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2019年04月25日
1 笑顔で暮らせる社会づくり
 民生児童委員協が総会  (新宮市 )

 新宮市民生委員児童委員協議会(福田行男会長)は23日、市福祉センターで本年度総会を開き、事業や予算などを承認した。福田会長は地域の誰もが笑顔で安全に安心して暮らせる社会づくりのために委員活動が期待されるとし「民生委員児童委員は専門職ではなく、行政や専門機関とのつなぎ役だと意識することが大切。無理なく市の福祉の増進に協力を」と呼び掛けた。

 出席委員全員で民生委員の歌『花咲く郷土』を斉唱し、5カ条の民生委員児童委員信条を朗読。来賓として出席した田岡実千年市長は「地域でのネットワークがこれからの地域福祉を発展させる上で大切になる。民生委員児童委員の尽力なくては実現できない。今後とも地域住民の心の支えとして、変わらぬお力添えを」とあいさつした。

 本年度の重点目標は「さまざまな関係機関団体と連携し、課題を抱える住民の支援に積極的に取り組む」「児童問題について早期に対応するため、子育て家庭に対しての情報提供や支援活動に積極的に取り組む」の2点。

 本年度事業計画は▽地区民児協活動の推進▽「民生委員・児童委員の日」活動強化週間の取り組み▽高齢者福祉事業の推進▽児童福祉と母子福祉事業の推進▽研修会の開催―など。「こんにちは赤ちゃん訪問事業」「さわやか朝の声かけ運動」などへの参加協力も行う。本年度一般会計予算は508万4000円。

(2019年4月25日付紙面より)

『花咲く郷土』を歌う民生委員児童委員協議会の皆さん=23日、新宮市福祉センター
福田行男会長
2019年04月25日
2 思いやりの心大切に
 マナーアップキャンペーンで高校生ら  (JR新宮駅 )

 通学中の列車内や駅構内など、公共の場でのモラルとマナーの向上を呼び掛ける「きのくに・さわやかマナーアップキャンペーン」が24日朝、新宮市徐福のJR新宮駅(林正樹駅長)で実施された。高校生や関係者らが利用者に啓発グッズを配布した。

 同キャンペーンは、学生が公共の場所で座り込みや大声で騒ぐなどのマナー違反行為が横行し社会問題となった平成15年から継続している。

 この日は新宮高校と近畿大学附属新宮高校の生徒、新宮警察署、少年補導員、少年相談センター、JR新宮駅社員などが参加。角野敦彦副駅長が「今日お集まりいただいた生徒さんはすでに思いやる心を持っている方々だと思います。取り組みを通して、思いやりのある人を増やして」とあいさつ。生徒らはキャンペーンを知らせるたすきを掛け、ティッシュやクリアファイルなどの啓発物資を渡し声を掛けた。

 近畿大学附属新宮高校の山本雅也さん(2年)は「マナー違反について考えて生活していくことは大切なことだと思いました。活動を通して、県、国、世界にマナーアップの精神が広がればうれしい。またキャンペーンがあればぜひ参加したいです」。

 新宮警察署少年補導員連絡会の柳本利文会長は「あいさつなどが希薄になってきたこの時代に、ちょっとした行動が心を和ませる。この機会にマナーアップに全力投球していただければ」と協力に感謝を述べた。

(2019年4月25日付紙面より)

マナーアップを呼び掛ける生徒ら=24日、JR新宮駅
2019年04月25日
3 隊員6人で有効運用目指す
 無人航空機運用隊を発足  (串本町消防本部 )

 串本町消防本部(寺島正彦消防長)が23日、無人航空機〈ドローン〉運用隊(通称・KATT=カット)を発足した。自治体のドローン運用手法として部隊を結成する形は県内初。寺島消防長は富田祐次隊長(消防司令補)ら職員6人を隊員に任命し、串本ライオンズクラブ(串本LC、小森正剛会長)が託した機体の有効運用を目指して努力するよう促した。

 串本LCは昨年11月、認証55年記念事業の一環で同本部の災害対応力向上を願ってドローン(INSPIRE2)を寄贈。同本部は操縦技術を習得するため、今年1月に国土交通省所定のフライトオペレーター講習を招致して開講。修了した職員6人はその後も自主的にGPS機能がないドローン機体を購入して技術を磨き、運用手法の検討を重ねてきた。その意欲を持って同本部は部隊を発足するに至った。

