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2019年03月31日
1 濱口さんが無投票当選
 「地方創生実現に全身全霊を」  (和歌山県議選・新宮市選挙区 )

 和歌山県議会議員選挙が29日告示され、新宮市選挙区(定数1)では自民現職の濱口太史さん(52)が立候補した。同日午後5時の届け出締め切りまでに他の立候補がなく、濱口さんが無投票で3期目の当選を果たした。濱口さんは「再度機会を与えていただいた。代表として皆さまのお役に立てるように、新宮市が元気になれるように一生懸命頑張りたい」と誓いを新たにした。

 花束贈呈もなく、万歳三唱の時には深々と頭を下げた。「まだ戦っている仲間がいるから」。前回に続き無投票で当選を果たした濱口さんは心境を口にする。2011年の選挙に初出馬し、1万を超える票数を獲得して県政へ。同市緑ヶ丘の選挙事務所で開かれた出陣式では、支援者らに見送られて出発。選挙カーで市内を回った。午後5時の立候補締め切り後、事務所で約80人の支援者に囲まれて当選を祝った。

 支援者を前に濱口さんは「いかなる形においても当選できてほっとしているが、もろ手を上げて喜びたい気持ちよりも、皆さま方のご期待や見る目もかなり厳しくなってくる。背筋が伸びる思い」とあいさつ。

 「人口減少問題を打破するためには経済の回復が最重要。農林水産業、観光産業、そして建設業の主立った産業を、もう一度新宮の基幹産業として復活させるために努力していきたい」と意気込み、「地方創生を実現するために、誠心誠意、全身全霊をかけて働かせていただく所存」。無投票については「認めてもらえた結果だと思っている。今後は活動を見てもらえるように情報発信を工夫していきたい」と話していた。

 後援会を代表して伊藤算志さんが「8年間、いろいろな出会いを経て人脈を広げてきた。3期目はもっと幅広く大きく、県政で活躍してくれると信じている」と激励した。

  □     □

■田辺市は3人が無投票当選

 田辺市選挙区は定数3に対し、届け出順に鈴木太雄さん(48)=自現、鈴木德久さん(59)=無新、谷口和樹さん(47)=立現=の3人が立候補したが、この他に立候補者はなく、3人が無投票で当選した。鈴木太雄さんと谷口さんは3回目、鈴木德久さんは初めての当選となった。

(2019年3月31日付紙面より)

支援者らと当選を喜ぶ濱口太史さん(左から2人目)=29日、新宮市緑ヶ丘
2019年03月31日
2 紀伊半島一周高速道路実現へ
 新宮道路など新規事業化  

 国の2019(平成31)年度予算が27日に成立し、一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の新規事業化が決まった。これにより、紀伊半島を一周する高速道路全ての未事業化区間が事業化された。

 新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、全体事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、全体事業費は約850億円。

 現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 近畿自動車道紀勢線(熊野市~新宮市間)建設促進期成同盟会に所属する新宮市、田辺市、那智勝浦町、北山村、熊野市、御浜町、紀宝町では新規事業化を広く周知するため懸垂幕を作成し、各庁舎に設置した。

 新規事業化された新宮市、熊野市、御浜町、紀宝町の市長、町長のコメントは次の通り。

  □    □

■田岡実千年・新宮市長

 一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)新宮道路、紀宝熊野道路を新規事業化いただき、大変喜ばしい限りであります。悲願である紀伊半島一周高速道路がいよいよ現実のものとなり、これまでご尽力賜りました関係各位に深く感謝申し上げます。高速道路は全ての区間がつながってこそ、最大の効果を発揮するものであり、「地域創生」「国土強靱(きょうじん)化」「地域の安全・安心」を実現するため、紀伊半島一周高速道路の一日も早い完成に向け、今後も関係各位と連携し、円滑な事業進捗(しんちょく)を図ることができるよう全力で取り組んでまいります。

  □    □

■河上敢二・熊野市長

 事業中の熊野尾鷲道路(Ⅱ期)は早期開通に向けて大きく前進しており、熊野道路の用地取得も市職員を派遣している三重県の近畿道紀勢線推進プロジェクトチームにより順調に進められており、紀伊半島一周高速道路が現実の計画となったことを大変喜んでおります。

