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2020年03月27日
1 「命をつなぐ輪を広げて」
 三輪崎会館で布マスク教室  (新宮市 )

 新宮市の三輪崎会館で25日、布マスク教室が開かれた。三輪崎地区(屋敷満雄区長)主催。ボランティアグループ「タウンガーデン」(平田裕子代表)の5人が講師を務め、区の老人会、婦人会、光洋中学校の教職員らがハンカチなどから布マスクを作った。

 「タウンガーデン」は平田代表が同市別当屋敷町の「花布(かふ)」でマスク作りを教わったことがきっかけで、今月9日に保健センター横のタウンガーデンで「青空布マスク作り教室」を開催。以来、顔の形に沿うよう顎下の部分を長くし、女性の口紅が付かないよう口周りの膨らみを大きくするなど改良を重ねている。

 参加者は型紙に合わせて布を切り抜き、ガーゼの裏地を付けて縫っていった。ガーゼやゴムひもも全国的に欠品となっているため、バスタオルやナイロンストッキングを活用するなどの工夫もあった。光洋中の教職員は「4月からもマスクの着用が必要だが、生徒も含め全員が用意するのは難しいかもしれない。布マスクも活用していけたら」。屋敷区長は「区民からマスクがないと相談の電話を受けたことがきっかけ。洗濯して使うとしても1人2、3枚、一家族10枚程度は必要になる。非常事態こそ昔の人の知恵を借り、各団体のリーダーなどを通じて他の地域にも命をつなぐ輪が広がっていけば」と語った。

 同区は4月5日(日)午後1時30分から3時まで、同館で布マスク教室を開催する。今回参加した老人会、婦人会のメンバーが講師を務める。持ち物は目の詰まった布とガーゼ、裁縫道具、ナイロンストッキング、筆記用具など。「次のリーダーとなり、活動を広めてくれる方にぜひ参加してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは同館(電話0735・31・6690)まで。

(2020年3月27日付紙面より)

マスクを作る参加者たち=25日、新宮市の三輪崎会館
2020年03月27日
2 団員活動への協力に感謝
 消防団協力事業所に表示証交付  (新宮市 )

 新宮市消防本部(内野井愼搾(しんさく)消防長)は25日、消防団協力事業所に認定した熊野観光開発(奥村夏男取締役社長、同市熊野川町日足)と、南紀プロパンガス株式会社(市川榮一郎社長、同市清水元)に表示証を交付した。認定は熊野観光開発で3事業所目。南紀プロパンガスは2019年に続き継続認定となった。

 消防団協力事業所表示は、消防団活動に協力している事業所に対し、社会的貢献の証しとして表示証を交付する制度。事業所の活動を広く社会にアピールするとともに、消防団員の活動に対しより理解を深めてもらうことなどを目的に17年6月に導入した。表示証の表示有効期間は原則2年間。

 消防本部で開かれた表示証交付式には、熊野観光開発の堀芳生・志古営業所長、南紀プロパンガスの市川浩一郎・常務取締役総務部長と、各事業所に所属する消防団員らが出席した。表示証を手渡した内野井消防長は「消防団員の6割が被雇用者となる中、入団しやすく活動しやすい環境をつくるための制度。市民の生命、体、財産を災害から保護し、地域防災の中核として重要な役割を担っている消防団員の存在を企業として認めていただいていることは大変ありがたい限り」と感謝。

 「これを機に消防団への入団促進や組織強化など、さらなる発展に向け取り組んでいく所存。今後も消防団活動や防災活動への一層のご尽力を」と協力を求めた。

 認定を受け、堀営業所長は「熊野川町では初めてということで光栄。地域の力になれることがあれば積極的にやっていきたい。名誉に感じています」。市川常務取締役総務部長は「これからも、市内のライフラインを担う中で、会社として地域の皆さまの役に立てる活動に取り組んでいきたい。社内の消防団員には、有事の際には優先的に活動に当たるよう伝えています」と話していた。

 同制度の認定基準は従業員2人以上が入団していることなど。問い合わせは同本部庶務課(電話0735・21・0119)まで。

(2020年3月27日付紙面より)

消防団協力事業所表示証交付式に出席した皆さん=25日、新宮市消防本部
2020年03月27日
3 部活できる喜びかみ締める
 矢渕中、相野谷中で再開  (紀宝町 )

