作品を募集した。

 同機構理事長の堀順一郎町長、副理事長の矢熊義人副町長、理事代理の堀田伸子南紀勝浦温泉旅館組合事務長、向井正樹南紀くろしお商工会事務局長らが出席し、一点一点を丁寧に審査した。

 元町観光協会長で今回2度目の審査を行う矢熊副町長は「昨年と違った雰囲気の力作がそろった。私自身は冬の作品の那智の滝のライトアップが印象深い」と話した。

 カレンダーは今年11月末に完成予定。同町観光案内所で販売されるという。

  □     □

 採用作品は次の通り。敬称略。

▽表紙

「伝統を引き継いで勇壮に」濵口恵美(串本町)

▽1・2月

「マグロ初市」鈴木里司(串本町)

▽3・4月

「霊山の春爛漫」楠本憲平(那智勝浦町)

▽5・6月

「雨上がりの熊野古道」坪井洋一(新宮市)

▽7・8月

「那智の扇祭り」鈴木文代(串本町)

▽9・10月

「祈りへの道」西村康生(新宮市)

▽11・12月

「天まで届きますよう」庄司和代(那智勝浦町)

(2020年8月13日付紙面より)

応募者の力作を1枚ずつ丁寧に審査した=11日、那智勝浦町役場
表紙に選ばれた濵口恵美さんの作品(那智勝浦観光機構提供)
2020年08月13日
28 3連休起点に盆繁忙迎える
 町長自ら呼び掛けも  (串本町 )

 8月の3連休を起点として、本州最南端のまち串本町が観光、行楽、帰省の重なる盆の繁忙期を迎えている。町内外が入り混ざる人流の活発化を受けて11日、田嶋勝正町長自ら防災行政無線を使って新型コロナウイルス感染予防対策を呼び掛け。引き続き町内から感染者を出さない気持ちを引き締めつつ、時期的な繁忙を無事乗り切ることを期している。

 道路交通の玄関口となる道の駅くしもと橋杭岩は臨時駐車場を設け、場内整理をしながら来訪者を受け入れ。既設駐車場がほぼ満車となる日が続いている。最寄りにある橋杭海水浴場は感染予防のガイドラインに基づいて遊泳期間を迎えているが、こちらも3連休を起点に連日、既設駐車場がほぼ満車になる利用を集めている。対して田原海水浴場はゆとりがある利用状況。南紀串本観光協会によると、レンタルカヌー事業も盛況で9日から15日(土)までの予約がいっぱいとなっているという。

 望楼の芝キャンプ場は盆時期の繁忙を見越して8日から有料期間に入り、同日は143泊分、以降は9日に88泊分、10日に80泊分、11日に67泊分と利用申し込みを得ている。天候には恵まれているが、利用は初日を除いて例年の半分程度の勢い。申し込み時の検温やテント設営時の間隔保持、キャンプごみの持ち帰りなど本年度は感染予防対策を求めながら運営しているが、期間中に常駐する潮岬望楼の芝管理運営委員会スタッフによると現状でテントが密に並ぶ状況は避けられているという。

 往来する車両を見れば県外ナンバーも多い状況。田嶋町長は午前11時と午後6時10分の2回、「今まで以上に3密を避け、手洗いやマスク着用を心掛けてほしい。自分を守り家族を守りましょう」とアナウンス。異例の放送のインパクトで町民らの気持ちを引き締めた。

(2020年8月13日付紙面より)

盆の繁忙期を迎えている道の駅くしもと橋杭岩=8日、串本町くじ野川
連日の好天で利用が活発になっている橋杭海水浴場
2020年08月13日
29 「神さまポイント」ためよう
 平野薫禮さんが絵本を制作  (熊野速玉大社 )

 新宮市熊野川町の芸術家・平野薫禮(ぐれ)さんがこのほど、熊野速玉大社の上野顯宮司監修の下、絵本「願いが叶う神さまポイント」を完成させた。12日には同大社で完成奉告祭が営まれた。絵本はA5版24㌻。同大社社務所にて400円で授与している。

