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【検索ステータス】 
2021年07月30日
1 野澤さん、ファイナリストに
 大賞目指し投票呼び掛け  (わたぼうし音楽祭 )

 佐野駅から電車に乗って太地で降りる

 雨の日はバス 晴れの日は歩いてハイツに帰る

 道の駅を通る トンネルをくぐる

 ガソリンスタンドを曲がる

 ガソリンスタンドのおっちゃん

 いつも手をあげてくれる

 毎日僕はこんなにしています

 仕事に行っています

  □     □

 新宮市佐野の社会福祉法人いなほ福祉会ワークショップゆう(野々江美管理者)の利用者で太地町在住の野澤大輔さん(36)の作品「僕の一日」がこのほど、「~障害のある人たちの心を歌う~第46回わたぼうし音楽祭」(奈良たんぽぽの会主催)の「作詩・作曲の部」で入選を果たした。音楽祭の様子は8月1日(日)に動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信され、視聴者らの投票により各賞が決定される。

 障害のある人が書いた詩にメロディーを付けて歌う同音楽祭は、1976年に奈良県で誕生した。生きることの喜びや悲しみ、命の尊さ、人間の素晴らしさなど、障害のある人たちが書く詩を通して、社会の理解と共感を深める目的で全国各地で開催されており、今年で46回目を数える。

 45周年を迎えた昨年、新型コロナウイルス感染症の影響で音楽祭はインターネットで開催。いまだ終息のめどが立たない情勢を鑑み、今年も昨年に引き続きネット上での開催となった。

 熊野地方で活躍するフォークデュオ「ヤブシン」の藍田真一さんにギターを師事し、2013年に誕生したバンド「ハリケーン」でギターとボーカルを担当する野澤さんの元に、同音楽祭の入選通知が届いたのは5月下旬。「作詩の部」361点、「作詩・作曲の部」319点の応募数の中、初めての応募で見事、8組のファイナリストの1人に選ばれた。

 歌詞では「今日はパンどんなけ焼くんかな?」「(バスに)いつものおばちゃん乗ってないな どうしたんかな? 病気かな? さびしくなった」「佐野で降りる 『おはよう』って声掛けてくれる うれしいな 今日も一日頑張ろう」「おやすみグナイ!! いい夢見てね」など、野澤さんの日常と、日々の中で感じたことなどを方言を盛り込みつつ紹介。伸びやかな声で歌い上げている。

 一報を聞き「うれしかった」と笑顔を見せる野澤さん。「つい」応募してみたら入選した、とはにかみながらも「一生懸命作りました。投票お願いします」。

 「第46回わたぼうし音楽祭」は8月1日午後2時からユーチューブ「わたぼうしチャンネル」で配信される。野澤さんは3時ごろ出演予定とのこと。野々管理者は「多くの人に応援していただければ」と視聴を呼び掛けている。

(2021年7月30日付紙面より)

音楽祭の視聴と投票を呼び掛ける野澤大輔さん=新宮市佐野
わたぼうしチャンネルのQRコード
2021年07月30日
2 職員2人が感染
 外来診療を休止、院長がコメント  (那智勝浦町立温泉病院 )

 那智勝浦町天満の町立温泉病院(山本康久院長)は29日、同病院に勤務する委託業者職員2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。現在、同病院では外来診療と救急患者の受け入れを休止している。

 同病院によると、陽性が確認されたのは20代と30代の女性職員。20代女性は26日から咽頭痛があり、28日に同病院の発熱外来を受診。PCR検査の結果、陽性と判定された。

 30代女性は無症状だったが、上記職員との接触歴があったため28日に同病院を受診し、PCR検査を受け陽性が分かった。20代女性は患者と直接接する業務には当たっていないが、30代女性は26日午後に整形外科外来の診察室で従事したという。

 同病院では、当該職員と濃厚接触したと思われる職員については当面の間自宅待機を命じている。また、28日午後から救急を含む外来診療、新規入院の受け付けを中止し、当該職員の執務場所などの消毒作業を実施。院内に従事する全職員のPCR検査を実施し、全員の陰性を確認した上で療養環境が整い次第、外来診察・入院受け付けを再開していくとのこと。

 同病院は、26、27日に外来受診などで病院を訪問した人で、発熱や風邪の症状がある人は同病院へ連絡するよう呼び掛けている。

  □     □

■山本院長コメント

 当院に勤務する職員2名が新型コロナウイルスに感染したことが判明しました。このことを受け、7月28日午後より救急を含む外来診療・新規入院の受け付けをすべて中止しています。

 当該職員は現在入院中で、当該職員と濃厚接触したと思われる職員は当面の間自宅待機を命じました。また当該職員が業務を行った場所などの消毒作業を実施したほか、院内に従事するすべての職員のPCR検査を実施しています。

 全員の陰性を確認し、療養できる環境が整いましたら、外来診療・入院受け付けを再開します。この間、患者さまをはじめ多くの方々にご迷惑をおかけしますが、院内感染を防止するための措置ですので、何とぞご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

 また、7月26、27日に当院へ来られた方で、発熱や風邪の症状などがある方は、当院へご連絡ください。

 入院・外来に来られる皆さまに、これまで通り安心して診療を受けていただけるよう、院内感染防止を一層徹底してまいります。

(2021年7月30日付紙面より)

2021年07月30日
3 “ウィズコロナ”の取り組みへ
 第3次地域福祉(活動)計画に向け  (紀宝町 )

 紀宝町と町社会福祉協議会は、今後5年間の福祉向上につながる「第3次地域福祉(活動)計画」策定に向けて、26日、町福祉センターで第1回合同委員会を開いた。今後のスケジュールを確認し、研修会やグループワークで委員同士が福祉への理解を深めた。

