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2017年12月23日
1 大石誠之助を名誉市民に
 議会提案が賛成多数で可決  (新宮市 )

 新宮市議会(屋敷満雄議長、16人)の12月定例会で21日、議会発案の大石誠之助を名誉市民に推挙する議案が11対4の賛成多数で可決した。田岡実千年市長は「議会の議決を重く受け止め、遺族に報告した後、最終判断します」とコメントした。

 名誉市民は社会福祉の増進、産業文化の進展などに貢献し、その功績が顕著であった新宮市民や縁故者に贈っている称号。1960(昭和35)年の佐藤春夫が初めての名誉市民で、これまで東くめ、木村藤吉、杉本喜代松、世耕弘一、村井正誠、山本秋広、西村伊作、畑中武夫、中上健次の10人に贈っている。

 名誉市民はこれまで市長が議会に提案し、議決を経て決定していたが、今議会初日に可決した条例改正で、2人以上の議員で候補者を上程し、可決すれば市長に推挙できるようになった。最終決定するのは市長となっている。

 新宮出身の医師、大石誠之助(1867~1911)は明治天皇暗殺を企てたとして1911(明治44)年、12人が死刑、12人が恩赦で無期懲役となった「大逆事件」で、「嘘(うそ)から出た真(まこと)」の言葉を残して絞首刑となった人物。

 事件は後の研究で大逆罪に名を借りた社会主義者、無政府主義者への弾圧で、国家によるフレームアップ(でっちあげ)であったことが明らかになっていて、市議会は2001(平成13)年9月に誠之助を含む熊野地方の犠牲者6人の名誉回復宣言を全会一致で採択している。

 提案者の上田勝之議員は、誠之助は貧者からは薬代を取らず、遊郭設置や戦争に反対するなど民主主義、人道主義、人権意識の先覚者で、名誉市民の春夫や伊作など後世の新宮人に多大な影響を与えたと説明。「今、この時代に名誉市民に推挙する意味がある」などと訴えた。

(2017年12月23日付紙面より)

大石誠之助
2017年12月23日
2 まりひめ目慣らし会
 生産者らが品質チェック  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町と新宮市の農家でつくる「くろしお苺生産販売組合」(杉浦仁組合長)は20日、同町南大居のJAみくまの太田営農センターでイチゴ「まりひめ」の目慣らし会を実施した。

 目慣らし会は、「まりひめ」の出荷規格を統一するため、毎年イチゴのシーズンに開かれている。この日は、イチゴ生産農家(9軒)とみくまの農業協同組合の職員らが集まり、大きさや形などを見て等級などを確認した。

 杉浦組合長は「台風で生育に影響が出て、昨年より出だしが遅れたが、摘果も良く効き品質には自信がある。年始から順調に出荷できると思う」と話した。

 「まりひめ」は、完熟で摘んでいるため、強い甘さが特徴。足が早く、地域でしか販売されないため、公設市場を通して近隣のスーパーや八百屋で販売されている。イチゴの収穫および出荷は、12月から5月終盤まで。昨年度は収穫期間中、まりひめだけで約1万5600ケースを出荷した。

(2017年12月23日付紙面より)

イチゴの大きさや形、色などを確認する組合員ら=20日、那智勝浦町南大居のJAみくまの太田営農センター
等級別に箱詰めされた「まりひめ」
2017年12月23日
3 潮岬から全国、世界へ
 大会出場の2人を壮行  (潮岬中 )

 串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長、生徒52人)が21日の全校集会で、国際大会に出場する武田日向君(3年)と全国大会に出場する潮﨑梨緒さん(3年)の活躍を期待して壮行した。

 武田君は夏の倉敷国際少年野球大会以降、和歌山野球振興協会(夢クラブ)の代表選抜を受け、台湾で開かれる2017台北市国際青少年野球大会に出場することになった。大会日は22日~27日(雨天予備日28日)の6日間で、初日は開会式、23~25日が予選リーグ、26~27日が決勝トーナメントと閉会式。武田君は日本和歌山チームの一員として、32チーム中の上位進出を目指す。

