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2021年12月30日
1 官公庁で仕事納め
 6日間の休業に入る  

 官公庁は28日、仕事納めだった。仕事納め式では各首長らが職員たちの一年の労をねぎらい、新年からのさらなる飛躍に期待の言葉を掛けた。ほとんどの官公庁は1月3日(月)まで6日間の休業となっている。

 新宮市では市役所別館で仕事納め式が行われ、榎本鉄也市議会議長や職員約50人が出席。田岡実千年市長は「職員一丸となってさまざまな課題に取り組んでくれたおかげで無事に仕事納め式を挙行することができた」と、ワクチン接種をはじめとした職員の新型コロナウイルス対応や市民の協力に対し感謝。

 市文化複合施設「丹鶴ホール」オープン、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部との連携協定締結などを振り返りつつ「市民一人一人に寄り添い、誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくりのために、来年も皆さんと一緒に頑張っていきたい」とあいさつした。

 稗田明総務部長が、市が講じた新型コロナ対策や長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の運行、岩手県一関市との友好都市締結、市長選、紀伊半島大水害追悼献花など、今年の出来事や主な事業を振り返り紹介。

 向井雅男副市長が「一人一人の頑張りで無事今日の日を迎えることができた」と職員らをねぎらい「交通安全や新型コロナ感染対策に気を付けていただきたい。英気を養い元気に新年を迎えて」と呼び掛けた。

(2021年12月30日付紙面より)

職員らを前に田岡実千年市長があいさつ=28日、新宮市役所
2021年12月30日
2 市民の平穏な年越し願い
 消防本部と消防団が年末警戒  (新宮市 )

 市民らが安心して新年を迎えることができるようにと、新宮市消防本部(越水薫消防長)と同市消防団(竹内由定団長)は28日から消防年末警戒に当たっている。

 火を使用する機会の多い年末の火災予防啓発と警戒を行うことにより地域住民の防火意識の高揚を図ることを目的に、この時季に毎年実施している。市消防本部は市全域、消防団は各分団の担当地区の巡視や防火広報に取り組む。

 同日夜にあった市消防本部における出陣式には、旧市内七つの消防団から43人が出席した。

 整列した団員らを前に、田岡実千年市長は日頃の活動に対し感謝を述べ「火災が発生しやすい時季の警戒は大変意義深いこと」と激励。

 榎本鉄也市議会議長は「市民が健やかに新年を迎えられるよう、警戒にご尽力を」。濱口太史県議は「2年にわたるコロナ禍の中、訓練や活動に苦労があったと思う。体に気を付けて来年もご活躍を」と呼び掛け。

 山田守孝・新宮警察署長は「年末年始に当たり警察でも特別警戒を行っている。地域住民や帰省している人たちが平穏にお正月を過ごせるよう、力を合わせて」と協力を求めた。

 式後、団員らは消防車両に乗り込み、市長らに見送られる中担当地域へ出発。30日までの3日間、午後8時から11時まで市内を巡視し、地域住民の防火意識の高揚を図る。なお、市内では今年に入って12件の火災が発生している(28日現在)。

 那智勝浦町消防団では29、30日の2日間にわたり年末特別警戒を実施する。新型コロナ感染拡大防止のため、町長巡回を中止し、各団3密を避けるため出動人員を減らして取り組む。

(2021年12月30日付紙面より)

田岡実千年市長らに見送られ新宮市消防本部を出発した=28日夜、新宮市消防本部
2021年12月30日
3 道の駅虫喰岩で迎春準備
 池野山出荷組合の関係者  (古座川町 )

 古座川町の池野山出荷組合(淡佐口幸男組合長)の関係者約20人が27日、道の駅虫喰岩の美化に取り組んだ。建物周囲の掃除をし、入り口前に門松一対を設置。新年の営業再開に向けた迎春の準備を整えた。

 同組合は同駅に地場産品を納める生産者で結成。過去に同駅の運営を担った経緯もあり、その当時からの流れで今年も迎春の準備に取り組んだという。

 建物内の準備を現在の運営者・町観光協会に委ね、同組合は建物外の準備を担当した。関係者は役割分担をして未舗装の敷地に生えた雑草を刈り取り、建物についたクモの巣やすすを払って同駅を美化。池野山区内で主に調達した材料を使って高さ約1・5㍍の門松一対を組み、左に白、右に紅のハボタンを添えるなどして縁起良く仕上げた。