 地域福祉(活動)計画は「みんながふだんのくらしをしあわせに感じるまちへ」を基本理念とし、2010年度に初めて策定。5年ごとに見直しを進め、第2次計画は16~20年度に実施した。

 新型コロナウイルス感染症により、今後、新しい生活様式へ移行するとともに、地域福祉活動も「ウィズコロナ」に対応した新たな取り組みが求められている。

 第3次計画はこれらを踏まえ、来年度からの5年間に地域福祉の課題解決に取り組み、誰もが安心して暮らし続けることができる地域づくりを進めるもの。12月までに素案をまとめ、来年1月の第3回合同会議で最終確認する。

 委員は住民代表や町内外の各組織の代表ら27人で構成し、策定委員会と作業部会でそれぞれ(活動)計画を進める。策定委員会は皇學館大学現代社会学部の大井智香子准教授を委員長、町民生委員児童委員協議会の濵口啓会長を副委員長、作業部会は町ボランティア・市民活動センターの久原章作さんを委員長、町民生委員児童委員協議会の樫山恵美さんを副委員長に選出した。

 第1回合同委員会で町福祉課の池田英治課長が「地域福祉にご理解とご協力を」とあいさつ。町社協の木下起査央会長は、12月までの完成を目指して協力を呼び掛けた。

 グループワークでは「コロナ禍で施設に入所する家族に会えない」「新型コロナウイルスに対応した防災訓練や避難所運営も大切」「デジタル化が進むが、福祉は人と人との対話が大事」「いま一度、原点に戻って家族や福祉について見直す時期ではないか」などの意見があった。

(2021年7月30日付紙面より)

「第3次地域福祉(活動)計画」策定に向けて協議を開始=26日、紀宝町福祉センター
2021年07月30日
4 駐車場とスロープを新設
 警備員配置し工事が開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は27日、役場庁舎玄関前に9台分の駐車場設置のための整備工事を開始した。それに伴い庁舎玄関入り口の一部を閉鎖し、庁舎前の町道は午前9時から午後5時までの間、通行止めとなる。

 同工事は庁舎にある花壇と玄関の旧スロープを撤去し、駐車場となだらかなスロープを新設するもので、工期は9月22日(水)まで。予算は948万9000円で今年の3月議会で可決された。

 同町によると、これまでの旧スロープは古く、急な傾斜だったことから現在の基準に合わせたものを設置するという。また、駐車場は紀陽銀行の現金自動預払機(ATM)側に屋根が完備された障害者用駐車場を1台分、通常タイプの駐車場を8台分設置するとした。

 工事期間中は警備員を配置し、周辺の安全確認を行う。車椅子での来庁者に対しては警備員が町に連絡を入れ、仮スロープを用いて町職員がサポートなどに当たるという。

 同町では「工事期間中は町民の皆さまにご迷惑をお掛けいたしますがご了承ください」と話している。

(2021年7月30日付紙面より)

工事開始に伴い通行止めとなった=那智勝浦町の役場庁舎前
2021年07月30日
5 「盤珪語録を読む」不生禅とはなにか  横田南嶺老師が本出版  
2021年07月30日
6 コロナ禍の防災や経済対策  新宮市議会総務建設委員会  
2021年07月30日
7 自転車で出会う熊野の魅力  PR動画第2弾公開中  
2021年07月30日
8 1位に松本武則さん  写連新宮支部7月例会  
2021年07月30日
9 お化け屋敷でヒヤッ  木の川認定こども園で夏祭り  (新宮市 )
2021年07月30日
10 色とりどりの花やビーズ  浮島児でハーバリウム教室  (新宮市 )
2021年07月30日
11 交通ルールを守ろう  小学1年生にファイル寄贈  (紀宝地区安協 )
2021年07月30日
12 知られざる街道を紹介  内山裕紀子さん「松坂道」を語る  (熊野市 )
2021年07月30日
13 防災・危機管理体制の充実図る  トップフォーラムin三重  
2021年07月30日
14 夏の囲碁大会で18人が熱戦  南紀串本七夕会  
2021年07月30日
15 野生動物への注意を促す  警察と建設会社が連名で  (串本町 )
2021年07月30日
16 2年生3人が考えなど発表  高校生フォーラムに参加  (串本古座高校 )
2021年07月30日
17 お悔やみ情報
  
2021年07月10日
18 新しい大しめ縄に張り替え 例大祭に向け那智の滝で (熊野那智大社)

 熊野那智大社(男成洋三宮司)は9日、世界遺産・那智の滝上の大しめ縄の設置を行った。14日(水)に斎行される国指定重要無形民俗文化財「那智の扇祭り(火祭)」を前にした恒例行事で、日本一の落差133㍍の滝口で神職たちが足元に注意を払いながら慎重に新しいしめ縄に取り替えた。

 那智の滝は同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は例大祭前の7月と年末の毎年2回行われている。

 昨年7月は天候不良で延期となり宵宮(よいみや)の朝に実施。連日の大雨で水量が多くなったため、例年より上流にしめ縄を張った。

 しめ縄はサラシ製で長さ約26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行い、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職ら5人が表参道約2㌔の道のりを運んだ。到着後、命綱を着け、滝の流れに足をつけた神職らは声を掛け合いながら無事にしめ縄を設置した。