 通称のKATTは「KushimotoF.D Aerial Shoot Technical Team(串本町消防本部空撮専門隊)」から取ったそうで、隊員の士気を高める趣旨で用いるという。

 この日は寺島消防長ら職員(隊員含む)と田嶋勝正町長、串本LCの小森会長ら3人が出席。寺島消防長が発隊宣言して隊員の任命をし、代表して富田隊長が串本LCへの謝辞を交えて意気込みを掲げた。

 小森会長は託した機体をいざという時に役立てて職員が活躍すること、田嶋町長はこの機体を駆使していち早く対処することをそれぞれ期待して隊員のいっそうの奮起に期待。寺島消防長は発隊に至るまでの多方面の助力に対する感謝を掲げ「今後はわれわれの持てる力と技術、そしてこのドローンを最大限に活用し、積極果敢に現場投入して消防力向上を図り地域住民の安全安心につなげたいと思う」と訓示を述べて隊員の士気を促した。

 式後は飛行展示もあり、同隊は現時点での操縦技術や機体性能を披露。撮影した映像をリアルタイムでモニター表示し、小森会長や田嶋町長らに導入効果の一端を示した。

 同隊は本部指揮隊の要請により出動し、▽災害現場を上空から撮影し(広域的)情報収集▽行方不明者の捜索▽消防職員が進入困難な場所の(局所的)情報収集―などの任務に当たる。

 20~30代が主体の同隊を束ねる富田隊長(44)は当面、撮影を主体にした活動を考えるとし、部隊として一刻も早く災害に対処できるよう、そして今思っている以上に幅広く使えるよう視野を広げながら、いっそうの向上に努めたいと意気込みを語った。

(2019年4月25日付紙面より)

串本LCから託されたドローンの飛行展示=23日、串本町消防防災センター
任命を受ける富田祐次隊長ら隊員
2019年04月25日
4 未成年飲酒防止訴える 新宮小売酒販組合が街頭啓発 

 新宮小売酒販組合(辻良治理事長)などは24日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で未成年者飲酒防止・飲酒運転撲滅キャンペーンの街頭啓発を実施した。組合員や関係機関の職員ら約30人が買い物客らにチラシとティッシュを配った。

 毎年4月は「未成年者飲酒防止強調月間」。和歌山県全体では2000年から、新宮組合では1993年から街頭キャンペーンを実施している。この日は国税庁のゆるキャラ「イータ君」「マイナちゃん」、県警のマスコットキャラ「きしゅう君」も参加し、買い物に来た親子連れなどに未成年の飲酒防止などを呼び掛けた。

 辻理事長の開会宣言のあと、榎本伸・新宮税務署長、髙砂(たかす)浩之・新宮警察署長、田岡実千年新宮市長があいさつ。田岡市長は「未成年だけではなく、大人に対してもお酒の正しい飲み方を呼び掛けていけたら」と話していた。

 啓発に参加したのは▽新宮小売酒販組合▽新宮警察署▽和歌山税務署▽新宮税務署▽大阪国税局▽新宮納税協会▽新宮市▽新宮市立少年相談センター▽新宮警察署少年補導員連絡会▽日本フランチャイズチェーン協会▽紀南酒造組合―などの皆さん。

(2019年4月25日付紙面より)

買い物客らに未成年飲酒防止を訴える=24日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2019年04月25日
5 新宮高校Aが優勝
 第100回紀南バレーボール連盟杯春季大会  
2019年04月25日
6 「近づかないで」  宇久井地区住宅街でアナグマ  (那智勝浦町 )
2019年04月25日
7 宅配利用し見守りサービス  買い物お助けお役立ちカタログ  (那智勝浦町 )
2019年04月25日
8 ひとりでも多くの人救う  5月は赤十字資金募集月間  (新宮市地区 )
2019年04月25日
9 ツツジが開花  新宮港緑地帯で  
2019年04月25日
10 歌や踊りでにぎやかに  熊野ビリケンさん春祭り  (新宮市 )
2019年04月25日
11 弘法大師の遺徳しのぶ  妙法山阿弥陀寺で御影供  (那智勝浦町 )
2019年04月25日
12 青空の下楽しい笑顔  グリーンピア南紀へ遠足  (上野山こども園 )
2019年04月25日
13 住崎にこいのぼりを設置  町全体の盛り上げ願って  (串本ダイビング事業組合 )
2019年04月25日
14 採捕組合に教わって刈る  西向小4年生ヒジキ収穫  (串本町 )
2019年04月25日
15 「触れ合いを大切に」  母子寡婦福祉会が総会  (紀宝町 )
2019年04月25日
16 地域版活動強化方策策定へ  民児協が総会で重点など示す  (紀宝町 )
2019年04月25日
17 杭さん、山田さんが優勝  1年1カ月ぶりグラウンドゴルフ大会  (讃寿会 )
2019年04月25日
18 お悔やみ情報
  
