那智勝浦町宇久井のニュータウン勝浦熟年クラブ(峰武久会長)は6日、区内にあるコミュニティーセンター和で町や地域包括支援センターから職員を講師に招き講演会「生活支援について」と認知症サポーター養成講座を催した。
最初に講演したのはセンターの藪根香主任介護支援専門員。認知症の進行など自宅での生活が難しくなった場合、介護が必要だが医療は必要でない、入院は必要ないがリハビリや看護・介護が必要など症状に応じて特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなど幾つかの支援施設が利用可能と説明。古座川町から新宮市間の介護保健施設名も紹介した。
養成講座では町福祉課の庄司亮太主事が認知症の記憶障害など症状を、支援センターの岩本ひろ子社会福祉士は、さりげなく自然に対応し、特に自尊心を傷つけない心構えや、認知症の人やその家族を見守り、支援するサポーターの役割などを話した。講演の合間には、藪根さんと岩本さんがコントで声掛けや相手への思いやりの大切さを表現した。
同クラブは会員の健康保持や親睦のため、健康体操、マージャン、ボウリングなどさまざまな活動を展開している。峰会長は講演前、「私たちがこれから行く道を説明してくれる。安心して聞いてください」とあいさつし、28人の参加者を沸かせた。
(2017年6月10日付紙面より)
新クリーンセンター建設調査特別委 (那智勝浦町 )
那智勝浦町議会の議員全員でつくる「新クリーンセンター建設調査特別委員会」(曽根和仁委員長)が8日開かれ、町当局から新施設建設の第1候補地になっている同町庄地区での住民説明会などの経過報告があった。
同町の新クリーンセンターは、昨年9月定例議会で提出された新宮市を含めた1市2町での建設の検討を求める決議文をきっかけに広域での建設を模索してきたが、平成33年3月31日と迫った天満区との期限協定のタイムリミットなどの課題もあり、単独での建設を決めた。庄地区では2月14日に説明会が開かれ、太田区長連合会に対しても3月2日に開催。同月13日には庄区の住民対象に串本町の宝島クリーンセンターの視察を実施した。
新年度に入り、4月10日に寺本眞一町長はじめ8人の職員が庄地区を訪れ、環境調査などの依頼を行った。同月13日には中里区、同月19日には南大居区と隣接する2区でも説明会を開いた。
3地区の説明会の中で、新クリーンセンターが建設された場合、▽農業に対する風評被害は出ないか▽浄水場の上流に当たるので心配▽ダイオキシンの問題はないか―などの声が挙がった。
町当局は説明会での質問を受けて、同町のクリーンセンターと焼却方式や処理能力が同じような施設がないか青森県から長崎県までの自治体を調査した。風評被害は無かったという。次回は区と相談して今月中旬に開く予定で、調査結果を報告する。
現在のクリーンセンターに関する天満区との期限協定の覚書で年2回、会議を持つことになっており、今年の第1回目の会議を6月1日に町役場で開いたことも報告した。当局からは寺本町長と職員ら、天満区からも役員が参加し、これまでの経過と地域住環境整備の進ちょく状況などについて説明した。
(2017年6月10日付紙面より)
潮岬中で交通安全教室 (串本町 )
串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長、生徒52人)で6日に交通安全教室があり、生徒は正しい自転車の乗り方を教わり事故に遭わないための意識を培った。
講師は串本警察署の東谷潤交通課長と県交通安全協会串本支部の濵口典子事務局長の2人。前半は講話で、東谷課長は「加害者にも被害者にもならないために」と意識付けた上で中高生向けのDVD教材を上映し、考えるべき点を生徒に示した。