 これまで「熊野尾鷲道路建設促進期成同盟会」を組織し、近畿自動車道紀勢線の全線事業化、早期整備を強く要望してきましたが、一つの区切りとなりました。今後も国や県、そして地域関係者とも連携し、円滑に事業進捗が図られるよう積極的に協力してまいります。

  □    □

■大畑覚・御浜町長

 御浜町内の国道42号は南海トラフ巨大地震の津波時に全区間浸水する想定となっており、災害拠点病院として再整備した紀南病院が有効に機能しないだけでなく、紀宝熊野道路がなければ他地域からの救援すら受けることが困難です。近畿自動車道紀勢線は人命だけでなく、町の命運すらも左右する「命の道」と考えております。

 当町は新規事業化、早期完成を強く要望するだけでなく、県や町民の皆さんの協力を頂きルート帯の地籍調査を先行して進めてきました。今後も国や県、地域の皆さんと連携し、円滑な事業の進捗を図ることができるよう努めてまいります。

  □    □

■西田健・紀宝町長

 7市町村で「近畿自動車道紀勢線(熊野市~新宮市間)建設促進期成同盟会」を組織し、近畿自動車道紀勢線の全線事業化、早期整備を強く要望してまいりました。

 今回の新規事業化により近畿自動車道紀勢線全線が事業化されたことは、昨年度の新宮紀宝道路工事着手に続き、早期整備に向けて大きく前進したこととなり、誠に喜ばしい限りです。

 紀宝熊野道路、新宮道路が一日も早く供用されることを強く期待し、引き続き、国や県、関係各位と緊密に連携し、円滑な事業進捗を図ることができるよう全力で取り組んでまいります。

(2019年3月31日付紙面より)

新規事業化の懸垂幕を掲げる=29日、新宮市役所
新規事業化された2区間を含む近畿自動車道紀勢線(和歌山県提供)
2019年03月31日
3 クマノザクラが満開
 新宮市・神倉神社  

 世界遺産に登録されている神倉神社(新宮市)の拝殿に近い樹林の中で1本の「クマノザクラ」が満開となり、観光客らの目を楽しませている=写真・29日撮影

 クマノザクラは昨年、約100年ぶりに確認されたヤマザクラの新種で、花びらが少しピンク色をしているのが特徴。

 植物に詳しい熊野自然保護連絡協議会の瀧野秀二副会長の話によると、樹林の中の桜は確実にクマノザクラで、拝殿前の2本は別種のヤマザクラだという。

 クマノザクラが、国道42号沿いなど麓から神倉神社と一緒に見える位置にあるので、当地方の自然に興味のある観光客らの案内に役立つものと思われる。

(2019年3月31日付紙面より)


2019年03月31日
4 成川地区に高台整備
 災害時の活用や交流の場に  (紀宝町 )

 2017年度から整備を進めてきた紀宝町成川の成川地区高台が完成し、29日、竣工(しゅんこう)式があった。

 高台は海抜約47㍍にあり、防災対策用地として14年度に約2000平方㍍の一次避難広場、防災備蓄倉庫、耐震性貯水槽を整備。今回、さらなる用地の確保を目的に、約7000平方㍍の広場を整備した。

 今後、災害時の活用をはじめ、平常時でも地域住民の交流や憩いの場として利用できる防災公園として整備を進めていく。

 竣工式では西田健町長、莊司健町議会議長、濱地宏枝・成川区長らがテープカットした。西田町長は「引き続き『人の命が一番』を基本に安心・安全な町づくりに取り組みたい」とあいさつした。

 来賓祝辞の後、竣工を記念してクマノザクラを植樹した。濱地区長は「高台は災害時に仮設住宅が建設されると聞いた。避難場所としても使えるので、心配事が一つ減った」と話していた。

(2019年3月31日付紙面より)