2019年04月10日
19 21年の完成に向け 文複建設工事請負契約を可決 (新宮市議会)

 新宮市議会(屋敷満雄議長、15人)は8日、臨時議会を開いた。市文化複合施設建設工事のうち、建築、電気設備、機械設備工事の請負契約などが議案に上がり、全て可決。議決を持って本契約となった。工期は9日から2021年2月8日までの672日間となる。

 市文化複合施設建設工事は先月20日の入札が不調に終わり、28日に再入札が執行された。落札者は▽村本・三和特定建設工事共同企業体(建築=入札金額〈税込み〉41億8824万円、落札率100%)▽勝山・新宮・椿本特定建設工事共同企業体(電気設備=4億6602万円、98・9%)▽協和・中村特定建設工事共同企業体(機械設備=2億6650万800円、99・5%)。予定価格1億5000万円以上の工事であることから、本契約には議会の議決を必要としていた。

 質疑で松畑玄議員は再入札の際に公告期間が短かったことなどを指摘。田花操議員は「空調、舞台照明、音響の工事が本体建築工事に入っているのはなぜか」などと追及し、分割入札に至った経緯などを問うた。向井雅男副市長は「本来であれば専門性や特殊性があっても市内業者に発注するのがわれわれの使命だが、専門性、特殊性の工事の中、市内業者で発注するのは難しい。本体工事に入れることで、スムーズな発注ができるであろうと決めさせていただいた」と答弁した。

 北村奈七海議員が「国からの交付金が満額もらえない場合もある。施設の維持によって、市が本来行う福祉や医療教育といった分野にお金が回らなくなる可能生はゼロではない。見直すほうがよいのでは」と反対討論。田花議員は「多くの違法性が見られた入札ではないかと思う。公の組織が確認申請を取らないで進めるのは大きな法令違反と言える。全て見切り発車と言わざるを得ない」と反対意見を述べた。

 賛成討論では松本光生議員が「今後、当局は市民の意見を十分聞きながら素晴らしい施設になるよう努力を」。辻本宏議員は「国、県の交付金、合併特例債や過疎債など、市にとって恵まれた絶好の機会。速やかに進めることが第一。完成を待ち望んでいる市民が大勢いる」と述べた。採決では建築、電気設備、機械設備の全ての請負契約について賛成多数(賛成9、反対5)で可決された。

 議決後、田岡実千年市長は「施設の議案に慎重審査、誠にありがとうございます。今日、可決いただいた議案は本日、本契約となります。22カ月の期間で施設が完成できるように、皆さんの意見をしっかりと聞きながらよりよい施設、よりよい運営ができるようにしっかりと頑張っていきます」と意思を示した。

 また、市議選に出馬しないことを明らかにした北村議員、辻本議員、田花議員があいさつ。議員生活を振り返り、支援者や同僚議員、田岡市長、当局などに感謝の気持ちを述べ、多くの拍手に送られながら議場を後にした。

(2019年4月10日付紙面より)

賛成多数で可決した=8日、新宮市役所議場
2019年04月10日
20 文化の象徴的エリアに
 西山修司さんによる説明会  (新宮市旧チャップマン邸 )

 新宮市新宮の旧チャップマン邸で7日、内覧会と西村記念館・旧チャップマン邸の会事務局長の西山修司さんによる説明会があった。午前、午後の2部制で開催された説明会には、計100人以上が参加。西山さんは米国人宣教師E・N・チャップマンの人柄や、設計した市名誉市民の西村伊作(1884~1963年)との関係性、同邸の特徴などを説明した。

