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カレンダー検索:145件の記事がありました
【検索ステータス】 
2023年04月23日
1 15人の新議員決まる
 新宮市議選  

4月23日23時55分確定【定数15】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,276大石 元則68
1,213湊川 大介61
1,007榎本 鉄也66
995竹内 弥生62
945東原 伸也57
933濵田 雅美57
911三栗 章史59
900榎本 友子63
882福田  讓73
877大西  強79
821中山 忠吏53
740百村 匡洋35
675吉良 康利50
668大坂 一彦59
539月輪 匡克55
535小川 峰男73
511岡﨑 俊樹38
※案分票は小数点以下切り捨て。

当日有権者数 22,712人

投票者数 14,567人

無効投票数 139票

投票率 64.14%


2023年04月23日
2 20歳未満の飲酒、ダメ! 小売酒販組合らが街頭啓発 (新宮市)

 新宮小売酒販組合(辻良治理事長)などは21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で20歳未満飲酒防止・飲酒運転撲滅全国統一キャンペーンの街頭啓発を実施した。組合員ら約50人が買い物客らにチラシと啓発物資を配った。

 毎年4月は「20歳未満飲酒防止強調月間」。和歌山県小売酒販組合連合会では、致酔性・依存性を有する酒類を販売する立場から、この月を中心に広報啓発活動を展開し、20歳未満の者の飲酒を中心とするアルコール関連問題の現状を県民に伝えるとともに、組合員の意識高揚を図るため、2000年から街頭キャンペーンを実施。新宮組合では1993年から街頭キャンペーンを展開している。

 国税庁では20歳未満の者が飲酒をしてはいけない理由について▽脳の機能を低下させるおそれがある▽肝臓をはじめとする臓器に障害を起こしやすくする▽性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがある▽アルコール依存症になりやすくなる▽20歳未満の者の飲酒を禁ずる法律がある―を挙げている。

 この日、街頭啓発には同組合のほか新宮市や新宮警察署、大阪国税局、新宮税務署、新宮納税協会などが参加した。

 辻理事長は、活動参加に感謝を伝え「今日は天候にも恵まれた。私はお酒を売る立場だが、20歳未満の飲酒と、飲酒して運転してはいけないということを強くアピールしていきたい」などと開会宣言。

 河野武・新宮税務署長は「これからはコロナの取り扱いも変わってくる。酒販組合も盛り上がっていくためにも今日の啓発が素晴らしいものになれば」。井田昌樹・新宮警察署長は「警察としても、20歳未満の飲酒防止、飲酒運転の取り締まりに力を入れていきたい」。

 田岡実千年市長は「お酒は20歳になってからというルールと、飲んだら乗らないということを皆さんと共に啓発していきたい」とそれぞれあいさつした。

 「飲まへん、売らへん、勧めへん」「二十歳未満の飲酒は法律で禁止されています」などと放送が流れる中、参加者らは買い物客らに啓発物資を配布。ルール順守の重要性を訴えかけた。

 また、この日は高校生に運動の趣旨を伝えようと早朝、通学時間に合わせてJR新宮駅でも啓発を展開。近畿大学附属新宮高校・中学校の生徒会も活動に参加し、電車から降りてくる高校生に「20歳未満の飲酒はやめよう」と呼びかけた。

(2023年4月23日付紙面より)

街頭キャンペーンに参加した皆さん=21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
啓発物資を手渡し、ルールの順守を訴えた
早朝には、高校生に対し運動の趣旨を伝えた=同日、JR新宮駅
2023年04月23日
3 4年ぶりの花火開催決定
 台船使わず那智漁港で打ち上げ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町花火大会実行委員会(串俊男会長)は20日、令和5年度の第1回実行委員会を同町役場で開いた。新型コロナウイルスの影響で、中止となっていた夏の風物詩である花火大会が今年8月11日(金・祝)、4年ぶりに開催されることが決定した。会合では、台船を使用せず、最大号数を5号玉とした花火を、那智漁港の突堤から打ち上げるなどの事務局案が承認された。

 同大会は平成19年に町民手作りの花火大会として復活し、夏の恒例行事となっている。コロナ禍で、第13回の大会開催後は中止となっていた。

 会合の冒頭で、大会長の堀順一郎町長や同実行委員会の串会長は、町民に喜んでもらえる大会を実施したい旨を伝えた。

 今大会では、天候と海況による延期や中止のリスクを減らすため、台船を使用しないこと、それにより、約140万円の削減ができることがメリットとして挙げられた。

 デメリットでは、保安距離の観点から、従来の最大号数「10号玉」の打ち上げができず、最大が5号玉になることや、那智漁港側に来場者が集約、代替駐車場確保の必要性などがあるとした。

 そのほか▽予算はコロナ禍も考慮し、協賛金や寄付金の集まりが予想できないため、前回より約400万円減額して計上▽昨年同様に今年秋・冬ごろに、町主催の花火大会を開催▽夏の花火は「追善供養」、秋・冬の花火は「観光誘客」が目的▽プロポーザルは行わず、昨年秋の大会を担当した岐阜県の業者に随意契約を行う―などの事務局案が示された。協議の結果、全て承認となった。

 委員からは「4年ぶりなので、観光の起爆剤となるためにも、他地域に負けないものにしてほしい」「前回は10号玉をどれくらい打ったのか」「最大5号でも、大きくきらびやかに見せる業者じゃないといけない」「業者はこれまで通りに2年ごとのプロポーザル方式で選ぶべきでは」などの意見が挙がった。

 事務局は「打ち上げ位置の変更や寄付金減額などに伴う予算も考慮しつつ、大会の詳細や花火の構成は、業者や実行委員会と協議し、進めていく」「前回は10号玉は20発」「今回は最大が5号玉。発数は維持し、きらびやかに演出したい」「昨年11月の花火はプロポーザル方式で前述の業者に決定した。この業者の当町における実績を考慮し今回、事務局案を提出した」と答えた。

 業者の選定では、事務局案について多数決で賛否を問い、賛成多数で承認された。なお、大会の開催は町ホームページで周知するほか、協賛金の協力なども呼びかけていくとした。

(2023年4月23日付紙面より)

4年ぶりの花火大会開催が決定(2019年の大会の様子)
花火大会の詳細について協議=21日、那智勝浦町役場
2023年04月23日
4 リサイクル本コーナーを設置
 まなびの郷、ふるさと資料館に  (紀宝町 )

 紀宝町立図書館は、町生涯学習センターまなびの郷ふれあいゾーンと、田代公園内のふるさと資料館「みどりの里」にリサイクル本コーナーを設置した。5月31日(水)までで、気に入った本があれば持ち帰りできる。

 利用対象は紀宝町内在住、在勤に限る。来館の際は本を入れる袋などを持参し、検温、手指消毒などに協力すること。

 役目を終えた本を有効活用するため、2施設にリサイクルコーナーを設けた。現在、両施設に並ぶリサイクル本は雑誌、文庫本、手芸本などで、今後さまざまなジャンルの本を追加するという。

 初日の22日、まなびの郷には雑誌や小説、盆栽大百科、総合百科事典など1000冊近くが並び、訪れた人たちは目当ての本や気に入った本を持ち帰っていた。

 開館時間は、まなびの郷が午前9時から午後9時まで、ふるさと資料館は水曜日~日曜日の午前9時30分から午後2時30分まで。

 問い合わせは、同図書館(電話0735・32・4646)まで。

(2023年4月23日付紙面より)

リサイクル本が並ぶまなびの郷ふれあいゾーン=22日、紀宝町鵜殿
2023年04月23日
5 地元勢が団体・個人で活躍
 三輪崎少年剣道大会  
2023年04月23日
6 1位に池上徹さん  写連新宮支部4月例会  
2023年04月23日
7 再エネ100%目指す  宣言に参加、和歌山で初  (三和建設株式会社 )
2023年04月23日
8 勧誘受け加入を検討  新入学生にクラブ紹介  (新翔高校 )
2023年04月23日
9 健康づくりの案内役に  会員に協力を呼びかけ  (新宮市食生活改善推進協 )
2023年04月23日
10 京城跡の形状などを紹介  パンフレットを配布中  (紀宝町 )
2023年04月23日
11 親子で音楽、楽しんで  子育て支援セでコンサート  (紀宝町 )
2023年04月23日
12 ウツボが釣れたぁー!!  下里小が春の磯遊び  (那智勝浦町 )
2023年04月23日
13 17人に有権者の審判  いよいよ23日、投開票  (新宮市議選 )
2023年04月20日
14 牧野富太郎氏も保護に尽力
 ヤマドリゼンマイ見頃に  (新宮市「浮島の森」 )

 放送中のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公モデルは、植物学者の牧野富太郎氏(1862~1957年)。新宮市には、牧野氏が国の天然記念物指定に関わった「新宮藺沢(いのさわ)浮島植物群落」(浮島の森)があり、島のシンボルとも言える「ヤマドリゼンマイ」が現在見頃を迎えている。

 牧野氏は1920~31年の間に5回新宮市を訪れており、浮島の森の調査を行ったのは24(大正13)年8月のこと。浮島の森はもともと南北1㌔、中央部の最大幅300㍍におよぶ広大な池沼内にあったが、調査当時には周囲の埋め立てで道路や住宅地に接し、急激な環境の変化による荒廃が懸念されていた。

 郷土資料の「藺澤浮島」(新宮保勝会、1934年発行)によれば、同所を訪れた牧野氏は「島内に叢生せる赤松、ヤマドリシダ、トガリバ、ミヅコケは本州北部の植物にしてテツホシダの如きは本州南部に稀に見る植物なり。以上植物の島内に混生せるは植物フロラ上の一奇観というべく学術上大に研究に値すべきものにして同地は充分保護すべき価値あるものと認む」と語ったという。

 その後の経緯について牧野氏は「植物研究雑誌」(1926年3巻11号)で言及。新宮高等女学校教員の太田馬太郎氏に浮島の森の写真を撮影して送付してもらい、内務省の史跡名勝天然記念物会の評議員であった中野治房博士に保護の必要を力説したところ、26(昭和元)年に同評議員の三好學博士が調査へ赴くこととなった旨を記している。天然記念物に指定されたのは翌27(昭和2)年だった。

 植物への「好き」を追求し、生涯研究に情熱を注いだ牧野氏。熊野地方に生育する植物にも、牧野氏が発見・命名したものが少なくない。春らんまんの言葉通り、さまざまな花が咲き乱れるこの季節に、その足跡を訪ねてみてはいかがだろうか。