 新型コロナウイルスの感染拡大予防の観点から、14日の例大祭は規模縮小と一部中止を決定。祭典内容を変更して神職や役員、祭り関係者のみで斎行される。

 男成宮司は「参列者や奉仕者、拝観者の安全を優先し、今年も皆さまのご参列をご遠慮いただく形となった。コロナ禍が一日も早く終息し穏やかな日々に戻ること、来年こそはいつも通りの例大祭が斎行できることを切に祈ります」と話していた。

 同社によると、本殿での参拝は通常通り行えるが、別宮の飛瀧神社においては午前10時から正午まで参拝を中止するという。

(2021年7月10日付紙面より)

例大祭を前に神職らが大しめ縄を張り替えた=9日、那智勝浦町の那智の滝
2021年07月10日
19 操作など伝え活用を促す
 町教委主催で教職員研修  (古座川町 )

 古座川町教育委員会が6日、同町立高池小学校でGIGAスクール教職員研修会を開き、町内の教員16人が児童生徒用パソコンを活用するときの素地となる理解を深めるなどした。

 この研修会は、同スクール構想の急進で充実する校内の情報通信技術(ICT)環境の教育活用を円滑に進めるため、文部科学省「GIGAスクールサポーター配置促進事業」を活用して計画。東牟婁地域が1人1台の割り当てで共同調達した児童生徒用パソコンはオペレーションシステム(OS)「グーグルクローム」を搭載した機種で、その使い方や推奨ソフトを紹介する内容を準備して町立小中学校の教員に参加を呼び掛けた。

 この日は同サポーター・岡田政彦さん(和歌山IT教育機構所属)が講師として登壇。序盤は「Google Chrome」のアカウント管理や基本操作、他のOSと比較したときのデータ管理の特色を確かめ、中盤は教育活用頻度が高いと見込まれる推奨ソフト「Google Classroom」、終盤は児童生徒用パソコンを一括管理する授業支援ソフトを紹介。児童生徒の立場で実活用を模擬体験してもらいながら、できる教育活用の基本線を伝えた。

 研修会は春にも開いた経緯があり、すでに一部のクラスで同端末の活用が始まっている段階。町教委教育課の坂本耕一さんは活用の裾野をさらに広げて児童生徒用パソコンを生かしたいとし、7月中~下旬には各学校単位で活用を主導する人材(情報担当教諭など)を育てるリーダー研修〈上級研修〉も実施するという。

(2021年7月10日付紙面より)

児童生徒用パソコンの使い方を伝える岡田政彦さん=6日、古座川町立高池小学校
2021年07月10日
20 労働災害を防げ
 建設工事関係者連絡会議  (新宮・東牟婁地方 )

 建設工事における災害の一層の減少を図ろうと、厚生労働省和歌山労働局新宮労働基準監督署(中前英人署長)は8日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で建設工事関係者連絡会議を開催した。新宮・東牟婁地区の公共工事発注機関、建設関係団体、災害防止行政機関の約20人が出席。取り組み紹介や意見交換を行った。

 会議は、三者がより緊密な連携を図ることで災害防止対策の取り組みを推進することを目的に毎年開かれている。

 新宮・東牟婁管内では昨年78件(前年比9件減)の労働災害が発生した。中前署長は「昨年、管内では土木工事業で大きく減少したが、過去3年間発生のなかった死亡事故が発生した。今年は5月末現在で、休業4日以上の労働災害が昨年同月に比べて5件増加となる21件発生している」などと説明。

 工事現場災害の減少を図るため▽労働災害の防止▽熱中症対策▽建設業の働き方改革の取り組み推進▽新型コロナウイルス感染症対策―に対する協力を呼び掛けた。

 乾孝行監督・安衛課長が、管内の建設工事における災害発生状況を説明したほか、現場での安全管理について▽建設機械の安全対策▽安全施工サイクルの推進▽気象状況の変化に伴う措置―などが重要とした。

 2023年までに死亡災害を15%以上、死傷災害を10%以上減少させることを目標とした「第13次労働災害防止計画」や「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」、建設現場での新型コロナウイルス感染防止対策、安全帯など適切な器具の使用、災害復旧工事における注意事項などについて、災害事例を交えて解説した。

 今後の同連絡会議の取り組みについて「合同パトロールや安全教育などに当署の活用を」と呼び掛けた。

 紀南河川国道事務所串本国道維持出張所、東牟婁振興局農林水産振興部林務課、新宮市、那智勝浦町、串本町、太地町などが公共工事の現状や労働災害防止に係る取り組みなどを紹介した。

(2021年7月10日付紙面より)

約20人が出席した建設工事関係者連絡会議=8日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
中前英人署長
2021年07月10日
21 佐川急便が3年ぶり金賞受賞
 優秀安全運転事業所表彰  (新宮市 )

 自動車安全運転センター和歌山県事務所(寺園勝人所長)と県警本部はこのほど、優秀安全運転事業所として、新宮市王子町の佐川急便株式会社新宮営業所(白井康弘所長、33人)に3年ぶりとなる金賞を贈呈した。8日、新宮警察署で開かれた伝達式には同営業所安全推進課主任の松岡裕太さん(30)が出席し、山田守孝新宮警察署長から表彰状を受け取った。

 表彰は同センターが主催、警察が共催して毎年3期に分けて実施している。対象となるのは社員が20人以上で、そのうち8割がドライバーの事業所。社員は運転記録証明書を申請し、分析結果の交付を受けている。公私にわたって1年間の事故や違反が3%以内なら金賞(7点)、5%以内なら銀賞(5点)、7%以内なら銅賞(3点)が贈られる。連続で受賞し合計15点以上になった事業所にはプラチナ賞が贈られる。

