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2019年01月31日
1 濁水対策など求め要望
 熊野川流域対策連合会が臨時総会  

 熊野川流域対策連合会(会長=田岡実千年・新宮市長)は29日、同市井の沢の新宮商工会議所で臨時総会を開いた。池原発電所(奈良県下北山村)の水利権更新(期限は2020年3月末まで)を前に、濁水対策などを求める要望書を本年度中に国、県、電源開発へ提出することを確認した。

 田岡市長は「熊野川流域は、紀伊半島大水害以降も毎年のように河川の氾濫、濁水被害が発生している。濁水の長期化、ダム湖内の堆砂、海岸浸食など、ダムに起因した環境被害は住民の生活を脅かすだけでなく、観光、上水道、製紙業、沿岸・内水面漁業など多方面に大きな影響を与え続けている。地域全体の課題として諸問題に取り組んでいきたい」と協力を呼び掛けた。

 「川の参詣道」として世界遺産に登録され、今年7月で15周年を迎える熊野川。世界遺産にふさわしい文化的景観として後世に引き継ぐことが求められているが、2011(平成23)年9月の紀伊半島大水害に伴う河川の氾濫や大規模な山腹崩壊などで濁水が長期化し、漁業や観光に影響が出ている。

 今回、国と県に提出する要望書では、人命を最優先としたダム運営、防災対策、環境対策、海岸侵食対策など8項目を訴える。事務局は、電源開発に対しては毎年要望書を提出しているが、定例的な回答に終始し動きが見えないとして、要望事項への対応可否や時期、理由を明確にするなどを求めるとともに、関係市町村との協議による解決に向けた適切な対応を強く要望するとした。

 副会長の山口賢二・北山村長は「今日は熊野川も十津川も大変澄んでいた。これが本来の熊野川の姿だと感じた。県、国、電源開発に広く要望活動をしていきたい」と話した。

 同会は和歌山、三重、奈良3県の熊野川流域14市町村の首長や議長ら60人で組織。熊野川水系の汚濁防止などを目的に活動している。

(2019年1月31日付紙面より)

会員らが出席して開かれた臨時総会の様子=29日、新宮市井の沢の新宮商工会議所
2019年01月31日
2 漁法発祥の地、紀伊半島で
 日本カツオ学会がフォーラム開催  

 日本カツオ学会が主催する「平成30年度カツオフォーラムin南紀」が26日、那智勝浦町体育文化会館で開かれた。同学会の川島秀一会長ら5人が登壇し、カツオひき縄漁を中心に、さまざまな発表があった。同町の堀順一郎町長、新宮市の田岡実千年市長や町内外から漁業関係者ら約100人が来場した。

 同会はカツオに縁のある地方で、資源問題を中心に毎年フォーラムを開いている。川島会長は冒頭で、「あらゆる漁法の発祥の地である紀伊半島での開催にあたり、今回は歴史的な広がりの中での地域間交流などテーマを広げようと考えた。昨年末の漁業法改正、日本のIWC(国際捕鯨委員会)脱退など、水産行政の動きは目まぐるしい。今回のフォーラムを、今後の学会の立ち位置や情報発信などの足掛かりとしたい」と話した。

 基調講演では、新宮市議会議長・屋敷満雄さんが「新宮市と気仙沼市の地域間交流事業」をテーマに話した。研究発表では、川島会長が「ケンケン漁の始まりと伝播」と題し、ひき縄漁(=ケンケン漁)の発祥から漁法の伝承、同漁法の特徴でもある「疑似餌」の文化的側面について言及。ハワイや千葉などでのフィールドワークの結果を発表した。

 続いて、50年以上にわたるカツオ漁の経験を持ち、カツオ資源問題に取り組む和歌山東漁業協同組合古座支所の杉本武雄支所長が、回復傾向の見えない日本沿岸のカツオの不漁について現状を訴えた。漁業法改正による沿岸漁業者の不利益も懸念した。

 和歌山県水産試験場の資源海洋部でカツオを専門に研究する小林慧一さんが、カツオの移動回遊などの生態調査結果を報告し、資源の減少について裏付けとなる根拠を示した。茨城大学客員研究員で全国沿岸漁民連絡協議会(JCFU)の二平章事務局長は、太平洋クロマグロの資源や漁獲規制問題について国際的な背景をひもといた。

 発表内容の詳細については後日掲載する。

(2019年1月31日付紙面より)

漁業問題について熱心に耳を傾ける=26日、那智勝浦町体育文化会館
川島秀一会長
杉本武雄支所長
小林慧一さん
2019年01月31日
3 仕組み踏まえて対策促す
 睡眠についての公開講座  (串本町 )

 串本町地域保健福祉センターで28日、睡眠についての公開講座があり、約50人が適度な睡眠の大切さなどを考える機会を得た。

 この講座は、同町保健センターが主催。町民の健康増進を目的とし有識者を招く形で定期的に開いていて、今回は睡眠をテーマにし和歌山県立医科大学名誉教授でもある浅香山病院臨床研究研修センター長の篠崎和弘さんを講師に迎えた。

 開講に当たり役場福祉課の吉村眞也課長は「健康な日常生活を送るためには食事や運動と並んで、睡眠による休養が大切。毎日の睡眠をより良いものにするため、睡眠の役割や睡眠不足、睡眠の異常を放置しない正しい知識を習得してほしい。篠崎先生の講演が皆さんや家族の睡眠の問題を見直す機会になることを祈念する」とあいさつ。篠崎さんは「睡眠の重要性と睡眠障害について」と題して登壇し、適度な睡眠を実践するための知識や日常生活における実践のポイントを紹介した。

 睡眠をつかさどる仕組みには睡眠ホルモンと生物時計の二つがあり、前者の睡眠要求と後者の睡眠覚醒が重なったときに人は眠りにつく。円滑に眠りにつくための数あるポイントの中でも特に大切にしたいのが、起床時の日光浴と就寝前の十分な入浴。これらが睡眠ホルモンの分泌と就寝時の放熱を良好にする、として意識するよう促した。

 睡眠不足がもたらすさまざまなリスクも生活習慣病や脳の衰えとの対比で紹介。アルツハイマー病原因物質(アミロイドβ)は睡眠時でないと減らせないことや、不足でも過剰でもない適度な睡眠時間を保てばうつ気分はそうそう出てこないことを伝えた。

 睡眠薬に頼る前にまず生物時計を正すことを試み、加齢により中途覚醒や早期覚醒の傾向があるときは運動を取り入れるなど生活改善でアプローチする。生活改善で解決できない睡眠関係の病気(睡眠時無呼吸症候群など)もあり、治療を試みてなお睡眠障害が出る場合に睡眠薬の処方がある。篠崎さんはそのように睡眠障害の診療の流れを説明した。まとめとして①睡眠時間が短くても起床時間を守る②眠くなってから床に就き、寝付けなければ床を離れる③昼間は日光を十分に浴びる④30分程度の昼寝を15時までに取り、夕食後の居眠りは避ける⑤適度の運動(夕方)と入浴(就寝1~2時間前)⑥アルコール、カフェイン、ニコチンを避ける―を不眠対応時の生活習慣改善事項として掲げ、良い睡眠は健康の上にあり、健康は身体的・社会的・認知的活動の上にあるとして適度な睡眠がとれる日常生活の実践を求めた。

 受講者は事前アンケートで現在の睡眠状況や悩みを報告し、その集計結果を篠崎さんが分析してアドバイスを寄せた他、質疑にも答えて睡眠障害の不安解消に努めた。

(2019年1月31日付紙面より)

睡眠の学術研究の起点から話を始める篠崎和弘さん=28日、串本町串本
2019年01月31日
4 ヒドリガモに冬の風情
 ゆかし潟へ冬鳥の飛来少なく  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町湯川の汽水湖「ゆかし潟」で昨年末から、ヒドリガモの群れが水草や藻をついばむ姿が観察されている。

 ヒドリガモは全国に分布するカモ科の冬鳥。ゆかし潟には毎年11月中下旬に飛来し、越冬後の3月下旬には飛び立つそうで、おなじみの風景となっている。30~40羽の群れが毎日、平たく短いくちばしで、湖の浅瀬やここに流れ込む湯川川で緑の藻や水草を食べる様子が随時見られ、隣接の「喫茶&軽食きよもん」を訪れる客などの目を和ませている。

 ゆかし潟にはマガモやカルガモが生息するほか、例年なら同じくカモ科のホシハジロなど、毎年数種類の冬鳥が越冬してにぎわうが、「きよもん」で尋ねると「今年は種類、数ともに非常に少ない」という。湖面では、褐色のヒドリガモが冬の風情を醸し出していた。

(2019年1月31日付紙面より)

藻をついばむヒドリガモの群れ=24日、那智勝浦町のゆかし潟
2019年01月31日
5 U―9は新宮、U―8は宇久井が優勝
 JA杯少年サッカー大会  
2019年01月31日
6 2部門10クラスで熱戦
 第7回卓球大会「ツナ・カップ」  
2019年01月31日
7 速水、中西、寺地の3選手
 風間杯全国高校選抜への出場決める  (レスリング近畿B予選 )
2019年01月31日
8 大逆事件通し人権学習 和歌山県職員労働組合 (新宮市)
2019年01月31日
9 県立図書館に本贈呈 「くまの地域絵本つくりの会」 
2019年01月31日
10 気に入った本を紹介して  絵本よみきかせボラ養成講座  (鵜殿図書館 )
2019年01月31日
11 驚きの連続に大はしゃぎ  うどの幼稚園でプログラミング教室  (紀宝町 )
2019年01月31日
12 日本の授業を見学  中国福建省の教職員ら22人  (紀宝町 )
2019年01月31日
13 親子で太鼓に親しむ  あったカフェでイベント  (串本町 )
2019年01月31日
14 北大ゲート前まで通行可に  国道371号平井の規制変更  (古座川町 )
2019年01月31日
15 少林寺のワビスケが開花  関西で最大級の巨木  
2019年01月31日
16 お悔やみ情報
  
2019年01月30日
17 国内外の現状など講演
 観光振興セミナー  (新宮市 )

 新宮市観光振興委員会は28日、新宮市観光振興セミナーを市福祉センターで開催した。地域プロデューサーやアドバイザーなどで活躍し、現在は兵庫県豊岡市の政策アドバイザーを務める臼井冬彦さんが「地域主体の観光」と題し、海外や日本における観光の現状や地域づくりについて講演した。

 臼井さんはこれまで外資系半導体やソフトウエア企業の日本法人の代表を歴任。長年の海外勤務生活で日本の豊かな環境を再認識し、観光が日本の新たな産業になると直感。北海道大学大学院に入学し、観光を学んだ。

 距離について臼井さんは、①物理的距離②経済的距離③時間的距離④心理的距離―があると紹介。④については行き先を知り得ているかどうかで距離は変化すると説明。日本では観光は矮小(わいしょう)化されている可能性があり、広い分野であると強調した。

 また、2003年の小泉内閣時に「観光立国」を打ち出したことが日本の観光の転機であったと主張。世界の観光産業は14年時点で、世界の国内総生産(GDP)の10%弱を占める世界最大産業の一つであると報告した。

 観光については▽災害や金融危機など自らコントロールできない外部要因に弱い▽日本のインバウンド(外国からの観光客)は昨年約3110万人▽国策で観光に投資するタイは約3500万人で日本より多い▽インバウンド増加は格安航空会社(LCC)の普及も要因▽訪日外国人の85%はアジアから来ている―などを解説した。

 臼井さんは観光には「歴史・文化」「自然景観」「料理」が必要と述べ、今後の観光資源の一つとして居酒屋を提案。日本人の生活が味わえる居酒屋を称賛した。観光は「日本を支える柱」だと観光庁も認めているとし、経済発展を続けるアジアにも近いことから「日本が1位になってもおかしくない」と話した。

 国内の延べ宿泊客数について触れ、インバウンドは上昇しているが、その比率は全体の15・6%であり、その他は日本人が支えているのが現状と説いた。

 臼井さんは「地域の方々が観光に対してどう取り組むのかが大事。地域によって差が出ている。私は刺激やヒントを提供できればいいと思う。皆さんが考え、決めていただけたら」と語った。

(2019年1月30日付紙面より)

参加者らが観光振興について学びを深めた=28日、新宮市福祉センター
講師を務めた臼井冬彦さん
2019年01月30日
18 ねんりんピック出場目指し ふれあいボウリング大会に69人 (和歌山県)

 関西マスターズスポーツフェスティバル紀の国いきいき健康長寿祭ふれあいボウリング交流大会が27日、新宮市の新宮東宝ボウルであった。11月に県内で開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019」の出場選手選考会を兼ねており、県内69人が参加した。