  □     □

■浮島の森

 浮島の森は、沼地に浮かぶ泥炭でできた島で、面積は約5000平方㍍。寒地の植物であるオオミズゴケやヤマドリゼンマイと、暖地のテツホシダなどが島上に混生していることが特徴。天然記念物指定当時は300本以上のスギ林があり、幹回り180㌢を超えるものもあった。現在も保全活動が続けられている。

(2023年4月20日付紙面より)

牧野富太郎氏(高知県立牧野植物園提供)
ヤマドリゼンマイ=17日、新宮市の浮島の森
2023年04月20日
15 「いろいろなことにトライしたい」
 ALT着任に当たり市長表敬  (新宮市 )

 「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日し、外国語指導助手(ALT)として新宮市が任用した、セージ・マリー・ハインズリーさん(23)が17日、市役所を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。セージさんは市教育委員会教育政策課で勤務するほか、神倉・王子ヶ浜・三輪崎の各小学校と丹鶴幼稚園で、英会話指導を行う。

 セージさんは米国カリフォルニア州出身。昨年カリフォルニア大学サンタバーバラ校を卒業した。ジブリ作品がきっかけで日本に興味を持ち、5年ほど日本語を学んだ。外国も1人暮らしも今回が初めてで「夏の暑さと虫だけが心配です」と笑顔を見せる。

 「(新宮市について)特にイメージはしていなかったけど、人が温かくて安心しました。美しくてすごく好き」「しぐれのおにぎりとめはりずしなどを食べた。とてもおいしかった」と話し「新宮市にいる間は、できる限りいろいろな所を冒険したい。いろいろなことにトライしてみたい」と抱負。田岡市長に「新宮での生活が楽しみです」と伝えた。

 田岡市長は「子どもたちに本場の英語、発音を教えてあげてほしい。滞在中に新宮・熊野の魅力も知っていただければ」と歓迎した。

(2023年4月20日付紙面より)

ALTに着任したセージ・マリー・ハインズリーさん(右)を歓迎する田岡実千年市長=17日、新宮市役所
2023年04月20日
16 外国人実習生16人が表敬
 町長希望に応え串本椎茸㈱  (串本町 )

 串本町出雲にある串本椎茸株式会社(松末繁治代表取締役)で励んでいる外国人実習生16人が18日、田嶋勝正町長の希望に応えて表敬訪問し懇談に臨むなどした。

 この訪問は、同社が2月に町のトルコ南東部地震災害義援金の寄託を申し出た折に働きながら商材管理の技能を学ぶ外国人実習生が頑張ってくれていることを報告し、田嶋町長が感心して「一度会ってみたい」と希望したことで実現した機会。

 同社は協同組合ビジネスナビ=大阪府大阪市=と連携して国外から技能実習生を受け入れていて、現在はベトナム出身者13人とインドネシア出身者3人が期間3~5年の設定で実習中。町長じきじきの招きを喜んだ同社、同組合と実習生16人はその希望に応え、この日表敬訪問するに至った。

 代表して同社の久保和雅生産部長があいさつし、田嶋町長は面会希望のいきさつや町の魅力などを伝えて歓迎。16人は持参した町職員160人分の生シイタケの贈呈を申し出て、以降の懇談に臨んだ。

 田嶋町長は町や町民の印象を尋ね、あいさつの中で触れた花火や獅子舞はコロナ禍で見られない状況が続いているが今後は見られると思うと紹介。技能を学ぶだけでなく、観光地としての串本の良さも感じて母国へ戻ってほしいと願った。

 実習生からはロケットも見たいがいつ打ち上げるのかと質問があり、田嶋町長はロケット「カイロス」初号機が直面している課題を説明し「夏を予定しているが今まで3回延期となっているので4回目があるかも、といった状況だ」と応答。その他、実習生によるイベント出店の相談も寄せるなどした。

 懇談はくしもとぽんかんジュースと洋菓子店「セ・ラ・セゾン」のマドレーヌ「エルトゥールル」などを交えて実施。田嶋町長は記念品として日本トルコ友好マスコットキャラクター「まぐトル」のストラップ人形を贈り、懇談後は産業課の島野淳課長が町長室や議場、執務エリアを案内するなどして16人の実習がより豊かになるよう後押しをした。

(2023年4月20日付紙面より)

田嶋勝正町長との懇談に臨んだ串本椎茸株式会社の皆さん=18日、串本町役場本庁舎
日々生産している職員160人分の生シイタケの贈呈を申し出る外国人実習生
2023年04月20日
17 全校行事でタケノコ掘り
 三尾川小が大柳の竹林で  (古座川町 )

 古座川町立三尾川(みとがわ)小学校(海野富士子校長、児童3人)が18日、大柳地内の竹林でタケノコ掘りに取り組んだ。

 同校は前年度に2人が卒業し、本年度は新入生なし。児童は気心通じる矢倉木鷄君(5年)と妹・いちえさん(2年)、田堀まつりさん(4年)の3人で新しい一年を歩み出している。

 今回のタケノコ掘りは、3人でも仲良く元気に頑張ってほしいと願う矢倉きょうだいの家族が、そのための団結のきっかけになればという思いで仲立ちの世話をして実現した全校行事。所有者の承諾を得て児童と教職員を朝一番で竹林へ迎え、タイミングが良いとされる朝採りに挑戦した。

 3人は担任とペアになりシャベルや細く厚みがある鍬(くわ)で程よい大きさのタケノコの周りを掘り進め、できるだけ根元から切り出すよう心がけて収穫した。最年長の矢倉木鷄君は今年2回目のタケノコ掘りだそうで、「1回目は家族で掘った。周りをできるだけ深く掘るのがこつだけど、タケノコは長すぎると下の方はおいしくない(あくが強い)から途中で切っちゃうぐらいの方がいい。今日は結構気持ちよく抜けるので掘っていて楽しいし、学校で掘るのも初めてでみんなと一緒に食べるのも楽しみ」と話し、次々に食べ頃のタケノコを見つけては掘り集めていた。

 朝採りの良さが生かせるよう収穫は1時間ほどで終え、すぐに学校へ戻って収穫したタケノコをゆでてあく抜き。20日(木)にみんなで調理して味わう予定という。

(2023年4月20日付紙面より)

三尾川小児童3人そろってタケノコ掘りに挑戦=18日、古座川町大柳
2023年04月20日
18 47人が練習の成果競う
 新宮弓友会主催の月例射会  
2023年04月20日
19 グリーンティアーズがV
 軟式野球部「第1回大会」  (那智勝浦町体育協会 )
2023年04月20日
20 関西大会目指し熱戦
 県クラブユースU―15サッカー選手権  
2023年04月20日
21 上級生と初顔合わせ  新入学生徒が対面式に  (新翔高校 )
2023年04月20日
22 19日から修学旅行  生徒集めて結団式  (新宮高校 )
2023年04月20日
23 なぎなたの選手ら30人  近大新宮で強化練習会  
2023年04月20日
24 技術は日々の修練の積み重ね  萩原きもの総合学院で卒業・進級式  (新宮市 )
2023年04月20日
25 「甘くておいしい!」  太田小児童がイチゴ狩り  (那智勝浦町 )
2023年04月20日
26 手を上げて+ありがとう  宇久井小・太地小が指定校に  (新宮警察署 )
2023年04月20日
27 本年度は計9期有料開設  潮岬望楼の芝キャンプ場  (串本町 )
2023年04月20日
28 畠虎仁朗君が3位入賞  松阪市スポ少交流柔道大会  (紀宝柔道会 )
2023年04月20日
29 特殊詐欺防ぎ、感謝状  コンビニ店員、澁谷望さんに  (紀宝署 )
2023年04月20日
30 地域包括、社協とのパイプ役に  本年度総会で重点など確認  (紀宝町民児協 )
2023年04月20日
31 14団体がステージに熱  新宮市民音楽祭、合唱・器楽の部  
2023年04月20日
32 大漁や地域発展を祈る  目覚山水底神社で明神祭  (那智勝浦町 )
2023年04月20日
33 お悔やみ情報
  
2023年04月15日
34 那智山と晴明のゆかり知って
 切手販売で地域活性狙う  (那智勝浦町 )

 「那智山と安倍晴明にゆかりがあることを、地元地域や多くの皆さんに広く知ってほしい」―。南紀くろしお商工会の観光振興部会(明慶勝義部会長)のそんな思いが集まり、3月29日から「那智山と陰陽師『安倍晴明』」のフレーム切手が発売に至った。切手には、那智山青岸渡寺の三重塔や熊野那智大社などの那智山各所とともに晴明をイメージしたイラストが描かれている。84円切手が10枚つづりとなっており、那智勝浦町のみならず、新宮市や太地町、串本町、古座川町、北山村、白浜町などの82局と同商工会で販売されている。価格は1500円(税込み)。

 観光振興部会によると、平安中期の988(永延2)年、第65代天皇・花山法皇が那智山で、千日修行を開始。天狗(てんぐ)や悪霊の妨害に遭遇し、京より晴明を呼び寄せた。晴明が魔類を岩屋に祭って諭し、改心させたという逸話が「源平盛衰記」にも収められているという。

 「那智山瀧本事」には花山院の命を受け、北斗七星を勧請(かんじょう)したと記され、「古事談」では、晴明が那智山で千日滝行をなしたとする記述もある。同大社には「晴明堂」や「晴明橋」の絵図が数点所蔵されている。

 明慶部会長を中心に、地域活性化などに取り組む観光振興部会。2020年には、晴明と那智山の関係を周知し観光誘客につなげようと、那智山防災道路委員会らと協力し、飛瀧(ひろう)神社駐車場付近に看板を設置。現在では、看板を撮影する観光客の姿も多く見られる。

 昨年4月の部会会議で、部会員の小出豊万那智勝浦朝日郵便局長がフレーム切手を提案した。看板のイラストを手がけた同商工会の野上めぐみさんのめいで当時、神奈川県の女子美術大学に在学中だった後藤午(まひる)さん(23)に再びイラストを依頼。両寺社にも切手作製を報告した。

 日本郵便株式会社が提案書を審査し、販売に。小出局長は「素晴らしい切手を通して、町と晴明のゆかりを、多くの方に知ってほしい」。

 参拝客などがよく訪れる那智山郵便局では、発売初日から切手を購入する観光客もいたという。植地渉局長は「詳細をご説明している。ゆかりを知り、旅の記念にしていただければ」と話した。