 同営業所は2017、18年に2回連続で金賞を受賞しており、会社全体で環境・安全面を最優先にして事業に当たっている。

 松岡さんは「営業所全体で、事故・違反を出さないように努めてきたことが表彰につながりありがたい。日頃から交通弱者を守るために歩行者を優先する運転などに取り組んでいる。今後も交通安全活動を継続していきたい」。

 表彰式に同席した寺園所長は「数多くの受賞は安全運転管理をしっかりとしていただいているからこそ。今後も継続していただけたら。また、運転経歴に係る証明書やセーフドライバーカードを活用してもらいたい」と話した。

 山田署長は受賞について「交通安全意識の持続がないと難しい。ほかの事業者さまの模範になるとともに一般のドライバーの啓発につながってほしい。他の事業所さまにも参加していただけたら」と話していた。

(2021年7月10日付紙面より)

山田守孝新宮警察署長(左から2人目)から表彰状を受け取った佐川急便株式会社新宮営業所の松岡裕太さん(中央)=8日、新宮警察署
2021年07月10日
22 2カ月遅れで開講を迎える  生涯学習活動「英会話教室」  (串本町公民館 )
2021年07月10日
23 審査請求見解で町長諮問  臨時会開き特別委に付託  (古座川町議会 )
2021年07月10日
24 第2回定例会一般質問(終)  串本町議会  
2021年07月10日
25 住民らに理解求める  千穂王子ヶ浜線計画説明会  (和歌山県、新宮市 )
2021年07月10日
26 食の大切さと成長過程知る  トウモロコシ皮むき体験  (わかば保育園 )
2021年07月10日
27 3年生6人が2級に昇級  64年の歴史に幕閉じる  (新宮高校合気道部 )
2021年07月10日
28 全身にカラフルな絵の具  ボディペインティング楽しむ  (うどの幼 )
2021年07月10日
29 平日の夜間接種始まる  今月からネット予約も  (紀宝町 )
2021年07月10日
30 私たちにもできる+1とは?  アイマスクを装着し福祉体験  (相野谷中 )
2021年07月10日
31 お悔やみ情報
  
2021年07月07日
32 遊覧船存続や観光価値周知に 紀の松島見どころまっぷ完成 (那智勝浦町)

 那智勝浦町観光振興応援団有志はこのほど、紀の松島遊覧船の存続や紀の松島の観光価値の認知を促進するために「紀の松島見どころまっぷ」を作成した。絵地図作家の植野めぐみさんが作画し、遊覧船から見える各名所や歴史などが満遍なく紹介されている。

 以前、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)で観光資源の磨き上げを担当していた応援団有志代表の齋藤滋さん。自身が事務局を務めた世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会でイベントプロデュースや各種マップ作成などに尽力してきた。

 まっぷは今年3月20日から作成に着手。6月14日に2500部を印刷・納品した。作画料や印刷費などを含めた計約36万円は、齋藤さんが協議会に所属当時のプロデュース人件費の一部を寄付した。まっぷの裏面は協議会が作成したJR紀伊勝浦駅周辺の名所が記された「わがらの紀伊勝浦駅お散歩まっぷ」になっている。

 応援団有志によると、同町の国道42号沿いには串本町などのように、海岸造形を眺望できる場所はないが、遊覧船から紀の松島をはじめ吉野熊野国立公園のダイナミックな海岸造形を見ることができる。それらを説明したマップがなかったことも作成に至った理由の一つという。

 まっぷには「海岸造形」「島の名称」「平家伝説」「数々の海岸の自噴泉」「補陀落渡海を含む歴史伝承」などの内容が収められている。多くの島名については、資料によって記述内容が異なるため参考資料名を表記。完成したまっぷは紀の松島観光株式会社や宿泊施設、観光案内所、太地町の町立くじらの博物館、その他協力先に配布した。

 齋藤さんは遊覧船存続には、個人観光旅行者の取り込みと地元住民の乗船促進が必要とし、市街地の無料・低価格な駐車場整備が必須と主張。町では観光客の利便性向上を目的とした公共地の駐車場の有効活用がほとんどされていないと指摘した。

 まっぷや遊覧船については「町民の方々にも紀の松島の自然景観や歴史伝承価値を認識していただき、年1回は遊覧船に乗ってもらえたら。児童や生徒の課外学習にも利用していただきたい。また、太地町への二次交通の一つとしての認知と活用や、観光客の方には吉野熊野国立公園のダイナミックな海岸造形がこの町では、海から見られることを知っていただき、乗船が促進されることを期待します」と語った。

 なお、まっぷの版権は齋藤さんが所持している。

(2021年7月7日付紙面より)

このほど完成した「紀の松島見どころまっぷ」
2021年07月07日
33 町職員手分けし町民に託す
 地域経済活性化商品券配布  (古座川町 )

 古座川町が4日、地域経済活性化商品券の配布を始めた。3月3日時点で住民登録されている町民2569人それぞれに1万円相当を託す内容で、町職員が11日(日)までに対象者を一巡訪問して届け、12日(月)から10月31日(日)までの間、町内の47店舗(移動販売含む)で利用できるという。

 この配布は、新型コロナウイルスにより影響を受けている地域経済の活性化を目的とし、国の同ウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して実施。対象となる町民1人につき1万円相当(500円券20枚)を託す形で準備を進めてきた。

 コロナ禍の情勢により当初計画した期日より若干ずれこむ形となったが、4日は仲本耕士副町長や中道悟教育長ら町職員約40人が休日返上で参集し、手分けして高池・明神・小川地域の対象者に届けた。三尾川(みとがわ)・七川地域は11日(日)に届ける予定。当日不在時は商品券の代わりに不在票を投函(とうかん)する形で後日引き渡しの段取りをつけている。