高台の竣工を祝してテープカットする関係者=29日、紀宝町成川
クマノザクラを植樹する濱地宏枝・成川区長(左)ら
2019年03月31日
5 紀和路に満開のクマノザクラ  熊野市  
2019年03月31日
6 各市町村で期日前投票  東牟婁郡では7カ所  (和歌山県議選 )
2019年03月31日
7 素直な心で頑張って  太地こども園で卒園式  (太地町 )
2019年03月31日
8 多くの来場者でにぎわう  加寿地蔵尊でさくらのかい  (那智勝浦町 )
2019年03月31日
9 街中のソメイヨシノ見頃に  31日までライトアップ  (那智勝浦町 )
2019年03月31日
10 色とりどりの花を楽しむ  タウンガーデン「はなまつり&バザー」  (新宮市 )
2019年03月31日
11 中曽公園で清掃活動  讃寿会がボランティアで  (紀宝町 )
2019年03月31日
12 思い出の園舎巣立つ  公立保育所で修了式  (紀宝町 )
2019年03月31日
13 2期連続で無投票当選  熊野市・南牟婁郡選挙区  (三重県議選 )
2019年03月31日
14 優勝「ゴールド・ロジャー」  第13回フットサル大会  (串本町 )
2019年03月31日
15 理解深めて接し方考える  認知症サポ養成講座受講  (南紀串本観光協会 )
2019年03月31日
16 感謝込めて送り出す  新宮市退職者発令式  
2019年03月31日
17 お悔やみ情報
  
2019年03月26日
18 「熊野を心のふるさとに」
 卒業旅行で川舟下り体験など  (東大阪子ども会 )

 大阪府東大阪市の柏田校区子ども会の小学6年生25人が24日、卒業記念旅行で熊野地方を訪れ、熊野川川舟下りなどを体験した。新宮市熊野川町の熊野川総合開発センターで開かれた歓迎式で、記念証書「熊野を心のふるさとに」を受け取った松崎佳達(けいた)君は「熊野には、私たちの町にはない豊かな自然がたくさんある。『心の宝物』として大切にし、これからの中学校生活を頑張っていきます」と述べ、関係者らに感謝した。

 熊野地方を巡る卒業記念旅行は、都会の子どもたちに自然豊かな熊野地方を第二のふるさとにしてもらおうと子ども会の康熙満(かん・ひまん)さん(63)が企画し、今年で6回目。康さんは2010年に初めて川舟下りを体験し、その時の感動を子どもたちにも伝えたいと旅行先に選んだ。康さんは11年の紀伊半島大水害時には熊野地方の被害を案じ、半年ぶりに川舟の運航が再開した際には、第一便に乗船したという。

 歓迎式で子ども一人一人に新宮市長、那智勝浦町長連名の記念証書を手渡した速水盛康新宮市教育長は「今年は世界遺産登録15周年の記念すべき年。川舟に乗って目線を川に合わせ、風景や伝承を体感し、熊野を心のふるさとにしてください」とあいさつした。

 教職員ら7人と一緒にバスで熊野を訪れた子どもたちは、熊野三山を巡ったほか、道の駅「瀞峡街道熊野川」で紀伊半島大水害犠牲者の慰霊碑に献花し、黙とうをささげた。

 康さんは「東大阪市は中小企業のビルが立ち並ぶコンクリートジャングル。東大阪もふるさとだが、山や川、きれいな滝がある風景も心のふるさと。いずれ子どもたちが大きくなったとき、恋人や家族を連れて熊野の地を訪れてくれることが楽しみ。それが熊野に対する恩返しにつながると思います」と話していた。

(2019年3月26日付紙面より)

熊野川で川舟に乗る子どもら=24日、新宮市熊野川町田長
水害犠牲者の慰霊碑に献花し手を合わせた
2019年03月26日
19 卒園児送り園史締めくくる
 大島保で卒園式と閉所式  (串本町 )

 串本町の大島保育所(稲田賢所長、園児7人)が23日、卒園式と閉所式を営んだ。本年度は園児3人が卒園。閉所式には住民約50人が集まり、紀伊大島にもたらした功績を振り返るなどして63年の園史を締めくくった。

 同所は1956(昭和31)年に設立された私立はまゆう幼稚園を前身とし、2002(平成14)年に大島へき地保育所となり、大島区(稲田賢区長)に運営が委託される形で園史を紡いできた。

 その間に送り出した卒園児の総数は1180人。卒園式では、最後の卒園児一人一人に卒園証書を授与。稲田所長は「あいさつを大切にし、優しい心を持ち続けてください」と願い、地域や保護者、保育士に感謝した。

 来賓の祝辞に続いて在園児は「あか組(=年長児クラス)は頼りになり一緒にいてくれて楽しかった」と述べ、卒園児は在園児との思い出を振り返り「これからもっとたくさんの友達をつくってください。約束ですよ」と思いを託してそれぞれの別れの言葉とした。最後は園児全員で歌『大切な友達』『ありがとう保育園』を園舎に響かせた。