 「那智勝浦応援団」と自称するほど、町に深い思い入れを持つ明慶部会長は「良い切手ができてうれしい。小説家の夢枕獏さんや映画の陰陽師で晴明を演じた野村萬斎さんらにも送りたい。観光資源としてPRし、町や地域の活性化につながれば」と語った。

(2023年4月15日付紙面より)

那智山と安倍晴明のゆかりを知らせるフレーム切手が販売中=3日、那智勝浦町の那智山郵便局
2020年に設置された看板
2023年04月15日
35 切れ目のない支援のために
 新設されたこども未来課  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町では子ども・子育てに関する業務を集約し、支援の体制などを強化するため1日から、こども未来課を新設した。妊娠・出産から子育て期にかけての切れ目のない支援に取り組んでいくとしている。

 子育て世代包括支援センターと、こども子育て支援係の二つからなる同課は、前述の体制強化のために福祉課を分課して新設された。名称は職員からアンケートを取り、「子どもたちの健全な未来を願いたい」という思いから名付けられたという。

 これまで2人だった保健師を1人増員して3人体制とし、計9人で業務に対応する。主な業務は、保育所や児童手当、学童、児童虐待に関する相談のほかに、住民課で行っていた「子ども医療」と「ひとり親家庭医療業務」も新たに取り扱う。

 子育て世代包括支援センターでは、妊婦・子育て家庭が安心して出産・子育てができるように取り組んでいる。身近で相談に応じ、さまざまなニーズに即した必要な支援につなぐ相談業務の充実を図っていく方針だ。

 また、住民課で転出・転入などの手続きの際に、「子ども医療」「ひとり親家庭医療業務」も関係する場合は、こども未来課の職員が同席し、対応するとしている。

 竹原大二課長は「子どもに特化した課。まだスタートしたばかりで、課題などもあるが、今後もさまざまな支援を進めていく。より利用しやすい子どもの窓口として、業務に取り組んでいきたい」と話していた。

 問い合わせは、町こども未来課(電話0735・52・2946)まで。

(2023年4月15日付紙面より)

1日から業務を開始したこども未来課=12日、那智勝浦町役場1階
2023年04月15日
36 滝の拝の魚道を跳ね上がる
 アユの滝越えシーズン到来  (古座川町 )

 古座川町小川にある滝の拝で今年も、アユの滝越えシーズンが到来した。13日は絶え間なく魚道を跳ね上がるなどし、例年になく大振りなアユも多くさっそく滝越えに成功する様子も見られた。

 水温が上がるにつれて川を遡上(そじょう)するアユ。滝の拝は落差約8㍍の渓流瀑でその急流は小さなアユには越えがたい難所だが、下流方向から見て本流の右手に落差30㌢前後の小滝が連続する人工の魚道があり、シーズン序盤はもっぱらこちら側で滝越えが観察できる。

 魚道にも相応に流れがあり、上段に行くほどアユの姿はまばら。小滝のいくつかに滝つぼを模したたまり場も設けられていて、この日は多い場所で数十匹がたまり場で踏みとどまり一段、また一段と上を目指して次々に跳ね上がり、中には水流の中を泳ぎ登る力業で挑むアユもいる状況だった。

 遡上の勢いは水量と水温に左右されると地元でよくいわれていてこの滝越えも常に見られる光景ではないが、普段は滝の拝一帯にいないアオサギやカラスがいたら魚道から跳ね逸れて打ち上がったアユ目当てなので滝越えをしている目安となる。

  □     □

今時期は最寄りの藤棚も見頃



 今時期は滝の拝橋から目に付く場所にあるフジの古木の藤棚も見どころの一つ。13日現在、全体として三分咲きで、ボランティアでこの藤棚の世話をしている川端善行さん(72)は「15日(土)の週末ごろで五分咲きぐらい、22日(土)の週末ごろは厳しく、その半ばが見頃になりそうだ」と話していた。

 アユの滝越えが見られずとも、晩春の滝の拝一帯はフジに金比羅神社のモミジの新緑と映える光景が年間でも特に多く、何かしらの感慨を持ち帰りやすい時期でもある。

(2023年4月15日付紙面より)

滝の拝の魚道を跳ね上がるアユ=13日、古座川町小川

フジの古木の藤棚。13日現在、全体として三分咲き

2023年04月15日
37 横断後に「ありがとう」
 神倉小を推進校に指定  (新宮警察署 )

 横断歩道での交通事故抑止を目的とした、新宮警察署(井田昌樹署長)による「サイン+サンクス運動」推進校の指定式が13日、新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)であった。藪中校長が嶝口知宏交通課長より指定書を受け取り、児童の交通安全への意識を新たにした。

 和歌山県警察は、7日から20日(木)までを「令和5年春・こどもの交通事故防止強化期間」に設定。この取り組みの一つとして、「サイン+サンクス運動」の推進校の指定を行っている。同運動は、横断歩道を渡るときに歩行者が手を上げる(サイン)などして、運転者への横断する意思を明確に伝えることに加え、停止した運転手に対し「ありがとう」(サンクス)の気持ちを会釈などで伝えることで、運転者に横断歩行者保護の意識を向上させ、横断歩行者事故を抑止することを目的としている。

 昨年度は県内の12署管内で、13小学校を推進校に指定。うち新宮署は、三輪崎小と古座小を指定していた。本年度は神倉小のほか、宇久井小、串本小、高池小、太地小、北山小の指定を予定している。

 神倉小では、指定書、のぼり旗、啓発チラシとクリアファイルが手渡された。指定期間は、2024年3月31日まで。嶝口課長は「お互いに気持ち良く、交通安全を図っていこうという取り組み。歩行者と車(の衝突)は、重大な交通事故につながる恐れがある。歩行者の安全対策を重点的に、取り組みを続けていきたい」と話した。

 藪中校長は「子どもらの交通事故防止の大きなきっかけになる。各クラスで担任の先生に伝えてもらうとともに、全校集会でも伝えたい。児童が自分で自分の身を守る意識にもつながるかと思う。しっかり交通ルールを守ることが大事。いろいろな場を通じて子どもらに呼びかけたい」と述べた。

(2023年4月15日付紙面より)

指定書を持つ藪中秀樹校長と嶝口知宏交通課長=13日、新宮市立神倉小学校
2023年04月15日
38 新たなる出発の礎に 大斎原で合気道国際奉納演武 (田辺市本宮町)
2023年04月15日
39 古座川国際ロードレース開催決定
 ツール・ド・熊野は2ステージで  
2023年04月15日
40 道端にかれんな花  ユウゲショウ咲く  
2023年04月15日
41 ようこそ、近大新宮へ  対面式で新入生歓迎  
2023年04月15日
42 クラブの活動を紹介  在校生が新入生勧誘  (新宮高校 )
2023年04月15日
43 こいのぼりを作ろう!  下里こども園で工作  (那智勝浦町 )
2023年04月15日
44 民話の光景描く「守り犬の影」  まもなく春の出現時期に  (古座川町 )
2023年04月15日
45 松林に鳴き声の合唱響く  望楼の芝でハルゼミ羽化  (串本町 )
2023年04月15日
46 消防本部指揮車を更新整備  資機材一式搭載し運用開始  (串本町 )
2023年04月15日
47 応急手当て動画を作成  乳児や小児向けも  (熊野市消防本部 )
2023年04月15日
48 不審な電話に気を付けて  見守り隊と紀宝署が合同啓発  (紀宝町 )
2023年04月15日
49 交通量増加の予想、事故に注意  「交通死亡事故多発警報」発令中  
2023年04月15日
50 3年ぶり、子どもたちの姿戻る  井田、成川で「遊び場開放」再開  (紀宝町 )
2023年04月15日
51 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第60回】塩分の取り過ぎに注意  

 添加物の話をするとき、私はよく「塩のほうが怖いですよ」という話をします。食品添加物は、使用量などを徹底的に管理されていますし、家の台所でさらに足すということはほとんどありませんが、塩は、日本の食卓にあふれていて、添加し放題だからです。「塩分の取り過ぎは体に悪い」ということは、広く知られていますが、適量はどれくらいなのか、取り過ぎると何が悪いのかは、知らない方も多いのではないでしょうか?

 厚生労働省が公開している「日本人の食事摂取基準(2020年)」によると、1日当たりの「食塩相当量」を男性は7・5㌘未満、女性は6・5㌘未満とされています。日本人はだいたい、男性で11㌘、女性で9㌘程度取っているといわれているので、基本的に「塩分を取り過ぎている人が多い」と言えると思います。和食は、栄養面でもバランスが良くて健康的な食事ですが、実はみそ汁や煮物、漬物など塩分が多いものがたくさんあるんです。では、塩分を取り過ぎると、何が起こるのでしょうか?

 塩分の取り過ぎが原因で、一番多いといわれる疾患は、ずばり高血圧です。また、この高血圧から、動脈硬化や脳出血、心筋梗塞、脳梗塞などにつながるといわれています。また、腎臓にも負担がかかるので、塩分摂取量の多い人は腎臓病のリスクが高いといわれています。食塩の過剰摂取は、尿中により多くのカルシウムを排せつしてしまうので、尿路結石や、骨粗しょう症のリスクも高まります。国立がん研究センターの研究によると、食塩摂取量が高いグループでは胃がんリスクが約2倍になるというデータもあります。食道がんのリスクを高めるともいわれています。

 それでも、塩分を取り過ぎる日は誰にでもありますよね。外食したり、麺類を食べたりすると、それだけで1日の塩分量を超えてしまうことも多々あります。そんなときの強い味方がカリウムです。カリウムはナトリウムを体の外に排出しやすくする働きがあるので、取り過ぎた塩分を調節してくれます。カリウムが豊富な食べ物は、ホウレンソウ、バナナ、ニンジン、芋類、大豆、昆布、ヒジキなどです。少し塩分が多かったなと思う日は、積極的にカリウムを取ることをお勧めします(腎臓に持病がある方には摂取量が制限されている可能性がありますのでご注意ください)。また、カルシウムも、カリウムと同じく塩分を体外へ排出する働きを持っています。ヨーグルトや、モロヘイヤ、サバ缶など、カルシウムを取るのもお勧めです。運動をして汗をかいたり、水をたくさん飲むのも有効です。

 今回は、塩分の取り過ぎの怖さと、取り過ぎた後の対処法をお伝えしました。

 次回は減塩食のヒントをお伝えしようと思います。

(2023年4月15日付紙面より)