 同駅の物産販売は29日から来年1月3日(月)まで年末年始休業し、翌4日(火)から営業を再開する。淡佐口組合長は「この組合も高齢者が増えていつまで続けられるか心配だが、今年もこうして多くの皆さんに参加いただけたのはありがたい話」と話し、来年も出荷した地場産品が親しまれることを願った。

 今では町内でも見かける機会が少なくなった本格的な門松一対は、15日(土)まで飾っておくという。

(2021年12月30日付紙面より)

物産販売棟前に門松を飾り付ける関係者ら=27日、道の駅虫喰岩
2021年12月30日
4 大会での活躍を報告
 レスリング・山口、井筒両選手が表敬訪問  (那智勝浦町 )

 16日から19日にかけて駒沢体育館(東京都)で開催された「天皇杯全日本レスリング選手権大会」男子フリースタイル65㌔級で優勝した那智勝浦町出身の山口海輝選手(22)=日本体育大学=と同92㌔級で3位に入賞した井筒勇人選手(22)=拓殖大学=が28日、同町役場を訪れ、堀順一郎町長を表敬訪問した。

 65㌔級には11人が参加。2回戦からの出場となった山口選手は、同じ大学の堤泰樹選手に勝ち初戦を突破すると、準決勝で徳力貫太選手(専修大学)に勝利した。決勝戦では自他ともに認めるライバルである安楽龍馬選手(早稲田大学)と対戦。白熱した試合を展開し、ポイント2―0で接戦をものにして見事、大会2連覇を果たした。

 12人が出場した92㌔級で井筒選手は、大原和也選手(育英大学レスリング部)、竹内亮亘選手(ALSOK)に快勝。準決勝で同級を制した高谷惣亮選手(ALSOK)に敗れたものの、3位決定戦で山中良一選手(名古屋工業高)にポイント10―0で勝利し、3位に入賞した。井筒選手は同大会を最後に競技からの引退を決め、卒業後は地元に戻ることを決めた。

 訪問を受け、堀町長は新型コロナウイルスで暗い話題が多い中、喜ばしいことと述べ、山口選手に「競技ができる環境は整っている。今後も活躍を期待しています」とエール。井筒選手には「いろんな支援をしてもらい、勝浦を盛り上げていただきたい。子どもたちの指導などもしてもらいたい」と話した。

 山口選手は「来年は日体大のレスリング授業の助手を務めさせていただく一方、2024年に開催されるパリオリンピックを目指し、頑張っていきたい」。井筒選手は「レスリングを通して多くの方々に人として成長させていただきました。自分の中では完全燃焼したと思っている。これからは大好きな地元に少しでも貢献していければ」と語っていた。

(2021年12月30日付紙面より)

堀順一郎町長(中央)を表敬訪問した井筒勇人選手(左)と山口海輝選手=28日、那智勝浦町役場(一時的にマスクを外して撮影)
2021年12月30日
5 浜口さん(男性)、田路さん(女性)が制す
 県年金受給者協会グラウンドゴルフ潮岬大会  
2021年12月30日
6 最年長13人の勇姿見届ける
 6年生お別れ試合と卒団式  (串本少年野球連盟 )
2021年12月30日
7 アルマボーラが制す
 8人制サッカー「トルベリーノカップ」  
2021年12月30日
8 プランターもお正月色  王子地区で花の寄せ植え  (新宮市 )
2021年12月30日
9 練習の成果を披露  はまゆう・こども園で発表会  (新宮市 )
2021年12月30日
10 クリスマス会で盛り上がる  円満地公園で2年ぶりに開催  (那智勝浦町 )
2021年12月30日
11 利用者がクリスマス楽しむ  グランドール紀の風  (新宮市 )
2021年12月30日
12 最優秀賞と知事賞受賞  下里とも子ガーデン  (那智勝浦町 )
2021年12月30日
13 鏡餅作りがピーク  蓬莱の畑地製菓舗  (新宮市 )
2021年12月30日
14 えと「寅」にちなみ構成  正月期間限定展示始まる  (串本海中公園センター )
2021年12月30日
15 クリスマスイベント楽しむ  南紀パラグライダー交えて  (潮岬子ども会 )
2021年12月30日
16 自慢のたこ、大空に  井田保の園児が楽しむ  
2021年12月30日
17 元気いっぱいボールを蹴り  相野谷保育所でサッカー教室  
2021年12月30日
18 院内に相談窓口、支援室を  12月定例会で一般質問  (紀南病院組合議会 )
2021年12月30日
19 最下位から全国7位に躍進  信号のない横断歩道での停止率調査  (三重県 )
2021年12月30日
20 一年の感謝を込めて  中央児童館で大掃除  (新宮市 )
2021年12月30日
21 お悔やみ情報
  
