ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:57件の記事がありました
【検索ステータス】 
2019年04月24日
1 カツオ春漁「幸先良い」
 昨年水揚げ上回る  (串本港 )

 深刻なカツオの不漁が続いていた串本町の串本漁港では、今年1月からの水揚げが昨年を上回り、カツオ春漁に好転の兆しが見え始めた。串本町のカツオ漁師、山崎晃さんは「東から来るカツオが取れている。このまま5月いっぱいはいけそう」と笑顔を見せた。

 山崎さんはひき縄を使った「ケンケン漁」で35年、カツオ漁に従事している。最盛期と比べると20年低調が続き、「この10年はとにかくひどかった。昨年は3日に1回取れればよい方だったが、今年は毎日釣れている」。底の見えない不漁が続いていただけに喜びは大きいようだ。

 和歌山県水産試験場(県水試)は毎年、カツオの盛漁期に当たる3月から5月までの沿岸カツオひき縄漁主要3港(田辺・すさみ・串本)の水揚げ総量などで来遊魚の増減を見ている。資源海洋部の武田保幸部長は、東から来るカツオについて「黒潮内側(ないそく)反流に乗って伊豆諸島方面からカツオやビンナガが来遊している」と海温図(=関東・東海海況速報)による所見を示し、「特に4月に入ってから漁が上向き出漁隻数が増えている。カツオ春漁は幸先の良いスタートです」と話していた。

 初鰹(はつがつお)と呼ばれる春のカツオは、通常であれば西から東へ移動する。那智勝浦町でも、カツオが揚がり始めており、勝浦漁港近くで鮮魚店を営む大井仁さんは「初鰹は普通さっぱりしているのですが、ほどよく脂がのっていますね。2㌔くらいの小さいカツオもうまいですよ」と話していた。

(2019年4月24日付紙面より)

カツオの水揚げで活気づく市場=和歌山東漁業協同組合串本市場
関東・東海海況速報=5日
2019年04月24日
2 G20前に連携強化
 危機管理コアメンバー会合  (新宮港港湾 )

 今年6月に大阪府で開催される主要国首脳会議「G20大阪サミット」を前に、22日、新宮市の東牟婁振興局で新宮港港湾危機管理コアメンバー会合があった。関係9機関から約20人が出席し、テロ対策を一層強化することを確認した。

 21日にはスリランカでテロ事件が発生するなど、情勢は非常に厳しい状況にある。新宮港港湾危機管理担当官の星﨑隆・田辺海上保安部長は「新宮港は大阪と隣接する県内にあり、海外とのパイプを持っている。大阪へのアクセスを考えるとノーマークでいい港ではない。過去の海外でのテロ事案をみても、開催地以外での事案も発生している。翌年には東京オリンピックパラリンピックも予定されている。アンテナの感度を高くして対策にしっかり取り組みたい」。

 副担当官の髙砂(たかす)浩之・新宮警察署長は「日本のテロ対策の真価が問われる大きなイベントが控えている。各機関においては、テロが差し迫った脅威であると認識し、絶対にテロリストを国内に入れないということを基本方針に情報共有、外国船への検査の徹底、保安設備整備など港湾保安対策の整備に努め、より一層の連携強化を」と呼び掛けた。

 会合の参加機関は▽田辺海上保安部(串本海上保安署)▽新宮警察署▽大阪税関和歌山税関支署新宮出張所▽大阪出入国在留管理局和歌山出張所▽近畿地方整備局和歌山港湾事務所▽近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所▽和歌山県東牟婁振興局新宮建設部▽新宮市企画政策部▽新宮市消防本部。

(2019年4月24日付紙面より)

各関係機関の代表者らが参加した会合=22日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2019年04月24日
3 ものづくり通し社会参加
 熊野本宮園で張り子作り  (ヤタガラスプロジェクト )