 引き続き閉所式があり、同所運営委員会会長でもある稲田所長は「どのようなことがあっても大島保育所で頑張ったことを思い出してほしい」と述べ、同所保護者会も住民に身近で愛され続けた同所への感謝を掲げた。

 同所に40年勤めた堀切康子保育士と30年勤めた坂本喜代子さんに花束を贈って功労を称え、2人は同所に多くの学びを得ることができたと感謝。全員で歌『地球はみんなのものなんだ』を合唱し、関係者による餅まきで園史を締めくくった。

 同所を卒園し小学生になる吉田日葵さんと弟・陽輝君の父・翼さんは「大島保育所には子ども2人がお世話になった。もっと続いてほしかった」と閉所を惜しんだ。

 在園児4人は来年度から、新たに開園する同町立潮岬こども園に通園するという。

(2019年3月26日付紙面より)

稲田賢所長から卒園証書を受け取る卒園児=23日、串本町の大島保育所
全員合唱で園史の閉幕を飾る閉所式の出席者
2019年03月26日
20 大物クロマグロ続々
 386㌔、室戸沖で  (勝浦地方卸売市場 )

 生鮮マグロの水揚げ量が国内有数の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で25日、全長2㍍62㌢・386㌔のクロマグロが揚がった。同市場では21日にも308㌔が水揚げされたばかりで、相次ぐ大物に、市場の活気が続いている。

 宮崎県の直喜丸(なおきまる、19㌧・4人乗り)室戸岬沖で22日午後4時ごろ釣り上げた。1㌔当たり5690円で競り落とされた。船長の児玉保彦さん(57)は「過去最高の大物でうれしい。魚を引き揚げるチェーンの根元が壊れるほどの重量で苦労した」と話していた。

(2019年3月26日付紙面より)

大物クロマグロの全長を測る組合員ら=25日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年03月26日
21 水墨画「熊野七薬師」を奉納
 植地宣之さんが大泰寺に  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の古刹(こさつ)、定光山大泰寺(西山十海住職)に22日、新宮市在住の郷土画家・植地宣之さんの水墨画『熊野七薬師』が奉納された。

 植地さんは「孫の病の快癒祈願で七薬師にお参りし、心が休まった。感謝の思いを込めて奉納させていただきました」と話した。

 同寺薬師堂本尊の「薬師如来像(国重要文化財)」や熊野地方の七つの薬師堂が描かれた全紙サイズ(75㌢×135㌢)の掛け軸で、この作品は第52回全日本水墨画秀作展で埼玉新聞社賞を受賞している。

 薬師堂は関南七薬師の第一霊場として昔から近隣の人々の信仰を集めてきた。西山住職は奉納を受け、「お堂に色が加わり全体が美しく引き立ちました。年に3度のご本尊開帳の折など、特別な機会に飾らせていただきます」と感謝していた。

(2019年3月26日付紙面より)

薬師堂で作品を奉納した植地宣之さん(右)、西山十海住職=22日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2019年03月26日
22 林・立石組(男子)、和田・笹之内組(女子)が優勝
 那智勝浦町硬式テニス大会  
2019年03月26日
23 指導法などを学ぶ
 JFAトレセン和歌山スタッフ研修会  (和歌山県サッカー協会 )
2019年03月26日
24 神倉が大会3連覇達成
 2位に串本、3位に那智勝浦  (イオン新宮店専門店会少年野球大会 )
2019年03月26日
25 「大逆事件」は冤罪か  担当弁護士の残した文書から読み解く  (新宮市 )
2019年03月26日
26 教育や指導について語る  石浦外喜義さんが講演  (太地町 )
2019年03月26日
27 佐古さん、富宅さんが1位 写連紀南支部3月例会 
2019年03月26日
28 友達たくさんつくって  わかば保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2019年03月26日
29 オンリー・ワン企業へ後押し  エムアファブリーが激励賞  (和歌山県 )
2019年03月26日
30 感謝の気持ち込め演奏  第38回定期演奏会  (新宮高校吹奏楽部 )
2019年03月26日
31 楽しくスポーツに親しむ  第4回子どもラグビー体験  (新宮市 )
2019年03月26日
32 楽しく防災を学ぶ  ミハマボウサイフェス  
2019年03月26日
33 早くも田植え始まる  お盆の贈答用に早場米を  (紀宝町 )
2019年03月26日
34 早期発見・早期治療を  糖尿病予防講演会  (紀宝町 )
2019年03月26日
35 13日間の春休みに  公立小中学校で修了式  (三重県 )
2019年03月26日
36 げんき塾マルシェに活気  田代公園芝生広場に48店並ぶ  (紀宝町 )
2019年03月26日
37 ちょうちん灯し風情演出  佐田区内で点灯はじまる  (古座川町 )
2019年03月26日
38 質まずまずだが生育鈍く  姫でヒジキの収穫始まる  (串本町 )
2019年03月26日
39 劇も織り交ぜて演奏重ねる 吹奏楽部第9回定期演奏会 (串本古座高校)
2019年03月26日
40 お悔やみ情報
  