2023年04月14日
52 子どもの健やかな成長願う 春を告げる例大祭始まる (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が13日、始まった。神を宿すとされる稚児が主人公の神事「湯登(ゆのぼり)神事」(県無形民俗文化財)では、稚児の神聖な体が地面に着かないよう父親らが肩車をして練り歩き、温泉で身を清めるなどして子どもの健やかな成長を願った。

 熊野の春の訪れを告げる同大社の例大祭。主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)の故事に倣う祭典とされる一年の豊穣(ほうじょう)を願う祭り。毎年、地元住民や多くの観光客が参加・参列し、春の同町を盛大に彩る。

 コロナ禍以降、人数制限などの感染対策を講じ規模を縮小しながら執り行ってきたが、今年は現状に応じた対策を取りつつも、4年ぶりに従来規模での斎行となった。

 湯登神事に参加した子どもは2、3歳の4人。斎行に当たり九鬼宮司は「関係者各位のご協力を賜りながら、地域力、総合力で春を告げるすばらしいお祭りを執り行いたい。保護者の方には、子どもたちの若竹のような成長を願って、お子さんをしっかりと育てていくという責任感と認識を持っていただければ」と呼びかけた。

 好天の下、神の依代である稚児たちは、ウマ役の父親などと共に本殿前で拝礼。九鬼宮司らを先頭に参道を下った。

 湯の峯温泉では温泉につかり身を清めた後、温泉粥(かゆ)などを食べた。狩衣(かりぎぬ)や烏帽子(えぼし)で正装し、稚児の額に神の証しとして朱色の口紅で大の字を書き入れて準備を整えた。

 2歳の哲翔君と参加した大阪府和泉市の中山仁翔さん(29)は「コロナも落ち着いてきて、祭りができるのはうれしい。皆さんと一緒に古道を歩き、子どもの成長を願いたい」と話していた。

 祭りの様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」にて配信。なお、15日(土)に予定されていた渡御祭、および旧社地・大斎原(おおゆのはら)での斎庭(さいてい)神事、採燈大護摩は、天候不順が想定されることから翌16日(日)に変更となった。

(2023年4月14日付紙面より)

湯の峯温泉を目指して九鬼家隆宮司らを先頭に出発=13日、田辺市の熊野本宮大社
2023年04月14日
53 紀陽銀行員に感謝状
 特殊詐欺被害を防止  (新宮警察署 )

 特殊詐欺被害を未然に防止したとして、新宮警察署(井田昌樹署長)から紀陽銀行新宮支店の阪本ルミさんへの感謝状の贈呈式が12日、新宮署であった。井田署長が感謝状を手渡し、引き続きの協力を呼びかけた。

 特殊詐欺被害が発生しそうになったのは、2月27日。70代男性の携帯電話に、電話料金の未納分30万円を振り込むよう連絡があり、男性は同支店のATMで、操作しながら振り込みを行おうとしていた。

 同支店はすでに閉まっている時間だったが、他の客が不審に思い同支店に連絡して、阪本さんが対応した。男性客に声かけを行い、銀行が駄目ならコンビニで振り込みを行うよう言われていることを聞き出し、特殊詐欺の可能性が高いと判断した。キャッシュカードをいったん預かるとともに、別の職員に警察への通報を依頼し、事なきを得た。

 感謝状の贈呈式には阪本さんのほか、同支店の北川剛大支店長も訪れた。井田署長は「抑止対策を進めてはいるが、警察だけでは防げない。銀行のような金融機関も含めた、関係機関と連携して行う必要がある。その中で今回、防げたのはありがたい」と感謝を伝えたという。

 なお、新宮署管内では1月から3月で、特殊詐欺被害の発生こそないものの、相談は寄せられており、注意を呼びかけている。

(2023年4月14日付紙面より)

感謝状を持つ阪本ルミさん(中央)と井田昌樹署長(左)、北川剛大支店長(新宮警察署提供)
2023年04月14日
54 競りにかけられ食卓へ
 第七勝丸の初漁クジラ  (太地漁協 )

 太地「第七勝丸」の今期初漁のミンククジラの競りが7日午前、太地町漁業協同組合の市場であった。集まった仲買人により、ブロック肉などが次々と競り落とされた。この後は各所で小分けにされ、スーパーや鮮魚店に並んだほか、一部は他地域に出荷された。

 第七勝丸は同漁協の所属。3日に始まった、オホーツク沖の商業捕鯨に参加し、初日の午後に、北海道・根室から北に約24㌔の地点で、8㍍、5・2㌧のメスを捕獲した。この個体が切り分けられて、7日に太地町に届き、競りにかけられた。

 仲買人は8業者が集まった。市場には、約3㌔の赤肉が20箱、約4㌔の皮が10箱、約3㌔のウネが10箱並んでいた。開始と同時に、仲買人が札を使って値段を提示し、次々と競り落とした。競り落とされた各部位の箱は、台車や車に積まれ、運び出された。早いものだと同日午後には、店先に並んだという。

 同漁協の貝良文専務理事(日本小型捕鯨協会長)は「大きい割に脂が乗っていいもの。身もしっかりしており、刺し身でもおいしいかと思う。初漁で良いクジラが捕れて、しかもこの後も捕れている。今漁期に期待している。クジラ食の文化が広まっていけば」と話した。

 なお、第七勝丸は6日までに、4頭を捕獲と好調。根室沖でしばらく操業し、クジラが少ないようなら網走沖まで北上し、その後は青森沖へと南下する予定という。

(2023年4月14日付紙面より)

開始と同時に次々と競り落とされた=7日、太地町漁業協同組合の市場
2023年04月14日
55 アオリイカの産卵床設置
 串本町沖の海底3カ所へ  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長、会員24店舗)が12日、串本町沖にアオリイカの産卵床を設置した。

 この取り組みは、ダイビングサービスが盛んな串本町の認知度を高め、ひいては町全体を盛り上げる話題づくりの一環。ダイビング客の定評がある産卵シーンを着実に見てもらうための仕組みで、さらにふ化すれば資源増強にもつながるとして日本釣振興会も協賛する形で毎年実施している。

 材料には環境に戻りやすい天然木を使用していて、前日に3㍍を目安にして広葉樹の枝を切り出し軽トラックの荷台4杯分の量を確保。当日はイベント係の中井嘉昭さんを中心に会員店舗のスタッフ11人がダイビングボート2隻に積み込み、2組に分かれて設置場所を分担して赴いた。

 現地で枝10本ほどを束ね、重り(土のう)で海底へ沈める形で設置。設置場所における産卵シーズンは4月下旬ごろから6月中旬ごろにかけてだそうで、最盛期には絶え間なく産卵が続いて着実にそのシーンが観察できるという。

 新型コロナウイルスに伴う制限が緩み、人が動きやすくなリ始めたタイミングでの話題づくり。中井さんは「アオリイカの産卵はとても見応えのあるシーン。今年も大勢の皆さんに間近に見てもらえれば」、谷口会長は「ゴールデンウイークに合わせて生んでくれれば、その時期の串本の集客ツールの一つになり、たくさんの方に来てもらうことにつながる。そのタイミングでばっちり生んでほしいし、今年も日本釣振興会さまにご協力を頂いているがたくさん生んでくれればそれだけ資源が増えることになる。ダイビング客にも釣り客にもウィンウィンの取り組みとして、今年も成果が上がれば」と展望に期待した。

(2023年4月14日付紙面より)

前日に切り出した天然木の枝をダイビングボートへ積み込み=12日、串本町の袋港
海底でアオリイカの産卵床を組み上げるスタッフ(串本ダイビング事業組合提供)
2023年04月14日
56 保健、介護予防を一体的に  高齢者の健康寿命延伸目指し  (紀宝町 )
2023年04月14日
57 育児用品を無償貸し出し  期間定めず「安心して使って」  (紀宝町 )
2023年04月14日
58 大学などの合格状況  近畿大学附属新宮高校  
2023年04月14日
59 令和9年を想定し計画進める  中学校統合検討委員会  (新宮市 )
2023年04月14日
60 新スタンプ台を設置  24時間の利用が可能  (補陀洛山寺 )
2023年04月14日
61 フジがブルービーチ彩る  那智勝浦町  
2023年04月14日
62 各地域の魅力などを紹介  和歌山・南紀よりみちマップ完成  (日本風景街道熊野 )
2023年04月14日
63 作動する光源装置など追加  潮岬灯台の灯台資料展示室  (串本町 )
2023年04月14日
64 元気な笑顔で競技楽しむ  ほほえみと千穂第一が交流  (新宮市 )
2023年04月12日
65 新生活をスタート
 小中学校で入学式  (新宮市 )

 新宮市立の5小学校と5中学校で11日、入学式があった。新入学の児童189人、生徒191人が、期待と不安を胸に新生活をスタートさせた。

  □     □

■神倉小学校



 神倉小学校(藪中秀樹校長)は、新入学は70人だった。藪中校長は式辞で「今日から小学校生活が始まる。もし学校で分からないことがあったら、(上級生の)お兄さん、お姉さんに何でも聞いて。いろいろ聞いて、早く神倉小学校に慣れて」と述べた。「笑顔で元気にあいさつを」「友達と仲良くしよう」「自分でできることは自分でしよう」の三つを呼びかけ、締めくくった。

 児童会代表の6年生3人が、歓迎の言葉を述べた。「分からないことや困ったことは、先生やお兄さん、お姉さんに聞いて。楽しく頑張りましょう」と伝えた。

  □     □

■緑丘中学校



 緑丘中学校(宮本雅史校長)には、83人が新入学した。宮本校長は式辞で「中学校の3年間の頑張りが、将来を支える基盤となる」と呼びかけた。

「良い習慣を身に付けて」「仲間を大切に」「目標に向かい頑張って」の三つを伝えた。「皆さんの今後の活躍を祈念する」と結んだ。

 新入学生を代表し、松田大知さんがあいさつした。「私たちの胸は希望で満ちあふれているが、一方で不安も感じている。不安を喜びと楽しさに変えていきたい。私たちは、自分の力を存分に発揮し、仲間と協力し、先輩方が築いてきた伝統と校風を引き継いでいく。勉学に励み、学校行事やクラブ活動にも精いっぱい取り組む」と力を込めた。

