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2017年02月24日
1 城跡いかした街づくりを 文化複合施設特別委で意見 (新宮市議会)

 新宮市議会の文化複合施設建設に係る遺構発掘調査および都市再構築戦略事業調査特別委員会(上田勝之委員長、12人)が22日、新宮市井の沢のセンタービルであった。委員たちから市民会館と旧丹鶴小学校の解体が終了した建設予定地から見える新宮城跡の景観を街づくりに生かしてほしいとの声があがった。

 濵田雅美副委員長は、船町から見える新宮城跡大手門付近の風景に感動したと述べ、「一度建物を建ててしまうと半世紀は今見える風景が隠れてしまう。先のことを考えるともったいない」と指摘。田岡実千年市長は同じ声を多くの市民から聴いていると述べ、市民会館跡地のスペースはそのまま残ると説明した。

 濵田副委員長は、ホールと図書館の建設は必須とした上で、今の景観を残すために熊野川寄りの丹鶴体育館を解体し、跡地にホールを建設できないかと質問。楠本秀一教育長は「非常に難しいと思う」。田岡市長は「体育館はいろいろな方が使っていて、地域のコミュニティーの場としても使われているので、解体しないと決めています」と回答した。

■客席数でコスト比較



 市は今のところホールの席数を1000席にするとしているが、委員からの要望に応え、「大概算」と前置きした上で、費用の比較表を示した。800席にすると本体工事費が1億2000万円、年間ランニングコスト400万円、600席にすると本体工事費が1億7000万円、ランニングコストが500万円の減額となっている。

 並河哲次委員はランニングコストなどを抑えてソフト面にお金を使った方がよいと述べ、「1000席では施設の維持だけで四苦八苦の状況。800席の方が現実的」と指摘。田岡市長は「文化のまちとして、文化の拠点としてこのホールで有意義な活動をしていただくためにも必要な経費」と説明した。

 大石元則委員は「1000席にする根拠は」と質問。田岡市長は「質の高い興業をするときは600、800席では開催できないということで現状の席は確保したい」と回答。辻本宏委員は「人口が減る中、800席が精いっぱいだと思う。質の高い興業が年間どれだけできるのか」と疑問を投げ掛けた。

(2017年2月24日付紙面より)

旧丹鶴小学校と市民会館の解体が終わった文化複合施設建設予定地。左上に見えるのが新宮城跡=22日、新宮市下本町
2017年02月24日
2 理解や手助けの必要性
 光洋中でみくまの支援学校の講話  (新宮市 )

 新宮市立光洋中学校(田中信幸校長)で22日、1年生61人を対象にした出前授業があった。県立みくまの支援学校から福山喜一郎教諭が来校し、「みんなの理解や手助けで障がいのある人が生活しやすくなる」と呼び掛けた。

 福山教諭は校内の施設について、幅の広い廊下は車いすも通りやすく、転倒時のけがを軽減するため木製の床、教室の表示はひらがなやイラストを交えているなどの工夫を説明。中学部の学校生活を映像で紹介した。

 障がいについて「体や脳が傷つき、生活をするために必要な力が弱くなったり、元に戻らなくなった状態」と話した。分かっている原因はほんの一部で、ほとんどが不明だと述べた。

 相手の言っていることや気持ちが分かりづらかったり、自分の考えや気持ちを言い表すことが苦手など、障がいのある人が生活の中で困っていることを挙げ、ゆっくりと分かりやすく身ぶりを交えて話し掛けたり、聞く際は急がせずに言葉が出てくるのを待ってほしいなどと対応の例を話した。

 光洋中は2年生が毎年みくまの支援学校と交流学習をしている。

(2017年2月24日付紙面より)

福山喜一郎教諭から話を聞く生徒ら=22日、新宮市立光洋中学校
2017年02月24日
3 音楽に笑顔あふれる
 ゆうゆうクラブ女性部の講演会  (新宮市 )

 新宮市のゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会)女性部(石原千里部長)は21日、同市福祉センターで健康づくり講演会を開いた。『楽しい音楽療法』をテーマに約90人が和歌山音楽療法研究所の多田佳世子理事長、宮井愛子さん、旭美好子さんらと歌いながら体を動かし楽しいひとときを過ごした。

 予防医学の観点からさまざまな楽器を使い「歌う」「演奏する」「聴く」の3要素を生かして脳の活性化と老化防止を図る目的。懐かしい童謡などを歌うことで記憶を呼び覚ます力が付けられ、簡単な体操を交えることで脳を活性化させる狙いもある。