 県社会福祉協議会主催。手軽な運動量で健康増進に効果の高いボウリングを通じて、高齢者の仲間づくり・健康づくり・社会参加活動の促進を図り、いきいきと暮らせるまちづくりを進めようと開催した。

 開会で田中義文・地域福祉部長は「成果を思う存分発揮し、優勝・大会出場を目指して頑張ってください。親交、交流を深められるよう開催している。ねんりんピックに向けて機運を盛り上げていきたい」とあいさつし、運営への協力を呼び掛けた。

(2019年1月30日付紙面より)

練習を行う参加者ら=27日、新宮東宝ボウル
2019年01月30日
19 アユと冷水病の認識共有
 県水産試験場招き講演会  (古座川町 )

 古座川漁業協同組合(橋本尚視組合長)が26日、古座川町中央公民館で県水産試験場職員を招いて講演会を開き、アユ資源と冷水病について認識を共有するなどした。

 この講演会は、古座川流域のアユ漁に関係する全員が同じ見解を持って釣り客らに漁場を紹介する状況づくりを目的として計画した。県水産試験場で内水面環境を研究する職員を講師に迎え、西前啓市町長ら当局の関係職員を含む32人が出席して開会した。

 内容は講演2本で、先立って県水産試験場の小川満也副場長があいさつ。前半は研究員の賀集健太さんが基本事項としてアユの特色と生活環(=一生涯)を解説し、そのイメージの上で後半は副主査研究員の河合俊輔さんが冷水病の概要と過去の発生傾向、県の対策とアユ漁関係者に求められる対策を紹介した。

 賀集さんは生活環を紹介する中で、縄張りを持ったアユの1日当たりの捕食量と捕食対象のコケの1日当たりの生産量にも触れ、約1平方㍍の広さで賄えるアユは5~6匹が上限でそれ以上になるとアユが小型化し始めるとし、効率的な放流のポイントも説明しながら放流過剰への留意を呼び掛けた。

 本題の冷水病について小川さんは、水温15~19度で起こりやすい細菌性の感染症で、県内の主要河川でほぼ毎年のように発生し、時期的に放流~6月ごろの報告が多いと説明。海産養殖アユが比較的耐性に優れている点から、感染経路は放流、おとり、越年アユ、餌となるコケへの残留などのルートが考えられ、できる対策として放流やおとりにより細菌を持ち込まない配慮を地元、釣り客ともに意識するよう呼び掛けた。

 放流時の来歴カードや保菌検査の内容確認など留意事項を伝え、県水産試験場も冷水病ワクチンなどの研究に取り組んでいることを報告。その後は質疑応答も受け付け、関係者の対策となる実践を期した。

(2019年1月30日付紙面より)

アユの冷水病について紹介する河合俊輔さんら=26日、古座川町中央公民館
アユの生活環や求められる冷水病対策などを熱心に聴講する関係者ら
2019年01月30日
20 入港船に「ありがとう」
 水揚げのお礼、各船に届ける  (那智勝浦町水産振興会 )

 近海マグロ漁の本格的なシーズンを迎えた那智勝浦町の勝浦地方卸売市場では、同市場での水揚げに感謝の気持ちを込め、入港船にTシャツを届けている。町内の漁業関係者らでつくる町水産振興会(片谷匡会長)が用意し、1月中頃から進呈を開始した。

 26日に入港した鹿児島県種子島の「第28八千代丸」(乗組員9人)には、Tシャツ3枚が届けられた。赤、黒、紺の3色展開で、左胸の辺りに「南紀勝浦」、バックプリントには大きく「那智勝浦漁港」の文字と那智の滝やマグロのイラストがデザインされている。500枚用意し、和歌山県漁業協同組合連合会勝浦市場の職員が乗組員らに順次手渡している。Tシャツは4月以降に追加生産する予定。

 入港船の誘致については、その促進のため全国の港でさまざまな取り組みがなされている。マグロはえ縄船は、インドネシア国籍の乗組員が半数以上を占めることから、母国への通信に配慮した無料Wi―Fi(ワイファイ)の整備、操業の疲れを取り、快適に過ごしてもらおうと浴場や休憩場の充実を図っているという。

 入港2日目に水揚げを終えた八千代丸は、再び勝浦近海へ漁に出た。シーズンが終わる頃まで、勝浦港を拠点にこうした操業を繰り返す。機関長の山本海雅(かいが)さん(20)は「(町内の)飲食店が早く閉まってしまうので食事に困っていたが、市場近くにコンビニができたので助かった。今度は大きいクロマグロを取って来ます」と笑顔を見せた。

(2019年1月30日付紙面より)

Tシャツを手にする第28八千代丸の乗組員の皆さん=27日、那智勝浦町の勝浦漁港
2019年01月30日
21 マグロ尽くしでにぎわう  勝浦市場で「第25回まぐろ祭り」  
2019年01月30日
22 書道作品36点並ぶ  小中学生入賞・入選作品展  (JAみくまの )
2019年01月30日
23 話を聞き寄り添う人に  NPO法人心のSOSサポートネット  (太地町 )
2019年01月30日
24 上道柊斗君が完全優勝  中央児童館で「こままわし大会」  (新宮市 )
2019年01月30日
25 Team雅龍が優勝  きいちゃんダンスコンテスト  (ねんりんピック紀の国わかやま )
2019年01月30日
26 非常ベルは火災知らせる音  成川保育所で避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月30日
27 冬のダイヤモンドを見つける  紀宝町浅里で天体観望会  
2019年01月30日
28 イベントでの啓発活動継続  紀宝町の高齢者地域見守り隊  
2019年01月30日
29 親子で「ぺったん」  上野山こども園で餅つき  (串本町 )
2019年01月30日
30 税務署職員に税制度教わる  西向小6年生租税教室受講  (串本町 )
2019年01月30日
31 冷え込む夜半に掛け声響く  大島港で櫂伝馬稽古始まる  (水門祭に向け )
2019年01月30日
32 お悔やみ情報
  
2019年01月25日
33 異文化交流で友好深める
 台湾から姉妹校生徒ら来校  (新宮高校 )

 県立新宮高校(前田成穂校長)に23日、同校姉妹校の台湾國立彰化女子高級中學(陳香妘校長)の生徒66人と教職員5人の計71人が来校した。両校は、県が国際交流を目的に台湾の修学旅行誘致を始めたことをきっかけに2004(平成16)年から交流。14(平成26)年3月に正式に姉妹校提携を交わしている。

 彰化女子の到着後、新宮高ESS部員による学校紹介と校内ツアーがあり、その後には同校体育館で全校生徒による歓迎式典が開かれた。前田校長が「大家好(ダージャーハオ)」と歓迎。「交流を通して関係や協力体制を深めていければ」などと英語であいさつした。生徒会長の古根川健君(2年)が「新宮高校と日本に興味を持ってくれたら幸いです。私たちもあなたたちの国のことを教えてほしいです。日本での滞在を楽しんでください」と英語で歓迎の言葉を述べた。

 彰化女子からは学部主任の丁志昱団長が「交流活動を通して異文化を体験し、姉妹校として末長くお付き合いさせていただきたい」。代表生徒は「これを機会に日本文化や風習などを勉強できれば」とスピーチ。両校は記念品を交換し、親交を深め合った。

 空手部と吹奏楽部による歓迎発表があり、彰化女子の生徒らは興味深げに空手の形に見入り、演奏に手拍子を送って盛り上げた。彰化女子は日本のアニメ曲に合わせてダンスを披露するなどして友好関係を育んだ。

 新宮高は、3月14日(木)から代表生徒ら20人と教員2人が台湾への海外研修旅行を行う。彰化女子を訪れ交流を深めるほか、生徒宅へのホームステイや台北での歴史文化学習を予定している。

(2019年1月25日付紙面より)

舞台発表などを通じて交流を深めた=23日、新宮市神倉の県立新宮高校
友好を示し記念品を交換し合った
2019年01月25日
34 町独自のノベルティ導入
 認知症サポ増を目指して  (串本町 )

 串本町地域包括支援センターはこのほど、認知症サポーターであることを知らせる缶バッジ300個を作り、同町として行う同サポーター養成講座修了者への配布を始めた。

 同サポーターは厚生労働省「認知症を知り地域をつくる10カ年」(2005―15)の一環で導入された制度。同講座修了者にノベルティ「オレンジリング」(シリコン製ブレスレット)を託す形で同サポーターの裾野を全国規模で広げている。

 同町は、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指して2010(平成22)年から同講座を実施している。これまでに約350人が修了しているが、人口に対して2%という実績は県内でも低い域に当たり、その割合を高め地域による見守りを充実するきっかけとしてこの缶バッジを町独自のノベルティとして導入することにした。

 直径約4㌢で、ピンとクリップの両用タイプ。オレンジリングをイメージした輪の中に日本トルコ友好キャラクター「まぐトル」を描いたデザインを採用している。リング以上に目立つところにつける事が多いバッジの特性を生かして同サポーターであることをいっそう分かりやすくするとともに、なじみ深いキャラクターの姿で見た人の関心を引き同サポーターへの関心を高めるのが狙い。関心の延長で同講座の実施頻度を上げ、町域における修了者の裾野拡大を図るという筋書きだ。

 同講座は90分の内容で、10人以上の受講と会場が確保できる状況であれば同センターに依頼して出前実施してもらえる。受講は無料で、修了者には同サポーターのノベルティとしてオレンジリングと缶バッジの両方が託される。

 喫緊では町職員を対象にして同講座を開く予定。同センターの中まどかさんは「この講座は認知症や患者の気持ち、接し方を正しく理解するところがポイント。串本町も高齢化率が40%を超え、厚生労働省の指標によると高齢者の4人に1人が認知症またはその予備群とされている。そのような状況だからこそ、認知症サポーターを増やし地域で見守る目を宿したい。一人でも多くの町民の皆さまにこの講座を受講してほしい」と缶バッジに込めた思いを語った。

 同講座の実施依頼や認知症関係の相談、問い合わせは同センター(電話0735・62・6005)まで。

(2019年1月25日付紙面より)

串本町独自のノベルティとして配布を始めた認知症サポーター缶バッジなど=23日、串本町串本
2019年01月25日
35 学校は地域コミュニティの核
 推進フォーラムin紀宝  

 「地域とともにある学校づくりに向けて」と題したコミュニティ・スクール推進フォーラムin紀宝が23日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷研修室で開かれた。松阪市立第四小学校学校運営協議会理事長の鈴木逸郎さんが「コミュニティ・スクールを起点とした地域づくり」をテーマに講演した。

 コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)は、学校と家庭、地域が知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させる仕組み。今年度、町内全小中学校に協議会を導入し、町学校運営協議会連絡協議会(山田十司会長)が発足した。

 フォーラムは町教育委員会(西章教育長)と同連絡協議会が主催。町内各学校の運営協議会委員、PTA、教員など約70人が出席した。

 西教育長が地域の見守り活動に感謝し、「今年度、町内七つの小中学校がコミュニティ・スクールとして再スタートを切った。子どもたちが豊かに育つようご協力を」、山田会長は「コミュニティ・スクールを皆さんの力で地域に広げてください」とあいさつした。

 鈴木さんは、「子どもたちの『生きる力』は、多様な人々と関わり、さまざまな経験を重ねていく中で育まれるものであり、学校のみで育まれるものではない。地域社会とのつながりの中で、子どもたちは豊かでたくましく成長していく」と示した。

 第四小学校の取り組みを紹介した上で、「学校は地域コミュニティの核。地域に愛着と誇りを持ち、地域の未来を切り開く人材の育成を」と求め、「子どもたちが大人になった時、帰ってきたくなる紀宝町になろう」と呼び掛けた。

 講演後、町内各小学校の校長らが学校運営協議会の活動を紹介した。

(2019年1月25日付紙面より)

フォーラムに出席した学校関係者ら=23日、紀宝町まなびの郷
鈴木逸郎さん
2019年01月25日
36 一年の健康など祈る
 加寿地蔵尊で初地蔵祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の加寿地蔵尊で24日、初地蔵祭が営まれた。加寿地蔵尊世話人会(中田勝康代表)が奉仕した。

 毎月24日は地蔵菩薩の縁日で、この日は信仰厚い多くの人々が参拝した。午前10時からの法要では中田代表、修験道者の冨岡秀清さんが般若心経、地蔵菩薩の真言を唱え、参列者の健康や家内安全を祈願した。

 参列者らは、赤いよだれかけに子どもの健康や合格祈願などの願を掛けて奉納した。夫婦で参拝した田中秀薬(一平)さん(79)、芙空(芙代子)さんは、四国遍路を30年かけて75回巡り、100回を目指している。那智山青岸渡寺、補陀洛山寺、熊野那智大社へのお参りも810回、毎月24日の加寿地蔵尊への参拝も欠かさないと話し、「お参りを通していろいろな方との一期一会、健康であることに感謝しています」と笑顔を見せた。