  □     □

■各校の内訳

 各校の新入学児童・生徒の内訳は、小学校が▽神倉70人▽王子ヶ浜49人▽三輪崎63人▽高田2人▽熊野川5人。中学校が▽緑丘83人▽城南48人▽光洋54人▽高田1人▽熊野川5人―だった。

(2023年4月12日付紙面より)

入学式に臨む新入学児童ら=11日、新宮市立神倉小学校
来場者の拍手に包まれ新入学生徒が入場=同日、新宮市立緑丘中学校
2023年04月12日
66 古い石段探して整備
 井田神社元宮への参道  (紀宝町 )

 紀宝町井田にある井田神社の元宮への参道を地元の人たちが整備している。元宮を見学するツアーが9日にあり、掘り起こされた昔の石段をたどりながら巨岩の元にたたずむ宮の跡と思われる場所を歩いた。

 参道整備は井田の田中純代さんと上平忠行さんが、今は山中にある地域の名所をよみがえらせようと3年ほど前から取り組み始めた。井田公民館の萩野進也館長や蔵本一範さんらの協力を受けながら埋もれた石段を探し、再び通れるように掘ったり、ロープを張ったり、丸太で階段状の登り口を作ったりして整えた。

 地元の人に「山田」と呼ばれる町道山田線沿いの登り口から数分登った場所に巨岩があり、そばに宮があったと考えられるという。井田神社境内にある町教育委員会設置の看板には「大昔はここから1600㍍北西の山の中にあった上の森(さる倉の氏神)のお宮と現在の場所にあった下の森の二つに分かれていたが、明治のはじめ他の小さな宮とともに合併して祭りました」とある。

 この日は2019年度を最後にコロナ禍のため中止にされていた井田公民館主催の「ファミリーウオーク」が開かれ、子どもから大人まで14人が東紀州10名山の大烏帽子山(標高362㍍)に登り、元宮に立ち寄った。

 解説した萩野さんは「集落が下に移っていったのに合わせ、神社も移されたのだろう。下り場は少し高い土地にありながら下り場というが、この元宮から見て下の方にあるので、そう呼ばれるようになった」と紹介した。

 町道を挟んで下方に参道は続いていたとみられ、田中さんは「次はそちらの道も整備したい。多くの人に関心を持ってもらえれば」と話していた。

 塩野真宮司は「(看板にある)上の森というのが元宮のことだろう。昔は巨岩信仰があった。『大昔』とあるように記述が残っていないので確かなことは分からないが、かなり古くに祭られたものではないか」と話していた。

(2023年4月12日付紙面より)

掘り起こされた石段=9日、紀宝町井田
元宮への登り口で萩野進也館長が解説=同日、紀宝町井田
2023年04月12日
67 誕生を祝う「花まつり」
 釈迦立像に甘茶かけ  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(会長=山﨑元文松巌院住職)は8日午前、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で、釈迦(しゃか)の誕生を祝う降誕会(こうたんえ・ごうたんえ=花まつり)法要を営んだ。会に加盟する住職や副住職、13人が参加。読経した後、釈迦立像に甘茶をかけた。

 「花まつり」は「降誕会」「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」などと呼ばれ、涅槃会(ねはんえ)(2月15日)、成道会(じょうどうえ)(12月8日)とともに三大法会の一つとして重んじられている。ルンビニーの花園で釈迦が生まれ、天は誕生を祝って甘露の雨を降らせたとされていることにちなみ、花まつりでは花御堂(はなみどう)の釈迦立像に甘茶をかける。

 法要の後に山﨑会長は「花まつりは、仏教の教えを見直す節目の行事としてやっている。続けていくことに意味があると思う。各寺で行われているので、これを機にちょっとでも(教えが)伝われば」と話した。

 なお、かつて法要後に実施していた市内老人ホームへの慰問は、コロナ禍の影響で中止となった。また、同日午後には市福祉センターで、平和祈念祭法要が営まれた。これに関しても山﨑会長は「ウクライナのこともある。祈念祭が平和をもう一度考える機会になれば」と語った。

 同会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽長徳寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の12カ寺、14人で構成している。

(2023年4月12日付紙面より)

釈迦立像に甘茶をかけ誕生を祝った=8日、新宮市千穂の宗応寺
新宮仏教会の皆さん
2023年04月12日
68 町社協サロンの良さ宿して
 下部で集いの場がオープン  (古座川町 )

 古座川町高池、下部地内にある町複合センターに10日、集いの場「陽だまり」がオープンした。高齢者層など町民のよりどころとして開かれている町社会福祉協議会の巡回型サロン「ふれ愛カフェ♡よりみち」の良さを宿した場で、平日の午前10時~午後4時30分に随時利用できる。

 前年度に同センター1階全面をリニューアルして設置。構造上外せる壁を取り払って開放感を宿しつつ▽茶話▽学習▽軽運動―の各フロアを設け、相談室も備えて外出交流するきっかけの提供を目指している。

 巡回型サロンと同様の活動を基本にして運営を開始。今後は常設の利点を生かしたアイデアも取り入れて充実していきたいという。初日には内覧会を兼ねてオープニング企画があり、先着100人限定で粗品(おみくじ付きの箸やジュース〈柚香ちゃん〉など)を配布。午前と午後の2回○×クイズを開いて手作りの小物入れなどの景品を進呈するなどして活動の一端を紹介するなどした。

 この日は町社協の会長でもある西前啓市町長や町健康福祉課の巽寿久課長ら職員も駆け付け、町民の反響をじかに確認。午前中は約50人が利用し、西前町長は「高齢化が進む中だが、本町は幸いにして達者に在宅する方々が多い。達者だからこそできる地域交流をこの場所で楽しんでくれれば」など今後の反響を期待した。

 同課はこの集いの場を町いきいき健康ポイント事業の付与対象に位置付け、週ごとに利用1回に限り1ポイントを進呈するとしている。この場所は巡回型サロンを担当する町社協見守り員の久保由美子さんと下地恵美さんの拠点でもあり、当面は補助としてシルバー人材1人を起用しつつ「陽だまり」の運営に専念。安定したところで見守り員1人とシルバー人材1人で「陽だまり」を支え、1人が他の職員の応援を得て若干頻度は下がるが巡回型サロンの再開を目指すという。

 見守り員の久保さんは「優しく温かさのある場にしていきたいと願い、『陽だまり』と名付けました。ここへ来れば必ず誰かが居て、話し相手が得られるのがこの場所の良いところ。みんなでほっこりとする場所にしていきたいので、気軽に来ていただければ」とオープンに当たっての思いを語った。

 土、日、祝日は休み。問い合わせは「陽だまり」(電話0735・67・7345)まで。

(2023年4月12日付紙面より)

複合センター1階でオープンした集いの場「陽だまり」=10日、古座川町高池
2023年04月12日
69 イペー、黄色く鮮やかに  ブラジルの国花咲き誇る  (御浜町 )
2023年04月12日
70 甘茶で釈迦の誕生祝う  東正寺、色とりどりの花御堂  (紀宝町 )
2023年04月12日
71 新しい学びの場へ  木本、紀南高校で入学式  
2023年04月12日
72 勉学への決意新たに  新宮高校定時制で入学式  
2023年04月12日
73 誇り胸に一歩踏み出す  新翔高校に97人入学  (新宮市 )
2023年04月12日
74 「みんなの幸せのために頑張って」  美熊野福祉会で入社式  (新宮市 )
2023年04月12日
75 道路脇にタンポポ咲く  アスファルトの隙間から  
2023年04月12日
76 例大祭に向けリハーサル 大斎原で地元小中学生ら (田辺市本宮町)
2023年04月12日
77 戦没者の冥福を祈る  花まつりの平和祈念祭  (新宮仏教会 )
2023年04月12日
78 期待や歓迎受けて第一歩  町立小中学校入学式挙行  (古座川町 )
2023年04月12日
79 4年ぶり例年通り執行  大島の浅間神社で例祭  (串本町 )
2023年04月12日
80 新入生20人を迎える  太地小学校で入学式  (太地町 )
2023年04月12日
81 お悔やみ情報
  
2023年04月11日
82 濱口太史氏、4期目へ
 接戦の末、新人下す  (和歌山県議選・新宮市選挙区 )

 統一地方選挙の前半戦である和歌山県議会議員選挙が9日、投開票された。定数1に対し現職と新人の2人が立候補していた新宮市選挙区では、自民現職の濱口太史氏(56)が接戦の末、無所属新人の上田勝之氏(57)に408票の差をつけ、4回目の当選。同選挙区では12年ぶりとなる選挙戦を制した。投票率は56・31%だった。

 最後まで気の抜けない戦いだった。確定時刻は午後9時28分。同市神倉の選挙事務所で当選の知らせを受けた濱口氏は、支援者らと握手を交わすなどして喜びを分かち合った。

 同僚議員や近隣自治体の首長らが祝いに駆け付けた。伊藤算志後援会長は「本当に難しい選挙だった。今日一日、不安で不安で仕方なかったが、僅差ではありますが皆さま方にお支えいただき、4期目の県政へ送り出すことができた」と感謝。玉木久登県議は「これからも新宮市、そして和歌山県のためにみんなで頑張っていくのでご支援を」と呼びかけた。

 娘の安奈さんから花束を受け取った濱口氏は「当初から危ない、危ないと言われていた選挙戦。そんな中、多くの皆さま方に応援を頂き、一人一人に広げていただいた結果。この地域、まだまだ元気になる要素がたくさんある。自民党の所属議員として公明党の皆さんのお力も借りながら、そして県政や国にもつなぎながら、皆さんと一緒になってこの地域を元気にしていきたい」とあいさつ。

 報道陣の取材に対して「相手の強さも感じた。毎日毎日本当に戦いだった。当選できてほっとしている。まだ働ける喜びをひしひしと感じている。皆さまのご支援には感謝しかない」と心境を語り「3期12年務めさせていただき、ようやく議員として一人前になれたという自覚がある。身近に感じられる県会議員が求められていると感じた。これからは地域の皆さんと一緒になって、地域を元気にする活動を展開していきたい」と話していた。

 後援会青年部の杉本雄一朗部長が音頭を取り、万歳三唱で当選の喜びを共有した。

  □     □

■上田勝之氏、敗戦の弁

 上田勝之氏は落選の知らせを受け、同市井の沢の選挙事務所で支援者らを前に「3期連続の無投票の可能性を受けて、出馬に踏み切らせていただいた。12年ぶりの選挙戦。400票余りの差で、現職にはあと一歩及ばず、落選が決まった。ひとえに私の責任、大変申し訳ございませんでした」。

