新宮市議選
4月23日23時55分確定【定数15】
当落 | 得票数 | 候補者名 | 年齢 | 党派 | 現元新 |
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当 | 1,276 | 大石 元則 | 68 | 無 | 現 |
当 | 1,213 | 湊川 大介 | 61 | 無 | 新 |
当 | 1,007 | 榎本 鉄也 | 66 | 公 | 現 |
当 | 995 | 竹内 弥生 | 62 | 無 | 現 |
当 | 945 | 東原 伸也 | 57 | 自 | 現 |
当 | 933 | 濵田 雅美 | 57 | 無 | 現 |
当 | 911 | 三栗 章史 | 59 | 無 | 現 |
当 | 900 | 榎本 友子 | 63 | 公 | 新 |
当 | 882 | 福田 讓 | 73 | 無 | 現 |
当 | 877 | 大西 強 | 79 | 無 | 現 |
当 | 821 | 中山 忠吏 | 53 | 無 | 新 |
当 | 740 | 百村 匡洋 | 35 | 無 | 新 |
当 | 675 | 吉良 康利 | 50 | 無 | 新 |
当 | 668 | 大坂 一彦 | 59 | 無 | 現 |
当 | 539 | 月輪 匡克 | 55 | 無 | 新 |
535 | 小川 峰男 | 73 | 共 | 新 | |
511 | 岡﨑 俊樹 | 38 | 無 | 現 |
当日有権者数 22,712人
投票者数 14,567人
無効投票数 139票
投票率 64.14%
新宮小売酒販組合(辻良治理事長)などは21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で20歳未満飲酒防止・飲酒運転撲滅全国統一キャンペーンの街頭啓発を実施した。組合員ら約50人が買い物客らにチラシと啓発物資を配った。
毎年4月は「20歳未満飲酒防止強調月間」。和歌山県小売酒販組合連合会では、致酔性・依存性を有する酒類を販売する立場から、この月を中心に広報啓発活動を展開し、20歳未満の者の飲酒を中心とするアルコール関連問題の現状を県民に伝えるとともに、組合員の意識高揚を図るため、2000年から街頭キャンペーンを実施。新宮組合では1993年から街頭キャンペーンを展開している。
国税庁では20歳未満の者が飲酒をしてはいけない理由について▽脳の機能を低下させるおそれがある▽肝臓をはじめとする臓器に障害を起こしやすくする▽性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがある▽アルコール依存症になりやすくなる▽20歳未満の者の飲酒を禁ずる法律がある―を挙げている。
この日、街頭啓発には同組合のほか新宮市や新宮警察署、大阪国税局、新宮税務署、新宮納税協会などが参加した。
辻理事長は、活動参加に感謝を伝え「今日は天候にも恵まれた。私はお酒を売る立場だが、20歳未満の飲酒と、飲酒して運転してはいけないということを強くアピールしていきたい」などと開会宣言。
河野武・新宮税務署長は「これからはコロナの取り扱いも変わってくる。酒販組合も盛り上がっていくためにも今日の啓発が素晴らしいものになれば」。井田昌樹・新宮警察署長は「警察としても、20歳未満の飲酒防止、飲酒運転の取り締まりに力を入れていきたい」。
田岡実千年市長は「お酒は20歳になってからというルールと、飲んだら乗らないということを皆さんと共に啓発していきたい」とそれぞれあいさつした。
「飲まへん、売らへん、勧めへん」「二十歳未満の飲酒は法律で禁止されています」などと放送が流れる中、参加者らは買い物客らに啓発物資を配布。ルール順守の重要性を訴えかけた。
また、この日は高校生に運動の趣旨を伝えようと早朝、通学時間に合わせてJR新宮駅でも啓発を展開。近畿大学附属新宮高校・中学校の生徒会も活動に参加し、電車から降りてくる高校生に「20歳未満の飲酒はやめよう」と呼びかけた。