 「神さまポイント」は名の通り、神様からもらえるポイント。「徳」を重ねることを、イラストなどでポイントを集めることのワクワク感になぞらえて表現しており、「ポイントをたくさんためて願いをかなえましょう」と呼び掛ける内容となっている。

 平野さんは、上野宮司との会話で神道の世界観の素晴らしさに触れたことが絵本制作のきっかけとし、「自然体で善行を積む」といった宗教観から着想を得たという。

 上野宮司は平野さんの「神さまポイント」の考え方に賛同。神様について多くの人に分かりやすく伝えられるのでは、と全面的に制作をバックアップした。

 絵本では「気持ちのよいあいさつ」「人、生き物、植物に優しく」など、ポイント(徳)を集める方法を紹介。子どもから大人まで神様の教えが学べる本となっている。

 平野さんは「正義感が強い故の怒りでも度が過ぎると周りの人が疲れてしまう。相手を思いやることが大切」と述べ、「絵本の制作自体が私にとってはボーナスポイント」と笑顔。

 上野宮司は新型コロナウイルスがもたらす現状を憂い「誰だって感染したくない中、気を付けていてもかかってしまうことがある。そんな中、人が人を思いやる優しさが大事。ほんわかした雰囲気の絵本から、人の営みの素晴らしさを感じていただければ」と話していた。

 絵本に関する問い合わせは同大社(電話0735・22・2533)まで。送料別で郵送も可能。

(2020年8月13日付紙面より)

完成した絵本を手に上野顯宮司(左)と平野薫禮さん=12日、熊野速玉大社
2020年08月13日
30 マスク着用の熱中症に注意  こまめな水分補給を  
2020年08月13日
31 県内の感染者急増  基本的な感染対策を  (三重県 )
2020年08月13日
32 「紀宝みなとフェス」中止決定  新型コロナ感染拡大防止のため  (紀宝町 )
2020年08月13日
33 集客に苦戦の夏休み  円満地公園宿泊とプール客ともに減少か  (那智勝浦町 )
2020年08月13日
34 10月からデマンドタクシー導入へ  熊野川町で住民説明会  (新宮市 )
2020年08月13日
35 オリジナルの模様描く  中央児童館で巾着作り  (新宮市 )
2020年08月13日
36 帯化したタカサゴユリ  新宮市野田で  
2020年08月13日
37 中湊の旧工房で実測作業  設計担う指導者ら迎えて  (古座MORI )
2020年08月13日
38 管内で新たに1人が陽性  那智勝浦町消防長がコメント  
2020年08月13日
39 お悔やみ情報
  
2020年08月07日
40 追い込み漁に向け警戒強化
 警戒本部現地警戒所の開所式  (太地町 )

 9月から始まる小型鯨類の追い込み漁を前に和歌山県警は5日、太地町多目的センター敷地内に新設された「和歌山県警察太地町特別警戒本部現地警戒所」で対策の警戒強化を行うための警戒所開所式を行った。反捕鯨団体への対策として2011年から毎年設置されており、今年で10回目。同警戒所では初の開所となり、来年3月まで設置する。

 反捕鯨団体は過去にいけすの網の切断をはじめとし、12年に同町森浦にあるモニュメントの破壊、13、14年は執拗(しつよう)な追跡や写真撮影などの迷惑行為を行った経緯がある。昨年の漁期間中は国内外含む約70人の活動家が来町したが、大きなトラブルはなかったという。

 漁期間中、警戒所では安全パトロール班7人が交代しながら1班2人で24時間を勤務。また、活動家には女性が多いことから、例年に引き続き安全パトロール班に女性警察官を1人配置している。

 同本部では現在、団体の確認はないとしながらも、商業捕鯨が再開2年目となることや森浦湾の鯨類が観察できる海上遊歩道の供用が今年7月に開始されたことを受け、さらなる注意や警戒の必要性を示した。