2019年03月13日
41 空き家の適正管理目指し
 市空家等対策計画の現状  (新宮市 )

 新宮市は2018~22年度までの5カ年計画で「市空家等対策計画」を進めている。国の「空家等対策の推進に関する特別措置法(特措法)」を受けて本年度から始まった。年度末に向けて市に取り組みの現状を聞いた。

 空き家などは「個人の財産」であることから、所有者等の理解を得ることができない場合、行政が介入することが難しいケースが多く、全国でも対応に苦慮してきた。

 ここで国が14年に特措法を制定、公布し、市町村が空き家などの対策に取り組むために法的根拠の整備に取り組んだ。新宮市内でも空き家などが増加しており、市民の生命、身体、財産を保護するとともに、生活環境の保全を図り、空き家の適正管理や利活用の促進の対策を総合的に推進していくために同計画を策定した。

 同計画は、▽快適な住環境の保全▽安全で安心なまちづくりの推進▽空家等を活用した定住の促進―を基本理念に、相談会や適正管理の促進といった対策を進めている。昨年3月には市空家等対策検討委員会を設置、情報共有や対策の推進などについて協議、検討を行っている。

 市では県、専門家とタイアップして、偶数月に空き家所有者を対象にした無料相談会を開催。司法書士や建築士、不動産鑑定士などを交え、昨年10月から3回実施した。東牟婁管内で1回平均10件程度の相談があり、大半の相談が市内だったという。また、苦情への対処として所有者に適正管理を促している。

  □     □

■市内における空き家の現状



 16年度の調査によると、建物に対する空家等率は3・2%で、県内では低い数字だ。

 相続されていないままや、引っ越しして放置されているケースが多く、市管理課では「空き家対策は幅広い専門家の協力が必要。市単独では難しい。県では相続を含めた相談会を開いているので、日時などを紹介しています」。なお、次回は4月9日(火)に同市緑ヶ丘の東牟婁振興局で開催する予定。「空き家相談センターわかやま」(電話073・427・6070)でも相談を受け付けている。

  □     □

■今後の対策



 調査結果を踏まえ、市では、戸別に相談を受けた空き家の状況などを把握し、所有者のニーズを把握し、今後の取り組みや施策に反映していく考え。

 賃貸、売却などの利活用を考えている所有者に対しては、県住宅供給公社が運営する「わかやま空き家バンク」を紹介。同バンクでは、市内で住宅を探している人、市外からの移住を考えている人とのマッチングを図っている。高田、熊野川地区では空き家バンクを実施している。年に数件の相談があり、担当する熊野川行政局を紹介している。

(2019年3月13日付紙面より)





2019年03月13日
42 JRと町が連携し避難訓練 雨の中、地震と津波想定し (那智勝浦町)

 JR西日本と那智勝浦町は10日夜、合同の津波避難訓練を実施した。巨大地震の発生を想定し、走行中の列車を停車。津波から身を守るため、乗客らは町立下里中学校の体育館まで避難した。

 同町と新宮警察署、串本警察署、和歌山大学、JR西日本、鉄道各社約160人が参加。地元の下里区の住民も体育館へ避難した。

 雨天の中、行われた訓練では、新宮方面から串本方面に向かう287系3両編成の列車が走行中に、マグニチュード9・1の南海トラフ巨大地震が発生し、列車が緊急停車したと想定。停車したJR下里駅では参加者や関係者らがJR職員の指示の下、ホームから避難場所である中学校を目指した。また、避難用のはしごを用いて列車から降りる参加者もいた。