 潮﨑梨緒さんは昨夏、JOCジュニアオリンピック第31回全国都道府県対抗中学バレーボール大会の和歌山県チーム選抜を受け、9月以降は週末ごとに合同練習に打ち込んできた。大会日は25日~28日の4日間で、初日は開会式、2日目は予選リーグ、27~28日は上位32チームによる決勝トーナメント。女子の会場は準々決勝までエディオンアリーナ大阪、準決勝以上は大阪市中央体育館となっている。

 2人はユニフォーム姿で全校生徒教職員にあいさつし、武田君は「選ばれなかった人の分まで頑張り、結果を残してこれからの自信につなげていきたい」。潮﨑さんは「自分の好きなバレーボールを指導してくれた先生や周りの方々、そして家族に感謝して、県代表として頑張る」と述べ、挑戦中の応援を求めた。

 藤本校長は「2人とも小学校の頃から競技を始めた。時には苦しい時もあっただろうが、それを乗り越えて『楽しい』と言える今がある。すごいなと思うし、これからも頑張ってほしい。別々に競技から何を学んだかを質問したら、くしくも同じ答えが返ってきた。『人とのつながりの大切さを学んだ』という。そのような2人なので、大きな舞台でも臆することなく堂々と楽しんでプレーしてくれると思うので大いに期待したい」。生徒会の古久保颯太会長(2年)は「健康に注意して、当日は全力を発揮してほしい」と激励し、一同拍手で健闘を期待した。

(2017年12月23日付紙面より)

大会に向け意気込みを掲げる武田日向君と潮﨑梨緒さん=21日、串本町立潮岬中学校
2017年12月23日
4 竹中さん、妹尾さんが優勝
 新宮GG同好会「年忘れ12月大会」  
2017年12月23日
5 大矢君の勇魚5連覇など
 和道流新宮支部が2大会で活躍  
2017年12月23日
6 新人大会団体戦で準優勝 新宮高校女子ソフトテニス部 (個人戦2組と合わせて近畿大会出場へ)
2017年12月23日
7 皆さまに歌っていただければ  加藤さんが追悼記念CDを制作  (那智勝浦町 )
2017年12月23日
8 サンタさんの登場に笑顔 新宮市、子育てサロンに親子61人 
2017年12月23日
9 冬休みが始まる  県立新宮高校などで全校集会  (新宮市 )
2017年12月23日
10 緊急時に備え操船訓練 熊野交通、年末年始安全総点検で 
2017年12月23日
11 雰囲気体験し期待高める 串本町、にこにこひろばクリスマス会 
2017年12月23日
12 一足早く雰囲気を楽しむ 串本町子ども会連協クリスマス会 
2017年12月23日
13 12月定例会一般質問 終  串本町議会  
2017年12月23日
14 残り1日、舌戦加熱 那智勝浦町長選、両陣営とも浮動票の獲得鍵に 
2017年12月10日
15 台風21号被害への影響は
 水門、ポンプ操作で国と県が説明  (新宮市 )

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と和歌山県は8日、新宮市役所で10月22日に新宮市を襲った台風21号時の市田川と浮島川の水門とポンプ操作について議員に説明。水野浩次所長はポンプのトラブルや水門操作による被害への影響は今後検証していくとしながらも「重く受け止めている」と述べ、来年明けにも市田川減災対策協議会(仮称)を立ち上げ、検証を含め今後の対策を検討していくと説明した。

■市田川の排水状況



 国交省が管理する市田川水門と排水機場(同市あけぼの)は台風時、4基あるポンプのうち1基が不具合により3時間停止。冠雅之副所長は、正常に作動していた場合の最高水位は、あけぼの内水位観測所は変化なし、下田水位観測所は6㍉低下だったと説明。水門を全開していた場合の最高水位はあけぼので2・3㌢、下田で2・5㌢低下していたとするシミュレーション結果を示した。