 開所式では太地町特別警戒本部の谷本克也本部長(和歌山県警察本部警備部長)、小畑博昭副本部長(新宮警察署長)らが出席。

 谷本本部長は反対運動は新型コロナウイルスの感染拡大による影響で不透明な部分があるとしながらも、イルカ漁に対する抗議活動は継続されていると示した。

 重点として「違法行為の未然防止」と「関係機関との連携強化」を挙げ、「捕鯨などの関係者のみならず、太地町の住民が安心して仕事や生活ができるよう、対策に当たる全員が一丸となり最善を尽くしたいと考えている」と訓示した。

 その後、部隊員である警察官らはパトカーに乗り込み、町内の巡回に出発した。

(2020年8月7日付紙面より)

谷本克也本部長が訓示を行った=5日、太地町の特別警戒本部現地警戒所
町内を巡回するためパトカーなどが出発した
2020年08月07日
41 商品券発行など市が説明
 新型コロナ対策会議  (新宮市議会 )

 新宮市議会(久保智敬議長、15人)は5日、新宮市役所で第1回「新宮市議会新型コロナウイルス感染症対策会議」を開いた。議員が新型コロナに係る市の対応や今後の支援策、方針などについて質問した。

 同対策会議は、災害時における議員の役割や行動に関する「新宮市議会災害発生時対応要領」を基に、新型コロナのような大規模感染症の発生時にも対応できるよう要領の一部改正を行ったもので、6月定例会本会議において設置された。

 開会に当たり、久保議長が「全国的に感染者が増え、近隣市町村でも感染者が確認されている。今週からは学校が夏休みに入り、来週にはお盆の帰省シーズンを迎える中、市民はこれまで以上に大きな不安を抱えている」とあいさつ。

 当局が新型コロナに係る給付金や支援金の受け付け・給付状況について説明。また、今後の支援策について▽プレミアム付共通商品券の発行▽介護サービス事業者等支援補助金▽子育て世帯応援商品券配布事業▽新生児臨時特別定額給付金(仮称)―などを計画していると報告した。

 プレミアム付共通商品券の発行は、新型コロナの影響で落ち込んだ地域経済と市民生活の支援を行う目的で、全市民1人当たりプレミアム率40%の1万円(1万4000円分)の商品券を販売するもの。市が全世帯に送る引換券をもってしての購入となる見通し。

 子育て世帯応援商品券配布事業は、「子育て世帯への臨時給付金」の支援対象外となっている平成14年4月2日~平成16年4月1日生まれの子どもがいる保護者などを対象として1人につき市共通商品券1万円分を支給。

 新生児臨時特別定額給付金(仮称)は、国の特別定額給付金の基準日を過ぎて、令和3年4月1日までに生まれた子ども1人に対し5万円を給付するもの。いずれも9月定例会で補正予算として上程する予定。

 議員からは盆の帰省シーズンにおける感染拡大を危惧する声が多く、田岡実千年市長自らが防災行政無線で感染対策の徹底や、人権への配慮を呼び掛けるメッセージを発信すべきとの意見が上がった。

 医療従事者が安心して職務を果たすための環境づくりや、感染予防対策を示した市独自のガイドラインの提示、面接制限が行われている介護現場における入居者や家族へのサポートなどを求める声もあった。

 田岡市長は「新宮保健所管内では感染者はゼロだが、感染リスクはゼロではない。引き続き3密を避けることや手洗い・マスクの徹底を」と呼び掛けるとともに「誰が感染するか分からない中、感染者や感染が疑われる者が非難されるといった風潮が広がってしまうと、当人は医療機関の受診をちゅうちょしたり行動履歴を隠したりするようになり感染拡大につながる可能性がある。感染した人に対して励まし見守っていくことが終息につながっていくのでは」と思いを語った。

(2020年8月7日付紙面より)

新型コロナ対策や支援策について意見が交わされた=5日、新宮市役所
2020年08月07日
42 交通違反の取り締まり強化
 管内、県内の交通情勢を報告  (南郡交対協 )

 南牟婁郡交通安全対策協議会(会長・大畑覚御浜町長)の本年度総会が5日、御浜町役場であり、顧問の濱口裕史・紀宝警察署長が管内、県内の交通情勢(4日現在)と対策を報告した。