(2023年4月23日付紙面より)
台船使わず那智漁港で打ち上げ (那智勝浦町 )
那智勝浦町花火大会実行委員会(串俊男会長)は20日、令和5年度の第1回実行委員会を同町役場で開いた。新型コロナウイルスの影響で、中止となっていた夏の風物詩である花火大会が今年8月11日(金・祝)、4年ぶりに開催されることが決定した。会合では、台船を使用せず、最大号数を5号玉とした花火を、那智漁港の突堤から打ち上げるなどの事務局案が承認された。
同大会は平成19年に町民手作りの花火大会として復活し、夏の恒例行事となっている。コロナ禍で、第13回の大会開催後は中止となっていた。
会合の冒頭で、大会長の堀順一郎町長や同実行委員会の串会長は、町民に喜んでもらえる大会を実施したい旨を伝えた。
今大会では、天候と海況による延期や中止のリスクを減らすため、台船を使用しないこと、それにより、約140万円の削減ができることがメリットとして挙げられた。
デメリットでは、保安距離の観点から、従来の最大号数「10号玉」の打ち上げができず、最大が5号玉になることや、那智漁港側に来場者が集約、代替駐車場確保の必要性などがあるとした。
そのほか▽予算はコロナ禍も考慮し、協賛金や寄付金の集まりが予想できないため、前回より約400万円減額して計上▽昨年同様に今年秋・冬ごろに、町主催の花火大会を開催▽夏の花火は「追善供養」、秋・冬の花火は「観光誘客」が目的▽プロポーザルは行わず、昨年秋の大会を担当した岐阜県の業者に随意契約を行う―などの事務局案が示された。協議の結果、全て承認となった。
委員からは「4年ぶりなので、観光の起爆剤となるためにも、他地域に負けないものにしてほしい」「前回は10号玉をどれくらい打ったのか」「最大5号でも、大きくきらびやかに見せる業者じゃないといけない」「業者はこれまで通りに2年ごとのプロポーザル方式で選ぶべきでは」などの意見が挙がった。
事務局は「打ち上げ位置の変更や寄付金減額などに伴う予算も考慮しつつ、大会の詳細や花火の構成は、業者や実行委員会と協議し、進めていく」「前回は10号玉は20発」「今回は最大が5号玉。発数は維持し、きらびやかに演出したい」「昨年11月の花火はプロポーザル方式で前述の業者に決定した。この業者の当町における実績を考慮し今回、事務局案を提出した」と答えた。
業者の選定では、事務局案について多数決で賛否を問い、賛成多数で承認された。なお、大会の開催は町ホームページで周知するほか、協賛金の協力なども呼びかけていくとした。
(2023年4月23日付紙面より)
まなびの郷、ふるさと資料館に (紀宝町 )
紀宝町立図書館は、町生涯学習センターまなびの郷ふれあいゾーンと、田代公園内のふるさと資料館「みどりの里」にリサイクル本コーナーを設置した。5月31日(水)までで、気に入った本があれば持ち帰りできる。
利用対象は紀宝町内在住、在勤に限る。来館の際は本を入れる袋などを持参し、検温、手指消毒などに協力すること。
役目を終えた本を有効活用するため、2施設にリサイクルコーナーを設けた。現在、両施設に並ぶリサイクル本は雑誌、文庫本、手芸本などで、今後さまざまなジャンルの本を追加するという。
初日の22日、まなびの郷には雑誌や小説、盆栽大百科、総合百科事典など1000冊近くが並び、訪れた人たちは目当ての本や気に入った本を持ち帰っていた。
開館時間は、まなびの郷が午前9時から午後9時まで、ふるさと資料館は水曜日~日曜日の午前9時30分から午後2時30分まで。
問い合わせは、同図書館(電話0735・32・4646)まで。
(2023年4月23日付紙面より)
三輪崎少年剣道大会
岸本知事がYEGと意見交換 (新宮市 )