 田辺市本宮町の特別養護老人ホーム熊野本宮園(中岸由美園長)では、入居者たちが「ヤタガラスプロジェクト」の取り組みとして八咫烏(やたがらす)の張り子を制作している。完成した100体の張り子は、5月4日(土・祝)に熊野本宮大社で、子どもたちを中心に参拝者に配布する予定だ。

 ボランティア団体「ヤタガラスプロジェクト」(児野和徳代表)は、張り子作りを通して高齢者らの社会参加を促す活動に取り組んでいる。児野代表は同市神島台の老人ホーム「シニアホーム鯨洋」で作業療法士として勤務しており、同施設では以前から作業療法の一環として張り子を制作していた。このたびの張り子は、「シニアホーム鯨洋」「ケアサポートよりそい」(田辺市)「高齢者複合福祉施設たきの里」(同)と、八咫烏の本拠地ともいえる本宮町の本宮園の入居者らで制作した。

 児野代表は同プロジェクトへの参加を広く呼び掛けており、高齢者がものづくりを通して人と関わりを持つことによって社会に参加し、同時に八咫烏の張り子が地域を盛り上げてくれるのではと期待を寄せる。「熊野本宮の同園がプロジェクトに参加してくれたのは意義深いこと。地元の子どもたちにも参加していただき、高齢者と親交を深めるとともに地域活性化の一端を担っていただければ。できるだけ多くの人と活動していけたら。気軽に参加を」。

 中岸園長は「プロジェクトに参加させていただいて、入居者さんたちも喜んでいます。参加呼び掛けによって多くの人に施設に来ていただき、張り子制作を通して交流していただければ」と話していた。

 同プロジェクトでは、月に1度の日曜日の午後に熊野本宮園で入居者らと一緒に張り子を制作するボランティアを募集している。11月に県全域で開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019」の田辺市3会場で、約300個の八咫烏の張り子を配布することも決定している。問い合わせや参加希望は熊野本宮園(電話0735・42・1556)まで。

(2019年4月24日付紙面より)

八咫烏の張り子を作る入居者ら=20日、田辺市の熊野本宮園
完成した張り子の八咫烏
2019年04月24日
4 津波からの避難訓練も
 勝浦観光桟橋で旅客船安全点検  (那智勝浦町 )

 ゴールデンウイークを前に23日、那智勝浦町勝浦の観光桟橋で、串本海上保安署(亀田進署長)と勝浦海事事務所(吉武愼二所長)合同の旅客船安全総点検と防災訓練があった。紀の松島観光、ホテル浦島の各所属旅客船計2隻が点検を受けた。碧き島の宿・熊野別邸・中の島は従業員が参加した。

 大型連休で多くの利用者が見込まれる中、旅客船の運航が適切に管理されているか確かめ、運航者の安全意識を高めて海難事故を防止するのが目的。毎年実行している。

 旅客船の法定書類、救命設備、消防設備などの確認をした。近年は巨大地震に伴う津波発生時の初動態勢などの防災面に力を入れている。今回はホテル浦島の旅客船が、航行中の地震・津波発生を想定した防災訓練を実施した。航行中の船長が最寄りの避難岸壁に急行し、ホテル従業員らがライフジャケットを装着し観光桟橋に避難した。

 亀田署長は「安全安心につながるよう、基本に立ち返り確認と検証の徹底を」と述べ、署員らが個別の指導にあたった。吉武所長は長年の無事故運航に敬意を表し、「安全に勝るものはない。避難誘導も機敏な動きだった。乗客が素晴らしい勝浦を楽しみ、喜んで帰ってもらえるよう継続して訓練を」と呼び掛けた。

(2019年4月24日付紙面より)