道路交通法上、自転車は軽車両に位置付けられ、原則車道の左側通行。例外として標識で認められている歩道を走ることができる。事故で特に多いのは飛び出しで、▽一時停止と左右確認の順守▽交差点での二段階右折▽自動車の死角に入らない―などが被害者にならないための注意点。▽ブレーキの不備▽夜間の無灯火▽イヤホンやスマートホンの使用▽傘の使用▽並列走行▽二人乗り―などは違反行為で、加害者にならないための注意点でもある。
自転車で事故を起こすと刑事と民事で責任を問われ、中高生の場合は親(保護者)が賠償責任を肩代わりせざるを得なくなる。そうならないために、自転車安全利用五則の順守と自転車保険への加入、交通ルールを社会的義務として守ることが大切だとした。
教材鑑賞後、東谷課長は生徒に自転車の停止距離(空走距離+制動距離)を予想させ、停車するまでの感覚を後出しじゃんけんで実感させた。時速15~17㌔で走る自転車の停止距離は6・3㍍ほど。とっさだと絶対に当たるのでそうなる前に正しい乗り方で危険を避けてほしいと促した。
後半はグラウンドに設けた仮設コースで実践訓練。濵口事務局長の演示を経て▽発進時の左右や後方の安全確認▽左側通行▽路上障害の回避▽停止線順守と左右確認▽踏切の横断(自転車から降りて押し歩く)▽歩道通行▽信号交差点での一時停止―を練習した。
最後に東谷課長は、現場に対処する立場から事故のつらさを伝え、覚えておくよう呼び掛け。生徒を代表して生徒会会長の古久保颯太君(2年)は「一番大事なのは左右と後方の確認。これだけでも死ぬ危険を回避できるので、まずそこから守ろう」と生徒に呼び掛け、そのきっかけを届けてくれた講師2人に感謝した。
(2017年6月10日付紙面より)
生徒らが「ロックの日」啓発活動 (近大新宮 )
新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(川合廣征校長)は9日、JR新宮駅駐輪場で「ロックの日」の啓発運動を実施した。生徒と教職員、新宮警察署の警察官などが協力して自転車の鍵掛けを呼び掛けた。
同校は本年度、県警本部が5月8日から9月30日(土)までの期間で実施している「きしゅう君の自転車鍵かけコンテスト2017」に参加している。コンテストは啓発活動や校内の駐輪場での施錠率を競う高校対抗の催しで、今年は県内22校がエントリーしている。
同校では全校生徒や市民に自転車の鍵掛けを啓発し、施錠率を上げようと生徒会を中心に活動している。この日は6(ろっ)9(く)の語呂合わせで啓発活動を実施した。生徒らは手描きのポスターなどを手に、自転車盗への注意を促す文言が書かれたティッシュを配布した。
高校生徒会の奥野亮太郎会長(16)は「みんなきちんと鍵を掛けてくれていたので良かったです。自転車を盗む人がいなくなってくれれば」と話していた。
新宮署管内では、今年1月から5月末までの自転車盗発生件数は6件。うち小中高生の被害は4件で、その全てが未施錠だった。
(2017年6月10日付紙面より)
11月19日、第6回天空ハーフマラソン
第6回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会(同実行委員会主催)が11月19日(日)、一般国道42号那智勝浦新宮道路で開催される。同実行委員会は8日、新宮市役所で記者発表し、スタート順(時間)やコースなどの変更・改善、レース終了後にマグロ解体ショーや餅ほりを実施することなどを報告した。
大会長の田岡実千年新宮市長は「多くの関係団体の尽力、また多くのボランティアの協力のおかげで第6回目を迎えることとなりました。今大会も官民一体となり、おもてなしの心でランナーをお迎えしたいと思っております。今回も全国から多くの参加者に世界遺産熊野の街の魅力を体感いただき、地域の活性化につなげていきたい」とあいさつ。今大会のゲストランナーが、昨年に続き森脇健児さんに決まったことを発表した。
実行委員長の浦木睦雄・新宮信用金庫理事長が昨年までの参加者らの意見を参考に行われたコース改善に伴うスタート位置や折り返し地点の変更、マグロ解体ショーや餅ほりの実施に至った経緯などについて説明し、「地方の活性化のため、何とぞご協力よろしくお願いします」と呼び掛けた。