 重大事故に直結する速度超過や信号無視、横断歩行者妨害など悪質危険な交通違反、あおり運転の取り締まりを強化し、歩行者保護に重点を置いた取り組み、反射材の配布活動も継続するとした。

 管内では164件(前年同期比39件減)の交通事故が発生。交通量の多い日中の国道42号で多発し、前方不注視や安全不確認による追突、出合い頭事故が多い。死亡事故は発生していないが、転落や車と自転車の衝突、ブレーキとアクセルの踏み間違いなどの事故があり、予断を許さない状況にあるという。

 横断歩道で止まってくれた車に対して児童が感謝の意を表する「止まってくれてありがとう運動」を実施しており、濱口署長は「横断歩道で止まらない車や住宅街の狭い道路でスピードを出す車を見掛ける。歩行者と車の事故は死亡事故に直結する危険性が高く、引き続き、住宅街での移動オービスを運用していく」と述べた。

 県内では2万8020件の交通事故が発生。前年同期より5611件減少し、新型コロナウイルス感染拡大防止対策としての外出自粛が要因とみている。

 死亡事故は昨年、統計を取り始めた昭和29年以来最小の75人だったが、今年は45件46人で前年同期より6人増加した。このうち25人が高齢者で、17人が歩行中の事故で大半が夜間に発生し、反射材を着用していなかった。今後、高齢者の交通安全意識高揚を図り、死亡事故を減らすことが課題とした。

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■南郡交対協総会



 副会長の西田健・紀宝町長、紀宝、御浜両町の議会議長ら20人が出席し、本年度の事業計画、予算を決めた。

 同協議会は紀宝警察署管内の議会、老人クラブ連合会、小中学校、高校、県などで組織。昨年度は年4回の交通安全運動期間中、広報啓発活動、交通安全教室などに取り組んできた。

 冒頭、大畑会長が「先月28日に御浜町で2人の陽性患者が出たが、その後の検査で濃厚接触者が陰性との結果が出た」と報告。「お盆を控えて交通事故の多発が懸念されるが、コロナ対策を講じながら新しい生活様式を踏まえて啓発活動を工夫したい。それぞれの立場でご協力を」と述べた。

 本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、7月の「夏の交通安全県民運動」を中止したが、秋の全国交通安全運動(9月21~30日)、年末の交通安全県民運動(12月1~10日)は実施する計画だという。年間を通して、毎月11日に早朝街頭指導、子どもを対象にした交通安全教育などを行う。

(2020年8月7日付紙面より)

紀宝警察署などがこれまで実施した交通事故防止の取り組み
2020年08月07日
43 仮移転に向け準備始まる
 10月再開目標にし図書館  (串本町 )

 串本町図書館が1日から、仮移転作業のため休館期間へ入った。仮移転先は地域保健福祉センター(町立体育館の隣)。公には10月ごろ移転先で開館としているが、内部的には10月1日(木)付の再開を目標にして作業を進めている。

 この仮移転は、図書館がある施設(旧園舎)の敷地を年末までに地権者に返還するために実施。同館は津波が届かず町民の利便性を損なわない場所への移転を模索し続けているが、現時点で筋道はついておらず将来に本移転ありとして今回は仮と位置付けている。

 同町教育委員会教育課社会教育グループによると、同センター1階の空き部屋(旧食堂)とロビーを仮移転先とし今月5日現在で整備工事はほぼ完了に達しているという。

 他方、仮移転では下旬の搬出に向け計画的に蔵書の箱詰め作業を始めている。同館職員によると、元と先ではフロアの形状が異なるため改めて利便性の高い書棚の配置を決め、それに合わせて蔵書を並べる必要があるそう。相応にシステム面での準備も要するなどで、5万冊規模の蔵書や再活用する書棚の搬出よりもそれらの搬入の方が大仕事になるが目標にかなうよう進めたいと話していた。

 移転元の施設は8月末までに空にし、9月以降に解体撤去して敷地を返還するという。

(2020年8月7日付紙面より)