(2019年1月25日付紙面より)

初地蔵祭を営む中田勝康さん(前列右)ら=24日、那智勝浦町
2019年01月25日
37 新宮市駅伝大会2019結果㊥
 中学生男女の部  
2019年01月25日
38 唱歌や民謡口ずさむ  円満地公園で「うたごえ喫茶」  (那智勝浦町 )
2019年01月25日
39 どうなる?今後の政治  末延吉正さんが今年の経済語る  (新宮市 )
2019年01月25日
40 新年のお茶のお稽古  浮島児童館で「初釜」  (新宮市 )
2019年01月25日
41 伝統的な遊びを楽しむ  くろしお児「お正月遊びを楽しもう!」  (新宮市 )
2019年01月25日
42 「のどごし良くもっちり」  太田の郷でピロール米の麺を商品化  (那智勝浦町 )
2019年01月25日
43 教わったことをおさらい  伝統文化体験教室が閉講  (古座川町 )
2019年01月25日
44 当船の外観を3D計測  東北の手法でデータ保存  (水門祭 )
2019年01月25日
45 若い力に防災減災を期待  矢渕中と鵜殿3組が合同避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月25日
46 園児らが袋いっぱいに集め  太陽水産が井田、鵜殿保で餅ほり  
2019年01月25日
47 お悔やみ情報
  
2019年01月23日
48 無投票で新議員13人が決まる
 紀宝町議選  

 任期満了に伴う紀宝町議会議員選挙が22日告示され、定数13に対して現職8人、元職1人、新人4人の計13人以外に立候補の届け出がなく、無投票当選が決まった。

当選者【定数13、届け出順】

当落候補者名年齢党派現元新
市川  潔71
莊司  健71
榎本 健治42
平野美津子71
向井 健雅64
山本 精一62
野田 純志70
浅田 和江47
原  章三71
大倉 孝司60
奥峪 康之61
萩野 進也64
獺越 幸雄63


※年齢は当初の投票日(1月27日)時点の満年齢


2019年01月23日
49 全員がけがなく無事に
 消防団丹鶴分団が神倉神社を清掃  (御燈祭りに向け )

 2月6日(水)の御燈祭(おとうまつ)りに向け、新宮市消防団丹鶴分団(杉下和夫分団長)は20日、神倉神社の清掃活動に取り組み、団員約20人が参加した。

 火災や事故を防止しようと毎年この時期に実施している。枯れ葉を掃き、枝打ちをするなどして、たいまつの火が燃え移らないようにするとともに、石段の隙間を埋めるなどして上がり子がつまずいたり足を挟むことのないようにと整備をした。午前8時ごろ集合し、午後2時ごろまで作業した。

 以前は杉下分団長も毎年上がり子として祭りに参加し、自身の息子や孫も3歳の頃から一緒に上っていた。数年前からは上がり子としてでなく、消防団としての仕事を果たしている。

 知人の紹介で入団し初めて参加した三鬼成晃さん(29)は当日、上がり子として上る予定をしており、「裏方としての仕事の大切さを改めて実感しています。団員、上がり子として皆さんがけがなく下りていただきたい」。

 杉下分団長は「上がり子はもちろん、祭り関係者、見学者の方々がけがのないよう注意してほしい」と語り、「分団員として一生懸命、火災予防に努めます」と話していた。

(2019年1月23日付紙面より)

手分けして掃除をする分団員ら=20日、新宮市の神倉神社
2019年01月23日
50 研修会や食事で親睦深める
 宇久井地区老人クラブ研修会  (那智勝浦町 )

 宇久井地区老人クラブ連合会(峰武久会長)は21日、那智勝浦町の休暇村南紀勝浦で役員研修会を開催した。町老人クラブ連合会の玉置之一会長が健康寿命などをテーマに講演した。その後は懇親会が行われ、出席者19人は親睦を深めた。

 研修会は宇久井区の各老人クラブ代表者が集まり、年に1回ほど実施されている。区の課題などを話し合うとともに交流を深めることを目的としている。

 峰会長が今年11月に開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019(第32回全国健康福祉祭和歌山大会)」について詳細を説明。同町ではダンススポーツが行われることに触れ、「ねんりんピックは誰でも出ることができる。勝ち負けではなく、交流がメイン。希望者はぜひ、申し込んでほしい」と呼び掛けた。

 玉置会長は平成27年の介護保険制度改正に伴い、市町村ごとに取り組む「新地域支援事業」などを紹介。昨年7月の世界保健機関による統計で日本人の平均寿命は女性が87・1歳(1位)、男性が81・1歳(2位)で男女ともに過去最高を更新し、男女平均は1位であると述べ、「長寿は大切で喜ばしいが、病気にならず元気に生活することはもっと大切」と話した。

 自分の体調や体力に応じた健康寿命を延ばすための運動について、▽健康診断を通して自身の健康状態を知る▽毎日、じゅうぶんな睡眠を取る▽健やかな食事をバランス良く食べる▽ストレッチや運動をする―などを提案した。

 玉置会長は「いつどこでも少しの時間があれば運動はできる。歩くことや簡単なストレッチや筋力トレーニングを行うことで健康寿命を延ばすことができます」と語った。研修会後、出席者らは食事をして会話を楽しんだ。

(2019年1月23日付紙面より)

各地区の役員らが学びを深めた=21日、那智勝浦町の休暇村南紀勝浦
玉置之一会長
2019年01月23日
51 京フィルの演奏を鑑賞
 文化セで文化自主事業  (串本町 )

 串本町文化センターで20日、同町文化自主事業「これぞ超名曲コンサート~クラシックからオールディーズまで~」があり約600人が京都フィルハーモニー室内合奏団による演奏を鑑賞した。

 同事業実行委員会(西野政和会長)と同町教育委員会(潮﨑伸彦教育長)が主催。この事業は同センターの有効活用を目的として1994(平成6)年から回を重ねていて、本年度は同センター開館30年記念事業にも位置付けて同団の招致を計画し、南紀串本観光協会の串本事業所と古座事業所、同センターの3カ所で前売り券を販売する形で来場を呼び掛けた。

 当日は同センターホールがほぼ満席となる盛況の中で開演を迎え、主催者を代表して西野会長は同センターと文化自主事業の歩みを振り返り「このコンサートを機に今後もますます生の芸術を聴けるよう、文化自主事業を実行委員会として充実させていきたい」と述べ、引き続きの支援を求めた。

 同団は72(昭和47)年に京都市を本拠地にして設立した室内オーケストラで、この日は指揮者の井村誠貴さんら23人組で出演。第1部でクラシック9曲、第2部でオールディーズ8曲をホールに響かせた。公演と併せて同センター1階ロビーでは文化自主事業の歩みを振り返る展示もあり、コンサートの前後や合間に来場者の鑑賞を集めた。

(2019年1月23日付紙面より)

ほぼ満席の注目の中で演奏する京都フィルハーモニー室内合奏団=20日、串本町文化センター
2019年01月23日
52 伝統の白装束作り
 新宮市千穂の松田商店  (御燈祭りに向け )

 新宮市千穂の松田商店(松田啓資店主)で、神倉神社の御燈祭(おとうまつ)りで上がり子が着る白装束作りが行われている。毎年正月明けから作業に入っていて、今月いっぱいはこの仕事から手が離せない。

 啓資さん(66)は故祖父・次郎松さん、故父・傳治さんに続いて3代目の店主。父から作り方を学び、体型の変化に合わせて規格を変えながら約50年作り続けている。

 燃えにくい純綿を使用している同店の白装束は、上下と帽子の3点セットが特大から小まで6種類あり、ばら売りもしている。サラシ、白足袋(たび)も販売している。生地の値段が上がり、商売は年々厳しくなっているが、「よっぽどのことがない限り値段を上げるつもりはないよ」と奉仕の心で続けている。

 白装束は修繕しながら何年も使う人がほとんどだが、毎年買う人もいるという。「松田さんところの白装束は丈夫やと褒めてもらえるのは、作り手冥利(みょうり)に尽きる」と笑顔を見せる。

 長時間座っている仕事で、50歳を超えた頃から体力的にきつくなってきいている。一着作る時間は若い頃の倍になった。65歳でこの仕事を辞めるつもりだったが、66歳となった今は「体力が続く限り」に変わった。

 「神事に参加するという自覚を持って上り、けが、トラブルなく無事に下山してほしい」と願っている。

(2019年1月23日付紙面より)

一着ずつ上がり子への思いを込めて白装束を作る松田啓資さん=9日、新宮市千穂
2019年01月23日
53 1、2回戦が終了
 3回戦以降の組み合わせも決まる  (県高校サッカー新人大会 )
2019年01月23日
54 辻萌々香さんが優勝 第43回新春少年剣道大会 
2019年01月23日
55 中口和子さんが優勝
 なちかつGGCがクラブ大会を開催  
2019年01月23日
56 連携し良い読書環境を  神倉小学校が図書室の整理  (新宮市 )
2019年01月23日
57 太地水共の社会貢献学ぶ  歴史探訪スクールに50人  (新宮市 )
2019年01月23日
58 うがい・手洗いの徹底を  新宮市立医療センター  
2019年01月23日
59 野中誠一さんら4人が1位 写連紀南支部1月例会 
2019年01月23日
60 南紀勝浦温泉で卓球楽しむ  第7回卓球大会「ツナ・カップ」  
2019年01月23日
61 しょうゆの魅力を学ぶ 三輪崎小で出前授業 (新宮市)
2019年01月23日
62 疲れたが楽しかった  宇久井中生がツバキ油搾油を学ぶ  (那智勝浦町 )
2019年01月23日
63 「桃太郎」に笑顔  2園で劇団すぎのこが上演  (串本町 )
2019年01月23日
64 また遊びに来てね  三尾川保育所で交流会  (古座川町 )
2019年01月23日
65 獅子舞奉納など礼尽くす  くじ野川稲荷神社で例祭  (串本町 )
2019年01月23日
66 当選者491人決める  お年玉プレゼント抽選  (串本リリースタンプ会 )
2019年01月23日
67 町内24カ所対象に交信  県の孤立集落通信訓練で  (古座川町 )
2019年01月23日
68 男女とも矢渕中が優勝  ソフトテニス南郡地区予選  
2019年01月23日
69 健康体操などで交流深め  大里でカフェいっぷく亭  (紀宝町 )
2019年01月23日
70 昔の生活道路などを歩き  山歩き部会が歴史ウオーク  (紀宝町 )
2019年01月23日
71 お悔やみ情報
  
2019年01月22日
72 湯煙の中熱戦展開
 仙人風呂で新春かるた大会  (本宮町 )

 田辺市本宮町の川湯温泉にある「仙人風呂」で20日、新春かるた大会が開催された。17チーム68人が参加し、温泉に浮かべた杉板製のかるたの争奪戦を繰り広げた。

 熊野本宮観光協会と仙人風呂実行委員会(小淵誠委員長)が主催し、今年で18回目の人気イベント。川湯地区は昨年8月の台風20号で大塔川が氾濫。旅館や民宿などが軒を連ねる温泉街で床上、床下浸水被害を受けた。

 小淵委員長は「皆さんのご協力のもと、仙人風呂を無事に開催できた。例年より少し小さいが、例年と同じくらいの温かい温泉になっている。観客の皆さんはぜひお湯に入りながら熱い声援を送ってほしい。選手の皆さんもけがの無いよう、スポーツマンシップにのっとり正々堂々と戦って」。熊野本宮観光協会会長代行の名渕敬さんは応援の言葉に感謝し「熊野は蘇(よみがえ)り、再生の地。みんなで頑張ってまいりますのでよろしくお願いします」とあいさつした。

 今年は小学生の部を行わず、参加チーム数も縮小して実施した。ABCテレビ「おはよう朝日です」から特別参加もあり、復興への思いを語る出場者の姿もあった。

 平安衣装をまとった詠み手が「和歌山県市町村おはなしカルタ」を詠み上げると、今年のえとのイノシシや人気キャラクターなどさまざまな衣装を着た参加者たちが、約1000枚のかるた目掛けて突進した。今年は「川湯仙人風呂マルシェ」を同時開催し、温かい食べ物や飲み物などが並んだ。

 地元の田辺市や新宮市はもちろん、遠くは大阪府、兵庫県、群馬県などからも出場があった。今年は46枚獲得した御坊市の「温泉戦隊カルタレンジャー」が優勝した。

 冬の風物詩となっている仙人風呂。今年は横幅約28㍍、奥行き約12㍍、深さ60㌢。川底から湧き出る温泉は約73度で、川の水を引き入れて40度前後に調整している。入浴は無料。利用時間は午前6時30分から午後10時まで。設置期間は2月末まで。