 冠副所長は、ポンプは台風前に異常はなかったが、台風時に川の流れが早かったため保護機能が働き、3時間強制停止したと説明。「施設を改良していきたい」と述べた。水門を全開にしなかった理由としては、熊野川の水位が急上昇し逆流する可能性があったため河床から1~2㍍にしていたと説明した。

 水野所長は「シミュレーション結果では水位の差はないが、重く受け止めている。市、国、県で協議会を立ち上げ、抜本的な対策を含め検討していく」と理解を求めた。

■浮島川の排水状況



 浮島川排水機場(同市緑ヶ丘)を管理する和歌山県は、ポンプ2基のうち1基が運転途中に停止したと説明。原因はポンプ内の部品の破損か劣化、異物の混入が考えられるが現時点でははっきりとしていないと述べ、今後、ポンプを分解して調べるとともに次の出水期までには修理すると述べた。

■議員が厳しく追及



 前田賢一議員は、今回の被害は「人災」との声が被災者たちから上がっていると述べ、「肝心な時に動かないのでは意味がない。台風前に試運転しておくべきではなかったのか」と厳しく追及。県新宮建設部の大橋和也副部長は「今回の故障を見つけるのは難しかったと思う」。冠副所長は、試運転は流れのない水で実施しており、今回は流れがある中での不具合だったと理解を求めた。

 上田勝之議員は「シミュレーションでは水害への影響は軽微。責任はないと思っているのか」と追及。冠副所長は「現段階ではあったともなかったとも言い切れない」。水野所長は「トラブルはあったが操作は適切だったと思っている」と述べた。

 東原伸也議員は、ポンプ作動を早くしていれば被害は軽減できたのではと指摘。冠副所長は「逆流が始まっていない状況で作動させるのは難しい」と回答した。

 東原議員は浮島川のポンプは点検4日後に台風が襲来していると点検方法を問題視。大橋副部長は「今後考えていくことになる」と述べた。

 田花操議員はバイパスの設置、東原議員はポンプの増設を提案。水野所長は「協議会の中で話し合いたい」と回答した。

 前田議員は市民への詳しい説明を要求。国と県は協議会での検討状況を知らせていくと回答。田岡実千年市長は、町内会への説明会を調整していると述べた。

(2017年12月10日付紙面より)

市田川河口に設置されている水門=8日、新宮市あけぼの
2017年12月10日
16 歌やダンスで華やかに
 「体文イルミ」点灯式  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の冬の夜空を彩る第15回体育文化会館イルミネーション(同実行委員会主催)の点灯式が8日、同町立宇久井保育所(八木隆子所長)の園児らが参加して開かれた。1月11日(木)までの午後5時から同10時まで点灯。今月24日(日)、25日(月)は午前0時まで。

 点灯式では実行委員会代表の那智勝浦町建設業組合理事長の上地秀和さんがあいさつ。園児2人が司会のカウントダウンに合わせてスイッチを入れた。

 那智の滝や三重塔をモチーフにしたイルミネーションに明かりがともると、見学の保護者から歓声が上がった。園児たちは色とりどりの明かりをバックにクリスマスソングを歌ったり、ハンドベルを演奏したりして雰囲気を盛り上げた。今年は同町のイメージキャラクター「なっちー」が登場、「porocky・HAL・kids」によるダンスの披露もあり、華やかな点灯式となった。最後はサンタが登場し、歌や子どもたちにプレゼントを手渡した。

 イルミネーションを設置しているのは▽勝浦ライオンズクラブ▽那智勝浦町観光協会▽勝浦手話サークル「ちゃお」▽那智勝浦町建設業組合▽那智勝浦町金融協会▽南紀勝浦温泉旅館組合▽那智勝浦町職員互助会・職員組合―の7団体。

(2017年12月10日付紙面より)

イルミネーションをバックに宇久井保育所園児が歌を披露=8日、那智勝浦町体育文化会館
初参加のporocky・HAL・kidsのダンス
2017年12月10日
17 野菜や果物300点
 新宮市農林産物品評会  