仮移転に向け書棚の蔵書を計画的に箱詰めする図書館職員=5日、串本町図書館
2020年08月07日
44 安全快適な道路利用のために  県職員が清掃活動  (新宮市・那智勝浦町 )
2020年08月07日
45 基本的な感染症対策の徹底を  和歌山県が呼び掛け  
2020年08月07日
46 3種の絶滅危惧種が着生  モミジの木にムカデランの花  
2020年08月07日
47 自分の意見持ち社会参画を  新宮高校で租税教室  (新宮市 )
2020年08月07日
48 不要不急の往来自粛を  河上市長がメッセージ  (熊野市 )
2020年08月07日
49 夏休み前に自転車点検  紀宝町交通安全対策協議会  
2020年08月07日
50 町内でイワタバコが開花  日差し避け湿潤な岩肌で  (古座川町 )
2020年08月07日
51 盆を前に芝・草刈り進む  本州最南端の望楼の芝で  (串本町 )
2020年08月07日
52 安全に使って節電を  8月は電気使用安全月間  (電気工事工業組合 )
2020年08月05日
53 「事故なく熊野の海楽しんで」
 各団体が遊泳客に啓発  (那智勝浦町 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)や那智勝浦町などさまざまな機関で構成される新宮警察署管内マリンレジャー事業安全対策協議会(会長=佐古成生・那智勝浦町観光企画課長)は3日、同町浜ノ宮の那智海水浴場(ブルービーチ那智)で水難事故防止啓発活動を実施した。参加した同署員や那智勝浦観光機構の職員らは遊泳客や観光客らに啓発物資を手渡し、水の事故への注意や協力を呼び掛けた。

 啓発は例年、新宮市や太地町でも行われるが、今年は両市町とも新型コロナウイルスの影響で海開きしていないためブルービーチ那智のみとなった。

 同署によると、管内の前年度水難事故件数は死者1人、負傷者1人の計4件だった。

 佐古会長は「コロナ禍の中だが、海や川のレジャーを楽しむ方や、密を避けてのキャンプの需要は場所によって増えていると聞く。しかし、例年痛ましい水の事故が発生している。今日のような地道な啓発活動が事故の未然防止につながると思うので、よろしくお願いします」とあいさつした。

 参加者は猛暑の中、遊泳客らに丁寧に声掛けを行い、「なくそう水の事故」と書かれたウエットティッシュや人工呼吸用のマウスシートを配布した。

 啓発後、同署の森田哲平地域課長は「本格的なマリンシーズンを迎えた。全国的にも水の事故が発生し、亡くなられている方もいる。事故防止対策を徹底していただき、救命措置の重要性を理解していただき、この素晴らしい熊野の海を事故なく楽しんでいただけたら」と話した。

(2020年8月5日付紙面より)

遊泳客らに事故防止を呼び掛けた=3日、那智勝浦町のブルービーチ那智
啓発前に諸注意などを行う
2020年08月05日
54 独自の「緊急警戒宣言」
 4日連続過去最多を更新  (三重県 )

 三重県内で3日、新たに20人の新型コロナウイルス感染が確認された。4日連続で過去最多を更新し、このうち9人が三重大学の学生で、県はクラスター(感染者集団)が発生したとみている。県内での感染確認は144例目となった。

 都市部を中心に感染が急速に再拡大し、県内でも7月31日以降、連日2桁を超える新規感染者の発生が続くなど、予断を許さない状況にあることから、鈴木英敬知事は県独自の「緊急警戒宣言」を出した。

 期間はお盆が終わる今月16日(日)までで、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づき、感染対策が不十分な店舗がある県外地域への不要不急の往来を自粛することや、感染者が急増している地域に勤務している人に対し、勤務後の繁華街への訪問を自粛することを要請した。

 検査体制として、県保健環境研究所にリアルタイムPCR機器1台を増設した。これまで通常1日2回80件実施してきた検査能力を120件に増強した。緊急時などは3回実施することで1日当たり最大180件の検査が可能となった。また、抗原検査(定量)機器を新たに導入する予定だという。

 感染拡大期対応として、すでに209床の受け入れ体制を整備。今後のさらなる患者増加に備え、まん延期対応として358床での受け入れに向け、関係医療機関などに協力依頼を開始した。軽症者向け宿泊療養施設についても約100室の運用開始に向けて準備を進めている。