 多田理事長は自身と新宮との縁を紹介。軽快なトークに乗せ、美しい歌声を響かせた。参加者らはピアノ伴奏に合わせ誰もが知っている童謡や懐かしの曲を歌った。手の運動を交え、ハンドベル、鳴子、太鼓から木製のしゃもじなどさまざまな楽器や音に触れながら笑顔あふれるにぎやかな時間を過ごした。

 参加者の新屋幸子さんは「楽しかったです。癒やされました。短い時間でしたが楽しかった」。多田理事長は「音楽療法はこのように大人数でするものではありません。しかし、一人暮らしの高齢者は出無精で孤立しがち。この場に来て、音楽療法を通じ、声を出して笑ってほしいと思っています。笑うことは生きるために大事です」と話していた。

 石原部長は開会にあたり「(音楽療法は)脳の活性化や老化防止、健康長寿に効果的で私たち高齢者にとって大事なこと」とあいさつ。女性部の活動でのアイデアや提案を呼び掛けた。

(2017年2月24日付紙面より)

太鼓や鈴、鳴子の音が響いた=21日、新宮市福祉センター
大勢の会員らが参加した
2017年02月24日
4 古座川町にガス器具寄贈
 杉尾ガス店も発動機託す  (県エルピーガス協会 )

 和歌山県エルピーガス協会南紀支部(苔原信夫支部長)が22日、古座川町にガスコンロ4台とガス炊飯器1台を寄贈した。併せて串本町西向にある杉尾プロパンガス店(杉尾廣店長)が出力0・9kVAのガス発電機1台を託し、そろって「町の防災力向上に役立ててほしい」と申し出た。

 同支部は災害時に避難場所となる集会所など公共施設のガス器具を安全な状態に保ちたいという思いで6年前、寄贈に取り組み始めた。以降も管内各市町村に順次最新の器具を託していて、今回で各市町村一巡の節目になるという。

 今回贈ったガス器具はいずれもプロパンガス用で、コンロは市販のガステーブルタイプ、炊飯器は炊き出しを想定した2升炊きタイプ。発電機は親子2代61年にわたって地域の皆さまのお世話になっていることへのご恩返しとして託したという。

 この日は古座川町役場本庁で贈呈式があり、苔原支部長と杉尾店長がそれぞれ、寄贈目録を出張で不在の町長に代わり仲本耕士副町長に手渡した。仲本副町長は「紀伊半島大水害では600軒ほどが水につかり生活に困難をきたした。来る大地震はそれ以上の影響が考えられ、日頃からどういう備えが必要かを研究してはいるが、行政だけでは無理な事柄もある。皆さん方のお力を頂きながら協力の体制をつかんでいきたいと思うので今後ともよろしくお願いします」と述べ、寄贈に感謝した。

 今回で管内各市町村を一巡したが、同支部は限られた予算内での取り組みであるが故にまだまだ支援し足りない領域があるとし、今後も引き続きできる支援を続けていきたいと話していた。

(2017年2月24日付紙面より)

寄贈したガス器具(発電機以外)とともに県エルピーガス協会南紀支部の皆さんら=22日、古座川町役場
2017年02月24日
5 全日制平均倍率0・99倍  県立高校入試出願状況を発表  (和歌山県教委 )
2017年02月24日
6 子どもの心に寄り添う 新宮市民生児童委が研修会 
2017年02月24日
7 春の観光シーズン前に 新宮市観光ガイドの会が大浜海岸清掃 
2017年02月24日
8 東牟婁地方学校版画展審査会入賞者  
2017年02月24日
9 親子で話し合う状況促す 古座川町、情報セキュリティー講演会 
2017年02月24日
10 特製タオルプレゼントなど  串しゃぶ御膳3周年キャンペーン  (串本マグロ料理推進協 )
2017年02月24日
11 音楽法話で人生観高める  古座小で親子教育講演会  (串本町 )
2017年02月24日
12 三役給与減など30議案 新宮市、28日開会の3月議会に提出 
2017年02月24日
13 お悔やみ情報
  
2017年02月10日
14 高台目指し避難行動
 城南中と王子ヶ浜小合同で初  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(速水盛康校長、206人)と王子ヶ浜小学校(畑下圭喜校長、364人)は8日、初の合同避難訓練を実施した。地震発生の放送を聞いた児童生徒らは身を守る行動をとった後、高台を目指して避難路を駆け上がった。