(2019年1月22日付紙面より)

札目掛けて一斉に駆け出す参加者ら=20日、田辺市本宮町の仙人風呂
2019年01月22日
73 文化複合施設建設求め
 8団体が市長に要望書提出  (新宮市 )

 新宮市自治会連合会(榎本義清会長)、新宮商工会議所(関康之会頭)をはじめとする8団体は21日、連名で田岡実千年市長に、文化複合施設(図書館・文化ホール)の建設を強く求める要望書を提出した。関会頭は「施設に対する思いや考え方は人それぞれにあると思いますが、大局的な見地に立ち、建設予定地でのできるだけ早い時期での施設の完成を」と要望した。

 要望書は▽市自治会連合会▽新宮商工会議所▽新宮市商店街振興組合連合会(福田一郎理事長)▽仲之町商店街振興組合(同)▽丹鶴商店街振興組合(大井正臣理事長)▽駅前本通り商店街振興組合(下地昌宏理事長)▽谷王子町内会(商店会・松本勝利会長)▽新宮市料理飲食業組合(平見一雄組合長)―の連名。「現在、新宮市においては、文化活動のさまざまな発表や催事を行う施設もなく、市民活動や文化活動に大きな支障をきたしており、早急なる施設の完成が求められています」と訴えた。

 田岡市長は「おととしの市長選の際に必ず建てると市民の皆さんとお約束した。約束を守るために、32年度末の完成を目指して頑張りたい」。榎本会長は「施設の建設を条件の一つとして、丹鶴小学校の廃校を受け入れた経緯もある。多くの市民が望んでいる。淡々と作業を進めていただきたい」。

 関会頭は、住民投票条例の制定を求める署名活動に対して「住民投票になったときには予算的にもマイナスになることはあってもプラスになることはない。近隣町村からの信頼も失う。これ以上の空白を生じさせることは絶対に阻止しなければならない」と懸念し、「新宮市歌に『熊野の都新宮市』『伝統深き文化の地』という歌詞がある。佐藤春夫先生がわれわれのために作ってくれた歌を、新しいホールでみんなで歌いたい」と強く求めた。

 8団体は屋敷満雄市議会議長にも要望書を提出。屋敷議長は「市民会館が使用できなくなってからの3年間、非常に苦労を掛けた。皆さんの熱い思いを受け取りました」と話していた。

(2019年1月22日付紙面より)

田岡実千年市長(左)に要望書を手渡す関康之会頭=21日、新宮市役所
2019年01月22日
74 ヘリと協力し救助活動構築
 消防と県航空隊が連携訓練  (串本町 )

 串本町潮岬、黒島漁港の東にある磯場などで18日、和歌山県防災航空隊と串本町消防本部の連携訓練が行われた。磯場に負傷して動けない要救助者がいるという想定で始め、両者は現場の状況を見て取るべき対応を判断しながら救助活動を実践した。

 同本部の管内は切り立つ崖や奥深い山など救助を困難にする状況が多く、県防災航空隊との協力は不可欠という判断から定期的にこの訓練を重ねている。今回は訓練参加者に想定のみを与え、事前に過程を定めないブラインド型訓練と位置付け、両者は同本部指揮隊を軸にし、過去の訓練などで身に付けた技術を発揮して現場に則した過程の構築と目的の達成を目指した。

 実施に当たり寺島正彦消防長から趣旨の説明を受けた同本部の訓練参加者は、現場近くの望楼の芝に現地対策本部を設置して救助活動を開始。現場は旭之森先にある展望所の真下付近で、同本部職員は指揮隊の現場判断に基づき必要な資機材持参で高さ約30㍍の急峻(きゅうしゅん)な崖を降り、要救助者の元へ向かった。確保した要救助者は身動きができず一刻を争う危険な状態と判断し、県防災航空隊と協力してヘリコプター「きしゅう」による引き揚げ救助の体制をその場で構築。要救助者を空中収容により引き継いだ。

 所要時間は約90分。始終を見守った寺島消防長は「少し前までは想定と一緒に過程も決めていたが、回を重ねて技術を身に付けた職員も増えたことから今回はブラインド型で実施した。少し時間がかかったという印象だが、職員は指揮隊を中心にして行動し患者第一で現場対応できたと判断する」と評価。

 他方、「訓練後に職員は早速『崖を降りるルートは1本でなくてもよかったのでは』と話し合っていた。そういうところはあらかじめ過程まで決めた訓練では気付きにくい部分だが、その視点が実際の救助活動をより早くより効果的にしていく。今回のブラインド型訓練はそういう面でも大きな意義があった」とも述べ、訓練参加者の今後いっそうの対応力向上を期待した。

(2019年1月22日付紙面より)

連携して旭之森先の磯場から要救助者を引き揚げ救助=18日、串本町潮岬
指揮隊の現場判断に基づいて救助活動を構築する串本町消防本部職員
2019年01月22日
75 ゴトビキ岩の新しめ縄完成
 神倉青年団ら40人で  (御燈祭りを前に )

 国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」を間近に控えた新宮市の神倉神社で20日、神倉青年団員ら約40人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を編んだ。

 作業には祭りの運営を取り仕切る介釈を務める青年団員をはじめ、神倉神社奉賛会、市観光協会、新宮商工会議所青年部などが参加。神倉農業実行組合(榎本晶組合長)が寄進した約200㌔(約500株)のワラを機械などで柔らかくした後、境内の木に縛り付けた針金に沿って編み上げた。約3時間で長さ約30㍍、最大直径約30㌢のしめ縄を完成させた。

 奉賛会の猪飼三雄会長(76)は「上がり子や関係者、見物客の皆さんがけが無く終えることが一番。マナーを守り、伝統の祭りをより多くの人に伝えてもらえれば」と話していた。

 しめ縄の張り替え作業は雨天のため27日(日)に延期して実施を予定している。

(2019年1月22日付紙面より)

しめ縄を編んでいく関係者ら=20日、新宮市の神倉神社
2019年01月22日
76 松浦米次さん、友宗佐江子さんが優勝
 県年金受給者協会GG年始大会  
2019年01月22日
77 大辻建設が5連覇 171チームがたすきと絆をつなぐ (新宮市駅伝大会2019)
2019年01月22日
78 新春ウオークで魅力再発見  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2019年01月22日
79 犠牲者の冥福祈る  誠之助の命日前に墓参り  (「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会 )
2019年01月22日
80 追い風機会に紀南を元気に  佐藤武治氏が事務所開き  (和歌山県議選 )
2019年01月22日
81 赤く色鮮やかに  宇久井ビジターでクロガネモチ  (那智勝浦町 )
2019年01月22日
82 「ハナ」風になびく  丹鶴商店街がたいまつ飾る  (御燈祭りを前に )
2019年01月22日
83 4期生が農業の基礎を習得  農業体験塾修了式  (JAみくまの )
2019年01月22日
84 「背筋が伸びる思い」  本厄迎え有志が餅まき  (新宮市 )
2019年01月22日
85 生の音楽を体験  神内小でBless You演奏会  (紀宝町 )
2019年01月22日
86 地区住民、小学生ら防災活動  ウミガメ公園で大規模訓練  (紀宝町 )
2019年01月22日
87 船蔵から当船を引き出す  若者から年寄りまで30人一丸で  (水門祭 )
2019年01月22日
88 西川の人気者「まめきち」  柿本真輔さん飼育のポニー  (古座川町 )
2019年01月22日
89 お悔やみ情報
  
2019年01月20日
90 円滑な情報伝達を
 211カ所で孤立集落通信訓練  (和歌山県 )

 大規模な災害発生時に円滑な情報共有を行うための通信訓練が19日、和歌山県内で孤立の可能性のある211集落であった。住民らが無線などを使用して各市町村と連絡を取り合い、状況の報告と確認をした。併せて県と市町村の伝達訓練を行い、防災相互通信用無線機や防災電話を使用して情報を共有した。

 訓練は、午前9時ごろ、県南方沖でマグニチュード8・7の地震が発生したと想定。県内では震度5強~7の揺れを観測し、地滑りなどの土砂災害が多発。各地では道路がふさがり、各地で孤立集落が発生しているという状況を想定した。

 孤立可能性集落のない和歌山市と御坊市を除く28の市町村が参加。当日参加できない集落は別日程で訓練を実施する市町村もあった。総参加人員は1174人ほど。新宮・東牟婁地方では、新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町、北山村が参加した。

 集落と市町村間では無線などを使用して情報を共有し、孤立状況を県の防災情報システムに登録。振興局が報告を受けて内容確認を行い、県危機管理局に報告するなどした。

 東牟婁振興局で訓練に当たった職員らは「今回の訓練を機に、県や市町村関係者が通信方法を確認し、実際に災害が発生した際にはスムーズに操作ができるようになり、円滑な情報伝達ができれば」と話していた。

(2019年1月20日付紙面より)

各市町村からの報告を受ける県職員ら=19日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2019年01月20日
91 鬼面札や祝升作り
 那智山で節分の準備進む  (那智勝浦町 )

 2月3日(日)の節分を前に、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)では「鬼面札」や「祝升(いわいます)」などの準備が急ピッチで進んでいる。

■熊野那智大社



 熊野那智大社では災難よけのお札「鬼面札」と縁起の良い「福升」を作っている。鬼面札は縦35㌢、横45㌢。しめ縄の輪の中に赤鬼・青鬼を封じ込めた図柄で、昭和44年に篠原四郎元宮司が描き、翌45年から授与している。神職が那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け、一枚一枚丁寧に刷っている。2000枚仕上げる。

 福升はモミの木製の5合升で1升の半分であることから「繁盛(半升)升」ともいわれる。鬼面札は1枚500円。福升は1500円。2月3日の節分祭で祈とう者らに授与する。20日(日)から社頭で一般参拝者にも授与する。

 郵便やFAX、インターネットでも受け付けている。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。

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■那智山青岸渡寺



 西国三十三所第一番札所の那智山青岸渡寺では「節分会豆まき会式」で使われる祝升の準備に追われている。祝升は熊野地方産のスギが底板に、側面にはヒノキが使われている。「那智山」の焼き印があり、升の内側には「七難即滅七福即生」の印が押され、髙木亮英副住職らが「平成三十一年」の文字を書き入れ仕上げている。1300個用意する。

 祝升は節分当日、本堂で豆まきをする厄年の人や祈とう希望者に授与する。祈とう料は4000円で、祝升に札、縁起物、弁当などが付く。

 問い合わせは同寺(電話0735・55・0404)まで。

(2019年1月20日付紙面より)

鬼面札を丁寧に一枚一枚刷り上げる神職=18日、熊野那智大社
平成最後の年「三十一」を書き入れる髙木亮英副住職(右)=18日、那智山青岸渡寺
2019年01月20日
92 日本ジオパークに再認定
 橋杭岩前で関係者ら歓喜  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパークが18日、日本ジオパークとして再認定された。串本町くじ野川にある橋杭岩前では、関係者が結果を喜び記念撮影に臨むなどして、次の4年間に弾みをつけた。

 日本ジオパークはその趣旨(秀でた地質資源の活用による地域活性化)を高い水準で保つため、4年ごとに現地審査を行い再認定を受ける仕組みになっている。南紀熊野ジオパークは平成26年8月に初認定され、4年が経過したことから昨年11月に審査員3人による現地調査を受け、その結果を待つさなかにあった。

 この日は日本ジオパーク委員会の第36回会合があり、南紀熊野ジオパークの再認定を決定。橋杭岩前には同パーク推進協議会副会長でもある田嶋勝正町長や同パークガイドの会の上野一夫会長ら関係者が集まって同協議会事務局からの結果報告を待ち、連絡を受けた田嶋町長から再認定された旨が伝えられると喜びの歓声が上がった。

 田嶋町長は「多くの方々の尽力があっての再認定。今年7月には南紀熊野ジオパークセンターが完成し、今まで以上にこの地方の素晴らしいところを皆さんにお披露目できると思う。われわれが今一番望んでいる世界ジオパークにまた一歩近づいたとも思うので、またみんなで力を合わせて頑張っていこう」と述べて一同の士気を鼓舞。バンド「GEONG(じおんぐ)」による楽曲「橋杭岩ジオサイト」の演奏に合わせて踊り、立ち会った東川智昭東牟婁振興局長の発声で同町の長期保存水「なんたん水」による乾杯をした後、橋杭岩をバックにして記念撮影に臨むなどした。