 鈴木知事は「皆さまご自身、大切な家族や友人、同僚の『命と健康』を守るためにはウイルスを『持ち込まない』『広げない』ことが大切です。県民、事業者の皆さま、県外にお住まいの皆さまにおかれましては、本宣言の趣旨をご理解のうえ、感染防止対策徹底のご協力をお願いいたします」とコメントを出した。

(2020年8月5日付紙面より)

2020年08月05日
55 写真で被ばくなど伝える
 文化セで「平和の歴史展」  (串本町 )

 串本町文化センター2階ホワイエで3日、パネル展「太平洋戦争終戦75年 串本町平和の歴史展」が始まった。期間は16日(日)まで。開場時間は午前9時~午後5時で、今回はソーシャルディスタンスを意識しながら随時鑑賞してほしいとしている。

 この展示は、第五福竜丸建造の地平和の歴史展実行委員会(西野政和委員長)が終戦75年目の節目に戦争の愚かさと平和の尊さを語り継ぐきっかけとして実施する。当初はスタッフ常駐による解説や講演会なども含めた特別展「終戦75年平和展」を開く計画だったが、新型コロナウイルスの影響でパネル展示のみ行うことにした。

 パネル数は30枚で、他に趣旨解説などの資料も展示。期間中に被爆75周年の節目も迎えることから特に核兵器による被ばくを組写真で伝え、併せて核兵器禁止条約批准の今を伝える内容となっている。

 西野委員長は「現在の串本町ができて以降、第五福竜丸(第七事代丸)の建造(1947年)とその被ばく(54年)、そして終戦(45年)を振り返るため、それぞれ5年ごとの節目に合わせて実行委員会を立ち上げて紹介に努めてきた。今年は終戦から75周年。時間の経過とともに皆さんが戦争の悲惨さと平和の大切さを忘れないよう、これからも周年行事を続けていきたい」と話した。

 今回見合わせた講演会などは、同ウイルスの状況を見つつ秋ごろに再度特別展を計画して行う方向で検討しているという。

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14日には地下施設跡公開も



 同実行委員会は14日(金)、串本町串本の植松区内にある施設跡「海軍地下無線送信所跡」の特別公開も実施する。

 実施時間は午前10時と11時、午後1時、2時、3時の5回で、いずれも植松防災センター集合、当日受け付け、参加無料。密な状況を避けるため、各回10人程度とする点で協力してほしいとしている。

 問い合わせは同実行委員会事務局(電話0735・62・0006、同町文化センター・同町教育委員会教育課社会教育グループ内)まで。

(2020年8月5日付紙面より)

終戦75年目の節目に向けて始まったパネル展の会場=3日、串本町文化センター
2020年08月05日
56 力作218点を審査
 新宮市観光フォトコンテスト  

 新宮市観光フォトコンテストの審査会が4日、市役所別館であった。8人の審査員が105人から寄せられた力作218点を厳正に審査した。最優秀賞などの入賞者は今月下旬に発表。入選作品は市観光カレンダーやパンフレットなど、市のPRに使用する。

 市観光カレンダー製作実行委員会が主催する事業で9回目。今回はテーマを「伝えたい、知ってほしい、新宮の魅力」とし、一般の部のほかに初めて中学生・高校生の部を設けた。一般の部には54人から165作品が、中・高校生の部には51人から53作品の応募があった。

 田岡実千年市長、実行委員長の山本大輔・市観光協会事務局長、児嶋毅さん(審査委員長)、杉本光朗さん、垣本正道さん、堀幸義さん、西和美さん、市秘書課の廣井芳美・広報広聴係長が審査員を務め、植物や風景、祭り、熊野速玉大社や神倉神社など、市内の四季折々の情景を収めた力作の数々を審査。気に入った作品にシールを付けていった。

 山本実行委員長は「コロナ禍で今年は作品が少ないのではと危惧していたが前回以上の応募があった。応募してくださった皆さまに心より感謝したい」。

 田岡市長は「作品を使用した観光カレンダーは毎年好評。ふるさとを離れて暮らす方々にも気に入ってもらえていると聞いている。今年も皆さんの協力のもと、素晴らしい作品を選ぶことができたら」とあいさつした。