 第68回新宮市農林産物品評会(同品評会実行委員会主催)が9日、同市徐福の蓬莱体育館であった。市内の生産者37人から野菜、果物、加工品など63種類300点の出品があり、小綱紀世子さん(89)=同市広角=の『高菜』が市長賞を受賞した。即売会には大勢の人が並び、開場と同時にほぼ売り切れた。

 今年の品評会は昨年に比べ出品者が3人、出品数が9点少なかった。表彰式で同実行委員会の田阪一郎会長は「自然災害が多く心配していましたが、皆さんの努力でたくさんの出品があった」と感謝。来賓の田岡実千年市長は「災害や鳥獣被害がある中、素晴らしい農産物を生産していただいていることに感謝します」とあいさつした。

 初山守・東牟婁振興局農業振興課長は「どれも甲乙付けがたい素晴らしいものばかりだった。この知識と技術を次の世代に引き継いでいってもらいたい」と講評した。

 今回、会場では地元の農作物を販売する「ふるさと市場」を初めて同時開催。焼き芋の振る舞いもあった。

(2017年12月10日付紙面より)

即売会の模様=9日、新宮市徐福
2017年12月10日
18 半年間の成果見せる 珠蒼の会、着装・マナー・いけばな発表会 
2017年12月10日
19 平家の隠れ里「桧曽原」へ  那智勝浦町色川地区  
2017年12月10日
20 歳末助け合い托鉢  新宮仏教会が市内回る  
2017年12月10日
21 平安衣装で冬の交安運動  那智大社のお守りなどを配布  (那智勝浦町 )
2017年12月10日
22 人権教育の大切さ 新宮市民生委員児童委員協が研修会 
2017年12月10日
23 寿楽荘で踊りの輪 新宮市婦人団体連絡協が慰問 
2017年12月10日
24 年末特別警戒に協力を  大阪税関、新宮署など合同街頭啓発  
2017年12月06日
25 におわないブリで新商品
 地元と健康にこだわり開発  (新宮港埠頭 )

 新宮市三輪崎の新宮港埠頭株式会社食品部(シングウポートフーズ)はこのほど、地元にこだわった食材で作ったブリ商品を開発した=写真。今月9日(土)午前10時から正午まで、港内の株式会社食縁本社工場前で初めて地元販売する。

 近畿大学技術の養殖プレミアムブリ「におわないブリ」を使用した商品。168時間かけて製造している薫製は、生ハム風と照り焼き風の2種類。切り身はプレーン、照り焼き、みそ漬け、酒かす漬けの4種類。刺身用ブロック、しゃぶしゃぶ用などもある。

 安全、安心をモットーに、いずれの商品も化学調味料や食品添加物を一切使用しておらず、しょうゆは新宮醤油、酒かすは尾﨑酒造など、地元産を使用している。

 同社は1978(昭和53)年9月30日に設立された新宮市の第三セクター。これまで新宮港を中心とした港湾運送、船舶代理店、貨物運送を主たる事業としてきたが、日本の「食」の多様性に注目し、食品部を設置。稚魚生産から加工販売までの「なまず養殖事業」もスタートしていて、来年の夏ごろの販売開始を予定している。

 小池けん二社長は「私のモットーは、常に先を見据え新しい視点を持つこと。人口減少・少子高齢化の波がこの地方でも大きな社会問題となり、産業の衰退は地方都市の活力を疲弊させています。この地域の新たな活力と産業の振興を図り、雇用の場を作ることが必要。地域の特産を目指した事業を興し、全国展開を図りながら、さらに地域社会に貢献する会社を育てたいと考えています」と話している。

(2017年12月6日付紙面より)

※ 小池けん二社長の「けん」は、「濕」のさんずいを取り除いた字


2017年12月06日
26 被災者に税の減免説明
 新宮税務署が説明・相談会  (新宮市 )