2021年12月10日
22 おいしいリンゴ召し上がれ
 一関市から学校給食に提供  (新宮市 )

 今年7月21日に新宮市と友好都市提携を結んだ岩手県一関市から、新宮市内小・中学校の給食にリンゴ約400個が届いた。8日には市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長)をはじめとする4校の給食で提供され、児童・生徒計1069人が甘くシャキシャキした「サンふじ」を味わった。

 一関市は岩手県最南端、仙台市と盛岡市の中間に位置するまちで、面積1256・42平方㌔㍍、人口は11万2639人(3月31日現在)。室根山(むろねさん)中腹に鎮座する室根神社は、718(養老2)年に熊野速玉大社と熊野本宮大社の熊野神の分霊を迎え、1300年の歴史を持つ。両市の交流は1996年に熊野三山協議会が室根神社を訪問して以来、約25年にわたって続いている。

 今回の提携記念事業は一関市からの提案によるもので、新宮市からは一関市内44校の小中学校へ県産ミカン約9600個を提供。食材交換はこれまでの新宮市の姉妹・友好都市交流の中でも初の試みとなる。

 王子ヶ浜小学校では、校内放送で一関市の紹介があり、「一関市には新宮市と関わりのある場所がたくさんある。ぜひ調べてみましょう」と呼び掛けがあった。

 この日提供された「サンふじ」は甘味、酸味、歯応えの三つがそろったリンゴの品種。吉見明真君(6年)は「今まで食べたリンゴの中で一番甘くてシャキシャキしている」と笑顔で語った。

 市教育委員会の澤原謙二教育部次長は「両市の子どもたちの相互交流など、新たな交流方法を模索しながら、発展させていければ」と話していた。

(2021年12月10日付紙面より)

一関市から届いた「サンふじ」=8日、新宮市立王子ヶ浜小学校
給食のデザートとして提供
2021年12月10日
23 「海を越えた芸術家」
 石垣記念館創立30周年講演  (太地町 )

 太地町公民館で11月27日、同町立石垣記念館創立30周年記念講演会が開かれ、ニューヨークの日本人社会や日本人芸術家の研究を行う佐藤麻衣さんが「海を越えた芸術家―ニューヨークの石垣栄太郎―」と題して講演した。

 講演では、石垣栄太郎のニューヨークでの創作活動を▽1910年代の文芸作品(第一次世界大戦とアメリカ)▽20年代の美術作品(狂騒のアメリカ社会)▽30年代の美術活動(世界恐慌と社会問題)―の3期に分けて解説。「ボーナスマーチ」や「鞭(むち)打つ」、「リンチ」などの代表的な作品を題材に、当時の新聞・雑誌での論評など多様な資料を交えて変遷を追った。

 アメリカで出会った芸術家との関わりによる石垣の思想の変容にも触れ、「石垣の作品には、世界恐慌や第2次世界大戦という混沌(こんとん)とした世情の中で、アメリカ社会の変容や民衆の様相をつぶさに描き、記録するジャーナリスト的視点があったのでは」と結んだ。

 町歴史資料室の櫻井敬人・学芸員は「石垣栄太郎の旧制新宮中学校時代のスケッチなども見つかっており、当時の社会運動家との関わりなどが明らかになれば、今後も新しいことが分かってくるのでは」と語る。

 佐藤さんの著書「ニューヨークの日本人画家たち―戦前期における芸術活動の足跡―」は、石垣記念館などで販売している。

(2021年12月10日付紙面より)

佐藤麻衣さんが講演=11月27日、太地町公民館
2021年12月10日
24 4校それぞれに成果披露 第25回中学校音楽会開く (串本町教育研究会)

 串本町文化センターで8日に第25回中学校音楽会があり、町立の4中学校がそれぞれに音楽発表に臨み互いに鑑賞するなどして交流した。

 この音楽会は町教育研究会が主催、同研究会音楽部会が主管する全町規模の交流行事。前年度は新型コロナウイルス対応の一環で中止したが、本年度は町内近隣で感染者が出ておらず予防対策を講じる条件で実施することとし、各校とも対策相応に発表する音楽内容を決め、練習に打ち込んできた。