 学校体育館に到着後、JR西日本和歌山支社の伊藤義彦支社長は「雨の中の参加ありがとうございました。これだけの雨と夜間の中の訓練は初めてだった。今日は本番ではなく、いつ起きるか分からない災害が発生した際が本番。例え条件が悪い中だったとしても、本日の経験を生かして避難してほしい」と講評。堀順一郎町長はJRや参加した地元自主防災組織、住民に感謝を述べ、「訓練を重ねることで一人一人が助かろうという機運も高まり、実際に逃げ切れると思う。南海トラフに係る地震や津波が20~30年の間に70~80%起こるといわれている。町では防災減災に取り組んでいるが今後、さまざまな訓練を実施していくので、ご参加していただけたら」と語った。

 訓練に参加した下里在住の芝地洋子さんは「今まで緊張感がなかったが、最近は災害関連の報道も多くなってきた。しっかりと心の準備をしていかなくてはならない」と気持ちを新たにした。

 すさみ町でも11日、同様の訓練が行われた。

(2019年3月13日付紙面より)

停車した列車から避難する参加者ら=10日午後6時20分ごろ、那智勝浦町のJR下里駅
避難した多くの参加者たち
2019年03月13日
43 災害へのイメージを持つ
 高田小・中で土砂災害避難訓練  (新宮市 )

 新宮市立高田小学校・中学校(大家淳志校長、児童14人、生徒3人)で11日、土砂災害を想定した避難訓練があった。児童、生徒たちは避難経路を確認するなど、災害への意識を深めた。

 2011年に発生した東日本大震災から8年が経過したことに伴い、子どもたちに山の多い同地域で起こる可能性がある土砂災害への意識を持ってもらおうと初めて実施した。

 訓練は同校横の山が崩れ落ちてきたと想定。午後2時に校内放送が流れると、児童生徒らは校舎裏口から教職員の指示に従って校庭へと逃げた。避難を済ませた子どもたちに大家校長は、避難経路が土砂でふさがれて危険性が増す場合もあるとし、用意した脚立で校外に脱出し安全な場所へと逃げるよう語った。

 同中学校の竹村伸也教頭は「地盤が緩くなる大雨や地震が発生したときには土砂崩れになる可能性が高くなる。自分の身を守り、素早く避難することが大切です。いつどこで起きるか分からない。先生や家の人たちがいない場合などもあるため、日頃から考えて行動してほしい」と呼び掛けた。

 水口風輪(かりん)さん(小6)は「実際に土砂崩れなどが起きた場合、どうしたらよいのか分からないので、訓練ができて良かった。学校行事の一つではなく、普段から心掛けることが重要だと分かった」。

 大家校長は「日頃から訓練で終わらせず、一人一人が災害などへのイメージを持つことが大切。子どもたちだけでなく、大人も何が何でも生きるという気持ちを忘れないでもらえれば」と話していた。

(2019年3月13日付紙面より)

教職員の指示に従い避難する児童ら=11日、新宮市立高田小学校・中学校
大家淳志校長(右)の話に耳を傾けた
2019年03月13日
44 震災犠牲者の冥福祈る
 新宮市  

 東日本大震災から8年を迎えた11日午後2時46分、新宮市役所で犠牲者に対し黙とうがささげられた。庁舎内に呼び掛けの放送が流れると、職員らは起立し、亡くなった人たちを追悼した=写真

 震災発生後の2011年3月14日に茨城県高萩市で給水活動に携わった山本茂博・市防災対策課長は「今なおまだまだ課題がある中で、それぞれの地域の人たちが頑張っている。一日も早い復興復旧を願っている」とコメント。当地方でも必ず起こるとされる巨大地震、各地で発生する内陸地震に触れ「どこで発生するか分からない地震に対し、より一層気を引き締めたい。出前講座など機会を見つけて啓発を行い、防災・減災に尽力していきたい」と話していた。

 新宮市は、震災で甚大な被害を受けた宮城県名取市と姉妹都市関係にある。

(2019年3月13日付紙面より)