 旧チャップマン邸は、大正時代を代表する文化人の伊作がチャップマンのために設計、1926(大正15)年に建設した。

 西山さんはチャップマンとその家族について、「このアメリカ人の一家が新宮の町の住民になって町の人々と親しんだことは、目に見えない大きな影響をこの町に与えたことと思う」と記された伊作の長女・アヤが残した文章を紹介。「静かな謙虚なつつましい生活態度であった」などと続いていることから「チャップマンは物静かで温厚な人であったと考えられる。伊作は激情家な面があったので、相反するところが馬が合ったのかもしれない」と推測した。

 同邸の特徴については「2階のバルコニーに見られるような、柱が半分だけ見えているハーフティンバーはヨーロッパで見られる装飾の一つ。控えめに装飾が施されているのが特徴。装飾を省くのは難しいこと。物のバランスに配慮した近代住宅」などと解説した。

 大正デモクラシーの時代においても、日本人の生活は江戸時代からさほど変わっていなかった。その中で伊作は19(大正8)年に最初の著書『楽しき住家』を出版。「家とは家族のためのもの」と新しい日本人の生活様式を主張した。西山さんは「チャップマン邸はそんな伊作の脂が乗った時期に設計された、歴史的にも貴重なもの。この場所で文化的な活動ができるのは市にとっては好都合なこと」と述べ、「伊作は日本の在り方を先駆的に発信していった。そういったことを全国的に発信していくべき。新宮は小さな町だが歴史的な事実がある。西村記念館だけでなく、旧チャップマン邸もあるこのエリアを、新宮の文化の象徴的な場所にしていければ」と話していた。

  □     □

■19日から供用開始

 19日(金)のオープン後は、観光客や市民が交流できる観光施設として活用していく。問い合わせは市商工観光課(電話0735・23・3357)、旧チャップマン邸(電話0735・23・2311)まで。

▽開館時間=午前9時~午後5時(貸館利用は午後9時まで)

▽休館日=月曜日、祝日の翌日、12月29日~1月3日

▽入館料=無料。会議などのため使用する場合は料金を徴収する。

▽使用料(1部屋につき)=午前9時~午後1時、午後1時~5時は1000円、午後5時~9時は1500円

(2019年4月10日付紙面より)

チャップマン邸や西村伊作について解説する西山修司さん=7日、新宮市新宮
多くの人が内覧会に参加した
2019年04月10日
21 釈迦の誕生日祝い過ごす
 各地で法会「花まつり」  (串本町・古座川町 )

 串本町や古座川町の各地で8日、仏教の祖・釈迦(しゃか)の誕生日を祝う法会「花まつり」があり檀家らが期日を祝いながらのひとときを過ごした。

 釈迦の誕生日は中国暦4月8日とされ、日本では新暦に置き換えて法会を営む形が宗派を超え広く浸透している。ルンビニーの花園で生まれた時に天が竜を遣わし甘露を降らせたという言い伝えに基づき、季節の花々で飾った花御堂に釈迦の誕生仏を安置し甘茶をかける所作が特色。誕生仏は右手で天、左手で地を指差して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と発した姿を今日に伝えている。

 古座川町高池にある龍谷山霊巖寺(小原征雄住職)は午前10時から本堂で法要を営み、般若心経を三遍繰り返し梅花講の講員が▽三宝御和讃▽釈尊花まつり御和讃▽花供養御和讃―を奉納。その後は西国三十三番札所お砂踏みをし、法要の前後で随時花御堂も参拝を集めた。同寺庫裏では法会と対で恒例になっている寺宝開帳や妻・ほづ美さんによるパッチワーク展も始まり、こちらは15日(月)まで、午前10時~午後4時に随時見学できる。

 『お寺は亡くなってからではなく、生前に参るところ(仏の教えを得て現世で努めてから来世に行く)』という意識を檀家や地域に広める機会として毎年特に力を入れているこの法会。小原住職は「仏教の布教になればと思いできるだけ法話をするようにしているが、そのたびに私自身も勉強になっている。花まつりから始まる二つの展示は長丁場で大変だが、皆さまの助力のおかげで続けられている。まずは今日一日をゆっくりと過ごしてほしい」と述べて参拝を歓迎した。