 実働の最前線で活躍するジオガイドを束ねる上野会長(70)は「ジオガイド単体での活動はまだまだこれからだが、すでに浸透している世界遺産熊野古道などさまざまなガイドをする中で地質資源も話題にできるようになるなど、認定後の4年間でこの地方の楽しみの幅が随分と広がった」とこれまでの4年余りを振り返り、「同センターができれば、ジオガイドも毎日2人が常駐して館内説明をする。プラスアルファで日曜日などにお客を集め、潮岬を巡るミニツアーなどもできればいいなと思う。これからの4年間でガイドの会はさらに発展すると思うし、再認定を励みにしてそうなれるよう頑張っていきたい」と意気込みを新たにした。

(2019年1月20日付紙面より)

南紀熊野ジオパークの日本ジオパーク再認定を喜び記念撮影する関係者ら=18日、串本町くじ野川
日本ジオパーク委員会の審査結果を伝える田嶋勝正町長(左から2人目)
2019年01月20日
93 「月参り巡礼」始まる
 青岸渡寺で御朱印授与など  (那智勝浦町 )

 西国三十三所草創1300年記念事業で、毎月1回1札所で特別な御朱印を頂く「月参り巡礼」が18日、那智勝浦町の第一番札所・那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で始まった。特別な御朱印の授与があり、大勢の参拝者らが集まった。

 日本最古の巡礼33寺院でつくる西国三十三所札所会(会長・鷲尾遍隆石山寺座主)が主催し、2016年から20年まで斎行する。16年4月に始まった1巡目は18年12月に第三十三番札所の華厳寺で終了し、今年から2巡目に入る。

 西国三十三所巡礼は718(養老2)年に大和国長谷寺の開山徳道上人が閻魔(えんま)大王のお告げを受けて観音信仰を勧めたのが始まりとされている。

 この日は、ご本尊の「如意輪観世音菩薩」を開帳し、特別法要が営まれた。参列者は順に、秘仏の尊顔を拝し手を合わせた。大阪府堺市から参拝に訪れた佐藤純子さんは「毎月1回、観音様のご縁を頂いています」と話し、他の参拝客らの「また来月会いましょう」などと声を掛け合う姿が見られた。

(2019年1月20日付紙面より)

法要に集まった大勢の参列者=18日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
特別な御朱印を求め、行列を作る参拝者ら
2019年01月20日
94 お弓神事で春を呼ぶ  市野々と井関で例大祭  (那智勝浦町 )
2019年01月20日
95 片谷匡さんが受賞  和歌山県農林水産業賞  
2019年01月20日
96 インフル警報基準超え  予防、拡大防止を呼び掛け  (和歌山県 )
2019年01月20日
97 児童37人が受験  近大新宮中で前期試験  (新宮市 )
2019年01月20日
98 フルハーネス型の使用を  政令改正に伴い特別教育  (南紀くろしお商工会 )
2019年01月20日
99 五穀豊穣など祈願  浅里神社で例大祭  (紀宝町 )
2019年01月20日
100 知らぬ間の餌付けをしない  総合的な獣害対策講座  (鵜殿図書館 )
2019年01月20日
101 ネット上の会話考える  矢渕中でLINE講座  (紀宝町 )
2019年01月20日
102 なれずしの仕込み作業  岡前和榮さんら地区住民が  (紀宝町浅里 )
2019年01月20日
103 チームで力を合わせる  光洋地区交流綱引き大会  (新宮市 )
2019年01月20日
104 新たな魅力発信へ  流木オブジェ制作者受け付け  (ブルービーチ那智 )
2019年01月20日
105 お悔やみ情報
  
2019年01月19日
106 文化複合施設の早期建設求め
 市文化協会が市長へ陳情書提出  (新宮市 )

 新宮市文化協会(鈴木啓司会長)の会員11人は17日、市役所を訪れ、田岡実千年市長に早期の市文化複合施設建設を求める陳情書を提出した。鈴木会長は「文化の活動拠点として、文化複合施設は未来へつなぐまちづくりに大いに力を発揮する存在であることと、多くの方々が待望されているものと確信しております」と述べた。

 同協会は市文化複合施設建設のための国、県の交付金期限が迫っていることなどを危惧し、昨年12月28日の緊急臨時役員会で、同施設の早期建設を求める陳情書の提出を決定していた。

 鈴木会長は「文化の発展とは一朝一夕にはかなえられず、また途絶えさせることも望まれません。地道に継続継承することが大切になります。そのような中、市民会館も閉館されてはや3年がたとうとし、図書館の老朽化も心配されるところです。多くの方々が夢を語らい、知恵を出し合い、熟考を重ねた文化複合施設建設計画、改めて早期建設を実現されますよう切に願います」と陳情書を読み上げた。

 同協会の小野俊二名誉会長は「遺跡も立派な文化。遺跡も文化ホールも活用し、市の活性化につなげてほしい」と要望。田岡市長は「遺跡の活用についても将来的な課題として検討していきたい」と回答した。

 田岡市長は「おととしの市長選の際に第一の公約として文化複合施設の完成を掲げ、市民の皆さんとお約束させていただいた。必ず実現させなければならない。財政面からしても都市再構築戦略事業交付金、合併特例債、過疎債などが活用できる今が絶好のタイミング。この期間を逃せば見通しが立たなくなる。32年度末の完成に向けて、粛々と進めていきたい」と述べた。

 同協会は濵田雅美副議長にも陳情書を提出。早期建設の必要性を強く訴えた。

(2019年1月19日付紙面より)

田岡実千年市長(右)に陳情書を渡す新宮市文化協会の鈴木啓司会長=17日、新宮市役所
2019年01月19日
107 水域の救助技術を共有
 警察と海保が合同訓練  (串本町 )

 串本警察署(中弥泰典署長)と串本海上保安署(亀田進署長)の合同災害警備訓練が17日、串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家の屋外プールであり、両署間で水域における救助技術の共有を図るなどした。

 この訓練は、今年で24年となる阪神淡路大震災の発災日に合わせて計画。串本警察署警備課の本下泰孝課長と串本海上保安署の伊藤卓洋・地域防災対策官が立案し、当日は串本警察署配属の第2機動隊員ら9人と串本海上保安署の署員6人が実践に臨んだ。

 今回は南海トラフ巨大地震に伴う津波や集中豪雨などにより居住地が浸水した想定で、その状況に効果的な各種救命具の取り扱いや防災用ゴムボートの操船、同ボートへの漂流者の引き揚げ方法などを練習した。

 これらの技術は串本海上保安署側に得手があり、串本警察署側が教わる流れで実践した。救命具関係では救命浮環や非常投浮の投げ方や、身近にあるズボンや毛布を用いた要救助者の水域からの引き揚げ方法、同ボートの操船では前後進や転回など機動力発揮に欠かせない基本技術を練習。それら成果を束ねて同ボートへの引き揚げに挑戦した。

 同ボートには3人一組で乗船。要救助者に意識がある場合は毛布、ない場合は串本海上保安署がマグロ網を改良して自作した漂流者揚収ネットを用い、1人が同ボートのバランスを取り2人で要救助者を引き揚げた。

 訓練の始終を見届けた亀田署長は「実際の現場は時間や気候、海象や漂流物などといった障害がある。今日は基本が確認できた点で有意義だったが、今後はいろいろな条件の下でどう対応するかを今日参加した皆さんが核となって備えを新たにしてほしい。この地方に暮らす人々を守るのは私たちという考え方に基づいて両機関が連携を深め、地域の皆さんの安全安心を守るという究極の目的に近づくことを祈念する」と講評して締めくくった。

 串本警察署はこの日、早朝に非常参集訓練を行い、引き続き同町サンゴ台にある同署代替指揮所の立ち上げ訓練も実施。その後に串本海上保安署との合同訓練に臨んだ。中弥署長は「非常参集や代替指揮所の立ち上げにおいて、署員は次の行動を意識してきびきびと対応し普段から言われていることの大切さを確認できたと思う。串本海上保安署との合同訓練は、阪神淡路大震災から24年の節目に両機関の連携強化を図る良い機会になった。これら経験がいざ発災した時に生きたものとなるよう、有事対応に当たってほしい」と振り返り、両署員の今後を期待した。

(2019年1月19日付紙面より)

防災用ゴムボートへの漂流者引き揚げを試みる両署の署員=17日、串本町潮岬
2019年01月19日
108 新宮原木市場で「初市」
 約1200立方㍍が次々と落札  

 新宮原木市場(谷口泰仁社長)は18日、新宮市あけぼのの同市場貯木場で「新春初市」を開いた。新宮周辺地域を中心に古座川町や龍神村などから買い方約100人が集まり、市場はにぎわった。

 初市には龍神村産の樹齢約150年のスギをはじめ、熊野川町や古座川町、紀宝町などから樹齢60年以上から80年以上のヒノキ17%、スギ83%の計1215立方㍍が出荷された。売り上げは約1450万円を見込んでいる。

 谷口社長は「昨年末に比べて勢いは落ちている気がするが、よく売れている方だと思う。これから(熊野川)河口大橋の工事の関係で市場の面積が狭くなってしまうが、5年後の売上高3割アップを目標に頑張り、木材の街新宮を絶やさないようにしたい」と話していた。

(2019年1月19日付紙面より)

出荷された木材が次々と競り落とされていく=18日、新宮市あけぼのの新宮原木市場貯木場
2019年01月19日
109 お弓行事や神楽奉納
 市野々王子神社で例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の市野々王子神社で13日、例大祭が行われた。午前9時30分から厄払い神事が始まり、15人が厄払いを受けたあと、神前で記念撮影。午後1時から境内の南にある的場でお弓神事が営まれた。

 神主役を務めた瀬藤隆介君(市野々小6年)が見事に的の中央を射抜き、続いて厄払いを受けた本人や家族の6人が次々に矢を放ち、命中するごとに観衆から歓声と拍手が湧き起こった。

 お弓神事を終えて、一行は神社境内に移動。神前境内で祭友会(貝岐直哉会長)が獅子神楽を奉納。大人や子どもたちが「幣の舞」「乱獅子」「子供獅子舞」を次々と奉納した。

 祭りの終わりに境内駐車場で恒例の餅ほりが行われ、地区内外から集まった大勢の人が厄年の人の名前を書いたたくさんの餅を拾ってにぎわった。

(2019年1月19日付紙面より)

にぎわう市野々王子神社=13日、那智勝浦町
お弓行事・神主役の瀬藤隆介君
2019年01月19日
110 大空舞う「たこ」楽しむ  北山小、保合同たこ作りと給食体験  
2019年01月19日
111 下里小で公開授業など  第8回指導室学習会  (東牟婁地方 )
2019年01月19日
112 米山奨学生と生徒が交流  那智勝浦ロータリークラブ  
2019年01月19日
113 いざ、センター試験へ  新宮、近大新宮高生らが出発  
2019年01月19日
114 鈴木知事が出馬表明  3月21日告示の県知事選  
2019年01月19日
115 赤ちゃんとスキンシップ  子育て支援「タッチケア」  (紀宝町 )
2019年01月19日
116 お気に入りの絵本選ぶ  うどの幼稚園児が図書館へ  
2019年01月19日
117 かまぼこの作り方を知ろう  かまセンで社会見学  (西向小学校 )
2019年01月19日
118 防災を考えるきっかけに  あったカフェが「ママの防災」イベント  (串本町 )
2019年01月19日
119 東側半分の外周など焼く  26日実施の火祭りに向け  (南紀串本観光協会 )
2019年01月19日
120 お悔やみ情報
  
2019年01月18日
121 救助能力の向上図る
 ヘリによるホイスト訓練実施  (新宮警察署 )

 新宮警察署(大髙圭司署長)と県警航空隊は16日、新宮市新宮の同署南側空き地で災害警備訓練を実施した。同署の第二機動隊員ら15人が大規模災害発生時を見据え、県警ヘリコプターBK117B―2型「きのくに」による被災者救助訓練を行った。

 署員の防災意識高揚と迅速な体制の確立、対処能力、救助能力の向上などが目的。阪神・淡路大震災(1995年)が発生した1月17日に合わせて毎年実施している。

 この日の訓練では、南海トラフ地震や水害などの大規模災害の際に道路が途絶したり、中州に人が取り残された状況を想定した。急病人やけが人に救助用具を装着させ、ヘリに搭載されているホイストクレーンでつり上げて搬送する一連の動きを確認し合った。

 県警航空隊は「きのくに」に関して「時速は200㌔。3000㍍まで上昇する。天候などにもよるが、和歌山市から新宮市まで早ければ30分で到着できる」などと説明。災害時には搭載さ