(2020年8月5日付紙面より)

フォトコンテストの入賞作品を選ぶ審査員=4日、新宮市役所別館
2020年08月05日
57 練習の成果を発揮
 第3回和歌山陸協記録会  
2020年08月05日
58 30人がプレーを楽しむ
 植地さん、永野さんが優勝  (グラウンドゴルフ大会 )
2020年08月05日
59 橋本真弥さんがバレー指導
 元Vリーグユニチカ選手  (近大新宮高 )
2020年08月05日
60 東牟婁大会が開幕
 第40回学童軟式野球大会  (マクドナルド・トーナメント )
2020年08月05日
61 「日本語教師への道」語る  近大新宮で夢サロン  
2020年08月05日
62 人権尊重の地域社会築く  新宮市人権尊重委員会が総会  
2020年08月05日
63 不当介入などに対処  関係機関で連携図る  (新宮警察署管内不当要求対策協議会 )
2020年08月05日
64 梅の土用干し始まる  熊野地方  
2020年08月05日
65 楽しく季節感味わう 木の川認定こども園で夏まつり (新宮市)
2020年08月05日
66 5歳児が夏の一夜満喫  わかば保でお楽しみ会  (那智勝浦町 )
2020年08月05日
67 新型コロナ予防の貸館基準  まなびの郷など4施設  (紀宝町 )
2020年08月05日
68 たった1回でも薬物乱用  生徒が薬物の怖さ学ぶ  (相野谷中 )
2020年08月05日
69 コロナに対応した運営を  災害ボラ関係団体研修会  
2020年08月05日
70 学徒が直面した戦争知る  文化セで串本中平和学習  (串本町 )
2020年08月05日
71 4人が届け出て選挙戦へ  串本町議会議員補欠選挙告示  
2020年08月05日
72 お悔やみ情報
  
2020年08月02日
73 避難者の安心安全を確保
 職員らが避難所設営訓練  (新宮市 )

 新宮市防災対策課と避難所担当職員ら8人は7月31日、同市野田の市福祉センターで新型コロナウイルス感染症対策下における避難所設営訓練を実施した。本格的な台風シーズンを前に、「3密」を避けるためのレイアウトや避難者受け入れ態勢・手順などを確認した。

 市では、避難所における新型コロナ対策として「3密」「熱中症」への対策を中心にレイアウトや必要資機材などを決め、避難所の開設と運営の訓練を重ねている。

 市内の風水害指定避難所22カ所でも随時訓練を実施しており、同センターでの訓練は7月中では3回目。市の昨年度の避難実績は、8月14日の台風10号で164人(うち、福祉センター27人)、10月11日の台風19号では141人(同37人)だった。

 この日の訓練では、局地豪雨や地震発生など、緊急度・切迫度の高い状況を念頭に、より短時間で避難所を開設し避難者の受け入れを開始することを目標とした。和歌山県からサンプル提供された段ボールパーティションの設置訓練もあった。段ボールパーティションは、8月中に900枚が県から支給されるという。

 職員らはA・Bの2班に分かれて受付や避難スペース、体調不良者用スペースなどを設置し、班ごとの動きを確認しあった。また、体調不良者に対する健康状態チェックシートを使った聞き取り訓練も行った。

 訓練後、山下泰司・防災および危機管理担当部長が講評。「本日のような訓練を生かして、避難者が安心・安全に過ごしていただける運営をしていきたい」と決意を述べ、市民に対し「いざというときには市からの避難情報に留意し、取るべき避難行動を心掛けて」と呼び掛けていた。

 防災対策課の廣井和樹課長補佐は「訓練を重ね、避難者を適切に受け入れられるように対策を講じていきたい。市民の方々には、コロナを恐れて躊躇(ちゅうちょ)することのないよう避難行動をお願いします」と話していた。

(2020年8月2日付紙面より)