旅客船の安全点検を行う署員ら=23日、那智勝浦町観光桟橋
2019年04月24日
5 会長、副会長を再任 新宮グラウンドゴルフ同好会が総会と4月大会 
2019年04月24日
6 地元勢は団体戦2部門で入賞 三輪崎少年剣道大会 
2019年04月24日
7 串本JFCが優勝
 2019サン・ナンタンカップU―8  
2019年04月24日
8 地名が教えてくれること  海の熊野地名研究会が総会  (那智勝浦町 )
2019年04月24日
9 新議員に当選証書授与  選挙から一夜明け  (新宮市選管 )
2019年04月24日
10 元気に春を楽しむ 宇久井ビジターへ遠足 (勝浦小)
2019年04月24日
11 みんな一緒に仲良く  三輪崎小学校がミニ遠足  (新宮市 )
2019年04月24日
12 心豊かな女性に  萩原きもの総合学院卒入式  (新宮市 )
2019年04月24日
13 総会開き安全意識高揚  マリンレジャー事業者ら  (串本警察署管内 )
2019年04月24日
14 開祖の徳に心をはせる  重畳山神王寺で御影供  (串本町 )
2019年04月24日
15 新部長に山口佳代さん  女性部が本年度総会開く  (串本町商工会 )
2019年04月24日
16 国や県に早期完成を要望  新規事業化に感謝  (熊野尾鷲道路建設促進期成同盟会 )
2019年04月24日
17 貯水槽の使用方法確認  茶屋地自主防災会が訓練  (紀宝町井田 )
2019年04月24日
18 友愛活動など重点項目に  紀宝町老連が本年度総会  
2019年04月24日
19 太地町とブルームが交流  多くの催しで親睦深める  
2019年04月10日
20 21年の完成に向け 文複建設工事請負契約を可決 (新宮市議会)

 新宮市議会(屋敷満雄議長、15人)は8日、臨時議会を開いた。市文化複合施設建設工事のうち、建築、電気設備、機械設備工事の請負契約などが議案に上がり、全て可決。議決を持って本契約となった。工期は9日から2021年2月8日までの672日間となる。

 市文化複合施設建設工事は先月20日の入札が不調に終わり、28日に再入札が執行された。落札者は▽村本・三和特定建設工事共同企業体(建築=入札金額〈税込み〉41億8824万円、落札率100%)▽勝山・新宮・椿本特定建設工事共同企業体(電気設備=4億6602万円、98・9%)▽協和・中村特定建設工事共同企業体(機械設備=2億6650万800円、99・5%)。予定価格1億5000万円以上の工事であることから、本契約には議会の議決を必要としていた。

 質疑で松畑玄議員は再入札の際に公告期間が短かったことなどを指摘。田花操議員は「空調、舞台照明、音響の工事が本体建築工事に入っているのはなぜか」などと追及し、分割入札に至った経緯などを問うた。向井雅男副市長は「本来であれば専門性や特殊性があっても市内業者に発注するのがわれわれの使命だが、専門性、特殊性の工事の中、市内業者で発注するのは難しい。本体工事に入れることで、スムーズな発注ができるであろうと決めさせていただいた」と答弁した。

 北村奈七海議員が「国からの交付金が満額もらえない場合もある。施設の維持によって、市が本来行う福祉や医療教育といった分野にお金が回らなくなる可能生はゼロではない。見直すほうがよいのでは」と反対討論。田花議員は「多くの違法性が見られた入札ではないかと思う。公の組織が確認申請を取らないで進めるのは大きな法令違反と言える。全て見切り発車と言わざるを得ない」と反対意見を述べた。

 賛成討論では松本光生議員が「今後、当局は市民の意見を十分聞きながら素晴らしい施設になるよう努力を」。辻本宏議員は「国、県の交付金、合併特例債や過疎債など、市にとって恵まれた絶好の機会。速やかに進めることが第一。完成を待ち望んでいる市民が大勢いる」と述べた。採決では建築、電気設備、機械設備の全ての請負契約について賛成多数(賛成9、反対5)で可決された。