和歌山県は19日、新宮市と串本町でタウンミーティングを開催した。新宮市では市文化複合施設「丹鶴ホール」を会場に実施され、昨年12月に新知事に就任した岸本周平知事と鳥羽真司東牟婁振興局長が新宮商工会議所青年部(新宮YEG、野中亮伸会長)の会員らと意見を交わした。
県民が笑顔になる和歌山を築くため、知事が直接県民の声を聴き、その思いを生かした県政を共につくることを目的に、地域でさまざまな活動を行っている人たちと意見交換を行う目的で実施。開催に当たり、岸本知事は「ざっくばらんに本音でお話しいただければ」と呼びかけた。
野中会長は「みんな緊張しているがこういう場を設けていただけるのはありがたいこと。新宮紀宝道路開通に伴い、新宮YEGとして大きなイベントを実施することができれば」。会員らは自己紹介を交え、活性化に向けた団体の取り組みや、第1次産業の担い手不足や子育て支援、高齢化やコロナ禍などの影響による廃業の増加、地域医療など地域の課題、県への要望などを伝えた。
岸本知事は会員らの声に真剣に耳を傾け「2025年には大阪・関西万博が開催される。熊野・高野は外国人向けに魅力ある商品。特に南はポテンシャルがある」「脱炭素で先進県になりたいと思っている。小規模水力発電や地元の木でできる範囲の小さなバイオマス発電が必要。林業は復活させたい。新宮の一つのブランディングになる」「出生率を上げるためには発想を変える必要がある」などと自身の思いや施策について話した。
また「新宮は歴史や文化で自信を持ってほしい。かつて熊野はいろいろな人を招き入れてきた。もう一度プライドを取り戻し、『イケてる』和歌山県に」と力を込めた。
(2023年4月21日付紙面より)
新宮人権擁護委協が総会
新宮人権擁護委員協議会は19日、新宮市福祉センターで第73回定時総会を開き、本年度事業計画や予算などを承認した。役員改選では垣本正道会長と谷昌則副会長を再任。6月に任期満了を迎える久保美惠子さんに代わって伊藤惠美子さんを副会長に選任した。
開会に当たり、垣本会長は「人権を守るという活動は決して派手な活動ではない。しかし、人が人として当たり前の日常を送ることへの関わりという最も大事な活動。そのような誇りを持って取り組んでいきたい。さまざまな人権課題を自分や身近な人の問題として捉え、互いに人権を尊重できる社会の構築のために委員一人一人が大事な存在であることを感じ、お互いに協力し合いながら活動を進めていきたい」と協力を呼びかけた。
来賓として出席した向井雅男副市長は「一人一人の人権が尊重され、誰もが自分らしく笑顔で生きることができる社会を実現するために、人権擁護委員の皆さまをはじめ和歌山地方法務局や関係機関との連携を図り、市としても一層の努力を重ねていきたい」と田岡実千年市長のあいさつを代読。鳥羽真司・東牟婁振興局長(代読)、野間弓子・県人権擁護委員連合会長、夏見聡・和歌山地方法務局長(代読)、東智明・和歌山地方法務局新宮支局長が祝辞を述べた。
総会では、和歌山地方法務局の内藤純治・人権擁護課長による所管事項の説明のほか、法務大臣感謝状や人権擁護局長表彰などの被表彰者の紹介、人権擁護委員の異動報告があった。
本年度の啓発活動重点目標は「『誰か』のこと じゃない」。「共生社会の実現のため、多様な人権課題に取り組む」など五つの項目を盛り込んだ宣言を採択した。
年間強調事項は▽女性の人権を守ろう▽子どもの人権を守ろう▽高齢者の人権を守ろう▽障害を理由とする偏見や差別をなくそう▽部落差別(同和問題)を解消しよう▽アイヌの人々に対する偏見や差別をなくそう▽外国人の人権を尊重しよう▽感染症に関連する偏見や差別をなくそう▽ハンセン病患者・元患者やその家族に対する偏見や差別をなくそう▽刑を終えて出所した人やその家族に対する偏見や差別をなくそう▽犯罪被害者やその家族の人権に配慮しよう▽インターネット上の人権侵害をなくそう▽北朝鮮当局による人権侵害問題に対する認識を深めよう▽ホームレスに対する偏見や差別をなくそう▽性的マイノリティーに関する偏見や差別をなくそう▽人身取引をなくそう▽震災などの災害に起因する偏見や差別をなくそう―の17項目。