れた「ヘリコプターテレビシステム」で地上の状況を中継し、被害状況を把握する。遭難者などに呼び掛けを行うためのスピーカーも搭載している。

 訓練後、同署の木村光太郎警備課長は「災害時にはヘリが一番力を発揮するのでは。今日のようなホイスト訓練を重ねることで、署員の救助能力の向上に努めたい」と話していた。

(2019年1月18日付紙面より)

ホイストクレーンを使った救出訓練の様子=16日、新宮市
救助用具の取り付け方法を確認した
2019年01月18日
122 ジャンボたいまつが登場
 「御燈祭り」を前に仲之町で  (新宮市 )

 新宮市の神倉神社で2月6日(水)に営まれる「御燈祭(おとうまつ)り」を前に、同市の仲之町アーケードに長さ1・8㍍のジャンボたいまつが登場した=写真

 仲之町商店街振興組合(福田一郎理事長)の組合員たちが祭りを盛り上げようと20年以上前から毎年この時期にリフトを使って長さ約370㍍のアーケードに取り付けている。組合員たちが傷みを補修しながらつるしており、たいまつの側面には「世界平和」「商売繁盛」「天下泰平」などの文字を入れている。今後はのぼりも設置する予定。

 熊野地方に春の訪れを告げる「御燈祭り」は1400年前から続くといわれる全国でも珍しい女人禁制の火祭り。白装束に荒縄を胴に巻き、わらじを履いた「上がり子」と呼ばれる祈願者たちが、御神火がついたたいまつを手に538段の石段を下る。

(2019年1月18日付紙面より)


2019年01月18日
123 前回に比べて1割強の伸び
 年末年始の観光動態まとまる  (串本町 )

 串本町の年末年始(昨年12月30日~今年1月3日)の観光動態が15日にまとまった。宿泊、日帰り合わせて推計延べ4万483人が来町。前回の年末年始と比較して11・5%の伸びになったという。

 同町の昨年の大きな環境変化として宿泊施設「大江戸温泉物語南紀串本」の開業があり、他方では同施設や市販車のロケなどCM効果、国指定天然記念物・橋杭岩で相次いだ観光面での高評価、日本ロマンチスト協会による恋する灯台のまち認定など町外における話題性も例年に増して充実していた。

 そのような状況の中で迎えた年末年始の繁忙。推計の内訳は宿泊が8162人(前回より71・1%増)、日帰りが3万2321人(同2・4%増)で、濵地弘貴産業課長は、宿泊の大幅増は大江戸温泉物語南紀串本だけでなくホテル&リゾーツ和歌山串本の伸びも含まれるとし、対して日帰りが微増にとどまった要因の一つに宿泊環境の充実に伴う日帰りから宿泊への移行も見据えている。

  □     □

許容量超える見物客集まる 初日の出対応



 繁忙の中でも特に際立ったのが、元日の初日の出観望。昨今の繁忙傾向を踏まえて昨年末、臨時駐車場として▽橋杭漁港内約40台分▽橋杭園地内約112台分▽潮岬望楼の芝内約400台分―を指定し看板設置や警備員配置などによる誘導を行うとともに、国や県にも協力を得ながら初日の出の位置が紀伊大島に隠れる橋杭岩から観望できる望楼の芝への誘導にも力を入れた。

 橋杭岩周辺は元日未明にキャンピングカーなどで道の駅くしもと橋杭岩と同漁港内の各駐車場が満車になり、日の出時刻直前には橋杭海水浴場駐車場や準備した臨時駐車場など全て満車になった。望楼の芝は午前5時ごろに満車に達したとみられ、役場産業課職員が元日返上で駐車場をでき得る限り拡張して誘導するなど現場対応に当たったが結果的に誘導しきれない勢いで見物客が集まり、直前の駆け込みに伴う事故防止のため満車の看板を掲げて駐車を断る対応を取った。警備に当たった事業者から550台以上の駐車があったと報告を受けているという。

 今回の状況を踏まえて同課は、有効だった手立てと今後取り組むべき手立てを取りまとめて次回に引き継ぐとしている。

(2019年1月18日付紙面より)

初日の出直前、臨時駐車場に集まる見物客の車両の列=1日、串本町潮岬(読者提供)
2019年01月18日
124 春祭りにぎわう
 井関青彦神社で例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町にある井関青彦神社で13日、春の例大祭が営まれた。午前の神事では五穀豊穣(ほうじょう)と厄払いを祈願し、宮総代や獅子舞を奉納する神楽会、子どもみこし会などが参列した。

 お弓行事では最初に神主役の中村悠寿君(13)が弓を引き的を射抜いた。続いて兄弓、中弓、弟弓の6人の弓子が矢を放った。的に当たるとどよめきが起こり、拍手喝采。中村君は「真ん中の的近くに当たってよかった。安心した」と話していた。

 的を射た弓子の親族が胴上げされ、集まった区民や関係者に大きな笑い声と笑顔があふれた。同時間帯には子どもたちのみこしがにぎやかに区内を練り歩いた。

 午後は井関宝寿寺近くの弁財天に神楽を奉納し、同寺境内では「幣の舞」「乱の舞」「神明の舞」「剣の舞」の獅子神楽が奉納された。その後の餅まきは多くの住民で大変なにぎわいだった。

(2019年1月18日付紙面より)

中弓の桑木野徳太郎さん(左)と中村寿夫さん=13日、那智勝浦町井関
2019年01月18日
125 市野・杉本組が優勝
 県ソフトテニスインドア選手権大会  
2019年01月18日
126 全国・近畿への出場懸け熱戦展開
 県高校剣道新人大会  
2019年01月18日
127 新宮SSSブルーが2位
 優勝は敦賀FC、3位は斑鳩FC  (新宮SSS招待兼ヤタガラスカップ )
2019年01月18日
128 タバコや薬物の危険学ぶ  町更生保護女性会主催で講話  (太地小学校 )
2019年01月18日
129 海翁禅寺で穏やかな一年祈る  火盗守護秋葉大権現祈祷  (那智勝浦町 )
2019年01月18日
130 ヤブシンと立木早絵さんが出演  いさなの宿白鯨でライブ  (太地町 )
2019年01月18日
131 消防署の仕事学ぼう  王子幼、たづはら保が消防署見学  (新宮市 )
2019年01月18日
132 思いやりの心を育む  王子幼稚園、バリアフリー教室  (新宮市 )
2019年01月18日
133 串本沖に帆船などが停泊  練習船「海王丸」「青雲丸」  (串本町 )
2019年01月18日
134 使える英語を楽しく学ぶ  文化セで英会話講座開講  (南紀国際交流協会 )
2019年01月18日
135 紀宝町、熊野市で閉鎖措置  インフルエンザが流行  
2019年01月18日
136 振り込め詐欺防止を啓発  高齢者地域見守り隊  (紀宝町 )
2019年01月18日
137 全校児童が運動場に避難  相野谷小学校で避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月18日
138 竹田真子さんが全国へ  高校卓球三重予選で優勝  (紀南高校 )
2019年01月18日
139 町議選に向け準備進む  事前審査に現職、新人ら13人  (紀宝町 )
2019年01月18日
140 お悔やみ情報
  
2019年01月12日
141 腕章着け犯罪抑止を
 「ながら見守り活動」の輪広がる  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町で、日常生活の中で「~しながら」子どもたちを見守る「ながら見守り活動」の輪が広がっている。畑仕事や散歩、買い物などの外出時、「子ども見守りパトロール」の腕章を着けた地域住民が、子どもたちの安全を見守ることによって、犯罪を事前に防ぐ目的。現在同地区では23枚の腕章が配布されており、さらなる活動の広がりが期待されている。

 昨年5月に新潟県で女児が下校時に連れ去られ殺害された事件をきっかけに、地域、警察、学校、ボランティアが一丸となって子どもたちの登下校を見守る「登下校防犯プラン」の取り組みを受け活動を開始。熊野川小学校学校運営協議会(下阪殖保会長)、市立熊野川小学校の上地健校長、日足駐在所の青木伸也警部補らが中心となり活動を推進してきた。同地区の丸石光子さんは腕章を着け、毎日40分間のウオーキングをしながら見守り活動を続けているという。防犯だけではなく、交通事故の防止効果も期待される。

 下阪会長は「腕章を着けることによって見守る側にも責任感が生まれ、不審者に対する抑止にもなる」。青木警部補は「犯罪者は人の目を怖がるのでありがたい。警察だけでは限界がある。顔見知りの人が見守りをしてくれることに、子どもたちも安心感を感じる。活動が定着し、持続させていければ」と話す。

 新宮警察署生活安全刑事課の天野川匡佐子警部補は「どこの学区でも登下校時の目をいかに増やせるかを課題にしている。市街地でも『熊野パトロール隊』などがボランティアで自主的に見守り活動に取り組んでくれている。熊野川地区の取り組みが今後、各学区の活動のヒントになれば」と期待を寄せている。

(2019年1月12日付紙面より)

(前列左から)丸石光子さん、下阪殖保会長、(後列左から)青木伸也警部補、天野川匡佐子警部補
地域が一丸となって子どもたちを見守る熊野川町(提供写真)
2019年01月12日
142 町の発展や活性化を願い
 賀詞交歓会で協力誓う  (那智勝浦町 )

 南紀くろしお商工会(森川起安会長)、那智勝浦町観光協会(花井啓州会長)、町水産振興会(片谷匡会長)の3団体は10日、同町体育文化会館で「2019年新春の集い~賀詞交歓会~」を開催した。関係者ら約60人が参加し、事業の繁栄や町の発展のために協力を誓い合った。

 毎年恒例の賀詞交歓会は商工業、観光、水産が一体となって町の活性化に寄与することを目的に開かれている。

 国家斉唱後、森川会長は新年について、「この地域では世界遺産15周年やねんりんピックが開催されるためチャンスの年。堀順一郎町長を先頭に観光振興を大きく進展していかなくてはいけない。それぞれの団体が体制を整えて協力してまい進していきましょう」とあいさつした。

 堀町長は大手宿泊施設・民泊サービスのAirbnb(エアビーアンドビー)での和歌山県の評価や同町が多く紹介されていたことなどに触れ、「この追い風を受けて、皆さんで一緒に一致団決して町への誘客や地域活性化にご協力をお願いします」と語った。

 その後、熊野那智大社から提供された奉献酒を前に森川会長、花井会長、JF和歌山漁連勝浦市場の吉村泰治参与、堀町長、中岩和子町議会議長、東川智昭東牟婁振興局長によって鏡開きが行われた。中岩議長が乾杯の音頭を務め、出席者らは歓談し交流を深めた。

(2019年1月12日付紙面より)

鏡開きが行われた=10日、那智勝浦町体育文化会館(提供写真)
中岩和子議長(左端)が乾杯の音頭を務め、出席者らは歓談した
2019年01月12日
143 適切な110番利用を
 管内3カ所で街頭啓発  (串本警察署 )

 串本警察署(中弥泰典署長)の管内3カ所で10日、110番通報の適正利用が呼び掛けられた。

 緊急通報ダイヤルである110番の適切な利用を促すことを狙いとする1985(昭和60)年、警視庁が制定した110番の日(1月10日)に基づく啓発。同署は今回、▽Aコープこざ店前▽道の駅くしもと橋杭岩~橋杭海水浴場駐車場▽ローソンすさみ町江住店前―の各街頭に同署地域課員14人が手分けして赴き、県警と同署が独自に制作した啓発物資を配って適切な利用が求められる理由などを伝えた。

 県内における110番通報は県警本部に集約される仕組みで、昨年中は7万3020件(対前年比2974件増)の通報があった。うち警察が対処した有効受理件数は5万9786件(同419件減)、通報対応のみの無効受理件数は1万3234件(同3393件増)。無効受理の主な内容はいたずら(4603件)、間違い(3962件)、無応答(2091件)だという。

 串本署管内からは昨年中981件(対前年比272件減)の通報があり、うち有効受理件数は724件(同238件減)。廣田典生地域課長は「110番は事件や事故など緊急時の電話番号。急ぎでなければ串本警察署(電話0735・62・0110)や警察相談電話(電話#9110)を利用していただければ」と話した。

(2019年1月12日付紙面より)

ドライバーに停車を求めて啓発する串本警察署の地域課員=10日、串本町の橋杭海水浴場駐車場
2019年01月12日
144 商売繁盛などを願う
 熊野恵比寿神社で「十日えびす」  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内の熊野恵比寿神社で10日、「十日えびす」があり、商売繁盛や家内安全を祈る人々でにぎわった。

 境内には前日夜の宵宮から、縁起物の福笹(ふくざさ)や熊手を買い求める人が訪れ、ぜんざいが振る舞われた。10日午前には例大祭があり、午後から餅がまかれた。着物姿の女性3人がかごに乗って大橋通や駅前本通りを巡行する宝恵駕籠(ほえかご)は人が確保できず、昨年、おととしに続き、今年も中止となった。