 串本町西向にある薬王山成就寺(大崎實宗住職)も8日午前10時に本堂で法要を営み、誕生仏に甘茶をかけて釈迦の徳に思いをはせるひとときを檀家や御和讃を奉納した東福教会奉賛会の会員らと共にした。

 今年は境内のサクラが散り頃となる中で期日を迎え、風に花びらが舞う晴天の境内では裏千家淡交会の日浦社中が野だてをし参拝者をもてなした。併せて金城流大正琴をたしなむ前田康子さんの一派6人が唱歌や演歌など14曲を響かせ、法要後のくつろぎのひとときを後押しした。

 長らく法会を続ける中、8年ほど前に野だて、3年前に大正琴、と近年は奉納行事も徐々に充実。それらを檀家らと共に楽しんだ大崎住職は「法要は長く続けているが、御詠歌や野だて、大正琴と皆さまのご奉仕のおかげで、お釈迦様が生まれた日にお参りし喜んで帰っていただけるようになってきた。いっそう多くの檀家の皆さまに足を運んでもらえる花まつりになれば」と今後を期待した。

(2019年4月10日付紙面より)

霊巖寺で営まれた花まつりの法要=8日、古座川町高池
花御堂に安置された誕生仏に甘茶をかける参拝者=8日、古座川町高池
成就寺境内で営まれた奉納行事=8日、串本町西向
2019年04月10日
22 思いやりと規律大切に
 新翔高校に118人が入学  (新宮市 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)は9日、同校体育館で入学式を挙行した。新入生118人(男子57人、女子61人)が新たな一歩を踏み出した。

 国歌、県民歌斉唱などの後、東校長は高校での学習の大きな目的を「将来大人として自立し、社会を支えていく力を身に付ける」とし、同校の指導を紹介。

 新入生に対し、3年後に将来の夢や希望を実現するため、1年生の時からしっかりとした目標を持って日々地道に努力を続けるよう呼び掛けた。そのために「思いやりの心」を持ち、規律ある行動をしてほしいと求め「人にはそれぞれ弱いところもあれば甘いところもある。しかし、それに屈することなく、自らの向上を願い、常に努力するという決意を、今、この入学式においてしてほしい」と祝辞。

 新入生の田端詩月さんは「これからそれぞれの目標に向かって努力し、何事にも前向きに取り組みながら、一日一日を大切に過ごそうと決意を新たにしている」とし「新翔高校の生徒としての誇りを胸に精いっぱい努力する」と誓いの言葉を述べた。

(2019年4月10日付紙面より)

式に臨む新入生ら=9日、新宮市佐野の県立新翔高校
2019年04月10日
23 6部門で熱戦繰り広げる
 第31回愛好会ソフトテニスクラブ杯  
2019年04月10日
24 第5節までが終了
 高円宮杯U―18サッカーリーグ和歌山  
2019年04月10日
25 待望の優勝に輝く
 シルバー那智、還暦野球大会で活躍  (熊野市 )
2019年04月10日
26 国公立大へ43人が合格  新宮高校の進路状況  
2019年04月10日
27 いちご大福作りに挑戦  中央児童館で「おやつを作ろう」  (新宮市 )
2019年04月10日
28 甘茶注ぎ幸せ祈る  海翁禅寺で「花まつり」  (那智勝浦町 )
2019年04月10日
29 英霊の冥福祈る  花まつりの平和祈念祭  (新宮仏教会 )
2019年04月10日
30 さまざまな名車が集結  スーパーカー新宮ミーティング2019  
2019年04月10日
31 93人が新しいスタート 町立中学校で入学式 (那智勝浦町)
2019年04月10日
32 期待と不安を胸に 公立小中学校で入学式 
2019年04月10日
33 町全体で77人が新入  町立の小学校入学式  (串本町 )
2019年04月10日
34 出会い大切に努力を  紀南高校に62人が入学  (御浜町 )
2019年04月10日
35 ドキドキの新1年生  全ての小学校で入学式  (紀宝町 )
2019年04月10日
36 タケノコシーズン到来   
2019年04月10日
37 お悔やみ情報
  
2019年04月03日
38 「鯨と歩んだ50年」
 くじらの博物館で記念式典  (太地町 )