 新宮税務署は4日、新宮市の新宮商工会議所で「雑損控除等説明会」を開いた。台風21号などで被害を受けた人を対象とする説明会で、同市などで多くの被害があったことから開催した。被災した場合の所得税の減免制度や、住宅や家財の損失額の計算方法などについて説明した。

 災害などで住宅や家財に被害があった場合、雑損控除か災害減免法によって所得税の軽減免除を受けられる場合がある。どちらか有利な方を選ぶことができ、確定申告の際に必要書類を添付して申請する。インターネットで申告書が作成できる国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」を使う際にも、被害のあった家財などの損失額を入力することで、条件に合わせて雑損控除か災害減免法の有利な方を選択できる。

 説明会では全般的な説明の他に、個別相談の時間も設けられ、申告会場に持参できる損失額計算個票の用紙も配られた。確定申告の期間は2月16日(金)からとなるが、同署では被災者を対象に事前対応も予定している。

 担当の同署個人課税部門の統括国税調査官・山田耕士さんは、「申告の時期には混雑も予想されます。まずは説明会にお越しください」と話した。

 この説明会・個別相談会は今後、5日と7日(木)に同所で、14日(木)に那智勝浦町築地の南紀くろしお商工会で開かれる予定。時間は説明会が午後1時30分~2時30分、個別相談会が午後2時30分~5時。夜間の説明会が午後6時~7時。

(2017年12月6日付紙面より)

個別相談会の様子=4日、新宮市の新宮商工会議所
2017年12月06日
27 記念の年熊野の魅力発信 奉祝式年大祭協が協力呼び掛け (本宮大社創建2050年)

 来年、創建2050年を迎える田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の式年大祭を盛り上げようと組織された「熊野本宮大社御創建二千五十年奉祝式年大祭推進協議会」(榎本長治会長)は2日、大社瑞鳳殿で総会を開き、来年の主なイベントの事業計画案などを承認した。

 協議会は今年9月に組織。熊野本宮観光協会、田辺市熊野ツリーズムビューローなどさまざまな団体、企業など30を超える団体で組織。奉祝期間を誘客の絶好の機会として捉え、さまざまなイベントを展開し、熊野の魅力を発信しようと事業に取り組んでいる。

 本宮大社の例大祭は例年4月13日から15日に行われているが、来年は11日(水)から15日(日)までを日程として奉祝式年大祭として営む。期間中には歌手の山川豊さんや水森かおりさんらの歌唱奉納などがある。

 例年8月に行われる「八咫(やた)の火祭り」は10月13日(土)に日程を変更し、式年大祭とは別に公募した稚児による湯登神事を行う。

 3月には博物学者、小説家の荒俣宏さん、5月には演出家の宮本亜門さん、秋には作詩家の及川眠子さんの講演を計画。宝物殿の特別拝観なども予定している。

 協議会では大祭記念ロゴを製作し、ピンバッジやのぼり、記念ポロシャツの製作も進めており、さまざまなPR活動を展開していく。

 総会で協議会顧問の九鬼宮司は「地元の高校生も祭りに参加したいという声もあり、うれしい。皆さんと新たな祭りができればと考えている。何かが生まれてくると確信している」とあいさつ。榎本会長は「2050年のお祝いだけでなく、熊野の良さを発信する大きな機会と捉え、地域の観光振興につなげられたらと思う」と話し、「参加していただける団体、企業を募集している。本宮大社へ問い合わせてほしい。いろいろな方々に参加してもらい、一緒に盛り上げていきたい」と呼び掛けた。

(2017年12月6日付紙面より)

来年の事業計画などを決めた協議会総会=2日、田辺市本宮町の熊野本宮大社瑞鳳殿
2017年12月06日
28 新任の駐日トルコ大使が来町
 町長らに感謝届け親交深める  (串本町 )

 駐日トルコ共和国大使館のハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使(58)一行が4日、串本町の田嶋勝正町長や同町立大島小学校(山本隆介校長、児童36人)を表敬訪問し、トルコ軍艦エルトゥールル号殉難将士慰霊碑に献花するなどした。