 東日本大震災と同規模の地震による家屋倒壊の危険性と津波を想定し、児童生徒が安全かつ迅速に避難できるようにと取り組んだ。小学生は建物の倒壊の恐れがある場合や校外活動中に被災した場合、柔軟に判断しより高い所へ逃げるという危機意識を養う目的で、中学1年生が小学1年生の避難を補助。2、3年生は別の避難路を確認した。

 震度6強の地震を想定し、揺れから身を守る行動を取った児童生徒らはそれぞれ避難を開始した。中学1年生は王子ヶ浜小付近での校外学習中に地震が起こったという設定で、小学1年生と合流。東仙寺を通り、海抜17・7㍍の近畿大学附属新宮高校・中学校のグラウンドへ避難した。中学2、3年生は中学校正門を出発し、消防署前を通る道で逃げた。

 訓練には新宮警察署、新宮消防署、市役所、保護者、地域住民やボランティアなどが協力。集合した子どもたちを前に、市防災対策課職員は実際の災害発生時にはサイレンなども鳴り落ち着いて行動できなくなると話し「周りをよく見て、耳を傾けて行動を。危ないと思ったらより高い所へ逃げて。市のハザードマップを見て勉強し、また、率先して避難することで周りも避難行動をとり、多くの人を助けることにつながる」。

 畑下校長は訓練で高い場所を確認すること、小学校高学年や中学生は「してもらう」立場から、人を助け、地域の中で自分に何ができるかを試すこと、小中学生が訓練することで、新宮市で犠牲者を出さないという地域の人へのメッセージを発信していると呼び掛けた。

 速水校長は「高台への避難を中心に災害時の行動は子どもたちに定着してきていると感じます。今回は災害弱者といわれる人たちへの支えとして、小学生と一緒に避難する経験を通じ、これまでとは違う学びの効果があったと思います」。

 小学6年生の榎本優真君(11)は「もう少しきびきび行動できたかなと思う。(災害発生時には)広い道を通り、高い所へ逃げたい」。洞口凪さん(12)は「学級委員としてみんなを引っ張っていけて良かった」。

 中学1年生の小西杏奈さん(13)は「1年生を安全に誘導させられるようゆっくり歩きました」。河村伯空(はくあ)君(13)は「地域の役に立っていきたいと思います」と話していた。

 新宮警察署からは自転車の盗難防止に関する注意があった。ほとんどが無施錠の自転車を狙っているため、少しでも自転車を離れる際は施錠をするよう訴えた。

(2017年2月10日付紙面より)

手をつなぎ一緒に高台を目指した=8日、新宮市新宮
2017年02月10日
15 感謝を込めておもてなし
 三輪崎幼稚園でお茶ごっこ  (新宮市 )

 新宮市立三輪崎幼稚園(尾﨑いづみ園長、園児4人)で7日、「お茶ごっこ」があった。園児らは茶道裏千家淡交会南紀学校茶道連絡協議会の会員から指導を受けて、今まで学んだ作法を保護者と地域の人らに披露。1年間の感謝の気持ちを込め、講師へお礼の言葉と共に手作りのプレゼントを贈った。

 お茶ごっこは、あいさつや礼儀を身に付け、感謝と思いやりの気持ちを育てるのが目的。季節を大切にする心を学んでもらう狙いもある。床には太地町の東明寺、関宗健和尚作のとりと「福寿」の言葉が書かれた色紙が飾られた。茶花はスイセンで、部屋と心を清めるためのお香がたかれた。

 園児らはお菓子とお茶を出し合い、成長した姿を見せた。手作りの招待状で招いた保護者や地域住民らにお菓子とお茶を運んでもてなし、1年間の成果を披露。感謝を込めて講師と地域の人たちに自分たちが育てたコスモスの種にメッセージを添えて贈った。

 淡交会メンバーは「小学生になってもお茶ごっこをしたことを忘れないで。大きな声で、相手の目を見て笑顔であいさつができるようになってね」と優しく園児らに語り掛けた。

 昨年同園に勤めていた坂上知穗さんは「昨年より人数は少ないですが、いい経験ができているのではないかと感じました。人数の少なさを感じさせない雰囲気で、地域の人もたくさん集まってくれていました。今後につながってくれれば」と話していた。

(2017年2月10日付紙面より)