 生徒教職員数だけで同センターホールの座席(600席)の半分を埋める規模となるため、今回はソーシャルディスタンス確保のため家族など招待をせず。同研究会を代表して潮岬中の水上茂秀校長が実施のいきさつを伝えて予防意識を促しつつ、人の心を動かす力が音楽にはあることを振り返り「それぞれの学校でどんな練習を重ねてきたのかを想像し、真剣な頑張りに敬意を払いしっかりと聴いてほしい」と呼び掛けて元気な成果発表を期待した。

 発表内容は▽潮岬中吹奏楽部〈演奏〉▽西向中〈器楽演奏〉▽串本西中〈合唱〉▽潮岬中〈ボディーパーカッション〉▽串本中1年生〈合唱〉▽同2年生〈同〉▽同3年生〈同〉。合唱コンクールを体育祭と対の文化行事としている串本中と串本西中は全員マスク着用で合唱に臨み、潮岬中と西向中は演奏を選ぶなど四半世紀の節目となった今回は表現の幅が広がる音楽会となった。

 最後に同研究会音楽部会を代表して潮岬中の坂本健斗教諭は「2年ぶりの実施だが、楽しい、良かったと互いに言える音楽会になった」と講評。他人と合わせる場面は音楽に限らず人生の中でいろいろと出てくるものだとし、今回の音楽にかけた努力を忘れることなく、勉強にクラブ活動、好きなことにも注ぐことを今後に願って締めくくった。

(2021年12月10日付紙面より)

全校生徒一丸でボディーパーカッションを披露する潮岬中=8日、串本町文化センター
歴代生徒の伝統となっている合唱を披露する串本中3年生
2021年12月10日
25 心を込めて一生懸命読んで 下里中で読み聞かせ学習 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立下里中学校(布引伸幸校長)で、1年生30人による読み聞かせ学習がスタートしている。8日には地域の読み聞かせボランティアグループ「ブックスマイル」(草下千秋代表)、「りぼん」(尾鷲愛子代表)のメンバー6人が来校し、読み聞かせのこつを伝授した。

 2016年度から始まった取り組みで、生徒たちが母校である町立下里小学校、太田小学校を訪れ、児童に絵本の読み聞かせを行う。

 8日の学習では、絵本、大型絵本、紙芝居の特徴やページの送り方、立ち位置などの基礎的な技術を学習。草下代表は生徒たちに向け「人に何かをしてもらうというのは、とてもぜいたくなこと。それを皆さんが、小学生にしてあげる。一番大切なのは、心を込めて、一生懸命読むこと」と語り掛け、絵本「であえてほんとうによかった」「にげてさがして」の読み聞かせを実演した。

 りぼんメンバーによる大型絵本「よかったねネッドくん」では、生徒も「そいつはよかった」「なんてこった」などの掛け声に参加し、小学生に戻った気持ちで絵本の世界に引き込まれていた。母校への訪問は、来年1月を予定している。

(2021年12月10日付紙面より)

ブックスマイルの草下千秋代表が実演=8日、那智勝浦町立下里中学校
絵本の世界に引き込まれる生徒たち
2021年12月10日
26 数々のレースで活躍
 山本大喜選手、初代個人総合王者に  (キナンサイクリングチーム )
2021年12月10日
27 産婦人科問題、議員が追及  新宮市議会一般質問②  
2021年12月10日
28 手話言語条例を可決  12月定例会が開会  (那智勝浦町議会 )
2021年12月10日
29 特選に野中誠一さん  写連紀南支部11月優秀作品  
2021年12月10日
30 来年は良い年の予感?  喫茶きよもんの幸福の木  (那智勝浦町 )
2021年12月10日
31 楽しくボールライト作り  橋本児童館で冬の工作  (新宮市 )
2021年12月10日
32 ピラティスでリフレッシュ  Cafe丹福でJA女性会  (新宮市 )
2021年12月10日
33 横山さんが最優秀賞受賞  国際平和ポスター・コンテスト  (新宮LC )
2021年12月10日
34 師走に備え確認  熊野市消防団第2方面隊56人が訓練  (東紀州広域防災拠点 )
2021年12月10日
35 地震時の危険箇所を確認  5、6年生が防災教育学習  (井田小 )
2021年12月10日
36 昔の遊び通して交流深める  下地ふれあい広場のメンバーが訪問  (成川小 )
2021年12月10日
37 住宅用火災警報器の設置を  紀宝町では購入費補助も  
2021年12月10日
38 橋杭園地にネットを設置  飛散抑えるため関係者ら  (串本町 )
2021年12月10日
39 総代ら交え本尊開眼供養  寄進による修理完了祝う  (錦江山無量寺 )
2021年12月10日
40 お悔やみ情報
  