 新型コロナウイルスの拡大防止策として、約3週間休止となっていた部活動が春休み初日の26日、紀宝町の矢渕中学校と相野谷中学校で再開された。グラウンドや体育館には生徒たちの元気な声が戻り、各クラブの部員たちは仲間と活動できる喜びをかみ締めていた。

 県教育委員会から、密閉空間や人の密集など感染拡大を高める条件を徹底的に回避する対策を取った上で実施する―との通知を受けて、同町教育委員会が生徒の体力回復、健康管理などを目的に再開を決めた。春休み中の4月5日(日)までの措置。1日1時間程度で、基本練習が中心となる。手洗い、うがい、屋内練習場所の換気など対策を徹底する。

 相野谷中では卓球、軟式野球、ソフトテニス、矢渕中はバスケットボール、バレーボール、卓球、軟式野球、サッカー、陸上、ソフトテニス、柔道、剣道、生活文化、美術、吹奏楽の各クラブが再開した。

 初日は矢渕中で陸上、サッカー、軟式野球が順番にグラウンドを使用した。野球部はランニングやキャッチボールで汗を流した。主将の榎本和真君(2年)は「仲間と野球ができてうれしい。5月に延期となっている南勢大会や夏の中体連で勝てるよう頑張りたい」と話していた。

(2020年3月27日付紙面より)

部活再開で久しぶりに汗を流す=26日、紀宝町立矢渕中学校
2020年03月27日
4 観光誘客のきっかけに
 安倍晴明紹介の看板設置  (那智勝浦町 )

 南紀くろしお商工会の観光振興部会(明慶勝義部会長)と那智山防災道路委員会は那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)別宮、飛瀧(ひろう)神社の駐車場付近で安倍晴明を紹介する看板を設置した。

 25日に開かれた設置式には同商工会の森川起安会長や向井正樹事務局長、男成宮司、町職員らが出席。花山法皇ゆかりの名刹(めいさつ)である青岸渡寺からは髙木亮英副住職も参加し、那智大社の神職によって神事が営まれ序幕された。

 看板は昨年4月に開かれた観光振興部会会議で明慶部会長が発案したもの。那智山には、花山法皇が同所で修行していた際に悪霊の妨害を受けたため、陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明を呼び寄せたという逸話がある。その逸話を記した看板を設置することで那智山の観光誘客につなげることが目的だという。

 看板には安倍晴明をイメージしたイラストも掲載されている。同商工会の野上めぐみさんのめいで、女子美術大学に通う後藤午(まひる)さん(20)が描いたという。

 男成宮司は「近年、安倍晴明が映画などに取り上げられているため、看板によって若い方々にも興味を持ってもらえるのでは。これを通じて熊野信仰にも関心を深めていただけたら」。

 同委員会の塩﨑巍朗(たかお)さんは「那智山には案内表示が少ないと思う。看板設置は本当に良かった」と話した。

 森川会長は関係者に感謝を述べ、「安倍晴明が那智山にゆかりがあることは地元や観光客にもあまり知られていない。今回の看板のように、小さなところから見直して周知していくことで、現在減少しているインバウンドも戻ってきていただけると思う」と語った。

(2020年3月27日付紙面より)

安倍晴明の看板で観光誘客を狙う=25日、那智勝浦町の飛瀧神社駐車場付近
安倍晴明について詳細が記されている
2020年03月27日
5 重要課題に一丸となって  132人の内示、新宮市の人事異動①  
2020年03月27日
6 19年下期景況調査結果  新宮商工会議所  
2020年03月27日
7 会社と地域の発展に貢献  優良従業員22人を表彰  (新宮市 )
2020年03月27日
8 思い出の園舎巣立つ  三津ノ保で卒園式  (新宮市熊野川町 )
2020年03月27日
9 「花でストレス吹き飛ばして」  下里とも子ガーデンで見頃  (那智勝浦町 )
2020年03月27日
10 年度末退職者含め31人規模  4月1日付人事異動を内示  (古座川町 )
2020年03月27日
11 手分けしてネットなど撤去  橋杭海水浴場4月から運用  (南紀串本観光協会 )
2020年03月27日
12 3月定例会一般質問④  古座川町議会  
2020年03月27日
13 議員定数13人案を可決  次の一般選挙から適用へ  (串本町議会 )
2020年03月27日
14 西山のクマノザクラが満開に  熊野市  
2020年03月27日
15 お悔やみ情報
  