 議決後、田岡実千年市長は「施設の議案に慎重審査、誠にありがとうございます。今日、可決いただいた議案は本日、本契約となります。22カ月の期間で施設が完成できるように、皆さんの意見をしっかりと聞きながらよりよい施設、よりよい運営ができるようにしっかりと頑張っていきます」と意思を示した。

 また、市議選に出馬しないことを明らかにした北村議員、辻本議員、田花議員があいさつ。議員生活を振り返り、支援者や同僚議員、田岡市長、当局などに感謝の気持ちを述べ、多くの拍手に送られながら議場を後にした。

(2019年4月10日付紙面より)

賛成多数で可決した=8日、新宮市役所議場
2019年04月10日
21 文化の象徴的エリアに
 西山修司さんによる説明会  (新宮市旧チャップマン邸 )

 新宮市新宮の旧チャップマン邸で7日、内覧会と西村記念館・旧チャップマン邸の会事務局長の西山修司さんによる説明会があった。午前、午後の2部制で開催された説明会には、計100人以上が参加。西山さんは米国人宣教師E・N・チャップマンの人柄や、設計した市名誉市民の西村伊作(1884~1963年)との関係性、同邸の特徴などを説明した。

 旧チャップマン邸は、大正時代を代表する文化人の伊作がチャップマンのために設計、1926(大正15)年に建設した。

 西山さんはチャップマンとその家族について、「このアメリカ人の一家が新宮の町の住民になって町の人々と親しんだことは、目に見えない大きな影響をこの町に与えたことと思う」と記された伊作の長女・アヤが残した文章を紹介。「静かな謙虚なつつましい生活態度であった」などと続いていることから「チャップマンは物静かで温厚な人であったと考えられる。伊作は激情家な面があったので、相反するところが馬が合ったのかもしれない」と推測した。

 同邸の特徴については「2階のバルコニーに見られるような、柱が半分だけ見えているハーフティンバーはヨーロッパで見られる装飾の一つ。控えめに装飾が施されているのが特徴。装飾を省くのは難しいこと。物のバランスに配慮した近代住宅」などと解説した。

 大正デモクラシーの時代においても、日本人の生活は江戸時代からさほど変わっていなかった。その中で伊作は19(大正8)年に最初の著書『楽しき住家』を出版。「家とは家族のためのもの」と新しい日本人の生活様式を主張した。西山さんは「チャップマン邸はそんな伊作の脂が乗った時期に設計された、歴史的にも貴重なもの。この場所で文化的な活動ができるのは市にとっては好都合なこと」と述べ、「伊作は日本の在り方を先駆的に発信していった。そういったことを全国的に発信していくべき。新宮は小さな町だが歴史的な事実がある。西村記念館だけでなく、旧チャップマン邸もあるこのエリアを、新宮の文化の象徴的な場所にしていければ」と話していた。

  □     □

■19日から供用開始

 19日(金)のオープン後は、観光客や市民が交流できる観光施設として活用していく。問い合わせは市商工観光課(電話0735・23・3357)、旧チャップマン邸(電話0735・23・2311)まで。

▽開館時間=午前9時~午後5時(貸館利用は午後9時まで)

▽休館日=月曜日、祝日の翌日、12月29日~1月3日

▽入館料=無料。会議などのため使用する場合は料金を徴収する。

▽使用料(1部屋につき)=午前9時~午後1時、午後1時~5時は1000円、午後5時~9時は1500円

(2019年4月10日付紙面より)

チャップマン邸や西村伊作について解説する西山修司さん=7日、新宮市新宮
多くの人が内覧会に参加した
2019年04月10日
22 釈迦の誕生日祝い過ごす
 各地で法会「花まつり」  (串本町・古座川町 )