2021年12月05日
41 伝統芸能通して認め合う
 下里小児童らがインドネシアと交流  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)体育館で3日、「那智勝浦町・インドネシア交流プログラム」があった。同町住民および同小児童らと、オンラインで参加したインドネシア共和国のマルスディリニ小学校児童らは、自国の伝統芸能などの発表を通して異文化を認め合う機会とした。

 和歌山県とインドネシアは、2016年4月にインドネシア商業省との間で経済交流促進を目的とする共同声明が発表されたことをきっかけに、翌年10月に工業省とも共同声明を発表するなど、ビジネスミッション団の派遣や文化交流などを通じて、さまざまな交流を継続して実施している。

 このたびのプログラムは、両国の伝統芸能の披露を通じて文化交流を図ることを目的に第1部「文化交流」、第2部「学校交流」の2部制で実施した。

 開会に当たり、堀順一郎町長が「町にとって名誉ある事業。皆さんにはいろいろな国の文化を知ってもらい、いつか世界に飛び出し、世界から那智勝浦町を見てほしい。今日のプログラムが県、那智勝浦町、インドネシアにとって成長につながる機会となれば」とあいさつ。

 プログラムに向けて来町した、ディアナ在大阪インドネシア共和国総領事は「こんにちは。お元気ですか」と日本語で呼び掛け。「明るい生徒の皆さんと町民の皆さんと一緒にいることができてうれしく思っている。お互いの文化をより知り合えることを願っています」と述べた。

 1部では、日本人とインドネシア人から成る「マギカ・マメジカ」のメンバーらが、ジャワ舞踊と影絵芝居「ワヤン・クリ」を披露。高芝の獅子舞保存会が、県の無形民俗文化財に指定されている獅子舞から「牡丹獅子」「天狗獅子」で勇壮な舞を見せた。

 2部では、下里・マルスディリニ両小児童らが、お互いの学校や地域の紹介、伝統的な舞踊や御神楽、合唱、リコーダー演奏などを通して交流。下里小を代表して、中山紫月さんと松下澄珠さんが「外国の人と交流できる機会が少なく、いい経験になりました」。マルスディリニ小のエルギオさんが「私は日本について興味を持っています。オンラインでしたが皆さんに会えてうれしい。早く直接会いたいです」とあいさつ。「さようなら。また会いましょう」とカメラ越しに手を振った。

  □     □

■ディアナ総領事一行が町長表敬



 午前中はディアナ総領事一行が同町役場を表敬訪問し、堀町長や荒尾典男町議会議長、岡田秀洋教育長らが出迎えた。

 堀町長は「インドネシアの船員の方々が町の生マグロの水揚げを支えてくれている。本当にありがたい。リゾート地同士としての交流も図っていきたい」。

 ディアナ総領事は「私たちだけではなく、町民の皆さまも初交流を楽しみにしていると思う。コロナ禍が収まればぜひ、インドネシアにも訪問を」と呼び掛けた。

(2021年12月5日付紙面より)

高芝の獅子舞保存会が獅子舞を披露した=3日、那智勝浦町立下里小学校
「マギカ・マメジカ」がジャワ舞踊などを紹介
子どもら同士がオンラインで交流を図った
表敬訪問後、記念撮影=同日、那智勝浦町役場
2021年12月05日
42 目標に向かい挑戦できる年に
 開運暦の発送作業大詰め  (那智山青岸渡寺 )

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で、来年の「那智山開運暦」の発送作業が大詰めを迎えている。来週初めに全国各地の信者約1万7000人に発送する予定で、3日は髙木住職ら3人が発送作業の追い込みに入った。

 那智山開運暦はB6判34㌻で、平常公開されない同寺秘仏の如意輪観世音菩薩のお前立ち像が表紙を飾る。▽方位吉凶図と解説▽九曜星の年齢と吉凶▽六曜星と七曜星の吉凶▽結婚の吉凶▽1月から12月の運勢▽二十四節気の解説―などが掲載されている。