 福の神として崇敬されているえびすは、西宮の漁師が祭っていた漁業の神で、現在は商売繁盛などの神として知られている。熊野恵比寿神社は、地元商店街の店主らが昭和30年代に兵庫県西宮市の西宮神社から勧請した。

 「熊野ゑびす講」3代目会長の星谷千学さん(92)は「今では新宮を中心とした地域一帯に熊野ゑびす講を信仰(応援)してくれる方がたくさんでき、毎年のように参拝客の方も増えていることがありがたい。その一方で、宝恵駕籠もやりたいが、さまざまな事情が重なり中止にしているのが残念」とし、「家庭の平和、繁栄、いろいろな商業、事業をされている方々の、ますますの発展を祈念すると同時に、改元の年ですから、一つの転機として心に決し、努力されることを願っております」と話した。

 那智勝浦町から参拝に訪れ、福笹などを購入した飲食店経営の女性は「34~35年くらい続けて来ているが、今年は人が多く驚いている。家族全員健康で、景気が良くなるように頑張りたい」と話した。

(2019年1月12日付紙面より)

玉串を奉てんし商売繁盛などを願う「熊野ゑびす講」の星谷千学会長=10日、新宮市の熊野速玉大社
福笹を買い求める人たち
2019年01月12日
145 つきたてのお餅に舌鼓  新年祝い餅つき  (マリア保育園 )
2019年01月12日
146 認知症の基礎学ぶ  ステップアップ講座に14人  (新宮市 )
2019年01月12日
147 許可申請など審議  新宮市農業委員会が総会  
2019年01月12日
148 110番は緊急時に  適切な利用を呼び掛ける  (新宮警察署 )
2019年01月12日
149 部隊観閲や一斉放水  那智勝浦町で出初め式  
2019年01月12日
150 正月の遊びに触れる  丹鶴幼3、4歳児がたこ揚げ  (新宮市 )
2019年01月12日
151 特殊詐欺への警戒強める  池野山老クの会員22人  (古座川町 )
2019年01月12日
152 「自立&持続」見据え考える  ぼたん荘で第6期塾生講習  (南紀熊野観光塾 )
2019年01月12日
153 選挙の自由と公正を  紀宝署に取締本部設置  
2019年01月12日
154 18人が通う学童保育  旧診療所に放デイほたる  (紀宝町 )
2019年01月12日
155 火災による煙の怖さ体験  成川小学校で防災訓練  (紀宝町 )
2019年01月12日
156 冬場でも電気柵を  獣害に強い里山づくり講座  (紀宝町 )
2019年01月12日
157 多くの親子連れらが新年祝う  太地の獅子舞&もちつき大会  
2019年01月12日
158 お悔やみ情報
  
2019年01月11日
159 サ市訪問を前に市長表敬
 17日から約2カ月のホームステイ  (新宮市 )

 17日(木)から新宮市の姉妹都市アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)を訪問する岩本桃永子(もえこ)さん(25)は9日、同市役所で田岡実千年市長を表敬訪問した。田岡市長は「サ市でいろいろと学んでもらい、新宮の発展に貢献してもらえれば」と呼び掛けた。

 新宮市とサ市とは1974年に姉妹都市縁組を締結した。今回の訪問は「サ市へのインターン派遣プログラム事業」で初めての実施となった。

 体験を通じてグローバルな視点を身に付け、サ市の「活力があり、先進的なまちづくり」の成功例から仕掛けを学び、両地域のさらなる交流の促進と新宮の発展に貢献できる人材を育成することを目的としている。

 市教育委員会の職員も同行し、サ市役所パークスアンドレクリエーション課での研修や地域との交流活動を行う。

 岩本さんは3月20日(水)までの約2カ月間、ホームステイなどをし、現地での生活を通じてさまざまなアクティビティを体験する予定になっている。

 新宮市姉妹都市親善協会の岩澤卓会長は岩本さんが派遣対象者に決定したことについて、今後、新宮でどんなことをしていきたいかなどの具体的な夢が強くあったとし、「今年は姉妹都市提携を結び45周年。取り組みを通じて実際に肌で感じてもらい、いろんな人に伝えてもらえれば」。

 田岡市長は「サ市は先進的な取り組みを実施している町。もちろん勉強も大事ですが、楽しみながら頑張ってください」と激励した。

 岩本さんは「中学3年生の時に訪れて以来のサ市。テーマパークや交友など、いろんな視点で理解を深めたい。お年寄りから子どもまで幅広くコミュニティーを形成させ、集まれる場所があるが、新宮にはまだ少ないと思うので交流の場づくりを中心に学んでいければ」と話していた。

(2019年1月11日付紙面より)

田岡実千年市長を表敬訪問した岩本桃永子さん(右)=9日、新宮市役所
2019年01月11日
160 一年の無事など祈願
 天御中主神社で例大祭など  (新宮市 )

 新宮市佐野の天御中主(あめのみなかぬし)神社(髙橋正樹宮司)で9日、例大祭と厄除け祈願祭、寿祭が営まれた。今年厄年に当たる人などが参列し、今年一年の無事などを祈った。

 午前の式典では、髙橋宮司の祝詞奏上に続き、同神社氏子会の石垣倍生総代長、当家(とうや)当主の湊口弟三さん、前田道春佐野区長らが玉串を供えた。午後には同神社氏子らが作った餅や厄年の出席者らが持参した餅がまかれ、たくさんの地域住民らでにぎわった。

 同神社の例大祭は佐野区の上地、中地、下地、永田の4地区の持ち回りでしめ縄付け、餅作りなどの準備をする当家を務めている。今年は永田地区が当家を務めた。石垣総代長は「参拝客の皆さまのご健勝や郷土繁栄などを祈願しました。準備期間も含め、天候に恵まれて良かった。永田地区の方々も協力的で大変助かりました」と話していた。

(2019年1月11日付紙面より)

厄除けなどを祈願し玉串を供えた=9日、新宮市佐野の天御中主神社
2019年01月11日
161 池畑保代さん100歳に
 西前町長赴き長寿を祝う  (古座川町 )

 古座川町の西前啓市町長が9日、間もなく100歳になる池畑保代さんを訪ねて長寿を祝った。

 この訪問は町民の100歳の誕生日に合わせて行っていて、本年度は昨年11月に奥地ノブヱさんを祝って以来2回目となる。

 池畑さんは1919(大正8)年1月13日生まれ。高池出身で、一時期ふるさとを離れ大手企業に務めていたが、後に戻り平成24年から高瀬会の高齢者グループホームもみの樹に入所してスタッフに支えられながら過ごしているという。

 西前町長は同ホームで池畑さんと面会し、他の入所者も立ち会う中で花束を受け取った池畑さんは「先生(=医師)や皆さんに本当によくしてもらい、大変うれしくもったいない」と歓喜。西前町長によると池畑さんは気品豊かな人柄で知られ、今も100歳とは思えないほどしっかりとされているそう。はつらつとした長寿健勝ぶりを見て喜び「これからも元気で」と励ました。

 役場健康福祉課によると、今月9日現在で100歳以上の町民は4人で、いずれも女性、最高齢は102歳。間もなく池畑さんが加わり、5人になるという。

(2019年1月11日付紙面より)

西前啓市町長から花束を受け取る池畑保代さん=9日、古座川町高瀬
2019年01月11日
162 世界遺産15周年を記念 ポスト上部の八咫烏が緑色に (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)境内に設置している八咫烏(やたがらす)ポスト上部の八咫烏が緑色に塗り替えられた。熊野の深い自然を表現しており、同大社の世界遺産登録15周年を記念して今年一年間変更される。

 ポストは八咫烏や全ての色が混ざった原点の色という意味の黒色で、はがきの語源にもなった同大社のご神木多羅葉(たらよう)の下に2009年に設置された。

 通信手段の発達した現代に、あえて自分の思いを手書きすることで、自分自身を見つめ直し、人と人とのつながりの原点に立ち返ってほしいとの願いが込められている。

(2019年1月11日付紙面より)

緑色に塗り替えられた八咫烏=7日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2019年01月11日
163 春祭りに向け練習に熱  13日、市野々と井関で  (那智勝浦町 )
2019年01月11日
164 有酸素運動で汗流す  まちかどエクササイズ  (紀宝町 )
2019年01月11日
165 炭焼き文化復活に向け  桐原地区で三重大生ら調査  (紀宝町 )
2019年01月11日
166 冬休み中の大会で好成績  2クラブの部員が健闘  (串本古座高校 )
2019年01月11日
167 一斉放水や分列行進  新宮市出初め式  
2019年01月11日
168 園児や団員が参加  太地町出初め式  
2019年01月11日
169 お悔やみ情報
  
2019年01月08日
170 気軽に寄れるセンターに
 新宮市庁舎別館で開所式  

 新宮市は7日、同市春日の市庁舎「別館」(旧職業訓練センター)の開所式を催した。医療、介護連携の効率的な推進を図るため、本館にあった地域包括支援センターと医療相談窓口を同所に移転。「高齢者相談センター」としての業務を開始する。地域包括支援センター11人、在宅医療相談窓口1人、地域包括ケアシステム構築係2人を配置し、14人体制で業務に当たる。

 同館は地域職業訓練センターとして1982(昭和57)年に建設。2011(平成23)年3月に市に移管された。昨年9月から実施していた耐震補強・改修工事では、全面ガラス張りだった大会議室の南側に壁を入れ、1階フロアの段差をなくしたり床材を滑りにくくするなどのバリアフリーを施した。外壁は「高齢者に合わせて優しく淡い色を」と薄い緑色に塗装された。

 式典で田岡実千年市長は「高齢者の方々が安心した生活を送り、気軽に立ち寄っていただけるようなセンターとなれば」とあいさつ。河邉弘ミ子・健康長寿課長が同相談センターについて「専門職が中心となって対応をしていくが、医療機関や病院、薬剤師会、介護保険事業所、社会福祉協議会など、地域の関係機関と連携しながら支援をしていく」などと説明。介護保険や福祉サービス利用の相談や代行申請などの住民からの相談のほか、ケアマネジャーなど関係者からの在宅医療に関する相談も受け付けていく。問い合わせは市地域包括支援センター(電話0735・23・3306)、在宅医療相談窓口(電話0735・29・7211)まで。

 300人が利用可能な大会議室をはじめとした五つの会議室は、21日(月)から貸し出しを開始。10日(木)から予約を受け付ける。問い合わせは別館1階事務室(電話0735・29・7355)で、平日の午前8時30分から午後5時まで。夜間と休日は予約不可。

(2019年1月8日付紙面より)

玄関ホールで催された開所式=7日、新宮市春日
薄い緑に塗装された外観
高齢者相談センター
2019年01月08日
171 厳かに伝統の弓引き神事
 豊作を祈願する禱祭営む  (神内神社 )

 紀宝町神内の神内神社(宮地秀直宮司)で2日、新年の豊作を祈願する禱祭(とうさい)が営まれ、作柄を占うお弓神事が行われた。

 神社で下澤深・総代長、猿口芳志区長、当主4人と矢拾い、御穀持ちの神内小の児童4人らが身を清めた。この後、参列者が行列をつくり、鈴を鳴らしながら神社から200㍍ほど離れた宮田まで歩いた。

 当主は弓引きの赤土(せきど)敏さん、元屋敷秀実さんと後見人の元屋敷晃一さん、植田好男さんの4人。矢拾いを和田凰佑君(小5)、阪本裕紀君(小6)、御穀持ちは上前田心さん(小5)、久保田裕奈さん(小5)が務めた。

 宮田で弓引きの2人が、約20㍍離れた位置から的を狙って2本ずつ計28本の矢を放った。中心を矢が射抜くと見物客から歓声と拍手が湧き起こった。

 最後は40本の矢を空に放った。この後、今年と来年の当主が集まり、神社で引き継ぎの儀を執り行って終了した。

 猿口区長は「今年はほとんど外れがなく、的の中心だけでも17本当たった。これだけ射抜く年は珍しく、良い年になりそうだ」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

矢を放つ赤土敏さんと元屋敷秀実さん=2日、紀宝町神内神社の宮田
今年の当主と矢拾い、御穀持ちの子どもら
2019年01月08日
172 新年初のクロマグロ揚がる
 サンマ72㌔の水揚げも  (勝浦地方卸売市場 )

 入港船でにぎわう休業日明けの那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で6日、新年初のクロマグロやサンマ72㌔の水揚げがあった。

 クロマグロは静岡県の大希丸が漁獲した。重さは171㌔で、1㌔当たり8500円の値がついた。小物売り場に揚がったサンマは刺し網などで取れたもので、久しぶりのまとまった水揚げとなった。