2020年03月25日
16 休園前の学舎巣立つ
 王子幼稚園で卒園式  (新宮市 )

 今月末で休園が決定している新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長)で24日、卒園式が開かれた。園児11人(男8、女3)は職員や保護者から祝福され通い慣れた学舎を巣立ち、新たな一歩を踏み出した。園児らは保護者に対し、「お父さん、お母さん、今まで育ててくれてありがとうございました。1年生になっても頑張ります」と感謝を述べ、手作りのメッセージカードと歌を贈った。

  □     □

■沿革や主な行事など



 1958(昭和33)年に誕生した王子幼稚園。ピーク時の79年には138人もの園児が在園し、子どもたちの元気な声が周辺地域を明るくしていた。

 83(昭和58)年に初めて入園者が100人を切り、微増微減が続いた。その後も少子化や保護者の働き方、生活環境などの変化もあり、入園児数は減少傾向へ。新年度の入園希望者がおらず、休園する運びとなった。

 同園所蔵の資料から主な行事を振り返ると▽69(昭和44)年9月の始業式ではプレハブ園舎を使用▽74(昭和49)年、王子小学校のマラソン大会に初参加▽同年8月プレハブ園舎取り壊し作業が開始され、王子青年会が奉仕で備品類を小学校へ運搬▽80(昭和55)年3月、太地町のくじらの博物館と植物園への卒園遠足▽93(平成5)年3月に新園舎竣工(しゅんこう)式、園児も出席▽2009(平成21)年6月、お茶ごっこ▽15(平成27)年3月、国体選手のなぎなた演技を見学▽18(平成30)年11月、焼き芋パーティー―など。

  □     □

■山本園長の思い



 同園では17(平成29)年度から同小の校長が園長を兼任することとなり、畑下圭喜・元校長が園長を務め、18(平成30)年度から山本園長が引き継いだ。

 山本園長は「児童にとっても、園児と交流することは多くのことを学ぶ良い機会になっていた。休園は大きな損失の一つ。遊びの中で学習していく幼稚園の姿は小学校にはない学びであり、私も勉強になった」。

 「卒園生の方々やご家族が幼稚園の良さを地域に伝えていただけたらありがたい。園児が増え、再園することを強く願っています」と話した。

 卒園する園児たちに対しては「素直に喜び、積極的な姿に元気をたくさんもらった。幼稚園で学んだことを小学校でも生かして、何事にも興味を持って取り組む姿勢を続けてほしい」と語った。

(2020年3月25日付紙面より)

さまざまな思いを胸に卒園する園児ら=24日、新宮市立王子幼稚園
修了証書を受け取った
2020年03月25日
17 美しい海岸よみがえる
 「宇久井海と森の自然塾」が地玉の浜清掃  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町宇久井半島の自然保全活動を続ける宇久井海と森の自然塾運営協議会(玉置之一会長)は22日、同半島の地玉(じごく)の浜海岸で漂着物を取り除く清掃活動を実施し、会員ら45人が汗を流した。

 毎年この時期に実施する恒例作業。宇久井ビジターセンターから徒歩約20分の磯場には、台風など高波で打ち上げられた多くの漂着物があり、ごみの種別もペットボトル、空き缶、空き瓶、スプレー缶、ロープ、漁の浮きに使われた発泡スチロールなどさまざま。町指定ごみ袋で分別回収し、大きな流木は、のこぎりやチェーンソーで小さく切断して処分した。タイヤ4本も回収した。自然塾会員の西垣内茂さんは「大きなごみや外国製のペットボトルは昨年より減ったが、細かなごみやプラスチックごみがこんなに多いとは」と驚いていた。

 作業にはNPO大杉谷自然学校、休暇村南紀勝浦、那智宇久井郵便局からも応援に駆け付け、地道な手作業ながら海岸は見違えるほどきれいになった。

 ボランティア参加の40代女性=同町天満=は「時々ここへ遊びに来るが、ごみの量は気になっていた。これだけの人数だと片付くのも早い」と感心していた。ボランティアには中学生と高校生の2人も参加した。

 昼食時にはこの海岸でとれたフノリのみそ汁と、海岸で花開くハマダイコンが作業の疲れを癒やした。

(2020年3月25日付紙面より)

海岸の清掃作業に取り組む=22日、那智勝浦町宇久井の地玉の浜
2020年03月25日
18 「ちのと」の眺望に親しむ
 田並のさくら遠足2020  (串本町 )