大会は紀伊半島大水害の復興イベントとして大水害翌年の2012年にスタートし、今年で6回目。自動車専用道路を使用した珍しいコースで、アップダウンは激しいが、道路から見える太平洋や熊野の山が参加者たちに感動を与えている。
スタート時間はハーフマラソンが午前9時50分、10㌔が午前10時20分、3㌔が午前10時40分。各種目総合1位から8位まで(男女別)、年代別上位3人を表彰するほか、ゴールでは平安衣裳を着た高校生が参加賞のタオルを手渡す。熊野の食材をふんだんに使用した弁当なども予定されている。
参加費はハーフ(高校生以上)4500円、10㌔(中学生以上)4000円、3㌔(小学生以上)3500円、3㌔小学生2000円。例年通り、全国のマラソン大会や県内を中心に関西地区のスポーツショップと関連施設で募集パンフレットを配布し、ウェブサイトや専門誌(ランナーズ)8月号にも掲載予定。今年からウェブサイト「スポナビDo」でも申し込みを受け付ける。
申込期間は7月1日(土)から9月30日(土)まで。昨年は29都道府県から2384人が参加している。問い合わせは、市生涯学習課(電話0735・23・3366)まで。
(2017年6月9日付紙面より)
後輩らがPVで加藤先輩に声援送る
サッカー日本代表が7日、東京スタジアムでイラク代表とのロシアワールドカップのアジア最終予選(13日、テヘラン)に向けた、国際親善試合のキリンチャレンジカップ2017でシリア代表と対戦し、1―1の引き分けに終わった。
その代表メンバーに新宮市出身でPFCベロエ・スタラ・ザゴラ(ブルガリア)所属の加藤恒平選手が入っていることを受け、加藤選手の出身チーム「新宮サッカースポーツ少年団」(新宮SSS)の選手や保護者ら約50人が、新宮市内のDAYZYLAWCAFEで、パブリックビューイング(PV)を行い、加藤選手の出場と日本代表の勝利を願い声援を送った。
試合は後半3分にコーナーキックからシリアに先制点を許すも、同13分に今野選手の同点ゴールで追い付き、その後も勝ち越しを目指して途中出場の乾選手らが積極的にゴールを狙うも追加点を奪うことができず、同点のまま試合を終えた。
観戦者は日本代表が攻撃を仕掛けるたびに声援を送った。先制を許した直後には「日本が勝つには恒平君が出ないと」、「早く恒平君を出してよ」、相手のファウルで日本選手が倒されたりすると「恒平君なら倒されないのに」などと加藤選手の出場を願いながら、日本代表の勝利のために声援を送り続けた。加藤選手の出場がないまま終了のホイッスルがなると、ため息が漏れた。
観戦した加藤選手の兄で新宮SSSのコーチの力也さん(30)は「選ばれるだけでも奇跡だっただけに、その場で試合に出るにはもっともっと努力が必要であったのではと思う。後半から出てきた井手口選手も20歳と若くしてすごく戦っていましたし、そうなってしまうと恒平の出る場面がより少なくなっていくのかと思いました。地元で応援してくれている人がたくさんいるので、出てもらいたいという気持ちはあった」と話し、「イラク戦はアウェーであるけども、恒平にとってはホームというか、ピッチ状態も悪いですし、球際の強さ、体を張るなどの本人らしいプレーを期待しています。地元のためにも、こんな田舎町から日の丸を背負って試合に出る姿を見せて、子どもたちにも夢を与えられたら」とエール。
新宮SSSの居軒龍成主将は「引き分けだったので悔しいし、恒平選手には出てほしかった。イラク戦では恒平選手が出場し、日本代表が勝ってほしい」と話した。
(2017年6月9日付紙面より)
「第52回南紀会書作展」の授賞式が4日、新宮市の旧丹鶴小学校体育館であった。約900点の作品の中から文化協会長賞、理事長賞などに選ばれた137人に賞状と記念品が渡された。