 串本町や古座川町の各地で8日、仏教の祖・釈迦(しゃか)の誕生日を祝う法会「花まつり」があり檀家らが期日を祝いながらのひとときを過ごした。

 釈迦の誕生日は中国暦4月8日とされ、日本では新暦に置き換えて法会を営む形が宗派を超え広く浸透している。ルンビニーの花園で生まれた時に天が竜を遣わし甘露を降らせたという言い伝えに基づき、季節の花々で飾った花御堂に釈迦の誕生仏を安置し甘茶をかける所作が特色。誕生仏は右手で天、左手で地を指差して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と発した姿を今日に伝えている。

 古座川町高池にある龍谷山霊巖寺(小原征雄住職)は午前10時から本堂で法要を営み、般若心経を三遍繰り返し梅花講の講員が▽三宝御和讃▽釈尊花まつり御和讃▽花供養御和讃―を奉納。その後は西国三十三番札所お砂踏みをし、法要の前後で随時花御堂も参拝を集めた。同寺庫裏では法会と対で恒例になっている寺宝開帳や妻・ほづ美さんによるパッチワーク展も始まり、こちらは15日(月)まで、午前10時~午後4時に随時見学できる。

 『お寺は亡くなってからではなく、生前に参るところ(仏の教えを得て現世で努めてから来世に行く)』という意識を檀家や地域に広める機会として毎年特に力を入れているこの法会。小原住職は「仏教の布教になればと思いできるだけ法話をするようにしているが、そのたびに私自身も勉強になっている。花まつりから始まる二つの展示は長丁場で大変だが、皆さまの助力のおかげで続けられている。まずは今日一日をゆっくりと過ごしてほしい」と述べて参拝を歓迎した。

 串本町西向にある薬王山成就寺(大崎實宗住職)も8日午前10時に本堂で法要を営み、誕生仏に甘茶をかけて釈迦の徳に思いをはせるひとときを檀家や御和讃を奉納した東福教会奉賛会の会員らと共にした。

 今年は境内のサクラが散り頃となる中で期日を迎え、風に花びらが舞う晴天の境内では裏千家淡交会の日浦社中が野だてをし参拝者をもてなした。併せて金城流大正琴をたしなむ前田康子さんの一派6人が唱歌や演歌など14曲を響かせ、法要後のくつろぎのひとときを後押しした。

 長らく法会を続ける中、8年ほど前に野だて、3年前に大正琴、と近年は奉納行事も徐々に充実。それらを檀家らと共に楽しんだ大崎住職は「法要は長く続けているが、御詠歌や野だて、大正琴と皆さまのご奉仕のおかげで、お釈迦様が生まれた日にお参りし喜んで帰っていただけるようになってきた。いっそう多くの檀家の皆さまに足を運んでもらえる花まつりになれば」と今後を期待した。

(2019年4月10日付紙面より)

霊巖寺で営まれた花まつりの法要=8日、古座川町高池
花御堂に安置された誕生仏に甘茶をかける参拝者=8日、古座川町高池
成就寺境内で営まれた奉納行事=8日、串本町西向
2019年04月10日
23 思いやりと規律大切に
 新翔高校に118人が入学  (新宮市 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)は9日、同校体育館で入学式を挙行した。新入生118人(男子57人、女子61人)が新たな一歩を踏み出した。

 国歌、県民歌斉唱などの後、東校長は高校での学習の大きな目的を「将来大人として自立し、社会を支えていく力を身に付ける」とし、同校の指導を紹介。

 新入生に対し、3年後に将来の夢や希望を実現するため、1年生の時からしっかりとした目標を持って日々地道に努力を続けるよう呼び掛けた。そのために「思いやりの心」を持ち、規律ある行動をしてほしいと求め「人にはそれぞれ弱いところもあれば甘いところもある。しかし、それに屈することなく、自らの向上を願い、常に努力するという決意を、今、この入学式においてしてほしい」と祝辞。

 新入生の田端詩月さんは「これからそれぞれの目標に向かって努力し、何事にも前向きに取り組みながら、一日一日を大切に過ごそうと決意を新たにしている」とし「新翔高校の生徒としての誇りを胸に精いっぱい努力する」と誓いの言葉を述べた。