 串本町田並にある田並劇場が20日、イベント「田並のさくら遠足2020」を開き事前に申し込んだ24人をクマノザクラ眺望の名所「ちのと」へといざなった。

 同劇場を営む林憲昭さん・澄蓮さん家族が地元住民から教わり、毎年訪れて愛(め)でている「ちのと」の山桜。その眺望場所一帯は山が深く切れ込み、山腹にある山桜の花盛りが一望できる景観に親しむ事ができる。

 今時期に咲いているのはクマノザクラではないかと直感した澄蓮さんは、基本野生種としてにわかな話題になった2年前に古座川町長追在住の樹木医・矢倉寛之さんに相談。期待通りの答えを得て、以降「ちのと」を広く紹介したいという思いで前年度からこのイベントに取り組むようになった。

 当日は同劇場へ集合し、案内役の矢倉さんも合流。田並川沿いの田並上集落奥まで車で移動し、その先は歩いて約1・4㌔先にある「ちのと」の眺望場所を目指した。道中に点々と自生するクマノザクラを間近に観察し、矢倉さんは自身の研究の経緯や分類学の視点、クマノザクラの花序の特色や同定時に注目する部分などを解説。お気に入りの一本を見つけてよく観察しほかのクマノザクラなどとの違いを確かめながら理解を深める筋道を立てて関心を促した。

 眺望場所に到着後は、古田にある農家カフェ「つくる」の仕出し弁当を味わいながら小休憩。林夫妻によるワークショップも体験して折り返し、同劇場へ戻って解散した。

(2020年3月25日付紙面より)

「ちのと」の山桜の眺望に親しむ参加者ら=20日、串本町田並上
道中のクマノザクラを観察しながら矢倉寛之さんの解説を受ける
2020年03月25日
19 「自分たちでできることから」 各事業所に手作りマスク配布 (美熊野福祉会)

 社会福祉法人美熊野福祉会(森常夫理事長)は19日、各事業所(杉の郷、杉の郷えぼし寮、虹、ゆず、ワークランドそら、法人本部)の職員らに手作りマスクを配布した。職員や地域ボランティアが新型コロナウイルスなどの感染症予防のために308枚を制作。色とりどりの手作りマスクが、各事業所に明るい風を吹き込んでいる。

 同法人では現在、マスクやアルコール消毒液を全体に供給しており、業者にも発注済みとのことだが、今後のマスク不足に備え、このほど職員と10人の地域ボランティアにマスクの制作を依頼した。マスクの着用徹底により、利用者や来客の健康や不安払拭(ふっしょく)に最大限の注意を払っている。

 手作りマスクの利用は「待っているより自分たちにできることをやろう」という思いによるもの。橋上慶一・本部事務局長は「手作りマスクは職員やボランティアの皆さんが、善意で1枚1枚一生懸命縫い上げてくださったもの。大切に使わせていただいています」と感謝を示す。

 同法人の障害者自立支援施設「ワークランドそら」が運営する「cafeそら」(新宮市佐野)では、玄関に消毒液を設置。手作りマスクを着けた職員、利用者らが調理や接客に当たっている。橋上事務局長は「最善の策を取っています。ぜひ、多くの方々に安心してご来店いただき、楽しい食事の時間を過ごしてほしい」と願いを込めた。

(2020年3月25日付紙面より)

手作りマスクを着けて業務に当たる=23日、新宮市佐野のcafeそら
職員やボランティアによる色とりどりの手作りマスク
2020年03月25日
20 南紀園の規約改正めぐり  3月議会定例会  (新宮市議会 )
2020年03月25日
21 県企業への影響9割超に  第2回新型コロナアンケート  (和歌山県 )
2020年03月25日
22 ミツバツツジを植樹  新宮港振興会が「緑の募金」事業で  (新宮市 )
2020年03月25日
23 異動規模は例年並み  新宮・東牟婁地方関係の人事  (和歌山県 )
2020年03月25日
24 他に先駆けて開花進む  一枚岩のソメイヨシノ  (古座川町 )
2020年03月25日
25 3月定例会一般質問②  古座川町議会  
2020年03月25日
26 紀宝町人事異動   
2020年03月25日
27 1年生になっても頑張ります  うどの幼稚園で卒園式  (紀宝町 )
2020年03月25日
28 お悔やみ情報
  
2020年03月10日
29 輸血用血液不足が深刻化
 新型コロナウイルスの影響で  (日本赤十字社 )