本年度は、「子どもの人権SOS」ミニレター配布や、小学生の「人権の花運動」、中学生の「人権作文コンテスト」などのほか、12月には市文化複合施設「丹鶴ホール」で「人権のつどい」の開催を予定している。
(2023年4月21日付紙面より)
近大新宮で防災訓練
新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)で19日、防災訓練があり、生徒449人が校内の避難経路を確認した。
主に新入生が南海トラフ地震や火災など、緊急時の避難経路を把握することを目的とし、毎年この時期に行われている。近年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からクラスごとで取り組んでおり、全校生徒を対象とした訓練は4年ぶりとなった。17日は、同校の梅ノ木寮で実施。より実践的な訓練を目指すため、生徒たちに時間は予告していなかった。24日(月)には緑ヶ丘寮でも行う予定となっている。
訓練は地震発生後、校内2号棟1階化学室から出火したと想定。生徒たちは身の安全を確保すると、教職員の指示に従いながら雨天により体育館へと逃げた。避難した生徒たちに新宮消防署員が消火器の取り扱いの注意点や使用手順を説明。室内では出口に背を向けて発射することや、屋外の場合は必ず風上で使用するなどを伝えた。
池上校長は、自身の知人が被災した時の心情を語り「一人一人が自覚を持ち、自分の身を守るためである訓練の大切さを忘れないで」と呼びかけた。市消防署の大西聡副署長は「先生の指示に従い落ち着いて避難していた」と講評。「災害時には自身の命を守ることが重要。これまでは守ってもらう側でしたが、今後は地域防災の一員として助ける立場になっていただきたい」と述べた。
高校生徒会長の梅崎光さん(3年)は「どのように避難を行うかなど、緊張感を持って取り組みました。消火器の取り扱いも具体的に教えてもらい勉強になった。これからも防災への意識を高めていければ」と話していた。
(2023年4月21日付紙面より)
開通に向け新設道路工事続く (新宮紀宝道路 )
2025年秋の開通を目指し、新宮市と紀宝町で一般国道42号新宮紀宝道路の工事が進んでいる。国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所によると、紀宝町内では現在、新設道路工事などが続いている。
成川地区では紀宝バイパスに連結する橋の建設が進み、今後、インターチェンジ(IC)の工事も控えている。町内では、成川と鵜殿地区の2カ所にICを設置する計画だという。
新宮紀宝道路は紀宝町神内から新宮市あけぼのに至る延長2・4㌔、幅員12㍍の自動車専用道路。13年度に事業化、15年に事業着手した。両市町を結ぶ「熊野川河口大橋」は、下部工事と新宮市側の上部工事が完了し、紀宝町側の上部工事が施工中だ。
19年度には、新宮市あけぼの―三輪崎間の一般国道42号新宮道路(延長4・8㌔)、熊野市久生屋町と紀宝町神内を結ぶ一般国道42号紀宝熊野道路(延長15・6㌔)が新規事業化され、紀伊半島を一周する高速道路となる紀勢線の全線が事業化された。
紀宝熊野道路は、1月に御浜町で中心杭打ち式が行われ、現地測量、用地幅杭の設置などを行っていくという。
国は昨年度、第2次補正予算で新宮紀宝道路に2億5000万円、紀宝熊野道路に8000万円の予算を配分している。
(2023年4月21日付紙面より)
連盟杯春季大会 (紀南バレーボール連盟 )
東牟婁郡選挙区 (和歌山県議選 )
和歌山県議会議員選挙が3月31日告示され、東牟婁郡選挙区(定数2)では、届け出順にいずれも自民現職の佐藤武治氏(68)と谷洋一氏(74)が立候補。同日午後5時の届け出締め切りまでに他の立候補がなく無投票に。佐藤氏が2回目、谷氏が8回目の当選を果たした。