2019年03月13日
45 組み合わせが決定
 春季近畿地区高校野球大会県予選  
2019年03月13日
46 濵仲さん、莊司さんが優勝
 亀山柔道クラブカップ  (紀宝柔道会 )
2019年03月13日
47 小学生の交通安全に  管内児童にレッスンバッグ寄付  (JAみくまの )
2019年03月13日
48 副町長に漁野洋伸氏  3月定例会が開会  (太地町議会 )
2019年03月13日
49 ハクモクレンが開花  那智勝浦町高津気  
2019年03月13日
50 障害者への垣根を低く  「なんなん祭り」にぎわう  (那智勝浦町 )
2019年03月13日
51 那智勝浦町体育文化会館で初合宿  京都市の佛教大学卓球部  
2019年03月13日
52 楽しい思い出振り返る  あったカフェ「大きくなったでしょう会」  (串本町 )
2019年03月13日
53 思い出ある母校巣立つ  古座中学校卒業式  (古座川町 )
2019年03月13日
54 第三銀行に業務教わる  古座小2年生学習訪問  (串本町 )
2019年03月13日
55 第20回は親交の機会に  本州最南端寿野球大会  (串本町 )
2019年03月13日
56 ゲームで感謝のお別れ  井田小で「6年生を送る会」  (紀宝町 )
2019年03月13日
57 園児と初の交流会  阿田和保育園に出向き  (紀南高校 )
2019年03月13日
58 改選後最初の一般質問  震災発生時刻に黙とう  (紀宝町議会 )
2019年03月13日
59 全国での活躍誓う  大畑覚町長が出場選手を激励  (御浜中卓球部女子 )
2019年03月13日
60 2町144人が母校に別れ  公立5中学校卒業式  (那智勝浦町・太地町 )
2019年03月13日
61 タチツボスミレ  史跡・新宮城跡で  
2019年03月13日
62 お悔やみ情報
  
2019年03月03日
63 高速道路紀伊半島一周へ
 事業採択時評価手続きを開始  (国土交通省 )

 国土交通省は1日、一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の2019年度予算に向けた新規事業採択時評価手続きを開始したと発表した。認められれば紀伊半島を一周する高速道路の全区間が事業化する。

 新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、事業費は約850億円。

 現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 二階俊博代議士通信によると、県知事への意見照会後、第三者委員会の審議を経て事業化が決まる予定。「今回の手続き開始は大きな前進であり、一日も早い高速道路の紀伊半島一周完成に向けて、国、県挙げて頑張りますので、用地のご協力など、地元としてできることは地元でご努力いただくことをお願いします」とし、事業中のすさみ串本道路、新宮紀宝道路、串本太地道路について関係者の努力で順調に工事も進んでおり、早期完成をめざして対応していくとした。

(2019年3月3日付紙面より)

2019年度予算に向けた新規事業採択時評価手続きの着手路線(国土交通省提供)
2019年03月03日
64 愛しの勝浦を盛り上げよう
 6年生が学習発表  (勝浦小 )

 那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)は1日、勝浦漁港にぎわい市場周辺で6年生41人の学習発表会を開いた。児童らは「愛(いと)しの那智勝浦町を盛り上げます」と書かれた手作りのパンフレットを手に、観光客や地域住民に向けて町のPRを繰り広げた。

 町おこしも兼ねて、同校では毎年6年生の学習発表会を校外で実施している。子どもたちは班ごとにテーマを決め、事前に取材した各地域の魅力をポスターやパンフレットに仕上げ、お土産のビン玉ストラップなども用意。にぎわい市場の海側などに四つのブースを設置し、各テーマのポスターセッション(集団活動)を展開した。

 PR内容は▽「世界遺産~紀伊山地の霊場と参詣道~」と題し、熊野那智大社や補陀洛山寺の歴史、太古の巨大カルデラ噴火▽漁港近辺の温泉、生マグログルメ▽ビン玉による町おこし―など。各ブースで観光客を前に、工夫を凝らした発表があった。「呼び込み隊」が編成され、観光桟橋に出向いてボートを乗り降りする乗客らにパンフレットを配布し、にぎわい市場へ案内するなどの活動も実施した。

 ポスターセッションでの発表を終えた鎌田桜舞(ふぶき)さん(12)は「カルデラ噴火と那智の滝の話を聞いてくれた人が『知らない人が多いのによく調べたね』と褒めてくれてうれしかった」と笑顔を見せた。学年主任の金澤有史教諭は「子どもたちは自主的に休日を使って熱心に取り組んでいました。地域の人たちや取材先の歓迎を受け、とてもやりがいを感じたようです。今後も何らかの形で続けていければ」と話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

