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2017年10月07日
1 新宮港でバイオマス発電
 2021年の稼働を目指す  (株式会社エフオン )

 全国各地で木質バイオマス発電事業を展開している株式会社エフオン(島﨑知格社長、本社・東京都中央区)がこのほど、新宮市佐野の新宮港第2期工業用地に新宮発電所(仮称)を建設する計画を発表した。2021(平成33)年中の稼働運転を目指すとしている。

 発電所を建設する土地は現在、国土交通省が紀伊半島大水害後、熊野川河口で実施した掘削工事で採取した土砂の置き場になっている。敷地面積は約5万3000平方㍍。発電所の定格出力は1万8000㌔㍗で、年間発電量は一般家庭約3万世帯分となる。稼働日数は年330日(24時間稼働)。燃料として県内や近隣県から調達した木質チップを年間約18万㌧使用する。総投資額は約100億円。

 同社グループは、2006(平成18)年から木質バイオマス事業を実施しており、現在、大分県日田市と豊後大野市、福島県白河市の3カ所で稼働運転している。2019(平成31)年からは栃木県壬生町でも稼働を計画している。新宮発電所は豊後大野市と同規模となる予定。

 同社は新宮港を選んだ理由について「わが国有数の木材産出地であったことから、森林資源の潜在性は高く、木質バイオマス発電に必要な燃料確保が十分見込まれること、また日本の『新たな木材産業のしくみ』を地域産業とともに生み出すにふさわしい地であることから、事業開発を推進することといたしました」

 木質バイオマスについては「単なるエネルギー源としての目的ではなく、木質燃料の購入・消費を通じて、林業・製材事業者、運送業者など、多岐にわたること。加えて事業の継続を通じて地域経済に雇用や産業振興機会を創出する効果が期待されています。再生エネルギーとして地球環境を考慮した純国産木材で電気を供給するという本来の意義を備えた事業です」と話している。

 同社は1997(平成9)年5月設立。資本金21億6400万円(6月末現在)、従業員は連結126人、単体30人(同)。

 港の土地を所有する新宮市は、同社とまだ売買契約を締結しておらず、詳細は今後話し合うとしている。港内に残る他の土地でも、別会社とバイオマス発電所建設の話し合いを進めている。

 田岡実千年市長は「今回の会社からは、正社員を地元優先で40人、運送や林業など関連企業を含めると100人規模の新たな雇用が生まれると聞いています。人口が減少する中、雇用の創出が大きな課題になっているので、ぜひ成功させたい」と話した。

(2017年10月7日付紙面より)

新宮発電所と同規模の豊後大野発電所=エフオン提供
木質バイオマス発電所が建設される予定の新宮港第2期工業用地=5日、新宮市佐野
2017年10月07日
2 住民と消防団員が共に 宇久井区自主防災組織が訓練 (那智勝浦町)

 那智勝浦町の宇久井区自主防災組織(東正通会長)は1日、宇久井小学校グラウンドで同町消防団第5分団(大場英正分団長)の協力を得て放水訓練を行った。区民ら約60人が参加し、消防ホースの延長から実際に放水するまで一連の動作を実際に体験した。

 同地区には火災発生時の初期消火に対応するため、区内32カ所に消防ホースやノズルなどを備えた消火栓箱を設置している。同区自主防災組織では消火活動の安全を図るため、昨年度から進めてきた可変ノズルの配備が完了したことを受けて訓練を実施した。

 大場分団長は「火災が発生したら、まず周囲の人たちに声を掛けてほしい。1人では行動せず複数であたり、役割を指名しながら活動してほしい」と参加者に呼び掛けた。区民らは地区ごとの班に別れて訓練に取り組んだ。各班には消防団員が補助につき、ホースの延長、巻き方、接続金具の扱い、筒先の構え方などを丁寧に指導していた。

 東会長は「基礎的な訓練だったが、いい経験になった。地域の消防団員と一緒に訓練したことでお互いに知り合うことができ、相談しやすくなったと思う」と話していた。

(2017年10月7日付紙面より)