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佐藤武治氏は串本町串本にある事務所で当選確定の勝ちどきを上げた。
東牟婁郡選挙区巡りを終えて戻った佐藤氏を、陣営や地元近隣の支持者約40人が歓喜して出迎え。南剛則後援会長発声による万歳三唱やめいの子(久堀ゆずはさんと陽人君)からの花束贈呈、田嶋勝正町長から激励を受けた佐藤氏は、2期目の活動の柱の一つ・新産業創出関係でロケットを軸にした企業誘致にかける思いを力説し、「地域の思いを持って政治活動をする」と宣言してつかみ取った続投への支持を求めた。
無投票当選の確定について佐藤氏は「素直にうれしいと同時に、2期目の負託を受け責任重大だと気が引き締まる」とコメント。直近の活動として「観光振興を広域でやれないかを関係先と話していきたい」と意気込む。
南後援会長(65)は持ち前のフットワークで一人一人の意見を聞きながらまい進することを期待。佐藤氏の妻・やよ美さん(70)は「皆さまの応援あっての結果。今後も選挙区のために頑張る主人を陰から支えていきます」と話した。
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那智勝浦町勝浦にある谷洋一氏の後援会事務所では、多くの支持者が集まり、当選報告会が開かれた。元・古座川町長の奥根公平氏の発声で万歳が行われ、谷氏の8期目当選を祝福した。
前地俊秀会長は「谷県議には今までの実績や豊富な経験、行動力を生かして、東牟婁のために頑張っていただきたい」。
堀順一郎町長は「県行政の最前線であり、東牟婁を熟知している谷氏に、町へのご支援をお願いしたい。ご活躍を祈っております」と述べた。
谷氏は後援会や支持者に感謝を述べ「1期目から掲げている漁業を中心とした農林水産業と東牟婁の発展への思いは今も変わらない」。
今後については「この4年間は知事とタイアップし、さまざまなことに取り組んでいく。災害から命を守ることを一番に考え、防災・減災対策に取り組む。県民、郡民、町民のために、観光と農林水産業を中心に進めていく」と力を込めた。
谷氏の妻・けいさんと親戚の鍋割琉奈さん(勝浦小5)、姉の美緒莉さん(那智中1)が花束を贈呈した。
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田辺市選挙区は定数3に対し、届け出順に自民の鈴木太雄氏(52)、自民の鈴木德久氏(63)、立憲民主の谷口和樹氏(51)の現職3人が立候補したが、この他に立候補者はなく、3人が無投票で当選した。鈴木太雄氏と谷口氏は4回目、鈴木德久氏は2回目の当選となった。
(2023年4月2日付紙面より)
約130束を配布 (環境ファースト連合会 )
NPO法人「環境ファースト連合会」(椋野玲史会長)の中平敦事務局長と同連合会青年部の岡野純さんは3月30日、新宮市熊野川町の道の駅「瀞峡街道熊野川」と小口自然の家を訪れ、流木を再利用したまきを提供した。
紀伊半島とその他の地域におけるさまざまな問題の情報共有をし、協力して諸問題解決に向けた活動に取り組む同法人。3月19日に、市内の王子ヶ浜海岸(御手洗海岸)で海岸清掃を実施した際に、海岸に流れ着いた再利用可能な流木を選別してまきを製作し、希望者へ無償提供する意向を示していた。
まきの製作・提供は初の試み。海岸管理者である県が公共事業として流木を処理した際、収集運搬や処理費用に多額の税金が使用されることを懸念していた同連合会は、かねて流木の有効活用について検討を重ねていた。
試験的に製作されたまきは約130束でスギやヒノキが主だという。この日、中平事務局長らは35束ほどを道の駅へ、残りを小口に運んだ。