 実施に当たり西前町長は「町民も心待ちに待っていると思う。商品券の配布と兼ねて安否確認も含めて声掛けをし、2分でも3分でも話をして(職員と町民の交流を深めながら)今日一日頑張ってほしい」と呼び掛け、職員の気持ちを引き締めた。

 同商品券の取扱店はその趣旨を伝えるポスターを張り出して町民にアピールをしている。商品券は釣り銭が出ない仕組みで、会計を補助する形で活用してほしいという。印刷している使用期間初日が「6月21日」となっているが、配布のずれ込みにより「7月12日」に変更となっている。利用時は商品券裏面に氏名を記入してほしい(あらかじめ記入しておくと便利)という。

 問い合わせは役場地域振興課(電話0735・72・0180)まで。

(2021年7月7日付紙面より)

町民に地域経済活性化商品券を託す仲本耕士副町長(左)=4日、古座川町池野山
2021年07月07日
34 土砂災害危険箇所の確認を
 大雨に備え「ハザードマップ」で  

 3日に静岡県熱海市で発生した大規模な土石流。現在も警察や消防、自衛隊による救出や捜索活動が続いている。

 2日夜から3日朝、関東地方の太平洋側で記録的な大雨となり、熱海市に土砂災害警戒情報が発令された。土砂災害警戒情報は、大雨警報(土砂災害)の発表後、命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況時に発表される。

 全国の各市町では、土砂災害警戒区域(イエローゾーン)、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の位置や避難場所、避難経路などを記載した「土砂災害ハザードマップ」を作成し、住民に配布するなどして日頃から災害に備えた確認を呼び掛けている。

 紀宝町は各地区の土砂災害ハザードマップを作成。避難に役立ててもらうため、全地区での完成に向けて取り組みを進めている。

 マップには警戒区域や避難場所を記した地図のほか、土砂災害、避難に関する情報などを掲載。避難する際は「周囲の状況や雨の降り方にも注意し、町から避難勧告などが発令されていなくても、土砂災害の前兆現象(湧き水・地下水の濁り・渓流の水量の変化など)に気付いたときなど、少しでも危険を感じたら躊躇(ちゅうちょ)することなく自主避難をお願いします。日中の雨風が激しくならないうちに余裕を持って安全な場所へ避難してください」と求めている。

 町ではタイムライン(事前防災計画)発動に備え、消防団などと連携して水防点検や各課での行動確認といった事前準備に取り組んでいる。

(2021年7月7日付紙面より)

紀宝町各地区の土砂災害ハザードマップ
2021年07月07日
35 絵本の世界を粘土細工に
 神倉小学校図書室に展示  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校の図書室内にある「ヤタガラス子ども未来ハウス」で現在、市立図書館ボランティアの石垣幸代さんが制作した絵本の粘土細工が展示されている。

 石垣さんは「子どもの絵本離れが進む中、立体化したら興味を持つきっかけになるかも」と考え、2001年に粘土細工制作をスタート。絵本の表紙や印象的な場面を題材に最初は年1~2作品を作っていたが、次第に毎月1作品を制作するようになった。

 これまで毎月市立図書館に展示していたが、市文化複合施設「丹鶴ホール」への移転に向けた休館に伴い、知人の紹介を受けて神倉小学校に展示することになった。

 現在展示しているのは、「てぶくろ」や「おつきさまってどんなあじ?」「からすのパンやさん」「ピノキオ」「ねずみのよめいり」などを題材にした作品で、絵本も一緒に見ることができる。

 同所は7月末までの毎週土曜日午前9時~午後1時に一般開放されており、粘土細工の観覧も可能。入り口は同校の地域ボランティア玄関。利用時は新型コロナウイルス対策としてマスクを着用。学校横の駐車場に限りがあるため、できるだけ徒歩や自転車で来室する。

 石垣さんは「粘土細工を見て、その絵本を読んでみようと思ってもらえたら何よりうれしい」と話していた。

(2021年7月7日付紙面より)

絵本の一場面を切り取った粘土細工=3日、新宮市立神倉小学校
2021年07月07日
36 リュメルBが優勝
 紀南バレーボール連盟「第73回社会人大会」  
2021年07月07日
37 人見建設に感謝状を贈呈  橋杭園地での奉仕に対し  (串本町 )
2021年07月07日
38 期間中の盛況と無事故願う  2海水浴場で安全祈願祭  (南紀串本観光協会 )
2021年07月07日
39 絶滅危惧種や人気の昆虫など  宇久井ビジターで標本展  (那智勝浦町 )
2021年07月07日
40 児童のため環境整備を  三輪崎小学校で溝掃除  (新宮市 )
2021年07月07日
41 ちょっと目を離した瞬間に…  こどもの事故予防研修会  (新宮市 )
2021年07月07日
42 ノアサガオやハマカンゾウ  新宮市・孔島  
2021年07月07日
43 にぎやかな声響く  市野々小でプール開き  (那智勝浦町 )
2021年07月07日
44 大会での健闘誓う  硬式野球部、水泳部、卓球部壮行会  (新翔高校 )
2021年07月07日
45 プールに元気な声響く  鵜殿保育所で2年ぶりに  (紀宝町 )
2021年07月04日
46 衛生管理の徹底に努める
 新宮・東牟婁で初の「五つ星」取得  (グランホテル )

 新宮市緑ヶ丘のグランホテル(竹内知恵利代表取締役社長)はこのほど、公益社団法人日本食品衛生協会が推進する「食の安心・安全・五つ星事業」の五つ星を新宮・東牟婁地方で初めて取得した。2日、新宮食品衛生協会の中畑光史会長が同ホテルを訪れ、HACCP(ハサップ)==の考え方を取り入れた衛生管理実施店として竹内社長にプレートを手渡した。