(2019年4月10日付紙面より)

式に臨む新入生ら=9日、新宮市佐野の県立新翔高校
2019年04月10日
24 6部門で熱戦繰り広げる
 第31回愛好会ソフトテニスクラブ杯  
2019年04月10日
25 第5節までが終了
 高円宮杯U―18サッカーリーグ和歌山  
2019年04月10日
26 待望の優勝に輝く
 シルバー那智、還暦野球大会で活躍  (熊野市 )
2019年04月10日
27 国公立大へ43人が合格  新宮高校の進路状況  
2019年04月10日
28 いちご大福作りに挑戦  中央児童館で「おやつを作ろう」  (新宮市 )
2019年04月10日
29 甘茶注ぎ幸せ祈る  海翁禅寺で「花まつり」  (那智勝浦町 )
2019年04月10日
30 英霊の冥福祈る  花まつりの平和祈念祭  (新宮仏教会 )
2019年04月10日
31 さまざまな名車が集結  スーパーカー新宮ミーティング2019  
2019年04月10日
32 93人が新しいスタート 町立中学校で入学式 (那智勝浦町)
2019年04月10日
33 期待と不安を胸に 公立小中学校で入学式 
2019年04月10日
34 町全体で77人が新入  町立の小学校入学式  (串本町 )
2019年04月10日
35 出会い大切に努力を  紀南高校に62人が入学  (御浜町 )
2019年04月10日
36 ドキドキの新1年生  全ての小学校で入学式  (紀宝町 )
2019年04月10日
37 タケノコシーズン到来   
2019年04月10日
38 お悔やみ情報
  
2019年04月02日
39 さあ、新年度がスタート
 官公庁で辞令交付式  

 官公庁で1日、辞令交付式があり、新年度がスタートした。熊野地方の各自治体の首長たちは、昇任した幹部職員や新規採用職員らを前に、地域活性化のために一丸となって職務に取り組もう、と奮起を促した。

 新宮市では、田岡実千年市長が課長以上の管理職員、医療職、新規採用職員などと分けて人事発令通知書を一人一人に手渡した。幹部職員には「極めて厳しい時期ではありますが、全ての職員が一致団結し、課題に向き合い市政を推進していかなければならない。そのためには皆さんのお力が何より重要」と訓示。

 新規採用職員には「現場はあなた方の斬新な発想と、活気に満ちあふれた熱意を心待ちにしている」と激励。「大きな志を存分に発揮し、新宮市を元気なまちにしていきましょう」と呼び掛けた。

 新規採用職員を代表して、防災対策課の下川翔太さんが「公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓います」などと誓いを述べた。

(2019年4月2日付紙面より)

田岡実千年市長(左)から人事発令通知書を受け取る職員たち=1日、新宮市役所
2019年04月02日
40 平成最後の演奏に感動
 熊野水軍太鼓保存会が成果を披露  (紀宝町 )

 熊野水軍太鼓保存会(廣里稔暢代表)=紀宝町=は3月30日、紀宝町の生涯学習センター「まなびの郷」で地域への感謝と練習の成果を発表する「熊野水軍祭」を催した。

 同保存会は1996年、三重祭り博覧会開催に合わせて設立された和太鼓集団で、今年で23年目を迎える。水軍祭は第9回を迎え、保存会が指導する熊野水軍子供太鼓も登場し、大人顔負けのばちさばきで大勢の聴衆を魅了した。福祉施設のグリーンプラザ、アプローチ、わかば園作業所も共催し、ロビーで福祉バザーを同時開催した。

 演奏は保存会が編曲した『波動』でスタートし、全8曲を披露。激しく強い演奏で大海原や熊野の大地を表現し、尺八の競演もあって感動が会場を包んだ。「太鼓の演奏会は初めて」という熊野市波田須町の男性(70)は「カラオケより夢中になった。ええのう」と感心していた。