 支援者らの支えに感謝を伝え「悔いのない、良い選挙戦を戦わせていただきました。本当にありがとうございました」と深く頭を下げた。

(2023年4月11日付紙面より)

当選の知らせを受け、濱口太史氏(右から2人目)を囲んで喜びを分かち合う支援者ら=9日夜、新宮市神倉

2023年04月11日
83 4年ぶり、多彩な催しで活気
 周年祭に多くの来場者  (ウミガメ公園 )

 紀宝町の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」で9日、18年目の「周年祭」が開かれ、地元住民や観光客らが多彩な催しを楽しんだ。

 全国で唯一、ウミガメ保護施設を併設した道の駅で、1993年に開業。2005年4月の物産館オープンを機に毎年、周年祭を開いてきた。新型コロナウイルスの影響で20年以降自粛してきたが、4年ぶりに復活した。

 ミニ観葉植物のプレゼント、外れなしの「ガチャガチャ抽選会」、オリジナル焼き菓子「かめっこ」の無料試食会には、長蛇の列ができた。出張ピザ、雑貨店などが並び、飛雪米を使った具だくさんの「おにぎり」も人気を集めた。

 淡水ガメの展示や、飼育するアオウミガメのタッチイベントもあり、子どもたちが甲羅に触れるなどした。町のキャラクター「カメレンジャー」も登場し、来場者と一緒に記念撮影した。

(2023年4月11日付紙面より)

にぎわいを見せる「周年祭」=9日、紀宝町井田の紀宝町ウミガメ公園
人気を集めたカメの展示コーナー
カメレンジャーと記念撮影
2023年04月11日
84 南紀勝浦温泉が受賞
 地方創生担当大臣賞  (温泉総選挙2022 )

 那智勝浦町のホテル浦島で8日、旅して日本プロジェクトが主催する「温泉総選挙2022」の地方創生担当大臣賞の授賞式があった。受賞したのは、このほど同催しの歴史・文化部門において2位にも輝いた「南紀勝浦温泉(以降、同温泉)」。温泉総選挙総合プロデューサーで、社会起業家の山下太郎さんが来町し、南紀勝浦温泉旅館組合の清水貞吾組合長に表彰状を手渡した。

 国民参加型の地方活性化プロジェクトの温泉総選挙は好きな温泉地への応援投票を通じてさまざまな情報に触れ、各温泉地の利用促進を図り、地域活性化につなげることが目的。

 ウェブやリアル、交流サイト(SNS)などを用いて投票を行う。九つの部門があり、全国各地の温泉地が毎年、エントリーを行っている。

 同温泉はこれまでに、「総選挙2018」で総務大臣賞を、「総選挙2019」では歴史・文化部門で1位、「総選挙2020」では同部門で3位、「総選挙2021」で1位を受賞している。

 今回の地方創生担当大臣賞は同温泉が、地方の重要産業である漁業や地域住民との幅広い連携、地域資源を生かす活動など、多くの地域活性化に係る取り組みが評価されて受賞に至った。

 直接現地を訪れての表彰は、今年から始めたという山下さんは「この町は歴史がある。文化と温泉、海の幸まである温泉地はまれ。多くのコンテンツがそろっている。歴史・文化を伝える代表的な温泉地として、今後の活躍を期待しています」と評価した。

 清水組合長は受賞について「町の温泉を、組合や観光機構で売り出していくための足掛かりとなる。組合の中平理咲さんや皆さんの努力に感謝します。来年は1位に返り咲きたい」と笑顔。

 那智勝浦観光機構(NACKT)の理事長も務める清水組合長は、観光庁が実施する「インバウンド向けモデル観光地公募事業」の地域に先日、全国11の地域の一つとして選定されたことを紹介。同町と同一エリアとして選ばれた奈良県と共に、高付加価値なインバウンド観光地づくりに向けて取り組むと述べた。

 課題については「土日は国内のお客さまが来てくれるが、平日は課題。解決にはインバウンドの集客が重要になる」と主張。観光庁が世界に誇れる持続可能な観光地域づくりを行う「先駆的DMO」に、このほど選定した田辺市熊野ツーリズムビューローにも触れ、組合や機構をはじめ、関係機関と連携して、同DMOが対応するインバウンドの受け皿としても努めていくと語った。

(2023年4月11日付紙面より)

山下太郎さん(左)から表彰状を受け取った清水貞吾組合長=8日、那智勝浦町のホテル浦島
2023年04月11日
85 学校給食米の田植え始まる
 2学期前の新米納入見据え  (串本町地産地消生産者組合 )

 串本町地産地消生産者組合(山下敏文組合長、組合員19人)による学校給食米の田植えが8日から始まった。坂本渡副組合長(69)が2学期の学校給食再開前に新米を届けられるよう見据え、二色地内で仕立てた水田に苗を植えて栽培に取りかかった。

 学校給食における地産地消推進と町内の休耕田解消を同時に図る策として、2009年度から同組合による学校給食米生産をしている同町。当初は旧古座町域にある小学校だけだった学校給食も、16年度の町学校給食センター本稼働に伴い全町規模(旧組合立の名残で田原小、古座小の卒業生が通う古座川町立古座中学校も含む)となり、相応に同組合も組合員数を増して必要量の納入に励んでいる。

 4㌧から一気に15㌧に増え、最近は少子化13㌧前後となっている年間必要量の目安。新型コロナウイルスの情勢でその量が安定しない状況だが、同組合は余った分を町内の福祉施設に卸すなどして無駄を出さず生産規模を保っているという。

 同町はコシヒカリを納入する品種として指定。坂本副組合長は「子どもたちの『おいしい』と言う声が支え。納入先の職員も新米の到着を喜んでくれるので頑張れる」と励みを語り、今年新たに導入した田植え機が好調で天候に恵まれたこともあり「今日は一気に50㌃はいけそうだ」と張り切って田植えに臨んでいた。

 山下組合長(73)によると、組合員の田植えの時期はまちまちで組合全体としては4~5月が田植え、8~9月が収穫の時期となるそう。坂本副組合長ら前半組は作柄を大きく左右する出穂の時期が梅雨にかかる、後半組は収穫の時期が台風のシーズンにかかる、加えてまちの子どもが食べるので安全な生産が大前提と幾重にも栽培の難しさが重なる中で組合員は子どもが喜んでくれる学校給食米の生産に頑張っている。山下組合長は梅雨や台風、伴う病気に直面することなく学校給食米が納入できる今後を願って、坂本副組合長の田植えを見守った。

(2023年4月11日付紙面より)

新米を2学期に間に合わせるため先陣を切って田植えに励む坂本渡副組合長=8日、串本町二色
2023年04月11日
86 音と楽器に親しむ  紀宝町でリズムリトミック  
2023年04月11日
87 伝統絶やさぬ、獅子舞奉納  阿田和神社で春季例大祭  (御浜町 )
2023年04月11日
88 串本古座・新翔が敗退  春季高校野球県予選が開幕  
2023年04月11日
89 市内のロケ候補地を紹介  パンフレットをリニューアル  (熊野しんぐうフィルムコミッション )
2023年04月11日
90 新たな一歩踏み出す  新宮高校で入学式  
2023年04月11日
91 絵本と手遊び楽しいね  おはなし会に20人  (新宮市立図書館 )
2023年04月11日
92 日舞楽しみ所作や礼儀学ぶ  藤紀流が日本舞踊体験  (那智勝浦町 )
2023年04月11日
93 真っ白な花がほぼ満開  熊野那智大社の「秀衡桜」  (那智勝浦町 )
2023年04月11日
94 期待胸に新たなスタート  小中学校3校で入学式  (那智勝浦町 )
2023年04月11日
95 本宮小で始業式と入学式  新校舎へ通学スタート  (田辺市本宮町 )
2023年04月11日
96 歓迎受け学校生活始める  町立小中学校など入学式  (串本町 )
2023年04月11日
97 仏教の祖の生誕日を祝う  霊巌寺で法会「花まつり」  (古座川町 )
2023年04月11日
98 シャガが各所で花盛り  国道168号沿いに咲く  
2023年04月11日
99 お悔やみ情報
  
2023年04月09日
100 現職・濱口太史氏が当選
 和歌山県議選・新宮市選挙区  

4月9日21時28分確定【定数1】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
6,514濱口 太史56
6,106上田 勝之57


当日有権者数 22,738人

投票者数 12,803人

無効投票数 182票

投票率 56.31%


2023年04月09日
101 夢への一歩踏み出す
 なぎ看護学校で入学式  (新宮市 )

 新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校(杉山文栄校長)で7日、令和5年度入学式があり、新入生29人が看護師への夢の一歩を踏み出した。

 校歌斉唱などの後、杉山校長は患者から信頼される看護師となるために必要な▽学び続ける姿勢▽体力・精神力▽コミュニケーション能力▽明るさ―など、7項目を伝え「看護師はかけがえのない人の命に関わる仕事。やりがいがある反面、重い責任があります。皆さんも、これらを意識して学生の間に習得できるよう努めてください」と激励した。

 在校生代表の間所朱璃さん(3年)が「看護師は人の尊厳や命と向き合う責任の重い仕事。厳しい現実に直面することもあると思いますが、同じ看護の道を志す仲間や支えてくれる人がいます。周囲の方々への感謝の気持ちと看護師になりたいという真っすぐな思いを忘れず、共に支え合い夢を実現させましょう」と歓迎。

 新入生を代表して山田祐衣さんが「3年後には思いやりを持った看護師を目指すため日々、努力していくことを誓います」と力強く宣誓した。

 来賓の鳥羽真司・東牟婁振興局長が岸本周平県知事の励ましの言葉を代読し、田岡実千年市長が祝辞を述べた。

(2023年4月9日付紙面より)

新入生を代表し宣誓する山田祐衣さん=7日、新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校
2023年04月09日
102 商店街の発展など祈る
 丹鶴姫大明神で法要斎行  (新宮市 )

 新宮市丹鶴の「丹鶴姫大明神」で3日、丹鶴姫(鳥居禅尼)の法要が営まれた。丹鶴山東仙寺の鶴田隆寛住職が読経を行い、同地区の丹鶴商店街振興組合(岩澤祐文理事長)の組合員らが参列して静かに手を合わせた。