 同事業は、日頃行われている自主衛生管理を消費者にも目に見える形で掲示していくことを目的に実施。HACCPの考え方を含む▽従事者の健康管理実施店▽食品衛生講習会受講店▽衛生害虫などの駆除対策実施店▽食品衛生管理記録実施店▽食品賠償責任保険加入店―の対策を実施している施設が取得することができる。

 中畑会長は「今回の取得は喜ばしいことであり、日頃の努力の結果。まだまだ当地域の普及件数が少ないため、これをきっかけに増えていってもらえれば」。

 竹内社長は「大変うれしいです。頂いたプレートはお客さまの目に留まりやすい食品を扱う朝食会場に掲示したいと思います。コロナ禍ということもあり取得させていただいたことによって、今後も衛生管理の徹底に努めていきたい」と話していた。

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※HACCP=食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入などの危害要因を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去または低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法。

(2021年7月4日付紙面より)

中畑光史会長(右)からプレートを受け取る竹内知恵利代表取締役社長=2日、新宮市緑ヶ丘のグランホテル
2021年07月04日
47 シーズンを前に対応強化
 消防職員らが水難救助訓練  (那智勝浦町 )

 海水浴など水辺でのレジャーシーズンに向けて那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は6月30日、同町のブルービーチ那智(那智の浜)で水難救助訓練を実施。同消防本部警防第三班の9人が訓練を通して有事に備えた。

 同浜と玉の浦海水浴場で22日(木・祝)から8月22日(日)にかけて開設される同町の海水浴場(新型コロナウイルス感染状況により変更となる場合あり)。

 訓練は、これから迎える海水浴シーズンを前に、水難救助事案への対応強化を図ることを目的に毎年行われている。昨年、同町では3件の水難事故が発生した。

 準備運動を済ませた職員らは、水中で泳力向上を目指し水平潜水や立ち泳ぎなどの訓練を実施。水上安全法の復習を兼ねて、要救助者の気道を確保した上で溺者搬送した。

 訓練の様子を見守っていた関谷善文消防署長は「訓練を通して万全を整え安全をお守りしたい。皆さんも水の事故に十分に気を付けて、シーズンを楽しく過ごしてほしい」。

 また、「子どもから目を離さないで。また、川の場合には知らない間に増水している場合もあるので天候には気を付けてほしい。飲酒時の遊泳はやめてください」と遊泳における注意を呼び掛けている。

(2021年7月4日付紙面より)

溺者搬送訓練などを実施した=6月30日、那智勝浦町
2021年07月04日
48 石段の落ち葉を清掃
 浦島観光ホテルが道普請  (那智勝浦町 )

 浦島観光ホテル株式会社は6月30日、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である中辺路かけぬけ道の道普請を実施した。同社のSDGs部会に所属する社員16人が参加し、参詣者が安全に通行できるよう石段に堆積した落ち葉や枯れ枝を払い落とした。

 和歌山県が実施する「10万人の参詣道環境保全活動」の一環で、同社の参加は今回が初めて。同社は2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念に賛同し、▽環境▽働きやすい職場づくり▽地域共生を目指して―の三つを目標に若手社員を中心とするグループを組織。地域共生班はボランティアで海岸清掃などにも参加している。

 この日は熊野那智大社から妙法山阿弥陀寺へ向かうかけぬけ道の20丁石~21丁石の約100㍍を清掃。熊手や竹ぼうきで落ち葉や腐葉土に埋まっていた石段を掘り起こした。

 SDGs部会の事務局をしている小山正人さんは清掃の終わった参詣道を振り返って「大変な作業だったが、見違えるほどきれいになった」と語り、「熊野古道を趣味で歩いている上司に連れられ、大阪~和歌山間を歩いたことがある。新型コロナウイルス感染症の影響で中断しているが、そのうち紀伊路や大辺路を歩いて和歌山沿岸を一周したい」と話していた。

 参加者たちはその後、歩いて参詣道を下り、熊野那智大社と那智山青岸渡寺へ参拝していた。

(2021年7月4日付紙面より)

落ち葉を清掃する社員ら=6月30日、那智勝浦町
2021年07月04日
49 「熊野川は元気で~す!」
 復興イベント実行委員を選出  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町の熊野川総合開発センターで6月30日、「チームくまのがわ」の会合があり、メンバーや関係機関から約30人が出席した。2011年の紀伊半島大水害からの復興記念イベント「熊野川は元気で~す!」に向けた話し合いや作業分担があり、実現に向けて実行委員8人が選出された。

 復興記念イベントは町内約600世帯に「黄色いハンカチ」を配布し、災害復興に携わった人々への感謝や熊野川町の今を伝えるメッセージを書いてもらい、9月5日(日)から期間限定で新宮市さつき公園(紀伊半島大水害復興祈念公園)に飾るというもの。日常の中で薄れつつある水害の記憶を後世に伝え、防災意識を高める狙いもある。

 会合では調達した黄色い布(1反)の裁断・梱包(こんぽう)作業の分担や、町内への配布日程について話し合い、チームメンバーが中心となって住民へ協力を呼び掛けることを確認。9月5日に併せて実施予定の展示や講演会も議題に上り、「子どもが楽しめる体験ブースがあった方がいい」「コンサートもあった方が、いろいろな人に興味を持ってもらえるのでは」などの意見があった。その後、実行委員の選出があり、会合で出された意見を精査・具体化していく方針を決めた。