 新型コロナウイルスの感染拡大による大規模イベントの自粛などの影響で献血車派遣の中止が相次ぎ、全国的に献血協力者が減少している。日本赤十字社によると、輸血用血液の在庫量が不足し始めている地域が発生しており、この状況で推移すると必要な輸血用血液の供給に支障が出る可能性もあるとしている。

 国が新型コロナウイルス対策の基本方針を打ち出した2月25日以降、献血計画に対して献血血液(赤血球)は87・7%に減少し、献血者数は29日までの5日間で5793人が不足した。日赤は公式サイトで「尊い命を救うために、皆様のご理解とご協力をお願いいたします」と呼び掛けている。

 血液の不足を巡って、白血病であることを公表していた競泳女子の池江璃花子選手が会員制交流サイト(SNS)で「1人でも多くの命を救えるように」と協力を訴えているほか、加藤勝信厚生労働相は今月5日の参院予算委員会で、献血の呼び掛け強化など対応を検討すると答弁している。

 和歌山県赤十字血液センター紀南出張所の担当者は「管内でも(移動採血を)見合わせたいなどといった相談があった。急きょ大型スーパーなどに掛け合い、街頭での献血で対応している」と現状を話す。

 安全かつ安心な献血環境を保持するため、献血会場に入場する際には、入り口での検温や手指消毒の協力を呼び掛けるなど、感染予防対策も講じているという。また、検温の結果、発熱が認められた場合には入場を制限している。

 同出張所では「イベントの中止や延期のほか、企業の在宅勤務などの感染防止措置が強化され、 予定していた献血会場の実施が困難な状況となっている。献血協力者が減少することで、血液製剤の在庫量を安定的に維持することが困難になる」と危機感を示し、「こうした状況の中でも、成分献血を含め、毎日約1万3000人の献血協力が必要。ぜひ献血へのご協力を」と呼び掛けている。

 新宮市~串本町間の移動採血の日程は次の通り。

■12日(木)

▽串本町=午後2時~4時(串本警察署・串本ライオンズクラブ)

■13日(金)

▽新宮市=午前9時~正午、午後1時~4時(市福祉センター・新宮ライオンズクラブ)

■22日(日)

▽新宮市=午前10時~正午、午後1時~4時(スーパーセンターオークワ南紀店)

■23日(月)

▽太地町=午前9時30分~正午(太地漁業協同組合・勝浦ライオンズクラブ)、午後1時30分~4時(町公民館・勝浦ライオンズクラブ)

(2020年3月10日付紙面より)

献血の協力を呼び掛けている(日本赤十字社ホームページより)
2020年03月10日
30 来年度の指針など決める
 古座川漁協が総代会開く  (古座川町 )

 古座川漁業協同組合が8日、古座川町中央公民館で総代会を開き令和2年度の方向性を確かめるなどした。

 同漁協は七川ダムより下流の古座川水系を管内とし、主力のアユをはじめとする漁対象資源の適正管理に資する諸事業を展開している。現在の組合員数は正准合わせて510人で、年次の事業概要は代表100人を立てて開く総代会で決めている。

 この日の総代会は本人出席28人、文書決議書29人、委任状1人、計58人で総代100人の過半数を占めて成立した。橋本尚視組合長は「昨年度の厳しい自然環境で天然遡上(そじょう)が少なく、思うような釣果が上がらず売り上げマイナスの決算となった。よい漁場づくりとして産卵や遡上を促すことに力を入れなければならないというのが理事全員の希望。総代や組合員の協力をいただいて取り組みたい」とあいさつし、井口一副組合長が西前啓市町長や鶴保庸介参議院議員のメッセージを代読するなどした。

 続く議事では本年度と来年度の事業関連諸議案を審議し承認。任期満了に伴う役員選任もあり、各地区の代表を得る形で正組合員から理事11人を選出する案を承認した。組合長などの次期役員は後に開く理事会内で互選するという。

 来年度の事業計画では▽支流小川流域から下流域へ流出する砂利の採取を河川管理者に働き掛けるとともに、河床整備を進めて良質な産卵場の確保に努める▽動物追い払い煙火や猟友会との連携によるカワウの食害対策を推進する▽冷水病などの要因を見据え内水面漁業協同組合連合会と協力してアユ資源の確保に尽力する▽降雨後の河川状況をホームページで頻繁に伝えて入川客との信頼関係に努め組合員にも情報発信する▽アマゴモやクズガニのさらなる増殖保護に努める▽鑑札監視は10月を期限として取り組む―といった事業指針と展開する業務項目を一通り確かめるなどした。