授賞式で主催の書道研究南紀会の鈴木江邨(こうそん)理事長は「展示されているものは非常に上手であり、賞に値する。年々少しずつ子どもが少なくなっており、多いときに比べて約半数になっている。身に付いたものは誰にも取られない。これからも身に付けたものをしっかりと持っておいてほしい」とあいさつした。
(2017年6月9日付紙面より)
宮本学さん迎えて学習会 (田原小 )
串本町立田原小学校(沖洋校長、児童12人)で2日、田原の自然や歴史などに詳しい宮本学さんを迎えて学習会が開かれた。同校や近隣に宿る自然の息吹を映像で観察する内容で、児童や教職員に加え、保護者ら地域住民も一緒に鑑賞した。
現在92歳の宮本さんは同校で天体観察会も開くなど田原きっての博識者として慕われ、地域の先生として田原で暮らす楽しみを多々伝えている。
今回の学習会は「自然観察は楽しい」と題し、自ら撮影、編集した映像3種類を上映。校庭や道沿いなど身近な所で息づいている野草の花々や初夏の山をひときわ彩るスダジイの花、海岸で見られる植物や古座川流域の野鳥や岩などの名前やエピソードを解説しながら紹介した。
映像以外に童謡「すかんぽ(=イタドリ)の咲くころ」の歌詞とメロディーも紹介し、自然と子どもは歌になるほど身近で楽しい間柄だと説明。「身近な自然を学習するといつか地球を救える人になれるかもしれない。そんな大人になってほしい」と期待を寄せて話を締めくくった。
この日は学習会後に救急救命法講習会もあり、保護者ら住民や教職員に加え、高学年の児童も参加して自動体外式除細動器の使い方を含めた心肺蘇生法(一次救命)の手順を古座消防署署員から教わった。
(2017年6月9日付紙面より)
サッカー日本代表に選出されたことがあり、現在、ドイツ1部リーグ(ブンデスリーガ)で活躍する武藤嘉紀選手(24)が1日、両親ら3人と田辺市本宮町の熊野本宮大社を訪れ、正式参拝した。武藤選手は「すごいパワーをいただけていると感じました。来年のワールドカップに向け、最高の年にしたい」と話した。
武藤選手は東京都出身で、大学在学中にJリーグデビュー。その後活躍が認められ、2014年に日本代表に初選出。15年にはドイツ1部リーグの「マインツ」へ移籍した。昨年は2度の大きなけがに苦しんだが、先日のリーグ戦では、途中出場からチームの1部残留を引き寄せる貴重な得点を決めた。先日発表された日本代表からは惜しくも漏れたものの、今後の活躍が期待されている選手の一人。
祖父の中野成章さん(82)が何度か同大社を訪れた縁もあって来訪が実現。中野さんと、父の武藤真人さん(55)、母のけいさん(54)と訪れ、武藤選手は、居合わせたファンらに対し、気さくに握手や写真撮影、サインなどに応じていた。
ヤタガラスが描かれた勝守と牛王神符を武藤選手に手渡した九鬼家隆宮司は「日本代表クラスの現役男子選手が来るのは初めて。謙虚で優しそうな素晴らしい青年だと感じました。これを機に日本代表に再び選ばれるよう、熊野よりお祈りしたいと思います」と話した。
武藤選手は「昨シーズンはけがに泣かされましたが、終盤に調子を上げて終わることができたことは良かった。(日本代表の)ハリルホジッチ監督からは『継続して結果を出してほしい』ということを言われています。代表入りを目指し、今シーズンはとにかく所属クラブでゲームに出て点を取り続けたいと思います」と抱負を語った。先日代表に選ばれた加藤恒平選手とは面識はないというが、加藤選手が新宮市出身と聞くと驚いた様子で「そうだったんですか。僕が代表に入ることができたら一緒に頑張りたいですね」と話した。武藤選手の名前、嘉紀の「紀」は、曽祖父が串本町出身だったことから名付けられたという。
(2017年6月4日付紙面より)
新宮警察、入管が合同啓発 (新宮市 )
新宮警察署、大阪入国管理局神戸支局は1日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で外国人の不法就労、滞在の防止などを呼び掛ける啓発活動を実施した。