 太地町立くじらの博物館(林克紀館長)は2日、開館50周年を迎え、同館で飼育動物供養祭と50周年記念式典を開いた。

 供養祭には、三軒一高町長、宇佐川彰男教育長、博物館の職員ら約50人が参列し、同館敷地内の供養碑に手を合わせた。式典では、一般公募していた同館公式ロゴマークが決まり、写真集「鯨と歩んだ50年」も発刊した。写真集は、エコバックと合わせて町内全戸に配布する。

 同館は1969年4月2日、当時の町長庄司五郎氏の構想の下、開館した。林館長は、庄司氏の功績と関係者の尽力に感謝し、「大きな節目ですが、式典や関連イベントなどに費用を使うのではなく、町民の皆さんと50年を祝いたい。町民自慢の博物館として成長していく」と今までの歩みと、これからの思いを語った。席上では、大隅清治名誉館長や顧問らに三軒町長が感謝状を贈った。今年度は町が掲げる『くじらの恵みを全町民に』のスローガン通り、同館事業会計から一般会計へ5000万円の繰り入れを予定している。

 ロゴマークは、113通の応募の中から、大阪府大阪市の西野有香さんのデザインが選ばれた。西野さんには、太地町のアーティストグループ「ホエールアートミュージアム」が製作したオリジナルフィギュアが記念品として贈呈された。2013年に初めて太地町を訪れたという西野さんは「自然の一部のようなイルカやクジラを、かわいらしく思った。太地の美しい自然が感じられる好きな博物館。記念に選んでいただいて光栄です」と感謝していた。

(2019年4月3日付紙面より)

供養碑に手を合わす博物館の職員ら=2日、太地町立くじらの博物館
「くじらの博物館」の公式ロゴマークをデザインした西野有香さん(左)。右は林克紀館長
2019年04月03日
39 素晴らしい滞在に
 サ市生徒訪問団が新宮市長表敬  

 姉妹都市交流事業で来新しているアメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)の生徒訪問団(生徒11人、引率3人)は1日、新宮市役所で田岡実千年市長を表敬訪問した。

 一行はホストファミリー宅などに宿泊しながら剣道や合気道、着物の体験、熊野那智大社の見学や地元高校生との交流などを通じて日本文化に触れる予定。

 訪問団のゲイル・マッカラムさんが田岡市長にお土産を手渡し「しっかりとした準備をして温かく迎えていただき、ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。生徒たちは一人一人順番に自己紹介をし、新宮市の歴史や印象などを語った。

 田岡市長は「いろんな体験ができるよう考えています。滞在中、アメリカと日本の文化の違いを感じ、素晴らしい滞在になることを願っています」と笑顔で歓迎した。

 訪問後は記念撮影を行い、市立丹鶴幼稚園で和菓子作りを体験するなどして日本の伝統文化に親しんだ。

(2019年4月3日付紙面より)

田岡実千年市長(左手前)を表敬訪問したサ市生徒訪問団ら=1日、新宮市役所
訪問を終え記念撮影
2019年04月03日
40 活気をささげて氏神に礼
 中湊の稲荷神社で祭典  (串本町 )

 串本町中湊にある稲荷神社の祭典が3月31日に営まれた。区民ら約120人が参列して信仰を注ぎ、青年団体「英進社」(谷端洋社長)が恒例の子どもみこし練りや奉賛行事で年に1度の祭りを活気づけた。

 この神社は正法寺の北側の山腹にあり、明治期以降は氏神として倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を祭り、現在は中湊区(生熊和道区長)が護持している。祭典は4月3日に近い日曜日(=4月第1日曜日)を期日にしているが、今年は県議選の投票日と期日が重なり同社の拠点である中湊コミュニティセンターが投票所とされるため、1週間前倒しして期日を設定し準備を進めてきたという。

 奉仕は区内3班で持ち回っていて、今年は第3班が当番。式典は年の節目を迎えた4人の厄よけ祈とうを兼ね、本殿で午前10時から行われた。古座神社の石田保宮司と第3班の代表奉仕で神饌(しんせん)をささげ、祝詞など奏上後に神保圭志総代長や生熊区長ら区の要職、近隣の各区長、田嶋勝正町長や串本町商工会の須賀節夫会長、古座小学校、第三銀行、古座郵便局の代表者らが玉串をささげるなどして礼を尽くした。式典後は子ども向けの餅・菓子まきや大人向けの餅まきもあり、境内を活気で満たした。