感謝を込めてプレゼントを贈る園児ら=7日、新宮市立三輪崎幼稚園
2017年02月10日
16 稲荷神社に春を呼ぶ
 宇久井青年会が獅子舞練習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の宇久井青年会(柴原寛会長)は12日(日)の宇久井稲荷神社春の例大祭に向け、奉納する獅子舞の練習を積み重ねてきた。会員たちの士気は今年も高く、舞の仕上がりも上々。「一緒に感動を味わってほしい」と意気込んでいる。

 練習が始まったのは約1カ月前。扇の舞とてんぐの舞を担う河野倭士君(8)と湊谷尚三君(9)は5回目の務めだが、今年が最後で後任に後を託す。忘れていた所作はすぐに思い出したという二人だが、区民の前で舞うのはこれが最後とあって、緊張は隠せず、「まだ覚えることがたくさんある」と言う。一舞いごとに汗を光らせ、息を弾ませながら先輩からの細かい指導に耳を傾けていた。河野君は「失敗したらどうしよう。恥ずかしい」。湊谷君は「やるだけ。とにかく頑張る」。やりがいを感じながら、それぞれが思いを口にする。柴原会長は「元気に踊っているし、二人には感慨深いものがある。皆さんには彼らの成長も感じ取ってもらいたい」と期待した。後任には東奏毅君(3)=てんぐ、畑葵衣ちゃん(5)=扇=の両宇久井保育園児が決まっている。

 かつて村人を困らせる大蛇を白狐が退治したという言い伝えが地区にあり、書上げ帳によれば文化5年(1808年)から、漁民が旧暦1月中旬ごろ稲荷を祭って大漁を祈願してきた。練習は9日で打ち上げ、10日宵宮(金)、11日(土・祝)は獅子が町内を巡る「地下まわし」を行う。当日は午前10時に神事、午後1時から獅子舞奉納があり、福引や厄払いの餅まきと続き、にぎわいが春を呼び寄せる。

(2017年2月10日付紙面より)

宇久井青年会の皆さん。後列右が柴原寛会長=8日、那智勝浦町の宇久井青年会館
てんぐの練習に励む湊谷尚三君
2017年02月10日
17 19日開催に向け調整進む
 「南の国の雪まつり」委員会  (那智勝浦町 )

 第22回商工祭「南の国の雪まつり」の実行・運営(合同)委員会が7日、那智勝浦町商工会館で開かれた。関係団体の代表らが集まり、今年の新たな取り組みなどを確認した。

 雪まつりは、太地町の姉妹都市である長野県白馬村から届いた100㌧の雪を用いた1996(平成8)年から続く地域の一大イベント。消費者、団体、ふるさとの「ふれあい」をテーマに、地域の住民や子どもを対象に思い出作りと交流の場を提供することを目的としている。今年は19日(日)の午前8時30分から午後3時にかけて開催される。

 実行委員会は、南紀くろしお商工会、同商工会青年部、町の観光・漁業などの団体で構成されている。実行委員長は商工会の森川起安会長、名誉実行委員長は寺本眞一那智勝浦町長、運営委員長は商工会青年部の東理部長。

 委員会では、経過報告の後、会場周辺の案内、各イベントの配置、当日の全体進行などを確認した。閉会のあいさつで東運営委員長は「いま一度、自身のブースの安全を確認して。お客さまに来年も来たいと思っていただけるようなイベントにしていきたい」と協力を求めた。

 今年の新たな取り組みは次の通り。

【駐車場】

▽シャトルバス用駐車場増設

▽シャトルバス用乗降場所の廃止

▽那智漁港、木戸浦浦島両駐車場の警備員同士による情報交換

【警備】

▽補助として遊撃員1人を配置

【環境整備】

▽「トイレは商工会へ」の表示追加

【イベントなど】

▽姉妹都市PRとして太地コーナーで白馬村の産品販売

▽県たばこ商業協同組合新宮支部による啓発活動

▽どんぐりの家がコーナーイベントに参加

▽雪山付近に第2ステージ設置

▽太地コーナーにスタンプラリー設置

(2017年2月10日付紙面より)