 丹鶴姫は源頼朝や義経らの叔母に当たる平安時代末期から鎌倉時代初めにかけて実在した人物。父は武将・源為義で、弟には新宮十郎行家がいた。丹鶴姫は第19代熊野別当・行範に嫁ぎ、夫の死後は鳥居禅尼として出家し同寺を建立。源氏再興に努力し、戦乱の中を生き抜いたとされている。

 午後には餅まきを行う予定だったが、雨天のため同組合関係者らが用意した餅を分けて参拝者に手渡した。

 鶴田住職は「神仏のご加護と商店街の発展などを祈念しました。現在はコロナ感染も少し収まっている状況だが、人間は自然の災害などには弱い。しかし、災いの後には幸福が訪れるものであり、祈ることが大切だと思います」と話していた。

(2023年4月9日付紙面より)

法要を執り行う鶴田隆寛住職(右)=3日、新宮市丹鶴の丹鶴姫大明神
2023年04月09日
103 熊野大花火大会、開催決定
 4年ぶり、七里御浜海岸で  (熊野市 )

 300年以上の歴史と伝統を誇る熊野市の「熊野大花火大会」が、4年ぶりに開催されることが決まった。8月17日(木)に木本町の七里御浜海岸を舞台に復活する。荒天・高波時は延期となる。予備日は18日(金)、22日(火)、23日(水)、29日(火)。

 例年同様、1万発の花火が夜空を彩り、彩色千輪で幕開けする鬼ヶ城大仕掛けも繰り広げる。海上に直径600㍍の半円を描く「三尺玉海上自爆」は現在、検討中だという。

 市の一大イベントで、全国屈指の花火大会。新型コロナウイルスの影響で2020年に戦後初の中止となり、3年間、開かれていなかった。今年は12万人の観客を想定している。

 7日に再開を発表した花火大会実行委員長で、市観光協会の中平孝之会長は「中止した3年間は断腸の思いだった。課題が山積しているが、一つ一つ解決して、満足してもらえる花火にしたい。4年前と同じようなプログラムを考えており、熊野花火のイメージを全面に打ち出したい。皆さん、熊野の花火を待ち焦がれていると思う」と語った。

 プログラムなど詳細は決まり次第、熊野市と市観光協会のホームページなどで知らせる。

(2023年4月9日付紙面より)

以前の熊野大花火大会(熊野市提供)
熊野大花火大会の開催を発表する中平孝之会長(右から2人目)=7日、熊野市観光案内所
2023年04月09日
104 特選に垣本正道さん  写連紀南支部3月優秀作品  
2023年04月09日
105 偽サイトによるトラブル増加  新宮・東牟婁消費生活相談窓口  
2023年04月09日
106 育英奨学金制度の改正  一部償還免除型など  (那智勝浦町 )
2023年04月09日
107 新年度で気持ち新たに  384人が始業式に臨む  (新宮高校 )
2023年04月09日
108 劔持幸代さんが新会長に  新宮市婦人団体連絡協議会  
2023年04月09日
109 水害で流れ着き今年も満開  西さん宅のニワザクラ  (那智勝浦町 )
2023年04月09日
110 本紙エリアで3人受章  第40回危険業務従事者叙勲  
2023年04月09日
111 かれんな花、ひっそり咲く  斜面でシャガが見頃迎える  (紀宝町 )
2023年04月09日
112 特産のかんきつなど買い求め  恒例の紀の宝みなと市  (紀宝町 )
2023年04月09日
113 85人が新生活スタート  矢渕、相野谷中で入学式  (紀宝町 )
2023年04月09日
114 いよいよ9日投開票  新宮では現職新人の一騎打ち  (和歌山県議選 )
2023年04月09日
115 お悔やみ情報
  
2023年04月06日
116 仮称1号トンネルが貫通
 国道168号相賀高田工区  (新宮市 )

 現在、開通に向けて工事が進む、新宮市相賀の国道168号相賀高田工区の「仮称1号トンネル」が4日、貫通した。発注者の和歌山県職員や市職員らが立ち会い、貫通の瞬間を見守った。

 同工区は、五條新宮道路の一部区間として計画されている延長4・8㌔の路線で▽新宮市への通勤通学など、沿線住民の日常生活における移動を支援▽落石やのり面崩壊、冠水などによる通行止めを回避し、第一次緊急輸送道路の機能を強化▽二次救急医療機関(市立医療センター)へのアクセス向上▽世界遺産などの観光拠点を結ぶ周遊ルートの信頼性向上―を目的として計画されている。

 「仮称1号トンネル」は同工区の内、相賀地内における延長979㍍のトンネルで、西松・合同・城南特定建設工事共同企業体(岡竜・新宮相賀トンネル出張所長)が道路改築工事を請け負っている。

 2021年12月に安全祈願祭を執り行い、22年1月12日から掘削を開始し、晴れて貫通の日を迎えた。工期は11月30日までを予定している。なお、同工区のうち、相賀から白見の滝に至るまでの「仮称2号トンネル」でも現在、完成に向けて工事が行われている。

 トンネル貫通に当たり、東牟婁振興局新宮建設部工務課の堀直樹さんは「近畿自動車道紀勢線と一体となって進めている、医療や地域発展のために欠かせない大事な幹線道路の一つ。開通を待ち望んでいる方々も多い。貫通は一つの区切り。今後も早期に道として供用できるよう努めていきたい」。

 岡所長は「協力業者や地元の方々にご尽力いただき、無事に貫通の日を迎えることができた」と感謝。「引き続き、安全第一で最後まで頑張って工事を進めていきたい。今後ともご指導いただければ」と話していた。

(2023年4月6日付紙面より)

「仮称1号トンネル」の貫通を祝った=4日、新宮市相賀
お神酒で清め、安全を祈願した

2023年04月06日
117 先人たちの歴史まとめる
 大越さんが地域おこし協力隊に着任  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場で3日、地域おこし協力隊の着任式があった。群馬県高崎市在住で上智大学3年の大越光太郎さん(21)が着任し、堀順一郎町長から委嘱状を受けた。

 地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域などに移住して、地場産品PRなどの地域おこし支援や農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図るもの。

 町では2011年1月から採用を開始。先月31日現在では、13人が卒隊し、7人が町内に定住している。また、現役の協力隊メンバーは大越さんを除き3人。

 大越さんは色川地区を担当し▽移住交流事業の支援▽地域の情報収集、広報活動▽地域団体の活動サポート▽地域課題の整理や、対策の検討―などに取り組む。

 現役大学生の大越さんは、総合グローバル学部を専攻。学びを進める中で、グローバル化の問題などに直面したという。

 その際に、逆に位置する「里の暮らし」に興味を持ち、色川地域の存在を知る。その後、協力隊に申し込み、着任に至った。同町熊瀬川に住み、色川地域で活動に従事する。任期は今月1日から来年3月31日まで。

 大学を休学し任務に就く大越さんは「他の里がある地域は廃れてしまったり、現代の形に変わってしまっているが、色川には本物の里が残っている。文化も地形も想像以上に広くて大きい。皆さんが温かくて優しい。歓迎していただき、うれしい」。

 活動については「先人たちが残してきた歴史や生活の積み重ね、思いなどを一つにまとめて、後世に継承していきたい。任期後は復学などもあるが、最終的には色川に戻ってきたいと考えている」と語った。

 堀町長は「これまで培った経験や知識をこの地域で生かしていただき、地域や町の活性化にご協力いただければ幸いです」と話した。

(2023年4月6日付紙面より)

地域おこし協力隊に着任した大越光太郎さん(左)=3日、那智勝浦町役場
2023年04月06日
118 代表参列で信仰をつなぐ
 中湊稲荷神社の祭典営む  (串本町 )

 串本町中湊にある稲荷神社の祭典が2日に営まれた。新型コロナウイルスの情勢で十分な準備ができず、今年も式典のみ実施。来年こそ再興と申し合わせつつ、区内で代表を立てて信仰を今後へとつないだ。

 正法寺後背の山腹に鎮座するこの神社は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を主祭神とし、古く商圏として発展した中湊に開運をもたらす神として今も中湊区(生熊和道区長)から信仰を得ている。

 祭典は4月3日に近い日曜日を期日にして営んでいて近年まで青年会「英進社」による子どもみこしや奉賛行事(出店と餅まき)を伴っていたが、2019年を最終とし20年以降は新型コロナウイルスの情勢で式典のみ行う形が続いている。今年も準備を始めるタイミングで感染拡大第8波の情勢があり、来賓を交えず区内代表者と厄よけ・寿祝いの参列者だけで式典を営むことを判断。当日雨天の予報が出ていたため、中湊コミュニティーセンター2階に祭壇を組んで遥拝する形で式典に臨んだ。

 式典には神社総代、同区、正法寺総代、青年会、婦人会、生き生きスクール中湊、厄よけ寿祝いの各代表者17人が参列。神事は古座神社の石田保宮司が執り行い、神保圭志神社総代以下順次玉串をささげるなどして主祭神への礼を尽くした。

 式典に先立って生熊区長は「4年来この場所(同センター)で祭りをしているが、本来の形がないとやっぱりさみしい。来年こそは何とかしたいと思うので、その時は協力をよろしくお願いしたい。厄年や寿祝いの皆さんは今年一年、丈夫に頑張ってほしい」とあいさつをして、参列一同の思いを束ねた。

(2023年4月6日付紙面より)

稲荷神社を遥拝する形で式典に臨む一同=2日、串本町中湊の中湊コミュニティーセンター
2023年04月06日
119 遊ぶ児童の歓声響く
 王子で学童保育始まる  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長)の横、旧王子幼稚園の建物で新たに、「王子放課後児童クラブ」が始まっている。王子ヶ浜小学校の1~6年生の児童36人でスタート。楽しげに遊ぶ児童の声が響いている。

 王子放課後児童クラブ父母会(小川政夫会長)が、市の委託を受けて運営している。王子ヶ浜小の校区にはこれまで学童保育の施設がなく、児童らは、井の沢放課後児童クラブ(通称:たんぽぽクラブ)に送迎支援を受けて通っていた。王子ヶ浜小学校の保護者から、校区内に施設が欲しいとの声を受けて、新宮市が旧王子幼稚園の建物を再整備した。スタッフは、他の学童保育の施設での経験者が務める。

 4日には、施設のスタッフに加え、学生ボランティアが見守る中で、児童らが歓声を上げて遊んでいた。清水明美主任は「集団での遊びの中で、温かい人間関係の土台をつくる場所にしたいとの思いがあり、児童にはその力を培っていってほしいと願っています」と話した。