 同社は地域の子ども約40人の協力を得て、午前9時に同センター前から子どもみこしの区内練りを始めた。締め太鼓やあたり鐘を打ち鳴らし「わーっしょい」と掛け声を響かせて県道筋や古座街道(町道)筋経由で同寺まで移動。社員がみこしを山腹まで運び上げ、神事直前に境内を3周練り歩いて活気をささげた。

 奉賛行事は正午から古座小体育館などで実施。社員がうどんや綿菓子、型抜きやくじ引きといった祭り独特の屋台コーナーを営んで地域の子どもらを楽しませた。終盤では餅・菓子まきもあり、谷端社長は来年も奉仕することを約束して祭りへの参加に感謝した。

 今年は好天に恵まれ、境内にあるサクラも満開直前の花盛り。式典を営むに当たり生熊区長は「中湊においては串本古座高校古座校舎の閉校舎や紀陽銀行古座支店の移転統合(古座コミュニティプラザへの移行)といった暗い話があるが、それでもこの祭りを通して何とか中湊の再建に向かいたい。皆さまのご尽力をいただきながら頑張っていきたい。そのためにまずは今日一日、祭りを十分楽しんでほしい」とあいさつして向こう一年の弾みを期待した。

(2019年4月3日付紙面より)

本殿前で営まれた式典の様子=3月31日、串本町中湊の稲荷神社
区内を練り歩く英進社の子どもみこし
2019年04月03日
41 目標に合わせた支援を
 くまのチャレンジスクールが開校  (新宮市 )

 NPO法人ぷろぼのくまの(柴田哲弥理事長)は1日、新宮市仲之町に放課後等デイサービス「くまのチャレンジスクール」(中高生向け)を開校した。3月1日に県の認可を受け、このたび正式開校へと至った。柴田理事長は「働くことへの意欲を持ってもらい、そのための技能を習得し、この地で働きながら暮らしていけるように支援していければ」と話している。

 柴田理事長は、東牟婁圏域の発達障害児への支援機関や不登校児への支援体制の不足などを感じ、市内に事業所を立ち上げることを決意。2017年ごろより開始した発達障害の勉強会を通じて、保護者やほかの福祉団体よりさまざまなニーズを聞き、奈良県にある障害者支援施設からノウハウなどの支援を受けながら準備を進めていた。

 同スクールは▽「学童型」ではなく「塾型」▽ITスキルの獲得に特化▽発達だけでなく、知的や精神の障害者、不登校、受験勉強を目指す高校生まで多様な中高生を支援▽生徒同士が学び合える環境▽15歳以上で高校に在学していなくても市町村判断で利用可能―が特徴。日常生活や社会生活の中で「生きにくさ」や「困り感」に悩む学生が、楽しく自発的に取り組めるように工夫したプログラムやイベントを通して、社会復帰を促す。現在、熊野市から那智勝浦町までの中学生、高校生ら4人が契約している。

 「町の中心で始めたかった」との思いから、市の空店舗対策事業補助金を活用し同所にオープン。家主で仲之町商店街振興組合副理事長の勢古啓子さんは「発達障害のお子さんなど、育児不安を抱えたご家庭も少なくない。気軽に立ち寄って相談などしてもらえたら。子どもたちにも商店街を歩くことで、社会性を身に付けてくれたらうれしい。触れ合いを通じて商店街ににぎわいが生まれれば」。

 柴田理事長は「社会の側にある障害をどう取り除けるのかが私たちの課題」とし、利用者それぞれが目標に合わせて支援することが大事と話していた。ぷろぼのくまのは、6月ごろを目標に、社会人向けの自立支援「くまのジョブトレスクール」開校の準備も進めている。

 開校時間は月~金曜日の午後3時~6時。夏休みなどの長期休暇中は午前11時~午後5時。事前に面談を行い、双方の了解のもとに体験をした後、正式な利用開始となる。利用費は各市町村の障害福祉サービスを申請した場合、保護者の収入に応じて金額が決まる。詳しくは電話(0735・29・2707)もしくはメール(info@probono-kumano.com)で問い合わせを。見学や体験も随時実施している。

(2019年4月3日付紙面より)

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