各団体の代表が集まり、協議を進めた=7日、那智勝浦町商工会館
2017年02月10日
18 14組28人が参加 紀南テニス協会、第10回ミックスダブルス大会 
2017年02月10日
19 4チームで熱戦
 フットサルDELFINOカップ  
2017年02月10日
20 混雑時の注意呼び掛け  16日から確定申告がスタート  (新宮税務署 )
2017年02月10日
21 東牟婁地方入賞者  書初競書会中央展審査会  
2017年02月10日
22 防災とファッション融合 新高、本宮中から3点優秀賞に (和歌山県)
2017年02月10日
23 当事者ら3人を懲戒処分 串本町消防職員の盗撮行為受け 
2017年02月10日
24 最優秀賞は千葉喜康さん  南紀熊野ジオパークフォトコン入賞作品発表  ( )
2017年02月10日
25 希少なコシオリエビ展示 串本海中公園、館内水槽で3月中旬まで 
2017年02月10日
26 5期貢献たたえる叙勲受章  元古座町議の濵忠巳さん  (串本町 )
2017年02月10日
27 お悔やみ情報
  
2017年02月03日
28 共に和歌山を元気に
 地域おこし協力隊交流会  (新宮市 )

 和歌山県主催の「第2回わかやま地域おこし協力隊交流会」が1、2の両日、新宮市熊野川町内であった。海南市、紀美野町など県内11市町から隊員23人が参加し、情報交換した。上田英之・県過疎対策課副課長は「共に和歌山県を元気にするために頑張りましょう」と呼び掛けた。

 地域を越えたネットワークを構築してもらうことなどを目的に2回目の開催。初日の活動報告で串本町の隊員、博多敏希さん(33)=新宮市出身=は、マグロの骨を使ったラーメンの開発、古民家の活用、LINEスタンプ作成などの活動内容を紹介。メディア、インターネット、広報などを使った情報発信や地域の課題を知ることの大切さを訴えた。

 かつらぎ町の隊員、松野恵理さん(48)=岡山県出身=は、地元住民と隊員の間に入る人の大切さなどを述べ、着任した土地で将来も生活していくためのなりわい作りが課題になると指摘した。

 地域おこし協力隊は1年以上3年以下の期間、地方自治体から委嘱を受け地域で生活し、さまざまな地域協力活動を行いながら、その地域への定住、定着を図る総務省の事業。

 隊員数は平成27年度で、全国で2799人。県内では1月26日現在、13市町計40人。新宮東牟婁地域では新宮市1、那智勝浦町3、古座川町5、串本町4の計13人となっている。

 上田副課長は「来年中には県内の隊員が60人を超える予定。活動が認知されてきたことから、数が増えていると考えている。隊員の皆さんの地域活性化への貢献には感謝を申し上げたい。これからも県は隊員たちが活動をしやすくしていきたいと考えています」と話していた。

(2017年2月3日付紙面より)

交流会で意見交換する隊員たち=1日、新宮市熊野川町の熊野川総合開発センター
2017年02月03日
29 昔ながらの農具を体験
 高田小学校児童らが脱穀  (新宮市 )

 新宮市立高田小学校(林眞一校長、児童13人)は1日、昔ながらの道具を使って脱穀を体験した。育友会長の溝口亮さん、地域に住む金子史法さんが来校し、唐箕(とうみ)や足踏み脱穀機の使い方を指導した。脱穀したもみは育苗し、来年度の田植えで使う予定。

 米作りの苦労と高田の自然の大切さを知り、指導者への感謝の心、日本の文化や生活の知恵を学ぶ目的で一昨年から米作りをしている。地区の田を「たか田んぼ」と名付け、本年度は122㌔の米を収穫した。昨年10月には地域の人たちを招いた感謝祭で味わった。

 脱穀では稲刈りをし、干しておいた稲を溝口さんと金子さんの指導の下、足踏み脱穀機や唐箕、ふるいに掛けるなどしていった。

 林校長は「自分たちで作った米に親しみや愛着があり、それを感じて作業をしている様子でした。普段脱穀機などを使う機会はないので、新鮮さもあり、興味を持って楽しそうにしていました」と話していた。

(2017年2月3日付紙面より)

教わりながら挑戦する児童ら(高田小学校提供)
2017年02月03日
30 25人が音楽通じ交流会
 元気フェスタに向け練習も  (新宮市ボランティア・市民活動センター )

 新宮市福祉センターで1月31日、ボランティア・市民活動センターの交流会があった。25人が2月12日(日)午前10時30分から市福祉センターで開催する「しんぐう元気フェスタ」の合唱練習を始め、歌や紙コップを使ったレクリエーションで楽しいひとときを過ごした。