ビン玉体験コーナーで、ストラップ作りを紹介する児童ら=1日、那智勝浦町築地の「勝浦漁港にぎわい市場」
観光桟橋で手作りパンフレットを配布
「ポスターセッション」の様子
2019年03月03日
65 美しい音色を堪能 ブレスユーによる音楽会 (鵜殿小)

 紀宝町立鵜殿小学校(辻至校長、児童232人)で2月28日、音楽会があった。2年生39人が参加し、女性4人組ボランティア団体「ブレスユー」による美しい音色を堪能した。

 ハープの海辺佳子さん、フルートと歌の羽山康子さん、ピアノの大前喜代子さん、フルートの岡沢ふみよさんが訪問した。

 アニメ映画『耳をすませば』の挿入歌『カントリーロード』や、春にちなんで『はるがきた』、童謡『うれしいひなまつり』を演奏。オペラ『私のお父さん』を羽山さんがイタリア語で歌った。

 ディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』の『レット・イット・ゴー』を演奏すると、「大好きな曲」と笑顔を見せる女の子もいた。

 演奏終了後は、児童が授業で覚えたパプリカダンスを踊り、メンバーを楽しませた。

 音楽会を後援した町学校支援本部元気キッズの前地実也さんは「本年度から町内の各学校に呼び掛けを行っている。今後も継続できるように音楽活動を支援していきたい」と話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

2年生39人が参加した音楽会=2月28日、紀宝町立鵜殿小学校
ダンスと歌を披露する児童たち
2019年03月03日
66 川の参詣道で集客狙う
 熊野川舟下り今季始動  

 川の参詣道として世界遺産に登録されている「熊野川」を巡る川舟下りの定期乗合便が2日から始まった。平安衣装の女性らを乗せた第1便が、語り部の尾﨑智子さんによる篠笛(しのぶえ)の合図で新宮市熊野川町田長(たなご)の河原から出航した。本年度の外国人乗客数はすでに昨年度を上回っている。

 外国人乗客は、集計を開始した平成26年度は512人だったが、27年度は1055人と倍増。本年度は2月末で1963人。多いのはアメリカ、ドイツで、その他オーストラリア、イギリスなどとなっている。

 川舟下り事業は平成17年9月にスタート。最も乗客が多かったのは19年度の5670人。紀伊半島大水害で9月から翌年3月末まで休航した23年度が2426人と最も少なく、その後2千人台が続いていたが、26年度3243人、27年度3932人、28年度には4127人と徐々に回復してきている。本年度は2月末現在で3944人。

 紀伊半島大水害の際、田長の道の駅隣にあった熊野川川舟センターが流失。昨年3月、6年6カ月ぶりにセンターが復活した。乗船客数は回復しているが、舟の製作費を負担する余裕がなく、昨年末に乗船客の受け入れ体制充実を図るためクラウドファンディングで支援を求めたところ、目標金額を超える244万2000円(支援者数142人)が集まった。

 今季運航開始式では、主催者を代表して一般財団法人熊野川町ふれあい公社の下阪殖保代表理事がクラウドファンディングの支援者らに感謝を述べ、「皆さまのご支援を無駄にせぬよう、歴史あるこの川の参詣道を、これからも守り続け、後世に伝えていくために努力を重ねていきます」。来賓の田岡実千年市長が「新宮市が世界に誇る素晴らしい観光メニュー」とあいさつ。4月に改修工事完了予定の「交流促進施設さつき」と合わせて、より多くの人に来ていただければと話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

今季の第1便が出航した=2日、新宮市熊野川町田長
2019年03月03日
67 生徒ら船に乗り漁業学ぶ  宇久井中学校が海洋体験  (那智勝浦町 )
2019年03月03日
68 休憩所などリニューアル  那智山観光センター  (那智勝浦町 )
2019年03月03日
69 教育大綱進捗など報告  市長と教委が意見交換  (新宮市 )
2019年03月03日
70 それぞれの道へ歩み出す  新宮高校定時制で卒業式  (新宮市 )
2019年03月03日
71 27人が看護の道へ  なぎ看護学校で卒業式  (新宮市 )
2019年03月03日
72 園児が楽しく英語を学ぶ  森まりかさん招き体験教室  (鵜殿保 )
2019年03月03日
73 楽しい思い出を刻む  お別れ遠足でくじらの博物館へ  (うどの幼稚園 )
2019年03月03日
74 橋脚下部工事着手へ  新宮紀宝道路熊野川河口大橋  (紀宝町側 )