検温や手指消毒の協力要請など、避難者受け入れ対応を確認した=7月31日、新宮市福祉センター
段ボールパーティションの設置方法を確認
2020年08月02日
74 役場庁舎で2回目の分散勤務
 新型コロナ対策を強化  (紀宝町 )

 新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を強化するため、紀宝町は7月31日から、職員が別の建物で業務に当たる分散勤務を開始した。役場庁舎に隣接する防災拠点施設5階の防災研修室とフロアにワークスペースを設け、各課の職員20人が業務に取り組んでいる。

 4~6月に続く2回目の処置で、庁舎内の正規職員84人のうち、理事と課長を除く各課2人程度を別庁舎に移した。期間は9月25日(金)までの約2カ月で、2週間のローテーションで職員を入れ替える。

 町では新型コロナに対応した事前行動計画(タイムライン)を策定しており、現在は近隣市町で感染者が確認されたステージ4。職員は検温や体調チェックをするなど、万が一の町内発生に備えている。

 役場庁舎入り口には手指消毒用アルコールを設置し、来庁者にはマスク着用を呼び掛けている。

(2020年8月2日付紙面より)

紀宝町が分散勤務を開始=7月31日、紀宝町防災拠点施設
2020年08月02日
75 「夏休み元気に過ごして」
 小中学校などで終業式  

 新宮市、太地町、北山村の小中学校、保育所で7月31日、終業式が行われた。新型コロナウイルス感染拡大による長期の臨時休校に始まり、生活様式の変化やクラブ活動の制限など多くを経験した1学期が終了し、1~2週間程度の短い夏休みに入った。

 新宮市立王子ヶ浜小学校(山本眞也校長、児童342人)では、校内放送で終業式を実施した。

 山本校長は「学校が始まったばかりの頃は皆さんの表情が硬く、心配していたが、体育やプールでは笑顔で歓声を上げる様子が見られた。今日配られる通知表には1学期に皆さんが頑張ったことが書かれている。夏休み中も読書感想文や自由研究など、自分の得意を生かして挑戦してほしい」とあいさつ。

 児童代表の千葉颯斗君は「外出を控え、計画的に宿題をしながら、楽しい夏休みを過ごしてください」と呼び掛けた。続いて生徒指導部から▽ルールや決まりを守る▽自分の命は自分で守る▽宿題も含め計画的に過ごす―の3点の諸注意があった。

 1年2組の教室では担任の松村圭教諭が一人一人に「毎日休まず学校に来てくれたね」「漢字をきれいに書いていたね」と声を掛けながら通知表を渡し、「新型コロナや熱中症に気を付けながら、夏休みを元気に過ごして」と呼び掛けた。

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■市町村ごとの夏期休業期間

 新宮市の夏期休業期間は1日~16日(日)だが、中学3年生のみ3日(月)~7日(金)の午前中を登校日とする。太地町は1日~19日(水)、北山村は1日~20日(木)。なお、那智勝浦町は6日(木)~19日(水)、県立高校は8日(土)~16日(日)に夏期休業期間を設ける。

(2020年8月2日付紙面より)

初めての通知表を受け取る1年2組の児童=7月31日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2020年08月02日
76 串本古座3回戦で敗れる
 高校野球和歌山大会  
2020年08月02日
77 神倉少年野球クラブが優勝
 第38回学童軟式野球大会決勝  (マクドナルドカップ )
2020年08月02日
78 みんなで園舎をピカピカに  丹鶴幼稚園で大掃除  (新宮市 )
2020年08月02日
79 東海が梅雨明け  平年より11日遅く  
2020年08月02日
80 オリジナルマスク頒布中 熊野本宮大社 
2020年08月02日
81 大切な人や自分の命を守るために  堀順一郎町長が呼び掛け  (那智勝浦町 )
2020年08月02日
82 補正予算と工事請負契約可決  那智勝浦町臨時議会  
2020年08月02日
83 自由な発想のアクリル画  前田稔夫さんが絵画展  (那智勝浦町 )
2020年08月02日
84 入院患者の面会禁止に協力を  新型コロナ感染防止対策  (紀南病院 )
2020年08月02日
85 お悔やみ情報