 イベント発起人の一人で実行委員にも選ばれた下阪殖保さんは「水害の教訓を忘れず防災に力を入れて、これからもみんな元気に熊野川で暮らしていきたい。その思いが伝わるイベントになればうれしい」と話していた。

(2021年7月4日付紙面より)

会合に参加したメンバー=6月30日、新宮市熊野川町の熊野川総合開発センター
準備中の黄色いハンカチ
2021年07月04日
50 新宮、下里、三輪崎が本選へ
 県小学生バレー男女大会予選  
2021年07月04日
51 台風シーズンを前に注意喚起  関西電力送配電  
2021年07月04日
52 天満地区に津波タワー完成  住民に施設概要など説明  (那智勝浦町 )
2021年07月04日
53 スイカ栽培方法に脱帽  さらにびっくりの事実  (那智勝浦町 )
2021年07月04日
54 燃えろ!フロアホッケー  中央児童館で18人参加  (新宮市 )
2021年07月04日
55 健康で美しく老いる  ゆうゆうクラブ女性部が音楽体操  (新宮市 )
2021年07月04日
56 「今日のお昼が楽しみ」  校区内探検で給食センターへ  (神内小 )
2021年07月04日
57 一緒に元気よく遊ぶ  うどの幼と鵜殿保が交流会  (紀宝町 )
2021年07月04日
58 県大会目指して白熱  中学校総合体育大会  (熊野市・南郡 )
2021年07月04日
59 引き続きワクチン確保進める  鈴木知事と西田町長が議論  (紀宝町で1対1対談 )
2021年07月04日
60 お悔やみ情報
  
2021年07月03日
61 熊野檜扇7握を蔵出し
 扇立祭は時間短縮の上斎行  (熊野速玉大社 )

 熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ「扇立祭(おうぎたてまつり)」=14日(水)=を前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は2日、祭り当日に各殿で開帳する檜扇(ひおうぎ)7握を虫干しのため蔵から出し、ほこりなどを払った。なお、今年の扇立祭はいまだ終息の兆しが見えない新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、昨年同様、奉賛諸行事や露店商組合の出店は中止。午後2時に神事を斎行する。檜扇の開帳は3時まで。5時に閉門する。

 扇立祭は、神前に立てられた檜扇に神が降臨し、氏子が病気にかからないよう、また五穀につく虫を追い払って豊作を願い始まった。

 室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物で、現在、日本に18握ある国宝のうち11握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されていて「熊野檜扇」と呼ばれている。

 祭りで使用されている檜扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故・上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故・杉本義夫さんが模写し、故・鮒田和往さんが奉製したものとなっている。

 濵中孝成禰宜(ねぎ)は「多くの人がワクチンを打っていただいているが世界的に感染者が増えている状況を鑑み、昨年同様に神事のみの斎行とさせていただいた」と説明。「早く例年通り、にぎわう祭りに戻ってほしい」と思いを語った。

(2021年7月3日付紙面より)

巫女(みこ)が檜扇のほこりを払った=2日、新宮市の熊野速玉大社
2021年07月03日
62 緊急時の行動身に付ける
 エピペン&救急救命講習  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)で6月29日、教職員を対象に、食物アレルギーを想定したエピペン(アドレナリン自己注射薬)講習会と救急救命講習があった。約30人が参加し、実動訓練を通して緊急時にとるべき初期行動を確認した。

 同校では、教職員の誰もが緊急時に迅速で正しい行動を取れるよう、毎年講習を実施して知識や技術を身に付けている。

 エピペン講習会は、生徒同士が昼食時におかずを交換したことでアレルギー物質を摂取し、全身の複数の臓器に急激なアレルギー反応が現れる「アナフィラキシー」を起こした場合を想定。せきや息苦しさ、腹痛、じんましんといった症状が現れた生徒から申告を受けた教職員らが、緊急時に取るべき行動を記した「アクションカード」と症状を緩和するエピペンの保管場所などを記した「緊急時個人対応カード」を基にチームで対処に当たった。

 救急救命講習では、事前に新宮消防本部の講習を受けた防災担当教諭や在職10年目の中堅教諭らが中心となり、心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の使用法を指導した。通常の呼吸と死戦期呼吸(心停止直後の人に見られる呼吸に似た動き)の見分け方などを説明し、人形を使った練習ではAEDパッドを貼り付ける際に心臓マッサージが止まらないよう細かくアドバイスをした。

 在職3年目の女性教諭は「毎年の訓練がいい復習の機会になっている。近年は人工呼吸よりも心臓マッサージの方が重視されるようになっていることや、AEDを使うときに女子生徒の場合はパーティションを立てるなどの配慮があった方が良いということなど、知識のアップデートにもなった」と話していた。

(2021年7月3日付紙面より)

役割分担してエピペン講習に臨む教職員=6月29日
心肺蘇生とAED使用の練習
2021年07月03日
63 趣旨や喫緊課題など共有
 社明運動強調月間始まる  (串本町 )

 第71回社会を明るくする運動の強調月間が1日、全国一斉に始まった。同運動串本町推進委員会(委員長・田嶋勝正町長)は県推進委員会委員長・仁坂吉伸県知事のメッセージを読み上げてその趣旨、懇談で喫緊の課題について共有し、1カ月間の活動へと踏み出した。

 全ての国民が犯罪や非行の防止やそれら行為に及んだ人の更生について理解を深め、それぞれの立場で力を合わせて犯罪や非行がない安心安全で明るい地域社会を築くことを趣旨とする同運動。7月はその強調月間で、中央、都道府県、市区町村の各推進委員会がそれぞれ啓発事業に取り組み全国規模で趣旨の浸透に努めている。