 紀伊半島沿岸でサンマの不漁が続いている。年末のサンマの水揚げは、例年、平均約2~3㌧あった同市場でも平成28年12月に79㌔と激減して以来、漁獲量はわずかだったという。同町宇久井漁協地方卸売市場のサンマの水揚げは、昨年12月6日の220㌔、同29日の2・5㌔、1月4日の9㌔となっている。

 サンマ漁の主なものは光に集まるサンマの習性を利用する集魚灯を使った棒受け網漁で、刺し網や定置網でも漁獲する。勝浦漁港近くで鮮魚店を営む大井仁さん(68)は「何年も地元のサンマが取れなくてみんな困っています。沖合に出るとサンマが跳ねているのが見えるそうですが、なぶら(魚群)が小さいらしい。どうにか回復してくれたら」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

クロマグロの品質を見る仲買人=6日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年01月08日
173 人々の安寧を祈る
 那智四十八滝寒行始まる  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山を拠点とする修験道グループ「熊野修験」(大導師=髙木亮英・那智山青岸渡寺副住職)が6日から、那智四十八滝回峯修行を始めた。那智山地区にある48の滝を巡り、人々の安寧を祈る。

 毎年、二十四節気の小寒(1月6日)から大寒(同20日)ごろまでの時季に行っている寒行。修験者たちは各滝で九字の呪(じゅ)を唱えて指で空を切る護身を行い、般若心経や熊野十二社大権現の本地仏の真言などを唱え、勤行後に碑伝(ひで)と呼ばれる供養の木札を供える。

 初日の寒行には、修験者9人が参加した。まだ日が昇らない午前6時すぎ、青岸渡寺にある修験道の開祖とされている役行者(えんのぎょうじゃ)の像の前で読経し、ほら貝を鳴らした後、髙木亮享住職らに見送られ、那智の滝から、陰陽(いんよう)の滝方面へと向かった。

 髙木大導師は「平和で穏やかな世界を祈念して巡らせていただきます。今年は新しい元号を迎える年でもあり、世界遺産登録15周年でもあります。いっそうの精進に励み、世界に人々の幸福を願います」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

役行者の像の前で読経する髙木亮英大導師(左)と修験者たち=6日、那智山青岸渡寺
那智の滝前でほら貝を吹き鳴らす
2019年01月08日
174 技術向上と交流目的に
 串本町中学生サッカーフェス  
2019年01月08日
175 OBらも参加し寒稽古
 心身鍛え技術向上など目指す  (剣道新宮道場 )
2019年01月08日
176 アカデミーコーチを新設
 昨シーズンで引退の中西健児さんが就任  (キナンサイクリングチーム )
2019年01月08日
177 古式にのっとり仕事始め  宮大工ら「手釿始式」  (熊野那智大社 )
2019年01月08日
178 優良消防職団員表彰  那智勝浦町  
2019年01月08日
179 防災への協力に感謝 出初め式で消防関係者表彰 (新宮市)
2019年01月08日
180 防災力の向上目指し  消防出初め式で決意新たに  
2019年01月08日
181 家族や観光客ら見守る中  上達などを祈願し演武奉納  (東牟婁なぎなた連盟 )
2019年01月08日
182 正月の遊び楽しむ  中央児童館で新春かるた大会  (新宮市 )
2019年01月08日
183 冬休み明けて授業再開  小中学校や高校で始業式など  (新宮市 )
2019年01月08日
184 飛雪の滝をライトアップ  写真コンテストも開催中  (紀宝町浅里 )
2019年01月08日
185 オリジナルナンバープレート  10日から紀宝町役場で交付  
2019年01月08日
186 左官鏝塗り絵28点を飾る  H&R和歌山串本で個展  (串本町 )
2019年01月08日
187 弓頭2人連日稽古に励む  14日の「お弓祭り」に向け  (潮崎本之宮神社 )
2019年01月08日
188 式典や訓練で士気高める  串本地内で消防出初め式  (串本町 )
2019年01月08日
189 お悔やみ情報
  
2019年01月05日
190 新たな一年がスタート
 官公庁で仕事始め式  

 和歌山県庁や各市町村など官公庁で4日、仕事始め式があった。6日間の休業を終えた職員たちは首長らの訓示の下、気を引き締めて新しい一年のスタートを切った。

■新宮市



 新宮市の仕事始め式は市福祉センターであり、職員約100人が出席した。全員で市歌を斉唱した後、田岡実千年市長が「市政は市民のため」を基本理念に犠牲者ゼロのまちづくり、文化複合施設の平成32年度までの完成などに取り組むと述べ、「市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちの実現のため今年も渾身(こんしん)の力を込めて頑張ってまいります」とあいさつした。

 来賓として出席した屋敷満雄市議会議長が「課題は山積していますが、諦めず、縦と横の連携を密にして公務に励んでもらいたい」と祝辞。向井雅男副市長が「創意工夫による事業展開を実施し、市政発展のために取り組んでもらいたい」と乾杯の音頭を取り、速水盛康教育長が「猪突(ちょとつ)猛進、迷わず、ブレずに着実に市が発展し続けることを願って」と述べ、万歳三唱で閉式した。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町は4日、庁舎2階の大会議室で仕事始め式を開いた。出席した職員ら約70人は新たな気持ちで今年の業務に取り組むべく、気を引き締めた。

 全員で町歌を斉唱後、堀順一郎町長が「職員の皆さまには今まで以上に奮起していただきたい」と訓示。「懸案・課題を早く解決できるように、私も先頭に立ち、那智勝浦町や役場が元気に明るくなったといわれるように皆さまと一緒にまちづくりをしていきたい。ご協力をお願いします」と呼び掛けた。

(2019年1月5日付紙面より)

田岡実千年市長のあいさつを聴く職員ら=4日、新宮市福祉センター
職員らに訓示する堀順一郎町長=4日、那智勝浦町役場
2019年01月05日
191 建築業界の発展を願い
 新宮建築組合が釿始式  (熊野速玉大社 )

 建築業界の発展を願い新宮建築組合(広里嘉一組合長)は4日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で鎌倉時代から伝わる「釿始式(ちょんなはじめしき)」を営んだ。

 この神事はもともと同大社の宮大工、小野家に伝わる仕事始めの儀式で、現在は、同組合が継承している。

 この日は組合員ら18人が参列。白装束にえぼし姿の森田稔さん(54)がヒノキの原木(樹齢約60~70年、長さ約4㍍、直径約20㌢)をお神酒で清め、西下悟さん(41)と清岡尚寿さん(39)が墨を打った後、森田さんが鎌倉時代から同大社に伝わるカギ型の大工道具「釿」を「エイ、エイ」と3カ所に打ち付けた。

 神事のあと上野宮司が参列した組合員らを前に釿始めの歴史を紹介し、「どうか今年一年も皆さんお元気で、新宮のみならず熊野地域の業界の発展のために尽力いただきたい。本当に今日は素晴らしい釿始めをありがとうございました」とあいさつ。広里組合長は「昨年は材料が入りにくかったり、自然災害が発生したりと、いろいろなことでお客さまにも迷惑をかけてしまったが、皆さん頑張っていたと思う。いま、釿始式を終え、今年一年頑張ろうという気持ちが湧いてきました」と話した。

(2019年1月5日付紙面より)

鎌倉時代から伝わる宮大工の仕事始めの儀式「釿始式」=4日、熊野速玉大社
釿始式に参加した皆さん
2019年01月05日
192 弓頭3人思い込めて放つ
 有田神社祭礼「お的祭り」  (串本町 )

 串本町有田上にある有田神社(深美芳治宮司)の祭礼「お的祭り」が3日にあり、弓頭3人が同神社近くの的場で思いを込めて矢を放った。

 この祭礼は氏子区域である有田、有田上、吐生の新春に弾みをつける例祭で、今年の弓頭は昨年に引き続いて有田~有田上区域の寒川広夢さん(19)、吐生区域の水本小夏さん(16)と長谷川莉杏さん(16)が務めた。

 午前9時に本殿前で式典が営まれ、弓頭3人は中山眞作区長や世話役の神社総代と共に神前奉告。鳥居そばで古式の修祓(しゅばつ)「湯立ての儀」で身を清めた後に同神社前の耕地に設けた的場へ入り、深美宮司の仕切りによる弓行事に臨んだ。

 弓頭は1人につき1巡目と2巡目に6本を放ち、3巡目は3本を放った後に一度同神社へ戻って白衣から黒衣へと着替え、魚の切り身を口にして的場へ入り残り3本を放った。その様子は家族ら住民も見守り、的中するたびに拍手を注いで喜んだ。

 湯立ての儀の釜湯の上にサンマなど28匹をかざし、弓頭は魚の切り身を口にして素人(白衣)から玄人(黒衣)に変わるなど、独特の慣習を宿す同神社の「お的祭り」。弓頭を務めた水本さんと長谷川さんは学力の向上、寒川さんは仕事の上達を個々の願いとして奉仕に込めたそうで、区域の代表として寒川さんは「自分は地元で就職したが、そうしたいほど有田はいい環境。同じように若い皆さんにも興味を持ってほしい」、水本さんは「このような行事を通して有田は素晴らしいところだということを、地元だけでなく観光客の皆さんにも見てもらえるようになれば」、長谷川さんは「有田は自然も豊かなところだということを、このお祭りをきっかけにしていろんな人に見てもらいたい」、深美宮司は「昨年の台風で有田地区も被害を受けた。人災、天災(=台風や豪雨の災害)、自然災(=地震や津波の災害)。今年は諸々の災いが氏子に降りかからないことを願いたい」と思うところを語った。

(2019年1月5日付紙面より)

有田神社前の的場で営まれた弓行事=3日、串本町有田上
魚の切り身の振る舞いを受ける弓頭ら
2019年01月05日
193 魚価は上昇傾向
 勝浦市場で初競り  (那智勝浦町 )

 はえ縄漁法による生鮮マグロ水揚げ高で日本一を誇る那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で4日に初市があった。近海で操業していた高知の漁船3隻がメバチ、キハダ、ビンチョウなど約20㌧、2257万円を水揚げ。前年に比べると水揚げ量は7割近く減ったものの、平均単価は1112円とほぼ倍増。4月からの年度集計では平均価格に上昇が見られている。

 勝浦漁協によると昨年の1月1日から12月31日までの水揚げは約922㌧・1億7911万円の減。4月1日から12月31日では約6749㌧(前年比476㌧減)、金額は49億3568万円(同約1億4816万円増)となっている。

 勝浦魚商協同組合の木下勝之組合長は「漁獲高の減少、漁価の上昇はわれわれにとって厳しくはあるが、組合で協力し合い販路を広げていく。外来船が安心して入港できる港に」とあいさつし、3月完成予定の冷凍冷蔵施設の整備に感謝の言葉を述べた。県漁連勝浦市場の太田直久参事は「年末はビンチョウマグロが少なかったが、今日は多く揚がった。近海のシーズンはスタートしたばかり。これからに期待したい」と話した。

(2019年1月5日付紙面より)

マグロの品質を見る仲買人ら=4日、那智勝浦町築地
2019年01月05日
194 新成人の華やかな門出祝福  熊野地方で成人式  
2019年01月05日
195 「ファムツアー」記事が人気  宿泊客数増とプロモーションが効果  (新宮市 )
2019年01月05日
196 厳かな音色響き渡る 大みそか、各地で除夜の鐘 
2019年01月05日
197 気仙沼からの大漁旗展示  新宮市  
2019年01月05日
198 獅子舞や餅つきで新年祝う  太地町飛鳥神社  
2019年01月05日
199 舟謡、神楽で新年を祝う  那智勝浦町勝浦八幡神社  
2019年01月05日
200 竹灯籠で参拝客迎え  那智勝浦町宇久井神社  
2019年01月05日
201 世界平和や国の安寧祈り  新宮市王子神社  
2019年01月05日
202 皇室や国家の繁栄祈る  熊野三山で歳旦祭  
2019年01月05日
203 行政効率高め仕事全うを  仕事始め式営み業務再開  (串本町 )
2019年01月05日
204 誓い掲げ大人の仲間入り  文化セで平成31年成人式  (串本町 )
2019年01月05日
205 初詣客の幸運を願い  烏止野神社で新春奉納太鼓  (熊野水軍太鼓 )
2019年01月05日
206 町民目線に立って仕事を  西田健町長が年頭訓示  (紀宝町 )
2019年01月05日
207 大人への決意と自覚胸に  成人式で136人が門出  (紀宝町 )
2019年01月05日
208 初日の出に大勢の人  熊野地方  
2019年01月05日
209 お悔やみ情報