(2023年4月6日付紙面より)

楽しげに遊ぶ児童ら=4日、新宮市の王子放課後児童クラブ
2023年04月06日
120 1位に小阪留美さん  写連新宮支部3月例会  
2023年04月06日
121 孔島周辺で清掃奉仕  新宮LC20人が取り組む  (新宮市 )
2023年04月06日
122 力一つに書道パフォーマンス  第13回恵苑書院展  (新宮市 )
2023年04月06日
123 「大逆事件」は普遍的なテーマ  バーバラ・ハートリーさん  
2023年04月06日
124 新たに3品仕上がる  打ち上げPRグッズ  (串本町 )
2023年04月06日
125 花盛りで存在感際立つ  高富のトルコのお守り  (串本町 )
2023年04月06日
126 学校での性暴力対応冊子  全ての教職員に配布  (三重県 )
2023年04月06日
127 歯磨きで感染を防ごう  小中学生にパンフレット配布  (紀宝町 )
2023年04月06日
128 剣道は人を成長させてくれる  紀宝町出身、木和田大起・教士7段  (カナダ代表コーチ )
2023年04月05日
129 600本の挑花が完成 本宮祭で使用の縁起物 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の春の例大祭「本宮祭」を間近に控え、同大社の敬神婦人会が3日、同大社の瑞鳳殿で行っていた「挑花(ちょうばな)」作りを終えた。祭典で使用する無病息災などを願う縁起物で、約600本を用意した。

 同大社の氏子総代会(榎本隆文・総代会長)の依頼を受けて毎年、敬神婦人会が手作りしている。菊を模した造花「挑花」は、直径約15㌢、高さ約60~90㌢。昨年の11月に、氏子総代会が材料となる竹を本宮町内から切り出して集め、12月から敬神婦人会の有志5人が作り始めた。赤、白、黄などの紙を花びらや葉の形に切り、接着剤などで貼り付ける。

 この日は、4人が作業を行った。慣れた手つきながらも慎重に、黙々と作っていた。本宮町請川の岸谷和代さん(86)は「新型コロナも収まりつつあり、元の生活に戻りつつある。(本宮祭の)15日は、また皆さんが熊野本宮大社へお参りいただければ。皆さんの健康を願い、一本一本丁寧に作らせていただいています」と話した。

 本宮祭は、13日(木)から15日(土)にかけて行われる。コロナ禍の影響でこれまで規模を縮小していたが、今年はコロナ禍前の規模に戻しての実施を予定している。挑花は6基の木箱に入れられ、15日の午後からの渡御祭で旧社地の大斎原(おおゆのはら)へと渡る。

 かつては大斎原で、氏子が挑花を奪い合ったが、現在は餅まきの赤餅と引き換えている。昨年はコロナ禍の影響で渡すだけだった餅も、今年はまく。授与する挑花は300本で、残る300本は同大社へと還御する。九鬼宮司は「敬神婦人会の皆さんのおかげで、多くの方に挑花をお渡しできることを感謝しています」と述べた。

 同大社の例大祭は、主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)が本宮に鎮座する際に「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも同じく祀れ」と言ったという故事が起源。熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、花を奉じて鼓、笛、旗をもって祭りを営むようになったと社伝に記されている。

(2023年4月5日付紙面より)

挑花を作る岸谷和代さん(右)ら=3日、熊野本宮大社の瑞鳳殿
完成した3色の挑花
2023年04月05日
130 野外音楽フェス盛況
 Go Kuma Base 2023  

 野外音楽フェスティバル「Go Kuma Base 2023」が1、2の両日、那智勝浦町天満のホテル浦島駐車場であった。両日ともに県内外から多数が来場し、有名アーティストのステージを楽しんだ。

 「Go Kumano」(福本友樹代表)の主催。昨年3月の太地町森浦の旧グリーンピア南紀南側での開催に続き、2回目となった。

 1日目は、来場者がステージ前で演奏を聞いたり、椅子に腰かけて飲食を楽しんだりしていた。会場には、飲食やグッズのブースが多数出店していた。那智勝浦町のギタリストの濱口祐自さんが出演の際は、地元ということもあり、より多くがステージ前に参集。濱口さんの演奏と語りを堪能し、盛んな拍手を送っていた。

 福本代表は「音楽イベントの開催で、新しい観光の形として、今までは来るはずのなかった人たちを呼び込むことができ、大きな経済効果を生み、地域振興に役立っていると思う。そこを理解して、応援してもらえたら」と話した。

(2023年4月5日付紙面より)

濱口祐自さんのステージを楽しんだ=1日、那智勝浦町天満のホテル浦島駐車場
2023年04月05日
131 桜奉奠、春の訪れ祝う
 さくら祭りで「今様」奉納も  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で3日、境内にある新宮神社の例祭(さくら祭り)が執り行われた。大社関係者ら約30人が参列。多くの観光客が見守る中、参列者らは桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)。併せて楽人・大谷ちえこさんと、令和の白拍子・智野莉慧さんによる「今様」(平安時代中期から鎌倉時代にかけて宮廷で流行した歌謡)の奉納も行われた。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 この日は天候不順により、祭典は本殿で斎行された。上野潤権宮司が祝詞をささげ、巫女(みこ)が「浦安の舞」を舞った。

 「今様」奉納では、34回もの熊野詣でを行った後白河法皇が編さんした「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」から、熊野にゆかりのある歌や、市名誉市民の文豪・佐藤春夫の「今様」も披露。智野さんは、梁塵秘抄や熊野との縁、自身が大学の論文のテーマに佐藤春夫を選んだことなどについて紹介していた。

 上野宮司は「熊野にゆかり深い歌と、そして春夫先生の歌もご披露いただき、時代を超えた今様を創っていただいた」と感謝。

 参拝者らに対し「今日は天候の関係で本殿での斎行となったが、新宮神社にもお参りいただければ」と呼びかけた。

 神事後には、大社関係者らによって参拝者や地域住民らに厄払いの餅が配られた。

(2023年4月5日付紙面より)

智野莉慧さんと大谷ちえこさんが「今様」を奉納した=3日、熊野速玉大社
上野顯宮司や参列者らが桜の枝を奉奠
厄払いの餅が配られた
2023年04月05日
132 春夫の詩を楽曲にして発信 発足記念パーティーで弾み (秋刀魚の会)

 文豪・佐藤春夫の詩を現代音楽と融合して発信する活動を支援するグループ「秋刀魚の会」(東芳史会長)が2日、串本町サンゴ台にある旧ホテル施設で発足記念パーティーを開いて今後の展開への弾みをつけた。

 春夫の旧制新宮中学校時代の同級生であり作家人生を支えた盟友・東凞市。その孫に当たるミュージシャン・東哲一郎さんと春夫研究に打ち込む東京大学の河野龍也准教授が対で試みるのが前述した活動で、それを生誕の地から応援する実動体として昨年11月、春夫生誕130年記念行事で気持ちが高まった東会長(凞市の父・常三郎〈三男〉の兄・芳太郎〈次男〉の子孫)ら有志が同会を立ち上げた。

 同日現在の会員数は、発起した有志3人。今年10月8日(日)に新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」でイベントを開くことを目標にして実働を始めていて、そのために会員の裾野を大きく広げるため同パーティーを開いた。

 当日は新宮市の田岡実千年市長や佐藤春夫記念館の辻本雄一館長、新宮商工会議所の関康之会頭ら約40人が来場。東さんが前述した活動の趣旨、東会長が「秋刀魚の会」発足の趣旨をそれぞれ伝えて歓迎し、辻本館長は「必要な資料提供などで協力する」と応えて同会の実働へ歩み寄った。

 以降は講演とライブの2部構成。講演は河野准教授が「秋刀魚の会に寄せて―佐藤春夫と東凞市―」と題して登壇し、台湾で歯科医として歩み出した凞市がスランプに苦しむ春夫を約2カ月にわたり招いた時期の状況などを解説し、盟友としてのつながりを明瞭にした。

 ライブは東さんが実の姉を含むコーラス隊を連れて出演した。春夫の詩が現代音楽にも通じることを▽犬吠崎の歌▽海邊の戀▽こころ通はざる日に▽ためいき―の各楽曲発表で伝え、間の2曲は東さんのこだわりに応えて東会長がリードボーカルを担当。さらに2017年4月発表の楽曲「秋刀魚の歌」を熱唱し、河野准教授もそれら詩の解説をして今後の展開への弾みをつけた。

 東さんは「地元に強力な応援体制ができた」と同会の発足を喜び、この日発表した楽曲について「自分以上に皆さんに歌っていただく形にしていきたい」と今後の展開に思うところを語った。

  □     □

 入会希望はLINE(ライン)やメール、電話などで受け付け中。問い合わせは同会事務局(電話0735・62・0888、平日午前10時~午後4時、担当は潮岬病院の北野さん)まで。

(2023年4月5日付紙面より)

楽曲「秋刀魚の歌」熱唱で今後の展開に弾みをつける東芳史会長ら=2日、串本町サンゴ台
2023年04月05日
133 紀宝柔道会が3位  第43回三重県少年柔道大会  
2023年04月05日
134 たくさん遊びましょうね  町立保育所で一斉に入所式  (紀宝町 )
2023年04月05日
135 新団長に川上辰哉さん  田尾さん、浜田さんが副団長  (紀宝町消防団 )
2023年04月05日
136 Movicパフォーマンスに拍手  yossyさんがライブ  (南紀手話サークル虹 )
2023年04月05日
137 乗客の安全第一で運航  北山村の観光筏下り  
2023年04月05日
138 習い事で生きがい創出  新宮市老連、教室開講式  (293人が受講へ )
2023年04月05日
139 色鮮やかなオンツツジ  浮島の森で花の盛り  
2023年04月05日
140 星を楽しみ幸せな気持ちに  フライングプラネタリウム  (SOLEIL訪問看護ステーション )
2023年04月05日
141 海を描いた絵画16点を飾る  特別展「黒洋画会展」始まる  (串本海中公園センター水族館 )
2023年04月05日
142 有機的に総合力を高めたい  城谷学・病院事業管理者着任  (串本町 )
2023年04月05日
143 インボイス制度の理解促す  商工会館でセミナーを実施  (串本町商工会 )
2023年04月05日
144 18人が新しい家族に  マリア保育園で入園礼拝  (新宮市 )
2023年04月05日
145 お悔やみ情報