(2020年3月10日付紙面より)

総代会を開く古座川漁業協同組合=8日、古座川町中央公民館
2020年03月10日
31 クマノザクラ咲き誇る
 100年ぶりの新種美しく  (紀宝町 )

 2018年に約100年ぶりに新種と確認された野生種の「クマノザクラ」が紀宝町の北桧杖や鮒田地区などで咲き、淡いピンクの花が見頃を迎えている。

 国内にはヤマザクラ、オオシマザクラ、カスミザクラなど9種が自生し、熊野地方で発見されたクマノザクラは野生の種では10番目の新種。まさに〝世紀の大発見〟につながった。

 紀伊半島南部の三重、和歌山、奈良の3県に分布。早咲きで花が美しいことから、観賞用として各地で植樹されている。

 北桧杖地区は県内でも開花が早いことで知られ、林道北桧杖浅里沿いで自生する数本が確認されている。シダが生い茂る斜面の上でひっそりと花を咲かせている。

 同地区の莊司健さんによると、2月下旬ごろから咲き始め、今が見頃。今後は桐原地区の子ノ泊山(ねのとまりやま)登り口付近や、御浜町、熊野市でも咲き始めるという。

(2020年3月10日付紙面より)

山中にひっそりと咲くクマノザクラ=7日、紀宝町北桧杖
鮮やかな淡いピンク色の美しい花
2020年03月10日
32 お気に入りの布でマスクを タウンガーデンで青空教室 (新宮市)

 新宮市保健センター横のタウンガーデンで9日、同所の花壇を管理するボランティアグループ「タウンガーデン」(平田裕子代表)が「青空布マスク作り教室」を開いた。同グループ会員10人が参加し、持ち寄ったハンカチやガーゼタオル、端切れなどで布マスク作りに挑戦した。

 青空教室は、平田代表が先週、同市別当屋敷町で手作り雑貨などを取り扱う「花布(かふ)」でマスク作りを教わったことがきっかけ。新型コロナウイルス感染予防対策で市販のマスクが品薄となっている状況を鑑み、また、使い捨てマスクの使用軽減による環境保全を図る目的などもある。密室感染が危険視されるコロナウイルス対策として屋外での実施に至った。

 平田代表が事前にマスクの型紙やゴムひも、ガーゼなどを用意。会員らは使わなくなったハンカチや布を型紙に合わせて裁断し、会話を楽しみながら制作を進めていった。平田代表は「使い捨てマスクよりも何回も洗って使える布マスクは、今の時代に合っているのでは」。

 会員の70代女性は「みんなで和気あいあいと楽しくおしゃべりしながら作業をしているので、あっという間に時間が過ぎてしまいます。家でも作って、知り合いなど周りの人に贈りたい」と話していた。

 毎年、同グループが主催し、3月末~4月上旬ごろに同所で実施している「花祭り&バザー」は、今年は中止が決定している。

(2020年3月10日付紙面より)

和気あいあいとマスク作りに取り組んだ=9日、新宮市
2020年03月10日
33 39校の組み合わせ決定
 春季近畿地区高校野球大会県予選  
2020年03月10日
34 すし文Aが優勝 第152回職場対抗ボウリング大会 
2020年03月10日
35 松實海斗君・陸斗君が奨励賞
 新宮ジュニアレスリングクラブ  
2020年03月10日
36 当初予算など30議案を審議  那智勝浦町議会3月定例会開会  
2020年03月10日
37 ハクモクレンが開花  那智勝浦町高津気  
2020年03月10日
38 感謝状贈り成長見せる  井関保育所でお別れ会  (那智勝浦町 )
2020年03月10日
39 子どもの将来見据えた食育を  中村美奈子さんが食生活について講話  (新宮市 )
2020年03月10日
40 施政方針説明経て審議へ  串本町議会3月定例会始まる  
2020年03月10日
41 ネット活用し家庭学習支援  ECC古座の北本淑鈴さん  (串本町 )
2020年03月10日
42 33年の歴史に幕閉じる  「熊野の自然を考える会」閉会  
2020年03月10日
43 ハーブティーとチャイ作り  スパイス講座を開催  (JA伊勢女性部 )
2020年03月10日
44 お悔やみ情報