地域の消防団員からノズルの扱い方などの指導を受けた=1日、那智勝浦町宇久井
2017年10月07日
3 紀伊天満駅に白い待合室
 紀の国トレイナート  

 那智勝浦町のJR紀伊天満駅に真っ白の待合室が出現した。駅舎を舞台とするアートプロジェクト「紀の国トレイナート2017」(同実行委員会主催)の一環で、東京都在住の鮫島慧さん(24)が制作したアート作品。

 壁も床もベンチも全て白くペイントされている。鮫島さんが一晩かけて塗り上げた。この待合室に制服姿の高校生(新宮高校の吹奏楽部員3~5人)に入ってもらうことで展示は完成する。観客も含め、その場に流れる時間や空気の全てが作品となる。

 観客も展示の中に入り込んで鑑賞するインスタレーションという技法で、テーマは「共有」。駅の待合室は他人同士がひとときの時間を共有する場所であることや、電車が次々にやってくる都心の駅とは違い、同駅では少人数がゆったりとした時間を過ごしていることなどに着想を得た。白い色にはその存在を際立たせる意図がある。

 高校生に依頼したのは、新しい「日本らしさ」の象徴や文化の担い手として、アートやファッションの世界で注目される存在であることから。定時制高校出身で「制服を着てみたかった」という作者のあこがれも投影されているそうだ。

 トレイナートの開催期間は29日(日)までで、高校生によるパフォーマンスは28日(土)、29日(日)を予定している。白い待合室は開催期間終了後もそのまま残される。

(2017年10月7日付紙面より)

白く塗り上げた待合室を見る鮫島慧さん=9月23日、JR紀伊天満駅
2017年10月07日
4 災害に強い精神と体を
 勝浦小4年生がサバイバル学習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)で5日、那智勝浦町公民館勝浦分館(大嶽勝司分館長)によるサバイバル学習が開かれ、4年生が災害時に水道、電気などのライフラインが断たれた場合のサバイバル術を学んだ。

 大嶽分館長は「災害時に取り残された時、救助が来るまで生き残るために、災害に強い精神と体を養ってください」とあいさつ。

 非常時に用いる道具として、懐中電灯と水を入れたペットボトルを重ねたランタン、針金ハンガーを利用した鍋(フライパン)や金網、空き缶を用いたコンロの作り方を実演し、牛乳パックのろうそく、段ボールベッドも紹介。水のろ過方法と飲み水の作り方、火のおこし方、ランタン用の植物油の代わりに、ツバキの実から油を取る方法など、ユーモアを交えながら語り掛けるように説明し、児童らは楽しそうに話を聞いていた。

(2017年10月7日付紙面より)

針金ハンガーで鍋を作って見せる大嶽勝司分館長=5日、那智勝浦町立勝浦小学校
2017年10月07日
5 3大会に出場し健闘
 北道院拳法和歌山支部  
2017年10月07日
6 U―12ホップリーグ(後期)、三佐木が1位
 総合上位4チームは全少県大会へ  
2017年10月07日
7 「日頃から社会に興味を」  新宮高校で学期交代式  
2017年10月07日
8 「一人一人の気配りを」  近大新宮で前期終業式  
2017年10月07日
9 スーパーの仕事を学ぶ  下里小3年生がイオン新宮店へ  
2017年10月07日
10 音楽に合わせ楽しむ 新宮市熊野川町、橋上慶一さん招きおやこサロン 
2017年10月07日
11 捕鯨の歴史や生態学ぶ  太地町立くじらの博物館見学  (宇久井中学校 )
2017年10月07日
12 熊野姫まつりに向け  「姫組+1」が佐野会館で稽古  
2017年10月07日
13 劇や発表で成果を披露  高池小学校学習発表会  (古座川町 )
2017年10月07日
14 9月定例会一般質問 終  古座川町議会  
2017年10月07日
15 グランプリなど17点発表  観光フォトコン表彰  (串本町 )
2017年10月07日
16 秋の草花に飛び交う  ツマグロヒョウモン  
2017年10月07日
17 らせん形?のナス  那智勝浦町南大居で収穫  
2017年10月07日
18 季節感じ楽しんで JR新宮駅、パンダシートもハロウィーンムード 
2017年10月07日
19 秋晴れの下、みんなで楽しむ  熊野地方で運動会