中平事務局長は「ごみの処理にはお金がかかる。自治体は拾ったごみの処理に苦労している。年間通して、定期的に清掃時に集まった流木をまきにして配布する活動を広げていきたい。そして、今後もこのような取り組みを広げ増やすことにより、海岸漂着物の有効活用につながれば」と話していた。
(2023年4月2日付紙面より)
手を振り歓迎、PRも (那智勝浦町 )
ラッピング列車「ロケットカイロス号」の運行初日である3月31日、那智勝浦町は紀伊勝浦駅でお出迎えを実施した。同町、那智勝浦観光機構、和歌山ロケット応援団から、約20人が参加。ホームで手を振って歓迎し、降車した客にロケットに関する小冊子を配ってPRした。
ロケットカイロス号は、特急くろしおの最前部と最後部の、車両前面にスペースポート紀伊の公式エンブレムを、側面に串本町と那智勝浦町のロケットのロゴマークを、フィルムで貼り付けている。
2023年に串本町田原のスペースポート紀伊から、ロケット「カイロス」の打ち上げが予定されていることから、機運を盛り上げようと和歌山県、串本町、那智勝浦町、JR西日本和歌山支社が連携して運行する。運行区間は新大阪から新宮の間。車内ではカイロスの紹介もされる。27年3月末までを予定している。
ホームでは、堀順一郎町長など出迎えの参加者が、減速しながら入ってくる「ロケットカイロス号」に向けて、盛んに手を振っていた。また、那智勝浦町が制作した小冊子「スペースポート紀伊まるわかりブック」を手渡し、当地方でロケットの打ち上げが行われることを伝えていた。
知人の親子に連れてきてもらった、市野々小学校1年生と3年生の田実諒賀君、陽向君は「ロケットには興味がある。学校の授業でも宇宙(について)の授業をやっていたけど、病気で休みだった。行きたかった。打ち上がるのが楽しみ。初めて見るので待ち遠しい」と話した。
(2023年4月2日付紙面より)
無投票で現職3人が再選 (三重県議選東紀州選挙区 )
任期満了(4月29日)に伴う三重県議選が3月31日に告示され、東紀州選挙区は定数3に対し、届け出順にいずれも現職の藤根正典氏(61)=無所属、東豊氏(67)=自民党、谷川孝栄氏(56)=自民党=以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選が決まった。3氏とも4期目となる。
東紀州選挙区は、尾鷲市・北牟婁郡(定数2)と熊野市・南牟婁郡(同2)の両選挙区を合区。選挙区域が広がったことで新たな課題も山積する中、再選した3氏は、それぞれの選挙事務所で4期目への決意を語った。
無投票再選が決まると、藤根氏は「ご支援いただいている皆さまのおかげ。本当にありがとうございます」と感謝した。
4期目に向けて「東紀州選挙区という合区になり、広さを実感している。熊野市・南牟婁郡選挙区で3期12年務め、地域の皆さまとの関係もしっかりと築かせてもらった。その関係を礎にし、尾鷲市、紀北町も含めた東紀州地域の振興、そこで暮らす人々の幸せ、暮らしの安心・安全のために全力で頑張りたい」と決意を示した。
東氏の当選報告会は尾鷲市の選挙事務所前であり、「この東紀州地域がいかに広いか実感し、温かい激励と歓迎を受けた」と振り返り、「この気持ちを次の4年間持ち続け、直面する課題に果敢に取り組みたい。企業誘致に加え観光振興、人口減少対策にも力を入れたい」と述べた。
「意識して住民の声を聞き、後援会で声を拾う組織的な活動を濃密にする必要も感じている。交流サイト(SNS)も活用したい」と話していた。
熊野市の選挙事務所で万歳し、当選を喜んだ谷川氏は「人口減少が大きな課題。私たちが一丸となって東紀州を力強く前に進めないといけない。皆さんの力を結集して頑張っていきたい」と述べた。
4期目は東紀州全体を見据え「人口減少が速いスピードで進んでいることを実感している。ハード面は南海トラフ地震を想定した防災対策に取り組みたい」と示した。七色大橋建設の計画を進める決意を伝え、さらなる協力を求めた。
(2023年4月2日付紙面より)