毎年この時期に実施している。この日は警察職員10人、入管職員4人が参加し、チラシやポケットティッシュなどの啓発物資約350セットを買い物客らに手渡した。白バイや和歌山県警のマスコットキャラクターきしゅう君も登場し、子どもたちを喜ばせた。
磯博文警備課長は「不法滞在者が増えており、その中には資格外活動をしている場合がある。情報があれば警察まで連絡してほしい」。大阪入国管理局神戸支局の山口隆・統括入国警備官は「市民の方も、発見した際は最寄りの警察や入管に連絡をしてほしい」と話していた。
法務省では今年1月1日現在の全国の不法残留者数を6万5270人としており、3年連続増加している。中には他の犯罪に手を染める人もいるため、警察では関係機関と連携しながら不法滞在者の摘発や不法滞在者を雇用する悪質な事業主などの取り締まりを強化している。「不法滞在者を知っている」「あの店、工場で働いている」など、不法就労や不法滞在の疑いがある場合はどんな情報でもよいので警察へ連絡するよう呼び掛けている。
(2017年6月4日付紙面より)
論文発表のためクマノザクラの標本採取 (熊野市紀和町 )
森林総合研究所多摩森林科学園の勝木俊雄研究員と日本樹木医会三重県支部の奥田清貴支部長は5月29日、熊野市紀和町赤木地内の田平子峠でクマノザクラ(仮称)の現地調査を実施した。クマノザクラは紀伊半島南部で自生し、新種の可能性が高い。勝木研究員が学会誌に論文を発表するための標本採取が目的。6月中に投稿し、学術機関の審査を経て来年初めには結果が発表される見通しで、新種と認められれば約100年ぶりの発見となる。2人は「認められる可能性が高い」と期待を示した。
勝木研究員は2016年、ヤマザクラの遺伝的変異調査中に紀伊半島南部で採取された標本中に、ヤマザクラと異なる標本を発見したという。その後、奥田支部長たちの協力で調査を開始した結果、ヤマザクラやカスミザクラら類似種とは、「葉身が短くて葉縁が粗い」「花弁は白~淡紅色」「葉の裏が無毛で光沢のある淡緑」など形態的に複数の違いが見られ、勝木研究員は変異種ではなく、新種と判断して2017年3月10日の日本植物分類学会=京都市=で発表している。
樹木は田辺市本宮地区を中心に南北80㌔、東西60㌔の範囲で多く見られるが、海岸側では見つかっていない。三重、和歌山、奈良3県ではヤマザクラと混同されるようだが、他種と比較して開花期が2月下旬から4月中旬と早い。奥田支部長によれば、熊野市内でも数百本を確認しているそうで、「市内より那智地域の方が多いのでは」と推測している。挿し木や種での増殖も検討中で、勝木研究員は「うまくいけば、来年秋には多くの苗が期待できるのでは」と見通しを語った。
(2017年6月4日付紙面より)
入部正太朗選手、赤木川清流コース (ツール・ド・熊野 )
第19回ツール・ド・熊野の第1ステージ「赤木川清流コース」(114・1㌔/16・3㌔×7周)が2日、新宮市熊野川町で行われ、入部正太朗(シマノレーシング)がゴール前でのスプリント勝負を制し、2時間33分30秒のタイムで優勝した。2位には阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、3位にはホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が入った。
JR新宮駅前から市内をパレード走行(18㌔)しながらスタート地点へと移動。隊列を組み直した後に、大会長の仁坂吉伸和歌山県知事の合図で、レースがスタート。
レース中盤から終盤にかけて、ホストチームの「キナンサイクリングチーム」の山本元喜らが先頭集団のトップに立つ場面もあったが、最終周の終盤に後続集団が先頭集団を吸収。
勝負がゴール前のスプリントにもつれ込む中、入部がわずかな差で第1ステージを制した。表彰式で「相当きつい展開で足がパンパンになったけど、うまく番手がはまって何とか差せたという感じです。明日からも、頑張って走ります」と喜びを語った。
(2017年6月4日付紙面より)