 同町推進委は昨年に続いて今年もコロナ禍の情勢を鑑み、初日恒例の街頭啓発を中止。前述の趣旨と課題の共有を図る形へと置き換えた。田嶋町長と牟婁保護司会串本分会の生熊和道会長、五十川保純副会長、北地稔さん、堀正さん、同町更生保護女性会串本分会の谷口矮文子会長、同古座分会の川名千代美会長、同町民生委員児童委員協議会の山崎巖会長が委員代表として役場本庁町長室で会合に臨み、副委員長の生熊会長がメッセージを読み上げ田嶋町長に伝達する形でその趣旨を共有した。

 懇談では田嶋町長が▽県警警察署再編(串本警察署の展望)▽小型ロケット「カイロス」打ち上げの見通し▽現・役場本庁舎解体後の県営住宅(兼津波避難ビル)―などの情報を提供し、これら進展に伴う地域の状況の変化を喫緊の課題として共有した。生熊会長は同運動のキャラバン隊が12日(月)に町内を通過することを事前報告し、情報共有するなどした。

 強調月間を迎え、生熊会長は「この運動は7月に強調するが、本来は年間を通して取り組むべきこと。その点を伝えたい」と中止した啓発の代わりとして主張。今期は主に資材掲出による視覚啓発、県主唱「夏の子どもを守る運動」や内閣府主唱「青少年の非行・被害防止全国強調月間」と連携した学校訪問などに取り組むという。

 同運動古座川町推進委員会は前日の6月30日に総会を開き、資材掲出や広報車巡回など今期の活動内容を決定。総会前にメッセージの朗読をして趣旨の認識共有を図ったという。

(2021年7月3日付紙面より)

生熊和道会長がメッセージを読み上げその趣旨を共有=1日、串本町役場本庁
2021年07月03日
64 労働災害ゼロを目指し
 新宮労基がパトロール  (県道長井古座線 )

 1日から始まった全国安全週間に先駆けて新宮労働基準監督署(中前英人署長)は6月30日、那智勝浦町と串本町をつなぐ県道長井古座線(仮称・八郎山トンネル)の建設現場(中里側)でパトロールを実施した。工事を担当する淺川・堀特定建設工事共同企業体や工事発注者の和歌山県東牟婁振興局らが出席する中、中前署長らが各種点検を行った。

 1日から7日(水)までと定められた全国安全週間は、労働災害防止活動の推進を図るとともに、安全に対する意識と職場の安全活動の向上に取り組むもの。2021年度は「持続可能な安全管理 未来へつなぐ安全職場」をスローガンに掲げた。6月中は準備期間となっており、同署では取り組みの一つとして今回のパトロールを実施し、労働災害防止の啓発を行った。

 同署によると、県の労働災害発生件数は長期的には減少傾向であり、2020年は前年より2件減とした。しかし、今年5月末現在で速報値・全業種で前年同時期の発生件数を上回っているほか、2月には管内で死亡災害が1件発生しているという。

 同企業体が工事概要について、▽長井古座線のバイパスとしてトンネル延長711㍍の施工と路体盛土を行う工事▽工期は昨年9月に着工し、22年5月22日終了予定▽6月30日午前中に沈下・変状防止を目的とするインバートコンクリート工事実施▽この日現在で110㍍の掘削が終了しており、進捗(しんちょく)率は11・4%―などを説明した。

 出席者ならび事業者全員がハーネス型安全帯や反射ベスト、電動ファン防じんマスクを着用し、トンネル内外の現場で安全パトロールを行った。

 中前署長が「資格取得者による作業や、転落防止の手すり設置、整理整頓などが確認できた。熱中症対策などに注意し、今後も対策に取り組んでいただきたい」と講評。

 同企業体の株式会社淺川組の西口伸専務取締役・事業本部長は「竣工(しゅんこう)するまでの間、無事故・労働災害ゼロを達成するために全力で安全に努めたい」と話した。

(2021年7月3日付紙面より)

パトロールが実施された=6月30日、那智勝浦町中里の県道長井古座線内
工事が進められる現場
2021年07月03日
65 新宮市新宮は下落  令和3年分の路線価公表  
2021年07月03日
66 清掃センターの土留め壁改修など  臨時議会で2件議案可決  (太地町 )
2021年07月03日
67 「静かな環境で勉強して」  「えんがわ」自習場所を提供  (新宮市 )
2021年07月03日
68 ブルーベリーの収穫始まる  例年より10日ほど早く  (那智勝浦町 )
2021年07月03日
69 「きれいなお花届けに来たよ」  天満保で「花の日礼拝」  (那智勝浦町 )
2021年07月03日
70 安心安全な旅行目指して  城南中3年が修学旅行先をプレゼン  (新宮市 )
2021年07月03日
71 9人に感謝状を贈呈  警察法施行記念の一環で  (串本警察署 )
2021年07月03日
72 現地の人とつながって学ぶ  西向小5年、ICT活用し  (串本町 )
2021年07月03日
73 各課配置などを広く公開  4日、役場新庁舎内覧会  (串本町 )
2021年07月03日
74 第2回定例会一般質問③  串本町議会  
2021年07月03日
75 アワモリショウマの花  相野谷川の岩場に  (紀宝町 )
2021年07月03日
76 和田選手が2年連続で県制す  全日本剣道選手権大会三重予選  
2021年07月03日
77 町をきれいにしよう  学校環境デーの一環で  (相野谷中 )
2021年07月03日
78 夢は甲子園でノックを打つこと  ノッカー・赤﨑聡太君  (木本高校野球部 )