 先月末から準備を始め、この日は開運暦と優待参拝券などを封筒に詰める作業を進めた。

 髙木住職は「観音様のみ心で、思いやりや優しさ、慈しみを深めていただけたら。そして、来年は寅年。皆さまが目標に向かってさまざまなことに挑戦できる年になることを祈っています」と語った。

 希望者には1部300円(送料込み)で発送する。問い合わせは那智山青岸渡寺寺務所(電話0735・55・0001、〒649―5301 那智勝浦町那智山8番地)まで。

(2021年12月5日付紙面より)

発送作業を進める髙木亮英住職ら=3日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
来年の那智山開運暦
2021年12月05日
43 「また交流できる日を」
 新婦連が寿楽荘を慰問  (新宮市 )

 新宮市婦人団体連絡協議会の仲富美子会長、川嶋みどり副会長、劔持幸代副会長の3人が3日、同市木ノ川の市立養護老人ホーム「寿楽荘」(松畑理荘長、入荘者21人)を慰問した。手作りのケーキやふくさ入れ、施設内行事の賞品にできる菓子などをプレゼントした。

 新型コロナウイルス感染拡大以前はカラオケやゲーム、踊りを交えた慰問イベントを開いていたが、本年度は感染症対策のためにプレゼントの手渡しのみを行った。

 仲会長は「コロナ禍が収まったら、ぜひまた交流をしたい。入居者の皆さんには、いつまでも元気に過ごしてほしい」。松畑荘長は「大変ありがたい。外へ出る機会の少ない入居者さんたちも、慰問を楽しみにしている。来年こそは交流をできるよう願っています」と感謝を述べていた。

(2021年12月5日付紙面より)

(左から)劔持幸代副会長、川嶋みどり副会長、仲富美子会長、松畑理荘長=3日、新宮市立養護老人ホーム「寿楽荘」
2021年12月05日
44 感染予防の一助に
 王子権現親睦会がマスク配布  (新宮市 )

 新宮市の王子権現親睦会(矢野隆一会長)は3日、町内会や自主防災の会員たち210世帯を訪問し、マスクを手渡した。

 新型コロナウイルスや新たな変異ウイルスに備え、改めて感染予防の一助になればとの思いから、箱に入った50枚入りの大人用使い捨てマスクを手渡した。歳末たすけあい運動の助成を受けている。

 この日は、矢野会長と坂井裕副会長が会員たちの自宅を訪れ「感染しないように気を付ける意味でもマスクを使ってください」などと声を掛け、感謝の言葉とともにマスクを配っていった。なお、2日には王子権現自主防災の会の木戸地伸事務局長が16軒にマスクを配布した。

 受け取った90代男性は「町内会のことを気に掛けてくれる心遣いに感謝している。いまだにマスクを装着するのは苦手ですが、感染予防にはマスクは必需品。有効利用して大事に使わせていただきます」。

 矢野会長は「ようやく実現にこぎ着けることができました。皆さんに喜んでいただいて、私たちもうれしいです。最近、マスクのポイ捨てをよく目にする。感染もいつ、どんな状況になるか分からないため、予防アイテムの一つとして改めて大切さを実感してもらえれば」と話していた。

(2021年12月5日付紙面より)

マスクを手渡す矢野隆一会長(左)=3日、新宮市王子町
2021年12月05日
45 イルミネーション点灯  新宮市のタウンガーデン  
2021年12月05日
46 自分たちにできることを  「災害時のこと考えよう!」  (新宮市 )
2021年12月05日
47 公平・公正な社会が理想  社協が職員人権研修  (新宮市 )
2021年12月05日
48 有効的な要望活動とは  分娩休止受け、意見交換  (那智勝浦町 )
2021年12月05日
49 専門家ら紀南の魅力など議論  日本風景街道熊野シンポジウム  
2021年12月05日
50 みんなで輝く町づくり  緑丘校区クリーン作戦  (新宮市 )
2021年12月05日
51 爽やかな香り漂う  寺子屋広場でハーブ蒸留体験  (紀宝町 )
2021年12月05日
52 人権と防災の視点で考える  合同で防災マップ作る  (相野谷小・中 )
2021年12月05日
53 かわいい演奏や踊りに拍手  うどの幼稚園が音楽発表会  (紀宝町 )
2021年12月05日
54 「安心して出産を」要望  子育て家庭の声伝える  (紀宝町 )
2021年12月05日
55 停滞する町の復活を  和泉行洋氏が出馬表明  (那智勝浦町長選 )
2021年12月05日
56 お悔やみ情報