 「しんぐう元気フェスタ」は「元気」をテーマに、企業、市民活動団体、地元住民、関係機関が連携し、活動と地域の活性化に役立てる目的で開催され、今年で12回目を迎える。

 交流会ではボランティア・市民活動センター副会長で市内高校の音楽講師を務める濱中規子さんが指導。元気フェスタで歌う『新宮市歌』と『Believe』を練習した。

 『冬げしき』『とんび』『野いちご』を歌い、紙コップや手拍子で歌に合わせてリズムをとる「カップス」というレクリエーションに挑戦。「難しいわ」「できた」と口々に話しながら夢中になって取り組んでいた。

 参加した南正枝さんは「もう少し参加者がいると思っていましたが、風邪などで欠席した人もいたみたいですね。来てみてすごく楽しかったです。『カップス』が脳トレにすごく良かった」と話していた。

(2017年2月3日付紙面より)

発声練習をする参加者ら=1月31日、新宮市福祉センター
紙コップを使いレクリエーション
濱中規子さん
2017年02月03日
31 生育上の要因把握を促す
 「こころの授業」研修会  (古座川町 )

 古座川町中央公民館で1日、「こころの授業」に関係する教育研修会が開かれた。教員ら教育関係者を対象にした取り組みで、43人が受講してストレスに伴う発達の課題を抱えた子どもと向き合うための視点を培った。

 心のケアやストレスマネジメントの知識を学び、精神的に不安定な状況にある児童や生徒に適切に対処する素養を町全体で底上げするのが狙い。臨床心理士として2011(平成23)年以降の児童生徒らの心のケアにあたっている和歌山心療オフィスの上野和久さんを講師に迎え、先んじて古座中や明神小で実践した「こころの授業」の意図も含めて話を聞いた。

 上野さんは発達上の課題に関係するさまざまな話題を提供する中で、要因には生まれ持つ個人差だけでなく、生育環境から受けるストレス(トラウマの類)もある点を強調。後者を「発達性トラウマ障害」と表現し、成人のうつ病と同じ仕組みで心理的ではなく生理的に脳が影響を受け発達上の課題につながるとした。

 ストレスは本来、天敵と遭遇するなどの危機的状況から生き延びるための一時的な緊張状態を生む仕組みとして人体に備わっている。その仕組みがさまざまな形で絶えず働くのが、天敵が生き物から仕事など生活に置き換わった現代社会の特徴。緊張状態を生む『ストレスホルモン』の過剰分泌が海馬を委縮させるなど脳に生理的影響をもたらすという学術発表もあり、古座中や明神小で実践した「こころの授業」は日常的なストレス状態から解放して同ホルモンの分泌が減った時の感覚を伝えるのが狙いだとした。

 上野さんは発達上の課題を生理学的見地からも考えるとともに、▽「発達性トラウマ障害」を発達障がい(個人差が要因の課題)と区別するため、子どもの生育履歴を確かめる▽課題の要因を保育士や保健師がまず把握し、次の発達の場となる学校へも引き継ぐ―といった点を意識するよう推奨。

 課題を抱えた子どもと接する時の考え方の一つとして、子どもが受けているストレスを100としてストレスのない経験を120与えれば、差の20がストレスに耐える力になるとも伝えるなどし、適切な判断と対処を促した。

(2017年2月3日付紙面より)

適切な接し方の糸口を教わる町内の教育関係者ら=1日、古座川町中央公民館
生育環境に伴う発達の課題との向き合い方を説く上野和久さん
2017年02月03日
32 自慢の健脚で記録に挑戦
 155人が参加し新宮マラソン大会  
2017年02月03日
33 90人が合格  近大新宮高前期入試結果  
2017年02月03日
34 地域が連携し読書活動 那智勝浦町、リレーフォーラムが最終回 
2017年02月03日
35 新聞ボールで鬼退治 新宮市熊野川地区おやこサロン 
2017年02月03日
36 地域交流の草木染め  宇久井保育所で園児が体験  (那智勝浦町 )
2017年02月03日
37 テント泊で各体験に挑戦 潮岬青少年の家、ウインターキャンプ実施 
2017年02月03日
38 第25回の入賞作品決まる 串本海中フォトコン、一般グランプリなど47点 
2017年02月03日
39 王子地区ふれあいいきいきサロン  新宮市  
2017年02月03日
40 英語で魅力を発信 新宮高校、巨大な観光マップ制作 
2017年02月03日
41 お悔やみ情報