 廣里代表は「来て良かったと思う太鼓を打ちたい。平成最後の水軍祭を、ごゆっくりご覧ください」とあいさつ。西田健町長は「水軍太鼓は郷土芸能の域にある。末永くかわいがってもらえれば」と呼び掛けた。

 保存会ではメンバーを募集中。保存会は高校1年生以上、子供太鼓は小学3年生から中学3年生まで。同町鵜殿港内の練習場で、保存会は火、木、土曜日の週3回、子供太鼓は金曜日に、それぞれ午後7時から9時まで練習する。問い合わせは同町役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。

(2019年4月2日付紙面より)

力強く演奏する熊野水軍太鼓保存会=3月30日、紀宝町の「まなびの郷」
大勢の聴衆が演奏に聞き入った
廣里稔暢代表
2019年04月02日
41 500人が別れの節目に 古座校舎で最後の行事 (串本町)

 串本町中湊にある串本古座高校古座校舎で3月30日、101年続いた学校史を締めくくる最後の行事「古座高校~古座校舎ラストオープンデー」があり、卒業生やその家族、教職員や地域住民約500人が思い出の学び舎に別れを告げる節目とした。

 この行事は、新たな利活用の計画もなく、3月末で門扉が閉ざされることになった同校舎と親しむ最後の機会として、地元の卒業生と同校舎教職員6人が同デー実行委員会を立ち上げて計画した。

 閉校舎式が同月1日の卒業証書授与式に引き続いて営まれたが、平日で行きたくても行けなかったという声があったことが実施のきっかけ。実行委員はわずか1カ月弱の準備期間の中でできる趣向を練り上げ、県教職員組合第5支部の協賛を活用して新聞折り込みでチラシをまくなどして周知を図り、同校舎にゆかりがある全ての人の来場を呼び掛けた。

 序盤は実行委員を代表して山本昭隆さん(75)=第14回卒業生・元学校長〈平成13~16年度〉=が担任、森武志さん(43)=第46回卒業生=が日直となり、趣向「最後のH.R.」を体育館で実施。森さんのナレーションによるスライドショーで101年の歩みを振り返り、その一端で旧古座高等女学校と串本古座高校の校歌も紹介され、卒業生が口ずさむなどした。

 その後は山本さんが閉校舎を飾る講話を述べ、昭和の時代の学校長を務めた山口博正さんも登壇して思いを語った。雜賀克彦さん(第11回卒業生)の指揮、濵口むつみさん(第19回卒業生)の伴奏で全卒業生1万5380人の8割強を輩出した旧古座高校の校歌を斉唱。サプライズで教職員の新宅俊夫さんが作り上げたBGMとメッセージ付きのスライドショーを披露し、最後は餅まきで大きな活気を誘った。

 式後は谷口克朗さん(59)=第30回卒業生=の進行で「最後の大掃除」を実施。昭和34年生まれ以降(還暦前)の卒業生一丸で式場を撤収しフロアにモップ掛けをするなどした。

 本館3階の教室が開放され、多くの卒業生が懐かしい席に着いて「最後の期末試験」と題したアンケートに節目の思いを書き記し、黒板に別れのメッセージを書き込むなどした。同校舎が昨年6月から続けてきた卒業生のメッセージボードの最終受け付けも実施。教職員が閉校舎に伴う大掃除中に見つけた旧古座高校の帽章や胸章を配り、創立90周年記念校歌CDの残り(200枚程度)も実費負担を得ながら配った。

 体育館内にはスライドショーで用いた各学校の校舎写真を引き伸ばして展示し、趣向の合間に観賞を集めた。また教室は一部だが廊下やグラウンドなどは全て開放され、同級生や青春時代を共に過ごした先輩後輩で思い思いの場所を陣取り最後の記念撮影をする姿も終了間際まで続いた。