 メルジャン大使は先月17日に着任した新任の特命全権大使。今回の訪問は公務に就くにあたって慣例になっているあいさつ回りを兼ねた視察の一環で、インジ・メルジャン夫人と通訳者としてボアチ・ウリケル専門官を連れ3人で来町した。

 南紀白浜空港で役場総務課職員と合流し、公用車で同町入り。役場本庁で表敬を受けた田嶋町長は「町民を代表して歓迎する。エ号の遭難は悲しい事故だったが、当時の救難活動が今の日本とトルコの友好を築いた柱と言ってもらえることを私たちはうれしく、誇りに思っている。今も清掃や献花をしながら587人の殉難将士をお守りしているので安心してほしい。これからいいお付き合いをさせていただきたい」と述べ、メルジャン大使は「何よりもまず将士を大切にしてくれていることに感謝する。われわれも祖先への思いを胸に友好を作る努力をし、町長ともよい機会を作りたい」と応えた。

 「次の来町時には町長と一緒にダイビングに挑戦したい」など後の懇談も弾む中、田嶋町長は歓迎の一端で記念楯や日本トルコ友好マスコットキャラクター「まぐトル」のぬいぐるみ、町独自の友好のあかしとしている同碑レリーフをかたどったピンバッジなどを贈って親交を深めた。

 同町立大島小学校では、山本校長と6年生の造隼瑠菜さんがあいさつし、6年生の伊勢谷連さんと中西基樹君が花束を贈って来校を歓迎。一同で同碑とともに受け継がれる追悼歌を披露した。

 メルジャン大使は「皆さんや役場の方々が両国の国旗を振って迎えてくれたことが、串本に来て何より感動していることだ」と歓喜。同碑の清掃などを通して殉難将士を大切に守ってくれている児童を『もっとも美しい花で飾られたような友好の架け橋』とたたえて感謝し、交流の記念にと文具を贈るなどした。

 表敬後は樫野崎を訪ね、田嶋町長夫妻や樫野区の岩谷知道区長の代理で高山カヤ子さんとともに同碑に献花。メルジャン大使夫妻は樫野崎園地にある建国の父・アタテュルク像への献花を来町にあたって希望したそうで、同町も応えて段取りし実現した。併せて樫野埼灯台やトルコ記念館、遭難地点とされる岩礁(通称・船甲羅)を視察し現地説明を受けるなどした。

 夜は田嶋町長主催の歓迎夕食会に出席。町内に宿泊し翌5日に串本海中公園センターを視察するなどして同大使館がある東京へ戻った。

(2017年12月6日付紙面より)

田嶋勝正町長を表敬訪問するメルジャン大使(左から2人目)=4日、串本町串本
大島小の児童と交流する一行=4日、串本町須江
2017年12月06日
29 子の成長を願って  木葉神社「祢んねこ祭り」にぎわう  (串本町田原 )
2017年12月06日
30 年末年始のお役立ち本貸し出し  新宮市立図書館に特設コーナー  
2017年12月06日
31 カットや着付け学ぶ 県美容業生活衛生同業組合新宮支部、岩見悠紀子さん招き講習会 
2017年12月06日
32 お巡りさんの仕事知る  三輪崎、はまゆう保育園児が見学  (新宮警察署 )
2017年12月06日
33 いつまでも元気に  北山村で「げんき祭り」  
2017年12月06日
34 いざかた通りにぎやかに  なちかつクリスマスパーティー  (那智勝浦町 )
2017年12月06日
35 養殖学への理解深める  近大新宮高が水産実習  
2017年12月06日
36 本州最南端で400人競う  第18回串本グラウンド・ゴルフ交歓大会  (串本町 )
2017年12月06日
37 ふるさとの自慢の味伝えたい JA紀南、幼小中に梅干しとミカン贈る 
2017年12月06日
38 駅東口の土地寄付  福岡さん新宮市へ  
2017年12月06日
39 災害ごみ費など審議  新宮市12月議会開会  
2017年12月06日
40 お悔やみ情報