 3月末が日曜日となったため、門扉はこの行事の終了を経て閉ざされる形となった。実行委員の残り3人は生熊和道さん、和田春也さん、橋本尚視さん。6人の中心的役割を担った山本さんは「こんなに大勢の皆さんが集まりお別れをしてくれたおかげで、形式でなく心のこもったお別れ会をできて良かったと思う。同窓生の母校を思う心が結集したいい会となり、計画した者として大変ありがたかった」と感無量の思いを語った。

(2019年4月2日付紙面より)

趣向「最後のH.R.」に臨む実行委員と来場者=3月30日、串本町中湊
開放された教室や廊下で懐かしい雰囲気を感じ納める
2019年04月02日
42 新元号は「令和」 5月1日、即位と同時に施行 

 政府は1日、「平成」に代わる新たな元号を「令和(れいわ)」と発表した。菅義偉官房長官が午前11時40分ごろ「令和」と書かれた額を掲げた。元号を改める政令は皇太子さまが新天皇に即位される5月1日(水・祝)に施行され、午前0時に平成から令和に切り替わる。

 菅官房長官は「万葉集の梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文にある『初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす』から引用したもの」と語った。日本の古典に由来する元号は初めて。考案者、「令和」以外の元号案と数は明らかにしない。

 午前9時30分ごろから有識者らによる「元号に関する懇談会」を開き、案を提出。衆参両議院の正副議長の意見を聞き、全閣僚会議で元号を改める政令を閣議決定した。

 正午ごろ、安倍晋三首相は記者会見で談話を発表し、新元号について「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と説明。

 「万葉集は日本最古の歌集であるとともに、幅広い階層の人が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書。悠久の歴史と香り高い文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたいという願いを込め、決定した」。

 「文化を育み、自然の美しさをめでることができる平和な日々に心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ちあふれた新しい時代を国民の皆さまと共に切り開いていく。決定に当たり決意を新たにしている」とし、「この新しい元号も広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくことを心から願っている」と語った。

 1918(大正7)年生まれの新宮市仲之町の廣田千代子さん(101)は新元号について「難しい言葉ですが、皆さんが調べて付けられたのだから、いい名前だと思います」。戦争で家族を亡くした思い出を振り返り「私たちが若い頃は、心にいつも鉢巻きを巻いていた時代。引き続き戦争がなく、平和な時代であることを願います」と話していた。

(2019年4月2日付紙面より)

2019年04月02日
43 上平さん、産屋敷さんが優勝
 グラウンドゴルフ三和大会  
2019年04月02日
44 高円宮賜杯支部予選が開幕
 準決勝は6日、決勝は7日に実施  (県軟連東牟婁支部学童部 )
2019年04月02日
45 北山村人事異動   
2019年04月02日
46 地域共生社会実現を目指し  第3次計画策定を報告  (新宮市地域福祉計画策定委員会 )
2019年04月02日
47 地域に大切にされる場所に  熊野川温泉さつき改修完了  (新宮市 )
2019年04月02日
48 絵手紙作品40点以上展示  30日まで、喫茶きよもん  (那智勝浦町 )
2019年04月02日
49 体験は生涯の経験  サ市訪問団14人がホストファミリーと対面  (新宮市 )
2019年04月02日
50 候補者の横顔紹介  和歌山県議選・東牟婁選挙区  
2019年04月02日
51 不審な電話に注意を  改元に便乗した詐欺も  
2019年04月02日
52 副町長に南賢さん  御浜町人事異動  
2019年04月02日
53 三重県教職員人事異動 市町立小中学校 
2019年04月02日
54 3期目へのインタビュー  熊野市・南郡選挙区当選者横顔紹介  (三重県議選 )
2019年04月02日
55 辞令交付で布陣整え初動  新しい会計年度が始まる  (串本町 )
2019年04月02日
56 サクラや催しで盛り上がる  佐田区内で「桜まつり」  (古座川町 )
2019年04月02日
57 お悔やみ情報